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(ナレーション) 戦後の混乱期
闇市や盛り場を中心に繁殖した 数々の暴力集団は
世の安定とともに 次第に寄生する地盤を失い
必死の縄張り争いを繰り返しながら 淘汰(とうた)されていったが
一方 この繁栄の時代を利用して
逆に のし上がっていった 数少ない例がある
関西最大の都市 大阪に その本拠を持つ―
日本最大のやくざ団体 淡野(だんの)組
その1つだった
淡野組は港湾事業による 豊富な資金源をバックに
まず阪神地区を制圧し
勢いの赴くままに 西日本の各地に進出した
(銃声)
(組員) うっ!
(銃声)
(組員たち) うわっ! ああ!
(爆発音)
(大場(おおば)) 死ね! えい!
(組員) うわああ!
ぎゃああ!
(かつ子) あんた! あんた!
(シャッター音)
(ナレーション) これだけの血を流しながら
淡野組自身は1人の犠牲も 出していなかった
なぜならば これらの抗争は
淡野組と組んで のし上がろうとする 一勢力と
これに対抗した別勢力による―
地元同士の完全な 代理戦争だったからである
したがって 万一 敵味方 共倒れとなっても
淡野組は傷一つ負うことなく
また 警察 世論の追及を 受けることもなく
やすやすと その地方の縄張りを 獲得することができた
そして これら一連の代理戦争を 推進してきたのは
淡野組きっての切れ者といわれた この男である
椿(つばき)の作戦は次々に成功し
ついに淡野の勢力は箱根山(はこねやま)を越えて
関東最大の商港 横浜に進出した
こうした 淡野組の進出に対し
東京周辺に勢力を張る 各組の組長たちは
こぞって 淡野勢力撃退のために
結集した
次いで 淡野組撃退を決議した 関東連合会は
横浜の盛り場を縄張りとする 桜田をメンバーに引き入れ
まず手始めに 淡野と結んだ浜中を
一挙に たたき潰す策謀に出た
(組員) 何だ 何だ! てめえら この野郎!
(組員) やめろ! やめろ!
(ナレーション) こうして 横浜を舞台に
関東 関西 二大勢力の 代理戦争が始まった
ちょうど その頃 浜中組代貸(だいがし) 塚本(つかもと)鉄男(てつお)が
8年の刑を終えて出所してきた
(門が閉まる音)
♪~
~♪
(男) おら! この野郎!
(滝(たき)) 兄貴!
(千原(ちはら)) 兄貴!
(塚本) てめえら よさねえか
(組員たち) 兄貴!
(椿) 兄貴
椿…
(パトカーのサイレン)
(組員たち) おい ヤベえ! ずらかれ 逃げろ!
乗れよ
おめえら 早いとこ事務所へ帰れ
(組員たち) へえ
(椿) 桜田組との ごたごたは 大体こんな いきさつだが
まあ 兄貴の組には 俺たちがついてるよ
心配はいらねえ
しかし 久しぶりだったな
もう 20年になるかな
元町(もとまち)の闇市で肩 振ってた 愚連隊(ぐれんたい)時代
(塚本) うむ
みんな 暴れん坊ぞろいだった
中でも兄貴は いちばん…
古い話だ
三国人やらアメ公やら
俺たちの周りは みんな敵だらけだった
そうだよ
兄貴が いちばん最初 臭(くせ)え飯 食ったのも
ヤツらとの出入りだったんだ
うん
あのときは2年だった
そうだよ
俺も そのあと とうとう このシマ おん出されたんだ
俺は そんとき思った
“野郎 見てろ”
“今に きっと のし上がって 帰(けえ)ってきてやる”ってね
今 その夢が かなったってわけか
いやあ まだまだ
この店は ほんの足掛かりだよ
しかし 兄貴 いいとき 帰ってきてくれたよ
俺たちは兄弟分 俺たちの組も兄弟分
なに 俺たちさえ その気になりゃ
このハマぐらい明日にでも… ハハハッ
まあ よろしく頼むよ
うむ…
(滝) あっ 痛! 痛…
兄貴!
(組員たち) 兄貴!
(志賀(しが)) おかえりなさいまし
(成井(なりい)) ご苦労さまです
(千原) おかえんなさい
兄貴 さっきは すいませんでした
(塚本) 親父(おやじ)さんは?
はい それが ちょっと…
おう 俺が ひとっ走り行ってくらあ
(志賀) よし 頼む
(風間(かざま)) 兄貴 ご苦労さんでした
(塚本) 風間か
お出になるのは 来週だと思ってやした
(塚本) 何か 向こうの都合もあったらしく 急に早くなってな
だったら ひと言 知らしてくださりゃあ
お出迎えに上がったのに
(塚本) なあに そんな 大騒ぎするほどのことじゃねえよ
風間
これ ありがとうよ
よく体に合うぜ
(風間) いや…
まっ どうぞ
(成井)どうぞ (風間)さあ
(風間) 兄貴 そういや ご挨拶が遅れてやした
お留守の間にゃあ 何とも申し訳ねえことを…
何を また
(風間) へえ 姐(あね)さんのことで
そのことは もういい
しかし 俺たちが ついてながら…
頼りがいのねえヤツらと 思われても しかたがねえ
何と お詫(わ)びしていいか…
おめえらのせいで自殺もしめえさ
仏に愚痴っても始まらねえが
もともと 気の弱すぎる女だった
しかし…
もう 済んだこった
それより
桜田んとこと ごたごたしてるって話だが
(風間) へえ
うちが関西の淡野と組んだのが 元だそうだな
なんで また?
へえ それが…
まあ 親分には親分の考えが あってのことでしょうから
その辺のところは 直接…
(爆発音)
(志賀) 兄貴!
兄貴! 親分がやられた!
なに!
(成井) 親分! 親分 しっかり…
(志賀) 親分! しっかりしてください 親分!
(風間) 早くしろ!
(塚本) どうした? 滝 どうしたんだ?
(滝) 桜田組のヤツらです
俺が親分を迎えに行って 帰ってくると
いきなり その陰から ダイナマイト 投げやがってよ
兄貴! ハジキを貸しとくんなさい 俺は仕返しに…
バカ野郎! それより医者が先だ 早くしろ!
(組員たち) へい! い… 医者!
(志賀) 親分 しっかりしてください 親分!
(風間) しっかり 親分
(風間) 早くしろ
(浜中) うう…
う… うう…
おい 塚本… 塚本いるか?
塚本です
ああ 塚本…
話があるんだよ おめえだけに
親父さん 無理しちゃいけねえ すぐ医者が来ますから
ううん… バカ
医者なんかに な… 何が分かるんだ
み… みんな
みんな 席 外してくれ
た… 頼んだぞ こ… この組のことな
何を言うんだ 親父さん これっぽっちの傷で…
ううん… いいから聞いてくれよ
俺はな…
と… とんでもねえ間違い しでかしてたんだよ
間違い?
つい 組をでっかくできると思ったのが
間違いだった
ヤツら… ずる賢い
わ… 分かるか?
淡野…
ムショから出てきたばかりの おめえに
こんなこたあ 頼めた義理じゃねえが
どうか この不始末の尻拭いをな
た… 頼まれてくれ
(塚本) そんな…
塚本
俺はもう ひ… 暇がねえんだよ
だ… だから 頼んでんだよ
な… 1日も早く… 淡野…
親父さん!
(鈴(りん)の音)
(成井:小声で)椿さんが来ました
とんだことだったな
大阪には すぐ知らした
葬式までには大勢来る
大勢?
ああ
詳しいことは あとで
(飛行音)
(騒ぎ声)
(成井) 矢東(やとう)たちだ
(滝) ちきしょう ぬけぬけと
(志賀) 兄貴に知らしてくるんだ
(千原) うん
わざわざ おいでくださいまして 恐縮です
どうぞ
(矢東) うむ おう
(神山(かみやま)) 塚本じゃねえかい
(塚本) こりゃあ 神山の親分
もう親分じゃねえ ただの隠居さ
それより おめえ 出てきたばかりで とんだ騒ぎに遭ったな
まあ こんな騒ぎは これっきりにしてもらいてえもんだ
お弔(とむれ)えが こんな お祭り騒ぎになるようじゃ
仏さんだって 安心して成仏できめえ
へえ
(騒ぎ声)
(神山) まあ おめえんとこも いろいろあるだろうが
こんな隠居にでも 何かできることがあったら
役に立ちてえ 使ってくれ
ありがとうございます
(神山の笑い声)
(滝) 兄貴
ご大層なもんだ
(淡野) この度は とんだことやったな
(塚本) ご遠方のところ わざわざ どうも
さっ どうぞ
(僧侶たちの読経)
(風間) 関東連合会会長 矢東伊之助(いのすけ)殿
淡野組組長 淡野安次郎(やすじろう)殿
佐竹(さたけ)組長 佐竹荘作(そうさく)殿
桜田組組長 桜田重平(じゅうへい)殿
(ししおどしの音)
(神山) 早速 相談に来てくれて うれしいよ
で… どんな話だ?
へい
組長の死後
てめえなりに いろいろ考えてみたんですが
ここんとこで組を立て直す道は
まず桜田と手を打つこと
次に淡野と手を切ること
これだけしかございません
なるほど
しかし…
組長を殺されたまんまで 手を打ったら
浜中組の顔は丸潰れです
第一 若い衆が承知しないでしょう
(神山)うむ…
それで
今夜中に…
桜田との落とし前をつけます
落とし前?
しかし あんた せっかく 出てきなすったばっかりで…
止めても無駄らしいな
よし
及ばずながら あとのことは私が引き受けよう
ありがとうございます
幸い 手前どもの風間は 根性が据わっております
何かと相談に預かってやって いただきとうございます
(風間)兄貴
風間…
どうしたんだ?
兄貴が もう行くことはねえ
代わりに俺がやってきましたよ
なに?
これで 組の体面もなんとか
安心して手を…
風間 おめえ…
あ… あ…
兄貴
兄貴は大事な体だ
こんなことで 命 投げ出されちゃ…
バカ野郎!
俺みてえな時代遅れの男に 何ができる?
それを てめえ…
出てきたばかりの兄貴に
また つらい思いさせるなんぞ 俺には…
兄貴…
組のことは…
兄貴が…
風間!
てめえってヤツは…
(椿)何を言うんだ 兄貴
淡野組と手を切るだと?
気でも狂ったのか!
なあ 兄貴 分かってくれよ
組を でかくするためには 多少のいざこざはある
犠牲も出る
だが そんなこたあ この渡世の常識じゃねえか
世間には淡野組に利用されてるだの 代理戦争だのってヤツもいる
だが そんなことは 遠吠(とおぼ)えしている負け犬だ
俺たちは違う
なあ 俺と兄貴は違うはずだ
いつかも言ったように
俺は ただ兄貴と一緒に やっていきてえだけの話なんだ
昔みてえに!
気持ちは ありがてえが
こっちにも都合ってものがある
ちっぽけな組だが
てめえで やっていきてえって都合がな
分からねえ
だからって なんで俺たちと 手を切らなきゃなんねえんだ
簡単さ
もう殺し合いは やめてえってことさ
弱気な話だ
人は そう思うだろう
とにかく 浜中組のことは諦めてくれ
じゃあ どうしても 俺の頼みが聞けねえってのか?
聞けねえな
兄貴…
(ドアが開く音)
組長!
(淡野)邪魔してもかめへんか?
どうぞ
楽にしてや
(ドアが閉まる音)
(淡野)塚本君
あんさんも だいぶ へそ曲がりらしいが
今のやくざ どない思う?
“どう”と おっしゃいますと?
やくざは もうじき滅びるで 今のままやったら
1日も早(はよ)う大同団結して
政治結社なり事業団体に 切り替えんことには
やくざが生きてく道は のうなる
私は そない思います
ところがや 関東の親分衆は わいの この親切を
野望やと誤解して 事ごとに邪魔してくれてます
わいは けんかは嫌いやねん
というて 話し合いのつくまで 世の中が待ってくれへんのや
どやろ
あんさんも ちっこい了見は捨てて
ええ具合に この椿とも兄弟分ちゅうことやし
なんとか わいに協力してくれへんか?
私には難しい話は分かりません
ただ私は 今までどおりの浜中組で 結構だと思いますし
若い衆たちもそうです
亡くなった親分が言い残した 組の方針もそれでした
ふん… というと
さきざき 野垂れ死にしてもかめへん?
それが やくざの成り行きなら 致しかたねえと思いますが
さようか
どうでも味方は でけん言うのんか
私たちは このまま ちんまりと やらせていただきてえだけです
どうぞ お静かに
東京へでも どこへでも お通りください
決して お邪魔いたしません
なるほど
フハハハ…
あんさん わてに下駄(げた) 預けよった
アハハハ こりゃ しゃあないわ ええ?
まあ なかった縁と諦めることやな
はい
ご苦労やった お引き取り願いまひょか
失礼します
(怒号)
(組員たち) おい! やめろ!
(成井) あいつらの所へ たたき殺しに行くんだ!
(志賀) やめろ! バカ野郎!
(塚本) どうしたんだ?
(千原) 街で淡野組のヤツらに 腰抜けとか何とか言われまして
つい こっちが カッとなっちまったもんで…
こっちから手を出したのか?
(成井) へえ… あいつら あんまり ひでえこと言いやがるもんで
(塚本) バカ野郎!
てめえらは
風間が ただの粋がりで 死んだと思ってるのか?
すまなかった
組の立場が立場だから
みんな 悔しいこともあるだろうが 我慢してくれ
風間の死んだことを
無駄にしちまうようなまねだけは しねえでくれ
親父さんが言い残したように
組を守っていくには そうするしかねえ
(ため息)
(ミナ) 私 風間の妹です
勘弁してください
風間を こんな姿にしちまって
あんた
ほかに身寄りは?
誰も…
これで本当の独りぼっちですわ
(塚本) じゃあ 何か仕事を?
歌うんです クラブやキャバレーを回って
(塚本) そうですか
こいつは 余計なことかもしれねえが
いや…
何か困ったことがあったら 遠慮なく来てもらっていい
俺たちは こいつに それぐらい借りがあるんですよ
(ナレーション) そのころ 淡野と椿は 浜中組に代わる新しい弾よけ
つまり 代理戦争の担い手を発見した
それは 関東連合会に加盟していながらも
一切の格式を無視した 愚連隊的性格によって
事あるごとに 関東の親分衆と対立していた―
宮原(みやはら)一義(かずよし)の率いる 北竜(ほくりゅう)会であった
(宮原) ああ…
ああ? 俺と兄弟分に?
おめえがか?
そうです
四分六(しぶろく)ということで どうでしょう?
(ゲバ常(つね)) だがな うちの会長は 関東連合会の一員だぜ
まあ 一匹狼みてえなもんだがな
だから その代わりといっちゃ何だが
横浜は そっくり そちらのシマとしてお譲りしますよ
へへへ…
(クッピン) うめえこと言いやがってよ
てめえたち 浜中組の代わりの 弾よけが欲しいんじゃねえのか?
(椿) だとしたら 断りますか?
いくら 怖いもの知らずの北竜会でも
ハマを仕切れる機会なんざ そう ざらにねえと思いますがね
だがな おめえ
俺たちを ただの鉄砲玉に 使おうって考えだったら
甘っちょろいぜ
こいつらはよ ペテンが いかれてんだよ
その証拠にはな うめえ餌 見せるだろ
そうするとよ 針どころか釣りざおまで
飲み込んじゃうって 野郎たちだからよ
(笑い声)
(椿) 頼もしい話ですな
こっちも それを見込んで お願いに上がったんだが
いいだろう
てめえらよ
こいつが ハマの支那料理 食わしてやろうってんだがよ
食いてえか?
(歓声)
(ゲバ常) 食いましょうよ
(宮原) ああ 食わしてやるよ
(大歓声)
(ナレーション) 椿の宮原抱き込みは成功した
時を移さず淡野は
政財界の大物 喜多木堂(きたぼくどう)を訪ね
結縁式取り持ち人として 担ぎ出しを図った
(喜多) なるほど
で その北竜会というのは?
はい つまらん極道者(もん)の 集まりでござりますが
幸い 結縁いたしましたあかつきには
わたくしともども 先生のご指導を仰いで
お国のために ご奉公いたさせる つもりでござります
そうか
よろしい お引き受けしよう
いやあ わしもな
一度 やくざ衆の そういう儀式を 見たいと思っていたんだ
おおきに ありがとうござります
(ナレーション) それは 淡野の勝利への道の 第一歩であった
椿と宮原の結縁式における 喜多木堂の存在は
関東連合会の妨害を防ぐための 重要な役割を果たしていた
(喜多) え~ 今更 言うまでもなく
この仁侠(にんきょう)の精神というものは
古来 我が日本民族が
魂の奥底で培ってきたところの
君に忠 親に孝…
(大騒ぎする声)
(宇野(うの)) こんなもん キチガイだ
いいじゃねえか
このくらいで ちょうどいいんだ
ううっ!
うう…
(パトカーのサイレン)
(組員) おい! ずらかれ!
(うめき声)
(組員) おい! ずらかれ!
(組員) うわあ!
(志賀) ちきしょう! 派手に騒ぎやがって
兄貴 うちのシマは まだ荒らされてませんが いずれ…
ああ 来るだろうな
(志賀) じゃ 今のうちに なんとか…
いや 何にも手はねえ
下手に騒ぎゃ ヤツらの思うつぼさ
俺たちにできるのは 待つことだけだ
まったく じれってえ話さ
(女たちの悲鳴)
(滝) おい! てめえら いいかげんにしろ!
何だ おめえたちは?
おお?
俺たちはな 浜中組の者だ
(ゲバ常) 浜中組?
おい そんな組 知ってるか?
(クッピン) さあ 聞いたこともねえな
(ゲバ常) 知らねえな!
(女)いや! (滝)やめろ!
(滝) おい やっちまおうぜ!
(クッピン) おりゃ~!
(宮原) うあ~
何だ あの野郎?
(ゲバ常) 浜中組の三下が アヤつけてきやがったんでね
ちょっと…
(椿) 浜中組?
(クッピン) へえ どうでしょうね
いっちょ 野郎 ネタに 塚本って野郎 いたぶってみちゃ
(椿)ああ… そうだな
(宮原) いいじゃねえか
おめえの昔の兄弟分でもよ
どうせ ぶっ潰さなくちゃ ならねえ野郎だろう?
早くやれ! ほら
(クッピン) へい
よし とにかく呼び出してみよう
俺たちに逆らうなんざ 無駄骨折りだってことを
よく のみ込ましてやりてえ
よし 分かった
(志賀) 兄貴 ヤツら 何と言ってきやがったんです?
これから滝を引き取りに行く
留守 頼むぞ
(組員たち) 兄貴! まさか1人で…
(組員たち) そんなことはできねえ! 俺たちも
静かにしろ
おめえたちの気持ちは分かるが 1人で来いという注文だ
大丈夫 きっと滝を連れて帰ってくる
(3人) すいません!
(ピアノの演奏)
(ミナ) ♪ 気ままに
♪ 生きていたいから
♪ 1人で
♪ 旅に出たの
♪ 帰る当てのない私に
♪ 過ぎた思い出は もう
♪ いらない
♪ 歌わせないで
♪ 愛の歌を
♪ 悲しすぎるの
♪ 今は 今は
♪ じっと海を
♪ 見つめていたい
(拍手)
(ミナ) この前は どうも
(塚本) いや
あんた ここに?
ええ
お掛けになりません?
私に会いにいらしたんじゃないの 分かってますけど
ちょっと…
(椿) 兄貴
知り合いかね?
(塚本) 宮原は?
どうぞ
(滝) うう…
あに…
(塚本) あんたが宮原さんか?
(宮原) おめえが塚本か
何の用だ?
(塚本) その男を返してもらおう
持ってきな
(笑い声)
(足音)
(トルコ) おっと! 女の出る幕じゃねえんだよ
(ゲバ常) この野郎!
これで気が済んだかい?
(宮原)えい! (ミナ)ああっ!
も… もういいか?
よかったら あの男を渡してくれ
出てけ!
兄貴…
(宮原) くっ…
(ミナ) いけないわ
お医者様は 今夜は安静にって
ああ…
滝は帰ったのか?
(ミナ) ええ あなたを頼むって
とんだ迷惑をかけちまったな
(ミサ) フッ そんな…
あんなこと バカだと思うだろ
いいえ
でも
もし殺されたら…
死ぬのは怖くないんですか?
そりゃあ 誰だって怖いさ
だが あんたの兄さんは 俺の代わりに死んだようなもんだ
それを考えると 俺は…
でも
もし あなたが死んだら 誰か…
悲しんでくれるような身寄りはねえ
女房のヤツも 先 逝っちまったし
亡くなったんですか?
自殺したよ 俺がムショへ入ってる間に
寂しかったのね
ああ
寂しすぎたらしい
俺も あいつも 身寄りのねえ者(もん)同士だったからな
あんたもそうだったな
嫌な話を聞かしちまった
じゃ…
帰らないでください
お願いです 帰っちゃ嫌
後悔してるんじゃねえのか
俺みたいな…
いいえ
私 独りぼっちで とても寂しかったの
だから 後悔だなんて…
(組員) 桜田! 目覚ましだ!
(爆発音)
(組員)起こすがええ! (組員たち)うおおお!
(パトカーのサイレン)
おい! 引き揚げろ!
(矢東) よし みんなの気持ちは分かった
俺も同じ気持ちだ
宮原の始末は きっとつける
だが 今じゃねえ
(寺西(てらにし)) なんでだ?
考えてみろ
今 俺たちがハマへ乗り込んで ドンパチ始めたら
世間が騒ぐ サツは乗り出す
こっちの母屋にまで火がつく
まるで淡野の思うつぼだ
(熊谷(くまがい)) しかし このままじゃ…
だからよ 今 問題なのは 淡野1人じゃねえのか?
(江戸川(えどがわ)) てえと 淡野を…
しかし 一体 誰に?
(原口(はらぐち)) いやあ うってつけの男がいますよ
大場っていうんですがね
1年前の若松(わかまつ)事件で
組は潰されるわ 片腕はなくなるわ
今じゃ 淡野を殺す夢ばっかり 見てるって野郎です
女を連れて流れてきたのを うちで拾って飼ってるんですがね
(戸が開く音)
(原口) やあ 大場さん
嫌な天気だね
ああ 雨が降ると傷が痛むっちゅうが
どうです? 具合は
別に
(原口) あっ
かみさんは?
(大場) 買い物に行っちょるけ
(原口) ふ~ん
そりゃ ちょうどよかった
へへへ…
すごい情報が入ったんですよ
淡野が明日 横浜へ来るんです
淡野が?
(原口) ええ
緑水園(りょくすいえん)の茶室で
喜多木堂とかいう政治家と 会うことになってます
ヘヘッ…
これは
組長からの…
餞別(せんべつ)です
ところで 道具は お持ちでしょうね?
ただい…
(大場) かつ子 この金ば持って 若松(わかまつ)に帰っちょれ
2~3日したら俺(おい)も帰るけん
心配するこつはなか
ハッ…
(外国人の話し声)
(銃声)
(銃声)
(椿) 逃げろ!
(大場) うわ!
(椿) 早く早く 走れ!
(銃声)
(叫び声)
(椿) 組長! 早く 組長!
くっ…
(パトカーのサイレン)
(宇野) おい お前ら そっち行け! お前 こっち!
(大場) うう…
ハア… ハア…
(志賀) 誰だ! おめえは?
(2人) ハッ!
(塚本) 待て
淡野を狙ったってのは あんただね?
う… うう…
(原口) え? 大場?
知りませんな そんな男は
それを 身柄を引き取れと言われてもね
関東連合会とも矢東組とも 一切関係ありませんぜ
ええ
好きなように 処分していただいて結構です
(受話器を置く音)
ドジ踏みやがって
(滝) 薄汚(うすぎたね)え野郎だ
(千原) そんなもんかねえ
(志賀) しかし どうします?
このまま うちに かくまうとすると
淡野組に いい口実を くれてやるようなもんですからね
(足音)
どうだい? 具合は
ああ いいんだ そのまま寝てろ
今 矢東に電話したんだが
あんまり 気持ちのいい返事じゃなかった
もっとも そりゃ あんたも覚悟のうえのことだろうが
まあ… 傷が治るまで しばらく ここにいるんだな
見たとおりの ちっぽけな組だが
何にも心配することはねえ
(成井) 兄貴
お連れしました
どうぞ
余計なことかもしれねえが 俺が呼ばしてもらったよ
男だけじゃ 看病が行き届かねえからな
じゃあ
(ドアが閉まる音)
(かつ子) あんた!
ハッ…
バカなこつば しちくれて…
(かつ子の泣き声)
なに? 大場が浜中組に?
(宇野) へい
ゆうべ遅う 見慣れん女が 浜中組に入っていったんですけど
そいつが どうも 大場のスケらしいんでんねん
そやから大場も きっと…
(椿)確かだな? (宇野)へい
(組員) そやけどやな なんで また塚本がそんなことを?
ああ
あれほど争いを避けて
後生大事に てめえの組だけ守ってきたヤツが
なぜだ?
爆弾抱えたも同じじゃねえか
どう思う?
塚本ってのは そんな野郎だよ
だがな
こいつは 浜中組を ぶっ潰すチャンスじゃねえのか?
そりゃ そうだが
かつ子 かつ子
起きろ
ここば 出るとじゃけ
なんでね?
おいば ここにおっと 困んのは浜中組たい
これ以上 塚本さんに迷惑ば かくるわけにはいかんのじゃ
そう言ったちゃ あんた こげん体やし…
(大場) 大丈夫たい 早うせな
今から行けば 一番の汽車に間に合うけん
汽車?
なら あんた…
おお そうじゃ
2人で どこぞ行こう
どっか遠くに
2人っきりで暮らすとじゃ
かつ子
一緒に来ちくるるな?
泣き虫になったのう お前は
さあ 早うせんか
(大場) うう…
あんた 大丈夫?
(大場) ああ…
もうすぐじゃけん
うん
水ば飲む?
ああ…
(車の走行音)
(かつ子)どげんしたと? (大場)しっ!
(車の走行音)
かつ子 お前 ここで待っちょれ
なしてね?
何でもなか
どげんこつがあっても ここから動いたらいかんぞ
(かつ子) あんた!
ああっ…
あんた!
あんた!
(宇野)おい! (組員)へい
(銃声) (組員)うっ!
(銃声)
(組員) うわああ!
(宇野) うわ!
(組員) ぐあ!
(弾切れの音)
(大場) ぐ…
(かつ子の叫び声)
あんた!
あんた!
あんた!
(泣き声)
ちきしょう!
人殺し! 人殺し!
人殺し! 人ごろ…
(銃声)
ああ…
(ざわめき)
(戸が開く音)
(成井) 北竜会だ! 北竜会が来たぞ!
(滝)なに! (志賀)殴り込みか?
(滝) くそ…
(塚本) 待て!
(吸引音)
てめえ 動くな この野郎
バカなことしたな
俺は あんたに アヤつけに来たんだぜ
あんたはよ
俺に面(つら)切られても 我慢し通した
ゴロも巻こうとしねえ
そのあんたが なんだって
大場なんて かくまったりしたんだよ
なんだって…
さあ?
どうしてだか俺にも分からねえ
あんたならどうした?
見殺しにしたか?
仏に線香をあげてえんだがな
(塚本) そうしてやってくれ
(淡野) ああ よしよし
どうも ぶざまなことで ハハハ…
淡野君
この前 流れ弾に当たったアメリカ婦人が
とうとう死んでしまったそうだよ
へえ… さようでっか
そろそろ この辺が潮時じゃないのかね
と… 言わはりますと?
関東連合会と手を打つんだよ
えっ?
(椿) そんな バカな!
組長の命を狙われて このまま 黙ってるわけにいきませんよ
君などが口を挟む問題じゃない!
いいかね
これ以上 二大勢力が抗争を続けると
もう 世間は黙っちゃいないよ
警察も マスコミも そして政府も
先生 お言葉ですけど
もうちょっと 時間 頂きましたら 片がつきますねんが
淡野君
もう少し大所高所の見地から 物事を考えてみたまえ
今 必要なのは 我々が一丸となって 70年安保に備えることだ
君自身 わしを担ぎ出したときには
お国のために尽くすつもりだと 言っとったじゃないか
はい
関東連合会との調停は わしが自ら引き受けよう
いいね
組長!
(椿) 組長!
まさか 手打ちを のむつもりじゃ…
(淡野) のまにゃ しゃあないな
(椿) “しゃあねえ”って… もうひと息なんです!
もうひと息で横浜は完全に うちのものになるんです
たったひとつ残った浜中組も…
(淡野) もう ええが!
これ以上の無理をしてはあかん
お前のやり方も これまでや
(椿) しかし このまま 引き下がったんじゃ せっかく…
無駄にはせえへんが!
この港の利権は ちゃんと押さえたる
あとの ごちゃごちゃは 関東にやったかてかめへんのや
いや そんなことじゃねえんです!
組長は たかが横浜の港を 押さえたぐらいで
満足してるんですか?
そうじゃねえはずだ
俺たちが目指したものは もっと でっかいものだったはずだ
関東連合会のヤツらを たたき潰して
淡野組を日本一に仕上げてみせる
それが組長や俺たちの 夢だったんじゃねえんですか?
それを今更 手打ちだなんて
俺は どうしても納得できません
椿!
組長!
椿 組の方針は わいが決める
(ナレーション) こうして淡野組と関東連合会の 手打ち式が行われた
しかし その手打ちの条件の中には
宮原一義の北竜会を 横浜から退去させること
そして それが不可能な場合には
直ちに兄弟分の縁を破棄し
関東連合会の処分に任せるという 一条が含まれていた
ふざけやがれ!
(組員) おい! こら 何すんねん!
ハマから出てけだと?
最初の約束 どうしたんでい
今更 てめえらのことを聞けるかい!
ほんなら しゃあないな
うちとは縁が切れるが
ハハッ… 結構だね
そっちから縁切りされる前によ
こっちから 盃(さかずき) ぶっ壊したら!
(銃声)
てめえら 命は要らねえのか?
(淡野) 何を騒ぎよんねや
あんさん ちっと言い過ぎたな
(宮原と淡野の笑い声)
(淡野) まあ ええわい わいは辛抱強いのや
けどな あんさんのこと
どうでも我慢ならんちゅう お人がいてはんの忘れなはんな
(宮原) 矢東の野郎か?
来るなら来やがれ
俺は1人だって 金輪際 ハマから出ねえぞ
この宮原一義はな
てめえらの思うようには ならねえんだよ
ハハハ…
(銃声)
(宮原) ハハハ…
(ドアが閉まる音)
冗談じゃねえ 今更 東京なんて帰(けえ)れねえよ!
(トルコ) そうよ そんなこたあ できませんぜ
会長! このハマで のし上がるんだって あれほど…
うるせえ! 話が変わったんでえ
その変わった訳を 俺たちゃ知りてえんだよ!
(宮原)うるせえ! (クッピン)会長!
(組員たち) 会長! 会長!
(トルコ) もしかしたら 矢東が会長を狙ってるんじゃ…
(ゲバ常) 1人じゃ危ねえ 俺たちも残る!
(トルコ) 俺たちも残る!
(宮原) うるせえ!
俺が1人でハマに残んのはな 俺だけの意地だ!
てめえらは関係ねえんだい
どうしても俺の言うことが 聞けねえって言うんなら
1人残らず ぶち殺してやらあ!
(組員) 会長!
帰(けえ)れ!
(組員たち)会長… (宮原)帰るんだ!
(組員たち) 会長… 会長! 俺も一緒に…
(組員たち)会長… (宮原)帰ってくれ
(組員たち)会長… (宮原)帰ってくれ!
(組員)会長… (宮原)殺すぞ!
帰れ…
(組員たち) 会長…
ねえ
私 クラブで聞いたんだけど
淡野組と矢東組が けんかをやめるって本当なの?
うん… そんな動きがあるらしい
じゃあ
横浜も 昔のようになるかもしれないわね
(塚本) うん
そしたら
足を洗えるのかしら あなた
どうかな
私は そうしてほしいけど
そんな 簡単にはいかないんでしょうね
本当はな
ムショの中から そのことは考えてたよ
出てきたら いろんなごたごたに 巻き込まれちまったが
今だって できねえことはねえと 思い始めてるよ
すぐには無理だろうが
(電話のベル)
はい
ちょっと… 宮原さんから
宮原?
はいはい 塚本だ
あんたが なんで俺に?
ああ…
ず… 随分 探したよ
俺よ
最後にな
どうしても おめえと話がしたくて
最後?
そりゃ 一体(いってえ) どういうこった?
ハハッ… どうってこたねえんだけどよ
俺な
淡野の野郎に 盃 突っ返(けえ)してやったんだよ
ハハハ…
なあ 塚本
うまく話ができねえんだけどよ
淡野の野郎とさ 矢東の野郎 汚え手打ちしやがったろう
俺は 頭にきちゃったんだ
それでな ここに1人で居座ってんだよ
あ?
俺な おめえ見てるうちによ
まねがしたくなっちゃってさ ヘヘヘッ…
しかし… それは ヤベえんじゃねえのか?
ハハッ… 分かってる 分かってる
あのな もうじきな
矢東のとこの野郎かどうか 知らねえけどよ
俺をバラしに来んだよ
ヘヘッ それ待ってんだよ
おい 聞け
気持ちは分かるが とにかく引き揚げて 俺んとこ来い
じょ… 冗談 言うな
俺よ
おめえに これ以上 迷惑かけたらよ
(物音)
死んだって死にきれねえよ ヘヘッ…
おい…
どうした 宮原!
もしもし 宮原!
なあに お迎えが来たんだよ
あ… それからよ
あの… 名前(なめえ) 忘れちゃったんだけどよ
あの かわいい娘(こ)ちゃんな
あの娘に よろしく言ってくれよな
(銃声)
おい 宮原! 死ぬんじゃねえ!
逃げろ 逃げるんだ!
ぐ…
(塚本) 宮原! 聞こえてんのか?
宮原! 宮原!
どうしたんだ 宮原!
あ? は?
ヘヘ…
そんなことよりよ 塚本
俺の話 聞いてくれるか?
俺よ
おめえの面 切ったろ?
あんときからよ
俺 おめえと き… 兄弟分になりたかったんだよ
本当だ
本当の兄弟にな
ヘヘヘ…
じ… じゃあな
(ミナ) あなた 行くの?
行かなくちゃならねえ
えっ? じゃあ 私に浜中組を…
(淡野) そうや
宮原のほうは 矢東組で片つけよって
今度は こっちゃの番や
塚本もサツに留められとる
今夜あたり チャンスやで
(淡野) 椿 どないしてん?
組長 今度ばかりは手を引かしてください
なんでや?
塚本が昔の兄貴分やからか
違います
関東のヤツらとの手打ちの前なら 喜んでやらしていただきました
実際 俺は てめえの意地にかけても
塚本との決着は はっきりつけるつもりでいたんです
だが 今
大同団結が決まっちまった 今
俺は どうしても乗れねえんです
(淡野) よっしゃ 分かった
お前が そないに 言うんやったらしゃあないな
ほな この一件は 誰ぞ ほかの者(もん)にやらせよう
すいません
お前は大阪へ行んで休んどれ
(刑事1) おめえら くだらない抗争ばかし 起こしやがって
見ろ このざま!
(刑事2) 仕掛けられたけんかだなんて 言い訳は聞かねえぞ
(刑事1) こんなに凶器を集めやがって
出るわ 出るわ
お前んところだけはと 思っとったんだが
(刑事2) やくざは やくざだな やっぱり ん? 塚本!
(ミナ) あなた…
何かやる気なのね?
そうなのね?
死ぬ気なのね?
いつかの晩
“足を洗う気になった” って言ったのは
うそだったのね?
(塚本) うそじゃない
正直な話…
俺は あんたと一緒に 暮らせるかもしれねえと思っていた
だが…
こうなっちゃ…
(ミナ) なぜ?
こうなったのは あなたのせいじゃないわ
あなたは できるだけのことしたんじゃない
顔を切られても我慢して
このうえ 何をしなくちゃいけないの?
あなたも 兄と同じなのね
組だの 仲間の人のことは考えても
私たちのことは 何も考えてくれないのね
すまねえ
女房ばかりか
あんたにまで 余計な夢を見せちまった
いや…
てめえでも見ちゃいけない夢を 見てたようだ
やくざは… 所詮やくざってことか
てめえで てめえが 思うようにならねえ
(組員たち) ♪ 君が代は
♪ 千代に八千代に
♪ さざれ石の
♪ 巌(いわお)となりて
♪ 苔(こけ)のむすまで
宣誓 ひとつ
愛国同志会は共産主義に対し
これを撲滅すべく
全面的に戦いを挑み
また 国民の愛国精神を
発揚せんとするものである
ひとつ
愛国同志会は
戦後の誤った民主主義を是正し
日本古来の大和魂に則り
国民の大同団結を目指し
内外に日本の国力を示すべく
その礎を築くもので…
塚本…
(椿) とうとう来たな
兄貴らしいやり方だな
黙って見ちゃいねえぜ
(話し声)
勝負は今のうちだ
行くぜ
うっ…
うう…
椿 おめえ…
うっ…
これで やっと てめえの始末が… ついた
行けよ 早く!
(椿のうめき声)
兄貴…
う…
(原口) この野郎!
ぎゃあ!
(矢東) うっ! うう…
(刺す音) (淡野)うわ! うう…
うわあ!
(組員たち) ちきしょう!
(組員) クソ~!
(銃声)
うおお!
(塚本) ああ…
(組員) うわああ!
ああ…
(ししおどしの音)
♪~
~♪
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