All language subtitles for シェフは名探偵#01

af Afrikaans
ak Akan
sq Albanian
am Amharic
ar Arabic
hy Armenian
az Azerbaijani
eu Basque
be Belarusian
bem Bemba
bn Bengali
bh Bihari
bs Bosnian
br Breton
bg Bulgarian
km Cambodian
ca Catalan
ceb Cebuano
chr Cherokee
ny Chichewa
zh-CN Chinese (Simplified)
zh-TW Chinese (Traditional)
co Corsican
hr Croatian
cs Czech
da Danish
nl Dutch
en English
eo Esperanto
et Estonian
ee Ewe
fo Faroese
tl Filipino
fi Finnish
fr French
fy Frisian
gaa Ga
gl Galician
ka Georgian
de German
el Greek
gn Guarani
gu Gujarati
ht Haitian Creole
ha Hausa
haw Hawaiian
iw Hebrew
hi Hindi
hmn Hmong
hu Hungarian
is Icelandic
ig Igbo
id Indonesian
ia Interlingua
ga Irish
it Italian
ja Japanese
jw Javanese
kn Kannada
kk Kazakh
rw Kinyarwanda
rn Kirundi
kg Kongo
ko Korean Download
kri Krio (Sierra Leone)
ku Kurdish
ckb Kurdish (Soranî)
ky Kyrgyz
lo Laothian
la Latin
lv Latvian
ln Lingala
lt Lithuanian
loz Lozi
lg Luganda
ach Luo
lb Luxembourgish
mk Macedonian
mg Malagasy
ms Malay
ml Malayalam
mt Maltese
mi Maori
mr Marathi
mfe Mauritian Creole
mo Moldavian
mn Mongolian
my Myanmar (Burmese)
sr-ME Montenegrin
ne Nepali
pcm Nigerian Pidgin
nso Northern Sotho
no Norwegian
nn Norwegian (Nynorsk)
oc Occitan
or Oriya
om Oromo
ps Pashto
fa Persian
pl Polish
pt-BR Portuguese (Brazil)
pt Portuguese (Portugal)
pa Punjabi
qu Quechua
ro Romanian
rm Romansh
nyn Runyakitara
ru Russian
sm Samoan
gd Scots Gaelic
sr Serbian
sh Serbo-Croatian
st Sesotho
tn Setswana
crs Seychellois Creole
sn Shona
sd Sindhi
si Sinhalese
sk Slovak
sl Slovenian
so Somali
es Spanish
es-419 Spanish (Latin American)
su Sundanese
sw Swahili
sv Swedish
tg Tajik
ta Tamil
tt Tatar
te Telugu
th Thai
ti Tigrinya
to Tonga
lua Tshiluba
tum Tumbuka
tr Turkish
tk Turkmen
tw Twi
ug Uighur
uk Ukrainian
ur Urdu
uz Uzbek
vi Vietnamese
cy Welsh
wo Wolof
xh Xhosa
yi Yiddish
yo Yoruba
zu Zulu

Original subtitles

♬~

♬~

<最後の夜は この店に来たかった>

いらっしゃいませ。 いらっしゃいませ。

いらっしゃいませ。

1名様ですか? はい。

お荷物 お預かりしますね。

あっ 重いです。 はい。

《店は あのときのままだ。

僕らが座っていたのは あのテーブル》

⦅いや いい鶏料理だよ。 うわっ おいしい!⦆

ご案内いたします。 はい。

こちらになります。 あぁ…。

《シェフも変わっていない》

今 メニューを お持ちしますね。

あっ あの…。 はい。 前菜は➡

スモークサーモンと グレープフルーツのサラダで➡

メインは ナバランダニョー。 で デザートは ガトーショコラで お願いします。

あっ あと ワインを ジゴンダスをグラスで。

かしこまりました。 お願いします。

スモークサーモンと グレープフルーツの サラダでございます。

いただきます。

《これで もう思い残すことはない》

ごちそうさまでした。

どうぞ。 え?

ヴァン・ショーです。 ヴァン・ショーって…。

温めた赤ワインに オレンジの輪切りと クローブ➡

シナモンを加えた ホットワインです。

あの そうじゃなくて 注文してないんですけど。

また 来てくださったんで。 僕のこと 覚えてるんですか?

また始まりましたよ。 三舟シェフの おせっかい。

あれは おせっかいじゃない。

優しさだよ 優しさ。

そちらのテーブル 職場の方々と お越しでしたね。

1年前の ちょうど今頃。

そうです。 大口の契約が取れた お祝いで。

⦅改めて… よくやった 高築くん!

ありがとうございます! ホント すごいよ。

すごいです。 高築さんを尊敬します。

いや 違う違う… 皆さんのおかげですよ。

何 言ってんの みんなの憧れよ。 いやいやいや…⦆

最高の夜でした。

じゃあ いただきます。

お疲れさまでした。

これからは 第二の人生ですね。 (せきこむ声)

ど… どうして それを?

整えられた髪と 履き込んだ革靴は➡

外回りの営業職。 緩んだネクタイと袖の汚れは➡

デスクの私物の整理をしたから。

引き上げた荷物は 持っていた紙袋の中。

思い出に浸るための ご来店だとすれば➡

勤めていた会社を 退職されたと。

全部 当たってます。 (金子)おせっかい。

優しさ。 そうです。

リストラされたんです。

1年前 このお店で お祝いしてもらったのも➡

まぐれで 契約が取れただけなんです。

次のお仕事は? あっ いえ まだ決まってません。

では ここで働きませんか?

えっ? ギャルソンが辞めて ちょうど困ってたんです。

あっ いや… そんな 急には無理な…。

シェフの三舟です!

アハッ…。

<こうして僕は この店 ビストロ・パ・マルで働くことになった>

ちょっと来てくれ。

今日から ギャルソンとして働いてもらう➡

高築くん。 高築です。 よろしくお願いします。

志村です。

金子です。

よ~し 今日も頑張っていこうか!

はい。 金子 高築くんに➡

ギャルソンの仕事 教えてあげて。

なんで私が? 私 ソムリエですよ。

俺は スーシェフだよ。

ん? なんだ お前。

なんですか? 生意気だ お前。 どこが?

え? なんですか? それ。

とりあえず 表の掃除とか してきたほうがいいですかね?

ほうき 出て右にあるから。 はい。

彼 本当に素人なのかなぁ?

リストラされたばっかって 言ってましたよね?

そうだけどさぁ… 三舟シェフが 誘ったくらいだからなぁ。

三舟シェフ お子さんいるのかな?

あれれれれれれれ?

れれれれれ…。 あっ 戻ってきた。

パ・マルの新しい新人さん?

あ… 新しい新人です。

パ・マルの意味って知ってる?

あ~ 調べてみよう。

うん 悪くないね。 え?

あっ そっち ゴミ! あっ…。

じゃあね!

(金子)左にフォークで 右にナイフ。 ナイフの刃は 内側に。

はい。 で スプーンは ナイフの外です。

はい わかりました。

あの 金子さん…。

さん…。 三舟シェフって どんな人ですか?

ちょっと 変わった人ですよ。

おせっかい好きな人。 へぇ~。

3年前に この店が オープンするときに➡

オーナーが 老舗レストランにいた➡

三舟シェフを口説いて 連れてきたらしいです。

三舟シェフが オーナーじゃないんですか?

あっ これ 第一関節を 目安に置いてください。

へぇ~ はい。 オーナーは 別。

で 志村さんは 高級ホテルのメインダイニングで➡

スーシェフをしていたのに 三舟シェフを慕って移ってきたって。

スーシェフ っていうのは? 副料理長のことです。

志村さんは リヨンの 二つ星レストランにいた実力者で➡

今も あちこちから 誘われてるんですよ。

あ~ すごい人たちなんですね。 そうは 見えないですけどね。

それで あの 金子さんは?

私は…。

ただの ワイン好き。

ふ… ふ~ん。

お待たせいたしました。

和牛ハラミのステーキでございます。

ありがとう。 (志村)4番の料理をお願いします。

はい!

あっ 金子さん 僕 行きますよ。

お願いします。 はい。

高築さん そつなくこなしてますよ。

オーダーミスもないし。

リストラされるようには見えねえな。 (金子)うん。

適材適所 食材と同じだ。

向いてる料理 向いてない料理 それぞれある。

< その夜 身なりのいい 1組のカップルが やってきた。

このときは まだ この すてきなカップルに➡

あんな問題があるなんて 思ってもいなかった>

メニューはいい。 任せるよ。

はぁ。 じゃあ 私も。

かしこまりました。

では 何か お嫌いな食材などは ございますか?

青野菜と ハーブかな?

はい。 かしこまりました。

では ソムリエを呼んでまいります。

え~と 1番テーブル お任せで お願いします。

青野菜とハーブは 外してほしいそうです。

志村 頼んでいいか? はい。

え… うれしそうですね。 めったに お目にかかれないワイン➡

フルボトルで ご注文いただいたんで。 ふ~ん。

楽しみ。

お待たせしました。

カリフラワーのポタージュでございます。

うん おいしい。

ん~ だめだ。

君! はい。

下げて。

体が受け付けない。 別のスープにして。

はい かしこまりました。

これ 手付かずじゃない。

いえ 一口飲まれて➡

ん~…。

だめだって。 代わりに 別のスープをって。

よ~し わかった。

ごめんね 下げて。

スープ・ド・ポワソンだよね?

魚介類もだめなんだ。 はい。

魚介類もだめなの? 先に言ってよ~。

メインは 何を出すつもりだ? プティ・サレ・オ・ランティーユを➡

出すつもりです。 豚と レンズ豆か。

ええ。 レンズ豆を嫌うかもな。

じゃあ ステーキにします。 マデラ酒のソースの。

いや 塩コショウだけでいい。 塩コショウだけですか?

凝ったソースより 塩コショウだけのほうが➡

安心するだろう。 わかりました。

アントルコートのステーキでございます。

ソースは? 素材を生かすために➡

塩コショウのみで。

さぁ…。

うん…。

うまいね! うまいね!

ありがとうございます。

こういう シンプルなのは かえって飽きがこないんだ。

よかったですね。 あぁ…。 フフフ…。

< この好き嫌いの多いお客様 粕屋様は これを機に➡

たびたび お越しになるようになって…>

(粕屋)人より好みに 偏りがあるのは認めるよ。

みんなが平気でも 僕にとっては 苦手なものもあるしね。

ちなみに それって何ですか? 例えば➡

味噌で味付けしたものとか。

味噌ですか? あっ でも➡

味噌味でも平気なのが 1つだけあるな。

なんですか? それは。 妻が作る さばの味噌煮。

さばの味噌煮? 味噌汁より味噌のクセ強いですけど。

でも なぜか いけるんだよなぁ。

(恵子)もう いいかげんにしてよ!

そっちの勝手な 言い分ばかりじゃない!

もめてますね。

はい。

お会計して。 かしこまりました。

少々 お待ちください。

ここの シェフは? 私ですが。

料理は悪くなかった。 ありがとうございます。

けど なんだ? 最後の ボンボン・オ・ショコラは。

何か 問題がございましたか?

何か 問題がございましたか? まずいんだよ。

せっかくの 料理の味が全部 台なしだ。

せっかくの料理の味が 全部 台なしだ!

ちょっと やめなよ。 まずいものを➡

まずいと言って何が悪い?

まずいものを まずいと言って何が悪い?

それは 申し訳ありませんでした。

タルトは ヴァローナのカライブを 使ってたようだし 悪くなかった。

けど あんな まずいショコラを 最後に出されたんじゃ➡

一日 気分が悪い。 もう やめて お願い。

貴重なご意見 感謝します。

すみませんでした。

ずいぶん 失礼な客がいるもんだな。

きっと 本格的なチョコレートを ご存じないのでしょう。

タルトで使われているのが ヴァローナのカライブだと気づいていたな。

確かに 味が落ちてる。

これ 原料のランク かなり下げてませんか?

1週間前に食べたときは こんなじゃなかったけどな。

ちょっと店に確認します。

(粕屋)じゃあ 僕は 帰るよ。

お騒がせして すみませんでした。

それより 来週の月曜日 7時から2名で➡

予約したいんだけど。 かしこまりました。

よろしく。

手違いや 一時的な 原料変更じゃなさそうです。

会社の方針が 変わったみたいですね。

となると もう あそこから 仕入れるわけにはいかないな。

どうします?

当分の間 プチフールにショコラなしだ。

さっきの お客様のおかげですね。

さっきの お客様が言わなかったら 気づかなかったんだし。

そうだけど もうちょっと言い方あるだろう。

あれじゃあ ケンカ売ってるのと同じだよ。

はい これ 2人で食べていいから。

え~ 味が落ちてるのをですか?

かといって 捨てるわけにもいかないしな。

最後は スタッフが おいしくいただくんですよ。

へぇ…。

う~ん! え~ これで落ちてるんだ!

落ちてる 落ちてる。

雨 嫌いなんだよな~。

え~ 今夜の予約は…。

お~ 粕屋様…。

(志村)お~い 高築く~ん。 はい。

ちょっといいかな? はい。

え~ 今夜の 粕屋様用のメニューなんだけど…。

アントレは これ。 仔羊のレバーと 大地の恵みのポーチドエッグ。

はい。 で メインは これ。

牛ヒレ肉のじゃがいも包み。 はい。

グラグラするなぁ。 グラグラ?

それだと じゃがいもが重なるぞ。 しかたないですよ。

野菜は 芋類と 玉ねぎしか 食べられないし➡

魚介類もだめ。 ハーブもだめなんですから。

肉類は大丈夫だろ。 内臓も レバーならいける。

ガタガタするなぁ。 ガタガタ?

それだと 付け合わせとのバランスが…。

今日は いい ロニョンが入ってたな。

ロニョンは 粕屋様に絶対 無理ですって。

ただでさえ クセのある食材なのに。 そうか? いけると思うけどなぁ。

いや~ あの粕屋様ですよ。 ♬「フフン フフフーン」

大丈夫だよ。 ♬「デデンデッデデン」

♬「フフン フフフーン」

♬「デデンデッデデン」

金子さん なんだか ご機嫌ですね。

さん…。 え?

だって 今夜は 粕屋様が来るじゃないですか。

いっつも いいワインを フルボトルで頼んで 半分以上残すから。

えっ 残されるのが うれしいんですか?

ですか? え?

うれしいですよ。

お客様の飲み残しは ソムリエにとって➡

格好の教材ですから。 そうですね。

そうですね? え?

敬語やめません? 私のほうが 年下なんだし。

うん。

まだ外 雨 降ってました?

今日は 一日中 降るみたいです…。

ぜ~。

あっ!

一句できた。 え?

あっ あっ 待ち人って 粕屋様のこと?

ねっ あの… なんで俳句?

俳句いいですよ。 逆に なんか新しい感じしません?

逆に? あっ そうだ!

高築さんも一緒に 商店街の俳句同好会➡

行きましょうよ。

あ~ 俺は いいかな…。

え? トイレチェック 行ってこよ。

誘いますね~。 ありがとうございま~す。

♬「デデンデッデデン」

(ドアの開く音)

いらっしゃいませ 粕屋様。 いらっしゃいませ。

(志村)いらっしゃいませ。 いらっしゃいませ。

傘を お預かりします。

高築くん 頼むよ。 はい。

アントレは 仔羊のレバーと 大地の恵みのポーチドエッグ。

で メインは 牛ヒレ肉の網焼き黒コショウ風味ね。

牛ヒレ肉の網焼きですか? これなら突き返されることはない。

注文してくれればですけどね。

そこは お前… ギャルソンの腕の見せどころじゃん。

いやいや 僕 新人ですよ まだ。

うん。 うん って…。

え~ 本日 特にオススメなのが➡

アントレは 仔羊のレバーと 大地の恵みのポーチドエッグ。

メインは 牛ヒレ肉の網焼き黒コショウ風味 となっております。

どちらも すばらしいものですので ぜひ…。

じゃあ 前菜は 仔羊のレバー。

ありがとうございます。 で メインは…。

この ロニョン・ド・ヴォーの 網脂包み焼きをもらおうかな。

あの… ロニョンは クセのある食材ですが…。

前から一度 食べてみたかったんだ。

あ~…。

手 止まってんな。

1番テーブル 仔羊のレバー ブランダード…。

そして…。 ロニョン・ド・ヴォーね。

はい。 はぁ~。

よりによって ロニョンを注文するなんて。

いいじゃないか。 食べたいって言ってんだから。

しかしですね…。 大丈夫。

今日のロニョンは 最高にいいから!

ん~ おいしい。

う~ん こっちも なかなか うまい!

喜んで召し上がってますね。 アントレ よし!

粕屋様 アントレ 完食です。

よし。 あとは ロニョンか…。

ロニョン・ド・ヴォー 上がったぞ。

ロニョン・ド・ヴォーの網脂包み焼きです。

(粕屋)これが ロニョンか。

うん 悪くない。

いけるね。 よっし。

(百合子)これ なんなんですか? 仔牛の腎臓だよ。

えっ 前にアメリカで食べたけど➡

においが キツくて 食べられなかったわ。

でも これは全然 におわない。

下処理が ちゃんとされてるんだ。

下処理…。

ちゃんと 手間が かかってるんですね。

下処理って大切ですよね。

フフフッ。

気に入ってくださったみたいです。

おっ やんだ。

雨 上がってました。

いや~ 疲れたなぁ なんか 精神的に。

ワイン 飲んじゃいます? おっ。

粕屋様 また半分以上 残して帰られたんで。

いいね~。 たまには飲むか。

お…。 高築! はい!

(ドアの開く音)

あっ すみません もう閉店…。 ごめんなさい。

イヤリングを片方 落としたみたいで。

え… 少々 お待ちください。

あっ… ありました! ありました。

申し訳ございません 気が付きませんで。

よかった~。

とても大切なものだったから。 ありがとうございます。

あっ いえいえ。 お騒がせしました。

ちょっといいですか? はい?

少し 思ったんですけど…。 えっ そこで おせっかい?

なんでしょうか? なんだ?

粕屋様とは 距離を置かれることを➡

お勧めします。 え?

おせっかいがすぎる。 思ったこと すぐ口に出すなよ。

どういう意味ですか?

粕屋様を 奥様から奪う覚悟を決めた。

奥様じゃないんですか?

彼女と一緒のとき 粕屋様は 結婚指輪をしていない。

でも 1人でいらっしゃるときは 必ずしている。

そのイヤリング おそらく 粕屋様からの プレゼントでしょう。

あなたにとって 結婚指輪のようなものだ。

だから わざわざ戻ってきて…。

ロニョン・ド・ヴォーのせいです。

あの料理は 下処理に 時間がかかるんでしょう?

表面の脂肪と皮 それに 中の筋も全部 取り除いて➡

焼いたときに にじみ出る脂も 臭みが残らないように取ります。

でも なぜ ロニョン・ド・ヴォーが? 私 粕屋さんの秘書で➡

桶谷百合子といいます。

今日 あの料理を食べて 気づいたんです。

奥様と一緒にいることは 彼にとって➡

幸せじゃないはずだって。

どうして そう お考えになったんですか?

秘書という職業柄 奥様とも よく お会いします。

手料理を ごちそうになることも。

まっ 正直な話 彼女の料理は ひどいものでした。

愛情が こもってないんです。

例えば? レバーは 血抜きされていないから➡

生臭かったし サラダの玉ねぎも 水にさらしてないから辛かった。

里芋も ぬめりが取れていなくて 味が しみてなかった。

どの材料でも シェフが作ってくれた ロニョンのように➡

手間をかけて 丁寧に下処理されていれば➡

おいしく食べられたはず。

愛情のこもった料理って そういうものでしょ?

粕屋様は 料理を食べていましたか?

文句も言わずに食べてました。

奥様に気を遣って 我慢してるんだと思います。

かわいそうに…。

私なら 粕屋さんに➡

愛情を たくさんあげて 幸せにできます。

気付かせてくれた シェフには 感謝しています。

申し訳ないが 私は あなたを応援できません。

え? 何をしようと あなたの自由です。

でも あなたは間違っています。

あなたに何がわかるの?

どうするんですかね 桶谷様。

修羅場ですね。

志村さんも 気をつけたほうがいいですよ。

え… なんで俺? 俺 やましいことなんか➡

してねえよ。 よ~し 賄い出来たぞ!

ほい。 は~い!

(金子)さばの味噌煮だ~!

いただきま~す! (3人)いただきます。

おいしい。 どうやったら こんな上手に作れるんですか?

まずは さばに熱湯をかけて臭みを取る。

で そのあと冷水につけて 熱で固まった血合いを➡

きれいに洗い流す。 さばの うまみが逃げないように➡

身を締めるんだよ。 そういえば 粕屋様➡

奥様の さばの味噌煮が 好きだって言ってましたね。

あっ そうだ そうだ 忘れてた。

食事中でしょ 行儀悪いよ!

さっき ネットニュース見てたら おもしろい人が写ってて…。

ん? どっか 見たことある顔だなぁ!

あっ この人 この前のチョコレートクレーマーだ!

えっ!? あっ!

あっ この 鶴岡正 って名前➡

お預かりした クレジットカードと同じ名前です。

「話題のお店 クローズアップ チョコレート専門店 ノンブル・プルミエ」。

隣の駅ですね。

あっ 近所じゃねえかよ! 「オーナー 兼 ショコラティエの➡

鶴岡氏は 数か月前まで ベルギーの有名店で修業し➡

帰国して すぐに ノンブル・プルミエをオープンした」。

「数字をテーマにした スタイリッシュな ラッピングと➡

優しい味のチョコレートが 女性たちに大人気」。

ですって…。

行儀悪いですよ。 座って。

はい。

ごちそうさまでした。 ちょっと今から➡

その店 覗いてきます。 今から行くんですか?

ああ。 そうだな。 味しだいでは➡

仕入れを考えてもいいな。 そうそう。

近所だし 便利ですよね。 って 違うでしょ。

って 違うでしょ! イテッ…。 ノリツッコミ。

あの… 僕も行ってみたいです。 え?

志村さん1人じゃ 何しでかすか わかんないし…。 はい!

どういう意味だよ? あっ じゃあ お前 食え。

ほら 行くよ 早く食べて。 はい。

<志村さんと僕は ノンブル・プルミエに行き➡

23個入りの詰め合わせを 買ってきた>

開けます。

食べよう。

いただきま~す!

蜂蜜のガナッシュだ。 おいしい!

スパイスの使い方がいいな。

悔しいけど 確かにうまい。

シンプルな トリュフも出来がいい。

この詰め合わせ なんで こんな 中途半端な数なんだろう?

詰め合わせは どれも 変な数だったな。

はい。 2個入り 3個入りまでは➡

普通にあって 4個入りを飛ばして➡

次が 5個入り 7個入り…。

11 13 17…。

19 23 29 31 37 41…。

そのとおりです。 なんで わかったんですか?

ノンブル・プルミエ フランス語で素数だ。

ん~ 店の名前に 合わせたんですね。

チョコレートと素数 なんの関係があるんだろう?

(金子)うまっ。

ごちそうさまです。 ありがとうございます。 じゃあ。

はぁ~ 今日も終わった。

よし 片づけだ! (泣き声)

怖い なんの音? (泣き声)

あれ? (泣き声)

(泣き声)

えぇ~! (泣き声)

(泣き声)

(泣き声)

ヴァン・ショーです。 気持ちが落ち着きますから。

知ってたんですね。

粕屋さんと奥様が 本当は仲がいいって。

知りませんよ。 だったら なぜ応援できないって?

粕屋様の奥様は 桶谷様が 言うような人ではないと➡

思ったからです。 知らないんじゃないんですか?

知ってなきゃ そんなこと言えないでしょ。

あなたが 話してくれたじゃないですか。

奥様の手料理は ひどいものだったって。

どういうこと?

⦅久美: 桶谷さんも召し上がって。 (百合子)ありがとうございます。

(粕屋)いただきま~す。 (百合子)いただきます。

(久美)いただきま~す⦆

下処理が きちんとされていないなら➡

料理が まずくて当然です。

レバーは生臭く 玉ねぎは辛く➡

里芋は ぬめりが残って 味がしみていない。

でも 粕屋様は 文句を言わずに食べていた。

⦅粕屋: 最近 外ばっかりだったから➡

家で食うの久しぶりだな~。

(久美)好き嫌い 多いから 大変でしょう⦆

不思議だと思いませんか? うちの店の料理なら➡

気に入らなければ すぐ下げさせてしまうのに。

ご存じですか? レバーの栄養素は➡

血抜きをすれば 流れ出てしまうことを。

え? 玉ねぎや里芋も同じですね。

下処理をすれば 栄養分は抜けてしまう。

もちろん すべてではないですが。

粕屋様の偏食は尋常じゃない。

⦅下げて 体が受け付けない。 魚介類もだめなんだ⦆

せめて 食べられる食材からは 豊富に栄養分をとってほしいと➡

奥様は 思ってるんじゃないでしょうか?

下処理を あえてしないのは 粕屋さんのため。

愛情が ないんじゃない。 愛情が あるからこそです。

実際 奥様の料理の腕前は かなりのものだと思います。

⦅久美: お待たせ。 (粕屋)お~ さばの味噌煮か⦆

味噌が まったく だめな粕屋様が➡

奥様が作る さばの味噌煮だけは 食べられると言ってました。

⦅うまい! よかった⦆

おそらく 味噌も 粕屋様が食べられるように➡

自分で作っているのでしょう。

⦅気仙沼にでも行って うまいもの食わないか?

また! 食べられないもの ばかりじゃないの。 ハハッ!⦆

奥様は 健康を優先した料理を作り➡

粕屋様も そのことを理解している。

人は 楽しむためにも食べるが➡

本来は 生きるためにこそ 食べるんです。

割り切って つきあってた つもりなんですけどね。

あの人にとって 私は➡

レストランの料理に すぎなかったんですね。

毎日食べる 家庭料理にはなれない。

少しのわがままと欲張りな気持ち。

1つの料理を シェアするのは レストランだけで。

いただきます。

おいしい。

<粕屋様と桶谷様の関係は こうして終わった。

でも これで よかったんだと思う。

そして もう1つのほうの問題も➡

大きく動き出して…>

いらっしゃいませ。

予約していた 川出です。 少し早いんですが。

いえ お待ちしておりました。

いらっしゃいませ。 どうぞ こちらへ。

どうしても 私の言うこと 聞いてくれないの?

まさか また来るとはな~。

何を話されてるんでしょうね? ねぇ 答えてよ!

この感じからすると…。 (鶴岡)話は 食事のあとだ。

やっぱり 別れ話じゃ…。 いいかげんにしてよ お兄ちゃん!

お兄ちゃん? きょうだいかよ。

でも 女性のお名前は 川出さんでしたよ。

結婚したんだろう。 指輪してるじゃないか。

え? 見えます?

わからない。

見えた! いいから食べろ。

食べたら話してもらうからね。

さぁ 食べ終わったわよ。

お母さんが かわいそうだと思わないの?

ほんの少しでいいから 顔を見に行ってあげてよ!

だから 何度も言ってるだろ。

店が オープンしたばかりなんだ。 そんな暇はない。

でも先生は いつ どうなっても おかしくないって言ってるのよ。

だったら なぜ すぐに言わなかったんだ?

お下げいたします。 それは…。

お母さんが お兄ちゃんは 今は大切なときだからって…。

それで? 今更 言うのか?

それで 今更 言うのか?

いいかげんにしてくれよ。

帰る。 帰る!

お兄ちゃん!

(すすり泣き)

あの よろしければ カウンターのお席へいかがですか?

どうぞ。

まだ デザートを 出していないんですが➡

こっちのほうが いいと思いまして。

ヴァン・ショーです。

こういう お店を持つと➡

自分の時間が まったく持てないくらい➡

忙しくなってしまうんですか?

場合によりますが オープンしたては 忙しいでしょうね。

がんの母を 見舞うこともできないくらい?

いや それは…。

病気が見つかったときには➡

すでに あちこち転移していました。

兄は ベルギーにいたんですけど 母は 心配かけたくないから➡

連絡は するなって言って。

あの… お父様は?

父は 私たちが幼い頃に 母と離婚して それきりです。

母が 女手一つで 私たちを育ててくれました。

給料日になると チョコレートや シュークリームを➡

買ってきてくれて。

私はいいから あなたたちで食べなさいって。

元は 母思いの 優しい兄だったんです。

何が 兄を変えてしまったのか?

変わってないと思いますよ。

でも 一度も見舞いに 来てくれないんですよ。

母を大切に 思ってるならどうして?

お兄様の チョコレートです。

よかったら どうぞ。

おいしい。

丁寧に作られてます。

この箱 23個入りなんです。

他にも 19個入りとか 29個入りとか…。

半端な数ばかり。 私もなんで そんな数なのか➡

疑問に思ってたんですが あなたの話を聞いて➡

やっと わかりました。

⦅恵子: お兄ちゃん お母さん まだ?

(鶴岡)もう少ししたら 帰ってくるよ。

もう少ししたら帰ってくるよ。 (幸子)ただいま~!

(2人)おかえり!⦆

女手一つで 子ども2人を育てるのは➡

大変だったと思います。

経済的にも 厳しかったはずだ。

それでも お母様は あなたたちを喜ばそうと➡

頑張ってこられた。

⦅チョコレートだ! 2つ? 私はいいから➡

あなたたちで食べなさい⦆

私はいいから あなたたちで食べなさい。

そう言って いつも子どもたちに譲っていた。

⦅僕 大きくなったら チョコレート屋になるよ。

ん~? そして お母さんに 好きなだけ➡

チョコレート食べさせてあげるから。

お母さんに 好きなだけ チョコレート食べさせてあげるから。

フフフッ ありがと⦆

お兄様の お店の詰め合わせは すべて 素数になっています。

私はいいからと言う人も 食べられるように。

子どもが 1人でも2人でも➡

最後に 母親も食べられるように。

必ず端数が出るように。

母も 1つ余ったときだけ 自分も食べました。

そんな詰め合わせを 考える お兄様が➡

変わってしまったと思いますか?

でも だったらどうして…。

割り切れないんです。

割り切れない? お兄様は➡

お母様に大好きなチョコレートを 食べさせたい一心で➡

頑張ってきたのだと思います。

ようやく自分の店を持てて これから 親孝行したかったのに。

お母様は 病気を患い 知らされたときには もう…。

悲しみだけでなく 怒りもあったでしょう。

そんなになるまで 黙っていたお母様に。

間に合わなかった自分に。

私が もう少し 早くに話していれば。

(ドアの開く音)

お兄ちゃん? 面会時間 間に合うか?

え?

連れてってくれ。

⦅恵子: すごい。

じゃあ いただきます。

(2人)いただきま~す。

おいしい? おいしい。 フフフ…。

優しい味がするね。 うん。

おいしい。 フフフフッ⦆

<数日後…>

エスプレッソでございます。 プチフールは➡

ボンボン・オ・ショコラでございます。

<プチフールに ショコラが復活した。

ノンブル・プルミエのものだ>

よ~し ランチ終わろうか。 はい。 (金子/志村)はい。

あの 三舟シェフ 聞きたいことがあるんですけど。

なんだ?

なんで僕を このお店に 誘ってくれたんですか?

ギャルソンに 向いてると思ったからだよ。

僕のどこがです?

昔 駅前にある ラーメン屋に入ったんだ。

混雑した客をさばくために アルバイトの子が 客10人から➡

一気に注文を取ってた。

麺の硬さだの トッピングだの➡

10人が10人 全然 違う注文をしたが➡

その子は 一度聞くだけで 間違えることなく注文を通した。

それって…。

あのときのバイトくんは 君だろ?

え~ ちょっと いつの話ししてるんですか?

は… 8年も前ですよ!

よく そんな前のこと 覚えてますね!

記憶力がいいのは よいシェフの条件だ。

すごすぎる。 ギャルソンも 記憶力が求められる。

1年ぶりに来て メニューを見ずに 同じ料理とワインを頼んだ。

⦅スモークサーモンと グレープフルーツのサラダで➡

メインは ナバランダニョー。 で デザートは ガトーショコラで お願いします。

あと ワインを ジゴンダスを グラスでお願いします⦆

その能力が サビていなかったから 声をかけたんだ。

そんな 記憶力がいいなんて 一度も思ったことないですし。

いや 勉強だって できるほうじゃなかったですし。

それは知らない。 あっ あと もう1個!

もう1個 聞いてもいいですか? なんで このお店の名前➡

パ・マル って言うんですか?

パ・マルって 悪くないっていう意味ですよね?

なんか 理由があるんですか?

う~ん なんだっけ?

え?

えっ ちょっと 忘れてないでしょ 求められるんでしょ 記憶力!

なんですか? 志村さん。

ちょっと わかんないんですけど それ。

怖い 全然 しゃべんなく… 金子さん 知ってる?

あっ 一句できた。 なんで 今?

ちょっと どこ行くんだよ? ちょっ…。

Can't find what you're looking for?
Get subtitles in any language from opensubtitles.com, and translate them here.