All language subtitles for Berabou.Tsutajuu.Eiga.no.Yume.Banashi.EP28.1080p.AMZN.WEB-DL.DDP2.0.H.264-MagicStar (1)

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Original subtitles

今日は 居残りはなしで?

おきとも(田沼意知)ああ… 花見の約束がございましてな。

おきとも(田沼意知)ああ… 花見の約束がございましてな。

今が ちょうど見頃でしょう。うん。

今が ちょうど見頃でしょう。うん。

たがそでさいぎょうもと(誰袖)「西行は 花の下にて死なんとか➡

たがそでさいぎょうもと(誰袖)「西行は 花の下にて死なんとか➡

くもすけもと雲助袖の 下にて死にたし」➡

くもすけもと雲助袖の 下にて死にたし」➡

…だそうで。

つたや じゅうざぶろう(蔦屋重三郎)かをり。

つたや じゅうざぶろう(蔦屋重三郎)かをり。

まさことやましろのかみ(佐野政言)山城守様。

(佐野)覚えがあろう…。覚え!?

とびきり幸せんなれよ 二人で。

とびきり幸せんなれよ 二人で。

うっ… ああっ!

覚えがあろう…。

覚えがあろう…。

言われずとも。 んふ…。

覚えがあろう!

(誰袖)誰よりも幸せな二人に。

(誰袖)誰よりも幸せな二人に。

うわ〜!

もと(誰袖)「願わくば 花の下にて 春死なん」。

もと(誰袖)「願わくば 花の下にて 春死なん」。

もと(誰袖)「願わくば 花の下にて 春死なん」。

(意知)うう…。

きさらぎもちづき「その如月の 望月の頃」。

きさらぎもちづき「その如月の 望月の頃」。

(意知)…ああ〜!

(意知)…ああ〜!

♬〜

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いらっしゃいませ!いらっしゃいませ。

いらっしゃいませ!いらっしゃいませ。

つたじゅう(男)蔦重!

(てい)どうぞ 召し上がってください。

(てい)どうぞ 召し上がってください。

(小田新之助)かたじけない…。

(ふく 新之助)頂きます。

(ふく 新之助)頂きます。

♬〜

♬〜

♬〜

あさま(つよ)浅間の山の近くにいたのかい!

あさま(つよ)浅間の山の近くにいたのかい!

(新之助)見渡す限りの灰で一年かけて 田畑に戻したのだが➡

(新之助)見渡す限りの灰で一年かけて 田畑に戻したのだが➡

出ていけと言われてしまい…。

(ふく)私たちは 江戸から流れてきた身だったので 肩身が狭く。

(ふく)私たちは 江戸から流れてきた身だったので 肩身が狭く。

(つよ)あっ! 足抜けか お二人さん!あ〜 そういうこと!

(つよ)あっ! 足抜けか お二人さん!あ〜 そういうこと!

おていさん 足抜けってのは…。

おていさん 足抜けってのは…。

そのくらいは存じております。え?

真に好き合った客と女郎が➡

真に好き合った客と女郎が➡

手に手を取り合い駆け落ちすることですよね。

手に手を取り合い駆け落ちすることですよね。

まぁ よく ご無事で。

蔦重 このとおりだ!

何でもする!

何でもする!

私たちをここで雇ってはくれぬだろうか!

まき私も 薪割りでも水くみでも!

まき私も 薪割りでも水くみでも!

やめてくだせえ 新さん おふくさんも。

うたまろ(喜多川歌麿)新さんって 確か前に細見作った時に 世話になったって人?

うたまろ(喜多川歌麿)新さんって 確か前に細見作った時に 世話になったって人?

おう。

そうだ 新さん。

そうだ 新さん。

また うちで筆耕してくださいよ。

お願いします。

まこと 恩に着る!

まこと 恩に着る!

蔦重とて 楽ではなかろうに…。

蔦重とて 楽ではなかろうに…。

世話になったお方を打ち捨てるなど人として お話にもなるまい。

世話になったお方を打ち捨てるなど人として お話にもなるまい。

立派になって…。

まぁ あるお方の受け売りなんですけどね。

まぁ あるお方の受け売りなんですけどね。

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

父上…。

おきつぐ(田沼意次)うん?

おきつぐ(田沼意次)うん?

土山のもとに➡

身請けした女郎がおります。

身請けした女郎がおります。

世話になった者で…➡

世話になった者で…➡

なにとぞ面倒を 何卒…。➡

なにとぞ面倒を 何卒…。➡

なにとぞ面倒を 何卒…。➡

うう…。➡

えぞ蝦夷の方も… 米のことで➡

えぞ蝦夷の方も… 米のことで➡

ここのところ…。

ここのところ…。

わしは やらん… お前の尻拭いなど!

わしは やらん… お前の尻拭いなど!

自分で やれ!

自分で やれ!

やりとうございました…。

やりとうございました…。

私とて…➡

私とて…➡

己の手で。

気弱なことを申すな!

気弱なことを申すな!

さよう(三浦庄司)然様!➡

しにがみ死神が寄ってきますぞ!

しにがみ死神が寄ってきますぞ!

意知… 目を開けろ。

意知… 目を開けろ。

意知!

父の言うことが聞けぬのか!

父の言うことが聞けぬのか!

意知…。

あ… なぜだ…。

あ… なぜだ…。

なぜ お前なんだ!

なぜ お前なんだ!

…なぜだ!

なぜ 俺なんじゃないんだ!

なぜ 俺なんじゃないんだ!

うう…!

うう…!

なぜ 俺じゃないんだ!

なぜ 俺じゃないんだ!

おい…。

ひとつばし はるさだ(一橋治済)死んでしもうたか。

おきむね(田沼意致)はい… 今朝方。

おきむね(田沼意致)はい… 今朝方。

(治済)まこと 人の恨みを買うとは恐ろしいことじゃ。➡

(治済)まこと 人の恨みを買うとは恐ろしいことじゃ。➡

とのも主殿は 少してんぐ天狗になっておったのかもしれんのう。

とのも主殿は 少してんぐ天狗になっておったのかもしれんのう。

ああ… すまぬ。

ああ… すまぬ。

そなたは 田沼の者であったな。

そなたは 田沼の者であったな。

いえ… 仰せのとおり田沼を快く思っておらぬ者は➡

いえ… 仰せのとおり田沼を快く思っておらぬ者は➡

思っておったよりずっと多いのかもしれませぬ。

思っておったよりずっと多いのかもしれませぬ。

にんじょう刃傷の折も 助けようとする者もおらなかったと聞きますし…。

にんじょう刃傷の折も 助けようとする者もおらなかったと聞きますし…。

(意致・泣き声で)しかし なぜ 伯父ではなく山城を…!

(意致・泣き声で)しかし なぜ 伯父ではなく山城を…!

主殿は放っておいても老い先 そう長くはない。

主殿は放っておいても老い先 そう長くはない。

嫡男を亡き者とすることこそそ田沼の勢いを真に削ぐこととなる。

嫡男を亡き者とすることこそそ田沼の勢いを真に削ぐこととなる。

そう考えたのかもしれぬなぁ 佐野は。

そう考えたのかもしれぬなぁ 佐野は。

(読経)

(読経)

意知様を送る葬列は多くの人に見守られました。

意知様を送る葬列は多くの人に見守られました。

(読経)

(読経)

(読経)

(読経)

(読経)

(読経)

(読経)

かをり…。

だいもんじや いちべえ(大文字屋市兵衛)来てやがったのか…。

でえじ(歌麿)大事ねえかな。魂 抜けたみてえになってっけど。

でえじ(歌麿)大事ねえかな。魂 抜けたみてえになってっけど。

(読経)

田沼様〜!田沼様〜!

田沼様〜!田沼様〜!

(楠 半七郎)下がれ 下がれ!田沼様 どうか お恵みを!

このとおりでございます!下がれと言うておるのだ!

このとおりでございます!下がれと言うておるのだ!

田沼様! 田沼様〜!

(石を投げる音)

(石を投げる音)

天罰だ! 思い知れ!

そいつが物乞いになったのはお前のせいだろ!

そいつが物乞いになったのはお前のせいだろ!

(石が当たる音)お(女)そうだ! 地獄へ堕ちろ!

何をするんだ!まいない田沼!

何をするんだ!まいない田沼!

(石が当たる音)

⚟やめい! やめんか!

⚟やめい! やめんか!

(女)ざまあみろ!

(女)ざまあみろ!

何だよ これ…。

やめい! やめい!

やめい! やめんか!地獄に堕ちろ!

やめい! やめんか!地獄に堕ちろ!

やめて! やめて… やめて!

何だ 何だ? 田沼の女か?(誰袖)やめて…。

何だ 何だ? 田沼の女か?(誰袖)やめて…。

おいらん蔦重! 花魁が!

お願い! お願い…。

お願い! お願い…。

お願いします…。

お願いします…。

お願いします… お願いします…。

お願いします… お願いします…。

やめておくんなんし…。

田沼〜!お願いします…。

外道〜!外道〜!

外道〜!外道〜!

…どっちが外道なんだよ!

すいません! すいません すいません!

すいません! すいません すいません!

ちょっと すいません!何だ 何だ?

ちょっと この子は気鬱の病で。 ねっ!

ちょっと この子は気鬱の病で。 ねっ!

行くぞ。

すいません すいません。

すいません すいません。

こんな中 出て何 考えてんだ お前は。

こんな中 出て何 考えてんだ お前は。

けが大事ねえか? 怪我は?

おい。

何をしんした… あの方が。

何をしんした… あの方が。

何をしんした… あの方が。

石を投げられねばならぬほどの 何を!

石を投げられねばならぬほどの 何を!

かたき仇を討っておくんなんし!➡

仇を…。

仇を…。

♬〜

♬〜

♬〜

(佐野政豊)佐野の桜は いつ咲くのだ?

(佐野政豊)佐野の桜は いつ咲くのだ?

私が… 咲かせてご覧に入れましょう。

しびと(新之助)死人を相手に 仇を討つ方法?

しびと(新之助)死人を相手に 仇を討つ方法?

何か ねえですかね?

そうし(つよ)そんな草子でも作んのかい?

そうし(つよ)そんな草子でも作んのかい?

(歌麿)何か ねえですかねぇ。➡

ねえ?

ねえ?

とうらい さんな(唐来三和)そりゃ 幽霊に仇討ちするってことかい?

とうらい さんな(唐来三和)そりゃ 幽霊に仇討ちするってことかい?

いや そうじゃなくて…。

ってぇか 何で いつの間にか生えたきのこみてえに いんだよ!

(笑い声)(三和)おう! ありがとう。

(笑い声)(三和)おう! ありがとう。

しゃくぶく(つよ)怨霊なら 大方は 折伏だよね。

しゃくぶく(つよ)怨霊なら 大方は 折伏だよね。

徳の高い坊さんがいたりしてさ。

前々から思っていたのですが折伏は 仇討ちになるのでしょうか。

前々から思っていたのですが折伏は 仇討ちになるのでしょうか。

前々から思っていたのですが折伏は 仇討ちになるのでしょうか。

怨霊からすれば成仏させてもらい 楽になった➡

怨霊からすれば成仏させてもらい 楽になった➡

…とは ならぬのでしょうか。

おもしれそりゃ 面白え見方ですね。

おもしれそりゃ 面白え見方ですね。

から唐に 死人に仇を討ちに行く話があんだよ。

何です? それ。仇を討ちてえ男は➡

何です? それ。仇を討ちてえ男は➡

死人が集う村があるって聞いてそこへ赴くのよ。

死人が集う村があるって聞いてそこへ赴くのよ。

(みの吉)んなとこ あんですか?

男も そう言ってさ半信半疑で向かうわけさ。

男も そう言ってさ半信半疑で向かうわけさ。

したらよぉ➡

いるわけさ 死人が うじゃうじゃ!

いるわけさ 死人が うじゃうじゃ!

そこで男は 仇を捜そうとすんだけど➡

逆に 金品を巻き上げられてさ。

逆に 金品を巻き上げられてさ。

おい!金品?

随分 欲深な死人ですね。

随分 欲深な死人ですね。

だから 死人じゃなかったってぇ話よ。

え?うわさ(三和)死人の村だって 噂を立てて➡

え?うわさ(三和)死人の村だって 噂を立てて➡

人 呼んで 村人総出で死人のふりして➡

かねもう金儲けしたって話。

かねもう金儲けしたって話。

それじゃ仇討ちになんねえじゃねえですか。

(三和)まぁ 裏を返すと幽霊に仇なんか討てねえってことよ!➡

(三和)まぁ 裏を返すと幽霊に仇なんか討てねえってことよ!➡

おしんこ もらうよ。…どうぞ。

おしんこ もらうよ。…どうぞ。

♬〜

♬〜

♬〜

(マツ)…って 知ってる?(タケ)何だい? 替え歌かい?

♬ 血はさんさ

♬ 血はさんさ

♬ いやさの善左て 血はさんさ

♬ いやさの善左て 血はさんさ

♬ いやさの善左て 血はさんさ

(ウメ)それにしても 物乞いも多いねぇ。

意知様の死と 佐野殿の切腹は➡

意知様の死と 佐野殿の切腹は➡

世の政への不満と相成り➡

あらぬ方へと向かっていったのです。

あらぬ方へと向かっていったのです。

悪いな 蔦重。 長屋の手配まで。

いえいえ。 請け人は私なんで。

いえいえ。 請け人は私なんで。

(ナベ)聞いたかい?➡

ここんとこ 安い米が出回ってんだってさ。

ここんとこ 安い米が出回ってんだってさ。

聞いた 聞いた。佐野様が 田沼の息子を斬ったから➡

米の値が下がったんだろ?

米の値が下がったんだろ?

佐野様 佐野様 佐野福の神様〜!

ほんとだよ 佐野様のおかげだよ。

ほんとだよ 佐野様のおかげだよ。

佐野様って… あの?

佐野様って… あの?

田沼様の息子を斬ったって人じゃない?

蔦重?

ああ… すいません。

あっちでした。(新之助)ああ。

あっちでした。(新之助)ああ。

びいき(新之助)蔦重は 田沼様贔屓なのか?

びいき(新之助)蔦重は 田沼様贔屓なのか?

まぁ… そうですね。

まぁ… そうですね。

源内殿も田沼様には世話になっておったし➡

戯作や狂歌には田沼贔屓も多いのであろう。

戯作や狂歌には田沼贔屓も多いのであろう。

田沼様が 聖人君子たぁ思いませんし➡

田沼様が 聖人君子たぁ思いませんし➡

よあご政道の良し悪しなんざ俺には分かりませんが➡

斬られた方が 石 投げられて斬った方が 拝まれるってなぁ➡

斬られた方が 石 投げられて斬った方が 拝まれるってなぁ➡

さすがに ついていけねえです。

さすがに ついていけねえです。

「忠臣蔵」だって。江戸は ずっと そうであろう。

まぁ そうですけど。

まぁ そうですけど。

蔦重は 何だかんだで➡

明日 飢えて死ぬって目に遭っちゃいないだろ。

明日 飢えて死ぬって目に遭っちゃいないだろ。

私は 拝んで米の値が下がるならいくらだって 佐野って人を拝むよ。

私は 拝んで米の値が下がるならいくらだって 佐野って人を拝むよ。

私は 拝んで米の値が下がるならいくらだって 佐野って人を拝むよ。

それほどに ひもじかった苦しかったということだ。

それほどに ひもじかった苦しかったということだ。

悪いね 世話になってる身で 偉そうに。

ああ… いえ。

ああ… いえ。

ためになりまさ。

そうか…そういう心持ちなんですね 世の大方は。

そうか…そういう心持ちなんですね 世の大方は。

お前のせいだろ!

あ…。

あ…。

佐野大明神…。

佐野大明神…。

のぼりあそこじゃないかい?幟があるね。うん。

ほんと 世直しだねぇ。

ここね 佐野大明神様。

ここね 佐野大明神様。

これからは佐野大明神って拝まれんのか…。

これからは佐野大明神って拝まれんのか…。

(平賀源内)「その鬼畜の所業に気づいたる男がいた➡

りゅうその名も七ツ星の龍。➡

りゅうその名も七ツ星の龍。➡

しかし 悪党も大したもの➡

なんと その龍こそを人殺しに仕立てあげる」。

なんと その龍こそを人殺しに仕立てあげる」。

仕立てあげる…。

仕立てあげる…。

仕立てあげられてる?

(戸が開く音)

(戸が開く音)

(意次)面を上げい。

(意次)面を上げい。

はっ。

♬〜

♬〜

♬〜

この度は… まことに。

余計なことはいい。

余計なことはいい。

めかけあやつの 妾のことは承知した。

めかけあやつの 妾のことは承知した。

案ずるな。

ありがた山にございます。

(意次)ではな。

(意次)ではな。

もう一つ 話がございまして。

もう一つ 話がございまして。

妾の元花魁に 「仇を討ってほしい」と頼まれたのでございます。

妾の元花魁に 「仇を討ってほしい」と頼まれたのでございます。

仇? 意知のか。

はい。

はい。

しかし 仇は既に この世にはおりませぬ。

どうしたものかと考えあぐねておりましたところ➡

どうしたものかと考えあぐねておりましたところ➡

怪しい男を見かけたのでございます。

怪しい男を見かけたのでございます。

何の話だ?その男は➡

葬列の折に はじめに石を投げた者です。

葬列の折に はじめに石を投げた者です。

すると 皆が石を投げだした。

すると 皆が石を投げだした。

今日は 佐野の墓のある寺に佐野大明神という幟を立てておりました。

今日は 佐野の墓のある寺に佐野大明神という幟を立てておりました。

明日からは その幟を目指し 人が訪れ➡

佐野は大明神と呼ばれることになりますかと。

佐野は大明神と呼ばれることになりますかと。

(意次)フッ… 田沼嫌いの者など腐るほどおるからな。

(意次)フッ… 田沼嫌いの者など腐るほどおるからな。

しかしその男は 葬列の折には大工の格好➡

今日は 浪人のいでたち。

今日は 浪人のいでたち。

おかしくありませんか?

おかしくありませんか?

この一連 裏で糸を引いている者がおると考えられませぬか?

この一連 裏で糸を引いている者がおると考えられませぬか?

かつての源内先生の戯作のような➡

かつての源内先生の戯作のような➡

七ツ星の龍を悪者に仕立てあげる誰かが。

だとすれば 討つべき仇は まだ この世に。

だとすれば 討つべき仇は まだ この世に。

♬〜

♬〜

(意次)ありがた山 戯作の話は よそでしろ。

(意次)ありがた山 戯作の話は よそでしろ。

(意次)ありがた山 戯作の話は よそでしろ。

田沼様。

田沼様は あの時 源内先生を最後まで守ろうとなさったと➡

田沼様は あの時 源内先生を最後まで守ろうとなさったと➡

田沼様は あの時 源内先生を最後まで守ろうとなさったと➡

意知様から伺いました。

意知様から伺いました。

それを止めたのは意知様であったことも➡

それが故に 蝦夷地の一件成し遂げようと思っておられたことも。

それが故に 蝦夷地の一件成し遂げようと思っておられたことも。

無礼千万は承知で そのご判断誤っておられたのではございませぬか?

無礼千万は承知で そのご判断誤っておられたのではございませぬか?

あの時 うやむやになさるべきではなかったのではございませぬか?

あの時 うやむやになさるべきではなかったのではございませぬか?

こたびそれが故に 此度 かような始末に。

こたびそれが故に 此度 かような始末に。

こたびそれが故に 此度 かような始末に。

仇は 俺だ。

仇は 俺だ。

あやつは 俺のせいで討たれた。

俺のせがれだったから斬られたんだ!

俺のせがれだったから斬られたんだ!

仇を討つなら 俺を討て!

そんな…。

そんな…。

ならば お前のせがれなら斬られたのか!?

三浦のせがれなら!?

三浦のせがれなら!?

仇は 俺だ。

お前に仇が討てるのか!

お前に仇が討てるのか!

…俺は➡

…俺は➡

筆より重いもんは 持ちつけねえんで。

筆より重いもんは 持ちつけねえんで。

(意次)下がれ。

(意次)下がれ。

(三浦)殿は あの者がお好きですな。

(三浦)殿は あの者がお好きですな。

いつも 怒ったふりで遠ざけておしまいになる。

いつも 怒ったふりで遠ざけておしまいになる。

先のある者が 命を散らすのを見とうないだけじゃ。

先のある者が 命を散らすのを見とうないだけじゃ。

ありがた山の見たものは➡

ありがた山の見たものは➡

じょうえもんかつて 「丈右衛門」を名乗った男にございますかな。

じょうえもんかつて 「丈右衛門」を名乗った男にございますかな。

土山を呼べ。

妾の件で?

妾の件で?

恐らく 事の起こりは 蝦夷だ。

恐らく 事の起こりは 蝦夷だ。

(善吉)うわ〜!

ああ…!

うわ〜!

ああ…。

ああ…。

(足音)

(足音)

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

すわらや いちべえ(須原屋市兵衛)刃傷沙汰を黄表紙にする?

すわらや いちべえ(須原屋市兵衛)刃傷沙汰を黄表紙にする?

へえ。あんばい前に 源内先生がやろうとした塩梅で。

へえ。あんばい前に 源内先生がやろうとした塩梅で。

おめえも知ってるだろうがな➡

そもそもな 御公儀のことは本のネタにしちゃならねえんだ。

そもそもな 御公儀のことは本のネタにしちゃならねえんだ。

まぁ 源内さんのありゃ表に出ていたら間違いなく➡

まぁ 源内さんのありゃ表に出ていたら間違いなく➡

お縄になっていただろうぜ。

お縄になっていただろうぜ。

うまいこと うがってもだめですかね。

それで 悪役は誰なんだ?え? 田沼様か?

それで 悪役は誰なんだ?え? 田沼様か?

それで 悪役は誰なんだ?え? 田沼様か?

いや 佐野の方で。

(須原屋)そりゃ おめえ作るだけ損というもんだな。

(須原屋)そりゃ おめえ作るだけ損というもんだな。

逆にしてみろ。

皆 飛びついてくるぞ。

皆 飛びついてくるぞ。

そうですか?

ほんとは 善悪あべこべなんだって明かしたら…。

ほんとは 善悪あべこべなんだって明かしたら…。

あさまやま(須原屋)浅間山が火を噴くのも➡

米の値段が下がらねえのも➡

米の値段が下がらねえのも➡

皆 田沼様のせい。➡

佐野が天に代わって 田沼様を成敗した!

佐野が天に代わって 田沼様を成敗した!

まぁ 世の中はなそういう筋書きを立てたんだ。

まぁ 世の中はなそういう筋書きを立てたんだ。

う〜ん…。

⚟(みの吉)旦那様 よろしいですか?

⚟(みの吉)旦那様 よろしいですか?

どうした?

どうした?

志げさん… どうしたんですか?

(みの吉)表にいらして。

(みの吉)表にいらして。

(志げ)ちょいと 一緒に来てほしくてさ。

(志げ)ちょいと 一緒に来てほしくてさ。

今 土山様のお屋敷にいんだけど…。

今 土山様のお屋敷にいんだけど…。

ああ〜!

(誰袖)向こうは血花にさかすぞちらちらそわか➡

(誰袖)向こうは血花にさかすぞちらちらそわか➡

四方さんざら みじんと乱れやそわか…。

何やってんだ? ありゃ…。

何やってんだ? ありゃ…。

呪い。

呪い? 誰にです?

呪い? 誰にです?

例の佐野や その親兄弟のようだよ。

例の佐野や その親兄弟のようだよ。

おい!蔦重が来てくれたよ! 話があるって。

血花にさかすぞ ちらちらそわか。

血花にさかすぞ ちらちらそわか。

向こうは血花にさかすぞちらちらそわか。➡

向こうは血花にさかすぞ…。なあ。

向こうは血花にさかすぞ…。なあ。

仇討つ いい手 思いついたからんなことすんな。

仇討つ いい手 思いついたからんなことすんな。

悪いのは佐野で雲助様は悪くねえってのを…。

人を呪わば穴二つ。

人を呪わば穴二つ。

こんなことをするとその身に返ってくんですよ!

こんなことをするとその身に返ってくんですよ!

血花にさかすぞ ちらちらそわか…。

なあ やめろ! なっ?

なあ やめろ! なっ?

すごろく志げさん 双六 持ってきて。なっ? カルタやろうぜ。

すごろく志げさん 双六 持ってきて。なっ? カルタやろうぜ。

仇を討ち おそばに行くのでありんす…。

仇を討ち おそばに行くのでありんす…。

は…!?

二人で… 彼岸の桜を 楽しみんす。

二人で… 彼岸の桜を 楽しみんす。

二人で… 彼岸の桜を 楽しみんす。

四方さんざら みじんと乱れやそわか…。

四方さんざら みじんと乱れやそわか…。

笑っとくれよ 花魁!「んふ」ってさ…。

向こうは血花にさかすぞちらちらそわか!

向こうは血花にさかすぞちらちらそわか!

私の花魁は どこ行っちまったんだよ!

私の花魁は どこ行っちまったんだよ!

(志げの泣き声)四方さんざら みじんと乱れやそわか!➡

(志げの泣き声)四方さんざら みじんと乱れやそわか!➡

向こうはさんざらちらちらそわか!(志げの泣き声)

向こうはさんざらちらちらそわか…。(志げの泣き声)

向こうはさんざらちらちらそわか…。(志げの泣き声)

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

(水をすする音)

(水をすする音)

いらっしゃいませ!はあ…。

いらっしゃいませ!はあ…。

お帰りなさいませ!おう。お帰りなさいませ。

お帰りなさいませ!おう。お帰りなさいませ。

お客様が お見えです。

⚟入ります。

三浦様。

お待たせしました。

先日は どうも。こちらこそ。

先日は どうも。こちらこそ。

こちら 我が殿からにございます。

田沼様から?

田沼様から?

(三浦)よろしき時にでも お読みくだされ。

(三浦)よろしき時にでも お読みくだされ。

では。

(意次)「ありがた山 先般は ご苦労であった」。

(意次)「ありがた山 先般は ご苦労であった」。

「手短に言えば俺は 仇を討つことにした」。

「手短に言えば俺は 仇を討つことにした」。

(意次)かような次第と相成り➡

改めて 上様のお心の強さに驚くばかりにございます。➡

改めて 上様のお心の強さに驚くばかりにございます。➡

改めて 上様のお心の強さに驚くばかりにございます。➡

こた逆縁とは これほど堪えるものかと…。

こた逆縁とは これほど堪えるものかと…。

いえはる(徳川家治)何か 余にしてやれることは あるか?

いえはる(徳川家治)何か 余にしてやれることは あるか?

いえはる(徳川家治)何か 余にしてやれることは あるか?

望みがあれば 何なりと申してみよ。

望みがあれば 何なりと申してみよ。

仇を…➡

仇を…➡

討ちとうございます。➡

米の値 蝦夷。

米の値 蝦夷。

愚息 山城守が手をかけ➡

生きておれば 必ずや成し遂げたであろうことがございます。

生きておれば 必ずや成し遂げたであろうことがございます。

この上は やつに成り代わり見事 それを成し遂げ➡

この上は やつに成り代わり見事 それを成し遂げ➡

おんな上様の御名と共に山城の名を 後世に残し➡

おんな上様の御名と共に山城の名を 後世に残し➡

とわ永遠の命を授けとう存じます。

とわ永遠の命を授けとう存じます。

かような卑劣な手で奪い取れるものなど 何一つないと。

かような卑劣な手で奪い取れるものなど 何一つないと。

かような卑劣な手で奪い取れるものなど 何一つないと。

目にものを見せてやりとうございます。

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

ああ〜 主殿!

ああ〜 主殿!

なんと 痛ましい姿に。

なんと 痛ましい姿に。

然様にございますか?

然様にございますか?

うこんのしょうげんそれがし 亡き右近将監様のような貫禄が出てきたものかと➡

うこんのしょうげんそれがし 亡き右近将監様のような貫禄が出てきたものかと➡

なかなか気に入っておるのでございますが。

強がらずともよい。

強がらずともよい。

たま掌中の珠のような子息を失い➡

さぞ…。うしの何も失うてはございませぬ。

さぞ…。うしの何も失うてはございませぬ。

あやつは ここにおりまする。

あやつは ここにおりまする。

やいばもう二度と 毒にも 刃にも倒せぬ者となったのでございます。

やいばもう二度と 毒にも 刃にも倒せぬ者となったのでございます。

志という名のもとに。

志という名のもとに。

志?

志は 無敵にございます。

志は 無敵にございます。

おの己が体を失うても 生き続ける。

おの己が体を失うても 生き続ける。

今は 私の中に。

私が体を失うても 誰かの中で生き続ける。

私が体を失うても 誰かの中で生き続ける。

もはや 失いようがございませぬ。

もはや 失いようがございませぬ。

では これにて。

それがしには➡

それがしには➡

やらなければならぬことが山のようにございますゆえ。

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

(意次)「生きて あいつが成したであろう事を成していく。➡

(意次)「生きて あいつが成したであろう事を成していく。➡

それが 俺の仇の取り方だ。➡

それが 俺の仇の取り方だ。➡

お前が どんなふうに仇を討つのか➡

よければ そのうち聞かせてくれ」。

よければ そのうち聞かせてくれ」。

雲助様が生きておられたら成されたであろうこと…。

雲助様が生きておられたら成されたであろうこと…。

雲助様が生きておられたら成されたであろうこと…。

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

笑ってたよなぁ あいつ。

笑ってたよなぁ あいつ。

ほんとだったら…。

♬〜

♬〜

あいつは ずっと笑ってたはずだ。

あいつは ずっと笑ってたはずだ。

♬〜

♬〜

♬〜

おていさん。ご無礼いたしました。 つい。

あの このことは…。

あの このことは…。

心得ております。

お口巾着で。

うん。

まさのぶ(北尾政演)つったじゅうさ〜ん!

まさのぶ(北尾政演)つったじゅうさ〜ん!

いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!

蔦重さ〜ん?

⚟どうした?ヘヘッ!

⚟どうした?ヘヘッ!

ヘヘヘ!

一口 乗らないかい?

一口 乗らないかい?

うん… 何だ こりゃ?

うん… 何だ こりゃ?

たなぐいあわせ今 「手拭合」って本 作ってんですよ。➡

絵心ある人に手拭いの柄 考えてもらって➡

絵心ある人に手拭いの柄 考えてもらって➡

一冊にまとめようかと。

どうです? 蔦重さんも ひとつにゅうぎん手拭いの柄 考えて 入銀しません?

どうです? 蔦重さんも ひとつにゅうぎん手拭いの柄 考えて 入銀しません?

ヘヘヘ!そんなに気に入りました? それ。

ヘヘヘ!そんなに気に入りました? それ。

こいつなら できるかもしんねえ。

こいつなら できるかもしんねえ。

こいつなら➡

もう一度あいつを 笑わせられるかもしんねえ。

もう一度あいつを 笑わせられるかもしんねえ。

ゆきがた(意次)東作らの行方が知れぬと?

ゆきがた(意次)東作らの行方が知れぬと?

(土山宗次郎)はい。➡

年が明けてより こちらやり取りが途絶えておりまして。

年が明けてより こちらやり取りが途絶えておりまして。

蝦夷の地をたずねて回っておるがゆえと考えておったのですが…。

蝦夷の地をたずねて回っておるがゆえと考えておったのですが…。

違っておりましたので?

此度 急ぎ 村上なる商人の屋敷へ使いを送ったのですが➡

此度 急ぎ 村上なる商人の屋敷へ使いを送ったのですが➡

屋敷は 松前の役人の見張りがつき➡

屋敷は 松前の役人の見張りがつき➡

ありさまとても 近づけるような有様ではなく。

ありさまとても 近づけるような有様ではなく。

調べたところ➡

たばこ東作の営む 煙草屋も火事で焼けておりまして➡

たばこ東作の営む 煙草屋も火事で焼けておりまして➡

もう 生きてはおらぬやも…。

なんと…。

なんと…。

⚟(楠)ご無礼いたします!何じゃ?

⚟(楠)ご無礼いたします!何じゃ?

門前に倒れておりました者がこちらをと!

門前に倒れておりました者がこちらをと!

殿!

殿!

殿…。

♬〜

♬〜

バカ旦那は。ひょんなことから…。

バカ旦那は。ひょんなことから…。

殴られるわ 蹴られるわで。

ひょんなことから…。たくら謀反を企んだ疑いがございます。

ひょんなことから…。駆け落ち?

ひょんなことから…。駆け落ち?

ひょんなことから…。一気に攻め込むぞ!

か〜!艶二郎さ〜ん。

か〜!艶二郎さ〜ん。

行くよ。 来るぜ!

これが 俺の「仇討ち」だ。

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