All language subtitles for Aibou Season 15 - 18v2 END

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Original subtitles

我は探検家…。

あるいは探究者。

青木 参ります。

お宝発掘開始。

そうそう お宝写真には 巡り合いませんよねえ…。

あれ? ここは怪しいなあ…。

ん…?

「」

ねえ 松永くん。

アイコンって 勝手に動いたりする?

はっ?

だから 何かの拍子に→

アイコンが上下勝手に 入れ替わっちゃうとかって→

あったりする?

これと これ。

上下逆だったような 気がするんだけど…。

こっちが上で こっちが下。

私の気のせい…?

課長の気のせいかどうかは 私には わかりませんが→

アイコンが勝手に動いたりは しないと思います。

そうよね…。

おはようございます。

今 話せる?

話してますが。

今 手空いてるかしら?

あいにく 右も左も空いてません。

なぜなら キーボードをたたいてます。

フフッ… すみません。

なんでしょう? 大丈夫ですよ。

僕って面倒くさいですか?

よく お前は面倒くさい奴だって 言われるんですけど。

…で?

いたずら?

ええ。 されたんじゃないかと。

何者かが パソコンに侵入したって事?

ですね。

そもそも 人のパソコンに どうやって侵入するんだよ?

例えば… OSやブラウザーやメーラーの→

セキュリティーホールを 突くとか…。

きちんとアップデートしてないと 確実に侵入されますね。

他には バックドアを仕掛けるとか。

バックドア… パソコンに 裏口を仕掛けるって事?

ウイルスに感染させて→

侵入口を開けて そこから入ります。

ウイルスを仕込んだホームページに 巧みに誘導して→

偽装した実行プログラムを 踏ませるとか→

メールにウイルスを添付して 送るとか…。

まあ そんな ややこしい真似しなくても→

相手の目を盗んで 直接仕込む事だって→

出来ますからね。

冠城さん 気をつけたほうがいいですよ。

飲んでる途中→

パソコン開いて そのままテーブルに放置して→

トイレ行ったり するじゃないですか。

その間に 妙なもの仕込まれる恐れがある。

お気をつけて~。

仮に 妙なものを 仕込む奴がいたとしたら→

お前ぐらいだな。

うん わかった。 お前には くれぐれも注意する。

社さんは→

デスクトップのアイコンの位置が 変わっていた事で→

疑念をお持ちになったわけですか。

気のせいかもしれないと おっしゃってましたが…。

侵入者による いたずらの可能性もある。

そう申し上げました。

侵入者が ちょっとした脳トレ 仕掛けたのかもしれませんよ。

脳トレ?

ちょこっとだけ変わった事に→

さて あなたは気づくかな~? って感じで。

すなわち いたずら。 はい。

確かに 悪意を持って→

侵入したのではないかも しれませんねぇ。

クラッカーの仕業ならば→

わざわざ足跡を残すような真似は しないでしょうから。

気づかれれば せっかく仕掛けた バックドアが無意味になる。

お前 パソコン見てあげりゃ よかったんじゃないのか?

変なもん仕込まれてないかどうか。

もちろん そう言いましたよ。

でも それはいいって。 私物のパソコンらしいですからね。

見られたくないものとか→

保存されてたりするんじゃ ありません?

例えば… 自撮りのヌード写真とか→

彼氏との にゃんにゃん動画とか。

お前 思ってた以上に ゲスですねえ…。

課長の そんなのがあったら まさしく お宝写真でしょ?

ん? 俺の なんだ?

お宝写真って?

自撮りのヌード写真ですって。

何?

お暇そうですね。

見てのとおりですよ。

泣く子も黙る首席監察官 直々のお出まし。

何事でしょう?

これは君の? ええ。

改めさせてもらってもいいかな?

はい? ちょっと調べたい。

やぶから棒に なんですか?

彼は谷崎くん。

サイバーセキュリティ対策本部の 特別捜査官だ。

彼に ちょっと 君のパソコンを見せてやってくれ。

お見せするのは やぶさかではありませんが→

まず 理由を聞かせてください。 当然でしょう。

広報課長のパソコンに バックドアが仕掛けられていた。

やはり。 「やはり」とは?

そんな疑いがあるというのを 小耳に挟んだものですから。

俺のにも仕掛けられてないか 調べてくれるのかな?

そんな親切で わざわざ来ないですよね。

ましてや監察官まで。

どう見ても この状況は→

君に 何やら 嫌疑が掛かっているとしか→

思えませんねぇ。 僕も そう思います。

だったら 令状持ってきてください。

なんだと? 冗談ですよ。

何も やましい事はありませんから→

パソコンだろうが なんだろうが お見せしますけど→

その前に ひとつだけ確認。

まさか俺が 社課長のパソコンに→

侵入したなんて 思ってませんよね?

頼む。

では 一時 お預かりします。

ああ… 一応 これ。

マジですか。 どこを どう こねくり回すと→

そんな嫌疑が降りかかるんだか 知りませんけど→

そもそも 俺に そんなスキルはありません。

特にコンピューター関係に 詳しいわけじゃありませんから。

ですよね? 確かに→

君に そんなスキルがあったら 驚きですねぇ。

だから ないです。

しかし あるという事は 簡単に証明出来ますが→

ない事を証明するのは 実質上 不可能です。

いわゆる悪魔の証明です。

そのとおり。 間違っても 俺に→

スキルがない事を証明しろなんて 言わないでください。

ない事を証明出来ないから お前には あるんだ→

なんて詭弁も 悪魔の証明ですからね。

そんな事は 言われなくても わかってる。

気の済むまで調べてください。

はばかりながら 見られて困るようなものは→

何ひとつ 入っちゃいませんから。

壊さないでください。

どうも お邪魔しました。

なんか 大事になってますね。

立派な犯罪行為だからな。

警視庁のサーバーに侵入した ってんなら わかりますが→

個人のパソコンに侵入した ってだけでしょ?

単なる のぞき見なんじゃ ありません?

のぞきは卑劣な行為だろ。

まあ…。

確かに のぞきはいけませんね。

君に 他人のパソコンに 侵入するようなスキルが→

あったと仮定してですよ。

なんで そんな仮定するんですか?

暇潰しでしょうかね。

何ゆえ 社さんのパソコンに 侵入したのか?

単なる個人的な興味…。

例えば 青木くん言うところの→

自撮りのヌード写真 といったような→

下世話な興味に駆られた 侵入なのか→

あるいは それとは全く違う目的が あったのか…。

いろいろ想像してしまいます。

何か 口説く材料でも見つけに… かもしれませんね。

なるほど。

僕は 何があっても 冠城さんの味方ですから。

えっ? 何か出ましたか?

旗色は悪いですね。

何が出たっていうんだよ 俺のパソコンから。

ログ解析によって→

社課長のパソコンに 侵入している事が判明しました。

だから俺は してないってば。

それと すでに消去されていますが→

社課長のパソコンに メールした痕跡も。

メール? そのメールによって→

社さんのパソコンに バックドアを仕掛けた。

そういう事でしょうかね? ええ。

「記念写真」というタイトルの メールだったそうです。

俺は課長に そんなメール送ってません。

でも パソコンを調べると 送ってるんです。

冠城くんのパソコンが→

踏み台になっている という可能性は?

さすが杉下さん。

確かに その可能性はありますよね。

あの… 踏み台って?

もしも冠城さんが→

高度なコンピュータースキルを 隠し持っているとしたら→

今の質問は相当わざとらしい すっとぼけた質問ですが→

一応 答えましょう。

実は 冠城さんのパソコンが 何者かに乗っ取られていて→

その何者かが 冠城さんのパソコンを使って→

社課長のパソコンに侵入した。 そういう事です。

冠城さんのパソコンにも→

バックドアが仕掛けられているのかも しれませんし→

セキュリティーホールを突かれて→

侵入されているのかも しれませんが→

どちらにせよ その何者かは→

冠城さんに 罪をなすり付ける事が出来る。

それだ。

ですが 残念ながら 冠城さんのパソコンにも→

バックドアは仕掛けられて いなかったようですし→

セキュリティーホールを突かれた 形跡もなかったようです。

すでにバックドアが 消去されているという事は?

…というと?

社さんが疑念を持った時点で 侵入者は 真相の発覚を恐れて→

冠城くんのパソコンから バックドアを消去した。

なるほど。

という事は 侵入者は 割と そばにいるという事になりますね。

可能性としては あると思いますよ。

確かに。 仮に僕が→

冠城さんのパソコンを 踏み台にした侵入者だったら→

そりゃ とっとと バックドアは消しますね。

何か?

お前 昼間 ややこしい真似しなくたって→

俺のパソコンにバックドアぐらい 仕込めるような事 言ってたよな?

お前 そもそも のぞき見 趣味だろ?

ごめんね…。

ごめんね 冗談だから。 ごめんね。

冗談言えるだけの余裕があって 頼もしい限りですが→

事態は意外と深刻ですよ。

冠城亘犯人という空気が 充満していますし→

それを裏付ける証拠も 出てきてますから。

でも 僕は 言ったとおり 冠城さんの味方です。

バックドアが消去された 形跡がないか→

詳しく調べてみます。

パソコンが乗っ取られた証拠を 必ず挙げますよ!

よろしくお願いします…。

しかし 社さんも→

いささか不用意すぎた きらいがありますねぇ。

冠城くんからのメールに 添付されていたファイルによって→

バックドアを仕掛けられた という事でしたね?

はい。 メールのタイトルは「記念写真」。

本文にも 写真を送る旨が書かれていた。

ええ。

となると 添付ファイルの拡張子は→

当然 フォトを示すものであったはず。

ところが 実はフォトではなく→

バックドア実行プログラムファイル だったわけで→

すなわち 拡張子は 明らかに違っていたはずです。

その時点で 添付ファイルのクリックを→

躊躇すべきですよ。

拡張子を紛らわしくする方法は ありますからね。

だとしても 社さんともあろう方が…。

あるいは どうしても 添付ファイルを開きたいという→

衝動に駆られてしまった という事でしょうかねぇ?

例えば 「記念写真」というタイトルが→

彼女の気を引いたとか…。

あ… いえ…。

これがヒントです。

「ただ今 電話に出る事が出来ません」

「メッセージをお願いします」

冠城です。

もう結果をお聞きになっていて 電話に出て頂けないのか→

単に出れない状況なのか わかりませんが→

これだけは申しておきます。

今度の件 私には 全く身に覚えのない事です。

課長との約束は守ります。

課長の事を詮索するような真似は 断じてしません。

以上です。

はい 社です。

あっ お忙しいところ すみません。

私 『週刊フォトス』の 風間と申します。

社美彌子さんですよね?

そうですが…。

早速なんですが 社さん宛てに 速達をお送りしたの→

ご覧頂きましたか?

速達?

あっ… ごめんなさい。 少し お待ち頂けます?

ごゆっくり。

もしもし。

ご覧頂きました?

「ええ。 で ご用件は?」

今週 社さんの記事を掲載します。

なので いろいろと お話を お伺い出来ればと思いまして。

お時間ちょうだい出来ませんか?

私の記事って…。

もったいないですよ そんなものに誌面を割くのは。

そんな事ないですよ。

広報課長に就任なさった時も 警視庁の美人キャリアって事で→

マスコミに 取り上げられてたじゃないですか。

世間の注目度は高いです。

いずれにしても 時間は取れそうにありません。

ごめんなさい。

そうですか…。

わかりました。 取材拒否という事で。

では。

課長。

かわいい子ですね。 誰です?

娘。 私の。

ああ… 課長の娘さんですか。

えっ!?

記事が?

はい。 不本意ですが。

君の娘…?

とにかく ご報告をと思いまして。

おう。 おはようございます。

おはようございます。

見たか?

あっ おはようございます。 おはようございます。

2人とも 小生意気に マイカー通勤だから→

まだ知らんと思うが… これだ。

あっ すいません。

もしもし。

とりあえず座りたまえ。

つい今しがた 見ました。

どちらの写真も 社くんのパソコンに→

保存されていたものだそうだ。

単刀直入に聞くが…。 違います。

ん? 僕じゃありません。

僕の仕業と疑ってるでしょうが 答えはノー。 違います。

僕じゃありません。

ひと様のパソコンに 侵入しただけでも大問題だが→

そこからデータを盗んで→

さらに それを よそへ売っ払ったとなると→

重罪だな。 俺は…。

わかってる。 当然 否定してきたんだろ?

冤罪ですからね。

で 監察官殿は なんて?

追って沙汰すると。

これは クリスマスの 1コマでしょうかねぇ?

えっ?

この写真です。

えっ そうじゃないか? クリスマスツリーが写ってるしな。

しかし ここを見てください。

クリスマスだとすると→

このカレンダーは 12月のものでしょうが→

25日が土曜日なんですよねぇ…。

いけませんか?

12月25日が土曜日というのは→

2010年まで さかのぼる事になるんですよ。

それ以降 今年も含めて→

12月25日が土曜日という年は ありません。

無論 この写真が→

2010年に撮られたものであっても 構わないのですが→

そうなると ひとつ矛盾が。 矛盾?

このプリキュア 2010年には まだ登場していません。

はあ~! 警部殿の 守備範囲の広さには驚かされるな。

え? 少女アニメも得意か?

とんでもない。 今 ネットで調べたんですよ。

これは2013年に登場したものです。

いずれにしても そんなわけで→

その矛盾を どうすれば解消出来るか→

考えたんですがねぇ。

これは12月ではなく 1月なのではないか。

そうすると 曜日から見て 2014年という事になります。

ならば これは 正月の写真って事か?

ええ。 だけど そうなると→

このクリスマスツリーが 矛盾だろ?

それとも ズボラかまして→

ツリーを正月まで飾ってたとか そういう解釈か?

それも捨てがたいのですがね→

そもそも これは クリスマスツリーも含めた→

正月飾りなのではないかと。

ヨールカです。

ロシアでは 正月にツリーは 欠かせないものだそうですよ。

ユリウス暦を採用している ロシア正教では→

1月7日がクリスマス。

そのあと 14日が正月になります。

年末年始にかけて 1カ月近く ツリーが飾られている事は→

珍しくないそうですよ。

要するに これはロシア式の 正月の1コマだって事ですか?

ええ。

あっ… すいません。

はい。

いささか荒っぽすぎるぞ。

えっ…?

異動になったから そちらの期待には添えないと→

連絡があったきりだったので 当てにはしていなかったが→

一応 気に留めておいて くれたようだな。

しかし やり方が荒っぽすぎる。

乱暴狼藉に等しい。

しかも パソコンへの侵入を 気づかれるとは お粗末だ。

僕は何もしてません。

冤罪を主張しているようだが→

証拠が いくつか挙がってるそうだな。

相変わらず 地獄耳ですね。

どこから情報を仕入れてるのか…。

図らずも 社美彌子の下に お前が付いたから→

情報収集を依頼したが まさか こんな事になるとは…。

欲は出すもんじゃないな。

この際ですから はっきり聞きますが→

社美彌子の 何を調べてるんですか?

目的は なんなんですか?

言わなきゃ もっと乱暴狼藉 働きますよ。

お久しぶりですね。

ええ。 お久しぶりです。

いまだ係争中で 申し訳ありませんね。

はい?

裁判を長引かせて 生き永らえていると思われても→

仕方ありませんが 決して そうじゃないんですよ。

公判では 自分の信念を 主張する機会に恵まれる。

その機会を 自分に与えられた 正当な権利の範囲内で→

確保しているだけです。

あなたは 本来の意味での 確信犯ですからねぇ。

さもありなん という気はしますが…。

で 今日は? また例の話ですか?

ご存じないと思いますが 今 社美彌子さんの事で→

ちょっとした騒ぎが 起こっています。

騒ぎ? 社くんの事で?

写真週刊誌に→

社美彌子は未婚の母だったという 記事が出ましてね。

彼女に子供が? お嬢さんです。

それも驚く事に 父親は外国人のようです。

記事は 警察の美人キャリアが シングルマザーだったと→

スキャンダラスに取り上げ 父親は誰なのかと→

世間の下世話な興味を 喚起するような内容ですが→

かく言う僕も 父親に関しては 大いに興味が惹かれましてね。

すると どういう具合でしょうか→

ふと ヤロポロクの名前を 思い出してしまったんですよ。

ヤロポロク・アレンスキー。

父親はヤロポロクなんですか?

さあ まだわかりませんが…。 やはり あなたも気になりますか?

先ほどのあなたの反応を見ると 社さんに→

お子さんがいらっしゃった事は ご存じなかったようですが→

父親が外国人である事には 特に驚かれなかった。

父親については 想像がつくので→

特別 意外ではなかったからでは ありませんかねぇ。

この件が このあと→

どんな展開を見せるか わかりませんが→

もし 気になるようでしたら→

父親が誰かも含めて ご報告申し上げましょうか?

ぜひ。

わかりました。

ヤロポロクとは どういう関係だ?

プーケットのリゾートホテルで 随分 仲むつまじくやっていたね。

人違いでは? いいや 君だ。

しらを切るならば それでいい。

僕のルートで 徹底的に 調べさせる事だって出来るよ。

内調の人間が ロシアのスパイと 繋がっていた事が公になると→

厄介な事に なるんじゃないのかな。

どうして 下山を殺したんですか?

あんなゲス野郎のために→

君のキャリア人生が 終わってしまうのは→

忍びなくてね。

僕は君を信じてる。

君は 絶対 国を裏切らない。 そうだろ?

はあ…。 俺たち 大河内に→

いいように使われてるような 気がしないか?

なんだかんだ 特命係に 構ったりしてるからですよ。

捜査一課…。

その辺りは お気になさらず。

そうですよね。

捜査一課の刑事さんに ご用は ないはずなので。

駄目元でお伺いしたいんですが→

あの写真 どこから入手なさったんですか?

社さんの記事の写真ですか? ええ。

言うと思います?

思ってないから 駄目元で聞いてるんですよ。

フッ…。

それにしても まあ… よくあんな…→

人のプライバシー 侵害するような記事 出しますね。

報道の自由ですよ。

こりゃまた 大きく出たもんだ。

本当の事 言うと うちのは そんな→

ジャーナリスティックな雑誌じゃ ありませんから→

大衆の のぞき見趣味を 満足させるためですけどね。

のぞき見…。

ちなみにですが あなたに写真を提供した人って→

長身でワイルド系の イケメンだったりします?

はあ?

ヤロポロクに 興味がおありですか?

ああ… 人が悪いな。

忍び足で入ってきて こっそりのぞくなんて…。

言い掛かりですよ。 僕は普通に入ってきましたよ。

熱中していたのか 君が気づかなかっただけで。

ああ… それより→

ヤロポロクの事ならば 多少 お話しは出来ますよ。

その ヤロポロクの亡命に 端を発した連続殺人事件で→

僕は 社さんと出会ったんです。

ヤロポロク・アレンスキーは→

『ロシアンタイム』誌の 東京支局長として→

日本に滞在していましたが その正体は→

ロシアの諜報機関の エージェントでした。

いわゆる 対日工作員?

ですね。

そんな彼に ある日 帰国命令が出た。

本国の直属の上司が→

武器輸出に関わる 大規模な汚職で捕まり→

極東地区の担当者として 彼の名前も挙がったんです。

ヤロポロクは 全くの 濡れ衣である事を主張しましたが→

聞き入れられず→

帰国命令の撤回も ありませんでした。

濡れ衣っていうのは 実際 着せられてみなきゃ→

わかりません。 その理不尽さは。

帰国すれば処罰は免れない。

かといって 日本にいても 身の安全は確保出来ない。

そう判断したヤロポロクは 亡命に踏み切った。

アメリカ大使館へ駆け込みました。

そして アメリカは彼を保護し 本国へ移送したという訳です。

それに端を発する 連続殺人事件が起こった。

一種の土産代わりかも しれませんねぇ。

ヤロポロクは日本での協力者→

すなわち 国を裏切り→

ロシアに情報を提供した人物 7名の名前を明かし→

そのリストがCIAから→

極秘裏に内閣情報調査室に 送られてきた事から起こった→

連続殺人事件でした。

そして 頼まれもしないのに 右京さんは捜査に首を突っ込んで→

社美彌子と出会ったわけですね。

事件について詳しく知りたければ→

捜査資料を入手して お読みになったらいいでしょう。

あれですか? 右京さんは 社美彌子の娘の父親が→

そのヤロポロクじゃないかと にらんでたりするわけですか?

例の写真なんか それを暗示してたりしますよね。

可能性は あるかもしれませんねぇ。

その辺り 調べるつもりですか?

はっきりさせたいですねぇ。

娘の父親は ヤロポロクではないかと→

にらんでる。

最終的には→

彼女が国を裏切っていた証拠を 挙げたいという事ですか?

国を裏切っていたとなれば→

しかるべき罰を 受けなければならない。

そういう事だ。

そんな重大な疑惑があるならば→

警察と連携して 調査を進めたらどうですか?

警察は信用出来ん。

警察のみならず 巨大な権力組織は→

不都合な事実を握り潰す事など お手のものだからな。

俺 こう見えて ロマンチストなんですよね。

はい?

失礼します。

着席を。

忙しいところ申し訳ないね。 いいえ。

まずは 君の この記事に対する見解を→

皆さんの前で聞かせてもらいたい。

見出しの「国際派シングルマザー」 というのは→

わかったようで よくわからない 表現だと思いますが→

記事の内容は おおむね正しいです。

プライバシーの侵害で 訴訟を起こしたらと→

勧めてくれる人もありますが そのつもりはありません。

騒げば 相手の思うつぼだと思いますし→

実際のところ→

後追いの取材申し込み等も 数件しかありませんので→

静かにしていれば 早晩 沈静化するものと分析しています。

いいかね? はい。

あっ いいえ もうひとつだけ。

記事に 娘の父親は誰なのか というくだりがありましたが→

大いに 余計なお世話だと思っています。

君が未婚の母だった事に→

正直 我々は驚いています。

驚かせてしまった事は お詫びします。

結婚でもしていれば→

ご報告の機会も あったと思うのですが。

ふしだらな振る舞い とは思わんのかね?

結婚もせずに出産するなんて。

刑事部長は ふしだらだとお思いですか?

質問に質問で返すな!

まあ まあ 内村くん。

君も そう とんがらずに→

もう少し かわいらしい受け答えを すればいいものを…。

お嬢ちゃんのお名前は なんというのかな?

マリアです。

ほう かわいらしいお名前だ。

で どういう字を書くの?

それ以上は プライベートという事で→

ノーコメントでお願いします。

うん?

ああ… もちろん→

君のプライバシーを 侵害するつもりはないよ。

お嬢ちゃん 日本人離れした顔のようだね。

はい。

お父さんは どこの国の人?

娘の父親は何者だね? どこで何をしている人物だ?

ノーコメントでお願いします。

言えないような人物かね。

プライベートなので 言いたくありません。

何?

社くん 気持ちはわかるが それじゃあ 我々は納得出来んよ。

お帰りですか?

よろしければ お送りします。

待ち伏せなんて真似しないで→

話があるなら アポ取ってくれたらいいのに。

事前に連絡したら 断られちゃうかと思って。

杉下右京が動き出しました。

えっ?

あの記事に触発されたみたいです。

課長のお嬢さんの父親が ヤロポロク・アレンスキーじゃないかって…。

ロシアの元スパイの。

そう。

わざわざ それを?

厄介でしょ? あの人 動き出すと。

お耳に入れておこうかと…。

必要なら 早めに→

対抗措置を講じたほうが いいんじゃないですか?

あなたは一緒に動かないの?

一緒に働きたいから 特命係に移ったんでしょ?

課長の詮索はしないって 約束しましたよね。

約束は守ります。 それに…。

何?

課長が愛に溺れて→

国を裏切るような女に 思えませんから。

話はわかったわ。

何か?

エンジン かかってきたなあと思って。

はい?

今 どんな事に 関わっていらっしゃるのか→

知りませんけど。 でも 何か→

手応えを感じていらっしゃる って事はわかります。

杉下さんの 飲んでいらっしゃるお顔で。

本当ですか?

表情を読まれるとは 僕も まだまだですねぇ。

あっ いらっしゃいませ。

どうも。 お邪魔しますよ。

どうも。 ビールください。 1本でいいよ。

かしこまりました。

今日 『週刊フォトス』の編集部に 行ってきましたよ。

例の記事を書いた記者に会いに。

そうですか。 しかし なぜ あなた方が?

そう思うでしょ? 警部殿も。

大河内に いいように使われてるんです→

って 伊丹先輩がぼやいてました。

お待たせ致しました。

例の写真の提供者が誰なのか 突き止めろって事なんですけどね→

有り体に言えば→

冠城亘の仕業だと 裏付けを取れって事なんですが→

はっきり言って そんな事 俺たちの知ったこっちゃない。

むしろ これは→

警部殿の仕事なんじゃないかと 思いましてね。

部下に 嫌疑が掛かってるんですから→

気になるでしょ?

ましてや本人 冤罪を主張してるんですから→

ここは 警部殿の 出番なんじゃないですか?

はい バトンタッチ!

部下の冤罪 晴らしてあげたらどうですか?

冠城亘の仕業だと証明して→

息の根止めてやるのも いいかもしれませんね。

ごちそうさん。 お代は警部殿からもらっておいて。

ごちになります!

ありがとうございました。

1枚頂けば十分なんですがねぇ…。

ありがとう。 どういたしまして。

週刊誌の写真 あなたじゃないと思うわ。

どうして?

そういう卑劣な事をする男じゃ ないと思うから。

おはようございます。

おはようございます。

右京さんの目的 なんですか?

はい?

社美彌子の娘の父親を 特定する目的です。

必要だから… でしょうかねぇ。

そんな 禅問答みたいな答えじゃなくて→

もっと具体的に教えてください。

仮にヤロポロクが 父親だったとしたら→

社美彌子は 国を裏切ってた可能性がある。

そう思ってるんですか?

つまり 彼女を糾弾するのが目的。

確かにヤロポロクと そういう関係に あったとしたならば→

国家への裏切りを疑われても 仕方ないでしょうねぇ。

何しろ 当時 社さんは→

内閣情報調査室の 主幹という立場でしたから。

よその国のスパイと 男女の関係になるなんて→

もってのほか。

その事実だけでも 糾弾に値すると?

そんな乱暴な事は言いませんがね→

立場を考えれば 不都合な関係と言わざるを得ず→

不謹慎のそしりは 免れないでしょうねぇ。

改めて聞きますが→

あの写真を雑誌社に提供したのは 君ではないんですね?

確認です。

改めて言いますが 僕じゃありません。

どうしても僕の仕業にしたいなら 証拠を挙げろって言ったでしょ。

その点では 社美彌子も同じじゃないですか。

どうしても 国を裏切ってた事にしたいなら→

証拠を挙げろ。

恋愛と国家への裏切りを ダイレクトに結びつけるなってね。

確かに君は ロマンチストかもしれませんねぇ。

どうもです。

「どう?」

何が?

何がって お前…。 俺の濡れ衣 晴らしてくれるって言ったよな。

なんか 見つかった?

あのね そんなに簡単に見つかるなら→

もう とっくに見つかってますよ。

おとなしく待っててくださいよ。 なんですか 偉そうに。

いや 別に 偉そうにはしてないけど。

こっちは 夜も寝ないでやってるんですよ。

昼間は忙しい。 夜も忙しい。 年がら年中 忙しい。

一体 僕は いつ寝ればいいんですか?

わかった わかった。 よろしく頼む。

わかりました。 とにかく任せてください。

うるせえな。 もっと 罪 着せちゃうぞ。

警察って こういうもんなんですか?

はい?

とっかえひっかえ。

お忙しいところ ご迷惑かけて恐縮です。

何度来られても 写真の入手先は明かせませんよ。

ええ。 ぜひ そう願いたい。 えっ?

情報源を簡単に明かすようでは いけません。

あの… どういう事ですか?

内密でお話ししたい事が…。

こちらへ。

どうぞ。

なんでしょう?

その前に 情報源は絶対に明かさない。

約束して頂けますね?

ええ。

社美彌子の娘の父親 お教えしましょうか?

そんな意地悪言わないで 頼みますよ。

2人とも関わってたんでしょ?

フッ… お得意のハッキングで 入手したら?

出来るなら もう とっくにやってますけど。

なんで知りたいの? なんでかな…。

なんか手掛かりがありそうで。 手掛かり… なんの?

よくわかんないですけど 杉下右京が→

蒸し返そうとしてるような 気がして。

え?

警部殿が蒸し返す?

ええ。 何を?

…さあ?

うわあっ!

ああっ…!

うっ!

なるほど。 加害者が次の被害者になる。

そうやって 順番に国を裏切って→

ヤロポロクへ 情報を提供していた7人を→

殺害しようとしていた。

ああ。

当時の内閣情報調査室室長の 犯行だったわけですね。

そういう事。

逮捕したのは 2人になってましたけど→

右京さんが見破って 逮捕に至った訳ですね。

正確には 見破ったのは 警部殿とカイトな。

カイト?

君の前の人。

ああ ダークナイト…。

蒸し返すとしたら あれですかね?

うん?

天野自ら計画を破綻させるような 殺しをしたのが→

杉下さん 気に食わなかったでしょ。

下山は 3番目の加害者であり 4番目の犠牲者になる男。

だから 死んだんだ。

つまり あなたが 直接 手を下したと?

そうだ。 しかし それでは→

あなたの決めたルールから 外れていますね。

何事も ルールどおりには いかないものさ。

さすが 勘が鋭いですねぇ。

合ってましたか? ええ。

ならば聞きます。

娘の父親の特定が→

右京さん積年の疑問を 解決するのに どう必要なんです?

ぜひとも 伺いたいですね。

君と同様 僕も勘です。

今回 社さんの いわば→

秘密が暴かれるという事態が 起こりましたが→

その秘密というキーワードに 触発されたのでしょうか→

改めて あの日の事が 思い出されましてね。

あの日?

僕は 社さんと下山議員の間に 何か秘密があるような気がして→

彼女に尋ねたんですよ。

下山議員と面識はあったのかと。

前に どこかで 私を見かけたらしく→

あとで それを思い出したって おっしゃっていました。

実は あのあと 下山議員に口説かれました。

口説かれた?

愛人にならないかって。

で?

もちろん お断りしましたよ。 一昨日 来やがれって。

社さんらしい 煙の巻き方でしたねぇ。

じゃあ 嘘って事っすか?

少なくとも 僕は→

言葉どおりに受け取る気には なれませんでした。

なので その後も カイトくんと一緒に→

下山議員の関係者を 当たったりしたのですが→

残念ながら収穫はなく→

うやむやのまま 止まっていたところが…。

で 今回の一件で動き出した。

社さんとヤロポロクの関係を→

もしも 下山議員が 知っていたとしたら…。

その口封じのために→

天野室長が下山議員を 殺害したのだとしたら…。

そんな妄想が 次々 頭をよぎりましてね。

つまり 天野は 当時部下だった 社美彌子の秘密を守るために→

下山を殺したって事ですか?

その可能性がある。 いずれにしても→

ルールを破ってまで 自ら手に掛けた その理由。

計画を破綻させてまで殺した その動機。

僕は それが知りたいんですよ。

今回の一件が それをあぶり出す 鍵になるかもしれない。

そう思って 先日 天野室長に面会して来たのですが→

そこで僕は 確信に近い 手応えを得ました。

手応え? 天野室長は→

社さんとヤロポロクの関係を どうやら知っていたようです。

いいですか? 部下がロシアの スパイと通じている事をですよ。

内閣情報調査室の室長が! …ですよ。

知っていながら 糾弾はおろか 口外すらしていない。

胸に秘めたまま。 となれば→

下山殺しが 社さんの秘密を 守るためだったとしても→

あながち飛躍とは 言えないんじゃありませんか?

ここで ひとつ浮上するのは→

そもそも 社さんが ヤロポロクと関係を持ったのが→

天野室長自身の指示だったから という考え方です。

つまり部下に すなわち社さんに→

ハニートラップのような真似を させていたのではないか?

まさか…!

まさか? おや…。

皆さん まさかと お思いのようですねぇ。

なぜですか?

しませんよ そんな事…。 あの社さんが。

ヤ… ヤロポロクは→

ハニートラップ仕掛けるほどの 人物じゃないでしょ?

そもそも ハニートラップ自体 現実的じゃありません。

我が国のインテリジェンスの 実情を見れば。

なるほど。

僕も おおむね 皆さんに同感です。

なので 先の考え方は 却下しましょう。

天野室長が 社さんとヤロポロクの 関係を知っていて→

口をつぐんでいるのは それが 決して→

自分が指図した事によって 生まれた秘密だからではない。

純粋に 社さんを かばうためだった。

よろしいですね?

さて ヤロポロクとの関係を 知っていた 天野室長ですが→

娘の存在までは 知らなかったようです。

そこまで深い関係だったとは 想定外だったようで→

今 彼の 社美彌子に対する信頼が 揺らぎ始めています。

それが証拠に 娘の父親が誰か 知りたがっていました。

拒絶する事なく 僕の報告を求めました。

結果次第で 天野室長は 真相を話してくれると思います。

すなわち 今回の一件が突破口であり→

娘の父親が誰かを特定する必要が あるというわけですよ!

ああ… なんだよ…。

はあ…。 はい。

あっ 私。

うん…。

すぎしたうきょう?

うん。 杉の木に下 京都の右京。

誰だ? それ。

君は 社くんが気に入らんのかね?

さあ 召し上がれ。

甘いものは 脳みその栄養になる。 仕事もはかどるよ。

はっ!

で どうなの? 気に入らないの?

いや あの… 気に入る 入らないではなくて…。

昨夜は どうも 失礼しました。 いささか感情的になりまして…。

まあ 遠慮なく食べなさいよ。 あっ… 頂きます。

彼女 生意気だよね。

副総監も そう思われますか?

優秀なのは わかるんだけどもね→

かわいげがないよなあ。

同感です。 女も あまり優秀だと 始末に負えませんから。

いいから食べなよ。 ああ… 頂きます。

でも 甲斐さんが 彼女を買ってるんだよなあ。

甲斐峯秋… 元警察庁次長。

そういう言い方は やめなさいよ。 政治家じゃあるまいし。

申し訳ありません。

しかし そういう後ろ盾があるからこそ→

いい気になってるのでは ありませんか? あの女は。

そうかもな…。

だから 食べなってば。

何? 君 僕のふるさとの饅頭が 食べられないの?

いえいえ… 頂きます 頂きます。

ああ…! おっとっと…。

ああ… 失礼致しました。

でも 3秒ルールがありますから 全然 問題ありません。

なんだかんだで 甲斐さんも まだ力があるからね…。

降格ですか?

…にでもなれば 愉快なんだけどな。

あの クソ小生意気な女め…。

副総監も それを望んでらっしゃる。

副総監がですか? うん 間違いない。

いや しかし 未婚の母というだけでは…。

ひょっとして 甲斐峯秋かもしれんな…。

はい?

娘の父親だよ。

まさか… 甲斐さんという事は…。

そんな事は わかってるよ。 お前は冗談も通用しないのか!

冗談 言ってる場合じゃ ないだろう!

参事官。 なんだ!?

あっ…。

あーあ… 俺たちは いいように使われる運命かよ…。

普段の行いかもしれませんね。

コラ! ちんたら歩くな!

はい!

この2人から話は聞いた。

とんでもない疑惑が 持ち上がってるじゃないか。

お前が にらんだとおりだとすると→

看過出来ん ゆゆしき問題だ。

確かに いろいろな意味で 物議は醸すかもしれませんねぇ。

そこでだ…。 おい。

はい。

今回は 特別に この2人を貸し出す。

はい?

どう使おうと構わんから 早急に結論を出せ。

社美彌子の娘の父親が 本当にヤロポロクかどうか。

捜一の仕事じゃないですよね?

お前 それどころじゃないと言って→

杉下への協力を 拒んでるそうだな?

事実 それどころじゃありませんが。

ならば 口を挟むな!

参事官は 何をたくらんでるんですか?

お二人を貸し出すなんて。

おおかた 上のほうの誰かが 社女史の足→

引っ張りたがってるんじゃ ねえか?

想像以上に この話に 食いつきよかったからな。

まあ 父親がヤロポロクとなりゃ 彼女も ただじゃ済まねえだろ。

要するに 点数稼ぎだよ。 中間管理職は大変だよ…。

…っていうか 冠城くんのほうが→

こういう事 俺たちより詳しいか。

帰ります。

そうですか。

おや… お二人は まだいらっしゃったんですか?

必要なければ 我々も帰りますよ。

ただ 貸し出された身ですから 明日も こちらに出てきますけど。

杉下さんの事ですから 一人でも大丈夫でしょう。

僕たち 楽させてもらいますから。

いや ならば せっかくですから お手伝いをお願いしますよ。

調べて頂けませんか?

お二人もご存じの この方を。

調べる? 何を?

お帰りじゃないんですか?

あっ… 帰ります。 お疲れさま。

お疲れ。 お疲れさん。

帰ります。

ヤロ…? ポロク。

ヤロポロク・アレンスキー。

アメリカに亡命した ロシアの工作員。

あっ 思い出した。

何年か前 確か アメリカ大使館に逃げ込んだ…。

それです。

そのヤロポロクが 父親だって?

まだ確証はありませんが でも…→

かなり確度の高い情報だと 踏んでいます。

ロシアのスパイの子供ね…。

社美彌子は 内調時代に→

ロシアのスパイと 情を通じていた。

しかも 子供まで…。

それが事実ならば…。

とんでもない事だよ 君…。

とっかえひっかえ… 今度は なんですか?

杉下右京が 訪ねてきたと思うんですけど。

オールバックで眼鏡の…→

なんていうのかな? こう…→

もったいぶった感じの…。

だとしたら なんですか?

杉下右京は 何しに来ました?

例の写真を…→

社美彌子と娘の写真を 提供した人物を探りにですか?

それとも 何か別の目的で?

何も申し上げられませんよ。

そこをなんとか。

ごめんなさい。 そうですか。

もういいですか? 私 そろそろ帰りたいんで。

じゃあ せっかく来たんだし もうひとつだけ…。

あの写真 あなたに提供したのは 誰ですか?

そんな ついでに聞かれても…。

まあ ついでじゃなくたって 答えないんでしょ?

まあ そうですけどね。

実は 俺が疑われてるんです。

あなたに 写真を 提供したんじゃないかって。

あなたに写真を提供した人って→

長身でワイルド系の イケメンだったりします?

笑い事じゃないんですけど。

お気の毒。

もう お帰りでしょ? よろしければ お送りしますけど。

まさか 誘いにのってくるとは…。

だって 電車より楽ですから。

とりあえず 下手な鉄砲 撃ちまくるタイプの人ですか?

祖父がマタギでね。

お前も将来 立派な猟師になれ って言い残して 死んだんで…。

男の誘いにホイホイのるのは 危険ですよ。

警察の方だし…。

警察官だからといって 無条件に信じるのは→

もっと危険です。

実は まだ半信半疑なんだ。

えっ?

君がシングルマザーだという→

あの記事だよ。

我々が想像するより 大きな秘密があるんじゃないか→

そんなふうに思ったりしてる。

まあ そんな秘密なら そう やすやすと→

君が明かしてくれるとも 思わないがね。

考えすぎですよ。

そうかい?

ただ単に 未婚の母だったという事を→

隠していただけです。

そうか…。

フフッ…。 皆さん→

父親が誰なのか 興味津々のようで。

ハハッ…。 そりゃ当然の反応だろう。

そそられる謎だからね。

僕も知りたい。

杉下さんも興味津々。

調べ始めたそうです。

杉下くんが?

杉下さんが調べ始めたんじゃ→

近いうちに暴かれますね きっと。

彼が 興味を持つような事なのかね?

ありがとうございました。 どういたしまして。

助かりました。

はい もしもし。 「風間です」

送ってもらったお礼に 教えます。

杉下さんがいらっしゃった 目的ですけどね…。

人の顔を読もうとするのは やめてもらえますか?

いらっしゃいませ。

こんばんは。 いつもの。

かしこまりました。

お待たせ致しました。

どうぞ。

お疲れさまでした。 お疲れさま。

右京さんの事だから 計算尽くでしょう。

俺なんかの想像の及ばない狙いが あっての事だと思いますけど→

結構な乱暴狼藉を働きますね。

はい?

リークなんて真似 するとは思いませんでした。

社美彌子の娘の父親 お教えしましょうか?

お教えしましょう。

ヤロポロクです。

確証はあるんですか? いえ 残念ながら…。

僕一人では やはり限界があります。

ですから 利用出来るものは 利用しようと。

しかし あまり相手にされて いなかったようですねぇ。

思ったよりも 反応が薄かったですし→

それより何より 情報源の秘匿を→

こうも やすやすと 破られるという事は→

相手にされていない証拠です。

とぼけないでください。

リークは方便でしょう?

伊丹さんたちに 風間楓子の調査を 頼んでたじゃないですか。

何を確かめに→

リークを装って 彼女のところへ 行ったんでしょう?

だとしても 危険だと思わなかったんですか?

風間楓子が ろくに取材もせず→

安易に記事にしてしまう 恐れだってあるわけでしょ?

そうしたら 社美彌子だけじゃありません。

娘が被害を被る。 それぐらいの爆弾なんです。

右京さんが 今 もてあそんでる情報は。

もてあそんでる?

ええ。 根本にあるのは しょせん 自己満足でしょうが。

先ほど 俺の想像の及ばない 狙いがあっての事だと思うと→

おっしゃいましたね?

言いました。

想像が及ばないのならば→

黙っていろ!

右京さん あなた…→

何様だ?

おはようございます。

おや これはこれは。

おはようございます。 おはようございます。

おはよう。

お飲みになりますか?

ぜひ。 かしこまりました。

お好きなところへ どうぞ。

どうも。

ご機嫌いかが?

課長は いかがですか?

答えに困ると 質問に質問で返すのは→

誰でも一緒ね。

どうぞ。 どうも。

今 11階に 激震が走ってるようです。

娘の父親の件で。

それは知りませんでした。

しかし あなた次第で 揺れは収まると思いますがねぇ。

わざわざ それを知らせに?

いいえ。 震源地は ここかと思って。

なるほど。

意外でした。

杉下さんが こんな下世話な話題に 興味を持つなんて。

僕は どんな人間と 思われているのか…。

でも 僕は 謎を仕掛けられたら 受けて立つ人間ですよ。

これです。

これを見て お前に わかるかな? と→

謎をかけられているように 感じました。

この写真が 仕掛けられたものだと?

ええ。 それも 僕に向けて。

杉下さんに? 誰が?

それは 今 調べている最中です。

フフッ… 驚いた。

杉下さんって 思ってた以上に 自意識過剰なんですね。

ひょっとすると 誇大妄想の気も…。

知り合って 数年経ちますが→

まだまだ お互い 知らない事ばかりですからねぇ。

もっと知り合うべきだと?

お望みならば。

おいしい。

そう言って頂くと 淹れたかいがあります。

あっ…。

ひとつだけ よろしいですか?

ひとつと言わず いくつでも。

機会があったら お尋ねしようと 思っていたんですがね→

冠城くんが ここへ異動になった理由は→

なんなんですか?

いささか唐突だったもので 気になっていたんですよ。

言ってもいい?

えっ? ええ…。

あまりにも 彼が めそめそするもんで。

はい?

特命係が恋しい 杉下右京に会いたいと→

泣いて うるさいんで→

上司と相談して 追い出しました。

ごちそうさま。

相変わらず 食えねえ女…。

これが 仕掛けられた謎…?

それも 右京さんに…?

誰が 一体 そんな真似するんでしょうね?

社さんの言うとおり 自意識過剰なのかもしれません。

あるいは 誇大妄想。 しかし それが→

僕の大いなる 勘違いであったとしても→

真実にたどり着く きっかけになるのであれば→

ありですよ。

降参…。

想像が及ばないのは 認めてるんだから→

もしも これが仕掛けられた謎ならば→

誰が仕掛けたのか もったいぶらずに教えてください。

見当 ついてるんですよね?

まだ確証はありませんがね…。

仕掛けたのは 社さんと にらんでいます。

社美彌子ですよ さっきまで そこにいた。

社美彌子本人が?

ええ。

つまり 彼女が自分で 出版社に写真を提供した?

実は私の仕業でしたと 君が言うのならば→

僕の この推理は 大間違い という事になりますがね。

出発点は 単なる心証なんですよ。

出版社に写真を提供したのは 君ではないという心証。

僕らしくありませんかね?

確たる根拠もなく 人を信用するのは。

しかし どういう具合か→

君の言葉を 信じられてしまった以上→

仕方ありません。

さて そうなると 問題は 誰が写真を提供したのか… です。

思いを巡らせた時 ひらめいたのが 社さんでした。

パソコンに侵入されたのを 利用して→

秘密を公にしてしまおうと 考えたのではないかと。

とかく 秘密というのは→

ウィークポイントに なりますからねぇ。

知られたが最後 主導権を相手に握られてしまう。

さように抱えたままでは 厄介な代物ですから→

パソコン侵入事件を チャンスと捉えて→

秘密の解消を図ったわけですよ。

社さんらしいと思いませんか?

転んでも ただじゃ起きないタイプだから→

まんざら あり得ない話とは 思いませんけどね…。

秘密を公にするんだったら もっと穏便な方法があるでしょう。

まず しかるべき人物に 打ち明けるとか。

そうですねぇ。 しかし 誰に打ち明けましょう?

信じて打ち明けたのに 裏切られて→

予想もしていなかった ひどい目に遭うなんて→

よくある話ですよ。 ましてや 社さんの秘密は→

どうやら 超ど級のインパクトが ありそうですからねぇ。

安易に公表しては 致命傷を負いかねない。

だから 自ら窮地に追い込んでみせた。

そういう時こそ 誰が敵で 誰が味方か わかる。

ええ。 記事には リトマス試験紙の 狙いもあったわけです。

だけど せいぜい 未婚の母だったぐらいの暴露じゃ→

駄目なんですかね?

しかし それでは いつまで経っても→

父親は誰かという詮索が くすぶり続ける。

秘密は 全てが公になってこそ 解消されるんですよ。

彼女が自ら 写真を提供したのだとすれば→

選んだ写真にも 意味があるはずです。

適当に選ぶなんて真似は しませんよ。 つまり…。

あえて 手掛かりのある写真を選んだ。

確証を得るには どんな方法がある?

正直 強制力を伴う証拠調べは→

困難かと思われます。

スパイと通じていたという 疑惑があってもか?

その疑惑は そもそも→

娘の父親が ヤロポロクではないか→

という疑惑によって 生じたものです。

疑惑に いくら疑惑を重ねたところで→

意味がありません。 何か決定打がないと…。

要するに 今のところ 口を割らせる以外に→

方法はないという事か…。

うん おいしい。

うん おいしい おいしい。

お待たせ致しました。

お~! すごいの来ましたよ 先輩。 ほら。

写真 撮っておくか。

よし…。 お前も撮るか? ええ?

はい 笑って 笑って。

よーし そのまま そのまま…。 はい。

すいません。

オーケーっすか?

ばっちりだ。

お~ いいっすね。

これも 写真 押さえておきますか?

クソ… 公然わいせつ罪で 現行犯逮捕だ。

しますか… 悔しいから。

嘘ついたら 地獄へ落ちるのよ。

火あぶりになるの。 だから 嘘ついたら駄目よ。

わかった。 マリアもね。

さあ もう寝なさい。

明日 朝 起きられなくなっちゃうから。

閻魔様に 舌も抜かれるんだって。

痛いわよ~ きっと。 目ん玉だって くり抜かれる!

わかったから 寝て。

寝ないと 大ママに言いつけちゃうわよ。

フフッ…。

うん。 おやすみ。

嘘ついたぐらいで 地獄に落ちてたら→

天国行く人 いなくなっちゃうわよ。

軍司森一 40歳。

キング出版の少年漫画担当の 編集者です。

ご存じかもしれませんが→

大手出版社に所属している 漫画部門の編集者は→

みんな優秀ですよ。

会社の屋台骨 背負ってますからね。

その証拠に この人も東大卒。

東大卒を 直ちに優秀と判断するのは→

ある種の偏見だと思いますがねぇ。

言ってみたいですね そんなセリフ。

まあ 優秀かどうかは 置いておいて→

東大卒ならば 接点があるんじゃないかと→

取り急ぎ かなり強引に調べたところ→

ありました。 将棋部の先輩後輩。

社美彌子 東大将棋部ですか。 そう。 俺も意外だった。

将棋部だったという驚きも 置いておいて→

警部殿の言う中継地点としては この人物が第一候補じゃないかと。

なるほど。 さすがに そこまでですけどね。

中継したって証拠となると そう簡単には…。

コソコソやってないで 本人に聞けばいいじゃないですか。

右京さんの言うとおりなら 彼女 もう腹固めてるでしょ。

おい ちょちょちょちょ… ちょい! ちょい!

さすがに ダイレクトで→

風間楓子に写真を渡すような事は しないんじゃないかって。

間に誰か入れるだろうって。

杉下右京いわく 中継地点。

で 今 その人が中継地点の候補に 挙がってるんですけど→

どうなんです?

あっ 誤解しないでください。

これ 課長の詮索してるんじゃなくて→

自分の心配してるんです。

この人が写真の提供者だって 判明すれば→

とりあえず 俺の写真のほうの 濡れ衣は晴れますんで。

どうか ご協力を。

で なんだ?

ん?

お前は頼み事のある時は 決まって 自宅に招いて手料理を振る舞う。

それがわかってて来てるんだから 聞く気はあるって事だ。

早く言え。

娘なの。

誰の? 私の。

フフッ… からかうなよ。

本当か?

まさか…→

俺の子?

付き合ってたの学生時代でしょ。 その子 いくつに見える?

第一 純粋に 日本人の顔してないでしょ。

はあ…。

杉下さんに伝えて。

父親 教えましょうなんて 想定外の申し出に→

風間さん 戸惑ってたそうよ。

僕がヤロポロクの名前を出した時→

風間さん ほとんど間を置かずに→

確証はあるのかと 尋ねてきたんですよ。

ヤロポロクです。 確証はあるんですか?

この反応は 彼女にとって→

ヤロポロクという名前は 既知のもの。

すなわち ヤロポロクの事は もう知っているという→

反応のように感じました。 しかしですよ→

もしも ヤロポロクの事を 知っていたのならば→

もっと踏み込んだ 記事内容になっても→

おかしくはありません。 あるいは→

第2弾を計画していたのかも しれませんが→

正直 社さんのニュースバリューを 考えれば→

情報の出し惜しみは 得策とは思えませんよ。

となると もうひとつの解釈の方が すっきりする。

もうひとつの解釈ですか?

聞き流した。

そもそも風間さんは 娘の父親が誰かなどには→

興味はなかった。

ゆえに僕の話は聞き流したという 解釈です。

記事の目的は そこにはないのですから→

僕の口から誰の名前が出ようが 関係ない。

構う事なく 確証はあるのですか という問いかけで→

応えたにすぎないのではないか。 僕は こちらだと判断しました。

まあ どちらにせよ→

社女史は 自作自演を認めたわけだな。

ええ。 さて このあとですねぇ…。

彼女が どう出るか。

暇か?

幹部連中が痺れを切らして 社をつるし上げるらしいぞ。

気の毒にな… 順調に出世してきたのに。

これで一巻の終わりだな。

まさかクビにはなるまいが 一生 冷や飯食らいだろうな。

そうは問屋が卸しません。 ん?

ですよね? ええ。

寄って集って→

返り討ちに 遭うかもしれませんねぇ。

しばし… しばしお待ちを!

自作自演?

確かなのか?

それについては 本人が認めたそうです。

あの女狐め! 一体 何を考えてるんだ…。

魂胆がわかりませんから ここは慎重に対応なさるべきかと。

ああ… わかった。

ご苦労だったね。 はっ!

君のお嬢さんの父親について→

驚愕すべき情報が もたらされている。

とても看過出来る話ではない。

そこで 君の話を聞く機会を 再び設ける事になった。

最初に言っておくが→

プライバシーを盾にしても 我々は 今回 引き下がらない。

改めて聞きますね。

お嬢ちゃんの父親は… 誰なのかな?

言え。

社くん 言いなさい。

言うんだ。

言え! 言え。

言え。 言いたまえ。

言え。 言え!

ヤロポロク・アレンスキーです。

ただし 皆さんの考えてるような 事ではありません。

以上だ。

この件は終わりだ。

いや しかし…!

大事にしても…→

誰の得にもならん。

忘れろ? そうだ。

いや いきなり 全てを忘れろと言われても…。

つべこべ言うな! これは命令だ。

揺れは収まったという事ですか…。 みたいだなあ。

この件については→

以後 触れるなという お達しが出てる。

もちろん 外部に漏らす事も まかりならんとな。

父親がヤロポロクだという事は 認めたんですね。

なのに 騒ぎが沈静化した。

土壇場で 彼女 何を繰り出したんですかね?

さあ? 見当もつきませんねぇ。

ああ どうもありがとう。 はい どうぞ。

ところでさ 例の件 どうなった?

いや あれはね… だって ほら 内緒なんだよ。

ああ そう。 でも うまくいった?

社課長。

ありがとう。

君に娘がいたとは驚きだよ。

父親は彼だそうだね。

はい。

となると… 当然 疑惑が浮上する。

この僕でさえ 君と彼が そこまでの関係だったと知って→

自分に自信がなくなったよ。

僕は君を信じてる。

君は 絶対 国を裏切らない。 そうだろ?

改めて 直接 聞きたかったんだ。

だから 呼んだ。

裏切ったりしてないだろうね?

断ち切りがたい 彼との絆があったとしても。

はい。 決して。

嘘じゃないだろうね?

室長に嘘をついたら 間違いなく地獄に落ちますから。

ところで どうやって黙らせたんだい?

え?

幹部連中をだ。

彼を父親だと 認めたにもかかわらず→

追及がやんだそうじゃないか。

それは… 僕にも秘密かい?

ヤロポロク・アレンスキーです。

ただし 皆さんの考えてるような 事ではありません。

我々が考えている事とは…→

なんだね?

ヤロポロクと 深い関係にあったのだから→

国を裏切ったに違いない。 そうお考えではないでしょうか?

当然だろう。

様々な面で対立する国のスパイと いい仲になるなんて→

それだけで懲戒ものだ。 まして 子供まで…。

襲われたんです。

何?

乱暴されたんです。 それで出来た子供です。

娘の存在だけを取り上げて→

疑惑を膨らませるのは ご自由ですが→

皆さんのご想像とは違います。

それは本当なのか?

ええ。

今となっては もはや 証明のしようもありませんが→

証言してくださる方ならいます。

証言?

ここへお呼びしても?

当時 襲われたという事を 彼女から聞いた。

そういう事ですか?

驚愕の事態に 正直 うろたえたよ。

とにかく被害届を出すよう 勧めるのが精いっぱいだった。

しかし 彼女は それを拒否した。

なぜ?

騒げば ヤロポロクは 帰国してしまうだけです。

そうなれば 全て うやむやになる。

同時に 構築した彼との関係を失うのは→

内調にとっても 大きな損失でもあります。

それらを勘案して 被害届は踏みとどまったんです。

僕は 馬鹿げた事だと 言ったんだ。

仕事に そこまで殉じる必要などないと。

妊娠がわかった時 別の選択はなかったのかね?

中絶ですか?

むしろ そうすべきじゃないのかな?

宿った子に 罪はありませんから。

決意が固くてね。

散々 説得したんだが 彼女は受け入れず出産した。

ハハハハハ…。

強姦のように言ってるが…→

本当は 和姦だったんじゃないのか?

よしたまえ。

僕の証言じゃ 物足らんかもしれんがね→

当時の事を ありのままに話している。

それは わかってほしい。

これ以上 続けても… 無駄ですな。

それから…。

痛ましくも不幸な経緯によって 子供を抱えた→

社美彌子のキャリアを→

それをもって侵害する事は 厳に慎むべきと思う。

最後に はっきり言わせてください。

私は 国を裏切ってなどいません。

お待たせしましたか?

いいえ。 今 来たところです。

そう。

いちいち 人の弱みを突いてくるところが→

いやらしいですね。 はい?

天野さんに会ってきました。

そうですか。 正直にお話を?

あの方に嘘はつけません。 ええ。

僕のにらんだとおりならば それだけの恩がある。

そう思いましてね 直接お会いになる事を→

お勧めしました。

守るべき秘密が 秘密でなくなった今→

天野さんも嘘偽りなく 下山殺しの真相を→

話してくださるのではないかと 期待しています。

あなたが 幹部連中を どうやって黙らせたかについては→

お話し頂けないかも しれませんがね。

あなたには脱帽です。

心にもない事を。

警察は信用出来ん。

警察のみならず 巨大な権力組織は→

不都合な事実を握り潰す事など お手のものだからな。

おう。

いい知らせと悪い知らせが あります。

どっちから聞きますか? 好きなほうから話せよ。

じゃあ 悪い知らせから。 懸命に調べましたが→

冠城さんの無実を 証明出来る証拠は→

発見出来ませんでした。 無念です。

で 良い知らせは?

それでも 僕は 冠城さんの無実を信じています。

あっ どうも。 どうも。 何かわかりましたか?

ちょうど 今 いい知らせと悪い知らせを→

お伝えしていたところ なんですけど…。

悪いほうだけ話せばいいよ。

社課長のパソコンに侵入したのは 冠城さんという事で確定です。

次は 警視庁のサーバーに 侵入してやりますよ。

そうですか。 ぜひ お願いしたい。

実は ちょっと 確認したい事がありましてね。

頼んでも 見せてもらえるかどうか…。

だから ハッキングしろって? ええ。 お願い出来ますか?

いい加減にしないと怒ります…! ああ…。

君ならば サーバーへの侵入など お手のものでしょうね。

その気になればね。 でも しませんよ 僕は。

警視庁のサーバーへも 他人のパソコンへも。

そりゃそうでしょうね。

たとえ いたずらであろうと 犯罪ですからねぇ。

いずれ落とし前をつけなければ ならなくなる。

不正はやめて→

やはり 正攻法で いきましょうかね。

写真の件については 濡れ衣と判明したが→

パソコンへの侵入については→

それなりの罰を 与える事になった。

むろん 事を荒立てるつもりはない。

内々に済ます。

地方公務員法第二十九条に基づき 減給処分だ。

実は 停職処分が 検討されていたが→

社課長から 穏便にという申し出があり→

減給にとどめた。

食えねえ女。

それについては同感だ。

あなたの執念には恐れ入ったな…。

気になると 自分でも どうしようもないんですよ。

一種の悪癖でしょうかねぇ。

今回の件 ある意味 あなたに感謝します。

しかし… それとこれとは別。

そうですか…。

大いに期待はしていたのですが やはり お話し頂けませんか。

いや でも 話しますよ。

あなたの知りたがっている 下山殺しの真相を。

これ以上 あなたに つきまとわれるのは→

御免ですから。

なるほど。

二度と あなたの顔は…→

見たくありませんから。

突然 訪ねてくるなんて 迷惑だわ。

課長のご厚情により 減給で済みました。

そう。 3カ月?

いや… 6カ月です。

まさか そのお礼?

そんなわけないでしょ。 俺は パソコンへの侵入も→

課長の自作自演じゃないかと 思ってるぐらいです。

あなたがやった証拠が あるんでしょ?

まあ その話は置いておいて。

また揺れるかもしれません。

今度の震源地は…→

内部じゃない。

その後 警察から連絡は?

いえ 何も。 問い合わせましょうか?

いや いい。 無駄だ。 ええ。

揺れたら また 杉下さん 絡んでくるかしら?

くるでしょうね。 そういう人だから。

面倒くさい人だわ。

ええ。

僕に頼み? なんだろう。

3月20日の午後の→

警視庁の入構記録を 手に入れたいんですよ。

20日…。 ご存じかどうか わかりませんが→

社さんの事で 会議の開かれた日です。

何を調べたいんだ?

ひょっとして→

あなたが警視庁舎を 訪れているんじゃないかと→

思いましてね その確認を。

もし 訪れているとしたら どなたとお会いになったのか。

何しろ あなたの用事のありそうな 幹部たちは→

ちょうど 一堂に会していましたからね。

相変わらず回りくどいね。 無駄は省こう。

君の想像したとおり 僕は その日 警視庁に行ったよ。

社くんを助けに出向いたんだ。

まあ 微力ながら 僕の出来る範囲でね。

これで いいかい? やはり そうでしたか。

こんな事で潰すには 惜しい人材だからね 彼女は。

あなたが そこまで彼女に 肩入れするとは思いませんでした。

正直 意外です。

優秀な人材は財産だからね。

それは 警察にとってですか?

あるいは あなた個人にとって?

フッ…。

僕は このままで終わらないよ。

想像が及ばないのならば→

黙っていろ!

右京さん あなた…→

何様だ?

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≫こんばんは。

≫森友学園をめぐる問題で いよいよ

明日、証人喚問が 行われます。

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