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(民神)〈全国民と
ランダムに入れ替わるという→
ミ・ゾ・ウの事件に巻き込まれた
総理大臣 武藤泰山〉
〈入れ替わりの黒幕と目される
成田崇彦の消息は→
いまだ つかめぬまま…〉
(新田 理)我々の中に
裏切り者がいるということです。
〈民政党のドン 二木正一が
ついに動きだす〉
(冴島優佳)
本気で不信任案を可決させにきてる。
〈さらに…〉
(蓮沼清彦)今 ここに→
新党 ネオニッポンの旗揚げを宣言します。
〈新たな勢力も
泰山たちに迫ろうとしていたのであ〜る〉
(二木正一)裏金問題に始まり
民政党議員による 数々の不祥事。
このままでは
日本はダメになります!
全ては 国民の皆様のため→
私は 民政党と決別し→
私は 民政党と決別し→
ここに 本家民政党を立ち上げます。
(神谷賢介)横山議員も
民政党から くら替えすると連絡が。
これで 民政党の4割を取り込みました。
(二木)白鳥くんにも声をかけておきなさい。
(神谷)しかし 彼は スキャンダルが…。
承知しました。
彼の知名度には
まだ 利用価値がある… と。
彼の知名度には
まだ 利用価値がある… と。
民政党は もはや 沈みゆく船。
こちらが声をかければ
選択の余地はないだろう。
(白鳥 翼)ああ… ええ。
確かに 二木先生から打診はありました。
(リモコンの操作音)
(狩屋孝司)はあ…。
二木のオヤっさんも やり方 汚いんですよ。
(武藤泰山)
野党は 二木が作った流れに 必ずのる。
不信任案は 間違いなく可決されるだろう。
総理にとって これ以上の屈辱はないよ。
総理にとって これ以上の屈辱はないよ。
でも 今 選挙をしても
本家民政党に議席を奪われるだけですよ。
(田中丸一郎太)もしくは ネオニッポン…。
んっ? ネオ? んっ…?
俺は 国民を信じる。
誰が政権を握るべきなのか
決めるのは国民だ。
よし… 解散総選挙に打って出るぞ。
〈二木の描いた絵のとおり
内閣不信任案は可決〉
日本国憲法第7条により
衆議院を解散する。
〈衆議院は解散し
選挙が始まろうとしていた〉
冴島 選挙に向けて
候補者の選定 急いでくれ。
承知しました。
マルは どうしたんだ? マルは。
泰さんの地元で 後援会の人たちと
今度の選挙の下準備してます。
そうか。
こちら 一応 お目にかけておきますが…。
なんだ?
政治評論家の蓮沼清彦。
なんだ?
政治評論家の蓮沼清彦。
突如 自身のチャンネル内で
政界進出を表明したんです。
(狩屋)この前 マルちゃんが言ってたやつだ。
こんな泡沫政党 相手じゃないよ。
敵は あくまで 本家民政党だ。
(狩屋)よし…!
だといいんですが…。
民政党の伝統 選挙前のカツカレーだ!
さあ 食ってくれ。
そして 選挙には 必ず勝つ!
あっ… 食べ終わってから 本家に寝返るのは
なしだからね。
あっ… 食べ終わってから 本家に寝返るのは
なしだからね。
(議員)カツカレーで勝てたら
苦労しませんよ。
えっ? 今 なんつった?
(議員)有力な議員は
軒並み 本家民政党に くら替えしました。
我々だけで勝てるはずありません。
戦う前から そんな弱腰になって
どうするんだよ。
前向こうよ 前! みんな。
白鳥くん… どうした?
白鳥くん… どうした?
カツカレーとは なんですか?
カツにカレーを合わせたものです。
では 政治とは なんですか?
政治も いわば カツとカレーです!
つまり…。
いただきます。
白鳥くん そのカレーを食べるってことは…。
うん…。
私も 民政党として戦います!
しかし 戦うからには 勝ちたい。
しかし 勝つためには 戦わなければならない。
では どうするか?
戦って 勝ちます。
だから 皆さん→
カレーに勝つために
カツカレーを食べて 勝ちましょう!
戦うぞ!
おう… 戦おう!
戦おう!
よし やろう!
戦おう!
よし やろう!
よーし! 何が本家民政党だ!
この一騎打ち 必ず勝つぞ!
(一同)おーっ!
よし 食おう!
(狩屋)今日は食べるぞ!
一騎打ちじゃない…?
なぜだ…。
なぜ こんなポッと出の政党が…。
こちらが理由かもしれません。
♬〜(音楽)
(篠田 賢)俺 政治家になりまーす!
誰だ? こいつ。
篠田賢。 SNSの総フォロワー数
1000万人超えのアイドルですが→
ネオニッポンから立候補しました。
政治家になりま…。
狩屋さんの選挙区からも→
元アナウンサーの朝比奈うららさんが
出馬予定です。
ええ〜!? えっ 俺 大ファンだよ。
その他にも 芸能人が続々と
ネオニッポンからの出馬を表明しています。
その他にも 芸能人が続々と
ネオニッポンからの出馬を表明しています。
政界は 芸能人の天下り先じゃないんだぞ!
この短期間で 一体 どうやって
リクルートしたんでしょうね?
ネオニッポンは 民政党 本家民政党と並ぶ
一大政党になろうとしています。
わざわざ 私たちのところまで
来ていただけるとは…。
(蓮沼)二木先生。
それで 本日は どのようなご用件で?
先生は 本家民政党とネオニッポンの連立を
お考えです。
ほう…。
まずは お聞かせ願いたい。 君の政治信念を。
新田です!
うわっ びっくりした!
(新田)ああ… 頭…。
お前 そこ 俺の緊急避難用のドアだぞ…!
(新田)失礼しました。
(狩屋)そこから入れるんだ。
黒幕とみられる成田崇彦の身柄を
拘束しました。
何!? 会わせろ。 直接 話がしたい。
何!? 会わせろ。 直接 話がしたい。
そうおっしゃるかと思い…。
(足音)
成田先生…。
お前が 入れ替わりの黒幕なのか?
(成田崇彦)ええ。
どうして こんなことを?
くじは いさかいを鎮め→
手ごわいもの同士をも引き分ける。
かつて 古代アテネでは
政治家を くじ引きで選んでいました。
かつて 古代アテネでは
政治家を くじ引きで選んでいました。
多様な人々の視点や
生活に根差した考えを→
政治に取り入れるための知恵です。
しかし 今や 日本の政治家は→
世襲や恵まれたエリートが ほとんど。
だから 総理にも知ってほしかった。
だから 総理にも知ってほしかった。
今の この日本に生きるということに→
どんな問題があり
どんな苦しみがあるのかということを。
その身をもって…。
とにかく これで もう→
泰さんが入れ替わるってことは
なくなったっていうことですよね。
ねえ? えっ…?
(猫田マモル)
入れ替わりの技術は もう→
成田さんの管理下にはないんです。
じゃあ 今は誰が?
私の息子→
蓮沼清彦です。
蓮沼…!?
じゃあ 芸能人が
次々と ネオニッポンから出馬してるのも…。
清彦が
脳波をコントロールしてるんでしょう。
こんなことになるとは…。
お願いします!
息子を… 息子を止めてください!
お願いします!
息子を… 息子を止めてください!
♬〜
お互い 息子には苦労するな。
♬〜
ナリタカンパニーの脳波技術を応用して作った
仮想世界→
ナリタカンパニーの脳波技術を応用して作った
仮想世界→
ネオニッポンが完成しました。
オンラインサロンに加入されている方には
すでに体験いただいています。
新しい世界へ…→
旅立ちましょう。
何やろうとしてるんだ? こいつ。
さあ…。
(携帯電話の着信音)
あっ… すいません。
なんだ? 停電か?
カリヤン! 冴島!
お目覚めですか?
誰だ? 君は。
僕ですよ 田中丸です。
バカなこと言ってるんじゃないぞ。
バカなこと言ってるんじゃないぞ。
カリヤン! 不審者だ!
よう見てください。
カリヤン! 不審者だ!
よう見てください。
ここは 清彦さんが ナリタカンパニーの
脳波技術を応用して作った仮想世界→
ネオニッポンなんです。
(指を鳴らす音)
♬〜
なんだ? これは…。
わかりましたか? ここがどこで 私が誰か。
じゃあ 本当に マルなのか…?
いや だけどよ… マルは
もうちょっと なんていうか こうさ…。
やわらかい感じだろうよ!
この世界では 課金すれば
見た目も自分好みにカスタマイズできる。
これが… このマッチョな力士みたいな感じが
理想の自分なんです。
こっちの違和感も考えてくれよ お前!
(蓮沼)楽しんでいただけてますか?
蓮沼…。
ようこそ 理想の世界 ネオニッポンへ。
まさか お前が黒幕だったとはな…。
まさか お前が黒幕だったとはな…。
黒幕? ハハッ… 失礼ですね。
この国の救世主と呼んでほしいですね。
ふざけるな!
早く 元の世界に戻せ。
せっかくだから 知っていきませんか?
私が作り上げた もう一つの日本を。
♬〜
なんなんだ? 彼らは。
彼らは 現実世界に行き詰まった人々です。
我々が開発したチップをつけることで
現実の肉体から離れ→
脳に直接
この世界の情報を送り込んでいます。
(蓮沼)この世界は
あらゆる義務 煩わしい人間関係→
その全てから解放された理想郷です。
ねえ ソウリン。
(ソウリン)「はい お呼びでしょうか?」
彼女は この世界をつかさどる
人工知能 ソウリンです。
あなたにもわかるように言えば→
ソウリンは この世界の総理大臣だ。
国民の意見を 24時間 受け付け→
しかも まだ 日本では誕生していない…。
(指を鳴らす音)
女性総理。
ねえ? ソウリン。
ねえ? ソウリン。
(ソウリン)「はい 女性ソウリンです」
(男性)ねえ ソウリン。
(ソウリン)「はい」
おかわり!
ねえ ソウリン。
(ソウリン)「はい」
ねえ ソウリン!
(ソウリン)「はい」
現実世界で あなたたち政治家が
聞こうとしなかった 声なき声まで→
ここでは 全て拾うことができます。
人工知能に政治ができてたまるか!
じゃあ 聞きますが…。
人間に政治ができていますか?
人間に政治ができていますか?
何!?
人間が行う政治が 限界を迎えたからこそ→
これだけの人がログインし
今も増え続けている。
(人々の歓声)
清彦さんのオンラインサロンの会員が
どんどん こちらの世界へ移住してきてます。
マル… お前もなのか?
もう わかった…。
わかったから 元に戻せ!
それは 無理な話ですねえ。
何!?
あなたは 今
人工知能と入れ替わってますから。
じ… 人工知能と?
(狩屋)とにかく ネオニッポンに
負けるわけにはいかないんですから。
ねっ? 泰さん。
はい。
はい?
では こちら 確認をお願いします。
はい。 角煮を買い物リストに追加した。
はい?
はい。 角煮を買い物リストに追加した。
はい?
党首討論。 二木のオヤっさんも
それから 蓮沼清彦も出てくるわけだから…。
今から逆転するには
この討論会で勝つしかありません。
なので 勉強を。
はい。 学習する。
総理 なんか しゃべり方
変じゃないですか?
んっ? そう?
いや 疲れてるだけじゃないか?
武藤泰山の口調をアップデートします…。
気づけ バカ! ちっちゃい声で
アップデートとか言ってるじゃねえかよ!
カメラは 田中丸くんが仕込んでくれました。
カメラは 田中丸くんが仕込んでくれました。
ここかなあ…。
おい マル!
見に来い ほら! 面白いぞ。
(狩屋)マルちゃん ほら!
また見てるんですか? ハハッ…。
もっとも 本人は これが隠しカメラだなんて→
最近まで気づいてなかったみたいですけど。
裏切り者は マル… お前だったのか。
はい。 そうだったみたいです。
はい。 そうだったみたいです。
では 私は 元の世界に戻ります。
見張り お願いしますね。
ちょっと待て…!
総理は ここで 選挙が終わるまで
おとなしくしといてください。
この裏切り者が…。
いかがですか?
もう少し待て。
っていうかさ
蓮沼も 今日 討論会に出てくるんだったら→
その時に
捕まえちゃえばいいんじゃないの?
それは危険かもしれません。
ネオニッポンが 民政党 本家民政党と並ぶ
一大政党となった今→
仮に その…。
仮に その党首が逮捕されれば→
現政権が潰したのではないかという
臆測が広がるだろう。
そのとおりです。 そうなれば 3年前…。
3年前のアメリカ議会襲撃事件のように
大規模な暴動に発展する可能性もあるだろう。
3年前のアメリカ議会襲撃事件のように
大規模な暴動に発展する可能性もあるだろう。
そのとおりです…。
泰さん 今日 さえてますね!
こりゃ 討論会も いけますよ。
お待たせした。 討論会に出発する。
(狩屋)はい!
もう逃げないからさ
その… 見た目 戻してくれないかな。
見た目を戻すには 課金が必要なんですよ。
880円。
釣りは あるのか?
あっ いや…。
ハアーッ… 課金! 880円!
はあ…。 チッ…。
いつから 蓮沼側についたんだ?
最初は 本当に偶然だったんです。
これ!
すごいの 見つけちゃったんですけど…。
えっ?
我が国の総理大臣は日々→
その中身が入れ替わっている。
清彦さんの動画を見つけて…。
気になって連絡をしたら
返事が来て 会うことになりました。
あいつが言う 人工地震や影の政府も
信じてるのか?
清彦さんの真の目的は→
清彦さんの真の目的は→
ああいった論を振りまくことで
生きづらさを抱えている人たちを集め→
仮想世界への移住を促すことにあります。
はあ…。 チッ…。
先生の書生になって 僕は→
この国には 苦しい生活を送っている人たちが
たくさんいるって知りました。
そして…
政治は その人たちを救えないままでいる。
そして…
政治は その人たちを救えないままでいる。
だったら…。
この仮想世界にいるほうが
幸せだっていうのか?
先生は そうじゃないって言いきれますか?
(アナウンサー)
では 蓮沼さん いかがでしょうか?
(蓮沼)今の日本は
勝利至上主義 稼いだもん勝ち。
(蓮沼)今の日本は
勝利至上主義 稼いだもん勝ち。
その中で 多くの人が振り落とされています。
そこで 我々ネオニッポンは
仮想世界を作りました。
(アナウンサー)ですが
現実世界で賃金を得ることができなければ→
ますます
生活が苦しくなってしまうと思うんです。
そこで登場するのが
ベーシックインカムですよ。
我々ネオニッポンが 政権をとった暁には→
ベーシックインカムを導入し
生きづらさを抱えた全ての人々に→
ベーシックインカムを導入し
生きづらさを抱えた全ての人々に→
圧倒的救済を お約束いたします。
(アナウンサー)事前の情勢調査では→
ネオニッポンも
議席の過半数を得るに至らないと…。
ご心配には及びません。
我々は 選挙後→
二木先生率いる本家民政党と
連立を組むことで 合意に至りました。
えっ!? えっ…?
(アナウンサー)二木さん いかがでしょうか?
(アナウンサー)二木さん いかがでしょうか?
私は まあ どっちでもいいんだけどね。
武藤さんは いかがですか?
このままじゃ まずいよ 泰さん。
なんとか 逆転の一手…。
本家民政党とネオニッポン→
両党が手を取り合うことで
シナジーが生まれ→
それは やがて
日本全体の幸福度上昇に繋がるでしょう。
よし! …えっ?
ご理解いただき
ありがとうございます。
マル…。
この世界の人々は 一見 楽しそうだが→
独りぼっちに見えた。
そんなことありません。
人は 人と関わることでしか
得られないことってあるだろう。
お前も 書生として頑張ってきたからこそ→
この世界の ゆがみに気づけたんだろう?
それは…。
お前は 常に学ぼうとしていた。
俺は それをよく知ってる。
お前は 常に学ぼうとしていた。
俺は それをよく知ってる。
蓮沼に近づいたのも→
あいつが この世界をどう見ているのか
知りたかったんだろう?
まだ間に合う。
冴島にフラれたからって
それが なんなんだよ。
そんなの気にするな!
それは言わんといてください!
目を覚ませ マル!
蓮沼は 間違ってる。
蓮沼は 間違ってる。
(狩屋)泰さん! 泰さん!
選挙で負けたらば
政治家は ただの人ですよ。
蓮沼たちの連立を支持して
どうするつもりなんですか!
問題ない。
いや 問題ありますって…!
どうしちゃったんですか? 泰さん!
はあ…。
(貝原茂平)狩屋さん。
貝原くん!
(エレベーターの到着音)
(狩屋)よっ…。 はい。
♬〜
♬〜
(貝原)世の都市伝説のほとんどは真実ですね。
永田町の地下に こんな所があったなんて。
(狩屋)そうなのよ!
貝原くん いない間 大変だったんだから。
どこ行ってたの?
(貝原)ええ。
狩屋さん。
(狩屋)はい。
ちょっと 総理をお借りしてもいいですか?
いやあ 大変お待たせしました。
ありがとう。
「ありがとう」?
まあ いいや。
これは 入れ替わりを防ぐ呪物です。
長旅の末 ようやく手に入れました。
そうだった。 ご苦労さん。
学習は早いが 惜しい。
先生なら
まず 俺が帰ってきたことを喜ぶ。
喜ぶ…。
喜ぶ。
喜ぶ。
誰が?
俺が。
もういいよ。
先生の体から出ていけ バカAI。
そのワニ顔は先生のもんだ。 ハイッ!!
♬〜
♬〜
ハイッ!!
♬〜
かくなる上は→
荒療治です。
逃げてください。
何?
ハアアァァー… 課金!
880えーーーん!!
僕が 総理になりすまします。
僕が 総理になりすまします。
総理は 僕の姿になって
ここから逃げてください。
しかし…。
早く! 清彦さんが来る前に!
だけど…
どうやって 姿を変えるんだよ?
課金です! 880円!
今 やってたやつか?
そうです。
だけど 俺 ぐるぐる回るのダメなんだよ。
目ぇ回っちゃうんだよ。
早く!
えっ…。
課金…。
もっと気合入れて! ハアァー!
ハアァー!
ハアァー!
ハアアァァー!
ハアアァァー!
ハアアァァー!
ハアアァァー!
ハアアアァァー… 課金!
880えーーーん!!
♬〜
僕には
もう 何が正解かわかりません。
だから お願いします。
もっと いい世界を…。
マル!
また 書生として 一からやり直しだ。
♬〜
♬〜
今頃 世間は大盛り上がりですよ。
傑作でしたねえ。
外に出てもいいか?
んっ?
あっ いや…。
清彦さんが作った この世界で→
みんなが どんな顔をしてるのか
ちょっと見てみたくて…。
まあ 構いませんよ。
まあ 構いませんよ。
ありがとうございます。
(狩屋)泰さん?
あっ お待たせしました。
もう大丈夫だと思います。
はい! はい。 はい! はい?
貝原くん… 何したの?
人間の持っている理不尽さや不合理さを
ディープにラーニングさせました。
人間の持っている理不尽さや不合理さを
ディープにラーニングさせました。
はい。 はい。
今は ちょっと ナウ ローディング…。
はーい。 はい!
あっ これ お土産です。
うるさいっ!!
はい!
では。
ありがとう。
えっ? 何? これ。
ヒイッ! 怖い!
あの… 調子悪いな…。
(せき払い)
(せき払い)
一つ 聞いてもいいか?
なぜ 仮想世界を作ろうと思ったんだ?
私にも母がいました。
仕事ばかりで
家庭を顧みない父とは別れ→
仕事ばかりで
家庭を顧みない父とは別れ→
母は 私と2人で生きていくことを決めた。
(蓮沼)いただきます。
(母親)じゃあ お母さん
お仕事行ってくるね。
(蓮沼の声)そこからは
必死になって働いてくれましたよ。
(母親のせき)
(せき)
でも 無理が祟ったんでしょうね。
でも 無理が祟ったんでしょうね。
(蓮沼の声)独りぼっちになった時→
この国は すごく冷たかった。
あなたに想像ができますか?
(蓮沼の声)薄暗い部屋…。
つけっぱなしのテレビの向こうでは→
億単位の裏金 横領…。
(記者)特捜部が動いているようですが!?
(議員)知りません! 知らない!
(記者)特捜部が動いているようですが!?
(議員)知りません! 知らない!
(蓮沼の声)
そういう報道がなされている絶望を…。
その金で どれだけの人が救えますか?
いつまで
見て見ぬふりをするつもりですか?
♬〜
私は あの頃の母親が→
幸せに生きていける場所を
作りたいだけです。
幸せに生きていける場所を
作りたいだけです。
無理しなくても すり減らなくても…。
一人で豊かに過ごしていける
そんな世界をね。
♬〜
ううっ…。
(蓮沼)なんで あなたが泣いてるんですか?
僕には わからない…。
そやけど 一人って…。
たった一人の世界って そんなの…。
お前… 誰だ?
ねえ ソウリン。
(ソウリン)「はい」
今すぐ こいつのアバターを元に戻せ!
(ソウリン)「わかりました」
武藤泰山は どこに行った?
言えません…。
(舌打ち)
清彦さん…。
確かに
ここは 理想の世界かもしれません。
現実世界は問題だらけで→
現実世界は問題だらけで→
つらいことや
苦しいことだらけやけど…。
でも ちゃんと
人と人が関わっていければ→
乗り越えられるって思ったんです。
その人と人を繋ぐために→
バラバラにしないために
政治があるんやって…。
僕は すごく楽しかったです。
(田中丸の声)みんなと力を合わせて→
一つずつ 一つずつ…。
♬〜
どうにもならない問題を解決しようと
必死になるのが…。
僕は 本気で こう思えた。
武藤泰山に→
いや…→
僕たちに乗り越えられない山は ない!
ハア ハア ハア ハア…。
♬〜
♬〜
フンッ!
♬〜
ねえ ソウリン!
(ソウリン)「はい お呼びでしょうか?」
俺の声を この仮想世界全てに
届けることはできるか?
(ソウリン)「提案に合理性がありません」
(ソウリン)「提案に合理性がありません」
「ですが 不合理なものが人間であると
貝原茂平から学びました」
本当か? じゃあ 頼む!
この世界に生きる人たち全員に
伝えたいことがあるんだ!
(ソウリン)「武藤泰山を
演説に適した場所に移動させます」
(ソウリン)「ネオニッポンの国会議事堂です」
「これより
議場の音声を全体に拡散します」
皆さん 聞こえますか?
総理大臣の武藤泰山です。
「どうか 少しだけ 私の話を聞いてほしい」
まずは 申し訳ない。
これだけ多くの人が→
現実の日本で生きづらさを抱え
仮想世界に集まっている。
どう おわびをしていいかもわからない。
だが 私は
皆さんに現実世界に戻ってきてほしい。
だが 私は
皆さんに現実世界に戻ってきてほしい。
そして お一人お一人と対話がしたい。
話がしたい。
(ログインする音)
(ログインする音)
♬〜
(ログインする音)
♬〜
♬〜
私は 総理になって→
闇バイトに手を染める
若者の生活を知った。
子供と一緒にいられる時間がほとんど持てない
母親を知った。
死の間際で苦しむおばあさんと
その家族の葛藤を知った。
親に見捨てられた少年少女たちを→
親に見捨てられた少年少女たちを→
誹謗中傷に打ちのめされて
立ち直ることができない男を→
キャリアと出産の両立の難しさと
子供を1人産む その苦しみを→
私は 知った。
そして ようやく気づいた。
誰が この国の
本当の意味での王なのか。
誰が この国の
本当の意味での王なのか。
(蓮沼)今すぐ その演説をやめてください。
この世界では
そんなきれい事 通用しませんよ。
政治家が国民を救う気がないことくらい
みんな よーくわかってます。
だから
ここに これだけの人がいるんですよ。
ねえ?
俺は 武藤泰山を支持するよ。
もし 現実世界に戻って希望が持てるなら
私 本当は戻りたい。
僕も 総理と話がしたい。
俺だってさ 言いたいこと言わせて。
俺が武藤泰山だったら 俺 絶対…!
なんだ? バグか?
なんだ? バグか?
♬〜
こいつらに何をした?
一人一人と向き合おうとしただけだ。
あっ…!
♬〜
♬〜
公安です。
蓮沼清彦→
破壊活動防止法…。
(携帯電話の着信音)
もしもし?
今 お父さん すっごい大事なとこで…。
えーっ! お弁当 忘れちゃったの?
えっ… お父さん 頑張って作ったよ?
私を捕まえる気ですか?
暴動が起きますよ。
私を捕まえる気ですか?
暴動が起きますよ。
暴動は起きない。 そう判断しました。
(新田)キッチン
町中華みたいなにおい してるよ。
うん。
大きいタッパーに入れた… 一番大きいやつ。
(蓮沼)なんだ?
(蓮沼)嘘だろ?
あんなきれい事 信じちゃったのか。
ハハッ…。
向こうにいれば幸せになれるのに。
本当ですか?
あっ?
本当ですか?
あっ?
(リモコンの操作音)
(アナウンサー)二木正一氏と蓮沼清彦氏による
党首会談の音源が流出しました。
こちらが 実際の音声です。
(二木の声)つまり 無能な人間は→
仮想世界に追いやればいいということかな?
(蓮沼の声)おっしゃるとおりです。
現実世界は
優秀な人間だけで回していけばいいんですよ。
これは救済なんかじゃない 排除ですよ。
これは救済なんかじゃない 排除ですよ。
優生思想とも繋がる 非常に危険な考えです。
そういった危険思想の人間と
手を組むことなど あり得ません。
(猫田)蓮沼清彦→
破壊活動防止法違反などの容疑で
逮捕します。
うん? 取ってない。 うん。
取ってない… おひげ 取ってないよ。
はいはい。 はい。 はーい はい。 はい。
よくやった キャット!
は… はい!
キャット!
ネオニッポンから出馬していた
候補者たちが→
次々と選挙戦からの撤退を表明する
異例の展開を迎えています。
来ました。 来たようです。
(記者)篠田さん ひと言 お願いします。
本当に記憶がなくて。
出馬とか
そもそも 政治家になる気ないですし…。
出馬とか
そもそも 政治家になる気ないですし…。
でも あんなに政治家になりたいって
言ってたじゃないですか。
僕が? 僕 アイドルですよ だって…。
♬〜
ᗕ武藤泰山候補 当選確実!
(拍手)
ᗕ狩屋孝司候補 当選確実!
ᗒこちら お願いします。
ᗕ白鳥翼候補 当選確実!
(拍手)
これからも
ファンタスティックに 時にクールに→
これからも
ファンタスティックに 時にクールに→
あるいは エキゾチックに
総理をお支えします。
普通に支えてくれりゃいいからよ。
ありがとな。
ありがとうございます!
よかった よかった。 ハハハハ…。
(拍手)
よし おめでとう!
(拍手)
ありがとうございます!
貝原は また 旅に出たのか?
ええ。
次のピンチには 必ず駆けつけると。
もう こんなこと あってたまるか。
もう こんなこと あってたまるか。
で マルは?
きっと
合わせる顔がないんだと思いますよ。
そっか…。
(携帯電話の着信音)
なんだ クソ! 二木のオヤジかよ。
はい もしもし?
(二木)こっちだよ こっち。
はあ?
あんな感じなんだ。
はい?
あんな感じなんだ。
はい?
俺の電話 出る前。
あっ… 申し訳ございません。
今回は お前の勝ちだ。
下手に一度 ネオニッポンに近づいたのが
裏目に出た。
あの…。
(二木)んっ?
蓮沼清彦の音源をリークしたの
二木先生ですよね?
ほう…。
お聞かせ願いたい。 君の政治信念を。
お聞かせ願いたい。 君の政治信念を。
なあ 泰山。
はい。
お前にとっての政治とは
理想を追うことだよな?
はい そうですけど…。
俺にとっての政治はな
最悪を避けることなんだ。
歴史の節目節目で カリスマは登場する。
だが その思想は
得てして 危険と隣り合わせだ。
だが その思想は
得てして 危険と隣り合わせだ。
あの男に
この国を預けるわけにはいかん。
まあ どっちでもいいんだけどね。
♬〜
優佳さん…。
何してんの? 入れば?
なんて謝ればいいのか…。
ここまで来て帰るは ないでしょ。
手伝ってよ。
はあ… 早くしろ! 田中ま…。
あっ… 小錦くん。
今 僕の名前 言いま… えっ?
呼びかけましたよね?
そろったか。
はい。
ああ もう…。
えいっ!
マル。
はい。
前に話した 国会議事堂の中央広間の
銅像のことを覚えてるか?
もちろんですよ!
えっと…。
伊藤博文 大隈重信 板垣退助ですね。
それです。
そうだ。
それです。
そうだ。
そして 彼らの銅像の横には もう一つ…。
つまり 4人目の場所が空いてる。
俺は そこに立ちたい。
そう思っていた。
「思っていた」?
だが あの台座に立つべきは 俺ではない。
本当に立つべきは…。
本当に立つべきは…。
国民です。
この国で生きる人々 その一人一人が→
あの台座に立つべき存在なんです。
つまり…。
♬〜
民こそが 王なのであ〜る!
〈武藤泰山の政治家人生は
もうしばらく続くらしい〉
〈しかし
これからも決して ジュンカゼマン…〉
〈しかし
これからも決して ジュンカゼマン…〉
〈ジュンカゼマンハン…〉
〈ジュンプウ…? 順風満帆ではないだろう〉
うっ…!
うっ!
〈この世界が 不安定なまま続いていく限り〉
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