All language subtitles for [MagicStar] Joshikousei no Mudazukai EP05 [WEBDL] [1080p] [HQ].org

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Original subtitles

(教頭)《午前8時27分》

《気温10.3度。 湿度48パーセント。 天気良好》

《今は あいさつ運動の真っ最中》

《なんだ? 普通の日のはずなのだが…》

《なんなんだ? この違和感は》

《何かがおかしい…》

(大王イカ)おはよう。 (教頭)おはよう。

おはよう!?

(田中 望)おはようございま~す! フフッ…。

おはようございま~す! おはよう! フフフッ…。

おはようございます! あっ おはよう!

(教頭)《田中! なぜ あいつが あいさつ運動を!?》

《あいさつをしながら 本当の運動までしている!》

おはようございま~す!

《あいさつ運動は教頭にとって 数少ない 生徒との交流の場》

《そう簡単に奪えるとは 思わないで頂きたい》

ハッ!

おはようございま~す。 おはようございます!

《驚いたであろう これが教頭だ!》

《「教頭先生って 普段 何もしてなくね?」→

って思ってる 全国の女子高生諸君よ→

教頭の力を思い知るがいい!》

♬~

おはようございま~す! おはようございま~す!

おはようございま~す! (教頭)《なっ!?》

《くっ…! 教頭たるもの 生徒の上をいかねばならぬ》

《常に上をいく。 それが教頭だ!》

《「教える頭」と書いて 「教頭」!》

《いざ 「共に闘う」 と書いて→

「共闘」だ!》

おはようございます! おはようございま~す!

おはようございます! おはようございます!

おっはようございます! (教頭)おはようございます!

おはようございます! おはようございます!

おはようございま~す!

おはようございます! おはようございます!

おはようございます…! おはようございます…。

ああ ああ ああ…!

(荒い息遣い)

なかなかやるな。 教頭もな。

(2人の笑い声)

うっ!

ああ…!

〈「自分らしい夢を見つけなさい」 とか大人は言うけれど→

「らしさ」とは なんぞや という話である〉

うち ゴールキーパーになる!

その夢に気づかせてくれた。

感謝してるよ。 教…。

(チャイム)

遅刻だ 田中。

いや でも 今 大切な将来の夢の…。

夢の前に 授業だ。

授業の前に夢だろ~!

おい。 これ ちゃんと片付けろよ。

〈昔 思い描いていた夢が いつのまにか変わっている→

って事も よくある事で〉

〈かく言う私も 子供の頃の夢はケンタウロス〉

〈私も昔は女子高生だった〉

授業の前に夢だろ!

♬~

あのさ 今から すっごい事 言っていい?

うち…→

毛深くなりたい。

(菊池 茜・鷺宮しおり)なれば?

いや 話 終わるやん。

始まってすぐで もう終わるやん!

毛深いって ゴリラみたいになりたいって事?

知能指数なら 立派なゴリラ属だと思うけど。

そうじゃなくてさ!

毛って そもそも 体を守るために生えてるんだろ?

髪の毛は頭を守るために。

まつげは 目の中にゴミが入らないように。

…みたいな。 まあ そうらしいな。

バカにしては 的を射た事を言うのね。

じゃあさ 心臓を守るために 胸毛がボーボーに生えてないの→

なんで?

だって おかしいだろ。

わき毛とか生えんでいいから 胸毛 もっとボーボーであれよ!

いや それは きもいけど。

男は 結構 生えてるんじゃないの?

じゃあ 女は なんで生えてないの。

女は…→

胸の脂肪がクッションになるから いらないとか?

…でしょうが。 え?

クッションの役割を果たせてない 女もいるでしょうが!

ここに! あっ 本当だ。 悲しい。

はあ…。

ああ… もう駄目だ。

うちの体は心臓を守る気が さらさらないんだ。

もう やられ放題だ。 お前くらいだよ→

胸毛がないっていう理由で ふて腐れる奴。

それで? 心臓の防御力を上げるために→

毛深くなりたいと?

いや それもあるけどさ→

なんか 世の中 みんなして ツルツルにしすぎじゃね?

彼らだって ちゃんと意味があって 生えてんのに。

「ムダ毛 ムダ毛」って言われる 毛の気持ちも考えろよな!

(茜・しおり)ムダ毛の気持ち…。

だから うちは あるがままに生きて→

自然体のうちを 好きになってくれるイケメンと→

玉の輿にのるんだ!

おいおい おいおい おい!

冗談は その さら地みたいな胸 だけにしとけよ。

面倒くさいだけでしょ。 処理するのが。

別に…。

絶対そうだろ!

自分が面倒だから 適当な理由つけて→

正当化してるだけじゃん! なあ? ロボ。

何? それ。

防御力の高い心臓。

きもっ! すげえ…!

(シーキョン)歯の痛みをとる薬?

(山本美波)だから なんかない?

ほら 飲むだけで治るとか 塗るだけで治るとか そういうの。

(シーキョン)歯医者に行くのが 一番なんじゃないかしら?

駄目だ! 歯医者だけは嫌なんだよ~!

んん んん~…!

あっ いや…。

僕のこれは とある組織からの遠隔攻撃→

いわば 呪いの一種だ。

民間療法などは通用しない。

うーん…。

痛みを軽減させる薬なら あるにはあるけど…。

えっ! 本当か!? じゃあ…。 (シーキョン)でも→

まずは その呪いを解かないと。

それにしても→

奥歯をピンポイントで 攻撃してくる組織なんて→

聞いた事ないけど…。

なんて組織?

えっ!? えっと… あれだよ。

ほら あの…。

あっ ホワイトアイズ!

ホワイトアイズ!?

狙うにしても なぜ奥歯を?

そのうち 前歯も狙ってくるだろう。

さてと 邪魔したな。

山本さん どうするつもり?

痛くないほうの歯で噛んで食べる。

♬~

(百井咲久)いただきます。

(染谷リリィ)あれ? ロリちゃん 一人?

私も一緒していい?

な… なんだよ。 なんか用かよ!

なんで外? 教室で食べないの?

…うん。

(リリィ)《誰かと 喧嘩でもしちゃったのかな?》

《んん~! 悩んでる顔もかわいい!》

あのさ 大した事じゃないんだけど…。

んっ? 悩みでも なんでも聞くよ。

太陽の光を浴びながら ごはん食べると→

背 伸びそうだなって思って。

え?

だって 植物も→

太陽の光を浴びないと 成長しないだろ。

人間も 基本的には 植物と一緒だから。

そう? なんの基本?

今まで うちの身長の伸びが 著しくなかったのって→

ごはん食べる時に 室内にいたからなんじゃないか→

って気づいたんだ。

みんな 基本的に→

ごはん食べる時は 室内にいると思うけど。

そう? なんの基本?

♬~

リリィは なんで そんな大人っぽいんだ?

うーん…。

ロリちゃんはさ どういう人になりたいの?

強いて言うなら…。

足を組んで座るのが似合って 聡明でミステリアス→

シャワーを 立ったまま浴びる感じの人。

ごめん 一気に わからない。

でも 大人っぽいのが→

必ずしも いい事じゃないと思うけど。

そうなのか。

(リリィ)うん。 恋愛映画とか…。

そういうのを見ると→

ロリちゃんも 大人の世界を 学べるんじゃないかな?

恋愛映画…。

ああ… 痛い 痛い… 痛い。

痛すぎる。

《もう 腹をくくって 歯医者に行くしかないのか》

(久条翡翠)ヤ… ヤマイさん!

お前は!

(翡翠の声)人の血を見るのが 三度の飯より好きなんです…!

(翡翠)あの… すみません。

さっき 偶然 保健室で 話を聞いてしまいまして→

私なら ヤマイさんの ホワイトアイズの呪いを解く→

お手伝いができるかもしれません。

ええ!?

僕は もう治ったっていうか 大丈夫っていうか…。

ヤマイさん! おおっ!

呪いの力を そんなに甘く見ないでください。

ええ…?

行きましょう。

(ため息)

バカ。 おい どうしたんだよ。

うち 悩みがあるんだけど。

悩み? お前が? うん。

これ…。

うっ…! くっさ!

いや お前 ちゃんと持って帰って洗えよ!

なんで ちょっと洗わないだけで 納豆臭くなるんだよ。

あっ ロボも嗅いでみ?

すごいわ。

においこそ同等だけど→

発酵ではなく 腐敗したというべき体操服と→

日本が誇る発酵食品 納豆。

似て非なるとは この事ね。

そんなに言う?

ヲタ~! ヲタ~!

《うわあ… また私の席の近くで はしゃいでる》

《勘弁してよ》

ハハッ… リリィ~!

それを嗅ぐぐらいなら 納豆風呂で 溺れて死んだほうがマシ。

納豆風呂!? えっ お前 風呂に納豆入れんの?

どこの文化よ。 豊島区よ!

豊島区…!

すっげえ! シティーガールかよ! うおっほ~!

バカ… 馬鹿!

(翡翠)では 今から 私の術で 呪いのもとを外に出します。

呪いのもと?

息を吸って。 (美波)え?

(息を吸う音)

吐いて~。 (息を吐く音)

止めて! うっ…!

《神様!》

《日頃から甘いものばかり食べて 本当に すみませんでした》

(翡翠)息を吸って。 (息を吸う音)

吐いて~。

(美波)《夜 たまに 歯磨きをサボったまま寝て→

誠に申し訳ありませんでした》

ホーカスポーカス アイタタタ。

テクマク パルプンテ バルス!

ヨロメ ニョッキ…!

ヨロメ フログラー!

♬~

ヤマイさん 聖水をかけるので 口を開けてください。

《今度からは 甘いものを控えます》

《歯磨きもします》

《だから どうか どうか…!》

♬~

(鳥の鳴き声)

(翡翠の声)ヤマイさん!

ヤマイさん!

ヤマイさん ご気分はいかがですか?

ああ… こいつはすげえや。

まるで生まれ変わったみたいだ。

(翡翠)よかった。

《さっきまで あんなに 死ぬほど嫌だった歯医者に→

今は 行きたくて行きたくて 仕方がねえ》

(佐渡正敬)おい 菊池。

なんだ? このノートは。

ちょっと~ デコってみました。

ちょっとデコってみましたって…。

しかし 異様にうまいな お前。

そりゃ そうだろ。

だって こいつ 将来 漫画家になるのが夢なんだもん。

おまっ…! 何 言ってんだよ 勝手に!

なんだ 菊池は もう 進路を決めてるのか?

進路って… 別に 本気でなれると思ってないし。

なれるっつうの。

単細胞生物が多様に進化を遂げて→

多細胞生物になる奇跡が 起こるのだから→

漫画家にだってなれるわよ。

わかりづらい比喩 やめて。 つっこみづらさが究極。

なれるよ 単細胞。

単細胞は お前だ! どっからどう見ても。

うちの事 下から見た事あんのかよ!

ああ? 下… 見んな!

《夢… 将来の夢か》

ついに届いた。

世界に一つだけの 俺のオリジナルCD!

《思えば ここまでくるのに いろいろあったな…》

「俺も若い頃は 27歳で 死ぬつもりだったんですよ」

音楽 ロックっていうのは→

そういうものだと思ってましたね。

だけど 今も 俺は こうして生きている。

初めて組んだバンドは→

ボーカルとベースが いつのまにか できてましてね。

私 バンド抜ける。

えっ バンド抜ける?

ベースを 他の人に代えてくれなきゃ→

もう歌えない…!

お前な 俺の事が気に入らねえからって→

みんなに迷惑かけんなよ。

気持ちがないまま歌え っていうの?

そんなの歌じゃない。 朗読よ!

朗読を馬鹿にすんなよ! してない!

そうやって すぐ論点をずらすの やめてって言ってるの!

先にずらしたの お前だろ!

ハッ! 私は ずらしてません。 私は ずらしたりしません。

絶対に あなたが 先にずらしました。

じゃあ 多数決で決めます。

私が 先にずらしたと思う人?

はいっ! ゼロー!

これだから 女がいると ろくな事にならん。

(佐渡の声)残されたドラムに 誘われるがまま…。

♬~(演奏)

(佐渡の声)今度は 男メンバーのみで→

バンドを組んだんですけどね…。

(2人)あのさ…。

俺たち 付き合う事になったから。

俺たち 付き合う事になったから。

そうなんだ…。

おめでとう。

まあ 別に 恋愛禁止ってわけじゃないしさ。

ありがとな。

あとさ 例の曲の歌詞 考えてきたんだ。

すげえ! (ベースの男)すげえ!

《「出会いはミルフィーユ」?》

《「まだ見ぬ 運命の君」》

《「ブラジル」?》

《「SNS」?》

《いつ出会うんだ?》

《やっと出会ったか…》

「さぁミルフィーユ」…。

「肌を重ねよう ミルフィーユ」

いきなり 肌 重ねとんのかい!

何がミルフィーユだ。

あほんだら!

(佐渡の声)価値観の違いが あらわになり→

さらに ベースが 借金返済に追われ蒸発 解散。

バンド 面倒くせえ!

それからは もう 一人で ひたすらに→

曲作りに没頭しましたね。

ああ…。

何が自分の人生の 転機になるかなんて→

わからないものですよ。

♬~『流星メテエシカ』

(笑い声)

ああ… 憧れの人たちと同じ場所で CDを売る事ができるなんて!

買う立場から 売る立場になっちゃった。

消費者から 生産者になっちゃった!

(笑い声)

(携帯電話の着信音)

あかねさん。

私の曲を歌ってくれた 数少ないファンの一人だ。

「イベント楽しみにしてます」

「絶対に行きます! あかね」

来てくれるのか!

初対面だな…。

なんで緊張してるんだ 俺!

(せき払い) 私は生産者 相手はファン!

この立場を忘れるな! 緊張などする必要ない。

♬~

《なんだ? この既視感は》

気のせいか…。

おい! あっ?

なんで お前は そう 人の気持ちを 考えられねえんだよ!

どういうとこだよ。

昨日だって 人の夢 勝手に言ったりしてさ。

はあ? なんだよ。

本当の事 言っただけじゃん。 普通 言わねえだろ。

別に いいだろ。 悪い事じゃないんだし。

そういう問題じゃない っつってんだよ!

あったまきた! しばらく私に話しかけてくんな!

はい!? 誰が話しかけるかっての!

なんだよ… すぐカッカしちゃってよ。

活火山かよ!

まあまあ 落ち着きなさい。

なんでもかんでも うちが悪いみたいに言いやがって。

クソがー!! (エアクッションの破裂音)

《ああ…!》

じゃあ プリント後ろに回してね。

(ヒビワレ)はい。 (ギリシャ)ありがとう。

はい。 ありがとう。

ちょっ… 見た? 今の。 感じ悪くねえ!?

まあまあ…。 この針に糸を通してくれる?

プリント落とすとか…。

クッソ! 全然 通らねえじゃねえかよ。

糸が太いんだよ! くっ…!

クソ~! これを使って。

《ああ…!》

(チャイム)

(一 奏)あの…。

大丈夫ですかね? あの2人。

大丈夫。 よくある事だから。

そうなんですね。

でも 誰かが 仲裁に入ったほうが…。

もう やってるわ。 ちょっとしたコツがあるのよ。

コツ?

ロボ! こいつの顔 見ながら ごはん食べたくねえから→

今日は 食堂行ってくるわ。 そう わかったわ。

じゃあ もしよければ 私と一緒に…。

えっ! いいの?

マジメとランチ ノンストレス~!

なんだ あいつ! これみよがしに! くっ…!

ああ! 痛い!

これ むいといてくれる?

私 ちょっと 図書室に行ってくるから。

むき終わったら食べてもいいわ。 それじゃ。

なるほど。

まあ 私も つい カッとなっちゃったんだけどさ→

つまんない事で。

もう そんなに 怒ってないんだけど→

引っ込みが つかなくなってんだよなあ。

うっ…! クッソ!

おっとっと…。

おお…!

おい ヲタ! 見ろよ これ。

うちがむいたんだぜ。 きれいだろ?

フンッ。 ちょっと貸せよ。 えっ…?

ちょっ… 何すんだよ!

おい!

ほら むいてみろよ。

《ああっ…!》

なっ。

フフッ…!

じゃあさ 一番きれいにむけた卵 ヲタにやるよ。

いいよ お前が食えよ。 記念だろ?

いや いいって ヲタが食べろよ。 いいよ お前が食えよ!

食べろって! 今 うち なんもしてないもん。

《私は 何を 見せられているのだろうか》

食えって…。 いいって もう。

いや いいって。 ヲタが食べろ。 いいって言ってんじゃん!

しつこい お前が食べろ。 お前が食べろ。

お前が食べろ。 お前が食べろ!

あら 思ったよりも早かったわね。

あっ… 鷺宮さん。

もしかして さっき言ってた 仲裁のコツって…。

容量が小さい脳には 新たなタスクを課し→

古い情報を書き換えるのが 有効なの。

できれば 快楽が伴うものがいいわね。

容量の小さい脳って…。

じゃあさ 半分こにしようぜ。 いや どうやって切るんだよ。

ちょっと ヲタ 持ってて。 よし いくぞ。

おい 無理だって! せーの… フン!

あいつはマジもんの馬鹿なのよ。

♬~

(ロボ子)すんません ありがとうございました。

(木枯らしの吹く音) ハー…。

(微生物)〈夢を抱いて→

はるばる上京してきた ロボ子でしたが→

勉強するために お金を稼ごうにも→

すぐに就職先が 見つかるはずもなく…〉

どこ見て歩いてんだ!

すんません…。

恐ろしい所や… 東京は。

まるで 人にぶつかる事によって→

日頃のうっぷんを 晴らすかのようや。

〈大都会の片隅で 内職の仕事をしながら→

食べ繋ぐ日々でありました〉

(ドアを叩く音)

すんません。

うるさかったですか?

(ワセ男)ロボ… 子!

ワセ男くん。

今から遊びに行かへん? えっ?

東京来てから 全然 会う時間なかったやろ? 俺ら。

いや… ちょっと 今 行かれへん。

何しよったんや?

微生物見てた。 仕事も まだ終わらん。

なあ ロボ子…→

俺と微生物 どっちが大事やねん?

そんなん…。 どうしたん? 急に。

俺は お前を幸せにしたい思うてるよ。

でも うち… 今は微生物の事しか 考えられへん。

勉強したいねん。

そのために 東京 出てきたんやから。

わかっとる。 お前は 微生物を幸せにしたらいい。

俺はお前を幸せにする。

そんで 微生物が俺を幸せにする。

どや? この食物連鎖。 素敵やろ?

♬~

ごめん… ようわからん。

えっ…? えっ!?

(電話)

もしもし。

(お嬢)「ロボ子? ロボ子なんか?」

えっ…? お嬢?

「ロボ子? どないしたん?」

なんもないんよ…。 なんもない。

お嬢 元気にしとった?

「ちょっと待っときぃ!」 (電話が切れる音)

えっ?

お嬢? (ドアを激しく叩く音)

元気よ!

お嬢!? なんで? お邪魔すんで。

どうやって来たん? 大阪におったんやないの?

走って来た。 大阪から?

500キロはあるで。

距離やないねん。 会いたいっちゅう気持ちやねん!

お嬢…。

何泣いてんねん あほらしい。

ぶっさいくな顔が 余計 ぶっさいくになってまうで。

(すすり泣き)

しゃーないな。 うちも東京で暮らすわ。

えっ?

うち 通俗恋愛小説家になんねん!

夢は1人で見るもんやない。 誰かと追いかけるもんや!

お嬢…。

ロボ子ー! お嬢…!

ああー! 久しぶりやな!

〈距離を超えた友情が→

都会の寒空に 暖かい春の気配を 感じさせるのでありました〉

〈けっぱれ! ロボ子〉

フウー!

学校終わって 校舎出た時の快感って→

すっげえよな! そうか?

学生は勉強するのが仕事って 言うけどさ→

仕事終わったあとの解放感って→

こんな感じかな!

お前 勉強してねえじゃん。

束縛されてないのに解放感だけ 味わえるのなんて いいわね。

(高橋(仮))《ロボさん。 あの日 君に話しかける事ができて→

僕の人生は大きく変わった》

《君を ただ守護神のように 陰から見守るだけだった僕が→

君と目を合わせ 会話をし→

そして 君から この本をもらった》

《本をもらうというのは→

その人の心の一部をもらったのと 同じ》

《僕は 君に伝えたい事がある!》

(青山(仮))《なんだよ 高橋》

《珍しく 用事があるからって 急いで帰っていったと思ったら》

《ったく… 悪いが ここで見届けさせてもらうぞ》

《お前の勇姿》

《俺は お前の 親友だからな》

なんで そんな 冷たいんだよ~。

あの… ロボさん!

あっ お前 この前の!

あっ… おっ… お久しぶりです。

俺の事 覚えてるかな? 少し前に この本をもらった…。

ええ 覚えているわ。

(青山(仮))《あの黒髪ロングが 高橋の片思いの相手ってわけか》

《アジアンビューティーだな》

(うず巻き)何? この人。 怖っ…! (微ギャル)行こ!

ちょっといいかな? 君と話がしたくて。

ええ 少しなら。

あっ… じゃあ うちらはお先に。

いや なんでだよ! 一緒に話聞こうぜ。

また明日な ロボ。

いや… つらい時も苦しい時も 一緒にいるのが友達だろ!

何が つらい時だ。 空気読め ボケ!

嫌じゃ! うちらは 切っても切り離せんのじゃい!

いいから来い! あっ…。

なんか ごめんね。 友達もいたのに。

構わないわ。 それで 話って何かしら?

この間 君にもらったこの本の事で 少し考えたんだ。

『友達の家はなぜ ほんのり臭いのか?』。

《なんの話をする気だ?》

俺の中学の時からのダチで 青山って奴がいてさ…。

《俺!?》

すげえいい奴なんだよ。

でも そいつんち やっぱり ほんのり臭くてさ…。

《えっ…》

なんでだろう? って 考えだしたら→

思い当たる節が 10個ぐらい見つかって…。

聞かせてもらおうかしら。

クッソ… 3人いるところを 1人だけ引き抜いていくって→

どういう神経してんだよ。

仕方ねえよ。 世の中っちゅうのは そういうもんだ。

3ピースバンドでさ ボーカルだけ→

大手プロダクションに 引き抜かれちまったら→

残されたベースとドラムは どうすりゃいいんだよ。

ベースとドラムの気持ちも 考えろよな!

えっ うちら ベースとドラム?

ベースとドラムだけの バンドなんて 奇抜すぎんだろ。

いや… でも あいつ 別に 大手プロダクションじゃなくね?

確かに。 残されたうちらのところに→

大手プロダクションが来る可能性 あんじゃね?

来い。 大手 来い!

大手 来い! 来い!

(2人)来い! 来い! 大手!

(カラスの鳴き声)

ロボ… どうしてっかな?

ああ…。

《うちらってさ→

こういう事ばっかしてっから モテないんじゃね?》

《そうだな。 でも 他にも理由はあると思う》

《接骨院の数ほどの》

《それは… 多すぎるな》

(高橋(仮))なぜ青山の家は ほんのり臭いのか。

まず 玄関を開けた時の 最初のインパクトとなるのが→

下駄箱だ。

なぜだか 毎回 行くたんびに→

剣道部に体験入部した日の事を 思い出すんだ。

《そこまでディープインパクトでは ないだろ》

そして 台所… はっきり言って やばい。

魚市場かと思った。

さらに 生乾きのタオルが→

洗面所 台所 風呂場と 至る所に分布している。

カビが好む条件が そろいすぎているわ。

そうなんだよ。

このように 科学的根拠は いろいろあるんだけど→

今度は 生物学的に見て→

人は なぜ臭いと感じるのか 考えてみたんだ。

《どういう事?》

本能が持つ 危険察知センサーね。

そう。 そう考えると→

俺の遺伝子が 青山を 拒んでいるのかもしれない。

(シーキョン)佐渡先生。 (佐渡)はい。

さっき 校門の前に→

誰かを待ってるような 男子高校生がいて→

見るからに どぎまぎしてるんですよ!

ええ ええ。 いや~ 今の時代って→

SNSとかもあるじゃないですか。 (佐渡)ええ。

でも やっぱり ああいうのを見ると→

待ってる時間こそが 恋愛なんだな~と思って。

ええ そうですね ええ。

《よし 終わった!》

《今日は早く帰って イベントの最終調整を…》

佐渡先生は… もう帰るんですか?

ええ。 今日は もう これで。

イテッ…!

えっ… 教頭先生 これ 今からですか?

えっ? ああ いやいや…。

インフルエンザでお休みの 谷口先生の採点が→

大量にありまして。

今日中に終わらせないとと思って。

《このタイミングに… クッソ! 早く帰れると思ったのに》

《仕方ない。 ここは社会人として…》

何かお手伝いしましょうか?

《その言葉を待っていました わたくし 教頭》

《…が すぐにお願いするのは 忍びない》

《ここは上司として…》

いや 大丈夫ですよ。

先生もお疲れでしょうから。 今日は もう帰ってください。

いやいや 大丈夫ですよ。 いやぁ… 大丈夫です。

《ん? これはどっちだ? 建前か? 本音か?》

(教頭)《こい。 もう一回こい!》

《そしたら 気兼ねなく この大量の…》

じゃあ お言葉に甘えて 今日はお先に失礼します。

えっ… あっ… お疲れ。 お疲れさまです。

お疲れ。

(教頭)《佐渡先生… 私は あなたの事を唯一→

通じ合える仲間だと 思っていたのに→

そう思ってたのは 私だけだったのか?》

《これだけ言わせてくれ》

お言葉には 絶対に甘えないでほしい!

心の声 漏れてます。

うん…。

(高橋(仮)) しかし 哲学の観点からは→

こうも考えられないだろうか。

本当に 青山んちのにおいは 存在していたのか?

臭いと感じる理由は→

俺の内側に あるのではないか。

どういう事?

《どういう事?》

実は 青山には 幼なじみの女子がいて…。

《さとみの事か?》

親同士 仲良くて→

よくお互いの家を 行き来してたそうだ。

俺は なんの苦労もせず 女子の部屋に出入りする→

青山の事を ねたんでたんだ。

本当は 友達思いの すっげえいい奴だって→

わかってるのに。

君がくれたこの本が 気づかせてくれたんだよ。

俺の中の醜い感情に。

ありがとうって… 今日は そのお礼が言いたくて。

《いや 待て!》

《っていうか 告白しに来たんじゃ なかったのかよ!》

嫉妬するほど好いているのね お友達の事。

うん。 あいつは 俺の…→

一番の親友なんだ!

《高橋…!》

《お前は大馬鹿野郎だ!》

ロボー!

ロボ!

おい だから やめとけって。

おい 何 話してたんだよ。

気になって 1ミリも勉強できなかったぞ。

どうしてくれるんだ? お前 勉強する気なかっただろ。

そろそろ 彦摩呂がテレビに 映りやすい時間だから 帰るわ。

あっ… うん。

シャー! 行くぞ。

おう。 シャー! くっ…!

(青山(仮))ロボさーん!

高橋は… こいつは すっげえいい奴なんだよ!

俺が保証する。 (高橋(仮))青山… なんで!?

こいつ 馬鹿真面目で 面倒なとこもあるけど→

純粋で真っすぐな奴なんだ。

だから… だから こいつの事 よろしくお願いします!

青山…。

えっ 誰? わからないわ。

純粋で真っすぐ?

そんな抽象的な事 アピールされても→

残念だが お断りだな!

お前がアピールされてるわけじゃ ないからな。

そんな事よりさ なんか 腹減らね?

確かに。 どっか寄ってこうぜ。 そうね。

イエーイ! じゃあ 今から すっごい事 言っていい?

バイバイ…。

俺さ この先 何回失恋しても→

青山とは一生友達でいたいよ。

バーカ。 お前は いちいちクセえんだよ。

うるせえな。

臭えのは お前んちだろ。

(久条琥珀)お姉ちゃん。 はい!

ほ… 本当に こんなの見なきゃ駄目?

ただでさえ こんなに人が多いのに→

恋愛映画なんて ハードルが高すぎるよ!

高くない! お姉ちゃんは もっと→

普通の女子のトレンドも 知らなくちゃ。

『君恋』 すっごく流行ってるんだから。

同じお金を払うなら→

血みどろのホラーが 見たかったな…。

(店員)君 パパ ママはいるかな?

(咲久)いや 私 高校生…。

もしかして はぐれちゃった? 迷子かな? どこ小?

だから… 小学生じゃなくて 高校生だっつってんだろ!

どうかした? お姉ちゃん。

ううん。 じゃあ 行こ!

あっ…。

べ… 別に こんな映画→

好きで見に来てるわけじゃ ねえから。

知り合いが 見たほうがいいって言うから…。

わ… 私も こんなキラキラ映画 全然 好きじゃないんです!

何? 何? 2人とも面倒くさーい。

「何? 話って」

「俺… やっぱり お前を リュウジに渡したくない!」

「ちょっと… あんただって 彼女のリサがいるじゃない!」

《やーん! キュンキュンする!》

《やっぱ 男子は 多少 強引なくらいがいいよね》

《この男の人 浮気を いとも簡単に!》

《こんなドロドロの恋愛が 普通なの?》

《やっぱり 人間っておぞましいよ…》

《こいつら こんな平気で学校サボって→

親が知ったら泣くぞ!》

《しかも 付き合う前なのに 手まで繋いで→

ド不良じゃねえか!》

「駄目! こんなの 誰かに見られたら…」

「嫌なら拒めよ」

♬~

《キャー! 素敵~!》

《いいな~! 私もされてみた~い》

《一滴の血も流れないなんて 退屈》

《早く誰か殺されないかなあ》

《ギャー! 嫁入り前の娘が→

キ… キ… キス!?》

《こんなの もし子供が見たら…》

《ギャー!》

はあ~ 面白かった!

最後 泣けたよね~ お姉ちゃん!

自分たちさえ幸せであれば 他人はどうでもいいという考え方。

人間のエゴイズムを 凝縮したような映画だった。

ハートフルラブストーリー なんだけどね これ。

真面目な主人公が不良に毒されて→

どんっどん 不真面目になっていく。

これは 子供に見せちゃ駄目な映画だ。

R18にしてほしい。

ハートフルラブストーリー なんだけどね これ。

じゃあ うちは そろそろ…。

あ… あ… あ… あの!

ん?

あっ いえ… また学校で…。

おう。 またな。

おはよう。

おい… お前 なんでヘルメット?

ん? ああ~ 今日 自転車で来たんだけどさ→

来る時に すっごい事 思いついちゃったわけ。

おい… お前 なんでヘルメット?

ん? ああ~ 今日 自転車で来たんだけどさ→

来る時に すっごい事 思いついちゃったわけ。

聞きたい? 別に。

ヘルメットのつけたり外したりする あのカチッてやつ→

1日に何回してると思う? はい ロボ!

8回。 4回じゃねえの?

バカは毎日 登下校の途中に 意味もなくコンビニに寄るわ。

その時に外す回数を含めて 8回よ。

そのとおり 8回。

8回も つけたり外したりしてるわけ。

その時 思ったんだよ。

あれ? あれに使う握力 もったいなくね?

一回も つけたまま外さずに 帰りまで過ごせば→

1日2回で済むわけじゃん。

って事は その分の握力 他に回せるんじゃねえか?

そんなに握力使う事ねえだろ。

あっ マジョ おはよう。 (翡翠)あっ おはようございます。

おはよう。

あっ ロリさん…。

あっ マジョ! 腕相撲やるぞ。

えっ? ロリも。

やんねえよ。 なんで こんな朝から。

勝ったほうが うちと対決な。 なんで お前 シード枠なんだよ。

うち 今 握力 すっごい事になってっから!

ほら やるやる! ほら 前 行こう!

レディー…。 (翡翠・咲久)えっ?

ゴー!

うー…! フン…!

あっ 頑張れ! いけ! 接戦ね。

あ… あ… あの…。

マジョ 今だ!

あ… あ… あ… あの!

もし私が勝ったら 今度 一緒に映画に行きませんか!

えっ!?

(翡翠・咲久)あっ…。

あ… あ… すいません。 映画? うちも行く。

どんな映画だ?

あ… あの 最近 見たい映画が公開されて…。

うんうん うんうん。

内臓をかち割って おなかから手が出てくる→

そういう ドタバタ系のコメディーで…。

コメディーか?

かわいいクリーチャーが たくさん出てきます!

あっ… これ チラシです。

あっ… まだ仲良くもないのに 駄目ですよね。

ご… ごめんなさい。 ちょっと 呪われてきます。

行く! えっ?

絶対 誘えよ。

♬~

うんうん… うんうん。

うんうん!

ん?

あっ! あっ…。

こんなところで 握力 使ってしもうた…。

(泣き声)

〈何かに変化をもたらすのは いつも意外なものである〉

〈恐竜を滅ぼしたのは花〉

〈ベルリンの壁を壊したのは 勘違いだという〉

席に着け。

♬~

おい 田中 まずヘルメット取れ。

まだ席に着いてない… という事は ここはまだ通学路です!

なので ヘルメットは取りません。

じゃあ まず席に着け。

動く力を失っております…。

おい 田中。 始めるぞ。

現実から逃げるな!

はい。 なんで 動物は生きるために逃げるのに→

人間は逃げたら駄目って 言われるんですか?

なんで 「豆が腐る」と書いて 豆腐なんですか?

納豆じゃないんですか?

いいから 席に…。 なんで?

いいから…。 なんで?

〈この現代社会に 一石を投じるのも→

女子高生かもしれない〉

えっ? えっ?

〈えっ?〉

(リリィ) 性教育対策本部を発足します。

ガッチガチのボーイズラブ。 (リリィ)まだ その本は早すぎる!

(ロボ子) 玉ねぎ 買うてきたよ。

(お嬢)うちとワセ男くんな 付き合ってんねん。

この漫画の原作コミック 1巻から7巻を 抽選で…。

20名様にプレゼント! 詳しくは~…。

番組のホームページで。 いよっ!

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