All language subtitles for 珈琲いかがでしょう#06

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Original subtitles

珈琲に 出会えたとき➡

世界が 変わった気がしました。

⦅なんだ? これ。

これ? これは 私の宝物⦆

その じいさんの影響で➡

俺は 珈琲に どっぷり ひかれました。

俺に 珈琲の いろはを 教えてくれたのも➡

その じいさんです。

じゃあ その方が 青山さんの お師匠さんですね。

だいぶ スパルタでした。 アハハッ。 フフフフ。

その おじいさん 今は どうされてるんですか?

これが… その 手がかりです。

じいさんは… 野たれ死にしました。

どしゃ降りの雨の中 たった1人で…。

えっ…?

あっ… すみません 私…。

俺が 珈琲販売で あちこち 回っている理由は➡

たこじいさんが教えてくれた この珈琲を➡

たくさんの人に 飲んでもらうことと➡

情報収集のためでした。

身元不明で 引き取り手のなかった じいさんの骨を➡

じいさんが 愛していた奥さんと 同じ墓に 入れてやりたいんです。

それが じいさんの 望みだったので…。

そうだったんですね…。

ぺいが残した このメモは➡

俺が欲しかった その 手がかりです。

アイツ 俺が たこじいさんの親戚 捜してたこと➡

気付いてたんですね…。

⦅《じいさんの珈琲を 飲んで以来➡

僕は 珈琲に取りつかれてしまいました。

どこで飲んだものとも違う➡

あの 深い味と香り…。

それだけ じいさんの珈琲は 格別だった》

(ノック)

おう。

この間の若者か。 どうした?

珈琲…。

ああ?

じいさんの珈琲が 飲みたい。

えっ?

珈琲 入れてくれよ。

なんだって? 聞こえませんね。

珈琲を 入れてください。

はいよ。

♬~

はいよ。

すごく うまい。

でも… この間と 味が違う?

そう この間とは違う。

何が 違うんだ? ああ?

何が 違うんですか?

フッ うん。

人に ものを尋ねるときは それなりの言い方って あるだろ?

豆が違う。 それから 焙煎も。

豆と焙煎? それは なんだ?

珈琲豆には いろんな種類が あってね➡

ブラジル キリマンジャロ コロンビア マンデリン モカ コナ。

そのまま ストレートで入れたり 混ぜて ブレンドしたり。

今日の豆は コロンビアとガテマラを ブレンドしたもの。

その ブレンドした豆を 深く煎って 香ばしくしてみた。

豆の種類だけじゃなくて➡

焙煎の方法も 段階も いろいろ あってね。

珈琲は それらの ちょっとした加減で➡

ずいぶん 味が変わってくる。

そこが おもしろいの。

じいさん なんで そんなに詳しいんだ?

フフッ 好きだから。 それしかないでしょ。

なあ じいさん。

俺に 珈琲を教えてほしい。

この間 ここで飲んだ珈琲は➡

今まで飲んだ どの珈琲とも違った。

なんていうか… う~ん➡

あれは なんて言えばいいんだ➡

その… なんか➡

落とし穴に すっぽり はまったような感じがした。

深くて 黒くて➡

でも 妙に居心地がいい 落とし穴。

あの風味に囲まれて➡

ずっと そこに 入っていたくなるような…。

う~ん とにかく 衝撃的だったんだよ。

だから…。

だから?

だから 俺に珈琲を 教えてほしい。

ああ?

教えてください!

フッ。

どうしようかな~。

お願いします!

わかった。

明日から おいで⦆

そうして 修行が始まりました。

珈琲を うまく入れる修行?

う~ん いや➡

ただ 珈琲を入れるっていう 単純なものではなくて その➡

じいさんは➡

俺に 足りてなかったものを 教えてくれました。

足りてなかったもの?

⦅なあ じいさん。

釣りと珈琲と いったい どういう関係が あるんだよ?

にしても 釣れねえなぁ この川。

ホントに 魚 いんのか?

嫌だね~。

だから 釣れる 釣れないじゃないの。

珈琲を 味わうってことはさ➡

こうやって のんびりと 穏やかなひとときを➡

幸せだな~って 感じることに 似てるってこと。

幸せ? これは 幸せなのか?

えっ 幸せでしょ? 幸せじゃないの?

じゃあ いつ 幸せ 感じんのよ?

いつ? いつ…?

そっか… 気の毒な 若者よ➡

いろいろ あったんだな~。

はぁ?

じゃあさ 例えば 昨日 なに 食べた?

昨日…?

う~ん… 牛丼かラーメンか なんかじゃない?

覚えてないのかい?

毎日 たいしたもん 食ってねえから。

はぁ~ 哀れだね~。

じいさんだって 大したもん 食ってねえだろ。

バカにしないでおくれよ。

私には それなりの流通が あってね➡

こう見えて 結構 いいもん 食べてんだよ。

そうなのか? 毎日 何を食べたか➡

気にしてみろってこと。

それが おいしかったのか➡

おいしくなかったのなら 何が だめだったのか➡

料理の中に 何が入ってたのか? 作り方は どうだったのか?

ただ 食べて 空腹を 満たすだけじゃなく➡

味を感じる。

そうやって 少しずつ 自分の舌を 鍛えていくんだよ。

それが おいしい珈琲を 入れることに➡

つながってくるから。 なるほど…。

心に 余裕がないと 味は 感じられないからね。

そして その ごはんが➡

とっても おいしいと 感じたのなら➡

そんときは 1ミリでいいから 幸せかどうか 考えてみな。

そりゃ どういう意味だ?

はい 今日のレッスンは 終了。

はぁ? どういう意味だよ?

おい!

うぅ…。 (殴る音)

ハァ… ほら 早く言えって。

お前 どうせ 終わりなんだから なぁ?

ほら 痛い思いするだけ 損だろ?

兄貴 なに やってんすか ちょっと…。

おう。

なんだっけ? これ。

はぁ なんだっけ? じゃなくてさ…。

なんだ 兄貴。

ずいぶん 食べんの遅ぇな。 うん…。

♬~

おい。 えっ?

あ~。 うまいか?

え~っと… うまいです。

ホントか?

ウソです。 ホントは 苦くて よく わかんないっす⦆

じいさんの珈琲の味を 自分で 再現したくて➡

僕は 生まれて初めて 真剣に 勉強しました。

でも 珈琲は 追求すればするほど 深みにハマってく。

あっ… それは 私にも わかります。

フフフフッ。 なかなか そのレベルに達しなくて。

もどかしいですよね…。 フフフッ。

⦅まだ 強いよ。

なるべく ふんわり➡

粉の上に ふわ~っと お湯を かぶせる感じ。

まだ まだ まだ。

今さ 粉全体に さっき そそいだお湯が➡

ふわ~っと 中心から 広がってる最中なの。

聞いてごらんよ こいつらの声を…。

こいつらの声?

なに 言ってんだ? じいさん。

やだね 珈琲豆! やぼなこと 言わせんじゃないよ。

ほら 全体に 湿っていくのを感じたら➡

2湯目。

♬~

そう そう そう そう そう そう…。

う~ん…。

まだまだ 味に ムラがある。

でも この前より悪くない。

ハッ 喜ぶな。

本物のプロになるには まだまだ これからだ。

わかってるよ。

相当 勉強したのかい?

人生で いちばん 勉強してる。

勉強は してんだけどさ…。

んっ?

おいしいコーヒーを 入れられるように なったところで➡

どうだっていうんだろう…。

どうせ 俺は➡

現状から抜け出すことなんか できない…。

ということは アンタ 今➡

現状から 抜け出したいって思ってんのか?

いや わかんねえけど…。

気付いたら 今の世界にいて それしか なかったから…。

今の仕事は 頭 空っぽにして➡

無心になんなきゃ できないんだよ。

でも 今のままじゃ じいさんが言う 心の余裕なんか➡

どこにもない気がする。

なあ…。

じいさんは 今➡

この暮らしから 抜け出したいとか 思わないのかよ?

さあなぁ… ハハッ どうだろうな。

じゃあ もし 抜け出せたとしたら どうする?

そうだな~ ハハッ。

移動珈琲屋なんて やりたいな~。

移動珈琲屋? うん。

日本中 いろんなとこ回ってさ➡

俺の珈琲を いろんな人に 飲んでもらうんだよ。

うん… じいさんの珈琲を いろんな人が 飲めるのか…。

いいな それ…。

(珈琲豆を 煎る音)

(杉)兄貴。

(珈琲豆を 煎る音)

おい 聞いてんのか? 兄貴。

仕事に行く時間だ。

いけてるかな…。

(うめき声)

ほるもん…。 (殴る音)

ほるもん…。 (殴る音)

うぅ…。

なあ ぺい…。

ええ… ハァ ハァ ハァ…。

これ ホントに ほるもんか?

♬~

迷うなよ…。

この仕事は 迷ったら 終わりだって➡

兄貴 俺に 教えてくれたんじゃないか➡

なあ?

うぅ… ハァ ハァ ハァ…。

テメエの仕事 わかってんのか? この ボケカスが。

なめてんじゃねえぞ。

おい…。

今度 中途半端なまねしたら ただじゃおかねえからな。

どうした 若者!?

べつに なんでもねえよ…。

よし! じゃあ レッスン 始めるか…。

さあ 入れてごらん。

上出来だ。

でも 足りない。

何が?

ハハッ 大丈夫 心配すんな。

いずれ 必ず見つけられるさ。

確かに… じいさんの珈琲とは 何かが違う。

フフフ。

アンタ 大切に思う人は いないのかい?

モテるだろう? その面じゃ。

なんだよ? 急に。 ハハッ。

じいさんは いんのか? そんな女。

いるよ。 ウソつけ。

ハハッ いるよ 私には。

心から 思い続けてる女性が…。

どんな女だよ?

そりゃあ もう 美しくて 清楚な人よ。

私はね 死んだら その人と 同じお墓に入るの。

フフッ それが夢。

ふ~ん…。

アンタにも きっと いつか そんな人が 現れるよ。

どうかな~。

足 洗ったら どうだい?

言うのは 簡単だってことは わかってる。

でも… もし 今 アンタがいる その世界に➡

少しでも 疑問を感じているのなら➡

やめちまっても いいんじゃねえか?

今いる場所から 離れるなんて できっこない。

無理だ 絶対。

できっこないって 思ってるうちは そりゃ 無理だよ。

だけど➡

ちょっとした加減で 変わってくるもんだよ。

珈琲の味も 人間も…。

ウソだ。

ウソじゃない。

ほら… 珈琲 冷めちゃうよ。

飲んで帰んな⦆

♬~

僕のことを 本当に思って 何か言ってくれる人なんて➡

それまで いなかったので じいさんの気持ちに➡

まともに向き合うことが できませんでした…。

珈琲 すっかり 冷めちゃいましたね…。

僕が もっと ちゃんと向き合っていれば➡

じいさんは 死なずにすんだのかもしれない。

⦅杉:どうした? 兄貴。

また 頭痛かよ…。

なんだよ… 雨の日は いつも これだよ…。

(テレビから流れる音声)

(杉の笑い声)

ああ…。

どうした? じいさん。 ああ… うっ…。

なんだよ… 体調 悪いのか?

体調 悪いんじゃなくてさ ハハッ こっちがな~。

雨の日は まいっちまうよ… 気持ちが…。

俺も 雨は苦手だ…。

なんだ アンタ 頭痛 持ちか? うん…。

よ~し➡

今日は 久しぶりに 私が 珈琲 入れようかね。

はいよ。

はぁ~。

やっぱ うめえなぁ じいさんの珈琲は…。

俺のとは違う…。

そりゃ そうだよ アンタとは 年数が違うんだから。

なんだか 頭が 軽くなってきた気がするよ。

珈琲には 浄化作用があるからね。

ふ~ん そうか。

じいさんの珈琲に 救われたな。 フッ。

俺も いつか じいさんが入れてくれる➡

この珈琲みたいに➡

誰かに おいしい珈琲を 入れることが できんのかな~。

♬~

アンタに教えることは もう 何もない。

あとは 自分で 究めるしかないんだ。

珈琲は 奥が深いからね~。

だけど アンタに必要なのは 自分を 大切にすることだ。

自分を 大切にできないと 他の人も 大切にできない。

私は こんな生活だけど 自分が 大事だ。

仲間も 大事。

そして ず~っと 大事に思ってる 女性もいる。

大切な人に 入れる珈琲は フッ 格別だよ。

誰のことも 大事に思えない人間には➡

おいしい珈琲は 入れられないってことか?

俺は 今まで さんざん 人を傷つけてきた。

それは アンタが これまで➡

誰からも 大切に されなかったからだ。

でもね➡

私 アンタのことを➡

今 大切に思ってるよ。

どうしたね?

怖いのかい?

何が?

何も 怖くねえよ。

誰かに 大切に思われてるってことは➡

すばらしいことだよ。

だから 何も 怖くねえって 言ってんだろ!⦆

ホントは とても怖かったんです。

初めて 人から 大切だと言われて➡

フフッ とても怖かった…。

とても…。

⦅だから 何も 怖くねえって 言ってんだろ!

なんだよ! 大事なもんとか 仲間とか➡

そんなもん いらねえんだよ!

なんだよ このクソジジイ!

兄貴 珈琲 やめたのか?

ああ…。 えっ ホントに!?

うん…。 よかった~!

俺 すげえ 心配してたんだよ。

兄貴が 珈琲にハマって 頭 おかしくなっちまったって。

仕事も おろそかになるしよ…。

いや~ ホッとしたよ~。

じいさん…。

おい どうした? じいさん…。

(雷鳴)

(花菱)はぁ? オメエ なに 言ってんだ? 今更。

おい コイツ 組 やめてえとか言ってるぞ。

フッ。

おい… おやじの顔 潰す気か? おら!

うっ…! おい ほら もう1回だよ おい。

おい もう1回。

(殴る音)

おい ぺい。 ぺい!

お前 なに 見てんだよ?

お前も やれよ。

えっ?

オメエも 同じ目に遭いてえか? んっ?

いえ…。

やれよ。

(殴る音)

なんでだよ…。

おい! (殴る音)

おい…。

なんで… おい! (殴る音)

おい…! (殴る音)

おら。

テメエの兄弟が なんでか聞いてるぞ。

俺は ただ…。

んっ?

おいしい珈琲を 入れたい…。

それだけです…。

(笑い声)

(花菱)おい!

♬~

じいさん こんな ちっちゃくなっちまった…⦆

♬~

大切なお話を 聞かせてくださって ありがとうございます。

早く お墓に 入れてあげられると いいですね。

はい。

微力だと思いますが➡

私にも できることがあったら なんでも 言ってください。

何か 力になれれば…。

垣根さん…。

お気持ちだけで 十分です。

先ほど見て わかったでしょ?

俺みたいのと 関わってたら この先 どうなるか…。

お願いです それでも私 青山さんの力に なりたいんです。

どうして そんな…?

好きだからです!

気持ちは… うれしいのですが➡

俺には 成すべきことが ありまして➡

今はまだ そういうのは…。 大好きなんです!

青山さんの 珈琲が!

んっ?

えっ?

フフフフ…。

あ~ いや すみません。 はぁ~。

家まで 送ります。

長いドライブに なってしまいましたね。

ねえ ぺ~いちゃん。

本当に 知らないの?

ホントに それ アイツに刺されたの?

まあ いいや。 もう 別のルートで見つけてるし。

ぺいちゃん アイツのことが 大好きだったからさぁ➡

僕 心配してたんだよ。

寝返るようなこと するんじゃないかな~って。

うぅ…。

ねえ ぺいちゃん。

自分が 能ある鷹だと 思っているなら➡

その爪は 全力で隠してね。

でないと 爪を はがされるどころか➡

指 落とすよ フフフフッ。

(うめき声)

じいさん… もうすぐだ。

(エンジンをかける音)

ここか…。

やっと…。

ゴール…。

ゴール! 一歩手前で 振り出しに戻る!

やっと見つけたよ。

僕だけの と~らモン!

フフフフッ。

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