All language subtitles for Musashi - The Dream of the Last Samurai (2009) VO 1080p_1920x1080

af Afrikaans
ak Akan
sq Albanian
am Amharic
ar Arabic
hy Armenian
az Azerbaijani
eu Basque
be Belarusian
bem Bemba
bn Bengali
bh Bihari
bs Bosnian
br Breton
bg Bulgarian
km Cambodian
ca Catalan
ceb Cebuano
chr Cherokee
ny Chichewa
zh-CN Chinese (Simplified)
zh-TW Chinese (Traditional)
co Corsican
hr Croatian
cs Czech
da Danish
nl Dutch
en English
eo Esperanto
et Estonian
ee Ewe
fo Faroese
tl Filipino
fi Finnish
fr French
fy Frisian
gaa Ga
gl Galician
ka Georgian
de German
el Greek
gn Guarani
gu Gujarati
ht Haitian Creole
ha Hausa
haw Hawaiian
iw Hebrew
hi Hindi
hmn Hmong
hu Hungarian
is Icelandic
ig Igbo
id Indonesian
ia Interlingua
ga Irish
it Italian
ja Japanese
jw Javanese
kn Kannada
kk Kazakh
rw Kinyarwanda
rn Kirundi
kg Kongo
ko Korean
kri Krio (Sierra Leone)
ku Kurdish
ckb Kurdish (Soranî)
ky Kyrgyz
lo Laothian
la Latin
lv Latvian
ln Lingala
lt Lithuanian
loz Lozi
lg Luganda
ach Luo
lb Luxembourgish
mk Macedonian
mg Malagasy
ms Malay
ml Malayalam
mt Maltese
mi Maori
mr Marathi
mfe Mauritian Creole
mo Moldavian
mn Mongolian
my Myanmar (Burmese)
sr-ME Montenegrin
ne Nepali
pcm Nigerian Pidgin
nso Northern Sotho
no Norwegian
nn Norwegian (Nynorsk)
oc Occitan
or Oriya
om Oromo
ps Pashto
fa Persian
pl Polish
pt-BR Portuguese (Brazil)
pt Portuguese (Portugal)
pa Punjabi
qu Quechua
ro Romanian
rm Romansh
nyn Runyakitara
ru Russian
sm Samoan
gd Scots Gaelic
sr Serbian
sh Serbo-Croatian
st Sesotho
tn Setswana
crs Seychellois Creole
sn Shona
sd Sindhi
si Sinhalese
sk Slovak
sl Slovenian
so Somali
es Spanish
es-419 Spanish (Latin American)
su Sundanese
sw Swahili
sv Swedish
tg Tajik
ta Tamil
tt Tatar
te Telugu
th Thai
ti Tigrinya
to Tonga
lua Tshiluba
tum Tumbuka
tr Turkish
tk Turkmen
tw Twi
ug Uighur
uk Ukrainian
ur Urdu
uz Uzbek
vi Vietnamese
cy Welsh
wo Wolof
xh Xhosa
yi Yiddish
yo Yoruba
zu Zulu
Would you like to inspect the original subtitles? These are the user uploaded subtitles that are being translated: 1 00:01:24,040 --> 00:01:29,580 誰 し も 一 度 は その 名 を 聞 いた こと が ある 剣 豪 宮 本 武 蔵。 2 00:01:30,360 --> 00:01:37,320 彼 の 存 在 を 最 も 有 名 に した 岩 流 寺 まで の 佐 々 木 小 次 郎 と の この 一 戦 に 3 00:01:37,320 --> 00:01:42,220 つ いて、 当 の 武 蔵 は 終 生 語 ろう と は し ません でした。 4 00:01:59,690 --> 00:02:06,370 誰 も が 知 り、 誰 も が 語 る 宮 本 武 蔵 の 生 涯、 腐 敗 の 牽 制 に して 5 00:02:06,370 --> 00:02:09,970 精 神 の 収 容 者、 愚 道 者。 6 00:02:11,250 --> 00:02:17,310 が、 しか し、 それは 後 世 に 描 か れた 武 蔵 の 巨 像 に 過 ぎ ません でした。 7 00:02:29,640 --> 00:02:36,500 野 生 の 少 年 時 代 という 虚 構 前 衛 の 海 岸 8 00:02:36,500 --> 00:02:43,460 という 虚 構 芸 術 愛 好 家 という 虚 構 9 00:02:43,460 --> 00:02:49,840 そして 武 蔵 と 対 決 した 虚 構 の 10 00:02:49,840 --> 00:02:51,240 剣 豪 た ち 11 00:03:08,720 --> 00:03:09,720 今 が ある。 12 00:03:11,720 --> 00:03:18,720 21 歳 に して 都 へ 登 り、 天 下 の 兵 法 者 に 会 い、 数 度 の 勝 負 を 13 00:03:18,720 --> 00:03:25,500 決 す と い え ども、 勝 利 を 得 ざ る ということ な し。 その 後、 国 々 諸 所 に 至 り、 14 00:03:25,520 --> 00:03:32,420 諸 流 の 兵 法 者 に 行 き 合 い、 64 度 まで 勝 負 を 成 す と い え ども、 一 15 00:03:32,420 --> 00:03:39,340 度 も その 利 を 失 わ ず。 歴 史 上 の 人 物 で 誰 も が その 名 を 知 り な が ら しか し 16 00:03:39,340 --> 00:03:46,080 彼 が どう いう 生 涯 を 送 った か その 詳 細 が ほ と ん ど 不 明 で ある そう い った 人 物 は 数 多 く 17 00:03:46,080 --> 00:03:52,940 宮 本 武 蔵 も その 一 人 で あ った こと は 確 か でしょう 新 面 武 蔵 の 18 00:03:52,940 --> 00:03:59,940 神 藤 原 の 原 神 こと 宮 本 武 蔵 なる 人 物 の 実 在 を 証 明 する 文 書 秘 文 19 00:03:59,940 --> 00:04:06,680 の 類 は 数 多 く あり な が ら その 一 方 で 武 蔵 という 人 物 の 周 辺 には 常 に 様 々 20 00:04:06,680 --> 00:04:13,680 な 虚 構 が 存 在 して います。 それは その ま ま 宮 本 武 蔵 という 一 見 客、 武 芸 者 に 寄 せ る 21 00:04:13,680 --> 00:04:20,640 日本 人 の 心 象 の 複 雑 さ を 表 彰 して いる の か もし れ ません。 武 蔵 を め ぐ る 虚 構 を 22 00:04:20,640 --> 00:04:25,400 背 し、 その 背 後 に 存 在 する で あ ろう 真 実 の 姿 を 描 き 出 す こと。 23 00:04:26,260 --> 00:04:31,280 それ こ そ が 私 の 研 究 テ ー マ で あり、 そして この 映 画 の 主 題 です。 24 00:05:28,749 --> 00:05:35,670 精 神 の 収 容 者 武 道 の 武 道 者 と して 神 仏 を た っ 飛 び な が ら これ を 25 00:05:35,670 --> 00:05:42,590 頼 まず そして その 一 方 に お いて 勝 利 する ため には 押 さ ない もの す ら 躊 躇 なく 手 26 00:05:42,590 --> 00:05:44,750 に か ける 冷 徹 な 戦 略 か 27 00:05:46,770 --> 00:05:50,650 この 矛 盾 した キ ャ ラ ク ター を 説 明 する 鍵 と は 何 でしょう か。 28 00:05:52,450 --> 00:05:56,710 それ を 探 る 上 で 避 けて 通 れない の が 関 ヶ 原 の 駅 でしょう。 29 00:06:26,380 --> 00:06:33,100 天 下 握 る は 東 軍 の 地 上 徳 川 家 康 か それ と も 西 の 三 30 00:06:33,100 --> 00:06:39,880 成 か 大 地 揺 る が す 大 戦 火 花 飛 び 交 31 00:06:39,880 --> 00:06:46,840 う 戦 い に 家 康 勝 手 晴 32 00:06:46,840 --> 00:06:52,200 れ 晴 れ と 江 戸 に 爆 風 33 00:07:17,770 --> 00:07:22,910 この 時 17 歳、 石 田 三 成 軍 の 先 陣 を 下 走 る。 34 00:07:23,750 --> 00:07:28,170 対 する は 福 島 正 則 率 いる 徳 川 家 康 の 主 力。 35 00:07:41,590 --> 00:07:46,410 目 立 つ は 戦 場 の 手 柄、 狙 う は 馬 上 の 勝 負。 36 00:07:51,980 --> 00:07:58,800 武 蔵 の 脇 に 一 人 の 男 共 に 出 手 を 誓 い 合 い 宮 本 村 を 飛 び 出 した 筑 波 の 友 彦 37 00:07:58,800 --> 00:08:01,920 や ここ 38 00:08:01,920 --> 00:08:08,920 か し こ に 黒 炎 立 ち 上 り 39 00:08:08,920 --> 00:08:15,900 昼 も 夜 と 変 身 普 通 に う め く 神 波 の 声 この 世 に 満 ち 満 ち る 40 00:08:22,380 --> 00:08:29,300 鉄 砲、 弾 音、 天 を と ど ろ か し、 炭 火 の き ら め き 地 を 動 か す。 敵 味 41 00:08:29,300 --> 00:08:33,600 方 入 り 乱 れ、 本 国 の 友 も た ち ま ち 無 垢 と な り 果 て る。 42 00:10:23,880 --> 00:10:30,640 八 戦 終 えて 雨 上 が る 戦 43 00:10:30,640 --> 00:10:37,060 敗 れた 同 胞 の 死 骸 の 山 を 呆 44 00:10:37,060 --> 00:10:43,940 然 と 眺 め る 武 蔵 は 何 思 う 45 00:11:26,530 --> 00:11:33,110 関 ヶ 原 を 含 め、 生 涯 に 6 度 の 合 戦 に 参 加 した と 武 蔵 は 口 に して います。 46 00:11:33,630 --> 00:11:40,290 剣 士 と して の 評 価 が 揺 る ぎ ない もの にな って から も な お、 武 蔵 は し つ こ く 合 戦 に 参 加 しました。 47 00:11:41,230 --> 00:11:48,150 しか し、 い ず れ の 場 合 も 武 蔵 の 扱 わ れ 方 は 低 く、 天 下 無 双 の 名 を 欲 しい ま ま 48 00:11:48,150 --> 00:11:54,330 に した 兵 法 者 も、 戦 場 では 一 兵 卒 と して 走 り 回 る ほ か な かった ので した。 49 00:11:57,260 --> 00:12:04,140 武 蔵 の 心 は 生 涯 に わ た り、 この 合 戦 の 亡 霊、 起 乗 した 武 将 へ の 50 00:12:04,140 --> 00:12:08,120 愛 憎 を 入 り 乱 れた 執 着 に 支 配 さ れ ました。 51 00:12:10,240 --> 00:12:16,500 いや、 よ り 正 確 に 言 えば、 馬 その もの へ の こ だ わ り に 取 り 憑 か れた と 言 う べ き か もし れ ません。 52 00:12:16,880 --> 00:12:23,540 しか し、 その 異 様 な まで の 馬 へ の フ ェ テ シ ズ ム こ そ が、 か の 二 刀 流 を 生 んだ と 言 えば、 53 00:12:23,660 --> 00:12:25,920 い わか には 信 じ が たい でしょう か。 54 00:12:33,360 --> 00:12:39,360 そ も そ も この 時 代 に お ける 日本 の 武 士 と はい かな る 存 在 だ った ので しょう か。 55 00:12:40,140 --> 00:12:46,280 それ を 知 る ため に 我 々 は まず 西 欧 に お ける 騎 士 に つ いて 知 って お く 必 要 が ある でしょう。 56 00:12:47,560 --> 00:12:54,540 騎 士 と は その 名 前 から 押 して も 容易 に 知 れる こと です が、 その 存 在 の 鍵 は 後 57 00:12:54,540 --> 00:12:57,840 に 語 る べ き 武 士 と 同 じ く 埋 ま る の だ。 58 00:13:00,369 --> 00:13:07,330 労 働 から 切 り 離 さ れた 貴 族 に よ る 戦 力、 す な わ ち エ リ ート 特 化 部 隊 と して の 騎 兵 59 00:13:07,330 --> 00:13:11,490 が 誕 生 した のは ア ケ メ ネ ス 朝 ペ ル シ ャ に お いて でした。 60 00:13:12,370 --> 00:13:18,670 そして 農 耕 国 家 サ サ ン 朝 ペ ル シ ャ に 至 り、 騎 兵 は 大 き な 局 面 を 迎 え ます。 61 00:13:18,970 --> 00:13:25,010 それは 誰 でも 馬 を 乗 り こ な せ る ように する ため の 画 期 的 な 発 明 品、 62 00:13:25,150 --> 00:13:28,790 す な わ ち ク ラ と ア ブ ミ でした。 63 00:13:29,710 --> 00:13:36,470 特 に 近 接 戦 闘 に お いて 落 馬 の 危 険 を 防 止 する あ ぶ み の 存 在 は 騎 兵 に と って は 64 00:13:36,470 --> 00:13:43,330 極 めて 重要 で あり、 同 時 に 馬 上 に お ける 各 種 武 器 の 取 り 扱 い、 と り わ け 弓 の 照 準 65 00:13:43,330 --> 00:13:44,850 には 欠 か せ ない も ので した。 66 00:13:46,270 --> 00:13:49,410 お、 私 の 助 手 ミ ス イ オ リ です。 67 00:14:06,640 --> 00:14:13,340 や が て 十 字 軍 の 時 代 に 騎 士 の イ メ ージ と して 定 着 する 三 つ の 要 素。 装 甲 68 00:14:13,340 --> 00:14:20,120 と 馬 と 紋 章。 これ ら は 一 体 何 69 00:14:20,120 --> 00:14:21,960 を 意 味 して いた ので しょう か。 70 00:14:23,780 --> 00:14:30,700 これは 騎 士 は 死 な ない という 特 権 に 他 な り ません でした。 十 字 軍 の 時 代、 騎 士 の 71 00:14:30,700 --> 00:14:35,720 多 く は 捕 虜 と な り、 身 の 白 金 と 引 き 換 え に 兵 官 を 果 た して います。 72 00:14:37,250 --> 00:14:44,230 文 章 は 自 分 が 身 の 代 金 を 支 払 う 能 力 を 持 つ 領 主 で ある こと の 戦 場 に お 73 00:14:44,230 --> 00:14:50,910 ける サ イ ン で ある 反 対 に 装 甲 も せ ず 起 乗 し ない 一 般 の 兵 士 や 子 卒 た ちは 74 00:14:50,910 --> 00:14:57,850 捕 ま れ ば 容 赦 なく 殺 さ れて いました そして 彼 ら 騎 士 た ち が 75 00:14:57,850 --> 00:15:04,630 弓 や ク ロ ス ボ ウ を 武 器 の 兵 た ち には 使 用 さ せ な が ら 自 ら は 決 して 用 い な 76 00:15:04,630 --> 00:15:11,450 かった た 理 由 と は それ ら の 盗 茶 兵 器 は 命 中 す れ ば 77 00:15:11,450 --> 00:15:17,490 騎 士 も 兵 士 も 差 別 なく 殺 して しま う 手 加 減 の 効 か ない 兵 器 だ った から に 他 な り ません 78 00:15:17,870 --> 00:15:24,750 騎 士 同 士 は あ く まで 殺 して も 殺 さ れて も なら ず その ため に 彼 ら 79 00:15:24,750 --> 00:15:28,550 は メ イ ス や フ レ イ ル と い った 打 撃 武 器 を 用 いた の です 80 00:15:36,330 --> 00:15:43,290 装 甲 の 上 から で あれ ば、 それ ら の 武 器 は 相 手 を 殺 す こと なく 脳 震 盪 な ど の ダ メ ージ を 与 える に と ど 81 00:15:43,290 --> 00:15:50,030 め、 相 手 が 非 装 甲 の 兵 士 で あれ ば、 それは 恐 る べ き 殺 傷 力 を 発 揮 しました。 した が 82 00:15:50,030 --> 00:15:56,890 って、 西 欧 騎 士 の 訓 練 は 日本 の 武 士 の よう な や ぶ さ め や 早 掛 け な ど では なく、 装 甲 の 83 00:15:56,890 --> 00:16:03,770 重 量 に 耐 えて 大 剣 や 斧、 コ ンボ を 振 り 回 し 続 ける マ ッ チ ョ な 筋 力 ト レ ーニ ング で あ った の 84 00:16:03,770 --> 00:16:10,440 です。 そして 馬 に 起 乗 して いる こと は 戦 場 に お ける 圧 倒 的 な サ バイ バ ビ リ テ ィ を 意 味 し 85 00:16:10,440 --> 00:16:16,060 それ が 騎 士 イ コ ール 貴 族 と して の 特 権 的 地 位 に も 直 結 した ので した 86 00:16:16,060 --> 00:16:23,020 余 談 では 87 00:16:23,020 --> 00:16:29,800 あります が 近 代 オ リ ンピ ック が 復 活 した 19 世 紀 末 そ こ に フ ェ ン シ ング や レ ス リ 88 00:16:29,800 --> 00:16:36,730 ング ウ エ イ ト リ フ テ ィ ング な ど は あ って も 忠 実 に ま つ わ る 競 技 が 含 ま れて い な かった こと は 89 00:16:36,730 --> 00:16:43,730 こう した 一 面 の 騎 士 道 精 神 が 西 欧 上 流 社 会 に お ける ア ス レ テ ィ シ ズ ム に 連 綿 と 90 00:16:43,730 --> 00:16:48,390 継 承 さ れて きた 事 実 を 有 名 に 物 語 って いる と 言 え ます さ 91 00:16:48,390 --> 00:16:55,390 ら に 余 談 では あります が 英 国 92 00:16:55,390 --> 00:17:02,010 の パ ブ リ ック ス ク ール は 近 代 風 の 騎 士 道 精 神 と も い える ジ ェ ント ル マ ン リ ー の 普 及 を 試 み 93 00:17:02,010 --> 00:17:08,990 それ が 皮 肉 に も 第一 次 大 戦 の 残 暴 戦 に お ける ル ール に 至 る 若 き 士 官 の 死 骸 94 00:17:08,990 --> 00:17:15,990 の 山 を 築 く 結果 と も な りました 高 速 ライ フ ル 弾 の 取 り 替 う 現 代 の 戦 場 では 素 敵 な 振 る 95 00:17:15,990 --> 00:17:22,680 舞 い は と こ も なく ミ ッ キ ー で あ った の です その こと が 自 覚 反 省 さ れ、 その 問題 意 識 から、 96 00:17:22,780 --> 00:17:29,680 か つ て 戦 場 では 不 死 身 の 存 在 に 近 かった 中 世 騎 士 を 再 現 し よう と する 合 理 的 な 努 力 97 00:17:29,680 --> 00:17:36,620 が 重 ね ら れた 結果、 登 場 した もの こ そ、 あの 重 装 甲 を ま と った 戦 車 という 兵 器 に 他 なら 98 00:17:36,620 --> 00:17:37,620 な かった もの です。 99 00:17:40,760 --> 00:17:47,570 さ て、 西 洋 に お ける 騎 士 の 成 立 の 概 略 を 理 解 して いただ いた ところ で、 西 から 100 00:17:47,570 --> 00:17:50,210 東 へ 目 を 転 じ て み る こと に し ましょう。 101 00:17:53,890 --> 00:18:00,610 中国 に お ける 最 初 の 騎 兵 は、 朝 という 国 で 生 ま れ、 これ を 機 に 春 秋 時 代 に 主 102 00:18:00,610 --> 00:18:02,670 力 で あ った 戦 車 は 廃 れ ました。 103 00:18:03,870 --> 00:18:10,780 しか し、 中国 に お ける 統 一 帝 国 の 騎 兵 で ある、 軽 装 級 機 兵 は 財 源 が 豊 か で 104 00:18:10,780 --> 00:18:17,740 あ った 艦 長 に お いて も、 北 方 の 強 度 を 圧 縮 する に 十 分 な 数 が 整 備 さ れる には 至 り 105 00:18:17,740 --> 00:18:18,740 ません でした。 106 00:18:19,160 --> 00:18:26,060 機 兵 部 隊 を 整 備 する こと は、 それ だけ の 穀 物 を 馬 の 領 末 と して 日 々 納 費 し 続 ける 107 00:18:26,060 --> 00:18:32,540 こと を 意 味 し、 さ ら に その 部 隊 が 返 協 に お いて 軍 閥 化 する リ ス ク も 犯 さ ね ば な り ません でした。 108 00:18:33,140 --> 00:18:39,910 中 央 政府 と して は、 騎 兵 は 首 都 近 郊 に 放 置 して お き たい が、 それでは 遊 牧 109 00:18:39,910 --> 00:18:46,730 民 に 攻 撃 の イ ニ シ ア チ ブ を 握 ら れて しま います。 この ジ レ ン マ を 解 決 して く れた の が 大 弓 110 00:18:46,730 --> 00:18:47,730 でした。 111 00:18:48,850 --> 00:18:54,930 大 弓 の 最 大 の 長 所 は、 訓 練 の コ スト が ほ と ん ど か から ない こと に あり ました。 112 00:18:55,650 --> 00:19:02,630 槍 や 指 と い った 武 器 の 扱 いや、 常 馬 技 術 は 訓 練 を 中 断 す れ ば た ち ま ち ス キ ル が 低 下 113 00:19:02,630 --> 00:19:09,010 して しま い、 それ ゆ え に それ ら を 扱 う 兵 士 は 常 備 軍 と して 養 わ ざ る を 得 ません でした。 114 00:19:11,250 --> 00:19:18,090 対 して 大 弓 を 扱 う ド ト 兵 は 遠 征 が 済 め ば 直 ち に 工作 地 に 戻 す こと が でき、 115 00:19:18,270 --> 00:19:25,110 常 に ド ト 兵 を 部 隊 に 混 ぜ る こと で 軍 事 的 コ スト パ フ ォ ー マ ン ス を 上 げ る こと が 可能 だ った の 116 00:19:25,110 --> 00:19:26,110 です。 117 00:19:36,880 --> 00:19:43,820 か く して 中国 に お いて は ヨ ーロ ッ パ 式 の 特 権 的 な 騎 士 階 級 は 誕 生 せ ず こと さ ら 118 00:19:43,820 --> 00:19:50,780 に 高 い 身 分 と は 結 び つ か ない 騎 兵 の み が 存 在 する こと にな った の です そして 西 洋 119 00:19:50,780 --> 00:19:57,520 の よう な 分 厚 い 装 甲 は ま と わ ず に 比較 的 軽 装 な 武 具 で 起 乗 し 弓 を 主 な 武 器 と する 120 00:19:57,520 --> 00:20:04,440 戦 闘 ス タ イ ル は 中国 経 由 で 日本 に も た ら さ れ 武 士 の 存 在 様 式 に 決 定 的 な 121 00:20:04,440 --> 00:20:05,620 影 響 を 及 ぼ しました 122 00:20:06,640 --> 00:20:13,300 その 一 方 で 中国 式 の 大 弓 は な ぜ 日本 に お いて 継 承 さ れ な かった の か。 123 00:20:15,120 --> 00:20:21,200 実 は 大 和 朝 廷 でも 欧 州 の 恵 比 寿 に 対 する 抑 止 と して 大 弓 を 採 用 して いました。 124 00:20:22,780 --> 00:20:29,640 しか し 高 温 多 湿 の 日本 の 気 候 では 複 数 の 素 材 を 煮 革 や 剣 で 接 着 した 合 成 金 は 125 00:20:29,640 --> 00:20:35,700 急 速 に 性 能 が 劣 化 し、 卓 越 した パ フ ォ ー マ ン ス を 発 揮 する こと が でき な かった の です。 126 00:20:36,460 --> 00:20:43,440 また、 戦 場 と なる 土 地 その もの も 山 勝 ち で 高 低 差 が 多 く、 また 樹 木 が 複 雑 に 入 り 組 んで 生 えて いた 127 00:20:43,440 --> 00:20:49,480 り と、 そ も そ も 軍 隊 の 密 集 行 動 には 不 向 き な 地 形 ば か り だ った 点 も 指 摘 でき ましょう。 128 00:20:50,840 --> 00:20:57,810 か く して 日本 の 武 士 た ちは、 中国 古 代 王 朝 に 見 ら れた 馬 に 乗 り 弓 を 携 える 汽 車 の 129 00:20:57,810 --> 00:21:04,810 ス タ イ ル を 継 承 し な が ら も、 首 脳 交 渉 の 名 が 示 す 通 り、 西 欧 騎 士 に も 通 じ る 特 権 的 130 00:21:04,810 --> 00:21:07,370 な 支 配 層 を 形 成 する に 至 りました。 131 00:21:11,150 --> 00:21:17,950 そして、 先 に も 述 べ た ように、 我 ら が 宮 本 武 蔵 の 憲 法 の 本 質 に あ った の も また、 牙 132 00:21:17,950 --> 00:21:19,330 という 存 在 でした。 133 00:21:22,060 --> 00:21:28,440 さ て 本 題 に 入 る 前 に リ ス イ オ リ も い なく な った ので ここ ら で 一 休 み し ましょう 134 00:21:28,440 --> 00:21:33,940 皆さん には 武 蔵 の 対 戦 相 手 の 中 でも よ く 知 ら れた 人 物 を 知 って た よ 135 00:21:50,700 --> 00:21:55,260 男 の 名 は シ シ ド ナ ニ ガ シ 針 釜 の 使 い 手 な り 136 00:23:32,310 --> 00:23:39,190 む さ し と っ さ に わ き ざ し を は な ち ひ る んだ し し ど の め の い ろ み き わ め い っ き に ふ ところ 137 00:23:39,190 --> 00:23:40,190 へ と び こ む 138 00:24:08,200 --> 00:24:15,040 サ リ ガ マ の 使 い 手、 獅 子 の 何 が し なる 人 物 が、 歴 史 上 実 在 した か 否 か は 定 か 139 00:24:15,040 --> 00:24:16,040 では あり ません。 140 00:24:17,260 --> 00:24:24,000 しか し、 む し ろ ここ で 興 味 深 い のは、 武 蔵 の 二 刀 流 の 合 理 性 を 強 調 せ ん が ため に、 141 00:24:24,060 --> 00:24:30,280 この 機 械 な 武 器 を 操 る 兵 法 者 が、 好 んで 人 々 の 口 に 昇 って きた という 点 でしょう。 142 00:24:31,959 --> 00:24:38,840 両 手 に 刀 を 持 つ 一 見 無 謀 な 二 刀 流 という ス タ イ ル の 合 理 性 は ど こ に 見 出 せ る の か それは 143 00:24:38,840 --> 00:24:45,740 ある 書 物 を 紐 解 く こと で お の ず と 明 ら か にな ります お、 五 輪 144 00:24:45,740 --> 00:24:46,740 の 書 です 145 00:25:03,050 --> 00:25:09,950 宮 本 武 蔵 曰 く、 我 が 兵 法 の 道 を 二 天 一 流 と 名 付 け、 これ まで 鍛 錬 して 146 00:25:09,950 --> 00:25:16,890 きた こと を、 初 めて 書 物 に 書 き 表 そう と思 う。 時 に 寛 永 二 十 年 十 月 上 旬、 147 00:25:17,010 --> 00:25:23,830 九 州 肥 後 の 岩 戸 の 山 に 上 り、 天 を 仰 ぎ 観 音 を 拝 して 仏 前 に 向 か う。 148 00:25:25,580 --> 00:25:32,560 五 輪 の 書 は 宮 本 武 蔵 が 書 いた 兵 法 です が、 しか し な が ら 江 戸 時 代 ま では おお む ね この 著 作 は 149 00:25:32,560 --> 00:25:39,460 兵 書 五 巻 兵 法 特 動 書 と 呼 ば れて お り、 五 輪 の 書 なる 通 称 が 一 般 化 した のは 明 治 以 150 00:25:39,460 --> 00:25:46,440 後 の こと に す ぎ ません。 さ ら に その 後、 この 五 輪 という 言 葉 が 某 新聞 社 の 記 者 に よ り オ リ ンピ ック 151 00:25:46,440 --> 00:25:53,300 を 意 味 する 訳 語 と して 転 用 さ れ、 さ ら なる 一 般 性 を 獲 得 した こと は 今 さ ら 説 明 を 要 し ない でしょう。 152 00:25:57,680 --> 00:26:04,480 さ ら に 言 えば 五 輪 の 書 は 単 なる 草 稿 で あり 従 って 武 蔵 が 五 輪 の 書 を 書 153 00:26:04,480 --> 00:26:11,440 き 上 げ て 死 んだ という 近 代 の 伝 説 は 根 拠 な き 美 誘 説 以 外 の 何 物 でも 154 00:26:11,440 --> 00:26:18,040 あり ません そ も そ も 五 輪 の 書 には 実 質 原 本 が 存 在 せ ず 155 00:26:18,040 --> 00:26:25,040 私 た ち が 現在 目 に し 得 る テ ク スト はい ず れ も 写 本 で あ って しか も その 写 本 も 数 多 く 156 00:26:25,260 --> 00:26:32,060 実 は 全 国 に 散 在 また は 始 造 さ れて いる 五 輪 の 書 写 本 は それ こ そ 数 え 切 れない 157 00:26:32,060 --> 00:26:38,940 ほど 存 在 して います こう した 事情 は 武 蔵 が 表 した 文 章 の 意 図 158 00:26:38,940 --> 00:26:45,680 の 多 義 的 な 解 釈 を 可能 に する という 複 雑 な 事 態 を 招 いて いる わ け です が ここ で 私 た ちは 159 00:26:45,680 --> 00:26:52,600 武 蔵 という 兵 法 者 の 憲 法 の 本 質 と は 何 か という その 一点 に 興 味 を 絞 って この 160 00:26:52,600 --> 00:26:54,320 章 を 開 く こと に した い と思います 161 00:26:57,039 --> 00:27:04,020 一 人 の 敵 を 相 手 に 自 在 に 勝 つ と き は 世 人 の す べ て に 勝 つ こと も でき る 人 に 勝 つ 162 00:27:04,020 --> 00:27:10,760 ということ では 一 人 の 敵 で あ ろう と 千 万 人 の 敵 で あ ろう と 同 じ こと で ある 小 た る もの の 兵 法 163 00:27:10,760 --> 00:27:17,480 では 小 さい こと を 大 き く する こと は 一 尺 の 方 に よ って 大 仏 を 混 流 する の と 同 じ で ある 164 00:27:17,480 --> 00:27:24,140 個人 と 個人 の 戦 い も 集 団 の 戦 い も 同 じ で ある さ て 165 00:27:24,650 --> 00:27:31,450 この 五 輪 の 書 成 立 の 必 然 性 は、 武 蔵 が 一 生 を 昇 進 なる も ので 終 わ る 気 が な かった ところ に 166 00:27:31,450 --> 00:27:32,450 あります。 167 00:27:32,690 --> 00:27:39,630 彼 が この 類 の 言 葉 を 他 の 箇 所 でも 何 度 も 口 に して いる のは、 決 して 己 の 剣 術 に 薄 を つ け よう と 168 00:27:39,630 --> 00:27:45,590 した ため では なく、 万 と 万 の 戦 いく ぞ、 彼 の 夢 見 た もの だ った から に ほ かな り ません。 169 00:27:46,430 --> 00:27:52,510 彼 の 生 涯 の 夢 は、 戦 場 の 巧 妙 に よ って 大 名 か、 それ に 準 ず る 大 臣。 170 00:27:57,860 --> 00:28:04,800 ここ で 一 つ 強 調 して お か ね ば なら ない のは、 武 蔵 が 目 指 した 立 心 出 世 が 決 して 金 銭 欲 に 基 づ く 171 00:28:04,800 --> 00:28:11,620 もの では な かった ということ でしょう。 彼 は 五 百 国 ク ラ ス の 士 官 の 口 を いく つ も 断 って お り、 三 千 172 00:28:11,620 --> 00:28:13,520 国 以上 を 理 想 と して いました。 173 00:28:21,930 --> 00:28:28,590 戦 場 で 意 味 の ある 働 き を する 騎 馬 部 隊 を 率 いる ため の 最 低 限 の 身 分 だ った と 捉 える こと も で きます 174 00:28:28,590 --> 00:28:35,550 万 年 細 小 明 司 官 に せ んだ って 差 し 出 した 所 条 に お いて 武 蔵 は 住 居 は どう でも 175 00:28:35,550 --> 00:28:42,550 構 わ ない が 出 陣 時 の 塗 り 替 え 分 を 含 め た 馬 だけ は と 念 を 起 こ して 頼 んで います さ 176 00:28:42,550 --> 00:28:49,470 ら に 実 際 に 司 会 した 鬼 は 自 ら の 国 座 感 を 決 め ず 脚 本 という 曖 昧 な 立 場 には ま ん じ る こと を 良 し と 177 00:28:49,470 --> 00:28:56,440 し ただ し 本 来 可能 に しか 許 さ れない は ず の 鷹 狩 り は 認 めて も ら って いました ここ に お いて 178 00:28:56,440 --> 00:29:03,340 も 身 分 や 食 力 の 安 定 は 犠 牲 に して ま でも 鷹 狩 り と 称 して 馬 を 狩 り 三 夜 を 駆 け 巡 る 179 00:29:03,340 --> 00:29:09,680 エ ク ス キ ュ ー ズ を 得 る こと に 不 信 した 武 蔵 の 心 境 が 伺 え ましょう 武 蔵 はい 180 00:29:09,680 --> 00:29:15,860 ざ 合 戦 にな った 時 の 馬 上 訓 練 を どう して も 諦 め き れ な かった に そう や り ません 181 00:29:16,690 --> 00:29:23,590 徹 底 した 武 蔵 の 意思 は 彼 の 総 統 法 を も 支 配 し 常 に 自 ら が 馬 上 に ある こと を 念 182 00:29:23,590 --> 00:29:30,330 頭 に 置 か せ た ので した その よう な 男 の 統 法 の 本 質 が 常 馬 憲 法 で あ った のは む し ろ 必 183 00:29:30,330 --> 00:29:37,170 然 と も 言 える でしょう 武 蔵 は 別 の 箇 所 に お いて こう も 書 184 00:29:37,170 --> 00:29:38,170 いて います 185 00:29:38,410 --> 00:29:45,210 太 刀 の 持 ち 方 は 親 指 と 人 差 し 指 を 浮 か す よう な 心 持 ち で 持 ち 中 指 は 締 め ず 緩 め ず 186 00:29:45,210 --> 00:29:52,170 薬 指 と 小 指 を 締 め る 気 持 ち で 持 つ ので ある 手 の 締 め 方 に 緩 み が ある のは 良 く ない 敵 を 斬 る こと 187 00:29:52,170 --> 00:29:58,950 を 念 頭 に お いて 太 刀 を 持 た な けれ ば なら ない ここ で 説 明 さ れて いる こと は 江 戸 時 代 から 188 00:29:58,950 --> 00:30:05,790 今日 に 至 る まで 連 綿 と 同 情 で 教 え ら れて いる 基 礎 でも あります が 実 は この よう な 着 衣 189 00:30:05,790 --> 00:30:12,420 は 太 刀 の 柄 を 両 手 で 握 って 扱 う 場 合 には 無 用 で あり む し ろ 片 手 で 扱 う もの つ 190 00:30:12,420 --> 00:30:19,340 まり 起 乗 者 に と って の み 姿 勢 に 関 わ る 重 大 着 衣 と なる は ず です なん と な れ ば 刀 の 191 00:30:19,340 --> 00:30:25,840 切 先 を 任 意 に 制 動 でき な けれ ば 部分 の 上 馬 の 首 を 切 り つ ける こと で 特 落 馬 を 招 く だけ で なく 192 00:30:25,840 --> 00:30:32,660 馬 上 を 乱 戦 中 に 万 が 一 に も 手 の 疲 労 に よ って 太 刀 を 取 り 落 と す こと にな れ ば 左右 の 攻 撃 193 00:30:32,660 --> 00:30:39,430 から 自 分 の 身 を 守 る 術 は なく な ります 騎 馬 出 世 を 夢 見 た 少 年 武 蔵 は、 右 手 が 疲 労 した 時 は 194 00:30:39,430 --> 00:30:46,310 左 手 に 持 ち 替 えて 戦 う、 左右 ど ちら の 手 でも 戦 闘 が 可能 な ように 所 持 訓 練 して いた に 違 い あり ません。 195 00:30:47,870 --> 00:30:54,730 無 論 少 年 時 代 の 武 蔵 に 本 物 の 馬 の あ ろう は ず も あり ません から、 馬 場 に ある 状 況 を 196 00:30:54,730 --> 00:31:01,610 想 定 した イ メ ージ ト レ ーニ ング でしょう が、 そう で ある が ゆ え に それは 後 年 の 歩 く 馬 場 憲 法 と な 197 00:31:01,610 --> 00:31:08,500 り、 二 刀 流 の 起 源 と も な った の です。 足 の 運 び は 普 通 に 歩 いて いる ように 使 う 198 00:31:08,500 --> 00:31:15,500 こと、 片 足 ば か り を 動 か す の では なく、 切 る 時 も 引 く 時 も 受 ける 時 ま でも 右 左 右 199 00:31:15,500 --> 00:31:21,120 左 と 交 互 に 足 を 運 ぶ ので ある。 く れ ぐ れ も 片 足 だけ で 踏 み 込 ん では なら ない。 200 00:31:22,280 --> 00:31:29,140 一 般 的 な 送 り 足 や 継 ぎ 足 では なく、 武 蔵 は 普 通 に 歩 く ように、 つ まり 左右 交 互 に ゆ っ く 201 00:31:29,140 --> 00:31:35,900 り と 足 を 出 す べ き だ と 主 張 して います。 これ も、 ま っ す ぐ に 進 む 馬 上 の 動 き を 模 した 柔 軟 な 発 想 だ 202 00:31:35,900 --> 00:31:37,320 った と も 考 え ら れ ます。 203 00:31:38,280 --> 00:31:43,160 兵 法 の 極 意 に 言 う、 最 善 の 構 え は 中 断 に ある と 心 得 よ。 204 00:31:44,380 --> 00:31:51,220 と 記 述 して お き な が ら、 実 際 の 武 蔵 は 片 手 で 持 った 太 刀 を 後 方 に 構 える こと を 自 然 と して いた ら 205 00:31:51,220 --> 00:31:58,190 しく、 これは、 敵 の 左 側 面 を 通 過 し な けれ ば 成 立 し ない 周 歩 斬 撃 や 左 手 で 引 き 寄 206 00:31:58,190 --> 00:32:05,150 せて 右 手 の 刀 で 突 く な り か く な り する 馬 上 組 打 ち に 由 来 する と も 考 え ら れ ます さ ら に 207 00:32:05,150 --> 00:32:11,830 ど の よう な 場 合 も 大 き く 肘 を 伸 ば し 強 く 振 る こと が 立 ち の 208 00:32:11,830 --> 00:32:18,730 道 で ある と 死 ぬ した 武 蔵 の 間 合 い は 片 手 で 相 当 する が ゆ え に 両 手 で 太 刀 209 00:32:18,730 --> 00:32:25,550 を 握 った 場 合 よ り 間 合 い が 幾 分 長 く しか も 両 手 で 太 刀 を 操 る 者 は 斬 撃 の 210 00:32:25,550 --> 00:32:32,450 ため に 太 刀 を 振 り か ぶ ら ね ば なら ない が 対 して 武 蔵 は 敵 が 打 ち か けて 211 00:32:32,450 --> 00:32:36,330 きた ところ を 下 から す く い 上 げ る ように 打 つ 212 00:32:38,190 --> 00:32:45,070 と も 記 して います。 常 に 相 手 の 手 を 狙 う こと は 真 剣 で 戦 う もの の 当然 の 着 意 でも 213 00:32:45,070 --> 00:32:52,050 あり ました が、 彼 の 剣 が 防 具 を つ けて 戦 う こと を 前 提 と した 解 釈 憲 法 を 本 質 と 214 00:32:52,050 --> 00:32:59,000 して いた こと の 表 れ でも あります。 さ ら に 重要 な のは 馬 上 等 は、 歩 型 に 対 して 215 00:32:59,000 --> 00:33:05,960 は 下 から 振 り 上 げ る ように して 切 り か かった 方 が 馬 の 前 進 ベ ク ト ル も 加 わ って 目 標 216 00:33:05,960 --> 00:33:08,700 の 捕 捉 率 が 増 す という 事 実 でしょう 217 00:33:15,260 --> 00:33:22,180 若 い 時 から これ を も っぱ ら に 練 習 して きた で あ ろう 武 蔵 に と って 両 手 で しか も 大 抵 は 上 から 下 へ 218 00:33:22,180 --> 00:33:29,160 しか 切 る こと ので き ない 相 手 の 手 を 下 から す く い 入 り に する こと は 容易 だ った に 相 違 なく しか も 左右 の 219 00:33:29,160 --> 00:33:36,020 刀 を 頭 部 に 用 いて 敵 の 半 分 の 間 隔 で 襲 い か か る 東 方 は 多 く の 憲 法 者 に 対 して 220 00:33:36,020 --> 00:33:38,840 対 抗 を 不能 性 を 秘 めて いた は ず です 221 00:33:40,020 --> 00:33:44,480 武 蔵 の 悪 な き 探 究 心 は、 総 統 法 ば か り では なく、 222 00:33:45,380 --> 00:33:50,880 刀 の 唾 と い った 文、 あ ぶ み や 蔵 と い った バ グ の 開 発 に も 向 け ら れ ました。 223 00:33:51,600 --> 00:33:58,520 それは 決 して ただ の 手 慰 み や 推 教 では なく、 来 る べ き 合 戦 で 役 立 た せ る ため の 実 践 的 な ト 224 00:33:58,520 --> 00:34:01,900 ライ ア ンド エ ラ ー に ほ かな ら な かった の です。 い わ く、 225 00:34:02,880 --> 00:34:09,800 武 器 の 功 用 を 考 えて み る に ど んな 武 器 も その 時 々 の 状 況 に 応 じ て 利 用 す べ き も ので 226 00:34:09,800 --> 00:34:10,800 ある。 227 00:34:11,580 --> 00:34:16,620 無 論 刀 剣 と も な れ ば 武 蔵 の こ だ わ り た り や 尋 常 では あり ません。 228 00:34:17,580 --> 00:34:24,239 大 き な 合 戦 が なく な った 慶 長 以 降 の 太 刀 が 次 第 に 有 名 無 実 化 して いき な が ら も 229 00:34:24,239 --> 00:34:30,980 武 士 の 魂 と して 台 頭 さ れ 続 けて いた 当 時 の 風 潮 と は 対 照 的 に 武 蔵 は 230 00:34:30,980 --> 00:34:37,790 刀 の 武 器 と して の 有 用 性 を 絶 対 視 し ません でした 武 蔵 が 好 んで 使 231 00:34:37,790 --> 00:34:44,750 った と 言 わ れて いる 木 刀 は 武 蔵 が 様 々 に 工 夫 を 凝 ら した こと で 知 ら れる 代 表 的 な 武 器 232 00:34:44,750 --> 00:34:51,630 でしょう 木 刀 は ほ と ん ど 無 反 り です から 重 さ の 割 に リ ーチ が 長 く しか も 折 れ に 233 00:34:51,630 --> 00:34:58,620 く い もの も 自 在 に 作 れ ます 一 説 に よ れ ば、 佐 々 木 小 次 郎 を 倒 した 木 刀 には、 刃 234 00:34:58,620 --> 00:35:05,600 の 部分 に 二 寸 君 が 隙 間 なく 打 ち 込 ま れて いた と も 言 います。 この 構 造 が、 西 欧 騎 士 が 235 00:35:05,600 --> 00:35:10,500 好 んで 使 用 した メ イ ス に 酷 似 して いる こと は 特 筆 に 値 する でしょう。 236 00:35:13,240 --> 00:35:19,500 武 蔵 が 常 に 肝 に 飢 え じ 続 け た のは、 敵 の 立 場 にな って 考 える ということで した。 237 00:35:20,400 --> 00:35:27,400 同 時 に 武 蔵 は 状 況 に 応 じ て、 自 分 が 得 意 と する 木 刀 に こ だ わ ら ず、 す ぐ に 己 の 238 00:35:27,400 --> 00:35:31,680 獲 物 を 持 ち 帰 る という 柔 軟 性 も 持 ち 合 わ せて いました。 239 00:35:43,340 --> 00:35:46,960 総 第一 の 票 へ、 吉 岡 一 文 240 00:35:56,750 --> 00:36:03,210 その 家 の 跡 継 ぎ 清 十 郎、 落 雷 連 大 の に お いて 勝 敗 を 決 する、 241 00:36:03,350 --> 00:36:06,470 木 刀 の 一 撃 に 倒 れ 生 き 絶 や す。 242 00:36:23,730 --> 00:36:30,670 清 十 郎 の 弟 伝 七 郎、 兄 の 敵 と 落 雷 に て 武 蔵 と 243 00:36:30,670 --> 00:36:32,250 の 試 合 に 臨 む。 244 00:36:39,230 --> 00:36:46,090 約 束 の 時 を 過 ぎ て も 武 蔵 は 現 れ ず、 伝 七 郎、 込 み 上 げ る 怒 り を 抑 245 00:36:46,090 --> 00:36:48,770 え、 ただ その 地 に 待 つ ば か り。 246 00:37:27,120 --> 00:37:28,120 待 ち か ね た ぞ! 247 00:37:28,320 --> 00:37:29,320 武 蔵! 248 00:37:29,600 --> 00:37:34,020 武 蔵 微 動 だ に せ ず、 ただ 眼 下 を 静 か に 見 下 ろ す の み! 249 00:37:34,460 --> 00:37:35,460 ん ん っ! 250 00:37:52,960 --> 00:37:54,380 い ざ、 起 法! 251 00:37:55,660 --> 00:38:00,980 大 立 を 抜 き 放 つ 伝 七 郎 に、 な お も 動 か ぬ 武 蔵 の 不 思 議。 252 00:38:55,000 --> 00:39:00,160 む さ し で ん し ち ろう の き っ さ き を か いく ぐ り こ だ ち を ぬ き う て り 253 00:39:00,160 --> 00:39:07,140 で ん し ち ろう 254 00:39:07,140 --> 00:39:14,140 も ん て い ら 255 00:39:14,140 --> 00:39:21,060 ひ っ し に む さ し の す が た も と む れ ど い ず こ に も み え ず む さ し け む り の ご と く こ つ ぜ んと き 256 00:39:21,060 --> 00:39:22,060 える 257 00:39:27,920 --> 00:39:34,880 この 日 の 今日は 一 段 と 冷 え 込 んだ と い います。 雪 の 降 り し き る 中、 し ば し 待 た さ れた 伝 七 258 00:39:34,880 --> 00:39:37,380 郎 の 立 ち さ ば き は 鈍 く な った こと でしょう。 259 00:39:38,800 --> 00:39:45,700 対 する 武 蔵 は 雪 の 中、 軽 快 な 動 き の こ だ ち で、 素 早 く 伝 七 郎 の 懐 に 飛 び 込 み、 260 00:39:45,700 --> 00:39:47,100 勝 利 を 手 に しました。 261 00:39:48,870 --> 00:39:55,730 この こと は 使 用 する 武 器 を 固 定 する こと の 多 かった 当 時 の 兵 法 家 の 間 では 稀 有 な 態 262 00:39:55,730 --> 00:40:02,690 度 だ った と 評 して いい でしょう そして また 武 蔵 の 大 臣 と なる ため の 不 責 は 剣 の 道 に と 263 00:40:02,690 --> 00:40:09,410 ど まり ません でした 兵 法 の 利 点 を も って 他 の 芸 能 の 道 に も 応 用 して いる ので 264 00:40:09,410 --> 00:40:16,310 万 事 に お いて 私 には 師 匠 は 必 要 ない 一 回 の 剣 士 に 数 多 の 家 臣 を ま と 265 00:40:16,310 --> 00:40:23,240 め 上 げ 民 を 治 めて 祭 り ご と を な す 大 名 な ど 努 ま る わ け が ない。 そう した 世 間 の 266 00:40:23,240 --> 00:40:29,800 常 識 と 戦 う ため の 兵 法 に つ いて も、 武 蔵 は 徹 底 的 に 研 究 して いた ので した。 267 00:40:30,560 --> 00:40:36,700 章、 絵 画、 彫 刻、 詩 歌、 茶 道、 語、 268 00:40:36,940 --> 00:40:38,020 将 棋。 269 00:40:39,000 --> 00:40:45,740 武 蔵 は 当 時 の 兵 法 者 には ま った く、 全 く と 言 って いい ほど 重 視 さ れて い な かった それ ら の 270 00:40:45,740 --> 00:40:52,620 教 養 を 身 に つ ける こと に も 多 大 な 熱 意 を 傾 け その い ず れ に お いて も 素 人 離 れ 271 00:40:52,620 --> 00:40:59,480 した 卓 越 した 腕 前 を 見 せ つ けて います 人 の 272 00:40:59,480 --> 00:41:06,120 世 を 渡 る に も この よう な 心 が け に よ って 全 力 を 尽 く して こと に 当 た る という 気 持 ち で 273 00:41:06,120 --> 00:41:08,100 望 ま な けれ ば なら ない 274 00:41:15,920 --> 00:41:22,200 五 輪 の 章 は その 極 めて 平 易 な 文 章 に も 着 目 する 必 要 が あります 275 00:41:22,200 --> 00:41:28,980 そ も そ も ど の よう な 言 語 で あれ 中 小 語 は 時 の 推 移 と と も に 多 義 化 する もの 276 00:41:28,980 --> 00:41:35,690 です 日本 語 文 化 圏 に お いて は レ ト リ ック よ り も 単 語 が 連 想 さ せ る 漠 277 00:41:35,690 --> 00:41:42,670 然 と した イ メ ージ を 多 用 する 方 が 高 揚 が 大 き く その 傾 向 は 禅 に お ける い 278 00:41:42,670 --> 00:41:49,470 わ ゆ る 不 流 文 字 の 思 想 に よ って 一 層 強 化 さ れ ました 加 えて 江 戸 時 279 00:41:49,470 --> 00:41:56,350 代 の 鎖 国 の 慣 性 は 多 言 語 の 接 触 を 極 端 に 制 限 し 対 応 関 係 に ある 外 280 00:41:56,350 --> 00:42:03,290 国 語 単 語 が 言 語 使 用 者 の 意 識 の 上 でしょう さ れ なく なる という 状 況 を 生 み 出 しました 281 00:42:03,290 --> 00:42:10,210 結果 と して 一 つ の 単 語 が 無 限 定 の 連 想 を 排 解 せ し め る こと と な 282 00:42:10,210 --> 00:42:17,050 った の です 五 輪 の 書 と は 禅 の 思 想 が い また それ ほど 強 く な かった 江 戸 初 期 283 00:42:17,050 --> 00:42:24,030 の 公 語 的 国 語 教 養 に よ って 成 立 した と思 わ れる ほ と ん ど 唯 一 の 軍 事 的 284 00:42:24,030 --> 00:42:30,710 著 作 で あり とか く 非 合 理 的 で ある と思 わ れ が ち な 日本 語 が 実 は、 合 285 00:42:30,710 --> 00:42:35,730 理 的 足 り 得 る こと を 証 明 する 著 作 でも あ った の です。 286 00:42:42,870 --> 00:42:49,290 仏 教、 儒 教、 道 教 の 古 い 言 葉 を 借 り ず、 軍 記 や 軍 法 の 小 字 も 使 わ ず、 287 00:42:50,280 --> 00:42:57,280 同 時 代 の 兵 法 者 が 外 来 語 に 助 け ら れ、 ある い は 説 人 等 活 人 権、 大 物 殺 物 な 288 00:42:57,280 --> 00:43:04,260 ど の 前 所 期 限 の ボ キ ャ ブ ラ リ ー を 用 いて いた の に 比 べ、 武 蔵 は 五 輪 の 書 の 執 筆 に あ た って 事 289 00:43:04,260 --> 00:43:11,210 故 の 体 験、 見 聞 と その 分 析 以 外 を 用 いて い ません。 得 得 した ところ を 彼 自 身 の 平 明 な 290 00:43:11,210 --> 00:43:18,030 口 語 を 用 いて 表 した 態 度 は、 不 流 文 字 と 称 し な が ら、 その 実、 文 字 を も て 遊 ぶ が 如 き 善 気 291 00:43:18,030 --> 00:43:24,970 流 の 態 度 と は 相 入 れ ぬ もの が あります。 好 感、 武 蔵 を も って 善 の 達 人 と み な 従 る 風 潮 が 292 00:43:24,970 --> 00:43:31,970 あります が、 これ な ど は 根 拠 な き 脳 内 妄 想 その も ので あり、 事 実 は 善 の 影 響 が 最 小 限 に と ど め 293 00:43:31,970 --> 00:43:38,660 ら れた が ゆ え に、 五 輪 の 書 の 合 理 精 神 は 長 く 誰 に も 超 え ら れる こと が な かった の です。 同 時 代 から 294 00:43:38,660 --> 00:43:44,760 して す で に 理 解 者 が 稀 で あ った 武 蔵 の 合 理 主 義 その 無 理 解 が 江 戸 期 以 来 の 日本 人 に も た ら した 必 295 00:43:44,760 --> 00:43:51,760 要 な 素 質 は 明 治 維 新 という 近 代 化 と その 過 程 に お ける 精 神 的 錯 誤 誤 る 武 士 道 の 流 296 00:43:51,760 --> 00:43:54,020 勢 という 形 で 後 に 発 言 します 297 00:44:18,030 --> 00:44:24,870 き っ か け は 19 04 年 の 日 露 戦 争、 旅 順 要 塞 攻 略 戦 に お ける ロ シ ア 兵 298 00:44:24,870 --> 00:44:31,810 と の 白 兵 戦 闘 でした。 明 治 の 日本 陸 軍 は 不 服 戦 争 に お ける 無 煙 火 薬 の 威 299 00:44:31,810 --> 00:44:38,410 力 に 厳 惑 さ れ、 白 兵 戦 闘 を 非 文 明 的 戦 法 と して 捨 て 去 ろう と して いました。 300 00:44:39,810 --> 00:44:46,710 ところ が 実 を 言 えば、 ロ シ ア 軍 に 限 ら ず、 当 時 の ヨ ーロ ッ パ の 軍 隊 は、 白 兵 戦 闘 を 18 番 301 00:44:46,710 --> 00:44:53,710 と して お り、 旅 順 では 火 力 を 頼 み に 山 頂 に 緊 迫 した 日本 兵 に 対 して、 銃 剣 の 矛 先 を 揃 え 302 00:44:53,710 --> 00:44:58,410 た ロ シ ア 兵 が、 山 王 を 飛 び 出 し、 逆 襲 突 撃 を 敢 行 しました。 303 00:45:10,460 --> 00:45:17,200 武 士 家 系 の 将 校 だけ は、 か ろう じ て サ ーベ ル を 敵 に 踏 み と ど ま った もの の、 平 民 持 ち を 持 つ た カ ス 304 00:45:17,200 --> 00:45:24,200 カ ン 兵 士 は、 突 撃 して く る ロ シ ア 系 に 恐 れ も な し、 背 中 を 見 せて 逃 亡 する という 周 回 を 演 じ 305 00:45:24,200 --> 00:45:31,000 た ので した。 これは ひ と え に、 明 治 政府 が 二 十 世 紀 に も な って、 ま さ か 大 男 の 白 人 兵 306 00:45:31,000 --> 00:45:37,020 と 槍 や 刀 で 特 組 合 を する よう な 戦 争 が ある と は、 想 像 して い な かった こと に よ る もの です。 307 00:45:39,600 --> 00:45:46,220 そ も そ も 政府 は、 西 洋 から は 日本 刀 が 野 蛮 に 見 える と 信 じ て、 真 っ 先 に 廃 止 して いました 308 00:45:46,220 --> 00:45:52,440 し、 明 治 十 年 の 西 南 戦 争 では、 官 軍 が 日本 刀 を 携 帯 する こと す ら 禁 じ て いました。 309 00:45:53,320 --> 00:46:00,100 また、 条 約 改 正 運 動 の 障 害 にな る と して、 伝 統 の 剣 術 も 柔 術 も、 全 道 場 310 00:46:00,100 --> 00:46:07,060 廃 止 の 方 向 へ 誘 導 して いた こと も、 庶 民 から 戦 場 度 胸 を 奪 う 結果 と な って いました。 そんな 311 00:46:07,060 --> 00:46:14,040 有 様 でした から 明 治 38 年 を 境 に 日本 国 民 は 重 層 白 人 恐 怖 症 の 深 312 00:46:14,040 --> 00:46:21,020 刻 な ト ラ ウ マ を 抱 える こと にな った の です 日本 政府 と して は 早 急 に この 国 民 の 精 神 的 な 不 安 を 取 り 313 00:46:21,020 --> 00:46:27,920 除 かな けれ ば な り ません でした どう す べ き か 何 か 参 考 にな る もの が 創 作 さ れ そして 見 出 さ 314 00:46:27,920 --> 00:46:30,560 れた ス ロ ー ガ ン が 武 士 道 だ った の です 315 00:46:42,890 --> 00:46:49,890 実 は この 武 士 道 なる 言 葉 は 日 露 戦 争 前 後 に 日本 語 にな った も ので した。 意 外 に 思 316 00:46:49,890 --> 00:46:55,490 える か もし れ ません が、 明 治 末 まで 武 士 道 な ど 普 通 の 日本 人 は 知 り ません でした。 317 00:46:56,290 --> 00:47:02,530 文 献 の 上 では と も か く、 日本 人 の 意 識 の 上 では 少 し も 一 般 名 詞 では な かった の です。 318 00:47:04,290 --> 00:47:11,250 二 戸 稲 造 の 武 士 道 は 明 治 32 年 に ア メ リ カ で 英 文 で 書 か れ、 ア メ リ カ 319 00:47:11,250 --> 00:47:18,170 国 内 の 知 識 層 に だけ 知 ら れて いました その ニ ト ベ の 仕 事 が お そ ま き 320 00:47:18,170 --> 00:47:25,070 な が ら 和 訳 さ れて 逆 輸 入 さ れ 日本 国 内 で 刊 行 さ れた の が 明 治 41 年 で あり この 321 00:47:25,070 --> 00:47:31,970 出 版 事 業 は 日 露 戦 争 後 の 政府 の 要 望 に 沿 う も ので した そして 宮 本 武 蔵 の ま と も な 伝 記 322 00:47:31,970 --> 00:47:38,970 が 書 か れて 印 刷 さ れた の も 明 治 44 年 で 紛 れ も なく この 国 策 の 延 長 上 に あ った の 323 00:47:38,970 --> 00:47:45,840 です その 伝 記 を も と に 武 蔵 は 講 談 の 主 人 公 に 採 用 さ れ、 折 し も シ リ ー ズ が 始 ま った 324 00:47:45,840 --> 00:47:52,620 ば か り の 立 川 文 庫 から 武 士 道 聖 歌 宮 本 武 蔵 が 発 売 さ れ、 宮 本 武 蔵 の 名 が 325 00:47:52,620 --> 00:47:59,340 固 有 名 詞 と して 庶 民 に 知 ら れる こと にな ります。 この 講 談 ブ ーム は 昭 和 に 入 って 吉 326 00:47:59,340 --> 00:48:06,160 川 英 二 が 大 衆 小 説 宮 本 武 蔵 を 書 く ため の 下 地 を 形 成 した ので した。 日 中 戦 327 00:48:06,160 --> 00:48:13,060 争 の 進 展 に 合 わ せて 書 き 綴 ら れた 吉 川 版 宮 本 武 蔵 に よ って 武 士 道 は 合 理 主 義 から 精 神 328 00:48:13,060 --> 00:48:20,000 主 義 へ と 読 み 換 え ら れて 現在 に 至 ります さ て 後 世 に お ける 政治 的 事情 から 意 329 00:48:20,000 --> 00:48:26,880 識 的 に 作 り 上 げ ら れた 巨 像 を 離 れ 今 一 度 時 代 を 遡 り 宮 本 武 蔵 なる 人 物 の 330 00:48:26,880 --> 00:48:28,640 実 像 に 迫 って み ましょう 331 00:48:31,240 --> 00:48:38,240 武 蔵 は、 選 挙 区 を 左右 する のは、 指 揮 官 と して の 己 の 地 略 で あり、 その 能 力 を 332 00:48:38,240 --> 00:48:45,160 来 る べ き 合 戦 に お いて、 い か んな く 発 揮 する ため に も、 鍛 えて お か ね ば なら ない と 考 えて いた に 333 00:48:45,160 --> 00:48:46,180 違 い あり ません。 334 00:48:47,140 --> 00:48:54,120 その こと を 象 徴 的 に 表 して いる の が、 一 条 寺 下 松 で 行 わ れた と 言 わ れて いる 吉 335 00:48:54,120 --> 00:48:57,160 岡 一 門 と の 三 度 目 の 果 た し 合 い です。 336 00:49:01,320 --> 00:49:08,200 五 輪 の 書 に 以 下 の 言 葉 あり 敵 を 見 下 ろ す と いい て 少 し も 高 き ところ に か ま ゆ る 337 00:49:08,200 --> 00:49:15,120 ように 心 う べ し と な れ ば この 場 に お いて も と る べ き 不 尽 お の 338 00:49:15,120 --> 00:49:16,120 ず と け っ す 339 00:49:19,760 --> 00:49:26,660 吉 岡 兄 弟 い ず れ も 下 し 明 日 この 場 に 対 する は 兄 340 00:49:26,660 --> 00:49:33,080 弟 の 叔 父 玄 左 衛 門 そして 石 原 二 郎 341 00:49:33,080 --> 00:49:38,260 又 の 名 前 を 又 七 郎 342 00:50:02,250 --> 00:50:09,190 明 日 の 戦 い 前 に して 空 を 見 つ め る 宮 本 武 蔵 思 案 に ふ ける 343 00:50:09,190 --> 00:50:13,090 孤 独 の 上 を 風 の 音 ば か り が 吹 き 抜 ける 344 00:50:34,350 --> 00:50:41,110 む さ し ここ ろ に お もう た は、 この ご に お よ んで か み だ の み、 い か に た 345 00:50:41,110 --> 00:50:47,910 の んで み た と こ で、 そんな つ た ない ここ ろ を ば、 どう して か 346 00:50:47,910 --> 00:50:50,930 み が き き い れ よ。 347 00:50:56,070 --> 00:51:02,970 五 輪 の 書 ひ の ま き 敵 の 流 れ を わ き ま え、 相 手 の 人 が ら を み う け、 人 348 00:51:02,970 --> 00:51:08,330 の 強 き 弱 き ところ を 見 つ け 先 を しか く る ところ 寛 容 な り 349 00:51:37,859 --> 00:51:44,840 幼 き 総 大 将 を 守 る のは 吉 岡 門 邸 七 350 00:51:44,840 --> 00:51:51,460 十 四 名 松 明 の 明 か り 高 校 と 槍 を 携 351 00:51:51,460 --> 00:51:57,160 え 弓 を 持 ち 吉 岡 勢 に ぬ か り な し 352 00:51:57,160 --> 00:52:02,160 ところ は 一 条 寺 下 松 353 00:52:07,280 --> 00:52:14,160 この 時 武 蔵 の 心 中 何 あ ろう 関 ヶ 原 で の 河 354 00:52:14,160 --> 00:52:20,820 川 の 無 念 の 思 い 込 み 上 げ る 355 00:52:20,820 --> 00:52:26,440 これは 戦 だ 356 00:52:26,440 --> 00:52:29,360 これは 戦 だ 357 00:52:47,150 --> 00:52:50,150 ロ シ オ カ 軍 の 総 大 将、 眼 前 な り! 358 00:52:57,490 --> 00:53:00,410 薬 状 に よ り 宮 本 武 蔵、 これ に 参 った! 359 00:53:02,530 --> 00:53:09,510 ロ シ オ カ 軍 総 360 00:53:09,510 --> 00:53:12,810 大 将、 ロ シ オ カ ケ ン ジ ロ ウ 打 ち 立 った り! 361 00:53:22,680 --> 00:53:29,560 ご 視 聴 362 00:53:29,560 --> 00:53:30,560 ありがとうございました。 363 00:54:07,280 --> 00:54:14,280 に お いて 顕 著 に 見て 取 れる のは 武 蔵 の 緻 密 な 軍 略 家 と して の 顔 でしょう 武 364 00:54:14,280 --> 00:54:21,240 蔵 は この 吉 岡 一 門 と の 戦 い に つ いて 晩 年 に 至 る まで 何 度 も 繰 り 返 して 口 365 00:54:21,240 --> 00:54:22,780 に した と 言 わ れて います 366 00:54:34,650 --> 00:54:41,110 佐 々 木 小 次 郎 と の 伝 説 的 な 果 た し 合 い に つ いて は ほ と ん ど 語 る こと が あり ません でした。 367 00:54:42,310 --> 00:54:49,210 それは な ぜ だ った の か。 い よ い よ その 謎 に 一 つ の 回 答 を 見 出 す 時 が 368 00:54:49,210 --> 00:54:50,210 来 た よう です。 369 00:54:58,720 --> 00:55:05,700 宮 本 武 蔵 潮 の 流 れ を 見 計 らい 小 370 00:55:05,700 --> 00:55:12,700 舟 揺 ら れて 船 島 へ 手 には 自 ら の 削 り 371 00:55:12,700 --> 00:55:19,360 古 屋 の 樽 木 刀 そ して 頭 に 手 縫 い を 372 00:55:19,360 --> 00:55:24,300 巻 いて 人 へ の 鉢 巻 き へ と な つ 373 00:55:58,549 --> 00:56:05,370 県 に 行 き 県 に か け た る この 男 これ ぞ 元 374 00:56:05,370 --> 00:56:11,410 龍 佐 々 木 小 次 郎 三 375 00:56:11,410 --> 00:56:18,410 尺 余 り の 長 剣 を 帯 び て 武 蔵 を 376 00:56:18,410 --> 00:56:20,090 迎 え 377 00:57:03,400 --> 00:57:10,320 何 時 な ぜ 役 に た が え 遅 れた か 小 次 郎 を 負 け た り 何 故 378 00:57:10,320 --> 00:57:15,120 さ ら ば な ぜ その 鞘 を 投 げ て む 379 00:57:45,640 --> 00:57:52,120 な こ そ お し め もの の ふ の、 心 の う ち を た れ が し る。 り ゅ う こ あ いう つ その と き は、 380 00:57:52,220 --> 00:57:55,360 いつ は き ず つ き、 いつ は し ず。 381 00:58:40,360 --> 00:58:41,360 ん ん ん 382 00:59:28,110 --> 00:59:35,070 小 次 郎 の 目 には 笑 み 浮 か べ ど、 武 蔵 の 顔 色 は よう と して 知 れ ず、 武 蔵 383 00:59:35,070 --> 00:59:38,690 は 小 次 郎 の 亡 骸 に 恵 を な し。 384 00:59:41,030 --> 00:59:47,670 天 地 を 結 ぶ 木 差 し に、 何 憂 い なく 飛 385 00:59:47,670 --> 00:59:53,750 び が 舞 う、 う つ も 果 て も さ さ た の、 386 00:59:54,490 --> 01:00:00,990 か つ き え か つ む つ み た る あ だ め が お 387 01:00:00,990 --> 01:00:04,630 と し 388 01:00:26,360 --> 01:00:33,020 また の 名 を 岩 流 島 と して 知 ら れる この 船 島 で の 伝 説 的 な 果 た し 合 い に つ いて、 389 01:00:33,200 --> 01:00:36,540 な ぜ 武 蔵 は 語 ろう と し な かった の か。 390 01:00:37,540 --> 01:00:44,540 それは 武 蔵 が 自 ら を 剣 の 技 に 引 い 出 た 一 回 の 職 人 剣 士 では なく、 そう 391 01:00:44,540 --> 01:00:50,240 した 剣 士 の 集 団 を 馬 上 に て 指 揮 する 将 と み な して いた から に ほ かな り ません。 392 01:00:52,340 --> 01:00:59,290 いく ら 相 手 が 強 か ろう が、 一 対 一 の 戦 い なら ば それは 武 蔵 の 軍 略 家 と して の 能 力 393 01:00:59,290 --> 01:01:06,030 を い さ さ かな り と も 証 明 する こと には なら ず ま して 大 心 た る 夢 の 伏 せ き と なる もの 394 01:01:06,030 --> 01:01:12,550 でも あり ません でした 彼 の 心 を つ い ぞ 支 配 した もの 395 01:01:12,550 --> 01:01:19,370 それは 最 初 から 最後 まで 一 貫 して 合 戦 だ った の です 極 論 する なら 396 01:01:19,370 --> 01:01:26,200 ば 武 蔵 の 戦 い は その す べ て が 関 ヶ 原 の 雪 辱 戦 で あ った と 言 って も 過 言 397 01:01:26,200 --> 01:01:27,200 では ない でしょう 398 01:02:34,640 --> 01:02:41,400 馬 上 の 合 戦 を 夢 見 続 け た 男 が、 小 次 郎 を 打 ち 倒 した 時、 その 399 01:02:41,400 --> 01:02:45,020 心 に 巨 大 した も のは 何 だ った ので しょう か。 400 01:02:56,420 --> 01:03:03,400 武 蔵 は 自 ら の 死 に 際 し、 葬 儀 の 折 に、 自 分 の 遺 体 に 甲 冑 を 身 に つ 401 01:03:03,400 --> 01:03:04,580 ける よう 命 じ ました。 402 01:03:05,280 --> 01:03:11,180 そ こ には、 死 して な お、 合 戦 に 臨 ま んと する 強 靭 な 意 志 を 読 み 取 る こと が で きます。 403 01:03:14,220 --> 01:03:21,180 な ぜ 武 蔵 は そ こ まで 合 戦 に こ だ わ った ので しょう。 それは、 現 代 の 私 た ち から する と、 キ ー に 404 01:03:21,180 --> 01:03:22,180 す ら 移 ります。 405 01:03:23,140 --> 01:03:30,140 数 十 年 早 く 生 ま れて い れ ば、 いく た の 合 戦 で 死 期 を と る。 天 才 軍 師 と して その 生 涯 を 406 01:03:30,140 --> 01:03:37,120 全 う した こと でしょう ある い は 数 十 年 遅 く 生 ま れて い れ ば 文 部 に 通 じ た 万 能 剣 士 407 01:03:37,120 --> 01:03:41,500 と して 己 の 技 を 極 め る こと に 理 想 を 燃 や せ た か もし れ ません 408 01:03:57,480 --> 01:04:04,340 武 蔵 が 起 こ し、 そして 極 め た 流 派、 二 天 一 流。 しか し それは、 武 蔵 409 01:04:04,340 --> 01:04:11,120 の 死 後、 実 質 的 には 分 裂 し、 無 参 して しま いました。 面 白 い こと に、 五 輪 の 書 には、 410 01:04:11,360 --> 01:04:18,280 二 頭 一 流 と 二 天 一 流 の 二 つ の 故 障 が 混 在 して 使 用 さ れて います。 しか 411 01:04:18,280 --> 01:04:23,220 し 最 終 的 には、 武 蔵 は 二 天 一 流 の 名 を 採 択 しました。 412 01:04:24,680 --> 01:04:31,180 そう、 それは、 二 党 を 扱 う が ゆ え の 命 名 では な かった から に ほ かな り ません 413 01:04:31,180 --> 01:04:38,020 武 蔵 の 理 想 それは 天 下 分 け 目 の 合 戦 が 再 び 起 きた 際 に 二 つ に 分 か れた 414 01:04:38,020 --> 01:04:41,180 天 を 一 に する ため の 流 派 だ った ので 415 01:05:02,190 --> 01:05:07,990 時 代 と 時 代 の 端 境 地 に 生 ま れる という 数 奇 な 運 命 の 持 ち 主 でした 416 01:05:07,990 --> 01:05:14,930 時 代 錯 誤 と 分 か り つ つ も その こ だ わ り を 夢 を どう して も 捨 て ら 417 01:05:14,930 --> 01:05:21,750 れ な かった という 点 は 他 の す べ て に お いて 徹 底 して 合 理 的 だ った 武 蔵 も た った 一 つ の 418 01:05:21,750 --> 01:05:26,010 しか し 最 大 の 非 合 理 だ った と 言 える か もし れ ません 419 01:05:48,140 --> 01:05:55,120 宮 本 武 蔵 究 極 の 非 合 理 を 胸 に 宿 した 究 極 の 合 理 主 義 者 が 420 01:05:55,120 --> 01:05:59,560 自己 鍛 錬 を 突 き 詰 めて 至 った 究 極 の 境 地 421 01:06:35,340 --> 01:06:42,020 誰 も 愛 さ ず 生 き て 死 422 01:06:42,020 --> 01:06:48,640 ね る か 惑 わ す もの 423 01:06:48,640 --> 01:06:54,540 す べ て 断 ち 切 れる か 424 01:06:54,540 --> 01:07:01,080 誰 か を 愛 せ ば 425 01:07:01,080 --> 01:07:02,840 心 を 426 01:07:20,859 --> 01:07:24,660 ご 視 聴 ありがとうございました。 427 01:08:58,729 --> 01:09:04,830 何 を 愛 せ ば 心 は 428 01:09:04,830 --> 01:09:11,510 強 く なる 紛 ら わ す 429 01:09:11,510 --> 01:09:18,050 もの す べ て 受 け 入 れる か 430 01:09:18,050 --> 01:09:24,410 誰 か に 愛 さ れ 431 01:09:24,410 --> 01:09:26,330 答 える か 432 01:09:41,899 --> 01:09:48,060 振 り 切 れない 弱 さ と 情 け ない 433 01:09:48,060 --> 01:09:53,520 涙 恐 れて る 434 01:09:53,520 --> 01:10:00,380 時間 な ど 突 き 破 る 435 01:10:00,380 --> 01:10:02,040 力 を 436 01:11:11,920 --> 01:11:18,760 果 て し ない この 夢 の 続 き を 見 437 01:11:18,760 --> 01:11:25,360 よう あ えて 挑 む 一 人 438 01:11:25,360 --> 01:11:27,460 だけ の 道 を 60253

Can't find what you're looking for?
Get subtitles in any language from opensubtitles.com, and translate them here.