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(水越麻也子)もう 無理…! 離婚してください。
〈ついに 夫 航一との 離婚を決意した麻也子〉
〈しかし…〉
(水越航一)あなたは… 誰? えっ?
〈記憶喪失となってしまった夫を 放り出す事も出来ず→
麻也子は 絶望に襲われる〉
〈一方 夫から 離婚を 突きつけられた玲子には…〉
(竹田久美)自業自得でしょ。
〈怪しい影が忍び寄っていた〉
やめろよ! (久美)もしかして…→
記憶喪失も嘘? 何 言ってるの? 久美ちゃん。
〈記憶喪失は 航一の自作自演だった事 そして→
親友 久美と夫の不倫の事実を 知ってしまった麻也子は…〉
あいつのとこに行くのか!?
〈全てを振り切り 音楽評論家 工藤通彦のもとへ走った〉
(工藤通彦の声)僕の実家の両親に 会ってもらえないかな?
〈この時 麻也子は知らなかった〉
〈偶然 病院で知り合った ウェディングプランナー→
田中早苗の正体が→
不倫相手 通彦の母親だという事を〉
(田中早苗) どうして あなたが ここに?
何? 2人とも知り合いだったんだ。
どうして 田中さんが? 田中って旧姓なんだよ。
仕事の時は 田中を使ってるんだけど…。
通彦!
あなた 結婚したい人がいるって まさか この人じゃないわよね?
いや この人だけど。 ええっ!?
あの…。 どういう事?
あなた ご主人 いるでしょ! (工藤雅之)えっ?
通彦… この人 結婚してるのよ。
あなた 騙されてるの。 騙されてなんかないから。
じゃあ 不倫だってわかってたの?
ああ わかってた。
ああ…! 何 バカな事 言ってるのよ!
申し訳ございません! 麻也子…。
麻也子さん 麻也子さん 離婚は もう成立してるんだよね?
いえ…。
呆れた…。
絶対 認めませんから!
僕たちの話も聞かないで 頭ごなしに反対しないでよ。
話を聞くも聞かないも 不倫は不倫でしょ!
あなた 帰ってください!
はい。 麻也子。
本当に 申し訳ございませんでした!
麻也子。 失礼します。
はあ…。 早苗… なあ 早苗…。
麻也子! (ドアの開閉音)
なんなんだよ…!
今まで 僕がやりたい事を 一度も反対した事なんて→
なかったじゃないか。 なんで 結婚は駄目なんだよ!?
わかってるでしょ。 (雅之)通彦 不倫は駄目だ。
何がなんでも 麻也子と結婚するから。
麻也子!
通彦さん…。 ごめんね。
嫌な思いさせた。
ううん。
ご両親のお怒りは もっともだよ。
はあ… あんなに わからず屋だと 思わなかったよ。
わからず屋なんかじゃないよ。
あれが普通だと思う。
きっと うちの両親も…。
誰に反対されてもいい。
麻也子 結婚して 一緒にイタリアに行こう。
〈私を 真っすぐに見つめてくれる目〉
〈この目に見つめられると 私は ノーと言えなくなる〉
いいよね?
うん。
♬~
航ちゃん…。
おかえり。
ちゃんと話さなきゃ駄目だと 思って…。
彼と結婚するの?
そうしたいと思ってる。
ごめん。
そうか…。
用意しておいたよ。
卒業証書だよ。
卒業証書…?
僕のハンコは押しておいたよ。
僕も悪かったよ。
麻也子の親友と 不倫関係になるなんて…→
最低だよね。
どうしたの?
これでも 結構 悩んだんだよ。
これが 麻也子への最後の プレゼントになると思ったからさ。
一つ 聞いてもいい?
何?
どうして 記憶喪失のふりをしたの?
ごめんね。
けど 麻也子の気を引こうって 思ったわけじゃないんだよ。
何もかも忘れたかったのかも しれないなあ。
これまでの自分を忘れて→
素直に なんのわだかまりもなく 麻也子との時間を持ちたかった。
幸せだったよ。
これでも 僕はさ 本当に麻也子を愛していたから。
だったら どうして抱いてくれなかったの?
指一本 触れてくれないのに…→
愛されてるなんて思えないよ。
覚えていないんだね。
えっ?
3年前の事。
麻也子 愛してるよ。
♬~
(いびき)
(いびき)
(航一の声) 麻也子は 愛し合ってる最中に→
いびきまでかいて寝てたんだよ。
えっ? 嘘…。
ごめん 覚えてない。
僕は それがトラウマになって→
麻也子を抱くのが怖くなったんだ。
そんな事で…?
そんな事?
あ… そうだよね…。
本当 そんな事で クヨクヨしちゃってさ…。
バカだよね。
大バカだよね!
(笑い声)
だけどさ…→
そんな事で 僕は 本当に傷ついたんだよ。
麻也子に触れたいのに 触れられなくて…。
悲しくて… つらくて…。
あの… 航ちゃん?
いや でも… ちゃんと言ってくれたら…。
言えるわけないだろう。
そんな事 言えないよ! ごめん。
あんまりだよ。 ひどいよ…。 ≫(ドアの開閉音)
ひどすぎるよ!
(水越綾子)航くん?
(笑い声)
麻也子は 本当 わかってない。 ハハハハッ…!
おかしい。 おかしくて笑っちゃうよ。
笑いが止まらない。 アハハッ…! 航くん…。
(笑い声)
君は どれだけ 僕を傷つけたら気が済むんだよ!
どうして そんな無神経になれるの!?
もう… 麻也子さん もう行って。
ごめんなさい。 ごめんなさいじゃないよ!
早く! ほら!
(泣き声)
航くん 落ち着いて。
(泣き声)
〈夫との 5年間の結婚生活が終わった〉
〈まさか こんな終わりを迎えるなんて…〉
♬~
航くん。 大丈夫よ 大丈夫。 (泣き声)
何があっても お母さんは そばにいるから。
ねえ。
かわいそうにねえ。
こんなになるまで 航くんの事 苦しめて…。
あの人たち 絶対 幸せになんかなれないわよ。
早苗さんも 絶対認めないって言ってたし。
早苗さん…? (綾子)ほら 病院で会ったでしょ?
ブライダルサロンをやってる 田中さん。
あの人ね 麻也子さんの不倫相手の お母様だったの。
悪い事は出来ないわね。
玲子 ブログ。 (遠山玲子)ん?
見てよ これ。
(玲子)何? これ!
(久美)誰が こんな事…。
最近 なんとなく つけられてるような感じがするの。
ええっ?
♬~
(遠山 茂)玲子… 愛してる。
お願いします。 はい。
〈離婚届を出し 私は旧姓に戻った〉
〈これから 通彦との新しい人生が始まる〉
♬~
モーツァルトは オーストリアで生まれたんだけど→
イタリアで 作曲家として認められたんだ。
へえ~。 それでね→
モーツァルトが弾いた パイプオルガンのある→
サン・ドメニコ聖堂の近くで アパートを探そうと思ってるんだ。
〈本当に幸せだ〉
〈怖いくらいに〉
〈なのに 心の底から 安心出来ないのは なぜだろう?〉
あんまりだよ。 ひどすぎるよ!
広いテラスのある アパートがいいな。
日曜日は そこで 2人でお茶を飲むんだ。
なんだか 夢みたい。
麻也子と一緒に行けるなんて 本当に嬉しいよ。
ねえ 麻也子 結婚式 挙げようよ。
でも…。
麻也子のウェディングドレス 見たい。
私だって 結婚式は挙げたいけど…。
なら 決まり!
誰にも祝福されなくたって いいじゃない。
僕たち2人だけの結婚式で。 うん。
(津久井哲也)水越さん! はい。
どういう事よ 離婚って。
(2人)離婚?
しかも 不倫って! (2人)不倫?
あ… いや その…。
(古川 徹)ちゃんと 慰謝料は もらいましたか?
えっ? (関口真希)旦那さんと愛人に→
ガツンとやってやんなくちゃ! 逆だよ 逆!
不倫をしたのは 水越さん。 (古川・真希)ええ~っ!
しかも 相手は 通彦。 ほら 俺の知り合いの息子!
(古川・真希)あの?
参ったよなあ 俺のせいだよなあ。
ああ~…。
〈そういえば あの日 津久井に用事を頼まれなければ…→
通彦との今は なかったかもしれない〉
(津久井)はあ… ああ…!
俺は離婚問題に強い弁護士で 売ってるのに→
うちのスタッフが 不倫で離婚なんて→
これ 大問題だよ!
水越さん どうしてくれるの?
…すみません。 (津久井)どうしてくれるの?
(早苗)おめでとうございます。 ありがとうございます。
いらっしゃいま…。
お姉さん お仕事の帰りですか? ちょっと→
お話聞いてもらえません? 急ぐんで。
夜のお仕事とか興味ないですか? えっ?
わけありパブ 蟻地獄 っていうんですけど。
はあ!? いや~→
お姉さん 結構 いい線いってると思うんだよね。
だから 話だけでも…。 やめてください やめてください。
すぐ済むから。 困りますから。
お金も いいんだよ。 いやいや…。
♬~
なんだよ!? 邪魔なんだよ!
(野村健吾)いやいや いやいや…。
イッテェ!
僕の彼女に何か用ですか? いや… 何も用ないです。
イッテェ…。
♬~
ありがとう。
久しぶり。 仕事帰り? ええ。
僕も ちょうど 打ち合わせが終わったとこなんだ。
もし 時間があったら 食事でもしない?
ごめんなさい。
食事だけだって。
私 通彦さんと 結婚する事になったんです。
えっ?
あの音楽評論家って言ってた 彼と?
じゃあ ご主人とは離婚したんだ。
はい。
ねえねえ…。
僕と付き合ってた頃 ダブってたりしてる?
してません。
本当に? 本当に。
そっか…。 結婚か…。
だから もう…。 じゃあ お祝いしないとね。
えっ?
行こう。 あっ いや ちょっと いや…。
久美ちゃんとご主人が? そう。
まさか あの久美がって かなり衝撃だったけど。
(野村)ふ~ん。
彼女も なかなかやるんだ。
まあ そのおかげで 離婚も スムーズにいったんだけどね。
でも…。 でも?
久美とは それっきりになっちゃった。
そっかあ…。
(足音)
はあ…。 ちょっと 飲みすぎよ。
飲まなきゃ やってらんないし。
ご主人の居場所 まだわからないの?
あのクソ弁護士 色仕掛けにも全然乗ってこないし。
絶対 口割らないんだよね。
(ドアの開く音) いらっしゃいませ。
(野村)やあ。
(玲子)あっ 親友なのに冷たい奴が来た。
ごめんなさい。 私 やっぱり帰ります。
そんな寂しい事 言わないで。
一杯だけ。 一杯だけ付き合ってよ。
♬~
麻也子… ごめんなさい。
もう いいよ。
本当にひどい事したと思ってるの。
だから もう いいって。
本当に? うん。
なんで 女の子ってさあ そうやって かっこつけるかなあ。
別に かっこつけてなんかないから。
顔では笑って 心の底では…。
怖いなあ 女の子って。
だって 今さら謝られても…。
そもそも 謝って済む話じゃないし。
私だって そうは思ってないけど。
許せるわけないでしょ。
親友だと思ってたのに。
親友? よく言うよ。
野村さんとの不倫 隠してたくせに。
それは…。 (野村)いいね いいね。
もう 全部 吐き出しちゃいな。
(久美) 麻也子って 昔からそうよね。
はあ?
優等生ぶって まずい事は隠すんだよね。
ちょっと 何よ それ。
ってか 久美だって そうでしょ?
航ちゃんと不倫してるの隠して→
人には不倫なんて駄目だって 説教なんかして。
あれは 説教なんて そんな単純なもんじゃないの。
ごまかさないで! ごまかしてなんかないし!
言ってる事とやってる事が 違いすぎ!
麻也子が不倫なんかやめて 航一さんと仲よくしてくれたら→
私も 航一さんの事 忘れられると思って!
ぶざけないで!
叩く事ないでしょ!
やったわね!
(玲子)ちょっと… ちょっと やめなよ 2人とも。
ちょっと ああっ…!
野村さんも 笑ってないで なんとかしてよ!
いや~ おっかなくて 無理無理。 僕には無理。 止められないよ。
役立たず!
麻也子 久美! ちょっと…!
ちょっと… 離してよ! (久美)離してよ…!
(玲子)やめなってば!
ごめん。
(野村の笑い声)
(一同の笑い声)
あ~あ。
すごい… かかって…。
(一同の笑い声)
あ~あ。
とにかく 一度帰ってらっしゃい。
結婚に反対するなら 帰らない。
不倫で結婚しても…。
「うまくいくわけないから」
(ため息)
まったく…。
少しは 話 聞いてやっても いいんじゃないのか?
冗談じゃないわ。
相談?
麻也子と 通彦くんの事なんですが…。
お母様 2人の結婚 反対されてますよね?
もちろんです。
力を貸して頂けませんか?
2人を別れさせるためだったら なんだって協力しますよ。
絶対 許さないから…→
結婚なんて。
(足音)
(足音)
♬~
≫(山岸亮介)玲ちゃん。
(山岸)俺との事は 遊びだったって事…?
当たり前でしょ。
亮介!
もう一度 やり直そう。
バカじゃないの?
もう あんたになんか興味ないし。
写真!
ばらまいても いいの?
え?
ブログのコメントだけなら ごまかせても→
写真が出たらアウトだよ。
あの書き込み 亮介だったの?
やり直してくれれば 何もしないから…。
玲ちゃん… 好きだよ…。
♬~
玲ちゃん…。
♬~
ああ… ううっ…。
ああ…。
(玲子)シゲちゃん!
シゲちゃん! シゲちゃん!!
無事に終わりました。
幸い 急所は外れていたので 命に別条はありません。
ありがとうございます。
♬~
おい 遠山茂さんが刺されたらしい。
(麻也子・真希)えっ!? (津久井)刺したのは→
奥さんの元不倫相手らしいんだが→
遠山さんの怪我は 大した事なかったらしい。
(真希)男って 未練がましいところあるからね。
(古川)不倫が原因で殺傷事件 っていうニュースも→
よくありますしね。 怖い怖い。
♬~
麻也子だけを幸せにはさせない。
やめて 航ちゃん…。
君を殺して 僕も死ぬ。
キャーッ!
まさか…。
シゲちゃん…。
玲子…。
痛い?
痛いに決まってるだろ。
全治2週間だって。 よかったね。
いいわけないだろ。
2週間も 遙斗の弁当 作れないんだぞ。
私が作るから。
作った事もないくせに…。
なんで あそこにいたの?
あのブログの書き込みを見たんだ。
お前に捨てられた バカな男の仕業だと思ったから…。
お前が危ないと思ってな…。
心配してくれたんだ…。
遙斗の母親だ… 変な死に方はさせられない。
いつになったら 離婚届に判を押してくれるんだ?
押さないから。 ふざけるな。
離婚なんかしないから。
こんな事されて 離婚出来るわけないでしょ?
体張って 私の事 守ってくれる人なんか→
他にいないから!
今さら わかったって 遅いんだよ…。
遅くないよ!
俺は離婚したいんだ。
しない! だったら…→
だったら 食事は 毎日 作れ。
掃除も洗濯も 毎日やれ。 アイロンがけもだ。
やるよ… やってあげるよ!
ただし 風呂掃除とゴミ出しは→
俺がやる。
(玲子)ありがとう…。
週に3日はエッチさせろ。
俺好みの下着を着けろ。
それは ちょっと やだ。 俺の言う事が聞けないのか?
シゲちゃん 趣味悪いじゃん!
うるさい…。
♬~
(呼び出し音)
(久美)もしもし? 私。
ちょっと会えないかな?
♬~
ごめんなさいね 忙しいのに。 ううん。
僕も ちゃんと 久美ちゃんと 話さなきゃいけないと→
思ってたから。 話?
うん。 久美ちゃんとも ちゃんと けじめをつけなくちゃね。
久美ちゃんには悪い事をした。 傷つけて 申し訳なかった。
私は 別に傷ついてないよ。
僕の前で そんな強がらなくていいから。
久美ちゃんが 僕を 本当に愛してくれている事は→
わかってるから。
でも 悪いけど もう少し待っててほしい。
はあ? なんか すごい勘違いしてるみたいだけど。
えっ?
これ 返すね。 航一さんの パジャマとか歯ブラシとか。
それじゃあ さようなら。
ねえ ちょっと待ってよ。 どうして そんなに強がるの?
強がってないから! 久美ちゃん!
離してよ!
女はね 男が思ってるより 強い生き物なの。
女 なめんじゃないわよ!
♬~
久美ちゃん…。
♬~
(麻也子の声) 「これまで 通彦さんを→
大切に育ててこられた ご両親には→
本当に申し訳ない気持ちで 一杯です」
「これからの人生 二人で誠実に生きていくことで→
償っていければと 思っております」
♬~
(鐘)
♬~
(久美)麻也子 とりあえず きれいだよ。
とりあえずって…。
2回目なんだから それぐらいで ちょうどいいでしょ。
きれいだよ 本当に。
ありがとう。
やっぱり 通彦さんのご両親は いらっしゃってないみたいだね。
皆様 お待たせ致しました。 ご参列者の皆様は→
チャペルのほうへ ご移動をお願い致します。
こちらへ どうぞ。
♬~
♬~
お義母様!
来てくれたんだ…。
迷ったけど…。
正直 まだ少し迷ってるけど。
でも あれだけ ご主人に…。
いいえ 違うわね。
元のご主人に頭下げられたら ノーとは言えないでしょ。
えっ? 航一さん。
お願いします!
麻也子と通彦くんの結婚を 許してあげてください!
えっ ちょっと…。
あなたの奥さんを うちの息子が奪ったんですよ!?
あなた 平気なんですか? 平気じゃありません。
でも 麻也子には 幸せになってもらいたいんです!
このとおりです!
(早苗)認めない 絶対 許さないって言ったのに→
そのあと 何回も しつこく訪ねてきて→
頭下げるんですもの。
あれじゃ営業妨害だわ。 本当 迷惑。
あの しつこさに負けたわ。
水越さんに感謝しなさい。
そうだな…。
航ちゃん…。
これからは 2人で しっかりやっていくのよ。
はい。 うん。
どんなつらい事があっても 泣き言は言わないのよね?
その覚悟は出来てるわよね?
もちろんだよ。
何があっても→
通彦さんと力を合わせて 生きていきます。
頑張れよ! なっ?
♬~
おめでとう 麻也ちゃん。
♬~
(神父)麻也子 あなたは 健やかなる時も 病める時も→
夫 通彦を愛し 敬い 慰め 助け→
その命ある限り 真心を尽くす事を誓いますか?
誓います。
♬~
麻也子… お幸せに。
♬~
♬~
(神父)それでは 誓いのキスを。
♬~
えっ 予約がない!?
はい。 申し訳ございませんが…。
そんなはずないですから! もっとよく調べてください。
工藤です。 工藤通彦。
何度もチェック致しましたが…。
わかりました。 それじゃあ 新しく買います。
かしこまりました。 (ため息)
お願いします。
お預かり致します。
申し訳ございません。
こちらのカードは 利用停止になっております。
えっ?
もしもし? 僕だけど。
ああ 通彦。 ごめんね お見送り行けなくて。
カードが使えないんだけど…。
えっ? …あっ ごめん 言い忘れてた。
カード止めたから。
えっ なんで!? (早苗)「だって あなた…」
もう結婚もしたんだし 一人前でしょう?
「それに言ってたじゃない」
これからは 何があっても 2人でやっていくって。
もう 家族カードなんて いらないでしょ。
いや それとこれとは…。
別じゃないわよ? 今後一切 援助はしませんから。
留学の費用も マンションの家賃も 払いませんからね。
これから出発って時に なんなんだよ!?
援助なしで どうしろっていうんだよ!
(早苗)「自分で なんとかなさい」
あの… 通彦さん 援助って…? もういい。
そんなに言うなら わかった。 一切 縁を切るから。
通彦さん ちょっと落ち着いて!
さよなら ママ。
ママ…!?
行こう 麻也子。
いや でも… ボローニャは? 留学は?
もう諦める。 諦める!?
もういい。 僕には麻也子がいる。
それだけで幸せだから。
えっ…?
〈早いもので→
通彦と一緒になってから 2年が過ぎた〉
〈私は 津久井法律事務所を辞め→
ハローワークで見つけた 小さな会社で→
事務員として働き出した〉
(玲子)ジャーン! (遠山遙斗)あっ また焦げてる!
焦げてないところがあるだけでも マシだな。
それ 褒めてるの? 褒めてません。
なんなのよ! せっかく早起きして作ったのに!
〈玲子は それなりに うまくやっているようだし…〉
お待たせ致しました。
来月 新橋にもオープンするので ぜひ いらしてください。
(男性)ありがとうございます。 (ドアの開く音)
いらっしゃいませ。 お腹すいちゃった。 何か作ってよ。
〈結局 久美と航一は また付き合い出し→
久美のお店は 2号店を オープンするほど順調だ〉
〈通彦は たまに 音楽雑誌に 原稿を書いてはいるが→
音楽教室で 子供に ピアノを教えるバイトが中心だ〉
ただいま。
おかえり。 遅かったね。
〈私と一緒になる前の通彦は 家賃も生活費も→
ほとんど 親から 援助してもらっていたのだ〉
自分で食べたものぐらい 片づけてよ。
ごめん。 つい 原稿を書くのに 夢中になってて。
麻也子。 何?
いつも ありがとう。
えっ?
うん よく似合ってる。
ダイヤじゃない…。 これ いくらしたの?
お金の事は気にしないで。 気にするよ!
ねえ イタリア留学するんだよね? うん。
そのために 貯金してるんだよね?
なのに なんで使っちゃうの? ごめん…。
ここの家賃 払うの 大変なんだよ?
そんなに怒らないでよ。
(携帯電話の着信音)
ママ?
あっ ホントに? うん わかった。
ねえ ママが 今度の土曜日 ごはん食べにおいでって。
〈私は やっぱり ツイてない…〉
(野村)麻也ちゃん?
野村さん。
久しぶり。 何? 疲れた顔しちゃって。
通彦が あんなにお子ちゃまだなんて→
思ってなかった。 何? 後悔してるの? 結婚した事。
そうじゃないけど…。
いや… 麻也ちゃんは 後悔してるね 絶対に。
ねえ 僕が 今 何考えてるか わかる?
さあ?
久しぶりに いけない事 考えてるんだ。
♬~
どこか 軽く飲みに行こうか。
ごめんね。 おいしいものを食べたら→
ストレス発散出来ちゃったから。
おいしいものだけじゃ また すぐに→
ストレスたまっちゃうと 思うけどな…。
そうかもね。
それじゃあ。 おやすみなさい。
(ため息)
ついに フラれたか…。
♬~
おかえり。 ただいま。
遅いよ。
ごめんね。 ばったり 友達と会っちゃって。
えっ… 友達って 男の人じゃないよね?
違うわよ。 だったら 連絡ぐらいしてよ。
何回も電話もメールもしたのに 全然 返事くれないから…。
携帯 カバンに入れたままだったから。
心配するじゃないか…。
ごめんね。
はあ はあ はあ…。 勘弁してくれ!
逃がさないわよ!
ああ… あっ あっ… ああーっ!
♬~
やめて 久美ちゃん!
でも 最高!
久美ちゃん! (久美)航一さん!
あっ ちょっと 待って待って…。 ああ 快感!
♬~
えっ!? (いびき)
ちょっと やだ…。 寝ちゃったの?
♬~
♬~
(久美) で いつになったら留学するの?
もう無理でしょ。 全然 お金たまらないし。
そんなに稼ぎないの? 学生のバイト程度だよ。
その上 これだし。 見て。
ほら。 今日 私が家を出て ここに来るまでに→
こんなに届くんだよ。
いいじゃない。 それだけ愛されてるって事でしょ。
こんなに束縛する人だと 思わなかったな。
でも みんな 噂してたわよ。 ん?
麻也子は 恋愛を貫いた伝説の女だって。
で 久美は どうなのよ?
航ちゃん… あっ ごめん。
航一さんとは うまくいってるの?
うん… まあまあ いい感じかな。 (玲子)結婚するの?
考えてないわけじゃないけど…。
ほら 航一さんのお母さんって ちょっと うざいから。
でしょ!? この前 泣かせてやったけど。
えっ 本当に!?
(綾子)これがね 取りにくいよね 航くんは。
やだ… 航一さん そういうの 自分でやったら?
なんで? なんでって…。
そんな事も出来ないの?
僕 魚の骨 取るの 下手なんだよね。
航くんは 本当 不器用だからね。
お義母様 そういうの やめて頂けますか?
あら どうして? 気持ち悪いからです。
気持ち悪い?
なんて失礼な人なのかしら! いやいや ちょっと…。
3歳の子供ならともかく 航一さん アラフォーですよ。
こんな息子に育てた事 恥ずかしくないですか?
ひ… ひどい! あんまりだわ!
ねえねえ… 母さん泣かないで。 ねえねえ 母さん。
航くん 絶対 こんな人と結婚しないでよ!
(久美)いただきます。 (綾子)いただきます…。 悔しい!
これだったら 前の嫁のほうが よっぽどマシよ!
早く食べないと冷めるわよ。 そうだね… うん いただきます。
航くん 猫舌よ!
さすが久美! 最初が肝心だからね。
こりゃあ 結婚 反対されるわ。
別に いいし。
(3人の笑い声)
で 玲子は うまくいってるの?
それなりにね。 えっ?
現在 妊娠3カ月!
(久美・麻也子)えっ… 嘘!?
出来ちゃったの。 (久美・麻也子)おめでとう!
ねえ 私 思うんだけどさ→
男なんて みんな 一緒だよね。 一緒 一緒。
もっと 他に いい男がいるんじゃないかって→
ついつい探しちゃったりするけど 結局 似たり寄ったり。
それが わかったって事は 私たち 成長したって事よね?
そういう事!
まあ 不倫は卒業したって事で。
卒業 卒業! ねっ?
もう こりごり!
(麻也子・久美・玲子)《んっ?》
♬~
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