All language subtitles for Berabou.Tsutajuu.Eiga.no.Yume.Banashi.EP10.1080p.AMZN.WEB-DL.DDP2.0.H.264-MagicStar

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Original subtitles

⚟(種姫)兄上! 兄上!⚟姫様!

⚟(種姫)兄上! 兄上!⚟姫様!

(種姫)兄上 これは 何の種で?

(種姫)兄上 これは 何の種で?

まさまる(田安賢丸)これは 昔 父上から頂いたものだ。

種をまけば 芽が出ましょうか?

種をまけば 芽が出ましょうか?

そうか。 種をまけば…。

⚟(賢丸)母上〜! 母上! 母上!

⚟(賢丸)母上〜! 母上! 母上!

種! 種をまきましょう!

種! 種をまきましょう!

(宝蓮院)何の種じゃ?

田安の種をまくのです! 江戸城に!

田安の種をまくのです! 江戸城に!

(知保の方)賢丸殿が城を出られるのは今年の暮れであったか。

(知保の方)賢丸殿が城を出られるのは今年の暮れであったか。

はい。

こうして 西の丸様にお伺いできるのもあと 何度あることか…。

こうして 西の丸様にお伺いできるのもあと 何度あることか…。

(賢丸)西の丸様 そろそろ。

いえもと(徳川家基)待て。 何か手があるはずじゃ。

いえもと(徳川家基)待て。 何か手があるはずじゃ。

(知保の方)宝蓮院殿 どうなさったのじゃ?

(宝蓮院)同じ吉宗公の血を引く者として➡

(宝蓮院)同じ吉宗公の血を引く者として➡

西の丸様をお支えしたいと賢丸は望んでおりましたもので…。

西の丸様をお支えしたいと賢丸は望んでおりましたもので…。

きっと 西の丸様が将軍に おなりになった時➡

きっと 西の丸様が将軍に おなりになった時➡

ああして盤を囲むのは➡

あの足軽上がりの息子なのでしょうね。

あの足軽上がりの息子なのでしょうね。

田沼の息子…。

か(爪を噛む音)

か(爪を噛む音)

♬〜

♬〜

♬〜

どうにかならぬのか?うこんのしょうげん右近将監殿。

どうにかならぬのか?うこんのしょうげん右近将監殿。

まつだいら たけちか(松平武元)一つだけ 手がございますかと。

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

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♬〜

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♬〜

だいもんじや いちべえ(大文字屋市兵衛)おいらん最後の花魁道中は 暮れだっけ?

はんざえもん(松葉屋半左衛門)ああ。 正月なら よかったのにね。

はんざえもん(松葉屋半左衛門)ああ。 正月なら よかったのにね。

うえもん(扇屋宇右衛門)さば正月なら そこで細見も捌けたのにか。

うえもん(扇屋宇右衛門)さば正月なら そこで細見も捌けたのにか。

(りつ)暮れに売っちまやいいじゃないか。誰が決めたんだよ 正月って。

(丁子屋長十郎)あ そうか。なにも やつらに合わせるこたねえんだ。

(丁子屋長十郎)あ そうか。なにも やつらに合わせるこたねえんだ。

するがや いちえもんうろこ(駿河屋市右衛門)正月の鱗の細見は➡

売れねえかもしんねえなと。

売れねえかもしんねえなと。

ついでに 女郎絵も売っちまうってのはどうだ?

瀬川の「次」を ずらっと並べてねと!

瀬川の「次」を ずらっと並べてねと!

ひながた「雛形若菜」 潰しちまえってねと!

ひながた「雛形若菜」 潰しちまえってねと!

じゅうざ重三!

じろべえ(次郎兵衛)おい 呼んでるよ。

じゅうざぶろう重三郎!

つたや(蔦屋重三郎)あ… へえ!

つたや(蔦屋重三郎)あ… へえ!

おめえ 瀬川の最後の道中に合わせて女郎の錦絵 出せ!

おめえ 瀬川の最後の道中に合わせて女郎の錦絵 出せ!

きれい次に売り出す綺麗どころずらっと並べてよ!

いや〜 錦絵ずらっとは 金かかりますよ。

いや〜 錦絵ずらっとは 金かかりますよ。

いくら かかっても 構わねえよ!あいつら ぶっ潰せんなら!

あいつらを ぶっ潰す?

あいつらを ぶっ潰す?

おうよ。 瀬川の道中 盛り上げて➡

ついでに 市中の本屋をぶっ潰しちまえって話よ!

ついでに 市中の本屋をぶっ潰しちまえって話よ!

なあ!(一同)おう!

分かったな!

へえ…。

へえ…。

ふん!

(次郎兵衛)いや〜 何であんな血の気多いのかねぇ あの人たち。

(次郎兵衛)いや〜 何であんな血の気多いのかねぇ あの人たち。

(いね)この度 瀬川が身請けになりんして。おっ 瀬川だ。

(いね)この度 瀬川が身請けになりんして。おっ 瀬川だ。

ありがとうござりんす。

(次郎兵衛)身請け披露の挨拶か。

(次郎兵衛)身請け披露の挨拶か。

ほんと出てくんだなぁ あいつ。

随分 世話になったしはなむけ最後に何か 餞しなきゃいけねえっすね。

随分 世話になったしはなむけ最後に何か 餞しなきゃいけねえっすね。

花魁道中 盛り上げて パ〜ッと送り出しゃそれでいいんじゃねえの?

花魁道中 盛り上げて パ〜ッと送り出しゃそれでいいんじゃねえの?

けど そりゃ こちらが 瀬川使ってもう儲けてえって話じゃねえっすか。

けど そりゃ こちらが 瀬川使ってもう儲けてえって話じゃねえっすか。

もっと あいつが心から喜ぶようにしてえんすよ。

ん? お… お… おい 重三 あれ…。➡

ん? お… お… おい 重三 あれ…。➡

あれ 確か 出入り禁止んなった…。

にい義兄さん先 戻っててくだせえ。

にい義兄さん先 戻っててくだせえ。

えっ…。

えっ…。

あっ。

何やってんだ?

何やってんだ?

あ…。

(戸が閉まる音)

(戸が閉まる音)

(小泉忠五郎)何か?

はえ蠅が飛んどりました。➡

今日 集まってもらったのはほかでもねえ➡

今日 集まってもらったのはほかでもねえ➡

西村屋さんたち 市中の本屋がよしわら吉原から締め出しを食らった件だ。

西村屋さんたち 市中の本屋がよしわら吉原から締め出しを食らった件だ。

まずは 西村屋さんから話があるそうだ。

まずは 西村屋さんから話があるそうだ。

(西村屋与八)西村屋と申します。

皆様 本日は お集まりいただきありがとうございます。

皆様 本日は お集まりいただきありがとうございます。

皆様 本日は お集まりいただきありがとうございます。

この度 駿河屋さんたちに吉原へ出入りするなと言われ➡

この度 駿河屋さんたちに吉原へ出入りするなと言われ➡

ほとほと困っておりまして…。

(桐屋伊助)はあ? 困る?

(桐屋伊助)はあ? 困る?

あんたら 吉原者を 市中には入れたくねえって言ったそうじゃねえか!

言うわけないでしょう。

言うわけないでしょう。

「雛形若菜」で 吉原にこんなに世話になっている身の上で。

じゃあ 一体 誰が言ったんだ!

じゃあ 一体 誰が言ったんだ!

とにかく 私じゃないし➡

うろこがたや細見やってる 忠五郎も鱗形屋も違うよ。➡

うろこがたや細見やってる 忠五郎も鱗形屋も違うよ。➡

そりゃやからそういう輩もいるかもしれないが➡

そりゃやからそういう輩もいるかもしれないが➡

吉原に関わる本屋がんなこと思うわけないじゃないか。

吉原に関わる本屋がんなこと思うわけないじゃないか。

いきさつ(若木屋)その辺りの経緯はともかく➡

市中の本屋さんとは つきあわねえってたんか啖呵 切ったのは➡

市中の本屋さんとは つきあわねえってたんか啖呵 切ったのは➡

駿河屋たちの方だそうだ。

駿河屋?

(若木屋)俺は その方が どうかと思ったぜ。➡

(若木屋)俺は その方が どうかと思ったぜ。➡

吉原ん中には 市中の本屋さんをなじ馴染みに持つ店だって➡

たくさん あんのによ。

たくさん あんのによ。

俺んとこだよ。うちもさ!俺も そうだよ。

俺んとこも そうだ!うちも そうだ。うちもだ!

だろ? うちだって 西村屋さんには昔っから使ってもらってる。➡

だろ? うちだって 西村屋さんには昔っから使ってもらってる。➡

それを てめえらの都合で勝手に仕切って…。

それを てめえらの都合で勝手に仕切って…。

なあ。

俺たちゃ 今までどおり 市中の本屋さんとつきあうってことにしねえか?

俺たちゃ 今までどおり 市中の本屋さんとつきあうってことにしねえか?

おう!おう。異存はねえぜ。

つきあっていくぜ。

つきあっていくぜ。

ありがとうございます。

う〜ん…。

う〜ん…。

吉原細見 もらえますか?へえ お待ちください。

吉原細見 もらえますか?へえ お待ちください。

どうぞ こちらです。

どうぞ こちらです。

もっと薄っぺらいのがあったと思うんだけど。

もっと薄っぺらいのがあったと思うんだけど。

もう ありゃ市中じゃ扱わないことになったんですよ。

薄いの 吉原の本屋が出してんですけど➡

薄いの 吉原の本屋が出してんですけど➡

何だか もう市中になんか流さない欲しけりゃ吉原まで買いに来やがれって。

何だか もう市中になんか流さない欲しけりゃ吉原まで買いに来やがれって。

随分 いけ好かない本屋だねぇ。まあ 吉原もんはねぇ。

随分 いけ好かない本屋だねぇ。まあ 吉原もんはねぇ。

くずあの… これ 屑にすんすか?もったいねえっすけど。

ああ 本屋の間でもう扱うなってことになったらしいよ。

ああ 本屋の間でもう扱うなってことになったらしいよ。

何でも 吉原のやつらが➡

市中で商いさせろってむてえ無体なこと言ってきて➡

市中で商いさせろってむてえ無体なこと言ってきて➡

丁寧に 話 しに行ったら問答無用で殴られたって。

そうすか…。

そうすか…。

つたじゅう(平賀源内)おう 蔦重じゃねえか。

ああ… 源内先生!

ああ… 源内先生!

(源内)何だい? どうかしたのかい?

ああ そうだ…。

ああ そうだ…。

瀬川が 金の亡者に身請けされたってのはほんとかい?

瀬川が 金の亡者に身請けされたってのはほんとかい?

俺 まずいかもしんねえっす…。

あ〜 瀬川の身請けぶっ潰したくなっちまったとか?

あ〜 瀬川の身請けぶっ潰したくなっちまったとか?

いや ぶっ潰されるのは 俺の方だ…。

いや ぶっ潰されるのは 俺の方だ…。

えっ お前さん もう 何か やったの?えっ 何やった?

ん?えっ 何やった!?何もないんで…。何やった!?

落ち着いて相談に乗ってもらえねえですか?

落ち着いて相談に乗ってもらえねえですか?

ああ そりゃ構わねえけどよ。へえ。え?

すわらや いちべえ(須原屋市兵衛)源内さん。やあ 源内さん お待たせ お待たせ。

すわらや いちべえ(須原屋市兵衛)源内さん。やあ 源内さん お待たせ お待たせ。

(源内)あっ どうも。あっ…。

おう 蔦重。へえ。

(源内)ふ〜ん。市中の本屋に 威勢よく縁切りしたけど➡

(源内)ふ〜ん。市中の本屋に 威勢よく縁切りしたけど➡

うつつ現には 吉原の方は切り崩され➡

うつつ現には 吉原の方は切り崩され➡

市中の本屋には締め出されるってことになっちまったと。

ええ そうなんすよ。

ええ そうなんすよ。

このままだと 前の吉原に戻っちまうんじゃねえかって…。

もう… 聞いてます?

もう… 聞いてます?

ん? ああ 聞いてる 聞いてる。

はんとき半刻ほどで終わるんでちょいと その辺で遊んどいてくれ。

えっ?ハハハハハ!

えっ?ハハハハハ!

悪いな。いや…。

待ってくだせえよ!全然 聞いてくんねえじゃねえっすか!

待ってくだせえよ!全然 聞いてくんねえじゃねえっすか!

もう〜!

♬〜(三味線)

♬〜(三味線)

まあ… せっかくだしな。

まあ… せっかくだしな。

♬〜

♬〜

♬〜

よっ!

♬〜

♬〜

しゅんしょうおっ 春章。

いらっしゃい。へえ。

いらっしゃい。へえ。

お〜!フフッ。

お〜!フフッ。

だまされたね。え?

はや今 春章風 流行ってっからね。

はや今 春章風 流行ってっからね。

ん?

おおっ!ハハハハハ!

みんな たくましいな〜。

みんな たくましいな〜。

春章は好きかい?ええ。

いいっすよねぇ。役者が息をしてるようで…。

いいっすよねぇ。役者が息をしてるようで…。

ああ。

けど 何で役者絵って 役者姿だけなんでしょう?

けど 何で役者絵って 役者姿だけなんでしょう?

役者してねえ時の役者 描いたっていいと思うんですが。

役者してねえ時の役者 描いたっていいと思うんですが。

ん?でしょ?

まごべえ(鱗形屋孫兵衛)そりゃ めでてえことで!その折は 是非 うちに。

まごべえ(鱗形屋孫兵衛)そりゃ めでてえことで!その折は 是非 うちに。

ああ お待たせ。

ああ お待たせ。

あっ…。どうした?

いや 今 鱗の旦那がいて元気そうだったんで…。

いや 今 鱗の旦那がいて元気そうだったんで…。

ああ まあ 青本も調子がいいからな。

ああ まあ 青本も調子がいいからな。

いや 気がかりだったのはその辺りなんだ。

なあ 源内… 源…。

なあ 源内… 源…。

源内先生!だめです。 下ろして。

まただよ。ええ。行こう。

まただよ。ええ。行こう。

まあ お前さんが慌てるほど事は悪くねえと思うんだよね。

まあ お前さんが慌てるほど事は悪くねえと思うんだよね。

え?だってさ ほっといたって➡

え?だってさ ほっといたって➡

鱗形屋は 細見作って 売ってくれるだろ。

西村屋だって豪華な錦絵を作ってくれるわけだ。

西村屋だって豪華な錦絵を作ってくれるわけだ。

まあ つまるところ 2人とも張り切って➡

吉原に 客を運んでくれることになるっていうわけだろ。

吉原に 客を運んでくれることになるっていうわけだろ。

ああ… そうか。 そうっすね。

ああ… そうか。 そうっすね。

なあ ものはな 引いて見るっていうことはでえじ大事なんだよ。➡

なあ ものはな 引いて見るっていうことはでえじ大事なんだよ。➡

まあ そうしろとは言わねえがな事を すんなり収めるには➡

まあ そうしろとは言わねえがな事を すんなり収めるには➡

おめえさんが元のようにあらため改に徹することだ。

おめえさんが元のようにあらため改に徹することだ。

そうすりゃ 向こうだってな喜んで受け入れてくれると思うよ。

そうすりゃ 向こうだってな喜んで受け入れてくれると思うよ。

けど… それをすりゃ つまるとこもくあみ元の木阿弥になっちまうじゃねえっすか。

けど… それをすりゃ つまるとこもくあみ元の木阿弥になっちまうじゃねえっすか。

もう やりてえことやったら?

おやじ吉原の親父さんたちはお前が 錦絵なり何なり作んなら➡

おやじ吉原の親父さんたちはお前が 錦絵なり何なり作んなら➡

金は いくらでも出すって言ってんだろ?へえ…。

俺が お前さんなら何だかんだ 御託を並べてよぉ…。

俺が お前さんなら何だかんだ 御託を並べてよぉ…。

あ〜!てめえのやりてえこと やっちまうね。

やりてえこと?(源内)そうよ。➡

やりてえこと?(源内)そうよ。➡

お前さんのやりたいことって何よ?

お前さんのやりたいことって何よ?

いや〜 だめだ。 言えねえっすよ!

(源内)何でだよ。笑われまさね。 「絵に描いた餅」だって。

(源内)何でだよ。笑われまさね。 「絵に描いた餅」だって。

ハハハ 笑わねえって!笑わねえ 笑わねえ。 言ってみな。 ん?

ハハハ 笑わねえって!笑わねえ 笑わねえ。 言ってみな。 ん?

え〜!

うん…。

うん…。

うん。

俺は 吉原を 昔のように江戸っ子が憧れるとこにしてえです。

俺は 吉原を 昔のように江戸っ子が憧れるとこにしてえです。

俺は 吉原を 昔のように江戸っ子が憧れるとこにしてえです。

いかがわしい離れ小島って見下されんじゃなくて➡

吉原で遊べなきゃ 一流じゃねえって見上げられる場所で➡

吉原で遊べなきゃ 一流じゃねえって見上げられる場所で➡

そこにいる花魁なんてなぁ➡

たかね男にとっちゃ 高嶺の花で➡

たかね男にとっちゃ 高嶺の花で➡

でえじだから すっげえ大事にされて➡

でえじだから すっげえ大事にされて➡

そこにいる女郎たちにとっちゃあいい出会いに恵まれて➡

そこにいる女郎たちにとっちゃあいい出会いに恵まれて➡

つれえことよりも 楽しいことの方が多い。

つれえことよりも 楽しいことの方が多い。

俺は 吉原を そんな場所にしてえです。

俺は 吉原を そんな場所にしてえです。

で… あいつを喜ばせてえ。

で… あいつを喜ばせてえ。

(須原屋)あいつ?

ああ… 瀬川花魁です。

ああ… 瀬川花魁です。

俺の幼馴染みなんですよ。ほう そうだったのか。 はあ!

俺の幼馴染みなんですよ。ほう そうだったのか。 はあ!

いや 世話になりっぱなしのまま見送ることになっちまって➡

いや 世話になりっぱなしのまま見送ることになっちまって➡

あいつを喜ばす手はねえかって考えてたんで。

あいつを喜ばす手はねえかって考えてたんで。

いいじゃねえか 蔦重。え?

花魁のために 吉原を皆が仰ぎ見るところに変えてやろうぜ。

花魁のために 吉原を皆が仰ぎ見るところに変えてやろうぜ。

それこそ 千代田のお城みてえによ。

お城?(源内)おう。

お城?(源内)おう。

(八五郎)熊吉っつあん そいつは何でえ?(熊吉)これは お城にも納められてる➡

吉原絵なんだよ。本当かい!?

吉原絵なんだよ。本当かい!?

上様だって お忍びでうわさ吉原に行ってるかもしんねえって噂だ。

近頃の吉原はてえへんもう 大変なとこになったんだぜ。

近頃の吉原はてえへんもう 大変なとこになったんだぜ。

これだ!

何だ?

あの 作った吉原の絵を 上様に献上するってのは できねえですか?

あの 作った吉原の絵を 上様に献上するってのは できねえですか?

いや まことに見てもらわなくて構わねえんです。

いや まことに見てもらわなくて構わねえんです。

ただ その噂が欲しいだけで。

そうすりゃあ吉原の格 上がりませんかね?

そうすりゃあ吉原の格 上がりませんかね?

(須原屋)おう。

少なくとも 田沼様までは届くよな? な。

少なくとも 田沼様までは届くよな? な。

少なくとも 田沼様までは届くよな? な。

(源内)ハハハハハ! よし 蔦重!

けえひとつ 世の中が ひっくり返るようなもんぶち上げてやろうじゃねえか!

けえひとつ 世の中が ひっくり返るようなもんぶち上げてやろうじゃねえか!

へえ!(源内)ハハハ!

(須原屋)よし!

(須原屋)よし!

♬〜

♬〜

いえはる(徳川家治)話とは何だ?(家基)はっ。

しらかわ田安の賢丸の白河行きに関し父上にお願いしたき儀がございます。

しらかわ田安の賢丸の白河行きに関し父上にお願いしたき儀がございます。

(家治)ほう。

(家治)ほう。

(大文字屋)上様に献上する?

女郎の絵本を!?

へえ。

へえ。

(大文字屋)べらぼうめ!んなこと できるわけねえだろ!

源内先生を通せば➡

源内先生を通せば➡

田沼様までは間違いなく持ってけるんです。

田沼様までは間違いなく持ってけるんです。

田沼?

(丁子屋)けど そりゃあ何のいいことがあんだよ。

(丁子屋)けど そりゃあ何のいいことがあんだよ。

まちげまず 本は間違えなく売れます。

はくご献上って箔が付きゃクソでも売れんのが 江戸でさね。

はくご献上って箔が付きゃクソでも売れんのが 江戸でさね。

それに 吉原が上様に献上したって知れ渡れば…。

それに 吉原が上様に献上したって知れ渡れば…。

上様が来てるかもしんないなんて噂が立つ!

上様が来てるかもしんないなんて噂が立つ!

そう! そうすりゃ吉原の格は間違いなく上がりまさぁ!

格が上がりゃあ 客筋もよくなるな。

格が上がりゃあ 客筋もよくなるな。

客筋がよくなりゃ 落ちる金は増える。

客筋がよくなりゃ 落ちる金は増える。

豪気な身請けも ぼんぼん出る!

いいことずくめってわけか!そのとおりで。

いいことずくめってわけか!そのとおりで。

その絵本を 瀬川の最後の道中に合わせて売るってことかい?

その絵本を 瀬川の最後の道中に合わせて売るってことかい?

そういうことです。

けど 献上できるような絵本は相当 値の張るもんになっちまうだろ。

けど 献上できるような絵本は相当 値の張るもんになっちまうだろ。

たけそんな高え本江戸市中抜きで捌けんのか?

たけそんな高え本江戸市中抜きで捌けんのか?

そこなんですけど…。

何だ 何だ おい もったいつけやがって!

作った本を…。

えっ… そんなこと できんのか!?

えっ… そんなこと できんのか!?

そこは もう 目星がついてまさぁ!

そこは もう 目星がついてまさぁ!

そりゃあ もう あいつら火ぃ ふいて 悔しがりそうだな。

(笑い声)

あいつらが決して できないことやろうってことだもんねぇ!

あいつらが決して できないことやろうってことだもんねぇ!

よし 乗った!

よし 乗った!

俺も!俺も乗った!

ありがとうございます!うん!

では 皆様にはねげ本のかかりを お願えしてえです。

では 皆様にはねげ本のかかりを お願えしてえです。

おお いくらだ? いくらでも言え!

おお いくらだ? いくらでも言え!

では…➡

百両!

百両!

は?はあ…。

ご献上するに ふさわしい逸品に仕上げるためですよ!

ご献上するに ふさわしい逸品に仕上げるためですよ!

(金の音)おっ おお〜!

(金の音)おっ おお〜!

俺が 50 持つ。 残りを皆にお願いしろ。

俺が 50 持つ。 残りを皆にお願いしろ。

親父様…。

ありがとうございます!ただし➡

にゅうぎんこれは 入銀じゃねえ。 貸し付けだ。

にゅうぎんこれは 入銀じゃねえ。 貸し付けだ。

…え?

ふ〜ん。 でかい口きいても返せる見込みは立ってねえってことか?

ふ〜ん。 でかい口きいても返せる見込みは立ってねえってことか?

ふ〜ん。 でかい口きいても返せる見込みは立ってねえってことか?

おい おい。

…いや! こりゃ 売れますから。

…いや! こりゃ 売れますから。

売ってみせますぜ!

(笑い声)

(笑い声)

いや〜 まさか春章先生に加わっていただけるとは。

(勝川春章)重政さんに誘われたら断れねえよ。

(勝川春章)重政さんに誘われたら断れねえよ。

(北尾重政)ハハハ ご近所さんだしねぇ。

まあ 春章は女が描けねえなんてやつらも いるからよ。

まあ 春章は女が描けねえなんてやつらも いるからよ。

おっ! お願えしますよ!おう。

おっ! お願えしますよ!おう。

♬〜(三味線)

♬〜(三味線)

♬〜(三味線)

ここ 気を付けてください。(足音)

ここ 気を付けてください。(足音)

ありゃ 客への文を考えてんでさね。

はあ〜! 客に見えてねえとこじゃこんな具合なんだな!

はあ〜! 客に見えてねえとこじゃこんな具合なんだな!

へえ。

♬〜(三味線)

♬〜(三味線)

♬〜(三味線)

♬〜(三味線)

親父様 奥もいいですか?(松葉屋)構わんよ。

先生方。ん?

先生方。ん?

奥も行きましょう。おお すまねえ。

(松の井)また 本でも作るのでござんすか?

(いね)そうらしいよ。次に売り込む女郎の絵本だってさ。

(いね)そうらしいよ。次に売り込む女郎の絵本だってさ。

(瀬川)次か…。

はあ…。

春章先生〜!(春章)あ?

行きますよ。おお! 奥もあんのか?

行きますよ。おお! 奥もあんのか?

へえ。ヘヘヘヘヘ!

♬〜

♬〜

♬〜

重政 春章による 吉原絵本は完成し…。

重政 春章による 吉原絵本は完成し…。

(源内)吉原は 天下御免の色里。➡

是非 上様にご献上をお願い申し上げます。

是非 上様にご献上をお願い申し上げます。

おきつぐ(田沼意次)面を上げい。➡

おきつぐ(田沼意次)面を上げい。➡

その方ら 何故 かような本を?

その方ら 何故 かような本を?

(扇屋)え それは… ああ この者より。

(扇屋)え それは… ああ この者より。

せんえつでは 僭越ながら経緯を申し上げます。

せんえつでは 僭越ながら経緯を申し上げます。

こたび此度 瀬川と申す女郎がめでたく落籍と相成りまして。

こたび此度 瀬川と申す女郎がめでたく落籍と相成りまして。

(意次)ありがた山?➡

お前 ありがた山か?

お前 ありがた山か?

覚えててくださったんですか?

(意次)ハハハ!あのような物言いをするやつは➡

(意次)ハハハ!あのような物言いをするやつは➡

ほかに おらぬからな。さようハハハ! 然様で!

いや まこと それは…➡

なすびかたじけ茄子!

なすびかたじけ茄子!

かたじけないということか?

大当たりのこんこんちき!

あぶらちょう仰せの通り油町にございます!

あぶらちょう仰せの通り油町にございます!

(意次)ハハハハ!そのように調子よく使うんだな。➡

(意次)ハハハハ!そのように調子よく使うんだな。➡

ところで その瀬川というのは今年よみがえった名跡か。

ところで その瀬川というのは今年よみがえった名跡か。

然様でございます。

その者の落籍を祝い かつ天下御免の色里にふさわしい絵をもって➡

その者の落籍を祝い かつ天下御免の色里にふさわしい絵をもって➡

吉原の格を上げたいと。

徳川様のご威光を ささやかながら世に伝える所存にございます。

徳川様のご威光を ささやかながら世に伝える所存にございます。

徳川様のご威光を ささやかながら世に伝える所存にございます。

フフ… なるほど。

その「瀬川」の道中の話は➡

我らが「社参」を見直すよいきっかけになったものでな。

我らが「社参」を見直すよいきっかけになったものでな。

これは 恩を返さぬわけにはいかぬな。

これは 恩を返さぬわけにはいかぬな。

では!

ハハハハ ハハハ…。

ハハハハ ハハハ…。

田安の姫様を上様のお子になさるのでございますか?

田安の姫様を上様のお子になさるのでございますか?

ゆくゆくは…➡

ゆくゆくは…➡

めおと家基と夫婦とするつもりだ。

めおと家基と夫婦とするつもりだ。

何故 そのような次第に…。

(家治)ああ…。➡

(家治)ああ…。➡

白河行きは なしにしろと今度は 家基が言いだしてな。

白河行きは なしにしろと今度は 家基が言いだしてな。

できるわけなかろう!もう 賢丸も承知した話ではないか!

できるわけなかろう!もう 賢丸も承知した話ではないか!

それができぬなら田沼を お退けください。

それができぬなら田沼を お退けください。

何故 然様な話になる!

(家基)田沼は 汚い手を使って賢丸を追いやった。➡

(家基)田沼は 汚い手を使って賢丸を追いやった。➡

けんか喧嘩は 両成敗にございましょう。

これは 喧嘩ではなかろう。

これは 喧嘩ではなかろう。

汚い手を使ったというがそんな証しが どこにある?

汚い手を使ったというがそんな証しが どこにある?

身内を切って捨てられかば憤るどころか 庇われる!

そんな具合であるから➡

かいらいやゆ成り上がりの傀儡と揶揄されるのではないですか!

かいらいやゆ成り上がりの傀儡と揶揄されるのではないですか!

(武元)お言葉が過ぎまするぞ。

(武元)お言葉が過ぎまするぞ。

(家基)ご無礼を。

(武元)しかしながら 上様。

(武元)しかしながら 上様。

も揉めに揉めた この件改めて 田安に➡

も揉めに揉めた この件改めて 田安に➡

お慈悲を頂けませぬでしょうか。

上様と西の丸様との間に➡

禍根を残さぬためにも どうか!

禍根を残さぬためにも どうか!

♬〜

♬〜

♬〜

おきとも(田沼意知)これで 賢丸様は次の将軍の義理の兄。➡

種姫様が 子でも もうけられればもう盤石だな。

種姫様が 子でも もうけられればもう盤石だな。

(三浦庄司)まさに 田安の種まきにございますな。

(三浦庄司)まさに 田安の種まきにございますな。

(笑い声)(意次)笑い事ではない!

(三浦)はっ。

(意知)しかし 西の丸様が将軍になられるのは まだまだ先。➡

(意知)しかし 西の丸様が将軍になられるのは まだまだ先。➡

然様に思い詰められずとも。

然様に思い詰められずとも。

虫は おのずから明るい方へと寄っていく。

虫は おのずから明るい方へと寄っていく。

今の この話を聞いて➡

田沼の この先が明るいと思う者はおるまい。

田沼の この先が明るいと思う者はおるまい。

人が離れていく。

白眉毛め…。

たかおか(高岳)大奥総取締の高岳にございます。➡

たかおか(高岳)大奥総取締の高岳にございます。➡

何事も ご遠慮なさらずお申しつけくださいませ。

何事も ご遠慮なさらずお申しつけくださいませ。

田安に 過分な温情を賜りましたこと心より御礼申し上げます。

田安に 過分な温情を賜りましたこと心より御礼申し上げます。

上様のお計らいにて➡

安んじて白河に身を移すことができまする。

安んじて白河に身を移すことができまする。

これよりは 白河松平家としての働き楽しみにしておる。

これよりは 白河松平家としての働き楽しみにしておる。

(賢丸)はっ!

こうして 賢丸様が未来への種まきを 見事に終えた頃。

こうして 賢丸様が未来への種まきを 見事に終えた頃。

こうして 賢丸様が未来への種まきを 見事に終えた頃。

瀬川なぁ。見納めか。

では 皆さん➡

では 皆さん➡

どき本日 七つ刻よりよろしくお願いします!

どき本日 七つ刻よりよろしくお願いします!

(一同)おう!

松葉の親父様。

松葉の親父様。

これ 瀬川花魁に渡してもらってもいいっすか?

忙しいから 自分で渡しとくれよ。

忙しいから 自分で渡しとくれよ。

えっ! いいんすか?

えっ? 何で だめなの?

えっ? 何で だめなの?

ハハハ… でさね。

ハハハ… でさね。

てめえで 渡しまさぁ。

(足音)

(足音)

すっきりしてんなぁ!

あ… 売れるもんは売っちまったしみんな 何だかんだ もらってくれてね。

あ… 売れるもんは売っちまったしみんな 何だかんだ もらってくれてね。

あ… 売れるもんは売っちまったしみんな 何だかんだ もらってくれてね。

そうか。

今日は 何だい?

今日は 何だい?

ああ…。

これ。

これ。

今日から売り出す 吉原絵本なんだけどよ。

今日から売り出す 吉原絵本なんだけどよ。

せんべつ俺からの餞別だ。

あ… フフフ。

あ… フフフ。

ん?

あんたが何かくれる時はいっつも本だなって。

あんたが何かくれる時はいっつも本だなって。

(笑い声)

まあ こりゃ 随分 立派な…。

まあ こりゃ 随分 立派な…。

これ… わっちも載せてくれたのかい?もう出てくのに。

これ… わっちも載せてくれたのかい?もう出てくのに。

そりゃあ 瀬川最後の絵姿だってうたわせてもらいますんで。

そりゃあ 瀬川最後の絵姿だってうたわせてもらいますんで。

あ…。

(瀬川)最初で最後さ。

わっちの絵は この世で これきり。

わっちの絵は この世で これきり。

フフフフ…。

うれ嬉しいもんだね。 フフフ…。

うれ嬉しいもんだね。 フフフ…。

わっち 本 読んでんだねぇ。

わっち 本 読んでんだねぇ。

それが一番 お前らしい姿だと思ってよ。

それが一番 お前らしい姿だと思ってよ。

♬〜

♬〜

♬〜

いいだろ のんびりしてて。フフフ…。

いいだろ のんびりしてて。フフフ…。

女郎をしてない女郎の絵ってのも。

女郎をしてない女郎の絵ってのも。

ずるいよ。

こんなふうに描かれると➡

楽しかったことばかり思い出しちまうよ。

楽しかったことばかり思い出しちまうよ。

♬〜

♬〜

なあ。うん?

なあ。うん?

俺は 吉原を 楽しいことばかりのとこにしようと思ってんだよ。

俺は 吉原を 楽しいことばかりのとこにしようと思ってんだよ。

え?

女郎が いい思い出 いっぺえ持って➡

女郎が いい思い出 いっぺえ持って➡

おおもん大門 出てけるとこにしたくてよ。

おおもん大門 出てけるとこにしたくてよ。

そんな色里あるわけないじゃないか。

いい身請けが ゴロゴロあって➡

いい身請けが ゴロゴロあって➡

年季明けまでいるやつなんかほとんど いねえのよ。

吉原 来りゃ人生ひらけるなんて言われて➡

吉原 来りゃ人生ひらけるなんて言われて➡

そのうち わざわざ 吉原来て➡

そのうち わざわざ 吉原来て➡

うめえことやろうって考えるやつも出てきてよぉ。

うめえことやろうって考えるやつも出てきてよぉ。

ばかハハ… 馬鹿らしうありんす。

(笑い声)

(笑い声)

…な。

馬鹿みてえな昼寝の夢みてえな話だ。フフフ…。

馬鹿みてえな昼寝の夢みてえな話だ。フフフ…。

けど…➡

お前も同じだったんじゃねえの?

お前も同じだったんじゃねえの?

こりゃ 2人で見てた夢じゃねえの?

こりゃ 2人で見てた夢じゃねえの?

♬〜

♬〜

♬〜

よっ! 瀬川〜!

よっ! 瀬川〜!

(一同)おお〜!

瀬川〜!よっ! 瀬川!瀬川だ 瀬川だ!

瀬川〜!よっ! 瀬川!瀬川だ 瀬川だ!

瀬川だ!粋だねぇ!

瀬川だ!粋だねぇ!

瀬川〜!すげえなぁ!

瀬川〜!すげえなぁ!

瀬川〜!よっ!

瀬川〜!よっ!

美しい!おお〜!

安永四年 十二月。

安永四年 十二月。

瀬川最後の道中姿は➡

なかちょう仲ノ町通りの端から端まで集った人々に披露されます。

なかちょう仲ノ町通りの端から端まで集った人々に披露されます。

これが吉原よ!瀬川〜!

これが吉原よ!瀬川〜!

よっ! 松の井!おお〜!

松の井!よっ! 松の井!

いや〜 いい女っぷりじゃないですか!

いや〜 いい女っぷりじゃないですか!

ときわぎ常磐木だ!常磐木〜!

ときわぎ常磐木だ!常磐木〜!

そして蔦重や親父様たちからの餞として➡

数多くの花魁が加わり➡

数多くの花魁が加わり➡

道中に花を添えたのでした。

瀬川…。めでた!

瀬川…。めでた!

瀬川 めでた!幸せになれよ!

瀬川 めでてえ!瀬川! めでてえ〜!

瀬川 めでてえ!瀬川! めでてえ〜!

幸せにな!瀬川! めでてえ!

幸せにな!瀬川! めでてえ!

♬〜

♬〜

回想 こりゃ 2人で見てた夢じゃねえの?

だから 俺は この夢から覚めるつもりは➡

だから 俺は この夢から覚めるつもりは➡

毛筋ほどもねえよ!

毛筋ほどもねえよ!

お前と俺をつなぐもんはこれしかねえからよ。

お前と俺をつなぐもんはこれしかねえからよ。

俺は その夢を➡

俺は その夢を➡

ず〜っと➡

ず〜っと➡

見続けるよ。

♬〜

♬〜

♬〜

そりゃ まあ べらぼうだねぇ。

(笑い声)

(笑い声)

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

おさらばえ。

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

♬〜

お待たせいたしんした。

トウザイ トウザイ ご注目!

(太鼓の音)何だ?

(太鼓の音)何だ?

まれ今日 吉原の売りたるは 世にも稀なる…➡

まれ今日 吉原の売りたるは 世にも稀なる…➡

女郎絵本!(太鼓の音)

何だ?女郎絵本?

何だ?女郎絵本?

稀なる! どこが稀なるか!

まずは…➡

まずは…➡

瀬川が載ってる!

おお〜!瀬川だ 瀬川だ!

おお〜!瀬川だ 瀬川だ!

なんと こいつは最初で最後の絵姿だ!

なんと こいつは最初で最後の絵姿だ!

世に たったの一枚ときたもんか!

一枚かい?ずらりと並んだ花魁たちも➡

一枚かい?ずらりと並んだ花魁たちも➡

漏れなく載ってる!(太鼓の音)

そりゃいい!そりゃあ いい!

そりゃいい!そりゃあ いい!

粋だねぇ!綺麗だ〜!

粋だねぇ!綺麗だ〜!

(太鼓の音)

(太鼓の音)

とどめに こいつは極め付き!

とどめに こいつは極め付き!

うそか まことか➡

上様も ご覧になったという噂〜!上様!?

上様も ご覧になったという噂〜!上様!?

とめしろう(留四郎)お求めの方は大門を ちと出たところ➡

とめしろう(留四郎)お求めの方は大門を ちと出たところ➡

ごじっけん五十間の「蔦屋」まで〜!

え〜い!

え〜い!

おい おい!おい!

♬〜

♬〜

♬〜

お お お… こ こ… これ!

須原屋で売ってた!え?

須原屋で売ってた!え?

あの小僧が出しやがった 献上本だよ!

蔦重の本を 書物問屋が!?ありえねえだろ!

(西村屋)あいはんもと山崎屋と相板元で出しやがったんだよ!

(西村屋)あいはんもと山崎屋と相板元で出しやがったんだよ!

あいつあたしらの裏をかきやがったんだよ!

さあさあ 中には たくさんある!どうぞ どうぞ どうぞ!

さあさあ 中には たくさんある!どうぞ どうぞ どうぞ!

(西村屋)問い合わせが ひっきりなしらしいよ。

こんなもん出されたらうちの「雛形若菜」は…。

こんなもん出されたらうちの「雛形若菜」は…。

きえもん(鶴屋喜右衛門)ご案じなく。

これは 売れません。

これは 売れません。

えっ?

えっ?

売れません。

♬〜

♬〜

お呼びですかい? 旦那。あれは 世の宝にございますよ。

それが 男ってもんだろ?

それが 男ってもんだろ?

男のすることではない。べらぼうめ!

てめえらの都合ばっかで決めてんじゃねえ!

くぐ二度と大門 潜んじゃねえぞ。

くぐ二度と大門 潜んじゃねえぞ。

ぶつよ!大事ないかい!?

重三!もう 花魁 瀬川ではない。

重三!もう 花魁 瀬川ではない。

俺から火が出るわけねえじゃねえっすか。出るんだよ。

にほんばしにんぎょうちょう中央区 日本橋人形町。

にほんばしにんぎょうちょう中央区 日本橋人形町。

つたじゅう蔦重たちの時代 この地に➡

歌舞伎や人形浄瑠璃が盛んに行われる➡

歌舞伎や人形浄瑠璃が盛んに行われる➡

芝居町がありました。

中村座 市村座といった➡

中村座 市村座といった➡

歌舞伎の芝居小屋や➡

茶屋と並び➡

役者を描いた錦絵や芝居番付などを売る➡

役者を描いた錦絵や芝居番付などを売る➡

絵草紙屋もありました。

歌舞伎役者を描いた錦絵で➡

歌舞伎役者を描いた錦絵で➡

とどろその名を天下に轟かせた➡

しゅんしょう勝川春章。

役者の個性を写実的に捉えた作品の中には➡

役者の個性を写実的に捉えた作品の中には➡

切り抜いて扇の地紙として使えるものも。

春章の絵が➡

現代のブロマイドのように親しまれていたことが➡

うかがえます。

うかがえます。

若き日の春章が住んでいたといわれる日本橋人形町。

若き日の春章が住んでいたといわれる日本橋人形町。

芸能の発信地だった この地で➡

今の時代につながる 「推し」の文化が➡

今の時代につながる 「推し」の文化が➡

花開いていたのです。

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