All language subtitles for 이상한형사3세20201015

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Original subtitles

(浦安吉之)ただいま。

お腹すいた。

えっ…?

♬~

お母さん? ねえ 起きて。 お母さん!?

ねえ お父さん 起きて。 ねえ!

お父さん 起きて!

お母さん 起きて! 起きて!

お母さん! 起きて!

ねえ お父さん! 起きて!

お父さん! お母さん!

♬~

♬~

(シャッター音)

♬~

お宝ゲット。

(パトカーのサイレン)

(捜査員たち)お疲れさまです!

(3人)お疲れさまです。

♬~

(河辺)自殺か。

いえ どう見ても他殺です。

被害者が女装した可能性は?

元々 女性です 班長。

では 私が班長だという確証は あるのか? 仁城華子巡査部長。

引っ掛け質問で 石橋を叩き割る捜査の仕方は→

河辺班長以外にあり得ません。

あらゆる先入観を排し 常識を疑う。

不確実な世の中から 真実を見つけ出すすべだ。

いいな? (3人)はい。

(玉瀬壮太) 被害者は浦賀有美 45歳。

渋谷に本社があるITベンチャー→

ロマンティック製作所の 副社長です。

本人と見て間違いあるまい。 次。

死亡推定時刻は 昨夜10時前後。

凶器は見つかっていませんが→

鋭利な刃物で胸を刺され 即死と見られます。

「見られます」では 犯行時刻が特定できない。

検視結果が出次第 知らせてくれ。 次。

(真島志乃)被害者の所持品は→

財布やスマートフォンなど 手つかずのまま残されてます。

よって 強盗目的の線は 薄いと見られます。

決めつけるな。 すいません。

現場に残されたものが 所持品の全てとは限らない。

何かを持ち去られた可能性を 含めて→

慎重に捜査を進める。 申し訳ありません。

常に裏を読む捜査 勉強になります。

頼むぞ。 はい。

で… あいつは どこ行ったんだ?

お言葉ですが 「あいつ」では→

誰を指してるのか 判然としません。

私が 「あいつ」と呼ぶのは やっさんだけだ。

(玉瀬)そういえば いませんね 浦安さん。

署を出る時は みんな一緒だったのに。

(志乃) きっと はぐれちゃったのね→

方向音痴だから。

人呼んで 「はぐれ刑事三世」。 ハハッ。

その やっさんでしたら 今 こっそり合流しました。

道に迷って 遅れました。

やっさんって言うな。

どこをほっつき歩いてたんだか 知らんが→

浦安さん 略して やっさん。 どこが不満だ?

あっ…。

伝説の刑事 安浦吉之助の 跡継ぎみたいで→

かっこいいじゃないですか。

名前が似てるってだけで 襲名なんて→

先代に失礼だよ。

おっ ロックもかけずに不用心だな。

(シャッター音)

(玉瀬)どうぞ。

班長 第一発見者で レストラン店長の三田陽菜さんに→

お越し頂きました。 捜査一課の河辺です。

昨夜から今朝にかけて 何か気づいた事があったら→

お話し頂けますか?

昨夜は 片付けを終えて 夜10時に店を出たんですが…。

≪(ネックレスが揺れる音)

(浦賀有美)どこ行くんですか?

(陽菜の声)ちょうど その時 あの女性が→

黒いスーツの男性と2人で 歩いているところを見ました。

でも 今朝 店に来たら 裏手に人が倒れていて→

よく見たら 昨夜見た女性だったんです。

キャー!

亡くなられた女性と 昨夜の男性ですが→

今までにお会いされた事は ありますか?

女性の方は 見覚えありませんが→

男性の方は 半年前 この辺りで再開発の話が出た時に→

下見に来ていた人に よく似ていました。

(小番鮫一)私ども 総合商社の植井商事と申しますが→

この辺りの再開発について ご意見を伺いたく→

お邪魔致しました。

(三田蓮太郎) 出て行くつもりはありません。

お引き取りください。

(陽菜の声) 名前まではわかりませんが→

植井商事の人だったと思います。

恐らく 30代で→

アクセサリーを こう ジャラジャラと着けた→

遊び人っぽい雰囲気でした。

(玉瀬)植井商事といえば→

剛腕ぶりで知られる カリスマ経営者 古沢社長率いる→

大手総合商社ですね。

アクセサリーを ジャラジャラさせていた…。

商社マンっぽくないですね。

しかし 店長さんは→

半年前に見た人の顔を よく覚えていましたね。

私は客商売ですし 顔を覚えるのは得意なんです。

すごい! って事は 私の事もご存じなんですか?

私 ハンバーグステーキが 大好物なんです。

いただきます!

♬~

(陽菜の声)そういえば…→

ご来店頂いた事 あったかもしれませんね。

すごい! やっぱり覚えててくれたんだ。

よくお店の場所 覚えてましたね。 方向音痴なのに。

よく人の事が言えるな。

何回…。 あれ? この店じゃなかったかな…。

♬~

やばい。 別の店だった。

とにかく→

似顔絵の作成に ご協力頂けますか?

はい。 (玉瀬)こちらへお願いします。

こちらへ。

目撃情報ほど不確かなものはない。

まずは あらゆる情報を集め その中から真実を見つけ出す。

(華子・志乃)はい。 あの… 班長。

さっき 道に迷って レストランの中に入った時→

たまたま見たんですけど…。

失礼します。

現場はここじゃないのかな?

♬~

店長さんのお父さんは 半年前に亡くなっていました。

行きつけのスナック経営者と 帰宅する途中→

2人同時に階段から足を滑らせて 転落したそうです。

半年前といえば→

植井商事が 再開発で この辺りに 出入りしていた時期です。

今回の事件と 何か関係あるんでしょうか?

単なる偶然か→

もしくは そう思わせようとする 誰かの策略か。

浦安! はい。

方向音痴なのは仕方ないが→

みんなとはぐれて 勝手な捜査は慎むように。

以後 気をつけます。 あの それと ついでに→

遺影のそばに 雑誌の切り抜きがあったので→

とりあえず 撮っておきました。

「脳内映像の可視化プログラムが 実用化へ」

「ロマンティック製作所 社長 大角芽衣」

被害者と同じ会社の社長ですね。

社長の大角芽衣は→

美しすぎるIT技術者としても 有名ですが→

新技術開発の助成金を巡り→

政治家たちとの 不適切な関係を疑われ→

先日 釈明会見 開いたばかりです。

「各派閥の重鎮を虜にする 美しすぎるIT技術者の夜の顔」

確かに こんなきれいな人に 言い寄られたら→

なんでも言う事 聞いちゃいそうですね。

また そうやって すぐ騙されそうになる…。

フォローする側の身にも なってくださいよ。

仁城の言うとおりだ。

常に疑いの目を持って 接しなければ→

相手の思うつぼだ。

はい。 以後 気をつけます。

浦安。 はい。

被害者の勤務先 行って 話を聞いてこい。

はい 行ってきます。

行き方 わかってるのか? わかりません。

(ため息) 仁城 一緒に行ってやれ。

わかりました。

やっさん 逆です。 やっさんって言うな。

あれ? すいません こっちです。

違う違う こっちだって。 こっちから来たもん。

2人とも方向音痴なのか…。

(胃が締め付けられる音)

♬~

こちら なんの仕掛けも裏もない 水とハンカチです。

ご安心ください。 ありがとう。

えっ? だから こっちですよ!

えっ? ここじゃないの?

どうして 真っすぐ歩けないんですか!

♬~

あいにくですが 社長は多忙につき→

あとにして頂けないかと 申しております。

では→

いつも 父がお世話になっている 仁城華子ですと→

お伝え頂けますか? (受付)はい。

(大角芽衣)「報道されている事は 事実と異なりますが→

誤解を招くような行動を 取った事は→

深く反省しております」

「今後とも 研究へのご支援 よろしくお願いします」

「(カメラのシャッター音)」

彼女を見てたら だんだんかわいそうになってきた。

騙されないでください。 泣きまねなんて簡単ですよ。

これ 嘘泣きなの?

え~ そうは見えないけどな。

(ため息)

しかし 名前は「にんじょう」なのに→

騙される事への警戒心 半端ないよね。

父が政治家なので→

小さい頃から 大人の騙し合いを 嫌というほど見てきました。

(仁城礼司) 私がここまでになれたのも→

君のおかげだ。

ほとぼりが冷めたら 必ず処遇する。

私が嘘を言う人間でない事は 君が一番よく知ってるはずだ。

では お大事に。

(華子の声)だから 私は 絶対 騙されたくないんです。

そんな私が 超簡単に騙される人と コンビ組まされるつらさ→

わかって頂けてますか?

ん? だ… 誰の事 言ってるの?

仁城様 中の応接スペースで お待ちください。

ありがとうございます。 感謝します。

お父さんにも感謝しなきゃだな。

偉くなった上に 分厚い面の皮まで くれたんだからさ。

偉くなった途端に よそのパパに なっちゃいましたけどね。

そうなの? ごめんごめん。 余計な事 聞いちゃったね。

嘘ですよ。 面白いくらいに 引っ掛かってくれますね。

本当 嘘?

(芽衣)「疑似的に脳内の映像を 具現化し 映像化する→

画期的な新技術です」

(芽衣)お待たせ致しました。

(芽衣)仁城政調会長の娘さんが 捜査一課の刑事さんなんて→

驚きました。

事件の事で どうしても お話を伺いたかったので→

父の名前まで出してしまいました。 申し訳ありません。

(芽衣)亡くなった有美さんは 誰からも愛される人柄でした。

仕事上のトラブルもなかったので 本当に驚いています。

一方 大角社長は トラブルを 抱えてらっしゃいますよね。

先日も 政治家との交際疑惑について→

釈明会見をされていましたし。

その節は 父がお世話になりました。

マスコミに マークされているとは知らず→

誤解されても仕方がない行動を 取ってしまいました。

仁城さんにもご心配をおかけして 申し訳ありません。

でも 週刊誌やネットに 書かれている事は→

全てでたらめです。

私は ただ 開発中のプログラムが どれだけ社会に貢献できるかを→

先生方に ご説明していただけなんです。

しかし その全部がでたらめだと 言われましても…。

やっぱり でたらめだったんですね。

はっ?

売名行為とか 政界進出への足掛かりとか→

ITベンチャーなんて→

世間に顔を売るためだけの 方便じゃないかと→

私も最初は思ってました。

ネットの書き込み そのまま信じてたんですね。

中には ひどい書き込みもあって→

実の母親は元ホステスで 略奪婚だったとか→

高校時代は 不良グループと 付き合っていたとか。

今の清廉なイメージを 覆すものばかりで→

正直 見ていて うんざりしていたんです。

うんざりしてた割に 保存してるんだ。

でも あなたの 釈明会見での真摯な態度や→

開発に向けた熱意を 目の当たりにしていたら→

自分の夢に向かって 純粋に頑張っているんだ→

っていうのが よくわかりました。

刑事さんは 私の話を信じてくれるんですか?

あなたは 会見でも一貫して→

やましい事はないと おっしゃってました。

その事を証明するために→

自分の悪口をネットに書き込んだ 人物を調べてほしいと→

亡くなられた副社長に 頼んでいたんですよね。

はい。

運営会社に確認は取れています。

(芽衣の声) 「私をネットで叩いている人→

特定できないかな」

「こんなこと頼めるの 有美さんしかいない」

(有美の声) 「わかった。 調べてみる」

有美さんは 以前 この会社を乗っ取ろうとした→

植井商事の仕業に違いないと 話していました。

そこの古沢社長が 私たちの仲を引き裂こうとして→

有美さんをヘッドハンティング してきた事もあるんです。

だとすると 有美さんは→

植井商事に近づいた事が原因で 殺害された可能性も出てきますね。

昨夜の 浦賀有美さんの足取りについて→

何かご存じですか?

夜6時頃に退社したと 思いますが…。

(芽衣)お疲れさま。 お疲れさまです。

(芽衣の声) 行き先までは聞いていません。

(浦安の声)有美さんのスマホの 行き先検索を見ると→

新宿にある高級レストラン アリエンまでのルートを→

調べていたようです。

先ほど そのお店に確認したところ→

昨夜 古沢社長の名前で 2名の予約が入っていました。

でも 結局 誰も現れなかったそうです。

有美さんは 古沢社長に 会いに行ったんですか?

実際に 2人が会ったかまでは わかりませんが→

有美さんは 夜10時頃→

新宿の新宿三田亭という 別のレストランの近くで→

殺害されました。

古沢社長の事を 探ったりしなければ→

こんな事にはならなかった…。

2人で成功しようって ここまで頑張ってきたのに…。

ところが 彼女は あなたが思っていたほど→

この会社に 愛情はなかったのかもしれません。

表面的な態度と 本音は別物ですからね。

敵対していたはずの古沢社長とも 頻繁にメッセージをやり取りして→

植井商事に転職する事まで 考えていたようです。

全然 気づきませんでした。

でも 私には信じられません。

私を犯人に仕立てようとした 誰かが→

私たちの仲が悪かったように 見せるために→

その書き込みを偽装したんです。

確かに あなたが犯人なら→

自分に疑いが向くきっかけになる スマホを→

現場に置き去りには しないでしょうね。

とはいえ 念のため→

大角社長は 昨夜10時頃 どちらにいらっしゃいましたか?

昨夜は この場所でずっと→

ニューヨークの取引先と オンラインで会議をしていました。

刑事さんは 私の事を 疑ってらっしゃるんですか?

社内にいらした事を 証明できる方は他にいませんか?

オンライン会議は 背景の画像を変えれば→

どこからでも参加できますし→

あなたは その道のプロですから→

何か細工されたら 検証のしようがありません。

社内にいたのは 私一人です。

防犯カメラでもなんでも 調べて頂いて結構です。

私は 有美さんを傷つけるような事は→

絶対にしていません。

お願いです 刑事さん 信じてください。

♬~

犯人を捕まえられるかは わかりませんが→

必ず真実を明らかにします。

ただし 私は方向音痴なんで 寄り道が多いかもしれません。

その点は お許しください。

♬~

班長 目撃証言をもとにした 不審者の似顔絵ができました。

この男 確か…。

(玉瀬)植井商事の御曹司 植井圭介に よく似ています。

(ネックレスが揺れる音)

商社マンであると同時に パーティーピーポー。

目撃証言のとおりです。

だとすると 今回の事件は 思った以上に厄介だな…。

♬~

(携帯電話の振動音)

まずい事になった。 現場から逃げた男はな→

政財界に太いパイプを持つ 植井商事創業者の孫で→

取締役の植井圭介の可能性が 出てきた。

今後の捜査の進め方は 上層部に確認する必要がある。

まさか 道に迷って→

植井商事に 行ったりしてないよな?

「さすがですね 班長」

ちょうど 今から 古沢社長とお話しするところです。

話しちゃ駄目だ…!

(古沢秀史) 電話 途中じゃないのか?

気にしないでください。

お忙しい中 ありがとうございます。

早速ですが 古沢社長は→

ロマンティック製作所の 浦賀有美副社長とは→

最近 お会いしたりは していませんか?

浦賀有美… 知らんな。

じゃあ 私はこれでいいかな?

くれぐれも お父様によろしく。

社長は このあとも 予定が詰まっておりますので→

お引き取りください。

さすが 大企業の社長さんは 仕事が早いですね!

ロマンティック製作所の将来性に 目を付けて→

買収しようとしたのも早ければ 見切りを付けて忘れるのも素早い。

あっ でも 有美さんとは 頻繁にやり取りしてましたよね。

事件当日は 古沢社長の名前で予約された→

新宿のレストランまで ルート検索をしていたようです。

そんなでっちあげで 私をはめようとするとは…→

捜査一課も地に落ちたな。

私に盾突いて ただで済むと思うなよ。

私は ただ 有美さんのスマホに 残っていたデータを→

そのままお伝えしただけです。

だったら 創業者一族の御曹司 植井圭介さんが→

殺害現場で目撃されたのも→

警察のでっちあげだと おっしゃるんですか?

あの御曹司が 殺人犯だというのか?

それ まだ言っちゃいけないやつです!

えっ! でも こんなのが送られてきたんだよ。

しかも 社内の権力争いで→

社長と植井さんが 対立してるとまで書いてある。

ああ… それ もっと言っちゃ駄目なやつです。

とにかく…!

今日のところは帰ってくれ。

この件は お父様にも お話しするからな。

私を娘と思ってるかどうかは わかりませんが→

どうぞ よろしくお伝えください。

出口は あちらになります。

あっ 刑事さん! そっちじゃないですよ。

ああっ! すいません。 ああ~…!

方向音痴で すいません。

でも もう大丈夫です。 はい すいません。

失礼します。

♬~

社長秘書の今北さん。

社長のお茶に 雑巾 絞ってるんですか?

どうして その事 知ってるんですか。

大角芽衣さんに関する書き込みの 発信源を調べていたら…。

方向音痴で すいません。 でも もう大丈夫です。

あなたが投稿したようなものが たくさん見つかったんですけど→

これ 違いますか?

大角芽衣さん本人の 悪口だけではなく→

ご家族の事まで書くのは さすがに どうかと思います。

彼女に 何か恨みでもあるんですか?

恨み? 恨みなんかありません。

古沢社長から→

ネットに この人の悪口を どんどん書けって言われたんです。

随分 あっさり認めましたね。

嫌々やらされてたし→

私 そろそろ 会社 辞めようと思ってるんです。

次の仕事先は 決まってるんですか?

いいえ。

だから 今から就職活動です。

ハハ… 就活中にしては ワイルドな服装ですね。

そんなお忙しい中 すみませんが あなたと古沢社長が→

一昨夜10時頃 どちらにいらしたか 教えて頂けませんか?

古沢社長は 夜6時に会社を出ましたが→

そのあとの事は知りません。

私は 友達と 銀座のホテルで飲んで→

そのまま泊まりました。

えーっと… 見たところ→

友達どころか 思いっきり デート中の写真が→

ネットに上がってますが→

あなたのお相手は いわゆる 匂わせですね。

顔が全然写ってません。

♬~

確認のため 相手の方のお名前を 伺う事はできますか?

弊社取締役の植井圭介です。

植井さんは 銀座にいたんですか?

実は ひと晩中 一緒にいました。

じゃあ 友達じゃないですよね。

でも 彼は 友達って言い張るんで→

今 必死に 繋ぎ留めてるところなんです。

腕が… 腕が ほどけなくなっちゃった。

助けて~。

(植井圭介)おい。 (賀来照男)は~い!

この子に 酔いざましの1杯 頼む。

(賀来)かしこまりました。

信じてくれよ。 俺 トイレに行きたいだけなんだ。

そう言って いなくなった事があったでしょう。

どうせ 他の女のところへ 行ったくせに!

就活中って そういう意味でしたか。

とにかく これで 私も植井も 事件とは無関係と→

わかって頂けましたよね?

信じられないなら→

ルームサービスを 信じられないくらい頼んだので→

確認してください。

随分 用意周到な気もしますが…。

簡単にアリバイ確認できて 助かります!

ありがとうございます。

はい…。 誠に申し訳ありません。 はい。

重々言って聞かせます。 はい。

あっ 戻ってきました… はい。

のちほど報告に伺います。 はい。

失礼します。 すいません。 間違えました。

ちょいと そこの旅のお方。

今回の事件関係者はな 要注意人物がそろってるんだ。

勝手に道に迷って 捜査されたんじゃ→

私の胃が持たないよ。

すいません。 以後 気をつけます。

とにかく→

古沢社長に事情聴取したのが まずかった。

私に盾突いて ただで済むと思うなよ。

(河辺の声) とんだ勇み足だったんだ。

古沢社長は 夜10時→

東京駅近くで 取引先と 会食していた事がわかりました。

アリバイ証言したのが 取引先ってのは引っ掛かるが→

今後は 確実な証拠でも出ない限り→

表立った捜査は しにくくなったな。

(志乃)またですね… 現場近くで 植井圭介を見たと証言した→

三田陽菜にも 再度 確認してきました。

見かけたのは… この男で間違いないですか?

あの時は この人を 見たような気がしたんですけど→

暗かったので→

実は そこまで はっきり 見えたわけじゃないんです。

被害者と一緒にいた男性を 植井だと思ったのは→

勘違いかもしれないと 供述内容を変えてきています。

やはり 目撃証言に頼るのは危険だ。

捜査は慎重に。

石橋は叩いて壊すぐらいが ちょうどいい。

いや 私も 騙されるところでした。

てっきり 彼女は 半年前の父親の死に→

植井圭介が関わってると見て→

植井に捜査の目が向くよう 誘導してるのかと思ってました。

名前まではわかりませんが 植井商事の人だったと思います。

恐らく 30代で→

アクセサリーを こう ジャラジャラと着けた…。

だから 半年前の転落事故と 今回の事件の間に→

何か関連があるのかと思って 調べてたんです。

例の あれか?

レストラン店主の三田蓮太郎と スナック経営者の麻生美麗が→

2人同時に階段から転落…。

事故として処理されているが→

何か見落としてる事が あるのかもしれんな。

班長… ロマンティック製作所の 大角芽衣ですが→

夜9時から11時まで オフィスにいた事が→

防犯カメラで確認できました。

♬~

フロアは 10階。 他に出入りできる動線もなく→

アリバイは成立です。

となると 彼女の犯行ではない という事になりますね。

いや! 現時点での決めつけは禁物だ。

(志乃)確かに 10階だったら→

壁を伝って下りようと思えば 下りられるかもしれませんね。

結構 大変そうですけどね。

班長。

秘書の今北茉理と 銀座で一緒だった男性は→

植井圭介でした。

同じ画像を何度も照合したので 間違いありません。

鑑識さんは あきれてましたが。

だが それでいい。 石橋は叩いて渡るためにある。

となると 植井圭介の犯行でもないって事…。

いや! まだ そうとは限らん。

植井圭介が→

ホテルから 一歩も出なかった という確証にはならない。

また 壁を伝って逃げた って事ですか?

とにかく 現時点で 全員のアリバイは→

あるようで ないとしか言えない!

とにかく 騙されるな!

なんでもかんでも疑ってかかれ。 (志乃・玉瀬・華子)はい。

とにかく 植井本人から 話を聞いてきます。

行き先 わかってんのか?

わかりません。 …だと思った。

仁城 頼む。 はい。 いってきます。

♬~

そっちか。

職場でも迷子になるのか…。

(植井)これからの商社は 古い体質を捨て→

リスク覚悟で 新しいビジネスに 注力していかねばなりません。

そのためには 私みたいな常識外れの人間が→

商社を解体し 新しい社会に対応できる体制を→

構築する必要があります。

(カメラマン)ありがとうございました。 (インタビュアー)失礼します。

植井圭介さん。

捜査一課の仁城と申しますが お話 伺えないでしょうか?

そろそろ来る頃かと 思っていましたよ。

仁城政調会長の 娘の名をかたって→

あちこちに 出没しているそうですね。

これでも 生物学的には 一応 親子関係なんですよ。

しかし 偉大な先代を持つと 下の世代は苦労しますよね。

伝説の刑事と常に比較されるのも 大変ですね。

だから なんの関係もないって…!

またまた ご冗談を。

失礼ですが あなたのご先祖は 銭形平次か何かですか?

いや とんでもない。

私の名前が 伝説の刑事と似てるってだけで→

からかわれてるんですよ。

似てるといえば 植井さんに よく似た方が→

新宿の現場近くで 目撃されていたんですが→

実は 銀座のホテルを抜け出して 新宿にいたのではありませんか?

刑事さんが お調べになったとおり→

私は ずっと 社長秘書と一緒だったんです。

壁を伝って→

ホテルから抜け出したとでも おっしゃるんですか?

本当に壁を伝って 逃げたんですか?

さすが 遊び慣れてる人は違いますね。

無理ですよ。

だから 私が新宿にいたというのは ぬれぎぬです。

でも 誰が 私を おとしめようとしたのかは→

わかっています。

それは どなたですか?

社長の古沢ですよ。

(植井の声)新宿の再開発計画も 彼のひと声で立ち消えになった。

その近くで 殺人が起きたとなれば→

自分の座を脅かしかねない私に 罪を着せて失脚させる→

またとないチャンスですからね。

…って事は あなたに容疑をかける目的で→

古沢社長は 殺人を犯したって事ですか?

私は そう思っています。

(植井の声) 亡くなられた女性とは→

開発中のプログラムを 買い取るかどうかで→

もめていたようですしね。

それは ロマンティック製作所が開発中の→

脳内映像を可視化する プログラムの事ですか?

実は 古沢社長だけではなく→

私も 彼女たちの研究に 以前から注目していたんです。

大角社長とは まだ お会いした事はありませんが→

パートナーを失って つらい今だからこそ→

力を貸すべきではないかと 思っています。

言ってみれば→

底値で ロマンティック製作所を 買収できるチャンスですしね。

人聞きの悪い事をおっしゃる。

それじゃ まるで 私が副社長の有美さんを殺して→

社長の芽衣さんと手を組もうと しているみたいじゃないですか。

違うんですか?

私の祖父は 強引にいろんな会社を 買い叩いたようですが→

私は 人の弱みにつけ込むような 人間ではありません。

名家が続くか滅びるかは 三代目にかかってるって→

言いますよね。

偉大な創業者の下で育った 二代目 三代目は苦労知らずで→

三代目で潰れる家が 多いそうです。

浦安さんも 伝説の刑事から数えて 三代目の世代だから→

「はぐれ刑事三世」って 言われてるんですよね。

だから 言われてない。

ただいま~。

♬~

ああ そうだ… 自動じゃないんだ これ。

ただいま。

(浦安都子)あなた 今日も無事に おかえりなさい。

ただいま。

(浦安民都)お父さん 今日は 気づくのに 4秒かかったね。

昨日の8秒は ひどかったけど。 死んでんのかと思った。

いや だって 「自動」って書いてあるんだもん。

そりゃ 誰だって 開くの待つって。

ところが 今日 民都が連れてきた 彼氏候補は あのプレート見ても→

なんの迷いもなく 入ってきたのよ。

(井出龍介)お邪魔します。

ごめんね 井出くん。

私たち 相性 合わないみたい。 帰って。

えっ? 帰って。

マジで?

さすがに お母さんも ちょっと引いた。

物事を 素直に受け止められない奴に→

私の事なんか 理解できっこないもん。

あの… 付き合う相手は 素直なほうがいいけど→

民都の好きなタイプが 騙されやすい人っていうのは→

お父さん的には ちょっと心配だな。

大丈夫だって! ほら お守り代わりに→

今日も 水玉のグッズ たくさん買っちゃった!

(都子)私も 近所のお店の閉店セール→

水玉デザインの雑貨が 安売りしてたから…→

また買っちゃった。

ハハハハ…。 あのさ→

水玉デザインを身に着けてると 騙されないって→

そのお店の占いに 書いてあったんだよね?

(2人)うん。

♬~

それって 今週の占いでしょ?

これ 来週から どうすんの?

(都子)ところが お店の人が言うにはね→

来週どころか しばらく 水玉パワーが続くんですって。

まさか 閉店セールが 終わるまでじゃないよね?

さすが 刑事さん。 正解!

正解なの? うん。

実は その 水玉専門のデザイナーさんに→

聞いたんだけどね→

お店を畳んで 奥さんの看病に 専念するんですって。

へえ~ そうなんだ…。

根がいい人が 必死で言い繕う時って→

よほどの事情があるんだろうな…。

って事は 私の事も ご存じなんですか?

そういえば…→

ご来店頂いた事 あったかもしれませんね。

♬~

(陽菜)半年前に 父が亡くなり→

再開発の計画は 立ち消えとなりましたが→

その後 しばらくして 父が立ち退きに反対していたのは→

裏で植井商事と交渉して 補償金を 釣り上げようとしたからだと→

噂が広がりました。

(小番)補償金の増額については ご相談させて頂く事も可能です。

(三田)だから そういう事じゃないって→

言ってるでしょう。 (植井のせき払い)

だったら… 倍にしましょう。

(三田)だから 金額の問題じゃないんだ。

わかりました。

では 3倍で手を打ちましょう。

ただし 他の方には 内緒にしてくださいね。

父は→

お金に目がくらむような人では ありません。

だから 私は 今でも→

父は 事故に見せかけて殺されたと 思ってます。

でも 警察は 私の訴えに 耳を傾けてはくれませんでした。

そうだったんですか…。

それは 本当に申し訳ありませんでした。

あの… 私たちみたいなのが謝っても→

なんの意味もないのは わかってます。

だから 必ず真実を明らかにして→

お父さんに ご報告できるよう 全力を尽くします。

♬~

あの~…。

先日 目撃した男性を 植井圭介だと証言したのは→

彼に捜査の目を向けさせる事で 転落事故との関連が→

何か わかるかもしれないと 思ったからですよね?

あの日の夜は 父の帰りが遅くて→

父が いつも通っていたスナックに 迎えに行きました。

お父さん…? お父さん!

(陽菜の声)2人に駆け寄ったら→

階段の上のほうから ジャラジャラとした金属の音と→

走り去る足音が 聞こえてきたんです。

≪(ネックレスが揺れる音) ≪(走り去る足音)

先日の殺人事件があった夜も→

亡くなられた女性と 一緒にいた人は→

アクセサリーの音を ジャラジャラとさせていました。

(ネックレスが揺れる音)

(有美)どこ行くんですか?

だから 私は その人の事を→

植井圭介だと 思い込んでしまったんです。

捜査を混乱させて すみませんでした。

でも 捜査を混乱させるくらい なんて事ないですよ。

真実に向かって まっしぐらなんて 逆に嘘っぽくないですか?

そんな天才 いるわけないし→

多少 騙されて 回り道するくらいが→

ちょうどいいんです。

でも 今回の回り道で ひとつ 大切な事がわかりました。

あなたが お父さんを思う気持ちに 嘘はない。

(三田)自己流でやろうなんて 10年早いぞ!

もっと うちの味を 研究してからにしろ。

だって お父さん 全然 作り方教えてくれないじゃない!

俺のやり方を見て覚えろ。

聞きかじったくらいで マスターできると思うのが→

大間違いなんだ!

(陽菜の声) 父とは喧嘩ばかりでした。

そんな父に 「参った」って 言わせるくらいの料理人に→

さっさと なろうって 思ってたのに→

なぜ 父が 死ななければならなかったのか→

ずっと気になって いまだに前に進めないんです。

半年前のお父さんの件と 今回の事件→

2つの謎を解く鍵は あなたの中にある。

ただし 人の記憶は曖昧で→

思い込みで どんどん 形を変えていってしまいます。

だから もう 間違っても構いません。

どんなに振り回されても 私たちは なんとも思いません。

ただし 真実がわかるまで 私たちも しつこいですけど→

どうか最後まで お付き合いください。

刑事さん 父を殺した犯人を 捕まえてください。

よろしくお願いします。

あの… この写真の中で→

何か思い当たる事は ありませんか?

何日か前 この男性を 店の外で見ました。

ありがとうございます。 また よろしくお願いします。

(青野春哉)ごちそうさま。

青野くん。

やあ… 顔見なかったな 久しく。 フフッ。

(陽菜の声)うちに よく来てくださるお客様と→

話し込んでるようでした。

その常連のお客さんの連絡先は ご存じですか?

はい。

♬~

あっ…。

♬~

♬~

♬~

≪(足音)

お仕事中 すみません。

青野春哉さんですね?

警察が 俺に なんの用ですか?

あの… この写真の男性は あなたですよね?

≪(足音)

刑事さん…。

どうして ここがわかったんですか?

あなたの会社に電話したら 「連絡がつかないし→

行き先もわからない」 と言われました。

だから… まあ だったらここかな と思って来てみたんです。

私の質問の答えには なっていませんよね。

誰から この場所を聞いたんですか?

とにかく あなたにとって ここが→

とても大事な場所だという事は わかりました。

♬~

ネットに書かれて炎上したとおり→

私の母は 父の愛人だった人で→

私の名字は 高校生まで麻生でした。

(芽衣)もう遅刻だよ 起こしてくれないから。

(麻生美麗)ごめん 寝過ごしちゃった。

でも おいしいから許してあげる。

フフフ… ほら 早く食べな。 (芽衣)はーい。

高校卒業と同時に 私は→

研究者だった父の跡を 引き継ぐ事を条件に認知され→

大角家に移りました。

研究者になるために 与えられた環境は→

申し分ありませんでしたが→

その一方で 私と会う事を遠慮する母とは→

すっかり 疎遠になってしまいました。

そのお母さんが亡くなられたのが 半年前。

死因は 階段から転落した事による 脳挫傷。

レストラン 新宿三田亭の→

三田蓮太郎さんと同時に 転落死したのは→

あなたのお母さんだったんですね。

あなたは 三田亭の名前を聞いても なんの反応もしませんでした。

まるで お母さんの事を→

隠そうとしていたようにも 思えます。

有美さんは 夜10時頃→

新宿の新宿三田亭という→

別のレストランの近くで 殺害されました。

古沢社長の事を 探ったりしなければ→

こんな事にはならなかった…。

そして あなたは 捜査の目を 古沢社長に向けさせようとした。

あなたのお母さん そして 三田蓮太郎さんの転落死と→

古沢社長の間に 何かあったんですか?

母は スナックの常連客だった 三田さんに好意を寄せていて→

レストランにも よく通っていたそうです。

(三田)はい お待たせしました。 スペシャルハンバーグです。

(美麗)うわあ おいしそう! (三田)どうぞ 召し上がれ。

いただきまーす。 フフフ…。

(小番)こんにちは!

またお前たちか! 何度来ても この土地は渡さん!

お客さんの邪魔だ! 外へ出ろ!

(芽衣の声)そんな2人の前に 植井商事の担当者が→

再開発の説得に来ていたようです。

そんな中 母は 三田さんと共に階段から転落死。

♬~

お母さん… お母さん!

(陽菜)ちゃんと 話を聞いてください。

父は 事故で死んだんじゃありません!

きっと 植井商事の植井って人に 殺されたんです!

(陽菜の泣き声)

再開発を反対する三田さんを 植井圭介が殺害し→

母は それに巻き添えになったと 最初は思いました。

でも しばらくして…。

(女性)ねえねえ これから このお店 どうなるのかしら。

(女性)このお店のママ 事故死じゃなくて→

もめてた植井商事の御曹司に 殺されたって本当なの?

(女性)ところが 御曹司には アリバイがあったんだって。

社長の古沢って人が やったんじゃないかって→

噂みたいよ。 (女性)やだ 本当?

怖っ…。 (芽衣)すみません!

ちょっと お伺いしてもいいですか?

私の母を殺したのは→

古沢社長 あなたなのではありませんか?

何度言ったらわかるんだ。 私は何も知らない。

それに引き換え あんたのとこの有美ちゃんは→

物わかりがいいよ。

彼女 言ってたね。

あんたの頑固さには ほとほと愛想が尽きたってさ。

(芽衣の声)古沢社長の言うとおり→

有美さんは次第に 私と距離を置くようになりました。

(有美)私 なんの共感もできないのよねえ。

いつまでも あなたの 言いなりになってると思ったら→

大間違いよ。

(芽衣の声)私は世間から→

「誰でも騙す魔性の女」なんて 叩かれていますが→

実際は 一番信頼していた人にも 騙されて裏切られた→

惨めな女なんです。

どこも そんなもんですよ。

世の中は みんな 騙し合いですから。

有美さんと古沢社長のやり取りや→

あなたに対する悪口は→

全部 本物だったって事ですね。

刑事さんに あれを見せられた時は 私に容疑がかかると思い→

思わず 誰かが偽装したと言いました。

でも 私には信じられません。

私を犯人に仕立てようとした 誰かが→

私たちの仲が悪かったように 見せるために→

その書き込みを偽装したんです。

有美さんは 開発中のプログラムを手土産に→

植井商事へ 移ろうとしていたんです。

私が それを強引に引き留めた事で 有美さんは→

殺されてしまったのかも しれません。

ああ… そっか。

だから あなたは 我々の捜査の目を→

古沢社長に向けさせようと してたんですね。

古沢社長が 私を黙らせようとして 会社を乗っ取ろうとした時は→

本当に身の危険を感じました。

ただし 古沢社長には 事件当日のアリバイがあります。

(芽衣の声) そんなの捏造するくらい→

あの人にとっては簡単な事です。

古沢社長が他の人を使って→

犯行に及んだ可能性も 考えられますが→

ひと通り 関係者のアリバイは確認済みです。

もし まだ 誰か 捜査線上に浮かんでない人で→

古沢社長の命令には絶対に 逆らえないような人がいれば→

話は別なんですけどね。

古沢社長は 立場の弱い相手には 取引停止をちらつかせながら→

無理な要求ばかり 押しつけるそうです。

そんな人が 自分の手を汚すとは思えません。

面倒な事は 全て 立場の弱い人にやらせるはずです。

そうですか…。 悲しい話ですね。

あっ そういえば→

私たちが ここに来る前に 話していた人も→

同じような事 言ってました。

もしかして その人から聞いたんですか?

私が ここにいるかもしれない事。

ええ そうです。

なんか 思い当たる事でもあるんですか?

♬~

♬~

高校の同級生だった青野くんです。

卒業するまでは ずっと付き合っていたんですが→

私が大角家の人間になってからは 一度も会っていません。

でも 事件前日 会社の前で 彼の姿を見たんです。

(芽衣の声) 彼は 私が出てくるところを→

待ち伏せしていたようでした。

…青野くん!?

(芽衣の声)でも 目が合った瞬間に 彼は走り去ってしまって…。

何か言いたそうにしていたのが ずっと気になっていたんです。

工場は 資金繰りに 苦しんでいるようですね。

古沢社長の資金援助で なんとか持ちこたえてますが→

それがなくなったら あっという間に倒産でしょう。

背格好は植井圭介と似ているので→

目撃証言との食い違いは なさそうですが…。

(ネックレスが揺れる音)

いくら 頭が上がらない取引先とはいえ→

殺人を請け負うなんて事 本当にあるんでしょうか?

高校時代 確かに 彼は荒れていましたが→

周りから誤解されやすいだけで 根は優しい人なんです。

よほどの理由でもない限り 殺人なんてする人ではありません。

彼から あなたがお母さんのお墓に いるかもしれないと聞いて→

ずっと 疑問に思ってた事があるんです。

芽衣には 本当の意味で家族はいません。

周りに信用できる人や→

悩みを相談できる人も いないらしくて→

つらい時には お母さんのお墓に 行ってるみたいですね。

立ち入った事をお聞きしますが→

青野さんが芽衣さんの相談相手 というわけではないんですか?

まさか。

芽衣とは住む世界が違いすぎます。

あいつとは 高校を出てから 一度も会ってません。

高校卒業以来 あなたたちが 一度も会っていないというのは→

本当ですか?

もしかして まだ 彼の事を…?

彼と別れる事も 私が大角家に入る条件でした。

裕福な暮らしに目がくらんで 自分勝手な決断をした私には→

刑事さんの質問に答える資格は ありません。

私たちは刑事です。

たとえ どんなに悲しい真実であっても→

それを明らかにするのが 仕事なんです。

ただし 刑事の仕事は 犯人を捕まえるだけじゃない。

犯人には事情があり 刑事には人情がある。

(浦安の声)事件関係者が 再び 前を向いて歩き出せるよう→

弱い立場の人が つらい思いをしないで済むよう…。

お母さん!

私たちは最後まで闘い続けます。

でも もし 青野くんが 本当に そんな事をしていたら…。

罪は償わなければ 前に進む事はできません。

♬~

でも 彼のために あなたにしかできない事がある。

弱い立場の人を救うために→

あなたは研究者になったんじゃ ありませんか?

…わかりました。

もし 彼のためにできる事があれば 私は なんでもします。

それと もし 刺し違う事になっても→

私は 古沢社長のこれまでの悪事を 明らかにして→

苦しんできた人たちを 救い出すつもりです。

いやあ… あなたから その言葉が聞けてよかった。

遠回りしたかいがありました。

♬~

おい!

♬~

もう逃げられないよ!

うわっ! ちょっ ちょっ…。

♬~

青野春哉 署までご同行願います。

♬~

♬~

青野くん…。

ごめんなさい…。

♬~

被害者周辺の関係者は→

石橋を叩き割るぐらい 慎重に調べたが→

あなたの名前は 一度も出てこなかった。

浦賀有美さんとは どういった関係だったんだ?

彼女とは あの日 初めて話しました。

それまでは なんの接点もなかったし→

殺意を抱いた事もありません。

今は ただ 申し訳ない気持ちでいっぱいです。

つまり 自分の意思ではなく→

他人からの依頼で殺害した という事か。

うちの工場は 植井商事の バックアップがなければ→

とっくに潰れています。

だから 古沢社長の頼みとなれば 断るわけにはいかないんです。

(青野の声)古沢社長の代理人と 名乗る男が来て…。

♬~

(青野の声)写真の女を殺せば→

うちの工場を死ぬまで支える と言われました。

だからと言って そう簡単に人の命を奪うなど→

にわかに信じられんな。

他にも 何か 条件があったんじゃないのか?

♬~

あなたが 一番大事にしているものは→

なんだ?

要求に従わなければ あなたの一番大事なものを奪う。

そうとでも言われなければ→

こんな馬鹿げたまねは できっこない。

あの女を殺さなければ→

大角芽衣の安全は保障できない と言われました。

(青野の声)芽衣と俺は 住んでる世界は違うけど→

頑張っている芽衣の姿は いつも遠くから見ていました。

そして 古沢社長から殺せと言われた女は→

芽衣の仲間のふりをして 実は→

芽衣をおとしめようとしている と聞かされました。

だから 俺は 芽衣を守るため→

そして→

身の程知らずに思いを寄せてきた 芽衣への未練を断ち切るためにも→

彼女を殺しました。

(ネックレスが揺れる音)

(有美)どこ行くんですか?

(ネックレスが揺れる音)

ところで 入り組んだ話って 一体なんなんですか?

それは俺の中での事だ。 (有美)はあ?

あんたには なんの関係もない。

(刺す音) うっ…!

♬~

あなたは 本当に そんな生き方で 大事な人を守ったつもりなのか?

じゃあ 俺は どうすればよかったんですか?

人生において 簡単に答えが出るような事はない。

どうすればいいかを 考え抜くしかないんだ。

そうすれば 会ったばかりの人を あやめるような事には→

絶対にならなかったはずだ。

♬~

(玉瀬)浦安さん! 青野春哉の自宅から→

被害者の血痕が付いたナイフが 見つかりました。

取り調べにも 素直に応じてるようです。

あとは 古沢を落とせば 一件落着ですね。

いや まだわかんないですよ。

青野春哉に殺人を依頼しに来た 代理人の正体もわかってないし。

(志乃)あら いつもの浦安さんと違って→

随分うたぐり深いですね。

人間 気を抜いた時が 一番 騙されやすいですからね。

こういう時こそ 要注意です。

大変だ 大変だ。

古沢は任意の取り調べに 応じないどころか→

捜査対象から外さなければ→

警察上層部との黒い交際を 全てぶちまけるって→

息巻いてるそうだ。

事件は まだ終わってなかったんですね。

だが 私は一巻の終わりだ。

上層部を怒らせた。

大好きな石橋を叩き割る事も もうできない。

いや まだわかんないですよ。

♬~

班長 ちょっと寄り道してきます。

いってらっしゃーい。

(妻)どうした? (夫)早く帰ってきてください。

シャンプーしてたら 後ろに気配が…。

そういうときあるから。

≪(猫の鳴き声)ニャーオ!

何かいる! 早く帰ってきてください!

無理だよ メキシコだし。

いつ帰ってきますか? あした? あした? あしたとか?

No te preocupes!

え? ねぇ ちょっと…。 <部屋があなたを守ります>

<セキュリティ賃貸住宅 「D-room」> おかえりなさい。

ニャーオ! ひぃ!

ふふっ。 ただいま。 <見学会やります>

「植井商事の古沢社長は→

私のスキャンダルを捏造する 卑劣なやり方で→

私を陥れようとしただけではなく→

私の大切な仲間の命も奪いました」

「そして その事実を→

お金の力で 闇に葬り去ろうとしています」

「(記者たちのどよめき)」

私は弱い人間です。

でも 私は逃げません。

開発中のプログラムに 実用化のめどが立てば→

古沢社長の これまでの悪事を 暴けるかもしれません。

それには 皆さんのお力が必要です。

どうか 私と一緒に闘ってください。

よろしくお願いします。

♬~

少々 お時間よろしいでしょうか。

刑事さん…?

浦安さん! 何かあったんですか?

2人は社長室に急いでください。 (2人)…はい。

じゃあ…。

(古沢の声)「半年前 創業者一族の御曹司 植井が→

再開発事業を立ち上げた」

このように 再開発によって 新たな需要が生まれ→

地域の活性化を促し→

我が社にも 多くの利益をもたらします。

(古沢の声)「成功すれば→

莫大な利益を生む プロジェクトだが→

その暁には 植井が私に代わって→

社長の座に就くとの噂が 流れはじめた」

「そんな中…」

決して悪い話じゃないと 思いますが?

何度も言っているとおり ここを譲る気はない!

(古沢の声)「再開発地域にある レストランの店主が→

立ち退きに 反対していることを知り→

店主の三田蓮太郎と→

その交際相手の 麻生美麗の二人を…」

(美麗)ああーっ!

(古沢の声) 「事故にみせかけて殺害」

「もし 殺人事件だと バレたとしても…」

(ネックレスが揺れる音)

(古沢の声)「植井に 罪を着せるつもりだった」

「狙い通り 再開発プロジェクトは 中止となり…」

妙な噂が立っている以上 計画は撤回せざるを得ない。

社長は 最初から そうしたかったんですよね?

(ネックレスが揺れる音)

反対派の住民が死んだのも→

本当に事故なのかどうか 怪しいもんです。

君は 私が彼らを殺したとでも 言いたいのか?

(古沢の声) 「しかし それから半年後→

私が二人を殺害したと知った 浦賀有美が→

巨額の口止め料と→

私の会社でのポストを 要求してきた」

転落事故があった日の→

皆さんのアリバイ 調べたんですけど…→

社長だけが 怪しいんですよね。

…わかった。

君の処遇は考えよう。

(古沢の声)「だから 今度は→

植井本人の犯行に 見せかけることで→

浦賀有美と植井の二人を 抹殺することにした」

(古沢)この女性が→

新宿の 新宿三田亭という レストランの近くで待っている。

人目につかない所に連れ出し 刺してください。

(古沢の声)「しかし 捜査の手が ついに迫ってきた」

「もう逃げきれない」

「よって 自らの命をもって 罪を償います」

「古沢秀史」

♬~

♬~

(玉瀬)おい 植井! (志乃)ちょっと!

大丈夫ですか?

植井圭介 殺人未遂容疑で現行犯逮捕する!

古沢社長 命に別条ありません!

あなたが偽造した遺書には→

半年前の 三田蓮太郎さん 麻生美麗さん殺害→

さらに 浦賀有美さん殺害を 青野春哉に指示した罪→

その全ては古沢社長にあると 書かれています。

つまり それらの犯行の全ては あなたの仕業という事ですね?

罪を着せて 口を封じようとした 古沢社長は→

事情聴取に応じる姿勢だそうです。

社長秘書の今北さんも→

あなたのアリバイ工作について いろいろと話してくださいました。

彼女は あなたに利用されていた事に→

まだ 気づいてないようでしたけどね。

これほど多くの人を 騙してきた あなたは→

一体 何がしたかったんですか?

創業者の孫である私を 亡き者にしようとする古沢が→

ずっと邪魔だった…。

だが 半年前…。

再開発をやる やらないは 関係ない。

とにかく 古沢を刺激して ボロを出させればいい。

(植井の声)再開発計画を機に→

古沢を失脚させる計画を 話しているところを→

レストランの店主に 聞かれてしまった。

おい 行くぞ! (一同)はい!

ちょっと あんた!

会社の権力闘争のためだけに 使われる再開発なんて→

絶対に認められない!

直ちに計画を撤廃しなければ この件を公表する!

(植井の声)まず 自分のアリバイを偽装してから→

新宿に向かい→

スナック帰りの三田蓮太郎と 麻生美麗を待ち伏せし→

2人同時に突き落とした。

お父さん…? お父さん! お父さん…!

≪(ネックレスが揺れる音)

≪(走り去る足音)

(植井の声) 殺人事件とバレたとしても→

アリバイのない古沢に 罪を着せるつもりだった。

(植井の声)それから半年後→

今度は浦賀有美が 私を脅してきた。

転落事故があった日の→

皆さんのアリバイ 調べたんですけど…→

植井さん 新宿にいたんですよね?

(有美)動機も十分だし…。

…わかった。

君の処遇は考えよう。

(植井の声)だから 今度は→

古沢が 私を陥れようとして→

殺人計画を立てたように 見せかけ…。

(植井)この女性が→

新宿の 新宿三田亭という レストランの近くで待っています。

人目のつかない所に連れ出し 刺してください。

(植井)あなたとは なんの関係もない人だ。

誰かに見られない限り あなたが疑われる事は絶対にない。

芽衣には手を出さないと 約束してくれるんだな?

古沢社長に伝えます。

いったん自分を疑わせた上で→

何も事情を知らない 青野春哉が逮捕されれば→

再び自分に疑いが向く事はない…。

人を騙し続ける事でしか 生きられなかった あなたは→

これだけ多くの人を不幸にして 一体 何を手に入れたんだ?

あなたに騙された人は 他にもいます。

社長秘書の今北さんが 大角芽衣さんの事を→

ネットで 執拗に攻撃していたのは→

彼女に あなたを→

取られたくなかったから だそうです。

植井さんと付き合い始めたのは 半年前からです。

こっちから連絡しても 全然 返事はないけど→

この間の 事件があった日みたいに→

急に 呼び出されたりするんですよね。

それで 「君だけが頼りだ」とか→

言われたりするんじゃ ないですか?

だとしたら 彼の事は速攻忘れて→

新たな出会いに向かってください。

…っていう事は やっぱり 大角芽衣さんが本命なんですね。

私が本気で付き合っていたのは 芽衣だけです。

彼女の危険な魅力に 取りつかれてしまいました。

2人で輝ける未来を作ろうと 誘われて→

彼女の計画に協力しました。

つまり あなたも→

大角芽衣に騙されていた って事ですね。

そのとおりです。

さすがは 伝説の刑事の三世と 言われるだけの事はある。

そんな さすがの私でも→

あなたの作り話には 騙されません。

この期に及んで 自分の罪を 彼女に着せようだなんて→

あなたは どこまで弱い人なんですか!?

♬~

芽衣さんは 頼る人が誰もいない中→

一人で もがき続けてきたんです。

その弱みにつけ込んで 騙して→

自分の欲望を満たそうとした あなたに→

未来を語る資格なんて ありません。

先代が偉大だと プレッシャーはありますよね。

でも 結局は 自分にできる事を 精いっぱいやるしかないんです。

きっと それを 偉大な先代たちも 望んでいるんじゃないですか?

♬~

行き先は わかってるな? はい。

遠回りしたおかげで ようやく見えてきました。

♬~

刑事さんがいらしたという事は→

私たちの計画は 失敗に終わったという事ですね…。

植井圭介が自供を始めました。

あなたは 私たち警察を欺くために いろんな手を使って→

自分に容疑がかからないように していたんですね。

古沢社長のスマホを 確認したところ→

有美さんとのやり取りは ほとんどありませんでした。

有美さんのスマホを偽装したのは あなただったんですよね?

古沢社長と有美さんの間が こじれて→

殺人に至ったように 見せかけるために→

2人のやり取りを偽装しました。

有美さん 会社の前で 週刊誌がうろついてるみたいなの。

なんとかならないかな?

わかった ちょっと見てくる。 うん。

♬~

(操作音)

古沢社長のスマホは→

殺したあとに 植井が細工する予定でした。

古沢社長に罪を着せられた 被害者のようなふりをしたり→

青野春哉をかばって いい人を演じたりする一方で→

純粋な彼の心を もてあそんでいた。

あなたを助けようとして→

自分を殺し 犯行に及んだ 彼の気持ちを考えてください。

青野くんには→

本当にひどい事を してしまいました。

有美さん殺害を持ちかけられて 悩んでいる青野くんに→

また 2人でやり直したい 気持ちがあると ほのめかして→

彼を その気にさせたんです。

昨日 久しぶりに顔見て 心配で思わず来ちゃった。

もう 俺とは 会わないほうがいい。

古沢社長に頼まれ事されたって 聞いたけど 大丈夫なの?

その事は忘れろ。 俺の問題だ。

わかった。

私は 青野くんの事 今まで忘れた事なかったし→

これからも ずっと忘れない。

だから 私は いつまでも待ってる。

次… いつ会えるか わからないけど→

その続きは また会った時に話そう。

♬~

青野くんが暴力を振るうのは いつも私を助けるためだった。

でも まさか こんな事になるなんて…。

芽衣の つらい気持ちは よくわかる。

だが 彼は絶対に捕まらないし これで彼も助かる。

俺たちが古沢を倒すには これしかない。

♬~

青野くん 本当にごめんなさい…。

全てが 植井の計画だったとしても→

それに協力した あなたの罪は重い。

有美さんも青野さんも→

あなたに騙されて 未来を奪われたんです。

あなたは今まで いろんな人に騙されてきた。

そして いろんな人を 騙してもきた。

でも 騙し合いの連鎖からは 何も生まれません。

あなたが最後まで信じていた 植井圭介こそが→

あなたを 一番騙した人間なんです。

あなたのお母さんを殺害したのは 古沢社長ではなかった。

全ては あなたを騙して 利用するために→

植井が仕組んだ罠だったんです。

♬~

これで わかって頂けましたか?

騙し合いばかりの世の中なんて 悲しいだけです。

♬~

騙されて喜ぶ人なんて 誰もいない。

だが 私の知り合いに 一人→

自ら騙される事で 他人を救おうと考えた→

変わり者がいる。

ただいま。

お腹すいた。

(河辺の声)彼の両親は→

詐欺師に騙されて 多額の借金を背負い→

自ら命を絶った。

お母さん!

起きて! お母さん! 起きてよ!

ねえ お父さん! 起きて! お父さん!

少年は 人を騙す事を 人一倍 憎むようになった。

そして 騙される人を救うため→

自分が おとりになって 騙される必要があるなら→

喜んで騙されてやると決意し 警察官になった。

確かに こんなきれいな人に 言い寄られたら→

なんでも言う事 聞いちゃいそうですね。

また そうやって すぐ騙されそうになる…。

多少 騙されて 回り道するくらいが→

ちょうどいいんです。

どんなに振り回されても 私たちは なんとも思いません。

事件関係者が 再び 前を向いて歩き出せるよう→

弱い立場の人が つらい思いをしないで済むよう→

私たちは最後まで闘い続けます。

それが 彼にとっての復讐だそうだ。

♬~

♬~

刑事さんが 私の話を→

いつも うなずいて聞いてくれたので→

つい 私も いろいろ話したんですが→

全部 わざとだったんですね。

すっかり騙されました。

いや… いいえ。

私は ただ あなたの話を 聞きたかっただけです。

あなたが何を隠しているのか それを私は知りたかった。

そのために こんな嘘つきの私の言葉を→

本気で 信じようとしていたんですか?

結局 自分のやりたい事を→

やりたいように やっていただけなんです。

自分で自分を騙す事が 一番つらいですからね。

♬~

私 騙されるのも嫌だし→

騙される人を そばで見ているのも→

大嫌いなんです。

以後 気をつけます。

でも 今日は大目に見ます。

自分で自分を騙している事に 気づけたからこそ→

芽衣さんは 素直に やり直そうと思えた。

私みたいに 騙されたくないって 言い張ってるだけじゃ→

わからない事って あるんですね。

そんな難しい事言われても わかんないよ。

そこ 落とし穴ありますよ。

わあ びっくりした…。 助かった ありがとう。

ごめんなさい 嘘です。

でも 騙されすぎです。

ちょっと… そういうの やめてくんない?

大角芽衣が 自ら出頭して→

植井圭介との関係も 全て自白したそうだ。

これで 古沢も 取引先に行ってきた→

数々の横暴を 認めざるを得ないでしょうね。

浦安が まんまと 騙されてくれたおかげで→

今回も無事 事件解決だ。

班長が何を言ってるのか よくわかりませんけどね。

あっ さっき 父と久々に話したんですけど→

河辺班長も なかなかの 曲者なんじゃないかって→

上層部の間で 話題になってるそうですよ。

表立って捜査しづらい所に→

方向音痴の私たちを 行かせておいて→

責任を追及されたら 胃薬を飲んで同情を買うのが→

ださくてかわいいって 評判だそうです。

ぐっ…。 (飲み込む音)

お水ください…。 (むせる音)

私なんか まだまだだ。

はぐれコンビの連係プレーには 恐れ入ります。

いやいや…。

(志乃)イエーイ! フゥー!

お疲れさまで~す! お疲れさまでした。

ほら いつまでもサボってないで 早く報告書 書いて。

逃げるな。 どこ行く気だ?

わかりません。

じゃあ 私も ついてきます。

くれぐれも→

騙されたり はぐれたり しないようにな。

ありがとうございます。 以後 気をつけます。

間違えた…。

♬~

あっ 家に帰る気だ。

ただいま。

♬~

♬~

あっ そうだ 自動じゃないんだ。

ただいま。 (都子)あっ あなた。

今日も無事に おかえりなさい。 ただいま。

(民都)さすがだよ お父さん。

今日も気づくのに6秒かかった。 アハハハ…!

だって 自動って書いてあるんだもん。

ねえ ところでさ 水玉の時代 終わったの?

水玉のデザイナーさ→

奥さんの手術が 無事成功したんですって。

ああ そう! よかったね。

水玉パワーって 本物だったんじゃない?

本当よ。 ところが そのデザイナーさ→

調子乗って 今度は ボーダー柄が ラッキーだとか言い始めたの。

(都子)奥さんの手術を 成功させた先生が→

ボーダー柄しか着ない人 なんだって。

そう…。 だから 景気づけにと思って→

騙されて買ってみたんだけど…。

あなたも一緒にどう? どうぞ。

だと思った。 (都子と民都の笑い声)

あっ そう。 じゃあ 騙されたと思って着てみようかな。

(民都)着て 着て。 (都子)あっ 似合う!

(都子)着て。 今?

(都子)今 今。 今じゃないと駄目?

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