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(とよ)おはようございます! 41 00:04:24,100 --> 00:04:25,210 おはよう。 42 00:04:29,590 --> 00:04:33,030 (佐知)菜々 ここに座って。 43 00:04:35,460 --> 00:04:38,140 奥様…? さあ あなたも一緒に。 44 00:04:40,120 --> 00:04:42,570 そんな… 私は ここで…。 45 00:04:42,570 --> 00:04:46,790 皆でそろって食事を頂くのは 旦那様のお望みです。 46 00:04:47,740 --> 00:04:51,090 でも 私は女中でございます。 47 00:04:52,200 --> 00:04:55,600 ならば あるじの言うことに従いなさい。 48 00:04:56,620 --> 00:04:57,900 さあ。 49 00:04:58,520 --> 00:05:02,790 では… ご一緒させていただきます。 50 00:05:02,790 --> 00:05:04,540 うん。 51 00:05:10,290 --> 00:05:13,550 いただきます。 (一同)いただきます。 52 00:05:23,880 --> 00:05:25,020 熱い! 53 00:05:26,280 --> 00:05:29,160 とよ 熱ければ 母上に冷ましていただきなさい。 54 00:05:29,890 --> 00:05:31,750 はい。 55 00:05:37,510 --> 00:05:39,880 母上 ありがとうございます。 56 00:05:41,470 --> 00:05:45,210 正助は 熱くないか? はい。 熱くありません。 57 00:05:46,580 --> 00:05:53,160 母上 食事が終わったら 菜々と遊んでもよいですか? 58 00:05:53,160 --> 00:05:57,260 菜々は 家の手伝いをするために 来ているのですよ。 59 00:05:57,940 --> 00:06:01,400 うん? とよは 菜々と もう仲良しになったのか? 60 00:06:01,900 --> 00:06:03,790 はい! そうか。 61 00:06:04,430 --> 00:06:07,670 正助は どうだ? はい! 大の仲良しにございます。 62 00:06:09,020 --> 00:06:13,610 では 暇を見てのことなら よかろう。 63 00:06:13,610 --> 00:06:16,010 ありがとうございます! ありがとうございます! 64 00:06:21,490 --> 00:06:23,830 (とよ)母上… 菜々が泣いています。 65 00:06:26,800 --> 00:06:27,660 どうしました? 66 00:06:29,860 --> 00:06:36,000 申し訳ございません。 ご一家のむつまじいお姿に…。 67 00:06:39,800 --> 00:06:41,250 菜々。 68 00:06:43,180 --> 00:06:48,030 家のこと 子どもたちのこと 頼んだぞ。 69 00:06:51,050 --> 00:06:52,450 はい。 70 00:06:55,350 --> 00:06:58,360 行って参る。 (一同)行ってらっしゃいませ。 71 00:06:58,750 --> 00:07:00,030 うん。 72 00:07:10,890 --> 00:07:14,720 まずは 台所回りを覚えてもらいますね。 73 00:07:14,720 --> 00:07:15,270 はい。 74 00:07:16,440 --> 00:07:19,040 これが 旦那様のお湯のみです。 75 00:07:20,380 --> 00:07:24,850 そちらが お客様用になります。 よいですか? 76 00:07:24,850 --> 00:07:26,250 はい。 77 00:07:27,410 --> 00:07:29,280 旦那様を慕って➡ 78 00:07:29,280 --> 00:07:32,500 若い方々がいらっしゃることが しばしば ありますからね。 79 00:07:35,080 --> 00:07:38,500 旦那様は お城で どのようなお仕事を されているのですか? 80 00:07:39,690 --> 00:07:42,630 勘定方にお勤めです。 勘定方? 81 00:07:43,660 --> 00:07:47,200 お家のお金を預かる大事なお役目です。➡ 82 00:07:49,550 --> 00:07:53,950 それから 青物は ここにあるものを使ってちょうだい。 83 00:07:53,950 --> 00:07:54,510 はい。 84 00:07:55,120 --> 00:08:00,260 菜々の里とは違って 青物は貴重だから 節約してくださいね。 85 00:08:01,720 --> 00:08:03,050 かしこまりました。 86 00:08:04,230 --> 00:08:06,200 さあ 何をしましょうか? 87 00:08:06,440 --> 00:08:09,830 とよは お手玉がしたい。 今日も 鬼ごっこだ! 88 00:08:09,830 --> 00:08:14,020 もう 鬼ごっこは嫌です。 とよは すぐに つかまってしまいます。 89 00:08:14,020 --> 00:08:17,590 お手玉は 女子の遊びだ。 菜々も 女子です。 90 00:08:17,590 --> 00:08:20,050 いいから 鬼ごっこだ! お手玉! 91 00:08:20,050 --> 00:08:22,200 鬼ごっこ! お待ちください。 92 00:08:22,200 --> 00:08:25,000 3人で楽しくできるもの…。 93 00:08:26,500 --> 00:08:28,680 例えば…。 94 00:08:30,490 --> 00:08:33,030 しばしお待ちを。 95 00:08:34,510 --> 00:08:36,860 (正助)竹とんぼか! はい。 96 00:08:36,860 --> 00:08:39,730 誰が一番遠くまで飛ばせるか 競いましょう。 97 00:08:39,730 --> 00:08:41,010 よ~し! 98 00:08:41,010 --> 00:08:43,890 とよは やり方を知りません。 99 00:08:43,890 --> 00:08:46,960 では 菜々がお教えします。 100 00:08:46,960 --> 00:08:48,890 はい いいですか? 101 00:08:49,210 --> 00:08:53,010 こう持って勢いよく回します。 おっ…! 102 00:08:53,400 --> 00:08:55,440 飛びました! お見事です! 103 00:08:55,550 --> 00:08:57,780 負けるもんか! それ! 104 00:08:58,240 --> 00:09:01,130 うわ~! (正助)そっちに行ったぞ! 105 00:09:01,130 --> 00:09:03,680 (甚兵衛)おお おお…! 竹とんぼかい? 106 00:09:03,930 --> 00:09:06,110 いやあ~ 懐かしいな! 107 00:09:06,110 --> 00:09:08,280 甚兵衛さん 早いお戻りで。 108 00:09:08,280 --> 00:09:11,260 旦那様をお送りしたあとは➡ 109 00:09:11,260 --> 00:09:14,530 お迎えまで お屋敷でお勤めをするんだよ。 110 00:09:20,920 --> 00:09:23,040 知ってるかい? 111 00:09:24,130 --> 00:09:30,140 旦那様のお父上様は 執政までなされた方でな。 112 00:09:30,950 --> 00:09:34,050 執政? うん。 113 00:09:34,050 --> 00:09:39,740 お家の政をあずかる 偉いお立場だ。 114 00:09:39,980 --> 00:09:46,630 旦那様も 亡き大旦那様 同様に ご立派になられた。 115 00:09:47,410 --> 00:09:50,530 甚兵衛さんは 旦那様を 小さいころから知っているのですか? 116 00:09:51,130 --> 00:09:56,260 おう。 お生まれになる前から よ~く知ってるよ。 117 00:09:57,290 --> 00:10:03,410 旦那様は とにかく 曲がったことがお嫌いで 清廉潔白。 118 00:10:03,720 --> 00:10:11,450 必ずや 大旦那様のように 鏑木のお家を しょって立つようになられる。 119 00:10:12,680 --> 00:10:15,380 しっかり お勤めするのだよ。 120 00:10:16,830 --> 00:10:19,350 分かりました。 うん。 121 00:10:19,960 --> 00:10:22,970 よろしく頼んだぞ。 122 00:10:22,970 --> 00:10:23,830 はい。 123 00:10:51,550 --> 00:10:54,820 (宮田笙兵衛)江戸におわす殿から 御文があった。➡ 124 00:10:55,100 --> 00:10:58,380 殿におかせられては このたび➡ 125 00:10:58,380 --> 00:11:02,300 若殿に当主の座を譲られたいとの ご意向の由。➡ 126 00:11:03,550 --> 00:11:08,490 追って正式のお達しがあろうが お代替わりとなっても➡ 127 00:11:08,490 --> 00:11:12,090 我らは 勘定方としての勤めを全うするだけ。➡ 128 00:11:13,160 --> 00:11:15,130 よいな? 129 00:11:15,130 --> 00:11:15,880 (一同)はっ! 130 00:11:17,810 --> 00:11:20,820 お奉行。 (宮田)どうした? 風早。 131 00:11:23,460 --> 00:11:28,300 お家の勝手向きについての改革案を まとめたものにございます。 132 00:11:40,200 --> 00:11:45,170 お奉行もご承知のとおり 当家の勝手向きは逼迫しております。 133 00:11:45,550 --> 00:11:49,050 藩士が禄高を半分お返ししても 借財は増える一方。 134 00:11:49,860 --> 00:11:52,920 …にもかかわらず 江戸屋敷での出費の多さは➡ 135 00:11:52,920 --> 00:11:54,770 一向に改まりません。 風早! 136 00:11:54,770 --> 00:11:59,820 お代替わりを機に 江戸屋敷での出費を 見直し 借財を減らす一方➡ 137 00:11:59,820 --> 00:12:02,300 新田や物産を開発して 実入りを増やさなければ➡ 138 00:12:02,300 --> 00:12:04,310 いずれ 当家は立ち行かなくなります。 139 00:12:04,310 --> 00:12:05,170 控えよ! 140 00:12:05,400 --> 00:12:08,390 殿のおわす江戸屋敷に 障りがあると申すか! 141 00:12:08,770 --> 00:12:12,320 このままでは お家の行く末が危ぶまれることは➡ 142 00:12:12,320 --> 00:12:14,140 お奉行が一番よくご存じのはず。 143 00:12:16,870 --> 00:12:18,770 どうか…。 144 00:12:21,330 --> 00:12:23,550 どうか…! 145 00:12:31,810 --> 00:12:35,490 分かった。 目は通しておこう。 146 00:12:37,770 --> 00:12:39,260 ありがとう存じます。 147 00:12:52,210 --> 00:12:53,820 ≪(仙之助)風早殿! 148 00:12:54,330 --> 00:12:56,250 おお 仙之助。 149 00:12:56,250 --> 00:13:00,780 今朝のお奉行への建白 誠にお見事でした。 150 00:13:01,620 --> 00:13:06,660 皆 これで この鏑木のお家も変わるはずと 期待が膨らんでおります。 151 00:13:08,150 --> 00:13:10,850 そうだろうか。 は…? 152 00:13:13,120 --> 00:13:18,160 殿は ご隠居後も 実権を手放さぬやもしれぬ。 153 00:13:18,160 --> 00:13:22,150 陰から若殿を動かすおつもりかも。 154 00:13:22,150 --> 00:13:25,970 それでは 何も変わらないではありませんか! 155 00:13:25,980 --> 00:13:29,440 だったら 何故 お代替わりなど…。 156 00:13:30,870 --> 00:13:34,290 あの男の入れ知恵ではないか。 あの男…? 157 00:13:36,130 --> 00:13:40,110 長く殿のおそばに仕える あの男だ。 158 00:13:41,880 --> 00:13:43,820 轟 平九郎…。 159 00:13:53,280 --> 00:13:58,890 轟殿が 江戸で殿のおそばにいるかぎり➡ 160 00:13:58,890 --> 00:14:02,940 建白書が聞き届けられるかどうか 楽観はできん。 161 00:14:19,480 --> 00:14:21,330 ≪失礼いたします。 162 00:14:21,330 --> 00:14:22,500 どうした? 163 00:14:25,820 --> 00:14:27,970 旦那様 お客様がお見えです。 164 00:14:28,310 --> 00:14:30,510 ≪(田所与六)邪魔するぞ。 165 00:14:40,700 --> 00:14:43,240 お待たせいたしました。 166 00:14:48,100 --> 00:14:51,130 今日は どうされました? 叔父上。 167 00:14:52,250 --> 00:14:54,260 うん…。 168 00:14:54,990 --> 00:15:00,510 何というか… 見物に参った。 169 00:15:00,510 --> 00:15:03,580 新しく女中が来ると聞いておったしな。 170 00:15:07,570 --> 00:15:10,030 下がってよいぞ。 171 00:15:11,260 --> 00:15:13,580 失礼いたしました。 172 00:15:15,560 --> 00:15:20,490 (滝)あの女中 おどおどした茶の出し方 ろくな娘ではありませんね。 173 00:15:22,010 --> 00:15:29,240 佐知殿は 軽輩のご出自ゆえ 女中の選び方も分からぬよう。➡ 174 00:15:29,240 --> 00:15:33,950 これでは 風早家の品位も ますます下がる一方かと。 175 00:15:33,950 --> 00:15:37,710 叔母上 御用の向きは? 176 00:15:40,060 --> 00:15:41,490 あなた! 177 00:15:44,170 --> 00:15:46,040 いや… 178 00:15:47,340 --> 00:15:49,280 あのだな…。 179 00:15:50,380 --> 00:15:53,380 少々 金を都合してもらえるか? 二両でいい。 180 00:15:56,450 --> 00:15:59,490 我が家にも 余分な金はございませぬ。 181 00:15:59,490 --> 00:16:02,800 では 一両でよい。 頼む。 182 00:16:04,790 --> 00:16:06,040 申し訳ありません。 183 00:16:09,570 --> 00:16:15,000 そなたの父は このような冷たい仕打ちは なされなんだが…。 184 00:16:16,170 --> 00:16:21,810 市之進殿 せめて 私たちの持ってきた縁談を受け入れて➡ 185 00:16:21,810 --> 00:16:24,530 この鏑木のご家中から嫁をとっていれば➡ 186 00:16:24,530 --> 00:16:27,530 もっと楽な暮らしも できていましたでしょうに。 187 00:16:27,530 --> 00:16:30,020 そもそも おぬしたち勘定方が しっかりせぬから➡ 188 00:16:30,470 --> 00:16:33,350 ご家中が このようなことになるのだ。 はあ…。 189 00:16:34,940 --> 00:16:35,770 帰りましょう。 190 00:16:37,190 --> 00:16:41,240 こんな安い茶など飲めますか! 191 00:16:47,130 --> 00:16:48,980 佐知。 192 00:16:51,520 --> 00:16:52,480 すまぬ…。 193 00:17:37,840 --> 00:17:43,500 [ 回想 ] これは 父上 安坂長七郎様の守り刀。 194 00:17:46,220 --> 00:17:48,500 母上…。 195 00:17:51,880 --> 00:17:55,710 菜々は みずから 女中の道を選びました。 196 00:18:01,540 --> 00:18:09,100 どんなことがあっても 武士の娘としての誇りは忘れません。 197 00:18:52,360 --> 00:18:53,260 (佐知)おはよう。 198 00:18:54,760 --> 00:18:57,000 おはようございます。 199 00:18:58,000 --> 00:19:02,500 花を見ていたのね。 はい。 200 00:19:06,800 --> 00:19:13,160 小さな花に目が留まるのは 心が豊かな証しです。➡ 201 00:19:16,340 --> 00:19:18,690 露草ね。 202 00:19:18,930 --> 00:19:22,670 俳諧では「螢草」と呼ぶそうよ。 203 00:19:23,840 --> 00:19:26,000 「螢草」…。 204 00:19:26,920 --> 00:19:28,750 きれいな呼び名でございますね。 205 00:19:29,820 --> 00:19:33,750 それでいて 儚げな名です。 206 00:19:35,240 --> 00:19:36,240 儚い…。 207 00:19:37,070 --> 00:19:45,200 この花は 朝早くに咲いて 昼過ぎには しおれてしまいます。 208 00:19:45,200 --> 00:19:49,810 たった半日の命しかないのです。 209 00:19:49,810 --> 00:19:57,900 だからこそ 儚げで美しいのでしょう。 螢のように。 210 00:20:02,330 --> 00:20:04,910 人も同じかもしれませんね。 211 00:20:32,980 --> 00:20:36,770 ああ~… 女中仕事も なかなか 板についてきたな。 212 00:20:37,000 --> 00:20:39,230 いえ まだまだです。 213 00:20:39,810 --> 00:20:42,200 旦那様からの お言づけがある。 214 00:20:42,660 --> 00:20:44,570 今夜 お客様がいらっしゃる。 215 00:20:45,120 --> 00:20:51,510 いつものお若い方々だと申せば 奥様もお分かりになるから。 216 00:20:52,270 --> 00:20:54,060 かしこまりました。 217 00:20:57,800 --> 00:21:02,340 (仙之助)お代替わりは 正式に 来月と決まったそうですね。 218 00:21:02,340 --> 00:21:06,450 うん。 (益田源三郎)若殿は 殿とは違って➡ 219 00:21:06,450 --> 00:21:08,910 派手なことは好まぬお方と 聞いております。 220 00:21:08,910 --> 00:21:14,910 (仙之助)ただ 御実子ではなく 甥御ゆえ 殿には到底逆らえぬかと。 221 00:21:14,910 --> 00:21:17,950 (宇野清次郎)建白書のお返事は いつになるのでしょうか? 222 00:21:17,950 --> 00:21:20,030 焦るな。 223 00:21:21,520 --> 00:21:27,010 私は しかるべき筋道を踏んで 現状を訴えた。 224 00:21:28,630 --> 00:21:30,530 今は どうなるかを見守るしかない。 225 00:21:31,730 --> 00:21:35,390 だが もし 受け入れられなかったら➡ 226 00:21:35,390 --> 00:21:38,870 力ずくでも 除くしかないのではありませんか。 227 00:21:43,120 --> 00:21:47,140 ≪(仙之助)あの君側の奸 轟を…。 228 00:21:51,550 --> 00:21:53,120 ≪(仙之助)誰だ? 229 00:21:54,650 --> 00:21:56,580 何用じゃ? 230 00:21:56,580 --> 00:22:00,990 落ち着け 仙之助。 新しく参った女中だ。 231 00:22:01,480 --> 00:22:03,800 菜々という。 232 00:22:03,800 --> 00:22:06,560 申し訳ありません。 お漬物をお持ちしました。 233 00:22:07,010 --> 00:22:07,990 どうぞ…。 234 00:22:09,550 --> 00:22:10,360 かたじけない。 235 00:22:12,060 --> 00:22:13,900 失礼いたしました。 236 00:22:24,710 --> 00:22:28,650 [ 回想 ] (仙之助)あの君側の奸 轟を。 237 00:22:35,730 --> 00:22:37,050 轟…。 238 00:23:01,900 --> 00:23:02,690 (佐知)おはよう。 239 00:23:04,290 --> 00:23:06,270 おはようございます。 240 00:23:07,190 --> 00:23:09,160 そろそろ支度ができたみたいね。 241 00:23:10,620 --> 00:23:13,920 奥様… お願いがあります。 242 00:23:14,920 --> 00:23:15,830 どうしました? 243 00:23:17,410 --> 00:23:22,000 もし よろしければ 一日だけ 里帰りをお願いできませんでしょうか? 244 00:23:22,370 --> 00:23:25,380 里帰り? はい。 245 00:23:25,380 --> 00:23:30,490 赤村の叔父と叔母に 元気な姿を見せてあげたいと存じます。 246 00:23:31,170 --> 00:23:36,110 そうね。 村を出てから もう ひとつきもたつのね。 247 00:23:38,640 --> 00:23:44,450 分かりました。 旦那様と相談して すぐに帰れるようにしましょう。 248 00:23:47,620 --> 00:23:49,530 行って参ります。 249 00:23:52,150 --> 00:23:54,830 これ 何かあったときのために。 250 00:23:55,360 --> 00:23:57,180 いえ 大丈夫です。 251 00:23:57,180 --> 00:24:00,380 母が残してくれたお金が 少々ならありますから。 252 00:24:00,750 --> 00:24:04,850 そう… では くれぐれも気をつけてね。 253 00:24:05,240 --> 00:24:06,670 はい。 254 00:24:06,670 --> 00:24:10,120 (とよ)菜々~! あしたには帰りますよね? 255 00:24:10,370 --> 00:24:14,280 はい。 一晩泊まりますが あすには必ず。 256 00:24:14,280 --> 00:24:16,400 早く帰って かくれんぼしよう! 257 00:24:17,190 --> 00:24:19,270 菜々 お手玉しましょう。 258 00:24:19,730 --> 00:24:22,320 かくれんぼだって! お手玉よ! 259 00:24:22,320 --> 00:24:28,330 お前たち 菜々に甘えすぎですよ。 菜々 そろそろ行かないと。 260 00:24:29,100 --> 00:24:34,380 はい。 坊ちゃま お嬢様 行って参りますね。 261 00:24:34,820 --> 00:24:36,730 (2人)行ってらっしゃい! 262 00:24:44,540 --> 00:24:49,700 [ 回想 ](五月)父上は あのような 無念な最期を遂げられましたが➡ 263 00:24:49,700 --> 00:24:54,300 何事にも誠実で ご立派なお方でした。 264 00:25:18,290 --> 00:25:19,680 (宗太郎)菜々! 265 00:25:20,350 --> 00:25:22,500 宗太郎さん。 266 00:25:23,900 --> 00:25:27,770 どうした!? ご奉公がつらくて戻って来たのか? 267 00:25:29,270 --> 00:25:31,990 いえ…。 じゃあ 何かあったのか? 268 00:25:33,780 --> 00:25:38,830 よかったら 青物を分けてもらえないかと思って。 269 00:25:39,710 --> 00:25:42,310 (秀平)おお… 元気そうだな! 270 00:25:42,570 --> 00:25:43,290 はい。 271 00:25:43,290 --> 00:25:46,250 叔父さんも 叔母さんも お元気そうで何よりです。 272 00:25:46,630 --> 00:25:47,860 ご奉公は どうだ? 273 00:25:48,620 --> 00:25:51,690 風早家の方々には 本当に良くしてもらっています。 274 00:25:51,690 --> 00:25:55,200 そうか。 「良くしてもらってる」? 275 00:25:55,200 --> 00:25:57,660 「青物をもらえないか」って 言われたんだろ? 276 00:25:59,950 --> 00:26:03,940 そ… そんなに火の車なのか? 今のお武家さんの家ってのは。 277 00:26:04,540 --> 00:26:08,010 そうみたいです。 お食事も とても質素で。 278 00:26:09,880 --> 00:26:10,860 分かった! 279 00:26:10,860 --> 00:26:11,710 (勝)ちょいと! えっ? 280 00:26:14,220 --> 00:26:19,100 あんたの母親は あたしらとは身分が 違うって 見下してたんだ。 281 00:26:19,100 --> 00:26:24,200 自分だって庄屋の出のくせに。 武家に嫁いだからって気取ってたんだ。 282 00:26:24,200 --> 00:26:28,560 (秀平)でも 勝! 五月姉さんは 菜々と一緒になって➡ 283 00:26:28,560 --> 00:26:31,520 野良仕事だってしてたじゃないか! なあ? 284 00:26:31,520 --> 00:26:37,490 とにかく あたしは嫌だからね。 作物をやるなんて。 285 00:26:42,260 --> 00:26:44,460 気にするな! 286 00:26:46,620 --> 00:26:48,710 それより…。 287 00:26:51,110 --> 00:26:55,460 お前が武家の娘だということは 知られてないな? 288 00:26:58,170 --> 00:27:00,020 はい。 なら よい。 289 00:27:00,940 --> 00:27:04,670 くれぐれも 武家の者とは悟られてはならんぞ。 290 00:27:04,870 --> 00:27:06,770 実は そのことで➡ 291 00:27:06,770 --> 00:27:09,400 叔父さんにお聞きしたいことがあって 参りました。 292 00:27:10,320 --> 00:27:11,160 何だ? 293 00:27:14,730 --> 00:27:19,170 父上の敵は まだ生きているのでしょうか? 294 00:27:19,990 --> 00:27:22,040 敵? 295 00:27:22,910 --> 00:27:30,050 私の素性を隠そうとするのは その男が生きているから。 296 00:27:35,100 --> 00:27:38,560 男の名は「轟」…。 297 00:27:45,600 --> 00:27:46,310 ああ。➡ 298 00:27:47,940 --> 00:27:54,640 その男が お前の父親を陥れ 切腹に追い込んだ。 299 00:28:00,170 --> 00:28:04,150 お前の母親が そう言ってた。 300 00:28:10,800 --> 00:28:13,620 どうして いまさら そんなことを聞くんだ? 301 00:28:16,580 --> 00:28:22,570 菜々 その話は 本当かどうかは分からん。 302 00:28:22,570 --> 00:28:25,810 決して関わるな! いいな?➡ 303 00:28:28,790 --> 00:28:30,520 分かったな? 304 00:28:33,400 --> 00:28:35,280 はい。 305 00:28:46,470 --> 00:28:48,760 [ 回想 ] (五月)けれど あなたは武家の娘。 306 00:28:49,370 --> 00:28:52,970 その誇りだけは 忘れないで生きるのですよ。 307 00:29:03,690 --> 00:29:04,940 (宗太郎)菜々。 308 00:29:06,860 --> 00:29:08,460 悪いな。 309 00:29:08,460 --> 00:29:12,510 おっかあが 「この部屋は もう使わん」と言って。 310 00:29:13,420 --> 00:29:18,390 このままじゃ 布団も敷けないよな。 すまねえ。 311 00:29:20,270 --> 00:29:23,470 当然です。 私が無理を言って出て行ったんだし。 312 00:29:28,110 --> 00:29:32,740 菜々 今年の大根の出来はいいぞ! 313 00:29:33,740 --> 00:29:36,780 たんと お子様たちに食べさせてやれよ。 314 00:29:37,200 --> 00:29:42,010 はい。 ありがとう 宗太郎さん。 315 00:29:54,000 --> 00:29:59,150 こんなにたくさん… 本当にありがとう。 316 00:29:59,150 --> 00:30:03,080 叔父さんと叔母さんにも どうか よろしく。 317 00:30:03,080 --> 00:30:05,140 うん。 318 00:30:07,600 --> 00:30:10,260 じゃあ この辺で。 319 00:30:17,310 --> 00:30:20,020 重くないか? 大丈夫。 320 00:30:20,990 --> 00:30:25,330 菜々 いつだって戻って来ていいんだからな。 321 00:30:28,710 --> 00:30:31,300 月に一度ぐらいは 青物を取りに来い。 322 00:30:32,810 --> 00:30:34,570 はい。 323 00:31:15,840 --> 00:31:18,000 どこか お具合が悪いのですか? 324 00:31:24,580 --> 00:31:29,430 (壇浦五兵衛)恥ずかしながら路銀に事欠き 3日ほど何も食べておらん。➡ 325 00:31:30,300 --> 00:31:34,460 空腹で足に力が入らず 歩けんのだ。 326 00:31:35,320 --> 00:31:40,240 もはや ここまでか…。 327 00:31:48,980 --> 00:31:52,480 よかったら これを食べて元気を出してください。 328 00:31:58,460 --> 00:32:01,540 大根は 畑で食したのだが➡ 329 00:32:01,540 --> 00:32:05,520 すきっ腹だったせいか 腹下しをしてしまった。 330 00:32:07,190 --> 00:32:11,000 だんごなら力が入ると思うのだ…。 331 00:32:11,000 --> 00:32:11,800 だんご? 332 00:32:24,480 --> 00:32:28,690 実はのう 拙者 仕官の口があって はるばる やって来た。 333 00:32:29,050 --> 00:32:35,000 だが ここまで来て 腹が減って 路傍に倒れるとは無念なり。 334 00:32:37,360 --> 00:32:40,750 城下に たどりつきさえすれば…! 335 00:32:43,040 --> 00:32:45,400 仕官も かなうものも…。➡ 336 00:32:45,740 --> 00:32:49,010 誠に無念じゃ…。 337 00:32:56,490 --> 00:33:00,650 おだんご 食べますか? 338 00:33:16,200 --> 00:33:18,000 もう10本 よろしいかな? 339 00:33:20,430 --> 00:33:25,570 あと10本 お願いします…。 ≪へい! 340 00:33:27,780 --> 00:33:31,020 (五兵衛)うん うん…。 341 00:33:43,490 --> 00:33:45,750 60本…。 342 00:33:54,660 --> 00:33:58,930 このたび 鏑木家では 新たに 剣術指南役を召し抱えることとなってな。 343 00:33:59,640 --> 00:34:05,480 拙者 飛雲心刀流免許皆伝であるゆえ 必ずや お召し抱えいただけると存ずる。 344 00:34:05,480 --> 00:34:07,680 その折には たっぷりとお礼をする。 345 00:34:07,970 --> 00:34:09,870 お礼は結構です。 いやいやいや…。 346 00:34:09,870 --> 00:34:15,330 あっ… 申し遅れておった。 わしの名は 壇浦五兵衛と申す。 347 00:34:17,960 --> 00:34:21,860 だんご兵衛さん 私 先を急ぎますので失礼します。 348 00:34:21,860 --> 00:34:24,880 いや あの… わしの名は だんご兵衛ではないぞ。 349 00:34:24,880 --> 00:34:26,330 壇浦五兵衛…。 350 00:34:37,500 --> 00:34:40,420 (正助)菜々! 菜々! どうされました? 351 00:34:40,620 --> 00:34:44,020 とよが 大変なのだ! お嬢様が? 352 00:34:49,160 --> 00:34:51,820 失礼いたします。 (佐知)はい。 353 00:34:54,350 --> 00:34:55,330 奥様…。 354 00:34:55,330 --> 00:34:58,540 菜々… おかえり。 355 00:34:59,320 --> 00:35:01,550 お嬢様は? 356 00:35:02,830 --> 00:35:05,880 ゆうべから熱が下がらないのです。 357 00:35:10,120 --> 00:35:13,000 私が看病を代わります。 358 00:35:13,000 --> 00:35:17,790 (佐知)いえ これは母である私の仕事です。 359 00:35:18,210 --> 00:35:20,980 でも 奥様…。 360 00:35:20,980 --> 00:35:25,420 菜々にまで うつってしまったら 家のことは誰がするのです? 361 00:35:28,730 --> 00:35:30,270 お願いしますね。 362 00:35:33,010 --> 00:35:35,800 はい。 363 00:35:48,660 --> 00:35:52,550 母上… 母上…。 364 00:35:54,250 --> 00:36:02,010 とよ 母は ここにいます。 そばにいますよ。 365 00:36:02,560 --> 00:36:04,070 ≪失礼いたします。 366 00:36:06,890 --> 00:36:09,180 奥様。 367 00:36:09,180 --> 00:36:12,310 (佐知)どうしました? 368 00:36:13,700 --> 00:36:17,300 これは 大根おろしを包んだものでございます。 369 00:36:17,300 --> 00:36:19,890 これを おでこに。 それと 両わきの間にも。 370 00:36:21,370 --> 00:36:22,720 どういうことです? 371 00:36:23,750 --> 00:36:27,600 私の里での 熱の冷まし方でございます。 372 00:36:27,600 --> 00:36:30,790 失礼とは存じましたが ぜひ お試しください。 373 00:36:32,630 --> 00:36:36,170 ありがとう。 やってみます。 374 00:36:48,170 --> 00:36:49,740 (佐知)菜々! 375 00:36:50,230 --> 00:36:54,010 奥様… お嬢様のお加減は いかがですか? 376 00:36:54,810 --> 00:36:56,320 熱が下がってきたわ。 377 00:36:58,080 --> 00:36:59,420 さようでございますか。 378 00:37:00,510 --> 00:37:01,820 あなたのおかげよ。 379 00:37:02,100 --> 00:37:07,020 お百姓の知恵とは 頼りになるものですね。 380 00:37:07,840 --> 00:37:10,030 出過ぎた真似をいたしました。 381 00:37:16,900 --> 00:37:20,610 青物も あんなにたくさん。➡ 382 00:37:21,440 --> 00:37:24,210 菜々…。 383 00:37:26,690 --> 00:37:27,550 ありがとう。 384 00:37:30,290 --> 00:37:33,270 とんでもないことでございます! 385 00:37:34,980 --> 00:37:40,730 あなたの折り目正しさには どこか 武家らしさを感じます。 386 00:37:49,500 --> 00:37:53,600 私は 赤村の百姓でございます。 387 00:37:55,540 --> 00:37:57,280 そうですよね。 388 00:37:58,120 --> 00:37:59,880 はい。 389 00:37:59,880 --> 00:38:03,020 ≪(甚兵衛)旦那様がお帰りです。 390 00:38:18,990 --> 00:38:22,570 菜々! なすのお代わりはありますよね? 391 00:38:22,700 --> 00:38:24,910 はい。 たくさんお食べください。 392 00:38:25,670 --> 00:38:28,480 正助は なすが苦手なはずでしょ? 393 00:38:28,810 --> 00:38:31,640 好き嫌いは言わないことに決めました! 394 00:38:32,000 --> 00:38:33,450 おお~…! 395 00:38:34,960 --> 00:38:38,190 菜々 この大根も 赤村のものか? 396 00:38:38,640 --> 00:38:39,390 はい。 397 00:38:39,500 --> 00:38:43,020 おお… いや 実にうまい大根だ。 398 00:38:43,170 --> 00:38:46,460 あとで とよにも 少しだけ食べさせてみましょう。 399 00:38:50,780 --> 00:38:54,800 とよの熱が下がったのも 菜々のおかげだと聞いた。 400 00:38:56,050 --> 00:39:00,000 私からも礼を言う。 いえ…。 401 00:39:03,340 --> 00:39:05,820 どんどん食べろ。 (正助)はい。 402 00:39:11,720 --> 00:39:15,000 風早! ああ…。 403 00:39:17,210 --> 00:39:20,000 これは読まなかったことにする。 404 00:39:20,780 --> 00:39:23,150 お奉行! 分からんのか? 405 00:39:23,150 --> 00:39:26,010 出る杭は打たれるということだ。 406 00:39:26,850 --> 00:39:29,220 何故ですか? ここに記したことは➡ 407 00:39:29,220 --> 00:39:31,220 お家にとって 今すぐにでも なすべきこと…! 408 00:39:31,220 --> 00:39:32,900 口答えするでない! 409 00:39:33,840 --> 00:39:36,530 分をわきまえよ! 410 00:39:48,940 --> 00:39:50,990 ≪風早様。 411 00:39:52,160 --> 00:39:55,500 文が届いております。 412 00:40:03,430 --> 00:40:04,570 (佐知)おかえりなさいませ。 413 00:40:11,160 --> 00:40:13,790 こよい 客が一人来る。 414 00:40:15,580 --> 00:40:16,750 遅くなるやもしれぬ。 415 00:40:18,810 --> 00:40:21,790 承知いたしました。 かしこまりました。 416 00:40:35,370 --> 00:40:37,710 ≪御免! 417 00:40:42,250 --> 00:40:43,450 お待たせいたしました。 418 00:40:46,390 --> 00:40:51,080 風早市之進殿に お取り次ぎ願いたい。 419 00:40:51,460 --> 00:40:52,890 どちら様でございましょう? 420 00:40:54,660 --> 00:40:58,580 轟 平九郎と申す。 35520

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