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1
00:00:01,580 --> 00:00:02,770
[ 回想 ] (五月)菜々…。
2
00:00:05,010 --> 00:00:05,780
(菜々)はい。
3
00:00:08,590 --> 00:00:13,150
私は もう長くないでしょう。
4
00:00:15,730 --> 00:00:19,050
そんなこと…。 きっと良くなります。
5
00:00:27,020 --> 00:00:27,700
母上…。
6
00:00:30,320 --> 00:00:35,630
これは 父上 安坂長七郎様の守り刀。
7
00:00:36,480 --> 00:00:39,340
これを あなたに託します。
8
00:00:50,920 --> 00:00:57,110
父上は あのような無念な最期を
遂げられましたが➡
9
00:00:57,110 --> 00:01:02,020
何事にも誠実で ご立派なお方でした。
10
00:01:03,470 --> 00:01:05,020
[ 回想 ]
父上!
11
00:01:08,720 --> 00:01:14,720
<それが 私の見た 父の最後の姿だった。➡
12
00:01:16,370 --> 00:01:23,010
父は ある人の罠にはめられて
命を落とした>
13
00:01:26,930 --> 00:01:32,330
母は もう何もしてやれない。
けれど あなたは武家の娘。➡
14
00:01:32,650 --> 00:01:34,960
どんな定めが待ち構えていようとも➡
15
00:01:34,960 --> 00:01:38,760
その誇りだけは
忘れないで生きるのですよ。➡
16
00:01:40,800 --> 00:01:44,480
菜々 いいですね?
17
00:02:03,030 --> 00:02:04,260
えっ!?
18
00:02:06,360 --> 00:02:07,360
えっ…!?
19
00:02:15,180 --> 00:02:19,190
奥様…! 一日目から寝坊など…!
20
00:02:19,190 --> 00:02:22,410
誠に… 誠に申し訳ございません!
21
00:02:22,990 --> 00:02:28,990
(佐知)初めての女中奉公なのだから。
少しずつ慣れていっておくれ。
22
00:02:29,740 --> 00:02:33,190
はい…。 精いっぱい お勤めいたします。
23
00:02:36,370 --> 00:02:39,470
菜々 御汁が煮立ってしまいそうよ。
24
00:02:39,470 --> 00:02:41,030
はい!
25
00:02:51,380 --> 00:02:55,960
菜々 これを使って。
26
00:02:55,960 --> 00:02:57,790
はい?
足。
27
00:02:59,130 --> 00:03:03,020
あっ…! ああっ…!
28
00:03:03,020 --> 00:03:04,530
申し訳ありません!
29
00:03:04,530 --> 00:03:07,230
何事にも 落ち着きが大事ですよ。
30
00:03:08,940 --> 00:03:09,920
はい…。
31
00:03:10,440 --> 00:03:12,030
さあ。
32
00:03:12,500 --> 00:03:15,250
ありがとうございます。
33
00:03:15,250 --> 00:03:19,740
拭き終わったら 旦那様をお呼びして。
中庭にいらっしゃいますから。
34
00:03:20,970 --> 00:03:21,740
はい。
35
00:03:42,910 --> 00:03:45,740
旦那様 朝餉の支度が
できましてございます。
36
00:03:48,140 --> 00:03:51,750
(風早市之進)新しく参った女中か。
はい! 菜々と申します。
37
00:03:51,750 --> 00:03:56,530
昨夜は 下城が遅くなった。
これから よろしく頼む。
38
00:03:57,610 --> 00:03:59,070
はい!
39
00:04:08,520 --> 00:04:15,270
日本語字幕 Jpsubbers
計時機構 Jean: www.giftedones.net
40
00:04:21,860 --> 00:04:23,600
(正助)おはようございます!
(とよ)おはようございます!
41
00:04:24,100 --> 00:04:25,210
おはよう。
42
00:04:29,590 --> 00:04:33,030
(佐知)菜々 ここに座って。
43
00:04:35,460 --> 00:04:38,140
奥様…?
さあ あなたも一緒に。
44
00:04:40,120 --> 00:04:42,570
そんな… 私は ここで…。
45
00:04:42,570 --> 00:04:46,790
皆でそろって食事を頂くのは
旦那様のお望みです。
46
00:04:47,740 --> 00:04:51,090
でも 私は女中でございます。
47
00:04:52,200 --> 00:04:55,600
ならば あるじの言うことに従いなさい。
48
00:04:56,620 --> 00:04:57,900
さあ。
49
00:04:58,520 --> 00:05:02,790
では… ご一緒させていただきます。
50
00:05:02,790 --> 00:05:04,540
うん。
51
00:05:10,290 --> 00:05:13,550
いただきます。
(一同)いただきます。
52
00:05:23,880 --> 00:05:25,020
熱い!
53
00:05:26,280 --> 00:05:29,160
とよ 熱ければ
母上に冷ましていただきなさい。
54
00:05:29,890 --> 00:05:31,750
はい。
55
00:05:37,510 --> 00:05:39,880
母上 ありがとうございます。
56
00:05:41,470 --> 00:05:45,210
正助は 熱くないか?
はい。 熱くありません。
57
00:05:46,580 --> 00:05:53,160
母上 食事が終わったら
菜々と遊んでもよいですか?
58
00:05:53,160 --> 00:05:57,260
菜々は 家の手伝いをするために
来ているのですよ。
59
00:05:57,940 --> 00:06:01,400
うん? とよは
菜々と もう仲良しになったのか?
60
00:06:01,900 --> 00:06:03,790
はい!
そうか。
61
00:06:04,430 --> 00:06:07,670
正助は どうだ?
はい! 大の仲良しにございます。
62
00:06:09,020 --> 00:06:13,610
では 暇を見てのことなら よかろう。
63
00:06:13,610 --> 00:06:16,010
ありがとうございます!
ありがとうございます!
64
00:06:21,490 --> 00:06:23,830
(とよ)母上… 菜々が泣いています。
65
00:06:26,800 --> 00:06:27,660
どうしました?
66
00:06:29,860 --> 00:06:36,000
申し訳ございません。
ご一家のむつまじいお姿に…。
67
00:06:39,800 --> 00:06:41,250
菜々。
68
00:06:43,180 --> 00:06:48,030
家のこと 子どもたちのこと 頼んだぞ。
69
00:06:51,050 --> 00:06:52,450
はい。
70
00:06:55,350 --> 00:06:58,360
行って参る。
(一同)行ってらっしゃいませ。
71
00:06:58,750 --> 00:07:00,030
うん。
72
00:07:10,890 --> 00:07:14,720
まずは 台所回りを覚えてもらいますね。
73
00:07:14,720 --> 00:07:15,270
はい。
74
00:07:16,440 --> 00:07:19,040
これが 旦那様のお湯のみです。
75
00:07:20,380 --> 00:07:24,850
そちらが お客様用になります。
よいですか?
76
00:07:24,850 --> 00:07:26,250
はい。
77
00:07:27,410 --> 00:07:29,280
旦那様を慕って➡
78
00:07:29,280 --> 00:07:32,500
若い方々がいらっしゃることが
しばしば ありますからね。
79
00:07:35,080 --> 00:07:38,500
旦那様は お城で どのようなお仕事を
されているのですか?
80
00:07:39,690 --> 00:07:42,630
勘定方にお勤めです。
勘定方?
81
00:07:43,660 --> 00:07:47,200
お家のお金を預かる大事なお役目です。➡
82
00:07:49,550 --> 00:07:53,950
それから 青物は
ここにあるものを使ってちょうだい。
83
00:07:53,950 --> 00:07:54,510
はい。
84
00:07:55,120 --> 00:08:00,260
菜々の里とは違って
青物は貴重だから 節約してくださいね。
85
00:08:01,720 --> 00:08:03,050
かしこまりました。
86
00:08:04,230 --> 00:08:06,200
さあ 何をしましょうか?
87
00:08:06,440 --> 00:08:09,830
とよは お手玉がしたい。
今日も 鬼ごっこだ!
88
00:08:09,830 --> 00:08:14,020
もう 鬼ごっこは嫌です。
とよは すぐに つかまってしまいます。
89
00:08:14,020 --> 00:08:17,590
お手玉は 女子の遊びだ。
菜々も 女子です。
90
00:08:17,590 --> 00:08:20,050
いいから 鬼ごっこだ!
お手玉!
91
00:08:20,050 --> 00:08:22,200
鬼ごっこ!
お待ちください。
92
00:08:22,200 --> 00:08:25,000
3人で楽しくできるもの…。
93
00:08:26,500 --> 00:08:28,680
例えば…。
94
00:08:30,490 --> 00:08:33,030
しばしお待ちを。
95
00:08:34,510 --> 00:08:36,860
(正助)竹とんぼか!
はい。
96
00:08:36,860 --> 00:08:39,730
誰が一番遠くまで飛ばせるか
競いましょう。
97
00:08:39,730 --> 00:08:41,010
よ~し!
98
00:08:41,010 --> 00:08:43,890
とよは やり方を知りません。
99
00:08:43,890 --> 00:08:46,960
では 菜々がお教えします。
100
00:08:46,960 --> 00:08:48,890
はい いいですか?
101
00:08:49,210 --> 00:08:53,010
こう持って勢いよく回します。 おっ…!
102
00:08:53,400 --> 00:08:55,440
飛びました!
お見事です!
103
00:08:55,550 --> 00:08:57,780
負けるもんか! それ!
104
00:08:58,240 --> 00:09:01,130
うわ~!
(正助)そっちに行ったぞ!
105
00:09:01,130 --> 00:09:03,680
(甚兵衛)おお おお…!
竹とんぼかい?
106
00:09:03,930 --> 00:09:06,110
いやあ~ 懐かしいな!
107
00:09:06,110 --> 00:09:08,280
甚兵衛さん 早いお戻りで。
108
00:09:08,280 --> 00:09:11,260
旦那様をお送りしたあとは➡
109
00:09:11,260 --> 00:09:14,530
お迎えまで
お屋敷でお勤めをするんだよ。
110
00:09:20,920 --> 00:09:23,040
知ってるかい?
111
00:09:24,130 --> 00:09:30,140
旦那様のお父上様は
執政までなされた方でな。
112
00:09:30,950 --> 00:09:34,050
執政?
うん。
113
00:09:34,050 --> 00:09:39,740
お家の政をあずかる 偉いお立場だ。
114
00:09:39,980 --> 00:09:46,630
旦那様も 亡き大旦那様 同様に
ご立派になられた。
115
00:09:47,410 --> 00:09:50,530
甚兵衛さんは 旦那様を
小さいころから知っているのですか?
116
00:09:51,130 --> 00:09:56,260
おう。 お生まれになる前から
よ~く知ってるよ。
117
00:09:57,290 --> 00:10:03,410
旦那様は とにかく
曲がったことがお嫌いで 清廉潔白。
118
00:10:03,720 --> 00:10:11,450
必ずや 大旦那様のように 鏑木のお家を
しょって立つようになられる。
119
00:10:12,680 --> 00:10:15,380
しっかり お勤めするのだよ。
120
00:10:16,830 --> 00:10:19,350
分かりました。
うん。
121
00:10:19,960 --> 00:10:22,970
よろしく頼んだぞ。
122
00:10:22,970 --> 00:10:23,830
はい。
123
00:10:51,550 --> 00:10:54,820
(宮田笙兵衛)江戸におわす殿から
御文があった。➡
124
00:10:55,100 --> 00:10:58,380
殿におかせられては このたび➡
125
00:10:58,380 --> 00:11:02,300
若殿に当主の座を譲られたいとの
ご意向の由。➡
126
00:11:03,550 --> 00:11:08,490
追って正式のお達しがあろうが
お代替わりとなっても➡
127
00:11:08,490 --> 00:11:12,090
我らは
勘定方としての勤めを全うするだけ。➡
128
00:11:13,160 --> 00:11:15,130
よいな?
129
00:11:15,130 --> 00:11:15,880
(一同)はっ!
130
00:11:17,810 --> 00:11:20,820
お奉行。
(宮田)どうした? 風早。
131
00:11:23,460 --> 00:11:28,300
お家の勝手向きについての改革案を
まとめたものにございます。
132
00:11:40,200 --> 00:11:45,170
お奉行もご承知のとおり
当家の勝手向きは逼迫しております。
133
00:11:45,550 --> 00:11:49,050
藩士が禄高を半分お返ししても
借財は増える一方。
134
00:11:49,860 --> 00:11:52,920
…にもかかわらず
江戸屋敷での出費の多さは➡
135
00:11:52,920 --> 00:11:54,770
一向に改まりません。
風早!
136
00:11:54,770 --> 00:11:59,820
お代替わりを機に 江戸屋敷での出費を
見直し 借財を減らす一方➡
137
00:11:59,820 --> 00:12:02,300
新田や物産を開発して
実入りを増やさなければ➡
138
00:12:02,300 --> 00:12:04,310
いずれ 当家は立ち行かなくなります。
139
00:12:04,310 --> 00:12:05,170
控えよ!
140
00:12:05,400 --> 00:12:08,390
殿のおわす江戸屋敷に
障りがあると申すか!
141
00:12:08,770 --> 00:12:12,320
このままでは
お家の行く末が危ぶまれることは➡
142
00:12:12,320 --> 00:12:14,140
お奉行が一番よくご存じのはず。
143
00:12:16,870 --> 00:12:18,770
どうか…。
144
00:12:21,330 --> 00:12:23,550
どうか…!
145
00:12:31,810 --> 00:12:35,490
分かった。 目は通しておこう。
146
00:12:37,770 --> 00:12:39,260
ありがとう存じます。
147
00:12:52,210 --> 00:12:53,820
≪(仙之助)風早殿!
148
00:12:54,330 --> 00:12:56,250
おお 仙之助。
149
00:12:56,250 --> 00:13:00,780
今朝のお奉行への建白
誠にお見事でした。
150
00:13:01,620 --> 00:13:06,660
皆 これで この鏑木のお家も変わるはずと
期待が膨らんでおります。
151
00:13:08,150 --> 00:13:10,850
そうだろうか。
は…?
152
00:13:13,120 --> 00:13:18,160
殿は ご隠居後も
実権を手放さぬやもしれぬ。
153
00:13:18,160 --> 00:13:22,150
陰から若殿を動かすおつもりかも。
154
00:13:22,150 --> 00:13:25,970
それでは
何も変わらないではありませんか!
155
00:13:25,980 --> 00:13:29,440
だったら 何故 お代替わりなど…。
156
00:13:30,870 --> 00:13:34,290
あの男の入れ知恵ではないか。
あの男…?
157
00:13:36,130 --> 00:13:40,110
長く殿のおそばに仕える あの男だ。
158
00:13:41,880 --> 00:13:43,820
轟 平九郎…。
159
00:13:53,280 --> 00:13:58,890
轟殿が 江戸で殿のおそばにいるかぎり➡
160
00:13:58,890 --> 00:14:02,940
建白書が聞き届けられるかどうか
楽観はできん。
161
00:14:19,480 --> 00:14:21,330
≪失礼いたします。
162
00:14:21,330 --> 00:14:22,500
どうした?
163
00:14:25,820 --> 00:14:27,970
旦那様 お客様がお見えです。
164
00:14:28,310 --> 00:14:30,510
≪(田所与六)邪魔するぞ。
165
00:14:40,700 --> 00:14:43,240
お待たせいたしました。
166
00:14:48,100 --> 00:14:51,130
今日は どうされました? 叔父上。
167
00:14:52,250 --> 00:14:54,260
うん…。
168
00:14:54,990 --> 00:15:00,510
何というか… 見物に参った。
169
00:15:00,510 --> 00:15:03,580
新しく女中が来ると聞いておったしな。
170
00:15:07,570 --> 00:15:10,030
下がってよいぞ。
171
00:15:11,260 --> 00:15:13,580
失礼いたしました。
172
00:15:15,560 --> 00:15:20,490
(滝)あの女中 おどおどした茶の出し方
ろくな娘ではありませんね。
173
00:15:22,010 --> 00:15:29,240
佐知殿は 軽輩のご出自ゆえ
女中の選び方も分からぬよう。➡
174
00:15:29,240 --> 00:15:33,950
これでは 風早家の品位も
ますます下がる一方かと。
175
00:15:33,950 --> 00:15:37,710
叔母上 御用の向きは?
176
00:15:40,060 --> 00:15:41,490
あなた!
177
00:15:44,170 --> 00:15:46,040
いや…
178
00:15:47,340 --> 00:15:49,280
あのだな…。
179
00:15:50,380 --> 00:15:53,380
少々 金を都合してもらえるか?
二両でいい。
180
00:15:56,450 --> 00:15:59,490
我が家にも 余分な金はございませぬ。
181
00:15:59,490 --> 00:16:02,800
では 一両でよい。 頼む。
182
00:16:04,790 --> 00:16:06,040
申し訳ありません。
183
00:16:09,570 --> 00:16:15,000
そなたの父は このような冷たい仕打ちは
なされなんだが…。
184
00:16:16,170 --> 00:16:21,810
市之進殿 せめて
私たちの持ってきた縁談を受け入れて➡
185
00:16:21,810 --> 00:16:24,530
この鏑木のご家中から嫁をとっていれば➡
186
00:16:24,530 --> 00:16:27,530
もっと楽な暮らしも
できていましたでしょうに。
187
00:16:27,530 --> 00:16:30,020
そもそも おぬしたち勘定方が
しっかりせぬから➡
188
00:16:30,470 --> 00:16:33,350
ご家中が このようなことになるのだ。
はあ…。
189
00:16:34,940 --> 00:16:35,770
帰りましょう。
190
00:16:37,190 --> 00:16:41,240
こんな安い茶など飲めますか!
191
00:16:47,130 --> 00:16:48,980
佐知。
192
00:16:51,520 --> 00:16:52,480
すまぬ…。
193
00:17:37,840 --> 00:17:43,500
[ 回想 ] これは
父上 安坂長七郎様の守り刀。
194
00:17:46,220 --> 00:17:48,500
母上…。
195
00:17:51,880 --> 00:17:55,710
菜々は みずから 女中の道を選びました。
196
00:18:01,540 --> 00:18:09,100
どんなことがあっても
武士の娘としての誇りは忘れません。
197
00:18:52,360 --> 00:18:53,260
(佐知)おはよう。
198
00:18:54,760 --> 00:18:57,000
おはようございます。
199
00:18:58,000 --> 00:19:02,500
花を見ていたのね。
はい。
200
00:19:06,800 --> 00:19:13,160
小さな花に目が留まるのは
心が豊かな証しです。➡
201
00:19:16,340 --> 00:19:18,690
露草ね。
202
00:19:18,930 --> 00:19:22,670
俳諧では「螢草」と呼ぶそうよ。
203
00:19:23,840 --> 00:19:26,000
「螢草」…。
204
00:19:26,920 --> 00:19:28,750
きれいな呼び名でございますね。
205
00:19:29,820 --> 00:19:33,750
それでいて 儚げな名です。
206
00:19:35,240 --> 00:19:36,240
儚い…。
207
00:19:37,070 --> 00:19:45,200
この花は 朝早くに咲いて
昼過ぎには しおれてしまいます。
208
00:19:45,200 --> 00:19:49,810
たった半日の命しかないのです。
209
00:19:49,810 --> 00:19:57,900
だからこそ 儚げで美しいのでしょう。
螢のように。
210
00:20:02,330 --> 00:20:04,910
人も同じかもしれませんね。
211
00:20:32,980 --> 00:20:36,770
ああ~… 女中仕事も
なかなか 板についてきたな。
212
00:20:37,000 --> 00:20:39,230
いえ まだまだです。
213
00:20:39,810 --> 00:20:42,200
旦那様からの お言づけがある。
214
00:20:42,660 --> 00:20:44,570
今夜 お客様がいらっしゃる。
215
00:20:45,120 --> 00:20:51,510
いつものお若い方々だと申せば
奥様もお分かりになるから。
216
00:20:52,270 --> 00:20:54,060
かしこまりました。
217
00:20:57,800 --> 00:21:02,340
(仙之助)お代替わりは 正式に
来月と決まったそうですね。
218
00:21:02,340 --> 00:21:06,450
うん。
(益田源三郎)若殿は 殿とは違って➡
219
00:21:06,450 --> 00:21:08,910
派手なことは好まぬお方と
聞いております。
220
00:21:08,910 --> 00:21:14,910
(仙之助)ただ 御実子ではなく
甥御ゆえ 殿には到底逆らえぬかと。
221
00:21:14,910 --> 00:21:17,950
(宇野清次郎)建白書のお返事は
いつになるのでしょうか?
222
00:21:17,950 --> 00:21:20,030
焦るな。
223
00:21:21,520 --> 00:21:27,010
私は しかるべき筋道を踏んで
現状を訴えた。
224
00:21:28,630 --> 00:21:30,530
今は どうなるかを見守るしかない。
225
00:21:31,730 --> 00:21:35,390
だが もし 受け入れられなかったら➡
226
00:21:35,390 --> 00:21:38,870
力ずくでも
除くしかないのではありませんか。
227
00:21:43,120 --> 00:21:47,140
≪(仙之助)あの君側の奸 轟を…。
228
00:21:51,550 --> 00:21:53,120
≪(仙之助)誰だ?
229
00:21:54,650 --> 00:21:56,580
何用じゃ?
230
00:21:56,580 --> 00:22:00,990
落ち着け 仙之助。 新しく参った女中だ。
231
00:22:01,480 --> 00:22:03,800
菜々という。
232
00:22:03,800 --> 00:22:06,560
申し訳ありません。
お漬物をお持ちしました。
233
00:22:07,010 --> 00:22:07,990
どうぞ…。
234
00:22:09,550 --> 00:22:10,360
かたじけない。
235
00:22:12,060 --> 00:22:13,900
失礼いたしました。
236
00:22:24,710 --> 00:22:28,650
[ 回想 ]
(仙之助)あの君側の奸 轟を。
237
00:22:35,730 --> 00:22:37,050
轟…。
238
00:23:01,900 --> 00:23:02,690
(佐知)おはよう。
239
00:23:04,290 --> 00:23:06,270
おはようございます。
240
00:23:07,190 --> 00:23:09,160
そろそろ支度ができたみたいね。
241
00:23:10,620 --> 00:23:13,920
奥様… お願いがあります。
242
00:23:14,920 --> 00:23:15,830
どうしました?
243
00:23:17,410 --> 00:23:22,000
もし よろしければ 一日だけ
里帰りをお願いできませんでしょうか?
244
00:23:22,370 --> 00:23:25,380
里帰り?
はい。
245
00:23:25,380 --> 00:23:30,490
赤村の叔父と叔母に
元気な姿を見せてあげたいと存じます。
246
00:23:31,170 --> 00:23:36,110
そうね。 村を出てから
もう ひとつきもたつのね。
247
00:23:38,640 --> 00:23:44,450
分かりました。 旦那様と相談して
すぐに帰れるようにしましょう。
248
00:23:47,620 --> 00:23:49,530
行って参ります。
249
00:23:52,150 --> 00:23:54,830
これ 何かあったときのために。
250
00:23:55,360 --> 00:23:57,180
いえ 大丈夫です。
251
00:23:57,180 --> 00:24:00,380
母が残してくれたお金が
少々ならありますから。
252
00:24:00,750 --> 00:24:04,850
そう… では くれぐれも気をつけてね。
253
00:24:05,240 --> 00:24:06,670
はい。
254
00:24:06,670 --> 00:24:10,120
(とよ)菜々~!
あしたには帰りますよね?
255
00:24:10,370 --> 00:24:14,280
はい。 一晩泊まりますが あすには必ず。
256
00:24:14,280 --> 00:24:16,400
早く帰って かくれんぼしよう!
257
00:24:17,190 --> 00:24:19,270
菜々 お手玉しましょう。
258
00:24:19,730 --> 00:24:22,320
かくれんぼだって!
お手玉よ!
259
00:24:22,320 --> 00:24:28,330
お前たち 菜々に甘えすぎですよ。
菜々 そろそろ行かないと。
260
00:24:29,100 --> 00:24:34,380
はい。
坊ちゃま お嬢様 行って参りますね。
261
00:24:34,820 --> 00:24:36,730
(2人)行ってらっしゃい!
262
00:24:44,540 --> 00:24:49,700
[ 回想 ](五月)父上は あのような
無念な最期を遂げられましたが➡
263
00:24:49,700 --> 00:24:54,300
何事にも誠実で ご立派なお方でした。
264
00:25:18,290 --> 00:25:19,680
(宗太郎)菜々!
265
00:25:20,350 --> 00:25:22,500
宗太郎さん。
266
00:25:23,900 --> 00:25:27,770
どうした!?
ご奉公がつらくて戻って来たのか?
267
00:25:29,270 --> 00:25:31,990
いえ…。
じゃあ 何かあったのか?
268
00:25:33,780 --> 00:25:38,830
よかったら
青物を分けてもらえないかと思って。
269
00:25:39,710 --> 00:25:42,310
(秀平)おお… 元気そうだな!
270
00:25:42,570 --> 00:25:43,290
はい。
271
00:25:43,290 --> 00:25:46,250
叔父さんも 叔母さんも
お元気そうで何よりです。
272
00:25:46,630 --> 00:25:47,860
ご奉公は どうだ?
273
00:25:48,620 --> 00:25:51,690
風早家の方々には
本当に良くしてもらっています。
274
00:25:51,690 --> 00:25:55,200
そうか。
「良くしてもらってる」?
275
00:25:55,200 --> 00:25:57,660
「青物をもらえないか」って
言われたんだろ?
276
00:25:59,950 --> 00:26:03,940
そ… そんなに火の車なのか?
今のお武家さんの家ってのは。
277
00:26:04,540 --> 00:26:08,010
そうみたいです。 お食事も とても質素で。
278
00:26:09,880 --> 00:26:10,860
分かった!
279
00:26:10,860 --> 00:26:11,710
(勝)ちょいと!
えっ?
280
00:26:14,220 --> 00:26:19,100
あんたの母親は あたしらとは身分が
違うって 見下してたんだ。
281
00:26:19,100 --> 00:26:24,200
自分だって庄屋の出のくせに。
武家に嫁いだからって気取ってたんだ。
282
00:26:24,200 --> 00:26:28,560
(秀平)でも 勝!
五月姉さんは 菜々と一緒になって➡
283
00:26:28,560 --> 00:26:31,520
野良仕事だってしてたじゃないか!
なあ?
284
00:26:31,520 --> 00:26:37,490
とにかく あたしは嫌だからね。
作物をやるなんて。
285
00:26:42,260 --> 00:26:44,460
気にするな!
286
00:26:46,620 --> 00:26:48,710
それより…。
287
00:26:51,110 --> 00:26:55,460
お前が武家の娘だということは
知られてないな?
288
00:26:58,170 --> 00:27:00,020
はい。
なら よい。
289
00:27:00,940 --> 00:27:04,670
くれぐれも
武家の者とは悟られてはならんぞ。
290
00:27:04,870 --> 00:27:06,770
実は そのことで➡
291
00:27:06,770 --> 00:27:09,400
叔父さんにお聞きしたいことがあって
参りました。
292
00:27:10,320 --> 00:27:11,160
何だ?
293
00:27:14,730 --> 00:27:19,170
父上の敵は
まだ生きているのでしょうか?
294
00:27:19,990 --> 00:27:22,040
敵?
295
00:27:22,910 --> 00:27:30,050
私の素性を隠そうとするのは
その男が生きているから。
296
00:27:35,100 --> 00:27:38,560
男の名は「轟」…。
297
00:27:45,600 --> 00:27:46,310
ああ。➡
298
00:27:47,940 --> 00:27:54,640
その男が お前の父親を陥れ
切腹に追い込んだ。
299
00:28:00,170 --> 00:28:04,150
お前の母親が そう言ってた。
300
00:28:10,800 --> 00:28:13,620
どうして
いまさら そんなことを聞くんだ?
301
00:28:16,580 --> 00:28:22,570
菜々
その話は 本当かどうかは分からん。
302
00:28:22,570 --> 00:28:25,810
決して関わるな! いいな?➡
303
00:28:28,790 --> 00:28:30,520
分かったな?
304
00:28:33,400 --> 00:28:35,280
はい。
305
00:28:46,470 --> 00:28:48,760
[ 回想 ]
(五月)けれど あなたは武家の娘。
306
00:28:49,370 --> 00:28:52,970
その誇りだけは
忘れないで生きるのですよ。
307
00:29:03,690 --> 00:29:04,940
(宗太郎)菜々。
308
00:29:06,860 --> 00:29:08,460
悪いな。
309
00:29:08,460 --> 00:29:12,510
おっかあが
「この部屋は もう使わん」と言って。
310
00:29:13,420 --> 00:29:18,390
このままじゃ 布団も敷けないよな。
すまねえ。
311
00:29:20,270 --> 00:29:23,470
当然です。
私が無理を言って出て行ったんだし。
312
00:29:28,110 --> 00:29:32,740
菜々 今年の大根の出来はいいぞ!
313
00:29:33,740 --> 00:29:36,780
たんと お子様たちに食べさせてやれよ。
314
00:29:37,200 --> 00:29:42,010
はい。 ありがとう 宗太郎さん。
315
00:29:54,000 --> 00:29:59,150
こんなにたくさん… 本当にありがとう。
316
00:29:59,150 --> 00:30:03,080
叔父さんと叔母さんにも
どうか よろしく。
317
00:30:03,080 --> 00:30:05,140
うん。
318
00:30:07,600 --> 00:30:10,260
じゃあ この辺で。
319
00:30:17,310 --> 00:30:20,020
重くないか?
大丈夫。
320
00:30:20,990 --> 00:30:25,330
菜々
いつだって戻って来ていいんだからな。
321
00:30:28,710 --> 00:30:31,300
月に一度ぐらいは 青物を取りに来い。
322
00:30:32,810 --> 00:30:34,570
はい。
323
00:31:15,840 --> 00:31:18,000
どこか お具合が悪いのですか?
324
00:31:24,580 --> 00:31:29,430
(壇浦五兵衛)恥ずかしながら路銀に事欠き
3日ほど何も食べておらん。➡
325
00:31:30,300 --> 00:31:34,460
空腹で足に力が入らず 歩けんのだ。
326
00:31:35,320 --> 00:31:40,240
もはや ここまでか…。
327
00:31:48,980 --> 00:31:52,480
よかったら
これを食べて元気を出してください。
328
00:31:58,460 --> 00:32:01,540
大根は 畑で食したのだが➡
329
00:32:01,540 --> 00:32:05,520
すきっ腹だったせいか
腹下しをしてしまった。
330
00:32:07,190 --> 00:32:11,000
だんごなら力が入ると思うのだ…。
331
00:32:11,000 --> 00:32:11,800
だんご?
332
00:32:24,480 --> 00:32:28,690
実はのう 拙者 仕官の口があって
はるばる やって来た。
333
00:32:29,050 --> 00:32:35,000
だが ここまで来て
腹が減って 路傍に倒れるとは無念なり。
334
00:32:37,360 --> 00:32:40,750
城下に たどりつきさえすれば…!
335
00:32:43,040 --> 00:32:45,400
仕官も かなうものも…。➡
336
00:32:45,740 --> 00:32:49,010
誠に無念じゃ…。
337
00:32:56,490 --> 00:33:00,650
おだんご 食べますか?
338
00:33:16,200 --> 00:33:18,000
もう10本 よろしいかな?
339
00:33:20,430 --> 00:33:25,570
あと10本 お願いします…。
≪へい!
340
00:33:27,780 --> 00:33:31,020
(五兵衛)うん うん…。
341
00:33:43,490 --> 00:33:45,750
60本…。
342
00:33:54,660 --> 00:33:58,930
このたび 鏑木家では 新たに
剣術指南役を召し抱えることとなってな。
343
00:33:59,640 --> 00:34:05,480
拙者 飛雲心刀流免許皆伝であるゆえ
必ずや お召し抱えいただけると存ずる。
344
00:34:05,480 --> 00:34:07,680
その折には たっぷりとお礼をする。
345
00:34:07,970 --> 00:34:09,870
お礼は結構です。
いやいやいや…。
346
00:34:09,870 --> 00:34:15,330
あっ… 申し遅れておった。
わしの名は 壇浦五兵衛と申す。
347
00:34:17,960 --> 00:34:21,860
だんご兵衛さん
私 先を急ぎますので失礼します。
348
00:34:21,860 --> 00:34:24,880
いや あの…
わしの名は だんご兵衛ではないぞ。
349
00:34:24,880 --> 00:34:26,330
壇浦五兵衛…。
350
00:34:37,500 --> 00:34:40,420
(正助)菜々! 菜々!
どうされました?
351
00:34:40,620 --> 00:34:44,020
とよが 大変なのだ!
お嬢様が?
352
00:34:49,160 --> 00:34:51,820
失礼いたします。
(佐知)はい。
353
00:34:54,350 --> 00:34:55,330
奥様…。
354
00:34:55,330 --> 00:34:58,540
菜々… おかえり。
355
00:34:59,320 --> 00:35:01,550
お嬢様は?
356
00:35:02,830 --> 00:35:05,880
ゆうべから熱が下がらないのです。
357
00:35:10,120 --> 00:35:13,000
私が看病を代わります。
358
00:35:13,000 --> 00:35:17,790
(佐知)いえ これは母である私の仕事です。
359
00:35:18,210 --> 00:35:20,980
でも 奥様…。
360
00:35:20,980 --> 00:35:25,420
菜々にまで うつってしまったら
家のことは誰がするのです?
361
00:35:28,730 --> 00:35:30,270
お願いしますね。
362
00:35:33,010 --> 00:35:35,800
はい。
363
00:35:48,660 --> 00:35:52,550
母上… 母上…。
364
00:35:54,250 --> 00:36:02,010
とよ 母は ここにいます。
そばにいますよ。
365
00:36:02,560 --> 00:36:04,070
≪失礼いたします。
366
00:36:06,890 --> 00:36:09,180
奥様。
367
00:36:09,180 --> 00:36:12,310
(佐知)どうしました?
368
00:36:13,700 --> 00:36:17,300
これは
大根おろしを包んだものでございます。
369
00:36:17,300 --> 00:36:19,890
これを おでこに。
それと 両わきの間にも。
370
00:36:21,370 --> 00:36:22,720
どういうことです?
371
00:36:23,750 --> 00:36:27,600
私の里での 熱の冷まし方でございます。
372
00:36:27,600 --> 00:36:30,790
失礼とは存じましたが
ぜひ お試しください。
373
00:36:32,630 --> 00:36:36,170
ありがとう。 やってみます。
374
00:36:48,170 --> 00:36:49,740
(佐知)菜々!
375
00:36:50,230 --> 00:36:54,010
奥様…
お嬢様のお加減は いかがですか?
376
00:36:54,810 --> 00:36:56,320
熱が下がってきたわ。
377
00:36:58,080 --> 00:36:59,420
さようでございますか。
378
00:37:00,510 --> 00:37:01,820
あなたのおかげよ。
379
00:37:02,100 --> 00:37:07,020
お百姓の知恵とは
頼りになるものですね。
380
00:37:07,840 --> 00:37:10,030
出過ぎた真似をいたしました。
381
00:37:16,900 --> 00:37:20,610
青物も あんなにたくさん。➡
382
00:37:21,440 --> 00:37:24,210
菜々…。
383
00:37:26,690 --> 00:37:27,550
ありがとう。
384
00:37:30,290 --> 00:37:33,270
とんでもないことでございます!
385
00:37:34,980 --> 00:37:40,730
あなたの折り目正しさには
どこか 武家らしさを感じます。
386
00:37:49,500 --> 00:37:53,600
私は 赤村の百姓でございます。
387
00:37:55,540 --> 00:37:57,280
そうですよね。
388
00:37:58,120 --> 00:37:59,880
はい。
389
00:37:59,880 --> 00:38:03,020
≪(甚兵衛)旦那様がお帰りです。
390
00:38:18,990 --> 00:38:22,570
菜々! なすのお代わりはありますよね?
391
00:38:22,700 --> 00:38:24,910
はい。 たくさんお食べください。
392
00:38:25,670 --> 00:38:28,480
正助は なすが苦手なはずでしょ?
393
00:38:28,810 --> 00:38:31,640
好き嫌いは言わないことに決めました!
394
00:38:32,000 --> 00:38:33,450
おお~…!
395
00:38:34,960 --> 00:38:38,190
菜々 この大根も 赤村のものか?
396
00:38:38,640 --> 00:38:39,390
はい。
397
00:38:39,500 --> 00:38:43,020
おお… いや 実にうまい大根だ。
398
00:38:43,170 --> 00:38:46,460
あとで とよにも
少しだけ食べさせてみましょう。
399
00:38:50,780 --> 00:38:54,800
とよの熱が下がったのも
菜々のおかげだと聞いた。
400
00:38:56,050 --> 00:39:00,000
私からも礼を言う。
いえ…。
401
00:39:03,340 --> 00:39:05,820
どんどん食べろ。
(正助)はい。
402
00:39:11,720 --> 00:39:15,000
風早!
ああ…。
403
00:39:17,210 --> 00:39:20,000
これは読まなかったことにする。
404
00:39:20,780 --> 00:39:23,150
お奉行!
分からんのか?
405
00:39:23,150 --> 00:39:26,010
出る杭は打たれるということだ。
406
00:39:26,850 --> 00:39:29,220
何故ですか? ここに記したことは➡
407
00:39:29,220 --> 00:39:31,220
お家にとって
今すぐにでも なすべきこと…!
408
00:39:31,220 --> 00:39:32,900
口答えするでない!
409
00:39:33,840 --> 00:39:36,530
分をわきまえよ!
410
00:39:48,940 --> 00:39:50,990
≪風早様。
411
00:39:52,160 --> 00:39:55,500
文が届いております。
412
00:40:03,430 --> 00:40:04,570
(佐知)おかえりなさいませ。
413
00:40:11,160 --> 00:40:13,790
こよい 客が一人来る。
414
00:40:15,580 --> 00:40:16,750
遅くなるやもしれぬ。
415
00:40:18,810 --> 00:40:21,790
承知いたしました。
かしこまりました。
416
00:40:35,370 --> 00:40:37,710
≪御免!
417
00:40:42,250 --> 00:40:43,450
お待たせいたしました。
418
00:40:46,390 --> 00:40:51,080
風早市之進殿に お取り次ぎ願いたい。
419
00:40:51,460 --> 00:40:52,890
どちら様でございましょう?
420
00:40:54,660 --> 00:40:58,580
轟 平九郎と申す。
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