All language subtitles for 富嶽秘帖 Secrets of Fuji aka fukaku hichô (1959)

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40 00:06:27,140 --> 00:06:30,680 又四郎 そなた お父上が 41 00:06:30,680 --> 00:06:33,820 今日 急なお召しで ご登城あそばされたのは 42 00:06:33,820 --> 00:06:36,520 なぜだと思います? さあ 43 00:06:36,520 --> 00:06:39,820 いっこうに 又四郎 44 00:06:42,360 --> 00:06:48,570 亜矢には胸騒ぎがしてなりません 45 00:06:48,570 --> 00:06:52,670 つい先頃 老中田沼様から亜矢に 46 00:06:52,670 --> 00:06:55,910 上様のおそばに ご奉公に上がるようにとの 47 00:06:55,910 --> 00:06:59,180 お申し入れがあったのです えっ 48 00:06:59,180 --> 00:07:02,210 でも亜矢は嫌です 49 00:07:02,210 --> 00:07:07,390 いくら今 飛ぶ鳥をも落とすお力の 田沼様のおすすめでも 50 00:07:07,390 --> 00:07:09,820 これだけは嫌です 51 00:07:09,820 --> 00:07:15,360 そして お父上も亜矢のわがままを お許しくださり 52 00:07:15,360 --> 00:07:19,100 お断り申し上げた矢先の 今日のお召し 53 00:07:19,100 --> 00:07:23,200 どうか何事もありませぬように 54 00:07:23,200 --> 00:07:25,300 姫 55 00:07:32,240 --> 00:07:34,650 久能山東照宮は 56 00:07:34,650 --> 00:07:36,710 日光 上野と共に 57 00:07:36,710 --> 00:07:40,620 神君家康公の御霊を 安息し奉る霊場 58 00:07:40,620 --> 00:07:43,850 10年ごとに諸大名や寄合旗本に 59 00:07:43,850 --> 00:07:45,920 修築を命じておることは 60 00:07:45,920 --> 00:07:49,360 領主たる榊原殿も 承知のはずと思うが 61 00:07:49,360 --> 00:07:51,560 本年は その10年目に当たる 62 00:07:51,560 --> 00:07:55,370 よって修復の儀を いずれへか命じねばならんが 63 00:07:55,370 --> 00:07:57,600 上様には本年は 64 00:07:57,600 --> 00:08:00,470 領主たるそのほうに 申しつけよとのお沙汰じゃ 65 00:08:00,470 --> 00:08:02,810 謹んでお受けいたすよう 66 00:08:02,810 --> 00:08:08,010 はっ ありがたき幸せに存じます 67 00:08:24,560 --> 00:08:26,660 榊原殿 68 00:08:29,700 --> 00:08:31,800 これは田沼様 69 00:08:38,380 --> 00:08:41,110 榊原殿 東照宮修復には 70 00:08:41,110 --> 00:08:44,550 2万両からの費用がかかるが ご承知かな 71 00:08:44,550 --> 00:08:47,450 さように聞き及んでおります 72 00:08:47,450 --> 00:08:49,750 ほう それを承知で お受けするとは 73 00:08:49,750 --> 00:08:53,120 旗本とはいえ さすがは 内福の聞こえ高い 榊原殿 74 00:08:53,120 --> 00:08:56,230 いや とんでもないこと 75 00:08:56,230 --> 00:09:01,300 実は その費用調達に 頭を痛めております 76 00:09:01,300 --> 00:09:03,870 すると できることなら 77 00:09:03,870 --> 00:09:05,870 ご辞退申し上げたいと申すのか 78 00:09:09,540 --> 00:09:14,380 無理もない 2万両は大金じゃからのう 79 00:09:14,380 --> 00:09:18,650 よろしい わしから上様へ お願いしてみてやろう 80 00:09:18,650 --> 00:09:20,650 万事 わしに任せておけ 81 00:09:20,650 --> 00:09:23,420 上様のご寵愛ひとかたならぬ この田沼じゃ 82 00:09:23,420 --> 00:09:25,420 必ずお聞き入れくださる 83 00:09:25,420 --> 00:09:27,630 そう願いますれば 84 00:09:27,630 --> 00:09:29,890 どのように助かるかしれません 85 00:09:29,890 --> 00:09:36,700 そのためには先にも申し入れた そのほうの娘 亜矢の件じゃが 86 00:09:36,700 --> 00:09:39,300 先だっても話したとおり上様には 87 00:09:39,300 --> 00:09:42,040 観菊の宴にて見そめられて この方 88 00:09:42,040 --> 00:09:44,510 たってとのご所望なのじゃ 89 00:09:44,510 --> 00:09:48,380 榊原殿 いま一度 考え直されては? 90 00:09:48,380 --> 00:09:51,850 しかし その儀ばかりは 91 00:09:51,850 --> 00:09:54,620 お許し願いとう存じます 92 00:09:54,620 --> 00:09:59,320 そうか できぬと申すのか 93 00:09:59,320 --> 00:10:01,930 ならばやむを得ぬ 94 00:10:01,930 --> 00:10:07,200 たかが2万両で ご奉公ができるのじゃ 95 00:10:07,200 --> 00:10:10,000 せいぜい忠勤を励むがよかろう 96 00:10:13,670 --> 00:10:18,210 榊原殿 思い返すのなら 早いほうがよいぞ 97 00:10:18,210 --> 00:10:20,780 東照宮修復工事着手まで 98 00:10:20,780 --> 00:10:23,480 1ヵ月間の準備期間が あるとはいえ 99 00:10:23,480 --> 00:10:25,850 1ヵ月ぐらいは瞬く間じゃ 100 00:10:25,850 --> 00:10:28,850 せっぱ詰まってからでは 取り返しがつかんからのう 101 00:10:59,020 --> 00:11:01,950 亜矢の一件を断った以上 102 00:11:01,950 --> 00:11:06,390 修復工事のご沙汰を 辞退することは許されぬ 103 00:11:06,390 --> 00:11:13,360 といって2万両の大金は 到底 調達の見込みはない 104 00:11:13,360 --> 00:11:15,460 どうすればよいのだ? 105 00:11:20,040 --> 00:11:23,610 榊原には そのような大金の蓄えが ないとすれば 106 00:11:23,610 --> 00:11:27,410 当然 目を付けるのは 角行上人が隠したと言われる 107 00:11:27,410 --> 00:11:29,780 80貫の黄金以外にはないのだ 108 00:11:29,780 --> 00:11:33,550 その黄金の謎を解くカギを 握っているはずの 109 00:11:33,550 --> 00:11:37,190 榊原お遊を 奪うことができなかったことは 110 00:11:37,190 --> 00:11:39,620 勘兵衛 返す返すも 残念でなりません 111 00:11:39,620 --> 00:11:41,690 余の目的を達するまで 112 00:11:41,690 --> 00:11:44,600 そのような手抜かりは いっさい許されぬぞ 113 00:11:44,600 --> 00:11:48,100 一刻も早くカギを得ることだ 手段を選ぶな 手段を 114 00:12:11,820 --> 00:12:14,430 心配かけてすみません 115 00:12:14,430 --> 00:12:17,600 でも もう大丈夫です 116 00:12:17,600 --> 00:12:21,370 一体 その曲者は何者でしょうね 117 00:12:21,370 --> 00:12:24,240 それにどうして母上を 118 00:12:24,240 --> 00:12:27,940 その話はやめましょう 119 00:12:27,940 --> 00:12:31,810 母には思い当たる節が なくもないのです 120 00:12:31,810 --> 00:12:33,910 え… 121 00:12:33,910 --> 00:12:37,380 いずれ亜矢には話すつもりで おりましたが 122 00:12:37,380 --> 00:12:39,780 その時期が来たのかもしれません 123 00:12:45,420 --> 00:12:48,620 姫様 恐れ入りますが ちょっと 124 00:13:06,540 --> 00:13:10,350 姫 殿のご様子が気にかかります 125 00:13:10,350 --> 00:13:14,820 亜矢も気になるゆえに お尋ねしてみましたが 126 00:13:14,820 --> 00:13:17,990 何もない ただ疲れただけだと 127 00:13:17,990 --> 00:13:21,490 でも ご心痛の色は お顔にありありと 128 00:13:21,490 --> 00:13:24,460 それは ただ事ではありません 129 00:13:24,460 --> 00:13:26,500 又四郎 殿にお目通りをいたし 130 00:13:26,500 --> 00:13:29,830 でもお父上は 誰も寄こしてはならぬと 131 00:13:29,830 --> 00:13:33,300 いや おしかりは覚悟で 参ってみましょう 132 00:13:33,300 --> 00:13:35,500 姫 133 00:13:52,460 --> 00:13:55,890 殿 134 00:13:55,890 --> 00:13:58,360 あ… お父上 殿 135 00:13:58,360 --> 00:14:00,930 殿 何のためのご生害 136 00:14:00,930 --> 00:14:03,570 わけを… わけをお聞かせくださいませ 137 00:14:03,570 --> 00:14:05,870 お父上 殿 138 00:14:15,280 --> 00:14:18,480 殿!殿 139 00:14:32,030 --> 00:14:34,500 今の榊原家には 140 00:14:34,500 --> 00:14:39,770 2万両などという大金を 調達できるめどはないのだ 141 00:14:39,770 --> 00:14:41,770 それかと申して 142 00:14:41,770 --> 00:14:45,910 亜矢を 田沼の野心の犠牲にはできん 143 00:14:45,910 --> 00:14:50,710 もはや万策尽きた 144 00:14:50,710 --> 00:14:54,650 このうえは死をもって 公儀に謝罪するより 145 00:14:54,650 --> 00:14:57,920 他に道はないのだ 146 00:14:57,920 --> 00:15:02,060 どうか このまま死なせてくれ 頼む 147 00:15:02,060 --> 00:15:04,060 お父上 殿 148 00:15:16,010 --> 00:15:20,740 それならそれと なぜひと言 ご相談くださいませぬ 149 00:15:20,740 --> 00:15:22,850 お恨み存じます 150 00:15:22,850 --> 00:15:27,890 許してくれ 相談いたしたところで 151 00:15:27,890 --> 00:15:30,890 ただ そちたちに 心配をかけるだけと 152 00:15:30,890 --> 00:15:34,430 思うたからじゃ 153 00:15:34,430 --> 00:15:40,100 しょせんは この忠常の武運が つたなかったからじゃ 154 00:15:40,100 --> 00:15:44,100 いいえ そんなことはございません 155 00:15:44,100 --> 00:15:47,600 遊がその金子 調達しましょう 156 00:15:47,600 --> 00:15:49,600 何と申す 157 00:15:52,010 --> 00:15:55,780 そのほうは下がっていや 158 00:15:55,780 --> 00:15:57,880 はい 159 00:16:16,430 --> 00:16:20,400 殿 私の父 角行上人が 160 00:16:20,400 --> 00:16:23,470 富士山にて断食往生した際に 161 00:16:23,470 --> 00:16:28,150 秘宝 富士の白玉を いずれかへ隠したことは 162 00:16:28,150 --> 00:16:30,680 殿もご存じでございましょう 163 00:16:30,680 --> 00:16:34,080 富士教正統の証しの品と 聞いていたが 164 00:16:34,080 --> 00:16:37,750 はい 実はその秘宝と共に 165 00:16:37,750 --> 00:16:40,490 埋没したものがございます 166 00:16:40,490 --> 00:16:42,660 80貫の黄金でございます 167 00:16:42,660 --> 00:16:46,060 何?80貫の黄金? 168 00:16:57,670 --> 00:17:00,280 父は富士の白玉は 169 00:17:00,280 --> 00:17:03,410 富士教の正統を継ぐ者に 伝えてくれ 170 00:17:03,410 --> 00:17:06,320 だが黄金は私財ゆえ 171 00:17:06,320 --> 00:17:09,350 何かの時は役に立てるがよいと 172 00:17:09,350 --> 00:17:12,290 私に遺言して 死んだのでございます 173 00:17:12,290 --> 00:17:14,460 して その隠し場所は? 174 00:17:14,460 --> 00:17:17,900 それはこれから 捜し出さねばなりません 175 00:17:17,900 --> 00:17:21,400 しかし それには何ぞ手掛かりが? 176 00:17:21,400 --> 00:17:24,900 もとよりのこと その手掛かりはございます 177 00:18:43,650 --> 00:18:46,450 遊! 母上 178 00:19:06,900 --> 00:19:08,900 ああっ 179 00:19:10,970 --> 00:19:13,770 こら 気をつけろ こりゃ とんだ粗相をいたしまして 180 00:19:17,210 --> 00:19:20,310 ヘヘヘ ざまあねえや 181 00:19:45,510 --> 00:19:47,840 言え 何者だ 182 00:19:47,840 --> 00:19:50,940 榊原家に意趣遺恨あっての者か さもなくば… 183 00:20:01,830 --> 00:20:05,200 父の… 184 00:20:05,200 --> 00:20:07,300 父の 185 00:20:09,870 --> 00:20:13,370 遺言状 遺言状? 186 00:20:22,810 --> 00:20:24,950 お遊! 母上! 187 00:20:24,950 --> 00:20:27,050 母上 お遊 188 00:20:36,360 --> 00:20:38,360 何だ こりゃ 189 00:20:38,360 --> 00:20:40,400 何のことか さっぱり訳が分からねえや 190 00:20:40,400 --> 00:20:43,400 チェッ バカにしてやがら 本当に 191 00:20:43,400 --> 00:20:46,070 あ… 192 00:20:46,070 --> 00:20:49,310 何しやんでえ 193 00:20:49,310 --> 00:20:51,910 この書き付けは俺が預かっとくぜ 194 00:20:56,380 --> 00:21:00,150 おい お前の商売じゃ 195 00:21:00,150 --> 00:21:02,450 これのほうがよかろう 196 00:21:10,090 --> 00:21:13,490 何だ あの野郎 一体何者だ 197 00:21:16,070 --> 00:21:18,070 おっ 198 00:21:30,780 --> 00:21:34,550 殿はひどくご立腹じゃ 誠に申し訳ございません 199 00:21:34,550 --> 00:21:38,720 道人 せっかく手に入れた 書き付けをなくしおって 200 00:21:38,720 --> 00:21:41,090 それがしの不覚でした 201 00:21:41,090 --> 00:21:43,890 そのスリを 血眼になって捜しておりますが 202 00:21:43,890 --> 00:21:46,290 いまだに何の手掛かりもなく 203 00:22:21,330 --> 00:22:23,730 教祖様 204 00:22:29,710 --> 00:22:31,710 教祖様 205 00:24:33,130 --> 00:24:36,170 やめ! 206 00:24:36,170 --> 00:24:38,900 聞け 皆の者 207 00:24:38,900 --> 00:24:41,540 我が青卍教に疑心を抱き 208 00:24:41,540 --> 00:24:44,410 内情を探りに来た 異端の徒が紛れ込んでおる 209 00:24:44,410 --> 00:24:46,910 え? 何だって 210 00:24:50,850 --> 00:24:54,080 その宗門の敵を見逃す時は 211 00:24:54,080 --> 00:24:58,590 江戸には大火事が起こり 人は焦熱地獄の中に 212 00:24:58,590 --> 00:25:01,320 くるい死にするとの 神のお告げじゃ 213 00:25:01,320 --> 00:25:03,620 そやつを見逃してはなりませんぞ 214 00:25:06,630 --> 00:25:09,730 その宗門の敵は その者だ! 215 00:25:12,570 --> 00:25:14,670 そやつを逃がすな はっ 216 00:25:17,710 --> 00:25:20,880 慮外いたすな 217 00:25:20,880 --> 00:25:23,080 宗門の敵だ そうだ! 218 00:25:27,450 --> 00:25:30,050 ああ ひでえことしやがるな 219 00:26:12,400 --> 00:26:14,600 おい ぶち込め はっ 220 00:26:27,180 --> 00:26:29,180 又四郎 221 00:27:04,310 --> 00:27:06,310 あっ 222 00:27:52,860 --> 00:27:55,460 旦那 旦那 223 00:28:06,480 --> 00:28:08,680 はい 224 00:28:24,160 --> 00:28:26,600 来間又四郎さんからの 使いの者です 225 00:28:26,600 --> 00:28:29,300 え?又四郎殿から? 226 00:28:29,300 --> 00:28:33,070 で 今はどちらに? へえ それが とんだぬれねずみで 227 00:28:33,070 --> 00:28:36,170 あっしんちに おいでなさるんですがね 228 00:28:36,170 --> 00:28:39,680 これを亜矢姫様にお渡し願いたい 229 00:28:39,680 --> 00:28:41,780 じゃ どうも 230 00:28:46,780 --> 00:28:48,980 又四郎が 231 00:29:03,930 --> 00:29:08,870 「思わぬ不覚をとり 今は深川の百軒長屋」 232 00:29:08,870 --> 00:29:12,570 「才蔵という者のうちに 身を潜めています」 233 00:29:26,260 --> 00:29:30,630 榊原殿 やせ我慢もほどほどに 234 00:29:30,630 --> 00:29:33,300 亜矢殿を差し出しては いかがです? 235 00:29:33,300 --> 00:29:37,270 そのほうが榊原家のおためと 思いますがな 236 00:29:37,270 --> 00:29:40,270 その儀は きっぱりとお断りいたしたはず 237 00:29:40,270 --> 00:29:43,340 すると東照宮修復の儀は 238 00:29:43,340 --> 00:29:46,540 立派にお役目を 果たすおつもりですな 239 00:29:46,540 --> 00:29:50,750 果たします ハハハハ 240 00:29:50,750 --> 00:29:53,350 さすがは榊原殿 241 00:29:53,350 --> 00:29:55,990 金の成る木をお持ちと見える 242 00:29:55,990 --> 00:29:59,090 では立ち帰って殿に さよう申し伝えましょう 243 00:30:11,170 --> 00:30:13,270 お父上 244 00:30:16,840 --> 00:30:21,380 亜矢 聞いていたのか 245 00:30:21,380 --> 00:30:23,580 はい 246 00:30:26,980 --> 00:30:31,690 お父上のお苦しいお気持ちは よく分かります 247 00:30:31,690 --> 00:30:37,190 でもそのうち きっと又四郎が 書き付けを取り戻して参ります 248 00:30:37,190 --> 00:30:42,300 だが まだ又四郎が いまだに戻らぬところをみると 249 00:30:42,300 --> 00:30:45,270 もしや… いいえ 250 00:30:45,270 --> 00:30:47,700 又四郎は きっと戻ります 251 00:30:47,700 --> 00:30:51,870 亜矢は諦めません 252 00:30:51,870 --> 00:30:54,070 お父上 253 00:31:12,060 --> 00:31:17,330 おっと旦那 ゆっくり休んでなきゃ いけませんぜ 254 00:31:17,330 --> 00:31:19,970 すまん 才蔵殿 255 00:31:19,970 --> 00:31:21,970 で 亜矢姫様は何と? 256 00:31:21,970 --> 00:31:25,680 へえ それがね お腰元に渡しておきましたんで 257 00:31:25,680 --> 00:31:33,120 さようか 姫様には さぞ ふがいない奴とお思いであろう 258 00:31:33,120 --> 00:31:35,180 旦那 元気出しておくんなせえな 259 00:31:35,180 --> 00:31:37,350 あっしがついてるんじゃ ございませんか こう見えてもね 260 00:31:37,350 --> 00:31:40,560 あっしは江戸っ子の才蔵さんだ あんなインチキ宗教の青卍なんざ 261 00:31:40,560 --> 00:31:42,990 ちょちょいのちょいと やっつけちゃいますぜ 262 00:31:42,990 --> 00:31:46,100 才蔵!才蔵!開けんか 263 00:31:46,100 --> 00:31:48,830 才蔵 開けろ!才蔵 264 00:31:48,830 --> 00:31:51,770 才蔵 開けんか 265 00:31:51,770 --> 00:31:53,870 才蔵!才蔵! 266 00:31:53,870 --> 00:31:56,640 開けんか ええい 構わん ぶち破れ 267 00:31:56,640 --> 00:31:58,640 ははっ 268 00:32:04,750 --> 00:32:07,750 何ゆえの狼藉だ 来間又四郎 269 00:32:07,750 --> 00:32:10,920 死に損なった貴様を この飛猿道人が 270 00:32:10,920 --> 00:32:13,490 今度こそ地獄へ送ってやるぜ 271 00:32:13,490 --> 00:32:15,930 昨日は大勢の罪のない信者に 272 00:32:15,930 --> 00:32:18,430 危害があってはならぬと思い 273 00:32:18,430 --> 00:32:21,500 思わぬ不覚をとったが 今宵はそうはいかんぞ! 274 00:32:21,500 --> 00:32:23,500 ほざくな 275 00:32:45,420 --> 00:32:48,320 ちくしょう 276 00:33:06,740 --> 00:33:08,940 追え 行け 277 00:33:13,480 --> 00:33:15,990 おっ 貴様! 何を言ってやんでえ 278 00:33:15,990 --> 00:33:18,120 インチキ宗教の山猿め 279 00:33:18,120 --> 00:33:20,260 おのれ スリとった書き付けを出せ 280 00:33:20,260 --> 00:33:22,960 冗談言うな そんなもん いつまでも持ってるもんかい 281 00:33:22,960 --> 00:33:24,960 つべこべ言わず 書き付けを出すんだ 282 00:33:24,960 --> 00:33:27,760 さもなくば斬るぞ 斬られてたまるけえ 283 00:33:32,270 --> 00:33:35,170 やあっ 284 00:33:35,170 --> 00:33:38,410 逃がすな 285 00:33:38,410 --> 00:33:42,710 書き付けを奪え 逃がすな 書き付けを 286 00:33:42,710 --> 00:33:44,910 才蔵が書き付けを? 287 00:33:49,720 --> 00:33:51,920 あっ 待て! 288 00:34:13,610 --> 00:34:15,610 旦那 289 00:34:22,720 --> 00:34:25,090 うーん ちくしょう どこへ消えやがった 290 00:34:25,090 --> 00:34:27,290 おい 捜せ 捜せ はっ 291 00:34:31,090 --> 00:34:34,230 旦那 それがね いばりくさった浪人者なんで 292 00:34:34,230 --> 00:34:37,370 何?浪人者に奪い取られた? へえ 293 00:34:37,370 --> 00:34:39,400 一体 それはどこの誰だ 294 00:34:39,400 --> 00:34:41,400 そいつは あっしにも分かりません 295 00:34:41,400 --> 00:34:44,040 顔を見れば分かるだろ ええ そりゃ分かりますとも 296 00:34:44,040 --> 00:34:46,940 では一緒に捜してくれ 頼む 297 00:34:46,940 --> 00:34:49,950 ようがすとも でもそんな 大事な物だったんですかい 298 00:34:49,950 --> 00:34:54,150 うん 8000石の寄合旗本 299 00:34:54,150 --> 00:34:58,320 榊原越中守様と亜矢姫様に関わる 大事な書き付けだ 300 00:34:58,320 --> 00:35:00,860 へえ そいつは大変だ 301 00:35:00,860 --> 00:35:04,930 あっしも江戸っ子だ へい 302 00:35:04,930 --> 00:35:07,630 いけねえ 雲をつかむようなことってのは 303 00:35:07,630 --> 00:35:10,070 このことざんすね 困りやしたね 304 00:35:10,070 --> 00:35:12,470 おい 巾着切 305 00:35:15,440 --> 00:35:18,670 困ることはねえだろ おっ いけねえ 306 00:35:18,670 --> 00:35:22,180 現れやがった 旦那 こいつですぜ 307 00:35:22,180 --> 00:35:26,980 さよう 拙者が預かってるんだ 308 00:35:26,980 --> 00:35:31,090 いかなる理由で才蔵より お取り上げになったかは存ぜぬが 309 00:35:31,090 --> 00:35:35,660 榊原家にとっては かけがえのない大事な品 310 00:35:35,660 --> 00:35:39,000 ご返却を願いたい 311 00:35:39,000 --> 00:35:43,170 返せと言うなら 返さねえでもねえんだが 312 00:35:43,170 --> 00:35:45,770 いずれの御仁とも分からねえ人に 313 00:35:48,000 --> 00:35:51,510 そうたやすく渡すわけには いかねえんだな 314 00:35:51,510 --> 00:35:55,040 申し遅れたが拙者は榊原家家臣 315 00:35:55,040 --> 00:35:58,510 来間又四郎と申す者 316 00:35:58,510 --> 00:36:02,690 何とぞ ご返却を願いたい 317 00:36:02,690 --> 00:36:05,590 なるほど 318 00:36:05,590 --> 00:36:07,960 名前は分かったんだが 319 00:36:07,960 --> 00:36:11,990 いまひとつ 知りてえものがあるんだ 320 00:36:11,990 --> 00:36:14,930 何なりとお尋ねを 321 00:36:14,930 --> 00:36:17,730 お主の腕前だ 何? 322 00:36:17,730 --> 00:36:21,740 あまたの人々から求められてる この書き付け 323 00:36:21,740 --> 00:36:25,440 守り抜くには よほどの腕前がいるぞ 324 00:36:25,440 --> 00:36:30,110 拙者では不足と申されるか 325 00:36:30,110 --> 00:36:36,020 不足かどうか俺が試してやる 326 00:36:36,020 --> 00:36:40,220 よし 所望とあらば 327 00:36:40,220 --> 00:36:42,390 相手になろう だ 旦那… 328 00:36:42,390 --> 00:36:44,590 おやめなさい 329 00:38:21,890 --> 00:38:24,190 できる 330 00:38:29,300 --> 00:38:35,800 来間殿 この勝負は またの機会にいたそう 331 00:38:49,450 --> 00:38:51,650 貴殿の名前は? 332 00:38:53,920 --> 00:38:58,020 人斬り稼業の浪人とでも 覚えておいてもらおうか 333 00:39:29,190 --> 00:39:31,730 「我にゆかりの道」 334 00:39:31,730 --> 00:39:34,600 「我が文字を残しおきぬ」 335 00:39:34,600 --> 00:39:36,800 「角行」 336 00:39:41,970 --> 00:39:45,610 我が文字を残しおきぬ 337 00:39:45,610 --> 00:39:49,080 伴内 角行上人様に 338 00:39:49,080 --> 00:39:51,580 ゆかりの道と申すは どこであろうか 339 00:39:53,620 --> 00:39:59,090 それは恐らく富士のお中道を 指すものではございますまいか 340 00:39:59,090 --> 00:40:01,090 お中道とは? 341 00:40:01,090 --> 00:40:05,260 富士の5合目辺りを 一巡する参拝道をお中道と称し 342 00:40:05,260 --> 00:40:09,370 これは角行上人様の ご開拓になるとのこと 343 00:40:09,370 --> 00:40:12,600 さすれば ゆかりの道と 称せられますは 344 00:40:12,600 --> 00:40:16,370 このお中道にほかならぬと 推察いたします 345 00:40:16,370 --> 00:40:19,510 といたしますると角行上人様は 346 00:40:19,510 --> 00:40:21,510 そのお中道のどこかに 347 00:40:21,510 --> 00:40:23,710 更にその謎を解く 手掛かりの文字を 348 00:40:23,710 --> 00:40:27,920 お残しなされたのでしょうか 恐らく そのとおりだと思います 349 00:40:27,920 --> 00:40:30,420 さすがじゃ 伴内 350 00:40:30,420 --> 00:40:32,760 殿 恐れながら又四郎 351 00:40:32,760 --> 00:40:35,620 直ちに現地に赴き その文字を訪ね 352 00:40:35,620 --> 00:40:37,830 拙者も又四郎殿ともども 353 00:40:37,830 --> 00:40:40,230 2人して行ってくれるか 354 00:40:40,230 --> 00:40:43,600 お父上 どうか亜矢にも同行を 355 00:40:43,600 --> 00:40:45,900 お許しくださいませ え? 356 00:40:48,040 --> 00:40:51,170 姫様 お言葉ではございますが 357 00:40:51,170 --> 00:40:53,640 富士は名にし負う険しい山 358 00:40:53,640 --> 00:40:56,750 そのうえ 女人禁制の… 知っております 359 00:40:56,750 --> 00:41:00,850 私は たった今から 亜矢ではありません 360 00:41:00,850 --> 00:41:03,450 榊原亜矢太郎に 生まれ変わるのです 361 00:41:39,560 --> 00:41:42,360 富士にお登りなさるんで? ああ 362 00:41:42,360 --> 00:41:44,960 じゃ 道中お気をつけなされて 363 00:41:47,930 --> 00:41:51,330 姫 いや 亜矢太郎様 364 00:41:51,330 --> 00:41:54,140 どうもなじまないので 姫に亜矢太郎様とは 365 00:41:54,140 --> 00:41:56,410 変な気がいたします 又四郎 366 00:41:56,410 --> 00:41:59,240 拙者は亜矢太郎じゃ 姫などと申してはなりません 367 00:41:59,240 --> 00:42:03,310 はっ 亜矢太郎様 368 00:42:03,310 --> 00:42:05,810 富士のお山は 霊峰と申すだけあって 369 00:42:05,810 --> 00:42:08,510 いつ見ても すがすがしゅうございますな 370 00:42:11,620 --> 00:42:15,320 富士に一生を捧げた角行上人の お気持ちが 371 00:42:15,320 --> 00:42:17,820 手前にも 分かるような気がいたします 372 00:42:27,970 --> 00:42:30,110 なんて神々しいんでしょう 373 00:42:30,110 --> 00:42:33,810 これから あの高い所に 登るのですね 374 00:42:33,810 --> 00:42:37,150 大丈夫でございますよ 亜矢太郎様 375 00:42:37,150 --> 00:42:39,310 今夜は吉田の宿泊まりですな ああ 376 00:42:39,310 --> 00:42:41,510 さあ 377 00:43:14,780 --> 00:43:17,290 亜矢太郎様 初めての旅で 378 00:43:17,290 --> 00:43:19,560 さぞお疲れのことで ございましょう 379 00:43:19,560 --> 00:43:21,890 明日は早発ちゆえ もうお休みになられては 380 00:43:21,890 --> 00:43:23,930 いかがでございます 381 00:43:23,930 --> 00:43:27,560 そのほうたちも 下がって休め 382 00:43:27,560 --> 00:43:29,630 下がって休めと言われても ご覧のとおり 383 00:43:29,630 --> 00:43:31,630 これだけの部屋でございます 384 00:43:37,370 --> 00:43:40,570 それでは早発ちのこと 帳場に頼んできます 385 00:43:49,120 --> 00:43:53,920 さあ どうぞ お疲れでございましたでしょう 386 00:43:53,920 --> 00:43:56,320 お二階でございます どうぞ 387 00:44:04,430 --> 00:44:06,730 こちらでございます ああ よし 388 00:44:12,070 --> 00:44:15,170 青卍教の天堂勘兵衛 389 00:44:36,530 --> 00:44:40,270 姫 姫 390 00:44:40,270 --> 00:44:42,570 天堂一味がこの宿におります 391 00:44:47,010 --> 00:44:51,380 お里の報告によって 書き付けの謎を知った以上 392 00:44:51,380 --> 00:44:53,620 焦る必要はない 393 00:44:53,620 --> 00:44:56,220 敵は我が胸中にあり 394 00:44:56,220 --> 00:44:59,990 皆の者 明日からは富士の山中じゃ 395 00:44:59,990 --> 00:45:02,020 酒も女もない 396 00:45:02,020 --> 00:45:04,920 今夜は大いに飲め よし! 397 00:45:11,230 --> 00:45:15,570 今夜は痛飲して 黄金80貫の夢でも見ますか 398 00:45:15,570 --> 00:45:17,740 宝は奴らが探してくれる 399 00:45:17,740 --> 00:45:20,140 こっちは見つけたところを 頂戴するだけだ 400 00:45:20,140 --> 00:45:24,510 ハハハハッ 401 00:45:24,510 --> 00:45:32,190 めでた めでたの若… 402 00:45:32,190 --> 00:45:35,520 え?あれ? 403 00:45:35,520 --> 00:45:38,730 どこ行っちまったんだ ほんとにもう 404 00:45:38,730 --> 00:45:40,830 ん? 405 00:45:42,760 --> 00:45:46,570 あ そうか この宿に 天堂勘兵衛一味がいるんで 406 00:45:46,570 --> 00:45:48,940 それで他の旅籠 行かれたんだな 407 00:45:48,940 --> 00:45:52,640 こりゃ急いで行かなくちゃ 408 00:45:52,640 --> 00:45:55,440 おおっ キャ!いや! 409 00:46:04,850 --> 00:46:07,820 あっ 何だい 410 00:46:07,820 --> 00:46:10,020 じじいじゃねえか 411 00:46:14,400 --> 00:46:16,870 お… かわいい おねえちゃん 412 00:46:16,870 --> 00:46:18,870 ぽちゃぽちゃっとして いいじゃないか 413 00:46:18,870 --> 00:46:21,570 キャッ 放してください いいじゃないか 414 00:46:24,270 --> 00:46:26,270 いててて 415 00:46:38,520 --> 00:46:41,120 あっ いけねえ あっ 貴様 416 00:46:44,730 --> 00:46:47,200 ちくしょう ちくしょう 417 00:46:47,200 --> 00:46:49,200 追え! 418 00:47:01,340 --> 00:47:03,540 ごめんなすって 419 00:47:06,450 --> 00:47:08,520 どこ行きやがった 420 00:47:08,520 --> 00:47:10,520 おい こっちだ 421 00:47:12,650 --> 00:47:14,650 どこ… 422 00:47:18,160 --> 00:47:21,230 おい 巾着切 もう悪者は行ってしまったぞ 423 00:47:21,230 --> 00:47:24,400 また旦那ですかい 「また」はなかろう 424 00:47:24,400 --> 00:47:26,470 しかし旦那 どうしてこんな所へ? 425 00:47:26,470 --> 00:47:28,570 急に富士の山へ登りたくなってな 426 00:47:28,570 --> 00:47:31,410 嘘でしょう 旦那 またあっしを 狙ってるんでしょう 427 00:47:31,410 --> 00:47:33,780 あっしはね もうスリじゃ ござんせんからね 428 00:47:33,780 --> 00:47:36,480 こう見えても榊原越中守様の 429 00:47:36,480 --> 00:47:38,750 れっきとした中間なんで そうか 430 00:47:38,750 --> 00:47:41,080 貴様 巾着切 廃業したのか そうなんで 431 00:47:41,080 --> 00:47:44,450 へっ 江戸っ子 才蔵の晴れ姿 432 00:47:44,450 --> 00:47:47,860 奴さんだぞ 433 00:47:47,860 --> 00:47:51,460 では中間さん またお山で会おうかな 434 00:47:51,460 --> 00:47:53,760 ハハハハッ 435 00:47:59,870 --> 00:48:03,170 天堂一味が我々を追ってると 分かった以上 436 00:48:03,170 --> 00:48:05,510 油断はなりませぬぞ 分かっています 437 00:48:05,510 --> 00:48:08,780 でも そなたがいるから天堂なんか ちっとも怖くありません 438 00:48:08,780 --> 00:48:14,880 だが黄金を手にし 一日も早く殿に吉報を 439 00:48:14,880 --> 00:48:17,180 それっ 440 00:48:19,920 --> 00:48:22,120 天堂一味だ 441 00:48:49,950 --> 00:48:53,090 ここが5合目 いよいよ お中道巡りですね 442 00:48:53,090 --> 00:48:55,290 そうです 443 00:48:57,830 --> 00:49:02,860 この道がおじい様 ゆかりの道 444 00:49:02,860 --> 00:49:07,940 そう思うと道の石1つにも 心ひかれます 445 00:49:07,940 --> 00:49:11,440 姫様 先を急ぎましょう 446 00:49:11,440 --> 00:49:16,140 一刻も早く謎を解くカギを 秘めた所を探さねば 447 00:50:04,260 --> 00:50:07,560 又四郎殿 洞窟がありましたぞ! 448 00:50:22,810 --> 00:50:24,810 ちょっと やみそうもありません 449 00:50:24,810 --> 00:50:27,110 しばらくここで 雨宿りいたしましょう 450 00:50:50,670 --> 00:50:52,970 うー 451 00:50:59,310 --> 00:51:02,510 姫 姫 452 00:51:11,160 --> 00:51:15,130 もう雨もやみましたぞ 知っております 453 00:51:15,130 --> 00:51:18,030 ひどい嵐でございましたな 454 00:51:18,030 --> 00:51:22,240 でも亜矢は 少しも恐ろしくありませんでした 455 00:51:22,240 --> 00:51:25,170 相変わらず姫様はお強い 456 00:51:25,170 --> 00:51:27,480 強いからではありません 457 00:51:27,480 --> 00:51:30,280 そなたが そばにいてくれたからです 458 00:51:32,680 --> 00:51:34,780 亜矢は 459 00:51:37,850 --> 00:51:41,250 又四郎が好きです 460 00:52:31,110 --> 00:52:33,440 姫 疲れたでしょう 461 00:52:33,440 --> 00:52:35,480 少し この山小屋で 休んでいきましょう 462 00:52:35,480 --> 00:52:39,250 ええ 463 00:52:39,250 --> 00:52:42,420 おじい様は一体どこへ 謎を解くカギを 464 00:52:42,420 --> 00:52:44,450 秘めておかれたのでしょう 465 00:52:44,450 --> 00:52:47,390 これでは まるで雲をつかむような 尋ねものです 466 00:52:47,390 --> 00:52:50,390 しかし まだ諦めるのは 早うございます 467 00:52:50,390 --> 00:52:54,760 でも おじい様が文字を 残しておおきになりそうな場所は 468 00:52:54,760 --> 00:52:56,770 どこにもないではありませんか 469 00:52:56,770 --> 00:52:59,170 途中の岩にも刻まれた跡はなし 470 00:52:59,170 --> 00:53:02,770 いや もう少し先を探せば きっと 471 00:53:02,770 --> 00:53:05,240 又四郎の旦那 472 00:53:05,240 --> 00:53:08,510 ここに何か書いてありますぜ 473 00:53:08,510 --> 00:53:10,610 ここでござんす 474 00:53:15,920 --> 00:53:19,020 おっ まさしく角行上人様の文字 475 00:53:19,020 --> 00:53:22,360 伴内 476 00:53:22,360 --> 00:53:26,030 「唯摩不言 声石之下」 477 00:53:26,030 --> 00:53:29,130 はて 唯摩といえば 478 00:53:29,130 --> 00:53:31,500 確か釈迦の弟子 479 00:53:31,500 --> 00:53:34,900 「不言」は文殊菩薩の質問に 沈黙をもって答えた 480 00:53:34,900 --> 00:53:37,370 故事を指すものと思います 481 00:53:37,370 --> 00:53:41,640 では この「声石之下」とは 何を意味してるのでしょう 482 00:53:41,640 --> 00:53:45,310 声石之下… 483 00:53:45,310 --> 00:53:48,280 声石之下 484 00:53:48,280 --> 00:53:50,650 あ… 分かりました 485 00:53:50,650 --> 00:53:53,190 唯摩の一黙 声 雷の如し 486 00:53:53,190 --> 00:53:56,290 その「声 雷の如し」が この謎を解くカギです 487 00:53:56,290 --> 00:53:58,630 声 雷の如し? 488 00:53:58,630 --> 00:54:03,500 おっ それは まさしく6合目の 雷岩を指しているに相違ない 489 00:54:03,500 --> 00:54:07,400 雷岩? 胸突坂を登れば雷岩です 490 00:54:07,400 --> 00:54:09,700 道は険しいが参りましょう 491 00:54:38,200 --> 00:54:41,400 この辺が雷岩と 言われている所です 492 00:54:48,710 --> 00:54:50,710 もしかしたら あのほこらの中に 493 00:54:50,710 --> 00:54:52,910 うん 調べてみよう 494 00:55:09,730 --> 00:55:12,830 このような物が 開けてみては? 495 00:55:30,550 --> 00:55:33,960 富士の白玉と 80貫の黄金の代わりに 496 00:55:33,960 --> 00:55:37,190 能面とは どういう意味でしょう はっ 497 00:55:37,190 --> 00:55:40,030 裏には朱塗りが施してあります 498 00:55:40,030 --> 00:55:44,030 恐らく角行様は 用心に用心を重ねられ 499 00:55:44,030 --> 00:55:46,630 ここに宝の在りかを 刻みつけたうえ 500 00:55:46,630 --> 00:55:50,340 秘密を保持するために 朱塗りを施したものと存じます 501 00:55:50,340 --> 00:55:52,340 では早速 いや 502 00:55:52,340 --> 00:55:55,210 下手にはがすと肝心の文字を 損なっては大変です 503 00:55:55,210 --> 00:55:57,310 急ぎ下山して… あっ 504 00:55:59,380 --> 00:56:02,980 それっ その面を寄こせ 505 00:56:16,230 --> 00:56:18,230 伴内殿 姫を早く 早く! 506 00:56:18,230 --> 00:56:20,230 よし 507 00:56:27,740 --> 00:56:30,010 面を取れ 追え 508 00:56:30,010 --> 00:56:32,110 逃がすな 追え 509 00:56:37,690 --> 00:56:39,990 姫 早く 510 00:56:42,660 --> 00:56:44,960 姫を追え 逃がすな 511 00:56:49,930 --> 00:56:52,130 姫! 512 00:57:01,010 --> 00:57:03,110 追え 追え! 513 00:57:09,380 --> 00:57:11,780 姫!早く! 514 00:57:16,060 --> 00:57:18,560 姫 早く 515 00:57:25,370 --> 00:57:27,670 姫を逃がすな 516 00:57:30,070 --> 00:57:32,370 姫!姫! 517 00:57:35,710 --> 00:57:37,910 姫! 518 00:57:50,290 --> 00:57:52,490 姫! 519 00:57:57,170 --> 00:57:59,370 姫 早く 520 00:58:09,240 --> 00:58:11,240 追え! 521 00:59:02,560 --> 00:59:06,500 姫! 姫! 522 00:59:06,500 --> 00:59:08,500 伴内 523 00:59:12,540 --> 00:59:14,640 あっ 伴内 524 00:59:17,610 --> 00:59:19,810 ああーっ! 525 00:59:29,320 --> 00:59:31,520 姫! 41239

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