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(山名の侍) 歩け 歩け ほら
歩け 歩け
歩け
おぬし 倒れるまで 掘り続けろ
このモグラ野郎ガ
もたもたすんな
(ムチを打つ音)
いいか ぇつ
軍資金を掘り出すまでは 賽様らは人聞じゃねぇ
モグラだ
死ぬまで掘れ このモグラ野郎ガ
何をしてる 賽様
(人足) ぅわつ ぁぁ
(侍) もたもたするな
纏けぞぅ (武蔵) 〈そつ たれ
(人足) ぇ一つ これは何だ
ぁつたぞ ぁ一つ
(侍) とうした
(人足) 何かここに かてぇもんガ
(侍) どけ
(小鳥の鳴き声)
(気体の漏れる音)
(武蔵) ますいぞ
(侍) まさかこの先に 秋月の軍資金百貴ガ
(武蔵) どけ
(侍) 灯りだ 灯りを近づけい
はつ
場所をどけろ
(武蔵) どけ
(侍) と〈んだ
急け
ヘツヘ
ヘヘヘヘ‥~
(爆発音)
(爆発音)
とけ
とけ
(侍) おいこら とこへ行
(新八) へへ ぁつ しに お任せを
(侍) 何だ 賽様は
おい 戻れ
戻らんか
(武蔵) 誰だ
(新八) へつへつへつへ…
(武蔵) 何だ お前は
いいから走れ
とつ纏まつたら やられるぞ
よけいなお世話だ
ぁつち行け お前
何だよ
ヘっヘっヘ
ぁっち行けって 言ってんだろ
(武蔵) ぅっとぅしい野郎だな っいて来んじゃねぇ
(武蔵) ぅっとぅしい野郎だな っいて来んじゃねぇ
(新八) お陰で命拾いしたせ
でも何で分かつた ?
何だと?
さつきの騒きよ
こいつガ暴れ出すと
しよぅ蔓 潭気ガぁるって知らせだ
潭気?
土から出て〈る毒の煙だ
火ガっきやド力ンよ
蔓んさん おめぇ 金山掘りか
ぁつ ぁぁ
驚〕の新八ってんだ よろし
(物音)
山名の侍どもだ
(侍) この辺りに秋月の残党は 見当たりません
〈にさ繊` 弩昂はこの先の国境を越ぇて ~こ ‥~
(武蔵) ぁいつら 好き勝手しやガつて
(新八) おめぇ 侍に 恨みでもぁるのかい
(武蔵) 〈つそう
思い知らせてやる
待て おめぇ
待て 待て 待て 待て おめぇ
手を離せ 離せ
(二人) ぁつ ぁ ぁぁ
ぅぅつ
ぅお一お
いてぇ
おめぇ 何やつてんだよ
てめぇガ
てめぇガ引っ張ったんじゃ ねぇか この野郎
(新八) ぁつ
ぁぁ?
(武蔵) とぅした (新八) ぁりガてぇ
(新八) 水だ 水だ
(武蔵) 水だ
おお
おつ
(新八) ぁ ?
何だ こりや
ぁぁ
ぁん?
そいっは
き‥~ き き
金じやねぇか
何言つてんだ
金つてのは″~
(二人) こいつは金だ
ちけぇねぇ ちけぇねぇ 金だ
金だ
三日月みてぇだな
三日月?
(武蔵) ぁぁ
(新八) 三日月といゃあ 秋月の紋所じゃねぇか
秋月の ?
つてことは
ねぇ
ぁつ ぁつだ
よこしやガれ
ぁつだぞ
こいっは俺んだ
へへ 目分て探しな
(物音)
ぅお一つ
(新八) 誰だ
ぁの野郎 見てだのか
とつ纏まぇるか
(武蔵) ぁぁ
待て
この野郎
(武蔵) 〈そ
待ちやガれ
おい
うゎ 何だ
おい 見ろぁれ
させるかよ
ガつははは
お前 すけぇな
ヘヘヘ
よつしや一
おお
おぅう
まかべ ろ (責壁 六郎太) こいっのぁりか
教ぇてもらおうか
へつ 知らねぇ
(六郎太) ん一つ
どこにぁつだ
言ぇ
知らねぇもんは 知らねぇ
おぅ
(新八) 滝てす (武蔵) おい
滝をすこ一し下つだ所てす
ばか!
ぁ とこに行
お前らは知る必要はない
てめえ 独り 占めかよ
ぁぁ ぁぁ
(六郎太) 欲を出せば
命もな〈すぞ
んんつ!
命をな〈すのはとつちだ
我らは山名の侍だぞ
ぇ?
(武蔵) そいつは秋月の軍資金だ
手を付けると ただではすまぬぞ
(六郎太) んっ (武蔵の咳)
嘘をつ ましな嘘をつけ
(武蔵) じやぁその金と ぅする ?
この秋月 じや使ぇねぇぞ
ぅつ ぅん
早川に逃けるっもりか そいっは無理だな
秋月と早川の国境は 山名の兵でいっはいだからな
(新八) いつはいだ
とぅだ
取引しねぇか
俺に考ぇガぁる
お宝抱えて この国抜け出す名案だ
(武蔵) ぅん… ぅん
(武蔵) いいか
秋月 と早川は仲ガいい
軍資金を持った運中ガ 逃けるとすりゃ
この早川領だ
とすると
こつちは駄目だ
一旦 山名に入る
(新八) ぇ ?
敵の領地に入つて
そつから早川に抜ける
山名を通つて 早川か
ぅん ちけぇねぇ ちけぇねぇ
そつちの方ガ近道だよね
ぁつ うん
俺だちは山名の出だ
地の利もぁる
おつと
話だけ闔いて バツサリってのはご免だせ
(六郎太の笑い声)
何ガ欲しい?
金だ
その金 三人て山分けだ
な !
は?
なぁ
(武蔵) ぁぁ
俺ガ半分
残りの半分は お前らで分けろ
(新八) ぇ一 !
ひぇっ しヽしヽです し、し、です
それて結構てす
俺たち殺して 泣
裏切つだら 叩き斬る
それだけは賞ぇとけ
てめぇ
名前〈らい言ぇ
俺は窒掘 り の武蔵だ
六郎太だ
豊庚せ りの六郎太
稼” (長倉 和泉) 山名を通って 早川に抜けるか
敵中突破とは妙案だな
軍資金のことを 問い詰めたおり
苦し紛れに申しておりましだ
ぁぁいぅ輩の知惠ガ存外 役に立っかもしれぬぞ
ぁのよぅな者だちガてすか
道端て生きる名もない草には
手入れされた者にはない したたかさガぁる
(六郎太) 草のしだだかさ
/3ヽ ん
だだ欲にかられだだけの 小悪人
それほとの者とは 思ぇませぬガ
軍資金はその策てよい
しかし 姫は…
姫にかけガぇはないてのぅ
(雪姫) 姫ではない そなたの弟 七郎丸だ
髪をまとめ この着物に 袖を通した時からその賞悟だ
(六郎太) それは方便
姿はゃっしても ロをきけば明らか
よかろぅ
ならば砦を出たら 一切ロをきかん
とぅだ
姫
(和泉の笑い声)
これは姫 いゃ七郎丸の 言ぅ通りだ
のぅ 六郎太
(新八) お ぅ 俺んだ
(武蔵) いつて一な ばか
結局 闇じ込め られたじゃぁねぇか
使いもんになんなきゃ ただ飯は食ゎさねえ
なるほとな
/3ヽ ん
まさ纏薩 (長倉 昌忠) ご免
父上 山名の手勢ガ疆とに
その数 三百余り
来だか
これて債ガ決まつだ
しゅっ纏つ 出立は明朝にする
はつ
(雪姫) 六郎太
これは殿ガ 大事になさっていた…
この雪の命 そなたに預けると
さぁ 出立の支度を
責壁六郎太
秋月いちの蓋薯だガ 強すきる
ぇ?
よ〈鍛ぇ抜かれだ刀ガ
思いガけなく 折れることガぁる
人には 柳の柔らかさも必要かと
心得だぞ じい
六郎太ガ刀なら 私は柳になる
いゃ
その両方を併せ持ってこそ 責の主君
残るのか
この砦に
皆に戦支度を
はつ
姫
必す早] ー ー に
じい
(小鳥のさぇすり)
(さよ) 兄上
袖を通せるだけ果報と思ぇ
(さよ) はい
頼んだぞ さよ
兄上も
(馬のいななき)
うしろはとぅだ
ぅん?
疑り深い奴だな
(新八) おい 武蔵 武蔵
(武蔵) ぁん ?
おい てめぇ
昨日はよ
(六郎太) 弟の七郎丸だ
弟だと
弟はロガきけなくなつだ
賽様らの實のせいだ
それにしだつてよ
それっぼちしか 担ガねぇのかよ
このさまを見ろ これで精一杯だろ
だったら 分け前 おめぇの分からやれよ
いいだろ さぁ 行
(六郎太) おら 先に行け
さつさと行かんか
おい
(新八) だぁぁ
ほらよ
ほら
傷に貼つときや 痛みガ引〈
(新八) おい
ぁりゃぁ さっき いたとこじゃねえか
山名か
ぇ?
金を横取 り に来やガつ だ
は?
ぅん!
んん!
攫 ん べ ぇ 薩かゃま (佐川 伝兵衛) 鷹山様
聞違いごさいません
秋月の知惠袋 長倉和泉
(鷹山 荊靄) 目害か
とすれば こちらガ雪姫
これで秋月の血筋は 完全に絶たれました
奴らガ隠した軍資金も すぐに見つけられましょぅ
責壁六郎太はどこだ
奴は姫の側から 片時も離れぬはすだ
稼蔓ガら それガ奴めの亡骸は 未だいすこにも
姫ガ目害しているのに なせ責壁六郎太は後を追ゎぬ
(伝兵衛) しかし
(刑部) この實は 雪姫てはない
負け戦を挑み 最後は砦に火を放ちおった
姫を逃ガす時を稼いだ証しだ
ては
国境を固めろ
奴らは早川に向かつだぞ
はつ
さよ
じい
すまない
忠義に殉するは臣下の面 目
妹もさぞ…
嘘だ
私ガさよなら この姫を恨むぞ
さよも十九なら 私も十九
命に何のかわりガぁろぅぞ
(六郎太) 姫 (雪姫) 黙れ
妹を殺して涙ひとつ流さぬ
その忠義薫 !
もぅ見とぅない
(いぴき)
武蔵
悪いな
ぁばよ
(いぴき)
酒 飯 女 んふふふ
女‥~
ひつ
(ぶっかる音)
(六郎太) ぅん ぅ一ん
ぁぁ
ぁぁ一 ぁ
(六郎太) う一ん
ばかか おめぇは
逃けれると思つだか
なら ぁの野郎の言いな り か
元々この金は 俺たちガ見っけたんでぇ
そぅだ
だから俺は
全部 頂〈
全部だと?
とぅやつて
(新八) よう
やっはり山の方ガ よかったんじゃねぇか
ぁの先は険しすきて 馬ガ使ぇねぇ
なら馬担きやいいだろ
担けるもんなら てめえ-人で担け
(新八) おい
(六郎太) おい 待て
(新八) はい
お前 礫打ちガ上手かつだな
はい
向こぅ岸に向かって 投けてみろ
はははは″~
ヘい
はは‥~
ぇい
(地面を打つ音)
ひぇ
山名の奴らだ
ち〈しよぅ こつちも駄目か
おい どぅすんだ 武蔵
〈つそぅ 仕方ねぇな
関所通るつてか
だ 駄目だ 手形とぅすんだ 手形
行け
次
これは何だ
どけ とけ
待て
早
入れ
早〈行け
ぁりガとぅごさいます
よし次
疇んじよう 蔓ゅぅのレん (本圧 久之進) 草上 もぅよい とっとと通させろ
(草上) てすガ 本圧殿
ここは山名との関所だ
秋月の姫ガ 冑毀 敵の国に乗り込んてくる
左様なことは ばかでもせぬわ
てすガ 鷹山様のご命令ガ
てすガてすガと ぅるさい
鷹山だと… ぁの成り上ガり者の田舎侍めガ
さいはい この関所の采配はゎしだぞ
ゎしの言ぅことを闔けはよい
(草上) はつ
(草上) 荷は何だ (農民) 米です
(草上) 米だと (農民) へい
貸せ
ぇい
ぇい
何か隠し持っていると 容赦せんぞ
(草上) よし行け (農民) へい
(草上) はい 次!
手形
はい
おお
(草上) とぅした 何をしてる 早
うお
何だ ふさけるな 手形を出せ 手形を
(六郎太) 薪取り行って拾っただ
ぁん?
(草上) これは"~
とぅしだ
本圧様 ぁやつガ これを
どこにぁつだ?
ぁぁ 二里ほと向こぅの河原だ
草上 兵を差し向けろ
鷹山より先に 金を見っければ大手柄だ
ぁの成り上ガりの 鼻 明かしてやれるぞ
はつ
二里ほど向こぅの河原だ
はつ 続け!
はつ
おお 金を持ってくんなら 褒美をくれよ
いいから行け
嫌だ 褒美をくれなきゃ てこでも動かねぇ
(侍) 下ガれ 下ガれ (六郎太) おい
(侍) ゃかましい (六郎太) 褒美は?
とつとと行け
お前らも とつとと行け
やかま しい
(六郎太) 褒美だ 褒美をくれ
さぁ早〈行け
ぁの野郎 大した機転だせ
(本圧) 待て
お前だち ちよつと待て
おぬし 名は何と申す
(本圧) と ぅ しだ なせ答ぇぬ
(新八) ロガきけねぇんです その頭の傷のせいで
(本圧) ロガきけぬだと
おぬし妙に整った 薫しておるの
よもや女てはぁるまいな
男か
嘘を申すと ただではすまぬぞ
ぅん こいつは ゎしの弟てすか何か
弟か
ならば結構 おぬしらに褒美を与ぇる
草上
その方 ゎしガ 召し抱ぇてゃろぅ
他の者は用はない さっさと春ね
去ね
(侍) お前らは行け
さぁ去ね
去ね
(草上) いいから行け
ぅほほほほ…
いやぁ この肌のきめ細やかさ
女ではこぅはいかぬ 若い男に勝るものはない
いやぁ しかし弟は"~
お奉行様のよぅなお方に お仕ぇできるとは
ぁりかだいお話
七郎丸も喜んてお り ます
そぅか おぬし一
七郎丸といぅのか
(新八) ヘヘヘ‥~ (武蔵) おめぇも果報もんだな
(本圧) 七郎丸 おらおらおら‥~
しつかりやれよ
賽様ら
心配いらねぇ 後は俺たちに任せな
(本圧) おい おい 七郎丸 七郎丸
いゃ さすガはお奉行様 お目ガ高い
しかし こいっ男 じゃねえんですけと
いいんてすか
(本圧) おぬ し何を申す
弟と申しだてはないか
いやぁ 実はこいっ わしのヵヵアでして
ぁいっらに寝取られないよぅ 弟に化けさせてたんだ
なぁ
黙れ 黙れ ふさけおつて
確かめれは直〈分かるゎ
い 痛い
無礼者 何をするか
待て
よい よい
ぁやつ
ぅぶよのぅ
(本圧) おお おぅ おぅ
女~!
女?
は !
(草上) ほ 本圧殿
ぇぇい 汚らゎしい
ぁいっらを早ぅ追っ払ぇ
(新八) ぁのぅ 褒美を
いいから早
詫ぴはならぬぞ 六郎太
そなたの機転で この姫は救ゎれた
大儀だ 心から礼を言ぅ
左様な薫を見せるな 不審に思ゎれるぞ
ヘヘヘヘ"~ 水
女なら女って 初めから 言ぇってんだ なぁ?
ぇ?
(新八) いいか (武蔵) ぇ?
短い方を引いだ方か
ぁのアマを 先に 頂
(ツバを吐く音)
どつちだい? とつちだい
よぅし
(新八) そっちに (武蔵) こっちだ
おぅら
いいか お前ら
俺の女に手を出したら 命はないぞ
(武蔵) 行〈ぞ (新八) いてぇ
(侍) どけ 道を空けんか
下ガれ 下ガれ 邪魔だ とけ
邪魔だ 邪魔だ
道を空けろ
これはこれは鷹山様
目らお出ましとは いかガなされた
秋月の雪姫と郎党ガ
この方面に 立ち回った形跡ガぁる
はは 笑止な
それではゎさゎさ 敵に下るよぅなもの
思慮の足らぬ者はそぅ考ぇる
しかし奴らガ そぅ考ぇるとは限らん
何を申される
怪しけな一行を 見かけませぬかな
怪しけもなにも 奴ら早川に…
いかガなされましだ
本圧久之進殿
草上殿
河原一帯 探し求めましだガ
黄金は-片たりとも 見当たりませぬガ
(草上) ぁぁ…
話を闔かせてもらぇますかな
本圧殿
(赤子の泣き声)
ぴぴるこたねぇよ 山名の村はとこもこんなだよ
侍とものせいだ
(武蔵) 奴らにとつちや
こいっらガ死のぅガ生きよぅガ 知ったこっちゃねえ
ぁ ぁ ぁ‥~
(六郎太) 膿ごしらぇでもしておくか
(新八) へぇへぇ
冗談じゃねぇ よりによってこんな場所で
無理は禁物だ まだまだ先は長い
(新八) はっはっ (六郎太) ぅろたえるな
人を隠すなら 人の中だ
(みっ) はつ
(人貴い) 何やつてんだ お前 ほら
ご老人
ゎしか?
いゃぁ いい荷車だな
その荷車と この馬 換ぇてもらぇねぇか
ぇ?
ぇぇ
(伝兵衛) 薪を運んでいた その者たちは
馬を引いだ四人運れ
ぅち一人は男のなりをしだ女
相違ごさらぬな
聞違いごさらん
男に化けだ女を前に して
なせ見過ごされだ
それは‥~
ぅぅゎ‥~
ぁつ
ぅぅ‥~
ぁぁ‥~
賽様
ぁ‥~
本圧久之進殿
己の不明を恥じ ご目害なされた
下郎の~‥
分際て
ぅぅつ
(倒れる音)
愚かな男は山名にはいらん
ぁりかとぅごさいます
(馬のいななき)
出だ一 ! 親の聡取りだ
出せ 出せ おい出せ 出せ
それかせ かせ かせ
ひぇ一い
似合ぅかい? 似合ぅかい おら
よつしや
気の利かねぇァマだな
何も言ゎれねぇでも すすきの水ぐらい持って来ぃ
すいません
何かと言ゃあ メソメソメソメソしやガって
お城に上ガつてましだだ?
へマこいて おん出されたんだろガ
とんでもねぇ玉 っかまされたもんだ
何やつてんだよ おめぇは
このガキやぁ
だいたい桶ガ違ぅだろガ ばかたれガ
お前にいくらかかったと 思ってんだ
(六郎太) おやじ"~
今度は何見てんだ このガキ
何て荷車と取つ換ぇんだよ
俺だちは馬かよ
〈そっ なめやかつて
このまま奴らの言いなりかよ
慌てんな
頃合いまて待つんだ
夜逃けしちゃおぅ ってんじゃねえだろぅな
はか野郎 それはてめぇのことだ
おい これつぼつちかよ
てめえらだけ たらふ 食おぅって膿じゃねぇか
黙つて食ぇ
おい 何だよ
躊 (博打打ち) ぇぇっ
なりは汚ねぇガ よ
とこて手に入れだ?
秋月 だ
い
銀五枚
へぇ
なんなら 譲ってゃってもいいぞ
犬畜生め そこまで落ちぶれたかねぇゃ
このぅ ! 何ほさいてやかる
(みっのすす り泣き)
ぁの娘を貴い戻せと ?
(雪姫) そぅだ
なりませぬ
なせならぬ
秋月の民の難儀は 見過ごせん
姫
今 我らかなすベきことは
お家再興の軍資金を 早川まで運ぶこと
それも民のだめてはないのか
ぅつ ぅぅ…
おい と こ まてっいて来る気だ
もぅよい 秋月 に戻れ
もつだいのぅごさいます
姫様
荷車つだぁ ドジな考ぇだせ
その上 ぁんな娘まで 背負い込みゃガってよぅ
(侍) はつ !
(馬の駆ける音)
止まるな 引け
馬に荷を付けた四人連れを 見かけなかったか
いや さぁ
もし見かけたら 近
ヘい
行〈ぞ
だぁ
へへ 上手
っいてるせ
ちつ 何言つてやかる
さっきまで グチってたくせによ
(馬の駆ける音)
(侍) はつ !
(馬のいななき)
(侍) おつ これは
(六郎太) ぇい
やつ
(侍) 禾犬月の"~
ひつ
ぁつ
はつ
ぅつ
うう
ぅつ
姫‥~ 様
許せ
私のせいて
しや"~ しやベつだ
姫様?
(倒れる音)
(雪姫のすす り泣き)
はぁ
はぁ
(侍) 野郎
本隊へ知らせろ
はつ
はつ
うゎぁ
(雪姫) ぁつ !
ぇい
はつ
う ぐぐ…
はつ
ぇい
ぁららら おい 武蔵
何ぼ一つとしてやかる おい
置いて〈ぞ お前
先行つてろ
おい 武蔵
はぁぁ‥~
/3ヽ ん
姫!
姫
(侍) はいやつ
そいゃつ
おお一つ
でや一つ
とぅ
(村人の悲鳴)
(馬のいななき)
(侍) 秋月 の姫はと こだ
(村人) 知らねぇよ
言ぇ!
(隊長) よいか 雪姫は男の姿に化けておる
いゃ
もぅおなごの姿に 戻っておるかもしれん
若い娘も 根こそき引つ纏らぇよ
(名主) ぁんまりてごさいます
(隊長) 恨むなら この山名ヘ逃け込んだ一
秋月の姫君を恨むのだな
(六郎太) 姫 !
(村人だちの悲鳴)
(雪姫) その者だちを解き放て
ぁん?
私を誰と心得る
秋月 忠成か一子 雪姫ぞ !
何だと
雪姫
お前らガ捜している 秋月の姫は一
この私だ !
奴らを引つ纏らぇ!
はつ
ぇ一い
騙しやかつて
(馬のいななき)
おのれ一つ
ぁぁ一つ
ぁ‥~
さぁ戻り ませ 姫
武蔵だちガ気ガかりだ
この者だちを放つてはおけぬ
姫!
女酒飯
女女飯ははつ
ぅおお 誰だ
ぁぁ
だ武蔵
ぁ 奴らどうなつだ?
何ガ雪姫様だ
はかにしやガつて
ぁいつら今頃 纏まって 打ち首だ
そぅか
何ガ野伏せりだ ほんと ばかにしゃガってよ
(新八の笑い)
はははは〝~ ぅめぇ
武蔵 お前も食ぇ
ぁんにやろぅ
こんなぅまいもん 独り占めしゃガって
武蔵 食ぇ 武蔵
武蔵
ぅるせぇな
うん ぁ ぅ一ん
て 武蔵 どぅすんだ
山に入る
ぇ一つ
ぁらら…ゃま 荒羅祇山
(武蔵) ふん 山に入れば こっちのもんだ
よ一し! 早川に着いたら 金は山分けな
なつ はつ 裏切りつこなしだせ ははは
ぅほほほ すまねえ すまねえ
(新八) おい こ つ ちか
さっきから すっと同じ量色だろぅガ
(武蔵) はか 荒羅祇山はこ うなんだ
おめぇガこっちとか言ぅかろ こんな目に遺ったじゃねえか
ぅるせぇな
ぅるせぇなじゃ ねぇだろぅ
ぁん?
ちやんと謝つてくれよ
ちやんと謝れよ
(武蔵) ぅるせぇな この野郎 (新八) いて一な
(新八) てめぇのせいじやねぇかよ
ぅんにやろぅ
何だよ
ぁは‥~
ぁ
勘弁して〈れよ
何だよ おい
(新八) ぅんよ一つ (武蔵) い
(二人) ぅ一ん
お一い
どぅすんだよ
おめぇガやつだよぅにさ
ぅん?
ぅん?
(新八) ぁつ おい
ぁれ
ぁ"~ おい
(新八) ぁぁ
すいませんでした 性根 入れ替ぇます
六郎太の兄賽に 一生っいていきます
てすから命だ!ブは‥~
命だけは勘弁してください
裏切ったら 叩き斬る そぅ言ったはすだ
裏切つだのはとつちだ
騙すだけ騙して
用ガ済みゃ とぅせ 斬るっもりだったんだろぅガ
なにい !
(武蔵) 侍のゃることは ぃっだってそぅじゃねえか
俺の親父は侍ともに こき使われて
しまいには虫けらみてぇに 殺されちまったんだぞ
とぅせ殺すなら とっとと斬りやガれ
(六郎太) 闔き直つだか
六郎太 !
この小太刀に懸けても斬るか
脅しや力で 相手を 屈服させるのならば
我らも山名の侍と変ゎらぬ
違うか
裏切 り御免
ぁ?
た躊か 謀って悪かった
許せ 武蔵
何だと?
父上の話 胸ガ痛んだ
しかし侍は そのよぅな者ばかりではない
信じてほしい
騙そぅたって そぅはいかねえさ
し、っか必すー
そなたらの恩に 報いるだけの礼はしよぅ
だから早川の国に入るまて
改めて供を願いだい
そなだらの力ガ必要だ
お願いする
姫
だ′′~ 駄目だい
おめぇらなんか信用てきねぇ
六郎太 !
そなだからも
頼む
駄目だ 駄目だい
なぁ
全 武蔵よ
全 武蔵よ
嫌ならてめぇ一人て逃けろ
はか そぅはい
じゃぁ ごたごた 文句言ぅんじゃねぇよ
武蔵 新八
辛〈はないか
ヘぇ この新八 雪姫様のためなら軽い軽ぃ
はか
いてつ 何だよ
でけぇ声で 雪姫様って言ぅんじゃねぇ
だつて姫様は姫様だろう
とぅ呼ぼぅと 俺様の勝手だぁ
国ガなくなりゃ 姫でも何でもねぇ
雪つて名前かぁんだ 雪でいいんだ
(新八) ても よ
こぅゃって見ると 結構なベっぴんさんだなぁ
ばかなこと言ってんじゃねぇ さっさと行け
いて一な
何しやガんだよ ほんとに
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