All language subtitles for 相棒15th#15

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Original subtitles

どうぞ。

ありがとうございます。

胃潰瘍になった原因は やはり ストレスですか?

いえ… ピロリ菌が原因のようです。

ああ ストレスになるような 常連客がいるんですね?

フフッ… そうですね。

たまに 胃が痛くなるようなお客様 いらっしゃいます。

いや ぼ… ぼ… 僕は違いますよ!

僕は 女性の癒やしと潤いにしか ならないはずですから。

自分で言いますかねぇ。

あんた この男に だまされてるのよ!

大きな声 出さないでください。

他の人に迷惑ですよ。

帰るわ。 お姉さん。

どうしました? いや…。

おやおや。

あっ こ… これは どういう?

女将さんのお見舞いですか?

お久しぶりです。 ああ… お大事に。

真奈美 お客さん。 えっ?

井上真奈美さんで いらっしゃいますね。

…はい。

警察ですが 少しお時間よろしいですか?

警察…。

先日 殺害された 小松崎さんの件で→

お話伺えないでしょうか?

被害者は 小松崎洋一さん。

この部屋の住人で→

訪問介護の職員を しているようです。

死後12時間ってとこだな。

ああ。

物盗りに見えますけど→

財布が手つかずで 残っているところを見ると…。

犯人は 顔見知りで→

油断してる隙に グサッとやられたか。

警察には もう 何度もお話しましたよ。

いろいろと 確認する事もありますので…。

訪問介護サービスを利用する際→

小松崎さんを担当として 指名されてましたよね?

はい。

最後にお会いになったのは 1週間前だそうですが。

ええ。 家に来てもらったのが最後です。

訪問介護というのは どのような事を?

家の掃除や 時には料理 家事全般をお願いしてました。

井上さん 改めてお聞きします。

事件のあった日→

午後10時から深夜1時の間 どちらに?

真奈美が殺したって 言うんですか?

あなたは?

吉田といいます。 真奈美さんと交際しています。

目の見えない私が どうやって人を殺すんですか?

ちなみに その右手はどうされました?

買い物の途中に→

階段でつまずいて 転んでしまって…。

入院はいつ? 2日前です。

確か 大雪が降った日でしたねぇ。 ああ そうですか。

おい。 警部殿は何をつかんでるんだ?

あんな都合よく病室にいるなんて おかしいだろ?

ちょっと待ってください。

なんの事ですか? とぼけるな! 知ってるんだろ?

君 仲間なんだから。

仲間じゃないですよ!

がっつり挟まれちゃって もう 圧力がすごいんですよ。

なるほど。 僕がつかんでいる情報を→

引き出そうと しているんですねぇ。

ええ お願いしますよ。

で 向こうは どんな情報を つかんでいるんですか?

小松崎さんの身辺を調べたところ→

住所や勤め先を あちこち転々としてたみたいです。

勤め先というのは 介護の?

ええ。 辞め方が 急だったりするらしくて→

伊丹さんたちは そこが気になってるみたいですね。

そうですか。

で 杉下さんは 何をつかんでるんですか?

3日前 関東地方は→

朝から夕方にかけて 雪が降っていた→

という事ぐらいでしょうかねぇ。 えっ?

そうですか 転々としていましたか。

おはようございます。 おはようございます。

おう 冠城。 お前 暇か?

まあ 課長と同じぐらい。 馬鹿。 今 忙しいんだよ。

お前 ちょっと この資料 鑑識の益子に届けてくれ。

嫌ですよ。 あの人 怖いもん。 いいから 頼んだぞ。

益子 猫 好きだから。 じゃあ。

そう。 猫 好きだから。

ああ…。

どうも。 これ 角田課長からです。

ああ… その辺 置いとけ。

なんかの事件ですか? ちょっと…。

関係ねえだろうが!

んっ? なんか 香りがしますね。

なんなんだ 特命係は!

さっきまで お前の上司が うろちょろしてて→

やっと追い出したとこなんだよ! まったく…。

ご苦労さまです。

≫右京さん!

右京さん。 おやおや。

1人で動かないでくださいよ。

ちょっと 気になる程度の事だったので…。

何が気になるんです?

会員カード。

ええ。 小松崎さんの財布の中にあった→

漫画喫茶の会員カードです。 うわっ すごいな。

ほぼ毎日 通ってるじゃないですか。

そのようですねぇ。 しかし この部屋には→

漫画本は1冊もなく あるのは小説ばかり。

でも パソコン使うために→

漫画喫茶を利用する人も いるみたいですからね。

パソコンなら… ほら ここに。 家のパソコンに→

履歴を残したくないサイトを 漫画喫茶で見てたとか…。

まあ 履歴なんか 消せば済みますけど。

消したところで警察が調べれば その痕跡は 発見出来ますがねぇ。

それを用心して 家のパソコンではなく→

漫画喫茶のパソコンを使ってた って事ですか?

その可能性はありますねぇ。

小松崎さんは犯罪者じゃなくて 被害者ですよね?

確かに そのとおりですが 捜査一課の調べでは→

いろいろ不審な要素が あるようですよ。

小松崎さんが 何かしらの犯罪に 加担してるって事ですか?

そこまでは まだ わかりませんがねぇ。

これだ。

どうしました?

殺害された小松崎さんの服に→

この香りが付いてたんです。

珍しい香りだったので 気になったんです。

「ciel bleu」

これと同じ香りが… 昨日 病室で→

大声を張り上げてた人 いたじゃないですか。

井上真奈美さんのお姉さん。

ええ。 あの人から これと同じ香りがしたんです。

君 意外な特技があるんですねぇ。

珍しい香りだったので 気になったんですよ。

へえ。

香水?

ええ。 昨日 井上真奈美さんの お見舞いにいらした時→

付けてましたよね? それが?

あれは あなたが調合して 作られたものですか?

違うわよ。

あれは 真奈美が作った香水。 えっ?

あの子 香水を作るのが趣味なのよ。

仲良くなった人にあげたりしてね。

使ってあげると喜ぶから 昨日は 付けていったの。

ちなみに 真奈美さんのヘルパーをしていた→

小松崎さんという方は ご存じですか?

真奈美の家で会った事あるけど よく知らない。

寒いから入りなよ。

真奈美さんなんですがね 小松崎さんにも→

香水をプレゼント されていたのでしょうかねぇ?

いや それはないでしょ。

だって あの2人→

いつも言い争いみたいな事 ばっかりしてたから。

おかしいなら おかしいって 言えばいいじゃない。

おかしくないから おかしいって言わないだけ。

わかるの。 なんか変だもん。 だったら 美容院でさ→

なんか変だから やり直してくださいって→

言えばよかったでしょ。 言えるわけないでしょ!

私が言ったところで→

お前に何がわかるんだって 感じじゃない!

だったら 文句言うなよ。

井上真奈美さんとは 姉妹だと伺いましたが→

名字が違うのは どのような理由で?

ああ… あの子とは腹違いの姉妹だから。

腹違い?

真奈美は 私の父親が 愛人に産ませた子なの。

父親が死んだあとに 遺言状で それがわかったのよ。

では それまでは→

真奈美さんの存在を ご存じなかった?

私も父親には 散々な扱いされたけどさ→

他にも ひどい目に遭わされた 妹がいるとわかって→

それ以来 真奈美と仲良くしてるのよ。

仲良くっていう割に→

昨日 病室で言い争いみたいに なってましたけど?

あれは違うのよ。

あの子 目が見えないから→

判断出来ない事も いっぱいあると思うんだけど→

吉田って男に 随分と夢中になってるからさ→

心配なのよ。

なんだか 興味深くなってきましたねぇ。

このあと どうします?

まずは 真奈美さんに お話を聞きたいところですねぇ。

じゃあ 漫画喫茶は青木に頼みますか。

ああ いいですねぇ。

驚かせて申し訳ない。 少しお話よろしいですか?

あっ 昨日の刑事さんですね?

はい 杉下右京と申します。 こんにちは 冠城亘です。

どうも。

お手紙は点字ですね。

えっ?

ああ… 前に 吉田さんからもらった手紙です。

吉田さんは 点字を打てるんですか?

勉強したみたいで…。

今日は なんです?

お父様の遺産は お受け取りになったのですか?

えっ?

あっ いえ… 失礼。 松本貴子さんから 遺言状に→

あなたのお名前があったと 聞きまして…。

それは 遺産の分配のために 記載されたのではないかと。

私は 全然…。

詳しい事は わからないんです。

父親が どこの誰かも知らなかったので。

お母様からは 何も 聞かされていなかったのですか?

ええ。

何も言わなかったし 聞けませんでした。

お母様は?

5年前に亡くなりました。

私にとって 親と呼べるのは母だけで→

だから 遺産も 本当はいらなかったけど→

父親って名乗る人から→

母への謝罪だと思って 受け取る事にしたんです。

その事をご存じの方は?

遺産の事を知ってるのは 貴子さんだけです。

そうですか。

もう いいですか? もうひとつだけ。

小松崎さんに 香水をプレゼントしました?

えっ? 小松崎さんが殺された時→

あなたが作った香水を 付けていたようなんです。

私は 渡してないです!

もしかしたら→

私の部屋にあるものを 持っていったのかもしれません。

あなたに無断でですか?

だって 私は…→

何をされてるのか わからない事のほうが→

多いですから!

あっ どうも。

お邪魔してます。

今日も来てくれたんだ。 うん 仕事が早く終わったから。

真奈美の大好きな石焼き芋 買ってきた。

ありがとう! いいにおいでしょ?

どうぞ。

ありがとうございます。

すみません ありがとうございます。

吉田さんは どんなお仕事を?

在宅で ウェブデザイナーを やっております。

お願いします。

真奈美さんとは どこでお知り合いに?

半年前 最寄り駅で真奈美を見かけて→

なんだか 困っているように見えたので→

話しかけました。

まあ 最初の頃は 全然相手にされませんでしたけど。

ああ それから 点字の勉強をされたんですね?

えっ?

ちょっと それやめてよ。 恥ずかしいよ。

それで 一気に気持ちを 引き寄せたってわけですね。

どのような文面なのか 気になるところですねぇ。

内緒! 内緒です。

君が泣きたいと思った時 泣ける場所に僕はなりたい。

なんで言うのよ やめてよ。

素敵じゃないですか。

からかわないでくださいよ。

まあ… あれです。

彼女に気持ちが伝わるように→

一文字一文字 心を込めて点字を打ちました。

右京さん 僕ら お邪魔なんじゃないですか?

あっ やっとわかってくれました?

では 最後に もうひとつだけ。

怪我をされた日は→

何を買いに行くつもり だったんですか?

えっ? いえ 大雪の中→

あなたが 1人で買い物に出るというのは→

よほど 必要とするものが あったのではないかと→

思いましてね。

あの日は 本当は デートする約束をしていて→

雪だったから 電車で行く事になって→

待ち合わせの駅に向かう途中で 転んでしまったんです。

なぜ 買い物だと おっしゃったんです?

だって 私がデートとか なんだか恥ずかしくて…。

ちなみに 待ち合わせは どこの駅で?

東京駅です。

で そこから どこへ行く予定だったんですか?

どこにも。

東京駅の地下に グルメタウンみたいなところがあって→

そこを巡ろうと思ってました。

そうなの? よっぽど行きたがってたから→

どこに向かうのかと思ってたけど そういう事だったんだ。

小松崎さんは 毎日 漫画喫茶から→

ここにアクセスしてたようです。

メールサイトですね。

使ってたアドレスは わかったんですけどね→

まだ パスワードが解明出来なくて…。

家のパソコンに 履歴を残したくない相手と→

連絡を取るために 漫画喫茶を使ってたって事か。

でも メール送信の形跡は なかったんです。

どういう事?

恐らく 下書きを 利用していたのでしょう。

下書き? CIA長官が 不倫相手との→

連絡用に使っていたと言われる 方法ですねぇ。

メールサイトにログインして 本文に連絡事項を書き→

それを下書きとして保存。

そして 同じパスワードとアドレスを 共有している別の人間が→

違うパソコンからログインすれば その下書きが読める。

つまり メールを送らなくても 連絡を取り合えるという事です。

その事は もう伊丹さんたちには 伝えたのでしょうねぇ。

なんだ お前 あっちの仲間か。

だから 仲間じゃないですよ!

小松崎さんは 今まで介護してた人たちに→

寄付を勧めていたみたいです。 寄付?

少しでも余裕があるなら→

同じような思いをしてる人たちに 役立てないかって勧めて→

実際に金を渡した人も いるらしいですよ。

それって 小松崎さんが詐欺をしたって事?

おお ここか。 あれ? どうしたんですか?

おい。

被害者の部屋にあった指紋の中に 例の指紋あったぞ。

例の指紋って なんですか? 井上真奈美さんの指紋です。

なんで益子さんが? 益子さんに→

真奈美さんの指紋が付いたものを 渡して→

現場に残ってた指紋と 照合してもらった。

そうじゃなくて なんで益子さんが 特命係のために?

益子さん ほら 猫 好きだから→

猫の写真集プレゼントした。 おお…!

ええ? 買収ですか?

違う! その… これが どうのこうのではなくて その…。

あれか? あの指紋は→

今 伊丹たちが聴取してるのと 別の指紋か?

誰を聴取しているんです?

小松崎の部屋に 何しに行ったんです?

小松崎の部屋から あなたの指紋が出たんですよ。

それ 本当に私の指紋?

あなた 以前 傷害事件を起こしてますよね?

その時に採取した指紋と 残念ながら 一致してますから。

小松崎の家には いつ行ったんですか?

事件が起こる1週間ぐらい前よ。

小松崎と結託して→

井上真奈美さんから 寄付の名目で→

金を引き出させる算段を していたんじゃないですか!?

「そんな事してないわよ!」

小松崎さんがメールサイトを使って 連絡取り合ってたのは→

貴子さんって事に なるんですかね?

2人の狙いは 真奈美さんの遺産。

しかし なんらかの行き違いの末に→

貴子さんは小松崎さんを殺した。

どうでしょうねぇ。

右京さんが引っかかってるのは 真奈美さんの事ですか?

小松崎さんの部屋からは 真奈美さんの指紋も出てきました。

気になりますねぇ。

私 帰る! ちょっと ちょっと… 座って!

「痛い 痛い 痛い 痛い…! 先輩 先輩 先輩…!」

「真奈美の口座から 遺産がなくなってたのよ!」

「痛い 痛い 痛い 痛い…!」

じゃあ 僕はこっちを。

では 僕は真奈美さんのほうを。

真奈美さん ゆっくりね。 ゆっくりでいいからね よいしょ。

ゆっくりね ゆっくり。

足元 気をつけて つかまって。 はい。

はい はい。

そう そう そう… ゆっくりね。 はい。

杉下さん… ですか?

ご退院 何よりです。

真奈美さん 洗濯物 和室に置いときますね。

あっ わかりました。

真奈美さんが入院されている間→

この部屋には ヘルパーの方が 掃除に入ったのですか?

いえ。 そんな事ないと思いますよ。

吉田さんが 掃除に来てくれたんだと思います。

そうですか。

真奈美さん 保険証しまっておこうか。

あっ 自分でやります。

はい。 はい どうぞ。

ありがとうございます。 あとは 自分でやります。

では… 失礼します。

杉下さん 何か飲みますか?

すぐに失礼しますので お気遣いなく。

そちらこそ お気遣いなく。

では 紅茶があれば 紅茶頂きます。

本当に気遣いないですね。 おやおや やられましたねぇ。

小松崎さんの部屋には 行かれた事はあるんですか?

ええ。 一度 家に来てもらってる時に→

口喧嘩みたいになった事があって→

1人になってから どうしようもなくムカムカして→

部屋に乗り込んで 文句言ってやった事があるんです。

そうですか。 しかし なぜ→

小松崎さんだったのでしょう? えっ?

言い争いに なってしまうような人を→

いつも指名していたというのは…。

私 人に迷惑をかけたり→

気を使われたりするのが 苦手なんです。

例えば 私が 1人で人混みに出たら→

周りは 自然と気を使っちゃいますよね?

そうかもしれませんねぇ。

手を差し伸べてくれる人もいて→

まあ それが善意だとわかってるし→

ありがとうって 思わなきゃならないだろうけど→

私は 恥ずかしいとか ごめんなさいとか→

そればっかりになっちゃって どんどん外に出られなくなって…。

自分としては→

普通の人と変わらないって 思ってるところがあったとしても→

そういう扱いをされる事で→

立場を再認識させられちゃう っていうか…。

小松崎さんといると 普通でいられた→

という事でしょうかね。 あ…。

普通が 私の場合 特別なんですけど。

でも 本当 人としては どうかと思いますよ。

なんでも ずけずけ言ってくるし…。

あの人が どんな顔なのか 知らないけど→

私の中では 相当憎たらしい顔に なってますから。

ちなみに 小松崎さんから 寄付の話を持ちかけられた事は→

ありませんでしたか? え?

どうやら彼は 介護を担当した人に 寄付を勧めていたようなんです。

そういう事はありません。

そうですか。

無水エタノール…。

これは 香水の材料ですか?

あっ そうです。 エッセンシャルオイルと組み合わせて。

随分大量に注文されるんですねぇ。

ああ… それ インターネットで注文したら→

数を間違えてしまって。 やらかしちゃいました。

パソコンもおやりになる?

目の見えない人のために→

文字情報を音声で聞く事が出来る ソフトがあるので→

普通に使えるし→

それ使って 在宅で 事務の仕事もしてるんですよ。

「エス す ジー ぎ エス し ティー た」

「杉の“さん" 上下の杉下」

「う ケー ワイ 右左の右 京都 右京 小さい“よ"」

仔牛のステーキ 赤ワインソースでございます。

昨日は申し訳ありませんでした。

本当よ! とにかく頭ごなしでさ…。

特に あの目つきが尋常じゃない奴。

ああ…。 あの人 執念深いですからね。

あの人に 目をつけられてるという事は→

のど元にスッポンが かみつくようなもんです。

ここだけの話 どうやら あの刑事は→

貴子さんが犯人だと にらんでるようでして…。

私は やってないわよ!

僕も そう信じてます。

だから あなたを守りたいんですが→

それには材料が必要なんです。 材料?

小松崎の部屋に 本当は何しに行ったんです?

あんたからも 吉田と別れるように言ってよ。

あの子 なんだかんだで あんたの言う事は聞くじゃない。

なんで そんなに あいつの事 気にかけてるの?

姉だから。

フッ… よく言うよ。

あいつから 金 巻き上げてるんだろ?

そんな事してないわよ。

あいつの事 なめてるのかもしれないけど→

本当のあいつは 疑り深くて したたかで→

危なっかしい奴だから 気をつけたほうがいいよ。

そもそもさ 私が遺産もらえなかったのに→

愛人の娘がもらえるなんて おかしくない?

でも 遺産の話を知ってたのは あなただけらしいですよ。

でも 小松崎は知ってたわよ。

真奈美に 寄付しろって しつこく言ってたもの。

1年前 小松崎さんから 寄付を勧められて→

迷ったんですけど→

その当時 交際していた人にも 賛成されたので→

お金を小松崎さんに渡しました。

失礼ですが お金は いくらほど?

私が馬鹿だったんです。

金額も50万円でしたし 警察に届ける気もありません。

交際されていた方とは その後…?

別れました。

もう忘れたいんです!

真奈美。 電気つけるよ。

ご飯 食べてたのか。

りんご買ってきたよ。 デザートに食べよう。

吉田さん。 ん?

ちょっと 見てもらいたいものがあるの。

うん。

これ 小松崎さんが 置いていったものなんだけど→

なんか書いてある? うん…。

ありがとう。

え?

ありがとうって書いてあるよ。

真奈美への 感謝の手紙なんじゃないかな。

あ… そうなんだ。 うん。

何か わかりましたか? ええ。

貴子さんから聞いたんですけど 小松崎は→

遺産の事を知ってたそうです。 なるほど。

真奈美さんが小松崎にだまされて→

寄付の名目で遺産を渡したとしか 思えないんです。

その寄付の話ですが 小松崎さんとは別の男性が→

絡んでいる可能性も あるようですよ。

もしかして メールサイトを使って やり取りしてた奴ですか?

ちなみに 真奈美さんが受け取った 遺産の額は わかりましたか?

2000万円です。

これ 貴子さんが持っていた 遺言状のコピー→

預かってきました。

別荘…。

伊豆高原にある別荘も 相続したみたいです。

伊豆高原…。 どうしたんです?

雪の日 真奈美さんが転んで 怪我をしたのは…。

吉田さんとデートで 東京駅に向かう途中…。

あっ! ええ そういう事ですよ。

朝早くから どうしたんですか?

昨夜から 吉田と連絡取れないんですけど→

どこに行ったか わかりませんか?

ごめんなさい。 ちょっと わからないです。

真奈美さん あなたが転んで怪我をされた日→

本当は どこへ 行くつもりだったのですか?

だから それは…。

あなたは 1人で人混みに出るのは 苦手だとおっしゃっていました。

にもかかわらず あの日は 雪の降る中→

人があふれる東京駅へと 向かっていた。

それが ちょっと気になりましてね。

久しぶりのデートだったので。

デートの目的地は 東京駅ではなく→

あなたが相続した→

伊豆高原の別荘だったのでは ありませんか?

え? あの日→

あなたには どうしても 別荘へ行かなければならない→

理由があった。

ええ…。

ある人を殺すためにね。

あの日 あなたは 吉田を殺す計画を立て→

別荘に連れていこうとした。

ところが そこへ向かう途中 転んで怪我をしてしまい→

計画は頓挫した。

それでも 殺す事を諦めきれない あなたは→

恋人として接しながら 退院を待ち→

再び 計画を 実行に移そうとしている。

吉田に遺産がある場所を教え→

そこに向かわせたんじゃ ないですか?

私が吉田さんを殺す理由は なんですか?

吉田と小松崎が共謀し→

あなたから 遺産をだまし取ったんですよね?

そう 小松崎さんがヘルパーとして 介護を担当していた相手に→

吉田が近づき→

親しい関係になった上で 寄付の話を持ちかける。

そして その話を 2人がかりで信じ込ませ→

金をだまし取る。

そういう手口で 2人は詐欺を繰り返していました。

それに気づいた私が 小松崎さんを殺して→

吉田さんも殺そうとしてるって 言いたいんですよね?

でも 目の見えない私が どうやって人を殺すんですか?

例えば 香水を使って。

香水で人を殺せるんですか?

正確には 香水を作るための 無水エタノールを使ってですけどね。

無水エタノールが気化したものは 引火しますから→

例えば それが充満した場所で 火を使おうものなら→

一瞬にして燃えちゃいます。 この部屋には→

無水エタノールが入っていた 段ボールが大量にあります。

あらかじめ この部屋で香水を作り それを別荘に送って→

吉田を殺す細工を していたのでしょう。

どんな細工を?

例えば 香水が入った瓶を→

大量に 地下室の床に並べておくとか。

うわっ! なんだよ これは…。

暗闇の中で瓶を倒し 香水が床に流れ出る。

無水エタノールが気化して 密閉された狭い空間に充満する。

その空間で 例えば→

明かりを得るための ライターを使えば…。

うわっ!

一瞬にして その場は 火の海になります。

もし そうなったとしても→

私は そこに 香水を保管していただけですよ。

しかし そこに明確な殺意があった場合→

あなたを 逮捕しなければなりません。

遅かったじゃねえか。

殺人罪で逮捕… ですか?

失礼。

もしもし。

どうもありがとう。

殺人未遂でした。 え?

別の刑事を 別荘に向かわせたんです。

間に合ってよかったです。

地下にあった香水の中身を 水に替えてもらいました。

あんないい香水を 人殺しの道具に使うなんて→

もったいないですよ。

これが目的だったんだろ?

小松崎が漫画喫茶から 連絡を取ってたのは お前だろ。

なんの事ですか?

お前ら2人のやり取り→

全部見せてもらったよ。

殺したのは お前だろう! クッソー!

俺は もうやめる。

早く出ていけ。

ちょっと待てよ! おい 金どこだよ?

金どこだっつってんだ…! うるせえ! 出ていけ!

小松崎は 犯罪の証拠となる メールのやり取りを→

吉田に消されたりしないよう→

パスワードを 別のものに変更してました。

香水の名前は「ciel bleu」。 フランス語で「青空」。

小松崎さんが変えたパスワードも この「ciel bleu」でした。

真奈美さん あなたは→

小松崎さんを殺したのが 吉田だとわかっていたんですね?

はい。

あっ そうだ。 ひとつ お願いがあります。

あなたが 大切に持ってらっしゃる手紙→

一度 読ませて頂けませんか?

ええ。

どうぞ。

拝読します。

点字 読めるんですか? ええ。

この人 なんでも出来るんです。 怖いですよ。

やはり そうでした。 吉田は点字を打てません。

点字を打つ際には 右から左へ文字を打つのですが→

吉田は 左から右へ文字を打つ しぐさをしていました。

恐らく 吉田が小松崎さんに頼んで 書かせたものを→

ラブレターとして あなたに渡していたのでしょう。

小松崎さんの部屋には 点字を打つ道具がありました。

そして この手紙は→

亡くなる直前に 小松崎さんから 直接渡されたものですね?

「ciel bleu」

どういう事?

別荘の地下室に 遺産は隠してある。

吉田が金の在りかを聞いてきても 知らないって言えよ。

どういう事よ!?

このパスワードを持って 警察に行けばいい。

メールのやり取りが 保存されてるから→

これを見せれば 犯罪の証拠になる。

吉田が遺産を探すために あなたの近辺を探るにも→

まさか自分が送った手紙の中に 隠し場所が書いてあるとは→

思いもよらなかったでしょうねぇ。 小松崎さんも考えたものです。

お返ししておきますね。

あなたは 全てわかっていたはずです。

引き出しの中に香水を忍ばせ 引き出しが開けられたかどうかを→

部屋に広がる香水の香りで チェックしていた。

僕が初めてこの部屋を訪ねた時 香水の香りがしました。

あなたが退院するまで 吉田は 家捜しをしていたのでしょう。

気づいてたんですか? ええ。 恐らく 小松崎さんも。

え?

小松崎さんは あなたの事を→

疑り深くて したたかな人だと 言っていたそうです。

勝手に引き出しが開けられた事を→

このような方法で チェックしていた事も→

知っていたのでしょう。

私は そういう方法でしか 物が見えないから。

でも 2人に だまされている事を わかっていながら→

なぜ それを受け入れたんです?

何が目的だとしても→

その人にとって 自分が価値のある人間なら→

それでいいと思ったんです。

小松崎さんは なぜ あなたを だます事をやめたのでしょうね。

かわいそうだと 思ったんじゃないですか?

その手紙の2枚目の文章は お読みになりましたか?

何度も読みましたよ。

ちょっと よろしいですか?

「あなたへ」

「いつも自分を卑下して 死んだような顔で→

敵を作らず まぬけな人生→

捨ててしまえ」

フッ… ダメ出し残していくなんて 性格悪いですよね。

失礼。

一文字ずつ 声を出して読んでみてください。

あ→

い→

し→

て→

ま→

す…。

あなたも同じ気持ちだったんじゃ ありませんか?

おいおい…。 お前 どうしたんだよ?

今までどおりでいてくれないと… 警察に言うよ!

俺は お前をだましてたんだぞ?

私…。

何が嘘で何が本当とか 見えないし→

あなたが どんな顔で 手を差し伸べていたとしても→

私には それが見えないし…。

私は 勝手に 幸せでいられるから…→

それでいい!

せっかく 暗いところに慣れてきたのに→

あなたが明るいところを 思い出させたの!

普通の幸せなんか 見ないようにしてたのに…!

あなたが それを見せてきたの…。

お前がいる世界にはさ→

優しさとか愛情が あふれてるのに→

それを真っすぐ受け取らずに→

不幸だって すねてるだけなんだよ。

お前のおかげで→

どうしても 抜け出せないところから→

やっと さよなら出来る。

ありがとな。

私の事…→

どう思ってたの?

俺が何言ったって信じねえだろ?

真奈美さん あなたがしようとしていたのは→

だまされた事に対する 復讐ではなく→

愛するがゆえの 復讐だったんですね。

愛する人を殺されたら その犯人を殺したいと思うのは→

致し方ありません。

ですが 復讐は 決して許される事ではありません。

あなたを殺人犯にしなかった事が→

僕にとっては唯一の救いです。

あなたは きっと→

血も涙もないロボットみたいな顔 してるんでしょうね。

ああ… いい香りだ。

体調 どうですか?

はい おかげさまで。 それは何よりです。

僕も 女将の料理を食べる事で 明日への活力が湧いてくるんで→

元気でいてもらわないと。

君は いつも元気そうに 見えますがねぇ。

ええ 本当に。

2人とも もっと こう 心の目で見てください。

何が見えます?

ああ… 私 また胃が痛くなってきました。

え?

右京さん 笑いすぎですから。 いやいや…。

しかし 君 今回 よくやりましたよ。

まあ…。 ああ…。

あっ ワインですか。 何やってるんですか。 もう。

北一幸が逃亡しました…!

計6人の女性を殺害しています。

快楽殺人犯です。

連続殺人犯 取り逃がす なんて 警察の大失態ですね。

神には ユーモアがあると思います。

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≫こんばんは。

≫昨日、速報でお伝えしました

北朝鮮の金正恩委員長の兄

金正男氏がマレーシアで 殺害された事件について

今日は新たにわかったこと そして、私たちだけが

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