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人間としても一人前になるいうことや>
いろいろ面倒なことも経験せなあかん。➡
一見 修業とは何の関係もないことも➡
人間の厚みや深みを 作ってくれたりする。➡
師匠に先立たれること>
(幸太郎) 深うなっていく。➡
日ごとに日照時間が短こうなって 朝晩の冷え込みが きつうなると➡
植物は 光合成しにくうなる。➡
生き残るためには 余分なエネルギー消費を避けなあかん。➡
葉を落とすんは そのためで➡
やむにやまれん 生存のための自傷行為や➡
…と うちの棟梁が言うてはった。➡
切り捨てられる前に色づく そう考えると切ない とも>
水分を葉に送るのをやめる。➡
そうすると 光合成してた緑の色素の中に隠れてた➡
黄色い色素 カロテノイドが顔を出して➡
葉を黄色く染める。➡
イチョウやウリカエデなんかが このグループ>
秋が深うなって 木が別れの気配を漂わせ始めると➡
それを敏感に悟った葉っぱの方から 別れを告げる。➡
男と女の関係に似てる>
「離層」いう壁を作って音信を断つ。➡
恋愛で言うと 電話にも出んし➡
メールの返事も一切なし… いう 末期的な状況や。➡
せっせと 光合成して木に貢いでた ブドウ糖が余って葉に残り➡
それが日光を浴びて➡
アントシアニンいう赤い色素を作る。➡
真っ赤に色づく 情熱的な色素や。➡
恋の終わる予感を感じて 最も美しく色づく。➡
葉も罪なことしよるで。➡
それを見てる木の方は 未練たらたらや。➡
行かんといてくれ! 俺が悪かった。 もういっぺん やり直そう? な?>
んがっ ペっ!
にがっ!
一日が長う感じられる。➡
一日の間に いろんなことが群がり起こる。➡
でも 始まりは いつも こんな感じの静かな朝>
[ 心の声 ] (釉子)結婚してて ましてや 子供まで おったやなんて。
もうすぐ 祇園祭やけど。 (甲田)そやな。
知り合いがいてる鉾町が いくつかあるんですけど…。
よかったら一緒に見に行きませんか? うん ええよ。
16日の宵山の晩に。 15日の宵々山の晩は どうや?
え? 都合悪い?
[ 心の声 ] イブイブやん。
宵山の晩は 先約ありですか?
奈良から家のもんが遊びに来よんねん。 ご家族が?
[ 心の声 ] そういうこと隠すか? 普通。
[ 心の声 ] そういう境遇やったら その笑顔は やめとき。
釉…。 [ 心の声 ] うちは 他人のもんには➡
興味ないし。
[ 心の声 ] ややこしい男やで ホンマ。
(典子)あんた 知らんかったん? 1ミリも聞いてません。
知ってたんやったら教えてえな。
みんなに言うことでもないしな。 個人的なことやから。
単に別居中で まだ 籍が残ってるんやったら➡
結婚指輪くらいしとけ いうことですわ。 紛らわしい。
年中 ろくろ回す陶芸家が つけたり外したり忙しない言うて➡
うちのお父さんなんかも 工房にいはる時は 外したはるえ。
出かける時は つけてはりますやん。
ああ見えて 意外と愛妻家やし。
そうですか。
離婚を前提にした別居いうことやから➡
指輪をつけへん気持ちも 分からんこともない。
マークとして必要です!
[ 心の声 ] いやいや 面倒くさい。 やめ やめ 集中集中!
何と言うか…。
(羊山)因果なことで…。
この大根と厚揚げの炊いたん うまいな。
中堂寺大根どすわ。 そら 珍しいな。 釉子は?
工房で職人さんらと一緒に食べてます。
気詰まりやろに。 甲田君のことどすか?
(羊山)一回りも年上の訳あり男にほれて 速攻で振られるとはな。
(典子)振られたんと違いますやん。 釉子の方がさめただけ。
(羊山)よう考えんと ほれるからや。
(典子)ま 交際未遂いうことで 面倒も起こらんで何より。
ま 失恋は失恋やな。
その証拠に 反作用の方だけは しっかり出とる。
娘の失恋 喜ぶ父親が どこにいてますねん。
何でか知らんけど 男に振られる度に➡
あの怠け者が異様に仕事に打ち込む。 その結果 技量も上がる。
フフフ… こりゃ甲田君に➡
松茸でも 食わさんとあかんなぁ… ハハハ。
よう言わんわ。
本人は 結構ショックで➡
葉菜ちゃんや幸太郎君らに励まされて ようよう 立ち直ったいうのに。
ちょっと待ち。
幸太郎って あの庭師やっとる幸太郎か?
そうどすけど。 妙な話やないか。
昔の男に失恋の傷口 舐めてもらうなんぞ。
2人が交際してたんは 高校時代のことどすがな。
今は 釉子のことを よう知ってくれてる貴重な男友達。
焼けボックイに火がつくんと違うか? 面白がってます?
腕が上がるんやったら 相手が誰でもええわ。
美大卒業して あんさんに弟子入りして もう5年。
腕は 相当 上がったと思いますけど?
そろそろ チャンス与えても ええんと違います?
このしめじご飯 うまいな。
丹波しめじどすわ。
(玉井)う~ん ええ天然酵母の香りや。
(葉菜)どうですか? 酸味も しっかりしてる。
葉菜ちゃん。 はい…。
妙な京野菜パンば~っかり 試し焼きしてたのに➡
最近 カンパーニュしか 焼かんようになったのは➡
どういう風の吹き…。 堪忍です! え?
技術も まだまだやのに シンプルやけど難しいサワーブレッドに➡
手ぇ出すやなんて身の程知らずでした! 1, 200年早いです。
いやいや わしはそんな…。 辞めます。
いやいやいや 焼いたらええやん。
辞めさせてください! え? ん?
大変 お世話になりました! いやいやいやいや! ちょっと待ち。
親方のご恩は 死ぬまで忘れません。 そやから…。
ずっと前から考えてたんです! は… 葉菜ちゃん?
1年以上前から考えてたんです。 うち… うち…。 葉菜ちゃん…。
(玉井)いやいやいやいや…! 焼いて! 焼いたらええやん!
結婚!?
相手は そんなに急がんでええて 言うんですけど➡
うちは すぐにでもしたい思てます。
そ… そら めでたいことやけど。
人に 話 したんは 親方が初めてです。
そうか…。 そういうことなら 微力ながら わしも応援するで。
ホンマですか。 もちろんや。
葉菜ちゃんには 幸せになってもらわんと。 父には まだ言うてません。
わっ! 多分 猛反対するやろから。
まずは 家を出て 一緒に暮らしたいて思てますし。
うわ~。➡
結婚式 挙げる前に?
はい。 そ… それは それは… どやろな~。
(鴨沢)とりあえず これでも食べててください。
(葉菜)おおきに。 すまんな。 まだ開店前やのに無理ゆうて。
気にせんといて。
その人と一緒に生きながら パンを焼いて暮らしたい➡
つきあいだしてから そう思うようになりました。
パン・ド・カンパーニュみたいな➡
素朴で温かみのあるパン。 それでか。
カンパーニュやったら もうすぐ焼き上がりますけど。
自分で焼かはるんですか?
こいつの…。 ん? あっ…➡
鴨沢シェフの焼くカンパーニュは 絶品やで。
召し上がります? 是非!
すまんな まだ開店前やのに。 な~。
いや うん… すまんな…。
でも 親方が応援してくれはるのは うれしいです。
ん? うん。 いや ちょっと待ち。
まだ 相手が誰か聞いてへんがな。
親方も知ってはる人です。
(鋭二)こんにちは。 (店の人)こんにちは。
えらい遅なりました。 堪忍です。
(伊原)ええねん ええねん。
大丈夫かいな?
(唯子)いや~ 鋭二君。 ご無沙汰してます 女将さん。
畑仕事も配達も一人でいうんは➡
なんぼタフな鋭二君でも きついのんと違う?
体力だけが取り柄ですから。
例の浮菜かぶも入れときました。 おおきに。
浮菜かぶ? 懐かしわ。 まだ あるんやね?
何十年も前に いっぺん のうなった京野菜ですわ。
子供の頃 食うた味が忘れられんと➡
タエさんに頼み込んで 復刻栽培してもろてたんやけど。
うん 水菜みたいな上品な香りや。 ええんと違うか。
祖母のようにはいきませんよって➡
あかんとこは 遠慮のう叱ってください。
皆さんの言葉だけが僕の教科書ですから。
ええこと言わはる。 わしらも そのつもりや。
君には気張ってもらわな。
(甚)あ~ しんど。
(伊原)どやった? あきません。
京都のもんは どこもかしこも在庫切れで。
岡山産が これだけ。
おお ご苦労はん ハハハ…。
おっ 浮菜かぶやないの。 よう分かるな。
私 漬物屋のせがれです。
よいしょ。 修一!
こらこら。 浮菜かぶでうまいのは 葉っぱの方やがな。
実の方は 濃いめの味で お揚げさんと一緒に炊いて➡
まかないに出しとけ。 了解です。
うん おばあちゃんの作ってた お浸し思いだすわ。
懐かしな… じゅんさいと和えてもええ。
ごま油で たかのつめと炒めるんもよろしな?
青菜がゆにしても おいしおすえ。
料亭向きの野菜やない いうことですかね。
昔の町の おばんざい屋さんの味やな。
昔と同じ 味や香りの野菜を残すことが大事やねん。
何でもかんでも現代人の好みの味に してしもたら しまいや。
なるほど。
うちがいた花街ではな 置き屋のお母さんが➡
舞妓ちゃんや芸妓に 悪い虫がつかんように➡
これを食べささんようにしてたらしいわ。 何でです?
浮菜かぶだけに 「浮名を流す」 言うてな。
(伊原 鋭二 甚)おお~。 知りませんでしたわ。
うちのおやじにも教えたろ。 嫌やわ うそやん。
…で 何が在庫切れやねん?
ん? あ… ああ 松茸。
猛暑やら長雨やらのせいで 京都産が不作気味でな。
京懐石やから地のもん出したいのは やまやまやけど➡
ここまで地元産が手に入らんのは 初めてやがな。
萩坂の秋の名物は 松茸の土瓶蒸しやさかいな。
ただの土瓶蒸しと違うで~。
秋になって脂の乗った 若狭の白グジを すり身にして➡
銀杏と丹波栗を合わせて 蒸し上げた真丈と合わせんねん。
松茸を軽~く焼いて香りを出し➡
一番だしを入れると…。
うまそうやな。 やろう?
急場しのぎですけど…。
よかったら どうぞ。
お~! いやいや これは 立派な。
さすが 山菜ハンターやわ。
お前 キノコもいけるとは 聞いてへんで!
今朝 近所の山で 売るほど見つけたんで。
売るほど?
どこの山や?
言うわけないやろ。
松茸の生える場所は 嫁にも教えん って言うしな。
ホンマですか? その格言。
ええ~! お前も 早う着替えて 支度せい。 へえ。
松茸の話は 今度 ゆっくり。
あ~ 次の水曜辺り Forest Downで どうや? うち休みやし。
すまんな 予定があんねん。
お~ そうか。 ほな また。 ほな。
ご苦労さんどす。 うい。
(通知音)
鋭二君 雰囲気変わったな。
そうですか? 相変わらず無愛想ですけど。
何や… 男を感じる。
えっ!
あの背中 誰かの人生を 背負う覚悟みたいなもんを感じるわ。
僕の背中も準備OKですが?
う~ん… そやなあ。
誰かの人生 背負う気 満々です。
店終わったら 時間作ってくれはります?
話があります。
来た来た~。 ヘヘヘ。 来た来た。
寺社や庭園が数多くありますが➡
名所だけに 観光客でごった返すのが 『玉にきず』。➡
「静かに錦しゅうの秋を愉しめる穴場は ないものか?」と お探しの方。➡
あります。➡
まずは 南に足を向けましょう>
♬~
1時間ほど。➡
あの一休さんこと 一休宗純ゆかりの酬恩庵は➡
知る人ぞ知る紅葉の名所です>
この寺で波乱に富んだ生涯を終えました>
♬~
一休禅師が幼少期を過ごした寺>
一休禅師。➡
宮廷の女官であったといわれる母は この近在で彼を産み➡
6歳で出家させるまで この寺で育てたと伝えられています>
知られていますが➡
境内の もみじが色づき始めると➡
竹の緑と紅葉のコントラストが 訪れる人々を魅了します>
長岡京まで足を延ばしましょう>
西山三山の一つ 光明寺>
♬~
遅めの午後を ねらえば➡
この静けさの中で もみじのトンネルを満喫できます>
♬~
大急ぎで嵯峨野に戻ります>
広い妙心寺の一番西にある塔頭寺院>
夕方の光が楽しめるように工夫された庭>
♬~
赤く染まった もみじ越しに 方丈にさし込み➡
揺れる葉影を落とします>
♬~
風情のある紅葉の楽しみ方の一つ>
♬~
(鴨沢)いらっしゃいませ。
鋭二君。 あっ 車なんで。 おお そっか。
お水下さい。 ノンアルコールのワインもありますけど。
ホンマですか? ほな それで。 はい。
こういうのを灯台下暗し 言うんかな。
並んでるとこ見ると これほど似合いのカップルもないわ。
えっ? いつからや?
去年の祇園さんが 終わったあとくらいから。
祖母が亡くなって 独りになったことが大きい思います。
タエさんとのことは 葉菜ちゃんから聞いたよ。
タエさんと鋭二の関係を ちゃんと話さんと➡
うちらのことも 分かってもらえへんと思うたから。
そうか。
[ 回想 ] 俺とタエさんは 血がつながってへん。
親戚でも何でもない。 赤の他人や。
そこにいてるのが ホンマもんの養子や。
(真司)うわ…!
鋭二 離せ!
アホなこと言うな! 登ってこい!
何してるねん! やめろ! おい!
大原にいてる ばあちゃんに 堪忍やって伝えてほしい!
そんなん 生きて帰って 自分で伝えろ!
(鋭二)真司は タエさんの おいごさんの息子や。➡
あいつは… 俺の代わりに 山で死んだ。
俺が殺したようなもんや。
誰かが 人生懸けてやってきたことを➡
肉親やからいう理由だけで継承するのは なかなか難しい。
血縁は のうても 才能や情熱のある者がいてるなら➡
その人間が後を継いで 次の時代に伝えていく➡
そっちの方が美しいと わしは 思うんやけどな。
どっかで聞いたセリフやわ。
幸太郎のとこの棟梁も おんなじこと言うてはりました。
えっ あの美山清兵衛が? そら うれしいな。
後継者にふさわしい人間には➡
2つの条件があるて。
[ 回想 ] 後継者にふさわしい 職人の条件とは何や? 幸太郎。
はい!
って言うてはりました。
[ 回想 ] タエさんがやり残したことを 続ける執着心。➡
自分のやりたかった夢を実現させる 情熱。➡
それさえあったら ええ。
あの言葉で 心が定まりました。
自分がタエさんの畑を守ってこうって。
うち 鋭二と一緒に 大原で暮らしたいて思い始めてから➡
あの家で パン・ド・カンパーニュを 焼いてみたいて➡
考えるようになったんです。
何で そう思た?
あの家の 匂いです。
あのタエさんが作らはった家の 何とも言えん懐かしい香り。
♬~
何か匂うか?
この家に住み着いてる菌の香り。
菌? ちゃんと掃除してるつもりやけどな。
バイ菌の菌とちゃいます。 乳酸菌や酵母菌のことや。
へえ。
ここは 氷室言うて 冷蔵庫のない時代に 野菜を寝かしたりしてた場所やから➡
いてるかもな。
ええ香り。
ここでルヴァンを作ったら➡
優しいパンが焼けると思う。
ルヴァン?
野生酵母で発酵させた パン種のこと。
鋭二君 パンの一番のだいご味は 何やと思う?
焼きたての食パンを一斤 こう…➡
両手で裂いた時の あの香りですね。➡
バターもジャムも 何もなしで そのまま。
(玉井)そや。 あれはイースト菌の香り。
イーストは 発酵が安定してて➡
焼くと パンを きれいに膨らませてくれる➡
画期的な量産酵母やねん。
そのおかげで世界中の人が うまいパンを 手軽に食えるようになった。
葉菜ちゃんがやりたい思うてるのは その真逆やな。 はい。
言うたら 野生酵母を使うた古いタイプのパンや。
野生だけに なかなか飼い慣らすのが難しい。
(鴨沢)どうぞ。 うわ~…。
あったかい。
はあ… ライ麦の ええ香り。
ちょっと酸っぱいな。 それがカンパーニュの一番の魅力やねん。
何や? 鼻に抜ける風味が果物っぽい。
あ~ ええ鼻しとる。 野生酵母のパン種 ルヴァンの香りや。
うちは 食べやすう するために ドライイーストも少し使てますけど。
なるほど! ちょっとビールみたいな香りも。
正解。 ビールの麦芽エキスも少々。
鋭二 すごいな。
麦芽汁も少々…。
似合いのカップルやで。
うち これを石窯で焼いてみたいんです。
石窯? そんなもん うちにないで。
つくろ。 2人で。
秋が深うなると 京女の悩みも深うなる。➡
何でかやと?➡
そら 「今日何食べよか?➡
あれもうまいし これも うまかろう」と思い悩むほど➡
八百屋や魚屋の店先に 旬の食材が並ぶからや。➡
秋深し… 腹減る女は 何想う>
丹波しめじ。
さしずめ 炊き込みご飯やな?>
丹波しめじを楽しむには➡
炊き込みご飯は 間違いない料理法やが。➡
そやそや 地鶏>
淡泊な しめじご飯に くっきり輪郭を与えてくれる。➡
あっさりだけやと もの寂しい。➡
秋は 胃袋まで人恋しゅうさせる➡
罪な季節や>
炊飯ジャーで炊いても ええんやが…➡
まあ 具と米に対する 向き合い方の問題やな。➡
真摯に向き合えば➡
真摯に おいしゅう炊き上がってくれる。➡
ちょっとした手間を惜しむ人間には 味わえん幸福や>
(タイマーが鳴る音)
いうことは重々承知の上やが➡
既に地鶏と しめじの ええ匂いは 部屋中に満ちとる。➡
今すぐにでも蓋を取りたい いう衝動を ぐっと押さえ 機が熟すのを待つ。➡
男と女の駆け引きに似とらんこともない>
壬生菜も食べよ。
朝晩の冷え込みが きつうなってくると➡
壬生菜が うもなる。➡
あっさり塩とごま油で 和え物にするには➡
蒸らしの10分を使うぐらいが ちょうどええ>
骨や髄の滋味が深いことや。➡
鶏ガラも一緒に買うたんやったら➡
塩味だけで仕上げる 素朴なスープにするのもええな>
うん ええ出来や>
♬~
♬~
♬~
♬~
最近の若いもんの言葉やと 間違いないいうやつや>
♬~
うん おいしい。
私って天才やわ。
(鴨沢)どうぞ。 (葉菜)めっちゃ おいしそう。
(鋭二)野菜が ええ色してますね。
是非 カンパーニュと一緒に 食べてください。
頂きます。
うん 京野菜の滋味が よう出てますね。
ああ… この酸っぱさが 優しいスープと合うわ。
石窯は 上手に焼くと 独特の風味の深さが出ますけど➡
温度調節が難しい。
石窯は 危険や。
下手に手ぇ出すと やけどする。
うちは好きやけど? 石窯。
シェフは 石窯で パン焼かはったこと あるんですか?
昔 修業先で。
元パン職人やからな。
どうりで…。
どこのベーカリーに いてはったんです?
玉井パン。 (葉菜 鋭二)えっ!
元は 鴨沢ベーカリーですやん。
実家も ここでパン屋してたんやけど➡
代替わりで 看板下ろしてしもて。 そうなんですか。
トゲあるわあ。
で 玉井さんとこ辞めて フランスの田舎に パン焼き修業に行ったんやけど➡
そこは 昔ながらの石窯やったなあ。
何でフレンチのシェフに?
そこ住み込みやったんやけど➡
そこのおかあさんが 作る料理がおいしすぎて➡
すっかり そっちに はまってしもて。 なるほど。
大原に窯を構えたら➡
コーチに来てもろても ええですか? もちろん。
…と 夢は どこまでも広がっておりますが➡
葉菜ちゃん。 現実に引き戻すようで悪いけど➡
夢の石窯パン工房も まずは おやじさんを 説得せんことには 「絵に描いた餅」やな。
ああ…。 まだ 俺らのこと 話 してへんのか?
うちは 今すぐにでも大原に引っ越して➡
鋭二を手伝いながら パンを焼きたいんやけど…。
いきなり同棲いうのは おやじさんが なかなか…。
お母さんは 知ってはんの?
相談しましたけど 地球最後の日みたいな顔して…。
同棲って! あの人が聞いたら…。
(念仏)
(玉井)まあ 気持ちは分かる。
そういうことなら 所帯を持つしかないな。
(2人)えっ!? [ 心の声 ] で… 出たっ!
[ 心の声 ] プロポーズですやん これ。
すぐにでも 葉菜の家に挨拶に行く。 (2人)えっ!
水曜とかどないや? 次の休みの日。
(2人)いやいや いやいや。
鋭二君 葉菜ちゃんのおやじさんに 会うたことある?
ありませんけど 葉菜のおやじさんやし 話せば分かる人かと。
(2人)いやいや いやいや。 何やったら これから…。
頼むし やめて! まずは うちから話 します。
うん それが ええ。
どっかで聞いたセリフやわあ。
♬~
天狗に 剣術を学んだといわれる鞍馬寺は➡
京都市内より 一足早く 紅葉が見頃になります>
京都人でも知る人の少ない➡
プライベートな名庭園 白龍園があります>
衣料メーカーを経営していた 青野正一さんは➡
金策に苦しむ知人を助けるつもりで➡
買い手もつかない 竹やぶだらけの山であった➡
この土地を 買い取ります。➡
その後 山の中に 朽ち果てた祠を発見した青野さんは➡
祠をよみがえらせ 美しい庭をつくることを決意。➡
その造園責任者に プロの庭師ではなく➡
なんと ズブの素人である 水相敏孝さんを指名します。➡
初めてここに連れてこられた水相さんは 山を見て ぼう然となったそうです>
もう入り口から 熊笹と竹やぶで➡
パッと人が 10歩ほど行ったら もう 見えないような山でして…。
青野社長の運転手や雑用を務める 若手社員でした>
アリンコみたいにね コツコツと地元の方 貴船 鞍馬 ニノ瀬➡
皆 山仕事してはりましたんで 応援に来てもろうて。
ほんで 会社の若いもんも応援に来て➡
一回 丸裸にして歩く道を こしらえて いきまして…。
コツコツと庭を造り続けるうち いつの間にか➡
庭師が本職のようになってしまった 水相さん。➡
重機も入らない山を切り開いて 道をつけ➡
石段を造り 桜や楓の大木を 移植する…。➡
とてつもない 苦難の連続を乗り切れたのは➡
徐々に芽生えていった 強い使命感だといいます>
まあ 僕が思うのには 10年ほどして…
♬~
初代オーナーと共に 手作業で敷いたもの>
これぐらいの石が入ってます。
ほんで 一個一個 よっしゃ~ いうてね 造られて 魂が入ってます。
これは もう 手で コンコン コンコンと 昔 こしらえたやつでね…。
これ一番下の土台ですね これがね 下から 持って上がんのに➡
一番重たかったです 一番。
5つのあずまやが あります>
数寄屋に詳しい 初代オーナーが指導して 水相さんらが建てたもの>
四季折々の変化に富んだ風情が 楽しめます>
最も思い入れの深い場所です>
絵画的な もみじの風情。➡
人の手と自然がつくり出した 巧まざるアート>
この僕の後ろにあります このもみじです。
こんなもみじも こんなんをね 植えてね➡
2本の幹で これぐらい間が空いてたんですけど➡
もう 幹が ものすごう太なってしもうて 合体してます。
また これ 白龍園の 一番 この 上がってきて➡
ちょうど真ん中にね こんな立派なものをね➡
つくろうと思うてもね つくれしませんわ。
神さんが もう ここで こうしてね 守ってくれてはるっちゅうね➡
もう その思いでね もう… 胸がいっぱいになります。
初代が いつもおっしゃってました。
なんぼ つくっても 人に見せへんかったら 宝の持ち腐れ。
人に見せて 喜んでもろうて➡
みんな しんどうしたのが報われんのやと しょっちゅう言うてはりまして➡
1代 2代と 守ってきて 今 3代目ですけども➡
3代目が 8年前から 公開をしてくれはりまして。
初代はね こんなしてね なると思うたらへんかったさかいに➡
喜んではると思います。
地元の人々と 58年かけて造り上げた➡
プライベートガーデン>
若い庭師たちが集まり➡
彼のひそかな偉業を守り伝えています>
一日の入場者を 50人に制限している このお庭>
足を延ばしてみてはいかがでしょうか?>
♬~
ええ もみじやな。
嵯峨野の山もみじかな? おおきに。
釉子ちゃん。
俺 何か気分を害するようなこと 言うたかな?
何も?
知らん間に傷つけるようなこと してたんなら 言うてほしい。
[ 心の声 ] ああ この人 基本的に女にモテてきた人なんや。
もしそうなら 謝る。
フフ 何も。
そうか…。
♬~
[ 心の声 ] 悪気はないんやろなあ…。
ないんやろけども うちには荷が重いわ。
ああいう男。
(呼び出し音)
(ため息)
ハンディー・マンやったら 出ろ。
釉ちゃん はよご飯食べ。
あんたの分だけ 残してあるし。 は~い。
♬「Come come come come come come Yeah yeah yeah」
(志保)どないしたん? さっきから何べんも。
何やろなあ… 夕方ぐらいから キリキリっと。
何か妙なもんでも 食べた? いや 特に…。
あっ 強いて言うたら もみじ?
もみじ? もみじは食べられるやん。
(ヒースロー)えっ もみじって 食べられるんですか?
はい。 天ぷらにしたら おいしいですよ。
へえ~ それは知りませんでした。
(志保)大阪の箕面は 有名なもみじの名所どすけど➡
名物は 紅葉の天ぷら。
やっぱり 紅葉の名所のもみじの方が おいしいんですかね?
どうですやろ? 幸太郎 食用のもみじってあるん?
いや… 食うためのもみじは ないと思います。
塩漬けとかにして きっちり あく抜きしたら➡
どのもみじでも 食べられると 思うんやけど。 生食は あかんの?
当たり前やないの。 エグいし。
あんた 生で食べたんか?
うわっ!
ハハハハ いやいやいや。
日本人の食に対する探究心には 驚かされますな。
日本人だけと違います? もみじなんか食べるの。
季節を食べたいという 気持ちがあるんじゃないですかね。
梅湯や桜餅もそうですね。
光明院さんのもみじが あまりにも きれいやったんで つい…。
いや~ これは美しい。
ビールやめて これ飲んどき。 おっ おおきに。
いい香りですね。
麦焼酎を柚子湯で割ったもんどすけど 飲んでみはります?
是非。
(志保)どうぞ。 (ヒースロー)お~。
初もんの水尾柚子どすねん。
水尾は 鎌倉時代から柚子の里。
香りに品がある。
すっかり高級食材になってしもて 気安ぅ買えんようになりましたけど➡
うちなんかは やっぱり この香りが好き。
強すぎず弱すぎず 香りの余韻が長うて。
(ヒースロー)しかも整腸作用があるとは。 (志保)どうですやろ…。
この子が 子どもの頃 冬場に おなか壊すと➡
おばあちゃんが 柚子湯を飲ませてたんが習慣になって。
今は焼酎入ってますけどね。 焼酎入りの方が断然いい。
まあ 気持ちの問題なんやろけど コロッと治る。
(ヒースロー)あ~ いい風情ですな。
よければ それを1枚➡
この柚子湯割りにも 浮かべてはいただけまいか?
へえ。 腹 壊しますよ。
水洗いしたら大丈夫や。 ほんなら 俺にも。
季節を頂くとは このことですな。
それはそうと あんたが トイレに入ってる時に➡
釉子ちゃんから電話あったで。
ホンマや。
着信音だけで 電話の相手を見抜くとは 母親の眼力 恐るべし。
その子の着メロだけ違うさかい。
さっきのあれ? はい。
彼女… ですかな? あ~ そんな ええもんと違います。
高校の同級生で。 よう言わんわ。
幸太郎君は ジェイムス・テイラー好きなんですか?
ジェ… ジェイムス? テイラー。
着信の音楽です。
♬「Come come come come come come」
あ それか ジョーンズさんの曲。 ジェイムス。
知らなかったんですか? その同級生が➡
勝手に 僕の携帯に入れた着メロなんで。
あんたなぁ そういうことやから ハンディー・マンやねん。
は? あれは「Handy Man」という曲です。
一番有名なのが ジェイムス・テイラーが カヴァーしたやつ。
うちらの青春時代のヒット曲。
何とも言えない哀愁がありましたね。 そうなんや。
あんた 何で釉子ちゃんが その曲を 着信音にしたか考えたことあんの?
好きな曲やからとか?
そういうこと放置したまま 永遠に回収せえへんな あんた。
今 非難されてます? 僕。 メッセージですな。
彼女から幸太郎君に対する。 そのとおり。
え~っと…。 察するに 元カノですかね?
な… 何で分からはるんですか? 更に想像するに➡
彼女の方から つきあってくれと言われて つきあい➡
彼女の方から別れたいと言われて別れた。
そのとおりですわ。 にもかかわらず 別れたあとも➡
元の友達に すんなり戻り あろうことか 彼女の恋愛の相談にも乗ったりしている。
「まあ 元気出し」。 とか。
「俺でよかったら いつでも相談に乗るし」。
みたいなことを言って 励ましたりしている。
そ… それの何があきませんの?
そういう男をハンディー・マンいうの。
直訳すると「手軽で使い勝手のいい男」。
え… 釉子が俺を そう思てるいうこと?
皮肉やがな。 かなりイライラしながら そう思うてる。
訳分からん。 分からんやろな ハンディー・マン君には。
(ドアが開く音)
おう。 おう。 こんばんは。
鋭二君が 遅めの時間に来るて珍しいな。
どうしても飲みたなって…。 代行運転頼んだし 1杯飲ませてください。
ビールかな? あ… ウイスキーにします。 ロックで。
あら。 飲みたい気分なんやね。
やかましい。 (ヒースロー)お友達ですか?
高校の同級生です。 ダブってるんで 年は上ですけど。
いらんこと言うな。 あらら 何や 気が立ってはるわ。
何かあったん? ちょっと 煮詰まってます。
俺でよかったら 相談乗るで。
お前のそのお気軽な感じが たまに イラッとすんねん。
(志保)ハンディー・マンやからな。 何ですか? それ。
恋の便利屋。 ちょっと その言い方…。
幸太郎。 な… 何や?
結婚することにした。
誰が? 俺が。
誰と? あの…。
え? え? 上町葉菜と!
(幸太郎 志保)はあ!?
♬~
箕面大滝>
年間200万人以上が訪れる➡
関西屈指の観光スポット>
楽しむ人々で にぎわいます>
食べられるもみじがあります>
歴史ある名物 もみじの天ぷら>
滝に映える紅葉の美しさに感動し➡
もみじの葉で 天ぷらを作り 旅人に供したのが➡
始まりといわれています>
もみじの天ぷら。➡
一体 どんな味なのか>
十数軒のもみじの天ぷら屋。➡
そのうちの一つを訪ねてみました>
いきさつ あるけど 僕が ちょっと聞いたんは➡
漬物の中に もみじの葉っぱが混じったと。
そんで そっからこう どんなものかいうことで➡
揚げてみたそうらしい。 いろんなね 説があるんで。
どれが本当かいうのはないんですよね。
このお店に嫁いできた節子さん。➡
ほとんど毎日 この場所で もみじの天ぷらを揚げ続けてきました。➡
作り方は 至ってシンプルですが➡
揚げるまでの下準備に 長い時間がかかるのだそうです>
一年かけて塩漬けした一行寺楓の葉。➡
葉が薄く 葉脈が細いため 繊維が口に残らず➡
揚げても黒ずまないので 天ぷらに適しているのだとか>
もみじって アク強いんですよ。
だから その塩漬けしていることで アクが きれいになりますので➡
食べた時に 苦みとか そういうのが残らないように➡
塩漬けにして保存してるんですけどね。
小麦粉 砂糖 ごまを合わせた衣をつけ➡
菜種白絞油で20分間 じっくりと揚げていきます>
パリッとした食感にするのが➡
この店のこだわり。➡
かりんとうに似た甘さの サクサクした衣と➡
少し塩気のある もみじの葉の組み合わせが後を引く➡
優しい味>
節子さんのお店も大忙しですが➡
来年分の材料になる もみじの様子も気になります。➡
自分たちで植えた もみじの葉が散るタイミングに➡
気をもみます>
もみじの葉 ほっといたら すぐに傷むんですよ。
ちぎると 木が みんな傷むので➡
ちょうど 収穫の時期いうたら もう一瞬なんです。
雨降って 風吹いて ちょっと行けなかったら 全滅になる。
それが怖くてね。
それに お客さんは 時々…
…って言うから 「そういうものではございません」言うて➡
説明さして頂いたら「あ なるほど 大変やねんな おばちゃん」➡
言うてくれはんねんけど。
箕面の紅葉を見てきた お客さんの言葉が 秋の愉しみ>
お客さんに教えてもらうの。 「どうですか?」言うたら➡
「今日は 滝に虹がかかって きれいやったよ」とか➡
「あのもみじが きれいやったわ」って おっしゃってくださったのを➡
また お客さんに 「きれいらしいよ」って言う…。
まあ 箕面広いから それぞれに きれいな所があるから➡
だから 地元の人とか 山をよくご存じの方 山の中入って➡
「あの部分は まだきれいやった」とか 「あ ちょっと早かったわ」とか言うてね。
何回もね 皆さん 来ていただきましたけど➡
もったいないでしょ? こんなとこ ほっとくの。
京都 兵庫県の方もすぐ近いし 30分もあれば ここへ来れるしね。
自然あふれる箕面の紅葉も いかがでしょうか?➡
その際は 是非 もみじの天ぷらも 一緒にお試しください。➡
素朴な味のする名物を片手に歩けば 目と舌の両方で 紅葉を満喫できます>
♬~
あ~。
おいしそうやな。
熱かんのしみる季節になってきたわ。
1杯もろうてもええ? 珍しいな あんたが日本酒飲むやなんて。
このぐい呑み ええな。
昔 うちが焼いたやつ。
(笑い声)
寒い寒い冬より➡
これくらい ひんやりした秋の晩に飲む 熱かんの方が うちは好きや。
う~ん… しみる。
あんた 強うなったな。 ええことやわ。
お酒が? 精神的に。
うちは今 陶芸の方が大事かな。
恋愛も うまくいってたら 仕事に張りもできるんやろけども➡
今は そんなこと関係なしに 陶芸に打ち込める。
恋は恋 仕事は仕事か。
昔は振り回されてたけどな。
失恋を忘れるために 仕事に没頭したりとか。
心のバランス取ってくれるのも 仕事のええとこやわ。
まあ うちには 便利なハンディー・マンもいてるし。
そういう言い方 幸太郎君に失礼やで。
失恋する度に 辛抱強う愚痴聞いてくれてるやないの。
う~ん… 癒やし効果はあるかな。
今更 強がる必要もないし。
あんた… 本当は まだ好きなんと違う?
(せきこみ)
どうやろ… ヨリが戻るもんなら とっくの昔に戻ってたと思うけど。
便利屋さんは 心の応急処置はできても 完全な修理はしてくれへんよ。
そうどすか。
店終わったら 時間作ってくれはる?
話があります。
何やろ?
2人きりで…。
(戸が開く音) はっ。
堪忍どす。 遅うまで。 いえ。
♬~
甚君に 折り入って頼みがあります。
何ですやろ?
これは うちの勝手なお願いやさかい➡
気に入らんかったら 気ぃ遣わんと断ってください。
人生 背負う気満々です。
実はな…。
実は今 東京のロワイヤルホテルから 萩坂の東京店を出さへんかって➡
打診が来てます。 へ?
東京店。 萩坂の。
はあ…。 そこの板長を やってほしいんやわ。
誰に? 甚君に。
ほう 僕が板長…。
板長!?
そ そ そ… そんなん そんなん…➡
うちの板長が 許してくれるわけがないですやん!
甚君に その気があるんやったら➡
うちから伊原さんに 頼んでみよう思てます。
ああ…。
け… 結婚?
その前に…。 ど ど… 同棲やと?
できるだけ早う 一緒に暮らしたいて思てます。
な な な…。 許してください!
許してください! 許せるわけないやろ!
あ~ ちょちょちょ…。
(2人)お願いします!
そんな顔も知らんような男に 娘がやれるか!
長い長い秋の一日が 終わった>
まあ… まあやな…。
トロッコ列車や川下りで にぎわう 保津峡。➡
この保津川の支流 水尾川を北に遡ること4km。➡
愛宕山の懐に抱かれるような 小さな集落があります>
隠棲の地として愛された山里 嵯峨 水尾➡
幸太郎君も おなかを壊す度 お世話になっている➡
香り高い柚子の名産地です>
この地に 柚子を植えて以来➡
名産地として知られる水尾ですが 過疎化と高齢化が進み➡
現在の人口は44人。➡
住民のほとんどが60歳以上です。➡
専業で 柚子を作る農家も 僅か2軒に減りました。➡
危機にひんした伝統の柚子を守りたいと➡
会社勤めをしながら 実家の柚子農家を手伝ってきたのは➡
生まれも育ちも水尾の 村上和彦さんです>
まず私はね 生まれてから この水尾の地を離れたことないんです。
仕事は 京都の中心部に 行きましたですけれども➡
ここから通勤して 休みの時は ここで仕事して➡
で 定年退職になってから 本格的に 柚子栽培をしだしたんです。
あ 私 68になりました。
柚子の収穫は 最盛期を迎えます。➡
山肌の急しゅんな斜面で育つ 水尾の柚子の木。➡
中には 樹齢100年にもなるような 大木もあります。➡
親の代から使っているという➡
木製の長いはしごを 木にかけて行う収穫は➡
とても危険な重労働。➡
体のバランスを取りながら 鋭いトゲのある枝をかわし➡
一つ一つ丁寧に手摘みするのが 村上家代々のやり方>
平安時代から という説もあります。➡
ここを終えんの地として選ぶほど 水尾を愛した清和天皇も➡
村人が献上した柚子を召し上がり 柚子の湯につかったと伝えられています>
朝晩に ぐっと気温が下がります。➡
それによって発生する霧がもたらす 適度な湿度と 昼間の豊かな日の光。➡
その寒暖差が 香り高く 実のやわらかい 最高の柚子を生むのだとか>
特に手入れを重ねた 先祖代々の畑。➡
高齢になる この先も 収穫が続けられるよう➡
土壌を柔らかくして 草を敷き➡
木も低く剪定しました>
柚子の実は傷んでしまいます。➡
本格的な冬が来る前が収穫の本番。➡
黙々と柚子を取り続けます>
定年後に 一から切り開いた新しい畑。➡
手伝ったのは 息子の智彦さん。➡
柚子栽培を継ぐ意思を 村上さんに伝えました>
来年には収穫できそうなほど育ちました>
息子さん一人に任せるのは まだまだ心配。➡
村上さんも 自分が 親から そうしてもらったように➡
生涯現役で 次の世代に柚子作りを 継承していくつもりだといいます>
この水尾の里を訪ねてみてください>
おもてなし>
体の芯から温まります>
♬~
(着信音)
♬~
お前が松陰鋭二か。
はい。 どちらさんで…。
しゃあ~!
キュ~…。
堪忍です! つい反射的に…。➡
大丈夫ですか?
うん?
あああ~!
あっ… あっ!
♬~
(2人)頂きます。
♬~
ああ… 今年も 何事もないまま 終わってまうな…。
何事もなく よかったやないですか。
どアホ! わしは もう 40の壁 越えとんねん!
何事もないいうんは寂しいことなの。
ああ… 恋愛いうことですか?
それ以外 「何事もなく」に どういう意味があるんでしょう?
うん? 家内安全 無病息災 交通安全。 それから?
雷除け 火除け 学業成就。
恋愛成就やろ! 何やねん 雷除け 火除けて。
祇園さんの粽か! 恋愛願望ゼロやな お前。
いや… 彼女いてるのに こしたことは ないですけど➡
おったらおったで 面倒なこと ぎょうさんありますやん。
ハッ! お前みたいな若い男が 日本の少子化を進めてる気がする。
はあ…。 ああ… そういうたら➡
お前の… 同級生の… パン職人の子。
葉菜ですか? ああ… あの子 感じええなぁ。
今度 紹介してくれや。 ええですけど もうすぐ結婚しますよ。
ええっ!? わ… わしの知らん間に…。
ホンマに 自分の知らん間に➡
いろんなことが どんどん変わっていきますわ。
結構 タイプやったんやけどなぁ…。
時々 変化についていけへんと 思うことがあります。
彼氏いてるなら いてる… いう空気 醸し出してほしいわ。
のんびり ゆったり ぼ~っと生きていけへんもんですかね。
早いこと 次を探さんとな。
はっきりしてくれとか 答えを出してくれとか➡
何で話を詰めたがるんでしょうね? 女は。
厄年 終わったいうのに 恋の予感が みじんもない。
あいまいさが人間関係を救う いうことが分かってない。
そや 合コンしよ。 それが一番 話が早いな。
おっ ええですね! いつ やりましょ? (小島)ああ…。➡
可及的速やかに。 メンツは任すわ。
えっ? また 俺が 女の子 集めるんですか?
わしに その人脈があったら 合コンなんぞ せえへんがな!
高望みせえへんから ササッと集めて。 消極的選択しかできひんのは つらいが➡
まあ… ぜいたくは言うてられへん。
幸太郎。 は… はい!
下の庭が終わったら わしのとこへ来ぃ。 ええな?
はい。
こんにちは。 羊山窯です。
こんにちは。 ご苦労さんです。 どうぞ。
失礼します。
ご注文の天目茶碗と 八寸の四方皿 お持ちしました。
おおきにです。
♬~
♬~
ごちそうさまでした。 お会計してください。
おおきに。
ほな また いつでも相談に乗るし。
どうやろ? うん?
もう一回 つきおうてみぃひん?
俺ら? そう。
うん まあ… 釉子が そうしたいなら。
幸太郎は どうなん? えっ? ヘヘ…。
い… いや… 俺は…。
冗談やがな! フフッ 真に受けんといて。
♬~
♬~
(着信音)
決定権を持たない傍観者いう意味や。 一生 傍観しとき!
どういう返しやねん。
あっ そや 棟梁に呼ばれてた。
♬~
もう少し 時間が欲しいな。
♬~
棟梁!
♬「四条通りをゆっくりと」
♬「君のおもいで 残したとこを」
♬「黒いダッフルコート着て」
♬「背中丸めて 歩いてます」
♬~
♬「四条通りをゆっくりと」
♬「君のおもいで 残したとこを」
♬「黒いダッフルコート着て」
♬「背中丸めて 歩いてます」
♬「あの頃 二人は 清水の」
♬「長い石段 登って降りて」
♬「青春色の 京都の町を」
♬「じっと じっと」
♬「見つめていました」
♬~
♬「冷たい雨が 雪になり」
♬「君の足跡 かくれて消えて」
♬「涙まじりの雪払い」
♬「北山杉を 想い出します」
♬「あの頃 二人は 大覚の」
♬「白い石仏 触れたり見たり」
♬「青春色の 京都の町を」
♬「静かに 静かに 歩いていました」
♬~
♬「あの頃 二人は 清水の」
♬「長い石段 登って降りて」
♬「青春色の 京都の町を」
♬「静かに 静かに 歩いていました」
♬~
時は戦国。
天下統一を夢みた武将たちが➡
戦に明け暮れていた頃。
武田信玄や織田信長と深く関わり➡
時代に翻弄された一つの寺があった。
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