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まつだいら やすよし(松平康福)米が… ない?
ひでもちあさま(松本秀持)はっ。 浅間焼けの灰に加えこの夏の寒さ。➡
ひでもちあさま(松本秀持)はっ。 浅間焼けの灰に加えこの夏の寒さ。➡
今年は 著しい不作となり➡
市中でもゆゆ由々しき騒動が起こっておりまして。
市中でもゆゆ由々しき騒動が起こっておりまして。
市中でも?(松本)はっ。➡
これは 「米の値が上がる」と踏んで大坂の堂島で まず 米の値がつり上がり➡
これは 「米の値が上がる」と踏んで大坂の堂島で まず 米の値がつり上がり➡
ふださしそれを見た 米問屋 仲買人 札差などが売り惜しみ➡
ふださしそれを見た 米問屋 仲買人 札差などが売り惜しみ➡
ついに本日は 百文六合と相成り。
ついに本日は 百文六合と相成り。
(康福)はあ〜。 それは 昨年の値の…。
(松本)倍にございます!倍!?
(松本)倍にございます!倍!?
しかし いたずらに焦らずとも。
次が豊作になれば米の値は戻るわけですし。
次が豊作になれば米の値は戻るわけですし。
そうじゃな。 そう…。
そうじゃな。 そう…。
では 捨て置いてもよいのではないか田沼殿。
おきつぐ(田沼意次)ならぬ…。ならぬ!
おきつぐ(田沼意次)ならぬ…。ならぬ!
今すぐ手を打て!
堂島 米問屋 仲買人にも米の値を下げるように命じよ。
堂島 米問屋 仲買人にも米の値を下げるように命じよ。
市中の つき米屋には➡
市中の つき米屋には➡
仕入れ値で売り渡すように触れを出せ!はっ!
さよう恐れながら 然様な触れが効くとは思えませぬが。
さよう恐れながら 然様な触れが効くとは思えませぬが。
まずは急ぎで一手を打てという話だ!
その間に 効き目のある策を練り上げる!
その間に 効き目のある策を練り上げる!
(三浦庄司)たびごと「この上は なほたぬまるる 度毎に➡
(三浦庄司)たびごと「この上は なほたぬまるる 度毎に➡
とりこめった取込む とのも家来も」。
とりこめった取込む とのも家来も」。
おきとも(田沼意知)一理あるな。
(三浦)「田に沼を 変へる手妻で 六合の➡
(三浦)「田に沼を 変へる手妻で 六合の➡
米を得させて 消ゆる百文」。➡
米を得させて 消ゆる百文」。➡
ばやさすがの狂歌流行り!
近頃は 落首も実に秀逸で。
近頃は 落首も実に秀逸で。
笑っておる場合か!殿…。
やゆ天下のご政道が揶揄されておるのだぞ!
いつもは笑っておられるではございませぬか。
いつもは笑っておられるではございませぬか。
こたび此度は違う。 ここを乗り切らねば➡
わしは もう終わりじゃ!殿!
わしは もう終わりじゃ!殿!
さて そのころ➡
さて そのころ➡
日本橋に移りおおだなつたじゅう晴れて 大店の旦那となった蔦重。
日本橋に移りおおだなつたじゅう晴れて 大店の旦那となった蔦重。
つたや じゅうざぶろう(蔦屋重三郎)おていさん。奉公人のかかりって こんなすんですか?
(てい)はい。
(てい)はい。
更に 遺憾千万な知らせがございます。
ん? い… いかんせん…?
ん? い… いかんせん…?
蔵の米が 最後の1俵となりました。
こ… 米が!?
こ… 米が!?
おおげさ大袈裟に聞こえるかもしれませんが➡
大店にとって 米代はばか馬鹿にできぬ支出でございました。
大店にとって 米代はばか馬鹿にできぬ支出でございました。
なぜならばこのころの奉公人は 基本 住み込み。
なぜならばこのころの奉公人は 基本 住み込み。
たな食事は 店で賄う習わしでした。
かつ 当時は おかずが少ない分➡
かつ 当時は おかずが少ない分➡
今からは考えられないほどの量の米を食べました。
暮れまで もちそうって話じゃねえでしたっけ?
暮れまで もちそうって話じゃねえでしたっけ?
思わぬところに 伏兵がおりまして。
思わぬところに 伏兵がおりまして。
うん?
うん うん!お代わり!
うん うん!お代わり!
米って今 値 上がってんですよね?
(てい)ほぼ昨年の倍です。倍!?
(てい)ほぼ昨年の倍です。倍!?
(てい)この際 おつきあいを見直されてはいかがでしょう。
(てい)この際 おつきあいを見直されてはいかがでしょう。
よしわら例えば 吉原でのおもてなしをやめるなど。
よしわら例えば 吉原でのおもてなしをやめるなど。
いや そりゃ できねえよ。
吉原は 皆のやる気のもとだし吉原のやる気のもとだし。
吉原は 皆のやる気のもとだし吉原のやる気のもとだし。
では 気軽にお立ち寄りいただくのをご遠慮願うなど。
では 気軽にお立ち寄りいただくのをご遠慮願うなど。
まさのぶ⚟(北尾政演)つったじゅうさ〜ん!おう!
まさのぶ⚟(北尾政演)つったじゅうさ〜ん!おう!
(政演)ヘヘッ 上がるよ!おう いらっしゃい。
どうも。どうも!
どうも。どうも!
さあさあさあ 行きましょ!行こうか。
ああやって新しい縁に つながることもあるし。
ああやって新しい縁に つながることもあるし。
(女)はあ〜 おいしいねぇ!やっぱり 白い飯はいいねぇ!
(女)はあ〜 おいしいねぇ!やっぱり 白い飯はいいねぇ!
とうらい さんなしもつけ(唐来三和)下野じゃぬか糠がついたままなのかい?
えんじゅう燕十さん。(志水燕十)ん?
えんじゅう燕十さん。(志水燕十)ん?
かみゆいあの人 誰?髪結さんじゃねえのか? ほれ。➡
かわやあっ 厠 借りるわ。へえ。
かわやあっ 厠 借りるわ。へえ。
お代わり!
おい!
おい!てめえ 今更 何しに来やがったんだ!
おい!てめえ 今更 何しに来やがったんだ!
もう分かったのかい?
さては あんた。触んな!私のこと ずっと待ってたろ?触んな!
さては あんた。触んな!私のこと ずっと待ってたろ?触んな!
よく その面 見せられたなぁ!
え? そんなに ひどいかい?
え? そんなに ひどいかい?
(三和)ううん べっぴんさん。
うるせえ ババア! 出てけ こら!
ごめん!出てけ こら!ごめん! ごめんって!
ごめん!出てけ こら!ごめん! ごめんって!
ふざけただけじゃないか!謝って済むんじゃ…!
後生だから おいとくれよ!
後生だから おいとくれよ!
ああっ!お前…!
お前…。ああ?
お前…。ああ?
おっかさんを捨てんのかい!?
先に捨てたの どっちだよ!
先に捨てたの どっちだよ!
こんな立派な店 構えても➡
おっかさんに食わせる飯は一膳もないっていうのかい!?
あんた 鬼かい!?
(てい)旦那様。
(てい)旦那様。
せんえつ僭越ではございますが「孝行したい時に親はなし」と申します。
せんえつ僭越ではございますが「孝行したい時に親はなし」と申します。
へ?
そうだよ!
そうだよ!
あんた いいこと言うねぇ。
はとさんしからすはんぽ「鳩に三枝の礼あり 烏に反哺の孝あり」と申します。
はとさんしからすはんぽ「鳩に三枝の礼あり 烏に反哺の孝あり」と申します。
…あ〜!
へえ入れ! ベラバアめ!
♬〜
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♬〜
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おい 早く!(つよ)いてっ。いてえじゃねえ。
おい 早く!(つよ)いてっ。いてえじゃねえ。
母上様には私のお部屋を お使いいただけると。
何だか さっぱりした部屋だねぇ。
何だか さっぱりした部屋だねぇ。
うちは借金まみれなんだよ。ぜいたく居ついたって贅沢なんかできねえからな。
うちは借金まみれなんだよ。ぜいたく居ついたって贅沢なんかできねえからな。
ふ〜ん 分かった。
じゃあ みんなの髪は私が結うよ。あ?
じゃあ みんなの髪は私が結うよ。あ?
そしたら倹約になるだろ? ねえ?
はい。え?ありがとうございます。
はい。え?ありがとうございます。
するがや いちえもん(駿河屋市右衛門)おつよさん 下野にいたのか。
ここんとこの不作で 食いあぐねて流れてきたみたいです。
ここんとこの不作で 食いあぐねて流れてきたみたいです。
しゅうとめ(ふじ)馬は合いそうなのかい? 嫁と姑は。
しゅうとめ(ふじ)馬は合いそうなのかい? 嫁と姑は。
合う 合わねえってか…。
何か あのババア➡
へえ人の懐に入るの恐ろしく うまくねえですか?
へえ人の懐に入るの恐ろしく うまくねえですか?
(ふじ)おつよさんは人たらしで評判だったからねぇ。
(ふじ)おつよさんは人たらしで評判だったからねぇ。
はあ〜。
(駿河屋)で 話って何だ? そのことか?
(駿河屋)で 話って何だ? そのことか?
ああ… いえ。
米の話で。
米の話で。
1俵が あっという間になくなんだろ。いや まったく!
米のほかにも お仕着せ 給金小遣いに 病気になりゃ薬代。
米のほかにも お仕着せ 給金小遣いに 病気になりゃ薬代。
てえへん人を抱えるってなぁ 大変ですね。
やっと 俺の立派さが分かったか。ヘヘヘ!
やっと 俺の立派さが分かったか。ヘヘヘ!
おやじで そのご立派な親父様にひとつ 頼みがありまして。
おやじで そのご立派な親父様にひとつ 頼みがありまして。
何だ?
米を安く売ってくれるなじ馴染みの札差のお方 いませんかね?
米を安く売ってくれるなじ馴染みの札差のお方 いませんかね?
でえじおお 大事ねえですか?
でえじおお 大事ねえですか?
ありがとうございました!
ありがとうございました!
ありがとうございました!
お帰りなさいませ!おう。
帰ってきたのの天満宮➡
帰ってきたのの天満宮➡
かえるただいま帰るの子は蛙。
いらっしゃいませ!おう。お帰りなさいませ!
いらっしゃいませ。お帰りなさいませ!お帰りなさいませ!
いらっしゃいませ。お帰りなさいませ!お帰りなさいませ!
いらっしゃいませ。
帰ったぞ。
うたまろ(喜多川歌麿)ああ お帰り。
うたまろ(喜多川歌麿)ああ お帰り。
ぐっと。似合うがい?
何だ ありゃ?おつよさんが 客 捕まえてきてさ…。
何だ ありゃ?おつよさんが 客 捕まえてきてさ…。
国でお待ちのいい方を喜ばせましょう。
国でお待ちのいい方を喜ばせましょう。
いらっしゃいませ。まこと よろしい男ぶりで。
ちと すいません。何だい?
ちと すいません。何だい?
すいません。(つよ)何だい?
ちょ ちょ ちょ…邪魔しないどくれよ!
勝手に商いしてんじゃねえよ ババア。
勝手に商いしてんじゃねえよ ババア。
ババアって…お代は頂かないんだから商いじゃないよ。
あ?(足音)
あ?(足音)
(てい)母上様 持ってまいりました。ありがとよ。
どうも お待たせいたしました〜。
どうも お待たせいたしました〜。
よろしければ 髪結の間に こちらを。
よろしければ 髪結の間に こちらを。
ほう〜!
ほう〜!
なるへそ。
ほう〜!
ほう〜!
旦那様。あるじ改めまして 主の蔦屋重三郎と申します。
旦那様。あるじ改めまして 主の蔦屋重三郎と申します。
おお これは。
いいでしょう?この作者は 北尾政演と申しまして➡
いいでしょう?この作者は 北尾政演と申しまして➡
ほかにも さまざまな品があるのでございます。
ほかにも さまざまな品があるのでございます。
ごぞんじのことばたたかい「御存」と「辞闘戦」さとのばかむらあと「廓」 あと往来物 持ってきて。
…はい。
…はい。
せいろうめいくん「青楼名君」を描いた 北尾政演が戯作者として書いたのが➡
せいろうめいくん「青楼名君」を描いた 北尾政演が戯作者として書いたのが➡
ごぞんじのしょうばいものこの「御存商売物」でして➡
江戸の地本が 本のはかりごとに打ち勝つ胸のすくような筋立てで➡
江戸の地本が 本のはかりごとに打ち勝つ胸のすくような筋立てで➡
異類もので大笑い間違いなしでございます。はあ〜。
異類もので大笑い間違いなしでございます。はあ〜。
異類ものの傑作といやこいかわ はるまちことばたたかいあたらしいのね恋川春町の 「辞闘戦新根」でして➡
異類ものの傑作といやこいかわ はるまちことばたたかいあたらしいのね恋川春町の 「辞闘戦新根」でして➡
しゃれ洒落言葉が化け物の形で出てくる➡
しゃれ洒落言葉が化け物の形で出てくる➡
ぶっ飛んだ趣向なんです!
はや江戸の流行りば知らねえけどこれ見っとだけで楽しいは!
ほんとだねぇ。ありがとうございます。
ほんとだねぇ。ありがとうございます。
旦那様 お国はどちらで?庄内だ。➡
んだらよ 江戸の流行り…。
んだらよ 江戸の流行り…。
んじゃ ババアが考えたのかあの売り込み髪結床は。
んじゃ ババアが考えたのかあの売り込み髪結床は。
長旅の商人は髪が乱れてる人も多いからさ➡
結い直してる間に品を売り込んだらどうかって。
結い直してる間に品を売り込んだらどうかって。
あら おていさんは食べないのかい?
あら おていさんは食べないのかい?
私は 後で頂きますので。
みせこういうのが 日本橋の店たなきちんとした店ってんだよ。
みせこういうのが 日本橋の店たなきちんとした店ってんだよ。
(つよ)じゃあ 私がちゃんとしてないみたいじゃないか。
してねえだろ!
してねえだろ!
ところで 旦那様。
おう。
(てい)この際 本や絵のつながりを示した「品の系図」を作ってはいかがでしょう?
(てい)この際 本や絵のつながりを示した「品の系図」を作ってはいかがでしょう?
品の系図?
品の系図?
先ほどの旦那様の品の説明は大層 面白うございましたので。
先ほどの旦那様の品の説明は大層 面白うございましたので。
(みの吉)あっしも驚きました!➡
作者や由来をつないで果てに 往来物まで売りつけるってな!
作者や由来をつないで果てに 往来物まで売りつけるってな!
そうか?皆が あれをできると➡
大変 よろしうございましょう。
その手引きとなる「品の系図」があればお役に立つかと。
その手引きとなる「品の系図」があればお役に立つかと。
そりゃ いいや!
おていさん 作って 是非!
おていさん 作って 是非!
私が… でございますか?
あんた これからは朝な夕なに 私に 手 合わせなよ。
あんた これからは朝な夕なに 私に 手 合わせなよ。
あ?こんな賢いお嫁さんがいて➡
あ?こんな賢いお嫁さんがいて➡
働き者に囲まれて➡
みんな 私が捨ててやったおかげだろ?
みんな 私が捨ててやったおかげだろ?
あき呆れがかえって…。(てい)まことに➡
さいおう「人間万事塞翁が馬」と申しますものね。
さいおう「人間万事塞翁が馬」と申しますものね。
(笑い声)おていさん?
(笑い声)
(笑い声)
出てくって何でだよ?
出てくって何でだよ?
もう 俺いなくても この店回るし正直なとこ いても やることもねえし。
もう 俺いなくても この店回るし正直なとこ いても やることもねえし。
ここ出て どこ行くんだ?その辺の長屋 借りてもいいし。
たけお前さ こんな 米 高え時に出てくこたねえだろ。
たけお前さ こんな 米 高え時に出てくこたねえだろ。
そこも。
そこも。
いねえ方が 店としては多少は助かんだろ?
おかしな遠慮すんじゃねえ。
おかしな遠慮すんじゃねえ。
おとうとお前は 俺の義弟なんだから黙って ここにいりゃ いいんだ。
けど…。
けど…。
⚟やることなかったら鼻くそほじって 尻でもかいとけ。➡
⚟やることなかったら鼻くそほじって 尻でもかいとけ。➡
おりとにかく 俺ゃ 出てくなんて許さねえからな!
(戸が開く音)(つよ)あのさ➡
(戸が開く音)(つよ)あのさ➡
歌は あの子の あれ…➡
歌は あの子の あれ…➡
ねんじゃ念者なのかい?
…私は 義兄弟と伺っておりますが。
…私は 義兄弟と伺っておりますが。
あんた 義兄弟ってのは…。(足音)
駿河の親父様に拾われたんだよ。
駿河の親父様に拾われたんだよ。
俺と同じように親に捨てられたクチでなぁ。
余計なこと言ってんじゃねえ ババア!寝ろ!
余計なこと言ってんじゃねえ ババア!寝ろ!
お休み〜。ああ。
…あ。
「俺」じゃなく 「私」でしたね。
「俺」じゃなく 「私」でしたね。
もし そういうことならどうぞ ご遠慮なく。
ん?歌さんと その…。
ん?歌さんと その…。
はあ…。
俺…➡
俺…➡
私と歌は そういうんじゃねえですよ。
⚟(遠ぼえ)
⚟(遠ぼえ)
けれど 先ほどのちわげんかまるで痴話喧嘩のような…。
けれど 先ほどのちわげんかまるで痴話喧嘩のような…。
あいつは 遠慮してるだけでさね。
あいつは 遠慮してるだけでさね。
あ… ありがとうございます。
たな⚟店の仕事がなくなっちまったもんだから。➡
たな⚟店の仕事がなくなっちまったもんだから。➡
ずうずうもっと 図々しくいてくれりゃいいんですけどね。➡
俺は 当代一の絵師になんだからって。
俺は 当代一の絵師になんだからって。
歌さんが 当代一の絵師?ええ。
まだ パッとしねえですけどあいつの才は とびきりで。
まだ パッとしねえですけどあいつの才は とびきりで。
あっ。
すみません。
すみません。
いえ。
あの…➡
出てくぞって言いたくなんのはおていさんですよね。
出てくぞって言いたくなんのはおていさんですよね。
え?
え?
ババアに部屋取られて➡
俺の… あ〜 私の部屋で寝ることになっちまって。
俺の… あ〜 私の部屋で寝ることになっちまって。
そこは… わざわざ別の部屋で寝るのも➡
そこは… わざわざ別の部屋で寝るのも➡
つよさんに勘ぐられそうですし➡
そのようなことで騒ぎになるのは➡
たな店にとっても よくありませんし。
たな店にとっても よくありませんし。
そう言ってもらえると助かりまさ。
んじゃ お休みなせえ。
んじゃ お休みなせえ。
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
どうも ありがとうございます!
来たよ ほら。いつ見ても いい男でありんすなぁ。
来たよ ほら。いつ見ても いい男でありんすなぁ。
たがそでおいらんありゃ 誰袖花魁もぞっこんになるわけで。
たがそでおいらんありゃ 誰袖花魁もぞっこんになるわけで。
くもすけ雲助様でしたっけ?そうざんす。
いい男でありんす!ほんざんすなぁ。
いい男でありんす!ほんざんすなぁ。
(誰袖)当分 おいでになれぬ!?
(意知)とにかく 米の値が下がらぬと全てを失うとの仰せでな。
(意知)とにかく 米の値が下がらぬと全てを失うとの仰せでな。
だいもんじや いちべえ(大文字屋市兵衛)それはまた なぜ?
だいもんじや いちべえ(大文字屋市兵衛)それはまた なぜ?
その辺りの話は私も いまひとつ合点がいかぬが➡
その辺りの話は私も いまひとつ合点がいかぬが➡
とにかく 米の値が下がるまでは遊興も控えろと。
とにかく 米の値が下がるまでは遊興も控えろと。
(誰袖)仮の名で しかも月に一度のお越し。
(誰袖)仮の名で しかも月に一度のお越し。
ばれるとも思えんせんが。
ばれるとも思えんせんが。
わかどしより近々 若年寄になるということもあってな。
(大文字屋)若年寄!➡
(大文字屋)若年寄!➡
それはまた おめでとう存じます。
それはまた おめでとう存じます。
しかし かような折ゆえ風当たりが強くなることは必至でな。
しかし かような折ゆえ風当たりが強くなることは必至でな。
それでは 身請けの話は?
それでは 身請けの話は?
(大文字屋)花魁。➡
まぁ そこはえぞ蝦夷との兼ね合いもあるだろ。
まぁ そこはえぞ蝦夷との兼ね合いもあるだろ。
ちなみに 蝦夷の方は今 いかように?
ちなみに 蝦夷の方は今 いかように?
東作たちは 無事に松前領に入り➡
東作たちは 無事に松前領に入り➡
合力してくれる商人のもとにおるそうだ。
ぬけに抜荷の証しを得られやすいのはここと この辺りかと。
ぬけに抜荷の証しを得られやすいのはここと この辺りかと。
ぬけに抜荷の証しを得られやすいのはここと この辺りかと。
⚟湊様 例の者が参りました。
(湊 源左衛門)おお… 善吉 来てくれたか。
(湊 源左衛門)おお… 善吉 来てくれたか。
(善吉)湊様…。
(善吉)湊様…。
善吉 ひとつ 頼みがあるのだ。
善吉 ひとつ 頼みがあるのだ。
(善吉)頼み?
おおびきのあかぞう大引赤蔵様。
本日おいでの引き出物に。
本日おいでの引き出物に。
こちらを。
あから赤良先生直筆の狂歌扇にございます。
あから赤良先生直筆の狂歌扇にございます。
ほう… これは なんと粋な!
ほう… これは なんと粋な!
ところで ひとつ お願いがございまして。
手前どもに 米を安く入れさせてもらうことはできませんか?
手前どもに 米を安く入れさせてもらうことはできませんか?
赤良先生もよく米を食べにいらっしゃいますし➡
赤良先生もよく米を食べにいらっしゃいますし➡
どうか 先生の腹を満たすと思って。
安く。 いくらでだ?
安く。 いくらでだ?
できますれば 昨年ほどの値であれば。
できますれば 昨年ほどの値であれば。
おととしの米ならもっと安くおろせるぞ?
おととしの米ならもっと安くおろせるぞ?
なんぽ(大田南畝)ほんとは米なんて余りまくってんだろうな。
なんぽ(大田南畝)ほんとは米なんて余りまくってんだろうな。
とすると この値上がりってのは…。
米を持ってる連中が売り惜しみして値をつり上げてってことなんじゃないか。
米を持ってる連中が売り惜しみして値をつり上げてってことなんじゃないか。
米を持ってる連中が売り惜しみして値をつり上げてってことなんじゃないか。
おお… すごいですね この店。
おお… すごいですね この店。
まちぶれ(南畝)ここは 例の町触に従ってんだろ。仕入れた値で売れっていう。
まちぶれ(南畝)ここは 例の町触に従ってんだろ。仕入れた値で売れっていう。
従ってるとこで これって➡
大方の米屋は従ってねえってことですね。
大方の米屋は従ってねえってことですね。
今日は ここまで。 ここまで。
また明日 改めて。
また明日 改めて。
私ゃ 目黒から わざわざ来たんだよ!?
この子に死ねってのかい!?そうだ!そうだよ!
この子に死ねってのかい!?そうだ!そうだよ!
すみません!冗談じゃねえぞ!ほんとに すみません!
(騒ぐ声)
(騒ぐ声)
あ〜あ もう めちゃくちゃだ。へえ。
あ〜あ もう めちゃくちゃだ。へえ。
俺らも 何か できることねえですかね米の値を下げるようなこと。
俺らも 何か できることねえですかね米の値を下げるようなこと。
俺らも 何か できることねえですかね米の値を下げるようなこと。
米に困っちゃ本なんて買ってもらえねえだろうし➡
こりゃ 俺ら…➡
こりゃ 俺ら…➡
いや 私らだって苦しくなんじゃねえですか?
いや 私らだって苦しくなんじゃねえですか?
何してんですか?
何してんですか?
言霊よ! 来い!
言霊よ! 来い!
米 来い!
米〜! 来〜い!
⚟米! 来〜い!
⚟米! 来〜い!
米 来〜い!
それだ!
それだ!
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
(歌麿)これ 系図というよりは目録ですね。
(歌麿)これ 系図というよりは目録ですね。
作者と絵師で並べるとかじゃなくて内容でつなげてみるってのは どうです?
作者と絵師で並べるとかじゃなくて内容でつなげてみるってのは どうです?
例えば➡
例えば➡
きんきんみるがとく「金々先生」と「見徳」は夢つながりとか。
(歌麿)あと 作者は 印にしちゃどうです?
(歌麿)あと 作者は 印にしちゃどうです?
作者は こうしたり➡
作者は こうしたり➡
絵師は こうしちまって。
絵師は こうしちまって。
やはり とびきりの才なんですね絵師さんというのは。
やはり とびきりの才なんですね絵師さんというのは。
こんなの よくある工夫ですよ。
こんなの よくある工夫ですよ。
⚟お帰りなさいませ。⚟おう!
(南畝)さあさあ さあさあ めでたい めでたい!
(南畝)さあさあ さあさあ めでたい めでたい!
どうぞ どうぞ!
歌! 仕事だ 仕事!
(歌麿)仕事?ああ!
(歌麿)仕事?ああ!
やどやのめしもりあっ 宿屋飯盛と申します。
やどやのめしもりあっ 宿屋飯盛と申します。
宿屋の飯盛り?
近頃 よく うちに来んのよ。
ほら やるぞ。正月に 狂歌集出すぞ。
ほら やるぞ。正月に 狂歌集出すぞ。
(歌麿)正月なんて 今から間に合わねえだろ!
そこを どうにか間に合わすんだよ。
こりゃ米の値を下げるためのもんだからよ。
こりゃ米の値を下げるためのもんだからよ。
米の値を下げる?おう。
米の値を下げる?おう。
正月だ はあ めでてえ さあ めでてえって歌を詠んで➡
ほんとに めでてえ世にしちまおうって寸法よ。
ほんとに めでてえ世にしちまおうって寸法よ。
言霊ってこと?(南畝)おう。そう!
俺たちゃ 米一粒 作れねえこの世の役立たずじゃねえか。
俺たちゃ 米一粒 作れねえこの世の役立たずじゃねえか。
そんな俺たちが できることってな➡
そんな俺たちが できることってな➡
天に向かって言霊 投げつけることだけだろ。
でよ 歌だけじゃあ めでたさに欠ける。
ここは ひとつ 絵も どんとぶつけて➡
ここは ひとつ 絵も どんとぶつけて➡
黄表紙仕立ての狂歌集にすんだよ。
しかたなかばし仕方中橋。
やってやらぁね!
おう!(南畝)よっ 歌ちゃん!
おう!(南畝)よっ 歌ちゃん!
(みの吉)あんな思いつきで作っちまうんですね 本。
(みの吉)あんな思いつきで作っちまうんですね 本。
本当によく あんなこと 思いつきますよね。
本当によく あんなこと 思いつきますよね。
⚟いらっしゃいませ!
そのころ 江戸城では➡
そのころ 江戸城では➡
はるさだ御三家の一つ 紀州徳川家の治貞様が➡
下がらぬ米の値について意見をしに出てくる➡
下がらぬ米の値について意見をしに出てくる➡
由々しき事態となっておりました。
御公儀の囲い米は どうなっておる?
御公儀の囲い米は どうなっておる?
まさかの折のために➡
城に備えている米や➡
城に備えている米や➡
町々に備えさせておる米。➡
これらを 一斉に市中に放てば事は おさまるのではないか?
これらを 一斉に市中に放てば事は おさまるのではないか?
もう物の流れをよくすれば 皆が儲けを得富み栄えると言うておったな。
もう物の流れをよくすれば 皆が儲けを得富み栄えると言うておったな。
どういうことだ?
どういうことだ?
とのものかみ田沼主殿頭!(意次)はっ…。
米はあれど まったく流れぬわけだが。➡
米はあれど まったく流れぬわけだが。➡
足軽上がりが かような世を作り出した責めを どう負うつもりか。➡
足軽上がりが かような世を作り出した責めを どう負うつもりか。➡
いつまでも紀州が支えると思うなよ!
いつまでも紀州が支えると思うなよ!
必ずや 米の値を下げる策を出しまする!
必ずや 米の値を下げる策を出しまする!
しばし! しばし!
♬〜
♬〜
♬〜
♬〜
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♬〜
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歌。
これ 直してくれ。
これ 直してくれ。
何でだよ?
合わなくなったんだよ 載せる歌と。え?
にゅうぎんこりゃ 狂歌師の入銀で作っから歌 変えてえって言われるとよ。
にゅうぎんこりゃ 狂歌師の入銀で作っから歌 変えてえって言われるとよ。
歌の都合で いちいちこっちが描きかえろってこと?
歌の都合で いちいちこっちが描きかえろってこと?
まぁまぁ。(みの吉)旦那様。
ん?
はなのくもすけ花雲助様とおっしゃる方がお見えなのですが。
はなのくもすけ花雲助様とおっしゃる方がお見えなのですが。
おう。 頼んだぞ。
(つよ)まぁ ほんに きれいな髪色で。
(つよ)まぁ ほんに きれいな髪色で。
おぐしあっ 御髪が。
お待ちの間に直しましょうか。いや。➡
お待ちの間に直しましょうか。いや。➡
いや 結構だ。(つよ)ちょっと こちらに。➡
ちょっと こちらに向いて…。おい ババア!
ちょっと こちらに向いて…。おい ババア!
きたね汚え手で触ってんじゃねえ!(つよ)ちょっと 何? 何? 御髪が ほら!
やめろ! 引っ込めろ。(つよ)汚い手って ちょっと もう!
やめろ! 引っ込めろ。(つよ)汚い手って ちょっと もう!
何!? もう!こちらに。
雲助様 お召しがあれば参りましたものを。どうぞ。
雲助様 お召しがあれば参りましたものを。どうぞ。
いや ここでよい。
いや ここでよい。
然様にございますか。
蔦重。
実は 米の値を下げたいのだがそなたなら どうする?➡
実は 米の値を下げたいのだがそなたなら どうする?➡
米の値をつり上げておるのは商人たちだ。➡
米の値をつり上げておるのは商人たちだ。➡
商人のことは商人に聞くのが一番かと思うてな。
商人のことは商人に聞くのが一番かと思うてな。
どうすれば商人たちは 米の値を下げに走る?
どうすれば商人たちは 米の値を下げに走る?
実は 此度➡
実は 此度➡
かようなものを出すことになりまして。
かようなものを出すことになりまして。
黄表紙仕立ての歳旦狂歌集にございます。
黄表紙仕立ての歳旦狂歌集にございます。
言霊で めでてえ世を呼ぶ➡
たくら米の値を下げようという企みで。
たくら米の値を下げようという企みで。
どうです 一首 お載せになりませんか?
米の値が ぐっと下がるかもしれません。
米の値が ぐっと下がるかもしれません。
まぁ 次から次へ よく考えつくものだ。
まぁ 次から次へ よく考えつくものだ。
そうでもしねえと生きてこられませんでしたからね。
そうでもしねえと生きてこられませんでしたからね。
生きてこられぬ?
地本問屋内にも株仲間のような仲間がありまして➡
地本問屋内にも株仲間のような仲間がありまして➡
そこに認めてもらえねえと市中に 本 流してもらえねえんですよ。
そこに認めてもらえねえと市中に 本 流してもらえねえんですよ。
仲間があるゆえ 本を流せぬ。
仲間があるゆえ 本を流せぬ。
まぁ そうか。ええ。
まぁ そうか。ええ。
あのころ 「仲間」なんてもんぶっ潰れりゃいいのにって思ってました。
あのころ 「仲間」なんてもんぶっ潰れりゃいいのにって思ってました。
そうすりゃ俺は 本を勝手に売れんのにって。
だから 次から次へと…。
だから 次から次へと…。
恩に着るぞ 蔦重!
えっ?この礼は そのうち!
えっ?この礼は そのうち!
おっ! ありがた山だ!
ヘヘヘ! へえ!
ヘヘヘ! へえ!
あの…。
あの…。
今の方は 相当にお偉いお武家様でいらっしゃいますよ。
うん。 狂歌してっとそういう つながりも出来っから。
うん。 狂歌してっとそういう つながりも出来っから。
⚟(みの吉)私が叱られます!⚟(つよ)いいじゃないか!➡
⚟(みの吉)私が叱られます!⚟(つよ)いいじゃないか!➡
ちょっと いいじゃないか!どいとくれよ!➡
あら!雲助様は どこに行っちまったんだい!
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間に合った…。
まぁ どこ見ても めでてえな。
まぁ どこ見ても めでてえな。
(歌麿)こりゃ来んだろ めでてえ年が。ああ。
(歌麿)こりゃ来んだろ めでてえ年が。ああ。
お前のおかげだよ。
お前とじゃなきゃ こんなの出来なかった。
お前とじゃなきゃ こんなの出来なかった。
あんなに 何でもかんでも言うこと聞くやつは➡
俺しかいねえからな。
俺しかいねえからな。
出てくか?
出てくか?
…俺 いないと困りそうだからいてやるよ。
…俺 いないと困りそうだからいてやるよ。
頼むぜ 兄弟〜!
ん?⚟(つよ)ちょいと!
おていちゃんが いないんだよ。
おていちゃんが いないんだよ。
あんた どっか行くとか聞いてないかい?いや。
これ 置いてあったよ。
これ 置いてあったよ。
(てい)「つたないものですがお約束の系図 出来上がりました。➡
(てい)「つたないものですがお約束の系図 出来上がりました。➡
(てい)「つたないものですがお約束の系図 出来上がりました。➡
皆様のご多幸と蔦屋の繁盛を心より お祈り申し上げます」。
皆様のご多幸と蔦屋の繁盛を心より お祈り申し上げます」。
♬〜
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♬〜
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(つよ)ちょいと。
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おていさん!
おていさん!
おていさん!
はあ… いてっ! はあ…。
はあ… いてっ! はあ…。
あの…➡
あの…➡
不服は へ… 部屋のことですよね。
俺… 客用の座敷に移りますよ。
俺… 客用の座敷に移りますよ。
バ… ババアには 俺…➡
バ… ババアには 俺…➡
私のいびきが うるさくて寝られねえって言やいいし➡
私のいびきが うるさくて寝られねえって言やいいし➡
それで いいですか?
ききもの江戸一の利者の妻は私では つとまらぬと存じます。
ききもの江戸一の利者の妻は私では つとまらぬと存じます。
ききもの江戸一の利者の妻は私では つとまらぬと存じます。
私は 石頭のつまらぬ女です。
母上様のような客あしらいもできず➡
母上様のような客あしらいもできず➡
歌さんや集まる方たちのような才があるわけでもなく➡
歌さんや集まる方たちのような才があるわけでもなく➡
できるのは 帳簿をつけることくらい。
できるのは 帳簿をつけることくらい。
今をときめく作者や絵師や狂歌師➡
更には ご立派なお武家様まで集まる蔦屋にございます。
更には ご立派なお武家様まで集まる蔦屋にございます。
おかみそこの女将にはたもっと 華やかで才長けた…➡
おかみそこの女将にはたもっと 華やかで才長けた…➡
例えば 吉原一の花魁を張れるような➡
例えば 吉原一の花魁を張れるような➡
そういうお方が ふさわしいと存じます。
そういうお方が ふさわしいと存じます。
どうぞ お許しくださいませ。
どうぞ お許しくださいませ。
そりゃ 随分な言いぐさですね。
そりゃ 随分な言いぐさですね。
あんたは 江戸一の利者だ。
けど てめえの女房の目利きだけはしくじった。
けど てめえの女房の目利きだけはしくじった。
おていさんは そう言ってんですよね。
おていさんは そう言ってんですよね。
私は あくまで己で己を顧み…。
私は あくまで己で己を顧み…。
俺ゃ おていさんのことつまんねえって思ったことねえですぜ。
俺ゃ おていさんのことつまんねえって思ったことねえですぜ。
おもしれ説教めいた話は面白えし➡
おもしれ説教めいた話は面白えし➡
あっ 陶朱公のように生きろって➡
この人 まともな顔してめちゃくちゃ面白えって思いましたぜ。
この人 まともな顔してめちゃくちゃ面白えって思いましたぜ。
縁の下の力持ちなとこも好きでさね。
縁の下の力持ちなとこも好きでさね。
皆のいねえとこで掃除してたり皆のために系図作ろうとか。
皆のいねえとこで掃除してたり皆のために系図作ろうとか。
背筋がピンとしてるとこも。
背筋がピンとしてるとこも。
けど んなのは細けえことで…。
けど んなのは細けえことで…。
「出会っちまった」って思ったんでさ。
「出会っちまった」って思ったんでさ。
俺と同じ考えで同じつらさを味わってきた人がいたって。
俺と同じ考えで同じつらさを味わってきた人がいたって。
この人なら➡
この人なら➡
この先 山があって谷があっても一緒に歩いてくれんじゃねえか➡
この先 山があって谷があっても一緒に歩いてくれんじゃねえか➡
いや➡
一緒に歩きてえって。
一緒に歩きてえって。
おていさんは俺が 俺のためだけに目利きした➡
おていさんは俺が 俺のためだけに目利きした➡
俺のたった一人の女房でさ。
俺のたった一人の女房でさ。
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♬〜
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よかったな 蔦重…。
よかったな 蔦重…。
よかった。
よかった。
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あ?
歌。
歌。
これ 何で こんな名になってんだ?
いかにも売れてる感じで めでたくねえ?俺に弟子がいるってよ。
いかにも売れてる感じで めでたくねえ?俺に弟子がいるってよ。
ああ なるほどな。
おんななけど 何で 女名になってんだよ。
おんななけど 何で 女名になってんだよ。
生まれ変わるなら 女がいいからさ。
米に関わる株仲間をしばし 廃してはどうかと。
株仲間を廃す?(意次)はっ。➡
株仲間を廃す?(意次)はっ。➡
詳しくは この者から。
詳しくは この者から。
株仲間は 本来 物の値を抑えるはずのものでございました。
しかしながらもはや 株仲間こそが結託し➡
しかしながらもはや 株仲間こそが結託し➡
値をつり上げている元凶にございます。➡
これを一旦は無きものとし誰でも米を売ってよしとするのです。➡
これを一旦は無きものとし誰でも米を売ってよしとするのです。➡
さすれば 必ずや➡
さすれば 必ずや➡
「安く売って儲けたい」「この機に乗じたい」などと考える➡
欲深な者の類いが出てくる。➡
欲深な者の類いが出てくる。➡
さすればその者の好きにさせてなるかと➡
皆 値を下げる向きに➡
皆 値を下げる向きに➡
動かざるをえぬのではないでしょうか。
この策 いかがでございましょうか。
この策 いかがでございましょうか。
こうして ひとまずは 難局を乗り切った田沼親子でありましたが…。
こうして ひとまずは 難局を乗り切った田沼親子でありましたが…。
なんとか あの場は切り抜けたがここからが正念場じゃ。はい。
なんとか あの場は切り抜けたがここからが正念場じゃ。はい。
頼むぞ。
(意知)かしこまりました。
(意知)かしこまりました。
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ひとつばし はるさだ(一橋治済)話とは 何じゃ?
ひとつばし はるさだ(一橋治済)話とは 何じゃ?
佐野殿。佐野?佐野の桜は…。
佐野殿。佐野?佐野の桜は…。
佐野殿の桜ではございませぬか?田沼が…。
田沼様の不正の場を見てしまったなど…。
「悪の権化」みてえに言われてまさ。
「悪の権化」みてえに言われてまさ。
今年の春は そなたと2人。
もと花の下にて死なんとか。
一挙五得でございます。
一挙五得でございます。
一体 何の話じゃ?
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