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(水越麻也子)〈結婚して5年〉
〈夫の航一は マザコンである事と 潔癖症に目をつぶれば→
収入も見た目も合格点〉
〈けれど 夫は私に関心もなくなり→
3年も前から セックスレスが続いている〉
〈満たされない思いを抱えていた 私は→
昔の男 野村と 関係を持ってしまった〉
〈夫に秘密を抱えてしまった私は→
罪悪感を持ちながらも 夫の出張を利用して→
ついに 不倫旅行の約束まで してしまった〉
(水越航一) 楽しかったな あの旅行。
〈それでも 出張先から 電話をくれた 夫の優しさに→
私は これ以上 夫を裏切ってはいけないと…〉
私たち もう会わないほうがいいと思う。
〈野村に別れを切り出した〉
♬~
私 帰ります。
(野村健吾)悪かったよ。 え?
さっきの電話 仕事なんかじゃない。
麻也ちゃんが思ってるとおり 妻からだ。
え?
いや そういう事じゃなくて…。
お互い 家庭がある事がわかった上での→
大人の付き合いなんだから→
言い訳する必要ないよね。
僕が悪かった。
だから… 機嫌直してくれないかな?
私 怒ってなんかないから。 本当に。
じゃあ どうして帰るなんて?
大人の付き合いなんだから→
きれいに後腐れなく 終わりにしよう。
う~ん…。
きれいに後腐れなくは 僕も賛成だよ。
でもさ これが最後じゃ寂しいじゃない。
こんなふうに さよならしたら 嫌な思い出だけが残っちゃうよ。
せっかく来たんだから… 楽しもうよ。
ね?
♬~
今日は泊まっていこうかな。
(竹田久美)珍しい事 言うのね。
麻也子が箱根に行ってるんだ。
(久美)え?
高校の部活の仲間と。
(野村)今度の土曜日 箱根でも行かない?
男と行ってたりして。
フッ…。
もし そうなら 僕は すぐに気づくよ。
麻也子は 嘘が下手だからね。
そうだね。
不倫するなら バレないように うまくやるのがルールでしょ。
僕たちみたいに。
そんな事 麻也子には絶対無理だよ。
♬~
〈結局 私は→
女として強烈に求めてくれる 野村を 拒絶しきれなかった〉
〈私って 本当に滑稽な女だ〉
♬~
これ 引っ越し祝いに 僕がプレゼントしたやつだよね?
飲もうか。
これは まだ駄目。
どうして?
この年の事は 全部忘れたほうがいいって。
だから 飲んじゃおう。
でも 悪い事ばかりじゃなかったし。
つらそうで見ていられなかったよ あの頃の君は。
♬~
何 言ってるの?
いきなり呼び出されて こんなもの突きつけられても…。
(美咲)慰謝料は お支払いしますから。
は?
(木村 隆)いくら欲しいんだ? (久美)ふざけないで…。
お願いします。 彼と別れてください。
あんたは黙ってて!
何するのよ!
(木村)やめろ… やめろ やめろ! やめろ!
(木村)彼女のお腹には 子供がいるんだ。
かわいそうに こんなに濡れちゃって…。
ナプキン!
麻也子 もうすぐ帰ってきますから。
すいません 急に来ちゃったりして…。
あ…。
1人で抱え込まないほうが いいですよ。
(すすり泣き)
いつでも力になりますから。
(泣き声)
どうした?
とにかく このワインは まだ飲みたくないの。
これで いいよね?
(久美)〈親友を裏切るほど 弱い自分に向き合うのは→
憂鬱だ〉
〈まして それすら気づかない こんな男に抱かれているとなれば→
なおさらだ〉
(野村)ああ… 意外と冷えるね。
これから どうする?
ハー…。
もう少し ゆっくりしていく?
帰ろう。
うん… 了解。
(シャッター音)
♬~
(シャッター音)
はい。
(シャッター音)
はい オーケーです! (遠山玲子)お疲れさまでした。
(玲子)お疲れさまでした。 お疲れさまでした。
(野村)本当に ここでいいの? 家まで送っていくのに。
ありがとう。 買い物していきたいから。
麻也子も やるじゃん。
もう連絡しちゃ駄目なの?
昨日 ちゃんと約束したでしょ。
まだ 僕は 納得出来てないんだけどな…。
納得してくれなきゃ困る。 大人の付き合い… でしょ?
もう 僕に飽きちゃったんだ。
さようなら。
♬~
〈「もう 僕に飽きちゃったんだ」〉
〈わかっていた事だ〉
〈野村にとって 私との関係は→
子供が古いおもちゃに飽きるのと 同じ程度のものなんだと〉
〈誰かの視線を感じるのは→
後ろめたい事を 抱えているからだろうか〉
(シャッター音)
ただいま。
航ちゃん 早かったんだね。
麻也子も早かったね。 うん。
ちょうどよかった。
デパ地下で お弁当買ってきたから 一緒に食べよう? うん。
(携帯電話の着信音)
もしもし。
え? 温泉で?
麻也子?
〈誰? 誰からの電話?〉
うん。 確かに 麻也子は箱根に行ってたけど…。
〈もしかして 誰かに見られた?〉
だからさ もうちょっと 落ち着いてよ 母さん。
〈お義母様!?〉
麻也子は もう帰ってきてるけど?
〈まさか お義母様に見られたなんて…〉
〈最悪〉
(携帯電話の着信音)
どうしたの? 出ないの? え? あ… うん。
こっちは気にしないでいいから。 うん…。
(携帯電話の着信音)
もしもし?
麻也子 見たわよ。
ねえ いつからなの? 野村さんとは。
いや… その話は また今度。
あっ! やっぱ 復活しちゃったんだ。
いや だから その話は…。
(玲子)「久美には バレないようにしないとね」
母さんの見間違えなんじゃない? 「ほら 彼女 説教するじゃない?」
母さん そそっかしいから。
「ねえ 麻也子 聞いてるの?」
わかった… わかったよ。
麻也子にも ちゃんと聞いておくから。
〈えっ!? どうしよう…〉
「ちょっと 無視するの やめてくれない?」
〈やっぱり ここは 知らないって答えるしかない〉
どうしたの? 電話 誰から?
し… 知らない! 絶対 間違いだから!
間違い電話?
はあ? 間違いって 何よ。
あ… いや…。
ごめん またね。
どうしたんだよ?
あの… 玲子から。
それより… お義母様は なんだって?
ああ そう。 偶然なんだけどさ→
母さんも 友達と箱根に行ってたみたいで。
そうなんだ…。
見ちゃったらしいよ。
何を?
清純派っていわれてる 女優のアベヒロミが→
なんとかっていう映画監督と 一緒にいるところを。
え? 監督は結婚してるから→
不倫だ! スクープだ! って もう 大騒ぎしてるんだよ。
ああ…。
で 麻也子さんも 見たんじゃないかって。
さあ? 全然見かけなかったけど。 まったく…。
女の人って いくつになっても こういう話が好きだよね。
でも 好奇心旺盛で いいんじゃない?
うん…。 あ… 着替えてくるね。
♬~
(工藤通彦)あれ?
あ… こんにちは。 工藤さん。
それじゃあ 毎週 休みの日に掃除してるんですか?
2週間に1回ね。 あっ もちろん 掃除は毎日してるんだけど→
隅々までは手が回らないから。
ねえ チーズ持って帰る? いいんですか?
賞味期限 近いけど。 ありがとうございます。
それよりさ 麻也子とは あのあと会ったりしてるの?
(工藤の声) 会いたいんです もう一度。
(久美の声) 彼女 ご主人がいますから。
あっ いや… その…。
会うっていうか 偶然にって感じで…。
やっぱり。
運命とか思ってませんよね?
偶然に偶然が重なったら それは もう 必然だとかも→
思ってませんよね?
いや 別に そんな…。
彼女 不倫してるし。
昔 付き合ってた人と。
あ…。
ああっ! すいません!
ほら 雑巾!
多分 あなたが割って入る 余地なんかないと思うけど。
♬~
(携帯電話の振動音)
〈野村からだった〉
〈でも もう 私は出たりしない〉
〈あんなに私を求めてくれる男は もう 二度と現れないだろう〉
〈そう思うと 別れるのは 惜しい気がするのも事実だ〉
〈でも…〉
(津久井哲也)不倫がバレた!? どういう事だよ? それ。
(古川 徹)さっき 山田さんから 泣きながら電話があったんです。
なんでも ご主人に感づかれたらしくて。
(関口真希)ご主人が欲しがってた ゴルフセット 買ってあげたり→
週に3回だけだった晩酌 毎日 オーケーしたり→
優しくなりすぎちゃった みたいですよ。
(津久井)なんだよ? それ…。
(真希)それで ご主人に追及されて ゲロっちゃったんですって。
ゲロっちゃった?
(津久井)ったく それじゃあ 慰謝料もらって離婚どころか→
慰謝料 払うはめになるじゃないかよ。
泥沼ですね~。
〈泥沼なんて ごめんだ〉
〈やっぱり 野村と会ってはいけない〉
まったく… 不倫がバレないための やっちゃいけない10箇条も→
知らないのかよ。 (古川)そんなのがあるんですか?
あるんだよ! そんなのも知らないで→
不倫しやがって… どんだけ初心者なんだよ!
(古川)不倫に初心者とか あるんですか?
(津久井)いちいち突っ込まない!
(真希)教えてください! バレない10箇条。
〈罪悪感から ついつい優しくなってしまうのは→
私も よくわかる〉
(柳田)納期の件なんですが…。 (携帯電話の振動音)
ああ…。 (携帯電話の振動音)
お世話になっております。
え…? 倉田部長 ありがとうございます。
倉田部長のご期待を裏切らぬよう 精いっぱいやらせて頂きますので。
はい。 明日にでも改めてお伺いします。
それでは失礼します。
例のプロジェクト うちに決まったぞ。
(高畑)本当ですか! (柳田)よっしゃ!
(高畑)やりましたね 課長! (携帯電話の振動音)
ああ… ちょっと失礼。 (携帯電話の振動音)
もしもし?
今日の夕方6時ですね? わかりました。
ああ 麻也子? 仕事中に ごめん。
今日 ちょっと遅くなるから。
じゃあ 私も外で食べて帰ろうかな。
うん。 それじゃあ。
(携帯電話の振動音)
もしもし? 玲子?
(ノック) (開錠音)
報告書になります。
♬~
これだけでも 十分 浮気の証拠になると思いますが→
もし まだ調査を ご希望でしたら…。
いえ これで結構です。
♬~
え? ちょっと待って!
(玲子)ん? 今日は よそにしよう?
大丈夫! 久美の前で 麻也子と野村さんの話なんて→
しないから。 本当に?
言ったでしょ? 今日は 私の話 聞いてほしいの。
いらっしゃい…。 あっ 玲子 麻也子。
麻也ちゃん!
どうも…。
野村さん お久しぶりです。
えっと… 確か 玲子ちゃんだよね。
覚えててくれたんですか? もちろんだよ きれいな女性は。
(玲子)そういうセリフを さらっと言っちゃうところが→
嘘っぽいよね。 (野村)いやいや…。
(玲子)久美 おすすめのワイン なんでもいいから お願い。
了解。
で… 何があったの?
それがさ… もう 亮ちゃんがウザくて。
会いたい 会いたいって→
しょっちゅう メールや電話してくるのよ。
だから もう別れよう…。 (ドアの開く音)
(玲子)亮ちゃん!
なんなのよ こんなところまで…。
(山岸亮介) どうしても駄目なのかな?
言ったじゃん。 私 そういう重たいの嫌いだって。
俺との事は 遊びだったって事…?
当たり前でしょ。 私 結婚してるのよ?
(玲子)最初から わかってた事じゃん。
けど…。
けど 俺は…!
(野村)本気だったとでも 言いたいの?
(山岸)いけませんか?
ごめんね。
君と一緒になれば 彼女が 今より幸せになれると思う?
少なくとも 彼女のご主人と子供は 不幸になるよね。
それが 彼女の望んでる事なのかな?
それは…。
返事に困るぐらいなら さっさと出ていったほうがいい。
不倫っていうのは 大人の付き合いなんだから→
きれいに後腐れなくがルールだ。
ん?
あ~ もう 本当 最低!
(玲子)あんなウジウジした奴だと 思わなかった。
野村さん ありがとうございます。 いや。
(玲子)やっぱ 不倫は 既婚者同士に限るよね~。
(久美)本当に… いい加減にしたほうがいいわよ。
はーい。
ねえ 野村さん 一緒に飲みましょう?
ちょっと 玲子…。 じゃあ そうさせてもらおうかな。
あっ 同じのを。 (久美)はい。
野村さんは 不倫した事あります?
あ… どうかな…。 ご想像にお任せします。
(玲子)ねえ 私なんか どうですか?
(野村)うん?
お互い家庭があるし→
本当の大人の付き合い 出来ると思うんですけど。
参ったな…。 一度 試してみません?
いいの?
やめなさいよ 2人とも!
やだ 怖い! 何 怒ってるの?
別に怒ってないけど…。 冗談だよ 冗談。
玲子ちゃんも素敵だけど 僕は やっぱり麻也ちゃんかな。
(ドアの開く音) 航ちゃん!
ああ… 来てたんだ。
うん。 ついさっき 玲子と。
お久しぶりです。 どうも。
はじめまして。
♬~
あの… こちら 10年くらい前→
私がキャンペーンガールやってた時に お世話になった野村さん。
どうも 野村です。
水越です。 妻がお世話になってます。
いえ。 今日 久しぶりに再会したんです。
そうでしたか。 どうですか? 一緒に。
〈なんで?〉
ありがとうございます。
〈なんで?〉
♬~
久美 グラス持ってきて。 うん。
私が。
(ドアの開く音)
(グラスの割れる音)
(玲子)もう 何やってるのよ!
ごめん…。
(航一・野村)大丈夫? 大丈夫ですか?
はい…。
〈私って 本当にツイてない…〉
この間 大きなプロジェクトの話が あったんです。
彼が麻也子のご主人。
なんとか うちに決まって ホッとしたんですが→
採算取れるかどうか ギリギリのとこなんで→
頭痛いですよね。
どこも大変なんですねえ。
(玲子)ねえ 仕事の話なんか つまんない。
(野村)じゃあ なんの話しようか?
(玲子)やっぱり 男と女の大人の話でしょ。
どんな大人の話?
(玲子)う~ん そうだなあ…。
♬~
(玲子)あれがいいかなあ…。
野村さんの好きなプレイは?
えっ?
ああ… もう 本当そそっかしいよね。
どうぞ。
あっ すみません。
〈工藤さんが助けてくれた…?〉
そろそろ帰ろうか。 うん そうだね。
じゃあ 僕も帰ろうかな。
えっ もう少し いいじゃないですか。
(久美)玲子も そろそろ帰ったほうがいいわよ。
(玲子)ええ~!
(玲子)ねえ 野村さん もうちょっとだけ。
(野村)じゃあ もう少しだけね。
ありがとうございました。 ごちそうさま。
じゃあ お先に失礼します。 どうも。
またね。 またね。
あっ タクシーで帰っちゃおうか。
いいけど ちょっと 駅前のスーパー 寄っていい?
また トースト買い忘れたの? ごめん。
♬~
(携帯電話の着信音)
(携帯電話の着信音)
(携帯電話の着信音)
もしもし?
(野村)「また 出てくれないかと思った」
ねえ 野村さん この前 ちゃんと言っ…。
「麻也ちゃんとご主人…」
お似合いのカップルだね。
ちょっとだけ嫉妬した。
冗談はやめて。 「ごめん」
こういうの ルール違反だよね。
わかってるなら…。
ねえ 最後のわがまま 聞いてくれないかな?
…わかった。
♬~
〈多分 野村は→
このまま ずるずる 関係を続ける気だ〉
♬~
♬~
〈私は もう 野村に抱かれるつもりはない〉
〈抱かれたら また 揺れてしまう気がして怖いから〉
やあ。
入って。
♬~
開けてみて。
早く。
ちょっ ちょっと…。 シーッ!
ちょっ ちょっと…。 こういうの 経験ある?
あるわけないでしょ。
たまには こんなふうにするのも いいと思うんだ。
ちょっと… やめて。
こうすると… もっと敏感になるんじゃない?
あっ ちょっ…。
あっ… ごめんなさい。
今日は… ちゃんと話をするつもりで来たの。
話? うん…。
(チャイム)
≪(女性)開けてください。
誰?
部屋 間違えてるんじゃないかな?
≪(女性)開けて!
≪(女性)野村さん いるんでしょ?
ほどいて。 あっ ああ…。
≪(ノック)
≪(女性)お願いだから 開けて。
(チャイム)
開けてあげたら?
≪(ノック)
≪(女性)開けて。
来て。 ちょっと…。
入って。 持ってて。
えっ…。 シーッ!
レナちゃん。
(レナ)女の人といたでしょ?
≪(野村)女の人といないよ。
(レナ)じゃあ なんで こんなところに泊まってるの?
(野村)色々あるんだよ。 大人には 大人の事情が。
≪(野村)悪いんだけど 今日はもう 帰ってくれないかな。
(レナ)嫌! 帰らない。
(レナ)しよう! しよう! ね!
(野村)レナちゃん。
あの…。
お疲れさまでした。
はあ…。
〈奥様も含めた三角関係だと 思ってたけど→
若い愛人も含めると 四角関係だったのか…〉
〈あっ… 五角関係だ〉
〈私って 本当に馬鹿だ〉
〈たとえ 大人の付き合いだとしても→
野村は 私だけを求めてくれてると 思ってたなんて→
なんて間抜けなんだろう〉
♬~
〈夫だけを見ていこう…〉
〈ちゃんと 夫とやり直そう〉
♬~
う~ん… ああ…。
♬~
♬~
(尾崎)旦那さんとは どういうふうにエッチするの?
目をつぶって 終わるのを待つだけよ。
旦那さん 可哀想だよ それじゃ。
可哀想なのは 私よ。
私ね お金で買われたの。
(尾崎)えっ?
(玲子)な~んてね。
♬~
また トースト買い忘れたの? ごめん。
♬~
(チャイム)
あっ 久美!? おはよう。
(久美)ごめんね 日曜日なのに 押しかけちゃって。
ううん いいけど。 上がって。
(久美)お邪魔しまーす。
おはようございます。
どうも。
ちょっと 早く着替えてよ。
お客さんから頂いたんだけど こんなに食べきれないから。
おいしそう。
いいの? こんなにもらっちゃって。
これ パエリアにすると おいしいんだよ。
へえ~。
でも 私 作った事ないからなあ…。
作ろうか? 本当に? 助かる。
キッチン 借りるね。 うん。
ねえ 航ちゃん 久美がパエリア作ってくれるって。
いや そんな… 悪いよ。
久美さん 気ぃ使わないでください。
いいんです すぐ出来ちゃいますから。
いや でも…。 あっ 麻也子 サフランないかな?
あっ ごめん。 ないから すぐ買ってくる。
ありがとう。
♬~
(ドアの開閉音)
久美ちゃん なんなの? これ。
せっかくだから 3人で 楽しく食事しようと思って。
楽しめるわけないだろ。
だよね。
へえ~ ここが寝室かあ…。
なんのつもりだよ。
嫉妬してるだけ。
嫉妬?
あっ ちょっと…。
や… ちょっ… なん…。
♬~
や… やめろって!
♬~
ちょっと… 久美ちゃん 落ち着いて。
今すぐ抱いて。 ちょっと 久美ちゃん…。
ちょっ… やめろって!
ちょっ… 久美ちゃん!
ちょっ… やめろって!
麻也子に見られたら どうするんだよ!
航一さんが どうするのか 見てみたいな。
やめろって!
やめろ…。
やめ…。
離れろって。 やめろって!
(開錠音)
ただいま~。
♬~
これでよかったんだよね? ありがとう。
あっ 鍋に半分ぐらい お水入れてくれる?
オッケー。
他に出すものある? ううん 大丈夫。
♬~
(久美)〈本当に つまらない男だ〉
〈そんな事 わかってたはずなのに〉
(携帯電話の振動音)
(野村の声)「この前は 本当に申し訳なかった」
「今度 ちゃんと話をしよう」
「麻也ちゃんを一番に想う気持ちは 変わらないからね」
(津久井)水越さん。 はい。
悪いけど この書類 秀島商事に届けてくれるかな。
わかりました。 お願い。
失礼します。
(津久井)おお~ 通彦。 ちょっと…。
(津久井)おっ 来い来い。
突然 すみません。 ちょっと相談があって。
(津久井)なんだ? トラブル?
僕が音楽雑誌に載せた…。
超イケメンなんですけど 誰ですか?
津久井先生の お知り合いの息子さん。
もしかして 慶應ボーイの?
うん。 ええ~!
(真希)どうぞ。
はい。 ありがとうございます。
あっ お砂糖とミルク 入れましょうか?
(古川)それぐらい 自分で出来ますよね?
あっ でも… 僕 コーヒー飲めないんです。
えっ? 確かに→
著作権法に違反してるなあ。
ですよね。 (津久井)ああ…。
どうする? とりあえず 内容証明でも出しとくか?
お願いします。 じゃあ また明日 連絡する。
わかりました。 それじゃあ。 (津久井)ああ。
もうすぐ 仕事終わりでしょ?
ええ。 でも 書類を 届けに行かなきゃいけなくて。
食事でも どうですか?
(真希)はい! はい はい はい はい…!
行きます! (古川)僕も行きます!
(津久井)悪い…。 俺 このあと会食なんだよ。
津久井さんは 誘ってないですよ。 誘えよ。
(真希)誘いませんよ。 (津久井)誘ってよ~。
ごめんなさい。 道に迷ったみたいで…。
多分 近くまで来てると 思うんだけど。
「わかりました。 僕 迎えに行きます」
「近くに何がありますか?」
えーっと…。
「もしもし?」
(野村健人) あっ この店 去年も来たよね。
(野村幸恵)そうだよ。
だって ここ パパとママの お気に入りのお店だもん。
(野村)今日は ママの誕生日だから 特別メニューにしたよ。
(幸恵)本当? フフフ… 楽しみ。
(健人)楽しみ! ねえ。
お行儀よくしてないと デザート抜きだぞ。
はーい。
(幸恵)お知り合い? ん… うん。
取引先の子。 先に入ってて。
(幸恵)うん。
(幸恵)よし 行こう。 (健人)うん。
♬~
あっ…。
♬~
(久美)彼女 不倫してるし。
変なとこ 見られちゃったね。
ごめん。 嫌な気分にさせたかも しれないけど…。
大丈夫です。
よかった。
やっぱり 麻也ちゃんは大人だね。
私… 野村さんが思ってるほど 大人じゃない。
だから…。 それ以上 言わないで。
もし これから先 麻也ちゃんが 僕を必要な事があったら→
僕は 誰よりも早く駆けつけるよ。
何かあったら 必ず連絡するって 約束して。
僕は ずっと 麻也ちゃんの事 待ってるから。
さようなら。
♬~
(すすり泣き)
♬~
はあ…。
(すすり泣き)
〈なぜだろう… なんだか 泣けてきた〉
〈自分の馬鹿さ加減が→
情けなくて たまらなかった〉
♬~
んっ!
もう 全然スカッとしない。 はい。
怖がって 目をつぶってるせいですよ。
へえ~ 意外。
野球も うまいんですね。
高校時代は 甲子園を目指していましたから。
嘘! バレましたか?
嘘 下手ですね。
そうですね。
目指してたのは ピアニストでしょ?
ピアニストが野球なんかやったら 指 ケガしちゃうじゃないですか。
本当は バレーボール部でした。
それも嘘でしょ。
突き指して 1カ月 ピアノ弾けませんでしたよ。
本当に?
嘘です。 フフッ…。
フフッ…。
私も打ちたい。
危ない!
うっ!
危ない!
うっ!
ごめんなさい…。
デッドボールです。
ちょっと… 痛いです。
ハハッ… 大丈夫?
大丈夫です。
ありがとう。
少し元気になれた。
♬~
♬~
♬~
ただいま~。
〈昔読んだ童話の『青い鳥』〉
〈幸せを求めて旅に出たけど→
幸せは家の中にありました という物語〉
〈そうよ 私の幸せは ここにある〉
航ちゃん?
〈航一との生活に…〉
♬~
♬~
♬~
おかえり。
♬~
航ちゃん…。
♬~
♬~
認めるんだ? 不倫したって事。
うぅ… ああーっ! 触らないで!
(水越綾子) 同居するのが一番いいわね。
(綾子)セックスレスを解消するには ピンクがいいんですって。
元気になれるところ 一緒に行きませんか?
工藤さん…。 安心した…。
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