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♬~
<ハル:私だけの 完璧な場所。
大好きなものだけに囲まれた➡
私の部屋。
1人で ずっと ここにいたい。
ず~っと ず~っと この幸せに 包まれていたい>
(寝言)
< けど…>
(ケータイのアラーム音)
(ハル)痛っ!
(ケータイのアラーム音)
<現実は そう甘くない>
(ミチル)ねえねえ ねえねえ。
(ミチル)ねえ ちょっと待って。
ねえねえ ちょっと ちょっと待ってよ。
(ミチル)ねえ なんで? なんで?
なんで いっつも 制服みたいな服なんですか?
なんでって これしか持ってないから…。
えっ!? なんで それしか持ってないんですか?
なんでって これしか 買わないから…。
え~ なんで!?
なんで それしか 買わないんですか!?
なんでって それは…。
そうすれば 毎朝 なに 着ていくか 悩まなくていいし。
その分 夜更かしして ゲームしたり アニメ見たり できるから!
ねえ ねえねえ なに 言ってんですか?
《あっ… 漏れてた?》
もう 服も だめだし 髪も だめですよ~。
髪 明るくして 巻いたりしたら かわいいのに。
そういうのに 手間とお金 あんま かけないから。
服とかメークとか かわいくしたら 超アガりますって!
ねえ 若いのに 地味。
私 27だし 特に…。
27?
あっ 結構 いってるんですね…。
ミチル お待たせ! あっ 行こう行こう!
行こう行こう!
(チャイム)
《暇潰しに ぶん殴られた…》
んっ ワカナカ学園制作!? やった~!
えっ 舞台化も!?
う~ん!
ふあ~ 生き返る 幸せ~!
(緑川)司書の 木野さん?
え~っと 学生課の… えっと…。
(緑川)あれ お昼 1人ですか?
あっ はい…。
よかったら 一緒に行きませんか?
近くに おいしいお店 見つけたんですよ。
《お願い! お願いですから 放っておいて。
えっと ここを うまく切り抜ける方法は…》
すみません!
私 早く仕事に 戻らなきゃいけなくて…。
《創意工夫ゼロ!》
あっ そうなんですか… 残念です。
じゃあ また 誘いますね。
(赤井)またね~!
な~んか あの人 ちょっと変。 えっ?
なんか… かわいそう。
茜ちゃん! そんな言い方しちゃ だめだって。
《ものの数分で 2発も ぶん殴られた…》
《かわいそう… かな? 私。
いやいや 服とか地味だし ゼリー 主食だけど➡
私 すっごく楽しく生きてるよ!
週末に いつネコの円盤 届くし!
はあ~ 早く見たい コマ送りしたい!
来週から 毎週 キャラソン出るし➡
メッチャメチャ 生きるわ! 働くわ~!》
変… かな?
かわいそう… かな? 私…。
< そこは 数週間に一度 立ち寄る➡
お酒とケーキが売りの 不思議なバー>
久々に行く? 行っちゃう?
元気 出る? 元気 出す? 行っちゃう?
う~ん あ~!
でも 今 お金 使ったら➡
プリデコのフィギュアも いつネコの円盤も➡
買えなくなっちゃうかも しれないしな~。
今日は 2発も ぶん殴られたし 手当てしないと!
< それは その後の私の人生を 大きく変える扉になったのです>
(好美)はい どうぞ。 ハイボールで よかったよね?
はい ありがとうございます!
う~ん。
はあ~! おかわりください!
え~っ ちょっと早くない?
早くないです。
今日は 飲むね~。
どうした?
殺し屋みたいな目になってるよ。
ウフフ フフフフフ…。
私 数か月に一度➡
世間の理不尽を 飲み込めなくなります。
そう… みたいね。
私 結構 オタクなんです。
そうみたいね。
でも 私にとって ごはんより おしゃれより何より➡
優先したいのが 趣味なんです。
お昼休みには➡
好きなものを摂取して 元気になる 幸せな時間なんです!
だから1人でも 全然 さみしくも かわいそうでもないんです!
でも… 変ですよね。
わかってるんです 変だって…。
でも こういう人もいるって 思ってくれたらいいのに…。
あなたにとっては 変でも➡
私にとっては 生きる力なんです!
二次元の あの世界と➡
そこで生きる あの子たちが 大好きなんです!
はあ…。
って あの人たちにも言いたいけど 言えないんです…。
(蒼)言えばいいのに。
♬~
(蒼)私は これが好きなの 楽しいのよ~ って。
僕だったら 言っちゃうな。
あっ 換気扇 直った? うん バッチリ!
あ~ 助かった~! やっぱ メカに強いね。
うん。 よし 1杯 おごっちゃう。
えっ!? お客 使っといて 1杯だけ?
ケチンボ! え~?
あっ 2人って 初めてだっけ?
あっ… はい。
こちら オタクのハルちゃん。 こちらのおねえさんが 蒼くん。
おねえさん? そういうこと。
佐藤蒼です はじめまして。
あっ あの… 木野春葉です はじめまして。
(蒼)けど 実はね 僕たち 初めてじゃないんだよ。
えっ?
いつも ケーキ食べて ハイボール 2~3杯 飲んで➡
スッと 帰るでしょ? ひそかに 気になってたんだ。
気になる? なんで 私なんかが 気になるんですか?
なんか おもしろそうな人だな~って。
嫌なこと あったみたいね。
僕でよかったら 話 聞くけど?
あの~ その~。
うん。
三次元って 厳しいですよね?
向いてないです 三次元。
くそオタクには 無理です。
私 いまいち この世の中と 相性よくないんです。
だから 今日は いっぱい飲んで いっぱい寝ます。
寝て起きたら だいたい 復活するんで!
オタクの人も 結構 大変なんだね。
でも ほら 僕みたいな こんな人間でも➡
元気に生きてるし…。 なに 言ってんですか!
えっ? 蒼さんは きれいだし➡
立ち振る舞いも すてきだし➡
その なんていうか… うまく言えないけど➡
こう… すごく いいです!
メチャクチャ いいです!
だから 「こんな」なんて 言っちゃ だめです。
「こんな」なんて言ったら➡
私 悲しくなります…。
じゃあ ハルちゃんも だめだよ。
へっ?
自分のこと くそオタク なんて言っちゃ。
いや 私なんかは…。
「私なんか」も だめ!
はい…。
23で~す!
え~っ 蒼さん 23!? 私より 4つも下なの!?
ちょっと! それ 年上に見えるってこと?
いや~ ちが… 蒼さん きれいだし 大人っぽいから!
うれしい!
僕ね 美しすぎる看護師で とおってるんだ~!
えっ 看護師なの!? うん。
私 今日 2発も ぶん殴られて…。 えっ!?
だから 手当てしに ここに来たの。
もう だから 看護師さん ホントにいると思わなかったよ。
殴られたって どこ?
ん… あっ 違う違う 殴られたのは… あの ここ。
ああ ハートってことね。 そういうこと~!
でも そのおかげで 蒼さんに会えた~。
楽しい! うれしい! 今日 ここに来られて よかった!
僕も ハルちゃんに会えて よかった!
うん ホント? うれしいよ~!
あっ ところで 蒼。 うん?
新しい部屋 決まった?
あ~ もう 好っちゃん 急に 現実に引き戻さないでよ!
今のアパート 立ち退き 迫られてるんでしょ?
そうなんだけどさ~。
実はさあ 私の親戚が 老人ホーム 入ることになって➡
部屋 空いちゃったんだよね~。
えっ? 借りてくれる人 探してるんだけど➡
一軒家だから ちょっと ぜいたくかな?
う~ん…。
あっ! ビックリした!
ねえ ハルちゃん! 僕たち 一緒に住まない?
えっ!? えっ!? ねえ そうしようよ!
2人で住めば 持て余さないし➡
今より 家賃も 頑張れるんじゃない?
それに 広いとこに住めば➡
ハルちゃんのオタ活も もっと 充実させられるし➡
いいことずくめ! ねえ ちょっと 蒼!
それに僕 女の子同士の同居って 憧れてたんだ~!
します! えっ! えっ!?
するする! 一緒に住めば いいことずくめ!
じゃあ 決まりだね! うん!
ハルちゃん! ホントに いいの?
もうちょっと ちゃんと 考えたほうが…。
もう 決まったの! 決まったの! え~。
じゃあ 僕たちの新生活に! お~!
かんぱ~い! かんぱ~い!
あっ もう 好っちゃんも ほら! あ~ じゃあ…。
(3人)かんぱ~い!
って ホントに いいのかな~。
蒼さん 踊ってください どうぞ!
(ケータイのアラーム音)
んっ? あれ?
なんか 朝っぽい いい匂い。
(蒼)ハルちゃん おはよう!
キッチン 借りたよ。
ほら 顔 洗って 朝ごはん 食べようよ!
えっ えぇ…。 早く!
あっ… おっと!
えっ!?
いただきま~す!
うん。 ありがとね 泊めてくれて。
あ~ いや… あの これは…?
ロールパン以外 食材 なんも なかったから➡
コンビニ走ったよ。 ふだん なに 食べて 生きてんのよ?
あっ えっと… ゼリーとか…。
というか いいね こういうお部屋。
ホント 大好きなものに 囲まれてるんだね~。
秘密基地みたい。
あっ ていうか ハルちゃんのお城だね すてき!
あっ いや それほどでも…。
でさ これから一緒に住む お部屋のことなんだけど…。
覚えてないんだ?
いや 覚えてます! メチャメチャ 覚えてます… けど…。
う~ん…。
やっぱり 私 正気じゃなかったっていうか…。
う~ん 私 やっぱり➡
自分だけの この場所に 1人でいたいっていうか…。
すみません!
私 やっぱり 1人がいいんです!
う~ん まあ そっか そうだよね!
わかった オッケー!
えっ?
お昼 ゼリーだけとか言ってたから はい お弁当!
もう 悩んじゃったよ~。
ハルちゃんの好きな具は 何かな~? とか➡
二日酔いでも さっぱり 食べられたらいいな~ とか。
蒼さん…。
じゃあ おじゃましました。
片づけ よろしくね。 あっ はい… あの…。
じゃあね! ごはん ちゃんと食べてね。
♬~
ごめん… 蒼さん…。
(チャイム)
《う~わ~!》
お弁当だ メチャメチャ お弁当だ!
《湿った おにぎりの のりの匂い…。
懐かしい… これ 本当に…》
好き!
(おなかの鳴る音)
いただきます!
《うっ ゆかりだ!
あと なんだろ? これ。
あっ 刻んだカリカリ梅だ。
おいしい!》
《ん~ 甘い。
蒼さんちの卵焼きは 甘いんだ。
あっ じゃあ 甘い卵焼きからの…!》
《しょっぱい!
甘いのと しょっぱいのハーモニー》
♬~
《あ~ たくさん飲んだ日のあとは やっぱり お米だよね。
おにぎり もりもり!
な~んか 楽しい!
フフッ おにぎり 2個目!》
《んわ~ 昆布だ!
昆布って 好き!》
⦅蒼:もう 悩んじゃったよ~。
ハルちゃんの好きな具は 何かな~? とか➡
二日酔いでも さっぱり 食べられたらいいな~ とか⦆
蒼さん…。
んっ?
えっ ハルちゃん?
あっ 蒼さん!
あの バーの店長の好美さんから 住所 聞いて…。
ああ 好っちゃんに? はい。
いきなり すみません。 いや 大丈夫だけど どうかしたの?
お弁当 ありがとうございました!
とってもおいしくて 幸せでした。
そんな 大げさな。 いや ホントなんです!
蒼さんの おにぎり食べたら なんか おいしくて うれしくて➡
なんか ほわ~んって じんわ~って なって➡
元気になりました!
そっか。 はい!
それで 何か お礼がしたくて➡
蒼さん 何が好きなんだろう? とか➡
いろいろ 考えたんですけど 私 オタクだし…。
だから 蒼さんみたいな➡
すてきな人が欲しがるものとか 思いつかなくて…。
お礼なんて いいって。
いや あの どうしても お礼がしたくて…。
だから… はい!
あの これ 生まれて初めて作る お弁当で➡
あの その… 料理とかも 久しぶりで➡
かなりクレージーな出来で…。
ああ でも 全然 食べられなかったら➡
捨ててもらって 大丈夫なんで…。
ありがとう いただきます。
なんか あったかいね。 あっ はい。
私も 蒼さんから お弁当 もらったとき➡
あったかくて それが すっごく うれしくって。
ねえ ハルちゃん。 はい?
僕たち やっぱり一緒に住まない?
えっ!?
だって ハルちゃんと住んだら 楽しそうなんだもん!
あっ あぁ…。
あっ ヤバい 遅れちゃう!
あっ あぁ あの この間の…!
はい… あっ アイロン かけてくれたんだ。
ありがと 助かる。
あの もう少し 考えてもいいですかね?
やって無理なら やめりゃいいのよ。
あっ あぁ… 軽いな…。 重々しく生きて どうすんの?
とりあえず 更新までとかさ。 まあ それなら…。
よし じゃあ 決まりだね! えっ…。
あっ ヤバい もうホントに遅れちゃう! あの 蒼さん…!
詳しいことは また 好っちゃんのところで➡
相談しよ じゃあね!
私 ホントに 蒼さんと暮らすことになったの?
それって ホントに いいんだっけ?
蒼さんとの生活… それって…。
フッ… 楽しいかも。
引っ越しの手配 しなきゃな~。
なんだか 忙しくなるな~。
では… いただきます。
斬新。
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