All language subtitles for Subarashiki.kana.Sensei.EP02.1080p.NF.WEB-DL.DDP2.0.H.264-MagicStar

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Original subtitles

-(瑠美)あっ あっ あっ! -(聖也(せいや))何? 何? 何? 何?

-(聖也)何? 何? -(瑠美)ちょっと…

(聖也)待って 待って…

(聖也)いや… あの…

(りお)何? これ

(聖也)えっ なんでなんで だって いつも土曜日に来てるじゃん

-(りお)はあ? -(瑠美)えっ ちょっと…

えっ いつも土曜に来てるって どういうこと? 何 それ

(聖也)ごめん えっと… なんて言ったらいいんだろう?

(瑠美) 浮気してたってことでしょ?

(聖也)とりあえず… ごめん あっ…

(瑠美)ねえ ちょっと待って ちゃんと説明してよ

誰なの あれ なんで 普通に 部屋 入ってきてんの?

意味分かんないんだけど ねえ

一回 落ち着いて

(携帯電話の振動音)

-(せり)お姉ちゃんからだ -(秀樹(ひでき))あっ うん あっち

(りお)せり? 今 どこ? 何してる?

(せり)今 銀座(ぎんざ)で パパと一緒だけど ちょっと待って

ほい りお どうした?

(りお) 生徒そっくりの子を発見

でも これ以上 問題抱えたくないわ!

(玲奈(れな))失礼します

-(ママ)新人のセイラちゃん -(吉沢(よしざわ))ん? おっ

やばい やばい めちゃくちゃ かわいい

-(玲奈)ハハハハッ -(吉沢)ねえ

ちょっと大げさじゃないですか?

っていうか 未成年?

違いますよ っていうか だったら どうなんですか?

-(ママ)ダメですよ -(吉沢)ん? 燃える

-(吉沢)最高に燃えちゃう -(玲奈)ハハハハッ

卒業の手伝いしちゃおっかな?

ハハハッ

ごめんね いきなり交ざって

(秀樹)全然いいけど

-(りお)生 ください -(店員)はい かしこまりました

-(せり)なーんかあったでしょ -(りお)ん? なんも聞かないで

でも 飲むんだ

飲むよ 飲みたい 飲まして 飲まして お願い

(せり)パパの金でね

-(りお)当たり前だろ -(秀樹)当たり前かよ

-(りお)安月給 ナメんなよ -(せり)安月給 響きが昭和

教師の働き方が昭和

(店員)はい 生 お待たせいたしました

-(りお)ありがとうございます -(店員)ごゆっくり どうぞ

はいはい じゃあ お疲れさま

(りお)お疲れさま かんぱーい

(りお) すんごい すてきなことがあったの

(せり)うん

(りお) もうね 教師 続けてくぞって⸺

モチベーションが 半端なく上がってさ

でね 多分… あの… 多分 これ あれだよ

あのね 人生で 5本の指に入るぐらい

すてきな日だった ねえ

そこで そこでです

人生で3本の指に入るぐらい 最悪な出来事に遭遇した

いやいや いやいや 違う 違う 違う

あれ 3本じゃねえな あれはね ベスト

間違いなくベストです

(せり)ベストだと最高じゃん

バカだな 私 バカ バカ バカ

そう ワースト ワースト

とんでもないワーストに 遭遇しました

そこまで言われると 聞きたいような

聞きたくないような…

(りお)覚悟ある?

こんなズタボロの ゴラボレのボレボレの私を

受け止める覚悟ある?

(せり・秀樹)ない

でろ? でから 聞かねえでくれ

(せり)フフフフッ

もう もはや しゃべる言葉が 人じゃなくなってるよね

-(秀樹)そうだな フフッ -(りお)パパ!

-(せり・秀樹)シーッ… -(りお)パパ…

-(りお)パパ パパ パパはね… -(秀樹)いるぞ いる いる

-(りお)パパ パパ… パパは… -(秀樹)いるよ いるぞ

パパは いい男だ マジで

(秀樹)ハハハハッ ありがとう ありがとう

こういうときに 打ち出の小づちのように

金を出してくれて

娘の気持ちに寄り添ってくれて

もう… もう うれしくってさ

鼻から 茶わん蒸し 食べてあげる

(秀樹)やめなさいって 銀座のミシュラン取ってる店でもう

(せり)ハハハハッ マジでウケる

こんな姿 保護者が見たら ぶっ飛ぶだろうね

-(りお)せり! せり せり せり -(せり)はい はい

かわいい顔して かわいいな お前 ハハッ

ありがとう ありがとう

でも ナメたこと言ってんなよ

酔っ払って悪(わり)いのかよ おい

(秀樹)シーッ!

教師だってな… フフフフッ

教師だって

人間なんだじょ フフン

-(りお)ハハハハッ -(秀樹)お勘定 お願いします

♪~

~♪

(快斗(かいと))まず みんなで ウォーミングアップやっといて

(健吾(けんご))もちろん はい

(快斗) ちょっと遅れちゃうかもしれない

-(健吾)午後 試合形式だって… -(警備員)止まって!

(和泉(いずみ)) 俺は 住民の代表で来てんだよ

(快斗) すいません 何か御用でしょうか?

(和泉)はあ? 用があるから来てんだろ!

(葵(あおい))礼

(一同)おはようございまーす

あれ? まあまあ 休みいるね

あれ? 沢井谷(さわいや)さん まだ来てないかな

(林檎(りんご))大木戸(おおきど)君も まだだし 天羽(あもう)さん 磯田(いそだ)さんも まだです

(悠馬(ゆうま))おっ ナイスタイミング

(りお)ちょっと 大木戸君 微妙に遅刻だよ

(光源(こうげん))すいません

久しぶり

(健吾)あっ そうだ 山添(やまぞえ) どうなってます?

(りお)山添先生でしょ

何? なんかあったの? 山添

(快斗)最悪っすよ なんすか? あのジジイ

(木元(きもと))有名なクレーマーだよ 和泉さんって

体育祭が近づくと 騒音がうるさいから中止にしろって

-(木元)毎年のことなんだけどな -(快斗)毎年?

(木元)ここ数年は コロナで おとなしかったけど

僕は思う 対応 大変だっただろ

いや 大変も何も…

体育祭やるのは いいよ やってもいいけど

お祭り騒ぎが違うんじゃないか ってことなんだよ

(快斗)失礼します

何も大騒ぎすることないでしょう

(中路(なかみち))それは もう おっしゃるとおりです

でも 競い合うとなると 盛り上がるのが必然の流れでして

必然の流れってね 周りの住民は たまったもんじゃないよ

病院 すぐそこだよ

(豪(ごう))言うても 1年に1回のことなのにな

(和泉)1年に1回だったら 何やってもいいのか?

何やっても許されんのかよ?

お前 何 そこに 突っ立ってんだよ 偉そうに

すいません あっ 失礼します

何しても 許せるわけではありませんが

基本的には 近隣住民の方々には ご理解いただいております

理解じゃないよ 諦めてんだよ 言ってもしかたないって

ホントは苦々しく思ってても 言えねえだろう

ほら みんな あれだよ 今 はやりの

サイレントマジョリティー

(りお・豪)発音 めっちゃいいし

(快斗)そこは もう ある意味 英語教師として

めっちゃ引きました

僕は知ってる

確か 海外赴任してた 元商社マンかなんかなんだよ

はあ? 牛乳屋だよ 牛乳配達してんだよ

牛乳配達が 英語 話しちゃいけねえのかよ

-(和泉)文句あんのかよ! -(中路)いえいえ…

決して そういうわけじゃ ございません はい

(和泉)大体 おたくの生徒は

何度 言っても 言うこと聞かねえんだよ

と申しますと?

登下校だよ 登下校 登下校の自転車

広がって自転車に乗るなって 言ってんのに

道いっぱいで走るのを やめないし

通行しちゃダメって 学校で決められてる道路なのに

通行しちゃダメって 学校で決められてる道路なのに

(和泉)お前 危ない!

(和泉)お前 危ない!

(和泉)お前 危ない!

無視してる生徒 大勢いるし

無視してる生徒 大勢いるし

無視してる生徒 大勢いるし

危ない 危ない…

店の前に 自転車 止めると 通行の妨げだって言ってんのに

山のように 自転車 止めてるし

とにかく おたくの生徒たちは ルールを守らんでしょ!

それは もう おっしゃるとおりでございます

こちらの指導の至らない点です

ルールを守らせんのが 教育でしょう

それを学ばせるのが 学校でしょう

なんなら そのための体育祭でしょう

スポーツにはね ちゃんとした ルールがあるんだから!

それなのに 何度 言っても ルールを守れないんだったら

やる意味がないでしょう

だから 体育祭を中止にしてください

それで どうしたんですか?

えっ まさか 体育祭 中止ですか?

それでも 体育祭は中止にはできません

はあ? あんたな

俺が ずっと話してたの 聞いてたのか? ああ?

そんな すっとんきょうな顔 しやがってよ

もういいよ あんた 学園長 どこだ?

学園長 出せよ 学園長 出せよ!

いや もう そこから大変ですよ 興奮しちゃって

最後のほうは

“今の日本がダメなのは 教育のせいだ”

“教育の方向性がずれてるからだ” とかなっちゃって もう

(木元)出たよ

教育全般 語んなら 国に言えって 文科省に

(快斗)ホントそうっすよね

えっ それで どうやって収めたんですか?

今の教育委員会は 意思決定が遅いんだよ

学校のいじめの調査を 依頼したって

実現できんのは お前 4年後ぐらいだろ

そのたびに 遺族の声 潰されていって…

(石原(いしはら))失礼します

-(和泉)ああー もう! -(石原)お茶菓子 お持ちしました

甘いもの お嫌いじゃないですか?

これ 松戸(まつど)の銘菓 “峰月(ほうげつ)”のどら焼きです

-(和泉)君は? -(石原)事務課の石原と申します

うん

“うん”? えっ… それで? それで収まったんですか?

-(快斗)そうなんですよ -(りお)ええー?

それって 石原さんが かわいかったからですか?

うん それと お茶菓子じゃない?

(木元)これはな

クレーマー対策の 基本マニュアルなんだよ

そんなのあるんですか?

年配の男性には きれいな若い女性を

年配の女性には 若いイケメンを対応させるってな

(りお・快斗)マジですか?

(木元)山添先生が新任なのに 笹岡(ささおか)先生の補佐として

副担任 任された意味が ちょっとは 分かってきたか?

あっ えっ えっ まさかの 保護者対応ってことですか?

マダムは かわいい男に弱いからな

マジか

(りお)それ なんか 複雑だな 教育者としては

(木元)ルッキズムを 声高に叫んだところで

現実は そういうもんなんだよ ん?

問題に直面したときに

きれいごとだけじゃ 解決には至らないってことだ

…と僕は思う

教職で直面する問題は 常に人間絡みだからな

生徒 保護者 近隣住民 そして 我々 同僚ってね

(快斗)でも だからこそ 正しくあるべきじゃないですか?

相手が人間なんだから 我々 教師は

-(木元)いいね -(豪)熱いね 相変わらず

(携帯電話の振動音)

(快斗)熱いとか… でも 結構 マジでショックっす

(木元)正しいよ 正しいけどね もう そうなってんだよ

-(快斗)そうなってるって マジか -(木元)いや あのね…

ということで 自転車 使ってる人は

気をつけてね ねっ

(萌子(もえこ))でもさ クレーマーの オヤジに言われたから

うちらに注意するって なんか おかしくね?

あっ いやいや そういうことじゃなくて

実際 迷惑が かかってるからだよ

(健吾)でもさ じゃあ

“だがじゅん”行くとき どうしたらいいわけ?

-(快斗)だがじゅん? -(光源)駄菓子屋じゅん

-(快斗)駄菓子屋? -(悠馬たち)もんじゃ焼き屋

-(快斗)もんじゃ… えっ? -(蒼空(そら))ちょちょちょ…

(蒼空)うるさい 山添 シッ

(生徒たちの笑い声)

(快斗)先生 先生ね

だから 急に 店の前にチャリ止めるなとか

どうしたらいいんだよ

行かなきゃいいんじゃない?

(健吾)部活後で 腹 減ってんだよ

(あかね)家 帰って 飯 食えばいいじゃん

サッカー部の伝統なんだよ なあ?

部活のあとは そこ行って 飯 食うのが

(悠馬) どんな伝統だよ ハハハハッ

でもさ でもさ 通行の邪魔になってるなら

それは確かに よくなくない?

(健吾)だから 行くなってこと?

自転車 学校に置いてけばいいじゃん

あそこまで微妙に遠いだろ

サッカー部なんだから 走れよ

(悠馬)ああー 確かに

ヘトヘトなんだよ みんなも一緒だろ

(萌子)根性ねえな じゃあ 行くな もう

(笑い声)

じゃあ 分かった 俺たちが行かなくなって

あそこ 潰れたら お前ら 責任取れよ

それくらいじゃ潰れないでしょ

(芽衣(めい))とにかく⸺

だがじゅんの前に 自転車 置くなってなったら

置くなってことだよね ルールなんだから

(悠馬)つうかさ 芽衣に偉そうに ルール 語ってほしくないよな?

えっ なんでよ 別に かまわないじゃん

(悠馬)お前 最近 2人乗りしまくってんじゃん

えっ 清水(しみず)さん そうなの?

(芽衣)ねえ 違うの たまたまだもん

たまたまじゃないじゃん

家の近くで しょっちゅう 山本(やまもと)と青春してんじゃん

(男子生徒たち)フウー!

2人乗りは やめて ダメだからね

…って山本君と? なんで?

えっ? 先生 知らないんですか?

山本と芽衣 先週から つきあい始めたからさ

(悠馬)熱々なんだよな なあ?

(仁成(ひとなり)) うるせえ 別に熱々じゃないの

えっ! 熱々でしょ

(男子生徒たち)フウー!

(男子生徒)熱々!

(女子生徒) “熱々じゃない”とか言うな

それと あの 三者面談のこと あの 連絡いってると思うけど

えっと… 進路のこととかね

ちゃんと ご両親と話しておいてね

(チャイム)

(チャイム)

(チャイム)

(生徒たち)はーい

はい じゃあ 以上です 日直

-(翔平(しょうへい))起立 -(葵)翔平

今日 おめえじゃねえ 私だよ

-(翔平)ごめん -(葵)起立

気をつけ

礼

(一同)さようなら

(りお)大木戸君 ちょっといい?

あっ 沢井谷さんも いい?

(光源)はい

あのさ 三者面談の日程の返しが まだ来てないんだけど あの

なんか お母さん お父さんと 話せてたりする?

うちは 学校 来ないよ 多分

いや 多分って… ちゃんと話しておきたいんだけどな

(光源)オヤジ 仕事で忙しいし じゃあ

うちも来ないと思います

あっ そっか

沢井谷さん 今日 遅刻だったよね

(玲奈)すいません

(りお)あ… 連絡してね 休むとき 遅れるとき

これから気をつけます

あっ なんかあったら言ってね

(健吾)沢井谷

(悠馬)熱々3人組 まいりまーす

(りお)ねえ 沢井谷さんと 南田君ってさ もしかして…

違いますよ 健吾はモテるみたいですけど

誰とも つきあってないって

へえー

そういえば 沢井谷と大木戸の保護者

三者面談 来れないんですか?

-(りお)そうなんだよね -(快斗)へえー

えっ それで会いに行くんですか? 大木戸の保護者に

はい …と沢井谷のところに

あの Zoom(ズーム)面談 打診したんですけど 忙しいからの一点張りで

大木戸のとこって シングルファザーだよね

ん? ああー そうですね

沢井谷のところは シングルマザーです

聞いたことないかな? うわさ

-(りお)何がですか? -(快斗)誰のですか?

飲食業ってなってるでしょ 2人とも

あっ そうですね

大木戸のお父さんって 暴力団ってうわさがあって

あっ うわさだから うわさね

あっ 行くんですか そうですか

ああー そうか それはそれは…

ああー そうか それはそれは…

(おなかが下る音)

(りお)教師って誰とでも

対峙(たいじ)しなくてはいけない 職業なんです…

対峙(たいじ)しなくてはいけない 職業なんです…

(おなかが下る音)

(おなかが下る音)

(おなかが下る音)

あっ…

って 本当 お腹(なか)痛い

-(茉麻(まあさ))健吾先輩! -(健吾)ん?

(茉麻) 2年の小湊(こみなと)茉麻っていいます

ずっと前から 好きでした

あの… つきあってもらえますか?

(健吾)ごめん

今 そういうの考えてなくて

あっ ごめんね

(茉麻)あっ そうですよね すいません すいません

(物が落ちる音)

(りお)あっ…

-(柚葉(ゆずは))すいません -(りお)あっ うん

(すすり泣き)

(柚葉)ありがとうございます

(ほのか)大丈夫? 行こう

-(ほのか)行こう -(茉麻)すいません

(ボーイ) 失礼します セイラさんです

(玲奈)失礼します

(吉沢)おおー セイラ はいはい はいはい…

ああー 吉沢さん ご指名 ありがとうございます

あのさ 今日なんてさ アフター どう?

ええー 私 基本 アフターしてなくて

えっ? だって この前 話したじゃん 実家の話

-(玲奈)マジで言ってます? -(吉沢)うん

-(玲奈)遠いですよ まあまあ -(吉沢)そんな遠くないって

-(吉沢)せっかくだからさ -(玲奈)ええー ホントですか?

ホントに ねえ ハハハッ

じゃあ とりあえず いただいても いいですか?

どうぞ どうぞ どうぞ

(夏子(なつこ))いらっしゃいませ あら

(夏子)やっと お客さん 連れてきてくれたの?

はじめましてですよね?

いいね なんか いい感じだね

場末のスナックって感じで

“場末”って 褒めてんですか?

ディスってんですか? どっちですか?

褒めてるんですよ 褒めてるの

(夏子)ありがとう はじめまして ママの夏子です

えっ? お母さん

-(吉沢)あっ お母さんなの? -(夏子)そう

これが うわさのお母さん

どうぞ 座ってください

うわー お母さんも美人だね 娘に似て

ちょ… 違う あの子が 私に似てんでしょうが

あっ じゃあ 私は これで 楽しんでってください

(吉沢)帰るの? もうちょっと いいじゃない

玲奈は あしたも早いの

えっ? 本名 玲奈っていうんだ?

もう ちょっと ママ

あっ ごめん ごめん ごめん

じゃあ 俺も これから 玲奈って呼んじゃおっかな

まあ お母さんとも お友達になれたわけだしね

もうちょっと飲んでいこうよ 玲奈

ていうかさ ヨシダさん なんかさ エロかったね

-(玲奈)吉沢さんね -(夏子)いや 吉沢さん…

-(玲奈)危ないってば -(夏子)すいません すいません

-(夏子)危ないって… -(玲奈)ちゃんと歩いて

歩いてる

-(夏子)ただいま -(友(ゆう))おかえり

ちょっと 友 まだ起きてたの?

(夏子)友君 ただいま

もう 酒臭(くせ)えな

-(夏子)いいじゃないの -(友)やめてよ ホントに

-(友)ああー もう… -(夏子)真由(まゆ)ちゃん

真由ちゃん

ただいま んー チュッ!

(玲奈)またゲーム? ちゃんと勉強やってんの?

やめてよ

(玲奈) 友さ 冗談抜きに勉強しなよ

どうせ 高校 行く金ないじゃん

それは 就学支援金とかあるから 大丈夫だから

生活ギリなのに 意味分かんねえ

(玲奈)心配しなくていいんだよ

働くからいいって 勉強 嫌いだし

(クラクション)

(ため息)

(りお)みんな 想像してみて 雨の中 1人で何もできずに

ポツンと 雨がやむのを待ってるんだよ

で だんだん 日が暮れてくる

(りお)来週の月曜… えっと 月曜の午後5時から

はい よろしくお願いいたします はい 失礼いたします

(携帯電話の振動音)

(ドアが開く音)

(りお)ただいま

-(奈緒(なお))ああー おかえり -(せり)おかえり

(聖也)おかえり

えっ?

何してんの?

(奈緒)いろいろね プレゼントを持ってきてくれたの

-(奈緒)イカ イカ イカ イカ… -(せり)イカ墨ペースト!

もうすぐ ほら お母さん 誕生日だからさ

-(りお)お母さん 来月じゃん -(奈緒)いや 聖也君

来月の その時期 海外出張でしょ?

(聖也)1か月くらいね ボストンに研修なんだ

(せり)えっ? 知らなかったの?

ハーバードに研修なんて

さすが 外資系の会社は違うわね

りおもさ 今からでも転職したら? 先生なんて大変なんだから

こうでもしないと会えないなんて 恋人として間違ってるでしょ

あっ 聖也君 これ

オールハーツのチョコブラウニー 買ってきてくれたの

りお 大好物じゃない?

ちょっと いい?

-(奈緒)あれ? ご飯は? -(りお)いらない

-(奈緒)いや 何? 待ってたのに -(りお)あとで食べるわ

-(りお)早く -(聖也)失礼します

ちょっと やばくない?

(りお)どういうつもり?

(聖也)りお 連絡しても ガン無視だからさ

(りお)当たり前だよね 今さら 何?

りおはさ

別れるつもり?

はあ?

もう これで 俺ら終わり?

あのさ…

ホントに申し訳ないって思ってる

裏切ったのは 最低だし

マジで りおのこと 傷つけるようなマネして

ありえないよね

ありえないでしょ

ごめん

いや “ごめん”とか 意味分かんないから

あれさ

浮気とかじゃないじゃんね

(聖也)えっ?

普通に つきあってたんでしょ あの人と

(聖也)いや…

二股かけてたんだよね

あの人のリアクション 見て…

ちょっと ちょっと… えっ 誰?

引いたっつうか 凍ったわ

えっ なんでなんで だって いつも土曜日に来てるじゃん

土曜以外は 一緒にいたの?

えっ いつも土曜に来てるって 何 それ どういうこと?

ねえ ちょっと待って 説明してよ

どういうことなの? あの人 誰なの?

なんで 普通に 部屋 入ってきてんのよ!

私が浮気相手だった ってことなんだよね?

-(聖也)違う -(りお)じゃあ…

(聖也)それは マジで違うから

じゃあ 何? どういうこと?

つきあってたんでしょ あの人と

それは…

死んでくれよ マジで

(聖也)ごめん

“ごめん”じゃないって! いつから?

えっ?

こうなったら徹底的に詰めるわ

-(りお)いつから? -(聖也)いや…

いつからだって聞いてんの!

1年前くらいから

おいおい おいおい 冗談 冗談

冗談 やめてよ 上段 中段 下段だよ!

(聖也)それ どういう意味?

意味ないわ そこ 引っかかんないで!

もう 怒りの真っただ中に つまんないこと 打ち込まないと

人として崩壊しそうだから

ウザいから 聖也 マジで あんたウザい!

(聖也)ごめん でも もう別れたから

別れたって いいよ

つきあってなよ 抱き合ってなよ ねえ

私と一緒に買ったワイン飲んで はっちゃけてなよ

じゃあさ 結婚 どうするつもり?

どうするつもりも何もないよね

こんな裏切り方されて

こんな… こんな屈辱的なこと発覚して

それでも… それでも 結婚に向かってくってなったら

世間は 間違いなく炎上するわ

(聖也)ちょっと待って ちょっと待って ちょっと待って

世間の目とか 声とか 関係ないじゃん

いろいろ乗り越えたほうがさ…

むしろ 絆 深まって 幸せになれんじゃん

いろいろ?

いろいろじゃ… いろいろじゃないでしょ!

何 言ってんだよ 聖也の やらかし一択でしょ

バカじゃないの?

そっか

俺のやらかしだけか 問題は

何? その言い方 私にも非があるみたいなさ

じゃあ 聞くけどさ

(りお)何?

俺らって つきあってたの?

ハハッ… えっ 何?

えっ 何? つきあってなかったの?

俺らって 会うっていったってさ

2週間とか3週間に1回でさ この2~3年は

ほとんど うちに来るだけでさ

いや テレビ電話とかしてたじゃん

いや それだって 最近は 週に1回とかでさ

いつも メッセージのやり取りとか してたじゃん

それも よくても1日おきとかでさ

だから しょうがないじゃん

忙しいんだから それどころじゃないんだから

だから 一緒に暮らそうって言ったって

同せいは無理だって 言ってたじゃん

それは うちの親が許さないもん

親が?

俺ってさ

りおの中で どれくらい占めてたの?

えっ?

りおが生きてる中で どれくらい大事?

大事だよ めっちゃ大事だったよ!

(聖也)何パーセント?

りおが生きてる今の 何パーセントが俺だった?

(りお)何パーセントって…

一生懸命 仕事してる りおは すてきだよ

頑張ってて すごいなって いつも尊敬してたよ

愚痴ばっか言ってたってさ

生徒たちに対して すごく向き合って

でもさ

担任 受け持ってからは

俺のこと もう 眼中になかったよね

(りお)そんなことないよ

ていうか 担任なんて まだ なったばっかじゃん

だから 辞めてほしかったしさ

ていうか 辞めるって言ってたよね?

(りお)辞めない

それ 伝えようと思って 聖也んちに行ったら

あれだったからさ

(聖也)辞めないんだ?

少なくとも 今の担任 受け持った子たちが…

-(聖也)じゃあ りお… -(りお)卒業するまでは

(聖也)じゃあ りおは 変わんないんだね

-(りお)ねえ -(聖也)りおの生活はさ

なんなの? それ 私ばっか 悪いみたいじゃん!

-(聖也)そうじゃないけどさ -(りお)じゃないけど 何?

だったら 浮気していいの? へえー

だったら ほかに 女 作っていいんだ?

(聖也)ごめんって それは もうホントに最低だけどさ

でも おかしいよ 人としての生活が成り立ってないよ

教師やってたら 先生に本気になってたら

どんなに仲よくやってる カップルだって いずれ別れるよ

そんなこと 私に言わないでよ!

(すすり泣き)

私だってね…

私だって!

もう… ごめん

疲れてるし もう マジで無理だから ごめん

(聖也)ごめん ごめん ごめん りお ごめん あのさ…

(りお)触んないで!

もう うちとか勝手に来んの マジで やめて

それだけは マジで

(聖也)分かった

りお りお

また連絡するから

りお

ゴールデンウイーク明け うかうかしてると

あっという間に 中間テストだからね

みんな 連休中 遊んでばっかいないでよ

-(生徒たち)はい -(りお)分かった? ねっ

で 就職組は 特に あの 1学期の中間と期末で

成績が決まるんだからね

はい それでは以上です

(遥(はるか))起立

礼

(りお)さようなら

(悠馬)諒(りょう) 諒 諒 キャンプ行きたいんだけど

-(諒)あした -(悠馬)あした?

(優花(ゆうか))ねえねえ りおちゃん

(りお)何 何 何? どうした? 急に

(林檎)りおちゃんって 彼氏いるの?

-(りお)えっ? な… 何? 突然 -(楓(かえで))突然じゃないよ

ずっと みんな 興味津々なんだから

-(林檎)特に男子とかね -(楓)ねえ

(優花)だからさ りおちゃんは 彼氏いるの?

-(りお)どうでしょう? -(楓)これ 絶対いる

そりゃいるよ だって りおちゃん 超かわいいもん

-(りお)いやいや いやいや… -(優花)高校時代は? いた?

高校時代は いなかったんだよね 勉強ばっかしててさ

-(林檎)へえー -(楓)ガリ勉だったの?

-(りお)そうそうそう -(林檎)じゃあ 大学時代は?

りおちゃん 早稲田(わせだ)だったんでしょ?

-(優花)えっ? -(りお)まあまあ まあまあ…

すごくない?

まあまあ 早稲田なんてさ ピンキリだから

アホみたいなんも いっぱい いるしさ

(林檎)じゃあさ じゃあさ 大学時代に彼氏は?

-(優花)いたの? ねえ いた? -(りお)まあ… まあね

どこで? どうやって… どうやって知り合うの?

あっ サークルが同じ…

うわ サークルとか憧れるね

(林檎)憧れる

じゃあさ 大学時代に つきあった人は?

-(りお)えっ 1人だよ 1人 -(楓)1人? 純愛じゃん!

うわー やばーい 羨ましい

(優花)羨ましい 純愛すぎる

(林檎)ていうかさ その人と 今も つきあってるってこと?

えっ?

ええー そうだ そうなんだ

-(りお)いやいや… -(林檎)どんな人か見てみたい

-(優花)見てみたい -(林檎)お願い

いや 違う いや ちが… いやいやいや…

(りおのため息)

(豪)おっ 笹岡先生

どう? 久々に

あっ 待ってました その誘い

-(豪)すぐ出れんの? -(りお)いやいやいや あの…

この採点 終わってから

じゃあ 俺は 先 行ってるね

後ほど

はあ…

-(豪)じゃあ お疲れさまでした -(木元)おいおい 大隈(おおくま)先生

ちょっと おい ちょ… おい

(教師)まあまあ 木元先生 今どきの人ですから

メンタル強(つえ)え

(豪)メンタルの問題じゃない

それは 我々の権利だから

定時に帰んのは むしろ…

(せきばらい)

むしろ 推奨事項でしょ

(携帯電話の振動音)

(携帯電話の振動音)

(携帯電話の振動音)

(快斗)いや でも それは 建て前じゃないですか?

(携帯電話の振動音)

(携帯電話の振動音)

(豪)いやいやいや… どうぞ

ああー いや 大丈夫です

いいんすか?

うん いいの いいの いいの

気にしないで ていうか すいません

(ため息)

(快斗)ため息 深っ えっ?

(ハル)お待たせしました バッファローウイングでーす

-(快斗)あざーっす -(ハル)はーい

(りお)ていうか 快斗先生って 彼女とか いるんでしたっけ?

なんか そういう話 してなかったなって

いないっすね 絶賛募集中です

えっ お二人は?

俺は いないよ バツ2だけど

えっ? 豪先生 その若さで バツ2っすか?

-(豪)えっ そうだよ -(快斗)子どもは?

-(豪)いや いない いない -(快斗)彼女は?

まあまあ まあまあ…

いや まあ でも そうだよな

だって 豪先生 なんか 自由人っぽくてモテそうっすもんね

快斗先生は モテなさそうだよな

-(豪)イケメンだけど -(快斗)ちょっと なんすか?

その なんか めっちゃ失礼だけど 失礼じゃないやつ

-(豪)ねえ 欲しくないの? 彼女 -(快斗)欲しいっすよ

欲しいに決まってるじゃ ないですか そんなん

-(豪)その働き方だと やばいよ -(快斗)えっ?

快斗先生の その熱い熱い働き方 続けてると

当分 やばいよ

世界は 狭いし

もう 生徒か保護者しかいないよ 相手は

いや それは やばくないっすか?

さすがに教師として やばいっすよ

(豪)やばいよ けど それが現実なのよ

定時に帰れば そういった意味で 人生は開ける

ホントだな

(快斗)あっ 笹岡先生って 彼氏いましたよね?

-(豪)バカ -(快斗)えっ?

-(豪)そういうとこだよ -(快斗)えっ?

最近 いろいろあって…

ああー… いろいろって?

-(豪)バカ! -(快斗)えっ?

いやー…

学校って 恋愛の宝庫だから

なんか いろいろ きついですね リンク具合が

-(豪)そうかもな -(りお)うん

(りお)重なりまくりですよ かつての自分と

彼と もめなきゃ そんなことにも ならなかったんだろうけど

別れちゃったか あの彼と

-(りお)ガッツリ浮気されて -(豪)えっ?

ていうか むしろ こっちが浮気相手かよって感じで

もう 笑っちゃいますよ ハハハハッ

こんなバタバタのヘロヘロの 教師生活の中で もう

心臓えぐられる大事件 勃発で

(ため息)

あの… 実際 失恋したときとか

あの なんなら 離婚とか 親の死とか

なんか先生って そういうの どう乗り越えてんのかなって

家庭の問題っていうか…

なんか プライベートで 大爆発 起きたとき

先生たちって どう乗り越えてるんですか?

-(快斗)そうっすね -(りお)快斗先生に聞いてない

-(快斗)ですね -(りお)うん

豪先生は どう乗り越えてました?

うん…

俺は…

うーん… なんか

学校のことに専念すればするほど

もう それ うちら! みたいな

うちのクラスで 最近 つきあい始めたって2人に

“自転車 2人乗りすんな!”とか 注意して…

いや…

言いながら

大学時代のこととか 思い出しちゃうんですよ

おんなじようなこと怒られて… ハハハッ

注意されて怒られたりしてるから

うちの生徒がしてるように

なんか キャンパス 仲よく歩いてたり

なんか 生徒たちが

キラキラ楽しそうに 恋愛でしてると

自分たちが楽しかったこと フラッシュバックしまくって…

あっ

私ね

大学時代 彼と同じサークルで

で…

最初 私のほうから告白して フラれたんですよ

私 ホントに彼のこと 大好きで

憧れで

で 何度かアタックして それで つきあい始めたんです

おかしいなあ

どこで…

どこで ずれてっちゃったん だろうなあ うちら

あんなに大好きだったのに

大好きで 大好きで 大好きな彼で

自慢の彼で

なんでも愚痴 聞いて 笑ってくれて

家に帰ると いつも

私の大好きなチョコブラウニー 買って 待っててくれて

この前ね

この前…

指輪くれたんですよ

結婚しようって言ってくれて…

開けてみて

ええー! 待って 待って えっ えっ…

初めて つきあったのが彼で… 聖也で

この人以外 考えらんなかったから…

だから…

世界で一番幸せだなって

うん 世界で一番幸せな女だなって

もう 私は どんなつらいことがあっても

うん 乗り越えられるなって

おかしいなあ

なんで…

なんで ずれちゃったかなあ

先生なんて…

先生なんて やんなきゃよかったな

豪先生…

きついです もう

生徒たちの前で 平気なふりしてるの

ホントきついです

♪~

俺が一番 つらかったときはさ…

ついて来な

(りお) 先生だって失恋します

憂さ晴らししたら ダメですか

先生だって

人間だから

~♪

-(玲奈)ほら 起きて ママ -(夏子)揺らさないで

片づけ終わったから帰るよ

(ドアが開く音)

(樹莉亜)あっ すいません もう終わりなんですよ

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