All language subtitles for (2020.10.31)_ほんとにあった怖い話SP
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1
00:00:33,400 --> 00:00:37,404
[あなたを くぎ付けにする
実録 心霊ドラマ 10連発]
2
00:00:37,404 --> 00:00:40,407
「あかずの間って 知ってるか?」
「あかずの間?」
3
00:00:40,407 --> 00:00:42,409
「見たな?」
4
00:00:42,409 --> 00:00:45,412
「あの旅館
どうなっちゃうんですか?」
5
00:00:45,412 --> 00:00:48,412
「ふすまの向こうは のぞくなよ」
6
00:00:50,417 --> 00:00:53,420
「確かに もう一人
女性を 受け付けしたんです」
7
00:00:53,420 --> 00:00:56,423
「俺 ずっと 一人やったから」
8
00:00:56,423 --> 00:00:58,425
「うわ!?」
9
00:00:58,425 --> 00:01:00,427
(絶叫)
10
00:01:00,427 --> 00:01:04,431
[さらに 過去 20年の
心霊ドラマから➡
11
00:01:04,431 --> 00:01:07,434
もう一度 見たいという
要望が多かった 名作を➡
12
00:01:07,434 --> 00:01:09,434
厳選して お送りする]
13
00:01:37,397 --> 00:01:41,401
(理沙)[これは
数年前の 出来事です]
14
00:01:41,401 --> 00:01:44,404
[入社 4年目の私は 初めて➡
15
00:01:44,404 --> 00:01:47,407
大きな プロジェクトの チーフを
任されることになりました]
16
00:01:47,407 --> 00:01:52,412
(真由香)役員プレゼン 問題なく
クリアできて よかったですね。
17
00:01:52,412 --> 00:01:54,414
(理沙)ありがとう。 はい。
(真由香)はい。➡
18
00:01:54,414 --> 00:01:56,416
ところで チーフ。
(理沙)うん?
19
00:01:56,416 --> 00:01:58,418
(真由香)今夜 よかったら
開発部の みんなで➡
20
00:01:58,418 --> 00:02:00,420
お祝いさせてもらえませんか?
(理沙)ああ。➡
21
00:02:00,420 --> 00:02:04,424
ごめん。 今夜は ちょっと。
(真由香)まさか デートですか?
22
00:02:04,424 --> 00:02:06,426
(理沙)違う 違う。➡
23
00:02:06,426 --> 00:02:10,430
富田部長と 一緒に
慶和広告社と 会食。
24
00:02:10,430 --> 00:02:13,433
(真由香)ああ。
じゃあ 吉岡さんも?
25
00:02:13,433 --> 00:02:16,436
(理沙)うん。 来るんじゃないかな。
向こうの担当だし。
26
00:02:16,436 --> 00:02:20,440
(真由香)いいなぁ。
プリンスと 一緒に 仕事ができて。
27
00:02:20,440 --> 00:02:22,442
(理沙)プリンス?
(真由香)うちの 女子の中で➡
28
00:02:22,442 --> 00:02:25,445
一番人気なんですよ 吉岡さん。
(理沙)へえー。 そうなんだ。
29
00:02:25,445 --> 00:02:30,450
(真由香)また とぼけて。
最近 噂になってますよ。➡
30
00:02:30,450 --> 00:02:33,387
吉岡さんと 滝本チーフ。
31
00:02:33,387 --> 00:02:35,389
(理沙)何 言ってんの?
んなわけ ないでしょ。
32
00:02:35,389 --> 00:02:38,392
(真由香)またまた チーフってば。
(理沙)もう 何? それ。➡
33
00:02:38,392 --> 00:02:42,396
っていうか そのチーフっていうの
やめてくれない?
34
00:02:42,396 --> 00:02:45,399
(落下音)
(真由香・理沙)キャッ!
35
00:02:45,399 --> 00:02:48,402
(理沙)あっ。 痛っ。
(真由香)やだ。 救急箱。
36
00:02:48,402 --> 00:02:52,402
(理沙)あっ。 大丈夫 大丈夫。
大したことないから。
37
00:02:59,413 --> 00:03:08,422
(真由香)どうかしました?
(理沙)ううん。 何でもない。
38
00:03:08,422 --> 00:03:11,425
(雅美)無駄話 してないで
早くしてくれない?➡
39
00:03:11,425 --> 00:03:14,428
この後 私たち 使うんだけど。
40
00:03:14,428 --> 00:03:18,432
(真由香)あっ。 すいません。
(理沙)ごめんね。 雅美。
41
00:03:18,432 --> 00:03:23,437
(雅美)滝本さん。 新商品の
プロジェクト 頑張ってね。
42
00:03:23,437 --> 00:03:26,440
ああ。
43
00:03:26,440 --> 00:03:29,443
[彼女の名前は 中川 雅美]
44
00:03:29,443 --> 00:03:32,379
[私とは
大学時代からの 友人で➡
45
00:03:32,379 --> 00:03:36,379
少し前までは 同じ部署で
働いていたのです]
46
00:03:47,394 --> 00:03:51,398
(吉岡)新商品 若い女性に
人気 出ると 思いますよ。
47
00:03:51,398 --> 00:03:53,400
(理沙)ありがとうございます。
48
00:03:53,400 --> 00:03:55,402
(吉岡)それから
この間の プランを➡
49
00:03:55,402 --> 00:03:58,405
こんなふうに 直してみたんです。
(理沙)はい。
50
00:03:58,405 --> 00:04:01,408
(吉岡)ターゲットを 10代から
20代の女性に 変更しました。
51
00:04:01,408 --> 00:04:03,410
(理沙)ああ。 いいですね。
(吉岡)ええ。➡
52
00:04:03,410 --> 00:04:07,414
まあ あと 他に テレビスポット
電車車両ジャック。➡
53
00:04:07,414 --> 00:04:10,417
他業種の企業と タイアップ。
まあ 後は➡
54
00:04:10,417 --> 00:04:14,421
有名タレントへの ブログの掲載を
お願いしようかなと。
55
00:04:14,421 --> 00:04:25,432
♬~
56
00:04:25,432 --> 00:04:34,374
♬~
57
00:04:34,374 --> 00:04:40,374
[私と 雅美は 以前は
とても 仲が良かったのです]
58
00:04:47,387 --> 00:04:51,391
[そして その夜のことです]
59
00:04:51,391 --> 00:05:02,402
♬~
60
00:05:02,402 --> 00:05:07,407
[意識はあるのに
体が 動かないのです]
61
00:05:07,407 --> 00:05:10,410
[声も 出ません]
62
00:05:10,410 --> 00:05:14,410
[これが
金縛りだと 思いました]
63
00:05:16,416 --> 00:05:18,418
[そのとき➡
64
00:05:18,418 --> 00:05:22,422
何かに 腕を つかまれている
感覚があったのです]
65
00:05:22,422 --> 00:05:30,422
♬~
66
00:05:38,371 --> 00:05:43,371
[慣れない仕事で
疲れたのだと 思いました]
67
00:05:47,380 --> 00:05:50,383
(雅美)滝本さん。
(理沙)あっ。 雅美。
68
00:05:50,383 --> 00:05:53,386
(雅美)他社の 新商品のデータ
確認してもらえました?➡
69
00:05:53,386 --> 00:05:55,388
さっき 社内メールで
送ったんですけど。
70
00:05:55,388 --> 00:05:58,391
えっ? あっ。 ごめん。
すぐ 見る。
71
00:05:58,391 --> 00:06:01,394
(雅美)ねえ?
うちの部署の 協力がないと➡
72
00:06:01,394 --> 00:06:04,397
新商品の プロジェクト
うまくいかないと 思うけど?
73
00:06:04,397 --> 00:06:08,401
あっ。 ごめんなさい。
74
00:06:08,401 --> 00:06:11,404
(真由香)嫉妬ですよ 嫉妬。➡
75
00:06:11,404 --> 00:06:16,409
中川さんって 滝本さんには
絶対 嫉妬してますよ。➡
76
00:06:16,409 --> 00:06:19,412
まあ 仕事だけじゃないと
思うんですけどね。
77
00:06:19,412 --> 00:06:21,414
(理沙)うん?
78
00:06:21,414 --> 00:06:23,416
(真由香)吉岡さんですよ
吉岡さん。➡
79
00:06:23,416 --> 00:06:26,419
中川さん 少し前まで
吉岡さんに➡
80
00:06:26,419 --> 00:06:28,421
めちゃくちゃ
モーション かけてたんですよ。➡
81
00:06:28,421 --> 00:06:30,423
もう 「うざっ」ってくらいに。➡
82
00:06:30,423 --> 00:06:33,360
まあ どうせ
相手に されなかったんだと➡
83
00:06:33,360 --> 00:06:35,360
思うんですけどね。
84
00:06:37,364 --> 00:06:39,364
(理沙)はい。
85
00:06:42,369 --> 00:06:45,372
[雅美が 吉岡さんのことを➡
86
00:06:45,372 --> 00:06:48,372
意識していたのは
気付いていました]
87
00:06:52,379 --> 00:06:56,379
[また 金縛りです]
88
00:06:58,385 --> 00:07:05,392
(理沙)はっ!?
はっ!? ハァ。 あっ。
89
00:07:05,392 --> 00:07:19,392
♬~
90
00:07:29,416 --> 00:07:32,416
雅美?
91
00:07:41,361 --> 00:07:45,365
(真由香)大丈夫ですか?
疲れてますね。
92
00:07:45,365 --> 00:07:47,367
(理沙)ああ。
(真由香)いやー。➡
93
00:07:47,367 --> 00:07:53,367
私も 昨日 飲み過ぎちゃって。
うーん。
94
00:07:55,375 --> 00:07:58,378
(理沙)あのさ。
95
00:07:58,378 --> 00:08:00,380
金縛りって あったこと…。
(メールの着信音)
96
00:08:00,380 --> 00:08:03,383
(真由香)すいません。➡
97
00:08:03,383 --> 00:08:08,383
あっ。 打ち合わせ。
すいません。 いってきます。
98
00:08:12,392 --> 00:08:14,394
(吉岡)えっと。
デザインなんですけど。➡
99
00:08:14,394 --> 00:08:17,397
えー。 全体的に
シンプルにしました。➡
100
00:08:17,397 --> 00:08:19,399
テーマが
恋する 女子高生ということで。
101
00:08:19,399 --> 00:08:24,404
[雅美と ちゃんと
話をしなければならない]
102
00:08:24,404 --> 00:08:27,404
[そう 思いました]
103
00:08:41,354 --> 00:08:43,354
(雅美)何?
104
00:08:47,360 --> 00:08:53,366
(理沙)あのさ。
えっと。
105
00:08:53,366 --> 00:08:55,368
(雅美)私 まだ
仕事 残ってるから。
106
00:08:55,368 --> 00:09:00,373
(理沙)私 吉岡さんとは
何も ないから。
107
00:09:00,373 --> 00:09:06,379
(雅美)はっ?
(理沙)雅美が➡
108
00:09:06,379 --> 00:09:09,382
私が 吉岡さんと
付き合ってるとか 思ってたら➡
109
00:09:09,382 --> 00:09:13,386
嫌だなって。
あっ。 違うの。➡
110
00:09:13,386 --> 00:09:16,389
私の勘違いだったら
全然 いいんだけど。➡
111
00:09:16,389 --> 00:09:20,393
そういう噂があるって
周りから 聞いたから。
112
00:09:20,393 --> 00:09:23,396
(雅美)フッ。 何?
私が あんたに➡
113
00:09:23,396 --> 00:09:26,399
嫉妬してるって 言いたいわけ?
(理沙)違うよ。➡
114
00:09:26,399 --> 00:09:29,402
ちょっと 雅美。➡
115
00:09:29,402 --> 00:09:33,339
雅美。
ねえ? お願いだから 聞いて。
116
00:09:33,339 --> 00:09:36,342
(雅美)雅美 雅美って
気安く 呼ばないでよ。➡
117
00:09:36,342 --> 00:09:42,348
私は 負けて あんたが 勝った。
ただ それだけでしょ?
118
00:09:42,348 --> 00:09:44,350
えっ?
119
00:09:44,350 --> 00:09:48,354
(雅美)今回の プロジェクトだって
私が出した アイデア➡
120
00:09:48,354 --> 00:09:53,359
そのまんま 使っただけじゃない。
(理沙)えっ?
121
00:09:53,359 --> 00:09:57,363
いや。 確かに
雅美には 相談したけど。
122
00:09:57,363 --> 00:10:01,367
あんたってさ
学生んときから そう。
123
00:10:01,367 --> 00:10:05,371
いいところは 全部
自分で 持ってってさ。
124
00:10:05,371 --> 00:10:11,371
悪いけど 私 あんたみたいな
人間が 一番 嫌いなんだよね。
125
00:10:15,381 --> 00:10:18,381
そんな。
126
00:10:22,388 --> 00:10:25,388
バカみたい。
127
00:10:55,421 --> 00:10:58,424
(雅美)《雅美 雅美って
気安く 呼ばないでよ》➡
128
00:10:58,424 --> 00:11:03,429
《私は 負けて あんたが 勝った。
ただ それだけでしょ?》➡
129
00:11:03,429 --> 00:11:08,434
《私が出した アイデア
そのまんま 使っただけじゃない》➡
130
00:11:08,434 --> 00:11:13,439
《悪いけど あんたみたいな
人間が 一番 嫌いなんだよね》➡
131
00:11:13,439 --> 00:11:15,441
《バカみたい》
132
00:11:15,441 --> 00:11:28,454
♬~
133
00:11:28,454 --> 00:11:48,408
♬~
134
00:11:48,408 --> 00:11:58,418
♬~
135
00:11:58,418 --> 00:12:02,422
(理沙)ああ。
はっ!?
136
00:12:02,422 --> 00:12:12,432
♬~
137
00:12:12,432 --> 00:12:18,438
何? 何なの?
138
00:12:18,438 --> 00:12:27,447
♬~
139
00:12:27,447 --> 00:12:34,387
雅美?
雅美なんでしょ?➡
140
00:12:34,387 --> 00:12:40,387
何なの?
もう 十分でしょ。
141
00:12:42,395 --> 00:12:50,403
雅美。
やめて。 やめて。
142
00:12:50,403 --> 00:12:56,409
えっ?
あなた 誰?
143
00:12:56,409 --> 00:13:01,414
≪ちょうだい。
(理沙)えっ?
144
00:13:01,414 --> 00:13:04,414
≪右腕。
145
00:13:07,420 --> 00:13:15,428
≪ちょうだい。
右腕 ちょうだい。
146
00:13:15,428 --> 00:13:20,433
嫌っ。
≪誰でもいいの。➡
147
00:13:20,433 --> 00:13:24,437
誰でもいいの。
(理沙)来ないで。
148
00:13:24,437 --> 00:13:32,378
≪ちょうだい。
右腕 ちょうだい。
149
00:13:32,378 --> 00:13:37,378
♬~
150
00:13:48,394 --> 00:13:52,398
[あの女は
雅美では ありませんでした]
151
00:13:52,398 --> 00:14:00,398
[ただ 私は 恐怖のあまり
つい 言ってしまったのです]
152
00:14:06,412 --> 00:14:10,416
≪(社員)大変だ!
中川が 階段から。
153
00:14:10,416 --> 00:14:14,420
(理沙)えっ!?
(雅美)あっ。 ううー。 うっ。
154
00:14:14,420 --> 00:14:17,423
(隊員)はい。 通ります。
(理沙)雅美!?➡
155
00:14:17,423 --> 00:14:24,430
雅美。 雅美。 雅美。 雅美。
(雅美)うっ。
156
00:14:24,430 --> 00:14:38,378
♬~
157
00:14:38,378 --> 00:14:42,382
(真由香)大丈夫ですか?
(理沙)どうしよう?
158
00:14:42,382 --> 00:14:44,384
(真由香)滝本さん?
(理沙)どうしよう?
159
00:14:44,384 --> 00:14:46,386
(真由香)どうしましたか?
(理沙)どうしよう? ああ。
160
00:14:46,386 --> 00:14:48,388
どうしよう?
(真由香)大丈夫ですか?
161
00:14:48,388 --> 00:14:51,388
(理沙)どうしよう?
(真由香)滝本さん?
162
00:16:39,465 --> 00:16:45,204
♬~ ぜんぶがぜんぶ 全然違うから
163
00:16:45,204 --> 00:16:48,541
♬~ いいところも
(遥)なんで片付けないの?
164
00:16:48,541 --> 00:16:51,811
♬~ 悪いところも
(優人)こっちだって毎日毎日起こして…
165
00:16:51,811 --> 00:16:53,846
♬~ そうだからこそ
166
00:16:53,846 --> 00:16:58,484
迎えに来たよ。
♬~ 二人で歩む
167
00:16:58,484 --> 00:17:04,490
♬~ この毎日が 楽しいんだな
168
00:17:04,490 --> 00:17:07,460
♬~ ゆっくり行こう
<ひとのときを、想う。 JT>
169
00:17:14,400 --> 00:17:19,400
[私は
全てを 話しました]
170
00:17:21,407 --> 00:17:23,407
(真由香)あの。
171
00:17:27,413 --> 00:17:33,352
(真由香)このビルに 変な噂が
あるのを 知ってますか?
172
00:17:33,352 --> 00:17:36,352
(理沙)変な噂?
173
00:17:38,357 --> 00:17:42,361
(真由香)かなり
昔の話らしいんですけど。➡
174
00:17:42,361 --> 00:17:47,366
ある女性社員が
事件に 巻き込まれて。➡
175
00:17:47,366 --> 00:17:53,372
損傷が 激しかったらしくて。
その。➡
176
00:17:53,372 --> 00:17:58,377
右腕だけが
見つからなかったって。
177
00:17:58,377 --> 00:18:01,380
そんな。
(真由香)その霊が➡
178
00:18:01,380 --> 00:18:06,385
右腕を捜して いまだに
さまよってるらしいって。
179
00:18:06,385 --> 00:18:15,394
≪《誰でもいいの。
右腕 ちょうだい》
180
00:18:15,394 --> 00:18:22,394
(理沙)《あげる。
雅美の右腕 あげる》
181
00:18:30,409 --> 00:18:36,349
やっぱり 私のせいだ。
(真由香)滝本さん。
182
00:18:36,349 --> 00:18:39,352
私が 雅美の名前を
つい 言ってしまったから。
183
00:18:39,352 --> 00:18:41,354
だから。
184
00:18:41,354 --> 00:18:45,354
(真由香)滝本さんのせいじゃ
ないですよ。
185
00:18:47,360 --> 00:18:50,363
(真由香)誰にでも
そういう 気持ちになるときは➡
186
00:18:50,363 --> 00:18:56,363
ありますから。
滝本さんだけじゃありません。
187
00:18:59,372 --> 00:19:04,377
(真由香)それに 中川さん 大した
ケガじゃ なかったみたいだし。➡
188
00:19:04,377 --> 00:19:07,377
ただの 偶然ですから。
189
00:19:09,382 --> 00:19:12,382
(真由香)命に
別条 なかったんですよ?
190
00:19:14,387 --> 00:19:17,387
(真由香)しっかりしてください。
191
00:19:21,394 --> 00:19:38,344
♬~
192
00:19:38,344 --> 00:19:42,348
[あの女性の霊は いったい
何だったのでしょうか?]
193
00:19:42,348 --> 00:19:46,352
[それは
いまだに 分かりません]
194
00:19:46,352 --> 00:19:50,356
[ただ
あの霊が きっかけとなり➡
195
00:19:50,356 --> 00:19:54,360
もう一度 雅美と
しっかり 向き合ってみよう]
196
00:19:54,360 --> 00:19:57,363
[そう 思ったのです]
197
00:19:57,363 --> 00:19:59,363
(ノック)
198
00:20:13,379 --> 00:20:16,382
(稲垣)では 過去 20年の
心霊研究から➡
199
00:20:16,382 --> 00:20:18,384
もう一度 見たいという
要望が多かった➡
200
00:20:18,384 --> 00:20:21,387
心霊体験を あらためて
研究していこう。
201
00:20:21,387 --> 00:20:23,389
(一同)はい。 吾郎さん。
202
00:20:23,389 --> 00:20:27,393
では 恐怖幽便を
読んでみよう。 ひらら君。
203
00:20:27,393 --> 00:20:30,396
(ひらら)はい。 吾郎さん。
204
00:20:30,396 --> 00:20:33,396
(ひらら)
「前略 初めて お便りいたします」
205
00:20:44,410 --> 00:20:49,415
(洋子)[前略 初めて
お便りいたします。➡
206
00:20:49,415 --> 00:20:54,415
今日は わたしの悩みを
聞いていただきたいのです]
207
00:21:00,426 --> 00:21:05,431
(洋子)貴之 時間よ。 いいかげん
起きないと 遅れるわよ。
208
00:21:05,431 --> 00:21:09,435
遅刻しても 母さん
知らないからね!
209
00:21:09,435 --> 00:21:11,437
(真由)もう ほっとけば。➡
210
00:21:11,437 --> 00:21:14,437
わたしのほうが
遅刻しそうなんだけど。
211
00:21:16,442 --> 00:21:21,447
(洋子)そうは いかないでしょ。
試験だっていうんだから。
212
00:21:21,447 --> 00:21:24,450
(真由)ふうん。➡
213
00:21:24,450 --> 00:21:27,453
わたし ヨーグルトだけでいい。
おなか あんま すいてないし。
214
00:21:27,453 --> 00:21:30,456
(洋子)ダイエットだか 何だか
知らないけど➡
215
00:21:30,456 --> 00:21:32,391
ダメよ しっかり食べなきゃ。
(真由)お父さんだって➡
216
00:21:32,391 --> 00:21:38,397
残してってんじゃん。
ダメ! 育ち盛りのあなたは 別。
217
00:21:38,397 --> 00:21:42,401
いい? ちゃんと食べなかったら
携帯料金 払ってあげないからね。
218
00:21:42,401 --> 00:21:46,405
(真由)ずるい。
ずるくない。 早く食べなさいよ!
219
00:21:46,405 --> 00:21:50,409
[一見 ごく普通の
家庭のようですが➡
220
00:21:50,409 --> 00:21:53,412
わたしと 子供たちの間には➡
221
00:21:53,412 --> 00:21:58,417
実は わたしには
とても理解の及ばぬ➡
222
00:21:58,417 --> 00:22:01,417
深い溝が 横たわっているのです]
223
00:22:07,426 --> 00:22:12,431
(貴之)まいったな。 寝不足だ。
(洋子)何 言ってんの。➡
224
00:22:12,431 --> 00:22:15,434
さっさと 顔 洗って。
ご飯 できてるわよ。
225
00:22:15,434 --> 00:22:19,438
(貴之)ゆうべ また誰か
部屋に入ってきてさ➡
226
00:22:19,438 --> 00:22:25,444
そんで 布団の上に
乗っかんだぜ。 もう しんどくてさ。
227
00:22:25,444 --> 00:22:28,447
(真由)やっぱり。 あれ
お兄ちゃんが 拾ってきたんだ。
228
00:22:28,447 --> 00:22:31,450
もう 迷惑してるんだからね。
しょうがねえだろ。
229
00:22:31,450 --> 00:22:33,385
俺だって 好きで
拾ってきてるわけじゃねえよ。
230
00:22:33,385 --> 00:22:35,387
気をつけてよね。
231
00:22:35,387 --> 00:22:37,389
見えねえのに どうやって
気をつけろって いうんだよ?
232
00:22:37,389 --> 00:22:40,392
そんなこと 自分で考えてよ。
233
00:22:40,392 --> 00:22:42,394
お兄ちゃんは いいよ。
見えないから。
234
00:22:42,394 --> 00:22:44,396
わたしの身にも なってよね。
(貴之)見えませんよ。➡
235
00:22:44,396 --> 00:22:48,400
分かりませんよ。 見えません。
[見える。 見えない。➡
236
00:22:48,400 --> 00:22:51,403
子供たちが そんな奇妙な
言い合いをすることは➡
237
00:22:51,403 --> 00:22:53,403
しょっちゅうでした]
238
00:22:55,407 --> 00:22:57,409
[どうやら 息子は➡
239
00:22:57,409 --> 00:23:01,413
その見えないものに
取りつかれやすい たちのようで➡
240
00:23:01,413 --> 00:23:06,418
妹のほうはといえば それが
見えてしまうらしいのですが➡
241
00:23:06,418 --> 00:23:12,424
わたしや夫には
そういった経験が 全くなく➡
242
00:23:12,424 --> 00:23:18,424
いいかげん こういう生活は
終わりにしたいと思っていました]
243
00:23:28,440 --> 00:23:30,442
(洋子)ねえ? 真由。
ちょっといい?
244
00:23:30,442 --> 00:23:33,379
(真由)何?
母さんね➡
245
00:23:33,379 --> 00:23:40,379
あなたや貴之のことが 心配で。
ねえ? どんなものが見えるの?
246
00:23:44,390 --> 00:23:48,394
昨日のはね 変な格好をした
おじいさん。
247
00:23:48,394 --> 00:23:51,397
でも 朝には
消えてたみたいだから。
248
00:23:51,397 --> 00:23:57,397
大丈夫なの?
(真由)うん。 ありがと。
249
00:23:59,405 --> 00:24:04,405
でも しょうがないよ。 それにさ
あんなの 見えないほうがいいって。
250
00:24:08,414 --> 00:24:10,416
≪(ドアの開く音)
251
00:24:10,416 --> 00:24:13,419
(貴之)ただいま。
(洋子)あっ 貴之。
252
00:24:13,419 --> 00:24:16,422
あなたも ちょっと こっち来て。
母さん 話したい事 あるんだけど。
253
00:24:16,422 --> 00:24:19,425
(貴之)ごめん。
もう 眠くて 眠くて。➡
254
00:24:19,425 --> 00:24:22,425
直行 帰ってきた。 少し寝る。
255
00:24:28,434 --> 00:24:31,437
[疑っているわけでは
ありません。➡
256
00:24:31,437 --> 00:24:36,375
ただ もし 自分にも
そういうものが見えれば➡
257
00:24:36,375 --> 00:24:39,378
もう少し 子供たちのことを➡
258
00:24:39,378 --> 00:24:42,378
いろいろ 分かってやれると
思うのですが]
259
00:25:04,403 --> 00:25:10,403
(真由)《でも お母さん。 ホント
見えないほうが いいって》
260
00:25:12,411 --> 00:25:16,415
≪(貴之)真由。
晩飯できたら 起こしてくれる?➡
261
00:25:16,415 --> 00:25:20,419
おい 真由。 どうした?
262
00:25:20,419 --> 00:25:23,422
≪(ドアの開く音)
(真由)ううん。
263
00:25:23,422 --> 00:25:42,374
(水の したたる音)
264
00:25:42,374 --> 00:25:47,374
♬~
265
00:25:51,383 --> 00:25:53,383
えっ?
266
00:25:55,387 --> 00:25:58,390
(メンバー)怖い怖い 怖い怖い。
えっ?
267
00:25:58,390 --> 00:26:00,392
(メンバー)怖い。
268
00:26:00,392 --> 00:26:02,392
ひららちゃん。 大丈夫?
269
00:26:09,401 --> 00:26:11,403
さあ みんな
怖がってちゃ 駄目だ。
270
00:26:11,403 --> 00:26:15,407
弱い心を 吹き飛ばす
あの おまじない いくぞ。
271
00:26:15,407 --> 00:26:17,407
(一同)はい。 吾郎さん。
272
00:26:21,413 --> 00:26:23,415
(結乃)皆!
(慶人)祷!
273
00:26:23,415 --> 00:26:26,418
(蒼太郎)怖!
(ひらら)憮!
274
00:26:26,418 --> 00:26:28,418
弱気 退散!
275
00:26:30,422 --> 00:26:32,422
(一同)喝!
276
00:26:40,365 --> 00:26:44,369
≪(救急車のサイレン)
(直也)うーん。 うーん。
277
00:26:44,369 --> 00:26:50,375
(直也)[これは
僕が 先日 体験した話です]
278
00:26:50,375 --> 00:26:54,379
(直也)[そのとき 僕は
肺炎で 入院していました]
279
00:26:54,379 --> 00:26:57,379
(直也)うーん。 うーん。
280
00:27:01,386 --> 00:27:08,393
(少年)どうかした?
(直也)あっ。 うん。 トイレ。
281
00:27:08,393 --> 00:27:10,395
(少年)何だ。
だったら 我慢しないで➡
282
00:27:10,395 --> 00:27:13,398
行ってくればいいじゃん。
(直也)えー!➡
283
00:27:13,398 --> 00:27:19,404
だってさ 夜中に
あそこ 通るの 怖いじゃん。
284
00:27:19,404 --> 00:27:22,407
(少年)ああ あそこね。
(看護師)こら! まだ 起きてる!
285
00:27:22,407 --> 00:27:25,410
早く 寝なさい!
(少年)あっ そうだ。
286
00:27:25,410 --> 00:27:27,412
婦長さんなら あの噂
知ってるよね?
287
00:27:27,412 --> 00:27:30,415
(看護師)噂?
(少年)ほら あるじゃん。➡
288
00:27:30,415 --> 00:27:34,415
廊下の突き当たりに 変な鏡が。
あそこに 出るって。
289
00:27:37,356 --> 00:27:39,358
(少年)ねえ? どうなの?
290
00:27:39,358 --> 00:27:42,361
(看護師)バカなこと 言ってないで
早く 寝なさい!➡
291
00:27:42,361 --> 00:27:46,365
次 声がしたら
ぶっとい注射 打つからね!
292
00:27:46,365 --> 00:27:50,365
(少年)おっかねえ あの婦長。
うちの母ちゃんより 怖ぇ。
293
00:27:58,377 --> 00:28:00,377
(直也)はあー。
294
00:28:07,386 --> 00:28:21,400
♬~
295
00:28:21,400 --> 00:28:41,353
♬~
296
00:28:41,353 --> 00:28:52,353
♬~
297
00:29:02,374 --> 00:29:09,374
♬~
298
00:29:31,403 --> 00:29:37,342
(直也)うわっ!
うっ! ああっ! うっ!
299
00:29:37,342 --> 00:29:45,350
♬~
300
00:29:45,350 --> 00:29:48,353
(女)ウフフフ。
301
00:29:48,353 --> 00:29:53,358
♬~
302
00:29:53,358 --> 00:30:02,367
(笑い声)
303
00:30:02,367 --> 00:30:09,374
(直也の叫び声)
304
00:30:09,374 --> 00:30:21,386
♬~
305
00:30:21,386 --> 00:30:24,389
(母親)ありがとうございます。
もう ホントに お世話になりました。
306
00:30:24,389 --> 00:30:26,391
(看護師)いえ。
お大事に してください。
307
00:30:26,391 --> 00:30:29,391
(母親)はい。
じゃあ 行こっか。 ねっ?
308
00:30:31,396 --> 00:30:34,399
(母親)よいしょ。
じゃあ 失礼します。
309
00:30:34,399 --> 00:30:37,399
(看護師)お大事に。
(母親)ほら 行くわよ。
310
00:30:40,405 --> 00:30:52,417
♬~
311
00:30:52,417 --> 00:30:57,422
[この婦長さんは 何かを
知っていたと 思います]
312
00:30:57,422 --> 00:31:05,430
♬~
313
00:31:05,430 --> 00:31:12,437
[でも 僕には それを 改めて
聞く勇気は ありませんでした]
314
00:31:12,437 --> 00:31:22,437
♬~
315
00:33:27,405 --> 00:33:29,407
では 続いての 恐怖幽便を
読んでみよう。 ひらら君。
316
00:33:29,407 --> 00:33:31,409
(ひらら)はい。 吾郎さん。
317
00:33:31,409 --> 00:33:35,409
「今日は
私の話を 聞いてください」
318
00:33:38,350 --> 00:33:43,355
(彩)[今日は
私の話を 聞いてください]
319
00:33:43,355 --> 00:33:45,357
[こういう仕事を していると➡
320
00:33:45,357 --> 00:33:51,357
時に 信じられない出来事に
遭遇することが あるのです]
321
00:33:54,366 --> 00:34:00,372
[父の工務店で 働いていた私は
老舗旅館の改築を 依頼され➡
322
00:34:00,372 --> 00:34:03,375
東北の温泉地を
訪れていました]
323
00:34:03,375 --> 00:34:06,378
(村上)
この 古風な感じは 残して➡
324
00:34:06,378 --> 00:34:12,384
奥にある別館を 隠れ家的な趣に
建て替えたいんだよ。
325
00:34:12,384 --> 00:34:15,387
(彩)それって 今 はやりの
和風モダン建築ですか?➡
326
00:34:15,387 --> 00:34:19,391
一度
手掛けてみたかったんですよ。
327
00:34:19,391 --> 00:34:22,394
(村上)いやいや。
お宅に頼みたいのはね➡
328
00:34:22,394 --> 00:34:25,397
ちょっと 変わったもんなんだ。
(彩)はい?
329
00:34:25,397 --> 00:34:27,397
(村上)どうぞ。
330
00:34:31,403 --> 00:34:34,403
(彩)失礼します。
(村上)はい。 どうぞ。
331
00:34:39,344 --> 00:34:41,344
(彩)お邪魔します。
(村上)うん。
332
00:34:49,354 --> 00:34:51,356
(彩)歴史を感じますね。
333
00:34:51,356 --> 00:34:56,356
(村上)ええ。 築 102年ですから。
(彩)102年ですか。
334
00:34:59,364 --> 00:35:01,366
(彩)おっ。
あっ。 あっ。
335
00:35:01,366 --> 00:35:04,369
(村上)ああ。 大丈夫です。
後で やりますから。
336
00:35:04,369 --> 00:35:06,369
(彩)そうですか。 すいません。
337
00:35:16,381 --> 00:35:18,383
[そう 言って
案内された場所は…]
338
00:35:18,383 --> 00:35:22,387
(彩)宴会場?
(村上)うん。 ここを解体してね➡
339
00:35:22,387 --> 00:35:24,389
あるものを 造ってほしい。
(彩)あるもの?
340
00:35:24,389 --> 00:35:27,392
(村上)詳しいことは
設計士の先生と。 じゃあ よろしく。
341
00:35:27,392 --> 00:35:29,392
(彩)えっ? ちょっと…。
342
00:35:38,336 --> 00:35:40,338
(彩)あのう。
(木島)名前は?
343
00:35:40,338 --> 00:35:42,340
(彩)はい?
(木島)名前。
344
00:35:42,340 --> 00:35:44,342
(彩)佐々木 彩です。
345
00:35:44,342 --> 00:35:46,344
(木島)佐々木ちゃんは
このとおりに➡
346
00:35:46,344 --> 00:35:51,349
造ってくれればいいから。
(彩)えっ? これって…。
347
00:35:51,349 --> 00:35:55,353
(木島)和室を 三重の廊下で
取り囲み 閉じ込める。➡
348
00:35:55,353 --> 00:35:59,357
そういうことだよ。
(彩)えっ?
349
00:35:59,357 --> 00:36:02,360
[この先生との出会いが➡
350
00:36:02,360 --> 00:36:06,364
私が体験する あのような出来事の
始まりだったとは➡
351
00:36:06,364 --> 00:36:11,364
このときの私には
知る由も ありませんでした]
352
00:36:17,375 --> 00:36:20,378
(彩)この和室を
3つの廊下で 囲むんですよね?
353
00:36:20,378 --> 00:36:23,381
(木島)うん。
(彩)でも それだと 出入りが…。
354
00:36:23,381 --> 00:36:27,385
(木島)最終的には
和室の扉も 廊下の出入り口も➡
355
00:36:27,385 --> 00:36:30,388
全て ふさいでくれ。
(彩)全て ふさぐって。➡
356
00:36:30,388 --> 00:36:32,324
えっ。 それじゃあ
せっかく 造った この和室に➡
357
00:36:32,324 --> 00:36:34,326
入れなくなるじゃないですか。
(木島)そのために ふさぐんだよ。
358
00:36:34,326 --> 00:36:37,329
(彩)えっ? ちょっと
意味が分からないんですけど。
359
00:36:37,329 --> 00:36:41,333
(木島)気にしなくていい。
人足が集まったら 早く始めてくれ。
360
00:36:41,333 --> 00:36:43,333
(彩)えっ?
361
00:36:53,345 --> 00:36:57,349
[こうして 今回の
和室造りが 始まったのですが…]
362
00:36:57,349 --> 00:37:00,352
(男性)おい。
作業できねえじゃねえかよ。
363
00:37:00,352 --> 00:37:02,354
(男性)何で 入れねえんだよ。
364
00:37:02,354 --> 00:37:04,356
(警備員)社長に
厳しく 言われておりますので。
365
00:37:04,356 --> 00:37:06,358
(警備員)社長の指示で チェックは…。
(彩)すいません。 すいません。➡
366
00:37:06,358 --> 00:37:11,363
今回の現場 これが ないと
中に入れないんです。
367
00:37:11,363 --> 00:37:13,365
(男性)それを 先に言えよ。
(彩)すいません。 遅くなりました。
368
00:37:13,365 --> 00:37:16,368
[この 異常な 警備態勢]
369
00:37:16,368 --> 00:37:20,372
[出入りのできない
和室を造る]
370
00:37:20,372 --> 00:37:24,372
[今回の工事には
おかしな点が 多過ぎました]
371
00:37:28,380 --> 00:37:30,382
(男性)この ふすま
どこ 持ってくんだよ?
372
00:37:30,382 --> 00:37:33,318
(男性)それ 佐々木さんが
裏に持ってけって…。
373
00:37:33,318 --> 00:37:36,321
(男性)裏 裏。 裏の物置。
374
00:37:36,321 --> 00:37:38,323
(彩)それ 回したら 外れます。
(男性)OK。
375
00:37:38,323 --> 00:37:40,325
(彩)養生 置いときますね。
(男性)はい。
376
00:37:40,325 --> 00:37:42,327
(彩)終わったら
廊下も お願いします。
377
00:37:42,327 --> 00:37:44,329
(男性)了解。
(彩)お願いします。
378
00:37:44,329 --> 00:37:46,331
(男性)佐々木さん。
(彩)はい。
379
00:37:46,331 --> 00:37:49,331
(男性)こっちの方 お願いします。
(彩)はい。
380
00:37:52,337 --> 00:37:54,339
[その翌日]
381
00:37:54,339 --> 00:37:58,343
(木島)おっ。 佐々木ちゃん。➡
382
00:37:58,343 --> 00:38:02,347
どうだ? 作業は順調か?
(彩)はい。 まあ。
383
00:38:02,347 --> 00:38:07,352
(唱える声)
(彩)何してるんですか?➡
384
00:38:07,352 --> 00:38:09,354
お札?
385
00:38:09,354 --> 00:38:11,356
(木島)これを燃やした 灰を➡
386
00:38:11,356 --> 00:38:14,359
和室の内壁に 使う
塗料に 混ぜこんでくれ。
387
00:38:14,359 --> 00:38:17,359
(彩)お札の灰をですか?
(木島)ああ。
388
00:40:33,398 --> 00:40:35,400
(男性)何 やってんだよ?➡
389
00:40:35,400 --> 00:40:39,404
せっかくの塗料が これじゃ
使い物になんねえじゃねえか。
390
00:40:39,404 --> 00:40:41,406
(彩)いや。 あのう。
設計士さんの指示で。
391
00:40:41,406 --> 00:40:45,410
(男性)何なんだよ? この現場は。
(男性)マジで 頼むよ。
392
00:40:45,410 --> 00:40:49,414
(男性)そもそも あの部屋は
何に使うんだよ?
393
00:40:49,414 --> 00:40:53,418
(彩)えっ? いや。 あのう。
394
00:40:53,418 --> 00:40:59,418
(男性)それでも 現場監督か?
(彩)すいません。
395
00:41:02,427 --> 00:41:04,427
(彩)すいません。
396
00:41:09,434 --> 00:41:15,440
[数日後 宴会場は
和室へと 改装され➡
397
00:41:15,440 --> 00:41:21,440
指示どおり お札を燃やした灰を
塗料に混ぜて 塗装したのですが]
398
00:41:30,455 --> 00:41:32,390
(彩)大丈夫ですか?
399
00:41:32,390 --> 00:41:37,395
[何か えたいの知れない力が
日に日に 強くなっていき➡
400
00:41:37,395 --> 00:41:43,401
それに 比例するように 体の力が
どんどん 失われていく]
401
00:41:43,401 --> 00:41:46,404
[そんな感覚でした]
402
00:41:46,404 --> 00:41:59,417
♬~
403
00:41:59,417 --> 00:42:03,421
(彩)社長。 私たちは いったい
何を造らされてるんですか?➡
404
00:42:03,421 --> 00:42:07,425
教えてください。
(村上)気にしない 気にしない。➡
405
00:42:07,425 --> 00:42:12,430
お宅は 指示どおりに
動いてくれりゃ それで いいから。
406
00:42:12,430 --> 00:42:17,435
職人たちも 不審に思ってます。
体調を悪くして 動けない者も。
407
00:42:17,435 --> 00:42:20,438
このままだと
作業に 支障が出ます。
408
00:42:20,438 --> 00:42:24,442
それを 何とかするのが
あんたの仕事でしょ。➡
409
00:42:24,442 --> 00:42:27,442
こっちはね
金を払ってるんだから。
410
00:42:32,383 --> 00:42:34,385
[それから 数日がたち➡
411
00:42:34,385 --> 00:42:38,385
作業後の点検を
していたときのことでした]
412
00:42:54,405 --> 00:43:00,405
[この出入り口も 最終的には
完全に ふさいでしまうのです]
413
00:43:02,413 --> 00:43:06,417
≪(物音)
414
00:43:06,417 --> 00:43:18,429
♬~
415
00:43:18,429 --> 00:43:30,429
≪(話し声)
416
00:43:33,377 --> 00:43:35,377
≪(笑い声)
417
00:46:10,401 --> 00:46:12,403
「あそこは いったい
何なんですか?」
418
00:46:12,403 --> 00:46:14,405
「気にするな。
3日後には 終わってる」
419
00:46:14,405 --> 00:46:17,408
「長い髪で 赤い口紅していて
口元に ほくろが…」
420
00:46:17,408 --> 00:46:19,410
「やめろや」
「やめろ」
421
00:46:19,410 --> 00:46:21,410
「駄目」
「確かに ここに いたんですって」
422
00:49:25,396 --> 00:49:27,396
≪(物音)
423
00:49:32,336 --> 00:49:45,349
≪(話し声)
424
00:49:45,349 --> 00:50:01,365
♬~
425
00:50:01,365 --> 00:50:16,380
♬~
426
00:50:16,380 --> 00:50:26,390
♬~
427
00:50:26,390 --> 00:50:29,393
≪(話し声)
428
00:50:29,393 --> 00:50:46,410
♬~
429
00:50:46,410 --> 00:51:01,425
♬~
430
00:51:01,425 --> 00:51:06,430
♬~
431
00:51:06,430 --> 00:51:10,434
≪(木島)何 やってる?
(彩)はっ!? あっ。
432
00:51:10,434 --> 00:51:13,437
(彩)人の声が。
433
00:51:13,437 --> 00:51:15,439
(木島)まだ
閉じ込めてないからな。
434
00:51:15,439 --> 00:51:18,442
(彩)閉じ込める?
435
00:51:18,442 --> 00:51:24,448
(木島)くれぐれも その向こうは
のぞくんじゃないぞ。 いいな?
436
00:51:24,448 --> 00:51:26,448
(彩)はい。
437
00:51:45,402 --> 00:51:51,408
[そんなことも ありながら
着工から 3週間]
438
00:51:51,408 --> 00:51:54,411
[ほぼ完成という
タイミングで…]
439
00:51:54,411 --> 00:51:57,414
(木島)あしたから 2~3日
休みを 取ってもらうから。
440
00:51:57,414 --> 00:52:00,417
(一同)はい? はっ?
何で 休まなきゃいけないんだ?
441
00:52:00,417 --> 00:52:03,420
(男性)こんな現場 早く
終わらせて 帰りたいんだよ。
442
00:52:03,420 --> 00:52:06,423
(男性)後は 出入り口
ふさぐだけじゃねえか。➡
443
00:52:06,423 --> 00:52:08,425
どう 考えても おかしいだろ。
(彩)あの。 どういうことですか?
444
00:52:08,425 --> 00:52:12,429
(木島)まあ 温泉でも入って
ゆっくりしてきてくれ。
445
00:52:12,429 --> 00:52:14,429
(一同)はあ?
446
00:52:16,433 --> 00:52:21,438
(男性)どうするんだよ?
(彩)いや…。
447
00:52:21,438 --> 00:52:24,438
(男性)お前 あいつの
言いなりだな。
448
00:52:40,391 --> 00:52:45,391
[その日 いつものように
作業後の点検をしていた 私は…]
449
00:52:50,401 --> 00:52:56,407
≪(物音)
450
00:52:56,407 --> 00:53:00,411
[それは 和室の中から
聞こえてきました]
451
00:53:00,411 --> 00:53:05,416
≪(物音)
452
00:53:05,416 --> 00:53:18,429
♬~
453
00:53:18,429 --> 00:53:25,436
≪(物音)
454
00:53:25,436 --> 00:53:34,378
♬~
455
00:53:34,378 --> 00:53:38,378
(彩)どなたか
いらっしゃるんですか?
456
00:53:43,387 --> 00:53:49,393
≪(物音)
457
00:53:49,393 --> 00:54:01,405
♬~
458
00:54:01,405 --> 00:54:06,405
≪(物音)
459
00:54:08,412 --> 00:54:15,419
(彩)のぞくなってことは
のぞけってことだよね。
460
00:54:15,419 --> 00:54:27,431
♬~
461
00:54:27,431 --> 00:54:30,434
(彩)うん?
462
00:54:30,434 --> 00:54:36,373
[ふすまの奥は この後 完全に
ふさいでしまうと いうのに➡
463
00:54:36,373 --> 00:54:40,377
豪華な装飾が
施されていました]
464
00:54:40,377 --> 00:54:49,377
♬~
465
00:54:56,393 --> 00:54:58,395
(彩)お疲れさまです。
(木島)佐々木ちゃん。
466
00:54:58,395 --> 00:55:00,397
(彩)はい。 はい。
467
00:55:00,397 --> 00:55:04,401
(木島)何か 見たな?
(彩)見てないですよ。
468
00:55:04,401 --> 00:55:09,406
お座布団も お膳も…。
(木島)しっかり見てんじゃないか。
469
00:55:09,406 --> 00:55:12,409
あそこは いったい
何なんですか? おかしいですよ。
470
00:55:12,409 --> 00:55:15,412
(彩)わざわざ 警備員 置いたり
妙に 体が疲れたり。
471
00:55:15,412 --> 00:55:17,414
(木島)気にするな。
3日後には 終わってる。
472
00:55:17,414 --> 00:55:19,416
(彩)ちょっと。
ごまかさないでくださいよ。
473
00:55:19,416 --> 00:55:22,419
(木島)だから
気にするなって 言ってるだろ。
474
00:55:22,419 --> 00:55:24,421
(彩)先生。
475
00:55:24,421 --> 00:55:34,364
♬~
476
00:55:34,364 --> 00:55:36,366
[そして 3日が たち➡
477
00:55:36,366 --> 00:55:41,371
いよいよ 全ての出入り口を
ふさぐ日が やって来ました]
478
00:55:41,371 --> 00:55:44,374
(木島)今日が 一番 大事な
作業だから。
479
00:55:44,374 --> 00:55:49,374
頼むよ。 佐々木ちゃん。
(彩)一番 大事な作業って?
480
00:55:51,381 --> 00:55:55,385
[結局
何も 教えてもらえないまま➡
481
00:55:55,385 --> 00:55:59,389
最終確認をすることに
なったのですが…]
482
00:55:59,389 --> 00:56:03,393
[この和室からは
今までとは 違う➡
483
00:56:03,393 --> 00:56:06,396
異様な圧力が
伝わってきました]
484
00:56:06,396 --> 00:56:09,399
(彩)では 先生。
最終確認を。
485
00:56:09,399 --> 00:56:11,401
(木島)何 言ってんだ?
佐々木ちゃんも➡
486
00:56:11,401 --> 00:56:13,403
一緒に やるんだよ。
(彩)えっ?
487
00:56:13,403 --> 00:56:15,405
(木島)俺は 周りを
回ってくるから➡
488
00:56:15,405 --> 00:56:19,409
佐々木ちゃんは
この中を 確認して。
489
00:56:19,409 --> 00:56:22,412
(彩)えっ? 私がですか?
(木島)うん。
490
00:56:22,412 --> 00:56:32,356
♬~
491
00:56:32,356 --> 00:56:34,358
(木島)おい。
492
00:56:34,358 --> 00:56:42,366
いいか? くれぐれも
ふすまの向こうは のぞくなよ。
493
00:56:42,366 --> 00:56:58,366
♬~
494
00:57:12,396 --> 00:57:26,410
♬~
495
00:57:26,410 --> 00:57:41,358
♬~
496
00:57:41,358 --> 00:57:57,374
♬~
497
00:57:57,374 --> 00:58:00,377
≪(笑い声)
498
00:58:00,377 --> 00:58:13,377
≪(話し声)
499
00:58:18,395 --> 00:58:24,395
≪(話し声)
500
00:58:27,404 --> 00:58:31,408
≪(笑い声)
501
00:58:31,408 --> 00:58:46,356
♬~
502
00:58:46,356 --> 00:59:01,371
♬~
503
00:59:01,371 --> 00:59:16,386
♬~
504
00:59:16,386 --> 00:59:32,335
♬~
505
00:59:32,335 --> 00:59:35,335
≪(笑い声)
506
00:59:40,343 --> 00:59:44,347
(木島)ったく。 あれほど
のぞくなって 言ったろ?
507
00:59:44,347 --> 00:59:46,349
(彩)先生。 あれは いったい?
508
00:59:46,349 --> 00:59:48,351
(木島)あかずの間って
知ってるか?
509
00:59:48,351 --> 00:59:53,356
(彩)あかずの間?
って 隠れて 儀式を行ったり➡
510
00:59:53,356 --> 00:59:56,359
何かを 閉じ込めておくための
座敷ろうとか?
511
00:59:56,359 --> 00:59:59,362
(木島)佐々木ちゃんたちが
3日間 休みを取ってる間➡
512
00:59:59,362 --> 01:00:02,365
神降ろしをした。
(彩)神降ろし?
513
01:00:02,365 --> 01:00:05,368
あの あかずの間はな
福の神を 住まわせ➡
514
01:00:05,368 --> 01:00:10,373
その家に 繁栄を
呼びこむための部屋なんだ。➡
515
01:00:10,373 --> 01:00:13,376
あの社長に
しつこく 頼まれてさ。
516
01:00:13,376 --> 01:00:18,381
まっ。 これも 払ってくれるって
いうから 仕方なく 引き受けた。
517
01:00:18,381 --> 01:00:21,384
≪(足音)
518
01:00:21,384 --> 01:00:25,388
(彩)えっ? 何ですか?
519
01:00:25,388 --> 01:00:28,391
(村上)あっ。 いいんだ。
この業者は 私が 連れてきた。
520
01:00:28,391 --> 01:00:32,395
(彩)社長が?
(村上)どうも ご苦労さまでした。
521
01:00:32,395 --> 01:00:35,398
(村上)こっからの作業は
彼らが 引き継ぎますから。
522
01:00:35,398 --> 01:00:38,401
(彩)いや。
ちょっと待ってください。
523
01:00:38,401 --> 01:00:40,403
(村上)神降ろしは
終わったんでしょ?
524
01:00:40,403 --> 01:00:42,405
(木島)いや。 肝心の仕事が
まだ 残ってる。
525
01:00:42,405 --> 01:00:45,408
(村上)ああ。 それは
こちらで やりますから。
526
01:00:45,408 --> 01:00:47,410
あなた方は ここまでで。
527
01:00:47,410 --> 01:00:49,412
(彩)そんな!? 最後まで
きちんと やらせてください。
528
01:00:49,412 --> 01:00:51,414
これは 私たちの仕事です。
529
01:00:51,414 --> 01:00:55,418
(村上)これまで 本当に
ご苦労さまでした。➡
530
01:00:55,418 --> 01:00:57,420
さあ 入った 入った。
(一同)はい。
531
01:00:57,420 --> 01:01:00,420
(彩)ちょっ。
(村上)ご苦労さま。
532
01:01:05,428 --> 01:01:07,430
(木島)ったく。 あの バカ社長。➡
533
01:01:07,430 --> 01:01:10,433
こんなことなら
引き受けるんじゃなかった。
534
01:01:10,433 --> 01:01:13,436
社長は どうして
私たちを 追い出したんでしょう?
535
01:01:13,436 --> 01:01:17,440
(木島)単純に 金を
ケチりたかったんだろ。➡
536
01:01:17,440 --> 01:01:21,444
俺の仕事は 高いからな。
神降ろしさえ 済んだら➡
537
01:01:21,444 --> 01:01:25,448
とっとと お払い箱に
したかったんだろ。
538
01:01:25,448 --> 01:01:29,452
(彩)ちなみに 神降ろしって
お幾らぐらいなんですか?
539
01:01:29,452 --> 01:01:33,390
(木島)そりゃ 有効期限にもよる。
(彩)有効期限?
540
01:01:33,390 --> 01:01:38,395
(木島)ああ。 あかずの間が
機能してくれてる期間だよ。➡
541
01:01:38,395 --> 01:01:41,398
普通なら 30年だ。
542
01:01:41,398 --> 01:01:45,402
(彩)じゃあ 30年だと
お幾らですか?
543
01:01:45,402 --> 01:01:48,405
(木島)ふっ。
544
01:01:48,405 --> 01:01:51,408
(彩)えっ!? そんなに?
545
01:01:51,408 --> 01:01:56,413
(木島)それなのに あの バカ社長。
最後の最後に 仕上げを ケチった。
546
01:01:56,413 --> 01:01:59,416
(彩)でも 神降ろしは
無事 終わったんですよね?
547
01:01:59,416 --> 01:02:03,420
(木島)それは 考えが 甘過ぎる。➡
548
01:02:03,420 --> 01:02:07,424
例えば それ。
(彩)えっ?
549
01:02:07,424 --> 01:02:10,427
ハロウィーンだって もともとは
悪霊や 魔女から➡
550
01:02:10,427 --> 01:02:15,432
暮らしを守るための
魔よけの儀式だ。
551
01:02:15,432 --> 01:02:18,435
形を変えても それを
信仰する人々の➡
552
01:02:18,435 --> 01:02:21,438
気持ちが 変わらなかったら
何ら 問題はない。
553
01:02:21,438 --> 01:02:27,438
だが 儀式には
敬意が 必要なんだ。
554
01:02:29,446 --> 01:02:35,385
先生。 あの旅館
どうなっちゃうんですか?
555
01:02:35,385 --> 01:02:41,385
(木島)さあな。
まっ ただじゃ 済まないだろうな。
556
01:02:46,396 --> 01:02:52,396
佐々木ちゃんとは また 近いうち
会うことになるかも しれないな。
557
01:03:01,411 --> 01:03:06,416
[リニューアルした旅館は
オープンから 常に 満室]
558
01:03:06,416 --> 01:03:10,420
[大人気の宿と
なったそうですが➡
559
01:03:10,420 --> 01:03:14,424
毎日の仕事に
忙殺されていた 私は➡
560
01:03:14,424 --> 01:03:17,427
あの旅館のことなど
すっかり 忘れていました]
561
01:03:17,427 --> 01:03:20,430
[ところが…]
562
01:03:20,430 --> 01:03:22,430
(彩)えっ!?
563
01:03:32,375 --> 01:03:35,378
あっ もしもし?
木島先生ですか?
564
01:03:35,378 --> 01:03:39,382
(彩)こちらが 今回の
木島先生からの お見積もり。➡
565
01:03:39,382 --> 01:03:42,385
で こちらが
私ども 佐々木工務店の➡
566
01:03:42,385 --> 01:03:46,389
工事に関する お見積もりです。
567
01:03:46,389 --> 01:03:49,392
(村上)前回よりも
高いじゃないか。➡
568
01:03:49,392 --> 01:03:51,394
何だって
こんなことに なるんだ?➡
569
01:03:51,394 --> 01:03:55,398
下手に 出てるからって
吹っ掛けやがって。
570
01:03:55,398 --> 01:03:58,401
(彩)1年前 最後まで
私たちに 任せてくだされば➡
571
01:03:58,401 --> 01:04:03,406
こんなことには。
(村上)この 何分の一の値段で➡
572
01:04:03,406 --> 01:04:06,409
神降ろしから 全部やる
業者だって いるんだぞ。
573
01:04:06,409 --> 01:04:10,413
神降ろしは そんな簡単じゃ
ないはずです。
574
01:04:10,413 --> 01:04:12,415
もう いい。 帰れ。
575
01:04:12,415 --> 01:04:15,418
社長 お願いです。
仮にも 神様です。
576
01:04:15,418 --> 01:04:18,421
軽い気持ちで 利用するなんて
考え直してください。
577
01:04:18,421 --> 01:04:21,424
(村上)いいから 帰れよ。
帰ってくれ。➡
578
01:04:21,424 --> 01:04:25,428
二度と 来るんじゃないよ。 帰れ。
(彩)社長。 ちょっと待ってください。
579
01:04:25,428 --> 01:04:27,428
(村上)早く 帰れよ!
580
01:04:31,434 --> 01:04:35,372
[今回の被害は
台風ではなく➡
581
01:04:35,372 --> 01:04:39,376
あの和室に
原因があったのでは?]
582
01:04:39,376 --> 01:04:43,380
[私には どうしても
そう 思えたのです]
583
01:04:43,380 --> 01:04:56,393
♬~
584
01:04:56,393 --> 01:05:11,408
♬~
585
01:05:11,408 --> 01:05:26,423
♬~
586
01:05:26,423 --> 01:05:41,371
♬~
587
01:05:41,371 --> 01:05:56,386
♬~
588
01:05:56,386 --> 01:06:11,401
♬~
589
01:06:11,401 --> 01:06:26,416
♬~
590
01:06:26,416 --> 01:06:41,364
♬~
591
01:06:41,364 --> 01:06:46,369
♬~
592
01:06:46,369 --> 01:06:51,374
≪(物音)
593
01:06:51,374 --> 01:06:59,382
≪(話し声)
594
01:06:59,382 --> 01:07:10,393
♬~
595
01:07:10,393 --> 01:07:14,397
≪(笑い声)
596
01:07:14,397 --> 01:07:31,414
♬~
597
01:07:31,414 --> 01:07:46,362
♬~
598
01:07:46,362 --> 01:08:01,377
♬~
599
01:08:01,377 --> 01:08:10,386
♬~
600
01:08:10,386 --> 01:08:14,390
≪(笑い声)
601
01:08:14,390 --> 01:08:25,401
♬~
602
01:08:25,401 --> 01:08:28,404
(絶叫)
603
01:08:28,404 --> 01:08:34,404
[この話の 後日談を 語るのは
あまり 気が進みません]
604
01:08:42,352 --> 01:08:46,356
(稲垣)ここからは 再び
過去 20年の 恐怖幽便から➡
605
01:08:46,356 --> 01:08:49,359
よりすぐりの 心霊体験を
研究していこう。
606
01:08:49,359 --> 01:08:51,361
(一同)はい。 吾郎さん。
607
01:08:51,361 --> 01:08:54,364
では 恐怖幽便を
読んでみよう。 蒼太郎君。
608
01:08:54,364 --> 01:08:58,368
(蒼太郎)はい。 吾郎さん。
609
01:08:58,368 --> 01:09:01,371
(蒼太郎)「去年の夏
付き合って間もない 彼女と➡
610
01:09:01,371 --> 01:09:05,371
明け方まで ドライブを
楽しんだときのことです」
611
01:09:10,380 --> 01:09:14,384
(大輝)[去年の夏
つきあって間もない 彼女と➡
612
01:09:14,384 --> 01:09:18,388
明け方まで ドライブを
楽しんだときのことです]
613
01:09:18,388 --> 01:09:20,390
(大輝)そういえば ここってさ
この辺りで いちばん➡
614
01:09:20,390 --> 01:09:24,394
星が きれいに見えるんだって。
615
01:09:24,394 --> 01:09:30,400
(希美)もう 朝だけど。
(大輝)あっ そうだよね。
616
01:09:30,400 --> 01:09:36,400
♬(ラジオの音楽)
≪(ノイズ)
617
01:09:38,341 --> 01:09:41,344
♬(ラジオの音楽)
(ノイズ)
618
01:09:41,344 --> 01:09:44,344
(大輝)あれ?
どうしたんだろうね?
619
01:09:47,350 --> 01:09:51,350
(大輝)あっ。 希美ちゃん?
620
01:09:58,361 --> 01:10:08,361
≪(足音)
621
01:10:15,378 --> 01:10:30,393
♬~
622
01:10:30,393 --> 01:10:36,399
≪(窓ガラスを たたく音)
623
01:10:36,399 --> 01:10:42,399
(車が動く音)
624
01:10:49,412 --> 01:10:53,416
(大輝)希美ちゃん 起きろ。
希美!
625
01:10:53,416 --> 01:11:03,426
♬~
626
01:11:03,426 --> 01:11:10,433
♬~
627
01:11:10,433 --> 01:11:13,436
(イグニッションキーを回す音)
何でだよ!?
628
01:11:13,436 --> 01:11:21,436
(車が動く音)
629
01:11:29,452 --> 01:11:31,454
やめろ。 やめてくれ!
630
01:11:31,454 --> 01:11:38,454
(車が動く音)
631
01:11:41,397 --> 01:11:47,403
(車が動く音)
632
01:11:47,403 --> 01:11:50,403
希美! 希美!
633
01:11:53,409 --> 01:11:56,409
(大輝)よせ! やめろ!
634
01:12:00,416 --> 01:12:02,418
やめろーっ!
635
01:12:02,418 --> 01:12:08,424
♬~
636
01:12:08,424 --> 01:12:12,424
≪(車のエンジン音)
637
01:12:14,430 --> 01:12:32,381
♬~
638
01:12:32,381 --> 01:12:39,388
♬~
639
01:12:39,388 --> 01:12:48,397
♬(ラジオの音楽)
640
01:12:48,397 --> 01:12:53,397
(希美)あっ。
わたし 寝ちゃった?
641
01:12:56,405 --> 01:13:03,405
どうしたの? 怖い顔して。
はあー。 何でもない。
642
01:13:09,418 --> 01:13:14,423
[あの女は
一体 何だったのか。➡
643
01:13:14,423 --> 01:13:17,423
僕には 知る由もありません]
644
01:13:23,432 --> 01:13:30,439
えっ!? 終わり? 何だ?
645
01:13:30,439 --> 01:13:33,376
すごい パワー 持った
霊だったけど。
646
01:13:33,376 --> 01:13:36,379
でも…。
647
01:13:36,379 --> 01:13:40,383
慶人君ね。
最後まで やんなかったよね?
648
01:13:40,383 --> 01:13:42,385
脅かすつもりだったのかな?
649
01:13:42,385 --> 01:13:47,390
それでは 心霊研究を始めよう。
(一同)はい。 吾郎さん。
650
01:13:47,390 --> 01:13:49,392
先生。 お願いします。
651
01:13:49,392 --> 01:13:53,392
[恐怖幽便を
鑑定してくれるのは…]
652
01:13:55,398 --> 01:13:57,398
先生。
653
01:14:02,405 --> 01:14:05,408
(下)あの状態で。
654
01:14:05,408 --> 01:14:07,408
(下)そうなんですよ。
655
01:14:20,423 --> 01:14:24,427
自分も 飲んだかのようにして。
656
01:14:24,427 --> 01:14:26,429
(下)そして…。
657
01:14:26,429 --> 01:14:31,434
それを 再現させてるんですか?
あの カップルに。 そのときの状況を。
658
01:14:31,434 --> 01:14:35,371
そうなんですよ。 そして 自分が
されたようなことを 訴えたい。
659
01:14:35,371 --> 01:14:37,373
じゃあ あの カップルを
殺そうとは してないわけですね。
660
01:14:37,373 --> 01:14:39,375
(下)してません。 最初から。
661
01:14:39,375 --> 01:14:42,378
さあ 皆さん。
何か 質問ありますか?
662
01:14:42,378 --> 01:14:44,378
はい。 結乃ちゃん。
(結乃)はい。
663
01:14:46,382 --> 01:14:49,382
ドライブデートは 好きです。
664
01:14:54,390 --> 01:14:56,390
(結乃)はい。
665
01:14:58,394 --> 01:15:01,394
ドライブ 慶喜君 あるの?
いっぱい やったこと。
666
01:15:03,399 --> 01:15:07,399
もし ドライブデート 行くとしたら
慶喜君は どこに行きたいですか?
667
01:15:11,407 --> 01:15:16,412
[この後 歴史に残る
戦慄の 心霊現象が 次々と]
668
01:15:16,412 --> 01:15:18,412
[そして…]
669
01:18:28,404 --> 01:18:33,342
♬~
670
01:18:33,342 --> 01:18:38,347
(由加)[前から 怖い本は好きで
よく 読んでいました]
671
01:18:38,347 --> 01:18:49,358
♬~
672
01:18:49,358 --> 01:19:00,369
♬~
673
01:19:00,369 --> 01:19:05,374
[真夜中に ふと辺りを見回し
誰かが じっと➡
674
01:19:05,374 --> 01:19:10,379
こちらを 見ているような想像を
めぐらしては ぞくっとする。➡
675
01:19:10,379 --> 01:19:13,382
そんな感じが 好きでした]
676
01:19:13,382 --> 01:19:18,382
[でも その夜は
何かが違ったんです]
677
01:19:20,389 --> 01:19:23,392
[まるで 想像ではない誰かが➡
678
01:19:23,392 --> 01:19:27,396
本当に どこかに
潜んでいるような]
679
01:19:27,396 --> 01:19:39,341
♬~
680
01:19:39,341 --> 01:19:50,352
♬~
681
01:19:50,352 --> 01:19:56,352
[どうしても その本を
好きには なれませんでした]
682
01:20:08,370 --> 01:20:10,372
(広美)ねえ?
晩ご飯 どうしようか?
683
01:20:10,372 --> 01:20:14,376
(由加)もう?
今 お茶したばかりじゃん。
684
01:20:14,376 --> 01:20:16,378
(広美)だって 今日
誰も いないんでしょ?
685
01:20:16,378 --> 01:20:18,380
(由加)うん。
686
01:20:18,380 --> 01:20:20,382
(広美)自分たちで
作らなきゃ いけないんだから。➡
687
01:20:20,382 --> 01:20:23,385
考えとかなきゃさ。
(由加)そうだけどさ。➡
688
01:20:23,385 --> 01:20:25,387
まず 宿題 やっちゃおうよ。
689
01:20:25,387 --> 01:20:30,392
(広美)えっ? つまんないの。
せっかく 泊まりに来たのに。➡
690
01:20:30,392 --> 01:20:35,397
もっと 面白いさ…。
何かないの?
691
01:20:35,397 --> 01:20:39,397
(由加)わたしは 英語やるから
広美は 数学。 いい?
692
01:20:46,408 --> 01:20:49,411
ねえ? 由加。
(由加)うん?
693
01:20:49,411 --> 01:20:54,411
(広美)これ 面白い?
(由加)もう やるよ…。
694
01:20:56,418 --> 01:21:03,425
どうした?
(由加)それ。 それ どこに?
695
01:21:03,425 --> 01:21:10,432
えっ? この棚だけど。
それが どうかした?
696
01:21:10,432 --> 01:21:14,436
ダメ! 読んじゃ。
697
01:21:14,436 --> 01:21:16,438
(広美)何?
そんなに怖いの? それ。
698
01:21:16,438 --> 01:21:19,441
(由加)そうじゃなくて…。
699
01:21:19,441 --> 01:21:21,443
[ありえないことでした。➡
700
01:21:21,443 --> 01:21:26,448
この本は
間違いなく捨てたのです]
701
01:21:26,448 --> 01:21:30,452
[もちろん
彼女にも話しました。➡
702
01:21:30,452 --> 01:21:35,391
でも すぐには
信じてもらえなかったようです]
703
01:21:35,391 --> 01:21:44,391
♬~
704
01:21:47,403 --> 01:21:58,403
(ドアの開く音)
705
01:22:37,386 --> 01:22:49,398
♬~
706
01:22:49,398 --> 01:23:04,413
♬~
707
01:23:04,413 --> 01:23:11,413
♬~
708
01:23:19,428 --> 01:23:25,434
♬~
709
01:23:25,434 --> 01:23:29,434
あっ ごめん。 起こした?
710
01:23:34,376 --> 01:23:39,376
(広美)ちょっと 由加!? 何?
(由加)いいから! 早く 早く!
711
01:23:43,385 --> 01:23:48,390
[翌日 その本は
お寺に 引き取ってもらい➡
712
01:23:48,390 --> 01:23:54,396
それ以来 あの妙な視線を
感じることは ありませんでした]
713
01:23:54,396 --> 01:23:59,401
[けれど 今でも
不思議でならないのです]
714
01:23:59,401 --> 01:24:04,406
[わたしの見た女の人は
一体 誰だったのか?]
715
01:24:04,406 --> 01:24:08,410
[そして どういうわけで
あの本にかぎって➡
716
01:24:08,410 --> 01:24:11,410
そんなことが
起きたのかということが]
717
01:24:25,427 --> 01:24:31,433
(行雄)[これは タクシードライバーの私が
体験した話です]
718
01:24:31,433 --> 01:24:33,368
[そのときの私は➡
719
01:24:33,368 --> 01:24:37,372
この仕事に就いて
まだ 日が浅いころでした]
720
01:24:37,372 --> 01:24:48,383
♬~
721
01:24:48,383 --> 01:24:50,385
(電子音)
(従業員)今日も 安全運転で➡
722
01:24:50,385 --> 01:24:52,387
いってらっしゃい。
(行雄)いってきます。
723
01:24:52,387 --> 01:25:02,397
♬~
724
01:25:02,397 --> 01:25:04,399
(行雄)ウツミさんですか?
(ウツミ)はい。➡
725
01:25:04,399 --> 01:25:06,401
よろしく お願いします。
(行雄)こちらの方➡
726
01:25:06,401 --> 01:25:08,403
運んでおきますんで。
(ウツミ)お願いします。
727
01:25:08,403 --> 01:25:10,405
(行雄)お乗りください。
(ウツミ)すいません。
728
01:25:10,405 --> 01:25:13,408
(行雄)頭 お気を付けください。
(ウツミ)はい。
729
01:25:13,408 --> 01:25:28,423
♬~
730
01:25:28,423 --> 01:25:32,423
[昔 母がくれた お守りです]
731
01:25:35,364 --> 01:25:40,369
[私は 家族を支えるために
必死に働きました]
732
01:25:40,369 --> 01:25:45,374
[ですが その日は
お客さまが 少なく➡
733
01:25:45,374 --> 01:25:48,377
ノルマに
届きそうもなかったのです]
734
01:25:48,377 --> 01:25:50,377
[そんなときでした]
735
01:26:11,400 --> 01:26:13,402
えっ?
736
01:26:13,402 --> 01:26:16,402
そんなに 遠くまで
ホントに いいんですか?
737
01:26:18,407 --> 01:26:22,411
かしこまりました。
ああ。 ただ 私➡
738
01:26:22,411 --> 01:26:25,414
この仕事に就いて
まだ 日が浅いもんで➡
739
01:26:25,414 --> 01:26:27,416
住所 カーナビに
入れちゃいますね。➡
740
01:26:27,416 --> 01:26:30,419
ちょっと お待ちください。
741
01:26:30,419 --> 01:26:33,355
お見舞いですか?
742
01:26:33,355 --> 01:26:37,359
あっ。 もしかして 看護師さん?
743
01:26:37,359 --> 01:26:40,362
こんな時間まで
お仕事 大変ですね。➡
744
01:26:40,362 --> 01:26:43,365
私も 夜勤明けは
休みなんですけど➡
745
01:26:43,365 --> 01:26:46,368
結局 寝て 起きたら 夕方で➡
746
01:26:46,368 --> 01:26:49,371
いつも かみさんに
文句 言われてます。
747
01:26:49,371 --> 01:26:54,376
うちの娘も お客さんと
同じぐらいの年ごろで…。➡
748
01:26:54,376 --> 01:26:58,380
あっ。
すいませんでした。
749
01:26:58,380 --> 01:27:00,382
[きっと 疲れていて➡
750
01:27:00,382 --> 01:27:03,385
話し掛けられたくないのだと
思いました]
751
01:27:03,385 --> 01:27:05,385
ルートガイドを…。
752
01:27:07,389 --> 01:27:20,389
♬~
753
01:29:27,395 --> 01:29:30,395
間もなく 左方向です。
754
01:29:34,336 --> 01:29:37,336
ホントに こっちの道で
いいんですか?
755
01:29:41,343 --> 01:29:44,346
カーナビだと
左の方になってますけど。
756
01:29:44,346 --> 01:29:52,346
♬~
757
01:29:57,359 --> 01:30:00,359
左方向です。
758
01:30:03,365 --> 01:30:07,369
[本当に この道で
正しいのだろうか?]
759
01:30:07,369 --> 01:30:11,373
[私は 次第に
不安になってきました]
760
01:30:11,373 --> 01:30:14,376
お客さま。
何度も すいません。
761
01:30:14,376 --> 01:30:17,379
ホントに この道で
大丈夫ですよね?
762
01:30:17,379 --> 01:30:22,384
[私は ますます
不安になってきました]
763
01:30:22,384 --> 01:30:24,386
[ですが…]
764
01:30:24,386 --> 01:30:30,392
[その不安は 道が間違っていると
いうことではなく➡
765
01:30:30,392 --> 01:30:34,396
もしかしたら この女性は…]
766
01:30:34,396 --> 01:30:45,407
♬~
767
01:30:45,407 --> 01:30:48,410
[どうやら 近道だったようです]
768
01:30:48,410 --> 01:30:52,410
間もなく 左方向です。
769
01:31:00,422 --> 01:31:03,425
目的地です。
770
01:31:03,425 --> 01:31:06,425
お客さま。
着きましたよ。
771
01:31:09,431 --> 01:31:11,431
お客さま。
772
01:31:13,435 --> 01:31:15,437
お客さま?
773
01:31:15,437 --> 01:31:19,441
[眠ってしまったのだと
思いました]
774
01:31:19,441 --> 01:31:22,441
参ったな。
775
01:31:31,453 --> 01:31:33,453
(チャイム)
776
01:31:38,393 --> 01:31:40,393
≪(浩介)はい。
777
01:31:42,397 --> 01:31:45,400
(行雄)夜分 遅くに
大変 申し訳ございません。➡
778
01:31:45,400 --> 01:31:48,403
東京の病院から 娘さんに
ご乗車いただいたんですが➡
779
01:31:48,403 --> 01:31:51,406
眠ってしまったようで。
(浩介)そうですか。
780
01:31:51,406 --> 01:31:55,410
(里美)娘は 車に?
(行雄)はい。
781
01:31:55,410 --> 01:31:58,410
(浩介)母さん。
782
01:32:07,422 --> 01:32:10,425
(浩介)あのう。
(行雄)はい。
783
01:32:10,425 --> 01:32:12,427
(浩介)これで 足りますか?
784
01:32:12,427 --> 01:32:14,429
(行雄)あっ。
ありがとうございます。➡
785
01:32:14,429 --> 01:32:16,429
今 お釣り お持ちします。
(浩介)ああ。
786
01:32:25,440 --> 01:32:31,446
(行雄)あれ?
あのう。 娘さんは?
787
01:32:31,446 --> 01:32:40,388
♬~
788
01:32:40,388 --> 01:32:43,391
(浩介)いつも
こうなんですよ。➡
789
01:32:43,391 --> 01:32:48,396
皆さん 病院から 娘を乗せて
ここまで 連れてきたと➡
790
01:32:48,396 --> 01:32:50,398
言ってくださる。
791
01:32:50,398 --> 01:32:54,398
(行雄)「ここまで 連れてきたと
言ってくださる」?
792
01:32:56,404 --> 01:32:58,404
(行雄)いや。
793
01:33:00,408 --> 01:33:03,411
(行雄)いや。 そんなバカな。➡
794
01:33:03,411 --> 01:33:07,415
いや。 だって
ここに座ってたんですよ。➡
795
01:33:07,415 --> 01:33:11,419
東京から ずっと ここに…。
(浩介)ありがとう。
796
01:33:11,419 --> 01:33:14,422
(行雄)いや。
「ありがとう」とかじゃなくて。➡
797
01:33:14,422 --> 01:33:18,422
ホントに。 確かに ここに
いたんですって。
798
01:33:20,428 --> 01:33:26,434
(浩介)仁美といいます。
一人娘でした。➡
799
01:33:26,434 --> 01:33:29,434
1年前に あの病院で。
800
01:33:32,373 --> 01:33:39,380
どうやら 娘は あなたのような
優しい方に 頼ってしまうようです。
801
01:33:39,380 --> 01:33:51,392
♬~
802
01:33:51,392 --> 01:33:55,396
本当に ご迷惑を
お掛けしました。
803
01:33:55,396 --> 01:34:01,402
いえ。 タクシーは
色々な人を 乗せますから。
804
01:34:01,402 --> 01:34:07,402
それに 親を思う気持ちは
私にも 分かります。
805
01:34:13,414 --> 01:34:16,414
亡くなった母が くれたんです。
806
01:34:19,420 --> 01:34:22,423
じゃあ。
807
01:34:22,423 --> 01:34:32,367
♬~
808
01:34:32,367 --> 01:34:38,373
[彼女は きっと
両親に 会いたかったのでしょう]
809
01:34:38,373 --> 01:34:43,378
[私が乗せたのは
彼女の思いでした]
810
01:34:43,378 --> 01:34:48,383
[不思議と 怖いと
感じることはなく➡
811
01:34:48,383 --> 01:34:52,387
どこか 温かい気持ちに
なりました]
812
01:34:52,387 --> 01:34:59,394
ああ。 墓参り 行って
おふくろに 会わないとな。
813
01:34:59,394 --> 01:35:09,404
♬~
814
01:35:09,404 --> 01:35:14,409
私が会わせてあげる。
815
01:35:14,409 --> 01:35:17,409
(絶叫)
816
01:37:21,402 --> 01:37:26,402
(明)[これは 数年前に
体験した 出来事です]
817
01:37:29,410 --> 01:37:32,410
(円美)着いた。
(明)涼しい。
818
01:37:34,349 --> 01:37:37,352
[その日は
ケガをして 入院している➡
819
01:37:37,352 --> 01:37:40,352
友達の見舞いに 行ったのです]
820
01:37:59,374 --> 01:38:02,374
(明)行こっか。
821
01:38:14,389 --> 01:38:17,389
≪何 書くの?
≪ねえ ペン 貸して。
822
01:38:20,395 --> 01:38:24,399
(きらら)何か怖い話とか あった?
(亜矢奈)この病院で?
823
01:38:24,399 --> 01:38:27,402
う~ん ないなぁ。
824
01:38:27,402 --> 01:38:31,406
(きらら)だから 病院だからって
必ず 出るわけじゃないんだよ。
825
01:38:31,406 --> 01:38:35,343
さっき 白いシーツ掛けられた
ストレッチャーで➡
826
01:38:35,343 --> 01:38:37,345
何か 運んでったんだけど。
827
01:38:37,345 --> 01:38:41,349
あ~… それ ご遺体だよ。
828
01:38:41,349 --> 01:38:43,351
(貴美子・円美)ご遺体?
829
01:38:43,351 --> 01:38:45,351
亡くなった人。
830
01:38:48,356 --> 01:38:52,360
このフロアの奥は
高齢者の人が 多いみたいで➡
831
01:38:52,360 --> 01:38:55,363
霊安室に 運んでいくの
よく 見掛けるの。
832
01:38:55,363 --> 01:38:57,365
(円美)霊安室?
833
01:38:57,365 --> 01:39:01,365
そう。
地下1階にあるんだ。
834
01:39:10,378 --> 01:39:12,380
≪もう暗くなっちゃったね。
835
01:39:12,380 --> 01:39:16,384
[その後 私たちは
時間がたつのも忘れて➡
836
01:39:16,384 --> 01:39:19,384
すっかり
話し込んでしまいました]
837
01:39:36,337 --> 01:39:38,339
(円美)えっ? 何?
838
01:39:38,339 --> 01:39:40,341
(明)シッ!
839
01:39:40,341 --> 01:39:45,346
[それは まるで
誰かが 乗ったような揺れでした]
840
01:39:45,346 --> 01:40:05,366
♬~
841
01:40:05,366 --> 01:40:17,378
♬~
842
01:40:17,378 --> 01:40:19,380
何で?
843
01:40:19,380 --> 01:40:39,400
♬~
844
01:40:39,400 --> 01:40:56,417
♬~
845
01:40:56,417 --> 01:41:00,421
誰かが 降りた?
(貴美子)何が言いたいの?
846
01:41:00,421 --> 01:41:04,425
もしかして さっきの
ストレッチャーの人の 魂が➡
847
01:41:04,425 --> 01:41:06,427
私たちと 乗ってたってこと?
848
01:41:06,427 --> 01:41:09,427
そんな! やめてよ。
849
01:41:12,433 --> 01:41:14,433
見て…。
850
01:41:20,441 --> 01:41:22,443
何か出てくるわけじゃないよね?
851
01:41:22,443 --> 01:41:26,443
(貴美子)何 言ってるの。
勝手に ドアが開いただけだよ。
852
01:41:38,392 --> 01:41:41,392
何? 嫌っ!
853
01:41:53,407 --> 01:41:55,407
えっ?
854
01:41:57,411 --> 01:41:59,413
明。 早く!
855
01:41:59,413 --> 01:42:01,413
早く 閉めて!
(明)分かってるよ!
856
01:42:06,420 --> 01:42:08,422
ねえ…。
857
01:42:08,422 --> 01:42:25,439
♬~
858
01:42:25,439 --> 01:42:27,439
(一同の悲鳴)
859
01:42:30,444 --> 01:42:33,381
えっ?
860
01:42:33,381 --> 01:42:37,385
ひららちゃん。
何? 最後の。
861
01:42:37,385 --> 01:42:39,387
(ひらら)分かりません。
862
01:42:39,387 --> 01:42:43,387
(慶人)昼に…。 死んじゃったときに。
見てたよね。
863
01:42:46,394 --> 01:42:50,394
さあ 先生。 あの霊は いったい
どんな霊なんですか?
864
01:42:52,400 --> 01:42:55,403
あっ。 ストレッチャーに 乗ってた
ご遺体の霊ではない?
865
01:42:55,403 --> 01:42:57,403
(下)はい。 ないんです。
866
01:43:00,408 --> 01:43:03,411
じゃあ 関係ないんだ。 ストレッチャー。
(下)ですから 関係ないです。➡
867
01:43:03,411 --> 01:43:05,413
自分で 亡くなったことを➡
868
01:43:05,413 --> 01:43:08,416
それこそ
分かってらっしゃらない。 まだ。
869
01:43:08,416 --> 01:43:12,416
[さらに あの霊は…]
870
01:43:20,428 --> 01:43:24,428
[この後 史上屈指の 心霊現象と
最新の 恐怖体験が]
871
01:45:36,330 --> 01:45:39,333
(翔太郎)[これは 2年前➡
872
01:45:39,333 --> 01:45:42,933
彼女と ドライブしていたときに
体験した 出来事です]
873
01:45:48,342 --> 01:45:50,344
(夏海)ええー? そうかなー?
874
01:45:50,344 --> 01:45:52,346
(翔太郎)いや だって もう
すごかったよ。 引きとか。➡
875
01:45:52,346 --> 01:45:55,349
もう 何だろう…。 もう こんなん。
(夏海)それ 大げさ過ぎ。
876
01:45:55,349 --> 01:45:58,352
[付き合い始めて
間もなかった 僕たちですが➡
877
01:45:58,352 --> 01:46:01,355
共通の趣味が
釣りということもあり➡
878
01:46:01,355 --> 01:46:07,355
その日は 彼女の車で
川釣りに 出掛けたのです]
879
01:46:10,364 --> 01:46:13,367
(翔太郎)どんくらいで
向こう 戻れるかなぁ?
880
01:46:13,367 --> 01:46:18,372
うーん。 混んでないから
行きと 同じぐらいかなぁ。
881
01:46:18,372 --> 01:46:21,372
[その 帰り道でのことでした]
882
01:46:30,384 --> 01:46:33,384
[最初は 具合でも悪いのかと
思ったのですが…]
883
01:46:40,327 --> 01:46:43,327
(翔太郎)あっ…。 今の 見た!?
884
01:46:47,334 --> 01:46:50,337
夏海?
(夏海)ああ…。 えっ?
885
01:46:50,337 --> 01:46:53,340
大丈夫?
886
01:46:53,340 --> 01:46:58,340
何か 急に 眠くなってきた。
(翔太郎)ええっ!?
887
01:47:03,350 --> 01:47:06,353
ごめん。
仮眠 とらせて。
888
01:47:06,353 --> 01:47:11,353
はっ!? おい。
おい ちょっと! 夏海!
889
01:47:15,362 --> 01:47:19,366
[よりによって
こんな所でとは 思いましたが➡
890
01:47:19,366 --> 01:47:22,369
当時の僕は まだ 免許もなく➡
891
01:47:22,369 --> 01:47:26,369
ドライバーに眠られては
どうすることも できないのです]
892
01:47:31,378 --> 01:47:35,316
(夏海)ううう…。
893
01:47:35,316 --> 01:47:37,318
夏海?
894
01:47:37,318 --> 01:47:39,320
(夏海)ううう…。
(翔太郎)夏海?
895
01:47:39,320 --> 01:47:41,322
(夏海)うわーっ!
896
01:47:41,322 --> 01:47:45,326
大丈夫?
(夏海)あれ?
897
01:47:45,326 --> 01:47:50,331
女の人は?
(翔太郎)女の人?
898
01:47:50,331 --> 01:47:53,331
夢か…。
899
01:47:57,338 --> 01:48:00,341
何だよ それ…。
900
01:48:00,341 --> 01:48:15,341
♬~
901
01:48:41,315 --> 01:48:45,315
何で こんなとこで
こんなこと してんだ?
902
01:48:49,323 --> 01:48:53,323
(翔太郎)おい。 夏海。
夏海!
903
01:48:55,329 --> 01:48:57,331
[どういうわけか➡
904
01:48:57,331 --> 01:49:00,331
彼女は まったく
起きる気配がありません]
905
01:49:10,344 --> 01:49:13,347
[このままというわけにも
いかず➡
906
01:49:13,347 --> 01:49:17,347
運転できる友達に 来てもらおうと
思ったのですが…]
907
01:49:45,312 --> 01:49:48,312
[気味は 悪かったのですが…]
908
01:52:57,404 --> 01:53:06,413
♬~
909
01:53:06,413 --> 01:53:17,413
♬~
910
01:53:43,383 --> 01:53:45,383
えっ?
911
01:53:49,389 --> 01:53:51,391
マジかよ…。
912
01:53:51,391 --> 01:54:09,391
♬~
913
01:54:26,426 --> 01:54:31,431
(ノック)
(翔太郎)すいません!➡
914
01:54:31,431 --> 01:54:35,431
すいません。 あの…。
電話を お借りしたいんですけど。
915
01:54:52,386 --> 01:54:55,386
(翔太郎)すいませーん。
916
01:55:06,400 --> 01:55:21,415
♬~
917
01:55:21,415 --> 01:55:33,360
♬~
918
01:55:33,360 --> 01:55:35,360
≪(物音)
919
01:55:41,368 --> 01:55:48,375
あの すいません。
電話を お借りしたいんですけど。
920
01:55:48,375 --> 01:55:51,378
≪(物音)
921
01:55:51,378 --> 01:56:01,388
♬~
922
01:56:01,388 --> 01:56:17,404
♬~
923
01:56:17,404 --> 01:56:21,408
≪(物音)
924
01:56:21,408 --> 01:56:24,411
(翔太郎)あの
申し訳ないんですけど➡
925
01:56:24,411 --> 01:56:28,411
電話を
お借りできないでしょうか?
926
01:56:30,417 --> 01:56:39,359
≪(足音)
927
01:56:39,359 --> 01:56:41,361
あの…。
928
01:56:41,361 --> 01:56:54,374
(女性)あああ…。 あああ…。
あああ…。 あああ…。 あああ…。
929
01:56:54,374 --> 01:57:02,382
うん!?
(女性)あああ…。 あああ…。➡
930
01:57:02,382 --> 01:57:09,389
あああ…。 あああ…。
931
01:57:09,389 --> 01:57:20,400
♬~
932
01:57:20,400 --> 01:57:26,406
(女性)あああ…。 あああ…。
933
01:57:26,406 --> 01:57:36,349
♬~
934
01:57:36,349 --> 01:57:40,349
おい! 夏海! 夏海! おい!
935
01:57:42,355 --> 01:57:46,359
(夏海)うう…。 うう…。
(翔太郎)夏海?
936
01:57:46,359 --> 01:57:48,361
来ないで。
(翔太郎)えっ!?
937
01:57:48,361 --> 01:57:50,363
(夏海)こっちへ 来ないで。
(翔太郎)はっ!?
938
01:57:50,363 --> 01:57:56,369
女の人が…。
女の人が 近づいてくる!➡
939
01:57:56,369 --> 01:57:59,372
女の人が! 女の人が!
(翔太郎)分かってるよ!➡
940
01:57:59,372 --> 01:58:01,374
だから 早く
起きろっつってんだろ!
941
01:58:01,374 --> 01:58:03,376
(夏海)来る…。
女の人が 来る!
942
01:58:03,376 --> 01:58:05,378
いいかげんにしろ!
943
01:58:05,378 --> 01:58:08,381
痛っ…。 どうしたの?
944
01:58:08,381 --> 01:58:10,383
いいから 早く 車 出して!
早く!
945
01:58:10,383 --> 01:58:12,385
(夏海)何 そんなに興奮してんの?
946
01:58:12,385 --> 01:58:16,389
だから 夏海が 寝ちゃったから!
携帯も つながんないし!➡
947
01:58:16,389 --> 01:58:18,391
公衆電話も 100円 入れても
つながんないし!➡
948
01:58:18,391 --> 01:58:21,394
だから あの屋敷に行って!
そしたら 女の人が 追ってきて!
949
01:58:21,394 --> 01:58:25,398
でかいんだ! 首がないんだよ!
ヤバいよ。 逃げないと。➡
950
01:58:25,398 --> 01:58:28,401
女の人が 追ってくんだよ!
951
01:58:28,401 --> 01:58:33,340
何 言ってんの? 女って?
952
01:58:33,340 --> 01:58:35,340
えっ?
953
01:58:41,348 --> 01:58:48,355
もう。
何 騒いでんのよ?
954
01:58:48,355 --> 01:58:55,362
だって 首のない女が…。
夏海も さっき 「女の人が」って。
955
01:58:55,362 --> 01:58:58,365
わたしが? フフッ。
956
01:58:58,365 --> 01:59:02,369
翔太郎が
寝ぼけてたんじゃないの?
957
01:59:02,369 --> 01:59:04,369
帰ろっか。
958
01:59:07,374 --> 01:59:09,374
(エンジンをかける音)
959
01:59:11,378 --> 01:59:13,378
キャーッ!
(翔太郎)ウォーッ!
960
01:59:18,385 --> 01:59:23,385
[その後は
一目散に 山を下りました]
961
01:59:34,334 --> 01:59:38,334
(夏海)ハッ!? 何!? これ…。
962
01:59:40,340 --> 01:59:45,345
[そして 帰宅したとき
車体には…]
963
01:59:45,345 --> 02:00:03,345
♬~
964
02:00:10,370 --> 02:00:14,374
では 最後の 恐怖幽便を
読んでみよう。 蒼太郎君。
965
02:00:14,374 --> 02:00:17,377
(蒼太郎)はい。 吾郎さん。
966
02:00:17,377 --> 02:00:20,380
「これは 数年前➡
967
02:00:20,380 --> 02:00:25,380
僕が働いていた
カラオケ店での 出来事です」
968
02:00:27,387 --> 02:00:30,390
(陽平)[これは 数年前➡
969
02:00:30,390 --> 02:00:34,394
僕が働いていた
カラオケ店での 出来事です]
970
02:00:34,394 --> 02:00:37,397
(陽平)では 16番の
お部屋になります。➡
971
02:00:37,397 --> 02:00:39,397
ごゆっくり どうぞ。
972
02:00:45,405 --> 02:00:50,410
(陽平)はい。 フロントです。
はい。
973
02:00:50,410 --> 02:00:53,413
はい。 かしこまりました。
すぐ 伺います。
974
02:00:53,413 --> 02:00:55,415
(美紅)どうしたの?
(陽平)パーティールームの お客さん➡
975
02:00:55,415 --> 02:00:58,418
マイクの不具合だって。
交換してくる。
976
02:00:58,418 --> 02:01:01,418
(美紅)OK。 …って えっ?
977
02:01:09,429 --> 02:01:12,432
(ノック)
(陽平)失礼します。➡
978
02:01:12,432 --> 02:01:14,432
替えのマイク お持ちしまし…。
979
02:01:18,438 --> 02:01:21,441
(陽平)あれ?
980
02:01:21,441 --> 02:01:36,389
♬~
981
02:01:36,389 --> 02:01:51,389
♬~
982
02:01:56,409 --> 02:01:59,412
(陽平)ありがとうございました。
(美紅)ありがとうございました。
983
02:01:59,412 --> 02:02:01,414
(入店音)
984
02:02:01,414 --> 02:02:05,418
(美紅)また 見ちゃったか。
(陽平)うん。
985
02:02:05,418 --> 02:02:07,420
(美紅)あんまり
そういうの感じない 私でも➡
986
02:02:07,420 --> 02:02:10,423
ここは 何かいるって
思うとき あるよ。➡
987
02:02:10,423 --> 02:02:13,426
まあ もう 慣れちゃったけど。
988
02:02:13,426 --> 02:02:17,430
(陽平)慣れちゃったって
すごいよな。
989
02:02:17,430 --> 02:02:19,432
(美紅)お願い 大野君。
辞めないでね。
990
02:02:19,432 --> 02:02:21,434
(陽平)えっ?
991
02:02:21,434 --> 02:02:25,438
(美紅)これ以上 スタッフに
辞められたら 店 回んないよ。
992
02:02:25,438 --> 02:02:27,440
(陽平)そうだろうね。
993
02:02:27,440 --> 02:02:29,442
(美紅)先月なんて
吉岡さんっていう➡
994
02:02:29,442 --> 02:02:32,378
古株のバイトまで 辞めちゃって
マジ ピンチなの。➡
995
02:02:32,378 --> 02:02:35,378
ねっ。 お願いします。
996
02:02:37,383 --> 02:02:41,387
まあ 入ったばっかだし
しばらくは 辞めないよ。
997
02:02:41,387 --> 02:02:46,392
(美紅)ホント? よかった。
998
02:02:46,392 --> 02:02:49,392
8番。 片付けてくるね。
(美紅)はーい。
999
02:02:53,399 --> 02:02:58,404
[ここは もともと
訳ありの物件らしく➡
1000
02:02:58,404 --> 02:03:01,407
事故や 自殺が
頻繁に起きたり➡
1001
02:03:01,407 --> 02:03:05,407
奇妙な現象が 起きるという噂が
絶えませんでした]
1002
02:03:12,418 --> 02:03:14,418
うわっ!
1003
02:03:22,428 --> 02:03:24,430
[こうして 僕は➡
1004
02:03:24,430 --> 02:03:29,430
日々 様々な現象に
悩まされていました]
1005
02:03:33,373 --> 02:03:35,375
[そんな ある日…]
1006
02:03:35,375 --> 02:03:37,377
(入店音)
(吉岡)久しぶり。
1007
02:03:37,377 --> 02:03:40,380
(美紅)吉岡さん。
(吉岡)美紅ちゃん。 元気してた?
1008
02:03:40,380 --> 02:03:42,382
(美紅)っていうか
どうしたんですか?
1009
02:03:42,382 --> 02:03:44,384
どうしたって…。
歌いに来たに 決まってるやん。
1010
02:03:44,384 --> 02:03:47,387
(美紅)えっ? 一人でですか?
(吉岡)んなわけないやろ。➡
1011
02:03:47,387 --> 02:03:49,389
後から 連れ 来るから。
(美紅)そうなんですね。
1012
02:03:49,389 --> 02:03:51,391
(吉岡)当たり前やろ。➡
1013
02:03:51,391 --> 02:03:53,393
あれ? 新人さん?
(陽平)はい。
1014
02:03:53,393 --> 02:03:58,398
(吉岡)よろしく。 2時間。
(陽平)かしこまりました。➡
1015
02:03:58,398 --> 02:04:01,401
それでは 8番の お部屋で
お願いします。
1016
02:04:01,401 --> 02:04:05,405
(吉岡)OK。 ほんで 後から
連れ 来るから 案内 よろしく。
1017
02:04:05,405 --> 02:04:08,408
(陽平)はい。 分かりました。
1018
02:04:08,408 --> 02:04:11,411
(美紅)ったく。
よく 来れたもんだわ。
1019
02:04:11,411 --> 02:04:13,413
(陽平)えっ?
(美紅)あの人。➡
1020
02:04:13,413 --> 02:04:17,417
この間 話した 吉岡さん。
(陽平)ああ。 古株の?
1021
02:04:17,417 --> 02:04:21,421
(美紅)待ち合わせって
どうせ 新しい彼女とかでしょ。➡
1022
02:04:21,421 --> 02:04:26,426
ってか ここで 待ち合わせとか
マジ 神経 疑うわ。
1023
02:04:26,426 --> 02:04:30,430
何か あったの?
1024
02:04:30,430 --> 02:04:32,365
(美紅)実はさ…。
(入店音)
1025
02:04:32,365 --> 02:04:34,367
(美紅)いらっしゃいませ。
1026
02:04:34,367 --> 02:04:36,367
いらっしゃいませ。
1027
02:04:56,389 --> 02:04:58,389
≪(女性)すいません。
1028
02:05:05,398 --> 02:05:09,402
(女性)受け付け いいですか?
1029
02:05:09,402 --> 02:05:13,406
(陽平)失礼いたしました。
1名さまでございますか?
1030
02:05:13,406 --> 02:05:19,412
(女性)8番の部屋で。
(陽平)えっ?
1031
02:05:19,412 --> 02:05:21,414
(女性)8番の部屋で。
1032
02:05:21,414 --> 02:05:24,417
(陽平)あっ。 吉岡さまの
お連れさまでございますね?
1033
02:05:24,417 --> 02:05:27,417
当店の アプリは
お持ちでしょうか?
1034
02:05:30,423 --> 02:05:32,358
あのう。 アプリは…。
1035
02:05:32,358 --> 02:05:38,364
(女性)だからぁ 8番の部屋に
早く 行きたいんですけど。
1036
02:05:38,364 --> 02:05:40,366
はい。 えー。 そうしましたら…。
(女性)ねえ。➡
1037
02:05:40,366 --> 02:05:43,369
早く 彼のところに
行きたいんだけど。
1038
02:05:43,369 --> 02:05:46,369
しょ… 承知いたしました。
どうぞ。
1039
02:05:55,381 --> 02:05:58,384
(陽平)ありがとうございます。
1040
02:05:58,384 --> 02:06:01,387
2名さまで 2, 894円になります。
1041
02:06:01,387 --> 02:06:05,391
(吉岡)えっ?
いやいや。 俺 一人やん。
1042
02:06:05,391 --> 02:06:07,393
いや。 でも 後から お連れさまが
お一人 いらっしゃいましたので。
1043
02:06:07,393 --> 02:06:09,395
いやいやいや。
俺 ずっと 一人やったから。
1044
02:06:09,395 --> 02:06:11,397
連れも 結局
来れへんようになったし。
1045
02:06:11,397 --> 02:06:13,399
いやいやいや。 でも…。
1046
02:06:13,399 --> 02:06:15,401
(美紅)どうしたの?
1047
02:06:15,401 --> 02:06:17,403
(吉岡)ちょっと
この新人さん 大丈夫?➡
1048
02:06:17,403 --> 02:06:21,407
俺から ぼったくる気やねん これ。
(陽平)違いますよ。 違います。
1049
02:06:21,407 --> 02:06:23,409
確かに もう一人
女性の受け付け したんですよ。
1050
02:06:23,409 --> 02:06:25,411
(吉岡)女性?
(陽平)はい。
1051
02:06:25,411 --> 02:06:28,414
いや。 俺の連れ 男友達やけど。
(陽平)えっ?
1052
02:06:28,414 --> 02:06:32,351
(美紅)ねえ。 その人
どんな感じの人だった?
1053
02:06:32,351 --> 02:06:35,354
えっ? えっと…。
1054
02:06:35,354 --> 02:06:38,357
緩い ウエーブのかかった
長い髪で➡
1055
02:06:38,357 --> 02:06:40,359
赤い口紅していて
口元に ほくろがあって…。
1056
02:06:40,359 --> 02:06:42,361
(吉岡)やめろや!
1057
02:06:42,361 --> 02:06:46,361
これ 何の嫌がらせやねん。
ええかげんにせえよ。
1058
02:06:52,371 --> 02:06:57,376
[僕が見たのは 吉岡さんの
元 彼女だったんじゃないか]
1059
02:06:57,376 --> 02:07:01,380
[バイト仲間に
そう 言われました]
1060
02:07:01,380 --> 02:07:18,397
♬~
1061
02:07:18,397 --> 02:07:23,402
[彼女は 吉岡さんに
ひどい 振られ方をされ➡
1062
02:07:23,402 --> 02:07:29,402
直後 この建物の中で
亡くなっていたそうです]
1063
02:07:36,349 --> 02:07:43,356
[その出来事や 僕が これまで
体験してきた現象は➡
1064
02:07:43,356 --> 02:07:48,361
訳ありの この物件が
引き起こしたのかも しれません]
1065
02:07:48,361 --> 02:08:01,374
♬~
1066
02:08:01,374 --> 02:08:13,386
♬~
1067
02:08:13,386 --> 02:08:16,389
ねえ。 皆さん。
今日の 恐怖幽便は➡
1068
02:08:16,389 --> 02:08:18,391
どうだったかな?
1069
02:08:18,391 --> 02:08:20,393
慶喜君は どうだった?
1070
02:08:20,393 --> 02:08:23,396
(慶喜)怖かったです。
とにかく 怖かった。
1071
02:08:23,396 --> 02:08:25,396
怖かった?
1072
02:08:27,400 --> 02:08:30,403
(慶喜)トイレ 行くときとか
怖くて もう➡
1073
02:08:30,403 --> 02:08:33,339
パパとか いないと
ちょっと 行けない…。
1074
02:08:33,339 --> 02:08:36,339
結乃ちゃんは 怖かった?
1075
02:08:38,344 --> 02:08:40,346
そうだよ。
お風呂 入って 怖いよ。
1076
02:08:40,346 --> 02:08:42,348
髪の毛 洗って
目 開ける瞬間。
1077
02:08:42,348 --> 02:08:44,350
(結乃)何か
鏡のところとか。
1078
02:08:44,350 --> 02:08:46,350
怖い?
(結乃)はい。
1079
02:08:50,356 --> 02:08:53,359
また 来年 慶喜君が
どのくらい 大きくなってるのか➡
1080
02:08:53,359 --> 02:08:57,363
楽しみだよ 僕は 会うのが。
ねっ。 はい。
1081
02:08:57,363 --> 02:09:00,366
さあ それでは 最後に もう一度
やっておきましょう。
1082
02:09:00,366 --> 02:09:02,368
(メンバー)はい。 吾郎さん。
1083
02:09:02,368 --> 02:09:06,372
イワコデジマ イワコデジマ。
ほん怖 五字切り。
1084
02:09:06,372 --> 02:09:09,375
(メンバー)皆! 祷!➡
1085
02:09:09,375 --> 02:09:11,377
怖! 憮!
1086
02:09:11,377 --> 02:09:13,377
弱気 退散!
1087
02:09:15,381 --> 02:09:17,381
(一同)喝!
1088
02:09:19,385 --> 02:09:23,385
あなたからの 恐怖幽便
お待ちしています。
1089
02:10:34,393 --> 02:10:37,396
(南條)大宮の皆さんと
横並びのときは➡
1090
02:10:37,396 --> 02:10:41,396
一丸となって戦えたんですが…。
1091
02:10:51,410 --> 02:10:55,414
[今夜 ピーピー音と共に…]
1092
02:10:55,414 --> 02:10:58,417
(九条)キュイーン バーン
ズィーヤ!
93988