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Original subtitles

(矢崎(やざき))悪く思うなよ

下のもんに示しがつかねえんだよ

拳(けん)…

往生せえ

(拳)源治(げんじ)! 跳べー!

うっ… だあっ

源治

源治

源治

くそったれ

お前に出会わなきゃ 俺の人生は…

(カラスの鳴き声)

(はしごを登る音)

(源治)ハァ…

(カラスの鳴き声)

(スピーカー:校長) 二度とかえらぬ青春の日々を―

健やかに―

そして有意義に過ごしてください

(教師)それでは次に 新入生代表の言葉

(騒ぎ声)

(古池)我々は 立派な社会人になるために―

この鈴蘭(すずらん)高校で多くを学び―

清く…

(阿久津(あくつ))黙れ こら!

(騒ぎ声)

(阿久津)この鈴蘭は

てめえの拳一つで のし上がっていける

最高の舞台だ

だが 鈴蘭史上―

いまだかつて てっぺんを取った者はいねえ

誰が取るか分かるか?

誰が取るか分かるか?

(生徒たち)ハハハ… 俺だよ 俺だよ!

俺が1年のうちに てっぺんを取る! 以上!

(ヒロミ)能書き 垂れてんじゃねえぞ スルメ!

(阿久津)誰がスルメじゃ こら!

(笑い声)

(ヒロミ)おめえだよ

(教師) あっ ケンカは やめてください

ケンカは やめてください!

おめでたい日ですから ケンカは やめなさい

お父さん お母さんが悲しみますよ

入学式ですよ

(騒ぎ声)

(教師)今年の新入生も 元気があっていいですな…

(教師)た… 大変です 校庭に ヤ… ヤ…

(教師)誰か 警察! 誰か 110番!

(生徒)おい やめろ! (教師)110番! 早く!

(生徒)おい やめろ! いいから やめろ!

面白(おもしれ)えのがあるから こっち来い!

お前ら こっち来い!

うちの若いもんを病院送りにした 芹沢(せりざわ)多摩雄(たまお)ってのは どいつだ?

出てこい こら!

(岡野)兄貴 (拳)おう

あの…

ジュース 買ってきてもらえませんか?

(拳)は? (八幡)俺 コーヒーがいいです

(舎弟)あっ 俺 ホットポカリです (岡野)お前は?

(舎弟) 雪見だいふく お願いします

(岡野)雪見だいふく

なんで俺がパシリみたいなマネ しなきゃいけないんだよ お前

お願いしますよ あと 俺らやっときますから

うん 兄貴 出る幕じゃないっすね

俺ら ビシッとやっときますから

兄貴は シュシュシューッと 行ってくれば

行ってください

あ… そう?

(岡野)ええ (八幡)はい

じゃあ これ はい 1本

(拳)おい お前も (八幡)ああ はい

おい お前… あと頼んだぞ お前

(岡野)はい 分かりました (八幡)分かりました

(拳)じゃ ちょっと行ってくるわ (岡野)はい お願いします

芹沢って誰だ?

(ポン)知らねえのかよ

今年3年のバケモンだ

芹沢 出てこいや!

はよ出てこいや こら ガキが!

(時生(ときお))多摩雄

俺 何ともねえってよ

(芹沢)そうか

(エンジン音)

(時生)何だよ 早く乗れよ

(芹沢)ん?

あ?

(芹沢)お前 歩いてけ

(時生)はっ? (芹沢)歩いてけ

お前 バイク乗れねえだろ おい 多摩雄

おい…

(急ブレーキの音)

(芹沢)んっ…

なんで本当のこと言わねえんだよ

(スキール音) (芹沢)うおっ

あっぶねえ! てめえ この野郎!

(黒岩(くろいわ))芹沢くーん

君 免許 持ってたっけ?

(サイレン)

(八幡)おめえが芹沢多摩雄か

(岡野)おい おい… おい! (八幡)おい! 待てや

公務員をナメるなよ

ついてくんじゃねえよ 暇人!

うおおっ

おい あおんな 警察が!

うおっ…

(男性)あわわ… (芹沢)どけ!

(男性たち)ああっ!

(衝突音)

(芹沢)危ねえぞ こら!

(男性)おおお… (芹沢)どけ!

(スピーカー:黒岩)芹沢 チキン

芹沢! チキン!

(エンジンをふかす音)

(エンジンをふかす音)

ああー!

おあっ!

ダハッ! 貧乏人 ナメんじゃねえ

ああっ!

おっ… あ?

戻れ 戻れ…

(八幡)うわっ

(バイクのエンジン音)

(芹沢)危ねえ どけ! (八幡)おっ あああ…

(芹沢)うおおっ!

うおー!

うあっ…

おらー!

うわ…

うっ! ああ…

(源治)おら! (八幡)うわっ うっ うっ うっ…

こいつら 俺の客だろ

(源治)知るか

(芹沢)見ねえ顔だな

今日から鈴蘭だ

(パトカーのサイレン)

芹沢!

(源治)お前が芹沢…

多摩雄?

(芹沢)そうそう

なんか俺たち とんでもねえ高校に来ちまった

アタマ取るとか 騒いでたんじゃねえのかよ スルメ

♪~

(THE STREET BEATSの歌声)

跳べー!

~♪

(歓声)

(スピーカー:DJ) BEATS イン ザ ハウス!

BEATS イン ザ ハウス!

ヨー ヨー ヨー ヨー どうだ まいったか

BEATSのロックに 酔っ払っちまったよ

音楽にジャンルもくそもねえんだ

アーイ 俺がオーガナイザーの コウキだ…

(ルカ)3年生になって 転校したんじゃ―

友達いなくて退屈でしょ

滝谷(たきや)くん

(源治)牛山(うしやま)さん

余計なこと しゃべってんじゃねえよ

(牛山)ハハハハ… 怒んなって

彼女 逢沢(あいざわ)ルカちゃん

(ルカ)ねえ 1つ聞いていい?

なんで鈴蘭高校なんかに 転校したの?

(牛山)不良偏差値トップの 通称 カラスの学校

そこで派閥争いを制して 頂点に立つためだよな

なんかヤクザみたい

やめたら?

(DJ)ヨー マジ くそハンパねえ 兄貴たちのロックのあとは―

お待ちかねのレディー 女神のR&Bだぜ

オーケー

ヒア ウィ ゴー!

(音楽)

もしかして ウゼえとか思ってる?

思ってる

(DJ)ヘイ ヨー 最高のステージ 朝までいくぜ!

ヘイ ヨー 熱くなってノってきな

ヘイ ヨー メイク サム ノイズ!

ミュージック ミクスチャーナイト!

(ルカの歌声)

(牛山)どうよ

どうよ?

どうよー!

(歓声)

(英雄(ひでお))いい そのままでいいんだよ それでいいんだよ

ああ そう 頼まれてるから大丈夫だ

なあ ヨウコちゃん

(セイコ)セイコでーす (英雄)セイコちゃん

フフッ… (足音)

(前田(まえだ))おやじ

若が帰られました

(英雄)ああ じゃあ ちょっと レイコちゃん

(前田)こちら どうぞ

あちらのソファーで

(英雄)どうだ? 鈴蘭は

(源治)どうもこうもねえよ

まだ入ったばっかだろ

(英雄)そうイキがってるだけで てっぺん取れるほど―

鈴蘭は甘くねえぞ

(源治)鈴蘭 取れなかった あんたに言われたくねえなあ

(前田)若

口の利き方には気をつけてください

俺は あんたとは違う

ぜってえ鈴蘭 取ってやるよ

(英雄)息子に超えられりゃあ 本望ってもんだ

(源治)そしたら約束どおり あんたの組 もらうかんな

(英雄)大したもんだ

お前が鈴蘭を制覇して 組を継ぐことになればなあ

(源治)おい

今のセリフ 忘れんなよ

ぜってえ あんた超えてやるよ

(カラスの鳴き声)

あれ 誰がやった?

さあ…

かわいい新入生の仕業でしょ

(戸梶(とかじ))1年は後回しだ まずは3年をつぶす

俺らA組を拠点に B C D Eと順に落としていく

(筒本(つつもと))B組には三上(みかみ)兄弟がいます

うおっ! いっ! こっ…

プッ… 国士無双…

(時生)寝言 言ってんじゃねえよ またチョンボじゃねえのか?

マジだって ほら ビビんなよ

(芹沢)あっ!

(時生)源治 (芹沢)ああー…

(時生)戸梶!

落ち着け 悪(わり)い 悪い

(戸梶)誰だよ こいつ

ああ 俺の中学のダチで

(戸梶)だから何だよ… (時生)落ち着けっつってんだろ!

な?

(源治)久しぶりだな 時生

(時生)ああ

消したの お前か

あっ いや…

おい 芹沢

お前 3年で一番強(つえ)えんだろ?

やろうぜ 面 貸せよ

(筒本)は? (時生)ちょっと待てよ 源治

なんで お前が多摩雄とやるんだよ

(芹沢)おい!

(時生)多摩雄 ちょっと待て

んっ! 多摩雄…

(芹沢)てめえ よくも 人の国士無双を!

うあー!

こっちはな 生活が かかってんだぞ!

(豪(たけし))おい こら 貧乏人 (芹沢)何だ!

(筒本)あっ 三上兄弟だ

(戸梶)手間が省けたな

(時生)源治 悪いけど お前に構ってる暇はねえんだ

どうしても多摩雄とやりてえなら…

2年の芹沢の弟子 リンダマンを倒してからにしろ

(源治)リンダマン? (芹沢)おい 何言ってんだよ

(時生)そいつに勝ったら ここに来い

(時生)いいな? (学(まなぶ))おい 芹沢!

(豪)何をゴチャゴチャやってんだ こっちは暇じゃねえんだ!

1回だけだぞ

(学)オツトメ ご苦労さん

(豪)さっさと3年のトップ 決めようぜ

で いつからリンダマンが お前の弟子になったんだ? ああ?

(骨が鳴る音)

(学)ビビって 戦ったこともねえくせによ!

おらー!

(骨が鳴る音)

(学)うらあ!

うっ…

あっ イデデデ…

(豪)てめえ!

うっ! やばい… あっ

(学)ん…

うわっ! うっ…

(生徒)2年のリンダマン?

(源治)おう そいつ強えの?

(生徒)そりゃもう ハンパねえよ

まあ 俺が聞いた話によると

1年のときに他校のヤツら10人 1人で倒したらしい

いいや 俺は50人って聞いたぞ

(生徒)バカ お前 俺は 100人って聞いたぞ

(生徒)100人は多すぎやろ

(生徒)しかも全員 病院送り

(生徒)どこの?

(生徒)そこ重要? お前…

そんなことより お前 その運ばれたうちの数人が

死んだ…

あっ ああ…

(悲鳴)

(源治)お前がリンダマン?

(拳)やっと見つけたぞ この野郎

ああ?

ヤクザもんに 手 出したら

どういうことになんのか 分からせてやるよ

ああ? 芹沢

(源治)ん? 違うけど

(拳) 四の五の言ってんじゃねえぞ!

うっ! ああ…

(うめき声)

(源治)えっ ちょっと… おい

実はね 俺も鈴蘭出身でよ

そり込みの拳っていやあ

鈴蘭制覇に 王手をかけた男として有名よ

(源治)鈴蘭制覇…

(拳)おう

何だ その目は お前 ああ?

分かってねえな お前みてえに強えだけじゃ

群雄割拠の鈴蘭を―

1つにまとめることはできねえのよ

あっ そうだなあ 例えば… 人徳 うん

それに 統率力

まあ あとは あれだな 政治力に えー 洞察力

まあ そういう いろんなものがねえとダメなんだよ

あんた それ持ってんのかよ

(拳)そのタメ口 どうにかならねえか

なんねえな

俺 鈴蘭 入ったばっかで 右も左も知らなきゃ―

上も下もねんだわ

だから…

何だよ

(源治)俺に協力してくんねえか?

(拳)ん?

(源治)ほら… 俺 人づきあいも苦手だし

あ…

だから

俺に力 貸してくれよ 拳さん

お… おいおい…

顔上げろ 顔上げろ 座れ 座れ 座れ お前

おい そういうことだったら お前 俺に任しとけ

本当か?

当たり前だよ 男に二言はねえ

あっ じゃあ 早速よ

てめえのクラスをモノにする方法 教えてやるよ

いいか こういうのは インパクトが大事なんだ

でかい声で言ってやれ

このクラスで どいつのが一番強えだ?

このクラスで 一番強えのは どいつだ?

(忠太(ちゅうた))俺だ

何だ? てめえ

うあっ…

ハァ ハァ…

俺の負けだ

今日から このクラスは俺のもんだ

俺についてくれば…

いい夢 見させてやるぜ

どう これ! ハハハハ…

まあよ 俺クラスになると 何つうの?

こういうセリフはよ 自然と こう 板についてくるんだな

(岡野)でも それ 兄貴の実体験ですか?

(拳)当ったりめえだろ お前 経験に勝るもんはねえっつうの

ただよ これ 1つオチがあってな

実は俺 言われたほうだったりする ハハッ…

アチアチ… アチッ! バカ イッテ…

アチッ アチッ…

(組員)おはようございます (組員たち)おはようございます

(拳)あっ おはようございます!

おやっさん カッコいいっすね ヘヘッ

アッチ…

いいジャケットっすね

(矢崎)何?

(拳)あっ いや…

俺も いつか おやっさんみたいに―

そういうカッコいいスーツ 着てえなと思って

お前よ ソープのみかじめ どうした?

(拳)えっ…

集金 済んだのかって 聞いてんだよ

(拳)ああ あれはちょっと 今月 もうちょっと待ってくれって…

(矢崎)この野郎

(たたく音) (矢崎)何だ この野郎

(拳)すいません

(矢崎)お前 劉生会(りゅうせいかい)に 横取りされたんじゃねえのかよ

(拳)すいません

(矢崎)どうなんだよ

(拳)すいません

劉生会に横取りされたんだろ?

(拳)すいません

すいません…

(時生)ガキんころさ―

源治と どこから見える夕日が 一番きれいか探したことあんだよ

あいつとは ずっと変わんねえと思ってた

けど…

もう源治とは関係ねえ

やり合う覚悟はできてるぜ

そうか

俺とお前も…

いつかは変わっちまうのかな

(芹沢)俺と見る景色は いつまでも変わんねえよ

この鈴蘭じゃ 俺とお前の上には誰も立てねえ

かかってくるヤツは 片っ端から ぶっつぶす

お前は のんびりしてりゃあいい

うっ…

こいつ E組 仕切ってた田村(たむら)忠太

(忠太)ちっす 忠太って呼んでください

(拳)おう… あれ?

ってことは 作戦 うまくいったのか

(手をたたく音) さすが源治だぜ

おう 忠太っつったな

じゃあよ 拳様と源治に 鈴蘭の情勢 教えてくれ

はい

じゃあ 新参者の 目立ったとこから挙げてきます

“武装戦線”っていうのは ご存じでしょうか

(源治)うん

でも鈴蘭と関係ねえだろ

(忠太)ところが 今年から その武装の四天王と呼ばれた―

阪東(ばんどう)秀人(ひでと)が 2年に編入してきました

キレたら相当やばいらしいです

あとは1年の 海老塚(えびづか)中トリオといわれている―

桐島(きりしま)

本城(ほんじょう)

杉原(すぎはら)ですね

(源治)リンダマンは?

(忠太)ヤツは 鈴蘭戦争に関与してません

別格ですから

(拳)なんか 怪物の話してるみてえだな

(忠太)いや 本当の怪物は 芹沢多摩雄ですよ

現在 最も鈴蘭制覇に近い男です

芹沢の陰に隠れていますが―

戸梶勇次(ゆうじ)は1~2年のときに ずっと芹沢のライバルで―

芹沢軍団の頭脳と いわれてるほどの策士です

ほかにも 芹沢の後輩で 中学のときに柔道で―

全日本選手権にも出たことがある 筒本将治(しょうじ)

源治さんの中学のダチで―

今は 芹沢の相棒として 数々の修羅場をくぐってきた―

辰川(たつかわ)時生がいます

そして 彼らから 絶大なる支持を得ているのが―

百獣の王 芹沢多摩雄です

この最強軍団が―

前代未聞の鈴蘭制覇を 成し遂げようとしているんです

三上兄弟率いるB組も―

軍団入りを表明しました

(拳)そうか…

(牧瀬(まきせ))B組たたいて 次は うちらC組か

ムダな争いは 避けたほうが賢明だろ

うちの組は やる前から 白旗振るほどヤワじゃねえぞ

そっか

だったら つぶすまでだ

いつでも待ってるぜ

(拳)C組の牧瀬隆史(たかし)

(忠太)何度 芹沢に負けても 果敢に挑んでいくんです

その折れない姿に 組のヤツらも ついてってる

そういうヤツは 力で ねじ伏せても通用しねえ

おう なんかネタねえのかよ?

(忠太)それなら牧瀬は マジで女にモテません

(拳)それだよ

牧瀬に女を紹介しよう

どうやって?

君たち

ちょっと ちょっと… ちょっと待って ちょっと待って

あのさ 名前だけ教えてくれるかな

(女子高生)キャー!

(拳)ウソーン

いいじゃん いいじゃん あっ おごりますよ

俺 おごりますよ もう ねっ おごらして おごらして

おごり…

シカトかよ おい お前

(拳)ちょっとだけ 俺に お時間もらえないですかね

(女性)いいよ

いいんですか?

(リコーダーの音)

それ誘拐

(拳)女の1人や2人 女の1人や2人…

なんとかしてな なんとかしてやる…

ちょっと 俺 行ってくるわ

あ? ちょちょ…

何してんの?

白菜 切ってる

なんで?

ここ 私んち

ウソー! ウソ…

ウソーン

あっ そうだ 多摩雄

バイク修理 20万な ツケとくわ

(芹沢)えっ?

(時生)修理 20万な (芹沢)えっ?

(鷲尾(わしお))芹沢! 勝負せえや こら ああ?

(蹴る音) (鷲尾)うわっ!

(せきこみ)

(芹沢)誰? (時生)さあ…

(学)勉強しろ 勉強

ちょっと待てよ くそチビ太(た)! ええ?

うわっ!

うっ…

(戸梶)2年だろ こいつ

(時生)2年 制してから また挑戦しに来い

(戸梶)いい根性してるな お前 名前は?

鷲尾郷太(ごうた)

(学)俺 学 ドンマイ

一丁前に呼び出しか

いい度胸してんじゃねえか

(源治)今日 呼んだのは… (牧瀬)分かってるよ

けどな

俺を倒しても うちの連中は お前の傘下には入らねえぞ

(うなり声)

合コン どう?

(牧瀬)うう?

“ロベロベ 合コン…”

(源治の舌打ち)

来るわけねえよな

俺に女ができなかったら

お前らにつくって話は なしだからな

おい ほんと大丈夫かよ

(拳のせきばらい) 合コンの帝王に任せなさい

(店員)いらっしゃいませ

(ルカ) ごめんね 遅くなっちゃって

紹介するね

(由宇(ゆう))由宇です

(響子(きょうこ))響子です

(拳)あっ わたくし 体は小さいですが―

器はでかい 拳と申します

そして こいつが大っきいですけど 態度も大っきい―

源治くんでございます ハハッ

(源治)源治です

(拳)そして こいつが…

(牧瀬)あっ…

僕 マッキーです

なんか 油性ペンみたいな 名前だね

おお…

いい声だな

牧瀬!

落ち着け

だよな

俺 何もしないで出ちゃいそうだよ

出ちゃうって 何が?

(牧瀬)何がって 君…

男の口から そんなこと言わせるつもりかい?

(拳)あー そうそうそう…!

と… とりあえずさ 席着こうか うん 大丈夫 大丈夫…

ちょっと緊張しちゃってんだよね マッキー ハハッ

(拳)カンパーイ! はい! はい! はい!

はい どうも はい かわいいっすね はーい

うーん!

あれ? 飲まないの?

あっ つまみ つまみ頼もうか ね?

チーズ好き? ナッツ いける?

俺 チョコ大好き ハハハッ

いらない? 大丈夫? ん?

(せきばらい) よし

このへんで ゲームでもやりますかね

山手線(やまのてせん)ゲーム!

(響子)何それ?

(拳の笑い声)

何これ

(拳)何だよ

拳さん

これ 最初から限界だろ

そう? いや 俺んところは盛り上がって…

分かってるって 任しとけ 俺に

まあ ちょっと早いが やるか

忠太

あーらららら… 楽しそうじゃねえか おめえら

俺も まぜてくれよ

おー ゲキマブだよ ちょっと

ちょっと来いよ ちょっと おー いい匂いする

ちょっと 俺のフィンガーテク 試してみない?

おい てめえ!

俺の女に手を出してんじゃねえ

上等だよ

かかってこいや!

あっ! うう… ああっ…

忠太ー! おい 忠太 おい 大丈夫…

バカ 名前呼んだら 俺たちが グルだってことがバレちゃ…

ハァーッ!

そういうこと

ハァ 信じらんない

帰ろ

サイテー

ほんとサイテー

(泣き声)

泣き上戸か

お前 変わってんな

泣くな んっ…

(拳)よう

忠太 帰してきた

今日は悪かったな

そう言っちゃ何だけどよ―

これから仕切り直しで ソープ連れてってやるから

ソープ?

(拳)ああ

マジっすか?

(拳)おお

何だ 源治 お前… 怒ってんのか? お前

(牧瀬)ソープ? (拳)おう

マジっすか?

(拳)おお

泣いてんのか?

(源治)くっ…

ソープ?

(拳)おう

(牧瀬)マ… (拳)あのな―

ベッドでネチョネチョ マットでグチョグチョだよ

おお… おおお…

あっ! どどど…

(源治)どうした?

(拳)おい 我慢してる 何か我慢してるぞ こいつ

(牧瀬)ぬあっ! (拳)おお

(叫び声)

ちょっ…

おお… しまった

あの すいません ズボンとパンツあります?

(店員)は?

ズ… ズボンとパンツ

(牧瀬)見て これ (3人の笑い声)

(拳)どんな ファッションリーダーだよ お前…

なに お前…

(拳)それ 前後ろあんのかよ お前

おい…

(牧瀬)婦人服じゃねえかよ

(笑い声)

(源治)あーあ…

じゃ 牧瀬 またな

(拳)じゃあな

(牧瀬)滝谷

C組は

お前に預ける

おう

一緒に てっぺん取ろうじゃねえか

(豪)こらこら 7番ピン 明らかに ずれてんだろうが

(学)ずれとる ずれとるよ われ

(豪)入りすぎじゃ バカ この野郎

おう 1番!

(豪・学)OK

いかがかい? 大丈夫? OK? おお いこう!

(豪) さっきから うるせえんだよ

(学)ああっ? いこうよ もう

いっちゃおう もう暗いし いっちゃおう

(豪)てめえら ビビって動いたら ぶっ殺すぞ こら!

よーし いっちゃおう いっちゃおう いっちゃおう なっ

よーし OK 準備OK

(豪)いくよ いっちゃうよ (筒本)大変だ!

牧瀬が滝谷源治につきやがった

(学)ああ?

いちいち うろたえてんじゃねぞ ああ?

ああっ?

いや でも牧瀬が 伊崎(いざき)を巻き込もうとしてるんすよ

(戸梶)D組の伊崎を? (筒本)はい

(学)そうなの? えっ?

(豪)あいつは相当キレるでしょ

(学)やべえじゃん…

(芹沢) あー ガタガタうるせえな! もう

来い!

(学)よし よく狙えよ

せーのっ

(芹沢)とりゃー!

(生徒たちの悲鳴)

っしゃー!

(学)コングラチュレーション フー!

そんときは 蹴散らすまでだ

まとまってくれたほうが 面倒 省けていいじゃねえか なあ?

おう

あいつ 顔色悪くねえか?

(豪)え? インフルだろ

(学)いいか 豪

ボンボンってのはよ 季節の変わり目に弱(よえ)えんだ

(豪)ほんとかよ

(生徒たちのうめき声)

(ヒロミ)これで1年は 俺たちのもんだ

(伊崎)おお すげえな お前ら

中学の先輩として鼻が高(たけ)えよ

何なら面倒見てやろうか

(ヒロミ)伊崎さん

いつまでも 先輩風 吹かせんでください

俺らは いつでも

あんたの首 取る覚悟は できてますから

(ポン)おい ヒロミ

誰が相手か分かって言ってんのか

(マコ)俺もヒロミと一緒だ

鈴蘭に来れば上も下もねえ

いつでも相手してやるよ

お前 まず髪切れ

フッ

フゥー… ハァ…

あれだけの人でも 3年 仕切れねえのかよ

それだけ 鈴蘭の層が厚いってことだ

俺たちにつくって

本当か?

ああ

だが 少しルールを変える

手を組んで 芹沢とやり合うのは お前じゃない

俺のほうだ

はあ?

めでたいヤツだな

戦争に きれい事は いらねえんだよ

(生徒たち)おらー!

(生徒)うっ…

(生徒たち)おらー!

(源治)うっ…

(生徒)うおっ…

(生徒)おらー!

(生徒)うりゃ!

(源治)ああっ…

(生徒)おら!

(源治)あっ ああ…

(伊崎)牧瀬が 頭 下げて頼むから―

どんなヤツかと思ったら…

お前に芹沢は取れねえよ

ハハハハ…

ううっ…

(生徒)おらっ

(生徒)んっ! (生徒)おわっ…

(源治)おらっ

終わってねえよ バーカ

(生徒)ふっ! おら!

(生徒)うりゃー!

(生徒)おりゃー しゃー!

(生徒)おらー! うりゃー!

(遠雷)

(雨の音)

うう…

うう… んんー…

さあ 続けようか

(生徒)おら!

(源治)んだ こら…

おら!

(生徒)うらあ!

(源治)この野郎…

(足音)

(忠太)源治さん!

(牧瀬)おい 源治!

おい

源治 源治!

てめえ! (椅子を蹴る音)

お前 なんで こいつ担ぐ気になった?

女 紹介されたからとか ほざくなよ

(牧瀬)理由なんかねえし

あっても… 俺じゃ うまく言えねえ

(伊崎)そこの大将に伝えろ

あしたから ダーツ教えてやるって

(牧瀬)あ?

(拳)ハハッ

なんか うれしそうだな

(拳)え?

おう 当たりめえだろ

だって 俺が かなえられなかったことを

お前が やってくれてんだ

こんな テンション上がることはねえぞ

カッコつけんなよ

何だよ お前 カッコぐらいつけ…

おい

あれ あの子って…

ルカちゃんじゃねえのか?

(ヤンキー)かわいいほっぺ 切っちゃうぞ お前

(拳)何だ? あいつら

(ヤンキー)待てよ

(ヤンキー)ハハハッ

(拳)何やってんだ こら

あ?

(ヤンキー)何だ おりゃ!

何だ? お前ら

俺はな

女に 手 出すヤツと 刃物 振り回してるヤツが

一番 嫌(きれ)えなんだよ

こないだは悪かったな 借りは返させてもらうぞ

ルカちゃん連れて逃げろ

(源治)は?

さすがに この数は まじいだろ

その体じゃムリだ もう お前1人の体じゃねえんだぞ

(ヤンキー)おい なに ゴチャゴチャ言ってんだ おら

ぶっ殺すぞ おら!

ザコは黙っとけ こら

いいから 早く行け

カッコつけんなって

たまにはカッコつけさせろ

早く行け

(源治)よし…

ううっ…

(拳)やってやるよ この野郎

お前 何時代だ?

(拳)昭和で悪いか バカ野郎!

行くぞ

(拳)おい ちょちょ… ちょっと 待て待て…

ちょっと待て ちょっと待て 待て待て 聞け聞け…

聞け! 聞けって ちょっと聞け!

俺はな

泣く子も黙る武闘派集団 早秋(そうしゅう)一家 矢崎組の

舎弟頭(がしら)やってる片桐(かたぎり) 拳だ

(ヤンキー)何だ そりゃ

お前 “何だ それ”って…

(ヤンキー) んなこと関係ねえんだよ!

(拳)何だ この野郎! (ヤンキー)行け

(ヤンキー)引っ込んでろ! (拳)おらー! この野郎!

下がれ 下がれ 下がれ! ほら

おい こら! 聞け!

(ヤンキー)なんだよ…

こっから 一歩も通さねえぞ

(拳)うっ うう…

ここは…

通れねえぞ

(黒岩)通報があって来てみりゃ…

お前かよ

黒岩さん?

いい年こいて 何してんだよ

ん… んっ…

ほっといてくださいよ

(黒岩)ああ そうそうそう

お前らの代で 鈴蘭 仕切ってたナカイに―

ばったり会ってよ

あいつも 相当悪だったが

今じゃ しっかり サラリーマンやってたぞ

女房子供のために頑張るって

お前も いいかげん大人になれ

鈴蘭出身で チンピラやってんのは お前ぐらいだぞ

よう!

ヤクザやってもハンパかよ

カラスの学校で

何 学んだんだよ

中退のハンパもんじゃ しゃあないか

(携帯電話の着信音)

(源治)大丈夫か?

(拳)大丈夫だよ

あいつらよ―

俺の気迫にビビって 逃げていきやがったよ

そうか よかった

んだよ 死んでりゃよかったのに

(拳)おい

俺は無敵の拳さんだぜ

そう簡単には死なねえの

(源治)ハッハハッ

ああ… じゃあさ

どっかで合流しようよ

(拳)悪いな

俺 ちょっと行くとこあってよ

じゃあな

ハァ… ううっ!

(源治)こないだのは ごめんな

(ルカ)うん

拳さんって面白いよね

(源治)ああ 最高だよ

(ルカ)ハッ… 友達?

(源治)うん まあ

(ルカ)ねえ

顔 ボコボコだね どうしたの?

(源治)ん?

(ルカ)これ (源治)イッテ… ああ…

(ルカ)ごめん

(源治)ああ…

(ルカ)あめ食べる?

(源治)はあ? (ルカ)はい

(源治)サンキュー

(歓声)

(忠太)スリー ツー ワン!

(一同)ダー!

サッポロビール!

さあ 来い 源治!

ワケ分かんねえこと 言ってんじゃねえ!

時生

もうヤツら 見逃すわけにはいかねえぞ

俺が 見逃してくれって言ったかよ

鈴蘭のてっぺんに昇ってから 見る景色ってのはよ

さぞかし壮大なんだろうな

取るぞ てっぺん

確か“戦争にきれい事はいらねえ”

だよな

(金属バットを引きずる音)

くそ野郎が

(笑い声)

何だ あれ

伊崎!

(せきこみ) (源治)ゆっくり下ろせよ

おい

おい 伊崎!

誰にやられた? 芹沢か?

(伊崎)違(ちげ)えよ

フッ… 転んだだけだ

(せきこみ)

ああっ

行くな

まだ数が足りねえ

(忠太)源治さん!

(源治)どけ!

(牧瀬)源治! 伊崎の言うとおりだ

今やっても負けは見えてる

そういう問題じゃねえだろ

(牧瀬)そういう問題なんだよ!

俺たちは お前が負けたら それで終わりなんだ

この戦争は そういうとこまで来てんだよ

んっ… うああー!

ほら

飲めよ

つれえんだな こういうのって

てめえが やられたほうが よっぽどマシだな

ハァ…

(店員)いらっしゃい

なんてタイミングだ

アウェーだな こりゃ

多摩雄

時生…

てめえ!

お前の相手は俺だろ

伊崎やったのは てめえらか?

あ?

とぼけてんじゃねえぞ

(店員)おい!

ケンカなら表でやれ

多摩雄

(源治)どけ

どけっつってんだろ!

ここで

カタ…

(源治)と… 時生… (芹沢)時生

と… 時生!

時生?

(芹沢)おい 時生!

おい! 時生!

(時生)手術?

(医師)うん

だから ご両親と お話しがしたい…

(時生)親には俺から話す

もうガキじゃねえんだ 直接 教えてくれよ

ここまで解離性脳動脈りゅうが 大きくなっていると

手術が成功する確率は

恐らく30%

(時生)だったら手術はしねえ

(医師)え?

(時生)医者が 手術して30%って言うなら―

俺は 何にもしねえで 100% 生きてやる

(医師)いや でも このままだと…

(時生)もし何かあっても 先生のせいにはしねえから

フッ…

俺は死なねえよ

んん…

ハァ…

(源治)ゴチャゴチャ 言ってんじゃねえぞ こら!

(牧瀬)おい

おい 源治!

(源治)てめえか! おら

(源治)来い おら! (牧瀬)おい やめろ 源治!

(牧瀬)おい 源治!

なに勝手にやってんだよ おい

おい 源治!

(源治)待て こらー!

(牧瀬)おい!

(牧瀬)源治! (源治)おら!

てめえ!

(牧瀬)おい (源治)放せ こら!

てめえら!

今日から 俺につけよ いいな

(牧瀬)おい どういうつもりだ

(源治)見りゃ分かんだろ

伊崎に言われたとおり 数 集めてんだよ

(牧瀬)待てよ 待てよ!

こんなことで集めたってな 戦力になるわけねえだろ!

源治!

(生徒)源治さん! 忠太さんが やられました!

(源治)どけ!

どけ!

忠太!

どうした?

(忠太)すいやせん

1年 誘ったら 戸梶たちと もめて…

すまん

(源治)あのシビレフグが

(牧瀬)おい 源治

おい!

いいかげんにしろ!

あ?

お前 何のために暴れてんだよ

悪いけど

今のお前には ついていけねえ

(忠太)おい…

おい 牧瀬!

牧瀬!

(金属バットが転がる音)

(源治)いっぺんに いろんなことが起きすぎて―

もう ワケ分かんねえよ

俺に人を束ねる力はねえ

(拳)今更 何言ってんだよ お前

お前にならできるよ ええ?

誰も なしえたことねえ 鈴蘭のてっぺん取ってよ

おう 昇ってやろうぜ 行こうぜ なあ

源治 お前ならできる お前しかできねえって ぜってえ

おう 俺には分かるんだよ

だってよ 俺なんか 鈴蘭中退してんだぜ お前

笑っちゃうわ ハンパもんもいいとこだろ

なあ やろうぜ 来いよ

なあ 行こうぜ お前ならできるよ

お前 言ったじゃねえかよ

あれよ…

お前は 俺にとって夢なんだよ!

まあ いいや もう そんなん関係ねえ

おう この際 関係ねえけどよ

お前 男だろ

お前 男だよ

ハンパなことすんなよ

一度 言ったことはよ…

最後までやろうぜ

俺さ

フゥ…

親父(おやじ) 超えたくて 鈴蘭 入ったんだよな

親父を超えるため…

フッ そりゃ すげえな

お前の親父さん 何やってんだよ

(源治)拳さんと おんなじだよ

劉生会ってヤクザ

(拳)劉生会?

(源治)ああ

お前…

英雄さんのせがれか?

(学)G・P・S どんどん でかくなってんぞ

だから 俺らで この状況を打破するしかねえ

(学)おい 戸梶 芹沢抜きでやんのかよ

(筒本)それ ちょっと まずくないすか

(戸梶)まあ 聞け

俺に考えがある

(足音)

(阪東)俺に用があるってのは おめえらか?

阪東…

お前 武装の三代目をトップから 引きずり下ろすために

兵隊が必要らしいな

俺らのために動いてくれりゃ うちの兵隊 貸してやるよ

え?

(足音)

(忠太) 1~2年から30人 集めたぜ

(牧瀬)あとは源治しだいか

いつでも行けるようにしとけよ

(忠太) 源治さん 戻ってこなかったら…

それでも やるしかねえ

引き返すわけにはいかねえんだよ

俺とタイマン張ってくんねえ?

で もし俺が勝ったら…

もっかい ついてきてくんねえかな

(拳)おやっさん 何か?

お前 最近 鈴蘭のガキと つるんでるんだって?

しかも そのガキ うちの連中と やり合ったらしいじゃねえか

(拳)あ… いや それは違います

もともと 芹沢っていうヤツと 間違えまして

これで そのガキ やってこい

あの…

その高校生 実は

劉生会の組長のせがれなんです

だから?

いや だからって…

劉生会は うちと敵対してる組織ですし

そのせがれのタマを 取ったってなったら…

抗争になっちまうな

それが狙いですか?

(ライターの着火音)

(源治)いろいろ心配かけて 悪かったな 拳さん

あしたは 伊崎も退院してくる

なんか グチャグチャしてたけどさ―

仲間って言葉の意味が―

俺にも少し分かってきた気がするよ

(芹沢)捜したぞ こら

(源治の舌打ち)

何だよ

(芹沢) 1つ 言いてえことがあって来た

(源治)抜け殻になったってウワサ ウソみてえだな

(芹沢)時生の話だ

(源治)ああ

一体 何がどうなったっていうんだ

(芹沢) どうにもなっちゃいねえよ

ちょっと入院すりゃ すぐ戻ってくる

あいつが病気に負けるわけねえだろ

(源治)何なら時生が戻るまで 休戦してやってもいいんだぜ

(芹沢)バカ言ってんじゃねえ

時生の見舞いはな お前を病院送りにすることだ

(源治)その言葉 そっくり おめえに返してやるよ

病院送りにされんのは おめえのほうだ

(芹沢)時生は俺のダチだ お前には関係ねえ

それを言いに来た

じゃあな 貧乏人

貧乏人は強えぞ

羨ましいな

目いっぱい まっすぐに生きる お前らには―

何の混じりっけもねえ

うれしくて泣けてくる

俺も―

鈴蘭で お前みたいな生き方できりゃ―

ちっとはマシな道 歩けたかな

おかげで 目 覚めたわ

(拳)んっ!

(源治)イッテ…

何だよ

(拳)俺のパンチじゃ お前には効かねえわな ハッ…

拳の重さは俺にも分かる

まあ 受けてきた数が違うからよ

源治

てっぺん取れよ

(牧瀬)よう 伊崎

おう

(牧瀬)遅(おせ)えよ お前

どこ行ってたんだよ

(伊崎)うるせえよ くせえし

(源治)おかえり

おかえり

(イヤホンから漏れる音楽)

フゥー

あっ おお なあ 何年ぶりだ

変わんねえな お前

はい

当時 俺は英雄さん…

(せきばらい)

滝谷さんに憧れてました

でも あなたは俺を 劉生会には入れてくれなかった

だから 敵対する 矢崎組に入ったんです

(拳)バカですよね… (前田)何 お探しですか?

(英雄)ん? うーん… (拳)何も分かっちゃいなかった

うちの組長が 源治のタマを狙ってます

(前田)何だと? このガキ

なぜ俺に話した

逃げっぱなしの人生でしたけど

最後ぐらいは―

自分の気持ちに 正直にケジメつけたいんです

(英雄)そうか

おい あれ

これを 源治に渡してください

鈴蘭を制覇したら

跡目を継がせるって 言ったそうですね

あいつが てっぺん取ったら どうするんですか

組を継がせるんですか?

源治を…

あいつを この世界に入れるんですか?

鈴蘭を制覇できるような 人間になったら

きっと あいつは 自分から跡目を降りる

(携帯電話の着信音)

おう どうした…

(ルカ)助けて

ドクロの革ジャン着たヤツらに 捕まって

(源治)ドクロ?

うん

(響子のおびえる声)

(ルカ)みんな 阪東って言ってる

(源治)阪東?

(牧瀬)奈良井(ならい)倉庫なら 確かに 阪東たちの たまり場だ

どこだよ それ

キジマふ頭

(源治)殺してやる

(牧瀬)おい 源治!

(忠太)ちょっ 源治さん!

(牧瀬)どうすんだよ

武装と戦争か?

あいつが右向きゃ 俺たちも右向くしかねえだろ

だよな

(忠太)すぐ数 集めますから

(忠太)おい 行くぞ! (一同)っしゃー!

ほい (忠太)あ…

(忠太)すいません お借りします

おう

(忠太)っしゃー!

元気やねえ

(源治)ルカ出せ こら!

(阪東)何の話だ

(牧瀬) とぼけてんじゃねえぞ こら!

おらー!

(武装戦線)うりゃー!

女 さらってんじゃねえぞ こら!

(源治)おらー! (武装戦線の悲鳴)

(阪東)もういい やめろ

ドクロがねえ

派手だな お前ら

やったの お前らじゃねえのか

今の三代目武装は 腐った連中の掃きだめでな

俺が三代目を つぶすまで ドクロは封印したんだ

別に そんなこと どうでもいいんだよ

じゃ 誰だよ あ?

俺とお前が戦争をして 一番 得をするのは誰だ?

芹沢…

(阪東)お前らのおかげで うちの連中は やる気満々だ

俺の命令なんか聞きそうもねえ

それなりに わび入れてもらわねえと 納得できねえ

おい 特に そこのおっさん

あ?

お前の耳 もらおうか

(牧瀬)耳?

(阪東)おう 耳だよ

どっちか 片っぽでいい

そのほうが笑えんだろ

それでチャラだな

くれてやろうじゃねえかよ

俺ので勘弁してくんねえかな

両方とも くれてやるよ

好きにしろ

(牧瀬)おい 源治!

(源治)んっ んん…

そんな汚(きたね)え耳 いらねえよ

“女 さらって クラブSの地下室へ連れてこい”

それが 最初にヤツらから 持ちかけられた計画だ

行けよ

女 助けてから ケリつけようぜ

まあ どっちが勝っても 残った兵隊は たかがしれてる

あとは俺らが始末すりゃあいい

(筒本)賛成です

(足音)

時生の手術 あしたの5時に決まった

そうか…

どうした?

(足音)

女 出せ

(芹沢)あ?

とぼけてんじゃねえぞ

てめえら 何しに来やがった

お前 何やった?

また お前か

お前ら 手出すなよ

ルカ!

大丈夫か?

響子は?

(牧瀬)無事だ!

(響子)ルカ… 怖かったよ!

(ルカ)響子

戸梶!

何やったか分かってんのか

しょうがねえだろ

こうでもしなきゃ 俺らが つぶされてたんだ

(芹沢)ふざけんじゃねえぞ!

んなことするぐれえならな

真っ向から突っ込んで つぶされたほうが

よっぽど本望じゃねえか! (学)芹沢!

俺らも話に乗ったんだ!

ああ?

くそどもが

解決すんのは もう 1つしかねえな

(芹沢)ああ

決着つけるときが来たみてえだな

(源治)あした5時

場所は 俺たちの鈴蘭

(英雄)片桐

お前にだ

(源治)あ?

(英雄)読んでみろ

拳さんと何話した?

(英雄)あいつは お前のために―

渡世のおきてを破ったんだ

何だよ それ

(英雄)お前を殺せという 親の命令に背いたんだ

(英雄)源!

お前が動いて どうなる

うるせえ

(英雄)バカ

あいつも 極道の端くれだ

てめえのケツは てめえで拭くよ

あいつが託した思いを

くんでやれ

(拳)源治

てっぺん取れよ

(忠太)おい 行くぞ!

(牧瀬)お前ら 気合い入れろ!

(牧瀬)ビビってんじゃねえ! (一同)うおー!

止めてもらえますか…

止めてください

フゥ…

自分で歩いていいっすか?

いいっすよね

(筒本)時生さんの手術 見守らなくて よかったんすか

あいつと一緒に闘うんだ

戸梶!

勝って 時生に自慢してやろうぜ

ああ

(一同の雄たけび)

(ポン)いよいよだな

芹沢軍団が100 G・P・Sが70ってとこか

(ポン)数もそうだが 戦力が違いすぎる

G・P・Sに勝ち目はねえ

どうかな

(拳)俺にはできません

(矢崎) スッキリした顔しちゃってよ

どうせ 向こうには 筒抜けなんだろ?

俺の描いた絵図

バカだよ お前

破門じゃ済まねえぞ

おい 車出せ

(麻酔医)眠くなりますよ

うああー!

(雄たけび)

(生徒)うりゃ!

(生徒)この野郎!

(ポン)始まった

(骨が鳴る音)

うおりゃー!

(牧瀬)てめえ この野郎!

(牧瀬)うらー! (生徒)うわっ!

おらー!

(源治)おら!

(牧瀬)源治 いけー!

(豪)なんじゃ おら! おい!

(牧瀬)おらー! かかってこい!

芹沢との一騎打ちまでは 命張ってでも 守ってやるよ

(源治)おらー!

おら!

おら!

ハハッ

(筒本)おりゃー!

(マコ)芹沢軍団が押してるな

(ポン)な? 俺の言ったとおりじゃねえか

まあ 見てりゃ分かるさ

(生徒)てめえ!

(学)はいー はい 待ってました

(戸梶)待て この野郎 ザコ こら! ああ?

(学)へい 取れまったー

おらー!

(芹沢)おらおら どうしたー!

こんなもんか!

(バイクのエンジン音)

(生徒)おら!

狙うは芹沢の首だ!

おら!

よーし やったろかい こら!

(戸梶)阪東!

(阪東)おら!

(ポン)なんで武装の阪東秀人が?

ヤツの性格上 単なる気まぐれだろうな

(ポン)すげえ

たったあれだけの数で 一気に互角になったぞ

ああっ!

(豪)はい! (学)お待ちどお

(学)おい ブサイク (豪)ハゲえ!

(学)顔面 整形してやるよ (豪)ハゲえ!

かかってこいや

さっさとやるか

うおー!

(学・豪)はい~! (牧瀬)うっ…

(戸梶)伊崎ー!

(伊崎)ちょっと黙ってろ この豚野郎!

(伊崎)んっ! (戸梶)うっ…

(伊崎)てめえ こら! (戸梶)んっ!

(源治)んっ おりゃ!

んっ! ああー!

おらー!

(ルカの歌声)

おりゃー!

うおー!

うあー!

(戸梶)おりゃ!

おらー!

うっ!

うあっ…

(阪東)うあっ…

(芹沢)おらあー!

おら!

(源治)おらー!

(芹沢)うっ!

(源治)ううっ…

(芹沢・源治)うおー!

(源治)おりゃ!

(芹沢)うりゃ!

(芹沢・源治)うおー!

(芹沢)うおおっ!

(源治)んっ!

(矢崎)欲しがってたよな これ

やるよ 持ってけ

ヤクザになったこと 後悔してるか?

してません

(芹沢)うらっ!

この くそガキー!

しつけえな てめえ!

悪く思うなよ

下のもんに示しがつかねえんだよ

源治… いけ!

殺せー!

(芹沢)野郎!

とりゃ!

来いよ

ハッ…

(泣き声)

(芹沢)うっ…

往生せえ

源治! 跳べー!

うっ…

(うなり声)

(源治)んー! (芹沢)うっ!

(源治)うっ…

うおー!

うお…

(芹沢)うっ うっ…

(源治)うおー!

(源治の荒い息遣い)

んあー!

うう…

源治さん

っしゃー!

源治!

うあああー!

(拳)源治

源治

くそったれ

お前と出会わなきゃ 俺の人生は…

もっと くそったれだった

ありがとよ

(筒本)先輩…

(戸梶)病院からだ

(学)芹沢…

時生は?

そうか

あっ…

時生…

勝ちやがった

今 何て言った?

勝ったんだよ

(はなをすする音)

うっ… ああ…

ブハッ…

(もがき声)

ああっ! うう…

うっ! ああ…

うっ! うう…

(せきこみ)

(荒い息遣い)

(拳)防弾…

おやっさん!

(はなをかむ音) さーむっ

(拳)ありがとうございました!

(泣き声)

(拳)源治!

俺 生きてるぞ!

生きてるぞー!

悪いな

おめえ 倒さねえと 鈴蘭のてっぺん取れねえんだ

(リンダマン) 鈴蘭に てっぺんはない

あんたが芹沢を倒したように

新しいヤツが 次から次へと出てくる

それが鈴蘭だ

その相手をしているうちに 卒業ってことになる

制覇は夢となって消える

フッ それはどうかな

容赦しねえぞ

(骨が鳴る音) あーあ

いくぞ

んっ!

うっ… うっ

(リンダマン)んっ!

(源治)うっ… ああ…

うあ… ああーっ…

んああっ…

んああー!

♪~

~♪

(歓声)

♪~

~♪

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