All language subtitles for 不機嫌な果実 #05

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Original subtitles

(水越航一・野村健吾)大丈夫? (工藤通彦)大丈夫ですか?

(水越麻也子)〈結婚して5年。 私は損ばかりしてきた〉

〈潔癖症でマザコンの夫 航一との セックスレスで→

満たされない思いを抱えていた 私は→

昔の男 野村と関係を持った〉

(野村) それ以上 言わないで。

〈しかし 罪悪感から 野村と別れた矢先に→

不倫の事実を 夫に知られてしまった〉

(航一)おかえり。 航ちゃん…。

〈我が家に乗り込んできた姑は あれこれ世話を焼いてきたが→

夫は相変わらず 私に興味を示そうとしなかった〉

〈冷え切った心を 癒やしてくれたのは→

音楽評論家の工藤通彦だった〉

3年もエッチしてないんだよ? だから 他の男と寝たのか!?

まるで動物じゃないか!

〈夫との関係が こじれ続ける中で…〉

キャーッ! 水越さん!

〈私は いつの間にか→

真っすぐな心を持つ工藤に 引かれ始めていた〉

ありがとう。

コーヒーでも淹れようか?

ううん。 本当に すぐ失礼するから。

あっ…。 大丈夫?

あっ… ごめんなさい。

♬~

♬~

待って。 送ってくよ。

大丈夫。

また… 会いたい。

〈今なら まだ引き返せる〉

おやすみなさい。

♬~

〈今夜の事は 単なる事故だと→

私は自分に言い聞かせていた〉

♬~

おはよう。

おはよう。

お義母様は?

藤沢のおじさんちに行ってる。 藤沢に?

あそこの夫婦 別居だなんだって 揉めてるらしいんだよ。

で 昨日 夜中に電話がきて→

仲裁しに行くって言って 飛び出していった。

しばらく あっちに泊まり込むらしいよ。

そう。

麻也子。

何?

今夜からさ…→

門限決めようか。 え?

そうだな… 9時にしよう。 ちょっと待って 門限って…。

それから 僕がメールしたら 5分以内に返信して。

5分? でも 仕事中だと そういうわけには…。

君の仕事なんて そんな忙しいわけじゃないだろ?

約束だよ。

ちょっと それ 私の…!

パスワード… なんで?

君が考えそうなパスワードぐらい すぐ察しがつくからね。

やめて。 返して!

麻也子…。

これは 君のためなんだよ。 えっ?

僕がチェックする事で 君は 自分の潔白を証明出来る。

弁解する手間も省けるだろ?

♬~

パスワードは… 変えたら逆に怪しまれるか…。

(携帯電話の振動音)

(航一の声) 「今日は定時で帰れるんだよね?」

〈自業自得。 受け入れるしかない〉

♬~

〈これで 本当におしまい〉

(カメラのシャッター音)

♬~

(久我達彦)玲ちゃん 今日も かわいかったわ~。

(久我)めっちゃ好きやで。

♬~

(遠山玲子)もしもし 私。

撮影 まだ しばらく かかりそうなの。

うん…。

シゲちゃん いつもありがとう。

(遠山 茂)うん わかった。

じゃあね。 うん。

♬~

(竹田久美)お待たせ。

おなかすいちゃった。 ここ 何がおすすめ?

ねえ なんなの? 昨日の電話。

(久美)出来たの… 赤ちゃん。

何って 言ったとおりだけど?

じゃあ 質問を変えようか。

どうして くだらない嘘をつくの?

なんで嘘だと思うの?

僕は そんなミス 絶対にしないから。

随分 自信があるのね。

それに そのピンヒール→

妊娠してる女性が履く靴かな?

あっ ピザにしよっかな~。

こんな事ばかりするんじゃ 本当に別れなきゃならなくなるよ。

あなたのせいよ。 えっ?

麻也子の事 愛してるなんて しれっと言うから→

困らせてやりたいと思ったの。

機嫌直して。

お昼休み 終わっちゃう。 早く頼もう。

♬~

〈あれ以来 私は主婦の勤めを 黙々とこなしていた〉

〈夫に管理される息苦しい毎日〉

〈これも不倫の代償だ〉

麻也子 最近 門限あるらしいよ。 門限?

(玲子)今日も誘ったんだけど→

9時までに帰らなきゃ いけないから 無理だって。

まあ 自業自得でしょ。 旦那 裏切って不倫してたんだし。

だからって… ねえ?

あっ いや…。 悪い事って わかってても→

気持ちがコントロール出来ない事だって あると思います。

(久美)あなたも そうなの?

えっ? 悪いって わかってても→

麻也子の事 考えちゃう?

えっ 工藤さんって そうだったの?

いや…。

麻也子 野村さんとも別れたみたいだし→

いっちゃえ いっちゃえ!

…な~んて。 また久美に怒られちゃう。

いいんじゃない? 好きなら奪いにいっちゃえば。

(玲子)どうしちゃったの?

久美 いつも 不倫は駄目だって…。

気がついたの。

さっき 工藤さんが言ってたとおり→

気持ちは 理性じゃコントロール出来ない。

割り切ってたはずなのに→

気づいたら 恋しくて たまらない…。

麻也子だって 本当は→

工藤さんに奪ってほしいって 思ってるかもよ。

♬~

ああ… お札の向きがバラバラじゃないか。

こういうの 気持ち悪くないの?

はい きれいになったよ。

ありがとう。 あっ そう→

ネットの閲覧履歴で 神保町の地図が出てたんだけど→

これは何?

津久井先生に頼まれて 届け物に行っただけ。

どんなふうに頼まれたの? 今 ここで再現してみて。

再現って…。 それから→

通話履歴 23件 消去してるよね? 何消したの?

そんなの 覚えてない!

ねえ 何怒ってるの?

こうして コミュニケーションを 密に取ってれば→

あらぬ誤解を受けずに済むんだよ。

もっと 建設的に考えられないかな?

(携帯電話の着信音)

♬~

(携帯電話の着信音)

もしもし 久美?

遅くにごめん。

この間の事 謝りたくて。

麻也子って 人のものに手出すから。

昔から欲張りだったもんね。

自分は ちゃんと持ってるのに すぐ 人のもの欲しくなって。

ごめん ちょっと言い過ぎた。

ううん…。

でね 日曜日に→

知り合いのシェフが主催する バーベキューがあるんだけど→

麻也子も一緒に行かない?

バーベキュー? ちゃんと仲直りしたいの。

ぜひ 航一さんも一緒に。

うん わかった。 ありがとう。

詳しい事は あとでメールするね。 じゃあ。

(久美) 〈人のものを欲しがってるのは→

私も同じだ〉

〈どうして いつも→

駄目な男ばかりに 引かれてしまうんだろう〉

日曜日は駄目だ。 接待ゴルフが入ってる。

そっか。 じゃあ 断るね。

行きたいなら行っておいでよ。 えっ いいの?

その代わり 1時間おきにメールして。

あっ 門限も守ってね。

♬~

麻也子。

あっ 久美!

あれ? 航一さんは?

誘ったんだけど 予定があるって。

そうなんだ…。

久美さん これ どこに…。

あっ…。

(久美)工藤さんも誘ったの。

こんにちは。 どうも。

≫(松木洋介)久美ちゃん! 松木さん。

今日の主催者の松木シェフ。

こちら 友達の 麻也子と工藤さん。

どうも 松木です。

ああ 美男美女のカップルだね! いえ そういうんじゃ…。

今日は楽しみましょうね! よろしく!

ああ どうも…。 よろしく!

あっ 久美ちゃん ちょっといいかな? はい。

麻也子さん来るって 知らなかった。

私も…。

来てよかった。

あの…。 久美!

荷物って どこ置いたらいい?

(久美)あの中 置ける。

♬~

航一さん 日曜も仕事?

接待ゴルフだって。 ふーん。

(携帯電話の着信音)

航一さんから? うん。

(航一の声)「そっちはどんな様子? 写真送って」

ずっとメールしてるよね。 仲いいね。

何してんの?

写真送れって。 (カメラのシャッター音)

何それ 面白い。 貸して。

(携帯電話の振動音)

♬~

久美ちゃーん あがったよ!

はーい。 持ってって。 よいしょ。

はい! ありがとうございます。

お待たせしました~! よいしょ。

(久美)熱いんで 気をつけてくださいね。

麻也子さん!

はい これ。 全然食べてないでしょ?

あっ ありがとう。

さっきから ずーっと1人で働いてるから。

誰も見てなくても 地味な仕事 ちゃんとしてる。

私 そんな いい人じゃない。

いつだって 誰かに褒められたいし 認められたい。

欲張りなの。

いいな 正直で。 えっ?

人間なんて 欲張りで当たり前でしょ。

そういう事を素直に言える人って 魅力的だと思う。

初めて言われた そんな事…。

んっ?

(カメラのシャッター音)

美味しい!

♬~

もしもし 私。

さっきの写真 何?

バーベキュー 盛り上がってるよ。 今からでも来ない?

遠慮しとく。 (久美)「いいの?」

大事な奥さん 野放しにして。

さん付け やめない? えっ? 工藤?

フフ… そっちじゃなくて。

麻也子 野村さんとの前科もあるしね。

ちゃんと見張っておかないと→

取り返しのつかない事になるかも。

場所は どこ?

♬~

あっ 大変! 飲み物 もう これしかないんだ。

あっ 炭も そろそろないんだよね。 (久美)管理事務所で買えたよね?

うん。 工藤さん 買ってきてくれる?

(松木)ああ いいよ 俺 行くから。

(久美)松木さん 腰悪いし。 お願いしていい?

もちろん。 あっ 1人じゃ持ちきれないよね?

麻也子も一緒に行ってきて。

あっ うん…。

♬~

いってらっしゃい。

麻也子さん 門限があるって 本当?

野村さんと会ってた事 バレちゃったから。

好きだったんだ あの人の事…。

ううん。

多分 私が弱かったんだと思う。

寂しかったんだよね…。

僕だったら…→

麻也子さんに そんな思い 絶対させないのに。

〈真っすぐな通彦の言葉に 心が揺らぎそうになるのを→

必死に抑えていた〉

(雷)

あ… 雨?

(雨音)

行こう。

♬~

びっくりした…。 急にきたね。

多分 通り雨だから すぐやむと思うけど。

はい。 あ… ありがとう。

(雨音)

やっと来た。 遅かったね。

麻也子は?

管理事務所まで買い物に行ってる。 あっち。

♬~

♬~

♬~

♬~

好きだ。

♬~

♬~

♬~

(物音)

うっ…。

ああ もう…。

これだから アウトドアは嫌なんだよ もう!

雨 やんだね。

ずっと降っててほしかったな。

♬~

〈引き返そうとすればするほど 引きつけられていく〉

〈そう 気持ちは理性じゃ コントロール出来ない…〉

(久美)麻也子 いた? いや…。

もう一度 探しに行ったら? え?

(松木)ハハハ…! どうもどうも いらっしゃい!

松木です! ああ… どうも。

(松木)ハハ…。

遅くなっちゃったね。 そうだね。

航ちゃん!?

なんで…?

行きなよ。

えっ?

♬~

♬~

麻也子!

ごめん 重かったでしょ。 ううん。

♬~

航ちゃん… 来てたんだ。

うん。 さっき着いた。

ああ 妻です。

あっ… そうでしたか。

(久美)あれ? 麻也子1人?

えっ? え?

えっ!?

ううん。 何飲む?

♬~

疲れたね。

麻也子。

全部 脱いでくれる?

えっ?

身体検査しようか。

大丈夫 すぐ終わるから。

ちょっと…! バカな事はやめて!

あれ? なんか ついてるね。

ん? ちょっと待って。

何? これ。

知らないよ。

着替えてくる。

(ため息)

あ…。

♬~

どうしたの?

ちょっと 牛乳買ってくる! いってきます!

はあ…!

(携帯電話の着信音)

もしもし。

通彦さん? 麻也子です。

あ… なんで公衆電話?

「携帯 主人にチェックされてて 使えないから…」

どうしたの?

ハンカチ 借りっぱなしだった…。

それ言うために わざわざ?

それと…。

さっき… ごめんね。

大丈夫。 気にしてないよ。

明日の夜 会えないかな?

明日…?

9時までに帰れるなら…。

わかった。 会社の近くまで迎えに行く。

うん。

「ねえ… そっちから 月 見える?」

月?

♬~

あ…! すごい! まんまる。

満月かなあ。

うん… きれいだね。

♬~

大丈夫か? 一応 これ 貼っとこうな。

(玲子)ただいま! おかえり~。

遙斗? どうしたの?

さっき ハサミ触っちゃって。 でも 大した…。

ハサミ!? やだ…! 血 出たの?

もう あなたが一緒にいたのに どうして こんなケガ…!

風呂掃除してたら 引き出し開けちゃったみたいで。

なんで見ててくれなかったの? もう 信じらんない。

大丈夫? 痛くない? (遠山遙斗)うん。

自分じゃ何もしないくせに…。 (玲子)気をつけなくちゃ駄目よ?

ごめんなさい。

ただいま戻りました。

(関口真希)おかえりなさ~い。 ただいま。

≪(津久井哲也)うん うん うん そうですか…。

≪(津久井)つまり 奥さんは これまで何度も→

浮気を重ねてきたと。 それで 離婚を望んでらっしゃる。

はい。

一人息子の親権も 絶対に取りたいんです。

(古川 徹)奥様 お仕事は?

まあ 読者モデルといいまして あの…→

まあ 半分 素人みたいなもんなんですけどね。

(津久井)不倫の証拠 何か持ってますか?

まず 離婚の第一歩として→

不貞行為があった事を 証明しなければなりません。

証拠ですか…。

わかりました 集めます。

どんな方法を使ってでも 証明しますよ。

好きで一緒になったはずなのに… 難しいもんですねえ。

≪わかりました 我々がついてます 頑張りましょう。

♬~

ええわ… 玲ちゃん。

(携帯電話の着信音)

(携帯電話の着信音)

麻也子さん? 今 ちょうど向かおうと思ってた。

ごめんなさい… 今日 会えなくなった。

友達に 会わなきゃいけなくなったの。

「一刻を争う事で」 何があったの?

仕事の守秘義務で 詳しくは言えないの。

本当に ごめんなさい。

わかった。 また連絡する。

♬~

(玲子)工藤さんも来たんだ。

なんか 2人 いいムードじゃない?

(久美)お似合いだったよ。 麻也子も楽しそうだった。

やるなあ 麻也子。 野村さんと別れたばっかりなのに。

(ドアの開く音)

あっ 噂をすれば…。

玲子 急にごめん。 どうしても話したい事あって。

何よ 怖い顔して。 ね バーベキュー 楽しかった?

そんな事より 玲子 男遊びは 今すぐやめて。

は? どうしたの?

とにかく 今すぐやめて。 玲子のためなの。

何? それ。 どういう事?

もし… もし 離婚なんて事になったら→

ただの遊びと引き換えに 大事なものをなくしたら→

絶対 後悔する。 意味わかんない。

自分だって遊んでるくせに 何 言ってんの?

私が?

とぼけたって無駄。 今度は工藤さんなんだって?

別に私は 遊んでなんて…。

ハハハ…! 遊びじゃなくて 本気だとか言い出しちゃう?

やだ… 図星?

違うよ! とにかく…。 帰る。

もう お説教なんか聞きたくないし。

(玲子)ごちそうさま。

玲子!

(ドアの開閉音)

ねえ 何があったの?

(携帯電話の着信音)

(航一の声) 「まだ久美さんのところ?」

「何時頃帰る?」

ごめん 私も帰る。 また今度 ゆっくり。

ただいま。

おかえり。

玲子さんとは なんの話だったの?

大した事じゃないの。

ねえ 航ちゃん 明日 誕生日だよね。

たまには 外に ご飯食べに行く?

いや 家で食べるよ。

そっか…。

じゃあ 美味しいステーキでも 買ってくるね。

♬~

(真希)先生~!

昨日 相談に来た 遠山さんの奥さんって→

この人じゃないですか?

読者モデルの遠山玲子。

(古川)ああ~ なるほど。

なるほどねえ。 何がですか?

男が ほっとかないって事。

(津久井) この耳たぶが いいよなあ。

耳ですか? いや 耳たぶだよ。

どう違うの…。

まあ この人に飯誘われたら… 行っちゃいますよね。

う~ん 人妻 リスク高いからなあ。

ですよねえ。

心配しなくても 誘われないと思います。

ですよね~。

♬~

(留守番電話のアナウンス)「ただ今 電話に出る事が出来ません」

♬~

1枚…。

2枚…。

3枚…。

(久美)お疲れさま。 どうしたの?

今日 誕生日でしょ? お祝いさせて。

麻也子と約束があるんだ。

ちょっとだけ。 1杯だけでいいから。

悪い…。

付き合ってくれなきゃ 今 ここで→

「私は この人と不倫してます」 って叫んじゃう。

(久美)皆さ~ん!

♬~

お疲れさまでした。 あっ 真希ちゃん。

(携帯電話の振動音)

(航一の声) 「残業で少し遅くなるけど→

9時までには帰る」

残業…。

ああ 帰り際にごめん。

これ 著作権侵害がらみの 資料なんだけど→

通彦んとこに 送っといてくれない?

はい。 なるべく早い方がいいから→

速達で頼むよ。 はい。

♬~

(久美)これ プレゼント。

誕生日おめでと。

航一さん?

もう終わりにしよう。

どういう事?

何度も忠告してるのに 君は ルールを破ってばかりだ。

ゲームオーバーだよ。

♬~

今 興味があるのは グレゴリオ聖歌です。

いずれは イタリアの研究機関に出向いて→

より深く掘り下げてみたいと…。

(携帯電話の振動音)

すいません 失礼します。

はい。 「もしもし」

今 どこ?

家で取材受けてる。 「そっか…」

津久井先生から預かった書類→

渡しに行こうと 思ってたんだけど…。

「お仕事中じゃあ 無理だね」

いや 大丈夫。 すぐに来て。 もうすぐ終わるから。

でも…。

会いたい…。

わかった。 すぐ行く。

じゃあ このサーロインを1枚と…→

こっちの小さいのを1枚。

はい。 お持ち歩きのお時間は どのぐらいになりますか?

〈用事を済ませて帰るだけなら 1時間〉

〈でも 多分… すぐには帰らない〉

3時間で。

やだあ 変な事 考えてるでしょう?

ああ もう お家着いちゃう。 また連絡するね。

ただいま~!

えっ…?

♬~

やっと会えた。

ちょうど取材が 終わったとこなんだ。

ねえ ちょっと冷蔵庫 借りてもいい?

何? それ。

手作りの化粧品。

これ 津久井先生から。

ありがとう。 助かった。 座って。

♬~(レコードプレーヤーから 流れる音楽)

これ なんて曲?

『月の光』。

この間から ずっと聞いてるんだ。

『月の光』…。

きれいな曲だね…。

月 ここからも見える?

♬~(レコードプレーヤーから 流れる音楽)

♬~

(携帯電話の着信音)

♬~

(携帯電話の着信音)

ごめん…。

(携帯電話の着信音)

はい。

「麻也子。 僕だけど」

「今から帰れる事になったから」

わかった。

♬~

大学の友達から。

このあと 彼女と一緒に 食事に行く約束してて…。

今から…? うん…。

もう行かなきゃ。

お邪魔しました。

(ドアの開閉音)

♬~

(久美) 〈あの嘘が 本当だったら…〉

〈妊娠が 本当だったらよかったのに…〉

♬~

ただいま。 おかえり。

帰ってたんだ。 今 戻ったとこ。

すぐ ご飯にするね。 お肉 買ってきたから。

あっ…!

どうした?

お肉 電車の網棚に忘れちゃった。

行ってくる…! 行くって どこに?

(チャイム)

あの… 私 忘れ物しちゃって… お邪魔します!

大きめのが ご主人で…→

ちょっと小さい方が 麻也子さん。

夫婦の夕食って こういう感じなんだ…。

ごめん…。

ずるいよ…。

平気な顔で嘘ついて…。

ごめんなさい…。

嫉妬した。

いい大人が 肉ごときで… 情けないよなあ。

どうして もっと早くに 会えなかったんだろう…?

苦しいよ…。

気が付くと… いつも君の事ばかり考えてる。

私だって…!

あの資料… 速達でいいって 言われてたのに…→

わざわざ届けた…。

会いたかったから…。

お肉の事 嘘ついたのも そう…。

あなたに… 知られたくなかった…。

(携帯電話の着信音)

♬~

(留守番電話のアナウンス)「ただ今 電話に出る事が出来ません」

「しばらく経ってから…」

♬~

麻也子 好きだ…。

♬~

〈こんな瞬間を ずっと待ってた〉

〈体だけじゃない→

心まで満たされる実感…〉

♬~

もう行かなきゃ…。

もう少し…。

また来るから。

ねえ 約束して。

ご主人とは もう こういう事をしないって…。

うん…。

♬~

♬~

何? これ…。

イタリア?

秋から ボローニャに 留学しようと思ってるんだ。

留学?

じゃあ もう会えなくなるって事?

一緒に行けばいい。

えっ…?

♬~

♬~

麻也子。

僕とイタリアで暮らさないか?

〈このドラマの原作本をプレゼント。 詳しくは ホームページで〉

ここは どこ? あなたは… 誰?

(田中早苗)最近 不倫とか 多いでしょう? 絶対駄目!

私 絶対別れないから!

ご主人… お大事に。 さよなら お幸せに。

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