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“ココ”
時々 呪われてる気がするんだ
僕が生まれる前に起きた事で
ずっと昔の我が家
父親はミュージシャン
彼と家族はいつも楽しく
歌って踊っていた
けれど 彼は夢見た
世界中で演奏することを
そして ある日…
ギターひとつで出て行って…
二度と戻らなかった
母親には…
去った夫のために 泣いてる暇なんてなかった
それ以来 生活から あらゆる音楽を締め出して…
娘のために生きる道を見つけた
彼女が選んだ仕事は…
靴を作ること
キャンディーも作れたし
花火や…
レスラーの衣装も
けれど彼女は
靴を選んだ
そして 靴作りを 娘に教え
娘の婿にも教えた
やがて孫にも
家族は大きくなり 仕事は繁盛した
音楽は家族を 引き裂いたけど
靴は皆を一つにした
これがその女(ひと)…
僕のひいひいお祖母ちゃんの…
ママ・イメルダ
僕が生まれる前に 亡くなったけど
我が家の伝説になってる…
毎年のディア・デ・ロス・ムエルトス…
死者の日…
そして娘は…僕のひいお祖母ちゃん
ママ・ココ
おはよう ママ・ココ
元気かい…フリオ?
僕はミゲルだよ
ママ・ココは ボケちゃってるんだ
でも 話すのは楽しい
だから僕は何でも話す
前は こう走ってたけど
今はこう走るんだ この方が速いんだよ
勝者は…ココ選手!
エクボはこっち こっちじゃないよ
エクボ エクボなし
ミゲル 食べなさい
僕のお祖母ちゃん ママ・ココの娘
少食ね 坊や もっとお食べ
もういいよ
もっとタマレスが欲しいって?
うん…
やっぱりね!
今は何でも この お祖母ちゃんが仕切ってる
音楽はダメ!
音楽はダメ!
♪人生は美しい…♪
音楽はダメ!
音楽が嫌いなんて
メキシコ中で 我が家だけだろうけど
皆それでいいと 思ってる
でも僕は…
昼までに戻るのよ
ママ 愛してる!
他の家族とは違う
- こんにちは ミゲル - こんにちは
- いつもありがと! - いいさ ミゲル!
ほら ダンテ!
お座り
伏せ
仰向け
お手
グータッチ
いい子だ ダンテ!
僕は音楽が大好き
僕のせいじゃない
彼のせいだ
エルネスト・デラクルス
最高のミュージシャン
この広場は若き日の エルネスト・デラクルスが
明日に向かって 最初に演奏した所です
メキシコ史上最も 愛された歌手
始めはサンタセシリア出身の 無名の歌手だった
でも 彼が音楽を奏でると
誰もが彼と恋に落ちた
映画にも出た
すごく格好いいギターを持って
飛ぶこともできた!
最高の歌を書いた
でも 僕のお気に入りは…
♪リメンバー・ミー♪
♪お別れだけど♪
♪リメンバー・ミー♪
♪泣かせたくない♪
♪たとえ離れても♪
♪心ひとつ♪
♪お前を想い♪
♪唄う この歌 リメンバー・ミー♪
♪遠く聞こえる♪
♪リメンバー・ミー♪
♪ギターの音色は♪
♪優しく見守り包み込む…♪
♪また抱きしめるまで♪
彼は夢のような生活をしていた…
♪リメンバー・ミー♪
1942年に
巨大な鐘の下敷きになるまで
僕も彼みたいになりたい
時々 デラクルスを見ると…
こう感じるんだ
何か繋がってるような
彼が演奏できたみたいに…
いつかは僕にもできるって!
家族がダメといっても
おい いい加減にしろ!
靴を磨いてくれ 身の上話はたくさんだ
すみません
家では本音で話せないから
俺がお前なら
家族にガツンと 言ってやるぜ
俺はミュージシャンだ! 認めてくれってな
そんなこと言えないよ
だってミュージシャン なんだろ?
どうかな
一人で弾いてるだけだから
ああ! デラクルスが 最高になれたのは
腕前を隠したからか?
ちがう!
広場に出て行って
大声で歌ったからだろ!
見ろ 今夜の準備だ
死者の日の 音楽大会だ
憧れの人みたいに なりたきゃ
参加しろよ!
家族みんな 引っ繰り返るよ!
恐いのか なら 靴を作ってりゃいい
さあ どうだ? デラクルスなら何て言う?
チャンスを掴め?
腕前を見せてくれ 坊主
俺が最初の聴衆だ
ミゲル!
お祖母ちゃん!
そこで何してるの?
ええと…その…
孫に構わないで!
いえ奥さん…靴を磨いて もらってただけで
魂胆は分かってるよ 音楽屋め
何て言われたの?
ギターを見せてくれるって
恥を知れ!
可愛い孫に何してくれるの
天使みたいに子犬みたいに 可愛い孫に!
あんたの音楽なんか 要らないよ
二度と近づかないで
ああ 可哀想に!
大丈夫かい お前
こんな所に居ちゃダメよ
さあ 帰るよ
何度言えば分かるんだ
あの広場は音楽家ども だらけだろ
はい ベルトおじさん
あっ よせ
あっち行きな!
ダンテだよ
野良犬に名前なんか 付けないの!
のこのこ付いて来るからね
私の靴を取ってきて
この子ったら音楽家広場に 居たんだよ
おい ミゲル!
あの広場はダメって 知ってるでしょ
靴を磨いてただけだよ
ミュージシャンの靴をな!
あの広場は お客が多いから
お祖母ちゃんがダメと 言ったらダメだ
でも 今夜は?
今夜って何だ?
演芸大会があるんだ
- 実はぼくも… - 出るの?
うん…まあ
大会に出るには 芸が要るのよ?
何するんだ? 靴磨きか?
死者の日は 誰も出かけずに
家族みんなで ウチに居るの
祭壇の間に行くよ
そんな顔しないの
死者の日は 一年に一夜だけ
ご先祖様が いらっしゃる日
祭壇に写真を飾ると
霊が渡って来れるの
すごく大事なのよ
飾らないと帰って 来れないからね
この ご馳走は
みんなが 好きだった物よ
家族みんなで お迎えするの
こっそり抜けちゃダメよ
どこ行くの?
- 終わったと思って… - やれやれ
家族の一員なら ここに居て
お前は あんな風に ならないでおくれ
ママ・ココの パパみたいに?
口にしちゃダメだよ!
あんな男の事は 忘れるの
でも お祖母ちゃん…
僕は…
だって…
僕も…
パパ?
パパ 帰ったの?
ママ 大丈夫よ
パパ 帰って来る?
いいえ ママ 大丈夫よ
私が居るでしょ
あなた誰?
ああ…ママったら
私はね ミゲル お前のためを思って…
ミゲル?
ミゲル?
あの子 いったい どうしたら…
そうだわ
それがいい
お前か 入っといで
さあ ダンテ 早く
脅かさないでくれよ
誰かに聞かれたら どうする
でも誰かに 聞いて欲しいな
お前以外の
ああ ゴメンよ!
完璧だ
“エルネスト・デラクルス リメンバー・ミー”
“デラクルス ベスト版”
歌い
演奏する
音楽は…仕事ではなく
私そのものなんだ
人生に打ちひしがれた時
私はギターを弾く
世界中が規則に従っても…
私は己の心に従う
分かるかい?
空を漂うような歌を
君に奏でよう
♪近づいてる…♪
♪手を伸ばせば 届くほど♪
♪知らなかったよ♪
♪これほど強く 求める想いが♪
♪本当にあるなんて♪
信じるのです シスター
でも神父様 主は 聞いて下さいません
音楽なら聞いて下さる!
♪歌だけが 歌だけが♪
♪心を変える力を持つ♪
音楽の力を 見くびってはいけない
でも 神父様
主はお許しになりません
許しを請うのは もう終わりだ
チャンスが訪れたら
逃してはいけない
しっかり掴まえるんだ
デラクルスさん
チャンスを掴む秘訣は何ですか?
夢を信じることです
誰かに与えられる のではなく
自ら夢に手を伸ばし
しっかり掴んで…
実現するのです
“死者の日:演芸大会”
もう隠れないよ ダンテ
チャンスを掴むんだ
音楽広場で演奏できたら
もう死んだっていい!
いよいよ死者の日よ!
それじゃダメよ
もっときれいに撒いて
ご先祖様は花びらを たどって来るんだから
ママ!
テーブルは どこに置く?
中庭に置いとくれ
台所のそば?
そう 横に並べてね
下に隠れろ 下だ!
ミゲル?
何もしてないよ
ママ パパ 僕…
ミゲル お祖母ちゃんが
いいことを 思いついてね
みんなで決めたよ…
そろそろ お前にも 家の仕事をしてもらう!
えっ 何?
もう靴磨きはしなくていい
毎日放課後は 靴を作るんだ
ああ 私のミゲルちゃん!
家族の伝統を引き継ぐなんて
それも死者の日に!
ご先祖様も お喜びになるわ
ヴィクトリア伯母様みたいに 編み紐サンダルを作ったり
爪先の飾りはフリオ ひいお祖父様みたいに
でも もし靴作りに 向いてなかったら?
心配ない
家族みんなで 教えてあげるよ
お前はリヴェラ家の一員だ
リヴェラ家とは?
靴職人…
先祖代々の
よく言った!
ベルト! 祝い酒だ! 乾杯しよう!
ダンテ!
よせ ダンテ やめろ!
まずい まずいよ!
どうしよう
デラクルスのギター?
パパ?
ママ・ココの
パパはデラクルスなの?
パパ! パパ!
パパ パパ!
この人だよ!
ひいひいお祖父ちゃん!
ミゲル 降りなさい
ママ・ココのパパは エルネスト・デラクルスなんだ!
何言ってるんだ?
僕ミュージシャンになるよ!
何なの これは?
家族に秘密を持つなんて
あんな広場に ずっと居るからだ
妙な空想を頭に 吹き込まれたのね
空想なんかじゃない
この人はエルネスト・デラクルス
最高のミュージシャンなんだ
こいつの事は 何も聞いてないが
家族を捨てた 男なのは知ってる
こんな男には させないぞ
パパ 家族が僕を 導くんでしょ?
ならデラクルスだって 家族だもの
僕は音楽が出来るはずだよ
いいえ! この男の 音楽は呪いよ
絶対ダメ!
- だけど もし… - ミゲル
家族の言うことを聞くんだ
もう音楽は やめろ
ちょっと聞いてよ
話は終わりだ
この男みたいに なりたいの?
忘れたの?
家族の祭壇のことを?
あんな祭壇 どうだっていいよ!
- やめて! - ママ!
いいね
ギターはダメ
音楽はダメ
そんな顔しないの
みんなでご飯を食べて 機嫌を直して
みんな大嫌いだ!
ミゲル! ミゲル!
演奏したいんです
デラクルスみたいに
まだ出られます?
楽器は持ってる?
いえ ギターを 貸してもらえませんか
自分の楽器でなきゃダメよ
ギターを持って来れば リストに加えるわ
すみません ギターを お借りできませんか?
ごめんなさい
予備のギターありますか?
ないね
ちょっとギターを お借りできませんか
あっち行け 坊主
ひいひいお祖父ちゃん
どうしたらいいの?
“チャンスを掴め”
こら ダンテ よせ!
静かに
ゴメンなさい
デラクルスさん
怒らないで
ミゲルです
貴方のひいひい孫の
これを貸して下さい
家族はみんな 音楽を呪ってます
誰も分かってくれません
でも貴方なら
心のままに進めと 言ってくれますよね
チャンスを掴めって
もし許してくれるなら…
広場で演奏します
貴方みたいに!
おい ギターがないぞ?
デラクルスのギターが 盗まれた!
窓が壊れてる!
誰か居るのか?
ゴメンなさい 盗んだんじゃなくて…
デラクルスは僕の…
誰も居ないぞ!
- ミゲル! - ママ!
ミゲル 戻っておいで!
どこだ ミゲル?
あら大変! 坊や 大丈夫?
ほら つかまって
ありがとう 僕は…
気を付けろ!
見て あんなに大きくなって
ああ! ダンテ?
僕が見えるの?
待って! どこ行くんだ?
ダンテ! ダンテ!
ああ すみません ゴメンなさい
ミゲル?
ミゲル?
こっちに来たのか!
こっち側に…
ワシらが見えるのか?
ミゲルちゃん!
僕のこと知ってるの?
家族だもの 坊や
ロシータ叔母さん?
そうよ
パパ・フリオ?
やあ!
ヴィク…トリア叔母さん?
完全に死んでは いないけど
生きてもいないわね
ママ・イメルダを 呼ぼう
きっと治してくれる
ママ・イメルダが
渡れないんだ!
足止めされてる!
向こう側に!
オスカル叔父さん?
フェリペ叔父さん?
やあ ミゲル
あんたと関係ありそうね
ママ・イメルダが 来られないのは…
よし 連れて行こう!
行くぞ!
さあ ミゲル 大丈夫だ
ダンテ?
ダンテ!
ダンテ 待て!
離れちゃダメだろ
知らない所なんだから…
夢じゃないんだ
みんな向こうに 居たんだね
居ないと思ってたの?
分からない
でも子供だましかと 思ってたよ
大人が よく言うでしょ たとえば…
ビタミンとか
ミゲル ビタミンは 本当にあるのよ
うん そんな気がしてきた
ほら じろじろ見ないの
まあ マリア様!
あれは?
アレブリヘだ!
- でも そんな… - 本物のアレブリヘだ
守り神さ
魂を導いてくれるの
フンを踏んづけるなよ
お帰りなさい 死者の国へ
帰国の手続きをしてください
お帰りなさい
申告する物は?
家族からチュロスを もらったよ
いいですね!
旅でお困りの際は…
“家族再会庁”の 職員に ご相談下さい
次のご家族 どうぞ
ご子息の祭壇に 写真がありました
良いご帰省を
ありがとう
日の出前に戻るのを お忘れなく
では ごゆっくり
次の方
歯医者さんの祭壇に 写真がありました
良いご帰省を
ありがとう
次の方
ああ 私はフリーダ・カーロ
照合はパスよ
祭壇が多すぎて
機械が壊れちゃうわ
あら
どこにも写真がないわ…
フリーダさん?
フリーダって言ったけど…
実は…
ウソなんだ
ほんとに申し訳ない
祭壇に写真がないと 橋は渡れません
つまり
オレが出て行っても 誰か分からないよね
あと少し…もうすぐだ…
もうちょっと…あと少し…
よいしょっと
ちぇっ 思った通りだ
いまいましい 花の橋め!
誰も写真を飾ってくれ ないなんて悲惨よね
次の方?
ほら坊や 私たちの番よ
お帰りなさい
申告する物は?
実は その…
これです
こんにちは
マルタ・ゴンザレス・ラモスさん…
マルタ・ゴンザレス・ラモスさん…
レベル7に ご連絡下さい
鼻だ…懐かしい
なあ 何とかしてくれ
私ら12人とも祭壇に 飾られてない
前の奥さんの所には 行かないわよ スタンリー
いくら死者の日だって…
責任者を呼んで ちょうだい!
でも奥様 ここに表示が…
誰も写真を飾ってないと
私の家族はいつも 祭壇に飾ってるわ!
この悪魔の箱が 嘘吐いてるのよ!
ママ・イメルダ?
ああ みんな
こいつらが橋を渡らせないの
この女と悪魔の箱に 言ってやって
祭壇に写真はあるって
それが…どうも ヘンなんだ
何が?
そこで会ったんだ…
ええと…
ミゲルなの?
ママ・イメルダ
どうなってるの?
リヴェラ家の方々ですか?
皆さんは呪われてます
何で?
死者の日は 故人の ための夜なのに
キミは死者から 盗みを働いた
あのギターは盗んでないよ
ギター?
あれは ひいひい お祖父ちゃんのだから
譲ってもらうんだ
そのミュージシャンのことは 口にしないで!
もう家族じゃない 死んだの!
みんなだって 死んでるでしょ?
ところで このアレブリヘは 誰のかね?
これはダンテです
アレブリヘには 見えないわね
ただの老犬じゃないか
床屋に落ちてた ソーセージみたいだ
何でもいいが 私は…
ひどいアレルギーでね
でもダンテに 毛は生えてませんよ
それは関係ない 私にも鼻はない
誰か説明して! なぜ渡れないの?
お前が祭壇から取ったの?
事故なんです
どうやって送り返すの?
それは家族の問題ですから…
呪いを解くには
家族の祝福を得ることですな
それだけ?
家族の祝福を得れば
全て正常に戻ります
ただし期限は日の出まで
間に合わなかったら?
大変だ お前の手が!
ミゲル 気絶してる 場合じゃないぞ
でも ご安心を
ご家族が居ますから
祝福なら すぐ得られます
ええとマリーゴールド… マリーゴールドは
失礼 奥様
この生者を見ながら 名を呼んで
ミゲル
よろしい
で こう言って “祝福を与えます”
祝福を与えます
祝福を与えるから 家に帰って…
私の写真を祭壇に戻し…
そして二度と 音楽は演奏しない!
何それ? そんなのないよ!
望めばどんな条件も 追加できるんだ
分かったよ
それで花びらを ミゲルに渡す
骸骨が消えた
音楽家広場に戻ろう
2秒と経たずに 約束を破ったわね
不公平だよ 僕の人生なのに
勝手すぎるよ
パパ・フリオ 祝福して
ロシータ叔母さん?
オスカル?
フェリペ?
ヴィクトリア叔母さん?
いい加減になさい 坊や
私の祝福を受けるの 受けないの?
なぜそんなに 音楽を嫌うの?
あの人みたいに なって欲しくないの!
彼が何をしたって
家族でしょ
ママ・イメルダの 言う通りにして
お前のために 言ってるんだ
聞き分けて
ちょっとトイレに 行ってくる
すぐ戻るね
教えてやらないと
死者の国にトイレはない
行こう
生きてる少年の 迷子が居ます
音楽をやるには
やっぱりミュージシャンの 祝福じゃなきゃ
ひいひい祖父ちゃんを 見つけよう
待つんだ 坊や
その子を発見!
すみません 皆さん
すみません
ダンテ
治安を乱して
役人から逃走
“つながり眉”に変装
それも犯罪?
立派な犯罪だ
全て白状しろ 友(アミーゴ)よ
友(アミーゴ)?
嬉しいね そう 呼んでくれるとは
さんざんな死者の日 だったけど
やっと真の友に会えたよ
友達なら助けてくれるよな
今晩 橋を渡らせてくれ
もちろん 礼はする
デラクルス 好きかい?
彼とは昔馴染みだ
特別ショーの最前列を とってやるよ
それに楽屋で彼に 会わせてやる
橋を渡らせてくれる だけでいい
本来は死者の日が 終わるまで拘留すべきだが
もうすぐ交替で…
私も遺族の所へ行く
だから 警告だけで 釈放してやる
衣装は返してくれる?
ああ…ダメだ
何が友達だ!
ねえ
ねえ!
本当にデラクルスを 知ってるの?
誰だって…? うわっ 生きてる!
うん 生きてるよ
元の世界に戻るには
デラクルスの祝福が 必要なんだ
わけが分からん
僕のひいひい お祖父ちゃんなんだ
君のひいひい 何だって?
待て 待て 待て
待て 待てよ
いや 待ってくれ
待て 待て
待て 待ってくれ
待て 待て 待てよ
そうか! 君は生者の 世界に戻るんだな?
もういい 忘れて
待て坊主! 助けてやるよ
君も助けてくれ 助け合いだ
でも まず君が俺を 助けるんだ
ミゲル!
- 俺はヘクター - 来て!
待てよ 坊主!
このままじゃあの子 死んじゃうわ!
私のアレブリヘの出番ね…
ペピータ
ミゲルが触った 花びらは?
ほら…素敵なアレブリヘちゃん
さあ ちょっと 待ってろ
上を向け 次はこっち
上を向いて 上だ!
よし
さあ 出来た!
死者の一丁上がりだ
いいかミゲル ここでは 記憶が大事なんだ
良い奴だと記憶されたら 写真が飾られて
橋を渡って
死者の日に生者の国へ行ける
俺と違ってな
貴方は渡れないの?
誰も写真を飾ってくれない
でも 君ならそれを 変えられる!
これが貴方?
ああ 男前だろ?
ひいひいお祖父ちゃんの 所に案内してくれて…
帰ったら貴方の 写真を飾るんだね?
物分かりがいいな!
なあ いいアイデアだろ?
ただ デラクルスは 忙しいだろ…
俺は今夜中に 橋を渡りたいんだ
誰か他の…
すぐ会える家族は居ないか?
うーん…居ない
おい 嘘はやめてくれ
誰か居るだろ?
デラクルスしか 居ないよ
助けてくれないなら 自分で探すよ
分かったよ 坊主
ひいひい祖父さんの 所へ連れてくよ
でも容易じゃないぞ
忙しい人だからな
何してる?
ヘクターのマネだよ
俺はそんな歩き方しない
してるよ
してない
やめろ!
エルネスト・デラクルス サンライズ・コンサートだって
すごいや!
毎年 君のひいひい 祖父さんは
死者の日の最後に 盛大なショーをやるんだ
僕も入れるよね!
それは…
最前列を取れるんでしょ
つまり…
ウソなんだ
それは謝る
怒るなよ ちゃんと 連れて行くから
どうやって?
リハーサルの場所を 知ってる
衣装を返して ヘクター
やあ セジー!
こんにちは
セジー!
衣装をなくした
なくした?
ショーに40着 要るのよ!
あんたのせいで
1着足りなくなる じゃないの!
開演に間に合わないわ
ダンテ
勝手に入っちゃ ダメだよ
ダンテ! こっち来い!
貴方! どうやって入ったの?
この犬について来て…
強そうなショロ犬!
さまよう魂のガイドね
誰の魂を連れてきたの?
コイツは魂の ガイドじゃないよ
アレブリヘの姿は さまざまよ
みんな神秘的で力強い
あれは ただの犬ね
来て! 見てちょうだい
観客になって
暗闇!
そして暗闇から…
巨大なパパイヤ!
ダンサーがパパイヤ から出て来る
そのダンサーは…
みんな私!
みんなでママの ミルクを飲みに行く
ママはサボテンで それも私なの
ママのミルクは本当は…
涙なの
分かりやす過ぎかしら?
分かりやすくても いいと思うけど
音楽を使ってみたら?
たとえばだけど…
こんなのは…
そして全てが燃え上がる!
そう! そこら中 火の海に!
助かったわ
貴方には…芸術家の 才能があるわ
ダンサーは退場 音楽も灯りも消えて
エルネスト・デラクルスが ステージに上がってくる!
彼が演奏する間に 日が昇って…
誰もが幸せに!
すみません… 本物のデラクルスは?
彼はリハーサルなんか しないわ
最上階でパーティしていて 大忙しだから
坊主 勝手に離れるなよ
有名人を お邪魔するな
ひいひいお祖父ちゃんは ここじゃないよ!
町の反対側でパーティ してるんだ
ヘンだな 自分のリハーサルに 来ないなんて
親友なのに 招待されないの?
ひいひい祖父さんなのに お前も招待されてない
グスタボ! パーティのこと 何か知ってるか?
大人気さ!
招待者リストにない お前じゃ絶対に入れんよ
“チョリソーくん”
“チョリソーくん”だって!
ああ 面白いよ 最高だ
チョリソーって?
有名な話さ!
コイツがどんな風に 死んだか聞いてみな?
その話は よせ
チョリソー喰ってて 窒息したのさ!
窒息じゃない 食中毒だ!
大違いだ!
だからミュージシャンは嫌いさ
自分勝手な 嘘の塊だ!
ねえ 僕もミュージシャンだよ
お前が?
本当にエルネストに 会いたいなら…
デラクルス広場で 音楽コンテストがある
勝てば彼のパーティーで 演奏できるぜ
やめろ 坊主! バカなこと考えるな
ひいひいお祖父さんの 祝福が要るんだ
誰かのギターを 貸してもらえない?
ああ…一人知ってるよ
どうなの ペピータ? 坊やを見つけた?
足跡よ!
リヴェラ家の靴だ
- サイズ7! - 7半よ
- 内股ね - ミゲルだわ
何でミュージシャンに なりたいんだ?
ひいひいお祖父ちゃん みたいになりたい
他人のためのサル回し みたいな暮らしだぞ
俺はゴメンだね
アンタには分からないよ
それより ギターは まだ?
もうすぐだ
ほら行くぞ 坊主
よう 従兄のヘクター!
やあ みんな!
ヘクター!
よう!
みんな親戚なの?
ああ まあな
みんな写真も祭壇もなくて
帰る家がないのさ
ほとんど忘れられてる
だから互いに呼び合うんだ
“いとこ”とか“おじさん”とかね
- ヘクター! - チェロスおばさん!
ありがとね
俺も もらうよ
チチャロンは居る?
バンガローに居るけど
人に会いたがるかしら
“いとこ”のヘクターなら 大丈夫だろ?
今晩は チチャロン!
お前のバカ面など 見たくもない
おい 死者の日だぜ?
頼みがあってさ
失せろ!
すぐ消えるよ だから
友達のミゲルに
あんたのギターを 貸してくれよ
- わしのギター? - そう
わしの大事なギターを?
すぐ返すからさ
返すだと あの 荷車はどうした?
いや…
- 小型の冷蔵庫は? - ああ…あれね
上等のナプキンは?
投げ縄は? わしの大腿骨は?
いや ほんと返すから
わしの大腿骨は どこだ?
大丈夫か アミーゴ?
じきに…お別れだ
感じるんだ
もう…そいつも弾けなくなった
お前…何か弾いてくれ
もう やめたんだ 知ってるだろ?
この坊主に貸りたいんだよ
欲しいなら
その前に何か弾け…
あんたの頼みじゃ 断れないな
何かリクエストは?
分かってるだろ ヘクター?
♪そう みんなファニータを知ってる♪
♪両目の色が違ってて♪
♪出っ歯で♪
♪頬は こけてる♪
♪そして…♪
♪手は床まで届くほど…♪
歌詞が違うぞ!
子供の前だろ
♪髪はイバラみたいで♪
♪足はガニ股♪
♪俺がもっと男前なら♪
♪きっとモノにするのに♪
思い出したよ…
ありがとう
ねえ どうなったの?
忘れ去られたんだ
現世で誰も覚えてる人が 居なくなったら…
死者の国からも 消えるんだ
俺たちは それを “最後の死”と呼んでる
どこへ行ったの?
分からん
でも 僕は彼に会って
戻っても覚えてたら…
それじゃダメなんだ
俺たちの思い出は…
生きていた時のことを 知ってる人が
それを話してくれる 必要があるんだ
でもチチの話を伝える 人はもう居ない
まあ…最後は皆 そうなる
さあ デラクルスに会うぞ
まずコンテストで 勝たんとな
ミュージシャンが 嫌いだと言ったけど
自分も その1人でしょ
だからデラクルスを 知ってるのさ
昔 一緒にやってた
全部 俺が教えたんだ
ウソでしょ
エルネスト・デラクルスと 一緒だったの?
史上最高のミュージシャンと?
冗談 言うなよ
奴の眉毛は史上最高 だろうけど
音楽は それほどじゃない
もう わけ分かんないよ
デラクルス広場へ ようこそ!
さあ ショータイムだ
Tシャツに首振り人形は いかがですか
ようこそ 皆さん!
演奏の用意は いいかしら?
バンドの戦いよ アミーゴ達!
勝者は あの偉大な音楽家…
エルネスト・デラクルスの 夜会に出られるのよ!
あれが俺たちの入場券だ
コンテストの始まりよ!
ところで何を やるつもりだ?
もちろん “リメンバー・ミー”だよ
いや そりゃダメだ
何で 一番人気がある曲だよ
ベタすぎる
♪リメンバー・ミー お別れだけど♪
♪リメンバー…♪
♪泣かせたくない♪
じゃあ…“ポコ・ロコ”は?
いいね それで行こう!
デラクライート! 支度しろ
ロス・チャチャラコスの次だ
ロス・チャチャラコス!
いつも出る前は 緊張するたちか?
どうかな 出たことないから
何? お前ミュージシャンだろ!
そうさ! つまり なるんだよ…
これに勝って…
そんな つもりだったのか?
いいか…勝たないと ミゲル
お前の命が 懸かってるんだぞ
なのに やったことない?
- 俺がやる - ダメだよ!
- 僕がやらなきゃ - どうして?
僕があそこで演奏しないと…
自分をミュージシャンと 呼べないもの
それが何だ?
ただデラクルスの祝福を 受けるだけじゃなく
証明したいんだよ…
僕にその資格があるって
ああ 何て殊勝な 心懸けなんだ…
なんて言ってる場合か!
よし! 分かった!
演奏したいのか? じゃあ やれ!
まず 力を抜いて
緊張を解くんだ
最高の声を出してみろ
僕の声?
さあ 叫べ 思い切り!
ああ いい気分だ
お前の番だ
おい 頼むぞ坊主
デラクライート! 出番だぞ!
ミゲル 俺を見ろ おい 見ろ
さあ 出て!
大丈夫だ
目に物見せてやれ!
ヘクター…
みんなに聞かせてやれ お前ならやれる
デラクライート!
よし いいぞ!
ええと…
何してる? なぜ演奏しない?
犬に歌わせたら?
♪空は何色?♪
♪ああ 恋人よ♪
♪君は“赤よ”って言う♪
♪ああ 恋人よ♪
♪靴はどこに履こう?♪
♪ああ 恋人よ♪
♪“頭のてっぺん”と言う♪
♪ああ 恋人よ♪
♪君はね ウン・ポコ・ロコ♪
♪ちょこっとね ヘンなの♪
♪君が言うとね♪
♪なぜか信じちゃう♪
♪それでいいのさ♪
♪僕だって ウン・ポコ・ロコ♪
死んでるわりに 上手いね
生きてるわりに お前もやるな!
いいぞ!
近くに居るわ 探して!
♪君は僕を♪
♪おかしくする♪
♪わけが分からず♪
♪気ままで自由♪
♪頭グルグル♪
♪君は ウン・ポコ・ロコ♪
最高だ!
生きた子供を捜してるんです
12歳位の
生きた子供を見ませんでした?
おい やるじゃないか!
お前を誇りに思うよ
やったぞ!
アンコール! アンコール!
おい どこへ行く?
ここを出なきゃ
何だって? 正気か! 優勝は目前だぞ…
紳士淑女のみなさん…
緊急連絡があります
生きた子供を見つけてください
ミゲルという名前です
今晩 早くに家族から 逃げ出しました
ご家族は彼を生者の国に 戻したいとお望みです
おい ちょっと待て
家族はデラクルスだけ と言ったよな?
お前を帰せるのは 彼だけだって
他にも居たけど…
なら とっくに俺の 写真を戻せたろ?
みんな音楽を嫌ってて
ミュージシャンの祝福が 必要だったんだ
- 嘘つきめ! - そっちこそ!
俺は忘れられかけてるんだ ミゲル
今夜中に消えるかも知れない
橋を渡る最後のチャンスを
お前のバカげた音楽の 夢で逃せるか!
- バカげてない! - 家族の所に行くぞ
- 放してよ! - 後で感謝するさ
僕を助けるとか言って 自分のためだろ!
- こんな写真 返すよ - よせ!
もう近づかないで!
待って!
あれ 坊主は?
どこへ行った?
坊主?
悪かった!
戻ってくれ
ダンテ 静かに!
ダンテ やめて!
もう彼には頼らない
ダンテ
よせって!
放っといてくれ!
お前は守り神じゃない ただのバカ犬だ
あっち行け!
あの子だ!
生きた子供ね!
さっき言ってた子だ
あの子だ 生きてるぞ!
もうバカはやめて ミゲル!
祝福するから 家に帰りなさい
貴女の祝福なんか 要らないよ!
ミゲル! 待ちなさい!
戻るのよ!
ミゲル!
お前を助けるためよ
僕をダメにする ためでしょ!
何ですって?
音楽がくれる喜びを
貴女は…僕から 取り上げようとしてる
貴女には分からないよ
♪命さえ惜しくはない ジョローナ♪
♪貴方のためなら♪
音楽は嫌いなはずでしょ?
私も大好きだった
今でも覚えてるわ
夫が演奏して 私が歌う
他には何も要らなかった
でも ココが生まれて…
突然 人生で音楽より 大切なものが出来たの
私は落ち着いた暮らしが 欲しかったのに
彼は世界で演奏したかった
それぞれの望みのため 互いを犠牲にしたの
さあ お前も選ぶのよ
僕には決められないよ
なぜ味方になって くれないの?
本当の家族なら
支え合うものでしょ
もう頼まないよ
お楽しみ下さい
わくわくするわ!
エル・サント様!
大ファンです
よろしいですか?
有り難うございます
招待状は?
エルネストの ひいひい孫だよ
すみません 皆さん
おいみんな ポコ・ロコの奴だぞ!
あなた 良かったわよ!
皆さんこそ!
ミュージシャンのよしみで お願いがあるんだけど…
コンテスト優勝 おめでとうございます
ありがとう
- 楽しめよ 天才坊や - ありがと
ほら エルネストよ!
デラクルス
デラクルスさん!
すみません
デラクルスさん!
デラ…
♪チャンスが見えたら 逃しちゃダメだ♪
♪その手で掴め♪
もう少しだ ダンテ!
デラクルスさん!
デラ…
何も出来ません… もう絶望です!
信じるのです シスター
でも神父様 主は 聞いて下さいません
音楽なら聞いて下さる!
♪紳士淑女の皆さん♪
♪今日は お休みなさい♪
♪紳士淑女の皆さん♪
♪今宵ここに ご一緒出来て♪
♪こんなに嬉しい事は ありません♪
♪音楽は私の言葉♪
♪世界は私の家族♪
♪音楽は私の言葉♪
♪世界は私の家族♪
♪音楽は私の言葉♪
♪世界は私の家族♪
♪音楽は私の言…♪
大丈夫か 少年?
君か
君が例の少年だね
生者の世界から 来たっていう
僕のこと…知ってるの?
みんなが噂してるからね
どうして ここへ?
僕はミゲル
貴方の…ひいひい孫です
私の…ひいひい孫?
祝福が要るんです
戻って 貴方みたいな ミュージシャンになりたいけど
他の家族は…
聞いてくれません
でも 貴方なら 聞いてくれるかと…
君ほど才能ある子の願いを…
聞かないわけが ないだろう?
私の ひいひい孫だ!
まあ フリーダよ!
フリーダ・カーロよ
光栄です 奥様
どうも
おい ネグリート インファンテ
私の ひいひい孫だ よろしくな
私の ひいひい孫だ!
彼は生きてる 有望なミュージシャンだ
エクボ エクボなし
エクボなし!
我らの友情に!
君のためなら天地も 動かそう 乾杯!
毒だ!
スタントは全部 自分でやったんだ
♪お別れだけど リメンバー・ミー♪
みんな生者の国の ファンからの贈り物だ
多すぎて置き場所がない
おや どうした?
多すぎて びっくりしたかね?
いえ 本当に素敵です
- それでも? - ただ…
僕は…ずっと貴方に 憧れてました
貴方は全てを 手に入れた人です
でも 後悔してませんか?
他の何より… 音楽を選んだことを?
そりゃ故郷を去るのは 辛かったさ
身を切られる思いだった
家族と離れて?
そうさ
でも そうするしかなかった
誰も自分の運命には 逆らえない
そして君…私のひいひい孫も
ミュージシャンになる運命だ
私たちはアーティストだ ミゲル
一つの家族には おさまらない
世界が我々の家族なんだ!
花火が始まったぞ!
もうすぐ私のサンライズ・ コンサートの開幕だ
ミゲル 君をショーに出そう!
私の名誉ゲストとして
- 本当に? - もちろんさ 我が孫よ
でも…ムリです
日の出前に家に帰らないと
そうか 祝福だったな
喜んで そうしよう
君を見送るのは寂しいが
なるべく早く死んで 戻っておいで
冗談だよ
ミゲル…
君に祝福を与えよう
私たちの約束は どうなるの?
誰だ君は? 何の事だ?
ああ フリーダ 来ないと思ってたよ
俺の写真を戻すって
約束しただろ!
この…男と 知り合いかね?
今夜 会ったばかりです
貴方の知り合いだって
お前…ヘクターか?
お願いだ ミゲル
俺の写真を飾ってくれ
友よ 君は忘れられてる
誰のせいだ?
- ヘクター…待て - 歌を盗んだな!
俺の歌で有名になれた!
- えっ? - 俺が忘れられたのは…
俺の曲だと お前が 言わなかったからだ!
まさか! デラクルスの 歌は全部自作だよ?
俺が言おうか?
盗む気なんか なかった
我々は素晴らしい チームだったが…
君は死に 歌うのは 私だけになった
君の歌を生かし 続けたかったんだ
そりゃ ご親切だな!
本当に二人で やってたの…
今さら それで争う気はない
もう好きにしろ
ミゲルが俺の写真を飾れば
俺は あの橋を渡って
娘に会えるんだ
エルネスト
別れた夜を覚えてるか?
ずいぶん昔のことだ
二人で乾杯して
友のためなら天地も 動かすと誓ったろ
だから頼む
“天地を”?
映画みたいに?
何だって?
ドン・イダルゴの乾杯だよ
デラクルスの映画に 出てくる…
俺は現実の話を してるんだ
ううん 出てくるんだ
見て!
乾杯しないとな
我らの友情に!
君のためなら天地も 動かそう
映画ではドン・イダルゴが 毒を盛るんだ
乾杯!
毒だ!
あの夜だ エルネスト
別れた夜
俺たちは何ヶ月も 路上で演奏していた
俺は家が恋しくて 楽譜と荷物をまとめた
ここで やめるのか?
夢に手が届こうって時に
それは君の夢だ 頑張れよ
お前の歌なしじゃ ムリだ!
僕は帰る エルネスト
恨むなら恨んでくれ もう決めたんだ
お前を恨める わけないだろう
どうしても行くなら… 乾杯で送らせてくれ
俺たちの友情に
君のためなら天地も 動かそう 友よ
乾杯!
お前は駅まで送ってくれた
だが 急に胃が痛くなって
食べた物のせいだと思った
きっと あのチョリソーだろう
それか飲んだ物の 何かだと…
目覚めたら死んでいた
お前が
毒を飲ませたのか!
映画と現実を混同するな
ずっと…不運の せいだと思ってた
お前のせいとは 考えもしなかった…
お前が…
なぜ そんなことを?
ヘクター!
警備員! 警備員!
俺から全てを奪いやがって!
この卑怯者!
世話してやってくれ
調子が悪いようだ
俺は帰りたいだけだ!
やめろ! やめろ!
悪かったね
どこまで話したっけ?
僕を祝福してくれる ところでした…
ああ そうだった
ミゲル…
私には…評判が
とても大切なんだ
君を幻滅させたくはないが…
歌のために ヘクターを殺したの?
本気じゃないだろうね
だろ?
僕…いえ…みんな…
貴方はいい人だと 思ってます
エルネストお祖父ちゃん… 僕の祝福は?
警備員?
ミゲルを保護してくれ 滞在は延長だ
そんな!
家族なのに!
ああ ヘクターも親友だった
成功はタダじゃ 得られないぞ ミゲル
どんなことでもする 覚悟が要るんだ
チャンスを掴むにはね
分かってるだろ
やめて! やめて!
放して!
やめて!
助けて!
誰か聞こえる?
家に帰りたい!
ヘクター?
- 坊主か? - ああ ヘクター!
言う通りだったよ
家族の所へ 戻ればよかった
彼みたいになるなと 言われてたのに
耳を貸さなかった
忘れられても いいと思ってた
祭壇のこともバカにして
もう いいんだ
どうでもいいなんて 言っちゃった…
ヘクター!
ヘクター?
あの子が…
俺を忘れ始めてる
誰が?
俺の娘さ
娘さんのために…橋を 渡りたかったんだね
もう一度 会いたかった
サンタ・セシリアを 出るんじゃなかった
謝りたいんだ
パパは家に帰ろうと したんだって伝えたい
とても愛していたと
俺のココに
ココ?
これは
どこで手に入れたんだ?
これがママ・ココで
こっちがママ・イメルダ
これは…
貴方なの?
俺たちは…
家族?
ずっと この子に 会いたかった
彼女も会いたがって
俺の写真を飾ってくれるかと…
でも それはなかった
最悪の状態さ
生者の国でココに 会えなくても…
いつか彼女がここに来たら
思い切り抱きしめよう と思ってた
でも彼女が俺を覚えてる 最後の1人だから
彼女が生者の国を去った瞬間…
貴方は消えるんだね
この世界からも
彼女に会えないまま
もう二度と
そう言えば…
彼女に一つの曲を書いて
毎晩同じ時間に 歌ってたんだ
彼女も一緒に
どんなに遠く離れていても
彼女に歌ってあげたかった
もう一度
最期の…時に
♪リメンバー・ミー♪
♪お別れだけど♪
♪リメンバー・ミー♪
♪泣かせたくない♪
♪たとえ離れても♪
♪心ひとつ♪
♪お前を想い♪
♪唄う この歌♪
♪リメンバー・ミー♪
パパ!
♪遠く聞こえる♪
♪リメンバー・ミー♪
♪ギターの音色は♪
♪優しく見守り♪
♪包み込む♪
♪また抱きしめるまで♪
♪リメンバー♪
♪ミー♪
あいつは貴方の ギターを盗んで
貴方の曲も盗んだの?
貴方こそ世間に 記憶されるべきだよ
デラクルスじゃなく
この歌は世間のために 書いたんじゃない
ココのために書いたんだ
こんな ひいひい祖父 さんでガッカリだろ
そんな! さっきまで人殺しの 孫かと思ったんだよ
貴方を見直したよ!
今までずっと…
僕は何か特別だと感じてた
それが どこから来るのか 分からないまま
でも今 分かったよ
貴方から受け 継いだんだ!
僕たちが家族なんて 誇らしいよ!
僕は貴方の家族で 良かった!
俺もお前の家族で 良かった!
ダンテ?
ダンテ!
ダンテだ!
イメルダ!
ヘクター
元気そうだな
ダンテ!
お前は彼が家族だと 分かってたんだね!
本当に魂のガイド だったんだ!
凄い魂のガイドだよ お前は!
ダンテ!
来たぞ!
ミゲル! ミゲール!
神様 感謝します!
坊や 心配したのよ
本当に間に合って良かったわ
貴方!
何度 追い払えば 気が済むの?
イメルダ…
もう私たちは他人よ! 生きてても死んでても
貴方から家族を守るのに どれだけ苦労したか
この子もちょっと 貴方と居ただけで
穴から釣り上げる ハメになったじゃない!
それはヘクターの せいじゃないよ
僕のせいなんだ
彼は僕を帰そうとしたのに
僕が聞かなかったから
彼の言うとおりだった
家族より大事なもの なんて何もない
貴女の祝福を受けます
貴女の条件も
でも まず デラクルスを掴まえて
ヘクターの写真を 取り戻さないと
- なぜ? - ココに会うために
写真を祭壇に飾るんです
彼も家族の一員だから
家族を捨てたのよ!
貴女とココの元に 帰るところを
デラクルスが殺したんです
本当だよ イメルダ
本当なら何なの?
私を幼い子と 置き去りにして
許すと思ってるの?
イメルダ 俺は…
ヘクター?
もう時間がない
ココだよ
貴方を忘れ始めてるのね
彼を許さなくてもいいけど
忘れちゃダメだよ
貴方を忘れたかった
ココにも忘れて 欲しかったわ…
悪いのは俺だ
君じゃない
ごめんよ イメルダ
ミゲル…
写真を手に入れるのを 手伝ったら…
家に帰るのよ
もう音楽はダメ
家族を選びます
私は…貴方を許す ことはできないけど
貴方を助けるわ
それで どうやって デラクルスを?
いい方法があるよ
“サンライズ・コンサート”
頑張って 坊や
ありがとう フリーダ
手伝うよ
触らないで!
計画は分かってる?
ヘクターの写真を探して
それをミゲルに渡して
ミゲルを帰らせる
花びらは持った?
さあ デラクルスを見つけるのよ!
何かな?
どこかでお会いしました?
私の最愛の人の仇よ!
- 誰だって? - 俺のことだ!
俺が最愛の人?
知らないわ! まだ怒ってるのよ!
ヘクター いったい…
よくも孫を殺そうとしたわね!
- 孫? - 僕のことだよ
お前は!
お前はヘクターの 親戚なのか?
写真だ!
追うわよ!
警備員 助てくれ
最愛の人って言った?
忘れたわ
僕も聞いたよ
どうぞ セニョール あと30秒です
ミゲル 取ったわよ!
急いで
紳士淑女の皆さん!
エルネスト・デラクルスの 登場です!
あの女を引きずり降ろせ!
歌って!
歌って!
♪哀しき ジョローナ♪
♪空のごとく青き♪
♪哀しき ジョローナ♪
♪空のごとく青き♪
♪命さえ惜しくはない貴方のためなら♪
♪貴方のためなら♪
♪貴方のためなら♪
♪高き松の木の上で♪
♪貴方を探すの♪
♪松の木さえ涙をこぼす♪
♪泣く女を見て♪
♪哀しき ジョローナ♪
♪空のごとく青き♪
♪哀しき ジョローナ♪
♪空のごとく青き♪
♪命さえ惜しくはない貴方のためなら♪
♪貴方のためなら♪
- ♪命さえ…♪ - 放して!
♪惜しくはない♪
♪貴方のためなら♪
♪貴方のためなら♪
♪貴方のためなら♪
こんな気持ち… 忘れてたわ
相変わらず…綺麗な声だ
ミゲル 祝福を与えるわ…
家に帰って…
私たちの写真を飾って…
そして 決して…
決して 音楽はやらない
忘れないで
家族がどれほど 貴方を愛してるか
家に帰るんだ
どこにも行かせんぞ!
イメルダ!
下がれ! 下がってろ!
みんな 近寄るな!
一歩もだ
ダンテ!
エルネスト よせ!
その子から離れろ
さんざん苦労したのに
こいつを行かせたら 全て水の泡だ
その子は生きてるんだ エルネスト
こいつは疫病神だ!
こいつを お前の写真と 一緒に帰せだと?
お前を忘れさせないために?
- お断りだ! - 卑怯者!
俺はエルネスト・デラクルス 最高のミュージシャンだ!
本当のミュージシャンは ヘクターだ!
あんたは彼を殺して 歌を盗んだ卑怯者だ!
殺した?
俺は何だってする男さ
チャンスを掴むためなら
どんな事でもだ!
ミゲル!
すまんな 友よ だがショーを続けないと
どうした みんな… 家族だろ?
- 人殺し! - ステージを降りて!
オーケストラ 1 2 1…
♪リメンバー・ミー♪
♪お別れ…♪
やめろ!
見て!
やあ…子猫ちゃん
下ろしてくれ!
頼む!
お願いだ! やめてくれ!
何か見逃した?
いい子だ ダンテ
ミゲル!
ヘクター!
写真をなくしちゃった…
いいんだ
もう…
ヘクター!
ヘクター?
ココ…
写真を見つけるよ!
ミゲル もう日が昇るわ
イヤだ 置いて行けないよ
写真は必ず飾るよ 約束する
きっとココに会えるから
もう時間がない
ダメ! ダメだよ!
彼女は貴方を忘れないよ!
ただ知って欲しかったんだ…
あの子を愛してたと
ヘクター!
俺たちの祝福を受けてくれ
条件はないわ
イヤだ パパ・ヘクター! お願いだから!
やだよ
家に帰れ
約束だよ!
ココは貴方を忘れない!
いたぞ!
ミゲル! 待て!
どこ行ってたの?
ママ・ココに会わなきゃ!
何するつもり?
それを寄こして!
ミゲル
ミゲル! ミゲル?
ミゲル!
ママ・ココ?
僕の声が聞こえる?
ミゲルだよ
貴方のパパに会ったよ!
覚えてる? パパのこと?
お願い
貴方が忘れたら
彼は消えちゃうんだ
永遠に
これは彼のギターだよね?
これを貴方のために 弾いたでしょ?
見て 彼はここだよ
パパを覚えてる? パパ?
ミゲル!
ママ・ココ 彼を忘れないで
お祖母ちゃんに 何してるの!
大丈夫 ママ…
いったい どうしたんだ?
もう戻らないかと思ったぞ
ごめんなさい パパ
また みんな一緒よ
もう大丈夫
みんなじゃない
大丈夫よ
ミゲル ママ・ココに謝りなさい
ママ・ココ…
ほら 謝って
ママ・ココ…
貴方のパパが…
これを聞いて欲しいって
ママ…待って…
♪リメンバー・ミー♪
♪お別れだけど♪
♪リメンバー・ミー♪
♪泣かせたくない♪
- ♪たとえ離れても♪ - 見て!
♪心ひとつ♪
♪お前を想い♪
♪唄う この歌♪
♪リメンバー・ミー♪
♪遠く聞こえる♪
♪リメンバー・ミー♪
♪ギターの音色は♪
♪優しく見守り♪
♪包み込む♪
♪また抱きしめるまで♪
♪リメンバー♪
♪ミー♪
エレナ?
どうかしたの?
何も ママ
大丈夫よ
パパがこの歌を 歌ってくれた
愛してたんだよ ママ・ココ
パパは貴方を とても愛してた
手紙を持ってる
私に書いてくれた詩も
それに…
パパはミュージシャンだったの
私が小さかった頃…
パパとママは綺麗な 歌を歌ってたわ
一年後
“リメンバー・ミー” (私を思い出して)
“忘れてやる”
そして ここが
サンタ・セシリア最大の名所―
高名な作曲家ヘクター・リヴェラの 実家でございます
ヘクターが娘のココ宛てに 書いた手紙の中に
皆さんが大好きな曲の 歌詞があるのです
もちろん あの “リメンバー・ミー”も…
パパ・フリオに…
ロシータ叔母さんに…
ヴィクトリア叔母さん
この2人はオスカルと フェリペ叔父さん
ただの古い写真じゃなく 僕らの家族で
みんな僕らが決して 忘れないって信じてる
♪おかしいって♪
♪思うかな♪
良いご帰省を ヘクターさん
♪昨夜 君を夢に見たんだ♪
パパ!
ココ!
♪思わず口からもれた歌の♪
♪歌詞を君も覚えていて♪
♪僕らは一緒に歌ったんだよ♪
♪魂が奏でる♪
♪素敵なメロディー♪
♪リズムに乗って♪
♪骨も振るえる♪
♪みんなの思い出とともに♪
♪生き続ける いつまでも♪
♪生き続ける♪
♪いつまでも♪
♪みんなの思い出とともに♪
♪生き続ける いつまでも♪
♪生き続ける♪
♪いつまでも♪
♪声を合わせ♪
♪僕ら家族♪
♪歌いながら♪
♪伝えよう♪
♪みんなの思い出とともに♪
♪生き続ける♪
♪いつまでも♪
♪声を合わせ♪
♪ぼくら家族♪
♪歌いながら♪
♪伝えよう♪
♪みんなの思い出とともに♪
♪生き続ける♪
♪いつまでも♪
おわり
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