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「私のお父さんは 学校の先生です」
「その学校は警察学校」
「お父さんは警察官の先生です」
「お父さんは たくさんの警察官を 育てています」
「どうやら 怖い鬼教官らしいです」
「でも 本当はとても優しいんです」
許さない!
あなたを父親だと認めない!
ビジネスホテル変死事件の 真相が見えてきました。
自殺ではなく やっぱり 殺人だったんです。
1 2 はい! 1 1 1 2 はい!
1 1 1 2 はい! 1 1 1 2 はい!
そこの土も あの…→
採取しておいたほうが よろしいですね。
そこではない そこではない。 もう少し あの… 真下のほうです。
おや 現場復帰ですか? えっ?
あっ 杉下警部。
どうも ご無沙汰しております。
なんだか 昔に戻ったようですねぇ。
いや つい 出しゃばった真似を。 フフフ…。
本当は 現場 戻りたいんじゃないですか?
あなたも相変わらずのようですな。 今回の件→
ご連絡 差し上げるかどうか 迷ったんですけど→
特に そちらの方は 気になるかと思いましてな。
ええ 気になりますね。
連絡がなくても 駆けつけてきました。
冠城くんは 被害者の生徒だったそうですね。
ええ つい1年前まで。
で 樋口教官は?
幸いにも 植え込みがある部分に転落して→
クッションになったようです。
しかし 意識不明の重体で 現在は病院に。
事故 自殺 あるいは…。
何者かによって 突き落とされた…→
殺人未遂の可能性も 十分に考えられますなあ。
最上階テラスから転落したのは 樋口彰吾 57歳。
この道20年のベテラン教官です。
どういう教官だったのでしょう?
マシン。
マシン?
警察官としての資質に欠ける→
警察官不適格者を 切り捨てるマシンです。
ひとクラス35名 退学者は通常5名。
でも 樋口教官の場合 平均10名 倍です。
それは確かに多いですねぇ。
とにかく厳しいんです。
今から 君が警察官としての→
資質に欠ける理由を 述べていきます。
反論があるなら言ってください。
しかし 結論は変わらない。
君は警察官失格です。
疑わしいと思った生徒の プライベートを洗い出し→
警察官不適格者である証拠を 突き付けるんです。
警察官の不祥事は 警察学校の責任。
そういう考えの持ち主でしたな。
どことなく似てるんですよ 右京さんに。
はい?
我が道を行く。
往々にして 周囲に理解されがたい。
あっ 僕は右京さんの事 理解してますけど。
君に理解してもらっても 特に嬉しくはありませんがねぇ。
あっ 話を戻します。
現場は警察学校の最上階テラス。
樋口教官が転落したのは 午前0時から1時の間。
事件なら 内部犯行の線ですかね?
しかし 学校内の構造を 知っている者ならば→
外部からの侵入も 不可能ではないでしょう。
あなたのような卒業生なら 十分にあり得ますな。
まあ 確かに 僕なら忍び込めるかも。
さて 私がお話し出来るのは ここまでです。
これから… 失礼 授業がありますんでね。
あとは こっちで勝手に調べます。
聞かなかった事にします。
そこ! はい。
バッジの位置 ずれてる。
申し訳ありません。
よろしい。 はい。
どう動きます?
君は 樋口教官は自殺ではないと 思っているのですね?
絶対に あの人は 自殺するような人じゃない。
そして 敵は多い。
教官の場合 敵は生徒。
ただ 退学者や卒業生全員を あたるとなると→
その数は膨大ですよ。
樋口教官の意識さえ 戻ってくれれば→
いいんですけどね。 ええ。
失礼ですが 樋口教官の…?
警視庁特命係の杉下です。
冠城です。
樋口の娘 吉祥寺北署の 樋口真紀です。
父は 全身打撲による骨折 内臓破裂で→
緊急手術を受けたようですが→
危険な状態で いつ急変しても おかしくないそうです。
それは ご心配ですねぇ。
で これは事件なんですね?
ええ 教官は 誰かに突き落とされた。
我々は そう考えてます。
医師の話では 意識が戻るかどうか五分五分。
障害が残る可能性も高い。
事情聴取 出来るかどうかは わかりません。
では 私は これで署に戻ります。
他に付き添う方は?
家族は私一人です。
本来なら 私が付き添うべきでしょうが→
今 帳場に入ってます。 失礼します。
吉祥寺北署だと→
伊丹さんが関わってる ビジネスホテル変死事件。
その事件 こう着状態だそうですねぇ。
いえ それが 手掛かりが見えてきたんです。
なんとしてでも 事件を解決します。
捜査がありますので 失礼します。
どう思います? 彼女。 どうとは?
クールビューティー。 あっ… 君という人は。
でも いくらクールといっても 父親が今この瞬間→
命を落とすかもしれない 状況ですよ。
冷酷と言っていいほど 淡々としてると思いません?
あの父親あっての娘ですね。
失礼。
おや 中園参事官からですよ。
今回の事件 事は結構ナーバス。
これは 毎度毎度 通過儀礼でしょう。
でしょうねぇ。 その間 動いておきますので。
はい? 怒られ役 お願いします。
杉下です。
特命は首を突っ込むな!
いいか? 警察学校内での事件なんだ。
自殺か殺人未遂かも まだわからんのだろう。
これは慎重の上にも慎重に 捜査にあたる必要がある。
くれぐれも首を突っ込むな。
冠城はどうした?
樋口教官の生徒に 話を聞いているはずですが。
すぐにやめさせろ!
いいか 杉下 この事件には 絶対に首を突っ込むな!
お話は それだけでしょうか?
…そうだ。
では 失礼します。
おい… お前 何度言った?
はっ?
杉下に「首を突っ込むな」と 何度言った?
えっと… 2度でしょうか。
3度だ。
でも あいつは一言も 「はい」とは言わなかったんだ。
いいか 何か問題が起こったら 全ては お前の責任だ。
返事は?
お話は それだけですか?
あっ… はい。 私の責任です。
例の警察学校のヤマ→
特命が首突っ込んで 怒られたみたいですよ。
ヘヘッ ざまあみろ。
ご心配頂き恐縮です。
これはこれは警部殿。
警察学校のヤマは 俺たちの担当じゃないんで→
どうぞ ご自由に。
その 伊丹さんたちが 担当なさっている→
ビジネスホテル変死事件 手掛かりが見えてきたとか。
ええ。 昨夜 所轄の名物女性刑事が 気づいたんですよ。
おい 余計な事 話すな。
その女性刑事というのは?
ほら あの樋口教官の娘さん。
樋口真紀巡査… 先ほど 病院でお目にかかりました。
父親譲りの 我の強そうな奴でしょ。
彼女が その真相に気づいたというのは→
昨夜なんですよねぇ。
深夜の1時過ぎに 報告してきましたよ。
そんなに遅い時間ですか。 ねえ。
警部殿 いい加減にしてください。
教官のヤマと 何か関係があるとでも?
それは まだわかりませんが→
ただ ちょっと 気になりましてねぇ。
樋口教官が 突き落とされたと思われるのが→
午前0時から1時の間。
同じ頃 こう着状態だった事件の 手掛かりを→
真紀さんが報告してきた。
それが何か? 偶然でしょ。
ええ …だとは思いますがね→
念のために その事件の事を 詳しく聞かせてもらえませんか?
警部殿 それって悪い癖ですよ。
おわかりならば話が早い。
ぜひ お願いします。 あっ…。
10月20日→
大手電機機器メーカーの機密データが 何者かに盗み出された。
すぐに犯人は→
研究部門に勤務していた 野田啓介 35歳と特定されました。
ホストコンピューターへの アクセス記録と→
防犯カメラの映像から 野田だと割れたんです。
データが海外の企業に 売り飛ばされたという→
情報も入ってきました。
しかし 3日後 ビジネスホテルで→
首を吊ってるのが 発見されたんです。
事件が発覚した事で 追い詰められた末の自殺。
そう思われましたが→
一転 自殺は偽装の可能性が 浮上しました。
野田の爪から→
わずかな繊維片が 見つかりました。
鑑識の結果 野田はネクタイの上から→
タオルを巻かれていた痕跡が あったんです。
ひもで首を絞められた際に→
ひもを取ろうとして出来る 引っかき傷→
すなわち 吉川線が残らないよう→
ネクタイの上からタオルを巻いて 自殺に見せかけられて→
殺害された…。 ちょちょちょちょ ちょい!
ああ これは失礼。 危ねえ。
他にも おかしな点がありました。
機密データを 売り飛ばしたはずなのに→
口座に 金が振り込まれた形跡がない。
金が どこからも出てこない。
野田さんは犯人ではなかった…?
ええ 野田啓介には→
5歳になる一人息子がいます。
妻と死別して 息子と二人暮らしです。
しかし 野田が機密データを 持ち出したとされる頃→
その息子が 拉致監禁されていたんですよ。
それに気づいたのが 真紀さんですか。
ええ。
つまり 野田啓介は 息子を人質に取られ→
犯人から機密データを盗み出すよう 脅迫されていた。
金は犯人の元に渡り→
野田啓介は 自殺に見せかけられて 殺されたっていうわけです。
真紀さんが 拉致監禁の事実に 気づいたきっかけというのは→
なんだったのでしょう?
息子の対応にあたっていて わかったと言ってましたが。
さあ もうよろしいですね 警部殿。
あとは ご勝手に。
首を突っ込むな!
って刑事部長に 言われてるんでしょ?
お前か。 やっぱり 気になるのか。
そりゃあ 気になりますよ。
僕にとっても樋口教官は→
警察官としての「いろは」を 教わった恩師ですからね。
教官の生徒から話を? ああ。
いやあ いつか こうなるんじゃないかと→
思ってたんですよね。
僕の頭の中では 100回殺してますから 樋口教官。
気持ち わかるなあ。
お前が警察官不適格者に ならなかったのが謎だ。
入ります! 入ります!
君たち 樋口教官の生徒? はい。
話 聞かせてほしいんだけど。
事件の事で 何か心当たりない?
はい。 名前は?
手塚英雄です。
何か知ってるの?
先ほど 校長にも お伝えしたのですが→
樋口教官が転落する少し前 午前0時頃→
テラスに出て行く女性を 見かけたんです。
ここの女生徒?
いいえ。 スーツを着た 見覚えのない人でした。
どうです? 出来ました?
ちょっと見せてくださいよ。
ハハハハハ…!
相変わらずドヘタですね。
ちゃんと 実習を受けていたんですか?
冠城さんこそ 警察官不適格者に ならなかったのが謎ですよ。
ハハハハ…。
お前の見せてみろ。
どう? こんな感じかな。
はい そっくりです。
樋口真紀だ。 えっ?
樋口教官の娘さん。
あった。
ありました! ≫あったか!?
なぜ 樋口真紀は→
突き落とされる直前の教官と 会っていたのか。
そして その事を なぜ黙っていたのか。
本当は突き落としたの 彼女なんじゃないですか?
病院での彼女の態度 ちょっとおかしかったですよね。
ちょっと 右京さん 聞いてます?
聞こえてますよ。
おい 暇か? 暇じゃありません。
あら 楽しそうじゃない。
聞いたよ。 あの教官のヤマ 調べてるんだって。
樋口教官の事 ご存じなんですか?
ああ。 あの人に教えられた生徒は 結構いるからね。
噂は よく聞くよ。
元々 優秀な刑事だった らしいじゃない。
そのようですねぇ。 樋口教官は過去に2度→
警視総監賞を 授与されていますねぇ。
なんで 現場から退いたんですかね。
興味深いものを見つけましたよ。
樋口教官は 23年前のこの事件を最後に→
現場を退いています。
「大手総合メーカーの 研究部に勤める 桟原誠一が→
機密データを盗み出し→
海外の企業へ売却した末に 自殺」…?
ええ。 今回の ビジネスホテル変死事件の事件概要と→
まるで一緒ですね。
杉下さん 頼まれていたものです。
どうもありがとう。
何?
樋口親子の戸籍ですよ。 戸籍?
元区役所職員の僕としても→
そこいらは 気になるところですからね。
真紀さんは3歳の頃→
樋口教官に 養子として迎えられていますね。
養子ですか?
ここ 見てください。
樋口真紀 本当の父親は桟原誠一。
樋口教官は 捜査にあたった事件の犯人の娘を→
養子にしていたって事?
現在 2つの事件は 過去の1つの事件に繋がってる。
行きましょう。
これ以上 首突っ込むと また怒られちゃいますよ。
次のDVDください。 ≫はい。
野田翔太くんを拉致した男を 見つけたんですね。
それで今 この男の行方を 追っているわけですか。
警部殿。
首を突っ込むのは こっちじゃないでしょ。
それが 2つの事件に関連性が 出てきたものですからねぇ。
樋口教官の事件と?
そこで詳しい話を 伺いに来たんです 彼女に。
私がお話しする事は 何もありません。
それと これが 樋口教官が→
突き落とされる直前に会っていた 人物の似顔絵。
どうでしょう? お話しして頂けませんか。
警察学校に入る前→
父から初めて 自分の出生について 聞かされました。
かつて犯罪を起こした男の娘。
ショックでした。
でも同時に 私を引き取って 育ててくれた父に感謝しました。
それが今度の事件に関わって→
父の嘘に気づいたんです。
野田さんの一人息子 翔太くんを施設に預けるために→
対応にあたっていた時です。
何 描いてるの!? 駄目じゃない。 ああ…。
唐突に断片的な記憶が よみがえったんです。
翔太くんが描いた絵と 同じ入れ墨を入れた男に…。
ハンカチで 薬のようなものを嗅がされた記憶。
どこか暗い場所で 目を覚ましたと思ったら→
また入れ墨の男に眠らされた記憶。
入れ墨の男が去っていく記憶。
時間をかけて話を聞くと→
翔太くんにも 私と同じような 断片的な記憶があったんです。
待ってください。
23年前 君も 同じ入れ墨の男に 拉致監禁されていたと…?
それを確かめるために→
当時 事件を担当した樋口教官に 会いに向かったのですね。
23年前 お前も拉致監禁された…?
間違いないのか?
あっ…!? 23年前 桟原誠一もまた 我が子を誘拐されて→
機密データを盗み出すよう 脅迫され→
その揚げ句 殺されたんだ…。
気づいてたのね。
殺人だと気づいてたのね。
はあ…!
気づいていて 自殺として処理した。
桟原誠一は犯人じゃない 被害者だとわかっていて…。
だから…。
だから 私を養子にした。
罪悪感から?
そうなんでしょ?
答えてよ!
俺たちの問題は あとだ!
事件の解決が先だ。
今の事件さえ解決出来れば→
23年前の事件も解決出来るんだ。
えっ… 同一犯か?
いや 模倣犯か? ん?
同一犯だとすれば→
なんで 23年経って 同様の事件を起こしたんだ?
模倣犯だとしたら→
どうやって 23年前の事件 知ったんだ?
そこが事件の…。
許さない!
あなたを父親だと認めない!
そして あなたが立ち去った直後→
樋口教官は 何者かに突き落とされたと…。
あるいは あなたが突き落とした。
私じゃありません。
自覚してると思いますが 君は最重要参考人だ。
病院からです。
はい。
そうですか。 わかりました。
ご連絡 ありがとうございます。
父の意識が戻ったそうです。
ああ… それは よかった。
樋口教官に話を伺います。
警部殿 あとは引き継ぎますので こっちは お任せください。
失礼します。
単刀直入にお聞きします。
テラスから 誰かに突き落とされましたね?
はい。
その人物に心当たりは?
後ろから突き落とされたので 顔は見ていません。
教官 事件の直前→
娘さんと会っていた事は わかってます。
冠城。
娘は犯人じゃない。
でも 顔は見てないんですよね?
こうは考えられませんか?
あなたは 突き落とされる直前→
真紀さんと23年前の事件について 話をしていた。
それを 誰かが聞いていた。
そして あなたの口を塞ごうとした。
もし そうだったとしたらなんですがね→
その人物に 心当たりはありませんか?
もう よろしいですね?
まだ 容体は安定していないんです。
大丈夫ですか?
右京さんは 真紀さんが犯人だと 思ってないんですよね?
ええ。
ぜひ その根拠を お聞きしたいんですが…。
君は 芥川龍之介の短編 『手巾』を ご存じですか?
ハンケチ? いや 知りませんが。
どういうお話なんですか?
物語は いろいろな解釈が出来る 内容なのですが→
小説の中で こういう描写が出てきます。
子供を病気で亡くした母親が→
時には 笑みさえ浮かべながら 子供の死を語る。
それを聞いていた主人公が→
物を拾おうと テーブルの下にかがむと→
母親が ちぎれんばかりに ハンカチを握りしめているのを 見る。
顔では冷静を保っているが→
心の中では慟哭していた という話です。
へえ~ 深い話ですね。 今度 読んでみます。
よければ お貸ししますよ。 ありがとうございます。
で その『手巾』が 一体 なんなんです?
真紀さんは 病院で→
樋口教官が危険な状態である事を 淡々と話していました。
その様子が ちょっと気になりましてねぇ。
手元を見てみたんです。
彼女は ハンカチを→
ちぎれんばかりに 握りしめていました。
父親が命を落とすかもしれない。
まるで その悲しみに 耐えるかのように…。
もし 彼女が 突き落とした犯人ならば→
娘として あえて 悲しむふりをするでしょう。
机の下で ハンカチを 握りしめたりはしませんよ。
彼女は今 何より 事件解決を優先しているようです。
今の事件さえ解決出来れば→
23年前の事件も解決出来るんだ。
樋口教官の背中を見て 真紀さんは育ちました。
警察官としての あるべき姿を 父から受け継いでいる。
僕には そう思えるんですよ。
じゃあ 犯人は 樋口教官の知ってる 何を恐れて→
口を塞ごうとしたのか。 そこが鍵です。
想像がついてるなら 教えてください。
君は言ってましたね。
樋口教官は 生徒のプライベートまで調べ→
警察官としての資質に欠ける 証拠を見つけ出すと。
教官が調べ上げたものの中に→
何か 犯人にとって不都合な事がある。
それこそが 事件の真相に関わってると?
そういう事ですね。
あっ すいません。
真紀さんからです。
父から伝言です。
自宅の書斎に 生徒の行動確認メモがあるので→
調べてほしいと…。
本部の捜査員ではなく 冠城さんに。
わかった。 調べてみる。
教え子として→
期待を裏切るわけには いきませんねぇ。
噂は聞いた事があるんです。
生徒の外泊が許される 土日のタイミングを見計らって→
目をつけた生徒の行動確認を行う。
徹底されていたようですねぇ。
おや。
これは 君がいた頃の記録ですよ。 えっ?
青木くんの事も 書かれていますねぇ。
警察嫌いという点を 高く評価しています。
「警察嫌いだからこそ→
警察の組織に のみ込まれない」と。
俺の事は なんて書いてあります?
ああ…。
あっ! ちょ ちょ…。 資料は持ち帰って調べましょう。
ちょっとだけ ちょっと…。 なぜか褒めてますね。
すいません。
「常に おどけた仕草や 軽口をたたく傾向がある」
…けなされてますね。
そのあとですよ。 はい。
「目的のためなら 奔放で大胆な行動をとりがちで→
危なっかしい」
もっと けなされてますけど…。 そのあとですよ。
「ただし 彼には矜持がある」
「キャリア官僚の立場を捨ててまで 刑事になろうとした強さ→
それは 正義を貫く強さだ」
嬉しそうですね。
口では 一度も褒められた事は ありませんでしたから。
失礼。
あっ 角田課長からです。
杉下です。
「おう 伊丹たちのほうで 動きがあったぞ」
「子供を拉致監禁していた 入れ墨の男を 捕まえたってよ」
お前が→
野田翔太くんを拉致監禁した事は わかってるんだ。
子供を人質にとって 野田啓介さんに→
機密データを盗み出すよう 脅迫しただろ!
そして 自殺に見せかけて殺した。
「知らないですよ」
「機密データを売り飛ばした金を どこに隠したんだ!」
久保田武士 25歳。
オールウェイズ・エステート 不動産会社の社員です。
表向きは ってとこだね。
はい。 実は 銀龍会の フロント企業の可能性が高い。
指定暴力団 銀龍会か。
どうでしょう。 彼の入れ墨は→
あなたが見た入れ墨と 同じものでしょうか?
ええ。 でも 23年前 彼は2歳です。
同一犯でなければ 樋口教官が言うように→
もう一つの可能性。 模倣犯。
そういう事になりますね。 調べてみます。
ああ…。
こっちは任せてください…。 ひとつだけ。
その入れ墨は あなたのオリジナルでは ありませんね?
赤松建彦。
お前の兄貴分らしいな。
5年前 赤松が事故で死んだ時 同じ柄の入れ墨を入れたんだろ。
引き継いだんだよ。
引き継いだのは それだけではなかったはずです。
ちなみに 11月2日 午前0時から1時の間→
あなたは 警視庁警察学校に いませんでしたか?
そんなとこ行かねえよ。
警部殿 そっちのほうは アリバイがあるんですよ。
やはり そうでしたか。
「はい 行きましょう」 「失礼します」
「ちょっと… それで?」
ビジネスホテル変死事件の犯人は 久保田で決まりでしょう。
しかし 樋口教官殺人未遂の 実行犯ではない。
その実行犯こそが 首謀者でしょうねぇ。
そして… そいつは この中にいる。
本来なら 父が間違いなく→
警察官失格と判断した生徒ですね。
手伝わせてください。
樋口教官なら 必ず 何かをつかんでたはずです。
手分けして調べましょう。
それにしても 本当 徹底して調べてるな。
現場から退いたあと→
警察官を育てる事に 全力をかけてきたんだろうな。
これを見てください。
「その男は オールウェイズ・エステートという会社に→
出入りしている」
「この会社を調べる必要がある」
これで 全てが繋がりました。
あの… 私に話というのは?
樋口教官が突き落とされる直前→
テラスに出て行った女性は 彼女かな?
ええ 間違いありません。 あの人です。
あの人が 教官を突き落としたんですか?
そう思わせたかったのね。
あの夜 本当は お前も ここにいたんだろ。
はっ?
君は 樋口教官と彼女が 言い争うのを見て→
その内容を ひそかに聞いたんですよ。
23年前 桟原誠一もまた 我が子を誘拐されて→
機密データを盗み出すよう 脅迫され→
その揚げ句 殺されたんだ…。
随分と驚いた事でしょう。
かつて 君の父親の起こした 事件の事だったんですから。
23年前の拉致監禁の実行犯が 赤松建彦。
しかし 桟原誠一さん殺害 そして データの売却を考えれば→
共犯者がいたと考えるのが 自然です。
金の流れを調べ上げ 浮かび上がった人物は→
手塚正敏 ええ 君の父親ですよ。
手塚正敏は23年前 投資会社を起業している。
事件で得た金を元手にしたんだ。
お前は その事を知ってたんだろ?
そして 今回 君は久保田と組んで→
かつて父親が犯した犯行の手口を 真似て 事件を起こした。
待ってください。
一体 なんの話をされてるのか…。
そもそも 久保田なんて男 私は知りませんよ。
樋口教官は 目をつけた生徒の プライベートまで洗う。
お前の行動確認メモには→
久保田との関係まで 詳しく調べられていた。
あの夜 テラスで話を聞いた お前は→
久保田の関係まで 知られてるかもしれない→
そう思って 教官の口を塞ごうとしたんだ。
子供を拉致監禁してた現場から→
久保田だけじゃない お前の指紋なんかも出てる。
最近 手塚正敏の会社は 投資に失敗して→
巨額な損失を出したようだな。
穴埋めのための金を お前が作ろうとした。
こんな事で 終わってほしくなかったんだよ。
だって… すげえだろ 俺の親父。
君の父親は 様々な犯罪に 手を染めてきたのでしょうねぇ。
でも 一度も逮捕なんてされてない。
23年前の事件だって時効だろ?
だから 俺も こうやって→
なんの問題もなく 警察学校に入れてる。
君は 犯罪者になるために→
警察学校に 入ったというわけですか。
最高の隠れ蓑でしょ。
警察の動きを知りながら 犯罪を起こす事が出来る。
それに ここで教わる事は 勉強になる。
最新の犯罪捜査を 教えてくれるからね。
警察学校は 俺にとって 最高の犯罪養成学校だったよ。
そんな君を 樋口教官が 見逃すとでも思ったのですか?
警察学校では 使命を持って→
警察官を育てている教官が 数多くいます。
そして 誇り高き本物の警察官も また 数多く生まれていく。
その事を 君は わかっていない。
何が言いたいんだよ。
警察官を なめるんじゃない!
「投資会社 帝都アセットマネジメント社長→
手塚正敏容疑者が逮捕されました」
前々から きな臭い噂は あったんだけど→
なかなか尻尾を出さない奴でさ。 いや~ 本当 よかったよ。
真紀さん 志願して 捜査に加わったそうですよ。
「帝都アセットマネジメントの社長 手塚正敏容疑者です」
ゆっくりで大丈夫ですよ。
はい。
杉下警部 冠城巡査。
本当に ありがとうございました。
真紀さんの捜査を フォローしたまでです。
それより 教官 奇跡的な回復だと伺ってます。
もうすぐ 復帰出来るんじゃないですか?
23年前の事件の事 僕なりに調べました。
教官は 事実を 隠蔽しようとしたわけじゃない。
桟原さんの自殺は偽装された 可能性がある事に気づいて→
再捜査しようとした。
でも 上に何度掛け合っても 却下された。
事実を追いたくても追えなかった。
その贖罪もあって 真紀さんを引き取り 育てた。
それだけじゃない。
警察学校の教官として 本物の警察官を育てるため→
全力で指導にあたった。
教官 戻ってください。
真紀さん。
あなたのご意見も 聞いてみたいですね。
23年前 たとえ どんなに上から止められようと→
真実の追及は 諦めてはいけなかった。
あなたが断ち切る事の 出来なかった犯罪によって→
今回 また 命を落とした人がいる。
今のあなたに 胸を張って→
理想の警察官を育てる事が 出来るでしょうか?
その資格があるでしょうか?
あなたは 教官失格です。
真紀さんの あの言葉…。
ええ。 教官を思っての言葉でしょう。
樋口教官にとって 今回の真実は 非常に重いものです。
それを抱えて 教官を続ける事は 過酷な道だと思いますよ。
常に 自問自答しなければ なりませんからねぇ。
教官として 警察官を育てる資格が 自分にはあるのかと。
真紀さんは その事が よくわかっていた。
だからこそ あえて 引導を渡したのだと思いますよ。
樋口教官が去っても→
その志は 真紀さんに引き継がれている。
ええ。 そして 君にも…。
いやいや いやいや…。
今のは 僕の願望ですがね。 はい?
元警察官が 警視庁を訴えた裁判に→
大きな関心が寄せられています。
妻は 何者かに殺されたんだ!
自殺だと決めつけた事 自体→
誤りだったんじゃないでしょうか。 意外な展開ですね。
自殺だったのか それとも 殺人だったのか…。
当番組は同時入力の為、誤字脱字 が発生する場合があります。
≫こんばんは。
≫「報道ステーション」です。
今日も、こちらの事件から お伝えしてまいります。
横綱・日馬富士が 貴ノ岩に暴行したのは
先月25日の夜 モンゴル出身の力士たちが
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