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<私は いけない姉。
妹の春が愛した男性を➡
どんどん好きになっていく 私。
私が この世で 誰よりも愛していた妹 春。
その春には もう会えない。
もっと 春といたかった。
もっと春を知りたかった>
春… お姉ちゃん すぐ春のところに行くからね。
<春は 幸せになるはずだった。
私は今 知らない春を感じたくて➡
春の思い出の場所を巡っている。
でも そのために 私は➡
春が 最後まで大切にしていた 冬吾さんを利用している>
最低だ… 私 春を裏切ってる。
< こんな私を 春は どう思うだろう?>
春に会いたい。
今すぐ 会いたい。
♬~
春…。
♬~
お前が死んだら 俺も死ぬぞ!
冬吾さん…。
お前が死んだら 俺も死ぬぞ!
違うんです。 私 そんなんじゃ…。
じゃあ なんなんだ?
いや… あの あれは…。
フフッ。 笑うな!
あなたは 様子がおかしいときほど➡
よく笑う。
冬吾さん… 死ぬなんて言わないでください。
あなたが…。
冬吾さんが死んだら 春が悲しみます。
あなたが死んでも 春は 悲しまないのか?
死んだ人間が 悲しむなんてことはない。
そんなこと言わないでください。
春は まだ います。 そばにいます。
私たちを見てます。
冬吾さんの心の中にだって まだ 春はいるでしょ?
私といるの 春との面影を 感じたいからですよね?
そうですよね? そうだって言ってください。
春には 申し訳ないと思ってる。
行くぞ。
何なんですか その言い方!
春との結婚を➡
ただの契約ごとだったみたいに 言わないでください!
全部 お家のためなんですか?
春の次に 私。
私と春は あなたのお家のために 生まれてきたんですか?
あなたの人生を全うするために 私たちが!
違う! そんなの嫌です!
せめて 今でも 春を愛してると言ってください。
《私が このまま 冬吾さんについていけば➡
春のことを忘れられずにいられる。
でも このままだと その思い出も何も➡
壊してしまうのかもしれない》
《この人 なんで こんなに暗いんだ?
それが 夏美の第一印象だった。
今では その暗さのわけが わかる気がする》
⦅9月だっていうのに あっついね~。
お姉ちゃん 冬吾さん。
妹のお見舞い どうも ありがとうございます。
お姉ちゃん 作ってきてくれた?
ああ あれね… うん。
お姉ちゃん手作りの お菓子 すっごい おいしいんです。
ハードル上げないでよ 春。 フフフッ。
わぁ~ ほらね かわいいでしょ?
何か飲み物 買ってこようかな。 う… うん。
食べてください。
春のために 作ってきたものだろ?
いいんです。 冬吾さんが食べてくれたら➡
お姉ちゃんも きっと喜びます。
ほらね おいしいでしょ?
お姉ちゃん ホントに 料理が上手なんです。
短大も栄養科に通ったし。 栄養士の資格 持ってるのか?
ええ 私のために。 春のため?
私 前から 体が弱かったから➡
食べ物で治そうって お姉ちゃん…。
全部 私を思って 決めてくれるんです。
バイトも忙しいのに 私が さみしくならないようにって➡
毎日 顔出ししてくれて⦆
《あのとき 夏美の 過剰な妹愛を知った。
妹のために進路を決め このまま 恋人も作らずに➡
春に寄り添って 生きていくつもりだったのか?
夏美は 僕と2人になると 態度を一変させる。
徹底して 視線を合わせない。
それは かわいい妹を 奪われたという➡
僕への恨みの表れだったのか?》
⦅本日は 妹のために ご足労いただきまして➡
誠に ありがとうございました。
今後とも 妹のこと よろしくお願いいたします。
あっ 忘れてた!
飲み物 買ったの忘れてました。
どれがいいですか? コーヒーも ジュースもあります。
あっ そうだ! あの よかったら 全部 どうぞ!
じゃあ また 近々。
お気をつけて!⦆
《僕は 彼女に 自分と似たものを感じていた。
それは 何なのか?》
あっ いらっしゃいませ。
いや 客ではない。
立花夏美さんとの約束で ここに来た。
クロワッサンショコラ 焼き上がりました。
冬吾さん なんで こ…。
すみません 忘れたわけじゃないんですけど➡
つい…。 かまわない。
忙しいんだろ?
それより…。
髪 ボサボサだぞ。
あの 待っててください。 えっと…。
あ~ いや ここ… あっ いや➡
この椅子で 待っててください すみません!
ホントに こんなところに 来たんですか? 春と?
来た。 なんで?
冬吾さん 野球 好きなんですか?
ここに 来たがったのは 春のほうだ。
春が? こんなところに?
春は 落ちていたバットを拾って 打席に立っていた。
春が? え… 想像できない。
春は 運動なんか… 体育の授業すら➡
休みがちだったのに。
春は ぎこちないながらも バットを振っていた。
春は それを繰り返していた。
何度も 何度も 繰り返し 構えては 振っていた。
《私の知らない春を見つけた》
♬~
《春は 生きていた。
春は 生きていた》
♬~
あ~ いいにおい。
あっ 冬吾さん おなかすきませんか?
あぁ どこかで食事するか?
いや 私の舌は ソースになってます。
はい。
おいしそう!
やっぱり 焼きそばは ソースですよね。
うん この味!
これを かけるのか?
初めて見る。
えっ? これを食べるのも。
ウソでしょ? ソース焼きそば 初めてなんですか?
お祭りとかで 食べたことないんですか?
祭りには 行ったことがない。
家から禁止されていた。
これ ショウガです。
わかります? 紅ショウガ。
一緒に食べると 最高ですよ。
私は 好きです。
そうか…。
はい。
初めての味だ。 フフフッ。
何も無理して 家族と住む必要は ないんじゃないか。
春とは こんなこと したことないな。
春とは いつも 決まったところばかりだった。
もっと いろんなところに 連れて行ってやれば よかった。
僕は 気の利かない恋人だった。
そんなことありません。
あなたとの約束があるとき 春 とっても楽しそうでした。
春のこと 全部 知ってると思ってたけど➡
私には 見せない春が いたんですね。
野球場に来たがったり。
あなたに 近づきたかったんだと思う。
私に近づく?
⦅お姉ちゃん 近所の子ども相手に➡
よく野球してたんです。 お姉ちゃんが ピッチャーで。
それが 子ども相手なのに すっごい速い球 投げるんです。
全然 手抜きしないで いっつも全力のお姉ちゃん。
フフッ。
私も 入りたかったけど➡
私は お姉ちゃんみたいに できないし⦆
楽しそうに話していたけど 寂しそうだった。
春は 嫉妬 していたのかもしれないな。
嫉妬?
あなたが野球をしている間➡
春は あなたを 子どもたちに 取られていた。
それが悔しくて 寂しかったんだと思う。
それで…。 思い出を 取り返そうと➡
していたのかもしれないな。
♬~
⦅わぁ~!⦆
思い出を取り返してた。
春との会話で あなたが 出てくることは多かった。
春にとっても あなたが たった一人の家族だったんだろう。
私と春 いつか一緒に暮らそうって➡
ずっと 夢見てたんです。
⦅部屋は 1つ。 お姉ちゃんと私は いつも一緒⦆
一緒に暮らす春は もういない。
死んだ人間は 夢も消える。
消えてない。
春は まだいます。
なんで そう 冷たく 割り切れるんですか?
そうしなければ 時間が止まったままだからだ。
あなたは 春のために 恋人も作らず➡
毎日 バイトの合間を縫って 春に付き添った。
だけど その春は もういないんだ。
これから どうするつもりだ? もう 死のうなんて考えるなよ。
もし あなたが死んだら 僕も死ぬ。
それで 3人とも この世から消えて…。
だからといって どうっていうことはない。
みんな いずれ いつか死ぬ。
だけどな 妹にしか 目を向けなかった人生で➡
それでいいのか?
それで終わって ホントにいいのか?
パン屋で働く あなたは➡
春のことを思い出さないよう 忙しくしているように思えた。
私のバイト先 春から聞いたんですか?
春が これをくれた。
あなたが 表彰されてもらったって…。
うれしそうだった。
春と一緒に暮らす 家の資金が欲しかったから➡
頑張って…。 その家は 必要なくなった。
このまま 一人で生きていけるか?
私に 柊家に入れってことですか?
そうじゃない。
あなたには 今の家族がいるだろ。
今の家 居づらいのか?
なら 出ればいい。 家から出ればいい。
何も無理して 家族と住む必要は ないんじゃないか。
考えたこと なかったのか?
☎
はい。
あっ その節は わざわざ春の葬儀に…。
え? たぶらかす?
(聖美)うちは 血がつながっていれば➡
誰でもいいわけじゃないんです。
春さんだったから お宅に お声がけしただけです。
とにかく うちの冬吾には 近づかないでくださいませ。
もう 冬吾さんには 次の相手が決まってるんですから。
選択肢があるのは 羨ましい。
選択肢?
僕は 柊の家から出られない。
そうなんですか?
子どもの頃から そう教え込まれてきた。
そんなこと あるのかな?
僕が 柊の家を出たら 僕の勤め先に 僕の席はなくなる。
銀行の経営は 相馬一族で占められているから。
冬吾さんは 銀行員じゃなくちゃ いけないんですか?
他を考えたことはない。
自分もじゃないですか。
えっ? 冬吾さんこそ 思い込んでます。
思い込みじゃない。 これが 僕に与えられた道だ。
冬吾さん 資格とか持ってないんですか?
資格?
少しは。
あぁ… 法務2級に 財務2級…。
税務2級に ファイナンシャル・プランナー2級に 宅建と…。
はい わかりました! TOEIC 900点。
冬吾さん それだけ資格持ってたら➡
家 出たって やってけるじゃないですか。
まぁ そうかな。
そうですよ!
努力して資格を取得した分だけ 私なんかより➡
いっぱい 人生の選択肢 持ってるんですよ。
人生の選択肢。
はい。
冬吾さんにだって 選ぶ自由があるんです。
選ぶ自由。
もし 僕が 柊の家に生まれてなかったら…。
生まれてなかったら。
僕は…。
♬~
すまない! 違うんです。 そうじゃなくて…。
ごめんなさい… 今日は これで。
♬~
無理… どんなに 冬吾さんが優しくても➡
私に 心向けてくれても このままじゃ 私は壊れる。
<呪いのかかった恋は いつまでも呪われ続ける>
2週ぶち抜き スペシャル企画➡
SMA バーサス 浅井企画 事務所対抗ネタバトル!
(歓声)
♬「はぁ~ うっちゅうえい うっちゅうえい」…。
今夜は SMA バーサス 浅井企画 前代未聞のネタバトル延長戦!
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