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(ハル)う~ん。
あっ…。 (蒼)どうしたの? ハルちゃん。
(蒼)さっきから 百面相して。
あっ そっか 推しのアニメ 始まったんでしょ?
今度は どんなの? うん?
えっ!? あっ!
見ましたか? 見ましたね!
あっ うん…。
あぁ~! あぁ~!
え~っ!?
いったい どうしたの? ハルちゃん。
私は 蒼さんと一緒に暮らして➡
毎日 蒼さんを見てるうちに➡
気が迷ってしまったんです…。
⦅ハルちゃん 今日 僕 ホテルのアフタヌーンティー 行ってくるから➡
スコーンとジャム 買ってくるね。
うん…⦆
♬~
そのうち 蒼さんが身に付けてるアクセサリーを➡
ほ ほ ほほ…。
ほほほ… なあに? ハルちゃん。
ほほほ 欲しいな~と…。
え~っ!? えっ そうなの!?
でも 検索して ビビっときたものは どれも お高く…。
それが あの➡
キラキラとガーンの 顔の理由?
はい…。
あっ ここの 僕 持ってるけど➡
手ごろなのも 結構 あるよ。
え~ あっ ほら この辺とか。
お~ これ かわいらしいですね。 ねっ。
うん。
でも まだ 踏み切れません…。
推しのイベントの課金なら➡
それ以上でも ほいほいって 出せちゃうんですけど➡
なんですかね~ これ…。 う~ん…。
まあ ほら 物の価値は 人それぞれだからね~。
あっ そうだ ちょっと待ってて。
えっ?
はい お待たせ~。 ハルちゃん ちょっと。 んっ?
フフッ。
いくよ~ ジャーン!
うわ~!
ねぇ こういうのは どう? 好き?
さっきのブランド 好きなら 悪くなくない?
うん かわいい!
僕 このお店の好きで よく お買い物 行くんだ~。
ここのは 2, 000~3, 000円くらいのものが➡
多いかな。 へ~ へぇ~。
ねぇ ハルちゃん。 えっ?
今度 一緒に お買い物 行こうよ。 えっ!?
僕 ハルちゃんと一緒に お買い物した~い!
ホントは ずっと前から そういうの したかったんだ~。
いや その…。
あっ ホントは アクセサリーとか 全然 興味ないんです。
えっ? もう 無理 無理。 今更 隠そうとしたって む~り!
そういうことで…。 行きたいの!
もう 僕は ハルちゃんと一緒に アクセサリー 買いたい!
う~ん そういうのは➡
非オタクの すてきな人と 行ってください。
私みたいなクソオタクは もう だめだめ だめだめです。
もう なに 言ってんの。
ほら これなんか すごく似合いそうだよ!
ほら!
あっ…。 ねっ!
いやいや いや… だめだめ だめ!
こんなの 私したら もう 変! キモい!
全然 キモくないよ。
かわいいのは 推しと蒼さんに お任せします。
よっし 寝よう! んっ?
私 明日 仕事 早いんで。
早い? そんなこと あったっけ?
そういうときも あるんです。
おやすみなさい。 えっ?
おやすみなさ~い。
《あんなサイト見ちゃって バカだね~。
キラキラした領域に うっかり 足を踏み入れてしまったよ》
⦅ほら!
あっ…。 ねっ!⦆
♬~
ハールちゃん! んっ? えっ?
はい!
もう 朝 早いなんて ウソだったじゃん。
余裕で作れちゃったよ。
あっ いや あの その…。
あっ そうだ 今日のお弁当はね➡
ハルちゃんをイメージして 作ったからね~。
私をイメージ? うん。
そこに ハルちゃんの ぜ~んぶが 詰まってるから!
へぇ~。
《私が… 詰まってる?》
いただきます。
うわ~!
かわいい!
《かわいい顔なのに ごめんね~》
《うん うんうん!
本当に 最高!》
♬~
《あっ 猫の中に おかかが入ってる。
猫に おかか。
うん 猫は お魚が好きだもんね》
《本当に かわいい!》
《けど この お弁当は かわいいだけじゃなく➡
かわいい おいしい 楽しい 三拍子 そろってる。
蒼さんのお弁当は ホントに完璧!》
《私も 頑張らなきゃ!》
(スマホのアラーム音)
♬~
よっし!
えっ… かった!
えっ?
えっ!? えっ!?
えっ!?
くっ… なに これ 切れるの?
うわっ!
殺人事件みたい…。
んっ?
どうしたんだろう? ハルちゃん。
♬~
《今までで いちばん ひどいお弁当になってる…。
こんなの 食べられたもんじゃないよ…。
お弁当は 大切なのに➡
蒼さんは 看護師で ちゃんと食べて 栄養つけなきゃ➡
午後の仕事 頑張れなくなるのに…》
あっ…。
大丈夫ですか? あっ すみません…。
押しますね。 はい。 よいしょ。
右で いいですか? はい。
はい 行きま~す。 最初 難しいですよね~。
ごめん… 蒼さん…。
ごめんなさい…。
なんか ハルちゃん 迷走してる。
(好美)迷走?
うん… ハルちゃん➡
なんで あんな かたくななんだろう?
なんで あんなに かわいいを 拒否するんだろう?
う~ん…。
けどさあ 蒼も そうだったじゃん?
えっ 僕が? うん ほら 高校のときさあ➡
ホントは かわいいもの 大好きなのに➡
私が薦めると いい って 拒否ってたじゃん。
それは… そういうのは 母に 禁止されてたから…。
いいや それだけじゃなかったよ。 えっ?
どうせ 僕なんか似合わない 僕なんか って言ってた。
そうだっけ? そうだよ~!
けど もう 1回 吹っ切れたら➡
そっから かわいいが 爆発したけどね。
フフフッ。 フフフッ。 そうだった そうだった。
きっかけ くれたのは 好っちゃんだったね。
う~ん ハルちゃんも なんか➡
きっかけがあると いいんだけどね。
きっかけか~ う~ん…。
(バイブ音)
あっ。
あっ ハルちゃん。
ハルちゃん…。
なんだって? あっ お弁当のこと。
今日は ハルちゃんが 僕のお弁当 作ってくれたんだけど。
へぇ~ お弁当の作りあいっこ➡
まだ 続いてるんだ? うん。
おぉ~ すごいじゃん ハルちゃん 頑張ってるじゃん。
うん。
すごく すごく 頑張ってくれてるよ ハルちゃん。
いいね~ 幸せ者だね 蒼。
あっ! じゃあ こんなのは どう? んっ?
(バイブ音)
蒼さん?
え~ じゃあ 私 いらなかったですね。
あっ ごめん ごめん お米のストックあるの 忘れてた。
あっ で 今日は なに 買ったんですか?
あっ らっきょうと豚肉と あと トマト。
意外です。 えっ 何が?
蒼さんが らっきょう 好きだったなんて。
実は ちょっと遠慮してたんだ~。 におい だめな人って 多いから。
う~ん でも 私は 全然 大丈夫です。
大好きです! よかった~。 フフッ。
あっ ねぇねぇ 僕 ちょっと 寄りたいとこあるんだけど いい?
はい どこ… ですか?
いいから! おぉ…!
ここ! ここに来たかったの。
あぁ… いや あの 私 先に帰ります…。
僕 ハルちゃんと一緒がいいの!
ハルちゃんと一緒に かわいいのが見たいの!
(蒼)はい はい はい。 (ハル)おぉ…。
(蒼)あっ どうも~。 あっ いらっしゃいませ~。
いらっしゃいませ。
あっ! ねぇねぇ この辺とか どう?
あぁ~ 「プリデコ」のルカちゃんみたい。
ルカちゃん? はい。
変身するときのアイテムに 似てて…。 そっか いいね!
ねぇねぇ つけてみたら?
あっ いやいや あの… 私は 大丈夫です。
蒼さんが かわいいもの 見つけてください。
ハルちゃんだって かわいいの 好きでしょ?
なんで そうやって拒否するのよ?
好き ですけど…。 けど?
私… 自分と かわいいは 相いれないっていうか➡
っていうか キモいです。
27年間 趣味以外 捨ててたオタクですよ?
変ですよ…。
キモいし 不細工だし…。
ハルちゃん…。
ということで…。 だめだよ!
自分を おとしめちゃ だめ!
ハルちゃんのオタク趣味 楽しそうで 僕は好きだよ。
それに ハルちゃんは キモくないし ブスじゃないよ!
蒼さん なんか 怒ってます? 怒ってるよ!
ハルちゃんが 僕の好きなハルちゃんを おとしめるから! えっ?
僕の好きなハルちゃんを 悪く言うなんて➡
いくらハルちゃんでも 許さない! 僕 絶対 許さないからね!
蒼さん…。
あのね… 僕も わかるよ 卑下する気持ち。
10代のころは 特に➡
こんな自分 だめ おかしい 嫌い って思ってたから…。
あれ 嫌だったんだよね~。
自分に 毒の言葉を吐き続けて じわじわ 心が死んでいく感じ。
自分に そんなことしないでよ。
僕には かわいい 大事なハルちゃんなんだから ねっ。
蒼さん…。
ねぇ 1つ 提案があるんだけど。 なんですか?
アクセサリー 贈りあいっこしない?
贈りあいっこ? うん。
お弁当みたいに 相手が喜ぶ顔を 思い浮かべて➡
贈りあいっこするの どう?
お弁当みたいに? そう!
いい! やりましょう!
よっし! そしたら…。
じゃあ 蒼さんは…。 どれが いいかな…。
これかな~? ちょっと おっきくない? それ。
う~ん でも かっこいいですけどね~。
ハルちゃんが選んでくれるなら いいけど…。
これとか。 なあに? それ。
これ 耳につけるやつじゃないよ ハルちゃん。 あっ そうなの?
髪の毛。 あっ そうなんだ。
蒼 うまくいったかな~。
(バイブ音)
あっ やった! やり~! フフフフ…!
≪(莉央)ただいま~。 あっ おかえり。
(莉央)ちょっと ママ 外まで ヤンキー声 漏れてたけど。
莉央 ああいうの恥ずかしいから やなんだけど!
ごめん! おやつ 食べる? うん…。
ねぇ ママ。 うん?
なんで 最近 蒼くん 莉央と遊んでくれないの?
えっ そうだっけ?
もしかして 恋人でもできた?
また 来ます。 はい また お待ちしてま~す。
ありがとうございます。 ありがとうございま~す。
ここからは 私 持ちますよ。 いいっていいって 大丈夫。
蒼さんって 意外と 力持ちですよね~。
え~? 見てよ この細腕。
だって 蒼さん 酔っ払ったとき すっごい 私のこと➡
たっかい たっかい してたじゃないですか。
たっかい たっかい? たっかい たっか~い。
(笑い声)
(梅里)あの人が 佐藤さんの…。
<ハル:蒼さんの周りが なにやら ザワついていることなど➡
私は とんと知らず…>
《おしゃれで 都会的な蒼さんが らっきょう 好きなんて…》
フフフフッ。
1 2 3 4 5。
え~っと…。
《甘酢らっきょう 5粒を みじん切りっと…》
んっ?
転がるんだよな…。
いただきます。
あっ!
《うん! 僕の大好きな ハルちゃんの お弁当だ!》
《んっ? この豚肉 しょうが焼き?
にしても この香りは…》
《あっ らっきょう! らっきょうだ!
らっきょうを こんなふうに使うなんて➡
ハルちゃん もしかして 天才?》
《あれ? ウソ おいしい!
おいしすぎる!
私 もしかして 天才?》
♬~
《これ これ!
僕 こういうのが大好きなの!
素朴なんだけど アクセントが効いてて すごく おいしい!》
《これなら きっと➡
蒼さん 午後からも 元気いっぱいだな!
おいしいものと かわいいものって➡
ホントに 元気になりますね 蒼さん》
あっ ハルちゃん。
今日は 看護学校のときの友達と 遊んでくるから➡
ちょっと 遅くなる… えっ!?
どうしたの? ハルちゃん。 かわいい!
かわいいが すぎます! うん ありがとね ハルちゃん。
ハルちゃん いいの選んでくれた センス 最高だよ~。
1回 立ってもらっていいですか? えっ?
クルッと…。 なに? クルッとしてもらっていいですか?
クルッ? クルって。
はい。 かわいい!
逆も また クルッと。 逆? うん。
はい。 かわいい! ありがと。
僕 そろそろ行かなくちゃ。 はぁ~ かわいいって最高ですね。
ありがと。 これも かけてもらって いいですか?
これ? これ どうするの? かけて。
これ 色が 一緒になるから…。 あの… きつい これ。 見えてる?
うん かわいいですよ 蒼さん。 ありがと はい。
じゃあ ハルちゃんも かけて。 ハルちゃんも クルってして。
はい さよなら~。 あ~ ちょちょ… ちょっと~!
なに? もう 行くよ バイバイ。 かわいいですよ 蒼さん!
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