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<あなたを 釘付けにする 実録心霊ドラマ 6連発>
「ねえ? あの姿見 ホント ありがとう」
「絶対 夢なんかじゃないです」
「事故物件だよ 事故物件」
「あそこ 大丈夫なとこだよね?」
「前から 何人も 死んでる」
「何なの? 何なの?」
「誰か 助けて!」 (悲鳴)
「よしこです。 よろしく お願いします」
「霊が 取りついてる」 「もう やめて!」
「親父のラジオです」
「竹を 取り上げたから 亡くなったとか 言いたいの?」
「あの竹が さみしがってんだよ」 (悲鳴)
♬~
(話し声)
(裕介)<今から 数年前>
<とある 不動産会社に 勤めていたころの話です>
(裕介)スペアキーは 私どもの方で お預かりいたしますので。
<新卒で 入社して 3年目>
<ようやく 仕事にも 慣れてきた 矢先でした>
(裕介)ありがとうございました。
(真梨恵)すいません。
(裕介)えっ? 真梨恵ちゃん? (真梨恵)うん。
(裕介)久しぶり。 元気だった? (真梨恵)うん。 元気 元気。
(裕介)この辺なの? (真梨恵)ううん。 っていうか➡
引っ越し 考えててさ。 そしたら 裕介君 不動産屋さんじゃんって。
(裕介)ああ。 そういうことか。➡
でも 何か うれしいな。 卒業式以来?
(高橋)まあ あのう。 立ち話も なんなんで➡
お座りいただいたら? (裕介)あっ。 どうぞ。
(真梨恵)あっ。 ごめん。 一人じゃないんだ。
駒田君?
(真梨恵)早く。
あっ…。
(裕介)ここかな?
(真梨恵)へえー。 いい感じじゃん。 ねっ?
(裕介)うん。 広さが あるから 二人暮らしには お薦めかな?
(和哉)いやいや。 まずは 交通の便が よくなきゃでしょ。
(真梨恵)じゃあ こっちは? (和哉)うーん。
(和哉)っていうかさ 基本 駅近で。
もちろん この沿線でね。 それは 大前提で。
家賃の上限は 6万ってとこかな?
(裕介)うん。 なるほど。
(和哉)小奇麗で 安きゃ 安いほど いいんだけどさ。
(真梨恵)何か ごめんね。
(裕介)うん? ううん。 まあ せっかくだし 頑張ってみるよ。
<とは言ったものの 人気の沿線で その条件というのは➡
かなり 厳しいと 言わざるを得ません>
<でも 友達のため>
<特に 真梨恵ちゃんの 頼みとあれば➡
聞かないわけにも いかず…>
(真梨恵)はい。 失礼します。➡
ごめん。 私 仕事 戻んなきゃだわ。
(和哉)ああ。 (真梨恵)悪いんだけど➡
和哉と 回ってもらってもいい? いいの あったら 決めていいから。
(和哉)ああ。 (真梨恵)ごめん。 よろしくね。➡
じゃあね。 (和哉)じゃあ。
(裕介)どうかな? ちょっと 予算 上回っちゃうけど➡
結構 掘り出し物だと 思うよ。 (和哉)ああ。 風呂が 駄目だわ。➡
6万 超えてて 追いだきが ないとか あり得ねえし。➡
次 行こう。 次。
(裕介)ここね 間取りの割には キッチンが 広くて➡
ペット OKだったり…。 (和哉)っていうかさ➡
日当たり 悪過ぎだろ ここ。 次 次。
(和哉)家賃は 安いけど 駅から バスか。
(裕介)っていって バス停 2つだけどね。
(和哉)たりいじゃん。 バス 並ぶし。
(和哉)次んとこ 行こうぜ。
(和哉)何?
今日 紹介できるところは ここまで。 悪いけど。
マジか。 (裕介)駒田君。
安ければ 古かったり 駅から 遠かったりする。
駅近で 奇麗だったら 高い。 まあ 分かるよね?
(和哉)そりゃ そうでしょうけど。
(裕介)まだ やってんの? 音楽。
(和哉)やってっけど。
(裕介)どうなの? (和哉)どうって?
(裕介)いや。 家賃 上げられればさ 選択肢が 増えるっていうか。
(和哉)それだと 真梨恵が きついんじゃない? 払うの。
(裕介)駒田君さ…。 (和哉)そうだ。➡
お前んとこさ あれ ないの? (裕介)あれって?
事故物件だよ 事故物件。 (裕介)えっ?
あるんだろ? そういうの。 紹介してくれよ。
いやいやいや。 何 言ってんの?
(和哉)安きゃ いいんだって。 何でも。
(裕介)安いもんには 理由が あるんだって。
(和哉)俺 そういうの 信じないし。
(裕介)いや。 駒田君が 信じないとしてもさ…。
一緒に 住むんでしょ?
物件選びは 俺に任せるって 言ってたろ? さっき。➡
お前は 自分の仕事 してくれりゃ いいんだよ。
♬~
♬~
♬~
≪(社長)それって 事故物件の ファイルじゃないか。
(裕介)はい。 見たいと おっしゃる お客さんが いるので。
(社長)じゃあ 知ってるんだな? (裕介)はい。 伝えてあります。
<事故物件>
<そんなものを 紹介してしまって➡
ホントに いいんだろうか?>
♬~
♬~
(真梨恵)へえー。 すごいじゃん。 さすが。 どう?
(和哉)うん。 いいんじゃね?
(真梨恵)ねえ? 収納は?
(裕介)ああ。 こっちに クロゼットが あるよ。
(裕介)ほら。 あと こっちに…。 (物を落とす音)
(真梨恵)おっ。 広い。 いいじゃん。
(裕介)あのう。 真梨恵ちゃん。 実は ここ…。
(和哉)なっ? いいっしょ? (真梨恵)うん。
よし。 ここに 決めた。
(真梨恵)裕介君。 いいとこ 紹介してくれて ありがと。
<どうして 言わなかったのか?>
<言うべきだ。 言えば いいじゃないか>
<そう 思われるかも しれません>
<自分でも 複雑な気持ちでした>
<そうは言っても やはり 気には なっていて…>
(呼び出し音)
もしもし。 有友不動産の 佐々木です。
(真梨恵)あっ。 裕介君?
(裕介)どう? 変わりない?
(真梨恵)うん。 快適 快適。➡
まだ ちょっと 段ボール 残ってるけど。➡
でも 駅からも 近いしさ。➡
あと 帰り スーパー あるじゃん。 いや。 もうね 超 便利。➡
1階だから もしかして ちょっと あれかなとも 思ったんだけど。➡
全然 そんな あれだし。 すごく いいわ。➡
あっ。 そのうち 遊び 来ない?
(裕介)そうだね。 ありがとう。 (真梨恵)うん。
(真梨恵)もしもし? (裕介)あっ ごめん。➡
聞いてる 聞いてる。 (真梨恵)ごめん。➡
今 片付け中なんだ。 何か ある?
(裕介)いや。 別に。
(裕介)あのう…。 夜分 遅く すいませんでした。➡
じゃあ 失礼します。
<何も わざわざ 怖がらせるようなことを➡
言わなくてもいい。 そう 思うように しました>
<そうして 連絡を取りながら ひとつき ふたつきと たち➡
徐々に 安心して 連絡も まばらに なったころ>
≪(ドアの開く音) (裕介)いらっしゃいませ。
(真梨恵)ごめん。 ちょっと。
(裕介)駒田君が?
(真梨恵)何かね 気のせいだと 思うんだけど➡
いつも 誰かに 見られてるような 気がするって。
♬~
(真梨恵)《また 眠れないの?》
(和哉)《あんなやつ…》 (真梨恵)《大丈夫?》
(和哉)《聞いてくれよ…》
(和哉)《邪魔なんだよ。 くそが…》
(話し声)
(真梨恵)もともと 彼 そういうの 信じないっていうか。
むしろ 私の方が 怖がりだし。
でも 最近 ずっと そういう感じで。
それで 何か ぎくしゃく してきちゃって。
(裕介)そうなんだ。
(真梨恵)こんなこと 言うと➡
変に思われちゃうかも しれないんだけど➡
あそこ 大丈夫なとこだよね?
えっ? 大丈夫なところって?
よく 聞くじゃない。 誰か 亡くなったとか。
事故物件っていうの?
違うよね? (裕介)まさか。
だよね。 もし 何か あったら➡
裕介君 言ってくれてるはずだもんね。➡
ああー。 よかった。 ごめんね。 変なこと 言っちゃって。
いやいやいや。
(真梨恵)何か 気になっちゃってたんだよね。
(話し声)
<翌日。 僕は 彼女に 言われたことが➡
ずっと 引っ掛かっていました。 すると…>
≪(落ちる音)
♬~
♬~
♬~
(高橋)何か 起きたのか? また。
(裕介)また?
(高橋)あそこは 前から 何人も 死んでる。
(裕介)何人も? (高橋)ああ。
(高橋)その都度 前の住人と まったく 一緒で➡
しかも どういうわけか 全員 おんなじ➡
赤色のネクタイで 首を。
(裕介)でも そんな場所だったら➡
どうして 借りる人が そんなに いるんですか?➡
告知してるんですよね? 事故物件って。➡
人が 亡くなったり 事件が 起こったら➡
入居者に 告知する義務がある。
(高橋)ないよ。 (裕介)えっ?
(高橋)告知義務があるのは 次の入居者までだ。➡
一度でも 誰かが住めば それで 何も なければ➡
その後の入居者には➡
そこが 事故物件だと 言わなくて いいことになってる。
(裕介)何も なければ。 でも たくさん 亡くなってるんですよ。
いいか? ここだけの話だぞ。
俺が 借りた。
(裕介)えっ!? 住んでたんですか? あそこに。
(高橋)書類上はだ。 実際には 住んでない。➡
何か あるたび 便宜上 1カ月間 住んでたことにして 解約する。➡
それで あの物件は クリーンになる。➡
告知義務のない ただの物件に 戻る。➡
それで 客に貸す。 それを 繰り返す。
(裕介)どうして? (高橋)社長の命令だ。
(裕介)じゃあ 社長は それを知ってて わざと?
(高橋)しんどかったよ。 そんなことに 加担するのは。➡
だから 近々 ここを 辞めようと 思ってる。➡
お前も あんま 長く いるとこじゃないぞ。
<先輩の話を聞き 急に 不安になってきました>
♬~
♬~
(呼び出し音)
(裕介)もしもし。 真梨恵ちゃん? (真梨恵)どうしたの?
(裕介)今 どこ? (真梨恵)私 実家 戻ってて。
(裕介)そうなんだ。
(真梨恵)色々あって 出ちゃったんだ。
(裕介)あっ。 駒田君は? 駒田君は 今 どこ?
(真梨恵)あそこに いると 思うけど 何で?➡
和哉 どうかしたの? 裕介君?
いや。 何でもない。 ありがと。
(呼び出し音)
(呼び出し音)
(チャイム)
(裕介)駒田君。 駒田君! 駒田君!
≪(女性)ちょっと。 何してんのよ?➡
警察 呼ぶわよ。 (裕介)呼んでください。 救急車も。
♬~
(裕介)えっ…。
♬~
♬~
(裕介)えっ…。
♬~
(裕介)駒田君。 駒田君! 駒田君!
駒田君!
(裕介)駒田君! 駒田君!
(裕介)駒田君!
(裕介)駒田君! 駒田君! (せき)
(話し声)
(話し声)
(話し声)
(話し声)
(話し声)
(一同)死ね!
(救急車のサイレン)
<幸い 僕は 命を 取り留めました>
<マンションの住人が 救急車を 呼んでくれた おかげです>
<駒田君も 多少 後遺症は 残ったそうですが➡
助かったと いいます>
<その後 僕は あの不動産会社を 辞めました>
<程なくして 不祥事が 発覚>
<あの会社は 倒産したそうです>
<風の噂によると➡
例の物件は 別の不動産会社に 委託され➡
いまだに 貸し出されているそうです>
<事故物件ではなく 普通の物件として>
(話し声)
(稲垣)結愛ちゃん。 怖かった?
じゃあ 弱い心を 吹き飛ばす あの おまじない いくぞ。
(一同)はい。 吾郎さん。
(稲垣)さあ ことしもね➡
たくさんの メンバーが 集まってくれたんだけど。
実際に 心霊を 見たことある人は この中に いますか?
あるの? 織音ちゃん。
(一同)鬼!? 鬼を 見たこと あんの?
今 大丈夫? 鬼 いなくなった? (織音)はい。
よかった。
晃翔君は?
(晃翔)はい。
ゴルフ? ホントに?
(晃翔)はい。
<あなたは 耐えられますか?>
(初美)<これは ある夏の日に 私が体験した 出来事です>
<母親の転勤によって➡
1学期の最後に 田舎の高校に 転校してきた 私は➡
友達も できないまま➡
高校 最後の夏を 迎えることに なってしまいました>
<そして 引っ越してきたばかりの 私は➡
この田舎にも なじむことが できず…>
<特に 道 一つ 違うと 途端に さみしくなる 景色には➡
どこか 薄気味悪さを 感じてしまうのでした>
<いつもなら 少し 遠回りしても➡
比較的 明るい この道を 通るのですが➡
なぜか この日は 近道を してみようと 思ったのです>
<この近道によって➡
あのような 恐ろしい目に 遭うなどと➡
このときの私には 想像も できませんでした>
(初美)暑い。
<このときは まだ すぐに➡
元の道に 出るだろうくらいに 思っていました>
♬~
(初美)戻ろっかな。
♬~
♬~
♬~
(初美)えっ?
♬~
(初美)えっ?
(初美)えっ!? えっ!?
♬~
♬~
(初美)何なの? 何なの?
(初美)痛い。
♬~
(初美)誰か! 誰か! 誰か 助けて!
(初美)誰か! 誰か いませんか!
誰か! 誰か いませんか!
♬~
♬~
♬~
(枝の折れる音)
♬~
お願いします。 お願いします。
♬~
♬~
♬~
≪(戸の開く音)
♬~
(初美)何なの? ホント。 何なのよ?
もう ふざけないでよ。
(悲鳴)
<後から 聞いた話ですが➡
私が 逃げ込んだ地域には➡
もう かなり 昔から➡
誰も 住んでいないそうです>
<あの日の出来事は いったい 何だったのでしょう?>
(笑い声)
俐緒ちゃん。 大丈夫? (一同)大丈夫? 大丈夫?
颯音君。 ちゃんと 見てなかったでしょ? 颯音君?
君は それは 何?
吾郎さんと 同じ感じに。
何だったんだろうね?
(颯音)高校生のとき…。
分かった。 あの女の子が…。
(一同)ああ。 そういうことか。
では 続いての 恐怖幽便を 読んでみよう。
美優君。 (美優)はい。 吾郎さん。
(美優)「これは 私が 看護師として 働いていた 病院で➡
実際に起きた 出来事です」
(久美子)<これは 私が 看護師として働いていた 病院で➡
実際に起きた 出来事です>
(朱音)また! 駄目ですよ。
(五十嵐)いいじゃないか。 これぐらい。➡
別に 誰かに 迷惑 掛けてるわけじゃ ないんだから。
(朱音)何度も お話し していますが➡
植木鉢での 病棟内の持ち込みは 禁止されてるんです。
(五十嵐)でも これぐらいの 大きさだったら いいだろう?
(朱音)駄目なんです。 (五十嵐)ハァー。➡
あんたに この価値が 分かってたまるか!
(朱音)ただの竹ですよね? (五十嵐)違うよ。➡
ただの竹じゃないよ。 これは クロチクっていってね➡
そりゃ 珍しい竹なんだよ。
(五十嵐)あんたなら 分かってくれるだろ?
(久美子)ええ。 知ってますよ。
あっという間に 大きくなってしまうのも。
(久美子)五十嵐さん。 鉢植えの植物は➡
花粉や 雑菌を 院内に 持ち込む可能性が あるので➡
禁止されてるんですよ。
規則は 規則ですから。 お預かりします。
(五十嵐)あんたは すぐ 育つって 言うけど➡
この竹が 大きくなるのを 俺は 見られやしないんだろ?
そんなこと ありません。
先生も よくなるって おっしゃってます。
(朱音)そうですよ。 五十嵐さん。
<困った患者さんに 対応するのは 看護師の仕事です>
<病院では たまに おかしなことが 起こりますが➡
それを 気にしないのも 看護師の仕事です>
≪(鳴き声)
(広瀬)北川さんは 夕方から 発熱して➡
嘔気を 訴えていたんですけど 今は 眠中です。
(久美子)分かりました。
(久美子)何? どうしたの?
何か 声が 聞こえたような気がして。
声? 中川さん?
あのう。 例えば 猫の声のような。
赤ちゃんの声は 猫の鳴き声に 聞こえることも あるわよ。
(朱音)小児病棟は 離れてますよ。
しっかり 仕事して。
(朱音)広瀬さん。 これ 確認 お願いします。
<でも 猫の鳴き声は 私にも 聞こえていたのです>
「あれは 絶対 夢なんかじゃないです」
「これ 動く」 「大丈夫?」
「親父の ラジオです」
「捨てた方が いいんじゃない?」 「もう やめて!」
「ちゃんと 捨てたから」 「違う違う!」
<思えば そのころの私は 仕事で 気持ちを➡
紛らわそうと していたのかもしれません>
(子供)楽しかったね。➡
また 行きたい。 (父)じゃあ 次の休み➡
もう1回 行こうか? (子供)うん。 行く。
(母)そうだね。 (父)じゃあ ママに➡
お弁当 作ってもらおうね。 また。 (子供)うん。
(母)えっ? 何 入れる? (子供)ウインナー。
<母が 亡くなってから 半年が たっていました>
<母 一人。 子 一人。 最後まで 働き通しの母でした>
(五十嵐)なあ。 あれは どこに 持ってったんだ?
(朱音)あれって 何ですか?
竹だよ。 クロチクだよ。
あれは 病院の庭で 預かってます。
お世話してますので ご安心ください。
(五十嵐)なあ。 返してくんないか?
それは できません。
でも 毎晩 お使いが 来るんだよ。
お使いが 来る?
(五十嵐)そうだよ。 お使いが 来るんだよ。
あの竹は さみしがってんだよ。
(電子音) (久美子)失礼します。
熱が 高いわね。 先生に 報告して。
(朱音)はい。
(五十嵐)お願いだから 返してくんないか?➡
さみしいんだよ。➡
なあ。 お願いだから。 あの竹は さみしいんだよ。
<そして その夜…>
(医師)0時28分。 死亡 確認。
(朱音)あのう。 久美子さん。 (久美子)何?
(朱音)もしかして あの竹のせいで 五十嵐さん…。
竹を 取り上げたから 亡くなったとか 言いたいの?
いえ。 そんなつもりじゃ。
<でも…>
<実は 私も あの竹に➡
何か 奇妙なものを 感じていたのです>
<しかし 持ち主の 五十嵐さんは 亡くなりました>
<もう この病院に➡
置いておく 必要は なくなったのです>
♬~
<そして それから 数日が たちました>
(朱音)お見舞いの方が また お花 持ってきました。➡
生花の 持ち込み禁止は なかなか 浸透しませんね。
仕方ないわね。
長年 お見舞いといえば お花だったんだから。
あのう。 久美子さん。 (久美子)何?
五十嵐さんの あの竹は ちゃんと 捨てられたんですよね?
(久美子)えっ? どういうこと? (朱音)あっ いえ。
ご遺族の方が 捨ててほしいって 言ってたので➡
ちょっと 気になったものですから。
心配しないで。 ちゃんと 捨てたから。
(久美子)どう? なかなかでしょう?
私だって これぐらい 本気 出せば 作れるんだから。
ねっ。 お母さんも 食べて 食べて。
いただきます。
うん。
♬~
≪(引っかく音)
≪(猫の鳴き声)
≪(引っかく音) ≪(猫の鳴き声)
えっ? 何で うちに 猫が?
≪(猫の鳴き声) ≪(引っかく音)
♬~
♬~
♬~
♬~
(朱音)あっ。 久美子さん?
(久美子)えっ? (朱音)ワゴンは?
あっ。 そうだ。
(ドアの開閉音) (久美子)ただいま。
ただいま…。
嘘。
警察。
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
☎
(朱音)はい。 内科病棟です。
あっ。 久美子さん?
体調不良? あっ。 分かりました。
はい。 お大事に。
♬(ハミング)
≪(チャイム)
(久美子)はーい。
あのう。 心配になって。
ありがとう。 でも 一日 寝れば 大丈夫だから。
よかったら お邪魔できませんか? 夕飯ぐらい 作りますし。
大丈夫だから。
実は 私 久美子さんが➡
病院から 持っていくところ 見たんです。
えっ? 何を?
あの 黒い竹です。
帰って。 (朱音)お願いです!
(久美子)あなたには 分からないでしょう?
お母さん。 昔から 私を 育てるために 働いてばっかりで。
だから 私 少しでも 楽させてあげたいと 思ってたの。
一緒に 旅行も 行きたかったし。 おいしいものも 食べたかった。
だけど 今 やっと ゆっくりできるのよね。
(久美子)特別なこと しなくたって➡
お母さんと 一緒に いるだけで 十分。
久美子さん。 これ 竹です。➡
お母さまじゃなくて 竹です。
違う。 違う違う!
(朱音)五十嵐さんに クロチクを 譲った人と➡
連絡が 取れたんです。
この クロチクは 山から 盗んできたものなんです。
(朱音)これを 家に置いてから➡
夜中に 犬や 猫がいる 気配がしたり。➡
小鳥が 羽ばたく音が 聞こえたり。➡
それで 捨てようとしたのに➡
なぜか 人に 譲らないと いけないと思ったって。➡
それで 五十嵐さんに 譲ったって。➡
この竹 おかしいんです。
♬~
(住職)竹林には いるんですよ。➡
亡くなった ペットを 勝手に埋葬する 飼い主が。➡
そのペットたちが 竹に すみついて➡
安眠してたところを 掘り起こされたんでしょう。➡
それで 居場所が なくなって➡
さまよっていたんじゃ ないでしょうか。
でも 人も いました。
(住職)それは おそらく ペットの魂が➡
様々な霊を 引き寄せているからでしょう。
(久美子)お待たせ。
(久美子)ごめんね。 こんなところまで➡
一緒に 来てもらって。
(朱音)久美子さんが 謝ることじゃないです。
<これで 全ては 終わった>
<そのときは そう 思いました>
<ですが…>
<私は その後のことを ほとんど 覚えていません>
(朱音)戻りました。
(広瀬)あっ。 中川さん。 (朱音)はい。
(広瀬)久美子さん宛てに 電話 あったんだけど。 お寺から。
お寺から?
(広瀬)竹が 何とかって 言ってたんだけど…。➡
何のことか 分かる?
(久美子)ごめんね。 やっぱり 家が いいよね。
♬~
≪久美子。 こっちへ おいで。
はーい。 ちょっと待って。
≪久美子。 早く おいで。 久美子。
待ってったら。 お母さん。 これ 済ませたら 行くから。
≪久美子。 早く おいで。
(久美子)はーい。 今 行くって。 ≪久美子。 久美子。
(久美子)もう 何?
(鳴き声) (うなり声)
(悲鳴)
(読経)
<気が付くと 私は お寺に 向かっていました>
<この クロチクを➡
このままに しておくわけには いかない>
<そう 思い➡
すぐに 供養してもらうことに したのです>
<この クロチクは 何だったのでしょうか?>
<今となっては 知る由もありません>
(よしこ)<これは 私が 数年前に 体験した 出来事です>
(よしこ)よしこ 入ります!
<当時 大阪にいた 私は➡
芸人としては まだ 仕事が なかったため➡
アルバイトで 生計を立てていました>
(千佳)社長! いらっしゃいませ。
(高田)ママ! 今日はね うちの若いの 連れてきたよ。➡
ジャーン。 (千佳)あら。 イケメン。 千佳です。
(よしこ)どうぞ。 (柴崎)ああ。
(高田)ああー。 (千佳)ごめんなさい。
<手が触れた瞬間➡
ぞくっと 悪寒のようなものが 走ったのです>
(高田)何だ? よっちゃん。 さっきから こいつばっかり 見て。
(よしこ)えっ? (千佳)あらら。 もしかして➡
一目ぼれしちゃった? (よしこ)違いますよ。
やめてください。 (千佳)あらまあ。 お股が。
(高田)よかったら 連絡先 交換しちゃえば?➡
ほら。 柴崎。 携帯 出して。
(柴崎)ああ。 (よしこ)いいんですか? やった。
<この後 あんな目に 遭うなんて➡
このときの私は 想像も していませんでした>
(よしこ)そろそろ 美容院 行った方が いいんじゃない?
(まひる)うん。
(メールの着信音)
<数日後 何と 彼から メールが 来ました>
(よしこ)もしかして デートの誘い?
<ところが 私が 連れていかれたのは…>
お邪魔します。
(柴崎)ああ。 ここ 親父の家なんだ。
(柴崎)この間 死んで 遺品整理しなきゃいけなくて。
あっ。 遺品? (柴崎)うん。 よいしょ。
(柴崎)ねえ。 これ そこの段ボール 入れといて。
<何か 変な感じが したのです>
(柴崎)ねえ。 これ 一緒に 持って。 (よしこ)はい。
(柴崎)いくよ。 せーの。 よいしょ。
(よしこ)よいしょと。
♬~
(柴崎)これ やるよ。
(柴崎)俺と お揃いだ。
わあ。 ありがとう。
<男の人から プレゼントを もらうのは 初めてでした>
<またしても 変な感じが したのですが…>
<プレゼントに 舞い上がっていたせいだろう>
<そのときは そう 思いました>
<でも…>
(まひる)それ ブレスレットっていうより➡
もろ 数珠じゃない?
(まひる)っていうか 普通 あげる?
他人に 父親の形見の 数珠なんて。
何でよ? あげるでしょ 別に。
(よしこ)この前 替えたばっかなのにな。
(よしこ)えっ?
(よしこ)うん? もう。
(よしこ)よし。 はい。 キュウリ 入れます。
(千佳)これ どうしたの? (よしこ)えっ? プレゼントです。
誰から? (よしこ)内緒ですよ。
誰でも いいじゃないですか。
<このころからでした>
<私の周りで おかしなことが 頻繁に 起こるようになったのは>
えっ?
あれ?
<また あるときは…>
ただいま。 (よしこ)何だよ…。
(物音)
(まひる)どうしたの?
えっ? 今 すごい音 したから。
えっ? 別に 何も 聞こえなかったけど。
(よしこ)えっ?
♬~
<こんなことも ありました>
(よしこ)今日も 一日 頑張りましょっと。 OK。
(割れる音)
(よしこ)どうして…。
<全ては この数珠を するように なってからでした>
(呼び出し音)
♬~
♬~
(呼び出し音)
(まひる)おはらい した方が いいんじゃないの?
おはらい? どうやって?
(まひる)霊媒師に 頼むとか。 (よしこ)そんな お金 無いよ。
それ 捨てた方が いいんじゃない?
(まひる)バイト 行ってきます。
(よしこ)なんまいだぶ。 なんまいだぶ…。
♬~
♬~
<それでも…>
≪(ドアの開く音)
♬~
♬~
<その後も おかしな現象は 続き…>
(ラップ音) <特に 夜になると➡
ラップ音が 一晩中 続くことが ありました>
(ラップ音)
(ラップ音)
(よしこ)よしこ 入ります…。
(千佳)駄目よ。 ネットで 自己流の おはらいなんて。
やっぱり これは あまり よくないものね。
というか かなり ヤバい。
いや。 これだけは 駄目ですよ。
それと よしこちゃんに ついてる 霊なんだけど…。
えっ? 私に ついてるんですか?
<実は ママには 不思議な力が あったのです>
(千佳)まずは 浄霊してしまいましょう。
(千佳)座って。
(千佳)ちょっと 我慢してね。
(千佳)出てけ! (よしこ)痛っ。
(千佳)出てけ。 出てけ。 出てけ。 (よしこ)痛い。 痛い。
(千佳)出てけ。 出てけ。 出てけ。➡
出てけ。 出てけ。 出てけ。 出てけ。 (よしこ)痛い。 痛い。
(千佳)出てけ。 出てけ。 出てけ。 出てけ。 出てけ。 出てけ…。
♬~
<その瞬間 体が 軽くなった気がしました>
(千佳)出てけ。
(千佳)応急処置は 成功した。➡
ああ。 でも よしこちゃんには➡
一生 取れない 霊が 取りついてる。
えっ!?
だから これからも 気を付けて。
いやいやいや。 「気を付けて」じゃなくて➡
どうしたら いいんですか?
そうだね…。
家に 帰ったら➡
日本酒の入った コップを 部屋の四隅に 置いて➡
お酒が 黒くなったら 悪い霊が いるということだから➡
そのときは また 言って。
♬~
<私は 言われたとおりにしました>
<そして 1週間後>
濁ってるけど 黒くなってないし。
まあ いっか。
(よしこ)小雪です。 (まひる)似てないよ。
<それから しばらくは…>
(よしこ)小雪です。 小雪です。
(まひる)全然 似てない。
(よしこ)多部 未華子です。
(まひる)似てる。 (よしこ)似てる?
(よしこ)いいじゃない。 姿焼き おいしいから 食べてみなさい。
<おかしなことは 何も 起こらず…>
(まひる)おいしい。 (よしこ)でしょ?
(よしこ)よしこ 入ります!
<平穏な日常が 戻ったと 思いました>
<ところが…>
♬~
(よしこ)嫌!
♬~
♬~
(よしこ)嫌!
♬~
♬~
(よしこ)何? 何なのよ!
♬~
♬~
(よしこ)もう やめて!
(数珠が 切れる音)
♬~
(高田)へえ。 コント やってんの? (よしこ)はい。
(高田)今度 見に 行くよ。 (よしこ)やった。
チケット 買ってください。 (高田)買ってやる。 2枚?
<あれは いったい 何だったのでしょうか?>
(千佳)社長。 (高田)ああ。 ママ。
(千佳)あら? あの子は? イケメンの クールな感じの。
(高田)ああ。 あいつ。 実はさ 突然 会社 辞めちまってさ。➡
何の音沙汰も ねえんだよ。 (千佳)よしこちゃん。 氷。
<数珠をくれた 彼は 急に 連絡が 取れなくなったそうです>
(千佳)社長が いじめたんじゃないの?
<その後 私たちは すぐ 東京に 出てしまったので➡
彼の行方も あの部屋が どうなっているのかも➡
分かりません>
<でも 時々 思い出すんです>
<私には 一生 取れない 霊が➡
取りついていると 言われたことを>
<それでも これだけは どうしても 捨てられないんです>
ここからは 今回 送られてきた中で➡
最も 謎めいた 恐怖幽便を➡
読み解いていこう。 (一同)はい。 吾郎さん。
それでは 先生。 お願いします。
<恐怖幽便を 鑑定してくれるのは 下ヨシ子先生>
(一同)お願いします。
では 恐怖幽便を 読んでみよう。 結愛君。
(結愛)はい。 吾郎さん。➡
「これは 私が体験した 出来事です」
(萌絵)<これは 私が体験した 出来事です>
<当時 私は ファミリーレストランで バイトを 始めたばかりでした>
(藤本)失礼いたしました。 (萌絵)失礼しました。
(萌絵)ありがとう。 (藤本)片方 持つよ。
(萌絵)ごめん。 <初めての バイトで➡
慣れないことも 多かったのですが 周りの人たちに 助けられ➡
何とか やりこなす日々を 過ごしていました>
(井上)萌絵ちゃん。 もう 上がる時間じゃない?
(萌絵)ホントだ。 すいません。➡
ありがとうございます。 (井上)お疲れさま。
(萌絵)お先に 失礼します。 (一同)お疲れさま。
(藤本)お疲れさま。 (萌絵)お疲れさま。➡
さっき フォローしてくれて ありがとう。
(藤本)ううん。 全然。 どう? 慣れた?
(萌絵)うーん。 まだ ついていくので➡
精いっぱいだけど 楽しいよ。 (藤本)そっか そっか。
(萌絵)あっ。 ねえ。 あの姿見 ホント ありがとう。
(藤本)届いた? (萌絵)うん。
何か ごめんね。 急に 送っちゃって。
(萌絵)全然 全然。 すっごい 気に入っちゃった。
なら よかった。 <藤本さんは➡
年が 同じだったこともあって 話しやすく 親しくしていました>
<ある日 姿見が欲しいという 話を していると➡
ちょうどいいものが あるからと 早速 自宅に送ってくれたのです>
(萌絵)よいしょ。
≪(布が落ちる音)
♬~
(上野)やっと 落ち着いたね。 (萌絵)はい。
(小松)今日の ランチの忙しさ ヤバかったよね。
(萌絵)ホント ヤバかったですね。 (小松)ねっ。 ってかさ ってかさ➡
ちょっ ちょっ ちょっ…。 井上さん。 ぶっちゃけ どう?
(萌絵)えっ? (大沢)井上さんって➡
バイトの中で めちゃくちゃ 人気 あるんだよね。
(萌絵)そうなんですか? (小松)うん うん。
(萌絵)ねえ。 知ってた? (藤本)ああ。 まあ 何となくは。
(小松)でね でね。 井上さん。 萌絵ちゃんに➡
気があるんじゃないかなって 思うんだよね。
(萌絵)えっ? 私ですか? (小松)そう。
(萌絵)いやいや。 (上野)分かる。
(小松)ですよね? (井上)お願いします。
(上野)はい。 (小松)おっ。 噂をすれば。
(井上)何? (一同)何でもない。 何でもない。➡
いける。 (萌絵)絶対 ないです。
≪(ドアの開く音) (一同)いらっしゃいませ。
(小松)2名さまですか? ご案内します。
(藤本)ねえ。 最近 変わったことない?
(萌絵)変わったことって?
(藤本)ううん。 何でもない。 (萌絵)えーっ? 何?
(藤本)何でもない。
(萌絵)寒っ。
♬~
♬~
≪(布が落ちる音)
<私は 姿見に 違和感を 覚え始めていました>
(井上)萌絵ちゃん。 大丈夫? (萌絵)あっ。 はい。 大丈夫です。
(上野)大丈夫じゃないでしょ。 顔色 悪いじゃない。
ちょっと 寝不足で。
(上野)今日 通しじゃなかった? そんな状態で できる?
(井上)今日は もう 帰った方がいいよ。➡
店長には 俺から 言っておくから。 (萌絵)いや。 でも…。
(上野)いいから。 今日は もう 帰って 休みな。 ねっ。
(萌絵)分かりました。 ありがとうございます。
≪(藤本)おはようございます。
(一同)おはようございます。 おはよう。 おはようございます。
(小松)藤本さん。 (藤本)はい。
(小松)おととい デートしてたでしょ?
(藤本)えっ? (小松)とぼけたって 駄目だよ。➡
私 見ちゃったんだから。 藤本さんと 男の人が➡
仲 よさそうに 腕 組んで 歩いてるところ。
(大沢)ホント? (小松)そう。
(大沢)へえー。 藤本さん。 彼氏 いたんだ。
(小松)超 ラブラブな感じだったよ。 (大沢)へえー。 いいな。
(小松)超 うらやましい。 (藤本)どこで 見たんですか?
(小松)えっ? (藤本)どこで!?
(小松)どこって 駅前だよ。 (藤本)それ 私じゃないんで。
(小松)いや。 あれ 確実に…。 (藤本)私じゃないっつってんでしょ!
<藤本さんの あまりの けんまくに➡
みんな とても 驚きました>
♬~
≪(うめき声)
<それは 姿見から 聞こえてきました>
≪(うめき声)
<やっぱり あの姿見には 何かが あるのかもしれない>
<私は 藤本さんに きちんと 確認しようと 思ったのですが…>
<あれから 藤本さんは バイトを 休み続けていて➡
話をすることが できずにいました>
<ですが…>
(小松)体調不良とか いってるけどさ➡
けさ 駅前のカフェで 藤本さん 見掛けたんだよね。
えっ? そうなんですか? (小松)うん。
(上野)私も おととい 近くのコンビニで 見たんだけど。
(大沢)えっ? 私も 見た。
俺も この間 商店街で 見たんだよな。
(チャイム)
(小松)はい。 お伺いします。
(上野)ねえ。 萌絵ちゃんさ 藤本さんと 何か あった?
(萌絵)藤本さんとですか? (上野)うん。
(萌絵)いや。 何も。 (上野)そっか。
(萌絵)えっ? 何ですか? (上野)うん。➡
何もないなら いいの。 ごめんね。
♬~
(コール音)
(アナウンス)おかけになった 電話は 電波の届かない場所に…。
♬~
≪(うめき声)
≪(うめき声)
(萌絵)あっ。
≪(うめき声)
(萌絵)あっ!? あっ。
♬~
≪(うめき声)
(悲鳴)
≪(うめき声)
≪(うめき声)
(悲鳴)
♬~
(一同)萌絵ちゃん? 萌絵ちゃん? どうしたの?➡
どうした? 大丈夫? 何? 何? どうした? どうした?➡
何? もう どうしたの? ちょっと。 どうした?
(萌絵)あれは 絶対 夢なんかじゃないです。
(上野)あのさ その姿見って どこで 買ったの?
(萌絵)それが よく 知らなくて。➡
藤本さんに もらったものなんですけど。
(上野)うん? いや。 ちょっと待って。➡
藤本さんが 萌絵ちゃんに? (萌絵)はい。
(上野)ふーん。
(萌絵)えっ? 何ですか?
(上野)いや。 あのさ。 ふ…。 ごめんね。➡
藤本さんが 萌絵ちゃんのことを➡
あんまり よく 思ってなかったのって➡
知ってる?
やっぱり 知らなかったか。
藤本さん。 バイトの私たちに➡
萌絵ちゃんの悪口を めちゃくちゃ 言ってたんだよ。
悪口って? (上野)いや。 彼女ね➡
萌絵ちゃんが 来る前は 最年少なのもあって➡
みんなに かわいがられてたの。 でも 萌絵ちゃんが入って➡
自分の ポジション 取られちゃって。
あんまり 面白くなかったんじゃないのかな。
(上野)それとね たぶん 藤本さん。➡
井上さんのこと 好きなんじゃないかなって。
えっ? (上野)それも あって➡
萌絵ちゃんには かなり 嫉妬してるんだと思うよ。
(上野)だからね 何かを プレゼントするなんて➡
あり得ないと 思うんだよ。
<私は しばらくの間 先輩の家に 泊めてもらうことにしました>
<その後 何度 電話をしてみても➡
藤本さんと 連絡は つきませんでした>
藤本さん?➡
藤本さん。➡
藤本さん…。
(萌絵)こちらの お席へ どうぞ。
<結局 あれから 藤本さんは 一度も 姿を現すことなく…>
<しばらく 平穏な日々が 続きました>
<姿見は 処分し あの部屋も 近々 引き払うことにしました>
(萌絵)で 私 そのとき 冷やし中華 頼んでたんですけど➡
麺 すくったときに 思わず ふうふう しちゃったんですよ。
(上野)アハハ。 うん。 でもね それ 分かる。 やりがち。
(萌絵)やりがちですよね? (上野)やりがち。
(萌絵)上野さんも やります? (上野)私は やったことないけど。
(萌絵)えーっ? 上野さんって 何か そういう➡
うっかりエピソード みたいなの ないんですか?
えっ?
♬~
あっ。
♬~
♬~
(萌絵)あっ。
(萌絵)あっ。
(萌絵)嘘。 あっ…。
何? あっ。
あっ。
♬~
♬~
♬~
♬~
(笑い声)
<その女が 私の前に 現れたのは それが 最後になりました>
(萌絵)ありがとうございました。 <あの女は➡
いったい 何だったのでしょうか?>
<姿見と 何か 関係が あったのか?>
<今となっては 分かりません>
(萌絵)失礼いたしました。
気を付けてね。 (女性)はい。➡
ありがとうございます。
(大沢)そうだ。 私 昨日の夜 萌絵ちゃんが 彼氏らしき人と➡
歩いてるの 見ちゃったんだよね。 (上野)嘘。 えっ? いつの間に?
(小松)えっ? 待って。 私も 昨日の夜➡
近所の カフェで 女子会してる 萌絵ちゃん 見たんだけど。
(大沢)えっ? でも あれ 絶対 萌絵ちゃんだったよ。
(小松)いやいや。 私だって 絶対 そうだよ。 見間違えじゃない?
(井上)おはよう。 (一同)おはようございます。
(井上)やっぱ そうだよな。 (大沢)えっ?
(井上)萌絵ちゃんって 今日 シフト 入ってる日だよね?
(小松)うん。 そうですけど。 (井上)だよね。
(上野)どうしたんですか? (井上)いや。➡
さっき そこの道で 向こう側に 立ってたんだよね。 萌絵ちゃんが。
♬~
ちょっと待って ちょっと待って。 どういうことだ?
(一同)何? 何 あれ? 先生…。
(下)あの姿見は 以前に➡
別の人が 持ってたものだと 思うんですね。➡
で 合わせ鏡に なっちゃったんですよね。
(下) たまたま 鏡が あったところに➡
前に 来たのか。
(下)そうなんです。 鏡と 鏡 映すとさ➡
ずっと 奥の奥まで 見えていくこととか あるでしょ。
(美優)何でですか?
霊道。
霊の道。
<あの姿見は 以前の持ち主が➡
合わせ鏡の状態で 置いていたため 鏡の中に 霊道ができ➡
邪悪な生き霊を 吸い寄せてしまったという>
それ 何で ドッペルゲンガーみたいな…。
もう一人の 自分を つくりだすことも➡
できるんですよね。 霊の力って。
自分と おんなじ 姿 形した➡
霊が いるってことは あるってことですね?
でも…。
これ 珍しいパターンです。
ちょっと そこ 先生 気になるとこですよね。
そういうこと すれば…。
(下)「あした 頑張ろう」とか。
(下)何か…。
(俊英)<これは 私が体験した 不思議な出来事です>
(従業員)いらっしゃいませ。 (俊英)こんにちは。
<その日 自宅で 会計士事務所を 営んでいる私は➡
机を購入するため リサイクルショップに 来ていました>
♬~
<それは レア物の 短波ラジオでした>
<短波ラジオとは AMと FMの間の➡
周波数を 拾える ラジオのことで➡
時間と 周波数さえ 合えば➡
地球の裏からの 放送さえ キャッチすることが できます>
<私が 子供のころには 外国からの電波を キャッチし➡
その放送局へ 手紙を出すのが はやっていて➡
私も そんな子供の 一人でした>
<この後に起こる 出来事を➡
私は 今でも 忘れることは ありません>
≪(ノック) ≪(珠子)入るよ。
(珠子)郵便です。➡
ねえ。 机 買いに 行ったんじゃなかったの?
(俊英)あっ。 いや。 ほら。 ちょっと…。
(珠子)もう。 まったく おんなじようなものばっかり➡
幾つも 幾つも。
(ノイズ) (俊英)あっ。 これ 動く。
あっ。 菅井さんが 後で 電話 ちょうだいって 言ってた。
(俊英)うん。
(ノイズ)
(うめき声)
<それは 人の うめき声のように 聞こえたのです>
(俊英)受信状態が 悪いのか。
<そう 思い 他のラジオで➡
同じ周波数を 試してみたのですが…>
(俊英)えっと。 周波数が 1 1 6…。
(ノイズ)
(ノイズ)
(うめき声)
<この日から 部屋の様子が 変わりました>
<重苦しい空気と 何かが いるような気配に>
<次第に 私も 体調が 悪化していきました>
♬~
(珠子)はい。 お待たせ。 どうした?
(俊英)何か 食欲 ないんだよね。
(珠子)えっ? 大丈夫? (俊英)うん。
♬~
<やはり このラジオが 原因なのではないか>
<そう 思った 私は もう一度 試してみることにしました>
(ノイズ)
<それから しばらく おかしなことは 起こらず➡
私の体調も 元に 戻っていきました>
(珠子)はい。 コーヒー。 (俊英)あっ。 ありがと。
(珠子)もうすぐ ご飯ね。 (俊英)はい。
<ところが…>
(ノイズ)
(うめき声)
(ノイズ)
(うめき声)
(うめき声)
(うめき声)
<私が 購入した 短波ラジオは➡
数年前に 亡くなった方の 遺品を 引き取った際に➡
一緒に 持ち込まれたものだったと 分かりました>
(俊英)大切なものだったのでは ないかと 思いまして。
(英雄)確かに 親父のラジオです。➡
懐かしいな。
(美枝子)そういえば お父さん。 昔 言ってました。➡
若いころに 短波ラジオに 夢中になって➡
海外の放送 聴いては その放送局に 手紙 出してたって。
(美枝子)そうよね? あなた。 (俊英)あっ。 実は 私もなんです。
(一同)へえー。
<私は うめき声が聞こえるときの 周波数を伝えました>
(俊英)何か 心当たり あったりしますか?
(美枝子)えっ? (英雄)いやぁ。
(美枝子)ねえ。
(明子)あっ。 もしかして おじいちゃんの残した➡
開かない金庫 あったよね? (美枝子)うん。 えっ?
(美枝子)えっ? 開いた。
(明子)あっ。 これ 私が プレゼントしたやつだ。
(美枝子)ホントだ。 うわぁ。
(英雄)ああ。 こんなところに あったんだ。
(美枝子)うわ。 懐かしい。 ちょっと これ。➡
あんた 幼稚園のとき 書いたやつだよ。➡
取っといたんだね。 (明子)えっ? 覚えてないよ。➡
へえー。
(美枝子)すごい。 まさか 開くとは 思わなかった。
<あの声は 亡くなった ご主人が➡
あの世から ラジオを通じて 残された家族に➡
感謝の気持ちを 伝えようと していたのでしょうか?>
<ご遺族に 返そうと思っていた ラジオは➡
まだ 私の手元にあります>
<思い出の品が 出てきたことで 十分と いわれたからです>
<今では あの周波数に 合わせても➡
うめき声が 聞こえることは ありません>
みんな 今日の 恐怖幽便は どうだった?
(美優)はい。 はいはい。 美優ちゃん。
(美優)前 見たのは ほとんど 怖いけど。
怖いよね。 (美優)これ 見ると➡
何か ちょっと 不思議な怖さだなって。
それが 残るよね。
琉衣君。 (琉衣)怖くないけど➡
不思議な感じで。
(美優)最初の声が ちょっと 怖かったけど。
鏡の声 怖かったね。 (晃翔)何 言ってるか…。
あれ 何人もの 声だったじゃん。
(美優)苦しそうな感じの声。 (結愛)泣いてるみたいな感じ。
そっか そっか。 勉強になったね 今日もね。
最後に もう一度 おまじないを やっておきましょう。
(一同)はい。 吾郎さん。
イワコデジマ イワコデジマ。 ほん怖 五字切り。
(晃翔)皆! (美優)祷!
(結愛)怖! (琉衣)憮!
弱気 退散!
(一同)喝!
あなたからの 恐怖幽便 お待ちしています。
(しゅんしゅん) ♬「ヘイヘイドクター ヘイドクター」
<今…>
<今夜 この男が 気が付くと裸に>
<さらに…>
(入江)優樹菜さんじゃないですか。 すごい人脈ですよ。
(さんま)嫁が 優樹菜っていうだけで。
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