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1
00:00:23,107 --> 00:00:26,557
♪天命最高♪
誰が誰に請い願おうと 春秋時代はただ天地の号令に従うのみ
2
00:00:28,978 --> 00:00:33,336
天命 一体誰が 運命の流れを捻じ曲げられようか
3
00:00:35,771 --> 00:00:40,578
誰がいようがいまいが この乱世を定めるのは結局は人間
4
00:00:42,431 --> 00:00:46,706
一体誰が 歴史を書き換えているのか
5
00:00:48,777 --> 00:00:54,052
喜ぶな 「始祖」と呼ばれたからとて思い上がるな
6
00:00:55,763 --> 00:01:00,847
「万歳」の叫びも永遠の治世も
すべてはお前の望み通りに作られるだろう
7
00:01:02,564 --> 00:01:07,639
だが来世では 誰が「高祖」になろうと知ったことか
8
00:01:08,818 --> 00:01:15,677
賭けに出るのはよせ 天命こそ最高(絶対)なのだから
9
00:01:30,600 --> 00:01:32,320
本当にいい母親だ
10
00:01:32,440 --> 00:01:33,920
息子が天香楼の点心が好きだから
11
00:01:34,000 --> 00:01:35,800
早速買いに行くとは
12
00:01:36,160 --> 00:01:38,160
点心はついでに過ぎません
13
00:01:38,320 --> 00:01:40,480
実は、立派な贈り物を買い求めるつもりなのです
14
00:01:41,640 --> 00:01:42,680
ありのままを申し上げますと
15
00:01:42,840 --> 00:01:45,360
盤児と少原君のいさかいは、一度や二度ではございません
16
00:01:45,480 --> 00:01:46,640
事を穏便に済ませるため
17
00:01:46,720 --> 00:01:48,480
相応しき品を買い求め
18
00:01:48,560 --> 00:01:49,920
平原夫人のお屋敷へ届けようかと
19
00:01:50,040 --> 00:01:53,760
盤児に代わり謝罪し、余計な火種を消しておきたいのです
20
00:01:54,200 --> 00:01:56,320
本当に、至れり尽くせりですね
21
00:01:57,280 --> 00:01:59,400
近頃はお忙しい身ではありませんか?
22
00:01:59,560 --> 00:02:01,040
なぜ今日、私に付き合ってくださるのです?
23
00:02:01,360 --> 00:02:03,200
あなたより大事なことなんて、他にないですよ
24
00:02:04,520 --> 00:02:05,960
侯爵に知られたら、怖くはないのですか…
25
00:02:11,600 --> 00:02:13,840
雅夫人と、そなたの大好きな項少龍だ
26
00:02:15,600 --> 00:02:18,080
項少龍は項少龍、私は私です
27
00:02:18,120 --> 00:02:19,720
なぜ私とあんな男を一緒くたにするの?
28
00:02:22,080 --> 00:02:24,880
天香楼の自慢の点心が食べたいのでしょう、行こう
29
00:02:28,480 --> 00:02:31,040
この玉の簪は上品ですわ
30
00:02:32,280 --> 00:02:35,040
ですが、この珠の釵の細工も実に精巧ですし
31
00:02:35,720 --> 00:02:40,280
この玉の腕輪も気品がある…どれが良いかしら
32
00:02:42,600 --> 00:02:43,800
何を買っても大差ないですよ
33
00:02:43,920 --> 00:02:45,960
一番大事なのは、息子さんがまともになることだ
34
00:02:46,320 --> 00:02:47,920
そうでなきゃ、いくら尻ぬぐいをしても
35
00:02:48,040 --> 00:02:49,600
破産したって追いつきませんよ
36
00:02:49,680 --> 00:02:52,440
実は盤児も近頃、ずいぶんと成長いたしました
37
00:02:52,560 --> 00:02:55,360
それもこれも、良き師であるあなたのおかげです
38
00:02:56,080 --> 00:02:58,240
実は、あなたに折り入って頼みたいことがあるんです
39
00:02:58,320 --> 00:02:59,120
どうした?
40
00:02:59,320 --> 00:02:59,880
心配しないでくれ
41
00:03:00,040 --> 00:03:01,960
秦の質子を救い出す相談じゃないんだ
42
00:03:02,120 --> 00:03:04,080
ただ、趙王にちょっと口添えしてほしくてね
43
00:03:04,760 --> 00:03:06,240
小兎を身受けしたいんだ
44
00:03:06,400 --> 00:03:07,560
小兎を身受け?
45
00:03:07,720 --> 00:03:11,840
ああ、彼女とはいい友人なんだ
46
00:03:11,960 --> 00:03:14,320
困ってるなら助けないわけにはいかないだろ?
47
00:03:14,440 --> 00:03:16,840
それに、王宮から連れ出すって約束したんだ
48
00:03:16,960 --> 00:03:19,440
君の力でなんとかならないかなと思って
49
00:03:19,560 --> 00:03:20,840
もし力になってくれたら
50
00:03:20,960 --> 00:03:22,640
彼女に代わって礼を言うよ
51
00:03:22,840 --> 00:03:26,440
小兎は…宮中の身
52
00:03:26,560 --> 00:03:29,880
身受けなど、そう容易なことではありません
53
00:03:30,000 --> 00:03:31,720
でも、君は趙王の妹だろ
54
00:03:31,880 --> 00:03:34,160
君が口を利けば、問題ないはずだ
55
00:03:34,480 --> 00:03:35,880
少龍、あなたは分かっていません
56
00:03:36,040 --> 00:03:37,680
王宮には王宮のしきたりがあるのです
57
00:03:37,760 --> 00:03:40,240
一朝一夕に変えられるものではありません
58
00:03:40,960 --> 00:03:43,800
彼女の身受けについては、慎重に運ばねば
59
00:03:43,920 --> 00:03:45,120
焦りは禁物です
60
00:03:50,520 --> 00:03:53,200
お酒!持ってきて はい、ただいま
61
00:03:53,640 --> 00:03:54,800
これ以上飲めば、本当に酔い潰れてしまいます
62
00:03:55,600 --> 00:03:57,160
放っておいて
63
00:03:59,520 --> 00:04:01,800
たとえ項少龍があの女と一緒にいたとしても
64
00:04:02,520 --> 00:04:03,760
こんなに自棄酒を煽ることはありません
65
00:04:05,240 --> 00:04:06,280
まさか項少龍が
66
00:04:06,440 --> 00:04:07,960
それほどまでにお体を壊してまで想うお方なのですか
67
00:04:09,880 --> 00:04:12,680
あの男のために体を壊したりしない
68
00:04:14,200 --> 00:04:16,280
悲しむなんて、なおさらよ
69
00:04:21,760 --> 00:04:22,520
芳児
70
00:04:24,600 --> 00:04:26,760
連殿、烏お嬢様は大丈夫ですか?
71
00:04:27,040 --> 00:04:27,920
酒を飲みすぎたようだ
72
00:04:28,760 --> 00:04:30,680
どこか空いている部屋はあるか?
73
00:04:30,800 --> 00:04:32,640
はい……
74
00:04:38,720 --> 00:04:44,840
項少龍、私の想いを知りながら……
75
00:04:46,240 --> 00:04:48,720
なぜあのような仕打ちをするのです?
76
00:04:49,240 --> 00:04:51,320
人でなしの淫賊め
77
00:04:54,880 --> 00:04:55,760
項少龍
78
00:04:56,960 --> 00:04:58,640
この卑劣漢
79
00:04:59,320 --> 00:05:00,520
淫賊
80
00:05:01,720 --> 00:05:06,680
私がどれほど、あなたを愛しているか分かっているの?
81
00:05:27,800 --> 00:05:28,640
奥方様、こちらへ
82
00:05:29,160 --> 00:05:32,560
昨日、西域から極上の葡萄酒が届いたばかりでございます
83
00:05:32,680 --> 00:05:34,400
奥方様、いかがですか?
84
00:05:34,520 --> 00:05:35,840
本当に美酒なんでしょうね
85
00:05:35,960 --> 00:05:37,640
もし我らが項様がお気に召さなければ
86
00:05:37,760 --> 00:05:40,320
この「天香楼」の看板を叩き割りますよ
87
00:05:40,600 --> 00:05:43,280
お気に召さねば、看板などいつでもお外しください
88
00:05:45,400 --> 00:05:47,080
さっき連晋と飲んでいたのは
89
00:05:47,240 --> 00:05:48,560
烏お嬢様じゃないか?
90
00:05:48,600 --> 00:05:50,640
ああ、ひどく泥酔していたぞ
91
00:05:50,800 --> 00:05:54,200
今頃、奥の部屋で連晋と何をしてるんだろうな
92
00:05:58,680 --> 00:05:59,440
連晋
93
00:06:01,600 --> 00:06:02,520
大丈夫か?
94
00:06:06,760 --> 00:06:09,640
このエロ野郎、ゲスが。消えな
95
00:06:09,960 --> 00:06:10,880
何のつもりだ?
96
00:06:11,080 --> 00:06:12,160
害虫駆除だよ
97
00:06:12,840 --> 00:06:13,760
彼女を連れて行くことは許さん
98
00:06:14,080 --> 00:06:14,840
イカれてんな
99
00:06:25,720 --> 00:06:28,480
控えなさい 連晋、この私まで殺めるつもりか
100
00:06:28,640 --> 00:06:29,760
全く、度が過ぎる
101
00:06:29,960 --> 00:06:32,440
お嬢様を襲おうとした挙句、今度は夫人を殺そうとしている
102
00:06:32,520 --> 00:06:33,720
雅夫人、奴のデタラメを信じてはなりませぬ
103
00:06:33,920 --> 00:06:35,160
私と芳お嬢様は、心を通わせた仲なのです
104
00:06:35,240 --> 00:06:36,160
断じて、そのような真似はいたしませぬ
105
00:06:36,320 --> 00:06:39,720
「潔白な者は自ずから清い」と言うが、もしや誤解だと言うのなら
106
00:06:39,880 --> 00:06:43,000
連殿が、そうムキになる必要もあるまい
107
00:06:44,240 --> 00:06:48,640
よろしい、烏家のお嬢様は意識を失っておいでだ
108
00:06:48,800 --> 00:06:51,440
酒楼の客室に留めておくのは、何かと不都合も多い
109
00:06:51,760 --> 00:06:53,360
もし連殿に異論がなければ
110
00:06:53,480 --> 00:06:57,120
私が責任を持って、お嬢様を牧場へお送りしよう
111
00:06:58,560 --> 00:07:01,720
まさか連殿、この私まで疑うわけではあるまいな
112
00:07:03,240 --> 00:07:05,400
雅夫人、連晋にそのような意図はございません
113
00:07:05,920 --> 00:07:07,800
それほど仰るのなら、雅夫人にお任せいたします
114
00:07:20,680 --> 00:07:23,360
間に入ってくれて助かった、さもなければ一大事だった
115
00:07:25,120 --> 00:07:28,880
ともかく、早くこの危険な場所から離れましょう
116
00:07:42,800 --> 00:07:44,720
どうだ?目が覚めたか?
117
00:07:46,800 --> 00:07:49,160
ゆっくりな……大丈夫か?
118
00:07:50,400 --> 00:07:53,200
項少龍、なぜお前がここにいるのだ?
119
00:07:54,600 --> 00:07:57,720
聞くなよ。どうだ?まだ頭がフラフラするか?
120
00:07:59,680 --> 00:08:00,920
私はなぜここに……?
121
00:08:02,360 --> 00:08:05,280
酔い潰れてたから、水ぶっかけて起こそうとしたんだ
122
00:08:05,440 --> 00:08:08,440
それでここまで運んだんだ。もういいだろ?
123
00:08:09,440 --> 00:08:10,320
何があったのだ?
124
00:08:12,360 --> 00:08:13,200
だから、聞くなよ
125
00:08:14,200 --> 00:08:16,760
あんたもあんただ。人質の行方を追うなんて無茶しやがって
126
00:08:17,040 --> 00:08:18,040
おかげでこんなザマだ
127
00:08:18,960 --> 00:08:22,160
危うく誰かとベッドインするところだったんだぞ、わかってんのか?
128
00:08:34,800 --> 00:08:38,240
何をそんなに考え込んでるんだ?足が痺れちまったよ
129
00:08:38,960 --> 00:08:41,600
間に合ってよかった、さもないと…
130
00:08:42,880 --> 00:08:44,000
想像するだけでも恐ろしいね
131
00:08:44,440 --> 00:08:47,560
連晋、よくも私にあんな真似を
132
00:08:48,480 --> 00:08:51,720
だから言っただろ、あいつはロクな奴じゃないって
133
00:08:51,760 --> 00:08:52,920
今ごろ信じても遅いよ
134
00:08:54,240 --> 00:08:55,280
全部あなたのせいよ
135
00:08:56,360 --> 00:08:57,720
え? 俺に八つ当たりかよ
136
00:08:58,240 --> 00:09:00,280
あなたがあの淫乱な女と一緒にいるところさえ見なければ
137
00:09:00,360 --> 00:09:01,760
私があんなに泥酔することもなかったのに
138
00:09:02,400 --> 00:09:04,080
言い掛かりはやめてくれ
139
00:09:04,520 --> 00:09:06,200
人のせいにするな、雅夫人がいなければ
140
00:09:06,280 --> 00:09:09,360
俺は殺され、お前だってあんな真似を…
141
00:09:09,680 --> 00:09:10,680
ああ、もうダメ…
142
00:09:12,200 --> 00:09:14,800
私が悪いわよ、あなたもあの女も正しいわ
143
00:09:23,000 --> 00:09:23,560
こりゃいいね
144
00:09:35,560 --> 00:09:36,400
おい、しっかりしろ!
145
00:09:38,000 --> 00:09:38,920
脅かすなよ
146
00:09:48,160 --> 00:09:52,960
まさか死んだのか? どうすりゃいいんだ
147
00:09:55,440 --> 00:09:57,240
人工呼吸だ…
148
00:10:04,960 --> 00:10:07,040
目を覚ませ…早く…
149
00:10:10,280 --> 00:10:11,840
よし、気がついた
150
00:10:14,320 --> 00:10:15,240
何するのよ!
151
00:10:15,680 --> 00:10:16,600
何って、何だよ?
152
00:10:17,000 --> 00:10:20,240
不埒な淫賊め、弱みにつけ込むなんて人間じゃない
153
00:10:58,960 --> 00:10:59,600
出て行って!
154
00:11:07,680 --> 00:11:09,320
私の足のケガ、無視するの!
155
00:11:11,680 --> 00:11:13,120
あんな救命法、見たこともないわ!
156
00:11:13,600 --> 00:11:14,840
あんたが知らないことは山ほどあるんだ
157
00:11:14,880 --> 00:11:16,760
どう説明しろって言うんだ
158
00:11:16,880 --> 00:11:18,360
ウルトラマンを見たことあるか?
159
00:11:21,160 --> 00:11:23,360
ウルトラマンが何かって、本気で知りたいのか?
160
00:11:23,720 --> 00:11:25,200
行こう、もうすぐ日が暮れる
161
00:11:28,440 --> 00:11:29,960
早く熱い風呂に入れ
162
00:11:30,080 --> 00:11:32,160
風邪のウイルスが胃腸に回ったら大変だ
163
00:11:32,600 --> 00:11:34,040
お前というやつは、全くもって言語道断だ!
164
00:11:34,560 --> 00:11:36,480
人目の多い場所で女性をからかうとは
165
00:11:36,640 --> 00:11:38,240
今や向こうが家にまで乗り込んで問い詰めに来ているのだぞ
166
00:11:38,400 --> 00:11:39,880
父上がどう申し開きをすればいいと思っているのだ
167
00:11:40,080 --> 00:11:44,360
父上、私はただ頬に少し触れただけではありませんか
168
00:11:44,480 --> 00:11:45,600
過ちを犯しておきながら、まだ言い逃れするか
169
00:11:46,960 --> 00:11:48,720
なら、私が直接彼女に謝罪します
170
00:11:49,080 --> 00:11:51,640
向こうはうら若き生娘、名誉に関わることなのだぞ
171
00:11:51,800 --> 00:11:53,200
謝罪だけで済むと思っているのか?
172
00:11:53,720 --> 00:11:56,600
じゃあどうしろと? 頬を触ったくらいで
173
00:11:56,680 --> 00:11:58,560
嫁に迎えろとでも言うんですか?
174
00:11:58,600 --> 00:11:59,400
お前は…
175
00:12:00,640 --> 00:12:01,400
父上
176
00:12:03,360 --> 00:12:05,760
頬に触れただけで結婚だなんて
177
00:12:05,920 --> 00:12:07,840
さっき俺がした人工呼吸なんて、どうなっちゃうんだよ…
178
00:12:08,040 --> 00:12:10,200
まだ言うか、この淫賊め!
179
00:12:10,720 --> 00:12:14,000
冗談だよ、そんなに怒るな
180
00:12:14,920 --> 00:12:16,720
そのようなことが冗談で済まされる?
181
00:12:17,480 --> 00:12:21,680
生娘にとって、貞節こそが何より大事なんだろう?
182
00:12:22,000 --> 00:12:25,040
安心しろ、この項少龍が必ず責任を取る
183
00:12:25,120 --> 00:12:28,080
項殿、びしょ濡れではないか。お嬢様も
184
00:12:29,640 --> 00:12:31,080
陶総管、あなた方も…なぜ…
185
00:12:31,160 --> 00:12:33,200
お嬢様、実は喋る時に唾がかなり飛んでるぞ
186
00:12:33,280 --> 00:12:34,480
おかげでこっちは顔も体もベタベタだ
187
00:12:34,560 --> 00:12:35,760
本当? もちろんだ
188
00:12:36,000 --> 00:12:36,720
部屋に戻ります
189
00:12:37,920 --> 00:12:38,960
本当に風邪が心配なら
190
00:12:39,040 --> 00:12:41,040
お湯に粗塩を入れろ、効くから
191
00:12:45,920 --> 00:12:47,360
お前たち、一体…
192
00:12:50,280 --> 00:12:51,640
一言では言えない
193
00:12:55,440 --> 00:12:57,760
顔に触れただけで結婚だなんて
194
00:12:58,000 --> 00:13:00,040
さっきの人工呼吸なんて、どうなっちゃうんだ?
195
00:13:00,160 --> 00:13:01,240
まだ言うの?
196
00:13:01,440 --> 00:13:03,880
安心しろ、俺、項少龍が必ず責任を取る
197
00:13:06,160 --> 00:13:07,880
ちゃんと責任取ってよね
198
00:13:11,840 --> 00:13:14,960
朝早くからどなたかと思えば
199
00:13:15,600 --> 00:13:17,240
連殿でしたか
200
00:13:20,400 --> 00:13:22,320
陶方、お嬢様はどこだ?
201
00:13:24,560 --> 00:13:27,320
お嬢様は、二度とお会いしたくないと
202
00:13:30,200 --> 00:13:34,200
連殿、娘がそう申しておるゆえ
203
00:13:34,560 --> 00:13:36,160
これ以上は… / 本日は謝罪に参りました
204
00:13:38,160 --> 00:13:39,400
謝罪だと?
205
00:13:39,880 --> 00:13:41,800
昨日、芳殿の怒りを買ってしまい
206
00:13:42,000 --> 00:13:44,960
それで本日、烏堡主にお詫びに参った次第です
207
00:13:45,400 --> 00:13:47,880
連殿と芳児の間に何があったのだ?
208
00:13:48,080 --> 00:13:49,640
本人が口にしたくないのであれば
209
00:13:50,200 --> 00:13:51,920
連晋からも控えさせていただきます
210
00:13:52,840 --> 00:13:54,360
ただ、堡主にはお伝えしたい
211
00:13:54,760 --> 00:13:56,320
私の芳殿への想いは真剣です
212
00:13:57,320 --> 00:13:59,840
ですから本日は、お詫びのみならず
213
00:14:00,000 --> 00:14:01,520
縁談を申し込みに参りました
214
00:14:02,440 --> 00:14:03,240
縁談だと?
215
00:14:04,640 --> 00:14:06,000
ここに一対の夜明珠がございます
216
00:14:06,280 --> 00:14:07,920
堡主さえよろしければ
217
00:14:08,120 --> 00:14:10,080
連晋からの結納の品としてお納めください
218
00:14:11,240 --> 00:14:14,840
娘はまだ若く、嫁がせる時期ではございません
219
00:14:15,360 --> 00:14:17,760
連殿の厚意 痛み入る
220
00:14:19,480 --> 00:14:21,480
烏堡主は 私の身分を気にされておいでか?
221
00:14:22,720 --> 00:14:24,360
もし私が 巨鹿侯の屋敷を去れば――
222
00:14:25,000 --> 00:14:27,800
縁談を考え直していただけますか?
223
00:14:30,560 --> 00:14:33,320
連殿は 侯王府を去るというのか?
224
00:14:33,560 --> 00:14:36,120
芳殿のためなら すべてを捨てる覚悟です
225
00:14:36,840 --> 00:14:39,680
だが連殿は 侯殿のお気に入り
226
00:14:40,000 --> 00:14:43,640
天下一の剣客で 前途洋々たる身
227
00:14:44,040 --> 00:14:46,200
潔く去るには あまりに惜しかろう
228
00:14:46,840 --> 00:14:48,160
この連晋にとって――
229
00:14:48,320 --> 00:14:51,280
芳殿より大事なものなど 何ひとつない
230
00:14:55,720 --> 00:14:58,640
連殿の想い 並々ならぬもののようだな
231
00:14:58,920 --> 00:15:01,680
娘と相談したうえで――
232
00:15:01,760 --> 00:15:02,800
改めて返答しよう
233
00:15:03,960 --> 00:15:04,880
感謝します 烏堡主
234
00:15:05,120 --> 00:15:07,800
今日はお引き取りを 沙汰を待たれよ
235
00:15:08,400 --> 00:15:11,320
では失礼する 吉報をお待ちしております
236
00:15:11,560 --> 00:15:12,200
見送りはしません
237
00:15:16,960 --> 00:15:18,800
旦那様 本気でお嬢様を――
238
00:15:18,920 --> 00:15:20,120
連晋に嫁がせるおつもりで?
239
00:15:21,680 --> 00:15:23,960
連晋が逸材であることは確かだ
240
00:15:25,040 --> 00:15:28,440
彼が協力すれば 人質の救出も――
241
00:15:28,520 --> 00:15:30,800
我らにとって 願ってもない好都合となる
242
00:15:31,520 --> 00:15:33,640
ですが これはお嬢様の幸せに関わること
243
00:15:33,760 --> 00:15:35,640
私が知る限り お嬢様のお心は……
244
00:15:36,440 --> 00:15:39,040
芳と話したうえで 決めるとしよう
245
00:15:43,480 --> 00:15:46,200
今朝早く 項殿がミントの葉を届けてくれました
246
00:15:46,280 --> 00:15:47,720
葉をすり潰して――
247
00:15:47,760 --> 00:15:49,880
薄布で包んでおき――
248
00:15:50,040 --> 00:15:52,840
必要な時に鼻先で嗅げばよい とのことです
249
00:15:52,880 --> 00:15:55,440
これで鼻づまりが治ります、お嬢様もぜひ
250
00:15:59,680 --> 00:16:00,520
いかがですか?
251
00:16:03,360 --> 00:16:04,360
本当に効くわ
252
00:16:06,200 --> 00:16:08,040
あの淫賊、ただ者じゃないわね
253
00:16:08,280 --> 00:16:10,000
何でも知っているみたい
254
00:16:10,160 --> 00:16:12,840
項様はお嬢様を本当に案じておいでです
255
00:16:14,040 --> 00:16:16,440
ミントの葉ごときで、心配してるだなんて
256
00:16:16,560 --> 00:16:18,040
別に嬉しくも何ともないわ
257
00:16:19,120 --> 00:16:20,680
誰が私の可愛い娘を怒らせたのかな?
258
00:16:21,160 --> 00:16:21,720
お父様
259
00:16:30,000 --> 00:16:32,760
お父様、私に何かお話があるのでは?
260
00:16:34,600 --> 00:16:38,640
芳よ、ふと思い出してな
261
00:16:38,760 --> 00:16:42,520
お前に乗馬を教えたのは、まだ4歳の時だった
262
00:16:43,280 --> 00:16:46,600
それが今や、これほど立派に成長して
263
00:16:48,000 --> 00:16:49,040
私も覚えています
264
00:16:49,200 --> 00:16:51,400
初めて馬を見た時は
265
00:16:51,480 --> 00:16:53,800
怖くて一晩中泣き明かしました
266
00:16:54,240 --> 00:16:57,320
だが今では、見事な馬上の女傑だ
267
00:16:58,000 --> 00:16:59,880
お父様のご指導が良かったからです
268
00:17:01,000 --> 00:17:03,000
だからこそ心配なのだ
269
00:17:04,160 --> 00:17:07,520
牧場で育ち、馬と明け暮れるうちに
270
00:17:07,600 --> 00:17:10,160
豪快で男勝りな性格になった
271
00:17:11,360 --> 00:17:14,880
将来の夫がお前に気圧されないか、心配でな
272
00:17:16,240 --> 00:17:17,720
お父様、何を言い出すんですか
273
00:17:18,840 --> 00:17:20,800
早くに嫁ぐつもりなんてありません
274
00:17:21,120 --> 00:17:24,560
貰い手がなくても、お父様に養ってもらいます
275
00:17:25,240 --> 00:17:29,040
困った娘だ、女はいずれ嫁ぐもの
276
00:17:31,480 --> 00:17:33,840
芳、正直に答えてくれ
277
00:17:34,440 --> 00:17:36,960
心に決めた相手はいないのか?
278
00:17:39,200 --> 00:17:41,800
例えば、昨日お前を怒らせたあの男とか
279
00:17:43,680 --> 00:17:45,640
あの人は父様に何と言ったのですか?
280
00:17:46,720 --> 00:17:49,000
今朝早く、わしに謝罪しに来たのだ
281
00:17:49,600 --> 00:17:54,160
それと……お前に縁談を申し込んできた
282
00:17:55,240 --> 00:17:57,240
本当に、父様に縁談を?
283
00:17:59,360 --> 00:18:02,760
どうだ? お前はあやつをどう思っておるのだ?
284
00:18:05,160 --> 00:18:06,600
あんな厚顔無恥な男……
285
00:18:07,160 --> 00:18:08,520
娘は絶対に嫁いだりいたしません
286
00:18:10,480 --> 00:18:13,720
お前が不服なら、わしが断ってこよう
287
00:18:14,080 --> 00:18:14,880
お待ちください、父様
288
00:18:17,120 --> 00:18:19,960
もし父様が、あの方に誠意があるとお思いで
289
00:18:20,400 --> 00:18:22,040
生涯を託すに足る御方だと言うのなら
290
00:18:22,720 --> 00:18:25,640
私の婚儀は父様にお任せいたします
291
00:18:27,880 --> 00:18:30,000
さっきは厚顔無恥だと言っておきながら
292
00:18:31,360 --> 00:18:34,280
あの方の品性がどうであれ、父様が一番ご存じのはず
293
00:18:37,120 --> 00:18:39,840
だが、わしはどうもあやつの身分が疑わしいと思っておる
294
00:18:40,680 --> 00:18:41,960
身分が疑わしい……?
295
00:18:42,760 --> 00:18:45,440
父様、あの方も我らと同じ秦の者だと言ったではありませんか
296
00:18:46,320 --> 00:18:47,480
あやつも秦の者だ
297
00:18:49,680 --> 00:18:54,240
だが、趙穆の側に潜んでいるのには何か企みがあるのではないか
298
00:18:54,720 --> 00:18:58,360
趙穆の側に? 父様、一体誰の話をしているのですか?
299
00:18:58,520 --> 00:18:59,600
もちろん、連晋のことだ
300
00:19:01,680 --> 00:19:02,840
父様、まさか……
301
00:19:03,200 --> 00:19:05,400
縁談を申し込んできたのは連晋?…他におるまい
302
00:19:05,960 --> 00:19:07,480
連晋でなければ誰だと言うのだ?
303
00:19:10,480 --> 00:19:11,680
父様、もう結構です
304
00:19:12,000 --> 00:19:13,360
私は絶対に連晋には嫁ぎません
305
00:19:13,400 --> 00:19:14,280
あんな卑劣な男など……
306
00:19:15,040 --> 00:19:15,760
芳よ……
307
00:19:19,960 --> 00:19:22,200
項少龍、約束を破るなんて
308
00:19:22,360 --> 00:19:24,360
責任を取ると言っておきながら、あなたは……
309
00:19:24,720 --> 00:19:26,080
何だって?
310
00:19:30,120 --> 00:19:31,920
まさかミントの葉に問題が?
311
00:19:35,960 --> 00:19:36,680
トイレに行ってくる
312
00:19:48,800 --> 00:19:49,520
烏堡主
313
00:19:50,720 --> 00:19:52,360
連殿は、実にお時間に正確ですな
314
00:19:52,640 --> 00:19:54,160
烏堡主からお返事を頂けぬうちは
315
00:19:54,280 --> 00:19:55,400
実に寝食も喉を通りませぬ
316
00:19:55,960 --> 00:19:59,280
その件については、娘と話し合いました
317
00:19:59,640 --> 00:20:00,800
芳お嬢様のお考えは?
318
00:20:02,400 --> 00:20:07,360
ですが残念ながら…娘にはまだ嫁ぐ気がございません
319
00:20:08,040 --> 00:20:10,000
私が巨鹿侯の屋敷を去る決意をしても
320
00:20:10,120 --> 00:20:11,680
烏堡主と芳お嬢様の心は動きませぬか
321
00:20:12,840 --> 00:20:16,840
いや、連殿は時間を守るだけでなく信義も厚い
322
00:20:17,520 --> 00:20:20,760
そなたの誠実さは、いささかも疑っておりませぬ
323
00:20:21,680 --> 00:20:23,560
ただ、惜しむらくは…
324
00:20:24,080 --> 00:20:25,800
「良禽は木を択んで棲む」と言います
325
00:20:26,000 --> 00:20:28,840
芳お嬢様のためなら、たとえ火の中水の中
326
00:20:29,480 --> 00:20:31,320
どうか烏堡主、私に時をください
327
00:20:31,560 --> 00:20:33,320
私の行動で、すべてを証明してみせます
328
00:20:38,200 --> 00:20:39,920
何故そこまでなさる
329
00:20:40,160 --> 00:20:41,440
烏堡主、どうかご安心を
330
00:20:41,520 --> 00:20:42,840
「自分のしたことは自分で責任を取る」のが信条
331
00:20:43,080 --> 00:20:44,880
決して烏氏牧場の方々に累は及ぼしません
332
00:20:45,400 --> 00:20:46,320
吉報をお待ちください
333
00:20:47,480 --> 00:20:48,080
では、失礼いたします
334
00:21:13,960 --> 00:21:15,240
侯爵様のご命により参上いたしました
335
00:21:15,400 --> 00:21:16,920
夫人にご相談したき大事がございます
336
00:21:18,000 --> 00:21:21,720
今宵また、侯爵様は朱姫と密会を?
337
00:21:22,200 --> 00:21:23,600
今夜、侯爵様は公務で手が離せませぬ
338
00:21:23,800 --> 00:21:25,200
夫人の付き添いは不要とのことです
339
00:21:26,640 --> 00:21:29,840
長年 ここに幽閉され
340
00:21:29,920 --> 00:21:32,120
日の目を見ぬ女にとっては
341
00:21:32,760 --> 00:21:37,200
侯爵の寵愛を待つために外へ出るのも
342
00:21:37,400 --> 00:21:40,200
悪くないことなのかもしれません
343
00:21:42,040 --> 00:21:45,320
ですが連晋は 夫人が侯爵に身を任せるのは
344
00:21:45,560 --> 00:21:47,320
あまりに忍びないと感じております
345
00:21:48,520 --> 00:21:51,760
その言葉が侯爵の耳に入れば
346
00:21:51,880 --> 00:21:54,360
ただでは済まないでしょうに
347
00:21:55,080 --> 00:21:57,400
連晋は信じております
348
00:21:57,480 --> 00:21:58,960
夫人が侯爵に話すことはないと
349
00:22:03,360 --> 00:22:06,280
大胆なこと 打ち首が怖くないのですか?
350
00:22:06,800 --> 00:22:08,240
愛する女のためならば
351
00:22:08,360 --> 00:22:09,360
このような策も辞しません
352
00:22:13,200 --> 00:22:16,160
呂丞相が真に 朱姫救出の者を邯鄲へ?
353
00:22:16,280 --> 00:22:16,960
はい
354
00:22:17,440 --> 00:22:19,600
ですが 使いは未だ夫人の行方を知りません
355
00:22:20,880 --> 00:22:23,600
なぜ危険を冒してまで我らを助ける?
356
00:22:23,880 --> 00:22:25,600
連晋がその方の娘に惚れたからです
357
00:22:26,640 --> 00:22:27,760
先方は 娘を嫁がせる条件として
358
00:22:28,000 --> 00:22:29,160
連晋が彼らに協力し
359
00:22:29,200 --> 00:22:30,480
夫人の居所を突き止めることを
360
00:22:30,800 --> 00:22:32,400
望んでおられるのです
361
00:22:33,840 --> 00:22:38,200
連晋がこれほど情に厚い方だとは
362
00:22:39,000 --> 00:22:42,120
お恥ずかしい 念には念を入れるべく
363
00:22:42,320 --> 00:22:44,000
夫人の証しとなる品を
364
00:22:44,120 --> 00:22:45,760
頂きたいとのことです
365
00:22:45,960 --> 00:22:47,800
さもなくば連晋を信じぬと
366
00:22:58,760 --> 00:23:02,560
この錦のハンカチを使いに渡しなさい
367
00:23:02,760 --> 00:23:05,200
施された紋様を見れば
368
00:23:05,400 --> 00:23:07,400
私が朱姫だと確信するはずです
369
00:23:19,680 --> 00:23:22,680
さよう、錦の布の紋様は
370
00:23:22,800 --> 00:23:25,000
指輪の彫刻と寸分違わぬ
371
00:23:25,920 --> 00:23:28,240
どうやら相手は真に朱姫のようだ
372
00:23:28,880 --> 00:23:30,680
烏堡主の頼みをようやく果たせた
373
00:23:32,400 --> 00:23:34,000
実に見事だ
374
00:23:35,120 --> 00:23:37,840
正体が確かめられた今
375
00:23:38,360 --> 00:23:41,120
朱姫の居場所を教えてくれるか?
376
00:23:41,800 --> 00:23:44,320
朱姫は申しておりました、救出に来た者の
377
00:23:44,360 --> 00:23:46,280
身分が本物かどうかを
378
00:23:46,640 --> 00:23:50,520
確かめるため、烏堡主の直筆の書状を
379
00:23:50,640 --> 00:23:52,120
私に託してほしいと
380
00:23:52,280 --> 00:23:53,320
書状を確認すれば
381
00:23:53,440 --> 00:23:55,080
自ずと居場所を明かすでしょう
382
00:23:56,120 --> 00:23:58,320
よかろう、道理にかなっている
383
00:23:59,200 --> 00:24:01,640
すぐに書状をしたためよう、持って行くがいい
384
00:24:18,680 --> 00:24:21,040
烏応元という老いぼれ狐の通敵の証拠が
385
00:24:21,240 --> 00:24:22,560
ついにこの儂の手に落ちたぞ
386
00:24:25,120 --> 00:24:29,200
お前が動かねば、朱姫というあの女も
387
00:24:29,400 --> 00:24:32,480
信物に隠された秘密を明かさなかっただろう
388
00:24:33,680 --> 00:24:36,320
鮮やかな一石二鳥だ、よく考えたものだ
389
00:24:37,680 --> 00:24:40,800
だが、お前も随分と甘い思いをしたのではないか?
390
00:24:41,920 --> 00:24:45,040
朱姫の奴、邯鄲を逃れんがために
391
00:24:45,520 --> 00:24:48,200
お前にあらゆる手を使って取り入ったはずだ
392
00:24:49,400 --> 00:24:50,800
侯爵、どうか誤解なさらぬよう
393
00:24:50,960 --> 00:24:52,320
侯爵の女に、この連晋が
394
00:24:52,400 --> 00:24:53,400
不埒な思いを抱くなど断じてございません
395
00:24:53,480 --> 00:24:54,600
お前にそんな度胸はあるまい
396
00:25:01,400 --> 00:25:05,440
それに貴様の心には、とっくに烏家の令嬢がいる
397
00:25:06,360 --> 00:25:07,840
だが惜しいことに、こうなっては
398
00:25:07,920 --> 00:25:11,040
烏家の婿殿に収まるのは難しかろう
399
00:25:11,320 --> 00:25:13,520
烏応元の通敵の証拠さえ掴めれば
400
00:25:13,840 --> 00:25:14,800
他のことは
401
00:25:15,000 --> 00:25:16,680
侯爵様がお力添えくださると信じております
402
00:25:17,880 --> 00:25:18,960
安心するがいい
403
00:25:19,360 --> 00:25:22,760
烏氏牧場を根こそぎ潰すことができれば
404
00:25:23,520 --> 00:25:27,080
事成った暁には、烏家の令嬢は
405
00:25:28,320 --> 00:25:30,240
お前の好きに処置するがいい
406
00:25:31,720 --> 00:25:32,720
ご配慮に感謝いたします
407
00:25:43,480 --> 00:25:46,280
烏応元よ、余はお前を深く信頼していたというのに
408
00:25:46,400 --> 00:25:48,680
まさか秦の呂不韋と通じ
409
00:25:48,800 --> 00:25:51,000
秦の質子を救い出そうと企てるとはな
410
00:25:51,240 --> 00:25:54,240
証拠は明白だ、どう釈明する?
411
00:25:55,360 --> 00:25:58,800
大王、私は大王に忠義を尽くしてまいりました
412
00:25:59,000 --> 00:26:00,400
秦と通じるなどあり得ませぬ
413
00:26:00,480 --> 00:26:02,280
何かの誤解に違いありません
414
00:26:02,840 --> 00:26:04,160
控えよ、烏応元!
415
00:26:04,320 --> 00:26:06,720
この期に及んで まだ言い逃れをするか
416
00:26:07,120 --> 00:26:08,720
朱姫に宛てたお前の親筆の密書が
417
00:26:08,840 --> 00:26:09,720
その罪の証拠なのだ
418
00:26:10,440 --> 00:26:12,320
私が書いた密書だと?
419
00:26:13,640 --> 00:26:15,160
こいつは妙な話だ
420
00:26:16,040 --> 00:26:19,440
大王、その密書を拝見させていただけませんか
421
00:26:20,000 --> 00:26:22,320
まさか、密書を見せた瞬間に
422
00:26:22,440 --> 00:26:24,520
俺たちに燃やされるのを恐れてるわけじゃないですよね?
423
00:26:26,480 --> 00:26:27,840
貴様らにそんな真似ができるはずもなかろう
424
00:26:28,920 --> 00:26:30,720
大王、奴らに見せてやりましょう
425
00:26:30,960 --> 00:26:32,920
ぐうの音も出ぬほどに 納得させてやるのです
426
00:26:44,600 --> 00:26:45,480
烏堡主よ
427
00:26:45,760 --> 00:26:47,960
自分の筆跡を忘れたとは言わせんぞ
428
00:26:48,360 --> 00:26:50,160
この密書の筆跡は、私の――
429
00:26:50,240 --> 00:26:52,000
確かに似ているな
430
00:26:52,080 --> 00:26:54,280
無礼者! 紛れもなく貴様の筆跡ではないか
431
00:26:54,400 --> 00:26:57,280
烏氏牧場の印まである、これでも言い逃れをする気か
432
00:26:58,120 --> 00:26:59,960
大王、今一度よくご覧いただけますか
433
00:27:00,160 --> 00:27:02,880
この密書に押されている印に 刻まれているのは
434
00:27:03,320 --> 00:27:06,040
「烏(う)」ではなく「鳥(ちょう)」です
435
00:27:06,160 --> 00:27:07,680
何だと? 見せてみろ
436
00:27:08,320 --> 00:27:11,200
乱雑だが、確かに一本線が多いな
437
00:27:12,560 --> 00:27:15,840
誠か。者ども、密書をこちらへ
438
00:27:28,400 --> 00:27:30,000
巨鹿侯、これはいかなる釈明か?
439
00:27:38,560 --> 00:27:41,600
大王、事実はもはや明白です
440
00:27:42,040 --> 00:27:45,640
私を陥れるために、何者かが密書を偽造したのです
441
00:27:46,560 --> 00:27:50,160
侯爵、この密書は一体 どこで入手されたのですか?
442
00:27:53,000 --> 00:27:56,280
侯爵、どうやらこの犯人が 陥れようとしたのは
443
00:27:56,960 --> 00:28:02,000
俺だけじゃなく、あなたもだったみたいですね
444
00:28:06,760 --> 00:28:08,360
少龍、実に見事な神機妙算であったな
445
00:28:08,800 --> 00:28:11,600
連晋が偽りの投降をしたと、とうに見抜いていたとは
446
00:28:13,120 --> 00:28:15,200
連晋という男が これほどまでに陰険だったとはな
447
00:28:16,120 --> 00:28:19,120
「奴に策あれば、こっちに裏技あり」ですよ
448
00:28:19,360 --> 00:28:20,920
奴もキレるが、俺だってバカじゃない
449
00:28:21,160 --> 00:28:22,880
旦那様、もっと早く言ってくださいな
450
00:28:22,920 --> 00:28:25,320
本当にお嬢様を あんな奴に嫁がせるのかと心配しましたよ
451
00:28:26,120 --> 00:28:28,000
実はすべて 少龍の立てた妙計なのだ
452
00:28:28,240 --> 00:28:31,560
芳の縁談をエサにすれば
453
00:28:31,720 --> 00:28:33,760
連晋の本心を 暴き出せると言うのでな
454
00:28:34,080 --> 00:28:35,720
それだけじゃない、一石二鳥ってやつですよ
455
00:28:36,000 --> 00:28:37,480
これでようやく 朱姫親子が
456
00:28:37,560 --> 00:28:39,320
趙穆の屋敷に 捕らわれている確証が持てた
457
00:28:42,200 --> 00:28:43,000
ちょっと、みんな……
458
00:28:43,200 --> 00:28:45,120
私の一生を 賭けの道具にするなんて!
459
00:28:57,160 --> 00:29:00,120
この件は明らかに あの二人とは無関係だ
460
00:29:00,720 --> 00:29:01,440
私だ
461
00:29:01,480 --> 00:29:03,320
項少龍、考えたことはあるの?
462
00:29:03,480 --> 00:29:05,560
あんたの言う「奇策」とやらが失敗したら
463
00:29:05,720 --> 00:29:06,920
私は連晋に嫁ぐことになるのよ
464
00:29:07,160 --> 00:29:11,120
考えてるさ。だが、失敗はしないさ
465
00:29:11,200 --> 00:29:12,680
万が一 連晋に裏がなくて
466
00:29:12,880 --> 00:29:14,880
約束通りに人質を救い出したとしたら
467
00:29:15,040 --> 00:29:16,120
私はどうすればいいのよ?
468
00:29:16,360 --> 00:29:20,320
万が一か… そんなに「万が一」は重ならない
469
00:29:21,160 --> 00:29:23,360
もし本当に彼がやり遂げたのなら
470
00:29:24,160 --> 00:29:26,040
あいつに嫁ぐ価値はあるな
471
00:29:35,600 --> 00:29:36,600
あの淫賊め!
472
00:29:36,680 --> 00:29:39,040
いつも私を死ぬほど怒らせて喜んでるんだから
473
00:29:39,440 --> 00:29:41,200
一体 何を考えてるのかしら
474
00:29:42,440 --> 00:29:44,440
公主様、本当に腹が立ちませんか?
475
00:29:45,720 --> 00:29:46,440
公主様
476
00:29:48,400 --> 00:29:49,240
私を呼んだの?
477
00:29:49,800 --> 00:29:51,520
私の話を聞いていましたか?
478
00:29:51,960 --> 00:29:53,320
ごめんなさい、もう一度言って
479
00:29:55,160 --> 00:29:56,680
どうせ話しても 分からないでしょうけど
480
00:29:57,080 --> 00:29:58,920
今になってようやく分かったわ
481
00:29:59,200 --> 00:30:02,000
人を好きになるのは 辛いことなのね
482
00:30:02,800 --> 00:30:05,040
その通りね。誰かを想えば
483
00:30:05,240 --> 00:30:07,280
四六時中 その人のことばかり
484
00:30:07,800 --> 00:30:09,320
時に とても苦しいものだわ
485
00:30:10,760 --> 00:30:12,160
私、聞き間違いじゃないわよね?
486
00:30:12,520 --> 00:30:13,840
公主様、今何ておっしゃったの?
487
00:30:14,160 --> 00:30:14,920
何でもないわ
488
00:30:16,840 --> 00:30:19,320
通りで、今日は心ここにあらずだと思ったわ
489
00:30:19,400 --> 00:30:22,160
心ここにあらずね、意中の人がいたのね
490
00:30:22,720 --> 00:30:24,600
たとえいたとしても、無駄なことだわ
491
00:30:24,840 --> 00:30:27,040
父上はもう、私を魏へと嫁がせることに決めたのだもの
492
00:30:27,240 --> 00:30:28,440
間もなく出発の時が来る
493
00:30:29,000 --> 00:30:30,120
私はこの宮中で暮らし
494
00:30:30,360 --> 00:30:32,920
永遠に門の外へ一歩も出る機会などない
495
00:30:33,600 --> 00:30:36,760
一生、人の意のまま……それが私の運命なの
496
00:30:37,760 --> 00:30:40,400
シンデレラだって、白馬の王子様を待つことができたというのに
497
00:30:40,560 --> 00:30:42,200
けれど私は……
498
00:30:42,960 --> 00:30:44,600
シンデレラ? 何の話なのです?
499
00:30:45,480 --> 00:30:47,400
公主様、自分を悲劇のヒロインみたいにおっしゃらないで
500
00:30:47,600 --> 00:30:48,800
人生は希望に満ちているのですよ
501
00:30:49,120 --> 00:30:52,240
私はあなたとは違う、好きなこともできず
502
00:30:52,760 --> 00:30:54,960
愛する人を選ぶこともできない
503
00:30:55,400 --> 00:30:58,080
ましてや、嫌な相手を拒むことなど許されないわ
504
00:30:58,480 --> 00:31:00,880
廷芳にできるのですから、公主様にだってできるはず
505
00:31:01,760 --> 00:31:03,520
幸せは、自分の手でつかみ取りに行くものでしょう
506
00:31:03,880 --> 00:31:06,000
意中の人がいるのなら
507
00:31:06,080 --> 00:31:07,520
なおさら大王にはっきりと申し上げるべきです
508
00:31:07,680 --> 00:31:08,480
大王にお分かりいただかないと
509
00:31:08,600 --> 00:31:10,080
公主は魏へなんて嫁ぎたくないんだと
510
00:31:10,840 --> 00:31:12,800
父上に? そんなの無駄だわ
511
00:31:13,360 --> 00:31:14,480
やってみもしないで
512
00:31:14,520 --> 00:31:15,680
どうして望みがないなんて言い切れるのです?
513
00:31:16,080 --> 00:31:17,240
でも……
514
00:31:17,680 --> 00:31:20,240
公主様が言えぬなら、廷芳が代わりにお伝えします
515
00:31:21,400 --> 00:31:24,160
公主様の幸せのためなら、打ち首になっても構いません
516
00:31:24,640 --> 00:31:25,680
さあ、一緒に大王の元へ行きましょう
517
00:31:27,840 --> 00:31:29,000
廷芳、やめて、怖いわ
518
00:31:29,040 --> 00:31:30,560
何を恐れるのです? 廷芳は今日、何としても……
519
00:31:30,680 --> 00:31:32,120
王にも はっきり伝えておかねばなりません
520
00:31:32,440 --> 00:31:35,280
王よ ご安心を 姫の婚礼については
521
00:31:35,400 --> 00:31:37,800
この臣が 万事抜かりなく執り行います
522
00:31:38,400 --> 00:31:41,960
巨鹿侯がそう言うなら 予も安心だ
523
00:31:42,240 --> 00:31:44,200
巨鹿侯の進言のおかげで 目が覚めた
524
00:31:44,280 --> 00:31:47,920
さもなくば 姫を韓に嫁がせるところであった
525
00:31:48,320 --> 00:31:49,400
同じ嫁がせるのであれば
526
00:31:49,600 --> 00:31:51,200
当然 姫を遣わす先は
527
00:31:51,360 --> 00:31:53,040
我が趙国に 利のある地を選ぶべきです
528
00:31:53,360 --> 00:31:55,480
巨鹿侯 お前の手腕には恐れ入る
529
00:31:55,680 --> 00:31:59,440
「魯公秘録」が信陵君の手にあると 突き止めるとは
530
00:31:59,600 --> 00:32:01,440
姫を魏に嫁がせる この好機に乗じて
531
00:32:01,560 --> 00:32:02,680
密偵を送り込み 奪取するのです
532
00:32:03,000 --> 00:32:04,600
そうなれば 王が六国を攻める際
533
00:32:04,720 --> 00:32:06,600
向かうところ敵なし 不敗の軍となるでしょう
534
00:32:08,440 --> 00:32:10,400
予には 数多の王女がおる
535
00:32:10,520 --> 00:32:14,200
娘一人の輿入れで 「魯公秘録」が手に入るとは
536
00:32:15,040 --> 00:32:18,560
実に安い買い物だ…
537
00:32:19,760 --> 00:32:20,560
ふざけてる
538
00:32:21,120 --> 00:32:23,960
まさか こんなサイテーな父親がいるなんて
539
00:32:24,240 --> 00:32:25,440
たかが秘伝の書のために
540
00:32:25,560 --> 00:32:27,720
娘の一生の幸せを 勝手に踏みにじるなんて
541
00:32:34,880 --> 00:32:37,000
公主様 気を落とさないでください
542
00:32:38,000 --> 00:32:40,320
もはや 弱気になっている時ではありません
543
00:32:42,400 --> 00:32:44,880
王様にお願いすれば 情けをかけて頂けるかと…
544
00:32:45,520 --> 00:32:47,680
まさか 親子の情をこれほど蔑ろにされるとは
545
00:32:49,360 --> 00:32:50,360
今となっては
546
00:32:50,560 --> 00:32:53,160
公主様ご自身で 幸せを掴み取るしかありません
547
00:32:54,960 --> 00:32:56,600
自分の幸せを…?
548
00:32:56,960 --> 00:32:58,840
公主様だって 想い人と一緒に…
549
00:32:59,000 --> 00:33:00,960
一生を添い遂げ、永遠を共にされては?
550
00:33:01,440 --> 00:33:02,440
そんなことが、可能なのでしょうか。
551
00:33:02,720 --> 00:33:03,600
決心さえあれば、
552
00:33:03,760 --> 00:33:05,280
不可能なことも可能になりますわ
553
00:33:06,120 --> 00:33:07,960
ですが、あの方の心の内が分かりません
554
00:33:09,080 --> 00:33:11,600
簡単なことです。廷芳にお教えください
555
00:33:11,680 --> 00:33:13,320
公主様のお心添えの方は、一体どなたなのですか?
556
00:33:13,440 --> 00:33:15,960
私が代わりに、その方の本心を確かめてまいります。
557
00:33:34,160 --> 00:33:35,360
お、奇遇だね。買い物中?
558
00:33:35,880 --> 00:33:36,680
分かった
559
00:33:36,760 --> 00:33:38,280
雅夫人に、お礼を言いに来たんだろ?
560
00:33:38,360 --> 00:33:40,120
先日の天香楼での件を
561
00:33:40,480 --> 00:33:42,960
あれしきのこと、お気になさらず
562
00:33:43,080 --> 00:33:45,360
烏家のお嬢嬢、お変わりありませんか?
563
00:33:45,800 --> 00:33:48,520
お気遣い感謝します、雅夫人。先日の件は……
564
00:33:48,760 --> 00:33:50,880
経験の豊富さでは、夫人には到底及びませんから
565
00:33:52,400 --> 00:33:54,840
また変なこと言ってんのか?
566
00:33:55,400 --> 00:33:57,280
ええ、そうよ。デタラメを言うのが大好きなの。
567
00:33:57,400 --> 00:33:59,920
お邪魔なようですから、私は失礼します
568
00:34:02,520 --> 00:34:03,840
みんな、歩くのが早すぎるよ
569
00:34:04,040 --> 00:34:05,280
師匠、ひどいよ。えこひいきだ
570
00:34:05,560 --> 00:34:07,040
母上ばかり構って、俺のことは無視するなんて
571
00:34:07,160 --> 00:34:07,760
盤児
572
00:34:22,960 --> 00:34:24,080
ここで何をしてるの?
573
00:34:25,000 --> 00:34:25,880
あなたを待っていました
574
00:34:26,360 --> 00:34:27,560
よくもぬけぬけと、私の前に姿を現せたわね
575
00:34:28,080 --> 00:34:29,880
今度は、どんな陰謀を企んでいるの?
576
00:34:29,960 --> 00:34:30,480
事情を話させてくれ
577
00:34:30,560 --> 00:34:31,600
言い訳など、今更何があると
578
00:34:31,920 --> 00:34:34,200
度重なるその卑劣な行い、断じて許せぬ
579
00:34:35,640 --> 00:34:38,320
本当に後悔している あの時なぜお前を信じたりしたのか
580
00:34:40,840 --> 00:34:41,840
分からないのか 俺がしてきたことは
581
00:34:41,960 --> 00:34:44,720
すべてお前のため 心から愛しているんだ
582
00:34:46,640 --> 00:34:50,240
愛のために手段を選ばないなんて 私は信じない
583
00:34:50,560 --> 00:34:53,120
ああ 私は手段を選ばなかった
584
00:34:53,880 --> 00:34:55,120
分かっていたからだ
585
00:34:55,400 --> 00:34:57,280
そうしなければ お前を失ってしまうと
586
00:34:58,760 --> 00:34:59,880
お前を失いたくないんだ
587
00:36:02,560 --> 00:36:03,720
私は宮中で暮らし
588
00:36:03,800 --> 00:36:06,400
宮門を一歩も出る自由さえない
589
00:36:07,000 --> 00:36:08,680
一生 誰かの言いなりなの
590
00:36:09,080 --> 00:36:12,280
手段を選ばなかったのは 分かっていたから
591
00:36:12,480 --> 00:36:14,280
こうしなければ あなたを失うと
592
00:36:14,600 --> 00:36:17,840
あなたのように 好きなことはできず
593
00:36:18,200 --> 00:36:20,320
愛する人を選ぶことも
594
00:36:20,960 --> 00:36:23,600
嫌な相手を拒むことさえ 私にはできない
595
00:36:32,960 --> 00:36:34,360
廷芳様 よくぞお越しくださいました
596
00:36:34,520 --> 00:36:35,160
どうしたの?
597
00:36:35,360 --> 00:36:37,360
公主様は朝からずっと門を閉ざし
598
00:36:37,480 --> 00:36:39,240
お部屋に閉じこもっておいでです
599
00:36:39,320 --> 00:36:41,160
私共が何度お呼びしても お開けになりません
600
00:36:41,240 --> 00:36:42,680
本当に心配でなりませぬ
601
00:36:48,120 --> 00:36:48,880
公主様!
602
00:36:50,120 --> 00:36:51,760
公主様、なんて無茶を!
603
00:36:51,880 --> 00:36:53,280
死んだって何も解決いたしません
604
00:36:53,680 --> 00:36:55,680
ならば 死ななければ解決できるというの?
605
00:36:56,760 --> 00:36:57,920
一体 何があったのです?
606
00:36:58,760 --> 00:37:00,160
廷芳も覚えているはずよ
607
00:37:00,320 --> 00:37:03,800
父王様が私を 魏の太子に嫁がせると決めたことを
608
00:37:04,320 --> 00:37:07,320
でも あの男がどんな奴か知っているの?
609
00:37:07,960 --> 00:37:09,320
今朝、思いがけず
610
00:37:09,400 --> 00:37:12,080
兄上と徳公子の話を耳にしました
611
00:37:12,280 --> 00:37:16,920
魏の太子は 救いようのない放蕩者で
612
00:37:17,120 --> 00:37:21,960
日夜 遊郭に入り浸っているだけでなく…
613
00:37:23,400 --> 00:37:26,640
廷芳、あのような男に嫁ぐくらいなら
614
00:37:26,720 --> 00:37:28,200
いっそ死んでしまいたい
615
00:37:28,360 --> 00:37:29,440
公主様、ご安心を
616
00:37:29,520 --> 00:37:32,680
公主様には大牛兄さんがいるではありませんか
617
00:37:34,080 --> 00:37:35,360
廷芳、大牛兄さんに会ったの?
618
00:37:36,120 --> 00:37:39,160
もし公主様が 魏への輿入れを拒まれるなら
619
00:37:39,240 --> 00:37:41,200
私も大牛兄さんと共に
620
00:37:41,320 --> 00:37:42,920
何とかして王宮から連れ出します
621
00:37:43,080 --> 00:37:44,080
王宮を出る?
622
00:38:01,880 --> 00:38:03,840
何だよ?交渉なんて呼び出して
623
00:38:05,760 --> 00:38:07,680
言いつけた物は 持ってきたのか?
624
00:38:11,480 --> 00:38:13,320
何でそんなに この簪を急ぐんだ?
625
00:38:14,320 --> 00:38:15,840
この簪は もともと私に贈られたもの
626
00:38:16,160 --> 00:38:17,880
自分の物を取り返しに来ただけよ
627
00:38:18,160 --> 00:38:20,960
絶交でもするみたいな言い草だな
628
00:38:21,560 --> 00:38:23,440
好きなら もっとたくさん贈るよ
629
00:38:23,520 --> 00:38:27,520
玉の指輪に 腕輪、髪留めだって
630
00:38:28,760 --> 00:38:30,520
誰にでも そうやって物を贈るの?
631
00:38:30,760 --> 00:38:31,960
バカ言え 俺が金持ちに見えるか?
632
00:38:32,200 --> 00:38:33,640
もし本当に 誰彼構わず贈るなら
633
00:38:33,720 --> 00:38:35,000
請求書はお前に送ってやるよ
634
00:38:36,560 --> 00:38:38,200
ヘラヘラして 不真面目な男ね
635
00:38:40,320 --> 00:38:42,800
この刺繍靴は 返さなきゃ
636
00:38:43,160 --> 00:38:44,760
それは小兎の靴では? なんでお前が?
637
00:38:45,520 --> 00:38:46,560
小兎を覚えている?
638
00:38:48,080 --> 00:38:49,600
小兎は もうすぐ嫁に行くの
639
00:38:49,680 --> 00:38:51,360
だから彼女、この刺繍靴を返してくれって
640
00:38:51,600 --> 00:38:52,960
嫁ぐ? 誰にだ?
641
00:38:53,920 --> 00:38:56,360
大王様が、小兎を嫁がせよと
642
00:38:56,440 --> 00:38:58,360
後宮の豚殺し、あばた面の張に勅命を下された
643
00:38:58,920 --> 00:39:00,640
これから小兎は
644
00:39:00,680 --> 00:39:02,640
老いて醜い屠殺人と共に、豚を殺して暮らすのだ
645
00:39:03,160 --> 00:39:04,800
嘘だろ、マジかよ?
646
00:39:05,760 --> 00:39:07,000
なぜそんなに慌てているの?
647
00:39:07,320 --> 00:39:09,120
もし本当に小兎を思っているなら
648
00:39:09,200 --> 00:39:11,320
彼女との約束を忘れたりはしないはず
649
00:39:11,480 --> 00:39:12,720
忘れてねえよ
650
00:39:13,400 --> 00:39:14,800
よし、では聞くが
651
00:39:14,880 --> 00:39:16,480
小兎を王宮から救い出したい?
652
00:39:16,720 --> 00:39:17,440
ああ、もちろんだ
653
00:39:24,600 --> 00:39:25,240
止まれ
654
00:39:26,760 --> 00:39:27,720
検問だ
655
00:39:32,360 --> 00:39:34,280
なぜ今日は烏家の令嬢ともあろうお方が
656
00:39:34,400 --> 00:39:35,600
自ら馬糞を運んでおられるのです?
657
00:39:36,080 --> 00:39:36,840
仕方ないでしょ
658
00:39:37,000 --> 00:39:39,160
いつも馬糞を運んでいる烏大頭が
659
00:39:39,240 --> 00:39:40,280
嫁をもらいに里帰りしたのよ
660
00:39:40,440 --> 00:39:42,360
だから私が直々に出向くしかないじゃない
661
00:40:12,760 --> 00:40:13,520
小兎はどこだ?
662
00:40:13,840 --> 00:40:15,000
何をそんなに焦ってるのよ?
663
00:40:15,120 --> 00:40:16,600
私たちは馬糞を運びに王宮へ行くのよ
664
00:40:16,760 --> 00:40:18,600
芝居は完璧にね。まずは馬糞を捨てて
665
00:40:21,600 --> 00:40:24,160
こんなデカい桶、要らねえだろ
666
00:40:24,200 --> 00:40:26,360
小兎なら10人は入るわよ
667
00:40:26,600 --> 00:40:27,840
いいから、さっさと捨てなさい
668
00:40:29,400 --> 00:40:30,760
こんなに馬糞あんのかよ?
669
00:40:36,440 --> 00:40:37,160
数日 来なかった間に
670
00:40:37,280 --> 00:40:39,120
これほど馬糞がたまるとは
671
00:40:39,160 --> 00:40:41,200
あと2、3回は運ばねばなりません
672
00:40:42,160 --> 00:40:43,200
お二人には またご苦労をかけます
673
00:40:55,920 --> 00:40:59,800
シロ 運動不足で太ったわね
674
00:41:00,320 --> 00:41:02,800
公主が散歩に連れていってあげる
675
00:41:11,040 --> 00:41:13,200
シロが逃げたわ! すぐに連れ戻して
676
00:41:13,320 --> 00:41:14,080
はっ 公主様
677
00:41:40,560 --> 00:41:41,800
小兎だ! 大牛兄貴
678
00:41:42,560 --> 00:41:44,800
まだ大牛なんて呼んでるの? 紹介するわ
679
00:41:45,160 --> 00:41:47,480
こちらは項少龍 彼女は小倩殿よ
680
00:41:47,720 --> 00:41:48,520
項兄様
681
00:41:49,200 --> 00:41:51,760
本名は小倩か 可愛い名前だ
682
00:41:52,440 --> 00:41:54,040
もう出発できるか?
683
00:41:54,880 --> 00:41:57,280
時期尚早だ まだ馬糞を運び続けて
684
00:41:57,960 --> 00:41:59,320
えっ?
685
00:42:07,840 --> 00:42:09,160
兵隊さん またまたお世話になりますよ
686
00:42:18,520 --> 00:42:19,360
通ってよし
687
00:42:35,320 --> 00:42:36,040
項兄様
688
00:42:37,000 --> 00:42:38,400
ほんの少しの間でも離れると
689
00:42:38,480 --> 00:42:40,160
十年も会わなかったみたいね
690
00:42:43,600 --> 00:42:44,880
今度は時期が熟したか?
691
00:42:45,520 --> 00:42:47,520
私の勘が正しければ 今度こそバッチリよ
692
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ただ 小倩にご苦労をかけます
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項兄様がそばにいてくださるなら
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どんなに汚れても怖くありません
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重ねがさね お手数をおかけします
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何度も調べたのだ
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烏家の令嬢が疑えるか 行け!
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