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Zulu
(KEY) 結婚しよう。
今 俺がここにいるのは➡
あなたのおかげだ。
だから…。
これからも ずっと一緒にいたい。
(鎌田倫子) あっ…。
≪ごめんね お待たせしちゃって≫
あっ いえ 全然。
(加奈子) あぁ。
このCMのKEY君って ステキよね。
(加奈子) 倫子ちゃんってKEY君と 仕事したことあったっけ?
あっ いや 仕事は… してないですね。
そっか 私もないのよね。
行こっか。 はい。
<お久しぶりです 鎌田倫子です>
<何とか生きております>
1%ですか…。
(マミ) 深夜ドラマの視聴率って そんなもんじゃないっすか?
いや 深夜にしても低いわよ。
せめて ネットで話題になってれば…。
全然バズってないっすよね。
ハァ… 年下との恋愛ものは➡
飽きられちゃった ってことですかね?
そんなことない!
いくつになっても どんなに時代が変わっても➡
女はときめきたい! 恋がしたいの。
ですよね。
ドラマの世界では イケメンと恋ができる。
倫子ちゃん。
これからも作り続けようね 恋愛ドラマ。
はい!
<世の中の人みんなが 知ってるようなドラマは➡
まだ書けていなくて➡
相変わらず ギリギリ 食いつないでる現状だけど…>
<私は私で頑張ってます>
(メッセージの受信音)
(香)《「今日7時には 『 呑んべえ』 行ける」》
フフっ 私も~。
《「じゃあ 7時集合で」》
(小雪)《「了解!」》
《「席 確保しとく」》
(TV) 1年程度の延期が 正式に決定したオリンピック。
(TV) 会場や日程などは 今年の大会計画と…。
<ついに➡
いや 気付いたら 2020年になっていた>
TOKYO。
<東京での開催が決まったのは➡
今から7年前だなんて➡
まさに 光陰矢のごとし>
(3人)⦅おもてなし ハハハ…⦆
⦅あ~ 7年後か その頃 どうしてんだろ~⦆
⦅子供… 2人行けるか⦆ ⦅行ける 行ける⦆
⦅7年もあるんだから 3人でも⦆
⦅その頃 みんな どんな人と 結婚してるんだろう⦆
<私たちは それなりの年齢になったら➡
結婚して 子供のいる未来が 当たり前に来ると思ってた>
<中学を卒業したら 高校へ行くみたいに>
<でも➡
そのまま 何もしないでいたら➡
幸せな未来なんて来ないという 世知辛い現実に➡
3年前 あいつに出会って 気付かされたのだ>
⦅大体 女子でもないのに 女子会だの➡
現れてもいないのに いい男と結婚だの⦆
(倫子:小雪)⦅えっ?⦆ ⦅はぁ?⦆
⦅何の根拠もないタラレバ話で➡
よく そんなに盛り上がれますよね⦆
⦅タラレバ…⦆ ⦅何よ それ⦆
⦅告白を受けてたら 付き合ってれば⦆
⦅ キレイになったら 好きになれれば 本気出したらって⦆
⦅そうやって 一生➡
女同士で タラレバつまみに 酒飲んでろよ⦆
<あいつの言うことは 全部 正論だった>
<30すぎた女は➡
頑張らないと何も始まらない➡
…という現実を受け入れて➡
私たちは 幸せになるために動き始めた>
⦅俺とやってみる?⦆ ⦅え…⦆
<私は 何を考えているか 分からない あいつのことが➡
気になっていたけど…>
(早坂)⦅僕たちのペースで ゆっくり やって行きませんか?⦆
<穏やかで優しい早坂さんと 付き合うことになって>
<これで幸せになれると思った>
<それなのに…>
<あいつのことを どうしても放っておけなくて…>
⦅私… あんたのこと好きだわ⦆
⦅やっと言えた⦆
<遠回りした末に➡
やっと 自分の気持ちに正直になれた>
(メッセージの受信音)
《「もつ焼き食べたい! もつ焼き食べたい!」》
<香は 私たちの中で一番「女の子」で>
<結婚相手は年収のいい男➡
という明確な目標を持っていた>
<だけど…>
(涼)⦅盛り上がって行くぜ!⦆
⦅涼ちゃん…⦆
<バンドマンの元カレと再会して➡
彼女がいるのを知りながら➡
都合のいい女になって行った>
<何度も別れようとしたけど➡
別れられなくて…>
⦅やっぱ香じゃなきゃダメだ⦆
⦅だから もう一回 ちゃんと付き合いたい⦆
⦅考えとく⦆
<もう一度だけ 信じてみることにした>
(メッセージの受信音)
《「もつ焼きと タラの白子とレバテキ➡
3人分キープ済み」》
お~ さすが。
<小雪はサバサバした姉御肌で>
<結婚にも男にも 執着しないタイプだった>
<なのに…>
⦅すいません⦆ (丸井)⦅あっ… いえ⦆
<奥さんがいる丸井さんと➡
不倫の恋に落ちてしまった>
<ダメだと分かっていながら➡
それでも 好きで好きで…>
⦅ホントに これで終わりなの?⦆
⦅さよなら⦆
<でも最後には➡
小雪から別れを決意した>
<…と いろいろあったからこそ 私たちは➡
人生という 自分が主人公の長い長い物語を➡
自分らしく歩いて行こうと 思えるようになった>
<そして あれから3年>
<時代が平成から 令和に変わった今>
<私たちが どうなっているかというと…>
(3人) カンパ~イ!
(鳥居安男) はい もつ焼き。
あ~! 最高か。
今日も頑張って働いた甲斐が あったわ~。
五臓六腑に染み渡るね~。
いっただきま~す。
<もちろん 相変わらず女子会やってます>
やっぱ枝豆だよな~。
♬~
♬~
タラの白子とレバテキ お待たせ。
おいしそ~う!
(女性) おいしそ~う! ねぇ 持って 持って~!
映える~! (カメラのシャッター音)
いい感じ!
茶色い料理は映えないだろ。
最近多くない? あの手のお客さん。
インフルエンサーの子が 「映えないけど激うま」とかって➡
うちの料理 SNSに載せたらしいんだよね。
うちらの聖地 荒らすなっつの。
(安男) これ 鍵谷君か?
(3人) えっ?
(鈴木) 立派になったよね~。
(山田) これ 見たかい?
「ハリウッド期待の新星」?
言ったじゃん 向こうの映画 出たって。
でも ちょい役だったんでしょ? うん。
でも それが認められて 次は結構いい役もらったみたいよ。
すごいじゃん。 サインもらっとけばよかった。
(安男) 鍵谷君 もう日本 帰って来ないのか?
さぁ…。
どうなの?
どうなの?
いや 私に聞かれても…。
ホントに もう連絡取ってないの? うん。
全然? うん。
3年前 あいつがロス行くの 見送ったのが最後。
⦅じゃあ 頑張ってね⦆
⦅ああ⦆
⦅あのさ…⦆
⦅ん?⦆
(倫子の声) 「待っててくれ」って 言われた時の心の準備は➡
一応 してたんだけどね…。
⦅あんたも…➡
頑張れよ 仕事⦆
⦅あっ… うん⦆
⦅じゃあ⦆
⦅いってらっしゃい⦆
(香の声) もしあの時 引き留めてたら…。
えっ?
あいつを追い掛けてれば とか思わない?
いや 別に…。
だって あの頃 うまく行きそうだったじゃん。
う~ん… まぁ 正直➡
一瞬 付き合えるのかな~ って思ったんだけど➡
結果 そんな感じに ならずじまいだったし。
でも 連絡だけでも 取っておけばよかったのに!
そうだよ もし大スターになったら…。
やだ もったいな~い。
そんなこと言ってると あいつに鼻で笑われるよ。
(小雪:香) えっ?
「あんたら まだタラレバつまみに 女同士で飲んでんのか」って。
(小雪:香) タラレバ…。
久々に思い出した。
金髪ムカつく~。
あっ。
でも 香は もうタラレバ女じゃないじゃん!
そうだよ~。
ごめ~ん。
人妻で~す!
<そう 香は 1年前に結婚したのだ>
<相手は もちろん➡
涼ちゃん>
<…ではなくて>
⦅おめでとう⦆
⦅お幸せに⦆ ⦅おめでとう⦆
⦅香~⦆
⦅キレイ…⦆
⦅ちょっと ゆう君 泣かないでよ⦆
(平沢ゆう)⦅ごめん…⦆
⦅香がキレイ過ぎて…⦆
⦅ゆう君もカッコいいよ⦆
<香と小学校の同級生だった ゆう君>
<同窓会で再会して➡
平成最後の勢いに乗っての スピード婚だった>
すごいよね~。
平成のうちに結婚するって夢 叶えたもん。
いやぁ➡
あんだけ相手の年収に こだわってたのに お恥ずかしい。
何でよ 高校の先生なんて 堅実でいいじゃんね。
そうそう 食いっぱぐれることないし。
やっぱり 香が 一番最初に幸せつかんだか~。
そうかな…。
⦅結婚しました~!⦆
でも結婚式の時は マジで焦ったよね。
そう そう そう…。
あぁ… 涼ちゃんね。
⦅取れてるよ⦆ ⦅えっ ホントに?⦆
(スタッフ)⦅ちょっと! 困ります!⦆ (涼)⦅歌わせてくれ!⦆
⦅祝福の歌を作って来たんだよ 香のために~!⦆
⦅あ~!⦆
(スタッフ)⦅いいから! 困ります⦆
(涼) ⦅♪~ 何でだろう 何でだろう⦆
バカな元カレが ご心配おかけしました。
どういたしまして。
あっ そうだ 小雪 お店どうなったの?
いい場所 見つかった? それが…➡
正式に決まりました。 ホントに?
どこ どこ どこ…? ここから自転車で10分くらいで。
(小雪の声) 小さいけど➡
1人でやるには ちょうどいいんだよね。
⦅カメラのシャッター音⦆
いいじゃん いいじゃん! そっか ついに…。
いつか カフェやりたいって 言ってたもんね。
夢が叶うね。 おめでとう。
ありがとう。
⦅夢 叶えちゃいました~!⦆
これから忙しくなるね。
男つくる暇ないじゃん。 ないね。
でも 小雪 最近 いい顔してる。
え~ そうかな? うん。
丸井さん以来 男日照りだなんて 誰も思わないよ。
香 その言い方 昭和。
えっ! 平成 越えてた? ブ~ン!って ブ~ン!って。
えっ ちょっと待って。
香は結婚 小雪は仕事で夢を叶える➡
…ってことは。
あ~! 私だけ何もない!
⦅うっ… あぁ~!⦆
⦅置いてかないで~! あ~!⦆
仕事も結婚も まだ何も手に入れられてない~。
(小雪:香) いやいや。 ん?
うまく行ってるんでしょ。
朝倉さんと。
あっ…。
あぁ まぁね…。
(着信音)
はっ!
(小雪:香) どうぞ どうぞ~。
ごめん ちょっと。
聞こえてたのかな~。
<実は 不肖私 鎌田倫子>
<彼氏ができたのであります!>
もしもし。 (朝倉) あったよ。
えっ?
(朝倉) 倫子ちゃんが探してた本。
えっ もしかして 絶版になってたシナリオ集?
そう! 古本屋さんで見つけた。
え~ わざわざ探してくれたの?
うわ~ ありがとう。
本が見つからないと 悔しくてさ…。
<朝倉さんは➡
私がよく脚本の資料を探しに行く 図書館で働いている>
♬~
♬~
(朝倉)⦅あっ⦆
⦅ん?⦆
⦅はっ! あぁ~⦆ (朝倉)⦅あぁ…⦆
⦅いつも ご利用ありがとうございます⦆
⦅あっ こちらこそ…⦆
<家が近所で 何度か偶然 会って…>
⦅なるほど お仕事で必要だったんですね⦆
⦅はい⦆
⦅サイコパスな男の人との ミステリー風な恋愛ドラマを➡
書いてたんです⦆ ⦅そうでしたか⦆
⦅いや もう 本のラインアップが 何というか…➡
こんなに かわいらしい方なのに⦆
⦅「かわいらしい」!?⦆
⦅あっ すみません 利用者の方に…⦆
⦅セクハラ発言ですね ごめんなさい ごめんなさい⦆
<ごはんを 食べるようになって…>
<付き合うようになった>
<趣味や好きなものは違うけど➡
お互い 自分のペースでいられる人だ>
うん じゃあ また明日。
はい おやすみなさい。
フフっ。
(小雪:香) おかえり~。
ただいま。
仲 いいね~。 付き合って どのぐらいだっけ?
え~ 令和になった直後ぐらい からだから…。
1年だ。 …ってことは。
えっ? そろそろ…。
プロポ来るんじゃね?
いや いや いや…。 (小雪:香) いや いや いや…。
で で で 朝倉さんと結婚の話は? したことないって…。
いい年の大人が 1年も付き合ってて?
彼 バツイチだっけ? ううん。
ただ 前 付き合ってた人と 結婚 決まってたんだけど➡
直前で逃げられたらしい。 そっか~。
じゃあ 待ってても プロポーズ来ないかも。
そんな…。 えっ 倫子は?
朝倉さんと結婚したい?
どうかな…。
朝倉さんといる10年後 想像できる?
あっ できるかも。
じゃあ こっちから プロポーズしよ~! えっ?
そうだよ 倫子からしちゃいなよ! 逆プロポ 行こう 行こ~う!
無理 無理 無理…! 行けるでしょ。
でさぁ でさぁ 私がやりたかった➡
あれ やってよ~。 何?
あの芸能人がやる結婚報告的な。
あ~ 白T着て 自然っぽく笑い合う写真➡
SNSにあげるやつ~! それ~!
いや いや…。
(朝倉)⦅OK⦆ ⦅OK?⦆
⦅カメラのシャッター音⦆
⦅私たち 結婚しました!⦆
⦅カメラのシャッター音⦆
フッ…。
(小雪:香) ふ~ん。
えっ いや…➡
想像してたわけじゃないからね。 (小雪:香) ふ~ん。
だから 違うってば!
何? その顔。 ハハハ…。
<というわけで私たち3人➡
幸せへの道を歩きだしてま~す>
♬~
<実は➡
最初は ちょっと 見た目が地味かなと思ってた>
<でも 今はそこも好き>
どうした?
何でもない。 ん?
(店員) お待たせしました。
失礼します イチゴパフェです。
あ…。
(店員) 生ビールです。 ありがとうございます。
(店員) ごゆっくり どうぞ。
ピュ~ン。 あっ…。
フフフ…。
甘いものは女の人が食べるって 先入観は まだあるからね。
う~ん お酒は男の人が飲むものだと。
<誰に対しても 何に対しても ニュートラルな価値観も好き>
はい。 (2人) いただきます。
昼間から失礼しま~す。 どうぞ~。
あ~! う~ん!
(2人) うまい! アハハ… ちょっと。
<この人と一緒にいて➡
我慢したり 無理したり 背伸びしたりしたことがない>
あ~ 最高。 うん。
(朝倉) それ 入れとく? あっ ありがとう。
⦅じゃあ どうも タラレバさん⦆
<楽しさと苦しさと 幸せと切なさが➡
背中合わせなのが 恋だと思ってた>
<でも 今は➡
少しずつ じわじわ 好きになって行くこの恋が➡
私には一番だと思える>
予約したヤマモトです。
相方です。 アハハ…!
<結婚は タイミングと勢いなんだと思う>
トイレ 止めといて。
え~ さっき行ったばっかじゃ~ん。
<思い描いていた結婚相手とは 全然違うし➡
今まで出会った中で 一番好きな人➡
…でもない>
<かといって 焦って妥協した ってことでもなく➡
この人と結婚したい➡
…と思ったんだから➡
不思議だ>
(平沢) チッ チッ チ~。
お待たせ~。 サンキュー。
旅館の方ですか?
そうでございます。
(2人) カンパ~イ。
<まぁ 一緒に昼飲みしながら ダラダラできるのは➡
意外と幸せだったりはする>
ハァ…。
この色もいいけど こっちもいいなぁ。
<私は 仕事に向いている人間 だったらしい>
<全部 自分で決めなければ いけない責任は重いけど➡
自由で楽しい>
(安男) よいしょ…。
あっ お父ちゃん ちょっと待ってて。
すぐ仕込みやるから。 うん。
お前… ホントに 1人で大丈夫なのか?
何が?
店やるってのは 簡単そうに見えて大変だぞ?
分かってる。
<本音を言うと➡
私だって 一緒にいて ほっとできる人がいたら➡
…と思うこともある>
<でも 夢が叶ったら 達成感でいっぱいになって➡
きっと 孤独だって怖くなくなるはず>
最近は暖かくなって来たね。
(女性) そうですね。
いいよね。 え?
(朝倉) 年取ってからも ああいう感じって。
あっ… 私も今そう思ってた。
(朝倉) ホント? うん。
私たち おじいちゃん おばあちゃんになっても➡
あんなふうになれたら ステキだなぁって…。
あ…。 ん?
あ…。
あっ 別に 深い意味が あるわけじゃないんだけど…。
そうか…。
あ…。
意味がないわけでも なくて…。
あのさぁ。
私たち 結婚してみる っていうのは どうかな?
あ… やっぱり 今のは…。
結婚しよう!
えっ。
俺も そう言おうと思ってた。
えっ…。
え~!
フフフ…。
はい。
(メッセージの受信音)
ん?
(メッセージの受信音)
ん?
《「第4出動‼」》
(2人) 「第4出動」!?
<酒好きの私たちは➡
昔から理由をつけては 出動をかけて集まっている>
<暇で何となく飲みたい時は 第1出動>
<仕事の愚痴を聞いてほしい時は 第2出動>
<誰かの悪口を ぶちかましたい時は第3出動>
<そして➡
男絡みの緊急事態の時は…>
第4出動!
(小雪:香) で!?
鎌田倫子 結婚しま~す!
え~! マジで!?
プロポ来た!? ううん 自分からした。
(小雪:香) わ~!
まぁ 勢いで 言っちゃったんだけど~。
そしたら朝倉さん 何て?
「僕も そう言おうと思ってた」 って~!
え~! まさに相思相愛。
式は? 新居は? 着物 ドレス?
ちょっと あんたたち 気が早いって~。
あっ! 結婚式 ハワイ どう?
いい! 行きたい 行きたい…! じゃあ 決まり~!
ちょっと! 私の結婚式なんだから 勝手に決めないでよ~!
アロハ~。 アロハ~。
アロハ~!
(3人) ハハハ… アロハ~!
≪あんたら まだ 女子会で盛り上がってんだ≫
(3人) えっ…。
お久しぶりです タラレバさんたち。
金髪…。
本物?
鍵谷君じゃないか。 (山田) 帰って来たのかい?
(鈴木) おかえり~! ただ今 帰りました。
いやいや 驚いたな~ どれぐらいぶりだった?
3年ぶりです。
ここのもつ焼きが食べたくて 成田から直行して来ました。
うれしいこと言ってくれるなぁ。
ここ 片すから すぐ… 待ってね あっ カバン あれだな。
あ~ お父ちゃん 私やる。 あぁ そうか。
あっ 金髪 取りあえず そこ座ってて。
(安男) こっち寄ってくれ…。
私 トイレに。 えっ?
♬~
どうも。
仕事 順調みたいだね…。
3年かかって➡
やっとスタートラインに立てた って感じ。
よかったね 思い切って 向こう 行って…。
そっちも よかったな。
えっ?
結婚するんでしょ?
あっ… 聞いてたの?
聞きたくなくても 聞こえた。
あっ そう…。
このタイミングで再会とか… ヤバくない?
倫子… 気持ち 戻ったりしないかな?
オフで 戻って来たの?
いや 撮影とか取材とか 2~3か月ぐらい こっちで。
ふ~ん… そうか。
忙しいんだね。
それに…。
会いたかったから。
誰に?
誰だと思う?
し… 質問に質問で返すの やめてよね。
さっき飛行機で昔の映画見たんだ。 話 変わるんか~い。
教会に 元カレが花嫁を奪いに来る話。
あぁ… 『 卒業』 ね。
あんただったら どうする?
えっ?
もし あんたの結婚式に 元カレが奪いに来たら。
それって どういう…。
ダメじゃん 得意のタラレバ話なのに。
は?
想像力不足なんじゃないの? 脚本家さん。
(安男) 鍵谷君 お待たせ!
(山田) はい こっち こっち~。 (鈴木) さぁ さぁ…。
お幸せに。
感じ悪っ…。
どうした?
あいつ 相変わらずムカつく。
元カレの登場に倫子 大揺れ… とかには?
ない ない あり得ませ~ん。 だよね~。
っていうか そもそも…。
元カレですらないし…。
いや 元カレでしょ 1回 ヤッてんだから。
ちょっと 香 いつの話 してんのよ!
♬~
≪以上になりますが…≫
<逆プロポーズした あの日から いろんなことが➡
信じられないぐらいのスピードで スムーズに進んでいる>
次にお会いするのは 来月のお式 当日ですね。
よかったら こちら お持ちください。
ありがとうございます。
<これは まさに運命だった ってことなんだろう>
こういうの見て 勉強しなきゃ。
俺も読まなきゃな。 ね~。
♬~
<タラレバ女の皆さ~ん>
<鎌田倫子 33歳➡
お先に行かせていただきます!>
(赤ん坊の泣き声)
ん? 赤ちゃん?
<こんな時 今までの私だったら…>
⦅ったく 職場に 子供 連れて来んじゃねえよ⦆
<…と 毒づいてただろう>
<でも 今は…>
⦅あら~ 元気な泣き声だこと⦆
⦅天使ちゃんは どこかしら~⦆
<世界中の子供たちに愛を!>
<…と思える>
あっ 早坂さん…。
(泣き声) 倫子さん!
お疲れさまです。
竹内さんと打ち合わせ? はい。
もしかして 早坂さんのお子さんですか?
そう シッターさん 風邪ひいちゃって➡
預け先 見つからなかったから。 へぇ~。
(泣き声) (早坂) どした~?
ん? ミルクかな? <早坂さんは 2年前➡
ヘアメイクさんと結婚した>
<結婚するって聞いた時は 正直 ショックだった>
<女が元カレに先を越された時の あるあるだろう>
<でも…>
<そんな傲慢な女 もう ここにはいませ~ん>
(マミ) 倫子さ~ん! あぁ マミちゃん。
お疲れさまです! 会議室 ご案内します。
ありがとう。 (マミ) あら。
おむつ 替えてほしいんじゃ ないっすか?
あぁ そうか! (マミ) おむつでしゅか?
へぇ~ 慣れてるね。
はい こう見えて 2児の母っすから。
(早坂:倫子) さすがです。
(マミ) 私 替えて来ましょっか? あっ いや でも…。
あぁ 私 全然 大丈夫なんで。 やります やります。
じゃあ お願いしてもいい? もちろんです。
(早坂) あっ マミちゃん これ。 (マミ) はい。
よいしょ。
あのマミちゃんが…。
変われば変わるもんですね~。 ホントに。
それに比べて 僕なんか まだ全然で。
えっ パパの顔になってますよ? いやいや。
僕のことなんかより 倫子さん。 はい?
結婚するんだって?
あっ… はい。
おめでとう 幸せになって。 ありがとうございます。
<昔 付き合ってた人と こんなふうに穏やかに➡
お互いの幸せを 祝福し合えるなんて初めてで➡
くすぐったいけど うれしい>
じゃあ 早坂さん また。
打ち合わせ 頑張ってね。 はい。
(振動音)
KEY君…。
いらっしゃいませ。
わっ! これ かわい~い。
レンタル 幾らするんだろう?
私も こういうのにすれば よかったな。
倫子~ まだ~?
どう?
ぶりぶりだな。 アイドルか。
あっ でも こういうの 1回 着てみたかった…。
(2人) 却下。
ですよね。
だそうです。
突然 連絡しちゃって すいません。
いやいや ホントうれしかったよ。
KEY君の活躍 家でも よく自慢しちゃって。
「KEY君 KEY君うるさい」って 妻にも あきれられてるよ。
役者の道を勧めてくれたのは 早坂さんですから。
3年間 向こうで頑張った成果だよ。
力がないと 巡って来たチャンスだって 生かせないからね。
運が良かったんだと思います。
それで?
しばらくは 向こうで頑張るつもり?
ですかね…。
ん?
実は 次の映画 撮り終わったら➡
日本へ戻ろうと思ってたんです。
「思ってた」ってことは過去形?
どうして?
戻る理由がなくなったんで。
もしかして 倫子さん?
♬~
いい! これだね。
やっぱり? ハハっ。
写真 写真。 写真 撮ろう。
(KEYの声) いや➡
あの人は関係ないです。
(早坂) そう?
KEY君 ホントは➡
倫子さんに会うために 帰って来たんじゃないか➡
…って思ってたんだけど。
いいの?
このまま 倫子さんが 結婚しちゃっても。
あの人が決めることですから。
そっか。
♬~
倫子 ホントに結婚するんだね~。
うん… 実感 湧いて来た。
これで 独りは私だけか~って。
えっ。
今 そんなテンションなの?
じわじわ来てる 独り感。
そっか…。
はっ! じゃあさ あれ やってみなよ。
ん? マッチングアプリ。
そういう出会い系は ちょっと…。
分かる 私も無理って思ってた。
でもね 今はね そういうんじゃないから。
み~んな 普通にやってるから。 いや でも 私は…。
スマホ貸して。 え?
食わず嫌いしないで 登録だけでもしてみなって。
いや… いい いい。
ねぇ 何やってんの?
はい アプリ入れといた。 ちょっ… 早っ!
あ~ お待たせ。 (小雪:香) お疲れ。
一杯 飲んでくよね? 付き合ってくれたお礼におごるよ。
(香:小雪) やった~。 イェ~イ 行こ 行こ~。
(香:小雪) 行こ~。
ハァ…。
はぁ~!
飲んだ~。
<こんなに みんなから 「おめでとう」を言われるのは➡
私の人生史上 初めてだ>
<結婚は 人を笑顔にするもの なんだなぁ>
たっだいま~。
えっ…。
また…。
<結婚して 思い知らされたことがある>
<それは➡
世の中には 次男を溺愛する母親も いるってことだ>
ただ今 帰りました。 (平沢) おかえり。
(平沢牧子) おかえりなさい。 お義母さん いらしてたんですね。
(平沢) おかずとか いろいろ持って来てくれたんだ。
(牧子) 香さん 大変でしょう お仕事やお付き合いで。
いつも すみません。 (牧子) あら 大変!
もうこんな時間。
香さんの顔 見てから おいとましようと思ってたら➡
随分 長居しちゃったわねぇ。
すみません…。
(牧子) 香さん いつまで続けるの?
ネイリストのお仕事。
えっ?
早く ゆうの元気な子供 産んでもらわないとね。
じゃあね ゆう。 (平沢) ん。
気を付けて。 おやすみなさい。
(牧子) おやすみなさい。 (平沢) おやすみ~。
♬~
こんなに たくさん…。
ねぇ お義母さんに➡
片付けや掃除はしなくていい って伝えてくれた?
あっ 忘れた。
もう…。
いいじゃん 甘えるとこは甘えようよ。
それが嫌なんだって 何回も言ったじゃん…。
<優しくておおらか という長所は➡
鈍感で気が利かない という短所でもあった>
ハァ… 面倒くさ~。
<私は何であんなに 結婚したかったんだろう>
<これが私のしたかった 結婚なのかな…>
ハァ…。
(せき込み)
「咳をしても1人」ってか…。
(メッセージの受信音)
<倫子の結婚で➡
1人だけ取り残された焦りが 意外とズシンと来てるらしい>
あ…。
<これが今どきの出会いとか 言われても➡
やっぱり抵抗がある>
<あるけど…>
見るだけ 見てみるか…。
いや~ やっぱりなぁ…。
<でも 恋愛を始めるに当たって 最も面倒な出会いという工程が➡
ここに登録するだけで 済んでしまうというのは➡
効率的ではある>
ふ~ん いい感じだ。
♬~
(メッセージの受信音)
(朝倉)《「ドレス 倫子ちゃんに 似合ってて いいね」》
《「すごくかわいい」》
や~だ 照れるって。
(朝倉)《「いま 部屋の大掃除中」》
《 「倫子ちゃんが いつ 引っ越してきてもいいように」》
そっか…。
もう この部屋ともお別れか。
<1人は気楽で自由だったけど➡
寂しい時もあった>
<でも 結婚したら もう 1人じゃ ない>
<きっと楽しい毎日が待ってる>
<朝倉さんと2人で➡
幸せになるぞ~>
(鐘の音)
ハァ…。
わ~ すごっ。
見て 見て 見て…! ん?
いい男~。
はっ! あっちもいいかも…。
あんた 人妻でしょ。
ハァ そうでした。
じゃあ 小雪の相手を~。
あっ それなんだけどさ➡
実は…。 うん。
薦めてくれたマッチングアプリ 登録してみたんだよね。
ホント? で いい人いた?
いい感じかもって人が 1人…。
いいじゃん いいじゃん! 写真は?
やだ~! いい男~。
年は? 34歳。
仕事は? 住んでる場所は? 世田谷在住の会社員。
完璧~。
そろそろ会いましょう的な感じに なってるとこ。
いいな~ も~う!
恋の始まりのドキドキ~。
ひとのことでも テンション上がるわ。
さすが ザ・恋愛体質。
やっぱ 私は➡
結婚より恋愛のほうが 向いてるんだろうな。
旦那と何かあったの?
いや 何かっていうか…。
小さいことの積み重ね的な…。
そっか…。 うん。
まぁ 結婚したからって➡
悩みがなくなるわけじゃ ないもんね。
それですよ。
ハァ…。
緊張してる?
あ… うん。
そうだ。
人…。 アハっ。
人 人…。
俺がいるから大丈夫だよ。
うん。 ハハハ…。
(カメラのシャッター音) (カメラマン) いいね すごく。
(カメラのシャッター音) (カメラマン) はい ください。
はい ラスト。 (カメラのシャッター音)
(カメラマン) はい OK~!
KEY 最高だったよ。 (KEY) ありがとうございました。
お疲れさまでした。 (カメラマン) お疲れ。
(秒を刻む音)
(牧師) 皆様 ご起立ください。
(牧師) 新婦の入場です。
ねぇ もし金髪が奪いに来たら➡
倫子 どうするかな?
えっ?
(KEY)⦅倫子!⦆
⦅やっと分かった⦆
⦅俺には あんたが必要だ⦆
⦅俺と一緒に行こう⦆
♬~
いや ないな。 何で?
式の途中で乗り込んで来るとか 非常識過ぎ。
大人としてダメでしょ。 まぁ 確かにね…。
♪~ 始まる。
♪~
倫子~。 ♪~ かわいい。
♪~
♪~
(牧師) 新郎さんは ♪~ ベールを上げてください。
♪~
♪~
えっ。
まさか。
(2人) 金髪!?
(2人) えっ。
(由香) りっちゃん!
りっ…。 ちゃん?
由香… どうして?
ゆ… 由香?
何で 由香ちゃんが…。
誰なんですか?
朝倉の元カノです。 えっ!?
結婚寸前で逃げられたっていう? (男性) はい…。
マジか!
やっと分かった…。
私… りっちゃんじゃなきゃ ダメなの!
えっ。 (小雪:香) は?
りっちゃんが 他の人のものになると思ったら➡
私…!
倫子ちゃん。
あっ はい。
ごめん!
えっ?
は!? な!?
ちょっと 倫子 何してんの!? 取り戻して来なよ!
あっ… うん!
ねぇ…!
待って!
待って!
朝倉さん!
待て~!
何で…。
何で…。
♬~
何で~…。
何てこった…。
何てこった 何てこった 何てこった…!
ちょっと倫子! 落ち着いて!
ねぇ 私の何が悪かったの?
どこがダメだった?
悪くないよ。 うん 倫子は何にも悪くない。
じゃあ 何で? 何で こんなことになっちゃうの?
今日は飲みな!
うん 飲んでいい。
あぁ… ハァ…。
こんなことになるんだったら➡
朝倉さんのこと 好きにならなければよかった。
私から プロポーズしてなかったら…。
結婚式なんてやらなければ➡
あんな辱め 受けずに済んだのに!
もう…!
(メッセージの受信音)
朝倉さん!
あ~‼
何 何!? 何だって!?
うっ… うっ…。 えっ いいの?
自分の口から言いたくな~い。
「倫子ちゃん 本当に本当に申し訳ない…」。
(朝倉)《「どんな言葉で詫びても➡
許されることじゃないのは 分かってる。
倫子ちゃんと出会って➡
彼女のことは 忘れたつもりだった。
倫子ちゃんと結婚したいと思った。
それはウソじゃ ない。
でも 物静かで内向的な彼女が➡
あんなふうに勇気を出して 来てくれた姿を見て➡
一気に時間が戻ってしまって➡
心を動かされた」》
「お金のことや法律的なことは これからちゃんとさせてください。
本当にごめんなさい」。
え~っと…。
どこからツッコめばいいかな?
そりゃ「内向的な彼女」でしょ。 え?
だよね! あれが「内向的」ってか?
(小雪:香) ないない。
とんだ食わせ者のあざと女だね。 それ。
あのタイミングで ドア開けるとか神業。
どこに隠れて待ってたんだろ。
確かに…。
男ってバカだよね~。
「あいつは そんな女じゃ ない」 とか言っちゃうやつ。
朝倉さん どうせ すぐ捨てられるから。
まぁ そもそも前に 一度 捨てられてるしな。 ねっ。
そうかな…。
(香:小雪) そうそう!
っていうか あんな女 選ぶ男 こっちから却下でしょ!
ホント! まだ籍入れてなくて ラッキーだね。
フッ… フッ… フッ…。
あいつら 2人そろって 地獄へ落ちろ~‼
倫子 大丈夫?
飲み過ぎだな これ 寝かせてあげよう。
うん そうだね…。
ん…。
何時だ…。
ん?
(レバ:タラ) 倫子さ~ん!
(タラ) お久しぶりタラ。 (レバ) ご無沙汰レバ。
あ… あんたたち 何でまた…。
それは 倫子さんが また タラレバ女になったからタラ。
倫子さん おかえりレバ。
いやいやいや…。
この3年間 倫子さんは それなりに頑張ってたレバ。
だから出る隙もなかったんタラ。
でしょ?
(レバ) でも今は…。
⦅こんなことになるんだったら➡
朝倉さんのこと 好きにならなければよかった⦆
タラ。 レバ。
⦅私から プロポーズしてなかったら…⦆
タラ。
⦅結婚式なんて やらなければ…⦆
レバ。
そんなに言ってないよ!
言ってたレバ。 言ってたタラ。
(レバ:タラ) ♪~ タラ レバ タラ レバ タラ レバ
うるさい!
またよろしくタラ 倫子さん。
よろしくレバ 倫子さん。
チッ…。
よろしくしねえし。
(タラ) おぉ… 逃っげろ~!
倫子?
あぁ…。
あれ? いない。
あぁ… 何時だ?
あっ! こんな時間!
電車 動いてるよね? ごめん 付き合わせて。
全然 全然 じゃあね。
ごちそうさま! うん またね。
あっ すいません。
あっ ゆう君に連絡すんの 忘れた!
ん?
≪申し訳ありませんでした≫
ハァ~。
たまたま大事に至らなかったから よかったとはいえ…。
すみませんでした。
(牧子) 急性胃腸炎だって 命に関わること あるのよ?
はい。
あなたに何回も電話したって 言ってたけど。
すみません カバンの中に 入れっぱなしで…。
ハァ~。
今までは➡
夫婦のことに口出ししないように して来たのよ。
でも…。
これからは そうはいかないわね。
申し訳ありませんでした…。
♬~
ハァ…。
倫子 大丈夫かな…。
(安男) おい。
あっ! ビックリした~。
保健所からの留守電 聞いたか? えっ?
営業許可申請の書類の中に 見取り図がなかったとよ。
えっ ウソ? 確認したつもりだったのに。
まったく 浮かれてばっかで➡
肝心なとこ 抜けてんじゃねえのか?
昨日は倫子のことで 大変だったから。
それとこれとは別だろう。
お前に店やる覚悟ってもんが あるとは思えねえな。
ちゃんとやってみせるから。
ったく…。
ハァ…。
(ドアを開ける音)
(ドアが閉まる音)
♬~
引っ越し屋さん キャンセルしなきゃ…。
えっ!? 倫子さんが 新郎に逃げられた!?
はい もうそれで ちょ~大変だったらしいっすよ。
それで 倫子さんは?
電話も出てくれないし メッセージも既読スルーなんすよ。
そっか…。
天国から地獄 いや 生き地獄っすよね~!
大丈夫かな 倫子さん…。
ハァ…。
<まだ現実を受け入れられない>
<ただ一つだけ分かってるのは➡
彼はもう 戻って来ないということ>
♬~
やっぱり この2人 破局したんだ。
≪ひとの不幸は蜜の味タラね≫
えっ。
あんたたち また!
毎日毎日 ゴロゴロ ゴロゴロ。
もう1週間タラ よく飽きないタラ。
余計なお世話です。
やさぐれ女レバ~。
仕方ないでしょ?
みんなが見てる前で 男に捨てられたんだから。
(レバ:タラ) アハハ…!
いつまで悲劇のヒロイン気取りで いるレバ?
えっ?
時間というのは 誰にでも平等に進んで行くタラ。
なのに いつまでもダラダラしてて いいレバか?
(タラ) 倫子さん このままじゃ…。
このままじゃ?
未来永劫 幸せにはなれないレバ! 未来永劫 幸せにはなれないタラ!
怖っ…。
(着信音)
もしもし。
倫子 やっと出た~。
すっごくいいお魚入ったから 食べに来なよ。
いい 食欲ないし。
倫子 第3出動。
えっ?
悪口ぶちかましにおいで。
ハァ…。
♬~
倫子 靴下かわいい~! あっ ホントだ!
朝倉さんからも言われた。
あ… そのヘアクリップかわいい! ホントだホントだ 似合ってる。
100円ショップで買った。
朝倉さん家の近くの。
ビールでいい? お代わり持って来るね。
あっ 私 手伝う。
ハァ…。
どうしよう 何言っても全然ダメじゃん。
ネガティブブラックホールだね。
はい。
ハァ また更新してる。
誰のSNS? ジャスティン・ビーバー? 渡辺直美?
あざと女の。
えっ? 見つけたの? どうやって?
推測できるタグをたどって 探し出した。
怖~!
痛っ!
クッ… 「今日のランチ~」だって。
こっちは食欲もないっつうのに。
見ないほうがいいんじゃない? 精神衛生上 よくないって。
でも何かしてないと 落ち着かないから。
あ~ そうだ。
この女の職場に私がされたこと バラしちゃおっかな~。
倫子 それはどうかな? そういうのは やめとこう?
何で? いや何でって… 陰湿?
人としてダメでしょ。
えっ この女だってやったよね? 人としてダメなこと。
いやまぁ それはそうなんだけど。 そういうことしても➡
自分で自分が 嫌になるだけでしょ?
ハッ…。 えっ 何?
えっ? あんたたちが そんな 優等生みたいなこと言うなんて➡
笑っちゃう。
倫子 あんた 気晴らししたほうがいいよ。
そうそう旅行とか。
そんな気分じゃないし お金もない。
じゃあ仕事しなよ。
深夜ドラマ 書き終わったから 今 仕事ない。
あ~あ。
戻りたい 朝倉さんと出会う前に。
分かる! 私も➡
丸井さんと不倫する前に 戻りたいと思ったことあるもん。
私も! 涼ちゃんと再会する前に って何回思ったことか。
いいじゃん 2人は。 えっ?
昔の話でしょ。
香は結婚➡
小雪は自分の店っていう夢 叶えたんだから➡
今が一番 幸せのピークなんだから どこにも戻る必要ないじゃん。
そんなことない。 うちらだって いろいろあるよ。
どうせ大したことじゃないでしょ。
っていうか それ言うなら 倫子だって 夢 叶えてるよね。
私が? そう… 脚本家になれたんだから。
全然 叶ってない。 夢だったじゃん。
私がなりたかったのは いつまでたってもパッとしない➡
脚本家じゃないから。 それは これからでしょ?
無理。
ここまで来たら分かるの。
自分の才能とか限界とか現実が。
私だって同じだよ お店 すぐ つぶれるかも。
そうだよ 私だって離婚するかも。
いいんだって 2人は まだ夢が見られるんだから。
私なんて 夢も希望もない。
それどころか どん底過ぎて何にも見えないよ。
33にもなってどうすんの 私。
未来永劫 幸せになれないって➡
地獄かよ。
あ~あ… バッカみたい。
香?
だって うちらは倫子に 早く元気になってほしくて➡
一生懸命だっつうのに 何言ったって全然響かないじゃん。
別に頼んでない。 はぁ~?
ったく こっちは あんたのせいで…!
えっ?
ハァ~ 何でもない あ~ 時間 損した。
あんたのクソ暗い愚痴に 付き合った揚げ句➡
八つ当たりされて。 はぁ?
何 その 上からな同情目線。 落ち着いて 倫子。
倫子ってホント 自己チューだよね 自分 自分 自分 自分って。
はぁ? ちょっと香も。
だから男に捨てられんだよ。
私 帰るわ。 香…。
何よ… 何で香にそんなこと 言われなきゃなんないの!
ちょっ! 痛っ 何すんのよ!
私はホントのこと 言ってあげただけでしょ!
はぁ? 自己チューなのは 香のほうじゃん!
はぁ? 何言ってんの?
2人とも いいかげんにしな!
♬~
香のクソ野郎!
倫子のバカ野郎!
ったく…。
<久しぶりに やってしまった>
<親友だからって甘え過ぎて➡
親友なのに嫉妬して>
<女同士は➡
ヤンキー漫画みたいに 殴り合って仲直り➡
…とかできないのに>
あ…。
♬~
どうも。
どうも。
男に逃げられたんだって?
えっ 何でそれ知ってんの?
早坂さん 心配してた。
みんな知ってるんだ…。
何で逃げられた?
それは… あざとい元カノが 奪いに来たから。
だからって普通 ついて行かないだろ。
えっ? 考えてもいなかったのか。
考えたって分かんないから。
あっそ。
ちょ… ちょっと待ちなさいよ!
ダメなの 私じゃ ない 彼のほうでしょ。
どこが? 優柔不断過ぎるでしょ。
私にプロポーズされたら 結婚する気になって➡
元カノが来たら逃げ出して!
全部 相手のせいなのか? だっ…。
っていうか そもそも あんたのせいだから。
あの時 ちゃんと捕まえてくれてたら➡
新しい恋なんてしてなかったのに。
あんたになんか 出会わなければよかった。
今もタラレバ女なんだな。
は…?
俺は…。 じゃあ どうしろっていうの?
どうやって前に進んでいいか 分かんない! 分かんないよ…。
♬~
今のあんた 最高にカッコ悪いよ。
♬~
♬~ つら…。
♬~
<私は この東京の街で➡
また独りぼっちで 迷子になってしまった>
<やっと 今度こそ➡
幸せに続く道を見つけられたと 思ったのに>
(鍵を開ける音)
ハァ…。
ただいま。 おかえり。
おかえりなさい。
胃腸が悪いと腰も痛くなるから➡
香さんも 毎日やってあげてちょうだいね。
いいんだよ 香は疲れてるんだから。
大丈夫よね? はい…。
<結婚を ゴールインってよく言うけど➡
あれは大ウソだ>
<だって 2人になったはずなのに 今➡
とてつもなく1人を感じてる>
つら…。
<東京は 1人でも生きられる街だ>
<30すぎて 1人でも 変な目で見られることもない>
<「何で結婚しないの?」 なんて言ったほうが➡
セクハラと言われるご時世だし>
お待たせ! おう。
♬~
<でも➡
だからって 孤独がなくなったわけじゃ ない>
つら…。 (メッセージの受信音)
(浩樹の声) 「お疲れ様です。 僕はやっと仕事が終わって➡
これから1人飲みです」。
《「私もいま1人飲みしてます」》
(浩樹の声) 「ほんとですか! じゃあ… もしよければ➡
一緒に飲みませんか?」。
えっ?
《「はい」》
ハァ…。
やるか…。
♬~
♬~
(浩樹) お酒って飲むシチュエーションとかテンションで 味 違う気がしません?
ですよね!
そっか だからか。
何がですか?
いや さっき 1人で飲んでた時よりも➡
おいしく感じるから。
よかった! 逆じゃなくて。
アハハ…。 アハハ…。
あっ もうこんな時間。
ん… あっ ホントだ。
楽しくて あっという間でした。
家 近いんですよね? はい。
じゃあ タクシー 途中 降ろしましょうか?
あの…。 はい。
もっと一緒にいませんか?
あっ… じゃあ もう1軒行きますか?
じゃなくて。
朝まで。
♬~
♬~
<愛する人と 巡り合って結ばれる>
<平凡だけど 幸せな家庭をつくる>
<そんなの 当たり前に手に入る➡
普通の未来だと思ってた>
<でも その普通が➡
もはや奇跡なんだっつうの>
⦅もっと一緒にいませんか?⦆
⦅朝まで⦆
何やってんだ私…。
♬~
やっぱり小雪さんだ。
丸井さん どうして?
営業先 行く途中だったんだけど 小雪さん いた。
はぁ そうなんだ。
3年ぶり… だよね?
うん。
僕は おっさんになっちゃったけど 小雪さん 全然 変わんないね。
えっ? あ~ そんなことない。
変わんない。
でも ちょっと元気ない?
あ… 全然。 大丈夫?
うん。 ホント?
大丈夫 あっ そうだ 私 今度 カフェ始めるんだ。
えっ そうなの? すごいじゃん!
いつか自分のお店 持ちたいって 言ってたもんね。
甘いものだけじゃなくてさ しょっぱいものとか➡
あと こじゃれたビールも 置きたいって。
よく覚えてたね。 忘れないよ。
ホンットに おめでとう!
ありがとう。
あっ ねぇ 場所ってどこ? 今度さ 僕 お祝い…。
ダメ… だよね? 僕は。
ホントおめでとう。 それ さっきも言った。
何度でも言いたい。 フフ…。
あっ 時間 大丈夫?
あっ ヤバい 行かなきゃ。
丸井さん。
ありがとう。
それ さっきも言った。
フフ… だね。
じゃあ。
うん じゃあね。
♬~
終わった~ ハァ!
(着信音)
えっ? (着信音)
誰だろ? (着信音)
もしもし。 倫子さんですか?
はい…。
平沢です 突然すみません。
あ~ 香の。
あの… 香 伺ってませんか?
いえ… えっ? 香 何かあったんですか?
家を出て行ってしまって どこにもいないんです。
えっ?
♪~
♪~ 涼ちゃん…。
♪~
香が出て行ったって どういうことですか?
何か理由あるんですよね?
全部 僕が悪いんです。
⦅よし… 香 行って来るね⦆
⦅ねぇ⦆ ⦅ん?⦆
⦅ここにあったドライフラワー 知らない?⦆
⦅えっ?⦆ ⦅あったでしょ? ここに⦆
⦅そうだっけ?⦆
⦅昨日 母さんが 掃除してくれたから…⦆
⦅まさか!⦆
♬~
⦅ひどい…⦆
⦅あ~ 捨てちゃってたんだ⦆
⦅これ… 私が大事にしてたの➡
知ってるよね?⦆
⦅えっ そう… だっけ?⦆
⦅そういうとこ⦆ ⦅えっ?⦆
⦅ゆう君のそういうとこが 嫌なの!⦆
⦅えっ 香?⦆
(平沢の声) 僕が仕事から帰ったらいなくて➡
もしかして ものすごく怒ってたのかなって。
何度 電話しても出てくれなくて。
ネイルサロンとか実家とか➡
心当たりの所は 捜したんですけど➡
どこにもいないんです。
香が そこまでキレるなんて 珍しいね。
うん… お花…。
あっ。
もしかして 私たちが結婚祝いにあげた…?
はい。
ドライフラワーにして 大事にしてくれてたんだ。
こんな鈍感な旦那じゃ 出て行きたくもなりますよね。
最近 何か 悩んでるみたいだったからね。
えっ そうなの? 全然 気付かなかった。
しょうがないよ 倫子 いっぱいいっぱいだったし。
もう 香の言う通りだよ 私 自分 自分 自分ってもう…。
取りあえず 反省は後にしよっか。 うん。
香 どこ行っちゃったんだろ?
まさか 思い詰めて早まったこと…!
(2人) それはない。 えっ?
香 無人島に取り残されても 1人で生き残るタイプだよね。
確実に。
でもメッセージも 既読にならなくて…。
あ~ 私のも既読にならないんで➡
普通に 見るの忘れてるんだと思います。
さすがですね。
僕なんかより ずっと香のこと 理解してる。
ハハ 腐れ縁なんで。
あと 香が行きそうなとこ どこかあったっけ?
う~ん… ハッ!
もしかして…。
えっ まさか…。
倫子ちゃん! 久しぶり! どうしたの?
あの… 最近 香から連絡とかあったり…。
それが全然でさ~ あいつ冷たいよな~。
そうですか… 連絡は何もないと。
何 何? 香がどうかしたの?
あぁ いや 別に。
旦那と うまく行ってないとか?
まさか… ハハ…。
そっか でも伝えといて いつでも戻って来いよって。
あと 次のアルバムに 香のこと歌った歌…。
あっ すいませ~ん 失礼します~。
(通話が切れた音) あ? 倫子ちゃん?
おっ?
ハァ 相変わらず チャラついてんな。
香もさすがに行ってなかったか~。 だね~。
他に行きそうなとこ あったっけ~?
その前の元カレとは 音信不通のはずだし。
前の前 どうだっけ? いや 覚えてなくない?
たくさんいるんですね。
あ~ い~…。
(メッセージの受信音) (2人) ん?
(香の声) 「ごめーん スマホ見てなかった!」。
ハハハ… やっぱり。 やっぱり。
ほら。
あ~ 生きててくれた! もう…。
《「香 今どこ?」》
ん? あっ ここ!
3人で行った温泉?
(香の声) 「来ない?
酒あるよ」。
ハハ! アッハハハ…!
行く! 行く!
おっそ~い。
香。 何時間 待たせんのよ。
よく言うよ 心配させておいて。
ちょっと温泉来ただけじゃん。
旦那 死にそうな顔してたよ。
あのさ…。 あぁ…。
ごめん! ごめん!
アハハ…。
かぶったね。 うん。
さっ 今日は飲むぞ~!
朝まで女子会だ~! お~!
お風呂 入った? 入っちゃった。
もう1回 入ろうよ。 もちろ~ん。
(振動音)
はい。
(佐藤) KEY君 映画の撮影が 早まることになったそうなんだ。
そうですか。
急なんだけど 来週ロスに戻って来てほしいって。
来週…。
分かりました。
♬~
⦅あんたになんか 出会わなければよかった⦆
⦅どうやって前に進んでいいか 分かんない! 分かんないよ…⦆
ハハハ! ア~ハハ…! ハハハ…。
やめてよ 涼ちゃんのとこなんか 行くわけないじゃん!
だって 香が行きそうな所➡
旦那さんが 全部 捜してたんだから。
でも何で 家出みたいなことをしたの?
う~ん… 何かさ 分かんなくなっちゃったんだよね。
私 結婚して幸せになったのかな? って。
そっか。 何か深いね。
で どこ行こうかなって考えて 思い付いたのが➡
小雪が丸井さんに ドタキャンされた時に来た➡
この温泉だったってわけよ。 あの時 楽しかったもんね~。
あのさ 奇遇にも 今日➡
丸井さんにバッタリ会った。
運命の再会? それで?
ちょっと話しただけだけど 会えたから分かったことがある。
ん? 何?
自分の気持ち ちょっと いろいろあったから。
ハッ! もしかして 世田谷の34歳と何かあった?
寝た。 え~! 急展開!
えっ ちょ… 誰 誰? あとで説明する。
で?
会ってみたら いい感じの人だったから➡
そこから始まる 何かがあるかもと思って➡
私から誘った。
で? で?
何も始まらなかった。
むしろ 朝になったら 会う前より孤独 感じちゃってた。
その後 丸井さんに会って思い出したの。
丸井さんとは不倫だったけど➡
一緒にいると幸せで➡
いつも もっとずっと一緒にいたい と思ってたなって。
それって丸井さんに 恋してたからなんだよね。
でも その人には…。
恋してなかった…。
私が欲しいのは 恋とか愛みたい。
そっか…。
夢が叶えば➡
孤独なんて怖くなくなると 思ってたんだけどなぁ。
あ~ 幸せになりたい!
あ~! 私も!
ん~! 右に同じ!
ヘヘヘ…。 あ~。
あ~あ っていうか幸せって何だっけ。
何だっけね~。 何だっけ 何だっけ。
やっぱり欲しいものを 手に入れるのが➡
幸せなんじゃないの?
でも それって 年とともに変わんない?
変わる~。 変わる~。
ってことは いつまでたっても 終わりがないじゃん。
えっ。 いいんじゃない?
ずっと手に入らないものを探して 幸せ求めて生きて行くのも。
うん 欲にまみれて生きてこうよ。 だね フフ。
結婚してても してなくても。
仕事が うまく行っても行かなくても。
タラレバつまみに 飲みたい夜もあるってか~。
そうだそうだ! そうだそうだ!
40になっても。 50になっても。
60になっても70になっても。
朝まで女子会だ~!
イェ~イ! イェ~イ!
いや さすがに70すぎて 朝までは無理でしょ。
行ける行ける! くぅ~! 長生きすっぞ!
健康第一 イェ~イ! (倫子:小雪) イェ~イ!
楽しそうタラ。 いい笑顔レバ。
♬~
(鍵を開ける音)
ただいま。
ん?
おかえり 香。
ただいま。
これ…。
動画見ながら作ったんだけど 難しいね。
ゆう君が1人で?
うん。
それと これからは 僕も家事 ちゃんとやる。
だから母さんには今までみたいに 心配してくれなくて大丈夫➡
…って伝えた。
えっ どうしたの? 急に。
実は 倫子さんと小雪さんに アドバイスしてもらったんだ。
香のいい夫になるには どうすればいいのか。
具体的に細かく。
僕 鈍感で…。
言われないと分かんなかったから。
よかったら食べて。
うん。
いただきます。 いただきます。
フフ…。
意外とイケる。 ホント?
ゆう君 ごめん。
えっ 何が?
私➡
結婚しても 独身の頃と同じつもりで。
変わろうとしてなかったのかも。
それじゃあ うまく行くはずないよね。
香は今までも 頑張ってたんだから 今度は僕が。
どっちか1人だけ頑張ってもダメ。
2人で生きてくって そういうことなのかも。
私たち 夫婦なんだからさ。
うん。
<香は ゆう君と2人でつくる幸せを➡
改めて探して行くと 決めたようだ>
ありがとうございました。 (2人) ごちそうさまです。
邪魔するぞ。 お父ちゃん。
なかなか いい店じゃねえか。 うん…。
大したもんだ。 えっ…。
何?
覚悟ができたみてぇだからよ。
お父ちゃん…。
けど昔から お前は➡
1人で 抱え込み過ぎるところがある。
頼るとこは頼れや。
はい。
おう。
あっ 何か飲んでく? えっ… アイスコーヒー。
はい 座ってて。 はいよ。
<小雪は 今は焦らず➡
お店を頑張って行くと 決めたらしい>
<でも きっとまた恋をするはず>
<そして私も>
これ お返ししてなかったんで。
本当に ごめんなさい。
私は もう大丈夫。
ありがとう。
じゃあ。
<少しずつだけど 前に歩き始めた>
ごめんね 急に呼び出して。 あっ いえ。
え~ 実は➡
前に倫子さんに出してもらった 映画の企画が通りました!
えっ ホントですか!? うん。
来年の春からの撮影の予定で 進めて行きたいんだけど➡
スケジュールって大丈夫かな? はい もちろんです。
よかった。
じゃあ 早速 本作りの 打ち合わせしたいんだけど➡
その前に。
えっと…。
何ですか? いや…。
こんなこと言うのって➡
ちょっと場違いかも しれないんだけど…。
いや 何でも言ってください。
僕は今ね➡
妻と娘に囲まれて すっごく幸せなんだ。
3年前に倫子さんにフラれた時は 正直 落ち込んで➡
あの時 もっと ちゃんと 気持ちをつかめてたら➡
いや そもそも 付き合わなければって➡
もうホント うじうじ後悔ばっかりしてて。
あぁ 決して倫子さんを 責めてるんじゃなくて➡
むしろ逆。 えっ?
そういうことがあったからこそ 妻とは ちゃんと向き合って➡
わだかまりは持ち越さないように ってするようになったから➡
うまく行ってるんだと思う。
つまり…。
倫子さんと出会えたから 今の幸せがある➡
…ってことを言いたかったんだ。
だから倫子さんも 今回のことって きっと…。
あっ。 あっ ごめん。
やっぱり僕 場違いなことを。 あ~ 違うんです。
気付いちゃって。 えっ?
私 あいつに 逆のこと言っちゃってたなって。
あいつって KEY君?
はい ちゃんと謝らないと。
そっか。
あっ でも KEY君 今日 ロスに帰るって…。
えっ 今日ですか?
うん 映画の撮影が早まった って言ってて。
打ち合わせは また今度にしましょう。
えっ? ちゃんと伝えて来て KEY君に。
えっ でも…。 倫子さん。
行って。
はい 失礼します。
♬~
(音声ガイダンス) ただ今 電話に出ることが…。
もう… 何で出てくんないの。
♬~
いないか ハァ ハァ…。
♬~
きんぱ…。
KEY!
♬~
あ~ よかった。
何やってんの?
この前は ひどいこと言って ごめん。
私➡
あんたに出会わなければよかった じゃなくて➡
あんたに出会えたからだった。
「タラレバ」を「から」に変えれば いいんだよね。
女子会で 愚痴ばっかり言ってたから➡
あんたに出会えた。
あんたがロスに行っちゃったから 新しい恋をした。
うまく行かなかったけど。
い~っぱい後悔したから➡
前に進めるんだって やっと分かった。
だから 私➡
あんたに出会えてよかった。
♬~
あのさ。
俺が本気で役者やって行こう って思ったのは➡
あんたが過去を 吹っ切らせてくれたからだ。
えっ…。
⦅いつまでも昔のこと 引きずって後悔して➡
前に進めないでいるなんて➡
あんたこそ タラレバ男じゃん⦆
あんたと出会えたから 今の俺がいる。
いや 私は別に そんな…。
♬~
♬~ ありがとう。
♬~
じゃあ 行くよ。
うん じゃあ 頑張って。
♬~
倫子。
えっ。
また あんたに会いに帰って来るよ。
えっ… えっ また?
あの時は言えなかったから…。
えっ? えっ?
いってきます。
あっ あいつ今 り… 倫子… あ…。
あぁ… いってらっしゃい!
♬~
(倫子:小雪) え~! 子供!?
昨日 病院で確認して来た~!
うわ~! やったじゃん! おめでとう!
全然 実感ないけどね。
え~ 何だろう めちゃくちゃ うれしい!
うちらの誰かが子供を産むとか 信じらんない。
私も。
あ~! 知ってる それ~。 あら~。
女の子がいいな~ 香似の。
え~? 男の子もいいな 香似の。
想像しただけで かわいい~。
ハハ 自分で言うか? うん だよね。
<私たちの幸せ探しは これからも続いて行く>
あっ ねぇ もし この子が女の子だったら➡
いつか一緒に女子会できるね。
おばちゃんたちとなんて嫌だ って嫌がられなければね。
ハハ。 フフ。
ねぇ あんたたち また「タラレバ」言ってる。
あ~! ホントだ!
フフフ…。 フフフ…。
<女子会やって タラレバ言って…>
<でも そこからまた➡
前に進んで行く>
<いくつになっても そうやって年を重ねて行きたい>
<東京という この街で>
<このドラマの原作コミックを 抽選でプレゼントします>
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