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♪♪~
(亜也)((わたしの病気って 脊髄小脳変性症なんですか?))
(水野)((そうだよ))
(亜也)((わたし 将来…。→
将来 優花ちゃんの お父さんみたいになりますか?))
((ずうっと先のことだけどね。 なると思う))
(理加)あっ 帰ってきた。 (弘樹)ああ もう遅いよ。→
俺 もう おなか減って 死にそうだよ。
(潮香)ごめん ごめん。 (弘樹)もう~。
(亜湖)急に 御飯 作っといてとか 言われても 困るんだけど。
(潮香)今すぐ やるから。 亜也。 着替えてらっしゃいよ。
うん。
(瑞生)大丈夫か?
♪♪~
(亜湖・弘樹・理加)いただきま~す。
辛ぇ これ。 (亜湖)何 言ってんのよ。→
うるさいわね。 (瑞生)じゃ 亜也 呼んでくる。
わたし 行ってくる。
いいよねえ。 長女は 大切にされて。
お前な! 文句ばっかり言って 飯 食ってると→
消化不良 起こすぞ! (弘樹)やっぱり 辛いなあ これ。
(亜湖)うるさいわよ。 食べなくていい。
亜也? 御飯 出来たよ。
(潮香)まだ 着替えてないの?
亜也? 大丈夫?
お母さん。 (潮香)うん?
わたし 頑張るから。
だから 大丈夫だよ。
そうね。 水野先生が おっしゃったように→
希望 持って やってこうね。→
難しい病気だけど できることは いっぱいあるんだから。→
亜也が 頑張ってるうちに→
特効薬や 治療法が 見つかるかもしれない。 ねっ。
でも やっぱ 分かんないよ…。
何で わたしなの? ねえ 何で?
どうして 病気は わたしを選んだの?→
ねえ お母さん。 わたし まだ 15だよ。
こんなのってないよ。 ひどいよ…。
神様は 不公平だよ。 ねえ…。
亜也… ごめんね。
(泣き声)
(潮香)亜也…。 お母さん 代わってあげられなくて…。
ごめんね 亜也…。
(泣き声)
(潮香)本当に 知らせてよかったと思う?→
病気のこと ホントに 受け止められるまで→
あの子 すごく 苦しむと思う。
やっぱり もっと 様子 見てからにすれば よか…。
(瑞生)お前が そんなことで どうすんだよ!
あいつは そんな ヤワじゃねえよ。 俺と お前の子供だぞ。
あいつが 折れそうんなったら→
俺たちが 全力で 支えてやりゃいいんだよ。
俺は あきらめねえぞ。
世界中の病院 回ってでも どんなことしても→
亜也 治してくれるとこ 探してみせるからな。
おい。 亜也 まだ 寝てんのか? (亜湖)そうじゃない。→
朝の手伝いも パスみたいだし。 いただきます。
亜也姉 具合 悪いの?
≪(足音)
おはよっ! (弘樹・理加)おはよっ!
(亜也)あっ お弁当 もう 出来てる?
(潮香)あっ ああ…。 (亜也)寝坊しちゃった。→
歯 磨いてくるから 御飯 よそっといて。
(潮香)うっ うんうん…。 (亜也)ああっ 理加。
ピーマン 落ちてるよ。 (瑞生)ああ ピーマン ほら…。
あっ 弘樹も。 ここ しょうゆ ついてる。
(瑞生)ほら だらしない…。 (弘樹)ああ やっちゃった。
あっ。 ここに 米粒 ついてる。 (瑞生)あっ ああ…。
(亜也)急がなきゃ。
(亜湖)なあに あれ。→
あんなに元気なら 仕事 手伝えばいいのにねえ。
おら お前。 もう ピーマン…。 ピーマンじゃない→
お前 頭が ピーマンだから ちゃんと ピーマン 食えよ お前。
(亜也)「昨日と 同じ景色を見て 昨日と 同じ道を歩いているのに→
わたしの世界は まるで 変わってしまった。→
きっと もう あんなふうには 笑えない」
(亜也)「昨日までの わたしは もう どこにもいない」
♪♪(テーマ ソング)
♪♪~
(チャイム) (生徒)よっしゃー!
(西野)それじゃ 後ろから 答案用紙 集めて。
(まり)亜也。
(まり)やっと 終わったよ~。 ねえ 亜也 どうだった?
えっ? あっ まあまあかな。
(早希)えーっ 早希 全科目 かなり やばいかも。
こうなったら もう 夏休みを待つだけだよ。 ううっ。
ああ はいはい。 ねえ 亜也。 夏休み どうすんの?
まだ 分かんない。
(まり)今年 遊んどかないと 遊べないよ。→
来年になったら 受験用の補習 始まっちゃうし。
(早希)そうそう。 高1の夏が いちばん 気楽だよねえ。
(まり)ねえ。 あっ そうしたらさ 三人で ディズニーランド 行かない?
(早希)ええっ?
(遥斗)((何してんだ? お前。→
おいっ ちょっと 勝手に いじんなよ!))
♪♪~
(早希)早希 アクアトピアに乗りたい。 (まり)えっ アクアトピアって 何?
(早希)ええっ? 知らないの? アクアトピア。
(圭子)何 見てんの? (遥斗)別に。
女って よく しゃべんなあと 思ってただけ。
ねえ 遥斗。 よかったら 夏休み ウチの別荘に来ない?
ああ 俺 生物部の活動で忙しいわ。 (圭子)活動って 何よ?
カメの餌やりとか 金魚の餌やりとか→
あっ ハムスターの餌やり。 (圭子)そんなの→
誰かに 頼めばいいじゃない。 (遥斗)つうことだから。
(耕平)イエーイ。 (遥斗)イエイッ。
♪♪~
(西野)何やってんだ! しっかり守れ!
はい。
(西野)どこ 投げてんだ! 杉浦! 池内と交代!
(まり)はい。
(潮香)告知は 思ったより→
しっかり 受け止めてくれたみたいです。
本当に つらいのは これからですよ お母さん。
(水野)亜也さんは 今後 徐々に しかし確実に→
体のコントロールを 失っていきます。 今まで できていたことが→
少しずつ できなくなっていくでしょう。
できれば 早急に 入院していただいて→
薬の効果や リハビリの方法を 確認したいと思ってます。
検討しておいてください。
(早希)えーっ!? つきあってんの!?
声が おっきい。 (早希)耕平君と? いつから?
こないだ 合唱コンクールの後に 告られて。
(亜也・早希)へえ~。 (耕平)だから 俺の夢は→
一夫多妻制なわけ。 (圭子)はあ? おかしい。
バカ。 (早希)もう ラブラブじゃん。
知らなかった。
ねっ じゃあさ 花火大会とか 一緒に行っちゃうわけ?
うん。 まあね。 早希も 誰か誘いなよ。
中原君なんて どう? (慶太)イタタタ… 痛いっ 痛いっ。
(圭子)何 やってんの? (早希)最後の手段でしょ あれは。
亜也は どうなの? その後 河本先輩とは?
(ざわめき)
(祐二)池内。 ちょっと いいかな。 (亜也)はい。
(祐二)終業式の日の 花火大会なんだけど。
はい。
よかったら 一緒に行かないか? (亜也)えっ?
それから あの 8月7日の日曜日も→
空けといてもらえるかな?→
実はさ その日って 俺の誕生日なんだけど。
ダメかな? (亜也)あっ ああ そんな。→
ダメじゃないです。 (祐二)ああ よかった。
朝日奈動物公園に 行こうと思ってるんだけど。
はい。 (祐二)じゃ。
(早希)亜也。 もう やったじゃん。 (まり)もう 決まりだよ 亜也。
先輩 きっと 誕生日に 告るつもりだよ。
えっ? (早希)えっ?
何で そんなこと分かんの? (まり)わたしの経験上そうなんの。
(早希)え~っ いいなあ。
今日ね 河本先輩に 花火大会 誘われちゃった。
えっ?
先輩の誕生日にも 動物園 行こうって。
ハハッ そっか。
それじゃあ ボーッとしちゃうのも 無理ないか。
あっ でも お父さんが聞いたら 大変だね。
「ついて行く」なんて 言いだすかもよ。
どうやって 断ったらいいかな? (潮香)えっ?
だって わたし 病気になっちゃったでしょ。→
だから 先輩にも 迷惑かけちゃうかも。
そんなの おかしいよ。
亜也は 「神様は 不公平だ」って 言ったけど→
不公平なことを しようとしてるのは→
亜也なんじゃないの? (亜也)えっ?
高校生だもん。
好きな人と一緒に 花火大会ぐらい 一緒に行くでしょ?
好きな人と一緒に 誕生日を 過ごしたいって思うでしょ?
それって 誰もが 普通に思うことだよね。
でも。 (潮香)「でも」じゃないよ。
病気のせいにして できること 自分から 投げ出すなんて→
「神様は 不公平だ」なんて言った 亜也が やることなの?
(潮香)言ったよね? 「頑張る」って。
亜也。 お母さんに そう 言ってくれたよね?
浴衣… 着せてね。 花火大会の日。
髪も アップにしてね。 (潮香)OK。
浴衣 着て 髪 アップにしたら 先輩 きっと びっくりするわよ。
(亜也)「お母さんの後光が 見えてきたような気がする。→
わたしは 自分を信じて 行動しよう」
何なの? その日。 (亜也)えっ? あっ 何でもない。
ふーん。
(西野)えー あしたから 夏休みだが→
みんな 気を引き締めて 過ごすように。
(一同)はーい。
(早希)亜也。 まり イエーイ! (まり)オーッ イエーイ!
(早希)夏休みだ! (まり)夏休みー!
(早希)やったー!
(潮香)ほーら 動かないの。 帯 結べないでしょ。
早く~ 遅れちゃうよ~。 (瑞生)いいねえ。
やっぱ 夏は 浴衣と スイカと 花火がねえと 始まらねえな。
(弘樹)始まらねえな。 (潮香)はい 出来上がり。
楽しんでらっしゃい。 (亜也)いってきまーす。
(瑞生)おう 気を付けてな。 (亜也)はーい。
(瑞生)お前 どこまで 食ってんだ。 バッタじゃねんだぞ お前 もう。
亜湖。 あんたも あの 浴衣 着るんでしょ?
いい。 (潮香)えっ 着ないの?
(亜湖)いいっ。
(瑞生)しょうがねえな あいつは まったく。
ほーら あんたたちも 手 洗ってらっしゃい。
(弘樹)はーい。 (潮香)浴衣 汚れるわよ。 ねっ。
なあ。 亜也 大丈夫かな?
うん。 お友達も みんな ついてるし。
でも 亜也の あんな顔 久しぶりに見たな。
うん。 普通の女の子が やりたいと思うことは→
亜也にも できるだけ やらしてあげたい。
ああ。
(祐二)へえ~。 女子って 着物着ると 雰囲気 変わるんだな。
着物じゃなくって 浴衣です。 (祐二)アハハハ。 そっか。
じゃあ いこっか。 (亜也)はい。
(まり・早希)亜也! (耕平)池内様さまじゃないの。
(早希・まり)こんばんは。 (慶太)こんばんは。
(早希)亜也 かわいい。 ウフフフ。 (まり)うん。 亜也 かわいい。
(香織)ねえ。 (武田)おっ! いい感じじゃねえ?→
バスケ部 お二人 カップル。 おいっ。 (香織)いいなあ。 うらやましい!
(武田)何? 今夜も? ダンクシュート決めちゃうの? フーフー!
(マミ)そういえば 亜湖りん。 浴衣 着てくるって→
言ってなかったっけ? (亜湖)気が変わったの。
(マミ)ふ~ん。
(耕平)ねえ 悪い。 今夜は 俺の サタデーナイトフィーバーは→
この花火より ドッカーンと…。
行こう。
(祐二)池内。 池内!? (男)しっかりしろ!
(早希たち)亜也!? 亜也! (慶太)池内さん!
亜也姉!? (男)救急車! 救急車!
(男)早く! (祐二)池内!
(早希たち)亜也! 亜也! (男)しっかりしろ!
(男)救急車! 救急車! (早希たち)亜也! 早く!
(潮香)亜湖! (亜湖)お母さん。
亜也は?
(水野)出血の割に 額のケガは それほどでも ありませんでした。
念のため レントゲンと CTを 撮りましたが 異常ありません。
この病気は 人によって 症状や 進行の程度が 大きく違いますが→
亜也さんの場合 進行が早いようです。
なるべく早く 亜也さんに適した薬や→
リハビリ方法を 見つける必要があります。
やはり 夏休みを利用して→
検査入院をされては いかがでしょうか?
それで 少しでも 病気の進行を→
食い止めることが できるんですか?
効果には 個人差があるので→
実際に試してみないと 何とも言えません。
(瑞生)あいつ あんなに 夏休み 楽しみにしてたのにな。
亜也姉 入院するの? (潮香)うん。
いつ 帰ってくるの?
少し長くなるかもしれないから いい子で待ってようね。
ほら お前たち。 もう遅いから 寝なさい。
(弘樹)はい。 (潮香)おやすみ。
(理加)おやすみなさい。 (弘樹)おやすみなさい。
(瑞生)はい おやすみ。 はいはい。
亜也姉 変だったよ。 普通 あんな 転び方する?
顔から まっすぐ…。
それも 二度目じゃん。 絶対 おかしいよ。
(瑞生)あいつ ほら 生意気に デートなんか してやがったからさ。
きっと 浮かれすぎて 周りが 目に入らなかったんだよ。
ドジなヤツだ。 ったく! フッ。
(調理台をたたく音)
チキショー!
(すすり泣き)
(水野)今回の入院は→
君に合った薬や 治療法を 見つけることが 目的なんだ。
そのため リハビリテーションも とても重要になる。
(田辺)こんにちは。 リハビリを担当する 田辺です。
一緒に 頑張ろうね。
よろしくお願いします。
池内は 家族から連絡があって 入院することになった。
お前らは 池内の分も 気合い入れて 練習すること。
(一同)はい。 (西野)じゃ 練習。
(一同)はい!
すぐ お見舞い 行かなきゃ。 (早希)うん。
早希は クラスのみんなに声かける。 (まり)うん。
(香織)やっぱり 昨日の転び方 おかしかったもんね。
(部員)ひょっとして やばい病気だったりして。
(部員)何だよ? やばい病気って。
(武田)何か お前 選ぶ相手 間違えたんじゃないの。
責任 取って お見舞い 行かなきゃな~。
≪(瑞生)おい。 これも持ってってやれ。
(潮香)何? (瑞生)亜也の大好物の ごま豆腐。
(潮香)ああ~ ありがとう。
あんたたち ちょっと 夏休みの宿題 ちゃんと やんなさいよ。
(亜湖・理加・弘樹)はーい。
ねえ 亜湖。 お母さん 夕方 病院 寄ってくるから→
遅くなると思うんだけど→
あの なるべく早く 帰るようにはするけど→
夕飯の支度 お父さんと やってもらっていい?
えっ?
≪(引き戸の開く音)
ジャーン!
(耕平)ち~す! (慶太)こんにちは。
みんな。
こんにちは。 (美歩)こんにちは。
ほら 亜也。 差し入れ 持ってきたよ。
これ 読みたがってた本。 (耕平)俺は マンガ。
僕 けん玉。 (亜也)え~ こんなにいいの?
これで 当分 退屈しないでしょ?
これは わたしと美歩から。
えっ…。 ガトーボヌールのケーキ。
一応 人数分 買ってあるわよ。 (耕平)よしっ!
(早希)え~ ホントに? (耕平)俺 イチゴ イチゴ イチゴ。
(まり)何で。 亜也から選ぶの。 (耕平)イチゴづくしで。
(まり)ダメだよ。 みんな ありがとう。
(圭子)あ~あ。 やっぱり 遥斗 来なかったな。
(まり)ご愁傷さまでした。 (圭子)何 それ。
(早希)麻生君に会いたくて 来たのにねえ。
(耕平)一応 声は かけたんっすけどね。
麻生君って 団体行動とか 嫌いなんじゃないの?
中学のころは そんなこと なかったんだけどな。
お兄さんの事故で 何か感じが 変わっちゃった。
お兄さんの事故って?
(圭子)遥斗 去年の夏→
お兄さんと二人で 渓流釣りに行ったの。
(遥斗)((おおっ きた! きた きた!))
(圭輔)((よし。 引け いけ いけ! いいぞ 遥斗。→
はい。 こっち こっち こっち!)) (遥斗)((OK OK。 よし))
(圭輔)((おっ!))
((よいしょ。 今度は 捕まんないようにしろよ))
((ねえ また 逃がしちゃうの?)) (圭輔)((ああ))
(圭子)途中まで 一緒にいたんだけど→
いつの間にか お兄さんの姿が 見えなくなって。
((兄さん! 兄さん! 兄さーん!))
(男)((おーい いたか?)) (男)((ダメだ))
(男)((見つかんねえな))
(圭子)次の日 川下で発見されたの。
(芳文の泣き声)
(佐知子の泣き声)
(芳文)((圭輔! 何でだ!? 何で 圭輔なんだ!))
(佐知子)((圭輔。 ああっ ああ…))
♪♪~
あっ。 どうも。
どうも。
池内 入院したんだって?
(亜湖)うん。 何か 検査で 夏休みいっぱい 病院みたい。→
お陰で 全部 こっちに とばっちり来ちゃう。
そんな 長く?
何の病気か 誰も教えてくんないし。
わたし あのウチで あんま 信用されてないんだよね。
別に そんなこと ないんじゃないの。→
じゃあな。
あの。
8月7日 亜也姉と 朝日奈動物公園 行くの?
(遥斗)えっ?
亜也姉 カレンダーに印つけて ニヤけてたから→
麻生さんと行くのかなと思って。 (遥斗)いや。
(亜湖)そう。 (遥斗)うん。
(理加)亜也姉ちゃん はい。 (亜也)ありがとう。
(潮香)よかったわね まりちゃんたち 来てくれて。
うん。 こんなに たくさん もらっちゃった。
あしたから 読書週間だね。
はい 頼まれてたもの。 (亜也)ああ ありがとう。
先輩に サインしてもらったの? (亜也)うん。
先輩との誕生日の約束 もう 無理だよね。
≪(医師)もう少し 曲げてみましょうね。→
はい 大丈夫ですよ。 はい ゆっくり。 はい。→
はい 痛いですけどね もうちょっと 頑張って。
(田辺)じゃ 今度は 左足 伸ばし。 1 2 3 4 5。 はい OK。→
えー 次は 左足 右腕を一緒に。 1 2 3 4 5。 はい OK。
先輩。 (祐二)あっ…。
来てくれたんですか?
うん。 どう? 調子。 (亜也)はい 大丈夫です。
すいませんでした この前。 迷惑かけちゃって。
ううん。 いいよ そんなの。
高校の先輩? (亜也)はい。
あっ 主治医の水野先生と リハビリの田辺先生。
あと それから 高校のバスケ部の 河本先輩です。
(祐二)はじめまして 河本です。 (田辺)こんにちは。
病室 行ったら ここだって言われて。 これ。
すいません。
あの… わたし 夏休みの間 入院することになっちゃって。
だから 7日は無理です。 ごめんなさい。
(祐二)うん いいって。 気にしないで。
(田辺)お~っ。 デートの約束してたの?
やるなあ 亜也ちゃん。 (亜也)でも 入院してんで。
いいよ 外出しても。 (亜也)えっ?
ここで やることだけが リハビリじゃないから。
ホントに 外出していいんですか?
ああ。 (亜也)ありがとうございます。
よかったな。 うれしいだろ?
(田辺)亜也ちゃんも よかったな?
はい。
(医師)親指が 勝手に ピクピク 動いてくると思いますけれども→
びっくりしないで 力を抜いていてくださいね。→
はい 刺激が出ます。 (医師)刺激 出ます。
♪♪~
(水野)じゃあ 両手を上げて。 手のひらを上にして→
でっ 表 裏 表 裏というふうに 一緒に回してみましょう。
♪♪~
(田辺)1 2 3 4 5。 はい OK。→
じゃ 今度 反対側。 1 2 3 4 5。 はい OK。
デートに行けるとなったら いきなり張り切ってんな。 うん?
そんなことないですって。 (田辺)やっぱり恋の力は すごいね。
亜也ちゃん。 (亜也)うん?
こうなったら 毎日 先輩に 来てもらわないと。
もう 先生。
(遥斗)思ったより元気そうじゃん。 (亜也)まあね。→
検査は嫌いだけど 主治医の水野先生 かっこいいし。
何か 地味な運動してんだな。 (亜也)うん?
さっきの。 (亜也)ああ リハビリ?
(遥斗)うん。
今 できること 頑張るって 決めたんだ。
お前 何の病気なの?
不治の病。
もう 長くないみたい。
嘘。 (遥斗)えっ?
ホントは 水虫。 (遥斗)おい?
もちろん 嘘。 (遥斗)お前 遊んでんだろ。
この前の お返しだよ。
(奈緒子)水野先生。 (水野)はい。
(奈緒子)205号室の 患者さんなんですけれども→
今日は 強い脱力感を 感じるということなんですが。
(亜也)((主治医の水野先生は かっこいいし))
(水野)じゃあ 処置室のベッドで 待ってもらってください。
♪♪~
(遥斗)「脊髄小脳変性症。 原因不明の神経変性疾患。→
四肢の自由がきかなくなり 言語障害とともに→
意思の疎通が困難になる。→
つえ 歩行器使用から 車椅子生活。 やがて 寝たきりへ。→
有効な治療法 治療薬はない」
((不治の病))
(生徒たちの歓声)
(武田)じゃあ 結局 今日の 池内とのデートは却下したわけ?
(祐二)どうしようかと思ってさ。 (武田)俺だったら やめとくけどね。
せっかくの誕生日の日に 暗い気分に なりたくねえじゃん。
電話して 断っちゃえよ。 (祐二)だよな…。
(潮香)はい。 言われたとおり 買ってきたわよ。→
シューズケースと ソックス。 (亜也)サイズ ちゃんと確認した?
あれほど 何度も 言われましたから。
よかったー。 ありがと。
ねえ 大丈夫? (亜也)うん 近いもん。
でも やっぱり お母さん 途中まで 一緒に行こうか。
お母さん。 親付きのデートなんて 聞いたことないよ。→
先輩も ビビっちゃうし。 (潮香)フッ 分かった。→
じゃあ 気を付けて。 楽しんできてね。
うん。
♪♪~
(バスのクラクション)
♪♪~
(田辺)おっ 亜也ちゃんのお見舞い? (遥斗)はい。
彼女 さっき おしゃれして 出かけたぞ。
えっ? (奈緒子)先生。 亜也ちゃん→
もう 出ちゃいました? (田辺)ああ ああ。
あ~。 今 河本さんて人から 電話 入っちゃってるんですけど。
(田辺)えっ?
(武田)((電話して断っちゃえよ)) (祐二)((だよな…))
♪♪~
(男)すみません! (亜也)あっ。
♪♪~
麻生君?
何 雨ん中 突っ立ってんだよ。
風邪 ひいて 入院 延びても 知らないからな。
(遥斗)あいつ 来ないよ。 (亜也)えっ?
急な用事が入ったみたいで さっき 病院に電話 きてた。
麻生君。 それ 言いに来てくれたの?
お前 ペンギン 見たか? (亜也)えっ?
さっき いただろ。
知ってる? 皇帝ペンギンって 子育てする夫婦は→
絶対に 浮気しないんだって。→
オスが卵 あっためてる間 メスは 餌を探しに出るんだけど→
その間 どんなに腹減っても 吹雪に さらされても→
ずーっと卵 守って待ってんだよ。 動物の親って すげえよな。
ありがとう。
来てくれて。 (遥斗)いや 別に。
わたしさ…。
ホントは 先輩は来ないかもって どっかで思ってた。
えっ?
来ないほうがいいって。 (遥斗)何 言ってんだ お前。
わたしね 歩けなくなっちゃうんだって。
言葉も だんだん発音が はっきりしなくなって。
何 言ってるか 分かんなくなっちゃうんだって。
最後には 寝たきりになって→
しゃべることも 食べることも できなくなっちゃうんだって。
(ため息)
麻生君 前に言ったよね。
「人間だけが 欲張って 余分に生きようとする」って。
やっぱり 欲張りかな?
無理に生きようとするのは 間違ってるかな?
過去に戻りたい。
タイムマシン つくって 過去に戻りたいよ!
♪♪『Only Human』
♪♪~
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