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Original subtitles

[ 心の声 ](菜々)不正の証し。 何か… もしも 何かが…。

(風早市之進)安坂長七郎殿は➡

日向屋にまつわる不正を ただそうとしていたのでは ありますまいか!

[ 回想 ](安坂長七郎)私は その一件に関する 不正の証しを持っております。

(鏑木勝重)不正の証しについて しかと確かめよ。

(椎上節斎)これは…!

父が残した 日向屋にまつわる不正の証しです!

これで 旦那様は助かるのですよね?

(桂木仙之助)私は今まで ずっと 轟に脅されて 市之進殿を裏切ってました。➡

申し訳ありません!

(轟 平九郎)文書を出せ。

親分!

日本語字幕 Jpsubbers 計時機構 Jean: www.giftedones.net

早く出せ。

お前が その気になるまで➡

ここにいる者を 一人残らず始末する。

まずは この裏切り者からだ。

待って!

どこだ?

米びつの中です。

菜々殿!

(仙之助)やめろ!

こんな裏切り者のために…。 お人よしにも程がある。

旦那様が ここにいらしたら 私と同じことをなさいます。

青臭い世間知らずだからな。

かわいそうな人。

旦那様は 武士の志を信じ➡

お仲間を信じ➡

お身内を信じておられます。

でも あなたは…➡

何も信じていない。

だから 何だ?

かわいそうだと言ったんです!

雉も鳴かずば撃たれまいに。

(壇浦五兵衛)待て! (節斎)ま… 間に合った…!

轟 平九郎殿ですな?

それがしは剣術指南役 壇浦五兵衛。

それがしと やり合えば 事は表沙汰になる。

それでも よろしいか?

それがしを斬るのは容易ではないぞ。

用は済んだ。

(五兵衛)菜々! (舟)菜々!

一体 どういうことだよ!

(五兵衛)しっかりせい! (舟)ちょっと あんた…!

死んじまったのかい! おい! おい…!

うそだろ! ちょっと! (正助 とよ)らくだの親分!

親分!

親分! らくだの親分!

(湧田の権蔵)ああっ…! ばか野郎…。

勝手に殺すな…。

らくだの親分! (正助)親分!

[ 回想 ]かわいそうな人。

[ 回想 ]旦那様は 武士の志を信じ➡

お仲間を信じ➡

お身内を信じておられます。➡

でも あなたは… 何も信じていない。

皆さん 申し訳ございませんでした…!

こんな恐ろしいことに 皆さんを巻き込んでしまって…。

いまさら 何言ってんだい。

ただ同然で この家に住み着いたくせに。

(節斎)わしらは もう お前さんたちを放っとけんのじゃ。

その細腕で あるじの無実を信じ➡

お子たちの面倒を見ているお主の力に なりたいのだ。

みんな 仲間なんだよ。

皆さん…。 (権蔵)聞いたか?

申し訳ありません。

何もかも私のせいで…! ばか野郎!

申し訳ありません!

違うんだよ…! 謝るんじゃねえっつってんだよ。

おめえは もう… 仲間なんだからよ。

えっ…?

「罪を憎んで人を憎まず」。 孔子様もおっしゃっとる。

はい…。

しかし 大切な不正の証しが 燃やされてしまいました。

それだ! その証しが…。

菜々 もしかして…。

さっき 轟が燃やしたのは まさかのときのために➡

死神先生に書き写していただいた 偽物です。

そういうことじゃ。

うちの蔵に隠してたのかい? それも。

はい。 風早家の天目茶わんの箱に。

言っとくけどね それは まだ れっきとした質ぐさだからね!

取り戻すつもりだったら ちゃんと…。 (五兵衛)材木問屋 日向屋は➡

十数年も前から お家所有の山林を ただ同然で伐採しておる。

(節斎)日向屋が請け負った普請は 目を疑うほどの高値じゃ。

それを決めていたのが 大殿の意を受けた轟だ。

菜々の父親 安坂長七郎殿は➡

日向屋と轟 そして 大殿のつながりを 暴こうとしていたのだ。

これは かつて 安坂殿に送りつけられた 普請奉行の文じゃ。➡

これ以上の詮索はするなと 暗に 釘を刺しておる。

大殿は 日向屋から 莫大な賄賂を 受け取っておったんじゃろう。

それゆえ 菜々のお父上は 轟に陥れられたのか。

(権蔵)まったく… 汚え野郎たちだ!

桂木様 これがあれば 旦那様は助かるのですね?

この文書が公になれば 市之進殿に罪はなく➡

お家に害をなしているのは轟だと 明らかになるはずです。

では すぐにでも この証しを持って 訴え出ます。

早まるな。

うかつに この証しを出せば 必ず 轟に握りつぶされる。

そのとおりです。

(五兵衛)風早殿は お代替わりを機に お家の改革を進めようとされていた。

その証しは 大殿ではなく➡

若殿に じかに ご披見いただこう。

それが最善の策じゃ。

若殿は まもなくお国入りされる。 そのときこそ 好機。

それまでに 旦那様に お沙汰が 下されたりはしないのでしょうか?

(節斎)大丈夫だ。

風早様が みずから 罪をお認めにならないかぎりな。

柚木様…。

安坂長七郎殿が隠し持っていたという➡

不正の証しは なかったと 轟が大殿に知らせたらしい。

だが これは 轟が どこかで文書を探し当て➡

処分してしまったということかもしれん。

いずれにしろだ 証拠がなかったということになれば➡

次は お主に罪を認めさせようと 責めたててくる。

わしは 若殿にお目通りを願い 間違った道を歩んではならんと➡

おいさめしてみる。

風早!

ここが我慢のしどころだぞ!

はい。

ふんばれ!

うわっ!

おおっ? 盛大にやらかしたな 正助。

私ではありません! ええ?

死神先生…。

(舟)おはよう。

ほれ あんたたちの好きな 芋の煮っ転がしだよ。

ありがとうございます。 よかったですね。

あっ…。

とよ 怖かったんだ…。

もう大丈夫ですよ。

ああ。 もう あの悪いお侍は来ないぞ。

そうそう。 あたしらが そばにいるからね。

間違いなく 焼き捨てたのだな?

はい。 あとは 風早市之進に罪を認めさせるだけです。

風早が やすやすと認めるか?

あの男にも弱みはあります。

風早が罪を認めることは これ以上ない屈辱。

その辱めを存分に味わわせてやります。

好きにすればよい。

[ 回想 ]お前は武士になるんだよ。➡

立派な武士になって わしに恩返しをするんだ。➡

分かったかい?➡

分かったかい!➡

うん。 ああ いい子だ。➡

もし 恩返しもできないようなら…。

消えろ。

おやじ殿。

おやじ殿は 信じるものはありますか?

どうした?

血迷ったか。

私は何も信じておらん。

特に 人はな。

人は 裏切るものだ。

それは 私とお前も同じだ。

お互い 役に立たなくなれば…!

捨て去るのみ。

分かったな?

(雪江)お目通りをかなえていただき ありがとう存じます。

いやいや 随分以前に 文を頂いておりながら➡

ご無礼いたしました。

文にしたためましたとおり➡

轟様のお力で 風早市之進様を お助けいただきたいのです。

轟様は 大殿様の覚えめでたい方。

大殿様に進言できるのは轟様だけだと 父から聞きました。

買いかぶられたものですな。

どうか お力をお貸しくださいませ!

どうぞ お顔をお上げください。

では お尋ねしますが➡

風早は罪を犯したとお考えか?

風早様にかぎって 曲がったことをなさるはずがありません。

雪江殿。

はい。

風早殿が江戸送りに処せられたのは…。

私の罠に落ちたからです。

えっ…?

ここだけの話 私は風早の一味に 闇討ちを仕掛けられました。

無論 返り討ちにしてやりましたが…。

その一味から口書を取ったのです。

私を襲えと命じたのは 風早市之進だと。

風早様が そのようなこと…!

おっしゃるとおり 風早は何も知らぬ。

一味が勝手にしたこと。

このままでは 風早は切腹に処せられますぞ。

陥れはしたが 殺すには惜しい。

いずれ 必ず お家のために役立つ男。

どうすれば お救いできるのです…!

一つだけ 助ける手だてがある。

それは?

風早が罪を認めること。

罪を認めれば 助かるのですか?

認めれば 切腹ではなく お預けの沙汰が下るでしょう。

そして 此度のお代替わりの恩赦で 罪を許し 国許に戻す。

私なら そう取り計らうことができる。

雪江殿➡

そもそも そなたの望みは何でしたかな?

風早様が ご無事でお帰りになること…。

私も 思いは同じです。

風早に 文をしたためては いかがかな?

「罪を認めろ」と。

私が どうお頼みしても 風早様が罪をお認めになるとは…。

確かに。 あの男 己のためなら 決して認めないでしょうな。

しかし… あの女子のためなら…。

「あの女子」?

菜々という女中です。

あの女中のために 風早様が?

まさか…!

信じられないのなら…。

確かめてみればいい。

申し訳ございません! むさ苦しい所で…。

風早様のお子たちは?

正助様は 塾で学んでおられます。

とよ様も そこで 面倒を見ていただいております。

あなたは その間 働いているのですね?

はい。

まだ若いあなたが そこまでして…。

まるで お子たちの母親のようですね。

風早様が無事にお戻りになられたら 後添えにと望まれるかもしれませんね。

そんなこと あるはずがございません! 私は 女中です。

そうね。 お子たちは れっきとした武家の出。

学問も 武術も たしなみも➡

きちんと身につくように 育てなければなりませんものね。

おっしゃるとおりです。

不自由な思いをさせてしまって 奥様に申し訳なくて…。

旦那様とお子たちをお守りすると 奥様とお約束したのに…。

約束?

奥様に頼まれたのですか?

はい。

それは 風早様も承知しておられるの?

はい。

そう…。

あの…。

風早様のご無事を祈る気持ちは 私も同じです。

大殿様に近い方に働きかけて 風早様のことをお願いしてみます。

きっと お力になれると思います。

ありがとうございます。

お嬢様?

螢草…。

もうそんな季節…。

[ 回想 ] (佐知)菜々。

奥様…。

旦那様…。

戻ったか。 はっ。

文書に関する報告は受けておる。

次の一手も打ってまいりました。

ほう。

そろそろ 風早市之進に その毒が効き始めたころかと。

(雪江の声)「おつらい日々を お過ごしのことと 胸が痛みます。➡

先日 ご当家女中 菜々さんが➡

轟 平九郎様に襲われるという騒ぎが ございました」。

(勝重)幹にそぐわぬ枝を「忌み枝」という。

こいつを きちんと見逃さず 始末することが大事だ。➡

どうだ?

お見事にございます。

清くまっすぐなだけでは 人の世は成り立たん。

小さな藩が生き残るためには時には手を 汚さねばならんこともある。

はっ。

(雪江の声)「私は 思い切って轟様に会い➡

菜々さんとお子たちの命乞いを いたしました。➡

轟様は 風早様が罪をお認めになれば➡

もう手出しはしないと 約束してくれました」。

お嬢様? なすが たくさん残っていますよ。

お嬢様?

いけません。 ちゃんと召し上がらないと。

そんなに ほっぺを膨らませたら…。

もう…! お食事中ですよ!

とよが 菜々を笑わせようって。

えっ?

菜々 泣いてたから。

申し訳ありません。

菜々は悪くない。

私が早く大人になって 菜々を楽にしてやる。

ありがとうございます。

ありがとうございます…。

俺に 何か用か?

約束してくれ…。

子どもらと菜々に 手は出さぬと。

頼む。

俺の目当ては お前だ。 女こどもではない。

罪を認めるのだな?

どうなんだ?

認める。

では…。

己で錠をかけろ。

どうした?

何が「世の中を変える」だ!

お前の信じてる正しいやり方で 何が変わった!

何一つ 変わらなかったではないか!

俺を信じられるか?

信じる。

(舟)ああ… 今からかい? はい。

しっかり稼いで さっさと荷車の貸し賃 払っとくれよ。

はい。

雪江様…。

今 白湯を…。

何もいりません。

どうぞ こちらへ。

はい…。

風早様から あなたへの文です。

えっ?

どうぞ。

罪をお認めになったことで 風早様のお命は救われたのです。➡

お代替わりに伴う恩赦を受けて 風早様は無事に戻ってこられます。

旦那様は…➡

罪など犯してはおられません。

私も風早様の無実を信じています。

だったら…。

風早様のお命は 風前の灯だった。

こうするしか 手はなかったのです。

それは…➡

旦那様にとって 死ぬよりつらいことです…。

死んでは 元も子もありません。

泣かないで!

お戻りになれば 風早様は私と祝言を挙げます。

ですから あす お子たちを引き取りに参ります。

私のもとで暮らしたほうが お子たちも幸せになれるはずです。

お支度を整えておいてください。

(市之進の声) 「私は罪を認めることにした。➡

もはや これ以上の忠義は無用。➡

赤村に帰って 穏やかに暮らすがよい。➡

これまでのこと 心から礼を言う」。

(正助)菜々。

坊ちゃま お嬢様 おはようございます。

お着替えが済んだら お話がございます。

(正助)菜々…?

きょうから お二人は➡

旦那様のお知り合いのお家で 暮らすことになりました。

父上のお知り合いって?

本田内記様とおっしゃる お奉行様です。

(とよ)どうして?

そちらへ行かれたら お嬢様は何不自由なく習い事ができます。

坊ちゃまも 立派な武士になるための 教えを受けられます。

とよは ここが好きです。

私も 死神先生や だんご兵衛さんに 教えてもらっています!

おはようございます。

正助様 とよ様 一度お会いしましたね。

覚えておられますか?

はい。

きょうから よろしくお願いしますね。

これからお二人がお世話になる 雪江様です。

お父上は もうすぐ お帰りになられるのですよ。

まことですか!?

(雪江)はい。 私の家で お父上のお帰りを待ちましょう。

菜々は?

私は ここにおります。

どうして?

菜々も一緒では だめなのですか?

それは…。

坊ちゃま 菜々は…。

(とよ)じゃあ ここで待つ。 えっ?

ここで お骨さんや らくだの親分や 死神先生たちと一緒に➡

父上を待ちます。

お嬢様…。

いい子にしますから。 もう おねしょはしませんから。

菜々は お暇を頂いたのです。 ですから ご一緒に行くことはできません。

さあ お履物を…。

菜々 嫌!

(雪江)さあ 参りましょう。

嫌!

とよ 行こう。 (雪江)ねっ ほら…。

嫌!

さあ…。 嫌!

嫌! 嫌!

(舟)一体 どういうことだよ! (とよ)嫌! 嫌!

嫌!

≪(とよ)嫌! (舟)菜々! 菜々…!

どうして止めないんだよ!

≪(とよ)嫌! 嫌!

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