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(戸村(とむら))“わさビル”っていう 企画なんですけど
(疋川(ひきかわ))わさびをこう 食べた—
グラムだけ 賞金が出るみたいな
-(矢栗(やぐり))菅沼(すがぬま)さん? -(伊原(いはら))おいおい
(矢栗)これ ちょっと ヤバいな
(呉(くれ))戸村 お前だよな? この企画 出したの
責任取れよ
え?
(キヨシ)何で?
もしもし どうした?
ちょっと どうしても 見てほしいものがあって
え?
久しぶり
あっ お久しぶりです
すいません 急に呼び出しちゃって
大丈夫でした?
ああ うん まあ いろいろ落ち着いたかな
どうしたの?
いや これ見てほしくて
気になることがあって
「バウバウバウンティ」の収録素材 いろいろ見てたんですけど
(戸村)え? 何これ?
松尾(まつお)さん?
-(戸村)トレー下げた -(キヨシ)ええ
よく見たら これ 僕たちが作った 挑戦者用のわさびじゃないんですよ
ほら トレーに取っ手がついてない
どういうこと?
(キヨシ) いや 分かんないんすよね
何かの手違いか連絡ミスか 誰かからの指示か
でも これ 事故が起きて トレー下げてますよね
そういうことになるよね
(キヨシ)そうなんですよ
(戸村)でも 何で松尾さんが?
(キヨシ)いやあ 謎すぎて
あ… そういえば 最近 松尾さん来てる?
いや 疋川が行方不明になって ギャンブルに手を出したとか
(戸村)ああ そうだった
えっ
(小山内(おさない))闇カジノルートの情報で 募集かけたら来たらしいよ
生きてはいるんだよね?
はい カジノで全財産 使い果たした みたいなうわさは聞くんで
♪~
~♪
(小西) “死に至るヤバい!”のコーナー!
このコーナーでは あっ こいつ 死んだなと思った瞬間を
リスナーから募集して 紹介していきます
本日も たくさんのメッセージ ありがとうございます!
(浅川(あさかわ))ありがとうございます
(小西)では早速 ラジオネーム 震えるラッコさん
(松尾)幼い頃から いつも一人で 誰かと話すのが苦手だった
そんなとき ラジオと出会い ヘッドホンから聞こえる—
芸人さんの小気味よいトークや ネタに没頭していった
(小西)続いて ラジオネーム 伝説のお松さん
“旅行から帰ってきたら”
“部屋がキンキンに冷えていた 死亡!”
(浅川)フフ… これ電気代 想像したらね
-(小西)ヤバいな これは -(浅川)絶望だね
うん 詰みましたね これは
(松尾)ネタが採用された瞬間
今までに感じたことのない 高揚感を味わった
(小西) ラジオネーム トムラジオさん
常連さんですね いつもありがとうございます
“俺 この戦いが終わったら プロポーズしようと思ってんだ”
-(小西)死亡! -(浅川)フフハハハ…
これは絶対 死ぬ
これは絶対 死にますね フラグですから
これは絶対 死にますね フラグですから
フラグ… フラグ立ちすぎだろ
フラグ… フラグ立ちすぎだろ
フラグ… フラグ立ちすぎだろ
立ってるからね
立ってるからね
プロポーズしてから戦え!
そうね 順番が ちょっと逆です
(浅川) いや これは トムラジオさん
えー システム手帳!
(小西)出たー! システム手帳
(松尾)しかし同時に
自分には どうしても勝てない 人間がいるということも知った
-(小西)何年ぶりですか? これ -(浅川)1年ぶりです
(松尾) ネタの採用率はイマイチだったが
SNSとの相性はよかった
世間の騒動を 客観的視点でまとめてポストすると
みんなが それを面白がるようになった
匿名のアカウントではあったが
知らず知らずのうちに フォロワーは10万人を超え
いわゆるインフルエンサーと 呼ばれるものになった
今の自分なら 自分の名前で
世の中に確かな足跡を 残せるかもしれない
そんな折 疋川さんとの出会いが 俺を放送作家の道へと導いた
そんな折 疋川さんとの出会いが 俺を放送作家の道へと導いた
(疋川)ああ そう
そんな折 疋川さんとの出会いが 俺を放送作家の道へと導いた
そんな折 疋川さんとの出会いが 俺を放送作家の道へと導いた
お前 色 白いなあ
(松尾) まあ そうなんですよ
(松尾) まあ そうなんですよ
ものすごい白いぞ 若いねえ ヘヘヘヘ…
ものすごい白いぞ 若いねえ ヘヘヘヘ…
ものすごい白いぞ 若いねえ ヘヘヘヘ…
はい ありがとうございます
ものすごい白いぞ 若いねえ ヘヘヘヘ…
あっ そうだ これ
メニューじゃないよ
新番組の企画書 これ書いてみる?
ええっ いいんですか? こんな急に
(松尾)疋川さんは 俺をかわいがってくれたし
仕事も与えてくれた
お座りいただいて
(松尾)「ラジオフロント」の パーソナリティをやっていた—
芸人さんとも仕事ができた
こちらが今回の企画になります
はい
ここで浅川さん 一言お願いします
これ 何でもいいんですか?
はい
はい
じゃあ 僕は そのとき…
あっ じゃあ 浅川さんにツッコむような形で
あっ はい ツッコめば
はい 分かりました
じゃあ 何かボケたほうが 僕はいいってことですよね?
ええ お任せしちゃって 大丈夫ですか?
ああ はい 何でもよければ
はい すいません お願いします
とはいえ 尺も あまりないので
できるだけ コンパクトにしてもらいつつ
こう 企画の主に合うような キレのあるやつ お願いします
いや 料理店かよ
あっ 注文が多いからね
-(松尾)ああ! ハハハハ… -(浅川)すごい…
-(小西)注文が多い -(浅川)いっぱいあったから
-(小西)注文が多い 料理店 -(松尾)そういうことですか
説明させちゃってすいません 何か ありがとうございます
-(浅川)そうよ -(小西)いやいや
めっちゃ気ぃ遣ってくれてる… 大丈夫ですか?
-(松尾)いや 大丈夫です -(小西)はい お願いします
本番 よろしくお願いいたします お願いします
失礼します
あの…
「ラジオフロント」聞いてます
(2人)あっ えっ… ありがとうございます
伝説のお松です
ああ
-(浅川)ありがとうございます -(松尾)失礼します
(松尾)未来への希望が 俺の心を照らしていた
そんなとき…
今日からチームに加わります 戸村匠真(たくま)と申します
よろしくお願いします
よろしくお願いします
お座んなさい
(松尾) 戸村が作家チームに加わった
俺の人生が狂い始めたのは このときからだ
えー 次のロケ企画の…
-(松尾)戸村君 -(戸村)はい
疋川さんが作家チームで 飲みに行かないかって
-(松尾)どうする? -(戸村)はい ぜひ!
その手帳 もしかして「ラジフロ」の?
えっ 知ってるんですか?
ヘビーリスナー
え!? そうだったんですか!
でも俺 採用率 低くてさ
レターセットまでしか もらえなかったのよ
システム手帳もらえるなんて 戸村君 相当優秀でしょ
いやいや もう 僕 とにかく数打ってただけなんで
あっ… えっ もしかして ラジオネーム トムラジオ?
はい トムラジオです
ええっ! すごい! 戸村君がトムラジオ?
はい 僕がトムラジオです
ハハハハハ びっくりした
ここ最近で一番びっくりした
(松尾)ごく一部の ハガキ職人にしか与えられない—
「ラジオフロント」の 特別なシステム手帳は
まるで勲章のように 輝きを放っていた
そして疋川さんも また 戸村の才能に すぐに気づいた
あっ そうだ
今度 新しいバラエティの企画 募集してんだけど やってみない?
えっ 俺 出したいです
戸村 どうかなあ
えっ いいんですか?
(疋川) 君の企画 面白そうだからさ
(松尾) 俺の心を嫉妬が一気に支配し
かつて感じた希望の光が 次第に薄れていくのを感じた
なぜ戸村は いつも俺を邪魔するんだ
戸村の存在は
自分の心を覆い尽くす 巨大な影になっていった
(疋川)じゃあ チャレンジは“わさビル”で
名前だけは 残してといてやったからね
はい
(松尾) 「バウバウバウンティ」でも
戸村の企画が採用された
どんな些細(ささい)なことでもいい 戸村の足を引っ張ってやりたい
そう思うようになっていた
(AD) すいません そろそろいけます?
あっ はい
-(AD)もらいます -(キヨシ)お願いします
(2人)おおおっ
(松尾)それ 俺が持ってくよ
-(AD)あっ いいんですか? -(松尾)うん
-(AD)お願いします -(松尾)はーい
(松尾) 俺は 本物のわさびと すり替えた
菅沼 勢いが止まってしまったー
-(菅沼)おえっ -(矢栗)頑張れ 菅沼!
(矢栗)このままタイムオーバーに なってしまうのか?
(終了の合図)
-(矢栗)菅沼さん? -(伊原)おいおい カメラ止めろ
(AP)ちょっと 写真撮らないでください!
-(矢栗)水 持ってこい! -(キヨシ)はい はい
(伊原)早く早く 水!
(矢栗たち)菅沼さん
では ご案内いたしますので
ご退出のほう よろしくお願いいたします
(AP)足元 お気をつけください
(松尾)その日の夜 事件のことをまとめてポストした
すると瞬く間に炎上し 世間は戸村を厳しく糾弾した
戸村は すぐに この業界から いられなくなった
-(戸村)いらっしゃいませ -(店長)いらっしゃい
戸村君!? まさかの偶然!
松尾さん?
(松尾)ああ ここで働いてたんだ
あ… はい
-(戸村)あっ そちら どうぞ -(松尾)うん
俺さあ 戸村君 やっぱ もったいないと思うんだよね
才能あるしさ
疋川さんに言って もっかい 現場戻れるようにつなごっか?
業界 戻りたいでしょ?
あ…
(店長のせきばらい)
あっ すいません もう仕事戻んないと
ああ
店長 すいません コーヒーお願いします
(松尾)しかし その後
伊原 矢栗 疋川
番組に関わった面々が 姿を消し
残されたのは ただ 深まる不安だけだった
疋川さんがいなくなって 仕事がなくなった俺は
ギャンブルに手を出し 首が回らなくなっていた
あっ
うまくいかねえ
(携帯電話の通知音)
デスゲーム?
(松尾) デスゲームなんて存在するとは
夢にも思っていなかったが
リサーチを重ねていけばいくほどに
この世に確かに存在することが 分かった
このネタは金になる
そう思った俺は 私人逮捕系 動画配信者と手を組み
この事実を 世間に暴露しようと画策した
(瀬戸内(せとうち)) あっ 参加者 もう来たんちゃう?
(和(なごみ))みたいですね
あっ これって参加者の車ですか?
(小山内)そうそう
一旦どこかで集合して
アイマスクして 運ばれてくるっていう
(男)痛い 放せって! 全部 撮ってるからな!
(警備員)おい! ちょっと!
おい 何やってるんですか?
-(警備員)カメラ止めろ! -(男)何かの会場ですか?
(松尾)ところが その計画は失敗に終わった
だが俺は見た
そこに戸村がいたことを
(小山内)撤収 今日の開催は中止!
マジっすか?
ファンタジア
ミトメネア? ダジャレかよ
(瀬戸内)わさびの挑戦で 死者が出たにもかかわらず
自分は すぐに責任を取らず
自分は すぐに責任を取らず
(松尾)呉さん
若手作家に責任を取らせ 業界をやめさせたことがある
1だ
“認める”でいいんですね?
1って言ってるだろ!
あんな店な 放送されなくても潰れてるわ!
この女…
なるほど
(和)戸村君
-(戸村)おはようございます -(和)おはよう
何か今日 雨 降りそうっすね
ねっ ありがとう
早いね
(和)次回どうします?
暴露シアンは ちょっと警戒されて しにくなってるしな
(小山内)警戒されちゃって 参加者いないんだよね
また新しい企画 考えます?
うん ミトメネアも汎用性ないし
確かに
(一同)うーん
配信で企画考えるの ホンマに大変やなあ
(まどか) お疲れさまでーす
(瀬戸内)ああ お疲れ
戸村さん これ ポスト入ってましたよ
-(戸村)あっ ありがとう -(まどか)はい
え?
何だった?
え?
ああ いや 何か…
広告?
ふーん
秘密
(戸村)誰が何のために?
(携帯電話の振動音)
(和) 初めて会ったのが ここだったね
(戸村) もう ずいぶん前に感じます
(和)うん
ネタ帳 捨てようとしてた
あのときは…
もうホントにおしまいだと 思ってましたから
和さんが止めてくれて ホントに感謝してます
ううん それは私のほう
ドリーミアに入ってくれて 本当に感謝してる
だって みんな すっごい変わったもん
戸村君の企画やアイデアで 事務所に活気があふれて
やりがいを感じてる
一度 解散して また集まれたのも 戸村君のおかげ
いや…
そして呉への復讐(ふくしゅう)も
戸村君が人を殺さないデスゲーム
人を殺さない復讐を考えてくれて
向かうべき未来が見えた
ミトメネアで私が出題することも 提案してくれたし
ああ
何となく そのほうが気が晴れるのかなって
お前 あのときの
うん
認知されて初めて 復讐になるんだって思ったよ
どうかした?
え? いや
(和)元気ないけど大丈夫?
いやいや 全然 元気です
(和)ふーん そっか
まあ じゃあ 明日からもよろしくね
はい また明日
また明日
(和)認知されて初めて 復讐になるんだって思ったよ
(松尾)その手帳
もしかして「ラジフロ」の?
(戸村) えっ 知ってるんですか?
ヘビーリスナー
え!? そうだったんですか!
でも俺 採用率 低くてさ
レターセットまでしか もらえなかったのよ
ちなみに俺 伝説のお松
伝説のお松
え? 何これ?
松尾さん?
(キヨシ)僕たちが作った 挑戦者用のわさびじゃないんですよ
ほら トレーに取っ手がついてない
松尾さんが…
俺を…
♪~
~♪
僕には
失いたくないものが あります
(松尾)“撃って弾いて ジャンケンポン”だ
最高のデスゲームを配信しようよ
-(戸村・松尾)ジャンケンポン! -(和)戸村君!
(戸村) “それをみんなに伝えたかった”
“ありがとう”
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