All language subtitles for べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(46)曽我祭の変 - [1440-1920@KFMVFR.NV7-hevc10_q 230_u P7][字]

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Original subtitles

(蔦屋重三郎)歌…。

おていさんも。

(喜多川歌麿)この人 また出家したいって言いに来たぜ。

何で?

(てい)菩提を弔わなければならぬ者が 多くおりますので。

好きだからさ。

あんたを好きで あんたのために 仏のご加護が欲しいんだってさ。➡

そういうふうに役に立ちたいんだってさ。

けど 何で 歌と…。

何べんも おていさんに同じことさせんなよ!

世の中 好かれたくて 役 立ちたくて➡

てめえを投げ出すやつがいんだよ!

そういう尽くし方をしちまうやつが いんだよ!

いいかげん 分かれよ! この べらぼうが!

(歌麿) おていさんが持ってきてくれたんだよ。

もういっぺん 二人で組んだ絵が見たいって。

♬~

どうだった? 色とか…。

彫も摺も 俺が指図したのかと思ったよ。

そうか。

そうか…。

(歌麿)よその本屋は 俺に優しいんだよ。➡

何でもかんでも これでいいって。

それが 俺には楽しくねえんだよ。

どうしようもねえ サガみてえなもんだと思うけど…。

ちょいと 蔦重の無茶が恋しくなってたよ。

じゃあ また とびきりの無茶 言ってもいいか?

何だよ?

「十躰」の時に 反故にした絵があったろ?

お前が 人相をあからさまに描き過ぎて➡

俺が 絵として綺麗なもんにしてくれって 言ったやつ。

(歌麿)あったな。 今度は 逆に➡

あのくらい 目立つところを際立たせた絵が欲しい。

役者の。 役者?

ああ。 …で➡

その絵は 源内先生が描いたんだ➡

源内先生は生きてるって思わせてえ。

源内先生云々は ちょいと分かんねえけど➡

要するに そのような具合の男を 描けばいいってことだな?

ああ そうだ。

んじゃ ちょいと 役者っぽいこと やっとくれよ。

おう。

じゃあ…。

♬~

あ~!

♬~

♬~

回想 (松平定信)さて…➡

何から聞けばよいものか。

(柴野栗山)長谷川殿によりますと 尼寺に潜んでおったそうで。

(大崎)お許しくださいませ…。

もとより あのお方に拾われた身の上➡

従うよりほかなかったのでございます!

(定信)地獄に百度落とされても たらぬ所業であるぞ!

尼寺は あの者より逃げるため!

見つかれば また 罪を重ねねばならず…。

私とて 必死なのでございます!

どうか! どうか!➡

どうか…!

我らの間者となる気はあるか?➡

つとめを全うすれば➡

うぬは その恐れから解き放たれる。

ああ…。

(一橋治済) 家基様の祟りゆえ 法要を行いたい?

(徳川家斉)月満たず 子が流れ➡

私も近頃 頭痛を覚えるようになり…。

上様が祟られるわけが どこに?

家基様が お亡くなりにならねば➡

私が将軍になることはなかったわけで。

そして その…➡

一橋ばかりが得をしておるのは➡

どこか おかしくないかとも…。

(足音)

それは…➡

どういう意味かの?

(治済)家基様は 家重公の血筋。

一見 健やかに見えても 実は お体が弱かったということにございます。

むしろ 我ら一橋には 恩を感じておられると思いますぞ。

よくぞ 後を継いでくれたと!

…然様にございましょうか?

(治済)上様は 家基様が➡

恩人を祟ったりなさるようなお方と?

(北尾重政) ああ こういうもんを求めてたわけかぁ。

(北尾政美)浮世絵なんだけど➡

顔の目立つとこが ぐっと前に出てんですね!

まぁ ほかにも やってみてもらったんだが…。

(重田貞一)アハハハハハ! 何だよ お前。

似てる~!

おお~! (笑い声)

おおっ こっちも! 目!

(朋誠堂喜三二)つぶらだろぉ? (笑い声)

身の回りの面でも こんだけ面白くなるわけだ。

これが 役者ってなりゃ どんだけ面白くなるか。

(北尾政演)…けど これ 源内先生に うまく つながんですかい?

(大田南畝)そこだよな。➡

異人ってのを さっ引いても➡

源内先生のにおいは まったく せぬぞ。

そこは おっつけ考えるとして➡

元になる役者の似絵を作るのを 先にした方がいいと思うんでさ。

ちなみに 何図くらい出そうって?

五十。 はっ!?

五十!? ああ。

五十人の顔 描き分けろってえのか?

できねえことねえだろ?

皆 面が違うんだから。

歌麿なら できる!

五十…。

そもそも 金はあんのかい?

そんだけ出すってなりゃ かなり かかるぜ。

そこは 金主を見つけまして。

もちろん 先生方の礼は弾みますよ。

いつもの倍は!

おお~! 倍?ああ!

歌 いくか! 五十!

手伝うぜ 歌~!

(唐来三和)肩 揉むぜ~!

みんな ありがてえんですけど 俺 役者 詳しくねえんですよ。

役者絵ってなぁ 常は どう描くもんで?

舞台を見て? それとも稽古?

(重政)五十ってなりゃ 稽古見せてもらわねえと間に合わねえよ。

ん? でも それじゃあ 歌が描いてるって分かっちまいますぜ。

源内先生が描いたとはならぬか。

歌麿! あの歌麿が 役者を描いてくれるんですかい!?

(鶴屋喜右衛門) ええ。 役者は描かないというのを➡

先日 ようやく口説き落としまして。

いや そりゃ ぜひ!

こりゃあ 受けるね!

けど 歌麿ってなぁ 確か…。

へえ。 もとは うちの抱えで。

こうなりゃ うちも負けるわけにはいきません。

ちなみに 蔦屋さんは どなたが?

決めかねてんですよ。

なんで 描きてえって先生方に 稽古 見て 描いてもらって➡

そん中で決めようと思ってます。

ほう~ すごいねぇ。

ありがた山です。

歌麿には 全ての稽古を見させてえんで。

まぁ 言われたとおりに言えば 金一帯と言われましちゃね。

恩に着ます。

けど 仲直りをしたのなら➡

蔦屋さんから 歌麿さんの役者絵を 出せばいいものを。

売れるのは間違いないのに それは しない。

しかも 一度は描くと言って➡

歌麿さんと私は 途中で降りると言ってくれって➡

一体 何 企んでるんです?

くだらねえバカ騒ぎをして 春町先生への供養にしてえんです。

詳しいところ そのうち話してくださいよ。

…と まぁ 鶴屋さんも巻き込みまして。

ああ どうも 危うく遅まき唐辛子。

どうも 蔦屋さん!

あっ。 ああ。

えっ?

ああ… あ… ん?

おっ おおっ?

声かけたら 描きてえって方が 山のように集まっちまいまして。

このお方も? ああ げんな…➡

いや… うちの親父なんです。

近頃 戻ってきまして。

おとっつあん? へえ。

うん? 行こうか。

(鶴屋)入りますよ。

あっ 鶴屋さん。

ああ 歌麿さん!

あ… あっ えっ?

こ こ… こちらも?

歌麿先生の方は お弟子さんたちですから。

向こうの烏合の衆とは違いますんで。 歌麿先生ったら。

私の席 どこだい? あっ こちらに!

あいつ… 存外 芝居っ気あんだねぇ。

じゃあ 稽古 始めますよ!

はっ。 ♬~

♬~

はっ。 ♬~

はっ!

まて まて! ま~て~!

我一人にて うっとりくれん!

やあ なにを なにを!

とらまえようとは こしゃくなことを!

返りうちにしてくれるわい!

なにを!

♬~

はっ!

♬~

かくして 蔦重による 「しゃらくせえ案じ」が始まり➡

戯作者チームは 描く役者や場面の選択。

大七と造酒之進が勝負するところが 好きでよ~!

俺は 源蔵と水右衛門だな。 ハハハハハ!

私ゃ 江戸兵衛と奴一平が 向き合うとこが好きですね。

♬ チン ツン チン リン

何だ 何だ? 大田屋!

♬ チン ツン チン

ハテ 小言ぬかさずと➡

金 出せやい。 日本一!

(宿屋飯盛)♬ チン チン チン おおっ 飯盛さんも!

イヤ めったには➡

出すまいわい。

宿屋!飯盛! あ~ そのまま!

向き合って。

こっちの顔と こっちの顔➡

対になってりゃ面白くねえですか?

(南畝 飯盛)そう きたか!

へえ! 蔦屋!

その裏で 絵師チームは➡

役者の印象が重ならないように➡

人相の描き分けを検討。

(貞一) 江戸兵衛も さまざまでござんすねぇ。

目は 政美のがよかねえか?

切れ長なのが よく出てらぁ。

じゃ どうぞ! ああ。

重政のお兄さんの顎➡

こりゃ いかつうござんすね!

鬼次は顎がいいんだよ。

♬~

ん?

この眉 ほかの人ので似たのなかったか?

ん?

これか? 違えな。

これも違えな。

それは パズルのような作業で…。

⚟(みの吉)旦那様!

おう どうした?

(みの吉)春朗さん 見つかりました! ほんとか!

へえ! (勝川春朗)ぐるぐるぐるぐる…➡

は~! はっ! は~! かっ かっ! (笑い声)

(ぶつかる音)おおっ。 あ~。(笑い声)

更に 源内先生の➡

つまり 蘭画を感じさせる工夫を施す。

ド~ン キュッ キュッ!

ド~ン…。

キュッ キュッ?

蘭画は 手前がド~ンで 奥がキュッ キュッ!

(歌麿)手前が大きくて➡

遠くは小さいってことか?

見て。

ド~ン! それで キュッ キュッて。

あっ 確かに!

キュッ キュッだ。

あ… なあ。

蘭画は 縁取りの線がねえんだよ。

(歌麿)墨の色を薄くしちゃ どうだ?

暗い中じゃ 影に見えねえか?

そんなこんなが ありまして…。

これが 写楽…。

こりゃ 見入っちまいますよねぇ。

(歌麿)写楽って すげえなぁ…。

すげえと きたもんだ。 てめえで描いといて。

(笑い声)

んじゃ 残り四十九図 急ぎますよ!

おっしゃあ! よし!

あ~! よっしゃ よっしゃ よっしゃ よっしゃ!

ああ…。

⚟(いななき)

名に 東 洲 斎を加えよ。

は?

写楽は東洲 江戸っ子。

⚟(いななき)

これは 江戸の誉れとしたい!

画号は 東洲斎写楽とせよ。

いよいよ 五月➡

三座による興行の幕が開きまして➡

蔦重は 一時的に 芝居町に➡

耕書堂の支店を構えたのでございます。

皆様 お集まりいただき ありがとうございます。

日本橋の蔦屋と申します。

此度 初めて 役者絵を扱うこととなりまして➡

このように かりそめの店を 出させてもらう運びとなりました。

これより 幕を開けますは 紙の上のお芝居 蔦屋座➡

絵師は 写楽。

しゃらく? (柝の音)

おっ!おお~!

何だ? これ。雲母摺だねぇ。

ありゃ 松助かい?

じゃあ その隣は高麗蔵かい?

あれがかい?

こりゃ グニャ富だねぇ。

ああ! グニャ富だ!

おお~! グニャ富~!

面白えな! でしょう?

1枚おくれ! 俺は 2枚だ!

こっちにも くれ! 俺も くれ!

こっちにも くれ!

どいてくんな。 どいてくんな。 あっ グニャ富!

ちょっと どいてくんな。

グニャ富だ!

何だい こりゃあ!

ひでえでしょう! ああ~!

ちょいと 蔦重!

私ゃ こんなふうに描くなんて聞いてないよ!

怒んねえでくだせえ。

「写楽」は グニャ富さんが 大好きなんですぜ。

しゃらくさい! だまんな!

そう! しゃらくせえ写楽だって覚えてくだせえ。

(笑い声) けど よく見てくだせえよ。

顔のしわまで そっくりだ。

写楽は グニャ富さんを あつい目で見てたんでごぜえますよ。

しゃらくさいよ! もう!

(笑い声) 終わりだよ 終わり! もう終わりだ!

この騒ぎ 早速 話のタネになりまして。

(笑い声) (マツ)はぁ そっくりだねぇ!

(タケ)こりゃ 怒るよ!

(ウメ)この写楽ってのは 新しい絵師かい? どこの誰だい?

ふざけた絵を描く新しい絵師の出現に 江戸っ子たちは沸き立ち…。

写楽ってなぁね 実は 歌麿って話だよ。

春朗だよ。 これ 間違いなく 勝川の流れ!

勝川の流れ? うん そうだよ。 春朗だよ。

いや 春朗じゃないでしょ!

え? 歌麿に決まってらぁな!

しゅ… じゃあ 春朗だ? 歌麿だ。

重政か政美に決まってるさ。

政美か! ああ!

江戸っ子のおしゃれ野郎っていやぁ 政演さ。政演かい?

(熊野屋)そういや 近頃 上方から来た 一九っつうのが おるに?

そこかしこで この「しゃらくせえ」絵師は 何者か➡

江戸中が 当て推量。

そして…。

(水野為長)写楽は平賀源内と➡

杉田玄白が言いだしました。

城中は どうだ?

写楽は 噂になっておるか? (為長)はい。

しかも うまい具合に皆 昔を蒸し返してくれております。

(縦川)聞いたか? 写楽という絵師の話。

(横山)ああ。 平賀源内ではないかという話であろう?

あの者 生きておったのか。

(松平信明)田沼が指図し➡

懐刀であった源内は関わったがゆえ 捕らえられたと聞きましたが。

上様と田沼様は 最後まで お仲は よろしかったと聞いております。

時を経てみれば 得をしたのは➡

一橋様ばかり…。

一橋様ばかりとも…。

ふう…。

何だ?

かようなものが届きまして…。

「ひとりづかいくぐつのしゃっきょう」?

(大崎)頭と尾で 「一橋」にございます。

ふ~ん。

…これは?

この話を書けるのは➡

平賀源内しかおらぬのでは ございませんでしょうか?

バカな。 あやつが生きておるわけがなかろう。

しかし これは疑いもなく あの話の続き。➡

密かに生き延びたということは…。

ない➡

…とは 言い切れぬな。

(大崎)写楽という絵師が➡

源内であるという噂にございます。➡

板元の蔦屋重三郎 田沼の残党 高岳➡

この辺りの者を探り➡

まこと 源内が生きておるかどうか まずは 確かめてはいかがでしょう?

手の者をつけよう。

かたじけのう存じます。

♬~

旦那様。

(定信)「『石橋』 無事 あの者のもとに至る」。

(三浦庄司)かかったか。

写楽って あの平賀源内ってのは ほんとかい!?

(八五郎) 河原崎座の楽屋に来たって聞いたぜ!

(熊吉)おう おう おう! 俺も聞いたぜ!

総髪の爺さんがいたって!

いてっ。 おい 蚊にゃあ早くねえかい?

なあ 熊さん。 なあ はっつあん。

なあ どうなんだよ!?

(滝沢瑣吉)お~い! おお…。

写楽が源内というのは まことか!?

平賀源内は まこと生きておったのだな!➡

ハハハハハ! ここに書かれておる!

写楽は 平賀源内だ~!

(治済) 潰れた浄瑠璃小屋に潜んでおるのか。

(大崎)はい。

三浦が そこに出入りしておる様子で。➡

内には それらしき年の頃の男が一人。

(治済)それらしき?

何分 平賀源内の顔を 見たことのある者がおらず。

私も この目で見たことはなく。

ふ~ん そうか。

殿は 源内の顔がお分かりで?

昔 田沼の屋敷で 見かけたことはあるかのう。

では どうか 密かに お確かめいただけませぬか?

ちょうど 「曽我祭」なるものが あるそうで。

人出も多く お姿も紛れやすうございますかと。

祭かぁ。

それは…➡

楽しそうで よいのう!

(柝の音)

(歓声)

はっ。 ♬~

よっ! 待ってました!

待ってました!

待ってました~! ♬~大和屋!

浜村屋! ♬~

(柝の音)

よっ! 待ってました! 高麗屋!大和屋!

よっ! 日本一! 待ってました!

成田屋! 丸屋!大和屋!

丸屋! 丸屋!

おめでとうございます! お裾分けだよ! さあ どうぞ どうぞ!

おめでとうございます! おめでとうございます!

また来るよ。 ありがとうございました!

ありがとうございました!

いらっしゃいませ。 いらっしゃいませ。

まぁ 売れますね。

お天道様の下で 役者が拝めるってなりゃあな。

♬~

ああ いらっしゃいませ。

♬~

お待たせしました。

これと これを くれ。

グニャ富と男女蔵ですね。

主。 へえ。

写楽というのは まこと 源内なのか?

さぁ どうでしょう?

あの戯作も 面白かったぞ。

え? どの戯作でございますか?

ハハハハ! 忘れた!

(笑い声) そうですか。

どうぞ。

ありがとうございました。

釣りは いいので。 ああ…。

あの…?

あ… ありがた山にございます!

おめでとうございます! おめでとうございます!

饅頭のお裾分けだよ。 はい どうぞ!

おめでとうございます! (磯八)ああ ごめんよ。

おめでとうございます! (仙太)おお… 何だよ?

さあさあ さあさあさあ! いや あの…。おめでとうございます!

おめでとうございます。 おめでとうございます。

どうぞ どうぞ! どうぞ どうぞ! お裾分けだよ!

おめでとうございます! どうぞ。

おお めでたいのう。

♬~

(長谷川平蔵宣以)来たか。

(仙太)へえ。 ただいま 踊りを楽しんでおります。

して こちら どうぞ!

頂きました。 ハハハハハ! おお~。

皆も食せ。 はっ!

俺は…➡

鰕蔵にするか。

奥にも よろしいかな。

どうぞ。

♬~

よっ! 日本一!

そろそろ 参りませぬか?

せっかくであるし。

よっ! グニャ富! 富三郎!

たっぷり! グニャ富~!おっ。

あやつは これか! ハハハハ!

…はっ! どうも。

(笑い声)

先に確かめませぬか?

人出が減れば 目にも つきやすくなりましょうし。

大崎。

一つ 気付いたことがあってなぁ。

あの「石橋」の字 わしは以前 何度も見た覚えがあってな。

(治済)あれは➡

越中の字だ。

え… 然様にございましたか?

気付かなかったのか?

そなたも 何度も見ておるであろうに。

申し訳ございませぬ。

迂闊にございました。

おかしいのう。

そなたともあろうものが そこを見落とす…?

尼暮らしで勘が鈍りましたかも。

ま 故に 三浦が浄瑠璃小屋で匿っている男は➡

源内ではあるまい。

祭も楽しんだ。 このまま戻る。

三浦と越中守が 手を組んでおるのやもしれませぬ!

ここまで いらっしゃったのですし 一目…。

確かに そうじゃ。

では➡

これを食してから行くとするかの。

そ な た が な。

少々 遅うございますかな。

うっ…! どうした!?

おい! おい どうした!? (せきこみ)

しっかりしろ! おい! おい!

どうした!? おい!

饅頭だ…。➡

饅頭を食うな! 全て吐き出せ!

♬~

食したものは 吐き出せ! 吐き出せ!

吐け!

♬~

フフフフフフフフフ…。

ハハハハハハハハ…。

ハハハハハハハハ!

♬~

おめでとうございます。 どうぞ。

おめでとうございます。

あ~…。

一休みすっか。 へえ。

旦那様。

おう。 何だか 女が死んだようですよ。

あ?

役者 見て 心の臓が➡

いかれちまったんじゃねえかって。

そりゃ まぁ…。

あっ これ。

おう。

(平蔵)蔦重! 食うな!

それは 毒だ! 毒!?

吐け! 吐き出せ! 死ぬぞ!

水だ! 全て すすげ!

(せきこみ) 早く吐き出せ!

長谷川様 一体 何が…。

この中には…。 ⚟あけろ! ほら どけ どけ!

おい 待て。

火付盗賊改方の長谷川である。

(平蔵)この者を どこへ運ぶ?

身元が分かりませぬゆえ ひとまず番屋へ。

このお方…!

顔見知りか?

うちで 絵を買ってくださって…➡

立派な鼻のお侍様と ご一緒だったはずですが。

まことか? あとは 俺が聞く。

邪魔したな。 はっ。

行くぞ! はっ!

長谷川様…。

立派な鼻の侍は 傀儡好きだ。

え? そして➡

あの女は 大崎だ。 え!?

恐らく 傀儡好きに その毒饅頭を食わされたのだ。

…ちょっと待ってくだせえ。

うちも狙われたってことでございますか?

少し よいか?

♬~

傀儡好きをおびき出し ここで始末するつもりが➡

見抜かれたのだ。

(うめき声)

座元や役者が 祝儀の饅頭を出しておったろう。

あの者は その中に 毒饅頭配りを紛れ込ませたのだ。

名が入ってねえのが 毒饅頭ってことですか。

ああ。 肝要なのは➡

これは 関わりのある者にしか 配られておらぬということだ。

つまり➡

配られた先の者には 「知っておるぞ」と言うておるのだ。

けど 何で うちまで?

写楽が源内であるということを餌に ここに おびき寄せたからな。

…そのための源内騒ぎで。

かようなことになり すまぬ。

まこと申し訳…。 すまぬじゃねえですよ!

俺たちゃ お武家さんじゃねえんです。

どうやって 身 守れってんですか!?

(定信)やかましい!

何故 連れてきておるのだ?

狙われておりましたので➡

もはや 全てを打ち明け 自ら用心させねば…。

♬~

え…?

長谷川様➡

このお方は…。

♬~

写楽をやろうなどと 言わなければようございました。

勘弁してくださいよ! 饅頭を食うところを➡

見てた者くらいは おるものの…。

旦那様。傀儡好きに 毒饅頭を 食わせるってなぁ…。

越中が? 毒饅頭?

まさか もろともに!? あやつが 殿中を通りかかるのを狙い➡

斬りかかる! 余は 知っておる。

ここにあることは まことだと。

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