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はぁ~ マズいなぁ…。
どうかしたんですか?
亮介の 成績だよ。
んっ?
このままだと 俺たち もう➡
一緒に 働けないかもしれない。
えっ そうなんですか!?
成績 ドカンと 上げるしかないだろうなぁ。
もう 月末だし 今月中に 結果 出さないと…。
ジ エンド。
♬~
おっ うまくいきそう。
猿川くん ちょっといい?
あっ はい。
室長 どうしたんですか?
近々 人事異動も あるだろ?
たまには 猿川くんとも 少し 話そうと思って。
はい。 単刀直入に 聞くんだが➡
組織において いちばん 大事なこと➡
何か わかるかい? えっ?
《室長が いつになく真剣や。
こういうときは 仕事の話じゃなく 激辛道の話をしてる》
みんなで チゲ鍋を囲むことですか?
今は そういう話を してるんじゃないんだ。
あっ はい すみません。
わかるかね? 猿川くん。
団結力ですか?
それも 確かに大事だ。
しかし いちばん 大事なのは 後輩を 育てること。
うちの会社が 成り立っているのは➡
人という宝が 次々 育っているからこそなんだ。
上を見て 仕事をするのではなく➡
自分を 支えてくれる存在を忘れない。
これだけはね どうしても君に 伝えたかったんだ。
はい…。
《後輩を 育てることか…》
⦅今まで ありがとうな。 あとは よろしく頼んだ!
(後輩たち)はい!
解散!
(後輩たち)はい!
(後輩たち)失礼します!
猿川! はい!
先輩 今まで ありがとうございました。
猿川 お前にも来年 後輩が できるよな。
はい!
先輩じゃなくて 後輩を見ろ!
最後に 救ってくれるのは➡
後輩やからな。
はい⦆
亮介 今日 俺と 営業 行かない?
えっ? いいっすよ。
行っちゃいますか?
うん。
明治時代から続く 料亭の栃木家。 最近 おかみが代わって➡
新しい取引先を 探してるんだって。
へぇ~ こういうとこ 初めて来ました。
あれが おかみっすかね? あぁ。
今が チャンスだ。 えっ?
あの荷物 運ぶの 手伝おう。
まずは 相手の懐に入る。 それが 飛び込み営業の鉄則だ。
え~ 僕 重いの NGなんすよ…。
ゴー ゴーゴー! えっ? 早く ゴー ゴー ゴー ゴー!
あ~ もう!
あ あの~ 手伝いましょうか?
あっ ありがとうございます。
でも さすがに 見ず知らずの方に お願いはできません。
あっ そうですか わかりました。 あっ いやいや いや!
私たち 体力 有り余ってて➡
むしろ あの 体 動かしたいっていうか…。
あっ じゃあ お言葉に甘えようかしらね。
はい!
あっ すみません。 じゃあ こちらに お願いします。
はい! 亮介 早く! はい。
せ~の! うわっ おもっ おも~。
静かにしろ!
こちらです。 はい!
ここに 置いていただけますか? はい わかりました。
いくよ。 はい。 せ~の!
よいしょ…。 (2人)はぁ~。
助かりました。 あ~ いえ…。
ありがとうございます。 すみません。
で お二人は どちらの営業マン?
あっ… 気付かれてましたか…。 見れば わかるわよ。
助けてもらったし 話くらいは 聞くわよ。
ありがとうございます!
私たち 飲料メーカーの ロンロンの者でして。
こちら パンフレットになります。
どうぞ。
内容は 篠宮のほうから 説明さしていただきます。
あっ はい。
え~っと うちのソフトドリンクを 置いていただきたくて…。
ロンロンさんのソフトドリンクの売りは 何?
え~っとですね…。 あ あの➡
料亭で お酒を飲めない方は お茶を頼まれますよね?
なかでも うちのウーロン茶は とても好評でして。
確かにね~。
おいしいウーロン茶は 喉から 手が出るほど欲しい。
あぁ… おい…。
「ロンロンのウーロン茶の特徴は 飲みやすさです。
コクがあるのに スッキリしていて 渋みが残りません」。
新人さん?
フッフフッ。
資料の言葉じゃなく 自分の言葉で 説明してほしいわ。
えっ? 料理を出すとき➡
資料を読むことなんて ありえないでしょ?
自分たちの言葉で 精いっぱい 魅力を伝えるの。
だから 教えて。
なぜ このウーロン茶は うちに必要なのか?
このウーロン茶を 仕入れると➡
うちは どう変わるのか?
どんな未来を 描けるのか?
今 あなたの頭の中にある 考えを教えて。
あっ えっと… そのです… あっ…。
あの…。 軽い気持ちで 来たんでしょうけど➡
なめてもらっては困るわ。
うちの料亭には➡
私が 納得しているものだけを 置いてるの。
すべてのメニューには 意味がある。 物語がある。
あなたのとこのウーロン茶 売りは 何?
とにかく 抜群に 飲みやすいんです。
フッフフフッ…。
助けていただいたのに 申し訳ないわね。
お引き取りいただいて。
すみません…。 あっ いえ…。
こんにちは ヒーハーイーツで~す。
よいしょ…。
あれ? また あなた?
あっ はい。
っと… こちらですね。
あと このフォー サービスです。
ありがとうございます。 はい。
またのご注文 よろしくお願いします。
また お願いします。 はい。
はい これ 炭水化物だから。
おっ ありがとう。
モテる女は つらいわ~。
なんか あった? あぁ いや。
あっそ。
(友麻)いただきま~す。
亮介 元気 出せよ。
はぁ~ 枯れちゃった~。
お前…。 パイセンも やります?
おもしろいっすよ~。
トウガラシ育成ゲーム!
友麻パイセンに 教えてもらったんすけど➡
このゲームが 結構 奥深くて。
そんなことより お前 さっきのプレゼン。
あ~ ご縁が なかったっすね。
こういうのって タイミングっすよね~。
いいのか? それで。 えっ?
もっと 好成績 取りたいとか そういう気持ち ないん?
う~ん ないっすね。
好成績 取っても たいして 給料 上がらないし。
まずまずで いいんすよ。
そんなんで ええんか お前!
料亭のおかみさんに あっこまで言われて➡
なんも 思わんのか!?
悔しいとか 見返したいとか➡
なんで そんな 平然と おれんねん?
亮介… お前 何のために仕事してんねん?
あっ それは…。
はぁ~。
亮介のこと 考えてたのか? あぁ…。
どうしたら 仕事に 愛情 持つようになるかな~って。
自分で気付くしか ないだろうね~。
えっ?
谷岡さん いつも そう言ってる。
激辛の よさは 自分で気付くしかない って。
激辛の話っすか?
周りは きっかけを 与えることしかできない。
でも 言いかえれば きっかけは 与えられる… って。
あの人 見どころがある若手に いろいろな店を 教えるんだ。
まぁ あんまり 理解されないんだけどね。
きっかけか…。
亮介 久しぶりに飲みにいかない?
えっ?
ここ。
あぁ…。
こんばんは~。
よし。 おっ。
乾杯! 乾杯!
はぁ~ うめっ! おいしい。
はい お待ち~!
あっ すみません。 おっ おぉ~。 でっけ~。
はい ポテサラ。
はい 穴子。 あ~ すんません。 おいしそう。
ありがとうございます。 卵焼き。
ありがとうございます。 おいしそう。 すみません。
ここのマグロの背びれ 最高だから。
今日は たくさん食べていいからな。
はい! あ~ 手で食べな。
手で? うん。 いただきます。
♬~
おいしい! フフッ…。
パイセン いい店 知ってるんすね。 あ~ 転勤してすぐのタイミングで➡
谷岡さんに 連れてきてもらって➡
以来 1人で ちょくちょく来てんだ。
このポテサラも おいしい! だろ?
じゃあ 俺も いただきます。
フフッ。 う~ん。
あの… さっきは ごめんな。 えっ?
あっ はい… 大丈夫っすよ。
いや 俺も ついつい 熱くなっちゃってさ。
全然 気にしてないっすから。 あぁ…。
そんな顔するなんて パイセンっぽくないっすよ。
おい。 (笑い声)
亮介ってさ なんで うちの会社に入社したの?
コネっす。 えっ… コネ入社? はい。
ロンロンの役員と うちのおやじが 同級生で…。
あぁ…。
あっ 営業促進室は 自分の希望?
あっ いえ 違います。
あ~ 実は もっと緩い部署 希望してたんですけど。
まあ でも 今んとこ マイペースに できるんで➡
居心地は いいっす。 あぁ… ハハハハ…。
パイセンは なぜ ロンロンに?
うん… 応援したかったんだ。
えっ?
汗かいて 本気で頑張る人を 飲み物で 応援したかった。
だから この会社に入社したんだ。
さすが 元応援団長。 熱いっすね!
僕には そういう感覚 ないな~。
はい お待たせしました~。 よし。
はい 左側が 山わさびね。 は~い。
はい! ありがとうございます。
わさび? 白いっすけど。
ここの わさびは 白い蝦夷わさびを使っていて➡
これが 最高なんだよ! へぇ~。
うわぁ~! うわぁ~!
よっし。 まずは➡
ごはんの上に 白いわさびを たっぷり のせる。
はい。
わさびを たっぷり のせる。
で しょうゆを かける~。 お~。
はい。 はい しょうゆを かける~。
うわぁ~。
で…。 はい。 混ぜる!
イエイ イエイ イエイ イエイ!
お~ おいしそう。
で 最後に…。 はい。
のりを のせて…。
のせる。
よし 準備万端!
わぁ~ おいしそう! フフッ。
わぁ~ おいしそう! フフッ。
この見た目なら そこまで 辛くなさそうっすね。
うん… 食べよっか。
はい! うん。 いただきま~す!
おいしそう。
んっ? ハハッ…。
ん~ これは…。
ハハッ 鼻で 息 吸って。
続いて 上 向いて。
口で 息を吐く。
どう? ちょっとは 楽になったろ?
パイセン 食べ方 あんなら 言ってくださいよ。
ごめん ごめん ハハハ。
でも わさび丼って こんなに おいしいんっすね。
ちょっと 感動っす。
だろ? はい。
よし じゃあ 俺も。 おっ。
いただきます。
♬~
うん。
♬~
あ~ フフッ。
パイセンも 泣いてる!
ハハハッ! フフッ そのために➡
この店に 通ってるって言っても 過言じゃないからな。
えっ どういうことですか?
⦅応援団たち:ソレー!
(応援団たち)はい!
(応援団たち)ソレー!
(応援団たち)はい!⦆
《大学1年の夏 初めて 応援団の一員として➡
野球部を 応援したんや。
ただ あまりに暑くて➡
途中から 勝ち負けとか どうでもよくて➡
早く 試合が終わってほしいとだけ 思ってた》
⦅失礼します!
失礼します!
君!
キャプテン お疲れさまでした!
今日は 負けてしまい 申し訳なかった!
えっ…。
頑張って 応援してくれてたのに 期待に応えられなくて…。
いや そんな…。
次は 必ず勝つ。
また 今日みたいな熱い応援 頼むよ。
はい⦆
《本気で頑張ってた 野球部のキャプテンに 謝られたんや。
俺は 何一つ 本気じゃなかったのに…。
自分の だめさに ふがいなさに 泣けてきて…》
本気には 本気で応えやんと。
あんとき 本気で そう思ったんだ。
この店で 涙を流すと あんときのこと思い出せるんだよ。
なんか 青春っすね。 うん。
あっ!
んっ… なんで わさびを食べたら 涙が出るか 知ってるか?
あぁ… いや…。
わさびの辛み成分が 食べたとき 鼻に抜けて➡
涙腺を 刺激するからなんだ。
へぇ~ そうなんすね。
涙腺は 喜怒哀楽などによっても 刺激される。
涙を出す理由は 人それぞれだけど 自分を 刺激するもの➡
本気で 自分を揺さぶるものを 見つけたときに 人は 涙する。
僕にも そういうの 見つかりますかね?
きっと 見つかる。
ただな➡
俺の正解は 亮介の正解じゃない。
亮介には 亮介だけの正解が あると思う。
食べよっか。 はい。 うん。
ヤバッ。 あ~。
あ~ 辛い。 ハッハハ。
でも おいしい。
あ~。 うん!
仕上がった。
僕は まだです。
僕は まだ 仕上がってないです。
んん どういうこと?
自分の正解 見つからないと 仕上がりません。
あぁ…。
明日 もう一度 栃木家に行きます。 おう…。
明日の 午前10時 栃木家で 会いましょう!
うん。
フッ… ハハッ。
ごめんください!
あっ… どうも。
こんにちは。 すみません 今日は おかみが…。
あら 昨日の 新人さん?
おかみさん 僕 考えてきました。
すみません おかみは…。 聞くわ。
でも おかみさん このあと…。
その目を見て 無視は できないわ。
どうぞ。 失礼します!
ウーロン茶は 中国の16世紀 明の時代に➡
皇帝に献上される お茶として 開発されました。
えっ… 歴史から いくの? はい。
それくらいから 振り返らないと➡
ロンロンのウーロン茶の物語 伝わらないんで。
続けて。 はい。
ウーロン茶は お茶の葉が カラスのように黒く➡
龍のように ねじれていることから 名付けられたといわれています。
ちなみに 龍の字は 皇帝をさす➡
とても高貴な言葉でも あったそうです。
16世紀に 中国で生まれたウーロン茶は➡
アフリカ南端➡
喜望峰を う回する海路で運ばれ ヨーロッパで広がりました。
そこから やがて 世界へと 広がっていきました。
一口に ウーロン茶と言っても➡
中国では たいへん 高価な 種類のものもあり➡
最高級と されるものでは➡
500グラム 100万円もの値段が つくものもあります。
それだけの歴史を経て 広がってきたウーロン茶の茶葉を➡
我々 ロンロンでは➡
日に干す 発酵させる 発酵をとめる もむ もっと もむ➡
乾燥させると 6つの工程で➡
じっくりと じっくり じっくり じっくりと➡
茶葉を 仕上げていきます。
それゆえ ロンロンのウーロン茶は スッキリとした飲み口で➡
この料亭の料理に 合うのだと思います。
以上です。
(拍手)
お見事! じゃあ…。
こんなに わかりづらい説明は 初めて。
話が長すぎて 何一つ 伝わってこなかった。
逆に 見事よ!
しかも 自分の言葉じゃなくて➡
ただ いろんな言葉 暗記してきただけじゃない?
すみません…。
では おかみは 昼食の準備…。
ただね➡
あなたみたいに 本気で来る子 嫌いじゃない。
えっ?
昔は 私も あなたみたいだった。
思ったことを すべて 口にして➡
余計なことまで言って お客さんを 怒らせて…。
でも なりふり構わず 本気で話すからこそ➡
誰かに伝わる言葉を 話せるようになる。
人を 動かせるようになる。
私は そう思うの。
次は 他の商品も 持ってきて。
わかりました!
♬~
《よかった~。
これで 亮介の異動は 避けられるかもしれへん》
フフッ。
パイセン なに 喜んでるんすか?
いや なんでもない。
ふ~ん。
友麻パイセン 今月 好成績すぎません?
亮介が 悪すぎるんでしょ。 なんで そんな枯らすの?
だって…。 枯らす?
それって? 成績表っすよ。 何の?
トウガラシ育成ゲームの。 えっ?
レアトウガラシ 全然 出ないし このゲーム ムズすぎ。
あ 秋山さん 亮介の成績 悪いから➡
もう 一緒に 働けなくなるかもって…。
そうそう 一緒のトウガラシ農場でね。
えっ?
ゲーム上 みんなで 同じ農場で働いてんだけど➡
アイツだけ 成績が悪いから➡
一緒に 働けなくなる可能性 あるんだ。
⦅亮介の 成績だよ。
このままだと 俺たち もう 一緒に働けないかもしれない。
えっ そうなんですか!?⦆
マジか…。
あっ… 久々に レアトウガラシ ゲット!
(山崎)うわぁ~! (亮介)いいな~!
《そもそも 俺は なんで このゲームに➡
招待されてへんねん。
さみしすぎる…》
あっ そうだ パイセン。 んっ?
今日 ちょっとだけ 見つけられたかもしれないです。
んっ?
自分の正解。
本気で 何かに取り組んでみるのも 悪くないなって思いました。
うん。
亮介が こんなこと言うなんて➡
明日は 空から トウガラシが 降るかもしれないな。
(秋山)猿川 なに したんだ? (笑い声)
俺は 何も。
もしもし 谷岡です。
はい 成長 著しいです。
ええ 私から おいおい伝えます。
ざんねんな いきものとは 一生懸命なのに➡
どこか ざんねんな いきものたちのことである。
実は 我々 人間の中にも➡
ざんねんな いきものが いるんだよ。
(草介)はぁ~。
《草介:家に 居場所がない。
休日の朝 ソファで 新聞を読むのが 楽しみだった。
ちょっと古びたソファに 愛着が…》
Can't find what you're looking for?
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