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(翠) ⟨行方不明になった主婦は 遺体となって見つかった⟩
⟨彼女が 人生に絶望する2か月前…⟩
⟨新たな人生に 希望を抱いていた⟩
(翠) 智くんが 浮気してるっていう→
完璧な証拠を押さえること。
(繭美) 会社も辞めます。 ⟨その頃 彼女は→
嫌なこと全てを 忘れさせてくれる彼に→
恋をしていた⟩
⟨しかし…⟩ (神野智明) 妻は?
(志帆) 帰られました。 ⟨やっぱり彼女も絶望する⟩
⟨そんな彼女たちが 出会ったのは…⟩
(神野由香里) 主人の…。
ですよね。 ⟨偶然か それとも…⟩
(携帯の着信音)
(電話の呼出音)
(由香里) 待って!
♪~
(携帯の着信音)
(由香里) はい。
あ 俺。忘れ物って何だよ。
📱(智明) 受付行ったら もう帰ったって言うし。
(由香里) うん。 📱(智明)何か届けに来たんだろ。
(由香里) ネクタイね。 📱(智明) ネクタイ?
(由香里) 臙脂の。
>> え? 📱由香里家にあったの。
お店に忘れてなかったんだよ。
📱(智明) あ…そうなんだ。
(由香里) 探しに行くと 無駄足になると思って。
病院の近くを通ったから 寄ったんだけど→
用事を思い出して。それだけ。
そっか。サンキュ。
(由香里) うん。じゃあ。
(由香里) あの…。
ゆっくり お話 よろしいですか?
(由香里) あの…。
(繭美) はい。
(由香里) 私 こういうこと初めてで 何からお話ししていいか。
(繭美) 私もです。
(由香里) 主人とは いつから…。
(繭美) 先月です。大学時代の知り合いで 偶然再会して。
でも 既婚者だったとは知らず…。
(由香里) 失礼ですが ご年齢は?
(繭美) 32です…。
(由香里) ご結婚は?
(繭美) 独身です。
(由香里) お住まいは?
(繭美) え…。
(由香里) 家の前までいらしてたから ご近所なのかと。
(繭美) ああ…沢北です。
(由香里) そうですか。主人とは遊びで?
(繭美) いえ!
(由香里) じゃあ真剣に?
(繭美) そのつもりでした。 (由香里) いずれは結婚も?
(繭美) 多少は…。
(由香里) 連絡先 交換してください。
(繭美) え…。
(由香里) 今日2人で会ったことは 主人には言いません。
主人とは このまま お付き合いを続けてください。
(繭美) はい?
(由香里) 私は主人と別れようと 思っています。
私に後ろめたさを感じる必要は ありませんから。
(繭美) でも…。 (由香里) ただ→
私もこの先 生きていくのに お金は必要でして…。
離婚する際に 主人の方に 不倫という事実があると→
大変助かるんです。
このネクタイだけじゃ 簡単に言い逃れができます。
できれば もっと確実な 証拠が欲しいんです。
(繭美) そんなこと言われても…。
(由香里) 主人との結婚 お互いに愛情があるのなら→
決して悪くない 条件だと思います。
私が慰謝料を いただいたとしても→
金銭面的に窮することは ないと思います。
(繭美) 待ってください。私も 彼に嘘つかれてたわけだし…。
(由香里) きっと主人は あなたのことが 本当に好きだったから→
嫌われたくなくて 結婚していたことを→
言えなかったんじゃ ないでしょうか。
きっと そうだと思います。 主人を信じてあげてください。
(繭美) ハァ…。 📱(通知音)
⟨彼女は悩んだ。 >> この提案をどうするべきか…→
いや まず彼との関係を どうすべきか⟩
⟨既婚であることを隠して 口説いてきた男との関係を…⟩
(携帯の着信音)
♪~
(凪沙) 失礼なこと言って すいませんでした。
(彩花) うん。あとは 私と日村で話があるから。→
井川さんは戻って。
はい。失礼します。
あれから他の社員にも ヒアリングしたんだけど→
そしたら 井川さんから 日村にお詫びしたいって。
彼女なりに反省してるみたい。
(繭美) 何か すみません お手数おかけして。
ううん。私も 頭ごなしなところあったし。
で 日村さ 退職の件なんだけど→
もう一度 考え直してみない?
総務への異動は覆らないけど この先 日村なら→
また やりがいのあるポジション 就けると思うし。
(繭美) ありがとうございます。 あの…。
正直迷ってて。 あの時は感情的になって→
あんなこと 言っちゃいましたけど→
次の転職先が あるわけでもないし。
ただ まだ気持ちの整理が つかなくて→
お返事 もう少し 待ってもらっていいですか?
(翠) ハハハ! (由香里) そんなに笑わないでください。
(翠) いや だって そんな修羅場 ほんとにあるんだ。
(由香里) 私も この人に お願いするしかないって必死で。
(翠) 向こうも生きた心地 しなかったと思うよ。
(由香里) でも その人と主人が 浮気してるってわかっても→
悔しいとか 許せないとか そういう気持ち全然なくて。
ほんとは こういう人が智明さんと お似合いなんだろうなって。
そしたら私も 自由になれるのにって。
(翠) ふ~ん。
(由香里) 変ですよね。
(翠) そんなこと ないんじゃない?→
私も似たような気持ち なることあるし。
(由香里) 翠さんも? >> うん。
ほら テレビで 難病のドキュメンタリーとか→
やってたりするでしょ。 ああいうの見てると→
なんとなく 生きてるだけの自分と→
生きるのに 必死に頑張ってる人と→
人生交換できたら みんな幸せなのにな~とか。
(由香里) 人生を交換。
で?不倫の証拠ってどうすんの? 不倫相手に頼むんでしょ。
(由香里) あ はい。ネットで調べたら 不倫現場の写真とか→
本人が証言している 音声とかがいいって。
でも一番はさ 不倫現場に→
奥さんが乗り込む パターンじゃない?
(由香里) 無理ですよ そんな!
(ドアの開閉音)
(神野素子) どうしたの?何かのお祝い?
(由香里) 気づいたら作りすぎちゃって。
>> フッ… こんなに食べられないわよ。 (ドアの開閉音)
(智明) ただいま。
(素子) 珍しいわね こんな時間に。
いつも こんなもんだろ。 >> よく言うわよ→
医局の送別会とか 野球部の集まりとか→
ここんとこ ず~っと遅かったじゃない。
このお料理 そういうこと?
(由香里) ええ。 >> フッ…。
腹減った。
(由香里) お義父さんが帰ってきたら すぐご飯にするから。
ああ。
♪~
(由香里)〔家にあったの。 お店に忘れてなかったんだよ〕
♪~
(由香里) お義母さんが 先にお風呂 入っちゃえばって言ってるけど。
(智明) ああ。ネクタイさ。
ありがとう。
(由香里) あ うん。
どこにあった?
(由香里) ポケット。ズボンの。 クリーニングに出そうと思ったら。
そうか。
(由香里) うん。
(由香里) どうしたの?
何が?
(由香里) いつもと違うから…。
いつも?
ここんとこ忙しかったから。嫌?
(由香里) ううん。嬉しいよ。
♪~
(素子) \智明 お風呂 どうするの?/
今行くよ。
(ドアの開閉音) (由香里) ハァ…。
♪~
(優子) どうしたの?
(繭美) ん?何が? >> いや 表情見てれば わかるよ。
会社辞めて 次のステップに 進むんじゃなかったの?
(繭美) ごめん…本当はプレスから 異動になって→
居場所もないし それでなんだ…。 (優子) え!?
(繭美) せめて仕事が 順調ならよかったんだけど。
え…他にも何かあったの?
(繭美) あ ううん…。
ちょっと!友達でしょ。
(繭美) 最近 付き合いだした人とも 色々あって。
え 繭美 彼氏できたんだ。 え~どんな人?
(繭美) お医者さん。 勤務医で 年は私の2個上。
え 何それ。見た目は?
(繭美) 悪くはない。 どっちかって言うといい。
全然問題なくない?
それで何を 悩むことがあるというのか。
(繭美) それがさぁ…→
既婚者なんだよね。
まあ こっちが勝手に独身だって 勘違いしてただけなのかもだけど。
そんなの黙ってる時点で 確信犯でしょ。
(繭美) なのかな?
でも奥さんは 離婚したがってるんだよね。
奥さん?
(繭美) あ…その辺は詳しく説明すると ややこしいから→
流してほしいんだけど。 >> ああ うん。
(繭美) まだ彼の気持ち聞けてなくて。
繭美 未練あるの?
(繭美) わかんない…。
あくまでも 私の考えだけど→
私は 仕事も恋も すぐに 手放すべきじゃないと思う。→
自分が結婚するってなって 思ったんだけど→
何か結婚って 人生のリスク回避なんだよ。
で 今の繭美は悪いけど 崖っぷち。→
もし彼が 奥さんと離婚するつもりで→
繭美と付き合ってたなら→
その気持ちを確かめてから 仕事を辞めてもいいわけだし→
もし彼と別れるなら とりあえず職場を異動して→
いい転職先を見つけてからでも いいと思うの。→
まずは ちゃんと会って→
彼の気持ちを 確かめてみるべきだと思う。
(繭美) うん…。
(繭美) はぁ~。
📱(通知音)
(熊沢理子) ごちそうさま。
(理子) お久しぶりです。 相変わらず お綺麗ですね。
(繭美) え?
(ドアベル)
待った? (繭美) ううん。
どうしたの?
(繭美) 今 声かけられたんだけど。
また あのストーカー?
(繭美) 女の人。 どっかで会ったことあったかな?
それより…。
(繭美) うん… 連絡しなかったの ごめん。
いや 先に言わせて。
(繭美) うん。
ずっと言おうと思ってたんだけど 言えなくて…。
連絡取れなくなって そのことでかなって…→
ごめん…→
実は結婚してるんだ。
(繭美) うん。
最初に言わなきゃ いけなかったんだけど→
繭美に嫌われたくない…→
そう思ったら言い出せなくて…→
ごめん。
(繭美) そっか。
ただ 遊びで繭美を 口説いたわけじゃない。
俺 学生の時から好きで→
病院で会った時 驚いたし→
嬉しかったし→
一気に学生の時の 気持ちに戻っちゃって。
あの時もらったメールだって 今でも覚えてる。
(繭美) メール?
覚えてないなら いいや。
ただ 妻とは もう冷え切ってて→
夫婦とか形だけでしかなくて…。
(繭美) 言い訳だね。
うん。
本当のこと言えなかった 俺が全部悪い。
繭美のこと傷つけちゃって→
本当に ごめん。
(繭美) じゃあ 奥さんとは?
ケジメは つけようと思ってる。
(繭美) その話は した?
これから。
(繭美) じゃあ 私との話は そのあとじゃない?
やっぱり私 このままなら 関係は続けられないよ。
それまでは 会えない。
わかった。
♪~
(携帯の起動音)
(繭美) あ!
♪~
(繭美) もう全然 忘れてるし。 こんなん送ったんだ。
♪~
(繭美) フフ…→
優子 わっか。
♪~
(繭美) 懐かし。
(携帯の着信音)
(繭美) はい。
📱(由香里) 神野です。→
今から そちらに 伺っても よろしいでしょうか?
(繭美) はい?
(繭美) 旦那さんの件ですよね。 報告は すべきでしたが。
(由香里) すいません。急に押しかけて。
ここのところ 帰りが早く→
昨日は遅くなると 連絡があったのに→
やっぱり帰りが早くて。
もしかしたらって 不安で仕方なくて…。
(繭美) 既婚者って知っちゃったら やっぱり…。 (由香里) それなら→
私に後ろめたさを感じる必要は ないって言いましたよね。
(繭美) これは私の気持ちの問題で。
(由香里) このままじゃ私→
ずっとあの家から 出られないままなんです。
(繭美) そんなこと言われても。
(由香里) 日村さんが不倫していなかったら 私だって こんなこと頼みません。
私には これしかないんです。
不倫の証拠写真や 録音が難しいなら→
私 主人が この部屋にいる現場に 乗り込んだって構いません。
(繭美) やめてください。 (由香里) だって そうするしかないじゃないですか。
(繭美) 無理だと思います。
(由香里) 私だって それぐらい…。 (繭美) じゃあ 試してみます?
ここに 私と智明さんがいると想定して→
部屋に乗り込んでみてください。
(チャイム)
(ピッ)
(繭美) はい。 (インターホン 由香里) 神野の妻です。→
そちらに主人が いますよね…。
(繭美) いません。
(インターホン 由香里) では 部屋を見せてください。
(繭美) お断りします。
(由香里) ひとまず ここを 開けてもらえますか?
(インターホン 繭美) 乗り込まれたくない私が→
オートロック開けるの 不自然ですよね。
(由香里) それは…。
では その問題は あとで考えますので→
一旦 開けていただけますでしょうか。
(繭美) いえ。
こうやって会うのも これきりにしてください。
私も 知らなかったとはいえ→
今回のことでの責任は 感じてます。→
奥様が離婚されるのであれば→
私にできることは 協力できればと思ってます。 (由香里) じゃあ…。
(繭美) 近所の方の目もありますので これで。
(由香里) 約束ですよ。約束しましたからね。
(繭美) わかりました。
(ピッ)
(繭美) ふぅ~。
(繭美) え…。
(繭美) これ…。
(繭美) 理子ちゃん…!?
(熊沢大輔) 事件のやつ? (理子) いたの?
いるよ。
これ 授業参観。
(理子) そっか。来週だっけ。
忙しいんでしょ。
別に無理しなくていいけど。
(理子) 何言ってんの。大輔が真面目に 授業受けてるか見ておかないと。
宿題見てあげようか。 >> いいよ。
(理子) 何で やってないの?
⟨10年前の想いを 胸の奥底に秘めたままの彼女⟩
⟨そして 2か月後…⟩
(ドアの開閉音)
お帰り。由香里さんのことで 刑事さんたちに来てもらってたの。
(上原) お邪魔してます。 (理子) 奥様の件で→
お母様から重要なお話があると 連絡をいただきまして。
ほらこれ。 来月 私のお誕生日でしょ。
由香里さん 私と海外旅行の計画 立ててくれてたのよ。
そんな人が自殺すると思う?
母さん→
由香里のことは刑事さんたち ちゃんと捜査してくれたから。
それで自殺だったって 言うんだから そうなんだよ。
こちらでも また何か 新しいことが分かりましたら→
お伝えにあがりますので。
あ…あ…そう?
由香里さん→
ご近所の玉名さんの娘さんと 親しかったみたいだから→
彼女に聞いたら 何か分かるかもしれない。
玉名さんですね。分かりました。
母が一番 妻と長い時間を 過ごしていたので→
こんなことになって 戸惑ってるんだと思います。
(理子) 被害者や遺族にとっては 警察の捜査が終わっても→
ずっと事件と向き合い続けなきゃ いけませんから。
正義感って あながち なくもないのか。
いや 熊沢さん 配置されたばっかの時→
何で刑事になったのか 聞いたでしょ 俺。
そしたら そう言ってたから。 (理子) 覚えてないです。
適当だな。→
あれだろ?さっき言ってた 玉名さんちって。
(理子) 寄ってくんですか?
話 聞くくらいならさ。
(チャイム)
玉名って→
神野由香里の葬儀ん時に 名前書くやつになかったけどな~。
(理子) チェックしてたんですか?
(チャイム)
うん 応答なし。
あの~ 玉名さんは お留守ですかね?
あの…?
お話 伺いたくて。
ああ。玉名さんだったら お留守だと思います。→
もう しょっちゅう海外旅行 行ってるんで。
そうなんですか。 海外旅行ですか…。
ありがとうございます。
(チャイム)
(チャイム)
(ドアが開く音)
(由香里) 翠さん。 >> ごめん ごめん。
(由香里) 飲んでたんですか?
昨日 眠れなくて。 飲み始めたら だらだら。
(由香里) お水 持ってきましょうか? >> お願い。
冷蔵庫に ミネラルウォーターある。→
由香里さんも 好きなの勝手に取って。
そういえばさ 例の件 不倫の現場には乗り込んだの?
(由香里) さすがに それは…。
(由香里) 証拠は先方に お任せすることにしました。
ありがと。
(由香里) 翠さん ちゃんと食べてますか?
冷蔵庫 何も 入ってなかったですけど。
一人暮らしだから。
(由香里) 私 何か作りましょうか?
このあと お夕飯のお買い物に行くので→
カレーとかなら さっと作りますよ。 >> ありがとう。
でも 大丈夫。 (由香里) 遠慮しないでください。
由香里さんさ…何か少し→
雰囲気 変わったね。 (由香里) え?
前より明るくなった気がする。
(由香里) そうですか? >> うん。
(由香里) でも 離婚できるんだなって 思ったら→
毎日の家事も お義母さんとの 水天宮参りも→
楽しく感じるというか。
ちょっと生活に 張りっていうんですか?
あるかもしれません。
(由香里) あ 翠さん。 >> うん?
(由香里) 初めて海外に行くなら 最初は どこがお勧めですか?
え~。
私 観光スポットとか あんまり行かないからな。
私はさ 誰も知らない場所に 行きたいんだよ。→
私のことなんか誰も知らないとこ。
(由香里) へえ。
(翠) そこで いなくなれたらって…。
私は きっと 死に場所を求めてんだよ。
あ 由香里さんさ もし智くんと離婚して→
私が旅先から帰らなかったら この家 好きに使っていいよ。
車とか貯金も みんなあげるよ。
(由香里) 翠さん 酔っ払ってるんですか?
ちょっと飲み過ぎたかも。
部屋で横になるわ。 ゆっくりしてて。
(ドアが閉まる音)
(ドアベル)
(バーテン) いらっしゃいませ。
(バーテン) 待ち合わせですか?
(繭美) え?
先日 神野様と ご一緒でしたから。
(繭美) ああ… 覚えてらっしゃるんですか?
一度 ご来店なさった お客様は なんとなく。
(繭美) あの…その日→
あのあたりに座ってた女性って 覚えてます?
女性のお客様…。
(繭美) 髪を結んでいて スーツを着てたと思うんですけど。
いらっしゃいましたね。
(繭美) よく来られるんですか? (バーテン) いえ。→
初めてのお客様です。 何か?
(繭美) ちょっと気になって。 ありがとうございます。
(回想) (理子) 先輩 彼氏ですか?
(繭美) 理子ちゃん 見てたの!? まだ他の人には言わないでね。
(理子) へえ~あの人が繭美先輩の。
(繭美) もういいから行こ。
理子ちゃんはさ 誰か付き合ってる彼いないの?
(理子) いないですよ。 (繭美) じゃあ好きな人は?
(理子) 好きな人は…まあ。
(繭美) え~誰?学校の人? 私 知ってる?
(理子) 言わないです 言わないです。
(繭美) なんで? 私の彼のこと聞いといて。
(理子) もういいじゃないですか。 (繭美) え~?
(笑い声) (智明) ハワイ?
好きですか? >> うん 好きだけど…。→
なんでハワイなの?
(繭美) ねえ もしかして 神野さんとか。
(理子) え?
(理子) はい。
(繭美) そうなんだ!?神野さんか。 人気あるもんね。
わかった。私 協力する。
(理子) いや いいですよ。
(繭美) なるほどね~ 神野さんか…。 (智明) 繭美ちゃん。
この前の試合 負けちゃったけど→
繭美ちゃんの応援 力になった。
お礼したいんだけど 週末 空いてる?
(繭美) 週末?
(繭美) 週末は…。
じゃあ チア部のみんなに→
週末 空けておくように 言っときます!
え…!?
あ…よろしく。 (繭美) はい。
(理子) 神野さんて 繭美先輩のこと好きなんじゃ…。
(繭美) ないない。意外と私経由で 理子ちゃんのこと狙ってたりして。
今度の学祭 告白してみたら?
現在
(ドアベル) (繭美) そういうことか。
(智明) 繭美?
どうして? (繭美) 智明…。
俺のこと待っててくれた?
ではないか。
どうしよ。 帰ったほうがいいか。
(繭美) 私 もう帰るから。
最後 1杯だけ付き合って。
(智明) モスコミュール。
(繭美) 同じのを。
この店 気に入った?
(繭美) うん。いいお店だね。
(繭美) 智明さ 大学の時…。
大学の時?
(繭美) あ…私が送ったってメール 思い出した。
あれじゃ なんか 私が智明のこと 好きみたいなメールだよね。
違うの?
(繭美) 実は…。
ええ!?
(繭美) でも嬉しかったよ。
あの時から ずっと 想ってくれてたなんて。
この年になって 昔好きだった 相手に再会しちゃうと→
当時のイメージ 壊れちゃったりするけどさ。
(繭美) え?
繭美は あの時のまま… ううん→
もっと魅力的になってた。
(繭美) どうも ありがとう。
妻とのこと ちゃんとするから…。
(繭美) うん。
♪~
>> 〔私は きっと 死に場所を求めてんだよ〕
♪~
(足音)
ただいま…。
♪~
(携帯のバイブ音)
(繭美) なんで? (携帯のバイブ音)
(携帯のバイブ音)
(繭美) この前 話しましたよね。 連絡やめてください。
📱(由香里) ごめんなさい。→
どうしても 会って お話ししたくて。
(繭美) だから 証拠ならいずれ。
📱(由香里) 今日は それとは別のご相談で。
(繭美) え?
自殺…ですか。
(由香里) 私 どうしたらいいか わからなくて。
どうやって止めたらいいか。
(繭美) 私にも わからないですよ。
(由香里) 一緒に彼女の家に 行ってもらうだけでも。
日村さんしか 頼める人いないんです。
(繭美) 私に相談するのは おかしいでしょ。 (由香里) 緊急事態で。
(繭美) 死ぬ死ぬ言ってる人は 死なないと思います。
(由香里) 死ぬって言ってないんです。
死ぬんじゃないかって 私が感じ取ったというか…。
(繭美) 思い込みなんじゃないですか。
心配なら警察に 相談してみたらどうですか?
(由香里) 警察は…。 (繭美) 相談に乗ってくれると 思いますよ。
(由香里) じゃあ 一緒に 警察に行ってください。
(繭美) はい?
♪~
(繭美) ここまでで いいですか?
(由香里) 中まで お願いします。
何課に たずねれば いいんでしょう?
(繭美) 受付で聞いてみたら いいんじゃないですか?
(由香里) 私 うまく話せるか 自信がなくて…。
(繭美) わかりました。受付までですよ。
(由香里) ありがとうございます。
(繭美) 理子ちゃん!?
(理子) 先輩…。
(繭美) やっぱり理子ちゃんだ!
(上原) 熊沢さん? (理子) すいません。すぐ行くんで。
>> 車いるから。 (理子) はい。
なんで先輩が?
(繭美) あ…ちょっと付き合いで。
ねえ こないだの そうだよね。 私に声かけてきた。
(理子) はい。
何か 声かけた途端 照れくさくなっちゃって。
(由香里) 2人は 知り合いですか?
(繭美) 大学時代の仲良かった 後輩なんだけど…。
え?理子ちゃんて 警察官!?
(理子) 実は。
⟨こうして 1人の男を通じて 繋がった→
3人の女が顔を揃えた。→
そして 事態は転がりだす。→
彼女たちの誰一人として 思ってもなかった方向へ⟩
♪~
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