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どうしたらいいの 私たち…。
私は… 燈子よりは マシかも。
えっ どうして? だって 私より➡
結婚してる 茉莉沙のほうが…。 一緒のベッドで寝ただけだった。
えっ? 酔って介抱されてるうちに➡
寝ちゃっただけ。 ちゃんと 高野くんにも確認した。
じゃあ セーフ…。 (バイブ音)
いやいや セーフじゃないよね だって 既婚者だしさ。
誰から? あっ その高野くん。
昨日は ごめんって。
まあ 私のやけ酒に つきあってくれたせいだしね。
やけ酒? だってね➡
ミツヤス先生の受賞のお祝いなのに➡
その本人が 打ち上げにいないのよ!
担当者の私が どれだけ準備に奔走したか!
こっちの苦労も知らないで…。
しかも 勝手に消えて そのあと 連絡も取れないなんて。
⦅えっ いいんですか? あっ はい⦆
でさ…。 あ~ 何?
燈子のほうは?
そっか~。
けど 珍しいね。 燈子が やらかすなんて。
あ~。 で お相手は?
⦅昨日のこと… 覚えてますか?⦆
それは…。
誰よ? 言いなさいよ。
あっ だから その… もう会わない人かもしれないし…。
なんで? えっ…。
いいじゃない 体の関係から 始まる恋もあるんだし。
恋?
だって 燈子 ずっと まともな恋愛➡
してなかったでしょ?
まあ ここ何年かは 彼氏もいなかったけど。
ピンチは チャンス。
だって 30過ぎの女にとって➡
それって 大ピンチでしょ? それを チャンスに変えるの。
じゃないと どんどん枯れてくよ。
もう 若くはないんだから。
私は 枯れる前に 結婚したからいいけどね。
《恋愛勝者の余裕…》
あっ いけない。 作家さんと打ち合わせなのに。
あぁ…。 じゃあ 今度 聞かせてよね➡
その人のこと。 アハッ… あっ やっとく やっとく。
ごめんね。 いってらっしゃ~い。
枯れるか…。
あっ! すみません すみません!
《ありえない! 私が 先生と恋なんて。
あれは ただの大失敗!》
茉莉沙さん 編集長が捜してましたよ。
あっ ありがとう。 あっ ヤバっ…。
待たしてるぞ。 ごめん。
燈子と ちょっと話し込んじゃって。
燈子と? でも 世の中 狭いわよね。
燈子が 志摩くんの 高校の同級生だったなんて。
まさか 安積と燈子が 友達だったとはな。
燈子のお店に 客として通ってたんだけど➡
しゃべってるうちに な~んか 気が合っちゃって。
年も同じだったし。 そのおかげだよ 再会できたのは。
じゃあ 先 行ってるから。 うん。
もしかして…。
安積 早くしろ! あっ すみません。
こんな感じです。 長さも ちょうどいいですね。
ちょうどいいですか? はい。 ありがとうございます。
また お待ちしてま~す。 よろしくお願いします。
《あれから 先生からは なんの連絡もない》
誰からの連絡 待ってんすか?
べ… 別に 待ってなんか…。
あっ お待たせしました。 いえいえ。
今日は どうしましょうか? な~んか あったね…。
店長 わかりやすいからな。
じゃあ 次の打ち合わせは 来週の金曜日に。
わかりました。 では お先に。
(2人)お疲れさまです。 お疲れさま。
あさってまでに まとめて…。 はい わかりました。
(呼び出し音)
お待たせして すみません。 あっ 高野くん。
ミツヤス先生 今 締め切りで大変なの。
それで 少し遅れるって。 そうですか。
先に始めてましょうかね。 持ってきてくれた?
はい。 あっ すみません。
はい。 何にする?
じゃあ コーヒーで。 ホット? はい。
じゃあ ホットコーヒーで。 はい かしこまりました。
お願いします。 失礼いたします。
こちらになります。 いいわね~。
あの夜のこと 誰にも言ってないわよね?
言ってませんよ。
失礼いたします。 お待たせいたしました。
ごゆっくりどうぞ。
悪いな 呼び出して。 ううん 私のほうこそ➡
お店の休みに 合わせてもらっちゃって。
ゆっくり 食事でも って思ったんだけど➡
今日も 打ち合わせが夜に入って。
茉莉沙も そう しょっちゅう残業してる。
う~ん。 ホント 甘いもん好きだな。
これだけは 変わんない。 他も 変わってないよ。
もう おばさんよ。
⦅ピアノ 上手に弾けた? うん!
うん よかった。 どうしても お礼がしたいって。
え~! はい!
ありがとう! なんか すみません。 いえいえ…。
バイバイ! バイバイ!
ありがとうございました。 ありがとうございました。
行こう! よかったね。
うん おばさん 喜んでくれてよかった!
ねえ よかったね!⦆ (笑い声)
もう ショック… 周りから見たら おばさんなのよ。
じゃあ 俺も おじさんだな。
フフッ いいわよね 男って のんきで。
やっぱ 落ち着くな 燈子は。
ん?
この前 十数年ぶりに会ったのに➡
まったく そんな感じしなかったし。
私も なんか 高校んときに 戻ったみたいだった。 フフフッ。
2人とも 同じこと思ってたんだな。
そうだね。 笑顔も変わらない。
もう だから おばさんだって。
あの日から ずっと 燈子のこと考えてた。
えっ?
燈子…。
《まさか これって…》
俺たちさ…。
《まさか…》
どうした? あっ…。
ミツヤス先生?
あっ 先生。
何 燈子もいたの?
あっ 志摩くんも。 安積…。
どうも 先日は。 どうも。
やっぱりね…。
先生 どうぞ。 お疲れさまです。
すみません!
ホットでいいですか? はい。
ここ よく 打ち合わせで使う店だから。
あ… そうなんだ。
《こんなとこで会うなんて…。
ていうか なんで1週間で そうなるの?》
燈子。 ん? さっきの続きなんだけど。
あっ ああ…。
真剣に考えてほしいんだ。
俺たちのこと。
それって…。
つきあわないか?
(高野)あの2人って お似合いですね。
高校の同級生なんだって。
でも 今は それ以上の関係かもね。 フフッ。
先生? いきなりすぎたかな?
あっ ちょっと 驚いただけ。
けど 俺は 燈子と真剣に…。
あの! はい?
このあと お時間あります?
えっ?
でも このあと時間があるか? なんて➡
まるで デートの誘いみたいじゃない?
そんなこと あるはずないじゃないの!
髪形のことじゃないかな? また元に戻っちゃってるから。
もちろん そうだろうけど…。 おっと… ととと…。
あっ…。 ごめん ごめん…。
でもね そんなこと 気にしてる場合じゃ➡
ないっていうのよ。 早く帰って仕上げてもらわないと。
で 隠さなくていいわよ。 ん?
あの夜のお相手。 えっ…。
志摩くんだったのね。 圭吾?
あっ えっ 違うって! 私と圭吾は➡
そんな関係じゃなくて…。 いいと思うよ 私は。
この年になって つきあうんだから➡
結婚相手としても ちゃんと 考えたほうがいいと思うし。
そんな 結婚って…。 私も➡
志摩くん 考えなかったわけじゃないの。
仕事もできるし 誠実だし。
それに…。
私 新人の頃 ベテラン作家さんに➡
セクハラまがいのことされたのね。
⦅今晩 つきあってくれない?
そしたら 考えてあげなくもないんだけど…。
連載⦆
正直 その先生の仕事は 取りたかった。
⦅先生 安積は 先生の作品にほれ込んで➡
仕事を依頼してるんです。
うちでは描かないって…。 お前 何やってくれたの?
すみませんでした。
はぁ… いくらの損失か わかってるのかよ お前。
すごい接待もしたしさぁ…⦆
けど そのあと その先生クラスの作家さん➡
他社から引っ張ってきて 見事 名誉挽回。
やるな~ って思った。 そうなんだ。
女を守ってくれる男が いちばん。
きっと 幸せにしてくれる。
圭吾か…。
⦅つきあわないか?⦆
《私の理想のオトコ…》
あっ あっ… あ~。
なんで 先生の顔が?
あぁ! えっ…。
どうしよう…。
えっ… いい!
う~ん…。
あっ あっ! はぁ~。
(ふみ)まだ 誰かさんから かかってきてないっぽいね。
(神田)うん こっちから かければいいのに。
てか 神田が アシストしたらいいじゃん。
なんで 俺? お前がしろよ。
神田が…。 なんでだよ?
お客様いないときは お店の掃除。
ガラス 汚れてるじゃない。 (2人)はい!
まったく…。
で アンタは何やってんの?
アハハハ そんなことで悩んでたの? バカじゃない アハハハッ…。
何 その人のこと 好きなの? 嫌いなの?
わからなくて…。
じゃあ 会えばいいじゃない。
45の私からしたらね 30過ぎなんて➡
まだまだ 全然 若いのよ。
焦って変な相手 捕まえるよりは➡
焦らず ちゃんと 見極めたほうがいいよ。
だから ちゃんと会って確かめなさい。
はい。 は~い。
説得力ある~。 だてに年は取ってないな。
聞こえてるわよ。
神田 窓拭き100回ね。
(神田)えっ 俺? ふみちゃんもじゃん。
(バイブ音)
(呼び出し音)
(バイブ音)
(呼び出し音)
(バイブ音)
(呼び出し音)
(ミツヤス)もしもし? あっ。
もしもし 夜分にすみません 小松です。
はい。
お電話いただいてたのに すみませんでした。
あれ? もしも~し もしも~し?
聞こえてます。
今から 会えませんか?
えっ?
じゃあ これで お願いします。
わかりました。
よかったら このあと 食事でもどうですか?
ごめんなさい。 まだ 作家さんとの➡
打ち合わせがあるので。
なんだか そっけないですね。
周りに誤解されても 困るので。
この前 聞きましたよね?
⦅あの夜のこと 誰にも言ってないわよね?⦆
意外に チキンなんだな~と思いました。
安積さん って。
大丈夫 秘密です。
《また 来てしまった…》
あっ こんばんは。
どうぞ。
おじゃまします。
すみません。
ホントは 外で食事でもと 思ったんですが…。
急な原稿が入ってしまって。 ああ いえ。
あっ すみません。
じゃあ 先生 下絵ができたら 連絡ください。
それまで 帰って寝てますから。 ああ 悪いね。
それと 先に シャワー 浴びたほうがいいですよ。
2~3日 入ってないんだから。
どういう関係か知りませんが➡
あまり 夜更かし させないでくださいね。
では 失礼します。
♬~
(足音)
あっ 冷蔵庫にある 余りものなので➡
簡単なものしか できないですけど いいですか?
あっ はい。
♬~
すごいです。
1人暮らしも 長いもので しぜんに覚えてしまいました。
あっ どうぞ。
じゃあ いただきます。
うん おいしい! あ~ よかったです。
あっ…。
先生 この前も言いましたけど その…。
あっ… 大丈夫ですか?
その… 敬語やめませんか?
私のほうが 年下ですし…。
あっ そうですよね。
すみません。
それと…。
この前 お電話いただきましたよね?
あれは 何だったんですか?
ハハッ それを確かめたくて…。
じゃあ 聞いていいかな?
はい。
この前…。
志摩さんと…。
何 話してたの?
あっ…。
《それを 聞くの?》
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