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♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
(大五郎)ちゃん
ちゃん
(一刀)分かるか? 山!
隣は?
城!
うむ
一刀が 公儀介しゃく人として➡
藩主の切腹の座に 立ち会った場所である>
訪れることになろうとは➡
これも 天なり 命なり>
いかに 過酷な試練が待とうとも➡
避けてはならぬ地獄道と知る 拝一刀であった>
(将監)拝一刀
♬~
(将監)《4年 あれから もう 4年の歳月が流れた》
《殿! 今生のお別れに これなる尺八を》
(尺八)
♬~
(家臣)《公儀介しゃく人 拝一刀様 おなりにございます》
(尺八)
♬~
《公儀介しゃく人 拝一刀》
(右京亮)《わしは ここからの眺めが好きでのう》➡
《今生の思い出に無理を言うた》
(尺八)
(右京亮) 《かような場所で 腹切る大名は➡
戦国の世なら いざ知らず 当節では 皆無であろうな》
(右京亮)《しかし もともと武門に生きる者》
《その命を 戦場に捨てるのが本望》
《されば この野草を血に染めてこそ➡
死は かいあるもの》➡
《わしの意をかなえてくれて ありがたく思う》
《ところで もう1つ》➡
《わがままを 聞き届けてはくれぬか》
《いかような儀にござります》
《公儀介しゃく人 拝一刀と申せば 水鴎流の名手と聞き及ぶ》➡
《その奥義たる 波切りの太刀なるものを➡
見せてはくれぬか》
《お相手は?》
《承知してくれるか》
《将監》 (将監)《はっ》
《拝殿と お手合わせいたせ》
(将監)《はっ》
《大番頭 真壁将監にござる》
(右京亮)《拝殿》➡
《真壁は 体捨流をもって 藩内随一と聞こえたる者》➡
《されば 紙一重で止め太刀できるゆえ➡
真剣で見せてもろうても 間違いあるまい》
《真剣と仰せられますか》
《さよう》
(兵頭)《真壁殿 公儀に一矢報いるは このとき》➡
《最後の機会です》
(八木)《殿の御心中 お分かりであろうな》
(小堀)《憎き 葵の紋所 徳川への 恨みを込めて 頼みますぞ》
(兵頭) 《波切りの太刀に抗しうるは➡
体捨流の脇構え 上段を取ってはならぬ》
(兵頭)《上段構えは 避けられい》
♬~
♬~
(兵頭)《あれだ 波切りの太刀》
(小堀) 《間合いを狂わせての戦法》
♬~
《何を血迷うた!》
(兵頭)《真壁殿》➡
《この期に臨み 公儀に 一矢報いんとされた殿の御無念➡
なぜ 分からなかった!》
(八木)《公儀介しゃく人 拝一刀のまとった葵の紋に➡
一太刀 浴びせんとなされた 殿の悲痛なる御胸中》
《それが… それが通じんとは言わせぬ》
(小堀)《体捨流の脇構えは 波切りの太刀に➡
あるいは 勝てたかもしれんというに➡
なぜ 始めから勝負を捨てた!》
《体捨流の極意をもってすれば 拝一刀は斬れたはず》
《それを何故に! 訳を言われい 訳を!》
♬~
(兵頭)《拝一刀を斬り➡
せめて 公儀に一矢報いんとした 殿の御無念➡
なぜ 分からなかった!》
(八木)《なぜ 上段に構えて 始めから勝負を捨てた!》
(将監)足元に気をつけられよ
この瀬を覚えていられよう
4年ぶりでござるかな
あそこで 殿が お腹を召され そこもとが 介しゃくなされた
我らが 立ち合うたは あの辺りであろうか
流れる水は 同じ水にあらず
士たる者に 振り向く道のあろうはずもなし
死… 生… これ命なりと覚ゆる
御免
待たれい
確かに 流れる水は 同じ水にあらず
されど それがしの心は この ほおずきにござる
手折られし 1枝
ふる年月に 干かるべきこそすれ➡
その赤さの ごうも 変わることなき このほおずき
それがしも かくありたいと願うておる
折あらば お訪ねくだされい
御免
(吉田)拝殿 よう来てくれた
して 御依頼の件は
(吉田)浪人者を1人 斬っていただきたい➡
その者は 忍川のほとりに住み 僅かな畑を耕し➡
川魚を取って その日を しのいでいるらしいのだが➡
4年前 取り潰しにあった 有馬の遺臣 真壁将監➡
今は 鬼灯と名乗る 体捨流の使い手だ
4年を過ぎた今日 なぜ 斬らねばなりませぬ
(吉田)その疑念 もっともである➡
わしらが 国替えで この地へ参ったとき➡
真壁将監のことが 話題になってのう➡
百姓同然の暮らしをしながら➡
亡き主君をしのんで 二君にまみえず➡
この地を去らぬは 誠にもって あっぱれ➡
武士たる者のかがみであると 褒めそやしたものだが➡
しかし 血気盛んな若者たちは このことに逆ろうてのう➡
その日 3人が馬責めをしおったのだが
♬~
(将監)《お願いいたす 何とぞ 回り道をされたい》
(外記)《何だと》
《これより 川までの間 何とぞ 避けて お通り願いたい》
《言うな! 百姓浪人に身をやつした➡
有馬の残党ごときに 下知される覚えはない》
(藩士)《どけ! どけい!》
《いえ どきませぬ》
《士たる者が このとおり 頭を下げて お願いでござる》
(藩士)《何が 士たる者だ》
(外記)《腹切ってこそ 誠の武士というもの》➡
《それもかなわず おめおめと 生き恥をさらしおって たわけ》
(藩士)《たわけ!》
《このとおり お願いでござる》
(外記)《かまわん 行け!》
《お願いでござる》 (藩士)《えいっ! まだ言うか!》
《頼み入る》 (藩士)《くどい!》
(藩士)《うわーっ!》
(藩士)《ああーっ!》
(吉田)知らせを聞いて飛び出した 若い者たちが➡
続いて 8人も斬られるという始末➡
事の重大さに 浪人者と みだりに 関わり合いを持つことを➡
固く禁じたのだが それでは収まらぬとみえて➡
つい 先刻もまた 5人の者が出かけていき➡
ことごとく斬られた➡
まさに 恐るべき手だれ かくなる上は➡
弓 鉄砲を持ち出しても 真壁を処断せねばならぬが➡
といって このことが公になれば➡
高垣藩に人はおらぬかと 世上 取り沙汰されるは必定➡
そこで 貴殿に お願いする次第でござる
真壁将監なる浪人者 藩士を多数 殺りくしながら➡
何故 当地を立ち去ろうとせぬか お分かりでござろうな
(吉田)いや その真意が 分からぬほどに➡
大胆不敵というか 恐れを知らぬというか
(吉田)不気味でさえあるのだ
先の藩主 有馬右京亮殿は➡
忍川の川原で お腹を召されたのじゃ
何! 川原で? 真壁の振る舞い➡
全ては 主君の臨終の地を➡
踏み荒らされたくないの 一心からでござろう
何故 そのように思われる
切腹の場に 立ち会ったからでござる
では 公儀介しゃく人として
さよう 介しゃくつかまつった
そうとは 知らなんだ
なれど かくなる上は 当方も 後へは引けぬ
拝殿 直ちに500両 持参いたすゆえ 重ねてお願い申す
何とぞ 真壁を斬っていただきたい
≪(外記)御城代
御城代 10人もの我が藩士を 刀にかけた浪人めを討ち取るに➡
金を目当ての刺客を雇うとは 何事でござる
(吉田)出過ぎたことを申すな (外記)いいえ➡
それでは 亡き者たちの無念は 晴れませぬ
この役目 是非とも 拙者に仰せつけくだされ
お主の心情 分からぬではないが
拝一刀とか申す その方 無頼のやからの出る幕ではない!
これ! (外記)是非というなら➡
そう術指南役たる この巴外記と 立ち合うてからにせい
立ち合いとは 真剣でござろうな
うん? いかがじゃ
(吉田)ならぬ!
真剣で立ち合うなどとは もっての外じゃ
全て 貴公に お任せいたす➡
待たれい 今 500両を持参いたすゆえ
金は要らぬ
(吉田)1殺 500両の刺客➡
子連れ狼と 異名を取るほどの貴公が 何故に
宿縁とでも申そうか
御城代 拙者は 拝一刀のために 耐え難き屈辱を被りました
気にかけるでない (外記)しかし!
ならぬ!
当藩は 私事の果たし合いを➡
固く禁じておること 万々承知しておろうが
しかし 金を受け取らんというからには➡
拝一刀め 刺客を断るのでは
いやいや あの男の目には ただならぬ殺気が漂うておった
♬~
《なぜ 追い腹を切らぬ!》
《切れ! 腹を切れ!》 (小堀)《死んで 殿におわびせい》
(兵頭) 《長年の御愛顧を被りながら➡
殿の意に背いて 勝負を捨てるとは➡
何たる不忠 恥を知れ 恥を!》
(お京)おや まるで お通夜みたいじゃないか
(兵頭)困ったことになってのう
お前さんたちの困った困ったは 耳に たこが出来るほど聞いてるよ
(八木)ところが 今度という今度は いよいよ困った
(小堀)ほれ あの さっきの子連れの浪人
ああ かわいい顔してたね あの子
(小堀)何を言う おおかみの子だ
(お京)えっ? (兵頭)元 公儀介しゃく人 拝一刀
今や 世間に その名を恐れられた 子連れ狼
(八木) 何のために この地をうかがう
(兵頭)刺客として雇われたのだ
将監を斬るためだとすると (兵頭)我らが計画も水の泡だ
(お京)何だい 計画って
将監は 高垣藩にとって いよいよ やっかいな存在
しかも 元 有馬右京亮の 大番頭ともなれば➡
その首は 何よりの手土産
これで 我らが仕官の道も 開けると思ったのだが
今なら まだ間に合うんだろう?
ぐずぐずしてると 子連れ狼に先を越されちゃうよ
ハァ 私も 誰か いちばんの手柄を 立てた男に連れ添って➡
ふち米取りの奥方様に 納まりたいもんだね
尾羽打ち枯らした お前さんたちだけど➡
いつか 出世するときもあるだろうと➡
そこが つけめの道行きさね ウフフッ
ところが 男が3人もいたんじゃね
今まで 分け隔てなく つきあってきたけど➡
そろそろ誰かに 的を絞ろうと思ってんだけどさ
(小堀)お京 待っておれ
いいのかい? 又蔵の旦那に 手柄を独り占めにされても
(八木)そうはさせるものか
欲がないんだね 新助の旦那は
命あっての物種というではないか せいては事を仕損じる
(八木) 兵頭のやつ 自ら脱落しおったわい
(小堀) 手柄を競うは 2人だけらしいのう
(八木)いや 女は譲る
(小堀)何! (八木)そのかわり➡
将監の首は 俺のものだ (小堀)黙れい!
(八木)見ろ
(小堀)うーむ 先を越されたか
(将監)貴殿の姿を見たときから➡
刺客として 城の者に 雇われることを推察しておった
雇われはせぬ 自分の意志で参った
自分の意志
それにしては 貴殿の目に 殺気の漂わぬは 何故でござる
放てば 放ち返してこそ 殺気は燃えるもの
貴殿が刺客道に生き 冥府魔道に入られし その訳は
衆生現世の一切を断ち 怨念を貫こうとする 我が悲願
ならば それがしの手慰みに惑わされ➡
殺気の萎えるは 刺客道にもとる きょうだの振る舞い
拝殿 いざ
待たれい
見れば 長の年月を費やして 刻まれたであろう その ぼさつ像
いま一息というところ
完成されては いかがでござる
かたじけない
亡き殿の冥福にと思い立ったのが あれより半年の後
3年半を費やして ようやく完成も間近でござる
故あって あのときの立ち合い 自ら勝負を捨てはしたが➡
いずれ 貴殿と巡り会って 再び やいばを合わせ➡
我が体捨流の奥義を 披露してこそ➡
亡き殿への申し開きも立つものと 心に 固く誓い続けてまいったが➡
そのときが早うござった
僅かに早うござった
そのいとまを 貴殿より 分け与えるとの御厚情
幾重にも かたじけのうござる
(小堀)将監の首は 何としても 手に入れぬことにはのう
しかし 手ごわいぞ 何か手だてはあるか
心配するな これを持ってる
おおっ! これがあれば 拝一刀も倒せる
(将監)されば しばらくの御猶予を
御免
♬~
♬~
(火打ち石を打つ音)
ここなら よかろう
存分に鳴らしてみい
(ほおずきを吹く音)
まず 拝をやる
うっ!
♬~
♬~
(外記)やーっ!
誰でもよい かかってこい
なぜ 返事をせぬ!
先生は ひきょうです (外記)何!
藩士 多数が斬られたのは 馬責めの当日
先生が 斬り込まれたのが➡
そもそもの始まりでは ありませんか
(門弟)それだというのに➡
ただ尻込みをして 将監を討とうとはなさらぬ
(門弟)それで 武士の意地が立つのですか?
もはや 先生を➡
そう術師範と仰ぐことは 御免被りたい
(兵頭)これこれ 御指南役を困らせるものではない
何やつ (兵頭)元は 有馬右京亮の家臣➡
兵頭新助 (門弟)浪人の分際で➡
出過ぎたことを申すな (門弟)下がれ!
(門弟)下がりおれ! (兵頭)やあ しばらく しばらく
是非とも 耳に入れておきたいことがある
実はな 拝一刀め 真壁将監の用心棒を買って出た様子
(外記)何! 拝一刀
そうなると 将監を斬るには まず 一刀を討たねばならん
だが 相手は御家老が お雇いになった刺客ともなれば➡
うかつに 手を出すわけにもいくまい➡
その上 真壁将監に関わることも 固く禁じられていると聞く
しかし 藩士 十数人を斬った したたか者
お主たちにとっても 憎き敵のはず
このまま 捨てておいては 武士の意地が立たんでござろう
そこでじゃ お主たちが実を取り 名を捨て➡
代わりに 拙者が➡
名を取り 実を捨てるという 趣向はいかがでござる
我らに助勢を頼み 手柄を独り占めにすると申すのか
(兵頭)ハハッ いずれ 当藩に召し抱えられた折は➡
何かと役に立ちましょうぞ
我らが敵と狙うは 真壁将監のみ
好んで 拝一刀と事を構えたくない
しかし 子連れ狼 付かず離れず 将監を見張っておりますぞ
♬~
♬~
♬~
♬~
(お京)どうするんだい わっぱを かどわかして
おおかみの子を かっさらえば➡
親おおかみも 小屋から出てくるに違いない
拝一刀を引き離さんことには➡
将監の首を かっ切ることはできんのだ
私は 気乗りがしないね
ふち米取りの奥方には なりたくなかったのか?
フフッ
小堀も 八木も もう この世にはない
頼るのは 拙者一人だぞ
悪いのが残ったもんだね➡
うっ ああ…
どうした また しゃくか 憎まれ口をたたくからだ
どうだ (お京)ああ…
では さっきの話だ
おおかみの子を かっさらってこい
≪(お京)♬ 1人で 寂しい➡
♬ 2人で参りましょう➡
♬ 見渡す限り
♬ よめなに たんぽぽ➡
♬ 妹の好きな➡
♬ 紫すみれ
♬ 菜の花 咲いた➡
♬ 優しい ちょうちょう
(お京)そこまでしなくたって いいじゃないか!
(兵頭)いやいや ただのわっぱではない
私も罪なことをしたものだね
人間の子と思うな おおかみの子だ➡
いいか! しっかり見張ってるんだぞ
ふん あの 唐変木!
おおかみの子だなんて ひどいこと言うね
(三味線)
♬~
おや 私の三味線が そんなに気に入ったのかい
うん フフッ
ああ… 痛い
ああ… 痛い
(兵頭)もはや おおかみを 誘い出すは たやすきこと➡
その留守を狙い 将監に襲いかかれば➡
難なく首を かっ切ることも できるではござらぬか
(外記)なかなか知恵の働くやつだ
(兵頭)将監の首が確かなら 仕官の道も また確かでござろうが
(外記)子供は どこにおる
(兵頭)地蔵堂の中に入れて 縛りつ…➡
おっ! 待て!
(兵頭)待て!
♬~
♬~
ありがとよ 薬もらってきてくれたんだね
うん
(兵頭)何! 薬?
(お京)私のために➡
この坊やが わざわざ 薬を取りに行ってくれたんだよ
(兵頭)そうだったのか こやつ てっきり➡
縄を切って 逃げたと思ったのだが
(お京)何するんだい (兵頭)決まっておるではないか➡
おおかみの子をおとりに 親おおかみを誘い出す
やめておくれよ 恩をあだで返すの
(兵頭)それとこれとは別だ!
この子に手を触れたら 私は勘弁しないよ
(兵頭)この尼! 裏切るつもりか
(お京)坊や 早く逃げるんだよ おとうの所へ早く
(兵頭)お京 よくも貴様 (お京)早く逃げるんだよ!
(兵頭)わっぱ!
うわっ! ええい!
♬~
♬~
(兵頭)ああーっ!
(お京)ああ…
(兵頭)ああっ
♬~
♬~
坊や…
ありがとう… ありが…
♬~
♬~
(外記)一刀 将監を渡せい!
(外記) 卑しき刺客連れの出る幕ではない
(外記)行け!
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~
≪ ちゃん!
ちゃん!
拝一刀 覚悟!
♬~
(外記)ああーっ!
(泣き声)
♬~
♬~
♬~
(尺八)
♬~
♬~
殿 この4年間➡
いたずらに不忠の時を過ごし 生き長らえてまいりましたが➡
どうやら 待ち望んだ そのときが 来たようでございます
拝一刀と出会うたことは まさに 天ゆう
かの水鴎流と 我が体捨流
今こそ 真剣勝負にて 事を決するのとき
殿! 何とぞ 御照覧くだされい
♬~
勝負を前に しばし お耳を貸されたい
あのとき 葵御紋に 一太刀 斬りつけてみたところで➡
どうなるものでもない
公儀に 一矢報いんとするならば➡
お家断絶 御切腹のお沙汰以前に 兵馬を興し➡
一戦を交えて死ぬことこそ 武人の道と 心得たからでござる
仮にも 貴殿を傷つけたとしたら➡
つかの間の満足を もたらしはしようが➡
所詮 殿は 切腹から逃れられぬ身
かえって 見苦しき姿を➡
世間にさらすことに 相なったであろう
それよりは 殿に➡
従容として死に就く 武人の道を選んでいただきたく
たとえ 我が身は 不忠のそしりを受けようとも➡
介しゃく人たる貴殿の 太刀のさえを➡
お見せ申したかったのだ
それがしの言葉は 信じてくだされたか
信じ合えばこそ 我らは 剣を交じえねばならぬ
これ天なり 命なりというべきか
雲は竜を昇らせ 風は虎を走らせるという
手折られても色あせぬ ほおずきに なぞらえての貴殿の赤誠
亡き有馬公は よき風雲を得られた
拝殿
今は 拙者とて 紋服をまとわぬ 一介の刺客人
共に 葵の紋所に怨念を含む者
だが 同じく剣に生きる者の 宿命の対決でござろう
いかにも
体捨流 真壁将監 参る!
水鴎流 拝一刀
♬~
♬~
大いなる慈悲を見いだす>
刺客道の神髄でもあろうか>
宿命の対決を終えた 拝一刀は➡
その子 大五郎ともども➡
再び 非情の地獄道へと 姿を消していった>
一体 何者か>
自ら 師とも仰ぐ一刀を 斬らねばならない➡
朝右衛門の胸中をよぎるものは>
謎の女 真弓>
一刀と 朝右衛門に➡
供養ケ原での対決が 待ち受けていた 次回…>
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