All language subtitles for Shitamachi Rocket Season 2 EP01 1080i HDTV x264 JPTVTS [JPN]

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的場≫いえ、近くまで来たもので 22 00:02:44,550 --> 00:02:48,170 的場≫スターダスト計画発足10周年 誠におめでとうございます 23 00:02:49,810 --> 00:02:52,840 的場≫次の5年、10年と 本当に楽しみです 24 00:02:55,230 --> 00:02:58,630 的場≫ますますのご発展を 祈念いたしておりますので 25 00:03:00,430 --> 00:03:03,500 藤間≫ありがとう 的場≫それでは私はこれで 26 00:03:36,770 --> 00:03:41,190 財前≫打ち上げ270秒前です、これより 自動カウントダウンシーケンスに移行します 27 00:03:45,600 --> 00:03:49,000 利菜≫もう何度も打ち上げてるでしょ そんな怖い顔しないでよ 28 00:03:50,380 --> 00:03:54,220 佃≫バカ、これは武者震いってやつだ こんなもん、慣れろって方が無理だろ 29 00:03:56,760 --> 00:03:59,690 アナウンス≫20、19、18、17、16 30 00:04:01,230 --> 00:04:03,680 係員≫全システム準備完了 31 00:04:03,680 --> 00:04:06,420 アナウンス≫13、12、11、10 32 00:04:06,930 --> 00:04:09,440 アナウンス≫9、8、7、6 33 00:04:10,990 --> 00:04:13,610 アナウンス≫5、4、3、2、1 34 00:04:16,380 --> 00:04:19,500 財前≫メインエンジンスタート SRBA点火! 35 00:04:25,170 --> 00:04:27,550 財前≫リフトオフ 36 00:04:43,790 --> 00:04:45,910 アキ≫いけー! 37 00:04:52,330 --> 00:04:54,300 佃≫よし! 38 00:04:54,980 --> 00:04:57,050 利菜≫いけ! 39 00:05:05,680 --> 00:05:07,810 立花≫次は俺だ 40 00:05:08,280 --> 00:05:11,410 立花≫次のバルブシステムは 俺がつくってみせる 41 00:05:12,800 --> 00:05:15,670 <スターダスト計画初号機の打ち上げから> 42 00:05:15,670 --> 00:05:19,060 <現在までに 打ち上げられたロケットは全10機> 43 00:05:19,060 --> 00:05:23,030 <その全てのエンジンに 佃製作所製バルブシステムが搭載されている> 44 00:05:23,930 --> 00:05:27,600 <キーデバイスの完全内製化を図る 帝国重工のロケットの中で> 45 00:05:28,080 --> 00:05:31,580 <他社製品が搭載されているのは このバルブシステムだけである> 46 00:05:32,290 --> 00:05:35,720 <これは佃製作所の高い技術力と その技術を評価する> 47 00:05:36,720 --> 00:05:40,130 <帝国重工・財前道生の 後押しによるものだった> 48 00:05:40,760 --> 00:05:44,300 係員≫ロケットは高度300kmの 宇宙空間を正常に飛行中 49 00:05:44,800 --> 00:05:47,250 係員≫ヤタガラス分離、10秒前 50 00:05:47,250 --> 00:05:49,640 係員≫9、8、7、6 51 00:05:50,790 --> 00:05:53,170 係員≫5、4、3、2、1 52 00:05:55,940 --> 00:05:57,960 係員≫分離! 53 00:06:00,350 --> 00:06:03,750 係員≫分離相対速度異常なし 予定軌道に到達しました! 54 00:06:06,150 --> 00:06:08,270 係員≫成功です! 55 00:06:12,070 --> 00:06:14,060 山崎≫成功だ! 56 00:06:18,150 --> 00:06:20,550 社員≫よし、やった! 57 00:06:20,550 --> 00:06:22,950 佃≫ありがとな、ありがとう! 58 00:06:24,400 --> 00:06:26,470 佃≫ありがとな 59 00:06:29,010 --> 00:06:31,430 佃≫後でな 利菜≫うん 60 00:06:32,450 --> 00:06:34,350 藤間≫財前 61 00:06:37,370 --> 00:06:39,750 藤間≫いよいよあと1機だな 62 00:06:40,240 --> 00:06:43,010 財前≫次も必ず成功させます 藤間≫ああ 63 00:07:08,600 --> 00:07:10,720 財前≫佃さん、実は 64 00:07:11,530 --> 00:07:14,470 財前≫次回の ヤタガラスの打ち上げをもって 65 00:07:14,470 --> 00:07:17,890 財前≫帝国重工はロケット事業から 撤退するかもしれません 66 00:07:19,940 --> 00:07:22,400 佃≫ロケット事業から撤退? 67 00:07:22,900 --> 00:07:25,780 財前≫藤間の退任が 既定路線になりつつあります 68 00:07:26,500 --> 00:07:30,120 財前≫ご存じだとは思いますが 例のヘイスティングス社の 69 00:07:30,120 --> 00:07:34,070 財前≫買収失敗の件が、我が社にとって 大きな痛手となってしまいました 70 00:07:34,540 --> 00:07:38,280 財前≫さらに豪華客船「シースター」の 設計変更による大幅な赤字 71 00:07:39,130 --> 00:07:43,080 財前≫リージョナリージェットも いまだ実用化のめどがたっておりません 72 00:07:43,780 --> 00:07:46,820 財前≫そのため 次期社長候補の的場を中心に 73 00:07:47,900 --> 00:07:51,320 財前≫藤間の経営責任を問う声が 強まっているんです 74 00:07:51,810 --> 00:07:54,760 佃≫じゃあ スターダスト計画はどうなるんです? 75 00:07:55,260 --> 00:07:58,880 佃≫なくなるってことですか? 財前≫もし的場が社長になれば 76 00:07:59,370 --> 00:08:02,990 財前≫採算の取れないロケット事業は 縮小どころか、おそらく… 77 00:08:05,820 --> 00:08:08,220 水原≫財前、ちょっと 78 00:08:09,640 --> 00:08:12,340 財前≫すいません、また日を改めて 79 00:08:21,440 --> 00:08:23,990 佃≫ロケットからの撤退…!? 80 00:08:44,240 --> 00:08:47,660 佃≫利菜、お前 なんでそんな大事なこと黙ってたんだ 81 00:08:47,660 --> 00:08:51,530 利菜≫噂では聞いてたんだけど 言ったらパパが、がっかりすると思って 82 00:08:51,530 --> 00:08:54,290 佃≫くっそ 利菜≫幹部達の中でも 83 00:08:56,340 --> 00:08:59,740 利菜≫藤間社長の反対派の力が 強まってるらしいのよ 84 00:08:59,740 --> 00:09:01,760 佃≫反対派? 85 00:09:01,760 --> 00:09:05,500 水原≫確かにヘイスティングス社の件は 甚大な損失ではありました 86 00:09:05,500 --> 00:09:08,580 水原≫しかし これはあくまで一過性のもので… 87 00:09:08,580 --> 00:09:11,990 的場≫本当にそうでしょうか? 3000億円ですよ! 88 00:09:11,990 --> 00:09:15,390 的場≫一過性の一言で片付けるには 金額が大きすぎます 89 00:09:15,390 --> 00:09:19,260 的場≫それに今回のことがなかった としてもここ数年の我が社の業績は 90 00:09:19,260 --> 00:09:22,380 的場≫良好とは言いがたい これを機に経営計画を 91 00:09:22,380 --> 00:09:25,450 的場≫根底から 見直す必要があると思いますが 92 00:09:26,840 --> 00:09:29,220 的場≫いかがでしょうか? 93 00:09:29,220 --> 00:09:31,970 役員A≫問題は 何をどう見直すか、ですね 94 00:09:31,970 --> 00:09:35,030 役員B≫藤間社長 ご意見をお聞かせ願えますか 95 00:09:36,550 --> 00:09:39,930 利菜≫それで、藤間社長の掲げる スターダスト計画も 96 00:09:39,930 --> 00:09:43,450 利菜≫的場さんは赤字が続く以上 この機に撤退すべきだって 97 00:09:44,300 --> 00:09:47,710 佃≫あっちょ、ちょっ 何言ってるんだお前、えっ? 98 00:09:48,190 --> 00:09:51,010 佃≫ちょっと、いいか?あのな そこら辺はお前 99 00:09:51,680 --> 00:09:55,250 佃≫今すぐ利益は出なくてもな 宇宙航空分野には無限のお前 100 00:09:55,250 --> 00:09:58,870 佃≫将来性ってやつがあるんだよ ここで辞めたら、その可能性 101 00:09:58,870 --> 00:10:01,440 佃≫全部捨てることになるぞ! 102 00:10:01,440 --> 00:10:04,060 利菜≫あのさ、私に言わないでよ 103 00:10:06,580 --> 00:10:09,380 佃≫あれ?な、何ですか、それ? 104 00:10:09,380 --> 00:10:13,380 利菜≫この際、転職でもしようかなって 佃≫ああ、はいはい、転職ね、はい 105 00:10:14,450 --> 00:10:18,390 佃≫ロケットどうなんだよ、ヤタガラスは まだ打ち上げが残ってんだぞ 106 00:10:19,520 --> 00:10:22,460 利菜≫その後はどうするの? 佃≫何が? 107 00:10:22,460 --> 00:10:26,510 利菜≫ロケットは飛ばして終わりだけど その先の私の長い会社員人生は続くの 108 00:10:26,510 --> 00:10:30,580 利菜≫私は私の未来を守らなきゃ いけないの老い先短いパパとは違ってね 109 00:10:31,070 --> 00:10:34,490 佃≫こ…この、裏切り者! 利菜≫はぁ!?もう出てって! 110 00:10:35,960 --> 00:10:38,820 佃≫ちょちょ…おい 利菜≫出てって! 111 00:10:40,260 --> 00:10:42,660 佃≫ちょっと…利菜? 112 00:10:44,100 --> 00:10:46,650 佃≫おい利菜!おい利菜、り… 113 00:10:48,080 --> 00:10:51,090 利菜≫これは 素材を扱っている会社の資料よ 114 00:10:51,700 --> 00:10:55,120 佃≫素材? 利菜≫新型エンジンに使えないかって 115 00:10:55,120 --> 00:10:58,530 利菜≫調べてたの 私がロケット捨てるわけないでしょ 116 00:10:59,180 --> 00:11:02,580 殿村≫本当にそうなったらまずいですよ 帝国重工への 117 00:11:02,580 --> 00:11:06,450 殿村≫バルブの供給は佃製作所の 精神的支柱なんです、顧客もうちの 118 00:11:07,250 --> 00:11:11,660 殿村≫「ロケット品質」を信用して取引して くれている、そのロケットがなくなったら… 119 00:11:11,660 --> 00:11:15,130 佃≫だからまだ決まったわけじゃない って言ってんだろ! 120 00:11:15,130 --> 00:11:17,860 <ここ佃製作所は昭和39年創業の> 121 00:11:18,350 --> 00:11:21,520 <東京・大田区にある精密機械 特にトラクターなどの> 122 00:11:22,000 --> 00:11:25,570 <小型エンジンを製造する 社員200人ほどの中小企業である> 123 00:11:27,090 --> 00:11:29,660 <社長の佃航平は幼い頃から> 124 00:11:30,130 --> 00:11:34,080 <いつか自分のロケットを宇宙のかなたに 飛ばしたいという夢を持ち続け> 125 00:11:34,900 --> 00:11:38,800 <大学を卒業後、宇宙科学開発機構で ロケットエンジンの技術者となり> 126 00:11:39,940 --> 00:11:42,670 <初の国産ロケット・セイレーンの> 127 00:11:42,670 --> 00:11:46,060 <エンジン開発責任者まで 上り詰めた男であった> 128 00:11:46,540 --> 00:11:49,090 <だがその セイレーンの打ち上げは失敗> 129 00:11:49,090 --> 00:11:52,000 <追い打ちをかけるように父親が急死し> 130 00:11:52,000 --> 00:11:55,500 <佃は家業である 佃製作所を継ぐこととなったのである> 131 00:11:55,500 --> 00:11:58,890 <かつては電子部品を 主力としていたこの会社だが> 132 00:11:58,890 --> 00:12:02,060 <佃が社長になってからは より精度が求められる> 133 00:12:02,060 --> 00:12:06,130 <エンジンの開発に乗り出し ステラエンジンというヒット商品も生まれ> 134 00:12:06,600 --> 00:12:09,130 <エンジンに関する技術とノウハウは> 135 00:12:09,130 --> 00:12:12,890 <大企業をもしのぐという評判が広がり 売り上げは大幅に伸びた> 136 00:12:14,270 --> 00:12:17,960 <小型エンジンメーカーとして 復活を成し遂げた佃製作所だが> 137 00:12:18,440 --> 00:12:20,930 <ロケットへの夢を諦めずにいた佃は> 138 00:12:20,930 --> 00:12:25,130 <セイレーンの失敗はエンジンの バルブシステムであったことを突き止め> 139 00:12:25,130 --> 00:12:27,880 <バルブの開発を細々と続けてきた> 140 00:12:28,370 --> 00:12:31,820 <そして帝国重工の純国産ロケット開発 スターダスト計画に> 141 00:12:32,920 --> 00:12:36,980 <佃が特許を持つバルブシステムが採用され その打ち上げを成功させた> 142 00:12:38,690 --> 00:12:42,100 <「ロケット品質」は 佃製作所の代名詞となり> 143 00:12:42,100 --> 00:12:45,070 <そのバルブの技術は 医療機器の分野においても> 144 00:12:45,070 --> 00:12:48,470 <新型の人工心臓弁ガウディの 開発を実現させた> 145 00:12:50,220 --> 00:12:54,210 佃≫これお前が描いたのか? 立花≫はい、バルブのシール部分を新たな 146 00:12:54,210 --> 00:12:58,080 立花≫合金で代用できないか考えて みたんです、うまくいけばですけど 147 00:12:58,080 --> 00:13:02,030 立花≫スペックも高まるんじゃないかと 佃≫面白いな、ただこの部分を 148 00:13:02,520 --> 00:13:05,920 佃≫もう少し強度アップできないか 他の先輩達にも 149 00:13:05,920 --> 00:13:09,390 佃≫いろいろ意見聞いてみろ 立花≫はい、ありがとうございます 150 00:13:09,880 --> 00:13:13,580 山崎≫あいつ、次のロケットチームに 入りたくて自主的に勉強してるんです 151 00:13:15,080 --> 00:13:18,130 佃≫そうか… 山崎≫ここにいる連中はみんな 152 00:13:18,130 --> 00:13:21,940 山崎≫自分の手でロケットを飛ばしたい そう思って頑張ってるんです 153 00:13:22,650 --> 00:13:27,060 山崎≫それがなくなるなんて知れたら… 佃≫なあ、本当にそうなると思うか? 154 00:13:28,580 --> 00:13:31,650 佃≫あの帝国重工が 懐事情が危ないからって 155 00:13:31,650 --> 00:13:35,080 佃≫ロケット事業を そんなに簡単に切り捨てるもんかね 156 00:13:38,870 --> 00:13:42,460 佃≫おお、軽部、なんだ? 軽部≫電話でーす、ヤマタニから 157 00:13:44,360 --> 00:13:46,730 佃≫え?…ああ 158 00:13:49,200 --> 00:13:52,080 佃≫あ、そうだ軽部 お前もよかったら 159 00:13:52,550 --> 00:13:55,690 佃≫立花の相談乗ってやってくんないか 軽部≫はあ? 160 00:13:55,690 --> 00:14:00,110 佃≫白紙に戻すってどういうことですか お話をいただいた農耕機の新型エンジンは 161 00:14:00,110 --> 00:14:03,680 佃≫既に試作品のテストも 終わってるんですよ、製造ラインだって 162 00:14:03,680 --> 00:14:07,320 佃≫用意したしそのための人だって 雇ったんだ!それを今更… 163 00:14:07,320 --> 00:14:09,700 蔵田≫本当に申し訳ない 164 00:14:09,700 --> 00:14:13,510 蔵田≫実はうちの社長が交代して 外部調達コストを根本的に見直せと 165 00:14:13,990 --> 00:14:17,380 蔵田≫大号令がかかって… 佃≫いや、しかしですね 166 00:14:17,380 --> 00:14:20,780 佃≫あの新型エンジンは 従来品に比べて8%の低燃費 167 00:14:20,780 --> 00:14:24,200 佃≫さらに13.5%の 馬力向上だって実現してんだ! 168 00:14:24,200 --> 00:14:27,870 佃≫そりゃ多少価格だって… 蔵田≫そこなんだよ、新社長が言うには 169 00:14:28,400 --> 00:14:32,190 蔵田≫うちがつくってるのは 高速道路を100kmで走る車じゃない 170 00:14:32,190 --> 00:14:35,900 蔵田≫田んぼを走るトラクターだ 時速はせいぜい20~30km 171 00:14:35,900 --> 00:14:39,750 蔵田≫そのエンジンが何%か 効率化されようと大した意味もないと… 172 00:14:39,750 --> 00:14:43,200 佃≫何言ってんだよ! 蔵田≫ちょ…落ち着いてください 173 00:14:43,670 --> 00:14:46,260 蔵田≫今後は ラインナップを一新して 174 00:14:46,260 --> 00:14:49,680 蔵田≫低価格の汎用モデルを メインに据えることになる 175 00:14:49,680 --> 00:14:53,550 蔵田≫御社のエンジンは一部の 高級機のみに限定されることになるから 176 00:14:53,550 --> 00:14:57,350 佃≫でしたらその低価格のモデル うちにやらせていただけませんか? 177 00:14:57,350 --> 00:15:00,370 蔵田≫いやそれももう… 佃≫どこなんです? 178 00:15:00,370 --> 00:15:03,320 佃≫せめて それだけでも教えてくださいよ 179 00:15:03,320 --> 00:15:06,240 蔵田≫ダイダロスです 佃≫ダイダロス? 180 00:15:10,250 --> 00:15:13,650 重田≫どうも、蔵田さん 蔵田≫ああ、重田さん 181 00:15:14,450 --> 00:15:17,440 蔵田≫ご紹介します 佃製作所の佃社長です 182 00:15:18,200 --> 00:15:21,590 佃≫佃と申します 重田≫これはお会いできて光栄です 183 00:15:22,090 --> 00:15:24,840 重田≫私、ダイダロスの重田と申します 184 00:15:26,750 --> 00:15:30,250 重田≫その顔だともう転注のことは ご存じのようですね 185 00:15:30,250 --> 00:15:33,240 重田≫どうか 恨みっこなしでいきましょう 186 00:15:33,240 --> 00:15:36,320 重田≫失礼ついでに 一言言わせていただければ 187 00:15:36,320 --> 00:15:39,330 重田≫もう 技術一辺倒の時代じゃないんです 188 00:15:40,340 --> 00:15:43,760 重田≫ぶっちゃけて言うと 農機具のエンジンなんて… 189 00:15:44,350 --> 00:15:46,830 重田≫動けばいいんですよ… 190 00:15:48,280 --> 00:15:52,270 山崎≫本当にそう言ったんですか!? あのーそのー、ダダダ、ダダ、ダロ… 191 00:15:52,270 --> 00:15:55,860 唐木田≫ダイダロスです 殿村≫何なんですか、そのメーカー 192 00:15:55,860 --> 00:15:59,910 唐木田≫安さは一流、技術は二流の ダイダロス、最近よく名前を聞きます 193 00:15:59,910 --> 00:16:04,100 津野≫しかし二流品を安く売るのも 立派なビジネスですからね、もしかしたら 194 00:16:04,100 --> 00:16:08,100 津野≫最初から蚊帳の外に置かれてた のかもしれません、新社長の方針って 195 00:16:08,100 --> 00:16:12,090 殿村≫言うけど何も聞かされてませんし 唐木田≫その方針を売り込んだのが 196 00:16:12,090 --> 00:16:16,500 唐木田≫ダイダロスじゃないんですか?今 そうやって新規の顧客に食い込んで 197 00:16:16,500 --> 00:16:20,350 唐木田≫業界を荒らしてるって噂です 佃≫とにかくこの穴埋めをどうするかだ 198 00:16:20,350 --> 00:16:23,750 殿村≫ただ問題は もっと根深いところにあるのかと 199 00:16:23,750 --> 00:16:26,490 佃≫根深いとこ? 殿村≫技術のヤマタニが 200 00:16:26,490 --> 00:16:29,890 殿村≫技術を捨てたわけですよね そこには、それなりの 201 00:16:29,890 --> 00:16:33,430 殿村≫重たい事情というものが あるんじゃないでしょうか 202 00:16:33,430 --> 00:16:37,350 山崎≫つまりなんですかエンジンの性能 アップ目指しても意味がない 203 00:16:37,350 --> 00:16:41,240 山崎≫そういうことですか 殿村≫意味がないとは言っていません 204 00:16:41,240 --> 00:16:45,290 殿村≫ただそれが売れないということは うちの品質と顧客とのニーズの間に 205 00:16:45,290 --> 00:16:49,700 殿村≫どこかズレがあるのではないかと 山崎≫つまりそのダレダロの言うように 206 00:16:49,700 --> 00:16:52,620 山崎≫時代が変わったと そう言いたいんですか 207 00:16:52,620 --> 00:16:55,620 殿村≫そうです 佃≫うちの仕事も経営方針も 208 00:16:55,620 --> 00:16:59,690 佃≫何か見直しが必要ってことなのか 唐木田≫けど社長、うちにはロケットが 209 00:16:59,690 --> 00:17:03,410 唐木田≫ありますから 津野≫どこに営業行っても「ロケット品質」 210 00:17:03,410 --> 00:17:07,210 津野≫というのは説得力が違います まあヤマタニの件は悔しいですが 211 00:17:07,210 --> 00:17:10,920 津野≫ロケットの実績を買ってくれる 顧客は数多くいますからね 212 00:17:11,680 --> 00:17:14,070 佃≫あの、実は… 213 00:17:14,800 --> 00:17:18,560 迫田≫失礼します!殿村さん! 今、ご実家から電話がありまして… 214 00:17:23,380 --> 00:17:26,020 殿村≫すいません 佃≫トノ! 215 00:17:26,500 --> 00:17:30,250 迫田≫お父さんが倒れられたそうです 殿村≫社長すみません、大変なときに 216 00:17:30,740 --> 00:17:34,210 佃≫いやそんなこと気にすんな 殿村≫来期以降の経営計画の見直し 217 00:17:34,210 --> 00:17:37,890 殿村≫戻り次第やりますんで… 佃≫会社のことは何とかするから 218 00:17:37,890 --> 00:17:41,510 佃≫親父さんのそばにいてやれ 殿村≫ありがとうございます! 219 00:17:41,510 --> 00:17:45,530 江原≫殿村さーん!タクシー来ましたよ 山崎≫大したことないといいですね 220 00:17:45,530 --> 00:17:49,290 アキ≫社長ー!社長、すぐ 来ていただけませんか、立花さん達が! 221 00:17:49,290 --> 00:17:52,840 立花≫だからどこがダメなのか ちゃんと言ってくださいよ! 222 00:17:53,330 --> 00:17:55,830 軽部≫やぼったい 立花≫は? 223 00:17:57,480 --> 00:18:00,650 軽部≫やぼったいんだよ お前のバルブシステムは 224 00:18:01,120 --> 00:18:04,670 立花≫なんだよ、やぼったいって… じゃああんたにこれ以上のもの 225 00:18:04,670 --> 00:18:08,090 立花≫つくれんのかよ 佃≫おい立花やめろ!軽部も! 226 00:18:08,090 --> 00:18:10,810 軽部≫俺?別にロケットに興味ないし 227 00:18:14,300 --> 00:18:17,720 軽部≫どうせ そのロケット事業もなくなるしなー 228 00:18:19,190 --> 00:18:22,100 立花≫は? 佐伯≫どういうことですか! 229 00:18:22,100 --> 00:18:25,810 佐伯≫ロケット事業がなくなるって 立花≫本当なんですか、社長 230 00:18:25,810 --> 00:18:28,740 佃≫いやそれは… 軽部≫ですよね、社長 231 00:18:28,740 --> 00:18:32,920 軽部≫帝国重工、懐事情が危なくてロケット 事業を切り捨てようとしてるんでしょ 232 00:18:32,920 --> 00:18:35,670 山崎≫お前聞いてたのか? 軽部≫はい 233 00:18:35,670 --> 00:18:39,310 上島≫もしかして次のロケット打ち上げも なくなっちゃうんですか! 234 00:18:39,310 --> 00:18:42,990 本田≫聞いてないですよ、そんな話! 佃≫いや…次のロケットは大丈夫だ 235 00:18:42,990 --> 00:18:46,750 本田≫ってことはその次はないんですね 佃≫あーまあ、それはまだ決まった 236 00:18:46,750 --> 00:18:50,150 佃≫わけじゃなくてな、可能性の話だ! 本田≫可能性!? 237 00:18:50,150 --> 00:18:52,620 一同≫ちゃんと説明してくださいよ! 238 00:19:00,110 --> 00:19:03,600 佃≫こいつでストライクを取れば ロケット事業はなくならない… 239 00:19:03,600 --> 00:19:06,100 佃≫レーンコンディションよし! 240 00:19:06,100 --> 00:19:09,520 佃≫1番と3番の間に入射角6度で フックをかけて取る! 241 00:19:09,990 --> 00:19:11,540 佃≫いける…! 242 00:19:12,940 --> 00:19:15,760 島津≫ハックション! 佃≫っと!…ふう 243 00:19:20,450 --> 00:19:24,130 佃≫こいつでストライクを取れば ロケット事業は絶対になくならない! 244 00:19:24,130 --> 00:19:27,540 佃≫1番と3番の間に 入射角6度でフックをかけて取る! 245 00:19:27,540 --> 00:19:29,920 佃≫いける…運命の一投だ! 246 00:19:30,460 --> 00:19:33,330 島津≫ハーックション! 佃≫あっ…ああ! 247 00:19:34,330 --> 00:19:36,750 佃≫いっ…今のなし! 248 00:19:37,260 --> 00:19:39,650 島津≫ハークション! 249 00:19:40,130 --> 00:19:42,900 佃≫ちょっとあんた 変なくしゃみしたでしょ 250 00:19:42,900 --> 00:19:46,310 佃≫そのせいでボールの軌道が ずれちまったんですよ 251 00:19:46,310 --> 00:19:49,340 佃≫コース取りも レーンコンディションも完璧だったのに 252 00:19:49,340 --> 00:19:52,750 島津≫はあ… 佃≫はあって…こういうのはマナーでしょ 253 00:19:53,360 --> 00:19:56,230 佃≫マナー… 島津≫ちょっと、失礼 254 00:19:58,970 --> 00:20:01,790 佃≫ハハハックシュン… 島津≫えーい! 255 00:20:05,910 --> 00:20:08,010 島津≫うっし 256 00:20:09,830 --> 00:20:12,430 島津≫あ、あの~コース取りとか 257 00:20:12,920 --> 00:20:16,650 島津≫レーンコンディションとか いちいちそんなこと考えながら投げて 258 00:20:16,650 --> 00:20:19,370 島津≫楽しいですか? 佃≫は? 259 00:20:19,370 --> 00:20:22,490 島津≫私ここには ストレス発散しに来てるんです 260 00:20:22,490 --> 00:20:25,950 島津≫わざわざお金払って 余計にストレスためるなんて 261 00:20:25,950 --> 00:20:29,350 島津≫本末転倒ですね 佃≫ちょっと、本末転倒って… 262 00:20:29,350 --> 00:20:32,890 島津≫あ~あとちょっとうるさいですよ マナー守りましょう 263 00:20:33,370 --> 00:20:36,240 佃≫ちょ…ちょ…あんた あんた、おい! 264 00:20:38,060 --> 00:20:40,740 佃≫このっ、クマ! クマ野郎! 265 00:20:44,730 --> 00:20:48,700 佃≫なあヤマ、俺達も何か新しいこと 始めなきゃいけないのかもしれないな 266 00:20:49,200 --> 00:20:52,610 山崎≫ですけどね、うちは エンジンが主力ですからね 267 00:20:53,540 --> 00:20:56,540 佃≫そこなんだよ 車なんかはエンジンから 268 00:20:56,540 --> 00:20:59,980 佃≫モーターを使った 電気自動車に変わりつつあるけど 269 00:20:59,980 --> 00:21:03,480 佃≫それじゃ、うちの強みを 全部捨てることになっちまう 270 00:21:03,480 --> 00:21:07,170 佃≫何をどうしたらいいかわからんわ カーナビ≫目的地周辺です 271 00:21:07,170 --> 00:21:10,970 カーナビ≫音声案内を終了します 山崎≫え?おい、勝手にやめんなよ 272 00:21:10,970 --> 00:21:13,910 山崎≫家っていってもね どれがどれだか… 273 00:21:13,910 --> 00:21:17,660 佃≫ヤタガラスが全部打ち上がったら 数センチ単位の精度を持った 274 00:21:17,660 --> 00:21:20,670 佃≫GPSシステムが 常に使えることになる 275 00:21:20,670 --> 00:21:24,050 佃≫俺達が飛ばすロケットが 世の中の役に立つんだ 276 00:21:26,170 --> 00:21:28,570 佃≫な、なんだよ 277 00:21:33,980 --> 00:21:36,580 山崎≫ほら、あれ見てくださいよ 278 00:21:37,070 --> 00:21:40,140 山崎≫とのむら家の米… 佃≫あれか?すげえな 279 00:21:42,760 --> 00:21:45,930 山崎≫トノさん あんな顔してボンボンだったんだ 280 00:21:49,650 --> 00:21:52,520 佃≫あ、あれか 山崎≫あー、いたいた 281 00:21:52,520 --> 00:21:55,520 山崎≫なかなか 板についてますね、トノさん 282 00:21:56,410 --> 00:21:59,340 佃≫懐かしいな 山崎≫初代ステラですね 283 00:22:00,430 --> 00:22:03,230 佃≫ああ、いい音だ 殿村≫社長~! 284 00:22:07,850 --> 00:22:11,340 佃≫どうだ、ステラの乗り心地は 殿村≫えっ、乗り心地? 285 00:22:11,340 --> 00:22:14,980 佃≫なあトノ、ちょっとさ… よかったら運転させてくれないか 286 00:22:15,740 --> 00:22:19,550 佃≫いや、自分達がつくったものなのに 使ったこともなかったからな 287 00:22:19,550 --> 00:22:22,940 山崎≫ちょ…社長 遊びに来たんじゃないですからね? 288 00:22:22,940 --> 00:22:25,990 佃≫結構、見晴らしいいぞ 山崎≫聞いてないね 289 00:22:25,990 --> 00:22:28,720 佃≫よし行くぞ、エンジンかけるだろ 290 00:22:29,220 --> 00:22:32,900 佃≫そしてロータリーを下げて アクセルをひねるぞー、ヤマー! 291 00:22:34,730 --> 00:22:37,220 佃≫ヨッシャー、行くぞー! 292 00:22:42,190 --> 00:22:44,920 山崎≫さすが社長 うまいもんすね 293 00:22:51,900 --> 00:22:54,300 山崎≫トノさん? 294 00:22:58,970 --> 00:23:01,710 山崎≫何やってんですかね、トノさん 295 00:23:04,140 --> 00:23:07,560 山崎≫社長、代わりましょうか? 代わりましょうか? 296 00:23:08,950 --> 00:23:11,420 山崎≫代わってくれませんね… 297 00:23:16,340 --> 00:23:19,390 佃≫おいトノ さっきから金魚のふんみたいに 298 00:23:19,390 --> 00:23:23,060 佃≫何くっついてきてんだよ 殿村≫作業ムラを直してるんですよ 299 00:23:23,060 --> 00:23:26,480 佃≫作業ムラ? 殿村≫ほら、穴が空いてるでしょう 300 00:23:27,170 --> 00:23:30,870 殿村≫このままだと作物の生育状況や 品質も変わってくるんです 301 00:23:31,370 --> 00:23:35,110 殿村≫だからこうやってくわを入れて 土をならす必要があるんです 302 00:23:35,110 --> 00:23:38,180 佃≫なんだよそれ 俺の運転が下手だってのか? 303 00:23:38,180 --> 00:23:41,750 殿村≫そうじゃなくて あのトラクターだとどうしても 304 00:23:41,750 --> 00:23:45,500 殿村≫作業ムラができちゃうんです 山崎≫それじゃ二度手間ですね 305 00:23:45,500 --> 00:23:49,190 殿村≫実は親父も、このくわ入れの 途中に倒れてしまいまして… 306 00:23:50,820 --> 00:23:52,890 佃≫そうか… 307 00:23:56,300 --> 00:23:59,870 恭子≫どうぞ召し上がってください うちの田んぼで採れたお米です 308 00:24:00,370 --> 00:24:03,920 佃≫いや、こいつはうまそうだ、早速… 山崎≫あ~いただきます 309 00:24:09,440 --> 00:24:12,490 佃≫うまいっ! めちゃくちゃうまいなこれ… 310 00:24:13,600 --> 00:24:17,000 山崎≫こんなうまい握り飯 食べたことありませんよ 311 00:24:17,480 --> 00:24:20,050 殿村≫そう言ってもらえると 親父が喜びます 312 00:24:20,520 --> 00:24:23,940 殿村≫米は日本人の命だってのが うちの親父の口癖でして 313 00:24:24,420 --> 00:24:27,090 佃≫米は日本人の命か いや、本当にそうだな 314 00:24:27,580 --> 00:24:30,980 山崎≫親父さん 落ち着いたようで、よかったですね 315 00:24:30,980 --> 00:24:33,720 殿村≫おかげさまで 原因は過労のようです 316 00:24:34,330 --> 00:24:37,720 殿村≫自宅療養は許されたんですが… 佃≫そうか 317 00:24:39,340 --> 00:24:42,160 殿村≫すいません、会社が大変なときに 318 00:24:42,160 --> 00:24:45,630 佃≫んなもん気にすんなよ 山崎≫気にすることないですよ 319 00:24:45,630 --> 00:24:48,700 山崎≫大変じゃないときなんて ないんですから 320 00:24:48,700 --> 00:24:52,530 山崎≫まあ、自慢じゃないけど 吹けば飛ぶような中小企業ですからね 321 00:24:52,530 --> 00:24:55,520 佃≫吹けば飛ぶようなは 余計じゃねえかヤマ 322 00:24:55,520 --> 00:24:58,540 佃≫きたねえな、お前 咲子≫あっ、あなた… 323 00:24:58,540 --> 00:25:02,410 殿村≫社長、今日はもう遅いですから よかったら泊まってってください 324 00:25:02,410 --> 00:25:04,980 佃≫え~さすがにそれは駄目… 325 00:25:04,980 --> 00:25:08,480 咲子≫いや、本当に遠慮なさらず… 佃≫いや、駄目駄目! 326 00:25:08,480 --> 00:25:11,420 山崎≫いいんですか? 咲子≫ああっ、はい 327 00:25:11,420 --> 00:25:13,540 佃≫お前なあ… 328 00:25:14,020 --> 00:25:16,860 山崎≫おきれいな奥様ですね 咲子≫ふふっ 329 00:25:20,360 --> 00:25:23,970 財前≫帝国重工は、ロケット事業から 撤退するかもしれません 330 00:25:24,780 --> 00:25:28,400 財前≫もし、的場が社長になれば ロケット事業は、おそらく… 331 00:25:29,040 --> 00:25:32,440 重田≫農機具のエンジンなんて 動けばいいんですよ 332 00:25:34,160 --> 00:25:36,300 佃≫くっそ… 333 00:25:37,810 --> 00:25:40,200 正弘≫直弘、水くれよ 334 00:25:44,090 --> 00:25:46,470 正弘≫喉が渇いてるんだ 335 00:25:50,160 --> 00:25:52,160 正弘≫水! 336 00:25:56,570 --> 00:25:59,130 正弘≫水くれって言ってるんだよ! 337 00:26:01,590 --> 00:26:03,710 正弘≫直弘… 338 00:26:08,390 --> 00:26:10,450 正弘≫水、水だ… 339 00:26:12,810 --> 00:26:15,230 正弘≫直弘、喉が渇いたから水をくれ 340 00:26:16,900 --> 00:26:19,470 正弘≫水… 佃≫…お水ですね? 341 00:26:19,470 --> 00:26:22,910 正弘≫水だよ!何度言ったら わかんだ、このバカ!ほんっとに! 342 00:26:23,390 --> 00:26:25,780 佃≫はい、水… 正弘≫水くれ… 343 00:26:29,230 --> 00:26:32,230 佃≫どうぞ 正弘≫申し訳ないな、お客さんに… 344 00:26:33,300 --> 00:26:35,350 佃≫いえいえ… 345 00:26:36,200 --> 00:26:39,070 佃≫昼間の作業で、 彼も疲れたんでしょう 346 00:26:39,070 --> 00:26:42,060 正弘≫慣れないから やめろと言ったんですがね 347 00:26:42,060 --> 00:26:45,480 佃≫300年続いたお家だそうですね 正弘≫代々、農業一筋で 348 00:26:46,480 --> 00:26:49,230 正弘≫私で12代目です 佃≫12代! 349 00:26:50,350 --> 00:26:52,850 佃≫いや~改めて聞くとすごいな 350 00:26:53,340 --> 00:26:55,720 正弘≫これは代々の言い伝えですけどね 351 00:26:57,340 --> 00:27:01,000 正弘≫初代のご先祖様が食うもんが なくてふらふらさまよってるときに 352 00:27:02,410 --> 00:27:05,530 正弘≫ここらで ツバメの群れを見たらしいんですよ 353 00:27:06,000 --> 00:27:09,400 佃≫ツバメですか? 正弘≫ツバメは害虫を食う鳥として 354 00:27:10,560 --> 00:27:13,980 正弘≫農家の間では 大切な存在として扱われてるんですね 355 00:27:15,340 --> 00:27:18,510 正弘≫それでご先祖様はツバメの暮らす この土地を耕して 356 00:27:20,470 --> 00:27:23,350 正弘≫米づくりを始めたと 聞いております 357 00:27:23,840 --> 00:27:26,620 佃≫なるほど 正弘≫それが、今に続いて300年… 358 00:27:29,460 --> 00:27:32,840 正弘≫実際、ここは川に近くてね 土壌も肥えているんですよ 359 00:27:35,780 --> 00:27:39,470 正弘≫ですから米づくりには 最適な土地だったっていうことです 360 00:27:40,870 --> 00:27:43,440 殿村≫またその話してんのかよ 361 00:27:44,120 --> 00:27:47,580 殿村≫社長、その言い伝え 本当かどうか分かりませんよ 362 00:27:49,690 --> 00:27:51,700 (いびき) 363 00:27:52,730 --> 00:27:55,670 殿村≫親父は これからは農家ではダメだ 364 00:27:55,670 --> 00:27:58,620 殿村≫俺の代で終わりにすると言って 私は 365 00:27:58,620 --> 00:28:01,560 殿村≫大学まで 出させてもらったんです 366 00:28:02,410 --> 00:28:05,810 殿村≫それが本人は 自分が死にかけたっていうのに 367 00:28:06,560 --> 00:28:09,700 殿村≫寝てても 田んぼのことばかり心配してて 368 00:28:10,770 --> 00:28:14,200 殿村≫うちの親にとって 田んぼは宝物だったんだって 369 00:28:14,890 --> 00:28:17,840 殿村≫つくづく思いました 佃≫宝物か… 370 00:28:18,440 --> 00:28:21,130 殿村≫でも、親父の代で終わりです 371 00:28:23,530 --> 00:28:26,030 殿村≫13代目はありません 372 00:28:28,420 --> 00:28:31,820 山崎≫おはようございます トノさん、社長知りませんか? 373 00:28:33,210 --> 00:28:36,070 山崎≫1時間くらい前に 出て行ったっきり 374 00:28:36,070 --> 00:28:39,950 山崎≫戻って来ないんですよね 殿村≫散歩でも行ったんじゃ…えぇー! 375 00:28:39,950 --> 00:28:43,000 山崎≫どうしました? 殿村≫トラクターない! 376 00:28:43,000 --> 00:28:45,750 山崎≫えっ!? 殿村≫盗まれた! 377 00:28:45,750 --> 00:28:47,300 山崎≫えっ!?あっ 殿村≫あー 378 00:28:49,510 --> 00:28:51,640 山崎≫社長ー 379 00:28:52,130 --> 00:28:55,760 山崎≫何やってるんですかこんな勝手に 佃≫いやー、悪い悪い悪い 380 00:28:55,760 --> 00:28:59,450 佃≫すぐに戻すよ、それよりトノ 昨日、こいつを動かしたときに 381 00:28:59,940 --> 00:29:03,340 佃≫作業ムラっていうのが出てきたろう 殿村≫はい 382 00:29:03,340 --> 00:29:07,110 佃≫調べてみて分かったんだが どうやら、このロータリーの回転数が 383 00:29:07,110 --> 00:29:10,250 佃≫一定じゃないから 作業ムラができるようだな 384 00:29:10,250 --> 00:29:13,800 山崎≫回転数ですか 佃≫なあトノ、もし作業ムラができない 385 00:29:13,800 --> 00:29:17,420 佃≫トラクターがあったとしたら どうだろう?買うと思うか? 386 00:29:17,420 --> 00:29:21,220 殿村≫そりゃ買いますよ、うちの 親父だってくわ入れの手間暇がなく 387 00:29:21,220 --> 00:29:25,060 殿村≫無理なく続けられますから 佃≫運転してみて分かったんだがな 388 00:29:25,940 --> 00:29:29,950 佃≫ロータリーの回転数が変わるのは ギアを変えるタイミングだと分かった 389 00:29:30,430 --> 00:29:34,200 佃≫ギアを変えるたびに低速になるから 土の掘り起こしが甘くなるんだ 390 00:29:34,690 --> 00:29:37,320 山崎≫原因はトランスミッションですか 391 00:29:37,320 --> 00:29:40,080 佃≫そうだ 作業ムラができるのは 392 00:29:42,510 --> 00:29:45,910 佃≫トランスミッションの 性能の問題だったんだよ 393 00:29:45,910 --> 00:29:48,880 <トランスミッションとは 変速機のことである> 394 00:29:48,880 --> 00:29:52,300 <大小いくつもの歯車の 組み合わせでできており> 395 00:29:52,300 --> 00:29:55,770 <エンジンの動力を走行に適した 回転数に変速する装置である> 396 00:29:55,770 --> 00:29:59,510 <その用途は、自転車・自動車・船舶 鉄道・エスカレーターなど> 397 00:29:59,510 --> 00:30:02,330 <さまざまな機器に組み込まれている> 398 00:30:02,330 --> 00:30:05,770 佃≫言ってくれたよな 将来のためにも、何か新しいこと 399 00:30:05,770 --> 00:30:08,700 佃≫始めなきゃいけないって 殿村≫はい 400 00:30:10,310 --> 00:30:13,440 山崎≫まさか社長 佃≫うちで開発できねえかな 401 00:30:14,330 --> 00:30:18,130 佃≫高性能のトランスミッション 殿村≫少し畑違いじゃないですか? 402 00:30:19,530 --> 00:30:23,490 山崎≫そうか、トランスミッションの性能は 油圧をはじめとする流体制御だ 403 00:30:24,450 --> 00:30:28,440 山崎≫それをコントロールするのは、バルブ 殿村≫バルブ? 404 00:30:29,460 --> 00:30:32,840 殿村≫だからうちなんですね? 佃≫そのとおりだよ 405 00:30:32,840 --> 00:30:37,270 佃≫もちろん、うちにはトランスミッションに 関するノウハウは現時点では不足している 406 00:30:37,270 --> 00:30:41,000 佃≫だがな部品の加工精度・研磨技術は うちの技術レベルに直結している 407 00:30:41,000 --> 00:30:45,120 佃≫しかしそういったもの以上に トランスミッションにとって重要なパーツが 408 00:30:45,120 --> 00:30:48,060 佃≫存在するんだ それが、バルブなんだよ 409 00:30:48,060 --> 00:30:51,930 佃≫うちのバルブのノウハウを生かして エンジンとトランスミッション 410 00:30:51,930 --> 00:30:55,830 佃≫その両方を生かせるメーカーになれたら 佃製作所の新しい可能性も 411 00:30:55,830 --> 00:30:59,500 佃≫広がるんじゃないか? それに、トノの親父さんの宝物だって 412 00:30:59,500 --> 00:31:02,890 佃≫ちゃんと守れるかもしれないしな 殿村≫社長… 413 00:31:02,890 --> 00:31:06,080 山崎≫面白そうじゃないですか 挑戦のしがいがある 414 00:31:08,460 --> 00:31:10,870 山崎≫どうです?トノさん 415 00:31:11,720 --> 00:31:15,470 殿村≫それって開発するのに いくらぐらいかかるものなんですか? 416 00:31:19,920 --> 00:31:24,330 佃≫早速なんだがまずはもう一度ヤマタニに トランスミッションのバルブだけでも 417 00:31:24,330 --> 00:31:28,050 佃≫うちにやらせてもらえないかどうか 持ちかけてみようと思うんだ 418 00:31:28,050 --> 00:31:31,050 津野≫実は私の方で 少し調べてみたんですが 419 00:31:31,050 --> 00:31:35,740 津野≫ヤマタニはエンジン同様、トランスミッションも 外注に絞る方針のようです、そのヤマタニの 420 00:31:35,740 --> 00:31:39,140 津野≫外注先が面白そうなんですよ 佃≫面白そう? 421 00:31:39,630 --> 00:31:42,410 津野≫社長が 好きそうな会社だっていうことです 422 00:31:42,410 --> 00:31:45,820 佃≫ギアゴースト? 津野≫創業5年のベンチャーです 423 00:31:45,820 --> 00:31:49,600 山崎≫聞いたことないですね 津野≫しかし年商100億を超えてます 424 00:31:49,600 --> 00:31:53,480 佃≫100億!?たった5年で!? 山崎≫相当なやり手じゃないですか 425 00:31:53,480 --> 00:31:57,180 津野≫で、経営者なんですが 社長の伊丹まさる、もしくは、だい 426 00:31:57,650 --> 00:32:00,780 津野≫副社長の島津ひろし ともに帝国重工の元社員です 427 00:32:01,730 --> 00:32:05,140 山崎≫独立して会社を 立ち上げたってことですか 428 00:32:05,140 --> 00:32:08,710 津野≫中でも島津さんは当時 天才エンジニアと呼ばれていたそうです 429 00:32:08,710 --> 00:32:11,290 佃≫天才エンジニア・島津裕か 430 00:32:11,990 --> 00:32:14,400 佃≫面白そうじゃないか 431 00:32:15,250 --> 00:32:18,000 唐木田≫あれ? ここなんだけどな 432 00:32:19,470 --> 00:32:21,950 山崎≫あっ、ここだよここ! 433 00:32:23,590 --> 00:32:26,370 山崎≫ギアゴースト 佃≫何だこれ? 434 00:32:26,370 --> 00:32:29,440 佃≫確か、創業5年の ベンチャーだったよな? 435 00:32:29,440 --> 00:32:32,500 唐木田≫創業50年の 間違いじゃないっすか? 436 00:32:32,500 --> 00:32:36,330 山崎≫帝国重工の元社員って 定年退職したって意味じゃないですよね 437 00:32:36,330 --> 00:32:39,390 伊丹≫ああ、もしかして 佃製作所の方ですか? 438 00:32:39,390 --> 00:32:41,960 伊丹≫どうも、社長の伊丹です 439 00:32:43,320 --> 00:32:46,740 伊丹≫ここは私が 親父から引き継いだ工場でしてね 440 00:32:46,740 --> 00:32:50,370 伊丹≫といっても、事務所として 使っていて工場の役割はありません 441 00:32:50,850 --> 00:32:53,740 佃≫じゃあ こちらで製造はしないんですか? 442 00:32:54,620 --> 00:32:57,220 伊丹≫はい うちは、あくまで 443 00:32:57,220 --> 00:33:00,630 伊丹≫企画設計会社です 全ての部品製造と組み立ては 444 00:33:01,610 --> 00:33:05,010 伊丹≫外注先の契約企業に 発注しているんですよ 445 00:33:05,010 --> 00:33:08,420 佃≫じゃあ、製品をプロデュースする 会社ってことですね 446 00:33:08,420 --> 00:33:11,490 山崎≫アメリカの アップル社みたいなやり方ですね 447 00:33:11,490 --> 00:33:14,990 佃≫現代ならではだな 唐木田≫帝国重工では、ロケットの 448 00:33:14,990 --> 00:33:18,930 唐木田≫キーデバイスは全て内製化を 図っていましたが、まるで逆ですね 449 00:33:18,930 --> 00:33:21,980 伊丹≫特に ロケットに関してはそうでしたね 450 00:33:21,980 --> 00:33:25,830 伊丹≫私も島津も、そういった 帝国重工の非効率的なやり方になじめず 451 00:33:25,830 --> 00:33:29,240 伊丹≫会社を飛び出した口なんです 佃≫そうでしたか 452 00:33:29,720 --> 00:33:33,510 伊丹≫うちのトランスミッションですが 全パーツがコンペになっています 453 00:33:33,990 --> 00:33:37,560 伊丹≫もちろん、評価は公正で 会社の規模にかかわらず 454 00:33:37,560 --> 00:33:41,950 伊丹≫そのときに最善の方を選ぶ これがギアゴーストのビジネスモデルであり… 455 00:33:43,080 --> 00:33:46,040 伊丹≫信念ですから 佃≫信念、いい言葉だ 456 00:33:50,660 --> 00:33:55,080 伊丹≫それはアイチモータースさんに採用された T2というトランスミッションです 457 00:33:55,080 --> 00:33:58,480 伊丹≫うちの主力製品です 山崎≫すんごいですね、これは 458 00:33:59,570 --> 00:34:02,690 佃≫主変速部に 自動で加減速する機構があって 459 00:34:02,690 --> 00:34:06,810 佃≫操作性もよくなってる、すげえな… 島津≫そんな大したもんじゃありません 460 00:34:06,810 --> 00:34:09,360 伊丹≫ああ、副社長の島津です 461 00:34:09,830 --> 00:34:12,710 伊丹≫T2を 企画設計したのも彼女ですよ 462 00:34:15,100 --> 00:34:17,540 島津≫あら! 佃≫クマ野郎 463 00:34:18,020 --> 00:34:21,410 山崎≫クマ野郎? 佃≫でも、でもあの、副社長は確かあの 464 00:34:21,890 --> 00:34:24,680 佃≫ちょちょ…これ 島津ひろしさんじゃ… 465 00:34:26,710 --> 00:34:29,510 島津≫ゆうって読みます 佃≫ゆう… 466 00:34:32,370 --> 00:34:36,490 島津≫それで一つ伺いたいんですが エンジンメーカーの佃さんが、どうして今回 467 00:34:36,970 --> 00:34:40,600 島津≫トランスミッションのバルブを 手がけようと思われたんですか? 468 00:34:40,600 --> 00:34:44,000 佃≫将来の危機から脱出するためです 島津≫危機? 469 00:34:44,000 --> 00:34:47,720 佃≫今までのように小型エンジンだけを つくっていたんでは先がない 470 00:34:47,720 --> 00:34:51,120 佃≫そこで注目したのが トランスミッションでした 471 00:34:51,120 --> 00:34:54,530 佃≫こんなことを今ここで言うのは どうかと思いますが 472 00:34:54,530 --> 00:34:57,930 佃≫私の夢は、トランスミッション メーカーになることです 473 00:34:57,930 --> 00:35:01,670 伊丹≫つまり将来的に、うちの ライバルになるということですか? 474 00:35:03,050 --> 00:35:06,150 佃≫まあ、いつになるかは わかりませんけど… 475 00:35:16,130 --> 00:35:19,100 伊丹≫そのときは お手柔らかにお願いします 476 00:35:20,620 --> 00:35:23,690 伊丹≫将来はともかく 今はバルブメーカーとして 477 00:35:23,690 --> 00:35:27,070 伊丹≫お付き合いさせていただく それでいいんですよね? 478 00:35:27,070 --> 00:35:29,740 佃≫もちろんです よろしくお願いします 479 00:35:29,740 --> 00:35:32,500 島津≫ただ トラクターのバルブですが 480 00:35:32,500 --> 00:35:35,620 島津≫ある種 ロケットのバルブよりも難しいですよ 481 00:35:36,100 --> 00:35:38,490 佃≫ロケットよりも? 島津≫はい 482 00:35:38,490 --> 00:35:41,910 島津≫それからコンペのお相手ですが 大森バルブさんです 483 00:35:42,640 --> 00:35:45,580 唐木田≫大森バルブって あの業界最大手の? 484 00:35:46,040 --> 00:35:49,450 島津≫新規参入の佃さんには… 佃≫荷が重いということでしょうか? 485 00:35:49,930 --> 00:35:53,350 伊丹≫実際、弊社のコンペには コストと納期の厳しい条件があります 486 00:35:53,840 --> 00:35:56,850 伊丹≫技術水準を維持しながら その条件をクリアするのは 487 00:35:57,440 --> 00:36:00,840 伊丹≫そう簡単なことではありません 佃≫そうですか 488 00:36:01,890 --> 00:36:04,760 佃≫では 納得いくものをつくってみせます 489 00:36:09,170 --> 00:36:12,250 佃≫あのクマ女! うちに勝ち目はないと思ってんのか! 490 00:36:12,250 --> 00:36:15,760 山崎≫悪気はないんでしょうけど ものを見てから言えってんですよ 491 00:36:15,760 --> 00:36:19,510 唐木田≫ですけど社長、相手はあの 大森バルブですよ、従業員数5000人 492 00:36:19,510 --> 00:36:22,580 唐木田≫年収1500億円の バルブ界の帝王です 493 00:36:22,580 --> 00:36:26,270 唐木田≫さすがに分が悪すぎますよ 佃≫帝王だろうが5000人だろうが 494 00:36:26,270 --> 00:36:29,200 佃≫このコンペ、絶対勝つぞ! 山崎≫はい! 495 00:36:29,200 --> 00:36:31,770 山崎≫あっ、縁起がいいですねー! 496 00:36:33,570 --> 00:36:36,990 佃≫いいかみんな! あの帝王・大森バルブを打ち負かせば 497 00:36:38,100 --> 00:36:41,100 佃≫うちの名前は 一気にバルブ業界に広まる! 498 00:36:41,650 --> 00:36:44,840 佃≫これは佃製作所の未来を左右する 大事な戦いだ! 499 00:36:46,820 --> 00:36:49,440 佃≫帝王に勝つぞ! 一同≫はい! 500 00:36:49,920 --> 00:36:52,860 佃≫じゃあプロジェクトメンバーだが リーダーは軽部 501 00:36:56,330 --> 00:36:58,920 山崎≫頼むぞ、軽部 軽部≫はぁ 502 00:36:59,400 --> 00:37:02,290 佃≫それから加納! アキ≫はい! 503 00:37:02,850 --> 00:37:05,240 佃≫そして、立花だ 504 00:37:07,640 --> 00:37:09,710 山崎≫返事 立花≫はい 505 00:37:11,610 --> 00:37:14,250 佃≫お前らいいか? これからはな 506 00:37:14,730 --> 00:37:17,570 佃≫バルブを制すもの トランスミッションを制すだ 507 00:37:20,020 --> 00:37:22,590 辰野≫コンペだと? 蒔田≫はい 508 00:37:22,590 --> 00:37:26,510 蒔田≫新規参入の会社が1社、今回の コンペに名乗りを挙げたようでして 509 00:37:26,510 --> 00:37:29,400 辰野≫どこだ? 蒔田≫佃製作所という 510 00:37:29,400 --> 00:37:32,780 蒔田≫小型エンジンメーカーのようです 辰野≫佃… 511 00:37:32,780 --> 00:37:36,440 蒔田≫大田区にある小さな町工場ですよ 身の程知らずといいますか 512 00:37:36,440 --> 00:37:40,520 蒔田≫コンペの相手がうちだと知らずに 名乗りを挙げたんじゃないでしょうか 513 00:37:40,520 --> 00:37:42,930 一同≫ハハハハハ 514 00:37:43,390 --> 00:37:46,800 辰野≫ロケット部品の全てを 内製化で進めていた帝国重工が 515 00:37:46,800 --> 00:37:50,320 辰野≫唯一、バルブシステムだけは よそからの供給を決めた 516 00:37:50,320 --> 00:37:53,820 辰野≫それが佃製作所だ 町工場だが技術だけは超一流だ! 517 00:37:56,220 --> 00:37:59,630 辰野≫現状の設計を全て見直せ! 佃とスペック勝負だ 518 00:38:00,280 --> 00:38:03,910 辰野≫最高レベルのバルブをつくり出せ! 一同≫はい! 519 00:38:05,330 --> 00:38:08,340 <佃、立花達は まず敵の実力を知るため> 520 00:38:08,820 --> 00:38:11,660 <帝王・大森バルブ製電磁バルブを 使用した> 521 00:38:12,140 --> 00:38:14,680 <トランスミッションを購入> 522 00:38:14,680 --> 00:38:18,250 <それを分解・解析し 構造やスペック、特性などを調べる> 523 00:38:19,250 --> 00:38:22,850 <リバース・エンジニアリングという 作業に取りかかったが> 524 00:38:22,850 --> 00:38:26,740 <そこでわかったことは、佃達の想像を はるかに超えるものであった> 525 00:38:27,460 --> 00:38:30,890 佃≫すげえな、これ アキ≫これでも数年前のモデルです 526 00:38:31,380 --> 00:38:34,880 アキ≫コンペには、さらに高性能な バルブをつくってくると思います 527 00:38:34,880 --> 00:38:38,330 佃≫どうだ、立花 立花≫僕もスペック勝負だと思います 528 00:38:38,330 --> 00:38:40,820 佃≫そうだな 立花≫はい 529 00:38:40,820 --> 00:38:43,890 山崎≫しかし コスト条件があるのも忘れんなよ 530 00:38:53,350 --> 00:38:56,820 アキ≫軽部さん、もう帰るんですか? 軽部≫定時だからな 531 00:38:56,820 --> 00:39:00,890 立花≫ちょっと待ってください アキ≫いやでもコンペまで時間ありませんし 532 00:39:00,890 --> 00:39:04,440 立花≫こっちまだ終わってないですよ 軽部≫失礼しまーす! 533 00:39:04,440 --> 00:39:06,960 立花≫チッ、ふざけんなよ… 534 00:39:06,960 --> 00:39:10,010 立花≫いつもああですよ 何なんですか、あの人 535 00:39:10,010 --> 00:39:13,450 佃≫まぁとっつきにくいかもしれねえが 能力はある男だ 536 00:39:13,450 --> 00:39:17,520 佃≫お前もトランスミッションについて いろいろ学べるところはあると思うぞ 537 00:39:18,310 --> 00:39:20,690 立花≫そうですかね 538 00:39:23,740 --> 00:39:26,550 佃≫なぁ、立花 この仕事が不満か? 539 00:39:27,430 --> 00:39:30,920 佃≫ロケットエンジンのバルブを つくるはずだった自分が 540 00:39:30,920 --> 00:39:34,420 佃≫なんでトラクターのバルブなんか つくってるんだって 541 00:39:34,420 --> 00:39:37,110 立花≫いや… 佃≫これはうちが 542 00:39:37,110 --> 00:39:40,630 佃≫新しい分野に挑戦するために 勝負をかけた仕事なんだ 543 00:39:40,630 --> 00:39:44,030 佃≫俺もヤマも その勝負をお前に懸けて指名したんだ 544 00:39:44,030 --> 00:39:46,530 佃≫アキちゃんも軽部もそうだ 545 00:39:46,530 --> 00:39:48,670 佃≫泥臭くやれ 546 00:39:48,670 --> 00:39:52,160 佃≫自分のプライド持って 最高のバルブをつくってくれよ 547 00:39:53,920 --> 00:39:56,310 立花≫はぁ…はい 548 00:39:58,860 --> 00:40:01,280 <コンペの納期が迫る中> 549 00:40:01,280 --> 00:40:04,370 <ようやく立花は 1枚の設計図を完成させた> 550 00:40:05,270 --> 00:40:08,260 軽部≫やぼったい、やり直し アキ≫どこが 551 00:40:09,090 --> 00:40:12,660 アキ≫どうやぼったいのか 具体的に言っていただけませんか 552 00:40:12,660 --> 00:40:16,280 軽部≫コストオーバーしてるじゃねえか 話にならねえよ 553 00:40:16,280 --> 00:40:20,130 立花≫けど相手は大森バルブなんですよ これだけのスペックがないと 554 00:40:20,130 --> 00:40:23,600 立花≫勝負になりません 軽部≫やぼったい、設計変更だ 555 00:40:23,600 --> 00:40:26,520 立花≫帰るんですか? 軽部≫定時だからな 556 00:40:26,520 --> 00:40:29,090 立花≫いいかげんにしてくれよ 557 00:40:30,660 --> 00:40:34,530 立花≫チームなんですから、ねえ! アドバイスの一つぐらいくださいよ 558 00:40:35,020 --> 00:40:38,690 立花≫じゃあ、あなたは あれ以上のスペックが出せますか?ねえ 559 00:40:38,690 --> 00:40:42,540 軽部≫スペックスペックってうるせえな どんだけスペックが高かろうが 560 00:40:43,020 --> 00:40:46,110 軽部≫予算内につくれなきゃ 何の意味もねえんだよ 561 00:40:46,110 --> 00:40:48,500 軽部≫無駄、無駄な努力 562 00:40:49,410 --> 00:40:51,800 軽部≫つきあうのも無駄 563 00:40:53,780 --> 00:40:56,190 立花≫おい、ちょっと… 564 00:40:56,190 --> 00:40:59,120 立花≫おいっ!待てよ! 無駄じゃねえよ! 565 00:40:59,960 --> 00:41:03,890 立花≫じゃあ教えてくれよ、なあ! あんたの言う面白い設計っていうのを 566 00:41:03,890 --> 00:41:07,450 立花≫教えてくれよ! 軽部≫もっとオリジナリティ出せよ! 567 00:41:07,450 --> 00:41:10,850 軽部≫あのバルブには お前ららしさが、どこにもねえ 568 00:41:12,890 --> 00:41:16,490 アキ≫軽部さん!それって どうやって出したらいいんですか! 569 00:41:16,490 --> 00:41:20,560 軽部≫んなもん、俺にだってわかるかよ ただ、こんなもんかって思っただけだ 570 00:41:21,110 --> 00:41:24,570 軽部≫お前らの言ってる 「ロケット品質」ってやつは 571 00:41:26,700 --> 00:41:28,840 アキ≫軽部さん… 572 00:41:30,910 --> 00:41:33,720 佃≫あいつら こんなときにまたケンカか 573 00:41:33,720 --> 00:41:37,130 山崎≫全く軽部のやつ こんなことでリーダーが務まるんだか 574 00:41:37,610 --> 00:41:40,180 殿村≫指名したのは ヤマさんなんでしょ? 575 00:41:41,870 --> 00:41:44,990 佃≫トノ! 殿村≫ただいま新潟から戻ってきました 576 00:41:44,990 --> 00:41:47,620 山崎≫ええ…えっと、田んぼの方は? 577 00:41:48,110 --> 00:41:51,660 殿村≫田んぼの方は近所の方に お願いして作業を手伝ってもらうことに 578 00:41:52,140 --> 00:41:55,550 殿村≫週末は、実家に戻るんですが 平日は会社の業務を行いますので 579 00:41:56,630 --> 00:41:59,670 山崎≫ハハハッ、それはよかった 殿村≫ですけど 580 00:42:00,650 --> 00:42:03,520 殿村≫問題は山積みのようですね 佃≫ああ 581 00:42:04,910 --> 00:42:08,310 立花≫何なんだよ「ロケット品質」ってよ! そもそもあの人 582 00:42:08,310 --> 00:42:11,710 ロケットに興味ないんじゃないの! アキ≫軽部さんも悩んでるんじゃ 583 00:42:11,710 --> 00:42:15,430 アキ≫ないですか?バルブボディの 設計の方うまくいってないみたいですし 584 00:42:15,430 --> 00:42:18,840 立花≫違うよ、あの人が気にしてるのは 帰りの時間だけだよ 585 00:42:33,020 --> 00:42:35,150 アキ≫ガウディ… 586 00:42:36,040 --> 00:42:38,970 アキ≫これこそ 「ロケット品質」でしたよね 587 00:42:56,470 --> 00:42:58,590 女将≫失礼いたします 588 00:43:03,010 --> 00:43:06,570 沙耶≫帝国重工の次期社長候補の 的場さん、調べてみたけど 589 00:43:07,050 --> 00:43:10,450 沙耶≫もし社長に決まれば ヒラの取締役から一気に20人抜きの 590 00:43:11,340 --> 00:43:14,390 沙耶≫大抜擢になりそうね 佃≫20人抜き? 591 00:43:14,390 --> 00:43:17,850 佃≫そんなに優秀な人なのか 沙耶≫それだけじゃなくて 592 00:43:17,850 --> 00:43:21,320 沙耶≫的場さんの背後には 帝国重工の沖田会長がいるのよ 593 00:43:21,320 --> 00:43:24,290 沙耶≫今でも 帝国重工内に力を持ってるの 594 00:43:24,290 --> 00:43:27,770 沙耶≫藤間社長とは反目し合ってて 今回の経営不振を機に 595 00:43:27,770 --> 00:43:31,410 沙耶≫自分の息のかかった人を 次期社長に推そうとしてるのよ 596 00:43:31,890 --> 00:43:34,410 佃≫じゃあそれが、的場さんってことか 597 00:43:34,410 --> 00:43:37,970 沙耶≫的場さんが社長になれば 帝国重工は大きく変わるわよ 598 00:43:39,620 --> 00:43:42,620 沙耶≫もう既に 色々と動き始めてるみたい 599 00:43:44,000 --> 00:43:47,510 的場≫今の職場で、もう6年か スターダスト計画という 600 00:43:47,990 --> 00:43:51,460 的場≫ある意味、荒唐無稽な計画を よくここまで推進してくれた 601 00:43:53,560 --> 00:43:56,680 財前≫そのことで的場さんに ご相談があります 602 00:43:57,170 --> 00:44:00,620 財前≫確かに現状のロケット事業は 不採算かもしれません 603 00:44:00,620 --> 00:44:03,120 財前≫ですが10年、20年 604 00:44:04,530 --> 00:44:07,930 財前≫あるいは半世紀先を見越したとき このビジネスには 605 00:44:08,530 --> 00:44:12,020 財前≫さまざまな可能性があります 的場≫壮大な話だな… 606 00:44:13,150 --> 00:44:15,550 的場≫お前のその発想 607 00:44:16,040 --> 00:44:18,710 的場≫藤間社長のそれと全く変わらない 608 00:44:19,620 --> 00:44:22,560 的場≫そのことで 私からも話があるんだ 609 00:44:26,030 --> 00:44:28,970 和枝≫何よ、重い顔して 早く食べなさい 610 00:44:32,370 --> 00:44:36,020 佃≫あれ、利菜まだ帰ってないのか あいつ最近、帰り遅くないか? 611 00:44:36,840 --> 00:44:39,980 和枝≫いいじゃないの 年頃の女の子なんだから 612 00:44:39,980 --> 00:44:43,450 和枝≫そのうち朝帰りするかもよ? 佃≫嫌なこと言うなよ 613 00:44:45,870 --> 00:44:47,840 (着信音) 614 00:44:48,670 --> 00:44:50,770 佃≫財前さん… 615 00:45:02,250 --> 00:45:04,080 社員≫部長 616 00:45:07,740 --> 00:45:11,560 財前≫お呼び立てして申し訳ありません 佃≫何かあったんでしょうか 617 00:45:12,930 --> 00:45:15,900 財前≫私に内々の内示がありました 佃≫内示? 618 00:45:17,950 --> 00:45:20,670 財前≫先ほど、的場に呼ばれまして… 619 00:45:20,670 --> 00:45:24,370 的場≫財前、お前そろそろ 次のキャリアに移るときじゃないか? 620 00:45:25,190 --> 00:45:28,010 的場≫このことは既に水原君にも話した 621 00:45:28,010 --> 00:45:30,940 的場≫次のヤタガラス七号機の打ち上げを 622 00:45:31,830 --> 00:45:34,530 的場≫君の花道にしようと考えてる 623 00:45:36,400 --> 00:45:39,090 財前≫私は組織の一員にすぎません 624 00:45:40,100 --> 00:45:42,910 財前≫辞令が出ればそれに従うまでです 625 00:45:44,490 --> 00:45:47,610 財前≫ただ ロケットの打ち上げビジネスについて 626 00:45:50,000 --> 00:45:52,150 財前≫もう一度冷静に 627 00:45:52,980 --> 00:45:56,400 財前≫冷静に評価を 下していただけませんでしょうか! 628 00:45:59,060 --> 00:46:01,460 的場≫大型ロケットは… 629 00:46:04,450 --> 00:46:06,850 的場≫もう、終わりだ 630 00:46:07,830 --> 00:46:11,800 佃≫担当を外されるってことですか? それはもう決まったことなんですか? 631 00:46:12,640 --> 00:46:15,510 佃≫後任は? 的場≫後任は、いません 632 00:46:15,990 --> 00:46:18,380 佃≫それじゃいよいよ… 633 00:46:19,760 --> 00:46:22,710 佃≫それでも… それでも何とかなりませんか? 634 00:46:23,330 --> 00:46:27,180 佃≫あなたはロケット開発のために 長年、身を削って努力してきた! 635 00:46:27,180 --> 00:46:30,950 佃≫キーデバイスの完全内製化を図る 帝国重工の方針を覆してまで 636 00:46:30,950 --> 00:46:34,070 佃≫うちのバルブを選んでくれたんだ! あなたは 637 00:46:34,070 --> 00:46:37,580 佃≫ロケットのために 何があっても戦ってくれたんだよ! 638 00:46:37,580 --> 00:46:40,610 佃≫言ってくださいよ、財前さん 大丈夫だって 639 00:46:41,120 --> 00:46:44,520 佃≫佃製作所のみんなも 帝国重工のエンジニアだって 640 00:46:45,000 --> 00:46:47,990 佃≫みんな、あなたを心の支えに 頑張ってるんだ! 641 00:46:47,990 --> 00:46:50,770 佃≫何より、この俺が信じてるんだよ! 642 00:46:51,280 --> 00:46:53,810 佃≫言ってくださいよ、財前さん 643 00:46:54,760 --> 00:46:57,150 佃≫財前さん! 644 00:46:57,630 --> 00:47:00,450 財前≫私はロケットを離れます 私の… 645 00:47:03,000 --> 00:47:05,410 財前≫私の力不足です 646 00:47:05,890 --> 00:47:08,480 財前≫佃さん、本当に申し訳ない! 647 00:47:22,970 --> 00:47:26,710 財前≫佃製作所がつくったバルブシステムが なんとしても必要なんだ 648 00:47:27,190 --> 00:47:29,310 財前≫全責任は私が取る 649 00:47:30,210 --> 00:47:32,600 財前≫どうやらここは 650 00:47:33,230 --> 00:47:36,270 財前≫私の知ってる中小企業とは 違うようだ 651 00:47:38,670 --> 00:47:41,070 財前≫世界最高のバルブを 652 00:47:42,590 --> 00:47:46,010 財前≫よろしくお願いします 佃≫望むところです 653 00:48:02,530 --> 00:48:05,130 一村≫大変ご無沙汰しています 一村です 654 00:48:05,130 --> 00:48:08,140 佃≫一村先生、お久しぶりです どうしました? 655 00:48:08,600 --> 00:48:11,510 一村≫どうしたというか 昨夜、立花さんの方から 656 00:48:11,510 --> 00:48:14,370 一村≫連絡をいただきまして 佃≫立花が? 657 00:48:14,370 --> 00:48:18,130 一村≫はい、佃さん達に手がけて いただいたガウディの件で、こちらに 658 00:48:18,130 --> 00:48:21,270 一村≫伺いたいと言ってくれましてね 佃≫ガウディ… 659 00:48:21,270 --> 00:48:24,320 聖人≫先生!先生! 一村≫それが、ちょうど今日 660 00:48:24,320 --> 00:48:27,820 一村≫あの子達のサッカーの試合が あるんですよ、もしよかったら 661 00:48:27,820 --> 00:48:31,580 一村≫佃さんもいらっしゃいませんか? 子ども達が大きなおじさんにも見て 662 00:48:31,580 --> 00:48:35,080 一村≫ほしいって、佃のおじさん、なっ 聖人≫おじちゃん来てね! 663 00:48:35,080 --> 00:48:38,480 聖人≫おじちゃん早く来てね! 子ども達≫サッカーやるよー! 664 00:48:47,070 --> 00:48:49,560 佃≫おい、ヤマ!立花は!? 665 00:48:49,560 --> 00:48:53,110 山崎≫ちょうど今、加納と一緒に 福井に向かったところです 666 00:48:56,130 --> 00:48:58,950 アキ≫もう試合、始まっちゃってますね 667 00:49:02,990 --> 00:49:05,760 アキ≫社長! 佃≫遅いぞお前ら! 668 00:49:05,760 --> 00:49:09,400 佃≫飯でも食ってたのか 立花≫いや…どうしているんですか? 669 00:49:09,860 --> 00:49:13,370 佃≫何でガウディなんだ? 立花≫前に社長が言ってくれたので 670 00:49:14,330 --> 00:49:17,820 立花≫プライドを持って 最高のバルブをつくってみろって 671 00:49:18,310 --> 00:49:21,140 佃≫それで? アキ≫私達が手がけた佃プライド 672 00:49:22,080 --> 00:49:26,010 アキ≫「ロケット品質」について ちゃんと向き合ってみようと思いまして 673 00:49:27,380 --> 00:49:30,200 一村≫佃さん! 立花君!加納さんも 674 00:49:32,990 --> 00:49:36,610 佃≫どうも、ご無沙汰してます 立花・アキ≫ご無沙汰してます 675 00:49:37,090 --> 00:49:40,490 一村≫まあまあ、あいさつは後で それよりも見てくださいよ 676 00:49:42,380 --> 00:49:44,770 アキ≫あれって… 677 00:49:44,770 --> 00:49:48,190 一村≫ガウディで元気になった 子ども達のチームです 678 00:49:48,190 --> 00:49:50,950 アキ≫じゃあ 今試合してる子ども達も… 679 00:49:50,950 --> 00:49:54,570 一村≫はい、みんな人工心臓弁 ガウディを入れている子達です 680 00:49:57,510 --> 00:49:59,930 立花≫あの…あの子って… 681 00:50:02,380 --> 00:50:04,770 アキ≫聖人君!? 682 00:50:04,770 --> 00:50:08,360 一村≫そうです、あのガウディを 初めて胸に入れた、中島聖人君です 683 00:50:13,110 --> 00:50:16,950 一村≫あの頃の聖人君は友達と一緒に サッカーがしたいという夢すら 684 00:50:16,950 --> 00:50:20,550 一村≫かなわずにいました けど、皆さんにつくっていただいた 685 00:50:21,070 --> 00:50:24,690 一村≫人工弁のおかげで 今、本当にサッカーができてるんです 686 00:50:24,690 --> 00:50:28,190 一村≫聖人君だけじゃありません 他にも心臓を患っている 687 00:50:28,190 --> 00:50:31,240 一村≫大勢の子ども達の命を あの人工心臓弁が 688 00:50:31,240 --> 00:50:33,880 一村≫つなぎ止めてくれたんです 689 00:50:33,880 --> 00:50:36,630 一村≫本当に、本当に感謝しています 690 00:50:39,040 --> 00:50:41,940 一村≫皆さんは彼らに 命と夢を与えてくれた 691 00:50:44,930 --> 00:50:47,380 聖人≫あっ!お兄ちゃん! 692 00:50:51,370 --> 00:50:54,050 アキ≫聖人君! 立花≫大丈夫か 693 00:50:54,530 --> 00:50:56,970 聖人≫お兄ちゃん! 立花≫おおっ 694 00:50:59,020 --> 00:51:02,030 立花≫大丈夫か? 聖人≫うん、大丈夫だよ 695 00:51:02,510 --> 00:51:04,910 聖人≫僕、他の子達よりも強いから 696 00:51:06,960 --> 00:51:09,780 聖人≫ここに、お兄ちゃん達がいるから 697 00:51:13,650 --> 00:51:16,340 聖人≫見てて!ゴール決めてくる! 698 00:51:29,040 --> 00:51:32,170 佃≫人工心臓弁 ちゃんと働いてくれてるんだな 699 00:51:35,810 --> 00:51:37,790 立花≫はい 700 00:51:37,790 --> 00:51:41,500 佃≫あのとき、お前らは 来る日も来る日もガウディと向き合った 701 00:51:47,900 --> 00:51:50,060 佃≫たまんねえな! 702 00:51:51,430 --> 00:51:53,830 立花≫はい 703 00:51:53,830 --> 00:51:56,660 一村≫改めてすごいですね ロケットというのは 704 00:51:58,050 --> 00:52:00,600 一村≫あの人工心臓弁ができたのは 705 00:52:00,600 --> 00:52:04,540 一村≫ロケットのエンジンバルブの技術を 応用したからでしょう? 706 00:52:04,540 --> 00:52:08,410 一村≫ロケットで培った技術が 子ども達の命を救ってくれたんですよね 707 00:52:09,480 --> 00:52:12,900 一村≫聖人君、将来 宇宙飛行士になりたいそうですよ 708 00:52:14,630 --> 00:52:17,250 佃≫宇宙飛行士? 一村≫ええ 709 00:52:17,250 --> 00:52:20,650 一村≫佃さん達のつくったロケットに 乗るんだって 710 00:52:21,140 --> 00:52:23,520 一村≫それが聖人君の次の夢です 711 00:52:24,410 --> 00:52:27,980 一村≫いつか本当に かなうんじゃないかなって思うんですよ 712 00:52:27,980 --> 00:52:30,800 一村≫できないことなんかないんだって 713 00:52:30,800 --> 00:52:33,800 一村≫佃さん あなたが教えてくれましたから 714 00:52:59,130 --> 00:53:03,250 佃≫いつの間にか、俺は足元ばかり見て これはできるこれはできないって勝手に 715 00:53:03,860 --> 00:53:07,500 佃≫線を引くようになっちまってた 俺は、まだ夢見ていいんだ 716 00:53:08,130 --> 00:53:12,140 佃≫俺の夢は子どもの頃から変わらない 自分の手でロケットを飛ばしたい! 717 00:53:12,140 --> 00:53:14,940 佃≫それでいいんだ、たとえ帝国重工が 718 00:53:14,940 --> 00:53:18,450 佃≫ロケットをつくらなくなっても 俺達がつくればいい! 719 00:53:18,930 --> 00:53:22,330 佃≫エンジンの時代は終わり? それがどうした!だったら 720 00:53:22,330 --> 00:53:26,190 佃≫これまでの概念を覆すような 佃製の全く新しいエンジンをつくってやる 721 00:53:26,670 --> 00:53:30,110 佃≫50を超えたこの俺の新たな挑戦だ できないことなんかない! 722 00:53:30,810 --> 00:53:33,860 佃≫そのためには…まずは 目の前の仕事だな 723 00:53:36,360 --> 00:53:39,180 佃≫会社戻るぞ! 立花・アキ≫はい 724 00:54:01,810 --> 00:54:04,210 財前≫藤間社長! 725 00:54:04,210 --> 00:54:07,340 藤間≫スターダスト計画が ここまで推進できたのは… 726 00:54:09,210 --> 00:54:12,150 藤間≫ひとえにお前のおかげだ 本当に… 727 00:54:15,550 --> 00:54:17,950 藤間≫よくやってくれた 728 00:54:18,870 --> 00:54:21,690 藤間≫宇宙に無限の可能性があるように 729 00:54:22,190 --> 00:54:25,250 藤間≫宇宙関連事業にも 無限の可能性はある 730 00:54:27,950 --> 00:54:30,350 藤間≫可能性がある限り 731 00:54:32,390 --> 00:54:34,490 藤間≫諦めるな 732 00:54:36,320 --> 00:54:38,440 財前≫はい! 733 00:55:08,460 --> 00:55:10,590 佃≫そうか… 734 00:55:11,070 --> 00:55:14,660 佃≫うちらしくやるっていうのは こういうことなんじゃないか! 735 00:55:15,160 --> 00:55:18,110 <一方のバルブ界の帝王 大森バルブは> 736 00:55:18,580 --> 00:55:21,720 <すでにコンペ用の試作品を 完成させていた> 737 00:55:22,640 --> 00:55:25,460 辰野≫どうです、素晴らしいでしょう? 738 00:55:25,460 --> 00:55:29,140 辰野≫大森バルブが技術力を結集した ハイスペックのバルブです 739 00:55:31,540 --> 00:55:34,510 伊丹≫確かに これ以上ないスペックですね 740 00:55:35,020 --> 00:55:39,020 島津≫あの…本当に、このコストで これだけのものをつくられたのですか? 741 00:55:41,400 --> 00:55:44,210 辰野≫さすがは島津さん 見抜かれましたか 742 00:55:44,770 --> 00:55:48,210 辰野≫正直にお話ししますと そちらのバルブ、表向きは 743 00:55:48,210 --> 00:55:52,620 辰野≫コンペの値に合わせていますが 実際は、規定のコストをオーバーしています 744 00:55:53,080 --> 00:55:56,040 辰野≫ですので 採用が決まり、契約の際には 745 00:55:56,040 --> 00:55:58,970 辰野≫値を少し 上げていただけないかと… 746 00:55:58,970 --> 00:56:02,890 伊丹≫それは困ります、こちらが 提示した値段に合わせていただかないと 747 00:56:02,890 --> 00:56:06,350 蒔田≫多少割高でも このスペックなら安いぐらいですよ 748 00:56:06,350 --> 00:56:09,730 伊丹≫申し訳ありませんが ルールは、ルールですので 749 00:56:09,730 --> 00:56:13,290 辰野≫ねえ、伊丹さん うちがギアゴーストさんに卸している 750 00:56:13,750 --> 00:56:17,770 辰野≫T2のバルブですが、供給が ストップすると、おたくは大変ですよね? 751 00:56:20,640 --> 00:56:24,210 辰野≫うちは、このバルブで勝負します よろしいですよね? 752 00:56:24,210 --> 00:56:27,670 伊丹≫それとこれとは 話が違うんじゃないですか? 753 00:56:27,670 --> 00:56:31,040 島津≫ブロックが、ちょっとなあ… 辰野≫ブロック? 754 00:56:31,520 --> 00:56:34,210 島津≫まだこれ 完成品じゃないですよね? 755 00:56:34,970 --> 00:56:38,080 蒔田≫いえ、うちは このバルブで勝負をしま… 756 00:56:38,080 --> 00:56:41,650 辰野≫わかりました、ブロックですね これは、持ち帰ります 757 00:56:41,650 --> 00:56:45,070 辰野≫ただし、規定のコストを クリアできた場合は 758 00:56:45,070 --> 00:56:48,770 即採用でお願いいたしますよ 伊丹≫なあシマちゃん、ブロックって? 759 00:56:50,160 --> 00:56:53,640 島津≫ブロックをアルミ鋳物から ダイカストにすれば、コストも 760 00:56:53,640 --> 00:56:57,260 島津≫抑えられるのにって思ったから 伊丹≫ああ、なるほど… 761 00:56:58,650 --> 00:57:02,040 辰野≫ブロックですね 伊丹≫辰野部長はそれに気付いた… 762 00:57:03,670 --> 00:57:07,160 伊丹≫どうやら、バルブの供給が 止まることはなさそうだ 763 00:57:14,900 --> 00:57:17,650 立花≫軽部さん いかがでしょうか 764 00:57:28,610 --> 00:57:32,230 軽部≫まあ、いいんじゃないの? 立花≫ありがとうございます 765 00:57:43,310 --> 00:57:46,950 <その後、佃製作所は総力を挙げ バルブの試作に取り組んだ> 766 00:57:48,350 --> 00:57:52,200 <ギアゴーストの提示した条件 特にコストをギリギリに抑えるために> 767 00:57:52,840 --> 00:57:56,520 <設計を重ね、素材を研磨し バルブは完成へと近づいていった> 768 00:57:59,930 --> 00:58:03,350 <こうして1週間がたち ギアゴーストのコンペの日を迎えた> 769 00:58:04,950 --> 00:58:07,980 辰野≫おかげさまで 素材をかえたことにより 770 00:58:07,980 --> 00:58:11,550 辰野≫無事、コスト内に収まりました 伊丹≫それはよかった 771 00:58:12,360 --> 00:58:15,040 辰野≫では、よろしくお願いします 772 00:58:17,960 --> 00:58:21,700 島津≫さすが大森バルブさんね 伊丹≫さすがなのはシマちゃんだよ 773 00:58:23,100 --> 00:58:26,520 坂本≫社長、佃製作所の皆さんが いらっしゃいました 774 00:58:26,990 --> 00:58:28,840 坂本≫どうぞ 775 00:58:30,590 --> 00:58:33,640 伊丹≫佃さん! 佃≫バルブをお持ちしました 776 00:58:34,110 --> 00:58:37,510 辰野≫あなたが佃さんですか 大森バルブの辰野と申します 777 00:58:40,920 --> 00:58:44,320 辰野≫これはまた、ずいぶんと 大勢で来られたものだ 778 00:58:44,800 --> 00:58:47,660 佃≫彼らがつくった うちの自信作ですので 779 00:58:48,140 --> 00:58:50,880 伊丹≫どうぞ、こちらに 佃≫失礼します 780 00:58:54,780 --> 00:58:58,400 辰野≫佃さん、その自信作 よろしければ拝見できませんかね? 781 00:59:01,800 --> 00:59:05,210 辰野≫どれほどのスペックなのか 興味があるんですよ 782 00:59:05,210 --> 00:59:08,630 伊丹≫さすがにそれは… この後、島津が科学研究所に向かい 783 00:59:09,110 --> 00:59:12,570 伊丹≫それぞれのバルブスペックの 正確な数値検査を委託します 784 00:59:12,570 --> 00:59:16,200 伊丹≫その評価結果に基づいて どちらのバルブを採用するのか 785 00:59:16,200 --> 00:59:18,590 伊丹≫判断しますので 786 00:59:18,590 --> 00:59:21,510 辰野≫私は 具体的な数値が知りたいんですよ 787 00:59:21,510 --> 00:59:25,010 辰野≫佃さんも、うちのバルブには 興味があるでしょう? 788 00:59:25,500 --> 00:59:28,630 辰野≫どうです?その検査 我々もご一緒するというのは 789 00:59:29,100 --> 00:59:32,120 辰野≫その目で お互いの評価を確かめ合い 790 00:59:32,120 --> 00:59:35,520 辰野≫公明正大に 選んでいただこうじゃありませんか 791 00:59:35,990 --> 00:59:38,590 佃≫うちも、それで構いませんけど 792 00:59:55,790 --> 00:59:58,210 技師≫大変お待たせしました 793 00:59:58,210 --> 01:00:01,740 技師≫こちら先に、大森バルブさんの 評価結果です、どうぞ 794 01:00:01,740 --> 01:00:04,250 伊丹≫ありがとうございます 795 01:00:04,250 --> 01:00:07,200 技師≫引き続き 佃製作所の検査に入ります 796 01:00:07,680 --> 01:00:10,750 辰野≫どうぞ、佃さん達もご覧ください 島津≫どうぞ 797 01:00:16,940 --> 01:00:19,430 アキ≫すごいスペックですね 798 01:00:20,460 --> 01:00:22,900 山崎≫さすがは帝王ですね 799 01:00:25,490 --> 01:00:28,870 技師≫お待たせしました 佃製バルブの評価結果です 800 01:00:29,360 --> 01:00:32,380 技師≫比較しやすいように 大森バルブさんの評価も 801 01:00:32,380 --> 01:00:35,930 技師≫載せておきました 優位な数値の方を赤くしております 802 01:00:40,400 --> 01:00:43,140 辰野≫…な、なんだこれは! 803 01:00:44,750 --> 01:00:47,320 伊丹≫佃さん、このバルブは… 804 01:00:47,320 --> 01:00:50,090 佃≫それが、うちの最高のバルブです 805 01:00:52,160 --> 01:00:54,860 辰野≫いやいや、これは驚きました 806 01:00:54,860 --> 01:00:58,480 辰野≫ロケットエンジンの バルブシステムをつくった会社なら 807 01:00:58,480 --> 01:01:01,490 辰野≫どれほどのものを つくりあげるのかと 808 01:01:01,490 --> 01:01:05,490 辰野≫楽しみにしていたんですが こんな平凡なスペックのバルブとは 809 01:01:05,490 --> 01:01:08,610 佃≫いかがでしょうか おわかりになりませんか? 810 01:01:08,610 --> 01:01:12,010 伊丹≫この数字を見る限り 結果は一目瞭然のようです 811 01:01:14,420 --> 01:01:17,340 佃≫そうですか 辰野≫新規の佃さんには 812 01:01:17,340 --> 01:01:21,020 辰野≫荷が重すぎたのでしょう トランスミッションのバルブとは 813 01:01:21,020 --> 01:01:24,960 辰野≫どういうものか、うちのバルブで 勉強していただいたということで 814 01:01:25,440 --> 01:01:29,200 辰野≫伊丹さん、早速ですが具体的な 製造の話について、進めましょうか 815 01:01:30,270 --> 01:01:33,270 伊丹≫はい、では、弊社の方で 辰野≫はい 816 01:01:38,340 --> 01:01:40,780 伊丹≫シマちゃん、行くよ 817 01:01:43,410 --> 01:01:45,500 島津≫…待って 818 01:01:46,530 --> 01:01:49,450 辰野≫どうされました? 島津≫大森さん 819 01:01:51,000 --> 01:01:55,060 島津≫こちらのバルブ、いくつのパーツで つくられてるんでしたっけ? 820 01:01:55,060 --> 01:01:58,060 辰野≫パーツ?おい 蒔田≫491個の部品を 821 01:01:58,560 --> 01:02:01,530 組み合わせてつくっておりますが 島津≫佃さんは? 822 01:02:02,150 --> 01:02:04,670 山崎≫うちは、153個です 823 01:02:05,230 --> 01:02:08,000 伊丹≫153個!?たったそれだけで 824 01:02:09,140 --> 01:02:12,310 辰野≫パーツが少ないから 何だというんですか? 825 01:02:12,310 --> 01:02:16,250 島津≫強度が強いということです 辰野≫強度?はははっ、それがなんです 826 01:02:18,650 --> 01:02:22,490 辰野≫静粛性や軽量性など、スペックは うちが明らかに上なんですよ? 827 01:02:23,850 --> 01:02:27,270 島津≫わからないんですか? このバルブのすごさが 828 01:02:28,310 --> 01:02:31,710 島津≫どうして こんなものがつくれたんですか? 829 01:02:31,710 --> 01:02:34,380 佃≫実際にトラクターに乗ってみたんです 830 01:02:34,380 --> 01:02:37,500 佃≫運転してまず感じたのは その振動の強さです 831 01:02:37,500 --> 01:02:41,350 佃≫土を掘り起こして進む トラクターにかかる負荷は、相当なものです 832 01:02:42,520 --> 01:02:45,930 佃≫だから何より必要なのは 壊れないことなんです 833 01:02:47,330 --> 01:02:50,010 佃≫そうだな?立花 立花≫はい 834 01:02:52,400 --> 01:02:55,990 立花≫私達も、当初は 大森バルブさんのように数字と向き合い 835 01:02:55,990 --> 01:02:59,670 立花≫とにかくハイスペックなものを つくろうと苦心しました 836 01:02:59,670 --> 01:03:03,360 立花≫ですが、スペックを追って 繊細なバルブになればなるほど 837 01:03:03,840 --> 01:03:06,730 立花≫わずかな衝撃で不具合が 起きてしまいます 838 01:03:07,360 --> 01:03:10,030 立花≫それでは、意味がないんです 839 01:03:10,030 --> 01:03:13,550 立花≫このバルブは 高速道路を走るスポーツカーではなく 840 01:03:14,020 --> 01:03:17,710 立花≫大地を走るトラクターに載せて 初めて完成するものなんです 841 01:03:20,830 --> 01:03:22,910 佃≫本末転倒 842 01:03:23,380 --> 01:03:25,780 佃≫そんなスペック、無駄なんです 843 01:03:27,400 --> 01:03:30,040 辰野≫無駄だと? ははははっ 844 01:03:30,840 --> 01:03:34,910 辰野≫まあ、負け犬の遠ぼえでしょう そんなことより数値で判断してください 845 01:03:35,710 --> 01:03:39,230 辰野≫こちらがほとんど上なんだ! 島津≫数値の差なんて 846 01:03:39,230 --> 01:03:43,320 島津≫そんな小さな問題どうだっていい それほど、このバルブはすごいんです 847 01:03:45,750 --> 01:03:49,710 島津≫細部にわたってものすごく 手が込んでる、こちらが要求する性能を 848 01:03:50,390 --> 01:03:53,830 島津≫全て満たしてくれた上で 重量や燃費への影響など 849 01:03:54,730 --> 01:03:58,410 島津≫うちのトランスミッションとの ベストマッチを狙ってきた 850 01:03:58,410 --> 01:04:01,880 島津≫私達のため、ユーザーのために つくられたものです 851 01:04:02,790 --> 01:04:06,970 島津≫何より、この強度がすごい 大森バルブさんのスペックを全て足しても 852 01:04:06,970 --> 01:04:10,780 島津≫この強度の持つ魅力には かなわない!圧倒的な差です 853 01:04:12,810 --> 01:04:16,220 辰野≫島津さん、そんな! 島津≫私には、こんな設計 854 01:04:16,220 --> 01:04:18,620 島津≫思いつかなかった 855 01:04:19,090 --> 01:04:21,900 島津≫思いついたとしても 実際につくれるなんて… 856 01:04:22,610 --> 01:04:26,360 佃≫それを可能にしたのは うちの社員達の研磨技術によるものです 857 01:04:27,230 --> 01:04:31,160 佃≫その技術は、ロケットエンジンの バルブにも応用されています 858 01:04:32,200 --> 01:04:36,270 佃≫うちがつくるバルブは、まず壊れない ロケット発射時の極限環境にも 859 01:04:36,750 --> 01:04:39,140 佃≫耐えられるものですから 860 01:04:39,620 --> 01:04:42,170 佃≫技術だけは 絶対の自信があるんです! 861 01:04:47,750 --> 01:04:51,220 伊丹≫少し、お時間をいただいて よろしいでしょうか? 862 01:04:52,700 --> 01:04:55,100 伊丹≫シマちゃん 863 01:05:11,600 --> 01:05:15,010 伊丹≫佃さん、これは我々が求める 最高のバルブです 864 01:05:16,710 --> 01:05:19,460 伊丹≫ぜひ、これを使わせてください 865 01:05:20,310 --> 01:05:22,720 アキ≫…よっし! 866 01:05:23,200 --> 01:05:25,940 辰野≫伊丹社長 本当にそれでいいんですか? 867 01:05:28,000 --> 01:05:31,070 伊丹≫弊社のコンペは 会社の規模にかかわらず 868 01:05:33,210 --> 01:05:35,830 伊丹≫そのときに最善の方を選ぶ 869 01:05:35,830 --> 01:05:39,920 伊丹≫それがギアゴーストの ビジネスモデルであり、信念ですから 870 01:05:43,290 --> 01:05:46,190 辰野≫お考えはよくわかりました… では 871 01:05:56,650 --> 01:06:00,070 島津≫佃さん、すばらしいバルブ ありがとうございます 872 01:06:02,870 --> 01:06:06,790 佃≫こちらこそ、うちのバルブの良さを わかっていただいて、感謝します 873 01:06:08,780 --> 01:06:11,810 佃≫これからもどうか よろしくお願いします 874 01:06:12,280 --> 01:06:14,670 島津≫よろしくお願いします 875 01:06:18,220 --> 01:06:21,820 神谷≫ロケットの次は トラクターのトランスミッションですか 876 01:06:21,820 --> 01:06:24,760 神谷≫ははっ 佃さんは相変わらず面白い 877 01:06:25,910 --> 01:06:29,320 神谷≫宇宙から、大地ですね 佃≫宇宙も大地もです 878 01:06:30,280 --> 01:06:33,020 佃≫それが佃製作所の新しい挑戦です 879 01:06:33,670 --> 01:06:37,090 神田川≫そうですか 吹けば飛ぶようなベンチャーが 880 01:06:37,090 --> 01:06:40,130 神田川≫天下の大森バルブさんを むげにされるとは 881 01:06:40,610 --> 01:06:43,610 辰野≫T2のバルブの供給を 止めたいところですが 882 01:06:43,610 --> 01:06:47,050 辰野≫うちとしてもビジネス上の メリットがありません 883 01:06:47,050 --> 01:06:49,620 辰野≫歯がゆいところでして… 884 01:06:49,620 --> 01:06:53,010 神田川≫むしろ早めに 手を切ることをオススメします 885 01:06:53,010 --> 01:06:56,430 神田川≫ギアゴーストは今後 トランスミッションなど 886 01:06:56,430 --> 01:06:59,930 神田川≫つくってる暇など なくなりますから、ねえ、先生? 887 01:06:59,930 --> 01:07:02,980 中川≫コンペを勝ち取ったのは 佃製作所ですか 888 01:07:04,370 --> 01:07:06,870 辰野≫ええ 中川≫ははははっ 889 01:07:08,590 --> 01:07:11,990 中川≫それでは徹底的に やらしていただきましょう 890 01:07:13,130 --> 01:07:16,300 末長≫先方の主張どおりならば 損害賠償の金額は 891 01:07:17,680 --> 01:07:20,070 末長≫かなり大きなものになる 892 01:07:20,070 --> 01:07:22,940 末長≫とにかく 急いで金を集めることです 893 01:07:24,000 --> 01:07:27,760 末長≫でないと早晩、御社は 行き詰まることになるかもしれません 894 01:07:31,230 --> 01:07:35,630 水原≫いつもお世話になっております 佃≫こちらこそ、エンジンバルブの試作品 895 01:07:35,630 --> 01:07:39,150 佃≫お届けにまいりました 水原≫これはこれは、ご苦労様です 896 01:07:39,150 --> 01:07:42,570 水原≫しかし、こちらの佃製の バルブシステムですが 897 01:07:42,570 --> 01:07:46,160 水原≫次のヤタガラス七号機に搭載する ロケットエンジンには 898 01:07:46,160 --> 01:07:48,860 水原≫使用できないかもしれません 97545

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