All language subtitles for 絶メシ・ロード#03

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Original subtitles

なんだよ… ヤバい ヤバい…。 (ブレーキ音)

ヤバい ヤバい…。

私は透明人間 私は透明人間…。

< それは…>

<失ってしまうには あまりにも惜しい➡

歴史が積み重ねた その味と味わい。

これは 平日にくたびれたサラリーマンが➡

そんな絶メシに出会う 週末1泊2日の物語。

それでは 案内を開始します>

うん… 3万5千円かぁ。

う~ん…。

えっ 定価でいいの?

うん うん…。

えっ うん 行きたい 行きたい 行きたい。

ホントに? わかった。

じゃあ よろしくね 切るね。

お母さん 今週末のコンサートさ 友達が行けなくなって➡

定価で 2枚3万円で 譲ってくれるって。

3万円!? まぁ 妥当かもね。

仕方ない それにしよう。 えっ!?

だめ? えっ あぁ いや…。

コンサート 結構するんだね。

今回のは まだ安いほうだと思うよ。

そうなの? うん。 はい。

ありがとう お父さんも アイドルのコンサートとか行けばいいのに。

いや 今さら行きはじめてもね…。

確かにね…。 アイドルのコンサート 楽しいのにね。

(2人)ねぇ。

そうだよ 歌って踊ってがいいんだよ。

(車のドアを開く音)

《週末 私はちょっとした旅に出る。

1人だけの時間を満喫できる 私の小さな大冒険。

ルールは3つ。

その1 期間は 金曜の帰宅後から➡

翌日 妻たちが家に帰る 土曜日の夕方まで》

《その2 誰も誘わない 誰も巻き込まない》

目的地に着きました 案内を終了します。

運転 お疲れ様でした。

明日 声枯れてたら ごめんね。

《その3 高速代 ガソリン代 食費➡

いろいろ含め 小遣いの範囲内に収める。

そのために必要不可欠なのは 車中泊》

みんな 優しい目で➡

優しい耳で聞いてもらえたら うれしいなと思います。

どっちだよ…。

さぁ 本日のテーマは 気がつかなければよかったエトセトラ。

ということで 千葉県 男性41歳 低めのバベルの塔さん。

先日 同じ部署の後輩と 話をしていました。

濃密に話したのは 初めてでしたが➡

少し 様子が変だなと思い 僕は気づいてしまったのです。

その後輩 なんと➡

僕の名前を 認識してなかったのです。

あっ あっちゃ~。

(ラジオのノイズ音)

直接 やり取りしてないとはいえ➡

同じ部署で働いて6年ですよ?

小学生なら入学して卒業ですよ。

そんなひどいこと ありますか?

6年!? さすがにそれはひどいな。

なんで気づいたかというと➡

なんだなんだ? その後輩が➡

トイレに行って帰ってきたら➡

必要以上に 私の名前を呼びまくったのです。

その後輩もへたくそだな。 うわぁ!

それで トイレ行くまでは➡

名前 呼ばなかったことに 気がついたんです。

まさに 気がつかなければ よかったです。

かわいそ~。 いやぁ なんだろうな これ。

あっ!

⦅お疲れ様で~す。 あぁ…。

あぁ~。

夏目くん どうしたの?

なんでもないです。

なんでもなくは ないでしょう。

自分のミスなので…。

何か 手伝えることある?

いや 先輩巻き込むのは さすがに申し訳ないんで…。

夏目くん。

後輩は先輩を巻き込んで なんぼだから。

よいしょ。

先輩 ありがとうございます。

須田さん。

すみません トイレ行ってしまって。

ううん 全然大丈夫。

須田さん どうですか?

うん。 21時 間に合いそうです。

須田さんのおかげです!

須田さんは優しいって みんな言ってました。

須田さ~ん!⦆

だめだなぁに どれだけ…。

気がつかなきゃよかった…。

優しい耳で聞いて…。

なんだよ このラジオ。

夏目め 部下なんか大嫌いだ!

切ない… 夏目め 切ない!

車内で異常を感知しています。

すみません。

ここなら ふだんできないシャドーも やりたい放題だ。

夏目め。

くそ~ 切ない…。 (エンジン音)

何…。 (暴走族の音)

ヤバい ヤバい…。

わっ わっ…。

ヤバい ヤバいヤバい…。

何 何…。

おっ あひっ 何…。

ヤバい ヤバい…。

(エンジン音)

車内で異常を感知しています。

なんだよ ヤバい…。 車内で異常を感知しています。

うおぉ ヤバい ヤバい…。 車内で異常を感知しています。

車内で異常を感知しています。

私は透明人間 私は透明人間…。 車内で異常を感知しています。

はい はい はい…。

なるほど なるほど なるほど…。

なるほど シュッ。

生き残ったぞ!

♬~

(シャッター音)

さて いただきに行きますか。

♬~

う~ん 焼肉じゃないんだよな…。

ないですね~。

♬~

ここか? (クラクション)

あっ すみません。

《石?

すごい数の石。

石 石 石…》

《山静香?

香珍…。

どっちだ?》

《足が止まってしまった。

入るのが不安だ 不安だ…。

不安 それでいい》

こんにちは。

《かなり渋い たたずまい》

《また石だ。

店内にいるってことは➡

この石たちは 1軍ってことなのか?》

いらっしゃい 好きなとこ 座って。

あっ はい。

《店内は わりと広いんだな。

座敷の1つには3人組。

さすがに1人で座敷は無理だ。

4人がけテーブルに 1人で座るのは無理だから…。

うん 選択肢はカウンターだな。

カウンターのはじのほうで…。

はじのほうは どれもテーブル席に干渉するな…。

てことは 選択肢がカウンターのセンターしかない》

《椅子 おもっ》

《うん ちゃんとベタついてる》

あっ おやっさん どうも どうも。

あぁ いらっしゃい。 よいしょ。

《1人でテーブル席 ありなのね!》

ねぇ ラーメン大盛りね。 おぉ はいよ。

《ラーメンが推しなのかな?

ラーメンは500円か…。

東京よりは安いな》

ごちそうさま。

ここ置くよ。 あぁ まいど。

ねぇ アンタ 初めて?

あっ はい そうです。

《やはり 常連さんは話しかけてくる》

メニュー いろいろあるけど ラーメンだから。

あぁ はい…。 ラーメンかチャーハンね。

えっ?

あの 注文いいっすか? はい。

ラーメン大盛り1つと…。

ワンタンメンとエビチリ。

天津丼と…。 あと ギョウザ2枚ください。

同じものに してもらえませんかね?

えっ どういうこと?

見たらわかると思うけど お店 1人でやってるから。

他のお客さんのもあるし➡

3人とも同じものにしてくれると 助かるから。

ぜっ ラーメンってことは 全員ラーメンってこと?

じゃ ラーメン3つね。 いや 待って待って…。

意味わかんないから。

おんなじのしか頼めないって 聞いたことないから。

いや いくらなんでも ふざけすぎでしょう。

あのさ こっちは客なんだけど いや どんな商売してんのよ?

だって メニュー 普通に頼んでるだけなのに➡

だったら あんなメニュー書くなよ~。

とほほ…。

すみませんでした。

《えっ 泣くの?

ヤバい ヤバい》

強気でしょ。

《いや すごい弱気ですけど…》

もう いいよ…。

お前 運転な。 あっ いいよ。

あっ ねぇ 寿司にしない? いや 寿司はやだ…。

なんでよ もう おなかすいちゃったよ。

寿司は絶対いや。 (扉を開く音)

《すごい展開になったな》 (扉を閉まる音)

《こういうの見たくないな…》

優しくない客だったね。

いじわるだったね。

ねぇ お互いのことを考えないとねぇ。

あぁ 帰ってくれてよかったよ。

えっ ひょっとして今の ウソ泣きですか?

年寄りが泣いたら だいたい帰るんだよ。

いや ですけど…。 ねっ 強気でしょ。

そっ そうですね…。

まぁ えらそうな客もいるし➡

強気じゃないと やってけないのよ。

《わりと 普通の客だったけどな…》

でっ なんにしますか?

いや あぁ ラーメン大盛りで。 はい。

《さっきの見たら それしか選択肢がない》

メニュー いろいろあるでしょう?

あっ はい。

俺は ここができた 30年前から来てるけど➡

昔は 従業員も何人もいて➡

あそこの あの奥の部屋も あれ宴会場だったのよ。

あっ そうだったんですね。

時間って流れるからなぁ。

親父さん 体的に無理できないんだよ。

だから 強気じゃないと やってられないんだよ。

《それで 優しくないとか いじわるとか言ってたのか》

《迷いなく作るなぁ》

《確かに 1人じゃ いろんな料理は無理かもな》

《失敗した。

この席 火が近くて異様に暑い》

胃をほとんど取られて 金まで取られた。

だから先生に言ったんだよ。

取るなら どっちかにしてくれって はい。

《うまそうな しょうゆラーメンだ。

スープも透明感あるし 麺もすてきな黄色だ。

匂いも… いい》

《この割り箸は いつからあるんだろうか?》

《また石だ。

こんなところにもある》

早く食べないと 冷めちまうぞ。

えっ あっ すみません。

いただきます。

《うぅ ラーメンのど真ん中!》

うまい。 だろ?

はい。

《誰かに しょうゆラーメンって何? って聞かれたら➡

これ って答えるな 今なら。

スープもうまいし なんといっても麺がいい。

そして たまに太さが違う麺が 混ざっているところが➡

更にいい。

炒めたほうれん草が シンプルにうまいのもあるが➡

口をリセットしてくれて➡

毎回 新鮮にラーメンの味を楽しめる》

ごちそうさまでした。

はい。 ごちそうさまでした。

《ここにも石!?》

《そうして店内でたばこを吸う。

これこれ》

あっ あの…。 うん?

あの 石 好きなんですか?

あぁ 好きだよ ほら それなんかすごいだろ?

《初めて笑顔見た》

また来いよ。 はい。

次 来たときに あればいいけどな。

結局 継ぐ人見つからないの?

生半可じゃ無理だからね。

あっ そうなんですか。

そりゃそうだよ。

夏は 暑くなる前の朝5時に➡

冬は あったかい昼に。

毎日 真剣に麺打ってるから うまいんだよ。

俺にはもう 夢も何もない。

ただ 毎日お客さんに おいしいラーメン 食べさせるだけ。

もう それだけしたいんだよ。

ごちそうさまでした。

うん。

《石とともに生きる こだわり手打ち麺のラーメン 香珍。

ここもまた➡

絶滅してしまうかもしれない 絶品メシ。

絶メシ フォーエバー》

《こんなに石があると 石に見送られてるみたいだ》

<今週も お疲れ様でした>

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