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♬~
《五郎:東中野 降りるの 初めて。
新宿のそばなのに 妙に地味な街》
《ん? 昭和の街》
《大きく出たな。 でも 好き》
♬~
《お好き… シャンソンか。
昭和の街で シャンソン… フン》
新春シャンションショー あれ?
新春シャンションショー。
《ん~》
東中野 昭和の街。
新春シャンションショー…。
<時間や社会に とらわれず➡
幸福に 空腹を満たすとき➡
つかの間 彼は自分勝手になり➡
自由になる。
誰にも邪魔されず➡
気を遣わず ものを食べるという 孤高の行為。
この行為こそが 現代人に 平等に与えられた➡
最高の癒やしと いえるのである>
《すごい存在感だ。
そこまで 自己主張させなくても》
《この商店街 道幅がいい。
道幅抜群 ちょうどいいよ》
《へぇ~ コーン茶。
コーンときたか》
《確かに かすかにトウモロコシ。
悪くない》
ごちそうさまでした。
《べんち… お総菜で べんち。
でかいコロッケだな。
うまそう》
《ここは… 和菓子屋さんか。
ん?》
《串団子…。
感じだな。
ん?
コーヒー?
団子 アンド コーヒー…。
新しいような とんちんかんなような…》
《あっ! いかん いかん。 時間だ》
《ポレポレって たしか どこかの国の言葉だったよな》
(時田)五郎!
あぁ 時田先輩。
ハハハハハ…。
あぁ どうも ご無沙汰してます。 しすぎだろう おい!
もう 10年ぶりくらいですか。 そんなになるか。
ってことは ここ 初めて? えぇ。
ちょっと 中で待っててくれ。 なっ?
相変わらず でけぇな。
はい。
あ… ありがとうございます。
これね 桜の塩漬けが入った ミルクジェラートなんだよ。
《その顔で ミルクジェラート…》
なんだよ! スイーツ 好きだったろ? えぇ…。
俺ね ちょっと 小仕事 済ましてくるから 待ってて。
《ほう…》
《ほう…》
《あ… 本当に桜風味》
《うん しょっぱうまい》
《イタリアーノで ジャパネック。
これは ボーノ。 ほのぼ~の》
はぁ…。
《桜 おいしゅうございました》
いやぁ 時田先輩が映画館の 館長やってるとは驚きました。
もう映画撮るの おやめになったんですか?
バカ野郎 バリバリの現役だよ。 それどころか➡
ここで 後輩の指導まで してるんだよ。 偉いだろ?
はぁ…。 何だよ その腑抜けた返事は。
あっ いや すみません。 で あの…。
頼みたいことっていうのは 何ですか?
これだよ。 企画書。
フィルムアート。
ドキュメンタリー映画の監督の作品をね 映像じゃなくて➡
写真展とか資料展示という形で 発表するイベントを➡
企画してるんだけどさ➡
その会場の雑貨とか備品を コーディネートしてもらいたいんだよ。
はい。
やってくれる? ああ 喜んで やらせていただきます。
でも いろいろやるんですね。 うん。
昔と違ってね 今は ものづくりが 難しい時代になったからね。
金が集まらないとか 場所が悪いとか➡
理屈をこねるのは簡単だけど➡
言い訳しても 何も生まれないからね。
《そのとおり》
いいだろう このスクリーン。
ヨーロピアン・ビスタっていう この大きさというかね…。
《いかん 先輩の悪いクセ 忘れてた》
映画館として使うだけじゃ なくてさ スクリーン上げたら…。
《この人 映画の話になると 止まらないんだよな》
芝居というよりもね…。
先輩! そろそろ…。
すまん すまん。
いや 今日 長々と 申し訳なかったね。 あっ いえ。
あの… それで いつまでにやれば よろしいですか?
いつでもいいよ。 えっ?
あの企画書ね 書いたの昨日だし➡
五郎が読んでくれたのが 初めてだったしな。
じゃあ いつやるかも 決まっては…。 ない。
《ええっ…》
久々に会えて嬉しかった。 ねっ。
俺 ちょっと仕事があるんだよ。 じゃあ またね。
失礼します。
《俺は 暇つぶしかよ》
《実現の可能性は 限りなく低そうだな。
しっかし 相変わらず よくしゃべるよなぁ》
《こっちのほうは 落ち着いた感じなんだ》
《ステーキハウス おなかいっぱい。
思い出した。 俺は 腹が減っていた》
《店を探そう。
さっきの商店街に戻ってみるか。
中華 焼肉…。
う~ん いかようにも攻められるが 決め手に欠ける。
いっそ 大久保まで攻め込んで➡
韓国料理で勝負に出るか》
うん?
《屋台? 焼き鳥か?》
《え~ これって何料理?》
《焼き鳥じゃないのか?》
《真夏 羊の鉄鍋。
今 食うべきは 意表をついて羊》
《直感に従え》
《ん? 入り口はどっちだ?》
《こっちか》
《これって どこの国のものだろう?》
《お~》
いらっしゃいませ。
《この無国籍状態。
整理がついてない》
こちらへどうぞ。
《ここって アフガニスタン料理の店なんだ。
中野区 アフガニスタン》
おしぼりです。 あぁ どうも。
《少しずつ 店の空気に馴染んできたぞ。
さて アフガニスタンは 基本 羊。
牛と豚は ダメなんだよな》
《カバブ。 うん 串は外せない。
外して食べても 外せない。
羊の餃子に 羊すじ肉のスープ。
ラムロースのたたき… 徹底してるな》
《アフガニスタン料理の本丸は これか。
鉄鍋。 羊と真っ向勝負だ》
すみません。 はい お決まりですか?
えぇ カバブと コフタをひと串ずつ。
あと ラムロースのたたきと➡
カラヒィ。 カラヒィは羊でよろしいですか?
はい。 あと ナンを1枚。
えっと それと 飲みもので オススメってありますか?
えっと ドーグっていう ヨーグルトドリンクがオススメですね。
ドーグ? はい。
口直しで飲むことが 多いんですけれども➡
現地では キュウリのみじん切りを 入れたりします。
ああ じゃあ それをお願いします。 かしこまりました。
《口直しに キュウリのみじん切り?
アフガニスタン料理 大丈夫かな?》
《よし!
料理が来る前に ちょいと見学。
これ全部 現地に行って 仕入れてきているのか?》
《キリムも かなりあるな。
結構 本格的じゃないか》
《厨房広いな。 へぇ…》
《あっ きてる!》
《あっ おいしい。
ちょい シナモンテイスト》
《言われてみれば➡
口直しとしての 立ち位置なのかもしれん》
《なんか 自由だよなぁ。
店は どこも独立国だ。
ここは こういう国なんだなぁ》
どうぞ。 あっ どうも。
カバブとコフタ。 あっ。
《カバブとコフタ》
《カバブとコフタ》
いただきます。
《ん~!》
《羊 うまい!》
《こっちは どうだ?》
《おぉ~ こっちは ちょいと スパイスがはしゃいでる。
やんちゃな肉だ》
ラムロースのたたきです。
こちらのオリーブオイルと塩につけて お召し上がりください。
《たたきは初めてだよ。
どれどれ?》
《えっ マジ?》
《全然 臭みがない。
ラムって こうなの?》
《うまい うまい!
俺の羊観は たった今 ひっくり返った》
《おぉ~ これもいい》
お待たせいたしました。
《おっ 来たな》
《鉄鍋が歓声をあげている。
よし 遊牧民料理の真髄を…》
《見た目ほど辛くはない》
《この羊の肉 クセがないから クセになりそうだ》
《おっ 熱々だ》
《ああ これもまたよし。
こっち系の料理に ナンは必須…。
必須アミノ酸だ》
《それにしても ここんちのは 噛みごたえがすごい!
俺の知ってるナンとは ちょっと違う》
《立つナン… これが アフガンのナンなのか。
ええ? ウソ!?》
《ナンって あんなに食うもんなの?
もしかして 俺のほうが間違ってるのか》
すみません。 はい。
ナンをもう1枚ください。 はい かしこまりました。
《何にでも ナン。
ナン オールマイティー!》
《食い進むうちに➡
口の中に辛さのマイレージが たまっていくようだ》
《まだ入るな。
よし! 気になってるの いっとくか》
すみません。 はい。
ラグマンの並をもらえますか?
かしこまりました。 あと お水ください。
はい すぐにお持ちします。
おい チェルガとコフタあがったよ。
は~い!
はい お願いします。 はい ありがとうございます。
はい お待たせいたしました。 ごゆっくりどうぞ。
ありがとうございます。 これこれ こないだ話したやつ。
ラグマンです。
《こっちのほうがよさそうだ》
よし。
《なるほど…。
濃い味系 アフガン混ぜ麺》
《日本人向けに アレンジされてるのか?
そうでないなら アフガニスタン人と日本人の好みが➡
似てるってことになる》
《うまさに理屈はいらない。
俺の口は 世界を股にかける遊牧民だ》
《老いも若きも 男も女も➡
自由に飲み 気ままに語らい 腹を満たす。
フリーダム… この店の法律は なんて おおらかなんだ》
《うん これもありだ》
《遊牧 羊 灼熱 絹の道。
俺の胃袋がさすらっている》
《誰の目も気にせず➡
好きなように 好きなものを食らう。
食うことは 本来 自由だったはずだ》
ああ~。
《楽しかった》
ごちそうさまでした。
すみません 同じもん。 へい。
《日本酒?》
はい ハラミ お待ちどお。 はいはい はい すみません。
よく食べるね。 ヘヘヘヘ。
《なんだよ ちゃんと 焼き鳥もあるんじゃないか。
さすらい 終了。
さあ ひと駅歩いて 帰るとしますか》
新春チャンチョンチョー。
《あれ? やっぱり ダメか…》
しんちゅん チャンチョンチョー。
《惜しいな。
まあ 新春 じゃないし》
<CMのあと 飲むの大好き 久住さんが見つけた➡
最高の〆料理とは?>
<原作者 久住昌之が 実際にお店訪問>
漫画の原作の久住昌之です。
今日 東中野に来てます。
今日は あの…。
うん。 ちょっといい気持ちになる お茶を。
<久住さん まずは 屋台で軽く飲むことに>
あの 蒸しキャベツっていうのを いただけますか?
おお~!
これ おいしそうだね。 見て これ。
キャベツ好きには たまらないものですね。
これだけで… あっ これは おいしそう。
ああ おいしい。
シャキシャキ感もあって 甘くてね。
これ 人気でしょ? ええ。
< さて アフガニスタン パキスタン料理を 提供してくれる➡
東中野のキャラヴァン・サライ。
なのに 久住さんが まず頼んだのは➡
なぜか らっきょう!?>
音がね。
<久住さん 本腰入れて 羊料理 お願いしますよ。
で 頼んだのは…>
ラムのからし炒めになります。 お~っ!
ラムの上に スライスしたタマネギが➡
こんな いっぱいのってて➡
しかも 香菜が… これ いいじゃない!
うん! おいしい。
ハーブ けちってないところが いいですね。
おいしい。
<久住さん シメに いいものを見つけたようです>
お~っ!
いい感じな プレーンな…。
こちらが トッピングの冬菜になります。
スープがゆですよ。
おいしい。
この冬菜っていうのを入れて。
シメにも いいし。
う~ん!
いや ホントに おいしい!
みんなで いろんなお酒を 飲んで 盛り上がって➡
最後に みんなで これ食べると↴
「もう一軒 行こうぜ!」 とかならない。
これ いいと思いますよ。
<アフガニスタンで最高の おもてなし料理といわれる➡
このチャパーンカバブも お店では大人気>
<五郎さんセレクションの お値段は こちら。
羊料理とお酒で 盛り上がったあとは➡
とりかゆで ほっこりするのも➡
いいかも しれませんね>
梅沢さん 今日は どちらへ?
今日はね なんか この横須賀で➡
オヤジのオアシスってとこがあるらしい。
美味しい魚を 食わしてくれるっていうからさ➡
そこ行こうと思ってんだよ。
オヤジが来るとこ少ないからね うん。
梅沢富美男が 街で評判のこだわり酒場で➡
こだわり料理を 心行くまで食べ歩く!
うまい!
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