All language subtitles for 35歳の少女#09

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Original subtitles

(望美) は~い お豆腐 お待たせ。

(愛美) パパ 食べるよ。

(今村) よ~し 今日は パパが鍋奉行だからな。

25年ぶりに やっと4人で すき焼きが食べられるね。

(愛美) お姉ちゃんが目覚めてから 2回 トライしたけど➡

ダメだったもんね。

あれ? ママは?

(愛美) あれ? さっきまでいたのに。

ママ? ごはんだよ。

ねぇ どこ? ママ… 上?

ねぇ ママ。

どうしたの? ママ。

え? 何これ。

ちょっと 行かないでよ!

ママ!

(心電計と人工呼吸器の音)

《こんな所で➡

何してるの? ママ》

(愛美) パパ! おぉ 愛美。

病院だから 走っちゃマズいって。 ねぇ 一体どういうことなの?

知らないよ 望美 これしか書いてないし。

何 考えてんの? あの人。

(足音)

(愛美) ねぇ 本当なの? ママが倒れたって。

くも膜下出血だって。

しかも 長年の無理がたたって➡

心不全も起こしてるみたいで。

でも 治るんだよな?

先生は➡

意識を取り戻すのは まず無理だろうって。

ウソ…。

ねぇ 何で こんなことになったのよ?

ママが➡

私を殺そうとしたの。

(多恵)⦅私は あなたを こんな人間にするために➡

25年 頑張ったわけじゃ ない!⦆

⦅やめて…⦆

じゃ あとは よろしく。

(今村) え? ちょっと どこ行くのよ?

そろそろ 動画配信の時間だから。 はぁ? 何それ。

ママが どうなってもいいのか? 望美。

この前 言ったでしょ?

私はもう あなたたちとは関係ないし➡

一人で生きて行くって。

(心電計と人工呼吸器の音)

多恵…➡

今度は お前が 寝たきりになっちゃうのか?

目 覚ましてくれよ。

望美や愛美には まだ お前が必要なんだから。

大丈夫よ。 え?

絶対 目覚める。

必ず元気になる 誰だと思ってるの この人。

そうだな。

時岡多恵は 世界最強の母親だし。

(多恵の声) 「何としても➡

望美を元のあの子に戻さねば。

それが出来たら➡

愛美とパパを呼んで➡

今度こそ 四人で すき焼きを食べよう」。

♬~

25年 眠っていた私が 目覚めた時➡

便利になったものは いっぱいありましたが➡

心から必要だと思うものは 一つもありませんでした。

だから 私は…。

(カメラのスイッチを切る音)

(チャイム)

何? 忙しいんだけど 私。

ママは お姉ちゃんを 殺そうとしたんじゃ ない。

え? 命 懸けて➡

元のお姉ちゃんに 戻そうとしてたの。

それができたら 家族4人で すき焼きを食べようとしてたの。

書いてあるから 読んだら?

ママが 体 ボロボロになるまで 頑張ったのは➡

全部 お姉ちゃんのためでしょ?

それなのに 何にもしてあげない気?

今まで どんだけ 愛してもらったと思ってんのよ。

いつまでも こんな所に こもってないで➡

バカみたいに明るくて ひとの幸せ願う➡

元のお姉ちゃんに戻ったら? ママのために。

フッ…。

何?

ママにも言ったけど➡

これが本当の時岡望美なの。

大体 私とは縁を切ったんじゃ ないの? マナちゃん。

それなのに この頃 家族愛 だだ漏れだね。

そうか これが本当のマナちゃんなんだ。

分かった もう頼まない。

ママは 私が看病する 絶対 目覚めさせる。

あんたなんか いなくても!

(ドアの開閉音)

多恵 最初に会った時のこと 覚えてるか?

あの時➡

お前の周りだけが 輝いてるみたいだった。

この人と 死ぬまで一緒にいられたら➡

どんなに幸せだろうって思った。

それなのに➡

お前をこんなにしたのは 俺のせいだな。

ごめんな。

俺が 強くなかったから…。

(泣き声)

(愛美) パパ 泣かないでよ。

(今村) あっ うん…。

ママは 私が必ず 元気にしてみせるから。

(広瀬結人) ごめんください。

(今村) ≪は~い≫

あ…。

そうですか…。

あいつが あんなことになったのは…。

俺のせいです。 え?

自分じゃ 何にもできないもんだから➡

望美のことを お母さんに頼んだんです。

⦅お願いです!⦆

あんなことしなきゃ お母さんは…。

それは違うな。 え?

君に頼まれなくても 多恵は同じことをしたと思うよ。

望美が明るくて 誰とでも すぐ仲良くなるのは➡

お父さんに似たんですね きっと。

俺は… 優柔不断なだけだよ。

何やってるんですか?

多恵が倒れたら➡

この家が 今までより 何倍も寂しく見えたからさ。

いろいろガタが来てる所 直そうかと思って。

昔は 仕事で どんなに疲れて帰って来ても➡

ここに入った瞬間➡

あんなに 幸せな気持ちになれたのに…。

そうやって 祈ってるんですね。

お母さんが元気になるのを。

俺にできるのは これぐらいしかないからさ。

それより 望美は どうするんですか?

え?

多恵が倒れたら➡

あいつを救えるのは あなたしか いないんじゃ…。

ただいま。

ごめんな 遅くなって… 留守電 聞いてくれたか?

多恵が倒れて いろいろ大変でさ。

今日はハンバーグか。

達也の大好物だもんな。

なぁ 部屋から出て来てくれたのは うれしいけど➡

これはこれで プレッシャーが すごいんだけど…。

待て‼

(加奈) えっ?

おい 達也! 開けろ! (加奈) ちょっと 何?

お前 そこにこもって 何やってんだよ! 毎日。

(達也) ≪うるせぇな 関係ねえだろ!≫

いいかげん出て来て➡

母さんからもらった100万 返したらどうだ?

(達也) ≪いろいろ考えてんだよ! 今≫

≪どうやって増やすか≫

開けろ! 開けないと ドア ぶち破るぞ!

今日は 絶対 諦めないからな 俺は!

あぁ~! あぁ…。

うっ! (ドアに体当たりする音)

達也~‼

あぁ…。

(達也) いいかげんにしろよ マジで ドア 壊す気かよ?

(今村) お… お前 何だこれ?

何というか… 全部 やりかけじゃないか。

うるせぇな 出てけよ! (今村) なぁ 達也 もうやめろ!

こんな所に こもるのは。 (達也) しつけぇんだよ!

ちょっと やめて 達也!

(今村) いいんだ! え?

止めないでくれ 今日は。

あぁ~!

カッコつけて 父親みたいなこと 言ってんじゃねえ!

俺は お前の父親だ!

うるせぇ!

こんな情けない男だけど➡

お前の父親は➡

この世に俺しかいないんだ!

うるせぇって言ってんだろうが!

クソ! (殴る音)

俺は…➡

やりたくないことは すぐ分かるのに➡

本当に やりたいことが 分からないんだよ。

いつまでたっても。

ガキの頃は➡

自分が こんなことになるとは 思わなかった。

あんたのことも➡

本当の父親だと思ってたし…。

成績もトップで➡

バレンタインは チョコ もらいまくって…。

それが…。

中学 入って いじめに遭うし…。

あんたは本当の父親じゃ ない って分かったし…。

いくら勉強しても いい大学に入れないで➡

やっと就職できた会社じゃ 営業ノルマ 達成できなくて➡

上司に罵声 浴びせられて…。

俺の人生は 小学校で終わったんだよ!

(泣き声)

でも…➡

お前は 生きてるじゃないか。

俺は それだけでいい。

父親みたいなこと言うな!

(加奈) お父さんは あなたの父親よ!

(達也) 何 言ってんだよ!

だって➡

2人とも似てるから。

(達也) はぁ? どこが。

覚えてる?

昔 公園に 四つ葉のクローバーを 探しに行った時➡

全然 見つからなくて あんたが泣いてたら➡

お父さんが 「ここにあるぞ」って 見つけてくれたの。

あれは お父さんが あんたのために➡

1枚 葉っぱをくっつけて 植えておいたのよ。

(今村) おい 今 それ言わなくても…。

大丈夫。

達也も気付いてたんだから。

でも…➡

知らないふりして 喜んであげたんだよね?

お父さんの気持ちが うれしくて。

え?

(加奈) そういう優しいところが➡

そっくりなんだから 2人とも。

なぁ 達也。

本当に やりたいことを 見つけたいなら➡

俺や お母さんと 一緒に考えればいいじゃないか。

俺も今まで➡

人生の選択に散々 迷って来た って言ったけど➡

もう そんなことは やめる。

お前たちを➡

失いたくないから。

どこ行くんだよ?

♬~

♬~

♬~

(愛美) まさか自分が こんなこと やるとは思わなかった。

何か 初めて➡

ママを独り占めしてる 気分なんだけど。

昔…➡

眠ってるお姉ちゃんに 語り掛けてるママを見ながら➡

いっつも思ってた。

私が 言い付け通り 豆腐 買いに行って➡

お姉ちゃんの代わりに 事故に遭えばよかったって。

そしたら➡

ママに こんなふうにしてもらえるのに。

泣かないよ 私。

このまま死んだら➡

涙の一滴だって 流してやるもんか。

(望美の声) 今は 誰も➡

自分のツイッターやインスタに➡

何人が 「いいね」を付けるかを気にし➡

グルメサイトの点数が高ければ 安心して おいしいと言う。

そんなふうに ひとの意見ばかり 気にしているうちに➡

大切な時間は どんどん失われて行くのに。

だったら その時間を私に売ってくだ…。

≪だからぁ…≫

あんたが 一番 時間を無駄にしてるじゃない。

ひとには散々 偉そうなこと 言ってるくせに。

アナウンサーになれない恨みを➡

そんなことやって 晴らしてるつもり?

ママや結人君とも 一生 会わない気?

そんなの 望美が絶対 許さないからね。

(目覚まし時計のアラーム)

(スクロールする音)

僕は このクラスの友達に すごく感謝をしています。

クラスのみんなが とても仲がいいので 勉強を…。

(教頭の声) 保護者の方から連絡があって➡

転校を考えてるそうです。

お気持ちは分かりますが➡

僕も できるだけ サポートしますから。

これ 今日の授業をまとめたんで 彼に渡してもらえれば。

ありがとうございます。

なぁ…。

心配だから来たんだ。

別に そんなんじゃ…。

なぁ 何かあんなら 教えてくれないか?

本当は いじめられてるんじゃ ないか? 彼。

知りません。

おい… おい!

(振動音)

もしもし。

結人さん すぐ来ていただけますか?

俺はもう うちの親とは縁を切ったんです。

お父様が➡

お亡くなりになりました。

え?

(ヘルパー) この前 結人さんと会った後➡

急に容体が悪くなって…。

よかったじゃない。

母さんの望み通りになって。

通夜と葬式が決まったら教えてよ。

それぐらい出るからさ。

結局…➡

親にも 生徒にも 何にもできなかったよ。

⦅分かったら こんなもん 持って帰ってくれる?⦆

⦅紙袋が落ちた音⦆

(かすかに聞こえる話し声)

(チャイム)

(呼び出し音)

(音声ガイダンス) ただ今 留守にしております。

もしかしたら ここじゃないかと思って。

お前も 俺に会えると思ったんじゃ…。

そんなわけないでしょ。

親父が死んだんだ。

え?

そうなっても 何にも感じないと思ってたのに➡

いざ 死に顔 見たら➡

やたら 悔しさが込み上げて来た。

何か俺に 言い残すこととか なかったのかよって…。

俺のこと 本当は どう思ってたかも➡

もう 永遠に 分かんねえじゃねぇかって…。

そしたら 今度は 自分に怒りが湧いて来た。

何で もっと こっちから 話そうとしなかったんだって。

だから➡

同じような思いをしないでほしい とか言いたいわけ?

それもあるけど…。

これ 聞いてほしくて。

お母さんを目覚めさせるのは➡

やっぱり お前しかいないんだよ!

奇跡を起こせるのは➡

それを信じ続けるヤツが いるかどうかで➡

事実 お母さんは そうやって お前を目覚めさせたんだろ?

だったら 今度は お前が 奇跡を起こす番じゃねえのかよ!

望美➡

今日 あなたが 25年ぶりに目覚めました。

あんまり うれしくて➡

言いたいことが いっぱいあり過ぎて➡

日記より 録音しとこうと思って➡

ラジカセ借りてます ごめんね。

⦅25年前に あなたが事故に遭って➡

最初の頃は 毎日 泣いてばかりいた⦆

⦅朝 起きて泣いて➡

昼 病院に行って泣いて➡

夜 家に帰る時 泣いた⦆

⦅もう今日は泣かないように しようって決めても➡

あなたの顔を見たら➡

やっぱり 泣いた⦆

そうやって何年も あなたの体を動かし➡

歯を磨き 髪を洗い 爪を切って➡

毎朝 毎朝➡

今日こそ 奇跡が起きる って信じて➡

『 とんぼのめがね』 を歌った。

⦅♪~ とんぼの…⦆

(多恵の声) でも あなたの35歳の誕生日に➡

もう 力が湧いて来なくなって➡

これ以上 無理だって 諦めようとした時…。

⦅非常ベル⦆ (多恵の声) 何だか➡

自分を責めるように 病院の非常ベルが鳴って➡

トンボが飛んで来た。 ⦅非常ベル⦆

そしたら…。

⦅奇跡が起こった⦆

⦅私は叫びたくなるくらい うれしかった⦆

⦅これで あなたをもう一度 抱き締めることができる⦆

あなたの笑う声を もう一度 聞くことができる。

あなたと一緒に 昔 録音したテープを➡

聞くことができる。

でも 喜んでばっかりは いられない。

本当に大変なのは これからだし➡

私がいなくても あなたが この世界で➡

ちゃんと生きて行けるように 何としても しなくては。

(プレーヤー) (テープが止まる音)

♬~

(愛美) こんなこと➡

25年もやってたの? ママ。

私には無理だよ。

あぁ…。

(足音)

何しに来たの?

私の時と 同じ状況をつくったら➡

ママを目覚めさせることが できる気がして。

え? 思い出したの。

あの時 病院の非常ベルと ママの歌が聞こえて来て➡

あぁ そろそろ起きなきゃ って思ったの。

何それ…。

やっても 無駄だろうけど。

やるっきゃないでしょ。

私 非常ベル 鳴らすよう 頼んで来るから➡

お姉ちゃん 歌ってて。

♪~ とんぼのめがねは 水色めがね

♪~ 青いお空を飛んだから

♪~ 飛んだから

(足音)

(愛美) やっぱ ダメ。

他の患者さんの 迷惑になるからって。

そう…。 何 諦めてんのよ。

似たような音 見つけたから。

(非常ベル)

♪~ とんぼのめがねは 水色めがね

♪~ 青いお空を飛んだから

(2人)♪~ 飛んだから

♪~ とんぼのめがねは ぴかぴかめがね

♪~ お天道さまを見てたから

♪~ 見てたから

♪~ とんぼのめがねは 赤色めがね

♪~ 夕焼け雲を飛んだから

♪~ 飛んだから

♪~ とんぼのめがねは

♪~ 水色めがね

♪~ 青いお空を飛んだから

♪~ 飛んだ…

ママ。

私 眠ってる時➡

この世と天国の境目みたいな 場所に行ったことがあるの。

川の向こう側が➡

とってもキレイだから 渡ろうとしたら➡

「望美 まだ行っちゃダメよ」って➡

ママの声が聞こえて来た。

ママも今➡

同じ所にいるんじゃないの?

だったら 早く戻って来なよ。

マナちゃんも待ってるから。

トンボは➡

絶対 諦めないことの 象徴なんでしょ?

(心電計の音)

(心電計の音)

(心電計の音) お姉ちゃん…。

(心電計の音)

あ…。 (心電計の音)

(心電計の音)

(足音)

ハァ… あぁ… 治るのか? ママは。

先生は➡

奇跡的に目を覚ましただけで 心臓が弱ってるから➡

今度 意識がなくなったら 回復は無理だろうって。

そんな…。

(戸を閉める音)

多恵 分かるか?

お前は 本当に すごいな。

望美も愛美も 立派に育ったじゃないか。

俺は お前を➡

心の底から尊敬する。

何もしてやれなくて➡

本当に悪かった。

許してくれ。

あなたは…➡

そのままで いてください。

え?

あなたが笑ってるだけで➡

娘たちは➡

安心するから。

2人のことを➡

お願いします。

そんなこと言うなよ…。

無理だよ 俺なんかに。

お前たちからも言ってくれよ。

もっと生きなきゃダメだって。

このまま死んだら➡

お姉ちゃんと ママの悪口 散々 言って楽しんでやるからね。

それが嫌なら 早く元気になりなさいよ!

ごめんね… 愛美…。

え?

私は いい母親じゃなかった。

ちょっと… 何 言ってんの?

望美が事故に遭って➡

ろくに構ってあげなかったのに➡

あなたは➡

「私なら大丈夫だよ」って…。

勉強も➡

うちの手伝いも➡

一生懸命 やってくれて➡

つい甘えてしまった。

あなたの寂しさに➡

気付いてあげなかった。

ちょっと… やめてよ。

そのせいで➡

あなたが 私に➡

怒りや 悔しさを➡

ぶつけるようになったら➡

どう接したらいいか➡

分からなくなって…。

あなたと 向き合うことから➡

逃げてしまった。

やめてったら…。

本当に➡

ひどい母親だった。

だったら 罪滅ぼししてよ!

こっちは 一緒に やりたいこと➡

いっぱいあるんだから!

ごめんね…➡

愛美。

あぁ もう➡

お姉ちゃん 何とかしてよ!

望美 ごめんね。

この前 あんな ひどいことして…。

ママは➡

いつだって正しい。

ママのおかげで 私は➡

初恋の人に 自分の思いを告げることができた。

ちょっと情けなくなったけど➡

昔と変わらず とっても優しいパパに➡

また甘えることができた。

背が高くて 美人さんになったマナちゃんと➡

姉妹ゲンカすることもできた。

すっかり白髪になって 怖くなったけど➡

私が この世界で➡

ちゃんと生きて行けることを 誰よりも願ってるママと➡

また一緒に暮らすことができた。

私は➡

世界で一番幸せな娘だよ ママ。

ママは間違ってなかった。

何ひとつ 間違ってなかった。

ママが間違えるわけないじゃん!

ママは 25年➡

自分を信じてよかったんだよ。

♬~

♬~

ハァ…。

よかった。

やっと➡

あんたたちより 先に死ねる。

そんなこと言わないでよ ママ。

望美…。

何? ママ。

愛美…。

ここにいるよ。

愛してる。

私もよ ママ。

愛してるよ… ママ。

愛してる…。

分かった 分かったから…。

愛してる…。

ありがとう… ママ。

愛し… て… る。

愛してるよ ママ。

あ… い…。

《ママの言葉が 消えて行く》

《心が 消えて行く…》

《人が死ぬとは➡

こういうことなんだ》

お姉ちゃん。

何?

あの煙ってさ➡

普通のより なかなか消えないと思わない?

私も同じこと思ってた。

(今村の泣き声)

どうして そんなに冷静なんだよ お前たち…。

式の間も全然 泣かないし。

パパこそ 笑顔 忘れないでって 言われたでしょ? ママに。

それにパパに あんなに泣かれたら 私たち泣けなくなるし。

あぁ ごめん…。

(足音)

じゃあ 俺は これで。

あっ うん… ありがとう。

失礼します。

いいの? もっと話さなくて。

そうだよ 行って来れば?

まだ 自分のこと ちゃんとしてないから。

はい お豆腐 お待たせ。

(愛美) パパ 食べるよ。

よし 今日は パパが鍋奉行だからな。

(愛美) どしたの? お姉ちゃん。

何か…➡

夢で見たのと同じだから。

ママがいるような気がして。

ねぇ ママ? 上?

ママ。

(愛美) 大丈夫? お姉ちゃん。

マナちゃん。

何?

ママがいなくなっちゃった。

私のために25年➡

自分の人生を犠牲にして➡

愛情を全部 注ぎ込んでくれたのに…。

私は ママに➡

何にもしてあげられなかった。

私だって 一緒だよ。

ママの愛情を 欲しがるばっかりで➡

ちっとも愛してあげなかった。

ひどいことばっかり言って➡

散々 ママを傷つけた…。

ママに会いたいよ お姉ちゃん…。

私も…。

(2人の泣き声)

会いたいよ ママ。

♬~

♬~

♬~

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