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(田辺)ボールを よーく見て。
(田辺)疲れた?
どうした? もうすぐ 退院なんだから 頑張んなきゃ。
(亜也)退院? (田辺)うん。
(水野)あと 2回点滴したらね。 薬の効果も出てるみたいだし。
(亜也)効果?
わたしには 効果が 出ているようには思えないんです。
(西野)回復は困難? (潮香)はい。
(西野)えっ それは 治らないということですか?
(潮香)はい。
あっ でも リハビリで 症状の進行を 遅らせることは 可能なんです。
あの子も 一生懸命 頑張ってますので。
ただ 先生やお友達には→
ご迷惑をおかけすることも あるかと思いますので。
(西野)分かりました。→
クラスとしても 亜也さんを 一生懸命 支えますから→
安心してください。
(潮香)ありがとうございます。
あっ それから 亜也は 自分の病気のことについて→
すべて知っていますし 理解もしていますが→
生徒さんたちには 病名を 伏せていただきたいんですが。
分かりました。
よろしくお願いします。
♪♪~
(遥斗)あいつ 退院できるんですよね?
(潮香)麻生君。 ええ もちろん。→
2学期から また亜也のこと よろしくね。
(遥斗)はい。
(武田)あれって 池内のお母さんだよな?
(祐二)ああ。
あいつ ずっと待ってましたよ。
(遥斗)雨ん中 ずっと。
(亜也)「人生に一度の夏休みが 終わったような気がした」
♪♪(テーマ ソング)
♪♪~
お世話になりました。
これからも 引き続き 通院を続けて→
経過を見ていきましょう。 (潮香)はい。
あっ それから 特定疾患と 身体障害者手帳の→
申請についてですが。 (潮香)えっ。
(水野)手帳を申請するためには→
都道府県が指定した医師の 診断書が必要になります。→
それから 特定疾患についてですが…。
(潮香)あの ちょっと待ってください。
確かに亜也は 足が少し 不自由になりましたけど→
まだ歩けますし 障害者の認定までは…。
お母さんは 保健師さんですから ご存じでしょうが→
障害の認定は その程度によって→
1級から7級まで 分けられていて→
手帳が交付されるのは 6級までです。
はい。
今の時点での 亜也さんの 障害の種類は 肢体不自由。→
等級は 移動機能の障害の程度から 6級の認定となります。
6級…。
あの でも 確か 手帳が申請できるのは→
障害の程度が ある程度 固定された場合ですよね?
(水野)はい 通常は。
ですが 亜也さんの場合 障害が今の時点で→
止まることはなく 進行することが 確実ですから。→
手帳の交付を受ければ→
今後 車椅子が必要になった場合や 住宅を改造する場合→
費用が 一定額補助されますし。
あ… あの 少し 考えさせてください。
亜也にも聞いてみないと。
資料だけ お渡ししておきます。
ごめんね 夏休みも最後なのに こんな手伝い させちゃって。
(亜湖)別に。 どうせウチにいたって 店の手伝いさせられるだけだし。
(潮香)悪いわね 遅くなっちゃって。 支度できた?
(亜也)うん。 亜湖が 全部やってくれた。
(潮香)そうだったの ありがとね。 (亜湖)うん。
じゃ 帰ろうか。 (亜也)うん。
(亜湖)いいから。
ごめん 何にもできなくって。
さっきから ごめんごめんって うざいよ。
あっ ちょっと待って。 (亜也)大丈夫。
(潮香)あっ…。
(亜也)一人で大丈夫。 これもリハビリだから。
(潮香)そうだね。
(亜湖)まだ? もう エレベーター来ちゃうよ。
ごめんね 遅くって。
先 行ってるから。
(瑞生)おーい! お姉ちゃん 帰ってきたぞ。
(弘樹)あっ おかえり! (理加)おかえり!
(亜也)ただいま。 (潮香)ただいま。
(瑞生)ゆっくりな。 あっ 足元 気をつけろよ。 なっ。→
疲れただろう なっ。 さぁさぁ…。
(亜湖)荷物持ってよ 重いんだからさ ほら。
(瑞生)お前 持って… アイッ! アイター アイター もう アイター!
(亜湖)大げさだなぁ。 (瑞生)あっ 血が出てるぅ!
(亜湖)えっ!? (瑞生)血 血 血! ほら。
出てないじゃん。 て言うか つめ 伸びてるよ。
えっ ウソ ホント? あっ ホントだ あら。 (亜湖)ホント 汚いんだから。
だから 親に向かって 汚いなんて言うのは→
やめろって言ってんだ このバカ娘!
(亜也)何か お父さんと亜湖の 兄弟ゲンカ聞いてたら→
家だなあって ほっとする。
(瑞生)兄弟じゃない 親子だ!
(理加)見て見て ゾウさん描いたの。
(亜也)ああ かわいいね。 (瑞生)ハハハ。
(亜也)これは? (理加)赤ちゃん。
(亜也)そっか。 (瑞生)おーい どうした?
(潮香)あっ ううん 何でもない。 今 冷たいもん入れるね。
(瑞生)ああ。 (亜也)あっ お母さん。→
わたし ちょっと疲れたから 先 休んでいい?
(瑞生)ああ 無理すんなよ お前。 なっ うん。
(亜也)うん。 (理加)えー つまんない。
(弘樹)わがまま言わない。
ごめんね 理加。 (理加)うん。
(瑞生)大丈夫か? (亜也)うん 大丈夫 大丈夫。→
一人で平気。 (瑞生)いや けどさ お前。
(潮香)これも大事な リハビリの一つだから ねっ。
(亜也)そういうこと。 (瑞生)そうか?
(亜也)うん。
(瑞生)ああ 足元 気をつけてな。 (亜也)うん。
(瑞生)ゆっくり なっ なっ。
(理加)亜也姉 ペンギンさんみたい。
かわいいでしょ ウフッ。
(瑞生)おい ほら 弘樹。 宿題しろ お前。
♪♪~
(亜湖)よいしょ。 わたし 枕変わると 寝れないから。
(亜也)ごめんね。
(亜湖)また それだ。 まったく。
ごめん。
♪♪~
♪♪(瑞生の鼻歌)
(潮香)弘樹。 あした スパイク買いに行きなさい。
(弘樹)えっ いいの?
(潮香)ごめんね。 破れてること 気づかなくて。
(瑞生)何だよ もう破れちゃったのかよ。→
だから いつも言ってんだよ。→
物は大事に使わなきゃ いけないってさ。
(潮香)弘樹は大事にしてたわよ。 いつも 使ったら磨いてたし。
(瑞生)だったら こんな早く 破れるわけないじゃないか そんな。
(弘樹)いいよ。 少しぐらい破れただけだし→
まだ 履けるから。 (潮香)ダメよ。
靴は ちゃんと サイズが合った物 履かなくちゃ。
靴 もう小さいんでしょ? (弘樹)うん。
(瑞生)うん 何だよ。→
足が でかくなっちゃったから 破れちゃったのか?→
だったら お前 最初っから そう言えよ お前。
(潮香)お父さんが 頭ごなしに言うから。
(瑞生)うーん 悪かったよ。
(弘樹)まあ 気にすんなって。 (瑞生)うん。 えっ 「気にすんな」?
お前 それが 親父に向かって言う言葉か お前?
(潮香)はいはい そこまで。
とにかく あした 買いにいきなさい。
サンキュー。 いちばん安いの 買うからね。
(瑞生)バカヤロー。 そんなこと→
子供が気にすることは ねえんだよ お前。
無理すんなって。
何て言った? お前 今 何て言った?
(弘樹)おやすみ。 理加 行こう。 (潮香・理加)おやすみ。
(瑞生)はい おやすみ。 いい夢 見ろよ。
あのね 少し貯金 崩そうと思ってんだけど。
何言ってんだよ たかがスパイクぐらいで お前。
亜也 あしたから タクシーで 登校させようと思ってんの。
おい。 亜也 そんなに悪いのか?
ううん そうじゃなくてね。 水野先生も→
なるべく 今までどおりにって おっしゃったんだけど→
でも また もし転んで ケガでもしたらと思って…。
うん 分かった。 亜也は タクシーで通わせよう。
迎えには 俺が行くから。
店番は 弘樹と亜湖に 交代でやらせよう なっ。
ありがとう。 (瑞生)うん。
それからねえ…。 ねえ これ。
(瑞生)うん? 何だよ。
(瑞生)えー 「身体障害者手帳を 申請される方へ」?
(潮香)手帳があれば タクシーも割引になるし→
車椅子が必要になったときは→
その費用も 一部負担してもらえるし…。
こんなものは いらない!
俺は父親だ。 亜也の面倒は 俺が見る。
国のやっかいになんか なる必要はない!
(まり)亜也。 (早希)おはよう。
(亜也)おはよう。 何か ごめんね。
(まり)何が ごめんねよ。 ほら 行くよ。
(早希)ゆっくりで いいんだからね。
♪♪~
(西野)今日から 2学期が始まるが→
進路を見据えて しっかり勉強するように。→
来週は 実力テストもあるし 気を引き締めてな。
(生徒たち)はい。
(西野)えー まず みんなに 話しておきたいことがある。→
池内のことだ。→
池内は 思春期特有の ちょっと難しい病気のために→
少し 歩くことが 不自由になってるんだ。→
回復には 少し時間がかかるそうだ。
ついては 教室移動など みんなで 池内のフォロー しっかり頼むぞ。
(生徒たち)はい。
あの みんなには 迷惑かけちゃうと思うけど→
よろしくお願いします。
(まり)迷惑なんかじゃないって。 (早希)そうだよ 友達なんだから。
(亜也)ごめんね。
何かありましたら また いつでも いらしてください。
(女)はい。
(飯塚)ねえ 池内さん。 (潮香)あっ おはようございます。
(飯塚)おはよう。 (潮香)血圧のほう いかがですか?
(飯塚)おかげさまでね 落ち着いてるみたい。→
それより ウチの亭主なんだけど→
最近 不便だから 車使いたいって言いだしてね。
ご主人が? (飯塚)うん。
ウチの亭主 足に障害があるでしょ。
身障者4級なんだけど→
車の改造費って 補助してもらえるのかしら?
(飯塚)池内さん?
あっ すいません。→
すぐに 担当の者に 確認してみますね。
(西野)じゃ 次に 2学期のクラス委員を決めるから。
(美歩)1学期と同じで いいんじゃないですか?
いや。 今の池内には 荷が重すぎるだろうから→
せめて 池内は 外してやってくれ。→
誰か 女子で 立候補する者はいるか?
(圭子)はい。 (西野)おお やってくれるか?→
じゃあ 女子は 富田でいいな?
(拍手)
(西野)男子で 立候補する者は?
(圭子)遥斗 続けてやりなよ。
耕平。 お前やれば?
(耕平)えっ 俺? (遥斗)うん。
(まり)無理なんじゃないの?
(耕平)そんなことないよ。 遥斗だって やれたんだしさ。
(慶太)おっ。 やる気ですか?
じゃあ 男子は 恩田でいいか? (耕平)えっ。
(拍手)
(亜也)ごめんね。 (まり)いちいち謝らない!
(早希)もし 早希がケガして 松葉づえついたら→
亜也も助けてくれるでしょ?
そりゃ もちろん そうだけど。 (まり)そういうことだよ。
(早希)部活 行くよね? (亜也)行きたいけど…。
みんなと同じ練習メニューは こなせないだろうけど→
亜也ができることを やればいいんじゃない?
そうだよ。 病気になったからって 部活まであきらめるつもり?
そっか。 そうだよね。
(耕平)よしっ 行こう。 (遥斗)うん。
(亜也)麻生君 ちょっと待って。
走ってんじゃねえよ 危ねえだろ。
(亜也)ごめん。 (遥斗)何?
うん あの…。
ほら 先行くよ。
(早希)早く早く。 (耕平)えっ 何 何 何なの?
(まり)いいから いいから ほら 早く早く。
(耕平)えっ 何で 何? (まり)生物室 行くんでしょ。
(慶太)いや そりゃ そりゃ 行きますけど。
(亜也)この間は ごめんね。 みっともないとこ見せちゃって。
別に。
わたし 強くなるから。
やめとけ。 強い女なんて かわいくないし。
でも 泣いてばかりも いられないし。
うん。 わたし 強くなる。
じゃあ 今度 泣いたら 500円な。
何それ? (遥斗)罰金。
やだ そんなの。 (遥斗)じゃあ やっぱ また泣くんだ。
(亜也)泣かないけど。
(遥斗)なら 罰金決めても いいじゃん。
(亜也)そっか。
(早希)あっ 段あるからね。 (まり)気をつけて。
(香織)遅い! 何やってんの。 (まり・早希)すいません。
(亜也)わたしのせいなんです。 すいませんでした。
(香織)すぐに ストレッチ始めて。 (まり・早希)はい。
(香織)みんなも続けて。 (部員たち)はい。
調子はどう?
まだ みんなと一緒の練習は…。
(武田)池内 前より 歩けなくなってねえ?
(祐二)そうみたいだな。
早めに あきらめさせたほうが よくねえ?
ああ。
♪♪~
じゃ ここで。 (まり)えっ。
(亜也)お父さん 迎えに来るから。
そっか。 (早希)それじゃ またあしたね。
うん バイバイ。 (早希・まり)バイバイ。
先輩。
この間は ごめん。 急用ができて。
(亜也)いいえ 気にしないでください。
≪(武田)お前さ スリーポイントうつとき へっぴり腰なんだよ。
≪(男子部員)全然 違います。
≪(武田)変だぞ お前。 ≪(男子部員)ああっ やべえ。
(祐二)早くよくなると いいな。 (亜也)はい。
それじゃあ 俺 これから塾だから。
≪(クラクション)
(瑞生)亜也 ごめん! 遅くなっちゃって。
ううん。 ごめんね お父さん。 お店あるのに。
(瑞生)何言ってんだよ。 ほら 帰るぞ。
(瑞生)がんもは 何か 芸できないのかよ?
(弘樹)多分できないんじゃないの? (瑞生)お前 覚えさせろよ。
(潮香)梨むけたわよ。 (瑞生)はーい。
(弘樹)何覚える お前?
(亜也)わたし やっぱり あしたから 歩いて学校へ行く。
(潮香)でも…。
自分の足で 歩きたいの。
でも つらくなったら また タクシー使わせてね。
うん 分かった。 お母さん 余計なことしちゃったね。
余計なことって言うか ホントに 心配性なんだから。
(瑞生)さっ 梨もらおうかな。 おい 弘樹 理加。
(弘樹・理加)はーい。 (潮香)手 洗ってらっしゃいよ。
(瑞生)あっ。 おい 亜湖!
(佐知子)遥斗 やっと 勉強する気になったみたい。
(芳文)え? (佐知子)帰ってきてから→
ずっと 勉強してるの。→
それもね 圭輔の部屋から いろんな本 持ち出したりして。
へえ。
(芳文)遥斗。
♪♪~
(チャイム)
(亜也)ああ。
(亜也)ああ ごめん。 授業 遅れちゃうから 先に行ってて。
平気 平気。 (早希)少しぐらい→
遅れても 大丈夫だよ。
ああ ごめんね。
♪♪~
(教師)1時間目から遅刻か。 2学期 早々 そんなんでどうする。
(亜也)あっ あの すいません。 わたしが…。
(教師)さっさと 席に着け。 (亜也)すいません。
(教師)そして 右のグラフが 最大値を表す。
♪♪~
(歓声)
(耕平)慶太 シュート。 バカ 何やってんだよ。
おう。
そんな 白けた目で 見んなよ。 サボりじゃなくて 腹痛だからな。→
午後から体育って マジ 勘弁してほしいよな。→
昼飯 食って すぐ 動けねえって。
おい 池内。
おい 池内。 おい 池内! 池内!?
(西野)あっ お母さん。 今 点滴 受けてます。
(潮香)ありがとうございます。
亜也。
(亜也)ごめんね。→
また 心配かけちゃったね わたし。
脱水を起こしたんです。 (潮香)脱水?
なるべくね お手洗いに 行かないようにしようと思って→
最近 水分とるの控えてたの。
(亜也)わたしが動くと みんなに 迷惑かけちゃうでしょ?
わたしに できることって こんなことぐらいしかないから。
だから…。
亜也。
脱水を 甘く 見ちゃいけない。 命を 落とすことだってあるんだ。
みんなに 迷惑をかけるって 言うけど→
それが 社会ってもんじゃないのかな?
えっ?
ただの一度も→
誰にも 迷惑をかけずに きた人なんていない。
君だけが 特別なんじゃないはずだ。
(水野)ノックぐらい してくれないかな。
(遥斗)あいつ… 治らないんですか?
前にも 言ったと思うけど 医者には 守秘義務があるんだ。
だったら 質問を変えます。→
あいつの病気は 治らないんですか?
(水野)そんなに気になるんだったら 自分で調べたらどうだ?
(遥斗)調べました。→
あいつの病気のことが 書いてある本 何冊も読みました。
だったら 分かるだろう。
何年 医者やってんだよ。
病気 治せないで 何が 医者なんだよ!
医者は 万能の神だとでも 思ってるのか?
医者に できることなんて たかが知れてるんだ。
♪♪~
(芳文)治せない病気は いくらでもある。→
その研究には 時間が かかるんだ。だからこそ 医者が必要なんだ。→
お前が医者になって 彼女の病気を 治してやったらどうだ?
(遥斗)簡単に言わないでください。
お前こそ 物事を 簡単に考えるな。
(芳文)お前が 彼女の病気のことを 調べていたのは→
単なる 気まぐれだ。 同情だ。→
その程度の感情で→
分かったふうな口を たたくんじゃない。
彼女には もう かかわるな。 分かったな。
分かりません。
♪♪~
(瑞生)おい 亜也の具合どうだ?
(瑞生)何 見てんだよ。
(瑞生)国の やっかいには ならないって言っただろ!
(潮香)やっかいになるんじゃないわ。 (瑞生)そういうことじゃないか。
だって 亜也は やっかいもん なんかじゃないでしょ?
お前 そんなに 国から 金の援助してもらいたいのか?
お金のことじゃないわ!
(瑞生)金じゃなかったら 一体 何なんだよ。→
娘に お前は 障害者なんだぞって わざわざ レッテルはりたいのか?
(潮香)どうして 手帳を持つことが障害のレッテルはることになるのよ!
わたしは 亜也に 正々堂々と 胸張って 生きてほしいの!
お前 それでも 母親か!?
あいつが どんなに苦しんでるのか 分かってんのか?
(潮香)母親だからこそ 言ってるの!?
もう いいかげんにしてよ!→
亜也姉のこと 何にも話してくれないで→
あげく こうやって ケンカ?
わたしたちに 知られたくないことがあるなら→
徹底的に 隠せばいいじゃない。
二人とも 言ってることと やってること おかしいよ!
(物音)
(潮香)亜也!? (瑞生)亜也!?
(弘樹)亜也姉!? (瑞生)亜也! 大丈夫か?
(瑞生)さあ… 気をつけてな。 大丈夫か えっ?
(瑞生)さあ… 楽にして。 ちょっと 横になれ ほら。 はい。
(亜也)ごめんね。
わたしのせいで こんなことになっちゃって。
ホントに ごめん。
(亜也)みんなに 嫌な思いを させちゃって ごめんね。
ごめんね…。
亜也。 もう やめよう 謝るの。→
病気んなったの 亜也のせいじゃないでしょ?
誰だって 病気になったら→
家族のみんなが 助けるのは 当たり前じゃない。
もっと 堂々としてて いいんじゃない?
(潮香)世の中には いろんな人がいるわ。→
亜也みたいに 足が不自由な人。 目が不自由な人。
例えば 弘樹みたいに スポーツが 得意な人もいれば→
亜湖みたいに 絵を描くのが得意な人…。→
お父さんみたいに お豆腐を作ってる人もいる。→
社会って→
そんなふうに いろんな人がいて 成り立ってるもんでしょ?
ねえ 亜也。 身体障害者手帳って 聞いたことがある?
その手帳はね 身体障害者福祉法に 基づいて 交付されるものなの。
潮香。
その法律に 書いてあるのはね→
「すべての身体障害者は 自ら進んで その障害を克服し→
その有する能力を 活用することにより→
社会経済活動に 参加することが できるように→
努めなければならない」
「努めなければならない」
亜也は 努力することを 社会から求められてるの。
障害者手帳は 亜也が 社会の一員であることの証明なの。
(潮香)亜湖。 (亜湖)えっ?
弘樹 理加。 大事な話があるの。 みんな ちゃんと座って。
亜也。 いいよね?
(潮香)亜也が 社会の一員であるように→
亜湖たちも 大事な家族の一員なんだし。
(潮香)亜也の病気はね 脊髄小脳変性症って言うの。→
運動神経が うまく 働かなくなる病気でね→
ゆっくりしか歩けないし まっすぐ歩けなかったり→
重い物 持てなかったり。→
前のように みんなと一緒に→
お店や ウチのこと 手伝ったりするのも難しいと思う。
(潮香)何をするにも 時間が かかるけど→
でも 亜也だけが はみ出したり→
取り残されたりしないように 力 貸してほしいの。
分かったよ。 俺 亜也姉の味方だから。
理加も! (潮香)ありがとう。
治るんだよね?
(亜湖)治るんでしょ?
(亜也)治らないんだって。
今の医学じゃ 治療法はないって。
急に… 急に そんなこと言われても…。
どうしたらいいのか 分かんない。
簡単なことだよ。
困ってる人がいたら お前 手 差し伸べるだろ?
友達が 泣いていたら どうしたのって 声かけるだろ?
そういうことだよ。→
お前の心の中の 優しい気持ちを 素直に 行動にすれば いいんだよ。
(瑞生)なっ?
優しい気持ちなんて そんなの わたしには…。
お前 優しいじゃねえかよ。
うざいよ…。
わたしは わたし。
(潮香)そうよ。
何があっても 亜也は亜也。 大事な家族なんだから。
わたし 「ごめんね」じゃなくって→
「ありがとう」って言葉を 大切にする。
よし! それでこそ 俺の子だ。 アハハハ…。
(瑞生)いやあ お母さん。 何か 腹減ったな。
(潮香)そうね。 ああ 何にも用意してないわ。→
忘れてた ごめん。 何にする?
(瑞生)ああ 俺 ビビンバ。 (一同)フフフフ…。
(生徒たち)おっ おはよ。 (まり・亜也・早希)おはよう。
あっ。 (まり)おおおっ。
ありがとう。 (早希・まり)うん。
下手くそ。
麻生君。
(遥斗)何 やってんだよ。 試験前で 部活 休みだろ。
(亜也)麻生君こそ。 (遥斗)カメの餌やり。
(亜也)ねえ。 片づけるの手伝って。
ったく。
♪♪~
(亜也)もう一つ お願いがあるんだけど。
(遥斗)まだ あんのかよ。
(亜也)見張っててくれないかな。 わたしが 泣かないように。
(遥斗)えっ?
[TEL]
もしもし。 [TEL](亜也)あの。 池内です。
(亜也)あの… 今まで いろいろ ありがとうございました。
(亜也)わたし…。
(亜也)東高に受かったとき ホントに うれしかったんです。→
先輩に おめでとうって 言ってもらえて。
(亜也)また バスケやるだろって 言ってもらえて。
[TEL](亜也)おそろいの バッシュの ひもも うれしかったし。
(亜也)でも… でも わたし…。
(亜也)部活 辞めることに なると思うから。
(亜也)だから… もう先輩とは…。
[TEL](祐二)分かった。
早く 元気になれよ。
はい。
さよなら。
(遥斗)お前 冷てえな。→
一方的に しかも 電話で さよならかよ。→
今ごろ 河本先輩 泣いてんじゃないの?
(亜也)そうかもね。
(遥斗)嘘でも 泣いてやれよ。
(亜也)嫌だ。 (遥斗)ホント 冷たい。
(亜也)だって 麻生君に 罰金払うの 嫌だもん。
せこっ。
♪♪~
(亜也)「青空を 白い雲が とても きれいに 流れていくのが見えた」
♪♪『Only Human』
♪♪~
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