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(ハル)ウソ!? お昼に 情報解禁!?
やった~!
(蒼)盛り上がってるとこだけど➡
はい お弁当。
ありがとうございます!
今日のおかずは 何かな~?
あけてからの お楽しみ~。
フフフ…。 フフッ。
お天気も いいし イベントも 始まるみたいだし➡
お昼が 楽しみだ~!
ハルちゃんって いつも 外で お弁当 食べてるの?
はい。 キャンパスのベンチで お昼 食べたあとに➡
ゲームや動画を楽しむのが もう 最高なんです!
不思議。 見たことないのに➡
ハルちゃんの お昼の様子が 手に取るように わかる。
フフフ…。
腰を 落ち着かせられて 職場からも 適度に離れてる➡
あそこが 私の唯一の 安息の地なんです。
《私の… 安息の地が…》
あの人 なんか メッチャ 見てるんだけど。
何? てか 誰?
ごめんなさい!
《私を取り巻く世界は まだまだ 甘くないようです》
《いい場所が 見つからない…。
もう だめだ… 終わった…》
見つけた!
(鼻歌)
いただきます!
うわ~!
鶏肉?
《う~ん!
豆板醤の味が 鶏肉に しみこんでる!
この絶妙な 濃い味わい。
これは すぐに…。
白米 鶏肉 白米 鶏肉。
ふわ~ これだけで いくらでも食べられちゃう》
おいしい!
好き~!
≪(葉村)あれ? 先客だ。
(葉村)お疲れさまで~す。
お… お疲れさまで~す…。
図書館の人ですよね?
えっと… 何さんでしたっけ?
あっ えっと あの… き… き き…。
えっ?
き… 木野です。 木野さん。
俺 学生課の葉村です よろしく。
どうも…。
俺も たまに ここで 昼飯 食うんですよね~。
へ へぇ~。
《コミュ力 持つ者よ 聞こえますか?
持たざる者は これ 結構➡
しんどみ否めません。
ここは ひとつ お声がけ無用で どうか…》
奥まっていて 静かだし➡
妙に 落ち着くっていうか。
《届かない~!》
木野さんも お弁当なんですね。
はい…。
その お弁当は 自分で作ってるんですか?
えっ?
あっ いや… 祖母が…。
へぇ~ いいですね。
いやいや いやいや!
最初 毎日 作るとか言いだして➡
なんとか交渉して 週二にしてもらったところです。
ほう…。
俺 実家暮らしなんすけど➡
先月から ばあちゃんと 同居が始まって こうなって➡
もう すんげえんですよ。
世話やくの 張り切っちゃって。
洗濯もん 出せ~ とか➡
部屋の掃除 させろ~ とか。
で あげくが これ… 弁当。
ただただ 羨ましいかぎりです…。
《おばあちゃんのお弁当なんて フレーズが もう おいしいもんな~。
どんな お弁当なんだろう?
おばあちゃんのお弁当 見たいな~。
見たい 見たい 見たい。
おばあちゃんのお弁当 見たい!》
《おっ!》
《きた!
拒否!》
《戻った!》
《ジロジロ 見すぎちゃったかな…。
気を 悪くさせちゃったかも…》
それってさあ 気を 悪くしたとかじゃなくて➡
単純に お弁当を 見られたくなかったんじゃない?
ああ だから こう クルッ クルッって➡
絶妙なタイミングで お弁当 隠してたんですね。
もう 体は 90度で お弁当の蓋も 20度でした。
すご~く 鉄壁だったのねえ。 う~ん。
あっ あれです?
学生のころ お弁当の色味が 茶色だったとか➡
あと… あっ 逆に かわいすぎて➡
恥ずかしい 見られたくない っていう➡
思春期の心 みたいな感じですかね?
でも 思春期っていうか➡
あの感覚は 大人になってからも あるよね?
う~ん? お弁当を 見せるって➡
実家に 友達を招く感覚に 似てない?
実家に招く?
例えば➡
う~ん… 隠していた 幼いころのアルバムを➡
勝手に見られちゃった~ とか。
友達と盛り上がってるときに お母さんが来て➡
お世話になってます~。
って 挨拶に来ちゃう感じとか。
うんうん… はいはい はい わかります!
すっごい ソワソワしますよね。 ねぇ~!
かんぱ~い。 かんぱ~い。
もう あれ 何なんですかね?
う~ん なんかさあ➡
自分の根源 っていうか➡
まさに すっぴん 生の自分 を 全部 見られちゃう感じ?
うんうん… 外では 頑張って取り繕ってるのに➡
その場で 全部 さらされちゃう。
あ~ 見ないで~ っていう感じですよね?
あ~ わかるな~。
きっとさあ 葉村さんも そうだったんじゃない? えっ?
お弁当から 透けて見えちゃう気がしたのかも。
自分の ちょっと気恥ずかしい やわ~いところが。
やわ~い。 うん。
う~ん なるほど…。
フフッ。
うん?
いや 勝手かもしれないですけど➡
見る側なら ちょっといいな~って。
その人にも おうちがあって 家族がいるって想像したら➡
おお 同じ人間なんだって 感動しちゃう。
そんなの 当たり前なのにね。
そうだね。
はぁ~ でも やっぱり 蒼さんに相談して よかった~。
もう うっかり イベントの情報解禁 見逃すくらい➡
モヤっとしてたんです。 それは よっぽどね。
もう 1人で考えてたら もう グルグル グルグルって➡
頭の髪の毛 全部 グルグルって 渦巻いちゃうくらい もう➡
グルグル グルグルでしたから。 やだ こわ~い ホラー。
もう グルグル… グルグルグルって➡
グルグルグル…! えっ 何?
《蒼さんに 葉村さんのことを相談して➡
すっきりしたのだけれど…》
大変なことに 気付いてしまった…。
《今まで 完全スルーしてたけど➡
蒼さんも お昼は 誰かと食べてるかも…》
私が作ったお弁当が 蒼さんの仕事相手に 見られてる》
でも 看護師さんって忙しそうだし 休憩とか バラバラなんじゃない?
蒼さん 1人で食べてるんじゃない?
そうだよね… 絶対 そうだよね!
大丈夫だよね!
現実逃避は だめ!
♬~
あちちっ!
♬~
これよりは…。
うん これかな。
よし…。
♬~
大丈夫でありますように!
いただきます。
《あれ? なんだろう?
いつもと お弁当のオーラが 違う気がする…》
♬~
ソーセージのサラダ?
《カレー味だ!
キャベツとソーセージが合う!
おなかも気持ちも きっちり 満たされる~!
これ…》
おいしい! 好き!
あっ 梅里さん お疲れさま~。
(梅里)お疲れさまです。 ご一緒しても いいですか?
もちろん どうぞ どうぞ。
♬~
おいしそうですね。
うん おいしいの!
特に このサラダ➡
どうやって作ったのか 聞かなくちゃ。
お弁当 佐藤さんが 作ってるんじゃないんですか?
これはね 同居人の子が 作ってくれたの。
えっ 同居人!? うん。
あっ えっと… それは… どのような…?
あっ いや あの➡
同居人の方って どんな人なんですか?
う~ん…。
ちょっと ひとことでは言えないキャラだな~。
う~ん…。
きっと すてきな人ですよね。
プッ すてきな人って…。
だって 佐藤さん➡
お弁当 食べてるとき メチャメチャ いい顔 してましたよ。
えっ 本当に?
はい。
このお弁当も 色鮮やかで 野菜中心だし➡
きっと しっかりした人 なんだろうな~って。
フッ しっかりした人?
え~ ちょっと… ハハハ…!
佐藤さん? ハハハハ…!
待って… わ 笑い 止まんない ちょっと…。
《今の僕の やわ~い部分は ハルちゃんだ。
でも この やわ~い部分は➡
触れられると なんだか くすぐったくて 温かいな》
《やわ~いに 気をつければ 大丈夫だよね》
あ~っ! 木野さん お疲れさまで~す!
お疲れさまで~す…。
《やわ~い部分は 見ない。
やわ~い部分は 見ちゃだめ!》
《だめ~ 絶対!
絶対 見ちゃだめなんだから~!》
あっ…。
《今日のお弁当 蒼さんのお弁当の残りを➡
適当に ぶっこんだやつだ》
♬~
木野さん?
どうしたんですか?
今日のお弁当 メチャメチャ ザツいんです。
みっともなくて やだな~って…。
いやいや いや…。
自分で作ってるってだけで 偉いし➡
すごいじゃないですか。
ねえ 見せてくださいよ。
葉村さんだって…。
あっ…。
いや… だって いい大人が➡
おばあちゃんのお弁当って… ねえ…。
葉村さん わかってませんね。
おばあちゃんのお弁当なんて ムチャクチャ 最強じゃないですか。
えぇ~ どこが?
おばあちゃんは➡
家族のために 誰よりも 長く ず~っと台所に立って➡
あらゆる味のバリエーションを 熟知してるんです!
例えれば 武器を たくさん装備した➡
勇者のような存在なんです!
おばあちゃんのお弁当は 最強に おいしそう➡
ていうか 最強に おいしいに 決まってるんです!
よく わかんないけど… そうなの?
そうなんですよ!
正直 メチャクチャ羨ましいです。
(ハルのおなかが鳴る音)
フフフ…。
じゃあさあ いっせ~ので お弁当 開ける?
あっ いいですね それ!
では!
(2人)いっせ~の…!
うわ~!
これ 絶対 おいしいやつだ~!
この ゴマたっぷりのやつは 何ですか?
前日の 晩ごはんの余った刺身➡
を 焼いたやつ。
あっ お刺身か~。
俺 これが大好きで➡
子どものころ 朝食に これが出ると➡
すんげえ 喜んでて。 フフフッ。
おばあちゃんって そういうの ずっと覚えてますよね。
葉村さんを 喜ばせたいんですね。
ですね。
愛されてますね~。
いや~。
すみません!
へっ?
やわ~いは 気恥ずかしいんだってば~。
見ちゃだめなんだってば~。
もう 蒼さんと話したばっかりなのに~。
木野さん?
でも…。
やっぱり いいな~って思っちゃいます。
お弁当から 孫が大好きな おばあちゃんと➡
大事にされてる葉村さんが 伝わってくるから。
誰かの 当たり前の日常が かいま見えたとき➡
なんか ちょっと 幸せだな~って思っちゃいます。
その お刺身 焼いたやつって どうやって作るんですか?
わさび醤油に漬け込んで ゴマをまぶして焼くだけ。
ふ~ん わさび醤油か~。
想像しただけで おいしい!
うん おいしいよ! フフフッ。
じゃあ 木野さんのお弁当は…。
うん いい人そうだね!
なんか いい人そう って 言われちゃいました。
でも 仲よくなれそうで よかったね!
はい。 葉村さんには 気を遣わないでも よさそうです。
う~ん。
こっちではさあ ハルちゃんは➡
しっかりした すてきな人だって 思われたよ。
んっ? しっかり すてき?
その形容詞 私で合ってます? だよね~!
僕も つい 爆笑しちゃったの アハハハ…!
いや そうですよね…。
私が しっかり すてきなんて 爆笑ものですよね…。
ハハハ ハハハハ…。
でも ハルちゃんが 作ってくれたお弁当➡
とっても すてきだったじゃない?
ああ…。
それは だって 私が 蒼さんの おばあちゃんに なるわけですし。
うん? ハルちゃんが 僕のおばあちゃん?
私 今まで お弁当 作ることに精いっぱいで➡
蒼さんが 誰と食べてるとか 想像もしたことなくて…。
蒼さんに 恥 かかせてるんじゃないかって➡
急に 心配になっちゃって…。
だから…。
大丈夫だよ。
ハルちゃんのお弁当 食べると 午後も 頑張ろうって思えるの。
ホントですか?
うん。 ハルちゃんのお弁当 大好き!
蒼さん…。
だから そんなに 肩に 力 入れないで➡
これからも 作ってね!
はい よかったです。
あ~っ! えっ!? なに どうしたの!?
あっ いや その…。 うん?
お刺身が…。 お刺身?
そういえば ハルちゃん 全然 食べてないね。
あの…。 うん?
いただきます。
♬~
《お醤油と わさびの香り!
それに続いて ゴマの風味が 口いっぱいに広がる》
おいしい。
《ハルちゃん 午後も 頑張れそうだよ!》
♬~
葉村さん 今日は いないのか…。
いただきます。
おぉ~。
なかなかの 再現度なのにな~。
う~ん!
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