All language subtitles for 1 Litre of Tears ep09 (1280x720 WMV9).jp

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Original subtitles

(療法士)これが 電動の車椅子です。→

じゃあ 早速 練習始めようか。

(亜也)はい。

(療法士)スティックを ゆっくり 前に倒してみて。

はい。

(潮香)どう?

風が気持ちいい。

(潮香)歩けるところは なるべく 自分で歩くって 言ってたけど→

一人で 自由に動ける喜びは おっきいみたい。

(瑞生)そうか。

(潮香)養護学校 持って行けば 活動範囲も 広がると思う。

ああ。 でも やっぱり心配だな 寄宿舎生活っていうのはよ。

だって あいつ 案外 寂しがりやだろ。

大丈夫よ。 うん 大丈夫。

だって あの子が 自分で決めたことだもの。

わたしたちが 笑って送り出さないで→

どうすんのよ?

そうだな。

(クラクション)

(瑞生)よぉ 色男。 (遥斗)ああ。

(瑞生)部活の帰りか? (遥斗)はい。

乗れ。 (遥斗)えっ?

おーい 今帰ったぞ! (亜湖)おかえり。

(瑞生)ああ おいおい。 おい ここ置いて ここ。

何で 俺が…。

麻生君。

おっ その 親父さんが…。

おう 俺が呼んだんだよ!

新作の おぼろ豆腐 食わしてやろうと思ってな。

久しぶり。

ああ…。

「池内亜也!」ってか? ハハハハ…。→

ええ? おう 食おう 食おう 食おう。 なっ。→

♪♪「流れる季節の真ん中で…」 ハハハハ…。→

何か お経みてえな歌だな。 これな。

(潮香)理加。 小学校入学 おめでとう。

(一同)おめでとう。

(瑞生)よっ!

はい 理加。 これは お祝いだ。 思う存分 書きつづれ。

(理加)ありがとう。

(弘樹)880円? 随分 安上がりに済ませたな。

うるせえ!

亜也は あしたから寄宿舎での 生活になるけど 頑張ってね。

うん。

(瑞生)お父さんのことが 恋しくなったら すぐに言うんだぞ。

30秒で 迎えに行くからな。 (亜也)大丈夫。

(亜湖)いいかげん 子離れしなよ。 ストーカー親父。

この バカ娘。

(潮香)お母さんね 亜也にも 入学祝 用意したんだ。

(亜也)ええ?

(潮香)はい。

携帯! (瑞生)えっ。

おい 潮香 お前 子供に携帯なんて 10年早いって→

俺はいつも 言ってんだろ。 ホントに もう。

だって 亜也は これから 離れた場所で生活すんのよ。

いや そりゃ そうだけどさ…。

何かあったら すぐに 連絡取れるじゃない。

それは そうですけど…。

亜也が お父さんと 話したくなったら→

好きなときに ウチに電話もできる。

大事に使いなさい。 (亜也)ありがと。

(亜湖)わたしにも買って。 (理加)理加も。

バカヤロー。 お前ら 300万年早いんだよ!

何番? (瑞生)あっ。

かっ かっ こっ… 色気づいてんじゃねえ!

ホントにまったく もう。

亜也 いいか。 こいつに 番号だけは教えんなよ なっ。→

うん とんでもねえ野郎だ。

(亜也)ごめんね。 お父さん 相変わらずで。

(遥斗)もう 慣れました。

(亜也)東高も あした始業式でしょ。 (遥斗)うん。

じゃあ あしたから 本当に 学校 別々になっちゃうんだ。

何? さみしいの?

そういうわけじゃないけど。

学校のみんなに お前が ようやく携帯持ったって→

あれ 宣伝しといてやるよ。 何番?

「色気づいてんじゃねえよ」

なーんてね。

(バスケット部員たち)東高ー ファイト! オー!→

ファイト! オー! ファイト! オー! ファイト! オー!→

東高ー ファイト! オー…。

(亜也)「春が来た」

(亜也)「誰もが 心を弾ませる季節なのに→

今のわたしには 養護学校のコンクリートの壁が→

目の前に 立ちふさがっているように見える」

♪♪~

(亜也)「それでも 季節は 何も知らないような顔をして→

わたしの前を 通り過ぎていく」

♪♪(テーマ ソング)

♪♪~

(まどか)池内さん。→

はじめまして。 担任の 藤村まどかです。

(潮香・亜也)よろしく お願いします。

(まどか)にぎやかでしょう? 生徒に先生 ヘルパーさん…。→

食事は 一人一人に合わせたメニューを 栄養士さんが考えてくれるの。

(生徒)おはようございます。 (まどか)おはようございます。

おはようございます。

(まどか)看護師さんも 24時間いてくれるから安心ね。→

あっ 高野さん。→

紹介します。 仕事がお休みのときに→

手伝ってくれてる ボランティアの高野さん。

(高野)高野喜一です。

たまにしか来れないけど 顔覚えてね。

はい。 (潮香)池内です。

よろしくお願いします。

(まどか)これは みんな この学校の生徒の作品です。→

何か できることを見つけて→

それぞれ 自分なりに 頑張ってるんですよ。

(まどか)ここが 亜也さんの部屋ね。

入るわよ。

(まどか)あれ? いないなあ…。

(まどか)ああ いたいた。 明日美ちゃん。

(明日美)ああ こん… にちは。

こんにちは。

(まどか)同室の 及川明日美ちゃん。→

一つ先輩だから いろいろ聞くといいよ。

(亜也)よろしくお願いします。

待ってた… よ。

池内… 亜也さんだよね?

わたしも 同じ病気。

えっ…。

そっちでも わたしが先輩だから 何でも… 相談して。

(明日美)きれいでしょ? ここの… 花壇。

わたし 水とお日様の光浴びて… キラキラしてる花が… いちばん 好き。

潮香。 あいつ もう 風呂入ったかな?

もう 寝るころか?

(亜湖)そんなに気になるんなら かけてみればいいじゃん。

ああ 気づかなかった。 やっぱり かけるべきか?

(亜湖)ふん。 (瑞生)おお ヘヘヘヘ。

お父さん 一番乗り。 (亜湖)いただきまーす。

[TEL]

もしもし?

ああ 俺。

麻生君?

いや 特に用はないけど→

誰からも 電話きてなかったら かわいそうだなあと思って。

当たり。 麻生君が第一号。

あれ 親父さんは?

(不通音)

誰だ? 誰と話ししてるんだ?

(亜湖)そんなの 決まってんじゃん。 (瑞生)はあ?

だから 麻生さんと 話してるんだって。

何!

だから俺は 携帯はダメだって 言ったんだ。

耕平? うん 相変わらず。

杉浦 耕平の どこが いいんだろうな?

まったく分かんない。→

まあ 池内の話なんて もう 誰もしてねえ …って感じ。→

うん ウソ。 フフフ。

それじゃあ またね。 おやすみ。

(亜也)「正直 まだ 養護学校の 生徒だという 実感はないけれど→

頑張ろう。→

今日から ここが 私の居場所なんだから」

(潮香)転校して もう 2か月になりますし→

寄宿舎の生活にも 慣れてくれたようで安心しました。

(水野)そうですか。 (潮香)はい。

先日の診察検査結果ですが 正直 いいとは言えません。

これが 亜也さんの小脳症状の 悪化を表す数値です。→

今までのデータに比べて→

極端な下降線を たどり始めています。→

病状としては 次の段階に 入ってると お考えください。→

今後 予想される症状として 飲み込む力が低下し→

食事も 固形物は 難しくなります。→

誤嚥の危険も 増します。

(まどか)明日美ちゃん 大丈夫?

(明日美)平気… です。

(せきこみ)

(水野)滑らかな発話が 難しくなって→

言葉が 聞き取りにくくなって いくことが 予測されます。

発声の… リハビリなんだ。

(水野)四肢の機能が低下し→

転倒が 大きなケガに つながるケースも考えられますし→

風邪をひいただけで→

肺炎のような 合併症を 引き起こすこともあります。

はい。

養護学校の先生方も→

注意してらっしゃるとは 思いますが→

大事に至ることがないよう ご家族で 見守ってあげてください。

はい。

(まどか)ゆっくりでいいから もっと しっかり→

ゴール狙ってみて。 (亜也)はい。

(高野)藤村先生。 (まどか)はい。

(高野)すいません。→

これ できたんで。 (まどか)ああ はい。

まどか先生と… 高野さんって つきあってるんだって。

へえ。

(明日美)いいなあ。 いつも 彼氏と一緒で。

こら そこ。 余計な話しないの。

(亜也)「及川明日美さん。 笑顔がかわいくて すてきな人」

(生徒)明日美さん パス パス。 (明日美)はーい。

(亜也)「なのに わたしは どうしても彼女の姿に→

症状が進んだ自分を見てしまう」

(まどか)どうしたの?

(亜也)すいません。 洗濯してたら…。

昨日も遅れたわね。

移動は 電動車椅子を使ったら いいんじゃないかしら。

でも なるべく 自分の足で歩きたくて。

亜也ちゃん。 もっと 生活のペース配分を考えてね。→

どこまでは自分でやって どの程度 補助をしてもらうか→

自分の中で 折り合いを つけることも大事よ。

でも…。

周りのペースに どうやって 合わせていくか 考えることも→

必要だと思わない?

はい。

(亜也)「先生の言うことは 分かるけど 怖い。→

車椅子に頼るようになったら→

もう 歩けなくなっちゃうような 気がして」

(耕平)文化祭ねえ。→

俺 この間のテスト最悪で それどころじゃないんだけど。

(慶太)まじめに 資料探してくださいよ。

(耕平)おい 遥斗! サボんなよ。

(男)シーッ。 (耕平)あっ すいません。

(遥斗)あっ。

(遥斗)受験勉強?

(亜湖)うん。 亜也姉に約束しちゃったし→

せっかくだから 東高でも 受けてやろうかな~と思って。

(遥斗)へえ。

まあ ダメもとだけどね。

あっ ここ違う。 (亜湖)えっ。

ここ。 これと これと ここも違う。

ええっ!? ああ もう。

やっぱ 奇跡でも起こらないかぎり 東高 無理かな。

お前 ホントに あいつの妹?

そういうこと 言わないでよ。

悪ぃ。

でも 亜也姉のまじめさが 少しでも わたしにあればな。

亜也姉 休みの日に帰ってきても 最近 あんまり元気ないの。→

養護学校でも 頑張りすぎてるんじゃないかな。

[TEL]

麻生君?

今日 お前の妹と 図書館で会ったからさ→

その… どうしてるかと思って。

元気だよ。 麻生君は?

[TEL](遥斗)まあ そこそこ。

学校は どう?

今は毎日 文化祭の発表の準備。

もう そんな時期か。 何の発表?

(遥斗)海の七不思議。

ウミガメの涙とか マンボウの昼寝とか→

人間には聞こえない イルカの声とか。

[TEL](亜也)へえ。 何か面白そう。

今度の休み 暇?

えっ… うん。

水族館行くんだけど お前も行くか?

お母さんに相談してみるね。

無理すんなよ。

(明日美)デートの… 約束だ。 彼氏?

違います。 高校のクラスメート。

(明日美)違うんだ。→

いつも… 携帯 そばに置いて 鳴るの… 待ってるみたいだから。

どんな人?

うーん。 最初に会ったときはね 変なヤツって思ってて→

口は悪いし 態度は大きいし すぐ 嘘つくし。

うん。

でもね すごく わたしが つらいときは→

なぜか いつも そばにいてくれて→

それにね 不思議なんだけど 麻生君といるときだけは→

わたし いつの間にか→

自分が病気だってこと 忘れてるんだ。

ふーん。 何か のろけられちゃったなあ。 フフ。

≪(ノック)

(芳文)もう 進路は決めたのか?

いえ。

親や親戚に合わせることはない。

しっかり考えて 自分の好きな道に進めばいい。→

しかし 池内さんのことは 別だ。

(芳文)あの子が これから先 どうなっていくかは→

お前も分かっているだろう。

(遥斗)寝たきりになるような 子とは→

かかわるなと 言いたいんですか?

(芳文)そうじゃない。

どれだけの覚悟があって→

あの子とかかわっているのかと 聞いているんだ。

お前 あの子のこと 好きなのか?

これから先も 何年も 何十年も→

あの子のそばに ついていてやると 約束でもしてるのか?

約束なんて そんな 俺たちは…。

(芳文)ただの友達か。→

でもな 症状が進んだ彼女が お前を必要としたら どうする?→

血のつながった家族だって→

介護に疲れ切ってしまうことも あるんだ。→

並大抵のことじゃない。

「今が楽しいから それでいい」

そんな 自分勝手な考えでは 済まないんだ。

よく考えなさい。

♪♪~

(亜也)麻生君。

(遥斗)すげえ 久しぶり。

(明日美)こんにちは。 (遥斗)どうも。

及川… 明日美です。 麻生君… だよね。

どんな人か… 会いたくて。

亜也ちゃん… いっつも…→

麻生君の話 ばっかりする… から…。

ちょっと。 (明日美)ウフフッ。

(亜也)明日美さん 同じ部屋なんだ。

(遥斗)へえ。

(亜也)同じ病気なの。

明るい人でしょ。

そうだな。

(亜也)いろんな生き物がいるね。 (遥斗)うん。

(亜也)えっ? これが ハリセンボン? (遥斗)ふだんは こういう形。→

攻撃されそうになると トゲを立てて 身を守るんだ。→

ほら こんなふうに。

(亜也)へえ。 何か 麻生君みたいだね。

(亜也)こっちは? (遥斗)クマノミ。

一つの イソギンチャクに 家族で 住んでんだ。

(亜也)へえ。 かわいい家だね。 (遥斗)何か お前んちみたいだな。

でっ この ちょこまかしてんのが親父さん。

(亜也)気持ちよさそう。→

でも どうして 水槽に ぶつからないで→

こんなに うまく 泳げるんだろう。

イルカの声。

声? (遥斗)人間の耳には聞こえない→

超音波の声を出して 跳ね返ってきた音で→

周りにある物の位置を 確かめてんの。

(亜也)そうなんだ。

(遥斗)その声を使って→

遠くにいる仲間のイルカと 会話してるらしい。

(亜也)ふーん。 わたしたちには 聞こえない 秘密の おしゃべりか。

聞こえないかな。

人間も 遠くにいる人と→

そんなふうに しゃべれたら いいのにね。

ちょっと 待ってて。

(亜也)今日は ありがとね。 (遥斗)うん。

(遥斗)あっ。

タクシーにしよう。

悪い。 俺が ちゃんと 時間 調べなかったから。

ううん。

♪♪~

(遥斗)向こう 行こうか。

♪♪~

≪(雷鳴)

≪(雷鳴)

(電話の呼び出し音)

あっ やっと通じた。 おいっ 亜也か?

今どこだ? えっ?

(瑞生)あっ 来た 来た…。 亜也!

亜也。 (潮香)亜也!

(瑞生)大丈夫か? さあさあ。 (亜也)わたし 全然 大丈夫だから。

(潮香)はいはい はい。 大丈夫?

あの 俺…。 (潮香)何してんのよ!?

風邪ひいたら どうすんのよ!?

すいません。

すぐに 着替えような。 風呂も沸いてるからさ。 なっ。→

じゃあ。 さあ。

とにかく 麻生君も上がって。

♪♪~

(瑞生)亜也は? (潮香)大丈夫。 眠っちゃった。

電気毛布 入れといたから。

僕の責任です。 本当に すいませんでした。

さっきは ごめんなさいね。 どなったりして。

ほら もう いいから 足 崩せよ。

顔を上げて 麻生君。

麻生君には ホントに感謝してんのよ。 亜也のこと 気にかけてくれて。

こんなふうに 誘ってくれて。 亜也も すごく 喜んでると思う。→

でもね 今の亜也は→

いろいろ 気をつけなきゃ いけないことが多くて。→

元気そうに 見えるかもしれないけど→

体の調子も そんなに いいわけじゃないの。

軽い風邪ひいただけでも→

合併症 起こして 肺炎になっちゃうかもしれないの。

普通の人には 小さなことでも→

亜也にとっては 命取りになることがあるの。

楽しいだけじゃいられないの。 もう 昔のようにはいかないの。

≪(瑞生)まあ 今日のところは 無事だったんだし。

亜也のこと お前 一人に任したの 俺たちなんだからさ。

お前が 悪いわけじゃ ないんだからさ。 うん。

すいません。 すいませんでした。

(芳文)((どれだけの 覚悟があって→

あの子と かかわっているのかと 聞いているんだ。→

「今が楽しいから それでいい」→

そんな 自分勝手な考えでは 済まないんだ))

[TEL]

[TEL](亜也)今日は… ごめんね。 いろいろ 迷惑かけちゃって。→

さっき お母さんが言ってたこと あのね…。

ごめん。 雨で よく聞こえない。

やっぱり… 聞こえにくい… かな。

そんなことないから。 大丈夫だから。

もう… 前みたいには いかないんだね。

車椅子… 押してもらうことはあっても→

もう… 一緒には歩けないし。

雨に ぬれたくらいで 大騒ぎさせちゃうし。

[TEL](亜也)きっと… そのうち 話せなくなって→

電話も できなく なっちゃうんだろうね。

もう… 全然違うね。 東高に いたころとは。

麻生君とは もう… 住む世界が 違っちゃったのかも。

♪♪~

(泣き声)

(不通音)

(亜也)る… りも はりも てらせば ひかる。→

なみが まみ… なみでなる。

焦らなくてもいいよ。 ゆっくり 発音してごらん。

口を大きく開けて 一音一音 しっかり。

ぱ た か ぱ た か ぱ た か ぱ た か ら ぱ か ら ぱ か。

(水野)発声のリハビリは 寄宿舎でも 根気よく続けてね。

実生活で 不便を感じてる?

声が 出しにくくなったような 気がします。

そっか。 でも 今だって こうして 僕と話してるだろ。

話すときに 大切なのは→

伝えたいっていう こちら側の気持ちと→

受け取りたいっていう 相手側の気持ちなんだ。→

伝えることを あきらめちゃいけない。

聞く気持ちがある人には 必ず 伝わるから。

はい。

ありがとうございました。

(遥斗)あっ。

おう。 (亜湖)ああ。

(遥斗)お前 よく頑張んなあ。→

そんな 必死になるほど いい高校でもねえぞ。

わたしね。 ずっと思ってたんだ。 何で 亜也姉なのって。

病気になったのが わたしじゃなくて→

何で 誰にでも優しい 亜也姉なのって。

神様は 意地悪だから→

亜也姉みたいな人を 病気にしたのかな?

だったら わたしが 健康でいることにも→

何か 意味があるのかな?

わたし 亜也姉の代わりに 東高 卒業したい。

亜也姉の かなわなかった夢だから。

わたしなんかが 亜也姉のために できること→

今は これくらいしか ないんだけどね。

できることあるのに しないで ボーッとしてるなんて→

そんなの わたし 絶対 嫌だから。

お前 さすがだな。 (亜湖)えっ?

さすが。 あいつの妹だな。

(慶太)恩田君 進級できますよ。

(耕平)あれ? もちろん もちろん。→

だって 俺は 小学校 中学校と 進級してきたもん。

(慶太)それは 誰でもできます。 (耕平)俺は 進級のプロだね。 アハッ。

どうした 遥斗。

(遥斗)悪い。 ちょっと 寄ってくとこあんだ。

(慶太)えっ? (耕平)おい 遥斗!

♪♪~

(遥斗)久しぶり。

電話できなくて 直接 来た。

(水野)((聞く気持ちがある人には 必ず 伝わるから))

今日… ね。 夢… 見たん… だ。

夢? (亜也)うん。

いつも… 見る夢の中ではね→

歩いたり 走り回ったり 自由に動けるの。

初めて 麻生君と 会ったころ みたいに。

でもね… 今日の夢は 違った。

わたし… 車椅子に… 乗ってた。

夢の中でも… わたしは… 体が… 不自由… だった。

自分の… 体のこと… 認めてるつもりでも→

心の底では… 認めてなかったのかも。

これが… わたしなのにね。

俺の今の気持ち 言っていいか?

(遥斗)ずっと 先のことなんて 分かんない。→

けど 今の気持ちなら→

「100パーセント嘘がない」って 自信 持って言える。

俺 お前が話すなら どんなに ゆっくりでも ちゃんと聞く。

電話で 話せないなら こうやって 直接 会いに来る。

俺 イルカじゃねえし。 お前も イルカじゃねえし。

お前が歩くなら どんなに ゆっくりでも 一緒に歩く。

今は 頼りにならないかも しれないけど→

いつか お前の役に立ちたい。

昔みたいに いかなくても→

そういう気持ちで つながってるから→

住む世界が 違うとは思わない。

俺 お前のこと…。

好き… なの?

好きなのかも。

多分。

あり… がと。

♪♪~

(亜也)「朝の光 この学校の 玄関前に 壁が立っている→

その壁の上に 朝の光が 白んで見える→

いつかは 見上げて そっと ため息をついた壁だ→

この壁は 私自身の障害→

泣こうが わめこうが 消えることはない→

けれど この陽のあたる瞬間が この壁にも あったじゃないか→

だったら わたしにだって」

(亜也)「見つけ出そう 見つけに行こう」

(高野)へえ。 亜也ちゃんが書いた詩か。

こういう視点 持ってる子なのよねえ。

≪(弘樹)亜也姉。

(理加)亜也姉。 (亜也)みんな どうしたの?

亜也に ちょっと 用事があってね。

いの いちばんに 亜也に知らせたくてな。

≪(亜湖)奇跡が起こったよ。

亜也姉。 わたし 受かったよ!

(亜湖)ウフフ。 亜也姉の着てた制服で 代わりに 東高 卒業するからね。

安心して。 亜也姉の夢 わたしが引き受けたから。

(亜也)「足を止めて 今を生きよう。→

いつか 失ったとしても→

あきらめた夢は 誰かに 委ねたって いいじゃないか」

♪♪『Only Human』

♪♪~

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