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(母親) 〔伊麻。100匹の羊のお話 知ってる?〕
(水野伊麻) 〔どんなお話?〕
(母親) 〔100匹の羊を飼ってる 羊飼いがいました。→
ある日 1匹の羊がいなくなりました。→
羊飼いは 残りの99匹をおいて→
その1匹を捜しに行った方が いいでしょうか?→
それとも 諦めた方がいいでしょうか?〕
(伊麻) 〔その羊が 本当にはぐれたなら 捜しに行った方がいいと思う〕
〔でも 自分からいなくなったなら 捜さない〕
(母親) 〔自分から群れを 離れるわけないじゃない。→
伊麻は不思議なこと言うのね〕
(伊麻) 《いなくなった羊は 群れの中で 無理をして生きてきた。→
だから群れを離れ 新しい場所で 新しい仲間と→
楽しく暮らすことにした。→
私は そう信じてた》
《でも もし自分のせいで→
仲間が無理をしているとしたら》
(小森氷雨) 〔伊麻さん→
僕と結婚してください。→
僕だけを…愛してください〕
(伊麻) あ…。
(ノック)
(伊麻) はい どうぞ。
(氷雨) いいですか?
(伊麻) どうしたの?
(氷雨) あの… 今日 帰り 少し遅くなります。
さっき電話で 父が病気で亡くなったって。
(伊麻) お父さんが?
(氷雨) はい。ずっと闘病してるのは 聞いてたんですけど。
(伊麻) 大丈夫? (氷雨) 僕は。
でも 母が心配なので。
(伊麻) そうだね。側にいてあげて。
(氷雨) あの…→
昨日の話なんですけど。
(伊麻) 少し…考えさせて。
考えて ちゃんと返事するから。
(氷雨) 分かりました。 じゃあ 行ってきます。
(伊麻) 行ってらっしゃい。
♪~
(到) 「僕と結婚してください」か。
(伊麻) 氷雨の気持ちを考えたら すぐに返事なんて出来なかった。
(到) NOと言ったら それは 別れを意味するから?
(伊麻) 何もなかったことにして 元通りの生活は出来ないよ。
>> そうだな。
(伊麻) 私と千夏が暮らす家に→
到がいて 亜夫がいて 氷雨がいて。
その暮らしが ずっと変わらなければいいって→
思ってたんだけどな。
ずっと変わらないものなんて ないよ。
伊麻…→
俺… ミラノに行ってみようと思ってる。
(伊麻) え?ミラノ!?
知り合いが 向こうで 店 出すから→
手伝わないかって 声掛けてくれたんだ。→
せっかくのチャンスだし→
別の道を選んでもいいのかなって。
(伊麻) 別の道?
俺さ 伊麻と付き合ってから ずっと→
勝手に千夏の父親代わりの つもりでいたんだ。
父親になれなかった人生を→
自分勝手に 千夏で埋めようとしてた。
でも そんなのエゴだろ?
(伊麻) だから ミラノに行くの?
向こうに行ったら もう一度 家庭を持つ人生を→
選んでみてもいいかなって 思ってる。
♪~
(伊麻) 到が決めたことなら 応援する。
ありがとう。
♪~
(篠木真人) 〔悪いけど食器洗っといて。 それぐらい出来るでしょ〕
(吉谷) 大丈夫? (篠木絹香) え?
(吉谷) なんか 亡霊みたいな顔してるわよ。
あ…ちょっと寝不足で。
\お願いしま~す/ ああ は~い。
(絹香) 亜夫さん。お仕事の途中ですか?
(亜夫) 外回り中。 あ これ ちなが好きなお菓子。
どういう関係?
ああ 言い忘れてましたね。 あの 亜夫さんは私の…。
彼氏です。
か かかかか…彼氏!?
あ いや あの 違います あの そうじゃなくて…。
はい 絹香ちゃんの分。
あ ありがとうございます。
どう?あのヤバい旦那とは うまくいってる?
ヤバい旦那って 言わないでください。
あ そっか。もうヤバくないもんね。
だと信じてます。
あれれ?なんか不穏な匂い。
亜夫さんは どうなんですか?
前に付き合ってた彼と ヨリが戻ったって聞きましたけど。
ああ すっごく愛されてるよ。
愛情過多で太りそうなくらい。
駿とヨリを戻す時に言われたんだ。
亜夫を失うぐらいだったら なんでもするって。
(針生) 〔あなたを失いたくない。→
失うくらいなら 一人占め出来なくてもいいし→
愛人でもいいと思ってます〕
それ程 自分のことを 想ってくれる人って→
人生で何人もいないと思わない?
そうかもしれないですね。
(篠木萌絵) 今日 太呂 休みだったんだ。
(水野千夏) 別れたいって伝えてから 連絡もない。
>> 気にすることないよ。 太呂も受け入れるまでに→
時間が必要なのかもしれないし。
(千夏) そうだね。
>> あ…駅前に新しく出来た カフェ知ってる?
(千夏) ううん。
>> オープン記念で ドーナツ半額なんだって。
一緒に行かない?
(千夏) うん!行く! >> 行こ。
(千夏) ママ ただいま。 (伊麻) おかえり。
>> お邪魔してます。
(伊麻) 萌絵ちゃん…いらっしゃい。
(千夏) これ どうしたの?
(伊麻) たった今 個展が決まったの。
(千夏) 個展!? (伊麻) うん この間の挿絵が 好評だったみたいで→
出版社から やらないか~って。
(千夏) すごいママ!おめでとう!
おめでとうございます。
(伊麻) ありがとう。
あぁ… 出展する作品選んでたんだけど→
ここじゃあ狭いから 一旦リビングに運ぼうかな。
(千夏) 手伝うよ。 (伊麻) あ ほんと?
(千夏) うん。 (伊麻) じゃあ お願い。
(千夏) は~い これね。 (伊麻) うん。
>> これも運んでいいですか?
(伊麻) うん ありがとう。
(伊麻) それ 萌絵ちゃんのお母さん。
>> え? (伊麻) いい表情してたから 描かせてもらったの。
(小森鈴子) 今日は ついて来てくれて ありがとね。
(氷雨) え…父さんの最期の顔 見れて良かった?
>> 時間の無駄だったわ。
(氷雨) だから葬式なんか 出なきゃ良かったのに。
葬式じゃなくて→
あの人が 家を出てからの12年間。
穏やかな顔で 静かに眠ってる あの人の顔見たら→
自分は何を憎んで 何に縛られてたんだろうって。
ごめんね… 氷雨にも苦しい思いをさせて。
(氷雨) え? >> 氷雨に言われてから ずっと考えてた。
(氷雨) 〔僕じゃあ 母さんの寂しさは 埋められないよ〕
お母さん どっかで見せつけて やりたかったんだと思う。
たった1人を愛することが 正しいんだって。
お母さんにとっては それが氷雨だった。
(鈴子) でも そんなのただの自己満足で 氷雨の言う通り→
寂しさを埋めてる だけだったのかもしれない。
そんなの 愛してるなんて言わないわよね。
ごめんね…。
(氷雨) 母さんが愛だと思うなら→
それは誰にも否定できないよ。
え…?
(氷雨) 伊麻さんなら きっと そう言うと思う。
僕は ずっと母さんみたいに なるのが恐かった。
伊麻さんを好きになって→
いつか 自分も母さんみたいに 捨てられるんじゃないかって。
でも 伊麻さんはそんな僕を そのまま受け入れてくれた。
伊麻さんは 誰のどんな気持ちも→
いつも肯定して 受け止めてくれる人なんだ。
だから… 僕も母さんを否定したくない。
(氷雨) あの時は ひどいこと言って ごめん…。
うん…。
(氷雨) 何で泣いてんの? >> フフフ…フフ。
(氷雨) うん。 >> うん。
まだ悩んでるの?出展する作品。
(伊麻) それもそうなんだけど→
どういう自画像なら 個展の 雰囲気に合うかなぁと思って。
自画像?
(伊麻) 個展の目玉として 描いてくれって言われちゃって。
>> ふ~ん。
そういえばさ…。 (伊麻) ん?
>> 伊麻って 好きな人の絵は描くけど→
自分は描かないよね。
(伊麻) 未知の生物の方が面白いから。
例えば 氷雨みたいな?
氷雨は今日も実家?
(伊麻) うん。お母さんのそばに いてあげたいんだって。
明日には戻るって連絡あった。
>> ふ~ん。
恋人が戻ってくるっていうのに なんか嬉しくなさそう。
(伊麻) あ…最近 亜夫と ゆっくり話す時間なかったから→
言ってなかったんだけど 実は…。
>> ちょっと待った。 (伊麻) え?
なんか重大発表みたいだからさ 俺から先に言うね。
(伊麻) 何?え…? >> ちょっと座って。
(伊麻) 何?
正式に決まってから 言おうと思ってたんだけど…。
(伊麻) うん。
俺 駿と一緒に暮らそうと思って。
(伊麻) え? >> 今までも 何度か言われてたんだけど→
でも ちなのこともあって→
この家で 一緒に暮らすのは無理だし。→
だったら 俺が駿のとこに 行けばいいじゃんって思って。
(伊麻) 別に駿さんの希望を 無理して叶えなくても。
俺が駿と一緒に暮らしたいって 思ったんだ。
駿ってさ すっごい やきもち焼きのくせに→
自分は2番でいいって 言うんだよね→
俺の1番は伊麻でいいって。→
俺は恋人に 1番も2番もないんだけど。
でも そこまで言ってくれる駿の愛に→
俺も精一杯 応えたい。
ごめんね こんな時に。 (伊麻) え?
到から聞いたよ。ミラノの話。
(伊麻) あ…。
到にとってチャンスだし 応援しようと思ってる。
もちろん 亜夫が選んだ道も→
私は応援する。 >> ありがとう。
で 伊麻の重大発表は?
(伊麻) 氷雨から…プロポーズされた。
ええ!伊麻のことを 独り占めしたい的な?
(伊麻) 「僕だけを愛してください」って。
>> なんだ~ じゃあ もう解決じゃん。 (伊麻) え?
>> だって 到と俺は この家を出て行くでしょ?
そしたら必然的に 氷雨は伊麻のこと→
独り占めできるし。
あ!そっか。伊麻は これからも別の人に恋するもんね。
生き方 変えない限り 解決しないか。
♪~
ありがとう。 急に連絡してごめんね。
(伊麻) ううん。何かあった?
>> 何かあったら困るから電話したの。 (伊麻) え?
でも 伊麻の顔見たら 少し落ち着いた。ありがとう。
個展決まったんでしょ? 萌絵から聞いた。
おめでとう。 (伊麻) ありがとう。
でも どれを出展するか なかなか決まらなくて。
あ そうだ!待って。
(伊麻) これも出していい? >> え…私?
(伊麻) うん。絹香の顔 描きたいって 言った時あったでしょ?
あの時 描いたの。
気に入ってるんだよね。
表情に すごく力があるっていうか→
生命力みたいなものが感じられて。
芸術家ってすごいね。 (伊麻) え?
伊麻は周りのひとのことを よく見てるから。
(伊麻) 一番近くのひとのことは→
ちゃんと見れてなかったけどね。 >> え?
(伊麻) 到も亜夫も 私の生き方を受け入れてくれて→
私はそこに 何の疑問も抱いてこなかった。
でも 私と付き合ってる間→
到は家庭を持つ人生を ずっと選べなかったし→
亜夫も私のせいで 一度 駿さんと別れてる。
私のせいで無理したり→
我慢させたりしてたんだな~って。
そんなの当たり前じゃないかな?
(伊麻) え?
ひとと生きていくって みんな多かれ少なかれ→
無理や我慢はしてるものでしょ?
伊麻のせいなんかじゃないよ。
その道を選んだのは 自分自身なんだから。
(伊麻) ありがとう。
♪~
(伊麻) 《これまで たくさんのひとを 好きになった》
《すべてが 美しい思い出なんかじゃない》
《相手を傷付けたり 自分が傷付いたり→
何度も繰り返してきた》
(伊麻) 《でも 群れから外れたことを→
後悔したことは 一度もない》
《私は 私の場所で 生きてゆくって決めたんだ》
《だから もし それで 傷付く仲間がいるなら…→
離れるしかない》
(伊麻) 《私は… 自分らしく生きていきたい》
おいしい? >> おいしい。
今日は個展の打ち合わせだっけ? (伊麻) うん。
少し早いけど そろそろ行こうかな。
うん。ああ やっとくよ。 (伊麻) あ ありがとう。
うん。 >> お互い休日出勤はつらいね。
氷雨くんは 何時ぐらいに帰ってくんの?
(伊麻) 私が6時には戻るから そしたら話そうって連絡した。
>> そっか。
(ドアが開く音)
(千夏) あれ?ママ もう行くの? (伊麻) うん。
夕方まで千夏1人だから 戸締まり気を付けてね。
(千夏) もう子どもじゃないんですけど。
>> 千夏はいつまで経っても子ども。
でも背は高いけどね。 >> フフフ…。
(千夏) もうすぐ 亜夫くん抜かしちゃうかも。 >> ちょっと勘弁してよ。
(伊麻) じゃあ 行ってきます。
(亜夫・到) いってらっしゃい。 (千夏) いってらっしゃい。
>> ほら スープ冷めちゃったぞ。 (千夏) いただきます。うっそ~。
>> お仕事の前にすみません。 (伊麻) いえ。
(伊麻) 氷雨さんのお父さんのこと→
お悔やみ申し上げます。
>> ご丁寧に ありがとうございます。
今日は あなたに ひと言 謝りたくて伺いました。
(伊麻) 謝る?
以前伺った時 失礼なことを言って すみませんでした。
〔自分のやってることが 異常だと思わないんですか?〕
(伊麻) お母さんが心配されるのも 当然だと思います。
え?
(伊麻) 氷雨さんから聞きました。 お父さんのこと。
あの子 話したんですね。
(伊麻) はい。
>> 私は勝手に あなたと 別れた主人を重ねていました。
(伊麻) 氷雨さんのお父さんは どういう方だったんですか?
束縛が嫌いで 自由になりたいっていう人でした。
それが自分らしい生き方だって。
「自分らしさ」って言えば かっこいいんですけど→
結局 自分勝手だったんだと思います。
捨てられる方の苦しみなんて 考えてなかったんですよ。
ごめんなさい。 こんな話 するつもりじゃ。
(伊麻) いえ…。
私は正直→
あなたの生き方を 理解することは出来ません。
でも…→
あなたが氷雨を 誠実に想ってくれていることは→
分かりました。
氷雨のこと よろしくお願いします。
(氷雨) 先延ばしにしても 意味ないだろって…。
(チャイム) (千夏) は~い。
(千夏) ん?
(チャイム)
(千夏) 太呂…。 (太呂) 千夏。ちゃんと話そう?
俺 千夏と別れたくないよ。 だからもう一度…。
(千夏) 帰って! 話すことなんてないから!
千夏!
(千夏) 来ないで!
📱(着信音)
(伊麻) 千夏?
(千夏) ママ助けて!太呂が…。
(伊麻) え!?
📱もしもし?千夏?
(伊麻) 千夏!
(千夏) お願い…来ないで…。
え どうして?
俺 こんなにも 千夏のこと好きなのにさ。
千夏…もう一度2人で ちゃんと話し合おうよ!
(太呂) 離せよ! (氷雨) 話なら代わりに僕が聞くよ。
(千夏) 氷雨くん…。
(伊麻) 氷雨? >> 俺は千夏と話がしたいんです!
(氷雨) 千夏ちゃんは それを望んでないんだよ!
俺はこんなに愛してるのに→
どうして千夏は 俺の愛に応えてくんないの?
俺は千夏に救われた。→
家にいても 学校にいても→
みんなに好かれる いい子を演じてた。→
本当の俺を見てくれる人なんて 誰もいなかったんだ。
でも…→
千夏だけが ちゃんと見てくれて…→
俺を必要としてくれた。
俺は…→
俺は ひとりぼっちじゃないって 思えたんだ!
(千夏) じゃあ なんで!?
なんで私の気持ち 確認してくれなかったの?
(千夏) なんで嫌なこと たくさんしたの?
嫌だなんて思わなかったんだよ。 でも もうしない。→
ちゃんと千夏の気持ち 確認するからさ。
(千夏) もう無理だよ。
(千夏) 私 太呂が恐い。
そんなこと言わないでよ。
ねえ お願い 千夏。
俺から離れないで。
もう一度 俺のこと必要としてよ!
俺のこと好きになってよ!
(氷雨) 太呂くん→
ひとの気持ちってさ→
思い通りには動かせないんだよ。
あなたに俺の気持ちなんか…。 (氷雨) 分かるよ!
僕も…君と同じだから。
僕もね 好きなひとの気持ちを 縛ろうとした。
📱自分だけを見てくれたら→
(氷雨) 不安から解放されると思って。
苦しかったから…→
耐えられなかったから…。
(氷雨) でも それはただの傲慢で→
愛を壊すだけだったんだよ。
(氷雨) 本当に愛してるなら 相手を 変えようとするんじゃなくて→
自分を変えなきゃいけない。
変わらなきゃいけなかったんだ。
(喘鳴)
(喘鳴) (千夏) 太呂?
(氷雨) どうしたの? (喘鳴)
(千夏) ぜんそく持ちなの。 (氷雨) ぜんそく?
(千夏) 大丈夫? (氷雨) お湯 持ってくる。
(喘鳴)
(千夏) 大丈夫? (喘鳴)
(喘鳴)
俺のこと恐くないの?
(千夏) 恐いよ。
(喘鳴)
(千夏) でも…→
太呂が苦しそうだから。
(泣き声)
(太呂の泣き声)
(氷雨) ほんとに 病院行かなくて大丈夫?
(氷雨) お父さんと お母さんには 僕から話そうか?
>> 警察に行くんですか?
(氷雨) う~ん… 君が分かってくれないなら→
この先にある交番に 向かうしかないけど。
>> こんなに好きになった人 簡単には忘れられません。
(氷雨) 恋愛はさ どちらかが 別れたいと思ったら→
終わりにするしかないんだよ。
>> 納得できなくても?
(氷雨) 納得するしかない。
死ぬほど苦しくても?
(氷雨) その苦しみに耐えるしかない。
好きになんか ならなきゃよかった。
(氷雨) 僕も何度も そう思った。
でも→
生まれ変わっても きっと→
僕は 彼女に恋をすると思う。
ドМですね。
(氷雨) ドMって…フフッ…→
まあ そうなるかもね。
>> あの 1つ聞いてもいいですか?
(氷雨) うん。なに?
いつか俺も→
誰かに必要としてもらえますか?
(氷雨) それは 分からない。
でも もし君が ひとりぼっちで寂しい時は→
話し相手ぐらいには なってあげられると思うよ。
>> え? (氷雨) うん。
♪~
(氷雨) あっ なんか お腹空かない?
アメリカンドッグでも食べる?
俺はフランクフルトの方が 好きです。
(氷雨) え?
♪~
(伊麻) 本当に 何もなくてよかった。
(千夏) もう大丈夫だから 心配しないで。
(伊麻) あ…学校 どうする?
(千夏) 学校は行く。
私 太呂と普通の友達になりたい。
(伊麻) え?
(千夏) 時間はかかると思うけど→
いつか そうなれたらいいなって 思ってる。
(伊麻) そっか。
(千夏) あ 氷雨くんが帰ってきたらさ→
「ありがとう」って もう一度 伝えといてね。
(伊麻) うん。
(千夏) 氷雨くん 大丈夫かな。
(伊麻) そのことなんだけど。
(千夏) ん?
(伊麻) 千夏に 相談があるの。
>> やっぱ天ぷらは もたれるなぁ。
胃薬ある?
あ…ちょっと待って。 あ~ トイレ トイレ。
♪~
📱(通知音)
📱(通知音)
♪~
(ドアが閉まる音)
(伊麻) おかえりなさい。
太呂くんは?
(氷雨) 家に送り届けてきました。
(伊麻) そう。
(氷雨) 大丈夫です。千夏ちゃんに もう近づかないって→
男同士の約束しましたから。
(伊麻) ありがとう。
氷雨がいてくれて ほんとに助かった。
(伊麻) 氷雨 この間の話…。
(氷雨) あの…ハーブティー 淹れましょうか?
それより お酒の方がいいですかね たまにはワインとか…。
(伊麻) 聞いて。
♪~
(伊麻) プロポーズの 返事なんだけど。
(氷雨) はい。
(伊麻) 〔お母さんは? はぐれた羊を捜しに行くの?〕
(母親) 〔行かないわよ。だって みんなと 同じに出来ない羊は→
周りに迷惑をかけるだけだもの〕
♪~
(伊麻) 私…。
♪~
(伊麻) 氷雨と結婚する。
♪~
♪~
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