All language subtitles for Meikenchiku de Chuushoku wo EP01 [WEBDL] [1080p].jpn

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Original subtitles

<藤:子どもの頃から レトロでクラシカルなものに心ひかれた。

私の好きなもの。

きれいな包み紙 かわいい空き箱 喫茶店のマッチ。

そして ソワレのゼリー。

いつも1人で 想像を膨らませていた>

<春野藤。 職業 コピーライター。

といっても名ばかりで…>

(藤)えんじ かわいいな。

<実体は なんでも屋。

雪かきみたいな仕事。

理想と現実の間に ギャップがあるのは世の常だ。

都会の中の忘れられた風景。

懐かしい空間>

<相変わらず1人で想像している。

人は簡単には変わらない>

< でも今の私には 心の師匠がいる。

とにかく 写真に一目ぼれしてしまった。

「乙女建築」という言葉にひかれ➡

気がつくと 弟子にしてほしいと➡

メッセージを出していた。

そして…>

あっ!

明日 ご都合良ければ➡

乙女建築で 一緒にランチをどうですか?

はい… はい。

(千明)あの…。

はい。

春野藤さん?

そうですけど… あの 何か?

植草千明です。

は… えっ まさかのおじさん。

えっ?

あぁ いや… なんでもないです。

あっ… あの これ よかったら どうぞ。

あぁ…。

近江屋… ありがとう。

あぁ あの… 弟子入りの件なんですけど➡

私 勘違いしちゃってて。

ここ 初めて?

ここ?

あ~ はい 初めて…。

じゃあ 行きますか。 えっ?

あっ いや あの…。

(千明)ここは アンスティチュ・フランセ東京。

フランス語学校として 1952年に建てられた。

設計者は 日本のモダニズム建築の 第一人者 坂倉準三。

確かに パリっぽいです。

おっ… フランス 行ったことある?

ないです。

あっ ムッシュー植草 ボンジュール。

ボンジュール マドモアゼル コマンタレブー。

(フランス語)

ボンジュール。 ボンジュール。

(千明)ウィ。

(藤)あぁ すてき。

(千明)あぁ… いいよね このエントランス。

私も結構 好きですね。 うん。

え~と この建物はですね 1回で造られたことじゃなくて➡

一部は この辺は 1952年に造られて➡

残りの あそこの分は 1962年に完成されたので➡

その50年代と60年代の 2つのエステティックが混ざってて➡

結構 独特な建築になっています。

めっちゃ日本語 しゃべりますね。

フフフ ありがとうございます。

設計者の坂倉準三は パリに渡って➡

モダニズム建築の巨匠 ル・コルビュジエのアトリエで修業したんだ。

ル・コルビュジエ…。 基本的に赤と白と青。

フランスのトリコロール。 あっ…。

こういうね こだわりが いいんだよ。

この手すりの曲線…。

あぁ この空間とのマッチングが たまんないよね。

はぁ おもしろい。

へぇ~。

やっぱ いいな。

あの… ここで フランス語を 勉強したんですか?

ううん。

(足音)

♬~

あれ? 全部 フランス語? うん。

フランス語 読めるんですか?

まさか。 えっ?

だって さっき フランス語 話してたじゃないですか。

あぁ… フゥ~。

でも この世界観のなかにいると➡

読めるような気になるから 不思議だよね うん。

言われてみれば…。

フランス語の本を片手に紅茶 なんて 憧れちゃいますね。

この柱も おもしろいんだよね。

この形。

この柱は シャンピニオン。

え~っと キノコっていう意味のフランス語で➡

シャンピニオンの柱と呼ばれています。

結構 独特な ピッチャーですよね。

こういう柱一つ一つの 細かいところもね➡

手を抜いていないんだよね。

確かに。

神は細部に宿るっつうからね。

あっ まだ いっぱいある。

うん。

ん? あっ!

ああ~。

変形画。 いい空間。

わっ! わっ…。

フランス人アーティストの作品。

へぇ~。

それぞれの教室に描かれてる。

なるほど。

こんな教室で 授業 受けたかったな。

ねぇ そうだよね。

それぞれの教室にさ こんなアートがあったら➡

なんか テンション上がるよね。

上がりますよね。 うん。

ここは アルファベットなんですね。

そうです よくご存じですよね。

ア… ベ…。

セ デ ウー。 ウー。

そうですね イーじゃなくて ウーと言います。

ここが え~と 普通の入門書じゃなくて➡

アートワークでもあるので ユートピア。

子どものための物語っていう アートワーク。

(藤)なるほど。

あそこが 子どものための物語っていう…。

そうですね。 「un conte pour enfants」。

ハハハハ。

おもしろ~い。 通わなきゃ。

ここが この建物の中で➡

僕が いちばん気に入ってる場所。

へぇ~。

(藤)わぁ~!

ここは何ですか?

ねぇ。

すごい。 すごい。

巻き貝みたいになってるでしょ? はい。

実は こっちに秘密がある。 えっ?

(藤)あっ! あっ こっちにも。

(千明)うん そう。 おもしろいよね。

この塔の中に➡

二重の らせん階段になってるんだよ。

(藤)あっ 不思議! (千明)うん。

それで 生徒たちが使う表の階段と 職員が使う裏の階段。

この不思議な二重構造。

はぁ ホントだ。

巻き貝に 吸い込まれていくみたいです。

うん。

こういう構造は 非常に珍しくて➡

世界では こことフランスの シャンボール城にしかないらしいよ。

えっ すごい。

フランスに思い入れのある 坂倉準三ならではの➡

発想と創作だよね。

へぇ~ 東京に こんなレアな場所があるんですね。

うん。

シャンボール城?

シャンボ… シャンボール城って何ですか?

シャンボール城 フランスの… うん。

俺も行ったことないけど。 えっ?

♬~

(2人)いただきます。

(藤)ああ おいしそう。

うん。

パテが ボリューミー。 うん うまい。

おいしい。

あ~ うん。

ここを設計した坂倉準三って➡

日本のモダニズム建築の 第一人者なんだけど➡

実は 文学部出身なんだよ。

あっ… じゃあ 建築を➡

勉強してたわけじゃないんですね。

うん。

文学部 美術史学科。

でも どうしても 建築家になりたくて➡

単身 パリに渡って 当時 注目を集めていた➡

近代建築の旗手 ル・コルビュジエのアトリエに入った。

若き坂倉も きっとパリのカフェで➡

こういうふうに コーヒーを飲んだんだろうね。

彼は 遠い異国の地で 何を思ったのか。

ここで ランチするたびに そんなことを夢想しちゃうんだ。

フランスのイチイで暮らした経験が➡

この名建築に生きてるんですね。

ああ… それは 「シセイ」だね。

イチイって読む人 久しぶりに会った。

あっ いちいち指摘して悪いけど。

あっ ガリスさん。

セボン。 メルシーボークー。

乙女建築っていうから➡

私 てっきり 女性だとばかり…。

乙女心って 女性だけのもんじゃないでしょ。

ロマンチックに物事をすくいとる 乙女心って➡

男女問わず 誰の心の中にもある。

その乙女心を 刺激される建築だから➡

乙女建築と読む。

いつも1人で回ってるんですか?

うん ほぼほぼ1人。

いや 誰かと一緒のほうが➡

楽しいんじゃないかなって思って。

1人が寂しいって 誰が決めたの?

1人のほうがいいんだよ。

あの 弟子入りの件なんですけど…。

家 神田の辺り?

あっ いえ 違います。

ああ そっか。

じゃあ わざわざ…。

中 見ていい?

はい。

あぁ…。

いいよね このイラスト。

美大生だった女の子が描いたんだ。

うん ほっこりする。

ドライケーキ ありがとう。

じゃあ また。

はい。

(犬のほえ声)

あっ すみません。

(ほえ声)

(鼻歌)

(アヤコ)乙女建築?

うん。

(アヤコ)おじさんなんでしょ? 怪しくない?

うん そうかな。

あんまり そういうふうには 見えなかったけど。

ちょっと めんどくさそうでは あったかな。

気をつけたほうがいいって。

藤はさ 大学のときから 無防備なところがあるから。

そう? そうだよ。

それ ケンゴのぬか床でしょ?

まだ混ぜてんだ。 まあね。

もう捨てちゃっても いいんじゃない? 元彼のだし。

まあ そりゃそうなんだけどさ 預かったからにはね…。

はい。

それよりさ…。

うわ~ やること いっぱい。

のんびりしてらんないよ。

はぁ~ とりあえず…。

<藤:私たちは 2人で カフェを開こうと➡

3か月前から 本気で動き始めていた>

他に今できることはないの?

いや コンセプト決まらないと メニューも考えにくいし…。

保健所の申請と…。

ああ 営業許可か。

抜けてんな。

1人のほうがいいって言ってたな あの人。

<歴史や そこでの人々の営みを知ると➡

建築が ぐっと身近になった気がした>

乙女建築か…。

おもしろいかも。

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