All language subtitles for 2017기묘10

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Original subtitles

(ストーリーテラー)う~ん。

(ストーリーテラー)あ~。

やっぱり ようかんには 緑茶ですね。

≪(スタッフ)タモリさん。➡

いらっしゃいますか?

今 まさに 仕事をサボってる 彼は➡

厳密には 私ではありません。

今 この世界と同時に存在している 別の現実。

いわゆる 並行世界の私です。

実は…。

(スタッフ)はい 収録 10分前です。

(スタッフたち)10分前です。

差し入れの ようかんを 食べたことで➡

どうしても 緑茶が飲みたくなった彼は➡

収録を すっぽかすという 選択をしました。

(スタッフ)タモリさ~ん? その結果が こちら。

一方 あのとき。

(スタッフ)はい 収録 10分前です。

(スタッフたち)10分前です。

ようかんを我慢するという 選択をした 私は➡

今 こうして 職務を全うしています。

ヒュー・エヴェレットの 多世界解釈によると➡

並行世界は➡

われわれの選択によって 生みだされています。

いわば 選択の数だけ あなたの人生は➡

無数に 存在しているということです。

もしも あのとき 振り返っていなかったら。

もしも 相手の気持ちに気付けていたら。

もしも 本当のことを伝えていたら。

もしも 扉を開けていなかったら。

誰もが一度は考える 選ばなかった人生は➡

あなたの すぐ そばに 存在しているのかもしれません。

≪(笑い声)

♬~

♬~

≪(チャイム)

≪(チャイム) (山崎)誰?➡

今 手が離せない!

(寺島)あの… 編集の江田さんの紹介で…。

(山崎)聞いてる!➡

鍵 開いてるから 入って!

(寺島)アシスタントの寺島です。

(山崎)山崎です。 よろしく。

(寺島)よろしくお願いします。

よく来てくれたね。 困ってたんだ。➡

初連載が決まったのに➡

前のアシスタントの子が 辞めちゃって。

(山崎)あっ あのデスク使って。

(寺島)あっ… はい。

私 頑張ります。➡

私 山崎先生の大ファンなんです。

先生の描く女の子が 大好きなんです。

ありがとう。

じゃあ ちょっと この辺 片付けてもいいですか?

ああ 任せるよ。

あっ… 顔を洗ってくる。

初連載に カワイイ アシスタント。

ついてんな お前。

(山崎)違うな~…。 チッ。

えっ… 私?

あっ ちょっ… あっ… 恥ずかしいです。

(山崎)あっ… 初連載だから➡

いつもより かわいく 女の子を描きたくて。

(寺島)いや でも 何か 嫌です。

(山崎)あっ ごめん。

(山崎の せきばらい)

(山崎)寺島さん 下の名前は?

(寺島)ひなです。

(山崎)小鳥の ひな?

(寺島) あっ いえ 日なたの ひな。

小学生のときに 女の子の友達が…。

ひなちゃんは太陽みたいだって。

あっ じゃあ 小さな女の子も出てくるから➡

その友達をモデルにしよう。 うん。➡

たぶん 友達の髪も…。

(山崎の せきばらい)

(山崎) 寺島さんみたいに奇麗で…。➡

うん。

違います。

摩子ちゃんの髪は ぼさぼさで すごく傷んでて➡

背中は丸くて 暗くて 実は いじめられっ子で➡

「魔女」って あだ名が 付けられてたんです。

私 小学生のころ 地方で暮らしてて➡

席が隣になって➡

話してみたら とても いい子で。➡

でも…。

(摩子)《カワイイ》

(摩子の笑い声)

(寺島)猿みたいに笑う癖があって そこは 好きになれなかったけど。

(摩子の笑い声)

いじめられてたから 自分で?

(寺島)たぶん。

あっ ごめんなさい。➡

私ってば おしゃべりばっかり。

仕事しないとですよね。

ううん。 あっ…。

もっと聞かせて。

翌朝 ウサギの世話をしに行くと…。

(寺島)《嫌~!》

(寺島)結局 野良犬の仕業 ってことになったんですけど➡

でも 私…➡

摩子ちゃんが やったんじゃないかって思って。

そしたら 急に 摩子ちゃんが怖くなって➡

1週間くらい学校を休んだんです。

あっ…。

でも 何か証拠はあったの?

摩子ちゃんが犯人だって。

何もないです。

でも 休んでるとき 電話があって…。

☎(摩子)《私のこと 内緒にしてくれて ありがとう》➡

《ひなちゃんは 友達》

☎(摩子の笑い声)

(生唾をのむ音)

(寺島)そのころ 家族で 東京に 引っ越すことになったんです。

転校して 私も学校に行けるようになって。

そんなことが…。

(山崎)でも➡

それ以上 関わり合いにならなくて よかったね。

(山崎)何かあったの?

(摩子)《ひなちゃん》

それが 先生の所に来る 1時間くらい前に➡

駅前で呼び止められて…。

えっ?

(寺島)それが 先生の所に来る 1時間くらい前に➡

駅前で呼び止められて…。➡

でも 最初 摩子ちゃんだと分からなくて。➡

だって 小学生のとき 魔女みたいだった髪が…。

(摩子)《ひなちゃん➡

私の髪 奇麗?》

《うん。 すごく奇麗》

(摩子の笑い声)

(寺島)あの猿のような笑い方…。

あんな笑い方するの 摩子ちゃんしかいません。

(摩子)《私のお父さん とっても悪い人だったの》➡

《一日中 お酒 飲んで》

(摩子)《私の顔を見ると➡

いなくなったお母さんを 思い出すって 私を蹴るの》

(摩子)《死にたくなった…》

(摩子)《でも➡

友達ができて 耐えられるって思った》

(摩子)《なのに ひなちゃん 私の前から消えて…》

《違うの。 お父さんが転勤になって…》

《だからね➡

私 中学生になって➡

自分の髪が…➡

魔女みたいな髪が嫌で…》➡

《でも…》

(摩子の父)《何してんだ!》

《ハッ おい その頭 魔女みてえだな》

(笑い声)

それで 摩子ちゃんは どうなったの?

(摩子) 《私 入院することになって》

《先月 やっと退院できたの》

《この髪…➡

ひなちゃんみたいに 奇麗でしょ?》

《ず~っと ひなちゃんみたいに なりたくて》

(摩子の笑い声)

《ごめん。 私 仕事 行かなきゃ》 (摩子)《えっ?》➡

《行かないで! 友達でしょ?》➡

《一人にしないで! ねっ?》➡

《嫌~!》

それじゃ➡

摩子ちゃんは まだ➡

寺島さんを捜し回ってる?

≪(チャイム)

≪(ドアノブを回す音)

♬~

(山崎)うわ~!

(江田)何なの?

江田さん…。

(寺島の笑い声)

(寺島)ウケる。

(寺島)全部 嘘で~す。➡

摩子ちゃんなんて いませんから。

(山崎)えっ? (寺島)作り話です。

マスコットのウサギと…。

はさみ。➡

ここにある物で 話 作ったんです。

私 漫画家志望ですから。

このくらいの話 作れないと。

お手洗い行ってきます。

作り話って…。 (ドアの開く音)

もう やめてよ…。 (ドアの閉まる音)

(江田)どうしたんです? 先生。

(山崎)ええ まあ。

(江田)誰なんです? あの人。

(山崎)フッ えっ? やだな。➡

江田さんが紹介してくれた アシスタント 寺島さん。➡

忘れたんですか? (江田)えっ?

違います。 あの人 寺島さんじゃありません。

えっ?

(TV)(リポーター)現場から中継です。 今日 午後5時ごろ➡

川崎市で 殺人事件が起こりました。➡

殺人があったのは あちらの奥にあります➡

喫茶店のトイレです。 (山崎)駅前の喫茶店…。

(TV)(リポーター)被害者の身元は 寺島ひなさん 22歳と 判明…。

やだ…。 この人ですよ 寺島さん。➡

昨日 編集部に来た。

じゃあ あの子は?

(TV)(リポーター)現場となった喫茶店に 設置されていた➡

防犯カメラの映像を 入手しました。➡

白っぽい服を着ている女性が 殺害された寺島さんとみられ➡

午後4時ごろ 同じく20代前半とみられる➡

黒い服を着た女性と共に…。 (山崎)魔女だ…。

(TV)(リポーター)2人で この店に入ってきています。➡

当時 店内にいた店員や…。

逃げなきゃ! (江田)えっ?

(山崎)いいから 早く!

(江田)ちょっ… 何? 何? ねえ? (山崎)早く。

(摩子)逃げるって?

違うよ。

おなか減ってたから 2人で ちょっと 買い出し。

(摩子)おなか減ってる?

うん。

(摩子)よかった。 ハハ。

持ってきたんです お土産。

(笑い声)

(摩子)気に入るといいけど。

(TV)(リポーター)なお 寺島さんの遺体には 頭部がなく➡

衣服と共に持ち去られたものと 思われ➡

警察は 殺人事件として 捜査本部を立ち上げることを➡

発表しました。 現場からは以上です。

(摩子)お好きですか? メロン。

(摩子)割れちゃったけど。

(摩子)もしもし。 あかねちゃん 元気?➡

久しぶりに あかねちゃんに 会いたくて 電話したの。

私?

小学生のときに おんなじクラスだった➡

寺島です。

(笑い声)

(笑い声)

<まずは この写真を ご覧いただきたい>

<彼女が指さしている方向は 右>

<見えた方は 視力1.5である>

これは 崇徳院の詠んだ 有名な恋の歌ですが➡

古来から 人は 自らの思いを 歌に乗せて伝えてきました。

言いにくいことも 歌でなら言える。

さあ 歌っていただきましょう。

フリースタイル母ちゃん。

(房子)康太 昨日 どうだったの?➡

ほら 中間テスト。

(康太)別に。

(房子)最近 ずっと あんな感じなの。

(正雄)うん。

(房子)どう思う?

(正雄)うん。

(房子)ありがとうございました。➡

お次の方 どうぞ。

(房子)お待ちの方が…。 (田丸)早くして。

(房子)108円です。

(美園)ちゃんと注意してよ。

(房子)すみません。

(房子)《「今 幸せですか?」》➡

《そう聞かれたら…》

あっ… てっ 店長➡

今 お尻…。

(春日)細川さんのお尻?➡

触るわけないでしょ。

(房子)《そう聞かれたら 胸を張って言える》➡

《今の私は まったく幸せではないと》

(清子)「今週末も そちらに お邪魔しますね」➡

「細川 清子」

ハァ~。

≪(柏木)聞き逃せませんね 今の。

(柏木)大きな ため息は➡

SOSだと思うように してるんです。

(房子)えっ? (柏木)唇を見れば 分かります。➡

「唇の乾燥は 心の乾燥」なんて いうでしょ?➡

そんな奥さまに お薦めなのが こちらのリップクリーム。

そういうのは…。 (柏木)ストレス解消効果も抜群で➡

すっと一塗りするだけで 心の毒が 全部 出てってくれますから。

ごめんなさい。 急ぎますので。 (柏木)お願いします。➡

これ 最後の一個なんです。➡

もう これが売れれば もう 今日 帰れるんです。➡

僕を助けると思って。

(房子)これで8, 000円か…。

ハァ…。

(房子)康太 昨日 塾 行った?

(康太)ああ…。

(房子)駅前で 見掛けたような気がするんだけど。

(房子)ちょっと 康太!

(房子)おはようございます。 (春日)はい。

(春日)細川さんさ 勤務表 書き直しといて。

(房子)何が問題ですか?

(春日)勝手に残業されても その分 出せないの。

(房子)これは だって 人手が足りないからって…。

(春日)あとさ 来月も時給780円で頼むね。

研修期間 終わったから➡

800円になるんじゃ…。 (春日)とっとと着替えて。

(柏木) 《すっと一塗りするだけで➡

心の毒が 全部 出てってくれますから》

(春日)納得いかないんだったら➡

いつでも辞めてもらって 構わないから。

でも 他でも 雇ってくんないんじゃないかな?

細川さんみたいな おばさん。

(スクラッチ音)

ヨーヨーヨー オーナー。 しょうもない口調ですね。➡

調子こいた お前に 説明して差し上げましょう。

親の七光で継いだ スーパーでしたっけ?

売り上げは 下がりっぱなしです。

(房子)あっ…。

(春日)えっ?

えっ?

えっ? あっ 失礼…。

店長 すいません! 私 なっ 何てこと…。

あの… レジ入ります。

あっ 2番目にお待ちのお客さま どうぞ。

あの!

(田丸)早くしろ ばばあ。

(スクラッチ音)

客に向かって 何してんだよ。

あっ… あっ えっ すいません! 私 お客さまに 何てこと…。

(美園)店員さん 最高。 マジ ナイス ディスり。

ディスり?

(房子)ディスりとは ヒップホップ用語で➡

相手をけなすこと。 ラップでディスり合うバトルは➡

MCバトル フリースタイルバトルなどと➡

呼ぶらしい。➡

ラップ…。

(房子)「RAP CREAM」?

(女性)マジ だるくて。 (女性)だるい だるい。

(房子)《私が ラップで 人をディスるようになったのは➡

このリップクリームならぬ RAP CREAMの おかげらしい》

(男性)危ねえな おい!

(房子)《効果は クリームで唇が潤っている間》➡

《ストレスを感じる出来事が あると➡

口が勝手に動きだす》

すいません! (女性)行こ。 行こ。

(房子)《相手には 失礼と思いつつも これ…》

(房子)超気持ちいい~!

♬~

(房子)康太!

(康太)なっ 何だよ!

こんなとこで何やってるの? 塾の時間でしょ?

(男性たち)塾~。

(房子)あなたたち どういうつもりですか?➡

康太を悪い道に…。

(大岩)見た目で 悪いとか 決め付けないでくれます?

(スクラッチ音)

♬(音楽)

(房子)おいおいおい 若者よ。

イェ~。➡

ということなんで 息子を返してください。

(スクラッチ音)

ラップで発言したことに リスペクト。

でも 俺が リアルで鎮める。 アンサー返してるだけで敬礼。➡

勘違いマザーを俺がしつける。 イェ~。

(男性たち)イェ~!

(男性たち)イェ~!

(男性)カモン カモン カモ~ン!

(男性)アンサー アンサー!

えっと… 夢?

あっ!

(男性たち)イェ~!

(大岩)ラップできたの すげえけど 内容すっかすかだね。

おばちゃん 顔 洗って 出直したら?

(男性たち)イェ~。

(男性)カモン カモン カモン カモ~ン!

(男性)アンサー アンサー!

あっ…。 (柏木)あっ 奥さま。➡

いや 昨日は どうも ありがとうございました。

あれ 何なんですか? あの 口から変なラップが…。

♬「ノンノンノン。 ほとんど それは ホントのあなたの心の叫び」

♬「本能の赴くままに 言葉の射撃 気分 快適」

♬「おかげで 昨日より 肌つや いいですよ」

そう… ですか? (柏木)まあ➡

ラップでディスるなんて 奥さま的には➡

イメージ 良くないかもしれませんけど➡

言葉を使った 立派な自己表現。

本音を吐き出すこともできて いいものなんですよ。

自己表現…。

(柏木)フリースタイルの ラップには➡

大切な3つの要素があります。➡

リリックは 歌詞。➡

ライムは 韻を踏むこと。➡

フロウは 歌い方とか歌い回し。

ライムとフロウの技術は➡

そのリップクリームに 配合されてます。

なるほど。 (柏木)ただし➡

リリックだけは ここ。

ここにあるものを 紡ぐしかありません。

ここ…。 (柏木)そのために必要なのは➡

ディスることより ディグること。

ディグる?

(柏木)《相手のことを詳しく知り 思いを掘り下げる》➡

《それによって 深くて強いリリックが➡

生まれるんです》

(柏木)《そして フリースタイルバトルで➡

最も大事なこと》➡

《それは会話です》➡

《相手の言葉に耳を傾け 心の内をぶつけ➡

お互いに高め合っていくことこそ フリースタイルバトルの神髄》

来ると思ってたよ。

(歓声)

ハンディとして 俺が不利な先攻からでいいよ。

(観客たち)イェ~!

(大岩)カモン DJ! (スクラッチ音)

(歓声)

(歓声)

ちょっと待って ちょっと待って ちょっと待って!

ちょっと待って。

もう一回。➡

次は…。

(大岩)だってよ 康太。

(男性)おい! (男性)いってこいよ!

(男性)いけるって! (男性)いってやれ いってやれ!

(男性)いけ 康太!

(歓声)

カモン DJ。

(スクラッチ音)

♬(音楽)

(房子) ♬「そもそも これは親子の問題」➡

♬「私とあなたが 話せばいいの 本来」

♬「そう。 ここからが本題」➡

♬「反抗期を言い訳に逃げるのは 論外」

(康太)めんどくせえよ。

♬「しようよ 心のカンバセーション」

(康太)必要ねえよ。

♬「違うの。 とりたい あなたとコミュニケーション」

♬「逃げんな 息子」

(康太)別に 逃げてるわけじゃねえよ。➡

なるべく絡みたくないだけ。➡

てか いい学校に入れときゃ 成功者とか➡

そうやって 自分の教育を正当化?➡

♬「はっ? ふざけんな。 そんなの無責任な製造者」➡

♬「これは 俺の成長だ」➡

♬「俺は 俺のやりたいように やりたいんだ」

(歓声)

できんじゃねえか。

♬「やりたいように やりたい」

♬「金も稼げない中坊が 一人でやるのは 無謀」

♬「もしかして あなたの本気が見えていたら」

♬「協力するに決まってる」➡

♬「それが 親というもの」➡

♬「古かろうが ださかろうが 注ぐしかできない愛情」

♬「一番の友達 私のはずだろ」

(康太) ♬「つうか それが重いんだよ」➡

♬「俺の教育費用のために」

♬「自分の時間 削って くたびれる母ちゃんは」

♬「もう 見たくねえんだよ」➡

♬「安月給のスーパーのパートで 荒れてくハート」➡

♬「だから 俺 教わったんだ グラフィティアート」➡

♬「最近 ちょっと 金になったんだぜ」➡

♬「ちなみに この人 俺の先生だ」➡

♬「あんまり 悪く言わないでくれよ」➡

♬「なっ? 俺のこと あんま知らないんだから」➡

♬「構わずさ 俺は もう大丈夫だから」

♬「自分の道を歩いてくれよ マイ マザー」

(歓声)

(スクラッチ音)

♬(音楽)

♬~

♬「そんな理由で アートやってるなんて知らなかった」

♬「でも あなたのことは 何だって知ってるんだって」

♬「14年と75日前に 初めて出会って」

♬「初めて寝返り打った日だって 覚えてる」➡

♬「初めての はいはい。 初めて ママって呼んでくれた日だって」

♬「全てを ちゃんと覚えてる」

♬「初めて風邪をひいた日は 死ぬほど心配で」

♬「初めてトイレでうんちした日は 死ぬほど うれしかった」➡

♬「そう。 このスカーフだって」

♬「初めて描いてくれた 私の絵だって」➡

♬「初めての1等賞メダル」➡

♬「初めての でんぐり返し」➡

♬「初めての逆上がり。 初めての補助なし自転車」

♬「全てを 全部 覚えてる」

♬「その一つ一つが 康太からのプレゼント」➡

♬「そして この今 この時間が ぜ~んぶ 私の宝物」

♬「ママは 強制しないよ」

♬「あなたも 強く たくましくなったんだもんね」

♬「でもね たまには 頼ってほしい」

♬「そりゃ 時に思うよ」

♬「成長し過ぎだなって 思うことも」

♬「だけどね あなたは いつまでも私の子供」

♬「康太 いつまでも愛してるんだよ」

♬「ママは 康太のことを 世界で 一番 愛してるんだよ」

♬(音楽)

(歓声)

勝敗をつける必要は なさそうだな。

勝者 細川家!

(歓声)

(房子)康太 昨日 どうだったの?

(康太)何が? (房子)アートの展覧会の審査。

(康太)ああ… まあまあ。

(房子)何よ まあまあって。

(康太)ん~…。➡

母ちゃんのフラメンコよりは いい感じだよ。

ちょっ… ちょっと 何 それ。

いってきます。

まったく… 生意気なことばっかり言って。

(正雄)うん。

でも 最近 楽しそう。 そう思わない?

(正雄)うん。

(正雄)ホントに そう思うよ。

(正雄)よかったな。

≪(チャイム)

はい。

(房子)《しかし 平和な日々は 長くは続かない》

(スクラッチ音)

(房子)《人生は バトルの連続だ》

(房子)♬「ヨーヨーヨー 姑よ」

(寛太)いくよ? (泉)うん。 カワイイ~。

(寛太)すごいカワイイじゃん。 ニャ~ン。 (泉)泉ですよ~。

(寛太)カワイイね。 (泉)ねっ。 カワイイ。

(寛太)ハハハ! 顔 横に めっちゃ広がってるけど。

ほっぺたが 何か…。 (寛太)面白過ぎ。

ねっ。 (寛太)ねえ➡

マジなやつ やっていい? (泉)マジなやつ?

(寛太)マジなやつ。 (泉)いいよ。

よし いくよ? (泉)うん。

(寛太・泉)せ~の。

あい~。

(泉)フフフ… ねえ ちょっと。

えっ? (泉)えっ?

泉 その顔…。

(泉)そうそう。 ほら。

(生徒)これ…。

(泉)キャ~! (寛太)もらったよ。➡

ありがとう。

(寛太)エヘヘヘ…。 (泉)待て~! 泥棒~!

(寛太)エヘヘヘ…。

<…という 都市伝説は➡

当時 日本中を震撼させた> (エリ)え~ 今から➡

行方不明になった みのりちゃんを 捜します。

(多香子)イェ~イ。 「ががばば」って これ…。

<しかし…>

(黒田)20…年…月14日。

≪(エレベーターの到着音)

土曜日。 え~ フジテレビ社内。

≪(電子音)

(黒田)久慈アナですよね?

(久慈)はい。

(黒田)いや あの… 外村 沙織さんじゃなくて?

(久慈)はい?

(黒田)あなた 2年前に行方不明になった➡

外村 沙織さんですよね?➡

検索したら 死ぬっていうやつだよ!➡

が が ば…!

(久慈)やめてください。

(黒田)おい! 待て!➡

待て! (警備員)落ち着いてください。

(黒田)出せ 出せ 出せ 出せ! 出せよ!➡

見ただろ?➡

どうなんだよ。

(多香子)似てます…。 (黒田)絶対 おかしい。➡

絶対 怪しい!

(刑事)でも そんなこと あり得ますかね?➡

行方不明になった子が 女子アナなんて…。

(黒田)いいから ちゃんと つけて 刑事さんは!

(エリ)やめませんか?➡

やめましょうよ。 意味ないです こんなの。

(黒田)おかしいと思わないの?➡

知ってんだろ? あの言葉!➡

今 検索できなくなってんだよ!➡

全然 報道もされないし おかしいよ!➡

みんなで逃げてんだよ! ががばばから!

(エリ)やめて! 何で言うの? (刑事)黒田さん!➡

それは まずいです! (黒田)何が まずいんだよ!➡

ががばば! ががばばだよ! (刑事)黒田さん! 黒田さん!

(黒田)ががばば! ががばば!

(黒田)出せよ!➡

出せよ!

(エリの叫び声)

(多香子)エリ! エリ やめてよ!➡

ねえ… やめてってば!

(多香子)エリ? エリ?➡

エリ やめ…。 (エリ)うっ!

(黒田)おい! 何だよ!

(多香子の悲鳴)

人は 運命に左右されます。

運命。

それは 不可抗力のように 思われがちですが➡

果たして そうでしょうか?

(電子音)

(涼平) 《運命なんて信じてなかった》

(女性)私たち 結婚します。

(男性) 彼女しかいないと思いました。

(一同)えっ?

(女性)お先に幸せになりま~す。

(楢島)幸せそうっすねえ。 俺も 彼女 欲しいな。

(涼平)そうだね。

(楢島)そういえば 和泉さんって ずっと 彼女いないっすよね。

つくんないんすか? (涼平)うん…。➡

まあ タイミングが合えばね。 (楢島)ふ~ん。

(涼平)《僕は もう とっくに知っている》➡

《いくら 身を焦がすような恋をしても➡

いつか 必ず 終わりが来るということを》➡

《恋愛なんて 時間の無駄だ》➡

《期待なんてしたって…》

(涼平)あっ すいません。 (まどか)あっ いえ。

(まどか)でも 何か➡

このシチュエーション 運命 感じちゃいますね。

(涼平)《女の子は すぐに 「運命」という言葉を口にする》➡

《まるで 永遠の愛というものが 存在するかのように》➡

《絶対に変わらない気持ちなんて あるはずがないのに》

(涼平)運命って ホントに あるのかな?

私は信じてます。

(涼平)《違う》

(女性)私は信じない。 恋愛って ファンタジーじゃなくて…。

(涼平)《そうじゃない》 (女性)あなたが運命の人だったら➡

うれしいな。 (涼平)《これも違う》

(涼平)《この空の下のどこかに➡

僕の運命の人は いるのだろうか》➡

《あなたは 今 どこにいますか?》➡

《僕は ここにいます》

≪(物音)

(涼平)んっ?

(電子音) (涼平)うわ!

装着してください。 (涼平)えっ? しゃべった。

(電子音) 装着してください。

どうすりゃいいんだよ。 装着? えっ?

装着してください。 (電子音)

(涼平)えっ? えっ? ん~。

(電子音)

運命探知機 起動。

(涼平)えっ? 運命探知機?

(電子音)

右方向に30m。

何なんだよ これ。 右方向に30m。

(涼平)30m? 右方向… あっ。 何だよ これ。

(電子音)

右方向に30m。 (涼平)もう!

(ブザー) ルートが外れました。

(涼平)何なんだよ。 えっ?➡

うるさいな~ これ。 前方7m 右です。

(涼平)えっ? 何だ? この赤いハート。

右です。

(電子音)

(涼平)何なんだよ これ。

(電子音)

(涼平)うわ…。

えっ? (由紀)あっ 間違っちゃった。

(涼平)えっ? ≪(男性)お~い。➡

どこ行っちゃったの?

(男性)お姉さ~ん。

(由紀)逃げよう! (涼平)えっ?➡

ちょっ… ちょっと。➡

何なんだよ。 うわ…。➡

えっ? ちょっと。 ちょっ あんた どこ行くんだよ!

♬~

♬~

(由紀)ナンパ しつこくて➡

水 掛けてやろうと思ったら 間違っちゃった。

ごめんね。 (涼平)何なんだよ あんた。

えっ?

あっ いや…。

こんなんじゃ 電車も乗れないし どうすんだよ。

まあ いいや。

(電子音)

えっ?➡

えっ…。➡

あんた ちょっと 何 考えてんだよ!

(由紀の笑い声)

(涼平)何すんだよ! (由紀)ハハ…。

これで 気にならないでしょ? (涼平)そういう問題じゃ…。➡

うわ!

(由紀)ハハハ… うわ~。

(由紀の笑い声)

(涼平・由紀の笑い声)

運命って信じる?

何だよ 突然。

いや➡

俺は…。 (由紀)バ~カ。

(涼平)えっ?

今は 絶対だよ!

じゃあね。

(電子音)

運命…。

(男性)納期が 間に合わないって どういうことですか!

(涼平)本当に 申し訳ございません。➡

すぐに手配しますので 何とか…。

(電子音)

(涼平)またか。 すいません。

(電子音)

(涼平)最悪だ…。➡

すいません。 また これか。

(電子音) (涼平)何なんだよ こいつ。

(電子音)

(涼平)うわ。 あ~。

(電子音)

(涼平)もう 最悪だ。

(電子音)

(涼平)《昔 誰かが言っていた》➡

《恋は するものじゃなく 落ちるものだと》

どうして あんたが…。

由紀。

「あんた」じゃなくて 北澤 由紀。

あっ… 和泉 涼平です。

(涼平)《まるで 嵐のような女だと思った》➡

《それなのに どうしてだろう》➡

《彼女の手を 振りほどくことが できなかったのは》

(涼平)《きっと 初めて会った あの日➡

僕は もう とっくに 恋に落ちていたんだ》

(男性)では 指輪の交換。

(電子音)

(涼平)あっ すいません。

ごめん。 俺 行かなきゃ。

(楢島)えっ? 和泉さん… ちょっと!

(電子音)

(涼平)おっ。

君 ストーカーなの?

はっ? んなわけねえだろ。

(涼平)《そして それが➡

ただの ありふれた恋なんかじゃ ないことにも➡

僕は 気付き始めていた》

あの 連絡先とか…。

(由紀)大丈夫。➡

きっと また会えるよ。

そんな気がするんだ。

≪(女性)由紀 写真 撮るよ。

(電子音)

南方向 20km。

(電子音)

(涼平)すいません 通ります。 ごめんなさい。➡

あっ すいません。

(電子音)

あっ 和泉 涼平だ。

ここ 好きなんだ。

海の中にいるみたいで。

ねえ➡

今 何 考えてる?

えっ?

(涼平)《君のことだけ考えてる》

今 何を見てる?

(涼平)《君のことだけを見てる》

(由紀)その気持ちは この先も 絶対 変わらない?

えっ? えっ それは…。

簡単なことだよ。

ただ 今 好きでいればいいんだよ。

今は 絶対だよ。

(涼平)《灰色だった僕の世界は 君に出会って 色を変えた》

♬~

(涼平)《時には 穏やかなオレンジ色にも》

♬~

(涼平) 《時には 澄み切った青色にも》

(涼平)《まるで魔法のように➡

僕の世界が 鮮やかに彩られていく》

(由紀)ハハハ。 (涼平)ねっ ヒール壊れた。 ハハ…。

(シャッター音)

(涼平)《僕は ずっと こんな日を待っていた》

≪(花火の音)

(涼平) 《そして ついに出会えたんだ》➡

《たった一人の 運命の人に》

♬~

由紀ちゃん。 ≪(隆)由紀!

(隆)なあ 由紀…。 (由紀)放して!

ニューヨークへの転勤が 決まった。

今夜 出発なんだ。

えっ? (隆)俺と一緒に来てほしい。

そんなこと できるわけないよ。

(隆)失って 初めて気付いた。➡

俺には お前が必要なんだ。

(電子音)

(涼平)《恋愛に期待することの 愚かさを➡

僕は知っていたはずなのに》➡

《それなのに どうして また 夢を見てしまったのだろう》

何が運命だよ。

お前のせいで…。

くそ。

♬~

♬~

(電子音)

これ さっきも…。

「どうしても動かせない運命」

(由紀)《今は 絶対だよ!》

(涼平)《やっと気付いた》➡

《運命は➡

あらかじめ与えられているもの なんかじゃない》➡

《誰かが導いてくれなくたって➡

自分の足で追い掛けて➡

自分の手で つかみ取るものなんだ》

(隆)どうした?

あっ 何でもない。

(涼平)《今 絶対に変わらない 事実が 2つある》➡

《それは➡

この世界の中で 僕と彼女が出会い 恋に落ちたこと》➡

《そして➡

僕が 今 この運命の恋を信じたいと➡

心から望んでいること》➡

《きっと それが全てなんだ》

♬~

♬~

(涼平)《由紀➡

僕は 君を…》

由紀ちゃん!

涼平君。

(隆)誰?

彼女に 何か用ですか?

由紀ちゃん 俺…。

行こう。

(涼平)今は…。

今は 絶対なんだよ!

俺は いつも 楽しいことに 巻き込んでくれる君が 好きだ。

だから これからは 悲しいことにも➡

巻き込んでほしい。➡

つらいことにも 苦しいことにも 俺のことを巻き込んでよ。

そうやって 絶対に変わらない今を➡

由紀ちゃんと一緒に 積み重ねていきたいんだよ。

♬~

そういうことか。

幸せになれよ。

(涼平)由紀ちゃん。

♬~

運命って信じる?

うん。 信じるよ。

由紀ちゃんとの運命なら。

♬~

≪(隆)お疲れさまです~。➡

いや お疲れさまでした。 ありがとうございました。➡

お世話になりました。 どうも ありがとうございました。➡

お疲れさまでした。 ありがとうございました。

お疲れさまでした。➡

いや~ 結構 巻けましたね。 フフ。➡

いや 何かね 飯押しでいけると 思わなかったっすね 何かね。

(まどか)こちらは 大丈夫。 今 回収した。➡

そっちは どう?

あっ パーティーのときの…。

《このシチュエーション 運命 感じちゃいますね》

あっ…。

(楢島)えっ? ていうか それ…。

(まどか)当サービス 最大の売りは この運命探知機を使って➡

運命の恋を演出することです。

うっ 運命? (まどか)はい。➡

近頃 青春系恋愛映画が 流行してますよね。➡

皆さん お好きじゃないですか。

ああいう きらっきらで スイートで➡

はじける 胸きゅんストーリーが。

(楢島)きらっきらで スイート…。

(まどか)運命の出会いに 奇跡的な再会。➡

ドラマの1シーンのような デートを 重ね➡

ロマンチックなキス。 そして ライバルの出現という➡

最大の困難を 乗り越え ようやく結ばれる。

それら全ての展開を➡

私どもで 演出させていただきました。

《今は 絶対だよ!》

(まどか)そうすることで 和泉さまが主人公の➡

きらきら胸きゅんストーリーの 完成というわけです。

(スタッフ)《OKです!》➡

《お疲れさまでした》 《お疲れさまでした》

(楢島)でも そんな 計画どおりに いくもんなんですか?

(まどか) この運命探知機さえあれば➡

和泉さまの日常を 徹底的に管理して➡

行動から お気持ちまで 全て➡

簡単に コントロールすることが できるんですよ。

(まどか)こちらは 和泉さまの性格や➡

過去の恋愛遍歴等を 綿密に分析し 作成された 契約プランです。

由紀さんは これからの結婚生活で➡

常に 和泉さまを 支配することができます。➡

まさに 理想どおりの人生が 待っているわけです。

(楢島)えっ?

1, 000万? (まどか)妥当な金額かと。➡

当サービスは 単なる 結婚相談所ではありません。➡

一生涯 お客さまの人生に寄り添う ライフサポートサービスなんです。

女性は ライフステージによって➡

理想の男性像が 変化していきます。➡

20代は ルックス。➡

30代になると お金。➡

老後なんかは 気の合う男性と➡

ゆっくり 余生を過ごしたい といったように。

(楢島)じゃあ 和泉さんが選ばれた理由って…。

(まどか)ああ… ずばり 顔ですね。➡

お子さんは 整った容姿で 産んであげられますし➡

結婚式の写真は インスタ映えしますしね。➡

一度目のご結婚相手としては 最適かと。

(楢島)えっ 一度目? (まどか)30代になると➡

高収入男性への乗り換えを ご希望される お客さまが➡

非常に多いんです。

(拓斗)パパ~。 (涼平)んっ?

ママのこと 好き?

もちろん。

ママは パパの運命の人だからね。

(まどか)運命? いま一度 お考えください。

果たして そんな曖昧なものに➡

ご自身の人生を委ねる価値は あるんでしょうか?➡

人生で 最も必要なのは…。 (電子音)

(まどか)現実的で 緻密な計画性だとは➡

思いませんか?

<まずは この写真を ご覧いただきたい>

<目を 片方ずつ閉じてみてほしい>

<まずは 右目>

<次は 左目>

<そして 両目を 3秒間 閉じる>

<1 2 3>

<目の体操である>

<この後も 引き続き➡

『世にも奇妙な物語』を お楽しみください>

≪(ミキ)マイ。

(マイ)あっ。

(ミキ)そのポニーテール いいじゃん。

(マイ)恋が かなうんだって。

(ミキ)えっ? 好きな人いるの? (マイ)ううん。 全然。

何か ぴんとくる人いないんだよね。

(ミキ)ふ~ん。

あっ 山田。

えっ?

(ミキ)マイ もしかして 山田のこと?

(マイ)そんなわけないでしょ! (ミキ)えっ ホント?

えっ?

(マイ)《嘘…》➡

《これが 恋?》➡

《まさか 私 告白されちゃうの?》➡

《あっ 駄目》➡

《駄目よ そんなの》➡

《えっ でも 何か 私も…》

(山田)あっ… あっ あの…。

もう 無理~!

ノート借りたかったんだけどな。

(ミキ)うん。

(多香子の泣き声)

(刑事)救急。 救急です。 場所は…。 (黒田)あ~!➡

無駄だよ。➡

チッ。 あ~ もう。 (多香子の泣き声)

(多香子の泣き声)

(黒田)あっ… おい 見ろ あれ。➡

行くぞ! (刑事)あっ いや…。

(黒田)おい いいから来い!

(黒田)あれだ。 行くぞ。

(刑事) いったい 何が起きてるんですか?

(黒田)えっ?

(刑事)あの言葉を聞いた途端 何か…。

(黒田)何で いねえんだよ。

(刑事)みんな おかしくなって。

(刑事)うっ…。

(黒田)「ががばば」って言葉に とらわれてんだよ。➡

恐れれば恐れるほど➡

あっち側の世界に 取り込まれちまう。

(刑事)あっち側って…。

(刑事)あっ あ~! あっ!

(黒田)何だよ? (刑事)今… 今…。

(黒田)チッ。

(刑事)久慈アナが➡

行方不明になった 外村 沙織だとしたら➡

いったい 何のために?

(黒田)知らねえよ!

(刑事)うわ!

(刑事)うわ~!

(黒田)お前 持ってろ。 (刑事)あっ… はい。

(刑事)ちょっ… 黒田さん。➡

ちょっ ちょっ…。

(刑事)何やってるんですか?

(刑事)くっ 黒田さん。

(刑事)何やってるんですか?

(黒田)お前…。

(刑事)うわ~!➡

あ~!➡

あっ! あっ! あっ…。➡

あっ…。

(刑事)いったい 何のために?➡

うわ~! あっ…。

(久慈)ががばば ががばば➡

ががばば が…。

(ユキ)ん~ 落ちる! もう無理!

(綾子)大丈夫。 諦めないで。➡

頑張って。

(ユキ)ヒールで 柵の外 歩いたりしたから…。

(綾子)でも ユキ そのヒール カワイイよ。➡

似合ってる。 (ユキ)ありがと。➡

これ お気に入りなんだ。➡

ん~…。 (綾子)絶対 離しちゃ駄目!

今日のファッション インスタにアップするって➡

約束したでしょ? (ユキ)そうだね。

でも もう限界…。

綾子 ごめん。

あれ? 綾子 もしかして ネイル変えた?

(綾子)えっ? 分かる?

(ユキ)キャ~! (綾子)このパール➡

ちょっと派手かなって 思ったんだけど➡

結構いいんだよね。 (ユキの落ちる音)

フフ。

満月の夜は 交通事故や出産が 極端に多くなるといわれてます。

夜の持つ 不思議な力の 影響かもしれません。

例えば 闇への恐れが➡

時には 人格すら変えてしまったり。

あなたも この夜に 身を任せてみませんか?

(ケンちゃん)《写真 見たときは びっくりした》➡

《まさか あいつがって…》

(社員)初期ロットに報告された ソフトウエアの不具合は➡

緊急パッチの配布にて 対応済みです。➡

一部 海外のサードパーティーには 不具合が継続しておりますが➡

修正ファームウエアにて 解消される予定です。➡

なお 本製品のIoT化情報を 先行リリース。➡

そちらについても 全力で取り組んでます。

(我堀)分かりました。 では このプロジェクトを➡

中止します。 (社員たち)中止?

いや…。 (我堀)チームは解散。

たっぷりと休養を取ってください。

以上。 (社員)社長!

(社員)それは あの 本気ですか? (社員)どういうことですか?

(秘書)工場を 1つ 閉鎖することになります。

(我堀)だろうね。 いい引っ越し先を 用意してあげてよ。

自由が欲しい人には 自由になってもらっていいから。

(社員)お願いします。➡

もう一度 考え直して いただけないでしょうか。

どうして そういうことするの?

(社員)えっ?

(我堀)負けを 認められないっていうのは➡

甘えじゃないのかな?

(我堀)この世界では。

♬~

♬~

(ケンちゃん)おう。

♬~

(ケンちゃん)何が おかしい?

フフフフ…。

透明人間みてえだな~って。

誰にも見えねえんだぜ 俺たちは。

(ケンちゃん)バカ。 それじゃ 意味ねえだろ。

(我堀)んっ?

(ケンちゃん) 小銭 投げてもらってよ➡

いいことしたなって 思ってもらわねえと。

俺たちは 日本経済のゆがみだぞ。

ゆがみね。 フフフ…。

(ケンちゃん)おい ちょっとは 新聞 読んで 勉強しろよ。

俺みたいに。 (我堀)フッ。 そうだな。

ハハハ…。

フフ… 何 笑ってんだよ。

(ケンちゃん・我堀の笑い声)

(ケンちゃん)《あいつの笑い声は ホントたまんなくて…》➡

《あ~ まあ 今 思うと➡

色々 ストレス たまってたのかもしれねえな》

≪(ユリ)キャ~!

(ユリ)助けて!➡

助けて! (我堀)えっ?

助けて! ヤバい!

(男性)おい あっち行くぞ。 (男性)はい。

(男性)どこ行った?

(男性)分かんないっす。

(我堀)あっ! 痛てて…。

(男性)くっそ! 行くぞ! (男性)はい。

(我堀)もういいよ。

(ユリ)ありがとうございました。 (我堀)うん。➡

じゃあ あの まあ…➡

気を付けて。

(我堀)あっ?➡

戻ってくるぞ あいつら。 早く帰れ。

≪(物音)

あっ…。

(我堀)入れ。➡

あいつら まだ いるかもしれねえだろ。

(ユリ)お願いします!➡

ここに いさせてください! 何でもします。

(我堀)えっ えっ?➡

あっ ああ… まあ…➡

じゃあ 今晩だけな。

(ユリ)いえ しばらくの間 いさせてください。

えっ えっ…。 (ユリ)お願いします!

行く場所がないんです。

あの よく分かんないけど… まっ まあ いいよ。

あの… じゃ ここにいてよ。

どうせ 俺は 土日しか戻ってこねえし。

あの その間 いつでも出てっていいから。

(ユリ)ありがとうございます! 本当に 本当に…。

あっ あの… ちょっとトイレ。

♬~

(ユリ)おかえんなさい。

まだ いたのかよ。

(ユリ)フフ。 すいません。

(我堀)ああ…。➡

いいのに こんな…。➡

あっ…。

(我堀)お~。 ハハ。

ヘヘ。 いいじゃない。

あっ そうだ。 まだ 名前 聞いてなかった。

あっ… ユリ。

ユリ? へ~ いい名前じゃない。

おじさんは?

おじさんは… おっ おじさんでいいんだよ。

ずるい。

それぐらいで ちょうどいいんだよ。

俺たちの距離はさ。

(我堀)うん。

(我堀)んっ?

これは? (ユリ)フフフフ… 秘密。

(ユリ)おじさん! いってらっしゃい。

誰だよ あれ。 (我堀)びっくりした。

何で? いいだろ 別に。

(ケンちゃん)いや よくねえよ。 おい 紹介しろよ。

訳ありなんだよ。

(ケンちゃん) 《女の名前は ユリ》➡

《それだけは教えてくれた》

≪(ノック)

どうぞ。 (秘書)失礼します。

(秘書) あしたの企画会議の資料です。➡

こちらがアプリ こちらがショッピングサイトの物です。

(我堀)あっ… あっ そうだ。

そうだ。 そうだ そうだ そうだ。 (ユリ)んっ?

(我堀)いや 忘れてた。 そうだ そうだ。

何 これ。

ここ 受けてみねえか?➡

年齢 学歴 問わずだってよ。

いい。 (我堀)「いい」って➡

いつまでも こんなとこいても しょうがねえだろ?

私 ここ 好きだもん。

どこがいいんだ こんなとこ。

だって おじさん いるし。

こっ こんなの…。

何をバカなこと言ってんだよ。

何で? 本気だよ。

だって 何も知らないんだろ? 俺のこと。

俺が 平日 いっつも 何をしてるとか。

何してんの? いつも 何してんの?

やっ やっぱ いいや。

じゃあ 私 話すよ? これまでのこと 全部。

だから おじさんも…。 (我堀)いい いい… いい いい。

私 前はね…。

(我堀)あっ いいや そういうのは。 いいや いいや いいや。➡

ねっ? フッ。➡

よっ…。 うん。

(ユリ)おじさんじゃん 本気じゃないのはさ。

(社員)次の方 どうぞ。

(ユリ)失礼します。

山本ユリです。 よろしくお願いします。

どうぞ お座りください。

はい。

おじさん! (我堀)んっ?

(ユリ)受かった~! (我堀)おっ 重い 重い 重い!

(ユリ)絶対 無理だって 思ってたから…。

ありがとう。 おじさんのおかげだよ。➡

ホント ちゃんとしなきゃだよね。 (我堀)重い 重い 重い。

大好き おじさん。

おじさんが 一番 好き。

いや おっ 重いって!

もう そればっか。 (我堀)あ~。➡

いや じゃあ あの お祝いしよう。 (ユリ)んっ?

あっ こないだ拾ってきたワイン あったろ? あれで乾杯しよう。

(ユリ)えっ いいの? 開けて。 (我堀)うん。 あれ? ワイン…。➡

あっ チーズ拾ってきたよな? (ユリ)チーズ?

(我堀)うん。 (ユリ)あっ チーズ食べちゃった!

(我堀)チーズ食べちゃったの? じゃ 待って あれ…。 じゃ この クッキー。

(ユリ)だって おいしそうだったもん。 ハハ…。➡

これ 嘘。 何も入ってない…。

(ケンちゃん)訳あり。 おい。 フッ。

≪(ノック)

どうぞ。

失礼します。

(我堀)慣れましたか?

(ユリ)はあ…。

聞いてますよ あなたの評判。 とても優秀だって。

全然 そんな…。

突然なんだけどね➡

君に 僕の秘書に 付いてもらおうかと思って。

えっ?

覚えてますか? 僕のこと。

はい。 面接のときに お会いして…。

そうだよね。 フフ フフ…。 うん。

じゃあ 下がっていいですよ。 仕事は 追って伝えます。

はい。 ありがとうございます。 失礼します。

(ドアの開閉音)

あっ… ハァ~。

どっかで 夕飯でも食べようか?

私ですか? (我堀)うん。

でも…。

大丈夫ですよ こっちは。

ありがとうございます。

ユリ➡

僕は 君と一緒になりたい… と思ってる。

駄目… 駄目です!

どうして? だっ だって 君だって…。

感謝してます。 こんな私を こうして…。

だったら…。 (ユリ)失礼します。

(我堀)うわ! びっくりした。 どうしたの?

何か 私 社長に 結婚 申し込まれたかも。

ほう ほう ほう。 それで?

(ユリ)無理 無理。 できるわけねえっつうの。

(我堀)どうして?

私ね 前科あるんだ。➡

窃盗に 傷害に それに…。

フッ… 色々あるな。

(ユリ)ねっ? 分かったでしょ? ここにいたい理由が。

「くず」とか 「かす」とか 「死ね」とか 言われてさ➡

ああ そうですかって…。

もう 全部 嫌になって 逃げ出してきたんだよね。

(我堀)そっか…。

おじさん? (我堀)んっ?

私のこと 嫌いになった?

いや。

変わってるね。

どうでもいいよ そんなこと。

こんな俺が 何を言えるっていうの?

フッ…。

だから 結婚は無理。

カップラーメン作るね。

でも だって 社長も知らないんだろ?

いいじゃない。 お前さんの過去を きっぱりと捨てるためにも➡

先に進めなって その話。 (ユリ)嫌!

えっ? (ユリ)何だと思ってんの? 私を。

私 おじさんと一緒になりたい。 (我堀)えっ?

(ユリ)だって おじさんだけが 知ってるんだもん。➡

ホントの私のこと。

(我堀)いやいや いやいやいや!

あの なっ? よく考えてみな。

俺は ホームレスだぞ。

俺なんかより 社長の方が お前 ずっと幸せになれるって。➡

なっ? おっ 俺なんか すっからかんだし➡

いつ 野垂れ死ぬか 分からないし➡

お前 社長夫人になった方が 絶対…。

もういい!

もういいよ! バカ!

≪(社員)渡してくるよ。 ≪(女性)いいよ。

(社員)いや ちょっとだけだから大丈夫…。

やめてよ。 (社員)《もう一度 考え直して➡

いただけないでしょうか?》

(ケンちゃん)よっしゃ。 これで 今日は 何 食おうか?

ケンちゃんは 家族は いるの?

うん… 娘が1人。

高校以来 会ってねえが。➡

嫁さんと一緒に出てっちまって。 ヘヘヘ。

ごめんね。 変なこと聞いちゃった。

(ケンちゃん)いや。

じゃあな。

(ケンちゃん)おい。➡

おい どこ行くんだよ。

(ケンちゃん)《急に 黙って行っちまった》

(ケンちゃん)飯 食おうぜ。

(ケンちゃん)《それから この辺では見掛けなくなって…》➡

《あいつと会ったのは それが最後だった》

(社員たち)おめでとう。

(社員) ユリちゃん 結婚おめでとう。

(ユリ)ありがとう。 (社員)おめでとう。

ありがとうございます。 (社員)おめでとう。

(社員)お幸せにね。➡

お幸せにね。

(我堀)元気でな。 (ユリ)うん。 おじさんも。➡

社長の奥さんって どんななんだろ?

(我堀)さあな。

なれるかな? 私に。

なれるさ。

楽しかったよ おじさん。 (我堀)ユリ➡

俺 本当のこと言ってなかったけど…。

いい いい いい。

おじさんは 私の前では いつも ホントだったし➡

私も そう。

楽しかった。

(ユリ)お金に困ったら言って。 私 何とかするから。

(我堀)ああ。➡

このうち 建て直すときには 頼むよ。

(ユリ)フフ。

(我堀)もういいだろ ホームレスの話は!

(ユリ)何で?➡

ちょっと いいなって 言っただけでしょ?➡

ホームレスと比べて ここは 窮屈だなって。

(我堀)じゃあ 仮に… 仮に 俺が そのホームレスだったら➡

どうなんだよ! (ユリ)まだ言ってる。

(我堀)どうなんだよ! (ユリ)あなたは無理。

変わらないよ。 自由になれない。

(我堀)自由だろ? 俺たちは!

今だって お前が こういうふうに…。

こんなの… こんなの自由でも何でもない!

じゃあ 何だよ! (ユリ)いいよ もう!

全然 違うんだよ あなたと私は!

働かないで 金 恵んでもらって➡

そういうのが いいのか? (ユリ)したくて してるわけじゃ➡

ないでしょ! (我堀)こっちは 死ぬほど働いて➡

やっと手に入れた自由なんだよ!

だから そういうのが 窮屈だって言ってんの!

私 あなたのペットじゃない!

(我堀)ん~…。

まあ お似合いなんじゃないの? 前科持ちにはさ。

えっ? 何て言った? 今。

えっ? いや…。

どうせ 興信所に調べさせたんでしょ?

何のことだよ。 (ユリ)そう。

私 前科者だから!

それが あなたの妻!

分かった?

♬~

(我堀)何だよ これ。

(ユリ)私 本気なの。

本気で そのホームレスのおじさんを➡

好きになっちゃって…。 (我堀)バカか? お前は。

いいか? 俺だよ。

俺なんだって そのホームレスっていうのは。

嘘。 何 言ってんの? (我堀)嘘じゃないって。

分かんないのか?

おじさんだよ 俺が。

そこまで調べたんだ。 知ってて隠したんだ!

いや 俺は…。 (ユリ)もう終わり。

私たちは もう 終わったの。 (我堀)ちょっと待てって!

(ユリ)嫌だ! やめて! (我堀)話を聞けって!

俺なんだ… 俺…。 (ユリ)嫌だ! 嫌~!

(我堀)んっ…。

(ユリ)あっ…。

ごめん。

でも これが私なんだよ。

こんなやつなんだよ。

ユリ…。

♬~

♬~

♬~

(秘書)彼のことは ご存じですか?

(ケンちゃん) ああ びっくりしたよ。

お前 まさか あんな…。

(ケンちゃん) 《「もし 可能でしたら➡

ユリさんに渡してください」》➡

《「差出人の名前は 決して 明かさず」》

(我堀)「ユリ お前が好きだった」➡

「だからこそ お前を幸せにしたかった」

(我堀)「俺は 旅に出る」➡

「もう二度と帰らない」

(ユリ)おじさん。 (我堀)「ユリ➡

あの暮らしは 楽しかったね」

(ユリ)じゃあね。

(我堀) 「お前のことは 忘れないよ」➡

「さよなら」➡

「おじさんより」

オーストラリアの 研究チームらによると➡

並行世界は 互いに 影響し合ってるとされています。

(スタッフ)あっ。➡

タモリさん もう 何やってるんですか。

しかし 残念ながら➡

別の並行世界へ 足を踏み入れることは➡

不可能とされています。

たとえ 選ばなかった別の人生が あったとしても➡

選べるのは たった一つ。

自ら選んだ現実しかない ということですね。

♬~

♬~

♬~

(さんま)さあ お前らに対して クレームのある ゲストが➡

今日は 登場してくれはんねや。

(久代)スリムクラブさんを よく知る方々に➡

お越しいただきました。 どうぞ。

(宮迫)安室ちゃん? どうぞ。

(リンゴ・モモコ)どうも~。

そうか そうか。 (宮迫)好きや 言うてたな。

おい 今日 もろうたやつか? リンゴから。

(常田)あっ はい 今日 リンゴさんに頂いた。

これ リンゴからもらった スーツや。

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