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強く… うっ…! 握って… うっ…!
自分に… 甘えない!
うっ… ハァ ハァ…。
うっ! ふぅ~。
由美 これ 三角筋 どう? これ。
はいはい わかった わかった。 これ…。
はい! はぁ~ より深く!
う~ん!
速く! だぁ~ うぉ~!
おはようございます。 おはようございます。
おはようございます。 おはようございます。
おはようございます。 おはよう。
(青山の口笛)
遅くても 来月中には 実行可能な計画に なってます。
来月…。 早いですね。
安心しました。
しっかり アイデアが 練り込まれていて➡
細部にまで 商品への気配りが 感じられます。
うちの上司が 言ってたんですよ。
こちらに お願いすれば 必ず いい仕事 してくれるって。
あ~。
このアイデアは どなたが…? あっ 僕です。
そうでしたか~。 いや~ 優秀なんですね。
ありがとうございます。
森さんは 何を? はい。
あ~ 森は 僕のアイデアを まとめるのが 得意でして。
そうですか。 はい。
森は こう見えて 天下のT大です。
おい 言い方 おい…。 え~ すご~い!
優秀なんですね! いやいや 全然全然。
たまたま 偶然ですよ。 偶然では 入れないでしょ。
ホント 運が よかっただけですから。
ご謙遜を。 ご謙遜を。
あ~ とんでもないことでございます。
もう 山田くんも見習って。 あっ はい!
今夜から 動いていきましょ。 はい。
ホントに ありがとうございました。 ありがとうございました。
よろしくお願いします。 よろしくお願いいたします。
お願いします。
飯田さん さっきから ずっと私➡
誰かに似てるなと 思ってたんですけど。 はい。
あれだ ヨン様。 アハハハ。 言われません?
え~ いやいや…。 かっこいいですもんね 飯田さん。
ねぇ。 おしゃれだし。 いやいや そんな。
飯田は毎日 筋肉体操ですから。 お~っ!
私なんか ほら このとおり。 お前…。
(笑い声)
あっ 課長。
失礼いたします。 失礼いたします。
では 週明けまでに また 連絡いたしますので。
はい。 (2人)ありがとうございました。
(2人)よろしくお願いします。
はぁ~。
あれ? 森 お前 ちょっと…。 んっ?
てっぺん ヤバくない? えっ そうか?
お前 気付いてないのかよ? どんくさいな~。
おい ちゃんと ケアしたほうがいいぞ。
今 いろいろあるんだから。 う~ん 俺は いいや ヘヘヘ。
いいの いいの ありのままで。
(飯田)あ~ いいにおい。 早く飲みたい。
(飯田)ねえ。 ねぇ~。
(飯田)でもさ こうやって待ってる時間も➡
珈琲のだいご味の 1つなんだよ。
僕 結構 珈琲 詳しいんだよね。 (3人)へぇ~。
うん ブルーマウンテンってのがジャマイカで モカがエチオピア。
で キリマンジャロが…。
あっ あ~ どこだったかな…。
タンザニアだ! (指を鳴らす音と笑い声)
あと 最近 はやってるのが コナコーヒーね。
ハワイのコナ地区だけで 栽培されてる 希少な豆。
あ~ そうそう ブルーマウンテンは➡
数年前に ジャマイカを襲ったハリケーンとか 害虫被害とかで➡
豆が採れなくなって➡
ものすご~く 価格が 高騰したんだよね?
よく ご存じですね。
すっご~い! 飯田さん 超博識。 いやいや。
なんでも 知ってるんですね! いやいや。
(笑い声)
お待たせしました。
じゃあ ここは 俺が。 えっ いいんですか!?
うん。 え~ 超ラッキー!
ごちそうさまです。 ごちそうさまです。
ありがとうございます。 いや これくらい。
どうぞ。 (3人)いただきます。
はぁ~。 う~ん おいしい。
ありがとうございます。 ありがとうございます。
フフフフ これくらい。
フフッ。
はぁ~。
んっ?
何の豆が入ってるか わかりますか? えっ?
お詳しそうだったので。
モカ。
正解 さすがです。 あっ ホント?
いや~ 超 適当に言ったんだけど。 正解は 正解なんですが➡
実は モカの他にも 7種類ほど 豆を ブレンドしておりまして➡
ブラジル コロンビア ケニアなど。
いや そこまでは わからないよ。
セキュリティーコンサルティングの重要性を➡
啓発していくべきときだと 思うんです。
データ分析以上の ビジネスチャンスが➡
そこには 転がっているんじゃ ないでしょうか?
概要としては 以上です。
ありがとうございます。 いやいや…。
(社員たちの話し声)
あ~ ちょっといいかな? (森)うん?
それ 俺は ちょっと どうかと思うけど…。
はぁ~ ちょっと待ってください。
どこがですか? 説明してください。
説明してって 言われてもな なんていうか こう➡
うん こう… ふかん的な見方が できてないっていうか…。
う~ん…。 そうかな…。
そっか~。
もう少し アジェンダを ブラッシュアップしたほうが いいのかな?
かもね。 ああ そのほうが 飯田のパーカスに コミットできるかな?
かもしれない。 う~ん…。
アイツ 何? 全然 話 かみ合わないんだけど。
すぐ 感情的になるし。
どこの大学だよ? 学歴 低いの?
まあ そう言うなよ アイツも 頑張ってんだよ。
その頑張りが 空回りすると やっかいなんだよ。
ったく めんどくせえな。
誰もが お前みたいに うまくはいかないんだよ。
ああ そういえばさ➡
会社の前に 移動珈琲屋 来てんの 知ってる?
結構 うまいよ。 ああ… いや➡
俺 銭湯の珈琲牛乳しか 飲めないんだよ。 えっ?
苦いの だめでさ。 ハハッ どんくせえなぁ。
えっ? ハハハハ… じゃあ お疲れ。
ああ お疲れ。
(石田)自分が 注目されてないと すぐマウントするの 悪い癖だよね~。
(中島)醜いよね。 (石田)さっき 見た?
(石田) 珈琲屋で うんちく語ったあとの➡
あの ドヤ顔。 (中島)あれ イタいよね アハハッ。
(佐藤)俺 超イケてる… とか 思ってるよ絶対。
(石田)でも おだてると すぐ おごってくれるんだよ。
かわいいもんだよ フフフッ。
誰か 教えてやんなよ。 あのストール そろそろヤバい って。
十数年前から あのスタイル 変わってないらしいよ。
ヨン様に似てるって 言っちゃったヤツがいてさ➡
それ以来 あのストール 欠かせないの ウフフフッ。
超 勘違い。
あの香水も なかなか キツいよね。 うん。
通ったあと わかるもん 残り香で。
アイツ 毎日 筋肉体操 やってるらしいよ。
筋肉つけてる暇 あるなら ちゃんと 仕事してほしいよね。
ホント 森さんにばっか 押しつけてさ。
ねぇ。 ねぇ。
この手 なに? これ。 わかんない…。
(笑い声)
♬~
まーくん。
今日は ごめん…。
まーくん どうした?
ううん…。
会社で 嫌なことあった?
んん…。
まーくん 大丈夫?
なあ 由美…。
俺って… もう イケてないのかな?
えっ… ウソ…。
やだ まーくん… まだ イケてると思ってた!?
うぅ…。
おはようございます。 おはようございます。
おはようございます。
おはよう。
おはようございます! おはよう。
おはようございます。
おはようございます。
おめでとうございま~す。 ありがとう。
すごいね! すご~い! これで君も 出世コースだよ。
いや~ そんなこと…。
とりあえず 向こうでも 精いっぱい 頑張ります。
マレーシアに行ったら ちょっとは 運動しないと➡
マズいんじゃない? これこれ! これこれ…!
いやいや… 運動すると 汗かいて こう 逆に 加齢臭➡
まき散らしちゃうから だめなんですよ 公害公害。
いやいや そんな そんな…。 そんなこと なくないでしょ。
マレーシア…。 いや~ でも さみしいな~。
珈琲 ください。 はい。
♬~
お待たせしました。
8種類も 入ってるんだ? はい。
全然 わからないや…。
フッ… おいしく飲んでいただければ それで。
うん おいしい。
ありがとうございます。
ずっと どんくさいと思ってたヤツが➡
どうやら 俺より先に 出世するらしい。
フッ やってらんね。
フフッ かっこ悪いね。
自分を知ってる人は かっこいいです。
アイツ 髪が薄くなってきたこととか 腹が出てることとか➡
全然 気にしてないんだよ。
笑いながら ありのままでいいって。
俺 アイツのこと見てて➡
バカだな ダッセえな~って ず~っと思ってて。
でも 外見ばかり気にして➡
他の人と 比べてばかりで➡
中身が 伴ってなかったのは 俺のほうだったんだな。
ちょっと お時間 よろしいですか? ああ。
♬~
これ 試してみてください。
うわっ! なんだ? これ。 フフフッ。
煮詰めすぎた 麦茶みたい。 すみません…。
それ ジャバロブスタという➡
インドネシアの 比較的 安い豆なんですけど➡
これを 先ほどのブレンドに 混ぜると…。
どうぞ。
んっ? 苦みが増した?
はい 独特の苦みが 不思議なパンチを出して➡
個性的な味に なるんです。
キリマンジャロとか コロンビアとか ストレートに それだけで➡
気品高い味を醸し出す 立派な珈琲も おいしいんですが➡
こうして ブレンドされることで 味わい深くなる珈琲も あります。
それぞれが それぞれに 自分らしさを 持っているから➡
愛されるんだと思います。
自分らしさね…。
すみません ちょっと しゃべりすぎました。
俺は 気品高いキリマンジャロに なりたかったんだよ。
立派なコロンビアに なりたかったの。
ブレンドじゃなく ストレート狙いだったの。
だったのにな~。
君は? ブレンド? それとも ストレート?
フフッ いいよね~ 気楽な商売で。
おかげさまで。
ごちそうさま。
うっ… はぁ~ ふぅ~。
うっ うぅ… はぁ~。
地道に… うっ…!
ひたむきに… うぅ… はぁ~。
頑張れ 俺!
えっ えっ なに なに なに えっ?
あれ? まーくん 香水 やめた?
あっ うん… あっ 汗臭い? えっ えっ…。
はぁ~ まーくんの におい たまらん!
あっ 臭い?
由美ね 加齢臭 大好きなの!
じゃなかったら 20コも上の まーくんと 結婚してないし。
あ~ なんていうかな この➡
煮詰めすぎた麦茶 みたいな におい?
あ~ たまらん。
由美!
(口笛)
おっ? 最新 目撃情報?
この辺じゃん。
近いぞ…。
俺の 野生の勘が 近いと言っている。
♬~
♬~
おっ! (車が揺れ出す音)
(にぎわう声)
♬~
酒のおかわり まだ~?
は~い 潮さん ただ今。
私も おかわり~! あなた もう 飲んじゃったの?
大盛況じゃ~ん。
狭い店だから すぐに いっぱい いっぱいよ。
いっぱい いっぱ~い! アケミちゃ~ん もう 早くしてよ~!
や~ん もう ちょっと待って。 (笑い声)
もう こうなったら ヘルプ 召喚よ。
ヘルプ なに 新しいバイト?
まっ そんなとこなんだけどさ。
いでよ 青山く~ん!
は~い。
なんなの? あの アーバンなイケメン。
場末に 舞い降りた天使? アケミちゃん どうしたの? あの子。
そこの道で 拾ったの。 落ちてたところを さっとね。
ウソ? フフッ。 拾われました。
私も イケメン 拾いた~い!
忙しいときは ヘルプにも 入ってくれるのよ。
えっ でも 大丈夫?
いくら イケメンでも 見ず知らずの男でしょ?
いざとなったら 腕力勝負よ! (笑い声)
それに あの子 どっかで見た気 すんのよ~。
なんか 縁 感じちゃったのよね~。 フフフッ。
えっ どうでもいい。 イケメン 拾いた~い。
どっかに 落ちてないかな~。 アンタ 気をつけなよ。
ママ 手 早いから。 (アケミ)ちょっと やめてよ。
私 ああいう王子系の子 まったく 興味ないの。
え~っ。 私の好みは もっと こう➡
肌が浅黒くて ガチッとして ムチッとして むせ返るような➡
ザ キング オブ オス! やだ~!
(笑い声)
いらっしゃい。
初めてですけど 大丈夫ですか?
もちろん。 初めての方 大歓迎です。
こちら どうぞ。
いらっしゃいませ。
田村? えっ?
フジ中の 田村のぶ彦?
えっ えっ ちょっと待って…。
やだ もしかして… 遠藤くん? そう!
わぁ~ 懐かしい。
うわっ 田村 お前 変わったな。
遠藤くんは もう 全然 変わってない。
ハッハハハハ…。 なに アケミちゃんの同級生?
そう 野球部のエースで 超 人気者だったんだから。
いやいや そんなこと…。
ねえ いつ こっちに戻ってきたの?
先月。 こっちで 起業してな。
起業? すっごい…。 いやいや…。
飲み屋 開拓してたら たまたま 見つけてさ。
そうなんだ… あっ なに 飲む?
なんか オススメある? オーケー。
青山く~ん あれ お願い。
はい かしこまりました。
今 うちのイチオシの 珈琲焼酎は いかがかしら?
フレンチローストの珈琲豆を お好みの焼酎に 数日 漬けるだけ。
ほのかな苦みが お酒とマッチして たまらないのよ。
♬~
お待たせしました。
いただきます。
んっ うまいな これ! でしょ?
珈琲の移動販売している この子のお店の お豆なの。
ホント いい拾いもん したわぁ。
アケミさん ヒゲが痛いです。
ひどい この男! フフッ。
私も 飲んでみたいな~! あっ 私も!
私も! ずる~い! はぁ 何が?
私が 先に言ったんだから。 ちょっと 私…。
お願いします。 あっ ちょっ きたきた きた…!
フフッ ロックでも水割りでも 牛乳割りでも おいしいですよ。
オススメは? オススメ。 オススメは?
オススメは? オススメは?
田村 なんか 変わったな。
ずいぶん 明るくなった。
そうね…。
あのころの私だったら 想像できないわ。
本性ひた隠して オドオドして 存在感ゼロで。 遠藤くんみたいな➡
かっこいい男子に 話しかけるなんて➡
絶対 無理だったもの。
っていうか むしろ 私のこと 覚えてくれてたのが ビックリ。
しかも こんなふうに 変わり果てたのに。
一目で わかったよ。
田村のことは よく覚えてる。
あんまり 話したことなかったけど➡
昔から 色が白くて 女の子みたいで➡
なんとなく 当時から きれいだったし。 フフフッ。
おっ 金魚か。
雑種よ。
つがいが いないから オスなのかメスなのか 不明なの。
私と 一緒。 やんなっちゃう。
きれいだね。
いつも 悪いね…。 ううん 大丈夫 大丈夫。
(遠藤)桜田。 (桜田)はい。
こっちで 合ってるか?
ここ まっすぐ行って 次 左です。 おう。
次は でかいからな~ 絶対 取るぞ。
はい 頑張りましょう。
まっとうね。 まぶしいこと。
行きましょう。
(近所の人たちの話し声)
のぶ彦。 んっ? ちょっと 離れて歩いてくれる?
向こうのほうから 清水さんの声が 聞こえるんだよ。
あぁ…。
一緒に いるとこ 見られたくないの ごめんね…。
いいの いいの。
(近所の人たちの話し声)
♬~
アケミさん 1杯 どうぞ。
まあ うれしい。 ありがとう。
♬~
はぁ~ おいしい…。
何かを極めるって 大変なことよね…。
本当に好きじゃないと できないし 好きなだけでも だめだしね。
私は 途中で 諦めちゃったからなぁ…。
後悔してますか?
ううん。
私 このお店 好きだから。
こんな おいしい珈琲を入れる男に 悪い男は いないわね。
フッフフッ。
う~ん やっぱり この顔➡
どこかで 会ったような…。
(遠藤)ねえ 金魚…。
こんな狭いところに 閉じ込められて➡
自分の排泄物で じわじわ濁っていく 水の中。
ただ 食べて グルグル 泳いでいるだけで➡
お前 幸せ?
フッ 私みたいね。 かわいそう。
んっ?
遠藤くん 今 私の心の中 読んだ?
いや…。
この間の もらえる?
はい。
忙しくて ごめんね。
アケミちゃん こんばんは~! いらっしゃい。
(田中)また 来ちゃった!
いらっしゃいませ。 超 かわいい!
えっ なに 触ってもいいの? だめ! お金 取るわよ。
え~ じゃあ エサをあげるのは いいの?
それも だめ。 動物園のパンダじゃないんだから。
ハイボール くださ~い。 (笑い声)
私も ハイボール! 私も~。 焼酎で。
ねえ 1杯 どう?
僕 飲むと すぐ 眠くなっちゃうんで。
かわいい。
眠くなっちゃうので。 アハハハ…。
全然 似てない。 アケミちゃん!
ほら いつものやつ 歌ってよ!
待ってました~! ♬『DESIRE-情熱-』
きた きた きた~!
♬「Get up, Get up, Get up, 」
(アケミ)いくわよ。
きれいだよ いいよ~! フォー!
♬「Get up, Get up, Get up, Get up」
♬「Burning love」
♬~
バーッ。
♬「やり切れない程」
♬「退屈な時があるわ」
♬「あなたと居ても」 (遠藤)ねえ 私には➡
もっと 他の人生が あったんじゃないの? ねえ。
♬「踊っていたいの 今は」
やっと 落ち着いたわ。
ごめんね。 結局 閉店まで バタバタしちゃって。
いや 金魚 見てた。
この金魚 たまに 自分のフン 食べちゃうのよ。
フッ アハハハハ…。
毎晩 こんな感じ?
そうね~。
大変だな。
うん 大変だけど➡
私は おてんとうさまの下で➡
堂々と働けるような 人間でもないし。
そんなこと…。
でも なんか もったいないな。
んっ?
今日 田村を取り巻く 人間たちを見てて思ったんだ。
狭くて閉鎖的な この町に住む 彼らは➡
上っ面の 記号的な 田村のことしか➡
見てないんじゃないかって…。 えっ?
田村さぁ もう一度➡
夢に向き合ったほうが いいんじゃないか?
こんなところで 泳いでないで。
もっと 広くて自由なところで 泳ぎ回ってさ。
田村は もっと➡
幸せにならなきゃいけないよ。
(遠藤)うれしい…。
私 ずっとずっと 誰かに そんなふうに 言われたかった。
ずっとずっと 誰かに そんなふうに 言われたかった。
ねえ!
なんなの? それ。 この間から。 えっ?
私の心の中を 勝手に想像して ブツブツ つぶやくの➡
やめてもらえない?
胸クソ悪いんだけど…。
しかも その想像 まったく 見当違いだし。
上っ面で 記号的にしか 人のこと見てないのは➡
アンタのほうよ!
潮さんは 口は悪いけど たくさん飲んで➡
お店を支えてくれている 常連さんだし➡
あの女の子たちは 新規のお客さんを 連れてきて➡
お店の風通しを よくしてくれるし➡
何よりも ここを 心のよりどころに してくれてる。
確かに 歌は好きだけど… はぁ~。
歌手になれるレベルじゃないのは 自分でも よく わかってた…。
はぁ~。
あと… この金魚!
最初は 気合い入れて 広くて立派な水槽で飼ってた。
広すぎたみたいで キョドって 病気になっちゃった。
だから あえて 小さい鉢で 飼っているのね。
したり顔で 擁護して➡
1人で勝手に 気持ちよくなるのに 私を使うのは いいけど➡
私の 周りの人たちを➡
おかずにするのだけは やめてくれる!
じゃあさぁ… 田村は 現状 満足してる?
満足してるかっていったら どうかしら…。
収入は?
まあ それなりに。 ハッ それなり… だろうな。
老後のこととか 考えてる?
1人で 生きてくんだろ?
現状に 満足してたら そんな疲れた顔 してないよな~?
田村は昔 女の子みたいに きれいな肌 してたよな~。
かわいそうだな 田村…。
やっぱり この店の磁場が 悪いんだよ。
悪いカルマが たまってるんだ。
浄化したほうがいい。
あっ… ふぅ~ はぁ~。
なに? それ。
あっ これ? 興味ある?
いや べつに。
俺 これ 最近 ずっと 飲んでるんだけどさぁ➡
すごく 体調がいいんだよ。 へぇ~。
ビタミン剤なんだけどさ➡
今 芸能人の間で すごく はやってて➡
体調が よくなるだけじゃなくて➡
肌も きれいになるって うわさが広がっててさ。
ホントは 医者の処方がないと 出せないような➡
ビタミン剤なんだけどさぁ➡
ある 特別なルートで 入手してて…。
俺も 使ってるんだけど➡
これを 飲み始めてから 朝は すっきり目覚められるし➡
一日 快調なんだよ。
俺は お前を救いたい!
俺が 尊敬する人がいるから ぜひ 一度 会って➡
話だけでも 聞いてみてほしいんだ。
怪しいと思ってる? みんなが 幸せになるための➡
すばらしい ビジネスモデルなんだよ。
紹介料が 収入になる。
つまり 権利収入で 楽に もうかるってこと。
この店の人から 紹介してみたら どうだろう?
30%オフで 友達枠 用意してあるからさ なっ。
ほら ここに サイン。
俺は お前のことが心配なんだよ。
なっ サインすれば 幸せになれるから。
でも 遠藤くん これ あれだよ…。
俺が ここまで言ってやってんだぞ なあ 疑ってんのか!
早くサインしろよ ここに! アケミさん!
すみません 僕 寝ちゃってました。
お客さんに 1杯 勧められて そのまま…。
あ~ やっぱり 僕 お酒 だめです…。
閉店ですよ。 お帰りいただけますか?
はぁ? お前な こっちは今 大事な話 してんだよ!
お引き取りください。 おい 俺のもんに触んじゃねえよ➡
勝手に! うっ あぁ…。
ねえ 遠藤さん。
うっ うぅ…。
だめね 私って…。
ああいうのばっかり 引き寄せちゃうのよね 昔っから。
ホント… やんなっちゃう。
私は この小さい鉢で 十分。
数日 ここに置かせてもらって 思ったんですけど➡
あったかいですね アケミさんの世界。
でしょ?
♬~
行くの?
はい。
お世話になりました。
♬~
つまんないんだもん…。 アケミさん こんばんは~!
いらっしゃ~い。 あれ? イケメンは?
行っちゃったんだって!
な~んだ! 来て損した。
なに? それ。 残念 会いたかった!
すみませ~ん。 あっ じゃあ ハイボール ください。
あっ… あの子…。
(殴り合う声)
(アケミの おびえ声)
おりゃ~!
テメエ!
⦅やだ やだ やめて… ごめ… 触んないで!
ちょっと待って ちょっと待って… ごめんなさい ごめんなさい!
わ~ すみません!
早く行けよ ババア。
うっ うぅ…⦆
そっか… 助けられたの 2度目だった…。
(杉)おい マジかよ…。
(あめを かみ砕く音)
あれ? はぁ~。
ちっと 遠のいちまったなぁ…。
そろそろ 本気 出すか。
(エンジンをかける音)
うまく 網の目を 抜けられると思うなよ。
待ってろ 兄貴!
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