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おいおい…。 何? 病気かしら。
かわいそうに…。 えっ!?
どうしたの?
触らないほうが いいんじゃないか…?
(シルフィエット)猫の変死体? (ルーデウス)うん。
かなり不気味だったな。
(アイシャ)それなら私も見たよ。 (一同)えっ?
(アイシャ)猫じゃないけど なんか 変なネズミが家の裏で死んでた。
(ロキシー)病気でも はやっているのでしょうか。
かもしれないな…。
みんな 手洗いうがいを徹底して 予防するように。
はい。 うん。 (ノルン)わかりました。
(クリフ)ルーデウス。 (一同)んっ?
(せき払い)
リーゼが 妊娠した。
(一同)わぁ…!
おめでとう おばあちゃん! (3人)おめでとうございます!
(エリナリーゼ)ありがとうですわ。
《前世の男:子どもか…。 俺もそろそろ➨
ロキシーとの子どもが欲しいな。
ロキシーは どう思っているだろうか。
同じ気持ちだと うれしいな》
(エリナリーゼ)元気な子どもを 産みますわよ。
(物音)
なんの音だ? あっ!
あっ…。 ロキシー!
上級解毒も効果がないんです。
何かわかりませんか?
魔石病だ。 えっ?
失礼。
ハッ!
神級の解毒魔術でしか 治らない 難病だ。
あっ…。
今 なんて…?
ミリス神聖国に➨
神級の解毒魔術が書かれている 聖典がある。
ロキシーを救うには もうそれしかない。
僕は 保管場所を知っている。
だから案内させてくれ ルーデウス。
(ザノバ)もちろん 余もお供しますぞ。
(ルーデウス)2人とも ありがとうございます。
(ミリス教団員)侵入者だ! 聖典が盗まれたぞ!
《前世の男:転移遺跡で俺たちは ミリス兵の奇襲を受けた》
《俺は初めて…。
人を殺した》
♬~
(エリス)ひ… 久しぶりね! ルーデウス!
ギレーヌに… エリス か?
《なんで こんな所に?》
えっと… 学校で聞いたわよ!
魔王に傷を負わせ! 学生の頂点に立ち!
ヒュドラを一人で倒したって!
更に 左手を犠牲にして 七大列強に勝って➨
それに えっと…。 用件はなんですか?
あっ! んっ…。
私は 強くなったわ! ルーデウスは➨
もっと先へ行ってしまったかも しれないけど。
それでも 肩を並べられるくらい 強くなったわ!
だから その… 夫婦になりましょう!
はっ?
何を 言っているんだ…。 んっ?
勝手なことを言うな!
俺がどれだけ苦しんだと 思ってるんだ!
俺にはもう妻が2人いる。
お前の相手はできない。
よろしいのですか?
今はロキシーだ。
《なんで今更…》
(すすり泣き)
あっ…。 (聖典の落ちる音)
あっ…。 あっ…。 あぁ…。
(泣き声)
(叩く音)
《もうロキシーがいない。 あのロキシーが…》
(足音)
ルディ 元気出してとは言わないよ?
でも そろそろ ボクたち家族に 向き合ってほしいな…。
ロキシーのことは みんなつらいよ。
けど 今のルディを見ても ロキシーは喜ばないよ。
気が紛れるなら➨
ボクの体を好きに使っていいから。
フッ! (振り払う音)
そんなこと言われて 抱けるわけないだろ!
ごめん…。
(3人)あっ! (リーリャ)んっ…。
《今 シルフィを抱いたら➨
俺は彼女を ひどく乱暴に扱ってしまう。
ロキシーの代わりとして 八つ当たりの対象として》
あっ…!
(ジョッキを置く音)
(足音)
最近よく会うな~。
今日は どんな求婚の言葉を 聞かせてくれるんだ?
グッ! (倒れる音)
あっ… いきなり何しやがるんだ!
(殴る音)
《どうせ…。
誰も俺の気持ちなんて わからないんだ》
フフッ また来てね。 ウフ…。
チッ。
♬~
また来るよ。
シルフィ…。
なんで ボクじゃダメなんだよ…!
シルフィ!
《数日後 シルフィが出ていった。
リーリャに追いかけろと言われたが➨
俺にそんな資格はあるのだろうか。
こんなとき エリナリーゼがいれば…》
(叩く音)
《どうやらシルフィは アリエルと共に アスラ王国へ向かったらしい。
急げばまだ追いつけるはずだ》
《ちゃんと謝るんだ。
一緒に帰って みんなとやり直そう》
《まさか アスラ王国に 密入国することになるとはな》
(トリスティーナ)じゃあ アタイは 馬車を手配してくる。
ここから出るなよ。 あと…。
《盗賊に力を借りたのはいいが➨
こんなのといたら シルフィに 誤解されるんじゃないだろうか》
なんで ここに…。
《いや アイツの故郷もアスラ王国だ。 いてもおかしくはないか…》
《トリスという盗賊の情報によれば➨
アスラ国王が 病気で もう長くないらしい。
アリエルが帰国を早めたのは 王権争いに参加するためだろう》
アリエル様が 武力行使に出たって本当か?
ああ。 だけど 捕まっちまったらしい。
近々 処刑されるってうわさだ。
(カラスの鳴き声)
あっ…。 ⚟反逆者め!
あっ! 王都の平和を乱しやがって!
この恥さらしが!
(カラスの鳴き声)
あ… ああ…。 (落ちる音)
ああ~っ!
シルフィ! シルフィ~…!
そんな… シルフィ…。
(泣き声)
なんだ お前。 お前もコイツらの仲間か!
ウッ…!
クッ!
あっ あぁ~っ! うわ~っ!
シルフィを… 汚すんじゃねえ!
(叫び声)
《もう どうでもいい。
こんな国 滅べばいいんだ。
全部 なくなればいいんだ》
♬~
(割れる音)
今日はずいぶん 小言がうるさいじゃないですか。
酒がまずくなるんで 黙ってもらっていいですか?
いいえ 黙りません。
毎日 酒浸りで お金は出ていくばかり。
あげく先日は 娼婦まで連れ込んで…。
ここの旦那様は俺です。
何をしようと勝手でしょう。
金なら その体で➨
稼いできたらいいじゃないですか。 あっ!
このままでは ルーシー様の教育にも悪いです。
我が家は崩壊してしまいます。
我が家?
ここは俺の家です。
俺が シルフィと幸せになるために 用意した家です。
居候の分際で…。
いつまでも 母親面してんじゃねえよ!
んっ! (割れる音)
んっ… ハッ!
あぁ…。
うっ…! あ~ん…!
(泣き声)
♬~
《なぜ 俺はロキシーが死んだあと➨
もっとちゃんと できなかったのだろうか》
(鼻歌)
あっ! お兄ちゃん おかえりなさい!
ごはんもうすぐだから待っててね。
(ヒトガミ)やあ!
(前世の男)お前…。
こっちが呼んでも 肝心なときに出てこないし➨
今更 なんの用だよ。
最後に挨拶しておこうと思ってね。
最後? 何言ってんだ?
言葉どおりさ。 もう君には用はないってこと。
あっ? 君と出会ったのは➨
転移事件が起きたときだよね。
いや~ あのときは焦ったよ。
急に未来が 変わっちゃうもんだからさ。
しかも君には 僕の祝福が効かないから➨
信頼を得るのが本当に大変だった。
でも最後には 僕のお願いを 聞いてくれるまでになった。
頑張ったかいがあったよ。 お願い…?
たしか 地下室の様子を 見るっていう…。
そう。 おかげで ロキシーを殺すことができたよ。
は…?
何言ってんだ? お前…。
笑えねえ冗談はやめろよ。
お前が… お前がロキシーを殺したのか?
厳密には違うよ。 あっ!
僕は 直接干渉ができない。
いつもどおり助言をして 君が実行しただけさ。
クッ…。 そういう意味では➨
殺したのは… 君かもね。
お前が殺したのか!
お前が!
お前が…!
プッ! アハハハハ…!
その顔! それが見たかったんだよ~!
お前 なんでロキシーを…。 アハハハハ…!
あれから大変だったんだぞ! アハハハハ…!
みんな… みんないなくなっちまったんだ!
それは君の問題だろ?
そうなる素質が もとから君にあっただけさ。
何でも僕のせいにしないでよ。 うっ…!
まぁでも ボロボロになっていく君を見るのは➨
愉快だったね。 うっ!
テメエ! あっ?
そうだ 最後に一つだけ教えてあげるよ。
ロキシー 妊娠してたんだよね。
あっ…! 君がバカなおかげで➨
僕の思いどおりに事が進んだよ。
じゃ お疲れさん。
ハハハハハ…! おい…。
ハハハハハ…! おい! まだ話は終わってないぞ!
ヒトガミ! ヒトガミ~!
あっ!
ううう…!
《アイツの存在は 本当は夢だったんじゃないか?
そう思えるほど ヒトガミの手がかりが見つからない。
いや 肩に残った感触 笑い声 これは本物だ。
なんとしてでも情報を集め 見つけ出し➨
あのクソ野郎を殺してやる》
おい。
お前 ヒトガミという単語に 聞き覚えはあるか?
《コイツもハズレか。
誰かいないのか 知ってそうなヤツは…》
なぁ そろそろ ヒトガミについて話してくれよ。
エリス。
なんだよ… その目は!
(殴る音)
ハッ!
なんとか言えよ。 いつもは もっとおしゃべりだろ。
《コイツはシルフィが死んだときから 今に至るまで➨
ひたすら俺の邪魔をしてきたんだ。
何かを知っているのだ。 何かを》
《ペルギウスに ヒトガミのことを聞きたいが➨
ヤツがヒトガミ側だった場合 非常に厄介だ。
慎重に行動しなくては》
んっ あっ!? (ざわめき)
大変。 あら…。
グレイラットさん…!
アイシャ…。
アイシャ!
あっ! ザノバ…。
(ドアの開く音)
《アイシャやザノバは こんな俺でも 変わらず接してくれた。
なぜ肝心なときに そばにいてやれなかったんだろう。
いや まだだ。 まだやれることはある。
長寿の不死魔族なら ヒトガミを知っているはずだ。
まだ俺は負けちゃいない》
(アトーフェラトーフェ)アッ ハハハハハハ!
ガッ… ガッ… グ…。
《いける。 このまま 押しつぶしてしまえば…》
クッ!
ディープミスト!
《んっ!? アトーフェは!?》
フッ! あっ!
うっ…。 ハッ!?
エリス…。
フッ…。
あっ…!
(ギレーヌ)フン!
(アトーフェラトーフェ)ムーア!
エリス どうして…。
(ギレーヌ)お嬢様は お前のそばにいたかっただけだ。
えっ?
エリスお嬢様は 昔とあまり変わっていない。
お前のために ずっと頑張ってきたんだ。
いつか理解し 受け入れてくれると信じていた。
だが お前は 変わってしまったんだな。
そんな…。 じゃあ コイツはずっと…。
ずっと… ずっとずっと 俺のことを…。
そんなの わかるわけないじゃないか…。
♬~
《結局 みんないなくなってしまった。
俺は誰も守れなかった。
ヒトガミのせいだ。
せめて ヒトガミを殺さなければ…》
(老ルーデウス)ついに… ついにわかったぞ。
《この世界はもともと➨
6つの世界でできていたらしい。
それは6つの面のように➨
すなわち サイコロ状に つながっていたようだ。
そして その内側➨
無の世界と呼ばれる場所に➨
ヒトガミはいる。
そこへは龍族の秘術で行くようだ。
だが それに必要な➨
5つの秘宝とは いったい…》
《ペルギウスいわく➨
5つの秘宝が この世に現れるのは➨
数十年 先らしい。
だがおそらく➨
俺はそこまで 生きることはできない》
もう 疲れた。
《ヒトガミへの恨みも 薄れてきている気がする。
なんのために➨
誰のために やっているんだったか…》
《過去に行こう。
「召喚魔術」と 龍族の壁画の魔術。
この2つを手順を変えて使えば➨
過去へと転移できるはずだ》
《だが 不安なことは多い。
過去の俺は 未来の俺の言葉を➨
信じるだろうか。
そもそも 行けるかどうかわからない》
《でも もし成功したなら➨
ヒトガミに 一泡吹かせられるかもしれない》
あっ…! (落ちる音)
ごめん もういいから しゃべるなよ。
お前に… 後悔を… ヒトガミの思いどおりに…。
《地下のこと ナナホシのことと エリスのこと➨
それから ヒトガミのこと。
伝えきることはできただろうか。
せめて シルフィやロキシーに もう一度だけでも…》
あぁ シルフィ ロキシー…。
クソ…。
相変わらず かわいいなぁ…。
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